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2008.4.

17改訂5版

バクスターインフューザーポンプ使用方法   (外来・在宅における疼痛管理編)

 バクスター株式会社
浚:この貫料は、多くのご便用施設での便用経吸上のご彦見を参考にして匈 人的に使用参考資料として編集しておりますので、添付文書に璽記されてい ない内容も含まれています。よりてお問い合わせは、右記の担曹者までお願 いします。

メディケーションデリバリー事業部         担当桜井     連絡先090-1695-8303

●バクスターインフユーザー製品カテゴリーは流速・使用用途により 主に4区分に分かれます。 約20年前から世界中で、入院・外来・在宅と多用途に使われています。

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二△じ …… …

j:j]゜ :]]゜:ニミjljl°万:: ] j ……目 II_jj 。12_1 ,。, 。 。

●パクスターインフューザーポンプは、電動ポンプと比較して以 下のメリットがあります。  ・軽量で携帯性に優れている   ・本体が50gから70g程度で電動ポンプより軽量で携帯しやすい   ・専用ポーチや附属のメッシュヶ−スで携帯可能 ・電動ポンプに迫る安定した流速で注入可能   ・注入速度がほぼ一定(規定温度下かっ規定量以上充填の場合) ・医療従事者にとって操作・取り扱いが比較的簡単   ・プログラミング不要、誤作動アラーム等の電気的トラブルの心配がない ・患者様使用中の落下や水濡れに強い信頼性を持つ   ・電動ポンプのような管理・メンテナンスが不要なクローズドシステムを裸用   ・世界中で20年の歴史があり、最も臨床例が多い 注意:以上のプラス面の裏面として、流速の安定性を高める為の工央が電動ポンプより求 められますので、その点をご説明して参ります。
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●疼痛管理を行う際にバクスターインフューザーポンプを使 用する利点は以下の点があります。

・注射薬持続注入による確実な効果発現   ・経口・貼付剤・座薬等と比較し、最も早く確実

・ディスポーザブルのため管理しやすい   ・携帯可能=外出、移動も簡単   ・在宅患者使用時も台数管理やメンテナンス不要 ・充填済み製品を自宅に配備し、患者及び家族自身で深夜に交換も可能

・塩酸モルヒネ注射液使用に適した構造   ・故意に取り出せなく、流速変更不可の仕様のため、在宅使用に適している

●皮下注針との接続例(流速固定型0.5m!/hrタイプ+翼状針)

●皮下注針接続時のPCA付インフューザーポンプの構造図

薬液充填口

外筒 患者に投与
薬液リサーバー

2mLPCM

‰ごた
フィルター

目 `゛  』    持続注入i 鮒≒ −

流量制御管

耳)=・・

レ投与チューブ

  ←  ← 0.5mLFCM       、..、... 追加投与側流量制御曾

●埋め込み型カテーテル(ポート)とヒユーバー針(直角針)を経由 する形でモルヒネ等を投与する場合もあります。(CV経由)
旦 J_、。


クランブ

″ し 。 W

テープ固定方法の例 方法①全体をオプサイト等のシールで覆う 方法②針の翼部分とチューブの部分を別々に貼り付けた上で オプサイト等で覆う→右図

寸IUgWト11-・l

前腕部穿刺例

前胸部穿刺例

●総注入量に不足する量を生食等の希釈液量で調整します。

モルヒネ処方量1日投与モルヒネ量×投与日数

投与日数分の総注入量分をポンプに充填する。
・ご注意: ・ポンプ規定条件の5%ブドウ糖の代わりに生理食塩液で希釈した場合は、粘性が10%下がるため、 流速が約10%速くなり、予定より早く終わります。よって希釈液量を増やして調整して下さい。

●ポンプヘの希釈充填量の計算例(BB15、力価60mg/day時) →投与量にデッドボリューム分を考慮して希釈量を設定して下さい。 各ポンプデッドボリューム:マルチデイタイプ:1.5mL、7日タイプ::2.5mL、SVタイプ:lmL、LVタイプ:3mL          BB15タイプ:1.5mL、BBGOタイプ:1.5mL BB15・2mLyhrタイプ:2.5mL

栃∩ズニゾ臣と] 1日投与モルヒネ   投与日数     充填モルヒネ量

[言⊃づド ̄ト回目

充填する

「煙涸  投与日数分の総 _

モルヒネ量(300mg) Cl2mL) 200mg 50mgm で Tota¶は13mLと計算 in 5mLx1=5rnLと 5mLx2=10mL

1。5mL

(BB15デット' 木゛リューム)

