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〇之基金プロジェクト

東日本大震災復興支援企画書

趣旨

「〇之鳥居」制作プロジェクトの一環に位置づけてマルティプルとしてステッカーを製作・販売し、現在の
情勢を鑑み東日本大震災復興支援に向けて展開します。この⃝を通して少しづつでも皆の思いを寄せ、被災
地とそこに暮らす人々への支援と、これから我々が暮らす社会づくりへの意思形成を図りたいと思います。

経緯1

今春、2014年に開催される札幌ビエンナーレのプレ企画として制作出品企画のコンペティションが行われ、
私、間瀬拓人も『〇之鳥居/O Perch』としてエントリーしたものが入選し、大賞選考(5月初旬予定)が
待たれているところです。その作品コンセプトの概要は次のようなものになります。

コンペティション ¦ 札幌ビエンナーレ・プレ企画2011
http://www.sapporo-biennale.jp/2011kinbi/compe/02_mase.html

ゼロの鳥居であり、丸い鳥居である。デフォルメされているが各部は原型に忠実であり、どう見て
も鳥居である。本来それは神社の参道から境内の入口へと至る各所に設けられている門であり、そ
こに文字通り「通り入る」ことで、その境界意識――こちら側とあちら側――は強調される。この
作品とその周辺環境においては、ぽっかりと空いたその向こうに何もなく、ただどこまでも、人の
心を誘い、北海道の大地を渡る風と共に抜けていく。

Fig.1 〇之鳥居 図案
経緯2

そしてこの度、東日本大震災復興支援チャリティアート展
ref. http://www.art-ejeq.com/ に参加するにあたり、
上のコンセプトをこの未曾有の災害となった震災の影響と被災地
だけに留まらない人々の願いや祈りというところにフォーカスし、
その思いがその人その人の心の丸い窓から抜けて風に乗って届け
られるような、そのような仕掛けを形にできたらという思いから、
この作品を図案化した右(fig.2)のようなステッカーを製作販売し
売上げを義援金とすることで少しでも復興に役立ててもらおうと
考えています。
fig.2 〇之基金プロジェクトステッカー
今後の展開

このような会期のある展覧会に終わるものでなく、目に触れ手に
取れるような様々な機会を設けてその力を集めることが出来れば
幸いだと思います。すでに東京での展覧会に併せてイベントへの
参加も予定しており、また関東に留まらず関西でも各所で協力を
願っています。アート作品とまた違うステッカーの製作・流通の
展開の早さ、そしてフットワークを活かし、美術館やギャラリー
などアートの現場にとどまらず、様々なショップやカフェ、時に
イベント会場などにも簡便な展示とともに製品を置かせてもらい、
その客層における思いを同じくする人の繋がりを活かす形で更に
全国へと展開を広げていきたいと考えています。

こういった動きをも含めてアートプロジェクトとして捉えたとき、 fig.3 〇之基金ステッカーインスタレーション全景


その展開する先は海外にも求めていけるものではないかと考えて
います。海外のどの美術館にも併設ショップがあるものですし、
ここでもマルティプルとその販売という方向性は、アート作品と
しては考えられないようなフットワークで、より大きく展開する
ことが可能なのではないかと思われます。
そのような海外展開と国際的な支援を想定したとき、当面の間は
復興の名目になるであろうと思いますが、継続的なプロジェクト
として時に強く意識を持たれるのは、例えば国際的にも !"#$%
&!"'()と同じように *+,+&!"'()が世界共通語として語られる
ようになった今、原発とエネルギー問題であったりします。将来
的にはその都度、この⃝を抜けて意識の向けられる先を見据え、
新しい問題意識とヴィジョンを共有できるような方向を模索しな
fig.4 〇之基金ステッカーインスタレーション近景
がら展開していきたいと考えています。

このプロジェクトの背景であり4m大のオリジナルとなる作品は
今はまだどこに存在するものでもなく、現時点で2014年に開催
予定の札幌ビエンナーレにおいて制作・展示することを目指して
います。それを一つの区切りとし、更に次のステップへと進めて
いきたいと考えております。
みなさま、恐らく数年に渡るであろうプロジェクトへのご理解と
ご支援を賜りたく、お願い申し上げます。

fig.5 〇之鳥居1/10モデル
(370 x 320 x 21 mm)

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