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ユーラス田人ウインドファーム

支持物の構造図及び強度計算書

T5風車

2020年 5月

申 請 者 : 合同会社ユーラス田人風力

設 計 者 :(一般) 鹿 島 建 設 株 式 会 社

(構造) 鹿 島 建 設 株 式 会 社
ベスタス・ジャパン株式会社
株式会社小堀鐸二研究所
目 次
目 次(T5風車)

別 添

(1)工作物概要及び構造概要 ···································· 別添 - 1
(2)構造詳細図 ················································ 別添 - 3

別 表 ··························································· 別表 - 1

1.工作物設計概要書

1-1 一般事項 ····················································· 1 - 1


1-2 工作物概要 ··················································· 1 - 1
1-3 風力発電機概要 ··············································· 1 - 2
1-4 風力発電所位置図,風車配置図 ································· 1 - 3

2.構造計画概要書 ··························· T1風車と同じ内容のため省略

3.構造設計概要

3-1 タワー構造計算書 ························ T1風車と同じ内容のため省略


3-2 基礎構造計算書 ············································· 3 -2- 1

4.地盤調査概要 ······························· T1風車と同じ内容のため省略

5.時刻歴応答解析概要 ························ T1風車と同じ内容のため省略

6.その他 ··································· T1風車と同じ内容のため省略


別 添
別添(工作物の構造方法)
(1)工作物概要及び構造概要

件 名 ユーラス田人ウインドファーム T5風車
申 請 者 合同会社ユーラス田人風力
設 一 般 鹿島建設株式会社
計 構 造 株式会社小堀鐸二研究所,ベスタス・ジャパン株式会社,鹿島建設株式会社
者 監 理 鹿島建設株式会社
施 工 者 鹿島建設株式会社
Ⅰ.工作物概要
建 築 場 所 福島県いわき市田人町旅人 国有林346に1(林小班)

用 途 風力発電設備

敷 地 面 積 ―
面 建 築 面 積 ―

積 築 造 面 積 242.5 m2
基 準 階 面 積 ―
地 上 ―

地 下 ―

塔 屋 ―
軒 の 高 さ ―
工作物の高さ 142.5 m
高 最高部の高さ 142.5 m
基 準 階 階 高 ―
さ 1 階 階 高 ―
地 階 階 高 ―
基 礎 底 深 さ G.L -4.31 m
設 計 用 G .L T.P +748.00 m 設計用地下水位 無
極めて稀に発
N 値 Vs値 生する地震動
G.L m 地 層 に対する液状
(平均N値) (m/s)
化の有無*
0.0~-1.9 緑色岩 21~300以上(207) 450 無
土 質
地 ・ -1.9~-5.15 風化緑色岩 120~300以上(225) 520 無
N 値 520 無
-5.15~-7.20 風化緑色岩 21~300以上(160)

Vs 値 -7.20~-10.00 風化緑色岩 120~300以上(200) 810 無
-10.00~-13.50 強風化緑色岩 6~34(7) 490 無

-13.50~-14.45 風化花崗岩 72(72) 870 無
-14.45~-18.55 風化片麻岩 120~300以上(168) 870 無

工学的基盤の位置 G.L - 0.0 m

液状化対策の有無 無
*極めて稀に発生する地震動に対する液状化の有無:液状化による低減の有無を示す。

別添-1
Ⅱ.基礎構造の概要
基礎の構造方法
直接基礎
及 び 形 式
地 盤 の
長期: 600(kN/m2) 短期: 900(kN/m2) 地震時(L2): 1800(kN/m2)
許 容 支 持 力 度
最大接地圧 長期: 174(kN/m2) 短期: 306(kN/m2) 地震時(L2): 423(kN/m2)
Ⅲ.主体構造の概要
・ハブ高さ84.0mの風力発電設備を支持する円形の鋼管柱構造である。
・工作物設置予定地点を中心とし工作物の高さ(工作物の下端からブレード端の最高到
構造上の特徴
達位置)を半径とした円内に住居やレベル1を超える暴風時に人が存在する建築物が
存在しないことからレベル2の風荷重は考慮しない。
■タワー部:構造種別 鋼構造
構造種別
骨組形式 鋼管片持ち柱構造
■ 基 礎 部 :構造種別 鉄筋コンクリート構造
骨組形式
骨組形式 マットスラブ基礎
耐力壁・その他 なし
■タワー部
タワー塔体 : 基部φ3900×50、最上部φ3244×24、板厚 14.4~50.0mm
ドア開口部補強材 : 100mm
LDF : 板厚100 mm
JIS G 3106 SM520B, SM520C
アンカープレート : 板厚115 mm
フランジ : 板厚105~200 mm
ベースプレート : 板厚110 mm
MYSF520 大臣認定番号(MSTL-0316)
DYSF520 大臣認定番号(MSTL-0436)
柱 ・ は り
HRSF520 経済産業省性能評価(28保電安第20号)
TWSF520 経済産業省性能評価(30保電安第7号、30保電安第65号)
断面・材料
フランジ接合ボルト : M36~M56
HMX-HTFB 経済産業省性能評価(30保電安第42号)
UGW10T 経済産業省性能評価(27保電安第2号)
アンカーボルトセット: M39
UFW10.9 経済産業省性能評価(30保電安第9号)
HMX-W 経済産業省性能評価(29保電安第56号)

■基礎部
コ ン ク リ ー ト:設計基準強度 40N/mm2
鉄 筋:SD345, SD390
鉄 筋 継 手:重ね継手
柱・はり接合部 なし
床 形 式 なし
屋 根 形 式 なし
外壁 なし
非耐力壁
内壁 なし

別添-2
 (2) タワー構造図

別添-3
ハブ高さGL+78.0m、4分割タワー
外側 内側
Lフランジ : t=200 W=124
ボルト : M30(10.9) 120本 ボルト中心
ピッチ : 81.158
GL+81800 : g=67 e=45
E

400
中心径=3244
01 タワー塔身 フランジ

2565
t=22
GL+79235 中心径=3274

02

2165
t=18
GL+77070 中心径=3304

03 g e

2167
t=16.4
GL+74903 中心径=3334 W
04

2873
t=14.4
GL+72030 中心径=3373 e:フランジ内端よりボルト中心までの距離(mm)
g:ボルト中心より塔身中心までの距離(mm)
05 L:フランジ内側より塔身中心までの距離(mm)

2873
t=14.8 W:フランジ全幅(mm)
GL+69157 中心径=3413

06

2872
t=15.7
GL+66285 中心径=3452

30000
07

2871
t=16.9
GL+63414 中心径=3492

08

2871
t=17.3
GL+60543 中心径=3531

09

2870
t=18.4
GL+57673 中心径=3571
Lフランジ : t=105 W=164
10

担当
2869
t=19.6 ボルト : M42(F10T) 124本
GL+54804 中心径=3610

記事
ピッチ : 89.079
11 : g=67 e=85.5
D

3004
t=22.7
GL+51800 中心径=3650
12
t=22.7

2373
GL+49427 中心径=3681
13 完全溶け込み溶接のこと
t=22.4

2238
GL+47189 中心径=3712
14
t=23.3

2238
GL+44951 中心径=3742

15

2866
t=24.3
GL+42085 中心径=3782

18480
16 内面側 外面側

81600
2866
t=25.3
GL+39219 中心径=3821
t t:母材厚さ
17 Lフランジ : t=130 W=209

2865
t=26.3
GL+36354 中心径=3861 ボルト : M56(F10T) 104本
タワー・フランジ 周・長手溶接部詳細

年  月  日
年  月  日
年  月  日
年  月  日
ピッチ : 112.735
18

3034
t=28.2 : g=84 e=110.5 SCL=1/4

訂正
GL+33320 中心径=3900
C 注記:タワー・アンカーリングにおける胴体・フランジ・
19 入口補強部・ベースプレートの接合溶接における
t=28.5

2470
開先形状は、製作業者により異なる場合があるが、

作成 設計No.
GL+30850 中心径=3900
全て完全溶け込み溶接(FULL PENE.)とする。
20
2930

t=29.9
GL+27920 中心径=3900

21
2930

t=31.2

工事名称
GL+24990 中心径=3900
17360

22
2930

t=32.6
GL+22060 中心径=3900
Lフランジ : t=190 W=315
23 ボルト : M64(F10T) 92本
2930

t=34.1
GL+19130 中心径=3900 ピッチ : 126.688
田人風力発電

: g=95 e=199
24
3170

t=35.6
GL+15960 中心径=3900 B

25
2710

t=37
GL+13250 中心径=3900

26 タワー胴体材質
図面名称

使 JIS G3106 SM520B SM520C


2930

t=38.5 入口補強部材質
GL+10320 中心径=3900 用
材 SHSF520(認定番号:MSTL-0417)
27
DYSF520(認定番号:MSTL-0436)
2930

t=40.9 Tフランジ : t=120 W=490 料


15760

GL+7390 中心径=3900 表 HRSF520(28保電安第20号)


28 ボルト : M39(F10T) 132本(内) フランジ材質
IRSF520 (27保電安第13号)
1500

GL+5890 中心径=3900 t=50 : M39(F10T) 132本(外)


TWSF520(30保電安第 7号、
ピッチ : 86.87(内)
29
タワー構造概要図

: 98.77(外) 30保電安第65号)
2930

t=50
GL+2960 中心径=3900
UGW10T (27保電安第2号)
タワー接続用
30
ボルトセット
2760

t=50
GL+200 中心径=3900 HMX-HTFB (30保電安第42号)
GL A
200

縮尺 (A1)

LDF JIS G3106 SM520B SM520C


タワー構造概要図 1 : 125
図面表記による

SHSF520(認定番号:MSTL-0417)
DYSF520(認定番号:MSTL-0436)
HRSF520(28保電安第20号)
図面番号 

アンカープレート材質
S-

IRSF520 (27保電安第13号)
TWSF520(30保電安第 7号、
別添-4

02

30保電安第65号)
別添-5
別添-6
ユーラス田人ウインドファーム T5風車基礎構造図 S=1:200(A3)
S=1:100(A1)

Bor.T05
標 高 深度 標 準 貫 入 試 験(N値)
地層名
+754.646 +0.00 0 10 20 30 40 50 60
+754.15 -0.50 表土
側 面 図
礫混じり
19200 シルト
+752.00 -2.65
3850 11500 3850 強風化
3195 5110 3195 +751.20 -3.45 緑色岩
+750.65 -4.00 緑色岩
775 3950 580
GL+0.20 強風化
50 3850 50 緑色岩
GL+0.19 GL+0.14 +749.20 -5.45

190

140 50
210
T.P.+748.00 GL+0.19

190
(GL±0.00) 3650 緑色岩

1600
1410
4150

3995
3722
3477
+746.10 -8.55

4500

4500
1400

4310
4500
風化 支持層

1500

63
1023
665 3235 665 緑色岩
T.P.+743.69
(GL-4.31)
+742.85 -11.80
均しコンクリート
t=100mm 風化
平 面 図 +740.80 -13.85
緑色岩

19200 19200
5624 7952 5624 5624 7952 5624 風化
緑色岩
3850 1774 1774 3850 3850 1774 1774 3850
+738.00 -16.65

強風化
緑色岩
3850

3850
+734.50 -20.15
風化
+733.55 -21.10 花崗岩
3368

3368
416 BPL 4390 APL 4565
7 風化
103 490 3410 490 665 3235 665 片麻岩
91

62 2
840

4 +729.45 -25.20
22. 5 °

LDF 4740
11500

11500
4764

3060

4764

アンカーボルト アンカーボルト
M39[10.9]-264本 M39[10.9]-264本
初期軸力615kN/本 初期軸力615kN/本
840

3650 3650
4150 4150
3368

3368
3850

3850

S=1:60(A3)
S=1:30(A1)
11500
5405 3195
2690 185 840 185
175 490 175

ベースプレート GL+0.20
LDF GL+0.19 GL+0.14
i=1.56% ※コンクリートの設計基準強度及び耐久設計基準強度
140 50
10

GL+0.19
フーチング:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
190
165 295

GL±0.00
460

  ペデスタル:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
均しコンクリート:Fc=18(N/mm )
185 840 185
※鉄筋の種類
1210
SD345、SD390(配筋図参照) 別添-7
S=1:100(A3)
S=1:50 (A1)

(直接基礎:T3,T4,T5風車)

1 1
※コンクリートの設計基準強度及び耐久設計基準強度
    フーチング:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
    ペデスタル:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
3 2 2 3 均しコンクリート:Fc=18(N/mm ),Fd=18(N/mm )
※鉄筋の種類 SD345
《SD390》の記載の無い鉄筋については、すべてSD345とする。

4 4

別添-8
S=1:100(A3)
S=1:50 (A1)

(直接基礎:T3,T4,T5風車)

※コンクリートの設計基準強度及び耐久設計基準強度
    フーチング:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
    ペデスタル:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
均しコンクリート:Fc=18(N/mm ),Fd=18(N/mm )
※鉄筋の種類 SD345
《SD390》の記載の無い鉄筋については、すべてSD345とする。

別添-9
S=1:100(A3)
S=1:50 (A1)

(直接基礎:T3,T4,T5風車)

※コンクリートの設計基準強度及び耐久設計基準強度
    フーチング:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
    ペデスタル:Fc=40(N/mm ),Fd=40(N/mm )
均しコンクリート:Fc=18(N/mm ),Fd=18(N/mm )
※鉄筋の種類 SD345
《SD390》の記載の無い鉄筋については、すべてSD345とする。

別添-10
ユーラス田人ウインドファーム 風車基礎設計仕様事項
1. 使用構造材料 3. 施工管理

(1) コンクリート (2) 鉄筋の定着の長さ (6) 場所打ち杭:杭頭部の配筋詳細 (1) 施工管理計画


場所打ち杭の杭頭部付近の配筋詳細は、下図の通りとする。 発電用電力設備に関する技術基準を定める省令(平成9年通商産業省令第53号)第9条
設計基準強度 コンクリートの 直線定着の長さ(L ) フック付き定着の長さ(L h )
適 用 箇 所 軸方向鉄筋のフーチング内への定着長(L)は、フーチング下側主鉄筋の中心位置から 【特定支持物の基礎】に関する品質基準ほか、施工管理計画については、「6-1-2-2節」
Fc(N/mm ) 設計基準強度
Fc(N/mm ) SD345 SD390 SD490 SD345 SD390 SD490 L ≧ L +10dとする。(ここに、L :必要定着長、d:軸方向鉄筋径) を参照すること。
基礎 ただし、フーチング厚さとの関係により、直線定着が確保できない場合には、フック 施工に際しては、下記の管理基準のうち監理者(電気主任技術者)と協議して決めたも
40
(ペデスタル,フーチング)
24∼27 35d 40d 45d 25d 30d 35d 付き定着として、直線定着と同等の長さを確保する。 のに従い、適切におこなうものとする。
均しコンクリート 18 帯鉄筋の配置としては、鉄筋径は13mm以上,中心間隔は300mm以下とする。 1)公共建築工事標準仕様書 国土交通省
30∼36 30d 35d 40d 20d 25d 30d ただし、フーチング底面(設計地盤面)より杭径の2倍の範囲内では、帯鉄筋の中心 2)建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 日本建築学会
場所打ち杭 30
間隔を150mm以下とする。 3)土木工事共通仕様書 国土交通省
39∼45 30d 35d 40d 20d 25d 30d
4)コンクリート標準示方書 土木学会
定着部帯鉄筋
48∼60 25d 30d 35d 15d 20d 25d D13以上かつ150mm間隔以下 5)事業者指定の施工管理基準
(2) 鉄 筋 主鉄筋

L≧L +10d
※上表は、上端筋以外の鉄筋として算出された値。
フーチング下側主鉄筋 (2) 変更
使用箇所 種 類 径 継手工法 定着 a.継手位置

200以上
アンカーボルト周り 1)折り曲げ開始点以降のフック部は、定着の長さに含まない。 鉄筋の継手位置は、準拠基準及び本書の規定を満足することを前提として、各配筋図
〈SD390〉 D32 -

100
せん断補強鉄筋 2)必要定着長の最小値を20dとする。 に示した位置から変更することができる。
外周鉄筋 SD345 D29 - 3)機械式定着の長さは、信頼できる機械式定着具を用いる場合、フック付き定着の長 均しコンクリート ただし、断面力ピーク位置を避ける必要があるため、設計者の確認を必要とする。

2D以上
ペデスタル  さ(L h )を適用する。 砕石
フープ筋 SD345 D16,D19,D22 重ね継手
b.組立筋
組立筋の仕様・配置は、準拠基準の規定を満足することを前提として、各配筋図に示
表面保護鉄筋 SD345 D16 - (3) 鉄筋の重ね継手の長さ
杭頭部帯鉄筋 したものから変更することが出来る。
上面鉄筋(放射方向) SD345 D22 重ね継手 コンクリートの 直線重ね継手の長さ(L ) フック付き重ね継手の長さ(L h ) D13以上かつ150mm間隔以下
設計基準強度 (3) 直接基礎の置換え改良
上面鉄筋(周方向) SD345 D19 重ね継手 Fc(N/mm ) SD345 SD390 SD490 SD345 SD390 SD490
杭径D 基礎底面の地盤に置換えが必要な場合は、「置換え改良形状寸法仕様書」に従い、現地
フーチング
の状況に合わせて置換え改良を行うこと。
下面鉄筋 SD345 D32 重ね継手 24∼27 40d 45d 55d 30d 35d 40d

幅止め筋 SD345 D16 - 30∼36 35d 40d 50d 25d 30d 35d (7) 場所打ち杭:鉄筋の重ね継手の長さ

39∼45 35d 40d 45d 25d 30d 35d コンクリートの


軸方向鉄筋 〈SD390〉 D35 機械式継手※1 設計基準強度 対象部位 鉄筋の種類 鉄筋の重ね継手の長さ(L)
Fc(N/mm )
帯鉄筋 重ね継手 ※2 48∼60 30d 35d 40d 20d 25d 30d
SD345 D19
フレア溶接継手
場所打ち杭 ※上表は、上端筋として算出された値。 SD345
直線重ね継手長さ L=45d以上
杭底補強鉄筋 SD345 D22 - SD390
継手 主鉄筋
重ね継手 ※2 24∼30 SD490 直線重ね継手長さ L=55d以上
組立筋 SD345 D16 1)継手位置は、応力の小さい位置に設けることを原則とする。
フレア溶接継手
2)折り曲げ開始点以降のフック部は、重ね継手の長さに含まない。 帯鉄筋 SD345 フック付き重ね継手長さ L=40d以上

※1:機械式継手の性能はA級とすること。
※2:場所打ち杭の帯鉄筋および組立筋の継手工法は、施工性を考慮して適用すること。 3)直径の異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細い方の鉄筋の継手の長さとする。
※帯鉄筋の重ね継手には、半円形フックまたは鋭角フックをつけること。
図面上に〈SD390〉《SD490》などの記載が無い鉄筋については、すべてSD345とする。 4)原則としてD35以上の太径異形鉄筋には、重ね継手を設けてはならない。
5)隣接鉄筋の継ぎ手のずらし方については、下図のとおりとする。
(8) 場所打ち杭:帯鉄筋の溶接長
重ね継手 機械式継手
L1 a フレア溶接継手の溶接長Lは、以下の値を確保すること。

a
2. 鉄筋加工、かぶり 20d以上
余裕長≧20mm L≧10d 余裕長≧20mm S

(1) 鉄筋末端部の折曲げの形状 L1 d d
400mm以上 a
0.5L1 以上
かつa+40mm以上
鉄筋の径に 鉄筋の折曲げ
図 折曲げ角度 鉄筋の種類
よる区分 内法直径(D)
(4) かぶり厚さ 鉄筋径 溶接ビード幅 のど厚
180° ひびわれ誘発目地部などの鉄筋のかぶり厚さが部分的に減少する箇所についても、最小 d(mm) S(mm) a(mm)
d D16以下 3d以上
D 180° かぶり厚さを確保する。 16 8.0 3.24
SD345
設計かぶり厚さ 最小かぶり厚さ 19 9.5 4.41
余長4d以上 135° D19∼D41 4d以上 環境条件
(mm) (mm)
22 11.0 5.58
135°
d 90°
土に接しない部分 50以上 40以上 25 12.5 5.75
SD390 D41以下
D

5d以上 土に接する部分 70以上 60以上


余長
90°
6d以上 D25以下 (9) 場所打ち杭:かぶり厚さ
d
(注)最小かぶり厚さは、設計図および特記に定められていない場合は、表に示す値
場所打ち杭における鉄筋の最小かぶり厚さは、工法により以下の値を確保すること。
90° SD490 以上として、工事監理者の承認を受ける。
D なお、水中コンクリートを打設する場合においても、同様とする。
余長 ※
10d以上 D29∼D41 6d以上
工法 図に示すdの最小寸法
※直角フックの余長は「鉄筋コンクリート計算規準・同解説-許容応力度設計法-1999年版」に準拠。
(5) 鉄筋のあき
以下の3つのうち最も大きい数値とする。 帯鉄筋
オールケーシング工法