プ∩

●ポンプヘの希釈充填量の計算例(7日タイプ使用時) →投与量にデッドボリューム分を考慮して下さい。 各ポンプデッドボリューム:マルチデイタイプ:1.5mL、7日タイプ:2.5mL、SVタイプ:lmL、LVタイプ:amL          BB15タイプ:1.5mL、BBGOタイプ:1.5mL BB15・2mLyhrタイプ:;2.5mL

酒∩言言上厩円 1日投与モルヒネ   投与日数     充填モルヒネ量

     投与日数     投与日数分の総 江邪飛ヤ①匯囮 r5ヨフ'Hr5rr4iT


充填する

團一

モルヒネft{420mg) (12mL) 200mg と lOmgin で Totalは12mLと計算 in 5ml X 2=1 OmL

2。5mL

(7日タイフTツ ト'ボリューム)

  [讐コ = 希釈液量

ImLx2=2mL

●ポンプ本体の構造(筒型)→少量充填用

容量指示線

ガラス裂の細い制御管を   通過することで 一定の流速で流出する

翼状ルアーキヤツプ
︷ 。 y


薬液か貯留される と同時に風船の縮  む力か働いて チュープ側に流出    する
異物除去フィルター  を経由して投与 チューブ末端は雄ルアーコネクタであるため、皮下注針、輸液ライン側管(三方活栓経由)、 留置針、CV留置カテー予ル等に接観可能

ルアー本体  及び 流量制御曾

・りーへ

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●ポンプ本体の構造(哺乳瓶型/LV・SV型)→大容量充填用

ガラス裂の弱い制御管を   通過することで 一定の流速で流出する


/ ゛ / ! ” ‘ χ

yO ヽ,.   χ,゛4,
’ へ

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          保護キャップ 聯ヤ ルアー本体  及び 流量制御管

異物除去フィルターを

翼状ルアーキャップ
薬液か貯留される と同時に風船の縮  む力か働いて チュープ側に流出    する

経由して投与

棒について いる凸凹
(注入終了時リサーバー の表面に現れることで終 了の目安になります)

●流速の安定性についてのバクスター製ポンプの特長 →理想ま性包必見:Kニ流速の安定期間が長い。

流速/時

24時間タイプ(2mM!ら24時間)の例(複式図)

2mLyhr

imL/hr

O時

12時

 24時 経過時間

●注入速度に影響を与える主要5因子 →主要な変動要素として温度、高さ、薬液粘性、注入量、バックプレッシャー の5つがあります。理想条件での流速は安定性は高いので、次回から速度のズレはほぽ事  、・がロ ・  。がズレ ム対策として次回施行時までに患者様へのご脱 明及び、投与全量の鯛節等を行ってください。

薬液の粘性
5%ブドウ糖注射液が基準なので、生食使用時⇒10%早くなります、

温度

   ・流量制御瞥部位がlt下がると約2%遅くなります。温度変動対策として、流量制御管を衣服の      こ   い    に      い ・ポンプと刺入部の位置の高低差(重力の影響)    ・:ポンプが刺入部より30c万m低い万⇒5%遅くなり│ます。高さ対策として、専用メッシュ袋など利用して     高さのズレを極力減ら│してくだ│きい。I


重パックプレッシヤー   22Gより│細い万針・ヵ│テーテル使用時→■22Gより│細いければ細│いぽど遅│くなり│ます。I皮下投与で22Gよ   j・・=・・・・I=■・=-f=一・-=・・・・・ふ=====・・・・・  ・・ ・

・注入量   最初の充廼量が規定量の80%以下→5%以上早くなります。(別表をご参照ください。)

●皮下の注入部位選択の注意点 →投与チューブ先端の流量制御管が約33度(筒型使用時)に暖められる場所が理想状態 の温度設定なので、投与部位により33度に達しないことが見込まれる場合は、希釈量を 減らして、総投与量を少ない状態にしてください。

t ^

大腿部   −

●翼状針の固定法→ループをつくっておけば皮膚から抜けにく<、 かつ流量制御管も体内に密着しやすい。

絆創膏 翼状針

オプサイト

●携帯型ポンプヘの必要充填量の目安について
−規定充埴量の61∼80%充填時、流速が5%以上速まる可能性があります。60%以下は10%以上の可能性があります。

芦品多
パクスターインフューザーaB30・LV4(LV≪B4×4) バクスターイりOl―*f■― パクスターインフューザーsvi パクスターインフユーザーSVl パクスターィンフューザーSV4 バクスターインフューザーLV1.5 バクスターインフューザーLV! パクスターインフ4−ザーu\ra L\BB SIC 4

