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府内を撮る∼小川さんの講義|「府内★学生Eco
フェスタ」公式ブログ
Clipped from: http://ameblo.jp/5bangai/entry-10536193954.html
2010-05-16 11:18:10
posted by 5bangai
府内を撮る∼小川さんの講義
テーマ:ブログ

●1枚の写真にかける思い(府内の写真は、いずれも学生の作品です)

 4月26日の「情報発信特講」では、北九州市の写真家・小川裕司さんが講演し
た。小川さんは数多くの個展を開き写真集を出版し、歴史研究や異文化理解など幅
広い分野で活躍している。今までの人生経験や写真にかける思いを熱く語ってくれ

た。

 小川さんが「町おこし」の一環として行った個展「小倉室町。はじめての夏」
「門司港物語」の写真は、街の魅力を最大限に引き出しているように見えた。「さ
びれた景色はチャーミング!」と語る姿には、街への愛を感じることができた。
 日韓文化比較をテーマにしたフォトエッセイ「なんせんちょうむ」も出版してい
る。異文化について「自分と違う文化に会ったら、受け入れる」ことが大事だと教
えてくれた。 「面白いと思ったことに集中しよう」「正解はひとつではない」。
多くのアドバイスをいただいた。豊富な人生経験があるからこそ、語ることができ

るアドバイスであろう。

 「思いを伝えるとは、まず、伝えたい思いを持つことだ」。たった一枚の写真に
託した写真家の思いに、学べることは多い。1時間ほどの短い時間ではあったが、
中身が濃密な授業だった。これから情報を発信していく機会が多くなる。熱い思い

を持って臨みたい。(文・相原真希)
●写真で思いを伝えよう

 4月26日の「情報発信特講」では、北九州市在住の写真家・小川裕司さんの講
演があった。写真を通し「思い」を伝えてきた小川さん。写真はテクニックではな
い、自分の気持ちをどう伝え、考えをどう表現していくか。それが大切だと分かっ

た。

 小川さんの活動は、写真、エッセイ、パフォーマンス、異文化理解、日韓の歴
史、町おこしなど、幅広い分野である。小川さんは「なんせんちょうむ」(日本語
に訳すと、生まれて初めて)というエッセイに、日本人から見た韓国の文化の違い
の面白さを書いている。

 「違う文化に出会ったとき、まずは相手の文化を受け入れ、どうして違うのかと
考えてみる。そして、お互いのプロセスを話してみる。その中で分かってくるので
はないか? 写真はその架け橋となる」と言う。

 小川さんは3年前、現在の韓国大統領である李明博氏(当時ソウル市長)が実行
した清渓川(チョンゲチョン)プロジェクトを写真に収めた。高速道路の高架を壊
して昔の川の流れを再生させたのだ。この写真をフラワーアーチストと共同して、
真っ赤な花と50メートルおきに交互に配置した。

 小川さんは、これから社会人となる私達にいくつかアドバイスしてくれた。百科
事典に載っているような答えではなく、自分の頭で考える癖をつけること。社会の
組織に「効率」は無視できないが、「こなしていくだけの人生」でいいのだろう
か。自分が生きてきて伝えたかったのは何なのか・・・。それらの言葉は、とても
考えさせられるものだった。

 「思い」を伝えるには、「伝えたい思い」を持つ。どういう形が、よりよく伝わ
るのかを考える。それらが大切だと教えて下さった。写真を撮る上で心がけてきた
い。(文・櫻井奈菜子)

●「伝えたい」気持ちを伝える

 授業の最初に流れたスライドショー。たくさんの紫の花が散り、悲しげに地面に

落ちている。それに人々は気づかない。誰の目にも映らなかった?・・。だが、最
後には川の端と端に花が添えられていた。人々が花の存在に気づいたのだろうか。

 「自分の頭で考えずマニュアル通りに動いてはいけない。得か損かなどと考えず

に、自分の楽しいことやしたいことを実行すればいい」。講師の言葉が印象に残
る。私も、自分の意志が薄れてきていると思うからだ。

 しかし、現代社会が効率性に優れた人物を評価するのも事実だ。大型ショッピン
グモールが登場し、街の商店街などが閉鎖的になってしまった。おじいちゃん、お

ばあちゃんはこの騒がしくなりつつある世の中に、どんな気持ちを抱いているのだ
ろうか。

 スライドショーでは、一枚一枚の写真が流れるたびに、ストーリーが構成されて

いった。モノクロの写真であれば、どこか寂しげな感じがしたり、セピア色の写真
であれば、懐かしい感じがしたり・・・。「伝えたい」という気持ちは、写真一つ

で、こんなに伝わるのだなと実感した。(文・工藤千緋呂)

●「『思い』を表現する」

 4月26日の「情報発信特講」で、北九州市在住の写真家・小川裕司さんが

「『思い』を表現する」というテーマで講演をした。小川さんは会社員として働き

ながら、写真を撮ることを通じて、多岐にわたる活動に取り組んでいる。

 写真には芸術性追求や説明のためのツールなど多くの役割があるという。そんな
写真活動の中で、小川さんが特に力を入れているのは、異文化理解だ。

 韓国で何度か個展を開いたことがある小川さんでも、韓国という隣国に対して、

最初は少しマイナスイメージがあったという。しかし、やがて「韓国ほどおもしろ
い国はない」とまで思うようになったそうだ。異文化理解を実現するためには、相

手の文化を尊重し「どうして自分の国と違うのか?」と疑問をもち、相手と話し
合っていくプロセスが重要であると話す。

 小川さんは数多くのエッセイを出版し、門司港などでの街おこしや韓国での都市
再生など、自分の視点を大切にして写真を撮り、さまざまな分野で活躍している。

 「効率だけを求めずに、自分の頭で考える。こなしていく人生だけではつまらな

い」という小川さんの言葉が、私にとって一番印象的だった。人生のあらゆる場面
であてはまることであり、効率を優先しがちな現代の社会に必要なことだと思う。

 最後に、小川さんが撮影した写真のスライドショーを見せてもらった。どの写真
も見る者をひきつける何かがある。それは、小川さんに「伝えたい」という強い思

いがあるからではないだろうか。(文・廣瀬沙紀)
●写真家・小川さんが講義
 4月26日の「情報発信特講」は、日本郵船韓国現地法人「NKY LINE KO

REA」元副社長の写真家・小川裕司さんが講義を行った。

 10年前から、自分の思いを写真というツールを使って伝えていこう、と考える
ようになったという。小川さんは芸短大学生たちにも「何らかの自己表現をしても

らいたい」と語った。

 大講義室のスクリーンに作品の一部が紹介された。2007年にソウルの清渓川

(チョンゲチョン)で行ったパフォーマンスの写真は、灰色の石畳にくっきりと浮

かび上がった紫色の花弁と黄緑色の茎がとても印象的だった。フラワーアーティス
トの松尾太一さんとの合作で、「源流」という作品名が付けられている。韓国と日

本の源流は繋がっている、という意味が込められているそうだ。

 私は大分市府内で課題の写真を撮ってみて、撮る瞬間は楽しいが、写真そのもの
は難しいものだと感じた。伝える道具として写真を撮り続けている小川さんは凄い
と改めて実感した。(文・tachikoma-blue)

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