1)呼び名の数値の1.5倍
リバース工法 120mm
2)粗骨材最大寸法の1.25倍
アースドリル工法
3)25mm 主鉄筋

(10) 場所打ち杭:鉄筋のあき
以下の2つのうち大きい数値とする。
1)粗骨材最大寸法の2倍以上
2)鉄筋径の2倍以上
別添-11
ユーラス田人ウインドファーム 風車基礎置換え改良形状寸法仕様書 S=1:200(A3)
S=1:100(A1)

置換えが必要な場合は、下図に従い置換え形状を設定する。
※1
置換え改良は現地盤相当とする。

◆パターン1≪支持層まで1.5m以下の場合≫ ◆パターン3≪支持層まで3.0m以上4.5m以下の場合≫

※4

※3

支持層

支持層

◆パターン2≪支持層まで1.5m以上3.0m以下の場合≫

※1 現地盤の目安
T3号機:qu=200kN/mm²、E=137000kN/m²
T4号機:qu=100kN/mm²、E= 15000kN/m²
T5号機:qu=200kN/mm²、E=112000kN/m²

※2 置換え段数1段当たりの高さは最大1.5m程度を目安とすること。

※3 t1≦3000mmとし、t1内の置換え段数は2段とする。
置換え段数1段当たりの高さは最大1.5m程度を目安とすること。

※4 基礎底面全面を改良し、改良範囲は上図の通り30°分散を
  考慮して設定すること。また、t2≦1500mmとする。

※2

支持層

別添-12
別 表
T3,T4,T5

(別表)
建築基準法施行令第140条第2項の認定に係る性能評価の内容
評 価 基 準 検 討 結 果

1.長期荷重に対する安全性
(1)工作物の各部分の固定荷重及び積載荷重その他の実 (1) 固定荷重、積載荷重、積雪荷重及び発電時風荷重を
況に応じた荷重及び外力(多雪区域における積雪荷重 考慮して求めた長期荷重に対して、工作物の構造耐力
、土圧、温度変化に伴う荷重、材料の収縮等に伴う荷 上主要な部分に損傷が生じないことを確かめている。
重等)によって工作物の構造耐力上主要な部分に損傷
が生じないことを確かめていること。

(2)損傷が生じないことは、建築基準法施行令(以下「 (2) 上記(1)において損傷が生じないことを令第82条第


令」という。)第82条第一号から第三号までに定める 一号から第三号までに定められた方法に基づき、許容
方法又はこれに準ずる方法により確かめていること。 応力度計算を行うことにより確かめている。
コンクリート系構造については、耐久性上有害なひび
割れが生じないことを確かめていること。

2.積雪荷重に対する安全性
(1)工作物に作用する積雪荷重について、平成12年建設 (1) 福島県建築基準法施行細則第19条に規定される方
省告示第1461号(以下「告示」という。)第二号に定 法によって、垂直積雪量50cm、単位荷重20N/cm/m2
められた方法によって構造計算を行っていること。 とし、積雪荷重1000N/m2を求め、構造計算を行って
いる。

(2)所定の荷重下で損傷を生じないことは、令第82条第 (2) 上記(1)で求めた積雪荷重を積雪時設計用として、工


一号から第三号までに定められた方法又はこれに準 作物の各部に生じる応力が、短期許容応力度以内とな
ずる方法により確かめていること。 ることにより、損傷が生じないことを確かめている。

(3)上記(1)及び(2)に規定する構造計算は、融雪装置その (3) 本工作物においては該当しない。


他積雪荷重を軽減するための措置を講じた場合には、
その効果を考慮して積雪荷重を低減して行うことが
できる。この場合において、その出入口又はその他見
やすい場所に、その軽減の実況その他必要な事項を表
示すること。
3.風圧力に対する安全性
(1)工作物に作用する風圧力について、告示第三号に定 (1) 告示第三号に定められた方法に基づき、地表面粗度
められた方法によって構造計算を行っていること。た 区分Ⅱ、基準風速V0=30m/sとして風圧力を求め構造
だし、同号ロ及び(3)については、評価員が必要と認 計算を行っている。
めた場合に限る。 風圧力の算定では,地形の影響による風速の割増(
最大1.008倍)を考慮している。

(2)所定の荷重下で損傷を生じないことは、告示第三号 (2) 上記(1)で求めた風圧力によって工作物の各部に生


イに定められた方法によって工作物の構造耐力上主 じる応力が短期許容応力度以内となることより、損傷
要な部分が許容変形(仕上げ材を含めて軽微な修復で を生じないことを確かめている。
元の状態に復帰する程度の変形)以内であることを確
かめていること。

(3)所定の荷重下で倒壊・崩壊等を生じないことは、告 (3) 工 作 物 設 置 予 定 地 点 を 中 心 と し 工 作 物 の 高 さ
示第三号ロに定められた方法によって工作物の構造 142.5m(工作物の下端からブレード端の最高到達位
耐力上主要な部分が概ね弾性的な挙動を示す範囲に 置)を半径とした円内に住居やレベル1を超える暴風
あることを確かめていること。ただし、部分的に塑性 時に人が存在する建築物が存在しないことからレベ
域に入った場合でも、風圧力の継続時間内に進行性の ル2の風荷重は考慮しない。
変形を生じないことが確かめられた場合においては
この限りでない。

(4)上記(2)及び(3)において、直交方向の振動、ねじれ振 (4) 直交方向の振動、ねじれ振動及び構造部材の疲労を


動及び構造部材の疲労を適切に考慮していること。 考慮して、構造計算を行い、工作物の構造耐力上主要
な部分に損傷が生じないことを確かめている。

別表-1
T3,T4,T5

4.地震力に対する安全性
工作物に作用する地震力について告示第四号に定め
られた方法によって構造計算を行っていることを次の
各項によって評価する。ただし、地震の作用による工作
物への影響が暴風、積雪、その他の地震以外の荷重及び
外力の作用による影響に比べ小さいことが確かめられ
た場合にあっては、この限りでない。

4.1水平方向入力地震動の設定 4.1 水平方向入力地震動の設定


(1) 告示第四号イに定められた解放工学的基盤におけ (1) 入力地震動は、告示第四号イに定められた解放工学
る加速度応答スペクトルをもち、建設地表層地盤に 的基盤における加速度応答スペクトルに、建設地表層
よる増幅を適切に考慮して作成した地震波(以下「 地盤による増幅を考慮した模擬地震動を作成してい
告示波」という。)を設計用入力地震動とする。こ る。稀に発生する地震動、極めて稀に発生する地震動
の場合、告示第四号イに定められた継続時間等の事 として、JMA KOBE 1995 NS、HACHINOHE 1968
項を満たし、位相分布を適切に考慮して作成した3 NS、一様乱数の位相特性を考慮して作成した3波を採
波以上を用いること。 用している。

(2)告示第四号イただし書により、建設地周辺における (2) 本工作物では採用していない。


活断層分布、断層破壊モデル、過去の地震活動、地盤
構造等に基づいて、建設地における模擬地震波(以下
「サイト波」という。)を適切に作成した場合は、前
項の告示波のうち極めて稀に発生する地震動に代え
て設計用入力地震動として用いることができる。この
場合、位相分布等を適切に考慮して作成した3波以上
(告示波を併用する場合は、告示波との合計で3波以
上)を用いること。

(3)上記(1)及び(2)の何れの場合においても、作成された (3) 過 去 に お け る 代 表 的 な 観 測 地 震 波 と し て 、 EL
地震波が適切なものであることを確かめるため、次の CENTRO 1940 NS、TAFT 1952 EW、HACHINOHE
地震波も設計用入力地震動として併用する。すなわち 1968 EWの3波を、最大速度振幅を0.25m/s、0.50m/s
、過去における代表的な観測地震波のうち、建設地及 として作成した地震波を、それぞれ稀に発生する地震
び工作物の特性を考慮して適切に選択した3波以上に 動、極めて稀に発生する地震動として採用している。
ついて、その最大速度振幅を0.25m/s、0.5m/sとして
作成した地震波を、それぞれ稀に発生する地震動、極
めて稀に発生する地震動とする。なお、上記の最大速
度振幅の値は令第88条第1項に定められたZを乗じた
値とすることができる。

4.2応答解析に用いる工作物の振動系モデルの設定 4.2 応答解析に用いる工作物の振動系モデルの設定


(1)工作物の振動系モデルは、工作物の構造方法、振動 (1) タワー、杭を多質点に分割し、各質点間の断面をも
性状によって工作物の各部分に生じる力及び変形を とに評価した曲げ剛性・せん断剛性を有する一本棒多
適切に把握できるように設定されていること。この場 質点曲げせん断モデルに置換し、工作物の各部分に生
合において、特定の部材への応答値を直接評価するこ じる力及び変形を適切に把握できるよう設定してい
とが適当な構造方法、振動性状を有する工作物の場合 る。
には、その目的に適した振動系モデルが設定されてい
ること。

(2)工作物と地盤の動的相互作用が工作物の振動性状に (2) 基礎底面に地盤から評価される水平および回転ば


与える影響が大きいと推定される基礎構造を有して ねを設けたスウェイロッキングモデル(SRモデル)
いる場合には、その影響を適切に考慮できる振動系モ とする。基礎部は剛体とし、重心位置に重量と回転慣
デルが設定されていること。 性を考慮する。

(3)振動系モデルの復元力特性及び減衰特性は、工作物 (3) タワーは弾性としている。減衰としてレーリー型減


の構造方法及び振動性状を適切に反映したものであ 衰を設定し、基礎固定時の1次及び2次の固有周期に
ること。 対してそれぞれ0.1749%を与える。

別表-2
T3,T4,T5

4.3水平方向地震力に対する応答計算 4.3 水平方向地震力に対する応答計算


(1)工作物の各応答値は、入力地震動を受ける振動系モ (1)工作物の各応答値は、設定した振動系モデルに対す
デルについての運動方程式を適切な方法によって解 る運動方程式をNewmark-β法(β=1/4)を用いた数
くことにより求めていること。 値積分法により時刻歴応答解析を行うことにより求
めている。

(2)工作物の平面直交主軸2方向のそれぞれに地震動が (2)本工作物においては方向による特性の差はない。
加わった場合の応答を別途に求めていること。また、
2方向同時に地震動が加わった場合の応答又は主軸に
対して45度方向に地震動が加わった場合の応答の影
響を適切な方法によって評価していること。

(3)上下方向の地震動の影響を水平方向地震動との同時 (3) 上下方向における地震動の影響を,水平方向の地震


性の関係を考慮して、また工作物の規模及び形態を考 動に組み合わせた地震力を設定し,タワー・基礎につ
慮して適切に評価していること。 いて適切に評価している。

(4)平面的に長大な寸法をもつ工作物等、入力地震動の (4) 工作物の平面規模は最大19.2m×19.2mと比較的小


位相差の影響を受けるおそれのある規模及び形態を さく、地盤も平行成層であることから、位相差の影響
もつ工作物に対しては、その影響を適切な方法によっ は小さいと判断している。
て考慮していること。

(5)鉛直方向の荷重に対する水平方向変形の影響を適切 (5)鉛直方向の荷重に対する水平方向変形の影響は別途
に考慮していること。 算定し適切に考慮している。

4.4評価判定クライテリア 4.4 評価判定クライテリア


(1)損傷限界 (1) 損傷限界
稀に発生する地震動によって、工作物の部分に損傷が 以下の確認を行うことにより、稀に発生する地震動に
生じないことが次のイ及びロの方法によって確かめ よって損傷が生じないことを確かめている。
られていること。
イ.構造耐力上主要な部分の変形によって工作物の部 イ.工作物の構造耐力上主要な部分が弾性耐力以内で
分に著しい損傷が生じるおそれのないことを確か あり、構造耐力上主要な部分の変形によって工作物
めた場合にあっては、この限りでない。 の部分に著しい損傷が生じるおそれのないことを
確かめている。
ロ.工作物の構造耐力上主要な部分に生じる応力が短 ロ.各部材に生じる応力は、短期許容応力度以内であ
期許容応力度以内であるか、又は地震後に有害なひ る。
び割れ又はひずみが残留しないことを確かめるこ
と。ただし、制振部材(告示第三号イに規定するも
の。以下同じ。)にあっては、この限りではない。

(2)倒壊、崩壊限界 (2) 倒壊、崩壊限界


極めて稀に発生する地震動によって、工作物が倒壊、 以下の確認を行うことにより、極めて稀に発生する地
崩壊等しないことが次のイの方法によって確かめら 震動によって、倒壊、崩壊等しないことを確かめてい
れていること。 る。
イ.工作物の構造耐力上主要な部分が弾性的な挙動を イ.工作物の構造耐力上主要な部分は、座屈、破断
示す範囲にあることを確かめること。ただし、部分 などの不安定な状態に至らないものとして定め
的に塑性域に入った場合でも、工作物が倒壊・崩壊 た耐力以内であり、倒壊、崩壊等しないことを確
等しないことが確かめられた場合にあっては、この かめている。
限りではない。

別表-3
T3,T4,T5

4.5高さが60mを超える工作物の部分(以下「高層部」 4.5 本工作物においては該当しない。


という。)と地階を除く階数が3以下、かつ、高さが20m
以下の工作物又は建築物の部分(以下「中低層部」と
いう。)がエキスパンション・ジョイントを介して一
体となる中低層部又は特殊な材料及び特殊な構造方
法を用いた高さが60m以下の工作物
高層部と中低層部がエキスパンション・ジョイントを
介して一体となる中低層部又は特殊な材料及び特殊
な構造方法を用いた高さが60m以下の工作物で、次に
掲げる基準に該当する場合にあっては、4.1から4.4ま
での規定は適用しないことができる。
(1)①高層部と中低層部がエキスパンション・ジョイン
トを介して一体となる中低層部にあっては、当該高層
部と中低層部の連成振動モデルにより応答解析を行
い、地震動による相互の影響が小さいことが確かめら
れたものであるとともに、下記(2)及び(3)によって検
証することについて、評価員又は評価員から構成され
る委員会の承認を得ること。
②特殊な材料及び特殊な構造方法を用いた高さが
60m以下の工作物は、8.により耐力及び靱性その他
の工作物の構造特性に影響する力学特性値が明らか
であること。
(2)告示第四号イに規定する稀に発生する地震動と同等
以上の効力を有する地震力によって工作物が損傷し
ないことについては、令第88条第1項及び第2項に基
づく地震力又は令第82条の5第三号ハに基づく地震
力等により、確かめたものであること。
(3)告示第四号イに規定する極めて稀に発生する地震動
と同等以上の効力を有する地震力によって工作物が
倒壊、崩壊等しないことについては、令第88条第1項
及び第3項に基づく地震力又は令第82条の5第五号ハ
に基づく地震力等により、確かめたものであること。
5.荷重の組合せ
積雪荷重、風圧力又は地震力に対する安全性を検討す 積雪荷重、風圧力及び地震力に対する安全性の検討に
る場合には1.に規定する荷重及び外力との組合せを適 おいて、1.に規定する荷重及び外力との組合せを適切
切に考慮していること。 に考慮している。

6.長期荷重に対する使用性
構造耐力上主要な部分である構造部材が、1.に規定 1.に規定する荷重及び外力による変形又は振動に対
する実況に応じた荷重及び外力による変形又は振動に して,各部材に生じる応力が長期許容応力以内であるこ
よって、工作物の使用上の支障が生じないことを確かめ とを確認することによって,使用上の支障が生じないこ
ていること。 とを確かめている。

7.外装材等の安全性
屋根ふき材、外装材及び屋外に面する帳壁が、風圧並 本工作物においては該当しない。
びに地震その他の振動及び衝撃に対して構造耐力上安
全であることが、次のイ及びロの方法により確かめられ
ていること。
イ.告示第三号イに定めた暴風及び稀に発生する地震
動に対しては損傷を生じず、告示第三号ロに定めた
暴風及び極めて稀に発生する地震動に対しては脱
落しないことを、3.及び4.に定める方法による
構造計算に用いた応答値に基づき確かめているこ
と。
ロ.平成12年建設省告示第1458号に定める方法に基づ
き、風圧に対する構造耐力上の安全性を確かめてい
ること。

別表-4
T3,T4,T5

8.特殊な材料及び特殊な構造方法
前各号の構造計算が、次に掲げる基準に適合している
ことを確かめること。
イ.工作物のうち令第3章第3節から第7節の2までの イ.本工作物においては該当しない。
規定に適合しない構造方法とした部分(当該部分が
複数存在する場合にあっては、それぞれの部分)に
ついて、当該部分の耐力及び靭性その他の工作物の
構造特性に影響する力学特性値が明らかであるこ
と。
ロ.イの力学特性値を確かめる方法は、次のいずれか ロ.本工作物においては該当しない。
に定める方法によること。
①当該部分及びその周囲の接合の実況に応じた加
力試験
②当該部分を構成するそれぞれの要素の剛性、靭性
その他の力学特性値及び要素相互の接合の実況
に応じた力及び変形の釣合いに基づく構造計算
ハ.構造計算を行うに当たり、構造耐力に影響する材 ハ.本工作物においては、以下の特殊な材料が用いられ
料の品質及び品質管理が適切に考慮されているこ ており、何れも法第37条第二号の認定を受けたもの
と。 を用いることとしている。
・鋼材
タワーフランジ(t=105~200mm)
ベースプレート(t=110 mm)
アンカープレート(t=115 mm)
MSTL-0316、MSTL-0436、28 保電安第 20 号、
30 保電安第 7 号、30 保電安第 65 号、
・ボルト
フランジボルト(M36~M56)
30保電安第42号、27保電安第2号
アンカーボルト(M39),六角ナット,平座金
30保電安第9号、29保電安第56号
9.特殊な装置等
(1)構造耐力上主要な部分に構造安全性に関連して作用 (1) タワー上に搭載されるロータ(回転翼)及びナセル
する特殊な装置を用いる場合には、その装置が工作物 (機器収納部)は、構造安全性を維持するために安全
の設計において想定したとおりの特性又は機能を有 に運転、停止するに必要な制御、保安装置(ピッチ制
するものであり、かつ、その特性又は機能を維持する 御、ヨー制御、振動検知器、過速度検知器等)を有し
ために適切な維持管理がなされるものであること。 ている。またこれらの装置は通/停電に関わらず構造
安全性を維持できる。

(2)エキスパンション・ジョイントを設ける場合には、 (2) 本工作物においては該当しない。


工作物の設計において想定したとおりの特性又は機
能を有するものであることを確かめていること。
構造検討の概要は付表1、地震応答解析に用いた復元力の概要は付表2、設備・維持管理概要は付表3に示す
とおりである。

別表-5
T3,T4,T5

付表1.構造検討の概要
Ⅰ.耐風設計
基準風速Vo=30 m/s 地形増速倍率Etv=1.008 (地表面粗度区分:Ⅱ)
設 計 風 圧 力
告示第1461号第三号イに基づく風圧力(GL+0.20m) 1432 kN
最 下 層(GL+0.200m)中 間 層(GL+33.32m) 最 上 層(GL+81.80m)
設計用せん X方向 0.330(発電時) 0.489(発電時) 0.724(発電時)
断力係数 Y方向 0.245(暴風時) 0.326(暴風時) 0.372(暴風時)
分布形 暴風時及び発電時風荷重モデル
最 下 層(GL+0.200m)中 間 層(GL+33.32m) 最 上 層(GL+81.80m)
設計用モーメ X方向 0.341(発電時) 0.309(発電時) 0.019(発電時)
ント係数 Y方向 0.217(暴風時) 0.182(暴風時) 0.010(暴風時)
分布形 暴風時及び発電時風荷重モデル
Ⅱ.耐震設計
最 下 層(GL+0.20m) 中 間 層(GL+39.2m) 最 上 層(GL+83.5m)
設計用せん 稀地震 0.326 0.223 0.316
断力係数 極稀地震 0.770 0.535 0.677
分布形 地震応答解析結果を包絡する分布形
最 下 層(GL+0.20m) 中 間 層(GL+39.2m) 最 上 層(GL+83.5m)
設計用モーメ 稀地震 0.182 0.167 0.320
ント係数 極稀地震 0.402 0.375 0.808
分布形 地震応答解析結果を包絡する分布形
地下部分の水平震度K レベル1:0.10 レベル2:0.42
Ⅲ.採用地震波
稀に発生する地震動 極めて稀に発生する地震動
地 震 波 最大加速度 最大速度 最大加速度 最大速度
(m/s2) (m/s) (m/s2) (m/s)
告示波 JMA神戸NS位相 0.77~0.86 0.12~0.13 3.77~4.10 0.58~0.70
告示波 八戸NS位相 0.68~0.89 0.10~0.12 3.44~3.84 0.51~0.67
告示波 ランダム位相 0.68~0.99 0.09~0.12 3.35~4.08 0.47~0.62
既往波 EL CENTRO NS 2.55 0.25 5.11 0.50
既往波 TAFT EW 2.48 0.25 4.97 0.50
既往波 HACHINOHE EW 1.19 0.25 2.39 0.50
Ⅳ.置換振動系
質 点 数 振 動 型 32質点曲げせん断型タワー・杭一体型モデルおよび32質点曲げせん断型SRモデル
稀に発生する地震動 極めて稀に発生する地震動
固有周期 T1(秒) 3.379~3.393 3.379~3.397
T2(秒) 0.395~0.399 0.395~0.401
T3(秒) 0.136~0.142 0.136~0.153
Ⅴ.解析結果
稀に発生する地震動 極めて稀に発生する地震動
地震応答解析
X方向 X方向
上 1/262 1/114
最大頂部変形角
部 TAFT EW 告示神戸位相
構 0.47 0.73
最大応力度比*
造 (GL+51.8mボルト) (GL+51.8mフランジ)
耐風設計 発電時 稀に発生する暴風 極めて稀に発生する暴風

