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日本語構造伝達文法
[1-1]
日本語の構造モデル紹介
と
形態素分析
この項は『日本語構造伝達文法(05版)』の
第1章,第2章/第40章の内容が中心です。
詳しい説明は本か次のオンライン本でお読みください。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/nikodebu/index.html
簡易検索はカタカナのニコデブでできます。
今泉 喜一
印刷:1-3,8-18,20-31 2011年 4月
日本語構造の可視化モデル
モノをはっきり言うことは重要だ。 文意通じる。
言語にはしくみがある。 言語には構造がある。
日本語の構造はどういう構造か。 見えない。
不可視のものをどう可視化するか。
形のあるもの 小さすぎて見えないもの 拡大
大きすぎて見えないもの 縮小
形のないもの 拡大も縮小もできない。
工夫するしかない。
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日本語構造伝達文法
モデル設定 日本語構造の可視化モデル
鳥 電車
羊 馬 車 馬
犬 犬 犬 犬
虎 猿 虎 人
動物 猫 動物である バス
休む ある ある
簡略表示
主格+9客格 彼,バスで大学に yuk- 彼Ø1駅からバスで大学に yuk-
図11 図12 図13
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日本語構造伝達文法
構造基本例 日本語構造の可視化モデル
は?
本 彼 本 彼 は 本 彼
主格 目立たせるもの
は
o o o
yom- yom- yom-
を格
図18 彼Ø1本を yom- 図19 彼Ø1は本を yom- 図20 彼Ø1は本をは yom-
「は」は「格」を表すか?
「は」は「格」を表さない。
「は」の機能は何?
「は」の機能は目立たせること。
(詳しくはあとで。)
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日本語構造伝達文法
構造基本例 日本語構造の可視化モデル
学生 彼 彼 彼
学生 学生
ar- ar- ar-
de de mas- de mas-
t-
a-
図21 図22 図23
彼Ø1は学生-de=ar- 彼Ø1は学生-de=ar-i=mas- 学生-de=ar-i=mas-i=た
彼Ø1は学生-de=ar- 彼Ø1は学生-de=ar-i=mas- 学生-de=ar-i=mas-i=た
である(de=ar-) であります(de=ar-i=mas-) でありました
格 動詞 で した
でありんす(de=ar-i=n s-)
中抜け現象
であ (de=a) であ んす(de=ar-i=n s-)
おはようございます。
で え す(de=e = s-) お ~ す。
だ (d=a) ほかには?
格-動詞 で す(de= s-)
す( s-)
構造は同じだが,読み方に省力が行われている。 なぜデスはダより丁寧?
使役態 日本語構造の可視化モデル
使役態 (態…VOICE)
息子 息子
手紙 手紙
父親
kak- kak-
o o -as-
ni
主格のØ1とがの違いについては後で触れる。
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日本語構造伝達文法
許容態 日本語構造の可視化モデル
許容態 (VOICE)
彼 英語 彼 英語
hanas- hanas-
o -e-
ni
図26 図27
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日本語構造伝達文法
包含実体 日本語構造の可視化モデル
文の名詞化 (包含実体)
こと こと
雨 君 必要
-u -u
hur- yuk-
na na
.k-
.k-
日本語構造の可視化モデル
以上が
日本語の構造の基本です。
次に形態素分析について考えます。
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日本語構造伝達文法
日本語構造伝達文法
形態素分析
この項は
『日本語構造伝達文法(05年版)』
第40章の内容が中心です。
『日本語文法大辞典』(明治書院)
形態素とは? 『新版 日本語教育事典』(大修館書店)
形態 ………… 言語の外的な側面としての音声のかたち。
読む yomu
形態素 …… 意義を有する最小の言語単位。
語の構成要素 語の造語要素
読む yom-u 2つの形態素
↓ ↓
「読む」概念(動詞語幹) 文の終止(語尾)
よ-むこの分析は正しい?
ひらがな使用では正確な形態素が得られない。
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日本語構造伝達文法
形態素分析
私は先輩に酒を 飲まされた。
nom - as - ar - e -
酒 私 先輩
nom-
o -as-
ni
-ar-e-
使役の構造
ni
受身の構造
使役受身の構造 次は簡略表示
かな分析は
形態素分析 飲ま さ れ 不合理
nom - as - a r - e -
私は先輩に酒を 飲まされた。
nom - as - ar - e -
酒 私 先輩
o nom-
動詞
ni -as-
使役
-ar-e- ni
受身
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日本語構造伝達文法
形態素分析
私は先輩に酒を 飲まされた。
日本の学校では 不必要なことを覚えなければならない。
nom-a 飲ま …… 動詞「飲む」の未然形
s-a さ …… 使役の助動詞「す」の未然形
r-e れ …… 受身の助動詞「れる」の連用形
た …… 過去の助動詞「た」の終止形
音素の形態素分析では 覚えるのは態の名称だけ。
nom – as – ar – e = t-Ø = a-Ø
動詞 原因 受影 許容
態詞 態詞 態詞
[結論]
形態素分析は
ひらがな(拍)ではなく,
ローマ字(音素)
を用いて行うのがよい。
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日本語構造伝達文法
日本語構造伝達文法
構造練習[1]~[3]
-基本構造,断定基-
『日本語構造伝達文法・発展A』
AⅧ部の内容です。
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