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数学指導案
数学指導案
1 単元名 「三角関数」
2 題材名 「三角関数」
2 単元の指導目標
本単元では「三角関数についてその有用性を認識するとともに,角の概念を一般角まで拡張する意義や弧度法による角度の表し
方について理解する。」【高等学校学習指導要領(平成30 年告示)より】ことを目標とする。また,加法定理の導出を通して,
三角関数に関する様々な性質について考察するとともに,日常の事象や社会の事象などとの関連を意識し,問題を解決したり、解
決の過程を振り返って事象の数学的な特徴や他の事象との関係を考察したりすることをねらいとして目標にした。
3 単元の評価規準
ア 知識及び技能 イ 思考力、判断力、表現力等 ウ 学びに向かう力,人間性等
単元の評価規準 ・公式に具体的な数値を代入 ・何を目的に式変形を行うか,既習の ・数学的論拠を基に判断すること
し値を求めることができ 知識をどう使うかを問題から推測し ができる。
る。 ,利用する力を身につけることがで
きる。 ・問題を解く過程を振り返り,考
・度数法を弧度法に変換する ・加法定理を導出し,新たな性質を導 察を深めることができる。
ことができる。 くことができる。
4 指導観
(1)単元観・・・「数学Ⅰ」で学んだ三角比は,あくまでも図形の計量を目的としたものであり,関数としての取扱いではな
い。 ここでは角の範囲を一般角まで拡張した上で,三角関数の意味を理解し,作図し,それらを通して周期性
などの三角関数の特徴について理解できるようにする。角の範囲の拡張し関数として扱うことで自然現象や社会
現象への応用の基礎をつくる。
(2)生徒観・・・先に課題を終える生徒や,理解に時間がかかる生徒が混在する学力のばらつきがある。
(3)教材観・・・弧度法を導入する際,単位円を図示する場合は描図ソフトウェアを用いることで度数の変化に伴う各関数の変
化が分かりやすいよう工夫する。加法定理の導出には単位円での三角関数の理解が前提となるので,単元の前半
で性質やグラフの理解を図る。導出の際は小集団を形成し何を使えば目的の式が導けるのかを話し合い活動をす
る。それにより,各々の見方や考え方を知り深い学びとなると考える。座標での導出が終わった生徒にはベクト
ルでの導出などの演習を補い,他単元との関連を深める。理解に時間がかかる生徒には既習の三角関数の性質な
どは黒板に掲示しておくことで,自ら確認して学習できるようにする。
5 単元の指導計画(全20時間)
時 学習内容・学習活動 学習活動に即した具体的な評価規準【評価方法】
1 ・一般角と弧度法 ・度数法で示された数を弧度法に変換することができる。(ア)
・ ・三角関数の導入 ・弧度法,三角関数を理解することができる。(ア)
2 ・三角比と三角関数の関連を理解できる。(ウ)
3 ・三角関数の性質 ・三角関数の性質を理解することができる。(ア・イ)
~ ・三角関数のグラフ,作図 ・与えられた度数から単位円のグラフを作図することができる。
7 (イ・ウ)
8 ・三角関数の応用,演習 ・三角関数の性質を用い問題を解くことができる。(ア・イ・ウ)
~
10
11 ・加法定理の導出 ・加法定理を導出することができる。(イ・ウ)
~ ・加法定理の応用 ・加法定理を利用し問題を解くことができる。(ア・ウ)
16
17 ・三角関数の合成 ・三角関数の合成について理解できる。(イ)
~ ・2倍角の公式,半角の公式の導出 ・加法定理から2倍角・半角の公式を導出することができる。(イ・
20 ウ)
・各公式を用い問題を解くことができる。(ア)