Download as pdf or txt
Download as pdf or txt
You are on page 1of 2

THE WIZ ジャズワークショップ

年に数回、名古屋で開催しています。

I’ll Remember April

基本データ

作曲年
1941年
作詞
Don Raye (1909-1985)
Patricia Johnston (? – ?)
作曲
Gene De Paul (1919-1988)

参考⾳源

Bud Powell Trio (1947)


いくつかのコンピレーション盤やベスト盤にも収められている。冒頭の8⼩節などをラテンで演奏
している。キーはG。
Charlie Parker With Strings (1950)
こちらはミディアム・スウィングで演奏。キーはG。
Clifford Brown and Max Roach Quintet at Basin Street (1956)
クリフォード・ブラウンは何度かこの曲を録⾳しているが(例えばDinah WahingtonのDinah
Jams(1954)など)、この録⾳が公式に録⾳された最後のもの。ピアノの左⼿とベースのラインや
イントロにおける管楽器のリフ、アップテンポのラテンとスウィングでの演奏は、こんにちのジ
ャム・セッションでも定番の演奏⽅法になっている(ただしこの録⾳ではソロを⼀貫してスウィ
ングで演奏しているが)。キーはG。
Sonny Rollins / A Night At The Village Vanguard Vol. 2 (1956)
ヴィレッジ・ヴァンガードでの実況盤。なお、このテイクではオリジナルLPには収録されていな
い。ラテンとスウィング、イントロにおけるリフなど、Brown-Roach(1956)のアイディアを踏襲し
ている。ジャズ・スタンダードの定番の演奏⽅法が定着していく過程の⼀端をのぞくようで⼤変
興味深い。キーはG。
曲⽬解説

1942年の喜劇映画Ride ‘Em Cowboyで初めて使われた。なお、この映画にはエラ・フィッツジェラル


ドがメイドのRudyという役で出演しているという。

ABA形式で、各セクションが16⼩節づつ、48⼩節が1コーラス。

メロディとコード

以下、キーをGとして説明する。

1-4⼩節⽬

基本的には、Gmaj7であるが、いくらか変化をつけることができる。

Parker(1950)は、3⼩節⽬をC7にしているし、同じく3⼩節⽬だけGdimにすることも可能だろう。

5-8⼩節⽬
(♯5) (♯5)
ここも、基本的にGmである。Gm | Gm | Gm6 | Gm | のようにクリシェにするのが定番
になっている。これは、おそらくBrown-Roach(1956)あたりの影響だろう。

また、代理コードC7(これはGmから派⽣したコードと考えることができよう)に置き換えることも
可能。

11⼩節⽬

細かい話であるが、Bm7かBm7(♭5)かは、好みが分かれるところ。

17-32⼩節⽬

特に議論するほどのことはない。B♭、GそしてEへと転調していく。楽器によっては難しいキーなの
で、スケール練習をよくしておくこと。

WordPress.com Blog.

You might also like