上 最大頂部変形角 1/41 1/68 該当しない



0.51
構 0.90
最大応力度比* (GL+15.96mボルト) 該当しない
造 (GL+51.8mフランジ)
(GL+33.32mフランジ)
偏 心 の 影 響 偏心によりタワーに生じる捩れモーメントを考慮して安全性の検討を行っている。

*採用地震波 :1号機~5号機の最小値と最大値
*最大頂部変形角 :最大頂部変位(m)とタワー高さ(m)との比
*設計用せん断力係数 :最大層せん断力(kN)と上部構造の重量(kN)との比
*設計用モーメント係数:最大転倒モーメント(kN・m)と上部構造の重量(kN)×タワー高さ(m)との比
*置換振動系質点数はタワー部の値
*固有周期 :1 号機~5 号機の最小値と最大値
*最大応力度比:設計用地震荷重、設計用風荷重加力時の値

別表-6
T3,T4,T5

付表2.地震応答解析に用いた復元力の概要
Ⅰ.振動モデル一覧

稀に発生する地震動に対する解析 極めて稀に発生する地震動に対する解析

1)タワーを多質点に分割し、各質点間の平均断面をもとに評価した曲げ剛性・せん断剛性を有
する一本棒多質点曲げせん断モデルに置換する。タワー基部の開口部には十分な補強がなさ
れているため、開口は無いものとして剛性評価する。
なお、ナセル・ロータ部分の重量はタワーの最上部質点に集中して付加する。
2)基礎部は剛体とし、重心位置に重量と回転慣性を考慮する。
3)地盤・杭基礎の抵抗を表す水平および回転ばねを基礎下端に考慮したスウェイロッキングモ
デル(SR モデル)とし、各質点には水平(x)と回転(θ)の 2 自由度を考慮する。

ナセル+ロータ 32
31

タワー部

EI, GA

z 2
1
Kh
0
x Kr
θ

振動解析モデル概念図

別表-7
T3,T4,T5

Ⅱ.基本振動系モデル

稀に発生する地震動に対する解析 極めて稀に発生する地震動に対する解析

(1)質点数(タワー部) ・32質点 同左

(2)地震動の入力位置 基礎下端位置 同左
(スウェイロッキングばね外から入力)

(3)振動系モデルの名称と タワーの各質点間の断面を評価した曲げ 同左
概要 剛性、せん断剛性を有する1本棒多質点モ
デルであり、基礎底面には地盤・基礎の相
互作用を評価したSRばねを考慮。

(4)入力位置以下の変形 地盤の変形は別途地盤をモデル化した一次 同左
(地下階、地盤・基礎階の 元時刻歴非線形解析により評価する。
変形等)

(5)減衰マトリックス ・種類:レーリー型 同左
(減衰定数、部位別減衰の ・減衰マトリクスの作成方法
場合は減衰定数相当係 [C]=[M]+[K] +[C B ]
数) [C]:減衰マトリクス
[M]:質量マトリクス
[K]:剛性マトリクス
[C B ]:地盤ばねの減衰マトリクス
 h h 
h h 
 s:s次固有円振動数
h1=h=0.001749

(6)固有周期 ・XY方向同一 ・XY方向同一


(1次~3次) T1:3.379~3.393秒 T1:3.379~3.397秒
最大値と最小値 T2:0.395~0.399秒 T2:0.395~0.401秒
T3:0.136~0.142秒 T3:0.136~0.153秒

別表-8
T3,T4,T5

Ⅲ.基本振動系モデルの復元力特性

(1)スケルトンカーブの形 ・弾性

(2)スケルトンカーブの設 ・初期剛性
定方法 質点間の断面をもとに曲げ剛性、せん断剛性を評価している。なお、タワー基部の開口
部には十分な補強がなされているため、開口はないものとして剛性評価している。

(3)各分枝剛性の初期剛性 ・1.0(弾性)
に対する比率

(4)塑性率の定め方 ・該当しない。

(5)履歴法則 ・弾性

Ⅳ.復元力特性の妥当性の検討

・タワー部の円管の断面に基づいて忠実に曲げ剛性およびせん断剛性を評価しており、十分な精度を有していると考
える。

別表-9
付表3.設備・維持管理概要
Ⅰ.設備配管概要

電気設備 発電機,変圧器,開閉器,制御装置,逆変換装置,空冷装置,照明,ケーブル

配管設備 油圧配管,冷却水配管

Ⅱ.維持管理概要

・1年毎に点検を事業者(風車メーカー含む)等により実施。
維持管理体制 ・この体制は20年にわたって維持されること。
・修理部品については風車メーカーの承認を得て対応する。

日常点検 ・月1回以上の頻度で巡視


・定期点検で不具合などが発見された場合および必要と思われる事象が発生した場合

緊急点検 ・ナセル風速計が設計極値風速Ve50の0.7倍(49.2m/s)以上の瞬間風速を記録した場合

・震度5弱以上の地震が発生した場合


定期点検 ・年1回(ほぼ12ヶ月ごと)

点検種別
検査対象
検査項目 日常 緊急 定期 検査方法
(主なもの)
点検 点検 点検
・埋め戻し状態
・敷地の状態
基礎 ○ ○ ○ ・外観目視にて確認
・コンクリート表面状態
(ひび割れ、破損)

・塗装状態
タワー内外面 ・さびの発生 ○ ○ ○ ・外観目視にて検査
点 ・溶接部の亀裂

の ・変形
検 ・損傷
部材,扉 ○ ○ ○ ・外観目視にて検査
査 ・ボルト抜け
項 ・溶接部の亀裂

及 ・油圧トルクレンチによるト
び ・締付けトルク,軸力 - - ○
ルク及び軸力確認

査 タワーフランジボルト(注)
方 ・さびの発生
法 ・外観目視にて確認
・変形 ○ ○ ○
・ボルト締め具合
・損傷

・油圧テンショナーによるト
・導入軸力 - - ○
ルク及び軸力確認

アンカーボルト
・さびの発生
・変形 ○ ○ ○ ・外観目視にて確認
・損傷

(注)タワーボルトに関して 1 本でも遅れ破壊が生じた場合は,破断面調査・成分分析調査により原因究明を実施し,支
給材料の材質による原因の場合は当該ロットのボルトは全数交換することとする。

別表-10
1.工作物設計概要書
1. 工作物設計概要書

1-1 一般事項

① 工作物名称 ユーラス田人ウインドファーム T5風車

② 所 在 地 福島県いわき市田人町旅人 国有林 346 に 1(林小班)

③ 地域・地区 都市計画区域外,国有林内

④ 用 途 風力発電設備

⑤ 建 築 主 東京都港区虎ノ門四丁目3番13号

合同会社ユーラス田人風力

⑥ 設 計 者 鹿島建設株式会社,ベスタス・ジャパン株式会社,

株式会社小堀鐸二研究所

⑦ 施 工 者 鹿島建設株式会社

1-2 工作物概要

① 敷地面積 ―

② 建築面積 ―

③ 築造面積 242.2 m2

④ 最高高さ 142.5 m

⑤ 基礎深さ GL-4.31 m

⑥ 構造種別 鋼構造

⑦ 主要設備 風力発電設備

1- 1
1-3 風力発電機概要

① メーカー Vestas Wind Systems A/S

② 型 式 V117-4.2MW

③ 風車形式 水平軸プロペラ式可変翼型風車

④ 出力制御方式 可変速・可変ピッチ制御

⑤ 発電機形式 誘導発電機

⑥ 定格出力 4,200 kW

⑦ 増速機の有無 有

⑧ ロータ回転数 6.7~17.5 rpm

⑨ カットイン風速 3.0 m/s

⑩ カットアウト風速 32.0 m/s

⑪ 定格風速 12.0 m/s

⑫ ロータ直径 117.0 m

⑬ ハブ高さ 84.00 m

⑭ 使用期間 20 年間

1- 2
1-4 風力発電所位置図,風車配置図

建設地点

【発電所位置図】

T5 風車

1000m

【風車配置図,T5風車】

1- 3
3-2 基礎構造計算書
3-2-1 設計条件 3-2-3
(1) 準拠基準及び適用法規 3-2-3
(2) 設計地盤面 3-2-3
(3) 地下水位 3-2-3
(4) 使用材料及び許容応力度 3-2-3
1) コンクリート 3-2-3
2) 鉄 筋 3-2-3
(5) 荷重条件 3-2-4
1) 単位体積重量 3-2-4
2) 上部工荷重 3-2-4
3) 地震震度(基礎部) 3-2-4
(6) 基礎形式 3-2-5
(7) 地盤条件 3-2-5
1) 設計土質定数 3-2-5
3-2-2 許容値に対する裕度一覧のまとめ 3-2-6
3-2-3 基礎の安定計算 3-2-8
(1) 形状寸法 3-2-8
(2) 荷重計算 3-2-10
1) 上部工荷重 3-2-10
2) 躯体自重 3-2-10
3) 底版下面中心に対する荷重集計 3-2-11
(3) 安定計算 3-2-13
1) 転倒に対する照査 3-2-13
2) 滑動に対する照査 3-2-14
3) 地盤の支持力に対する照査 3-2-15
(4) 許容支持力度の算出 3-2-17
1) 地盤の許容支持力(基本値) 3-2-17
2) 傾斜地盤上の許容支持力 3-2-19
(5) フーチングの剛体判定 3-2-22
1) 鉛直方向換算地盤反力係数kvの算出 3-2-22
2) 剛体判定(βλによる剛性評価方法) 3-2-23
3-2-4 基礎スラブの設計 3-2-24
(1) 照査位置 3-2-24
(2) 鉄筋のかぶり厚さ 3-2-25
1) 下側鉄筋 3-2-25
2) 上側鉄筋 3-2-25
(3) 下側鉄筋の検討 3-2-26
1) 荷重モデル図 3-2-26
2)長期に生じる力(長期荷重時)の断面力算出 3-2-27
3)短期に生じる力(発電時)の断面力算出 3-2-28
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の断面力算出 3-2-29
5)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の断面力算出 3-2-30
6)応力度計算 3-2-31
(4) 上側鉄筋の検討 3-2-32
1) 荷重モデル図 3-2-32
2)長期に生じる力(長期荷重時)の断面力算出 3-2-33
3)短期に生じる力(発電時)の断面力算出 3-2-34
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の断面力算出 3-2-35
5)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の断面力算出 3-2-36
6)応力度計算 3-2-37

3-2-1
7)上側鉄筋間隔の算定 3-2-37
(5) 基礎上側鉄筋の照査 3-2-40
1) 基礎スラブ上側鉄筋の定着長の照査 3-2-40
2) 鉄筋の定着長 3-2-41
3) 鉄筋の継手長 3-2-41
4) アンカーボルト内の格子鉄筋量 3-2-41
3-2-5 基礎スラブの最小鉄筋量の検討 3-2-42
3-2-6 ペデスタルの計算 3-2-43
(1) ペデスタル部諸元 3-2-43
(2) ペデスタル脚部の作用力 3-2-43
(3) アンカーボルト部の引張及びアンカープレート部の支圧に対する照査 3-2-44
(4) 定着部鉄筋コンクリートの計算 3-2-45
1) 曲げモーメントに対する検討 3-2-45
2) せん断力に対する検討 3-2-47
(5) アンカー材の抜け出しに対する照査 3-2-48
1)長期に生じる力(長期荷重時)の照査 3-2-48
2)短期に生じる力((発電時)の照査 3-2-49
3)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の照査 3-2-50
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の照査 3-2-51
(6) アンカー材の押し抜きに対する照査 3-2-52
1)長期に生じる力(長期荷重時)の照査 3-2-52
2)短期に生じる力((発電時)の照査 3-2-53
3)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の照査 3-2-54
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の照査 3-2-55

資料-1 土質定数の設定方法 3-2-56
資料-2 アンカー材の押し抜きに対する照査(カンザシ筋を考慮) 3-2-57
資料-3 ねじれに対する照査 3-2-61
資料-4 支持層に対する追加検討 3-2-64

3-2-2
3-2-1 設計条件

(1) 準拠基準及び適用法規

・建築基準法および同施行令・告示 :※①
・風力発電設備支持物構造設計指針・同解説 土木学会 2010年 :※②
・建築工事標準仕様書・同解説JASS5 日本建築学会 2009年
・建築基礎構造設計指針 日本建築学会 2001年,2019年
・鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 日本建築学会 2010年,2018年
・建築物の構造関係技術基準解説書 2015年
・道路橋示方書・同解説 日本道路協会 平成24年3月
・コンクリート標準示方書 設計編 土木学会 2007年
・建物と地盤の動的相互作用を考慮した応答解析と耐震設計 日本建築学会 平成18年2月

(2) 設計地盤面

G.L.±0.00m ( T.P. +748.00 m )

(3) 地下水位

G.L. -8.00m ( T.P. +740.00


考慮しない(地盤調査で地下水位は確認されなかった) m )

(4) 使用材料及び許容応力度

2
1) コンクリート (ペデスタル部及びフーチング部は、Fc=40N/mm とする。)

長 期 短 期 極稀荷重時 準拠基準等


設計基準強度 Fc (N/mm2) (ペデスタル部) 40 ※①,②
許容圧縮応力度 fc (N/mm2) 13.3 26.7 26.7 ※①,②
設計基準強度 Fc (N/mm2) (フーチング部) 40 ※①,②
許容圧縮応力度 fc (N/mm2) 13.3 26.7 26.7 ※①,②
許容せん断応力度 fs (N/mm2) 0.89 1.78 1.78 ※①,②

2) 鉄 筋

長 期 短 期 極稀荷重時 準拠基準等


材 質 SD345 ※①,②
許容圧縮応力度 rfc (N/mm2) 215(195) 345 345 ※①,②
許容引張応力度 ft (N/mm2) 215(195) 345 345 ※①,②
材 質 SD390 ※①,②
許容圧縮応力度 rfc (N/mm2) 215(195) 390 390 ※①,②
許容引張応力度 ft (N/mm2) 215(195) 390 390 ※①,②
径28mmを超える太さの鉄筋については( )内の値とする。

3-2-3
(5) 荷重条件

1) 単位体積重量

2
鉄筋コンクリート γc= 24.5 kN/m3 ( 36 < Fc ≦ 48 N/mm )
上載土(気中) γs= 18 kN/m3
地下水 γw= 10 kN/m3

2) 上部工荷重
ローディングデータによる。

鉛直力 上下動 水平力 モーメント 捩れモーメント 荷重


荷重ケース V0(kN) V1(kN) H0(kN) M0(kN・m) MT(kN・m) 作用高
長期に生じる力 長期荷重時 4,383 - 520 42,500 - GL+0.20
積雪時 4,383 - 300 24,300 - GL+0.20
暴風時 4,328 - 1,070 78,900 2,280 GL+0.20
短期に生じる力 発電時 4,328 - 1,440 124,300 - GL+0.20
IEC荷重 4,328 - 1,070 103,400 2,850 GL+0.20
地震時(L1) 4,328 - 1,740 69,200 470 GL+0.20
極めて稀に発生する
地震動により生じる力 地震時(L2) 4,328 ±1,700 3,700 123,500 990 GL+0.20
V1:タワーの上下方向に作用する地震力
 上表より、検討するケースは長期では長期荷重時とし、短期では暴風及び発電時、地震時(L1)を選定
し、極稀では地震時(L2)とする。
 なお、定着部(ペデスタル)でのアンカー材の抜け出し、および押し抜きに対する検討では作用力が卓
越している発電時と地震時(L2)で計算することとする。

3) 地震震度(基礎部)
 静的設計において、基礎に作用する設計水平震度は下表の通りとする。

地震動 KH KV
レベル1 0.10 -
レベル2 0.42 0.21

レベル1:『応答解析結果』(第5章)と「建築基礎構造設計指針」(日本建築学会 2001年)で
     決まる値の内、大きい値を丸めて採用する。
・応答結果:KH= 0.10
・「建築基礎構造設計指針」:KH= 0.100

レベル2:『応答解析結果』(第5章)と「建物と地盤の動的相互作用を考慮した応答解析と
     耐震設計」(日本建築学会 平成18年2月) で決まる値の内、大きい値を丸めて採用する。
・応答結果:KH= 0.42 KV= 0.21
・「建物と地盤の動的相互作用を考慮した応答解析と耐震設計」:
地震時(L2) KH = 0.35 - 0.25×De / (2Bx)
= 0.35 - 0.25 × 4.3 / 19.2 = 0.29
ここに、 埋込み深さ: De = 4.31 m
基礎幅: 2Bx = 19.2 m

※出典「建物と地盤の動的相互作用を考慮した応答解析と耐震設計」(日本建築学会 平成18年2月)
※地震震度KH及びKVは、時刻歴応答解析の応答値から算出した。(第5章参照)

3-2-4
(6) 基礎形式

直接基礎 ( 基礎幅B=19.2m 地盤改良なし )

(7) 地盤条件

1) 設計土質定数
地質調査報告書に示すボーリングデータより以下の通り設定する。
支持層は、風化緑色岩あるいは強風化緑色岩であることから、「砂岩・礫岩・花崗岩・マサ土」の算定式
を用いる。

平均N値
土層名
層厚
または γ※1 C
※2
qu※3 φ
※4
備考
(m)
換算N値 (kN/m ) (kN/m ) (kN/m ) (°)
3 2 2

風化緑色岩1 0.840 225 20.7 89.3 178.6 41.3 支持層

風化緑色岩2 2.050 160 20.1 79.9 159.8 40.5 支持層

風化緑色岩3 2.800 200 20.5 86.0 172.0 41.0 支持層

強風化緑色岩 3.500 7 17.4 0.0 0.0 25.2 支持層

風化花崗岩 0.950 72 18.8 61.5 123.0 38.8 支持層

風化片麻岩 4.100 168 20.2 81.2 162.4 40.6 支持層

- 14.240 - - - - -

3
※1:地盤の単位体積重量γ(kN/m )の算出式は以下による。
γ=18.0(砂質土)、16.0(粘性土)、γ=(1.173+0.4LogN)×9.807(岩盤) N:換算N値

2
※2:地盤の粘着力C(kN/m )の算出式は以下による。
C=0 (砂質土)、C=6.25N (粘性土:Terzaghi & Peckの推定値) N:換算N値
0.327 0.334
C=15.2N (砂岩・礫岩・花崗岩・マサ土)、C=25.3N (安山岩・玄武岩)
0.606
C=16.2N (泥岩・凝灰岩・凝灰角礫岩)
2
※3:粘性土の一軸圧縮強度(kN/m )  qu=2C

※4:地盤のせん断抵抗角φ(°)の算出式は以下による。
φ=√(15N)+15 ≦45° (砂質土)
φ=0° (粘性土) N:換算N値
φ=5.10LogN+29.3 (砂岩・礫岩・花崗岩・マサ土)、φ=6.82LogN+21.5 (安山岩・玄武岩)
φ=0.888LogN+19.3 (泥岩・凝灰岩・凝灰角礫岩)

※1,※2,※4 出典「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説[2010年版](土木学会)」

3-2-5
3-2-2 許容値に対する裕度一覧のまとめ

長期(長期荷重時)
項目 単位 ① 計算値 ② 許容値 ②/①
支持力 (kN/m2) 最大接地圧 174 許容支持力(支持層) 600 3.45
安定
転倒 (m) 偏心量 1.304 B/7.57(八角形) 2.536 1.94
計算
滑動 (kN) せん断力 520 許容せん断抵抗力 13,753 26.45
下側 コンクリートの発生応力度 0.9 許容圧縮応力度 13.3 14.81
鉄筋 (N/mm2)
基礎 鉄筋の発生応力度 60 許容引張応力度 195 3.25
配筋 上側 コンクリートの発生応力度 0.5 許容圧縮応力度 13.3 26.67
鉄筋 (N/mm2)
鉄筋の発生応力度 44 許容引張応力度 215 4.89
(N/mm) アンカー材に作用する抜出し力 3,245 許容引張力 6,576 2.03
定着部
(N/mm) アンカー材に作用する押抜き力 3,960 許容引張力 6,691 1.69

短期(暴風時)
項目 単位 ① 計算値 ② 許容値 ②/①
支持力 (kN/m2) 最大接地圧 227 許容支持力(支持層) 900 3.96
安定
転倒 (m) 偏心量 2.439 B/3.15(八角形) 6.095 2.50
計算
滑動 (kN) せん断力 1,070 許容せん断抵抗力 17,163 16.04