落雷霖

,雙 4j 5j
22

濁声注入時`間I

最大充填員`

『忿貴

流速が5S以上早まる  初期充填崖   r lit

最大丿日 最大2日

3卯
130

288 240

230以下 192以下 7Z以下 77以下 Zy以下

4日 2日 1臼 7日 5日 2日 1日 1日 12時間 2日 5S 7日
最大5日 最大5日 最大2日

り 1.S
1,0b

300

22 5j 2j 5j 22 ・5 Oj 0,5 0.5 12a 235 241


0βS

252 240 240 2如

202以下 192以下 192以下 192以7 a8以下 4a以T 77以下 4e以下 67以下 a8以T a8以7 Oy以下 77以下

パクスターインフユーザーLVIO
パクスターインフューザー24時間タイプ バクスターインフューザー5ml/hrSイプ パクスターインフューザー2日タイヅ パクスターインフユーザーマルチデイタイプ バクスターインフューザー7日タイプ パクスターインフューザーB9如

105

0^5 0J5 0A5 22 1.1ー23j


i j a j 55

バクスターcノフューザーB8lb
バクスターィンフューザーBB11>・Iml/h汐ィプ パクスターインフューザーマルチレートsvr^j バクスターインフユーザーマルチレートLV2J.5 バクスターインフューザーマルチレートLvu.e

3!-M時間
≪-l20時間
■10-110時間

130
300

13 AA iS 暗○ 加0 50
10a

心ターメィト50
インターメイト10り ィンターメィト200

2時間 IS1 1時間 Oj時間 S時間


2.5時間

10S

24Q 2如 lao 100 100

192以下 192以下 SO以下 SO以? SO以下 200以T 200以下 2ひC以下

インターメイトV/iO
ィンターメィトじ.VI00 心ターメイトしWSD

275

250 210 250

227

250

1時間

●PCA使用時のライン注意ポイント(下図はLVBBタイプの例)
・PCAのボタンが勝手に押されたままになるような障害物が近くにありませんか? ・接続箇所が間違っていたり緩んでいませんか?チューブが絡んでいませんか?

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\-^iクン押した時のi^y

常に藁液が投与される

押しボタンの上 に「出荷時挿入 部品」が付いた ままになってい ませんか?

自流


P(

患者側接続部分は 緩んでない?

・●

●ボタン容量がたまるまで「こJD分 かかる ●ボタンを押すまでボタンの中身 は追加されないので遇量役与に はならない構澱にCln67タイプ は刈分で2mL以下)

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●PCA使用時の要注意ポイント→PCMの過量投与防止確認
使用前にPCMから出荷時挿入部品を必ず取り外して下さい。 注)白色の出荷時挿入部品(シッピングインサート)が残ったままで投与を開始すると、 ボタンが押された状態のままの為、過量投与になる恐れがあります。

開封直後の状態 ⇒使用直前の状態

●その他:在宅使用における、その他のご注意点について

皮下注の場合、刺入部は、防水性があり透明なドレッシングテープ(オプサイトなど)で覆っておく。 (感染防止の為)  →入浴時にある程度は防水できますが、穿刺都は浸からないようにする必要があります。  →透明なことにより、発赤や外れを観察できる

・専用袋等にて縦型で携帯する。特に哺乳瓶型(LV/SVタイプ)は縦置きを推奨しています。

・就寝時は邪魔にならないよう枕元等に置き、耐キンク性チューブが万一鋭角に折れ曲がった場   合はバルーンリサーバーの残液量の変化を確認する。(流出トラブル予防の為)
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充填時にエアがバルーンリサーバーに混入しますが、少量であれば、バルーンリザーバー外に 自然に排出されます。大量のエアが混入した場合は、メーカーMRに問い合わせを御願いします。

・痛みがとれない場合は、バルーンリサーバーの残液量の変化を確認する。   l可能であれば定期的に重さを確認する。家庭用ぱねばかりなども活用できます。

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●参考:外来・在宅医療保険関連 注:在宅悪性腫殤息者指導管理科算定条件:在宅における悪性腫瘍の鎮痛療法又は化学凍法であることの限定有 注:バルーン式ディスポーザブルタイプの連続注入器:薬液が取り出せない構透で注入速度を変えることができないこと

