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日本工業規格 JIS

A 5006-1995

割ぐり石
Rubbles

1. 適⽤範囲 この規格は,主に⼟⽊・建築に使⽤する割ぐり⽯について規定する
備考 この規格の中で{ }を付けて⽰してある単位及び数値は,従来単位によるもので,参考値で
ある

2. 原⽯及び割ぐり⽯の定義
2.1 割ぐり⽯の原⽯は,花こう岩類,安⼭岩類,砂岩類,凝灰岩類,⽯灰岩類,けい岩類⼜はこれらに
準じる岩⽯とする
2.2 割ぐり⽯は,2.1 の原⽯を破砕したものであって,うすっぺらなもの,細⻑いものであってはならな
い。
1
うすっぺらとは,厚さ (C) が幅 (B) の 2 以下のものをいい,細⻑とは,⻑さ (A) が幅 (B) の 3 倍以上
のものをいう。
⻑さ,幅,厚さの測り⽅は,割ぐり⽯の投影図の⾯積が最⼤となる位置において, 図 1 の例のように測
る。

図1

ここに, A: ⻑軸の最⼤⻑さ (cm)


B: A に直⾓に測った最⼤⻑さ (cm)
C: 投影⾯に垂直に測った最⼤⻑さ (cm)

3. 種類及び呼び⽅ 割ぐり⽯は,質量によって表 1 のように区分する


2
A 5006-1995

表 1 質量による区分
呼び方 1 個の質量 kg 荷口の許容差
標準値 許容差
割ぐり石 1 号 10 ±20% (1 個の質量の標準値の許容差
割ぐり石 2 号 20 をはずれるものの合計質量の,
割ぐり石 3 号 30 全質量に対する百分率)
割ぐり石 5 号 50
割ぐり石 10 号 100 ±10% 30%
割ぐり石 20 号 200
割ぐり石 30 号 300
割ぐり石 50 号 500
割ぐり石 70 号 700
割ぐり石 100 号 1 000
備考 質量の算出方法は 2.2 の測り方を用い,次の式によって算出して
もよい。
3 3
質量 m (kg)=V (cm ) ×⾒掛⽐重×0.1
3
V (cm )=A×B×C×0.25
3
ここに, V : 体積 (cm )
A : ⻑さ (cm)
B : 幅 (cm)
C : 厚さ (cm)

4. 品質 割ぐり⽯は,その圧縮強さによって表 2 のとおり硬⽯,準硬⽯⼜は軟⽯に区分する
表 2 圧縮強さによる区分
種類 圧縮強さ 参考値
2 2 3
N/cm {kgf/cm } 吸水率% 見掛比重 g/cm
硬石 4 903.3 {500} 以上 5 未満 約 2.7〜2.5
準硬石 4 903.3 {500} 未満 5 以上 約 2.5〜2
980.66 {100} 以上 15 未満
軟石 980.66{100} 未満 15 以上 約 2 未満

5. 試験⽅法
5.1 数値の換算 従来単位の試験機⼜は計測器を⽤いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値へ
の換算は,次による
1kgf =9.80N
5.2 ⾒掛⽐重 試験体は,3 個の供試割ぐり⽯からそれぞれ 1 個ずつ切りとり,⼤きさ 10×10×20cm の
1
直⽅体( ) とする。
試験体の加圧⾯は平たん仕上げとする。
これを 105〜110℃の空気乾燥器内で恒量となるまで乾燥する。その後取り出してデシケータに⼊れ,冷
却したのち質量及び正味体積を量る。
⾒掛⽐重は,次の式によって算出し,試験体 3 個の平均値をもって表す。
質量 (g)
⾒掛⽐重= 3
正味体積 (cm )
1
注( ) 20cm を⽯理にほぼ垂直⽅向とする。
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A 5006-1995

5.3 吸⽔率 ⾒掛⽐重測定時の試験体の質量を乾燥時の質量とする。次に図 2 に⽰すように⽯理を⽔⾯


と平⾏にし,かつ上部 1cm を常に⽔⾯上になるように浸⽔して,20±3℃で多湿の恒温室内に置く。48 時
間経過後取り出し,⼿早く浸⽔部分の⽔をふきとり,直ちに質量を量り,吸⽔時の質量とする。
吸⽔率は,次の式によって算出し,試験体 3 個の平均値をもって表す。
吸⽔後の質量 (g)−乾燥時の質量 (g) ×
吸⽔率 (%)= 100
乾燥時の質量 (g)

図2

5.4 圧縮強さ 吸⽔率測定後の試験体を使⽤し,吸⽔時の質量測定後,直ちに試験する。


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加圧には,中央に球接⾯をもつ伝圧装置を⽤いて,原則として⽯理に垂直に毎 cm 当たり毎秒 98.066N
{10kgf} の速さで加圧する。

圧縮強さは,次の式によって算出し,試験体 3 個の平均値をもって表す。
最⼤荷重 (N) {kgf
}
圧縮強さ (N/cm ) {kgf/cm2 }=
2
2
断⾯積 (cm )

断⾯積を算出する場合,各辺の⼨法は,0.1mm まで正確に測る。

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