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環境基本法等における放射性物質に関する適用除外規定を削除した場合 に想定される個別環境法令における放射性物質対策について

1.汚染状況の環境モニタリング 大気汚染防止法や水質汚濁防止法に基づくモニタリング (常時監視) の対象となる。 ただし、文部科学省が設置法に基づき実施しているモニタリングと の役割分担について整理が必要となる。

2.一般環境における基準の設定 環境基本法に基づき、環境大臣による放射性物質に関する環境基準 (大気、水、土壌)の設定が可能となる。 なお、一般環境における放射性物質に係る環境基準については、現 行法上設定されていない。

3.発生源対策 大気汚染防止法や水質汚濁防止法に基づき設定する排出基準の対象 となる。 ただし、現行でも原子炉等規制法等により施設に関する基準が定め られており(これには排出基準に相当するものも含まれている) 、現行 の法体系で制度的には対応がなされていることから、両者の整理につ いて検討する必要がある。

4.汚染の修復・処理 土壌汚染対策法、農用地土壌汚染防止法、廃棄物処理法、公害防止 事業費事業者負担法等の基での修復・処理の対象となる。ただし、放 射性物質に汚染された土壌や廃棄物の処理基準等の在り方については、 法制的観点や技術的側面から詳細な検討が必要となる。 なお、発電事業に伴い原子炉から生じる放射性廃棄物の処理につい ては、原子炉等規制法において規定されているため、当該処理に関し ては従来通り原子炉等規制法で対応が可能。

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