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投与薬剤の限定有

J・〃・4・V一二・1゛4r・

    持続注入+PCA (バクスターインフューザーBB*PCM)

感性疼痛管理

塩酸ブプレノルフィン

≒1≧)
   持続注入 (バクスターインフューザー)

 在宅悪性腫瘍愚者   指導管理料   1.500点/月     + 携帯型ディスポーザプル   注入ポンプ加算  2,500点/月(病院等)    又は

(レペタン) 酒石酸プトルフアノール (スタドール) 塩酸モルヒネ

癌化学療法  5-FU

C函聶i4

 特定保険医療材料 携帝型ディスボーザプル注   入ポンプセット  AOOQ円/個(調剤薬局)

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●インフューザーポンプ使用手順(ポートヘの穿刺時の例)
----● ○ \ ス よ − l jj i ︲ j・ ︲j I i・ ︲ I

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①インフューザーポンプに薬液を充填 ②穿刺部位を消毒した後、穿刺 ③穿刺後、滅菌生食液を注入してラインを満たし、疎通性を確認(逆血確 認)


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④インフューザーポンプを接続(コネクターにクローズドシステム使用推奨) ⑤針を皮膚に固定後、専用の袋にインフューザー本体を入れ、装着

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●参考:以下のようなポンプ関連商品もありますので、大容量 充填時等は是非ご用命下さい。

専用充填セット
アナペインバッグ等から、連続充填が簡単に      なります。(有償品)

専用ぱねはかり(無償品)
残液量計測が簡単になります。

(参考)バクスターはどんな会社か、少しご説明致します。

【グループ全休の事業内容について】 バクスターインターナショナルインクは、1931年に創業し75年以上に渡って、医薬品から医療機器、バイオテクノロジー 分野までの幅広い医療サービスを世界中の患者様や医療硯場に提供し、医療の質の向上に貢献するべく活動を展開し ています。現在、世界110カ国以上の国々に製品・サービスを提供し、2007年度の総売上高はii3ffl;ドル(日本円で約1兆 2≪0(B円。*1ドルー110円で換算)、従業員総数45000名となっています。会社全休ぱ、メディケーションデリバリー事業部、 バイオサイエンス事業部、透析製品事業部の3つの事業部門から成り立っており、それぞれの領域において、総合的な医 療サービスを提供しています。また、生命を守るという当社の目的を強化する為、世界各地で不足している医療品の提供 毎の地妓支援を行っており、2006年のバクスター及びバクスターインターナショナル基金による製品の無償提供、寄付金、 助成金の総額は、3500万ドルを超えました。

【メディケーションデリパリー事業部にっいて】 輸液および還流浪製品、注射剤、薬剤投与システムの分野において世界シェアトップです。世界中の医療機関で、手術、 疼痛管理、がん化学凧法、抗生剤冶療、栄養輸液関遠の製品を供給しています。とりわけ、感染防止や医療事故防止を 重視した製品とシステムの開発が大きな特微のひとつです。また、凍結薬剤、プレミックス薬剤などのキット製品の先発 メーカーとして、世界の大手製薬企業と提攬し、バクスターの技術を応用した多様な薬剤投与オプションを提供しています。 さらに麻酔薬投与機器、静注または吸入麻酔薬の分野、およびカスタム鯛剤の事業なども米国をはじめ多くの国々で行っ ています。

【ACCO(Anasthesia、CriticBL Care、and One・L・か麻酔、救命救急、抗癌剤)部門について】 ACCO部門は、メディケーション・デリパリー事巣部の1部門であり、2004年のACCO部門の総充上高は、8億2700万ドル (約91 OS円。*│ドル= 110円で換茸)で、順鯛に成長を続けています。取扱い裂品は、デスフルランなどの吸入麻酔粟や プロポフォール、フェンタニルなどの静脈麻酔薬、筋弛緩剤、種々の局所麻酔剤などの麻酔薬全般から、気管内チューブ などの器材、精密注入用の輸液ポンプなどを有しています。


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(補足)ニューズウィーク日本版(2003年2月13日号)の「企業の社会的責任(CS剛世界350社ランキング)において、バクス   ター「ま、全世界の企巣の中で世界第102位にランクインしました。   (医療榎器業界での平均53.2点の中では70、2点と業界内でトップクラスにランクイン)    また、週間東洋経済の調査において日本人女性を積極的に登用する有力外資系企業として、驚5位にランクィンしまし   た。(曾理職の日本人女性比率18.8%、従業員の日本人女性比率40. 6%で外資系ヘルスケア企業では最上位)

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