短期(発電時)
項目 単位 ① 計算値 ② 許容値 ②/①
支持力 (kN/m2) 最大接地圧 306 許容支持力(支持層) 900 2.94
安定
転倒 (m) 偏心量 3.810 B/3.15(八角形) 6.095 1.60
計算
滑動 (kN) せん断力 1,440 許容せん断抵抗力 17,163 11.92
下側 コンクリートの発生応力度 2.3 許容圧縮応力度 26.7 11.59
鉄筋 (N/mm2)
基礎 鉄筋の発生応力度 148 許容引張応力度 345 2.33
配筋 上側 コンクリートの発生応力度 1.8 許容圧縮応力度 26.7 14.81
鉄筋 (N/mm2)
鉄筋の発生応力度 146 許容引張応力度 345 2.36
(N/mm) アンカー材に作用する抜出し力 10,185 許容引張力 13,152 1.29
定着部
(N/mm) アンカー材に作用する押抜き力 10,890 許容引張力 13,382 1.23

:最小裕度          :長期許容値          :短期許容値          :終局

3-2-6
短期(地震時(L1))
項目 単位 ① 計算値 ② 許容値 ②/①
支持力 (kN/m2) 最大接地圧 223 許容支持力(支持層) 900 4.04
安定
転倒 (m) 偏心量 2.357 B/3.15(八角形) 6.095 2.59
計算
滑動 (kN) せん断力 3,976 許容せん断抵抗力 17,163 4.32

極稀荷重時 (地震時(L2)上下動↑)
項目 単位 ① 計算値 ② 許容値 ②/①
支持力 (kN/m2) 最大接地圧 423 許容支持力(支持層) 1800 4.26
安定
転倒 (m) 偏心量 5.599 B/2.35(八角形) 8.170 1.46
計算
滑動 (kN) せん断力 13,089 極限せん断抵抗力 16,759 1.28
下側 コンクリートの発生応力度 2.7 許容圧縮応力度 26.7 9.88
鉄筋 (N/mm2)
基礎 鉄筋の発生応力度 178 許容引張応力度 345 1.94
配筋 上側 コンクリートの発生応力度 1.6 許容圧縮応力度 26.7 16.67
鉄筋 (N/mm2)
鉄筋の発生応力度 138 許容引張応力度 345 2.50
(N/mm) アンカー材に作用する抜出し力 10,255 許容引張力 13,152 1.28
定着部
(N/mm) アンカー材に作用する押抜き力 10,685 許容引張力 13,382 1.25

極稀荷重時 (地震時(L2)上下動↓)
項目 単位 ① 計算値 ② 許容値 ②/①
2
支持力 (kN/m ) 最大接地圧 367 許容支持力(支持層) 1800 4.90
安定
転倒 (m) 偏心量 3.840 B/2.35(八角形) 8.170 2.13
計算
滑動 (kN) せん断力 13,089 極限せん断抵抗力 24,432 1.87
下側 コンクリートの発生応力度 2.5 許容圧縮応力度 26.7 10.67
鉄筋 (N/mm2)
基礎 鉄筋の発生応力度 164 許容引張応力度 345 2.10
配筋 上側 コンクリートの発生応力度 1.6 許容圧縮応力度 26.7 16.67
鉄筋 (N/mm2)
鉄筋の発生応力度 138 許容引張応力度 345 2.50
(N/mm) アンカー材に作用する抜出し力 9,975 許容引張力 13,152 1.32
定着部
(N/mm) アンカー材に作用する押抜き力 10,960 許容引張力 13,382 1.22

:最小裕度          :長期許容値          :短期許容値          :終局

3-2-7
3-2-3 基礎の安定計算

(1) 形状寸法

次頁に構造図を添付する。

3-2-8
S=1:100(A1)
ユーラス田人ウインドファーム T5風車基礎構造図 S=1:200(A3)

Bor.T05
標 高 深度 標 準 貫 入 試 験(N値)
地層名
+754.646 +0.00 0 10 20 30 40 50 60
+754.15 -0.50 表土
側 面 図
礫混じり
19200 シルト
+752.00 -2.65
3850 11500 3850 強風化
+751.20 -3.45 緑色岩
3195 5110 3195
+750.65 -4.00 緑色岩
775 3950 580
GL+0.20 強風化
50 3850 50 緑色岩
GL+0.19 GL+0.14 +749.20 -5.45

190
GL+0.19

210
T.P.+748.00

190
(GL±0.00) 3650 緑色岩

140 50
4150

1600
1410
3995
3722

3477
+746.10 -8.55

4500

4500
4500

1400
4310
風化 支持層

63
665 3235 665 緑色岩

1500
1023
T.P.+743.69
(GL-4.31)
+742.85 -11.80
均しコンクリート
t=100mm 風化
平 面 図 緑色岩
+740.80 -13.85
19200 19200
5624 7952 5624 5624 7952 5624 風化
緑色岩
3850 1774 1774 3850 3850 1774 1774 3850
+738.00 -16.65

強風化
緑色岩

3850
3850
+734.50 -20.15
風化
+733.55 -21.10 花崗岩

3-2-9
41 6 BPL 4390 APL 4565
風化

3368
3368
7
10 3 490 3410 490 665 3235 665 片麻岩
91

62 2

840
4 +729.45 -25.20

22.5°

4764
3060
4764

11500
11500
アンカーボルト アンカーボルト

LDF 4740
M39[10.9]-264本 M39[10.9]-264本
初期軸力615kN/本 初期軸力615kN/本

840
3650 3650
4150 4150

3368
3368

3850
3850
S=1:60(A3)
基礎天端排水処理詳細図 S=1:30(A1)
11500
5405 3195
2690 185 840 185
175 490 175

ベースプレート GL+0.20
LDF GL+0.19 GL+0.14
i=1.56% ※コンクリートの設計基準強度及び耐久設計基準強度

10
GL+0.19
GL±0.00 フーチング:Fc=40(N/mm²),Fd=40(N/mm²)

190
140 50
  ペデスタル:Fc=40(N/mm²),Fd=40(N/mm²)

460
165 295
均しコンクリート:Fc=18(N/mm²)
185 840 185
※鉄筋の種類
1210
SD345、SD390(配筋図参照)
(2) 荷重計算

1) 上部工荷重

・ローディングデータ

鉛直力 上下動 水平力 モーメント


荷重ケース V0(kN) V1(kN) H0(kN) M0(kN・m)
長期に生じる力 長期荷重時 4,383 - 520 42,500
暴風時 4,328 - 1,070 78,900
短期に生じる力 発電時 4,328 - 1,440 124,300
地震時(L1) 4,328 - 1,740 69,200
極めて稀に発生する
地震動により生じる力 地震時(L2) 4,328 ±1,700 3,700 123,500

2) 躯体自重

・鉛直荷重

基礎部-1 WC1 = 0.82843 ×11.50 2


×1.60 ×24.5 = 4294.7 kN
(立上り部)
基礎部-2 C1 = 0.82843 ×11.50 2
= 109.60 m2
(テーパー部) C2 = 0.82843 ×19.20 2
= 305.40 m2

WC2 = ( 109.60 + 305.40 + 109.60 × 305.40 )


× 1.40 / 3 ×24.5 = 6836.6 kN

y = 1.4/4×(305.4+2×√(305.4×109.6)+3×
109.6)/(305.4+√(305.4×109.6)+109.6) = 0.585 m

基礎部-3 WC3 = 0.82843 ×19.20 2


×1.50 ×24.5 = 11223.2 kN
(底版部)
上載土 V1 = 0.82843 ×19.20 2 × 2.81 = 858.15 m3

V2 = 0.82843 ×11.50 2 × 1.41 = 154.48 m3

V3 = ( 109.60 + 305.40 + 109.60 × 305.40 )


× 1.40 / 3 = 279.04 m3

WD1=( 858.15 - 154.48 - 279.04 ) ×18.0 = 7643.3 kN

※ 0.82843 ; 正八角形面積換算係数 ( = 2×tan22.5°)

 ・慣性力
躯体には以下の設計震度を乗じて慣性力を計算する。
レベル1 KH= 0.10
レベル2 KH= 0.42 KV= 0.21

3-2-10
3) 底版下面中心に対する荷重集計

長期 (長期荷重時)
W H 作用位置(m) Mx=W・x My=W・y Mz=H・z
(kN) (kN) x y z (kN・m) (kN・m) (kN・m)
基礎部-1 4294.7 0.0 0.000 0.000 3.700 0.0 0.0 0.0
基礎部-2 6836.6 0.0 0.000 0.000 2.085 0.0 0.0 0.0
基礎部-3 11223.2 0.0 0.000 0.000 0.750 0.0 0.0 0.0
上載土 7643.3 - 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工 4383.0 520.0 0.000 0.000 4.510 0.0 0.0 2345.2
上部工M0 - - - - - - - 42500.0
浮力 0.0 0.0 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
計 34380.8 520.0 - - - 0.0 0.0 44845.2

ΣM= Mx2+My2 +Mz = 44845.2 kN・m

短期 (暴風時)
W H 作用位置(m) Mx=W・x My=W・y Mz=H・z
(kN) (kN) x y z (kN・m) (kN・m) (kN・m)
基礎部-1 4294.7 0.0 0.000 0.000 3.700 0.0 0.0 0.0
基礎部-2 6836.6 0.0 0.000 0.000 2.085 0.0 0.0 0.0
基礎部-3 11223.2 0.0 0.000 0.000 0.750 0.0 0.0 0.0
上載土 7643.3 - 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工 4328.0 1070.0 0.000 0.000 4.510 0.0 0.0 4825.7
上部工M0 - - - - - - - 78900.0
浮力 0.0 0.0 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
計 34325.8 1070.0 - - - 0.0 0.0 83725.7

ΣM= Mx2+My2 +Mz = 83725.7 kN・m

短期 (発電時)
W H 作用位置(m) Mx=W・x My=W・y Mz=H・z
(kN) (kN) x y z (kN・m) (kN・m) (kN・m)
基礎部-1 4294.7 0.0 0.000 0.000 3.700 0.0 0.0 0.0
基礎部-2 6836.6 0.0 0.000 0.000 2.085 0.0 0.0 0.0
基礎部-3 11223.2 0.0 0.000 0.000 0.750 0.0 0.0 0.0
上載土 7643.3 - 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工 4328.0 1440.0 0.000 0.000 4.510 0.0 0.0 6494.4
上部工M0 - - - - - - - 124300.0
浮力 0.0 0.0 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
計 34325.8 1440.0 - - - 0.0 0.0 130794.4

ΣM= Mx2+My2 +Mz = 130794.4 kN・m

短期 (地震時(L1))
W H 作用位置(m) Mx=W・x My=W・y Mz=H・z
(kN) (kN) x y z (kN・m) (kN・m) (kN・m)
基礎部-1 4294.7 429.5 0.000 0.000 3.700 0.0 0.0 1589.2
基礎部-2 6836.6 683.7 0.000 0.000 2.085 0.0 0.0 1425.5
基礎部-3 11223.2 1122.3 0.000 0.000 0.750 0.0 0.0 841.7
上載土 7643.3 - 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工 4328.0 1740.0 0.000 0.000 4.510 0.0 0.0 7847.4
上部工M0 - - - - - - - 69200.0
浮力 0.0 0.0 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
計 34325.8 3975.5 - - - 0.0 0.0 80903.8

ΣM= Mx2+My2 +Mz = 80903.8 kN・m

3-2-11
極稀荷重時 (地震時(L2)上下動↑)
W H 作用位置(m) Mx=W・x My=W・y Mz=H・z
(kN) (kN) x y z (kN・m) (kN・m) (kN・m)
基礎部-1 4294.7 1803.8 0.000 0.000 3.700 0.0 0.0 6674.1
基礎部-2 6836.6 2871.4 0.000 0.000 2.085 0.0 0.0 5986.9
基礎部-3 11223.2 4713.7 0.000 0.000 0.750 0.0 0.0 3535.3
上載土 7643.3 - 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工 4328.0 3700.0 0.000 0.000 4.510 0.0 0.0 16687.0
上部工M0 - - - - - - - 123500.0
浮力 0.0 0.0 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工上下動 -1700.0 - - - - - - -
基礎部上下動 -4694.4 - - - - - - -
計 27931.4 13088.9 - - - 0.0 0.0 156383.3

ΣM= Mx2+My2 +Mz = 156383.3 kN・m

極稀荷重時 (地震時(L2)上下動↓)
W H 作用位置(m) Mx=W・x My=W・y Mz=H・z
(kN) (kN) x y z (kN・m) (kN・m) (kN・m)
基礎部-1 4294.7 1803.8 0.000 0.000 3.700 0.0 0.0 6674.1
基礎部-2 6836.6 2871.4 0.000 0.000 2.085 0.0 0.0 5986.9
基礎部-3 11223.2 4713.7 0.000 0.000 0.750 0.0 0.0 3535.3
上載土 7643.3 - 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工 4328.0 3700.0 0.000 0.000 4.510 0.0 0.0 16687.0
上部工M0 - - - - - - - 123500.0
浮力 0.0 0.0 0.000 0.000 - 0.0 0.0 -
上部工上下動 1700.0 - - - - - - -
基礎部上下動 4694.4 - - - - - - -
計 40720.2 13088.9 - - - 0.0 0.0 156383.3

ΣM= Mx2+My2 +Mz = 156383.3 kN・m

■底版中心作用力集計

W H M
(kN) (kN) (kN・m)
長期に生じる力 長期荷重時 34381 520 44845
暴風時 34326 1070 83726
短期に生じる力 発電時 34326 1440 130794
地震時(L1) 34326 3976 80904
地震時(L2)
27931 13089 156383
極めて稀に発生する (上下動↑)
地震動により生じる力 地震時(L2)
40720 13089 156383
(上下動↓)

3-2-12
(3) 安定計算
 直接基礎の安定計算は、「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説 [2010年版] (土木学会)」に準
拠し、転倒、滑動、支持力について検討する。

1) 転倒に対する照査

 直接基礎に作用する荷重の合力(∑V)の作用位置と基礎底面の中心との距離は、荷重条件に応じて以
下の条件を満たすこととする。

支持地盤が風化緑色岩1の場合
∑V M e= ea 判定
(kN) (kN・m) M/ΣV(m) (m) e≦ea
長期(長期荷重時) 34381 44845 1.304 2.536 O.K
短期(暴風時) 34326 83726 2.439 6.095 O.K
短期(発電時) 34326 130794 3.810 6.095 O.K
短期(地震時(L1)) 34326 80904 2.357 6.095 O.K
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↑)
27931 156383 5.599 8.170 O.K
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↓)
40720 156383 3.840 8.170 O.K

ここに、 ea = L/7.57 (長期)、L/3.15 (短期)、L/2.35 (極稀)


「ea」:基礎底面の形状が正八角形の場合の許容偏心量
上記、許容偏心量eaは、基礎底面の接地率(接地面積比(%)=Ae/A)として下
記の値を満たしたものである。
(長期)ea = L/7.57 【正八角形基礎での接地率100%】
(短期)ea = L/3.15 【正八角形基礎での接地率50%】
(極稀)ea = L/2.35 【正八角形基礎での接地率15%】

基礎幅(正八角形) L= 19.200 m
底面積(正八角形) A=2B2×tan22.5°=2× 19.200 2×tan22.5° =305.39 m2
2
Ae:荷重の偏心を考慮した有効接地面積(m )

3-2-13
2) 滑動に対する照査

 基礎底面に作用するせん断力(|∑H|)が、許容せん断抵抗力以下であることを照査するものとする。

支持地盤が風化緑色岩1の場合
|∑H| ∑V Hu=μ×ΣV F Ha=Hu/F 判定
(kN) (kN) (kN) (kN) |∑H|≦Ha
長期(長期荷重時) 520 34381 20629 1.50 13753 O.K
短期(暴風時) 1070 34326 20596 1.20 17163 O.K
短期(発電時) 1440 34326 20596 1.20 17163 O.K
短期(地震時(L1)) 3976 34326 20596 1.20 17163 O.K
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↑)
13089 27931 16759 1.00 16759 O.K
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↓)
13089 40720 24432 1.00 24432 O.K

ここに、基礎底面の摩擦係数μ=tanφB= 0.600

「岩とコンクリートの場合:tanφB=0.6」:出典[道路橋示方書・同解説(日本道路協会 平成24年3月)]

3-2-14
3) 地盤の支持力に対する照査

支持地盤が風化緑色岩1の場合
N=∑V e L e/L ζ
(kN) (m) (m)
長期(長期荷重時) 34381 1.304 19.200 0.068 1.54
短期(暴風時) 34326 2.439 19.200 0.127 2.02 図表より
短期(発電時) 34326 3.810 19.200 0.198 2.72 図表より
短期(地震時(L1)) 34326 2.357 19.200 0.123 1.98
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↑)
27931 5.599 19.200 0.292 4.63 図表より
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↓)
40720 3.840 19.200 0.200 2.75 図表より

3-2-15
支持地盤が風化緑色岩1の場合
∑V A ζ qmax qa 判定
2
(kN) (m ) (kN/m2) (kN/m2) qmax≦qa
長期(長期荷重時) 34381 305.39 1.54 174 600 O.K
短期(暴風時) 34326 305.39 2.02 227 900 O.K
短期(発電時) 34326 305.39 2.72 306 900 O.K
短期(地震時(L1)) 34326 305.39 1.98 223 900 O.K
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↑)
27931 305.39 4.63 423 1800 O.K
極稀荷重時 (地震時
(L2)上下動↓)
40720 305.39 2.75 367 1800 O.K

 ここに、
  qmax = ∑V/A × ζ
「qmax、ζ,ζ'の算定図」:出典[鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説(日本建築学会 2018年)]

底面積(八角形): A = 305.39 m2
換算円直径(内接円): L = 19.200 m(=八角形のL)
  ζ = 1+8e/L ( e/L ≦ 0.125 の時 )
  ζ = 図表参照 (0.35 ≧ e/L > 0.125 の時 )、下記の算定式( e/L > 0.35の時)
  qa : 地盤の許容支持力度(次頁の「 (4) 許容支持力度の算出」に詳細を示す)

3-2-16
(4) 許容支持力度の算出

1) 地盤の許容支持力(基本値)

 支持層となる風化緑色岩1について許容支持力を算出する。
 地盤の許容支持力度の算出は、「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説 [2010年版] (土木学会)」に準拠す
る。

長期
:qa=1/3×(ic・α・C・Nc+ir・β・γ1・B・Nγ+iq・γ2・Df・Nq)

短期(L1暴風時,発電時最大(指針),地震時L1)
:qa=2/3×(ic・α・C・Nc+ir・β・γ1・B・Nγ+iq・γ2・Df・Nq)

極稀荷重時(地震時L2)
:qu=3/3×(ic・α・C・Nc+ir・β・γ1・B・Nγ+iq・γ2・Df・Nq)

 ここに、
qa : 許容支持力度(kN/m2)
qu : 極限支持力度(kN/m2)
qu=(ic・α・C・Nc+ir・β・γ1・B・Nγ+iq・γ2・Df・Nq)
C : 基礎底面(または地盤改良層)下にある地盤の粘着力(kN/m2)
γ1 : 基礎底面(または地盤改良層)下にある地盤の単位体積重量(kN/m3)
γ2 : 基礎底面(または地盤改良層)より上にある地盤の単位体積重量(kN/m3)
α,β: 表-1に示す基礎の形状係数
Nc,Nγ,Nq : 表-2に示す地盤の支持力係数
ic,iγ,iq : 基礎に作用する荷重の鉛直方向に対する傾斜角に応じて計算した数値
-1
ic=iq=(1-θ/90)2 θ=tan (H/V)
2
iγ=(1-θ/φ) ただし、θ>φの場合はiγ=0
Df : 地盤面から基礎底面(または地盤改良層)までの深さ(m) Df=0とする。
B : 基礎底面の最小幅(m) 荷重の偏心がある場合には有効幅Be=B-2×eを用いる

表-1
基礎底面
円形 円形以外
の形状
α 1.2 1+0.2B/L
β 0.3 0.5-0.2B/L

B:長方形の短辺長
L:長方形の長辺長
偏心・傾斜荷重

表-2
φ Nc Nγ Nq Nc,Nγ,Nq の数値解
0° 5.1 0 1.0
5° 6.5 0.1 1.6 Nc= (Nq-1)・cotφ
10° 8.3 0.4 2.5
15° 11 1.1 3.9 Nγ= (Nq-1)・tan(1.4φ)
20° 14.8 2.9 6.4
25° 20.7 6.8 10.7 1+sinφ
Nq= ・exp(πtanφ)
28° 25.8 11.2 14.7 1-sinφ
32° 35.5 22 23.2
36° 50.6 44.4 37.8
40°以上 75.3 93.7 64.2
この表に掲げる内部摩擦角φ以外の内部摩擦角に応じたNc、NγおよびNqは、上記数値解により算出するも
のとする。

φ=41.3 °、 C=89.3 kN/m2 (支持層の設計用土質定数より)

