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札幌ビエンナーレ・プレ企画 2011 プロポーザル国際コンペティション

【北海道、札幌で、あなたなら、どんなアートをしますか?】
企 画 書 ①
作家名又はグループ名
間瀬 拓人
タイトル (日本語、英語にて記載)
⃝之鳥居、O Perch
企画提案又は作品コンセプト ※作品プランの場合は、タイトル、素材、サイズの情報も記入してください。

タイトル:⃝之鳥居 (O Perch)

コンセプト:ゼロの鳥居であり、丸い鳥居である。また英題 O Perch の意は「O 型の(鳥の)止まり木」で


あるが、音をとり OOPARTS(時代錯誤遺物)との類似に気付いたとき、「あるはずのない(形をした)物が 、
この時代に、そこにある」その存在感が、ユニヴァーサルな広がりを持つアートとして、民族固有の宗教
性とはまた違う形で、認められるはずである。そしてそこにこそ、歴史的に明治以降開拓されて今に至り、
その近代化の過程で神道が入ってきた北海道の地でこの制作・展示を行う意義があるものと考える。

内容:制作物は、丸くデフォルメした鳥居。木鳥居とし、ディティールは明神鳥居の形式に因る。
本来道を挟み 2 本で地に立ち門の役割を果たしているその柱が、地を離れ上下で連結し丸く結ばれて
いる。その輪は鳥居が囲っている空間̶̶まさに空いている間̶̶を何よりも意識し、両側の柱と笠木で
囲われているその面積をもとに寸法を決定し、各部材との関係性において相応しいと思われるフォルムと
構造を与えている。色も日本古来より親しまれている朱の伝統的な丹塗りを、できれば忠実に施したいと
考えている。展示は野外に設置することを前提として、その形態は作品後方より 2 本のアームを伸ばして
貫の両脇で支え持ち、宙に差し出されたようなかたちで浮かせるつもりである。

素材:檜(芯持ちで背割り、または芯去り、いずれも十分な乾燥材)
・木材は現地北海道に求め、原木から、製材・加工まで、本制作に適したものを地材地消で利用する。
・道内の気候風土で育ち生産された木材を使うことは、設置する周囲の自然との親和性を高め、その環境に適応し
た耐久性と展示コンディションを保つものと思われる。

サイズ:3700 3200 230 (mm)


・全ての寸法は明神鳥居を元にしているが、細部とプロポーションは職人の経験を頼り、その腕により仕上げられる。

200 文字以内の概要 (入選した場合、ホームページ上で公開されます。)

ゼロの鳥居であり、丸い鳥居である。デフォルメされているが各部は原型に忠実であり、どう見ても鳥居で
ある。本来それは神社の参道から境内の入口へと至る各所に設けられている門であり、そこに文字通り
「通り入る」ことで、その境界意識̶̶こちら側とあちら側̶̶は強調される。この作品とその周辺環境に
おいては、ぽっかりと空いたその向こうに何もなく、ただどこまでも、人の心を誘い、北海道の大地を渡る
風と共に抜けていく。

動画・音声の URL
企 画 書 ②
企画、プロジェクト、作品のイメージ画像 (プランドローイング、マケット、画像など貼り付ける場合は 3 点以内。)

図 1. 〇之鳥居 図案

図 2. 〇之鳥居 1/10 モデル


素材:檜
サイズ:370 320 23

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