経済物理レポート

中井孝宜, 08M35440∗

2009 年 12 月 1 日

1 課題
以前、フラクタルの章で例題が合った。以降の言葉は全てそれに従った。
まず、
∑
n
vn = bk (1)
k=0

と定義する。また、1 時点 t での vn の個数を Nn (t) と置けば、

{
2t−n−1 (n < t)
Nn (t) =
1 (n = t)
とかける。よって、時刻 t(> n) での確率 p(xn ) は、
1
p(xn ) = (2)
2n+1
となる。
よって、v(t) > vn となる確率は

P (v(t) > vn ) = 1 − P (v(t) ≤ vn )

∑n
1
=1− k+1
2
k=0
{ ( )n+1 }
1
=1− 1−  
2
{ }n+1
1
= (3)
2
∗ 東京工業大学大学院 知能システム科学専攻 修士 2 年, nakai.t.ab@m.titech.ac.jp

1
となる。

ところで、(1) より、
{
n+1 (b = 1)
vn (t) = 1−bn+1
1−b (b ̸= 1)

になる。
これと、(3) より、b = 1 の時は、
{ }vn
1
P (v(t) > vn ) = . (4)
2

また、b ̸= 1 の時は、上式より、
{ }log2 {1−(1−b)vn }/log2 b
1
P (v(t) > vn ) =
2
− log2
= {1 − (1 − b)vn } logb
(5)

となる。よって、b > 1 でのべき指数は − log2

logb となる。