(kenichi Sato/佐藤健一) (2008/09/28) <HANDS-FDFレクチャー>Leadershipハンドアウト

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                                             2008.5.

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医療に役立てるビジネススキル
「LeaderとLeadership」

関西リハビリテーション病院 佐藤 健一
このレクチャーでの目標
1. LeaderとLeadershipの違いを理解する
2. Leadershipの様々なスタイルを理解する
3. 新しいLeadershipの概念を理解する
4. 自分のLeadershipを認識する

Leadershipとは
人間の「集団的努力を喚起」して,集団の目的を「効果的に達成」するために
リーダーが「メンバーに対して行使」する対人的な影響力

始まりは国,地域の統治方法を論じていた →1900年頃からビジネス界で活用される

1.LeaderとLeadership
LeaderとLeadershipは同じではない
1) Leaderの定義
組織が機能するために必要とされる役割
 年功序列が大部分
   → 資質が不十分でもなりうる
     名誉職のことあり
     leaderになることが目標になる(その先は?)
     Leaderは大変だから目指さないこともある

2) Leadershipの定義
役割遂行に必要な手段
 場をつくり,場に刺激を与え,場を動かす
   →どの立場でも必要かつ重要である (でもその評価は他人が行う

3) Leaderになること,Leaderであること
真剣にやると結構大変で,ストレスは増える,その割に見返りは少ない
 →Leaderを目指さず普通に働くことで満足しやすい
しかし,この先の情勢を考慮すると自分の価値を高める努力は必要となる

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2.Leadershipの様々なスタイル
マックスウェーバーによる分類
1) 家長型リーダーシップ
   封建的家父長制と同様の価値観→集団構成員が家長の権威に服従
2) 官僚型リーダーシップ
   組織構造や規則などによる権威→集団構成員が服従
3) リーダー資質型リーダーシップ
   リーダーの資質・人間的魅力→集団構成員の忠誠を引き出す

レビンによる分類
1) 専制的リーダーシップ
2) 放任的リーダーシップ
3) 民主的リーダーシップ

ゴールマンによる分類
1) Visionary Style (ビジョンリーダーシップ)
2) Coaching Style (コーチングリーダーシップ)
3) Democratic Style (調整リーダーシップ)
4) Affiliative Style (仲良しリーダーシップ)
5) Pacesetting Style (実力リーダーシップ)
6) Commanding Style (指示命令リーダーシップ)

1) Visionary Style (ビジョンリーダーシップ)


特徴 中長期的な目標,ビジョンを明示,メンバーはそのビジョンに共感
    →実現のために一緒に力を尽くしたいと思う
有効 変革が必要な場合
   組織の急成長時
   部下が方向性を理解していないとき
短所 信念や価値観がぶれないことが重要

2) Coaching Style (コーチングリーダーシップ)


特徴 リーダーはメンバーの長所,短所を把握
   メンバーに質問,フィードバックを行い成長を促す
有効 メンバーの理想と現実の差を埋める
   短期的な成果を求めない
   メンバーの力を発揮させる
短所 部下の成長や組織力を重視する傾向
   直近の目標が達成されにくい

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3) Democratic Style (調整リーダーシップ)


特徴 Win-Winの関係を目指す
   政治的な調整や合意を基本とする
有効 利害関係や利権が入り交じる
   手詰まりな状況・組織の打開
短所 意志決定の速度は遅い
   劇的な変革は困難

4) Affiliative Style (仲良しリーダーシップ)


特徴 リーダはメンバーと同じ視点に立つ
   仲間意識に訴えた動機づけをおこなう
   仲間の信頼や好感度が重要
有効 メンバーが優秀,多くの情報・知識あり
   自律性が高い,自律性を促す必要がある
   メンバーがリーダーより年上
短所 関係性を重視すると成果が落ちうる
   劇的な変革は困難

5) Pacesetting Style (実力リーダーシップ)


特徴 「背中を見て学べ」の徒弟制度的な育成
   リーダーの高い個人技で周囲を引っ張っていく
   リーダーのペースで事が運ぶ
有効 実力が重視されるような職場
   リーダーの技能・能力が明らかに高い
   メンバーの意欲,コミットメントが高い
短所 能力・情を無視して進と機能しない
   戦力になるまで時間がかかる

6) Commanding Style (指示命令リーダーシップ)


特徴 強制的に指示命令
   組織の規律やルールが徹底されている必要
   縦横の信頼関係
有効 比較的単純な業務
   緻密な業務
   緊急時でリーダーが多くの情報を持つ
短所 メンバーの離職率が高い
   メンバーが自分で考える癖がなくなる

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3.新しいleadershipの考え
・servant leadership
ロバートグリーンリーフが提唱(2003)
定義
 リーダーである人が「まず相手に奉仕し,その後相手を導く」という実践哲学

「相手への奉仕を通じて,相手を導きたいという気持ちになり,
 その後リーダーとして相手を導く役割を受け入れる人」

従来のリーダーシップに多い形
 ・まず相手の上に立って相手を動かそうとする
 ・地位,権力,お金を得て,余った部分で他者に奉仕

サーバントリーダーシップ
 ・他者に対する思いやりの気持ち,奉仕の行動が先

 リーダーが自分がヴィジョン(達成すべき事や夢)に対して強い使命感を持って伝える
  ↓
 その考えにメンバーが共感
  ↓
 ヴィジョンの実現のためにメンバーが自発的に取り組む
   メンバーが困っていればコーチングを行う
   ほめる 
   メンバーの成長を促す

4.自分のLeadershipを認識する
・leadershipを発揮するには
 →認識と評価が重要となる

リーダーシップの自己認識
 →別紙

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