3-2-17
前頁より許容支持力度は下表となる。

支持地盤が風化緑色岩1の場合の許容支持力度
長期に
短期に生じる力
生じる力
長期荷重時 暴風時 発電時 地震時(L1)

B(m) 19.20 19.20 19.20 19.20


e(m) 1.304 2.439 3.810 2.357
Be(m) 16.592 14.322 11.580 14.486
α 1.2 1.2 1.2 1.2
C(kN/m2) 89.3 89.3 89.3 89.3
β 0.3 0.3 0.3 0.3
γ1(kN/m3) 20.7 20.7 20.7 20.7
γ2(kN/m3) 埋戻土 18.0 18.0 18.0 18.0
Df(m) 0.00 0.00 0.00 0.00
Nc 75.3 75.3 75.3 75.3
Nγ 93.7 93.7 93.7 93.7
Nq 64.2 64.2 64.2 64.2
鉛直力V(kN) 34381 34326 34326 34326
水平力H(kN) 520 1070 1440 3976
tanθ=H/V 0.02 0.03 0.04 0.12
θ=tan-1H/V (°) 0.9 1.8 2.4 6.6
ic 0.98 0.96 0.95 0.86
iq 0.98 0.96 0.95 0.86
iγ 0.96 0.91 0.89 0.71
2
qu(kN/m ) 17176 15330 13663 12924
安全率 1/3 2/3 2/3 2/3
qa(kN/m2) (a) 5725 10220 9109 8616

極めて稀に発生する
地震動により生じる力
地震時 地震時
(L2上下動↑) (L2上下動↓)
B(m) 19.20 19.20
e(m) 5.599 3.840
Be(m) 8.002 11.520
α 1.2 1.2
C(kN/m2) 89 89
β 0.3 0.3
γ1(kN/m3) 20.7 20.7
γ2(kN/m3) 埋戻土 18.0 18.0
Df(m) 0.00 0.00
Nc 75.3 75.3
Nγ 93.7 93.7
Nq 64.2 64.2
鉛直力V(kN) 27931 40720
水平力H(kN) 13089 13089
tanθ=H/V 0.47 0.32
θ=tan-1H/V (°) 25.1 17.8
ic 0.52 0.64
iq 0.52 0.64
iγ 0.15 0.32
2
qu(kN/m ) 4895 7310
安全率 1 1
qa(kN/m2) (a) 4895 7310
Be : 荷重の偏心がある場合の基礎底面の有効幅(m) Be=B-2×eを用いる

3-2-18
2) 傾斜地盤上の許容支持力

 前ページに示す 1)地盤の許容支持力(基本値)を基に、傾斜地盤上に設置された直接基礎への影響を考慮す
る。
 「建築基礎構造設計指針」(日本建築学会 2001年)では、この斜面の影響について下式により評価するものと
しており、傾斜地盤の角度,法肩からの距離,斜面高さを考慮した低減係数ζsを乗じて傾斜地盤の影響を検討す
る。検討については、基礎底面位置について検討する。

長期

:qa =ζs×qa
=ζs×1/3・(ic・α・C・Nc+ir・β・γ1・B・Nγ+iq・γ2・Df・Nq)

短期(L1暴風時,発電時最大(指針),地震時L1)

:qa =ζs×qa
=ζs×2/3・(ic・α・C・Nc+ir・β・γ1・B・Nγ+iq・γ2・Df・Nq)

極稀荷重時(地震時L2)
:qa※=ζs×qa
=ζs×1・(ic・α・C・Nc+ir・β・γ1・B・Nγ+iq・γ2・Df・Nq)

 ここに、

qa : 傾斜地盤上の影響を考慮した許容支持力度(kN/m )
2

qa : 許容支持力度(kN/m ) 2

ζs : 傾斜地盤の角度,法肩からの距離,斜面高さを考慮した低減係数 ζs=μφ
「O.Kusakabe,T.Kimura and H.Yamaguchi:Bearing capacity of slopes under stripe
loads on the top surfaces 」(Soils and Foundations Vol.21,No.4 1981)より低減係数図
を引用
φ : 基礎底面下にある地盤の内部摩擦角(°)
C : 基礎底面下にある地盤の粘着力(kN/m2)
γ : 基礎底面下にある地盤の単位体積重量(kN/m3) γ=γ1
α : 法肩からの距離比 α=L/B
L : 斜面までの距離(m) 次頁、基礎計画断面図参照
B : 基礎底面幅(m) 次頁、基礎計画断面図参照
β : 斜面角度(°) 次頁、基礎計画断面図参照
H : 斜面高さ比 H=斜面高さ/B
 斜面高さ比が不明の場合は、低減係数図より低減係数が小さくなるラインを選定する。

2
低減係数ζsは地盤定数の設定値(C=89.3kN/m 、φ=41.3°)より 、低減係数図を用いζsを算出する。

■基礎計画断面図

3-2-19
図 低減係数ζs (=μφ)

3-2-20
前頁より斜面地盤上の許容支持力度は下表となる。

 支持地盤の許容支持力度(傾斜地盤上)
長期に生じる 極めて稀に発生する
短期に生じる力
力 地震動により生じる力
地震時 地震時
長期荷重時 暴風時 発電時 地震時(L1)
(L2上下動↑) (L2上下動↓)
qa(kN/m2) 基本値 5725 10220 9109 8616 4895 7310
B(m) 19.200 19.200 19.200 19.200 19.200 19.200
φ (°) 41.3 41.3 41.3 41.3 41.3 41.3
C(kN/m2) 89.3 89.3 89.3 89.3 89.3 89.3
γ(kN/m3) 20.7 20.7 20.7 20.7 20.7 20.7
β 20 20 20 20 20 20
L(m) 26.100 26.100 26.100 26.100 26.100 26.100
H 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0
C/(γB) 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2
α=L/B 1.359 1.359 1.359 1.359 1.359 1.359
ζs(図より) 0.613 0.613 0.613 0.613 0.613 0.613

qa (kN/m2) 3509 6265 5584 5282 3001 4481
斜面高さ比Hについては、1~3のラインのうち安全側にH=3を用いるものとする。

〔地盤の許容支持力度の上限値について〕
 支持力推定式により算出する場合の地盤の許容支持力度qaの上限値として、「道路橋示方書・同解説(日本道
路協会 平成24年3月)」に準じて下表のとおり設定する。
 なお、支持地盤が地盤改良の場合は、「硬岩(亀裂が少ない)」として評価するものとする。

地盤の許容支持力度の上限値
地盤の種類 長期 短期 極稀
硬岩(亀裂が少ない) 2500 3750 7500
硬岩(亀裂が多い) 1000 1500 3000
軟岩・土丹 600 900 1800
砂礫 700 1050 2100
砂質土 400 600 1200
粘性土 200 300 600

岩盤以外の種別(砂礫、砂質土、粘性土)については、同指針には長期の記載しかないが、岩盤の割
増し率に合わせ算出したものである。

当該支持地盤の種類: 軟岩・土丹 として評価するものとする。

2
◎支持地盤の許容支持力度の算出結果qa(kN/m )
長期に生じる 極めて稀に発生する
短期に生じる力
力 地震動により生じる力
地震時 地震時
長期荷重時 暴風時 発電時 地震時(L1)
(L2上下動↑) (L2上下動↓)
傾斜地盤上 3509 6265 5584 5282 3001 4481
上限値 600 900 900 900 1800 1800
採用値qa 600 900 900 900 1800 1800
 採用値qaは、傾斜地盤上の影響を考慮した許容支持力と、地盤より決まる上限値とを比較して、小さい方の
値を採用する。

3-2-21
(5) フーチングの剛体判定

 直接基礎のフーチングの剛体判定は、βλによる剛性評価方法で評価するものとする。

1) 鉛直方向換算地盤反力係数kvの算出

-3/4
Bv
kv = kvo・
0.3

3
ここに、 kv : 鉛直方向地盤反力係数 (kN/m )
kvo : 直径0.3mの剛体円板による平板載荷試験の値に相当する鉛直方向地盤反力係数
3
(kN/m )で、下式により求める。
1
kvo = ・α・Eo
0.3
Bv : 換算載荷幅 (m) 直接基礎:Bv = √(Av)
B : 基礎の幅 (m) B = 19.20 m
Av : 基礎の鉛直方向載荷面積(m2) 2
Av = 2・B ・tan22.5°
2 2
Eo : 変形係数 (kN/m ) N値より推定の場合 Eo = 111,600 kN/m
α : 地盤反力係数の推定に用いる係数
岩盤の算定式(N値)より推定 長期: α= 4

上式より、鉛直方向地盤反力係数は以下となる。

2 2
Av = 2 × 19.200 × tan 22.5°= 305.39 m
Bv = √ 305.39 = 17.48 m

1
kvo = × 4 × 111,600 = 1,488,000 kN/m3
0.3

-3/4
17.48 3
kv = 1,488,000 × = 70,557 kN/m
0.3

3-2-22
2) 剛体判定(βλによる剛性評価方法)

直接基礎のβλによる剛体判定は、以下のように剛体に必要な厚さを判定している。

βλ≦1.0
4 3
ここに、 β= √{3・kv/(E・h )}
3
kv : 鉛直方向地盤反力係数 (kN/m )
2
E : 基礎スラブコンクリートのヤング係数 (kN/m )
h : フーチングの厚さ(m)
λ : フーチングの換算突出長(m)

風車基礎における換算突出長λ

風化緑色岩1の場合
β・λ= 0.163 × 3.850 = 0.63 ≦ 1.0 より、剛体と見なせる。
4 3
ここに、 β= √{3・kv/(E・h }
= 4√{ 3 × 70,557 /( 2.81 × 107 × 2.20 3
)}
-1
= 0.163 m

3 3
kv : 鉛直方向地盤反力係数 (kN/m ) 岩盤: ( = 70,557 kN/m )
2
E : 基礎スラブコンクリートのヤング係数 (kN/m )

E = 3.35×104×(γ/24)2×(Fc/60)1/3
4 1/3
= 3.35 × 10 ×( 23.5 / 24 )2×( 40 / 60 )
2
= 28,058 N/mm
7 2
= 2.81 × 10 kN/m

3 3
γ : コンクリートの気乾単位容積重量(kN/m ) (= 23.5 kN/m )
2 2
Fc : コンクリートの設計基準強度(N/mm ) (= 40.0 N/mm )
h : フーチングの厚さ(m) (= 1.50 + 1.4/2 = 2.20 m)
λ : フーチングの換算突出長(m) (= 3.850 m)

3-2-23
3-2-4 基礎スラブの設計

(1) 照査位置

 基礎スラブは、ペデスタル正八角形を円形換算し、その直径端(D)からD/10内側へ入った位置(下図参
照)からの片持梁として計算する。
 応力度計算では有効幅、および、基礎スラブのテーパーを考慮する。
 計算ケースは、長期及び偏心量の大きい下記ケースについて行う。

・長期: 長期荷重時
・短期: 発電時
・極稀荷重時: 地震時(L2)上下動↑
地震時(L2)上下動↓

換算円直径: D = (4×A/π)1/2 = ( 4× 109.559 /π )1/2 = 11.810 m


ペデスタル面積: A = 2B2×tan22.5°= 2× 11.500 ×tan22.5°=
2
109.559 m2
設計スパン: X = 4.876 m

3-2-24
(2) 鉄筋のかぶり厚さ

鉄筋のかぶり厚さは下記による。

1) 下側鉄筋

k = a+b+c+c/2 :RC計算に用いる鉄筋の芯かぶり
a: かぶり厚さ = 78 mm ≧ 70 mm:設計かぶり厚さ
b: 組立て筋径 = 16 mm
c: 主鉄筋径 = 32 mm 〔 SD345 〕

k = 78 + 16 + 32 + 32 /2 = 142 mm

配筋図の鉄筋配置(下筋)

2) 上側鉄筋

k = a+b+c+d/2 :RC計算に用いる鉄筋の芯かぶり
a: かぶり厚さ = 83 mm ≧ 70 mm:設計かぶり厚さ
b: 組立て筋径 = 16 mm
c: 主鉄筋径 = 22 mm
d: 円周方向筋径 = 19 mm 〔 SD345 〕

k = 83 + 16 + 22 + 19 /2 = 131 mm

配筋図の鉄筋配置(上筋)

3-2-25
(3) 下側鉄筋の検討

有効高 d = 2.758 m
有効幅 bo = 0.8D+2d = 9.448 + 2 × 2.758 = 14.964 m (長期、短期)
bo = 0.8D+3d = 9.448 + 3 × 2.758 = 17.722 m (極稀荷重時)

斜線部面積A1 = ( 7.952 + 17.704 )× 4.876 /2 = 62.55 m2 (台形部分)


斜線部面積A2 = 17.704 × 0.000 = 0.00 m2 (長方形部分)
計 62.55 m2
4.876 ×( 17.704 +2 ×7.952)
台形部分図心位置 = = 2.129 m
3 ×( 7.952 + 17.704 )
設計スパン端部からの台形図心までの距離= 2.129 + 0.000 =2.129 m

長方形部分図心位置= 0.000 / 2 =0.000 m

設計スパン端部からの斜線部全体の図心までの距離
= (62.55 × 2.129 + 0.00× 0.000) / 62.55 = 2.129 m

1) 荷重モデル図
・長期、短期

・極稀荷重時

3-2-26
2)長期に生じる力(長期荷重時)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0 kN/m2

地盤反力
「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 1.304 m
q1 q3 q2 基礎幅 B = 19.200 m
q4 分布長 L = 27.269 m (円形基礎)

x3=2.438 2.438
x2=4.876 0.000
x1=4.876

q1 = qmax = ∑V / A × ζ = 174.0 kN/m2


q2 = ( L - x2 ) × qmax / L = 142.9 kN/m2
q3 = ( L - x3 ) × qmax / L = 158.4 kN/m2
q4 = ( L - x1 ) × qmax / L = 142.9 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 174 × 7.952 + 158.4 × 12.828 )/ 2 × 2.438 = 4,164 kN

q1~q3間の地盤反力によるモーメント
M2=( 174 × 7.952 + 158.4 × 12.828 )/ 2 × 2.438 × 3.579 = 14,902 kN・m

q3~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 158.4 × 12.828 + 142.9 × 17.700 )/ 2 × 2.438 = 5,560 kN

q3~q2間の地盤反力によるモーメント
M3=( 158.4 × 12.828 + 142.9 × 17.700 )/ 2 × 2.438 × 1.175 = 6,533 kN・m

q2~q4間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 142.9 × 17.700 + 142.9 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q2~q4間の地盤反力によるモーメント
M4=( 142.9 × 17.700 + 142.9 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 14,902 + 6,533 + 0 = 9,197 kN・m


S= -5,748 + 4,164 + 5,560 + 0 = 3,976 kN

有効幅当りの断面力

M= 9,197 / 14.964 = 615 kN・m/m


S= 3,976 / 14.964 = 266 kN/m

3-2-27
3)短期に生じる力(発電時)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0 kN/m2

地盤反力
「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 3.810 m
q1 q3 q2 基礎幅 B = 19.200 m
q4 分布長 L = 14.558 m (円形基礎)

x3=2.438 2.438
x2=4.876 0.000
x1=4.876

q1 = qmax = ∑V / A × ζ = 306.0 kN/m2


q2 = ( L - x2 ) × qmax / L = 203.5 kN/m2
q3 = ( L - x3 ) × qmax / L = 254.8 kN/m2
q4 = ( L - x1 ) × qmax / L = 203.5 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 306 × 7.952 + 254.8 × 12.828 )/ 2 × 2.438 = 6,951 kN

q1~q3間の地盤反力によるモーメント
M2=( 306 × 7.952 + 254.8 × 12.828 )/ 2 × 2.438 × 3.597 = 25,001 kN・m

q3~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 254.8 × 12.828 + 203.5 × 17.700 )/ 2 × 2.438 = 8,375 kN

q3~q2間の地盤反力によるモーメント
M3=( 254.8 × 12.828 + 203.5 × 17.700 )/ 2 × 2.438 × 1.199 = 10,042 kN・m

q2~q4間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 203.5 × 17.700 + 203.5 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q2~q4間の地盤反力によるモーメント
M4=( 203.5 × 17.700 + 203.5 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 25,001 + 10,042 + 0 = 22,805 kN・m


S= -5,748 + 6,951 + 8,375 + 0 = 9,578 kN

有効幅当りの断面力

M= 22,805 / 14.964 = 1524 kN・m/m


S= 9,578 / 14.964 = 640 kN/m

3-2-28
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0 kN/m2

地盤反力
「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 5.599 m
q1 q3 q2 基礎幅 B = 19.200 m
q4 分布長 L = 9.743 m (円形基礎)

x3=2.438 2.438
x2=4.876 0.000
x1=4.876

q1 = qmax = ∑V / A × ζ = 423.0 kN/m2


q2 = ( L - x2 ) × qmax / L = 211.3 kN/m2
q3 = ( L - x3 ) × qmax / L = 317.2 kN/m2
q4 = ( L - x1 ) × qmax / L = 211.3 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 423 × 7.952 + 317.2 × 12.828 )/ 2 × 2.438 = 9,061 kN

q1~q3間の地盤反力によるモーメント
M2=( 423 × 7.952 + 317.2 × 12.828 )/ 2 × 2.438 × 3.618 = 32,781 kN・m

q3~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 317.2 × 12.828 + 211.3 × 17.700 )/ 2 × 2.438 = 9,519 kN

q3~q2間の地盤反力によるモーメント
M3=( 317.2 × 12.828 + 211.3 × 17.700 )/ 2 × 2.438 × 1.236 = 11,766 kN・m

q2~q4間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 211.3 × 17.700 + 211.3 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q2~q4間の地盤反力によるモーメント
M4=( 211.3 × 17.700 + 211.3 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 32,781 + 11,766 + 0 = 32,309 kN・m


S= -5,748 + 9,061 + 9,519 + 0 = 12,832 kN

有効幅当りの断面力

M= 32,309 / 17.722 = 1823 kN・m/m


S= 12,832 / 17.722 = 724 kN/m

3-2-29
5)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0 kN/m2

地盤反力
「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 3.840 m
q1 q3 q2 基礎幅 B = 19.200 m
q4 分布長 L = 14.475 m (円形基礎)

x3=2.438 2.438
x2=4.876 0.000
x1=4.876

q1 = qmax = ∑V / A × ζ = 367.0 kN/m2


q2 = ( L - x2 ) × qmax / L = 243.4 kN/m2
q3 = ( L - x3 ) × qmax / L = 305.2 kN/m2
q4 = ( L - x1 ) × qmax / L = 243.4 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 367 × 7.952 + 305.2 × 12.828 )/ 2 × 2.438 = 8,330 kN

q1~q3間の地盤反力によるモーメント
M2=( 367 × 7.952 + 305.2 × 12.828 )/ 2 × 2.438 × 3.598 = 29,971 kN・m

q3~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 305.2 × 12.828 + 243.4 × 17.700 )/ 2 × 2.438 = 10,024 kN

q3~q2間の地盤反力によるモーメント
M3=( 305.2 × 12.828 + 243.4 × 17.700 )/ 2 × 2.438 × 1.200 = 12,029 kN・m

q2~q4間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 243.4 × 17.700 + 243.4 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q2~q4間の地盤反力によるモーメント
M4=( 243.4 × 17.700 + 243.4 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 29,971 + 12,029 + 0 = 29,762 kN・m


S= -5,748 + 8,330 + 10,024 + 0 = 12,606 kN

有効幅当りの断面力

M= 29,762 / 17.722 = 1679 kN・m/m


S= 12,606 / 17.722 = 711 kN/m

3-2-30
6)応力度計算
コンクリート及び鉄筋の応力度は、「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説[2010年版](土木学会)」に準じ
算定する。

地震時(レベル2) 地震時(レベル2)
長期荷重時 発電時
矩形断面 上下動↑ 上下動↓
下 側 下 側 下 側 下 側
B m 1.000 1.000 1.000 1.000
断面寸法
H m 2.900 2.900 2.900 2.900
M kN・m 615 1524 1823 1679
断面力
S kN 266 640 724 711
d m 2.758 2.758 2.758 2.758
As cm2 39.710 39.710 39.710 39.710
鉄筋量
5 -D32 5 -D32 5 -D32 5 -D32
(D32 @200) (D32 @200) (D32 @200) (D32 @200)
σc N/mm2 0.9 (O.K) 2.3 (O.K) 2.7 (O.K) 2.5 (O.K)
応力度 σs N/mm2 60 (O.K) 148 (O.K) 178 (O.K) 164 (O.K)
τ N/mm2 0.11 (O.K) 0.27 (O.K) 0.3 (O.K) 0.29 (O.K)
fc N/mm2 13.3 26.7 26.7 26.7
許 容
ft N/mm2 195 345 345 345
応力度
fs N/mm2 0.89 1.78 1.78 1.78
中立軸 X m 0.517 0.517 0.517 0.517
ヤング係数比n(Es/Ec) 15.0 15.0 15.0 15.0

コンクリートの圧縮応力度σc
σc=2M/(k・B・j・d2) H d
As
ここに、j=(1-k/3)
k:k=(2n・p+(n・p)2)1/2 - n・p
p:引張り鉄筋比 p=As/(B・d)
X:中立軸 X=k・d

鉄筋の引張応力度σs
σs=M/(As・j・d) B

コンクリートのせん断応力度τ
τ=S/(B・j・d)

3-2-31
(4) 上側鉄筋の検討

有効高 d = 2.769 m
有効幅 bo = 0.8D+d = 9.448 + 2.769 = 12.217 m (長期、短期)
bo = 0.8D+1.5d = 9.448 + 1.5 × 2.769 = 13.602 m (極稀荷重時)

斜線部面積A1 = ( 7.952 + 17.704 )× 4.876 /2 =62.55 m2 (台形部分)


斜線部面積A2 = 17.704 × 0.000 = = 0.00 m2 (長方形部分)
計 =62.55 m2
4.876 ×( 17.704 +2 ×7.952)
台形図心位置 = = 2.129 m
3 ×( 7.952 + 17.704)
  設計スパン端部からの台形図心までの距離= 2.129 + 0.000 = 2.129 m
 長方形部分図心位置= 0.000 / 2 = 0.000 m

設計スパン端部からの斜線部全体の図心までの距離
= (62.55 × 2.129+ 0.00 × 0.000 ) / 62.55 = 2.129 m

1) 荷重モデル図
・台形分布(長期)

・三角形分布(短期)
(発電時)

・三角形分布(極稀荷重時)
(地震時(L2)上下動↑)

上側鉄筋引張りエリアには
地盤反力は発生しない

・三角形分布(極稀荷重時)
(地震時(L2)上下動↓)

3-2-32
2)長期に生じる力(長期荷重時)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0.0 kN/m2

地盤反力

「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 1.304 m
q2 基礎幅 B = 19.200 m
q3
q4 q1 分布長 L = 27.269 m (円形基礎)

2.438 x3=2.438
0.000 x1=4.876
x2=4.876

q1 = ( L - B + x1 ) × qmax / L = 82.6 kN/m2


q2 = ( L - B ) × qmax / L = 51.5 kN/m2
q3 = ( L - B + x3 ) × qmax / L = 67.0 kN/m2
q4 = ( L - B + x2 ) × qmax / L = 82.6 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 82.6 × 17.700 + 67.0 × 12.828 )/ 2 × 2.438 = 2,830 kN

q1~q3間の地盤反力によるモーメント
M2=( 82.6 × 17.700 + 67.0 × 12.828 )/ 2 × 2.438 × 1.112 = 3,147 kN・m

q3~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 67.0 × 12.828 + 51.5 × 7.952 )/ 2 × 2.438 = 1,547 kN

q3~q2間の地盤反力によるモーメント
M3=( 67.0 × 12.828 + 51.5 × 7.952 )/ 2 × 2.438 × 3.510 = 5,430 kN・m

q4~q1間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 82.6 × 17.700 + 82.6 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q4~q1間の地盤反力によるモーメント
M4=( 82.6 × 17.700 + 82.6 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 3,147 + 5,430 + 0 = -3,661 kN・m


S= -5,748 + 2,830 + 1,547 + 0 = -1,371 kN

有効幅当りの断面力

M= -3,661 / 12.217 = -300 kN・m/m


S= -1,371 / 12.217 = -112 kN/m

3-2-33
3)短期に生じる力(発電時)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0.0 kN/m2

地盤反力

q1 q2 q3 「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 3.810 m
基礎幅 B = 19.200 m
q4 分布長 L = 14.558 m (円形基礎)

0.117 x3=4.642
0.117 x2=4.759
0.000 x1=4.876
x4=4.876

q1 = ( L - B + x1 ) × qmax / L = 4.9 kN/m2


q2 = ( L - B + x2 ) × qmax / L = 2.5 kN/m2
q3 = ( L - B + x3 ) × qmax / L = 0.0 kN/m2
q4 = ( L - B + x4 ) × qmax / L = 4.9 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 4.9 × 17.700 + 2.5 × 17.470 )/ 2 × 0.117 = 8 kN

q1~q2間の地盤反力によるモーメント
M2=( 4.9 × 17.700 + 2.5 × 17.470 )/ 2 × 0.117 × 0.052 = 0 kN・m

q2~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 2.5 × 17.470 + 0.0 × 17.236 )/ 2 × 0.117 = 3 kN

q2~q3間の地盤反力によるモーメント
M3=( 2.5 × 17.470 + 0.0 × 17.236 )/ 2 × 0.117 × 0.156 = 0 kN・m

q4~q1間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 4.9 × 17.700 + 4.9 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q4~q1間の地盤反力によるモーメント
M4=( 4.9 × 17.700 + 4.9 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 0 + 0 + 0 = -12,238 kN・m


S= -5,748 + 8 + 3 + 0 = -5,737 kN

有効幅当りの断面力

M= -12,238 / 12.217 = -1002 kN・m/m


S= -5,737 / 12.217 = -470 kN/m

3-2-34
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0.0 kN/m2

地盤反力

q1 q2 q3 「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 5.599 m
基礎幅 B = 19.200 m
q4 分布長 L = 9.743 m (円形基礎)

-2.291 x3=9.457
-2.291 x2=7.167
0.000 x1=4.876
x4=4.876 x3>x2より、地盤反力は発生しない。

q1 = ( L - B + x1 ) × qmax / L = 0.0 kN/m2


q2 = ( L - B + x2 ) × qmax / L = 0.0 kN/m2
q3 = ( L - B + x3 ) × qmax / L = 0.0 kN/m2
q4 = ( L - B + x4 ) × qmax / L = 0.0 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 0.0 × 17.700 + 0.0 × 0.000 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q1~q2間の地盤反力によるモーメント
M2=( 0.0 × 17.700 + 0.0 × 0.000 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

q2~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 0.0 × 0.000 + 0.0 × 0.000 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q2~q3間の地盤反力によるモーメント
M3=( 0.0 × 0.000 + 0.0 × 0.000 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

q4~q1間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 0.0 × 17.700 + 0.0 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q4~q1間の地盤反力によるモーメント
M4=( 0.0 × 17.700 + 0.0 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 0 + 0 + 0 = -12,238 kN・m


S= -5,748 + 0 + 0 + 0 = -5,748 kN

有効幅当りの断面力

M= -12,238 / 13.602 = -900 kN・m/m


S= -5,748 / 13.602 = -423 kN/m

3-2-35
5)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の断面力算出

底版自重 Wf= 24.5 × 2.20 = 53.9 kN/m2


上載土 Ws= 18.0 × 2.11 = 38.0 kN/m2
浮力 P= 10.0 × 0.00 = 0.0 kN/m2

地盤反力

q1 q2 q3 「3-2-3 基礎の安定計算(3)安定計算」より
偏心量 e = 3.840 m
基礎幅 B = 19.200 m
q4 分布長 L = 14.475 m (円形基礎)

0.075 x3=4.725
0.075 x2=4.801
0.000 x1=4.876
x4=4.876

q1 = ( L - B + x1 ) × qmax / L = 3.8 kN/m2


q2 = ( L - B + x2 ) × qmax / L = 1.9 kN/m2
q3 = ( L - B + x3 ) × qmax / L = 0.0 kN/m2
q4 = ( L - B + x4 ) × qmax / L = 3.8 kN/m2
底版自重・土砂自重・浮力による鉛直荷重
P1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 = 5,748 kN

底版自重・土砂自重・浮力によるモーメント
M1=( 53.9 + 38.0 - 0.0 )× 62.55 × 2.129 = 12,238 kN・m

q1~q2間の地盤反力による鉛直荷重
P2=( 3.8 × 17.700 + 1.9 × 17.553 )/ 2 × 0.075 = 4 kN

q1~q2間の地盤反力によるモーメント
M2=( 3.8 × 17.700 + 1.9 × 17.553 )/ 2 × 0.075 × 0.033 = 0 kN・m

q2~q3間の地盤反力による鉛直荷重
P3=( 1.9 × 17.553 + 0.0 × 17.402 )/ 2 × 0.075 = 1 kN

q2~q3間の地盤反力によるモーメント
M3=( 1.9 × 17.553 + 0.0 × 17.402 )/ 2 × 0.075 × 0.101 = 0 kN・m

q4~q1間の地盤反力による鉛直荷重
P4=( 3.8 × 17.700 + 3.8 × 17.700 )/ 2 × 0.000 = 0 kN

q4~q1間の地盤反力によるモーメント
M4=( 3.8 × 17.700 + 3.8 × 17.700 )/ 2 × 0.000 × 0.000 = 0 kN・m

上記より

M= -12,238 + 0 + 0 + 0 = -12,238 kN・m


S= -5,748 + 4 + 1 + 0 = -5,743 kN

有効幅当りの断面力

M= -12,238 / 13.602 = -900 kN・m/m


S= -5,743 / 13.602 = -422 kN/m

3-2-36
6)応力度計算
コンクリート及び鉄筋の応力度は、「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説[2010年版](土木学会)」に準じ算定
する。

地震時(レベル2) 地震時(レベル2)
長期荷重時 発電時
矩形断面 上下動↑ 上下動↓
上 側 上 側 上 側 上 側
B m 1.000 1.000 1.000 1.000
断面寸法
H m 2.900 2.900 2.900 2.900
M kN・m 300 1002 900 900
断面力
S kN 112 470 423 422
d m 2.769 2.769 2.769 2.769
As cm2 26.098 26.098 24.712 24.712
鉄筋量
6.742 -D22 6.742 -D22 6.384 -D22 6.384 -D22
(D22 @148) (D22 @148) (D22 @157) (D22 @157)
σc N/mm2 0.5 (O.K) 1.8 (O.K) 1.6 (O.K) 1.6 (O.K)
応力度 σs N/mm2 44 (O.K) 146 (O.K) 138 (O.K) 138 (O.K)
τ N/mm2 0.05 (O.K) 0.19 (O.K) 0.17 (O.K) 0.17 (O.K)
fc N/mm2 13.3 26.7 26.7 26.7
許 容
ft N/mm2 215 345 345 345
応力度
fs N/mm2 0.89 1.78 1.78 1.78
中立軸 X m 0.428 0.428 0.418 0.418
ヤング係数比n(Es/Ec) 15.0 15.0 15.0 15.0

7)上側鉄筋間隔の算定
 上側鉄筋の間隔は、下側鉄筋(格子状配置)とは異なり放射状に配置しているため、上側有効幅内における鉄筋の有
効断面積As(詳細は次頁参照)を考慮して以下のように決定した。

 八角形状の一方向において、右図に示すような照査断
面位置を固定端とする片持梁で考えた場合、設計スパン
と有効幅の範囲に配置された放射方向鉄筋(図中のNo.1
~No.nまでの鉄筋量の2倍)と周方向鉄筋(図中の
No.n+1~No.nmaxまでの鉄筋量の2倍)が応力を負担す
る。
この時、放射方向鉄筋はNo.1からNo.nに向けて鉄筋の配
置角度(照査断面となす角度)は変化し、鉄筋の有効断
面積としては次第に減ってくるため、この変化の影響を
考慮する。
 また、円周方向鉄筋は、1/2有効幅内のNo.n+1から
No.nmaxに配置された鉄筋を、鉄筋の配置角度45°(照査
断面となす角度)で考慮する。

上側鉄筋間隔:Pich=AsD/As・1000

ここに、 Pich :有効幅内における上側鉄筋間隔(mm)


AsD :放射方向鉄筋1本当たりの公称断面積(cm2)
D22 = 3.871 cm2
As :有効幅内における1m幅当たりの鉄筋量(cm2)
As=ΣAs/bo (詳細は次頁に示す)
ΣAs :上側有効幅内の鉄筋量(cm2)
bo :上側鉄筋の有効幅(m)

中心~照査断面 全放射方向鉄 放射方向角θ 上側有効幅


(㎜) 筋数n(本) (°) bo(m)
4724 264 1.363636364 12.217 (長期、短期)
13.602 (極稀荷重時)

上側有効幅内の鉄筋量ΣAs(cm2) 1m幅当たりの 上側鉄筋間隔


放射方向鉄筋Asθ 計 周方向鉄筋AsR 計 合計ΣAs 鉄筋量As(cm2) pich(mm)
D22 258.080 D19 60.780 318.860 26.100 148 (長期、短期)
D22 267.210 D19 68.884 336.094 24.711 157 (極稀荷重時)

3-2-37
■ 上側有効幅内(長期、短期)における放射方向配置および周方向配置の鉄筋量As
放射方向配置鉄筋および周方向配置鉄筋の鉄筋量(有効断面積)は下表より算出する。

有効幅内の放射方向鉄筋(D22)有効断面積
照査断面とな 有効断面積 照査断面とな 有効断面積
鉄筋番号 す角度(°) 鉄筋番号
Asθ(cm2) す角度(°) AsR(cm2)
1 90.00 1.936 49 45.00 2.026
2 88.64 3.870 50 45.00 2.026
3 87.27 3.867 51 45.00 2.026
4 85.91 3.861 52 45.00 2.026
5 84.55 3.853 53 45.00 2.026
6 83.18 3.844 54 45.00 2.026
7 81.82 3.832 1/2有効幅内 計(40~54) 30.390
8 80.45 3.817 有効幅内 計・・・② 60.780
9 79.09 3.801
10 77.73 3.783
11 76.36 3.762
12 75.00 3.739
13 73.64 3.714
14 72.27 3.687
15 70.91 3.658
16 69.55 3.627
17 68.18 3.594
18 66.82 3.558
19 65.45 3.521
20 64.09 3.482
21 62.73 3.441
22 61.36 3.397
23 60.00 3.352
24 58.64 3.305
25 57.27 3.256
26 55.91 3.206
27 54.55 3.153
28 53.18 3.099
29 51.82 3.043
30 50.45 2.985
31 49.09 2.926
32 47.73 2.864
33 46.36 2.802
34 45.00 2.737
35 43.64 2.671
36 42.27 2.604
37 40.91 2.535
38 39.55 2.465
39 38.18 2.393
1/2有効幅内 計(1~39) 129.040
有効幅内 計・・・① 258.080

有効幅内の周方向鉄筋(D19)有効断面積
照査断面とな 有効断面積
鉄筋番号 す角度(°)
AsR(cm2)
40 45.00 2.026
41 45.00 2.026
42 45.00 2.026
43 45.00 2.026
44 45.00 2.026 上側鉄筋の有効幅bo = 12.217 m(長期、短期)
45 45.00 2.026 上側有効幅内の鉄筋量ΣAs = 計①(放射方向)+計②(周方向)
46 45.00 2.026 = 258.080 + 60.780
47 45.00 2.026 = 318.860 cm2
48 45.00 2.026 1m幅当たりの鉄筋量 As= ΣAs/bo = 26.100 cm2/m

3-2-38
■ 上側有効幅内(極稀荷重期)における放射方向配置および周方向配置の鉄筋量As
放射方向配置鉄筋および周方向配置鉄筋の鉄筋量(有効断面積)は下表より算出する。

有効幅内の放射方向鉄筋(D22)有効断面積
照査断面とな 有効断面積 照査断面とな 有効断面積
鉄筋番号 す角度(°) 鉄筋番号
Asθ(cm2) す角度(°) AsR(cm2)
1 90.00 1.936 49 45.00 2.026
2 88.64 3.870 50 45.00 2.026
3 87.27 3.867 51 45.00 2.026
4 85.91 3.861 52 45.00 2.026
5 84.55 3.853 53 45.00 2.026
6 83.18 3.844 54 45.00 2.026
7 81.82 3.832 55 45.00 2.026
8 80.45 3.817 56 45.00 2.026
9 79.09 3.801 57 45.00 2.026
10 77.73 3.783 58 45.00 2.026
11 76.36 3.762 1/2有効幅内 計(42~58) 34.442
12 75.00 3.739 有効幅内 計・・・② 68.884
13 73.64 3.714
14 72.27 3.687
15 70.91 3.658
16 69.55 3.627
17 68.18 3.594
18 66.82 3.558
19 65.45 3.521
20 64.09 3.482
21 62.73 3.441
22 61.36 3.397
23 60.00 3.352
24 58.64 3.305
25 57.27 3.256
26 55.91 3.206
27 54.55 3.153
28 53.18 3.099
29 51.82 3.043
30 50.45 2.985
31 49.09 2.926
32 47.73 2.864
33 46.36 2.802
34 45.00 2.737
35 43.64 2.671
36 42.27 2.604
37 40.91 2.535
38 39.55 2.465
39 38.18 2.393
40 36.82 2.320
41 35.45 2.245
1/2有効幅内 計(1~41) 133.605
有効幅内 計・・・① 267.210

有効幅内の周方向鉄筋(D19)有効断面積
照査断面とな 有効断面積
鉄筋番号 す角度(°)
AsR(cm2)
42 45.00 2.026
43 45.00 2.026
44 45.00 2.026 上側鉄筋の有効幅bo = 13.602 m(極稀荷重時)
45 45.00 2.026 上側有効幅内の鉄筋量ΣAs = 計①(放射方向)+計②(周方向)
46 45.00 2.026 = 267.210 + 68.884
47 45.00 2.026 = 336.094 cm2
48 45.00 2.026 1m幅当たりの鉄筋量 As= ΣAs/bo = 24.711 cm2/m

3-2-39
(5) 基礎上側鉄筋の照査

1) 基礎スラブ上側鉄筋の定着長の照査

 鉄筋の定着長は、「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」(日本建築学会 2010年)に準じ算定す
る。対象となる基礎スラブ上側鉄筋は、基礎スラブ先端からD22が中央に向け配置され、アンカー材内部
へ接続される。また、上側鉄筋はカンザシ筋としての機能も有することから、アンカー材内部への定着長
としては、最内のせん断補強鉄筋位置より設定するものとする。

S ・σt ・ db
ldb = α・
10 ・ fb

ldb : 必要定着長さ (mm) ただし、20φ以上とする。


σt : 定着検定断面位置における当該鉄筋の短期許容応力度 (N/mm2)
σt=ft(3-2-1 設計条件 (4) 使用材料及び許容応力度より )
db : 異形鉄筋の呼び名に用いた数値 (mm) db=φ(鉄筋径)
α : 横補強筋で拘束されたコア内に定着する場合は1.0,それ以外の場合は1.25とする。
S : 必要定着長さの修正係数 ( 直線定着= 1.25, 標準フック= 0.7 )
fb : 付着割裂の基準となる強度 (N/mm2) fb = FC / 40 + 0.9

・基礎スラブの上側鉄筋の定着長
db α S σt fb ldb 20φ
定着方法 2 2
(mm) (N/mm ) (N/mm ) (mm) (mm)
標準フックを設ける場合 22 1.0 0.70 345 1.9 280 440
直線定着の場合 22 1.0 1.25 345 1.9 500 440
∴ 定着長 ldb = 440 mm ≧ 280 mm - OK -

3-2-40
2) 鉄筋の定着長

鉄筋径 定着長
上筋 D 22 30φ 660 (間隔保持上側鉄筋)
JASS5(2009)に準拠

3) 鉄筋の継手長

鉄筋径 継手長
D 22 35φ 770 (上側鉄筋,定着部円周方向鉄筋)
上筋
D 19 35φ 670 (円周方向鉄筋,定着部円周方向鉄筋)
D 16 35φ 560 (ペデスタル部外周鉄筋)
その他
D 32 35φ 1,120 (下側鉄筋)
JASS5(2009)に準拠

4) アンカーボルト内の格子鉄筋量
 アンカーボルト内の格子鉄筋については、タワーからの荷重を基礎スラブに一様に荷重分散させる応力伝達
上の観点から、接続される基礎スラブ上筋との鉄筋量の急変を避け、基礎スラブ上筋と同程度の鉄筋量を配置
するものとする。

3-2-41
3-2-5 基礎スラブの最小鉄筋量の検討

 最小鉄筋量の検討は、「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」(日本建築学会 2010年)に準
拠し、長期の荷重に対して必要な鉄筋量を求める。
 ただし、長期において応力度が発生しない場合は、「道路橋示方書・同解説」(日本道路協会
H24年)に準拠し、引張側鉄筋量の1/3を最小鉄筋量とする。

長期に生じる力
矩形断面
下側 上側
B m 1.000 1.000
断面寸法
H m 2.900 2.900
断面力 M kN・m 615 300
d m 2.758 2.769
鉄筋量 2
As cm 12.0 5.2
σc N/mm2 1.6 (O.K) 1.1 (O.K)
応力度
σs N/mm2 193 (O.K) 213 (O.K)
許 容 fc N/mm2 13.3 13.3
応力度 ft N/mm2 195 215
中立軸 X m 0.298 0.200
ヤング係数比n(Es/Ec) 15.0 15.0

下側鉄筋: 引張鉄筋比 = 0.004・b・d = 0.004×100×275.8 = 110.3 cm2

必要鉄筋量 = 4/3×As = 4/3× 12.0 = 16.0 cm2

上記の内、小さい方を用いる。

Asmin= 16.0 cm2 ≦ 39.7 cm2 (D32 @200) ・・・ OK

上側鉄筋 引張鉄筋比 = 0.004・b・'d' = 0.004×100×276.9 = 110.8 cm2

必要鉄筋量 = 4/3×As = 4/3× 5.2 = 6.9 cm2

上記の内、小さい方を用いる。

Asmin= 6.9 cm2 ≦ 26.1 cm2 (D22 @148) ・・・ OK

3-2-42
3-2-6 ペデスタルの計算

 ペデスタルの検討ケースは長期及び作用力の大きい下記のケースについて行う。
・長期 (長期荷重時)
・短期 発電時
・極稀荷重時 地震時(L2)上下動

 検討方法は、「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説[2010年版](土木学会)」より、下記の5
項目について検討する。
・アンカーボルト部の引張に対する照査
・アンカープレート部の支圧に対する照査
・定着部鉄筋コンクリートの計算
・アンカー材の抜け出しに対する照査
・アンカー材の押し抜きに対する照査

(1) ペデスタル部諸元

タワー基部外径 D mm 3,950
タワー基部板厚 t1 mm 50
筒身中心径 Dpc mm 3,900 (Dpc=D-t1)
ペデスタル径(換算円直径) b mm 11,810
ペデスタル部高さ h mm 1,600
アンカープレート厚さ T' mm 115
アンカープレート幅 da mm 665
アンカーボルトの径 db mm 39 M39
アンカーボルトの本数 n 本 264 2列 × 132本
アンカーボルトの埋め込み長さ d mm 3,477 プレート厚さは含まない
アンカーボルトの外側径 G1 mm 4,150
アンカーボルトの内側径 G2 mm 3,650
アンカーボルトの初期軸力 P kN/本 615
アンカーボルトの初期軸力(円周単位長さ当り) σn N/mm 13,251 (σn=n・P/π・Dpc)

(2) ペデスタル脚部の作用力
ローディングデータよりタワー基部(ペデスタル天端中心)の作用力は下表の通りとなる。

V0(kN) V1(kN) H0(kN) M0(kN・m)


長期 (長期荷重時) 4,383 - 520 42,500
短期 発電時 4,328 - 1,440 124,300
極稀荷重時 地震時(L2) 4,328 1,700 3,700 123,500

ペデスタル部の荷重
自重 WC1= 4294.7 kN
WV1= 4294.7 × 0 = 0 kN (長期 (長期荷重時))
慣性力
WV1= 4294.7 × 0 = 0 kN (短期 発電時)
(鉛直方向)
WV1= 4294.7 × 0.21 = 901.9 kN (極稀荷重時 地震時(L2))
WH1= 4294.7 × 0 = 0 kN (長期 (長期荷重時))
慣性力
WH1= 4294.7 × 0 = 0 kN (短期 発電時)
(水平方向)
WH1= 4294.7 × 0.42 = 1803.8 kN (極稀荷重時 地震時(L2))

上記よりペデスタル脚部での作用力は以下の通りとなる。

3-2-43
・ 長期 (長期荷重時)
N = V0 + V1 + WC1 + WV1 = 4,383 + 0 + 4294.7 + 0.0 = 8678 kN
Q = H0 + H1 = 520 + 0 = 520 kN
M = M0 + H0×h1 + H1×h2 = 42,500 + 520 × 1.61 + 0 × 0.80
= 43337 kN・m
・ 短期 発電時
N = V0 + V1 + WC1 + WV1 = 4,328 + 0 + 4294.7 + 0.0 = 8623 kN
Q = H0 + H1 = 1,440 + 0 = 1440 kN
M = M0 + H0×h1 + H1×h2 = 124,300 + 1,440 × 1.61 + 0 × 0.80
= 126618 kN・m
・ 極稀荷重時 地震時(L2)上下動↑
N = V0 + V1 + WC1 + WV1 = 4,328 + -1,700 + 4294.7 + -901.9 = 6021 kN
Q = H0 + H1 = 3,700 + 1803.8 = 5504 kN
M = M0 + H0×h1 + H1×h2 = 123,500 + 3,700 × 1.61 + 1803.8 × 0.80
= 130900 kN・m
・ 極稀荷重時 地震時(L2)上下動↓
N = V0 + V1 + WC1 + WV1 = 4,328 + 1,700 + 4294.7 + 901.9 = 11225 kN
Q = H0 + H1 = 3,700 + 1803.8 = 5504 kN
M = M0 + H0×h1 + H1×h2 = 123,500 + 3,700 × 1.61 + 1803.8 × 0.80
= 130900 kN・m
ここに,h1,h2:ペデスタル脚部からの水平力作用高さ

■ペデスタル脚部での作用力の集計
N(kN) Q(kN) M(kN・m)
長期 (長期荷重時) 8,678 520 43,337
短期 発電時 8,623 1,440 126,618
極稀荷重時 地震時(L2)上下動↑ 6,021 5,504 130,900
極稀荷重時 地震時(L2)上下動↓ 11,225 5,504 130,900

(3) アンカーボルト部の引張及びアンカープレート部の支圧に対する照査

下記項目の照査については、「3章 3-1 タワー構造計算書」参照。


・引張力に対するアンカーボルト本数の照査
・引張力に対するベースプレート厚さの照査
・引張力に対するアンカープレート幅の照査
・圧縮力に対するアンカープレート幅の照査
・アンカープレート厚さの照査
・圧縮力および引張力に対して有効に抵抗するアンカープレートの幅の照査

3-2-44
(4) 定着部鉄筋コンクリートの計算

1) 曲げモーメントに対する検討

・コンクリートで耐力が決まる場合
極稀荷重時 地震時 極稀荷重時 地震時
長期 (長期荷重時) 短期 発電時
(L2)上下動↑ (L2)上下動↓
N(kN) 8,678 8,623 6,021 11,225
M(kN・m) 43,337 126,618 130,900 130,900
fc(N/mm2) 13.3 26.7 26.7 26.7
D(m) 11.810 11.810 11.810 11.810
N/(D2・fc) 4.67E-03 2.32E-03 1.62E-03 3.02E-03
M/(D3・fc) 1.97E-03 2.88E-03 2.98E-03 2.98E-03
Pg (%) 0.10 0.10 0.10 0.10

ここに、 N: 作用軸力
M: 作用曲げモーメント
fc: コンクリートの短期許容圧縮応力度
D: ペデスタルの直径 (円形に面積換算)
Pg: 必要鉄筋比 (算定図参照)

(1目盛=0.01)

(1目盛=0.0025)

3-2-45
・引張鉄筋で耐力が決まる場合
極稀荷重時 地震時 極稀荷重時 地震時
長期 (長期荷重時) 短期 発電時
(L2)上下動↑ (L2)上下動↓
N(kN) 8,678 8,623 6,021 11,225
M(kN・m) 43,337 126,618 130,900 130,900
ft(N/mm2) 195 390 390 390
D(m) 11.810 11.810 11.810 11.810
N/(D2・ft) 3.19E-04 1.59E-04 1.11E-04 2.06E-04
M/(D3・ft) 1.35E-04 1.97E-04 2.04E-04 2.04E-04
Pg (%) 0.10 0.10 0.10 0.10

ここに、 N: 作用軸力
M: 作用曲げモーメント
ft: 鉄筋の短期許容引張応力度
D: ペデスタルの直径 (円形に面積換算)
Pg: 必要鉄筋比 (算定図参照)

(1目盛=0.001)

(1目盛=0.00025)

ペデスタル部外周鉄筋
192 - D29 : 192 × 6.424 = 1233.4 cm2
P g' = 2
1233.4 / (π/4 × 1181 ) = 0.11% ≧ 0.10% O.K

 以上より、曲げモーメントに対するコンクリートあるいは引張鉄筋の耐力の観点から算定される必
要鉄筋比Pgは0.10%となる。また、「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説 [2010年版](土木学
会)」において最小鉄筋比は0.25%以上と定められている。よって、ペデスタル部の鉄筋比は、ペデス
タル部水平断面に対して0.25%以上となるように設定する。

ペデスタル部引抜き防止筋(せん断補強筋)
5.0 × 132 - D32 : 660 × 7.942 = 5241.7 cm2
ペデスタル部外周鉄筋
192 - D29 : 192 × 6.424 = 1233.4 cm2
P g' = 2
( 5241.7 + 1233.4 ) / (π/4 × 1181 )
= 0.59% ≧ 0.25% O.K

3-2-46
2) せん断力に対する検討

Q w ≧ Qb
Qw = aw・fy / 2
Qb = 2Q / (π・D)

極稀荷重時 地震時 極稀荷重時 地震時
長期 (長期荷重時) 短期 発電時
(L2)上下動↑ (L2)上下動↓
aw(mm2/mm) 7.096 7.096 7.096 7.096
fy(N/mm2) 215 345 345 345
Q(kN) 520 1,440 5,504 5,504
D(m) 3.900 3.900 3.900 3.900
Qb(N/mm) 85 235 898 898
Qw(N/mm) 763 1224 1224 1224
判定 O.K O.K O.K O.K

(D 16 @100 , 4 - D 19 @300 , 1 - D 22 @300 )


ここに、 Qw: 許容せん断力
a w: フープ筋の断面積(単位高さ当り)、アンカーボルト外側の鉄筋のみ有効とする。
f y: フープ筋の降伏強度
D: タワー筒身中心径
Qb: タワー筒脚部の最大面内せん断応力
Q: タワー基部に作用するせん断力

ペデスタル部フープ筋最小鉄筋比
(D 16 @100 (注), 4 - D 19 @300 , 1 - D 22 @300 ) 14.193 mm2/mm
Pg' = 14.193 / 11500 = 0.123% ≧ 0.070% O.K

(注) コーン状破壊の可能性のある領域のペデスタル部フープ筋については、「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
[2010年版](土木学会)」8.3.5 (2) 3)節の規定により、100mmピッチで配置している(下図参照)。

3-2-47
(5) アンカー材の抜け出しに対する照査

1)長期に生じる力(長期荷重時)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 長期 (長期荷重時)
N'=4383kN H'=520kN M'=42500kN・m

b) アンカー材の抜け出しに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dc ※「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs [2010年版](土木学会)」より

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 3.428
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.323
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dc コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dc=(a+b)×1,000
mm 6,751
Do mm
支圧長さ 665
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13,251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 84,753
βn -初期軸力に関する補正係数 0.92
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 3.477
βd -寸法効果に関する補正係数 0.54
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,576
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 0.00
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 6,920
Pal 許容引張力 Pal=(Palc+Pals)/2 (Palsの上限値はPalcとする)
N/mm 6,576
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)
fn= √(Dc/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dc/D0)≦10
※1 ペデスタル最外周鉄筋は考慮しない
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z-N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 42,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 4,383,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 64.9
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 3,245

∴Pal = 6576 ≧ Pt = 3245 ← O.K Fs = Pal / Pt = 2.03

3-2-48
2)短期に生じる力((発電時)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 短期 発電時
N'=4328kN H'=1440kN M'=124300kN・m

b) アンカー材の抜け出しに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dc ※「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs [2010年版](土木学会)」より

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 3.428
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.323
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dc コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dc=(a+b)×1,000
mm 6,751
Do mm
支圧長さ 665
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 84,753
βn -初期軸力に関する補正係数 0.92
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 3.477
βd -寸法効果に関する補正係数 0.54
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,576
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 0.00
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 6,920
Pal 許容引張力 Pal=Palc+Pals
N/mm (Palsの上限値はPalcとする) 13,152
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)
fn= √(Dc/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dc/D0)≦10
※1 ペデスタル最外周鉄筋は考慮しない
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z-N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 124,300,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 4,328,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 203.7
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,185

∴Pal = 13152 ≧ Pt = 10185 ← O.K Fs = Pal / Pt = 1.29

3-2-49
3)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 地震時(レベル2)
N'=2628kN H'=3700kN M'=123500kN・m

b) アンカー材の抜け出しに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dc ※「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs [2010年版](土木学会)」より

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 3.428
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.323
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dc コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dc=(a+b)×1,000
mm 6,751
Do mm
支圧長さ 665
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 84,753
βn -初期軸力に関する補正係数 0.92
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 3.477
βd -寸法効果に関する補正係数 0.54
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,576
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 0.00
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 6,920
Pal 許容引張力 Pal=Palc+Pals
N/mm (Palsの上限値はPalcとする) 13,152
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)
fn= √(Dc/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dc/D0)≦10
※1 ペデスタル最外周鉄筋は考慮しない
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z-N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 123,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 2,628,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 205.1
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,255

∴Pal = 13152 ≧ Pt = 10255 ← O.K Fs = Pal / Pt = 1.28

3-2-50
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 地震時(レベル2)
N'=6028kN H'=3700kN M'=123500kN・m

b) アンカー材の抜け出しに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dc
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 3.428
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.323
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dc コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dc=(a+b)×1,000
mm 6,751
Do mm
支圧長さ 665
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 84,753
βn -初期軸力に関する補正係数 0.92
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 3.477
βd -寸法効果に関する補正係数 0.54
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,576
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 0.00
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 6,920
Pal 許容引張力 Pal=Palc+Pals
N/mm (Palsの上限値はPalcとする) 13,152
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)
fn= √(Dc/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dc/D0)≦10
※1 ペデスタル最外周鉄筋は考慮しない
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z-N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 123,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 6,028,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 199.5
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 9,975

∴Pal = 13152 ≧ Pt = 9975 ← O.K Fs = Pal / Pt = 1.32

3-2-51
(6) アンカー材の押し抜きに対する照査

1)長期に生じる力(長期荷重時)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 長期 (長期荷重時)
N'=4383kN H'=520kN M'=42500kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp ※「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs [2010年版](土木学会)」より

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dp コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000
mm 7,645
Do mm
支圧長さ 840
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn -初期軸力に関する補正係数 0.93
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd -寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.48
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,691
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal 許容引張力 Pal=(Palc+Pals)/2 (Palsの上限値はPalcとする)
N/mm 6,691
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 42,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 4,383,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 79.2
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 3,960

∴Pal = 6691 ≧ Pt = 3960 ← O.K Fs = Pal / Pt = 1.69

3-2-52
2)短期に生じる力((発電時)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 短期 発電時
N'=4328kN H'=1440kN M'=124300kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp ※「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs [2010年版](土木学会)」より

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dp コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000
mm 7,645
Do mm
支圧長さ 840
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn -初期軸力に関する補正係数 0.93
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd -寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.48
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,691
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal 許容引張力 Pal=Palc+Pals
N/mm (Palsの上限値はPalcとする) 13,382
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 124,300,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 4,328,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 217.8
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,890

∴Pal = 13382 ≧ Pt = 10890 ← O.K Fs = Pal / Pt = 1.23

3-2-53
3)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 地震時(レベル2)
N'=2628kN H'=3700kN M'=123500kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp ※「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs [2010年版](土木学会)」より

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dp コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000
mm 7,645
Do mm
支圧長さ 840
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn -初期軸力に関する補正係数 0.93
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd -寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.48
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,691
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal 許容引張力 Pal=Palc+Pals
N/mm (Palsの上限値はPalcとする) 13,382
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 123,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 2,628,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 213.7
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,685

∴Pal = 13382 ≧ Pt = 10685 ← O.K Fs = Pal / Pt = 1.25

3-2-54
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 地震時(レベル2)
N'=6028kN H'=3700kN M'=123500kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp ※「風力発電設備支持物構造設計指針・同解説
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs [2010年版](土木学会)」より

a mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b mコンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad -寸法比に関する補正係数 1.00
βrd -埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2
コンクリートの設計基準強度 40
Dp コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000
mm 7,645
Do mm
支圧長さ 840
σn アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc)
N/mm 13251
fn N/mm
円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn -初期軸力に関する補正係数 0.93
r mタワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m
アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd -寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.48
Palc N/mm
許容引張力の内、コンクリート分担分 6,691
Asm ※1 mm2/mm
アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm
コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2
鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm
許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal 許容引張力 Pal=Palc+Pals
N/mm (Palsの上限値はPalcとする) 13,382
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a4-b4)/(4×a) A=π(a2-b2)


タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 123,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 6,028,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 219.2
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,960

∴Pal = 13382 ≧ Pt = 10960 ← O.K Fs = Pal / Pt = 1.22

3-2-55
資料-1 土質定数の設定方法

T5 推定値 試験値(4章地盤調査概要より)
標高
γ c E γ c φ E E γ c E
T.P.(m) 層厚 φ φ
土層 分類 平均N値 3 2 2 備考 (岩盤) (岩盤) (岩盤) (砂) (岩盤) 3 2 2
<基礎底面> (m) (kN/m ) (kN/m ) (°) (kN/m ) (kN/m ) (kN/m ) (°) (kN/m )
※1 ※2 ※3 ※4 ※4
<743.69>
風化緑色岩1 深成岩類 0.84 225 20.7 89.3 41.3 111600 20.7 89.3 41.3 111600 - - - -
742.85
風化緑色岩2 深成岩類 2.05 160 20.1 79.9 40.5 88200 20.1 79.9 40.5 88200 - - - -
740.80
風化緑色岩3 深成岩類 2.80 200 20.5 86.0 41.0 102900 20.5 86.0 41.0 102900 - - - -
738.00 支持層
※3’
強風化緑色岩 砂質土 3.50 7 17.4 0 25.2 4900 14.8 28.7 25.2 4900 10100 17.4 - - -
734.50
風化花崗岩 深成岩類 0.95 72 18.8 61.5 38.8 50800 18.8 61.5 38.8 50800 - - - -
733.55
風化片麻岩 深成岩類 729.45
4.10 168 20.2 81.2 40.6 91200 20.2 81.2 40.6 91200 - - - -

※強風化緑色岩のγは試験値を使用、cは安全側に0、φとEは砂質土としてN値からの推定値を使用 風車指針(P337)推定式
 風化緑色岩、風化花崗岩、風化片麻岩はN値からの推定値を使用 ※1 :γt=(1.173+0.4LogN)×9.807 (岩盤)
※2 :c=15.2N0.327 (深成岩類:砂岩・礫岩・花崗岩・マサ土)
  c=25.3N0.334 (火山岩類:安山岩・玄武岩)
  c=16.2N0.606 (第三紀層類:泥岩・凝灰岩・凝灰角礫岩)
※3 :φ=5.10LogN+29.3 (深成岩類:砂岩・礫岩・花崗岩・マサ土)
  φ=6.82LogN+21.5 (火山岩類:安山岩・玄武岩)
  φ=0.888LogN+19.3 (第三紀層類:泥岩・凝灰岩・凝灰角礫岩)
※3’:φ=√(15N)+15 ≦45° (砂質土)
※4 :E=700N (砂質土・粘性土)、E=2659N0.69 (岩盤)

3-2-56
資料-2 アンカー材の押し抜きに対する照査(カンザシ筋を考慮)

1)長期に生じる力(長期荷重時)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 長期 (長期荷重時)
N'=4383kN H'=520kN M'=42500kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs カンザシ筋有
a m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad - 寸法比に関する補正係数 1.00
βrd - 埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2 コンクリートの設計基準強度 40
Dp mm コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000 7,645
Do mm 支圧長さ 840
σn N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc) 13251
fn N/mm 円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn - 初期軸力に関する補正係数 0.93
r m タワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd - 寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.69
Palc N/mm 許容引張力の内、コンクリート分担分 9,618
Asm ※1 mm2/mm アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2 鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm 許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal N/mm 許容引張力 Pal=(Palc+Pals)/2 (Palsの上限値はPalcとする) 8,466
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

4 4 2 2
σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a -b )/(4×a) A=π(a -b )
タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 42,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 4,383,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 79.2
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 3,960

・カンザシ筋の抵抗力 D22 -66本 (カンザシ筋:基礎スラブ上側鉄筋)


D22 -0本 (カンザシ筋)
P1= As1・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×66) /(3,900 ×π)/1.2 = 346 N/mm
P2= As2・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×0) /(3,900 ×π)/1.2 = 0 N/mm
P1,P2: 上部,下部カンザシ筋の抵抗力(アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当り) 、Fs: 安全率 1.2
Pt' = Pt - 2×P1 - 2×P2 = 3,268 N/mm
∴Pal = 8466 ≧ Pt' = 3268 ← O.K Fs = Pal / Pt' = 2.59

3-2-57
2)短期に生じる力((発電時)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 短期 発電時
N'=4328kN H'=1440kN M'=124300kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs カンザシ筋有
a m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad - 寸法比に関する補正係数 1.00
βrd - 埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2 コンクリートの設計基準強度 40
Dp mm コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000 7,645
Do mm 支圧長さ 840
σn N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc) 13251
fn N/mm 円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn - 初期軸力に関する補正係数 0.93
r m タワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd - 寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.69
Palc N/mm 許容引張力の内、コンクリート分担分 9,618
Asm ※1 mm2/mm アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2 鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm 許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal N/mm 許容引張力 Pal=Palc+Pals (Palsの上限値はPalcとする) 16,932
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

4 4 2 2
σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a -b )/(4×a) A=π(a -b )
タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 124,300,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 4,328,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 217.8
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,890

・カンザシ筋の抵抗力 D22 -66本 (カンザシ筋:基礎スラブ上側鉄筋)


D22 -0本 (カンザシ筋)
P1= As1・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×66) /(3,900 ×π)/1.2 = 346 N/mm
P2= As2・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×0) /(3,900 ×π)/1.2 = 0 N/mm
P1,P2: 上部,下部カンザシ筋の抵抗力(アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当り) 、Fs: 安全率 1.2
Pt' = Pt - 2×P1 - 2×P2 = 10,198 N/mm
∴Pal = 16932 ≧ Pt' = 10198 ← O.K Fs = Pal / Pt' = 1.66

3-2-58
3)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↑)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 地震時(レベル2)
N'=2628kN H'=3700kN M'=123500kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs カンザシ筋有
a m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad - 寸法比に関する補正係数 1.00
βrd - 埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2 コンクリートの設計基準強度 40
Dp mm コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000 7,645
Do mm 支圧長さ 840
σn N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc) 13251
fn N/mm 円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn - 初期軸力に関する補正係数 0.93
r m タワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd - 寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.69
Palc N/mm 許容引張力の内、コンクリート分担分 9,618
Asm ※1 mm2/mm アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2 鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm 許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal N/mm 許容引張力 Pal=Palc+Pals (Palsの上限値はPalcとする) 16,932
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

4 4 2 2
σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a -b )/(4×a) A=π(a -b )
タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 123,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 2,628,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 213.7
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,685

・カンザシ筋の抵抗力 D22 -66本 (カンザシ筋:基礎スラブ上側鉄筋)


D22 -0本 (カンザシ筋)
P1= As1・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×66) /(3,900 ×π)/1.2 = 346 N/mm
P2= As2・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×0) /(3,900 ×π)/1.2 = 0 N/mm
P1,P2: 上部,下部カンザシ筋の抵抗力(アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当り) 、Fs: 安全率 1.2
Pt' = Pt - 2×P1 - 2×P2 = 9,993 N/mm
∴Pal = 16932 ≧ Pt' = 9993 ← O.K Fs = Pal / Pt' = 1.69

3-2-59
4)極めて稀に発生する地震力により生じる力(地震時(L2)上下動↓)の照査

a) 作用力集計
上部作用力 地震時(レベル2)
N'=6028kN H'=3700kN M'=123500kN・m

b) アンカー材の押し抜きに対する
許容引張力の算出
Palc=0.31・βad・βrd・βd・βn・√(Fc)・Dp
Pals=0.29・Asm・fs+0.58・Ass・fs カンザシ筋有
a m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの外側長さ 4.410
b m コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さの内、アンカーボルトの内側長さ 3.235
βad - 寸法比に関する補正係数 1.00
βrd - 埋込み深さ比に関する補正係数 ただし、押し抜きの検討の際には1とする 1.00
Fc N/mm2 コンクリートの設計基準強度 40
Dp mm コンクリートのコーン状破壊面の有効水平投影長さ  Dp=(a+b)×1,000 7,645
Do mm 支圧長さ 840
σn N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの初期軸力σn (σn=n・P/π・Dpc) 13251
fn N/mm 円周単位長さ当りの支圧力 101,365
βn - 初期軸力に関する補正係数 0.93
r m タワー半径(筒身中心径/2) 筒身中心径Dpc= 3.9 m 1.950
d m アンカーボルトの埋め込み深さ 4.410
βd - 寸法効果に関する補正係数 ただし、カンザシ筋の有無により効果が異なる 0.69
Palc N/mm 許容引張力の内、コンクリート分担分 9,618
Asm ※1 mm2/mm アンカーボルトの外側にあるコーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2以上) 3.49
Ass ※2 mm2/mm コーン状破壊面を横切る鉛直鉄筋の断面積(a/2,b/5以内) 30.59
fs N/mm2 鉄筋の降伏強度 390
Pals N/mm 許容引張力の内、外周主筋と引抜き防止筋(せん断補強筋)分担分 7,314
Pal N/mm 許容引張力 Pal=Palc+Pals (Palsの上限値はPalcとする) 16,932
βad= -0.4(a/d-1.0)2+1.0 (0.82≦βad≦1.0) βrd= 0.5(r/d-2.0)2+0.5 (0.5≦βrd≦1.0)
βn= 1-1/2・σn/fn (σn/fn≦0.4) βd= √(1/d) (βd≦1.5)、カンザシ筋を考慮 βd=4√(1/d)
fn= √(Dp/D0)・Fc・D0 ただし、√(Dp/D0)≦10
※1【{192本/(11260×π)×642.4mm2}】
※2【{66本/(2470×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5330×π)×794.2mm2}】+【{132本/(5930×π)×794.2mm2}】+
【{132本/(6530×π)×794.2mm2}】+【{132本/(7130×π)×794.2mm2}】+【{66本/(7730×π)×794.2mm2}】

c) アンカー材に作用する応力
アンカー材は円周上に連続していると仮定し,アンカー材に作用する引張力は以下のように算定する。

4 4 2 2
σ=|M'/Z+N'/A| Z=π(a -b )/(4×a) A=π(a -b )
タワー基部外径= 3,950 mm タワー基部板厚= 50 mm

M' N・mm タワー基部の曲げモーメント(M'=M0) 123,500,000,000


N' N タワー基部の軸力(N'=N0= V0+V1) 6,028,000
a mm タワー基部外径/2 1,975
b mm タワー基部外径/2 - タワー基部板厚 1,925
Z mm3 タワー基部の断面係数 589,831,535
A mm2 タワー基部の断面積 612,611
σ N/mm2 発生応力度 219.2
Pt N/mm アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当りの発生応力 10,960

・カンザシ筋の抵抗力 D22 -66本 (カンザシ筋:基礎スラブ上側鉄筋)


D22 -0本 (カンザシ筋)
P1= As1・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×66) /(3,900 ×π)/1.2 = 346 N/mm
P2= As2・τa・n/(3900×π)/Fs = ( 387.1 × 199 ×0) /(3,900 ×π)/1.2 = 0 N/mm
P1,P2: 上部,下部カンザシ筋の抵抗力(アンカーボルトの並ぶ円周単位長さ当り) 、Fs: 安全率 1.2
Pt' = Pt - 2×P1 - 2×P2 = 10,268 N/mm
∴Pal = 16932 ≧ Pt' = 10268 ← O.K Fs = Pal / Pt' = 1.65

3-2-60
資料-3 ねじれに対する照査
ねじれモーメントは、直接基礎の滑動安定性に影響を及ぼすため、基礎底面に作用する水平力の他にねじれ
モーメントを付加した基礎底面での滑動に対する安定性照査を行うものとする。

(1) 設計荷重

短期(暴風時)荷重、および極稀(地震時(L2)上下動↑)荷重にねじれモーメントを組み合わせた荷重とす
る。

底版下面作用力集計
鉛直力 水平力 曲げモーメント ねじれモーメント
荷重ケース
(kN) (kN) (kN・m) (kN・m)
短期 暴風時 34,326 1,070 108,226 2,850
極稀 地震時(L2)上下動↑ 27,931 13,089 156,383 990

(2) ねじれモーメントおよび水平力による基礎底面の照査

1) ねじれモーメントによるせん断力の算定
 ねじれモーメントよりせん断力を算出する場合の基礎形状は、正八角形を円形換算して算出するもの
とする。

【暴風時】
τT= 16/π/d3・MT =  16 / π / 19.719 3 × 2,850 = 1.893 kN/m2
HT= τT・A = 1.893 × 305.40 = 578 kN

【地震時(L2)上下動↑】
τT = 16/π/d3・MT  =16 / π / 19.719 3 × 990 = 0.658 kN/m2
HT= τT・A = 0.658 × 305.40 = 201 kN

HT : ねじりモーメントによる基礎底面に作用するせん断力(kN)
τT : 2
ねじりせん断応力度(kN/m ) 円形断面
2 2
A: 基礎の面積 (m ) A =0.82843×B = 305.40 m(正八角形)
B: 基礎幅 (m) B = 19.20 m
d: 換算円直径 (m) d=√(A×4/π)= 19.719 m
MT: ねじれモーメント (kN・m)

3-2-61
2) 水平力によるせん断力の算定

【暴風時】
H= 1070 kN

【地震時(L2)上下動↑】
H= 13089 kN

H: 基礎底面に作用する水平力 (kN)

3) ねじれモーメントおよび水平力によるせん断力

【暴風時】
|∑H|= HT+H = 578 + 1070 = 1648 kN

【地震時(L2)上下動↑】
|∑H|= HT+H = 201 + 13089 = 13290 kN

4) 滑動に対する照査

・滑動に対する許容せん断抵抗力

【暴風時】
Hu= μ×V = 0.60 × 34326 = 20595 kN
Ha= Hu/F = 20595 / 1.2 = 17163 kN

【地震時(L2)上下動↑】
 極稀レベル2地震時の様に大きな地震力が作用した場合には、基礎底面のせん断抵抗力(Hu=μ×V)
の他に、基礎側面側の受働抵抗力(受働土圧合力Pp)も期待できると考えられる。
 よって、同地震時においてのみ受働土圧を考慮した式 Hu=μ×V+Ppをせん断抵抗力Huとして評価す
るものとした。

Hu= μ×V + Pp = 0.60 × 27931 + 2840 = 19599 kN


Ha= Hu/F = 19599 / 1.0 = 19599 kN

Ha : 基礎底面地盤の許容せん断抵抗力(kN)
Hu : 基礎底面と地盤との間に働くせん断抵抗力(kN)
F: 安全率(長期荷重時は1.5、短期荷重は1.2、極稀荷重時は1.0)
μ: 摩擦係数 μ=tanφB= 0.60
V: 基礎下面に作用する鉛直力 (kN)
Pp : 受働土圧合力 (kN)
Pp= 1/4・γ・B・Df2・tan2(45°+φ/2)
= 1/4 × 18 × 19.2 × 3.31^2 × tan^2(45°+ 30/2) = = 2840 kN
Df : 基礎の根入れ深さ (m) Df = 3.31 m
(将来的な洗掘にも配慮し、計画高より-1.0mした位置よりのDfとする)
γ : 根入れ地盤の土の単位体積重量 (kN/m3) γ = 18.0 kN/m3
φ : 根入れ地盤のせん断抵抗角 (°) φ = 30 °(埋戻土)

・滑動に対する照査

【暴風時】
|∑H|= 1648 kN ≦  Ha= 17163 kN ・・・・・O.K

【地震時(L2)上下動↑】
|∑H|= 13290 kN ≦  Ha= 19599 kN ・・・・・O.K

3-2-62
(3) せん断力及びねじれモーメントに対する定着部の照査
定着部(アンカーボルト及びベースプレート)は、タワー部から作用するせん断力及びねじれモーメントに対
して以下の事項を照査する。

1) 設計荷重
タワー基部に作用するせん断力およびねじれモーメントは、ベースプレート下面の摩擦力で抵抗することと
し、下式を満たすことを照査する。

Q+M/R ≦ Cb・(N+P・n)

Q : タワー基部に作用するせん断力(kN)
P : アンカーボルトの1本あたりの設計ボルト軸力(kN)
P = N0(アンカーボルトの設計ボルト張力)=0.75・Fy・Ae
= 0.75 × 900 × 976 = 659 kN
Fy : アンカーボルトの降伏強さ(N/mm2) Fy = 900 N/mm2
Ae : アンカーボルトの有効断面積(mm2) Ae = 976 mm2
N : タワー基部に作用する軸力(kN)
Cb: ベースプレートとコンクリートまたはモルタルとの間の摩擦係数( 0.4 )
n : アンカーボルトの本数 n= 264 本
M : タワー基部に作用するねじれモーメント(kN・m)
R : アンカープレートの中心からタワー中心軸までの距離(m)
R = 1.950 m(筒身中心径Dpc/2)
Dpc: チューブアンカーの筒心中心径(m) Dpc= 3.900 m

・タワー基部に作用するせん断力およびねじれモーメント
定着部に作用するせん断力およびねじれモーメントは、p3-2-4 2)上部工荷重 の値を用いるものとする。

【短期 暴風時 】
Q+M/R = 1070 + 2850 / 1.950 = 2532 kN

【極稀 地震時(レベル2) 】
Q+M/R = 3700 + 990 / 1.950 = 4208 kN

・定着部の摩擦力
定着部の摩擦力はベースプレートおよびアンカーボルトとコンクリートとの摩擦を考慮して算出する。
タワー基部に作用する軸力は、p3-2-4 2)上部工荷重 の値を用いるものとする。

【短期 暴風時 】
Cb・(N+P・n) = 0.4 × ( 4328 + 659 × 264 ) = 71322 kN

【極稀 地震時(レベル2) 】
Cb・(N+P・n) = 0.4 × ( 2628 + 659 × 264 ) = 70642 kN

・定着部の照査
定着部に作用するねじれモーメントは、(1) 設計荷重 の値を用いるものとする。

【短期 暴風時 】
Q+M/R = 2532 kN ≦  Cb・(N+P・n)= 71322 kN・m
ねじれは、コンクリートとの摩擦のみで負担できる
【極稀 地震時(レベル2) 】
Q+M/R = 4208 kN ≦  Cb・(N+P・n)= 70642 kN・m
ねじれは、コンクリートとの摩擦のみで負担できる

3-2-63
資料-4 支持層に対する追加検討

直接基礎支持層について、ボーリング柱状図より、平均 N 値 30 以上の支持層の中に、下
図の○印のように周辺より比較的低い N 値が測定されている。これは風化が進行した弱部
と考えられるが、局所的なもので周辺は硬質な風化片麻岩であることから、風車基礎の支持
地盤として問題ないと判断しているが、最小の N 値を想定した地盤に対しても支持力を満
足していることを確認する。

3-2-64
弱層(N 値=21)に対する許容支持力度照査
荷重による偏心の影響
ケース 鉛直力 水平力 荷重の傾斜 荷重の傾斜に対する補正係数
V(kN) H(kN) H/V Θ(°) ic ir iq
長期荷重時 長期 34380 520 0.015 0.87 0.981 0.952 0.981
積雪時 短期 34380 300 0.009 0.50 0.989 0.972 0.989
暴風時 短期 34325 1070 0.031 1.79 0.961 0.903 0.961
発電時 短期 34325 1440 0.042 2.40 0.947 0.871 0.947
IEC荷重 短期 34325 1070 0.031 1.79 0.961 0.903 0.961
地震時(L1) 短期 34325 3975 0.116 6.61 0.859 0.667 0.859
地震時(L2)↑ 極稀 27931 13088 0.469 25.11 0.520 0.092 0.520
地震時(L2)↓ 極稀 40720 13088 0.321 17.82 0.643 0.255 0.643

極限支持力度 許容支持力度
偏心量 有効幅
ケース 第1項 第2項 第3項 qu qa
安全率
e(m) Be(m) (Nc) (Nr) (Nq) (kN/m2) (kN/m2)

長期荷重時 長期 1.304 16.591 2441 3538 3766 9745 0.333 3248


積雪時 短期 0.746 17.708 2461 3856 3797 10114 0.667 6742
暴風時 短期 2.439 14.322 2391 2897 3689 8976 0.667 5984
発電時 短期 3.810 11.579 2358 2258 3637 8253 0.667 5502
IEC荷重 短期 3.153 12.894 2391 2608 3689 8687 0.667 5792
地震時(L1) 短期 2.357 14.486 2137 2162 3296 7596 0.667 5064
地震時(L2)↑ 極稀 5.599 8.002 1294 164 1996 3454 1.000 3454
地震時(L2)↓ 極稀 3.840 11.519 1601 658 2470 4728 1.000 4728

Bf= 19.200 m:基礎幅 地盤の許容支持力度の上限値


Df= 5.650 m:基礎の根入れ深さ 地盤の種類 長期 短期 極稀
γ1= 16.8 kN/m2:支持地盤の単位体積重量 硬岩(亀裂が少ない) 2500 3750 7500
γ2= 18.0 kN/m2:根入れ部の土の単位体積重量 硬岩(亀裂が多い) 1000 1500 3000
N= 21 軟岩・土丹 600 900 1800
φ= 36.0 °:支持地盤の内部摩擦角 砂礫 700 1050 2100
C= 41.0 kN/m2:支持地盤の粘着力 砂質土 400 600 1200
α= 1.2 :形状係数(円形基礎) 粘性土 200 300 600
β= 0.3 :形状係数(円形基礎) 支持地盤の種別: 軟岩・土丹
Nc= 50.6 :(Nq-1)・cotφ
Nq= 37.8 :[(1+sinφ)/(1-sinφ)]・exp(πtanφ)
Nγ= 44.4 :(Nq-1)・tan(1.4φ)

許容支持力度の採用値 支持力度の照査
計算値 上限値 最大 許容
接地圧 支持力度 判定
ケース qa qamax 採用値
qmax < qa
2 2 2 2
(kN/m ) (kN/m ) qmax(kN/m ) qa(kN/m )
長期荷重時 長期 3248 600 600 174 600 OK
積雪時 短期 6742 900 900 148 900 OK
暴風時 短期 5984 900 900 227 900 OK
発電時 短期 5502 900 900 307 900 OK
IEC荷重 短期 5792 900 900 264 900 OK
地震時(L1) 短期 5064 900 900 223 900 OK
地震時(L2)↑ 極稀 3454 1800 1800 422 1800 OK
地震時(L2)↓ 極稀 4728 1800 1800 367 1800 OK

3-2-65
弱層(N 値=6)に対する許容支持力度照査
荷重による偏心の影響
ケース 鉛直力 水平力 荷重の傾斜 荷重の傾斜に対する補正係数
V(kN) H(kN) H/V Θ(°) ic ir iq
長期荷重時 長期 34380 520 0.015 0.87 0.981 0.929 0.981
積雪時 短期 34380 300 0.009 0.50 0.989 0.959 0.989
暴風時 短期 34325 1070 0.031 1.79 0.961 0.857 0.961
発電時 短期 34325 1440 0.042 2.40 0.947 0.810 0.947
IEC荷重 短期 34325 1070 0.031 1.79 0.961 0.857 0.961
地震時(L1) 短期 34325 3975 0.116 6.61 0.859 0.525 0.859
地震時(L2)↑ 極稀 27931 13088 0.469 25.11 0.520 0.002 0.520
地震時(L2)↓ 極稀 40720 13088 0.321 17.82 0.643 0.066 0.643

極限支持力度 許容支持力度
偏心量 有効幅
ケース 第1項 第2項 第3項 qu qa
安全率
e(m) Be(m) (Nc) (Nr) (Nq) (kN/m2) (kN/m2)

長期荷重時 長期 1.304 16.591 0 468 1975 2443 0.333 814


積雪時 短期 0.746 17.708 0 515 1992 2507 0.667 1671
暴風時 短期 2.439 14.322 0 372 1935 2307 0.667 1538
発電時 短期 3.810 11.579 0 285 1908 2192 0.667 1462
IEC荷重 短期 3.153 12.894 0 335 1935 2270 0.667 1513
地震時(L1) 短期 2.357 14.486 0 231 1729 1960 0.667 1307
地震時(L2)↑ 極稀 5.599 8.002 0 1 1047 1047 1.000 1047
地震時(L2)↓ 極稀 3.840 11.519 0 23 1295 1319 1.000 1319

Bf= 19.200 m:基礎幅 地盤の許容支持力度の上限値


Df= 11.650 m:基礎の根入れ深さ 地盤の種類 長期 短期 極稀
γ1= 17.7 kN/m2:支持地盤の単位体積重量 硬岩(亀裂が少ない) 2500 3750 7500
γ2= 18.0 kN/m2:根入れ部の土の単位体積重量 硬岩(亀裂が多い) 1000 1500 3000
N= 6 軟岩・土丹 600 900 1800
φ= 24.0 °:支持地盤の内部摩擦角 砂礫 700 1050 2100
C= 0.0 kN/m2:支持地盤の粘着力 砂質土 400 600 1200
α= 1.2 :形状係数(円形基礎) 粘性土 200 300 600
β= 0.3 :形状係数(円形基礎) 支持地盤の種別: 砂質土
Nc= 19.3 :(Nq-1)・cotφ
Nq= 9.6 :[(1+sinφ)/(1-sinφ)]・exp(πtanφ)
Nγ= 5.7 :(Nq-1)・tan(1.4φ)

許容支持力度の採用値 支持力度の照査
計算値 上限値 最大 許容
接地圧 支持力度 判定
ケース qa qamax 採用値
qmax < qa
2 2 2 2
(kN/m ) (kN/m ) qmax(kN/m ) qa(kN/m )
長期荷重時 長期 814 400 400 174 400 OK
積雪時 短期 1671 600 600 148 600 OK
暴風時 短期 1538 600 600 227 600 OK
発電時 短期 1462 600 600 307 600 OK
IEC荷重 短期 1513 600 600 264 600 OK
地震時(L1) 短期 1307 600 600 223 600 OK
地震時(L2)↑ 極稀 1047 1200 1047 422 1047 OK
地震時(L2)↓ 極稀 1319 1200 1200 367 1200 OK

3-2-66

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