Arohiteotural

Architectural Institute
エnstitute Japan
of Japan
of 　 　

【カ テ ゴ リ ー1 】 日本 建 築 学 会 計 両 系 論 文 集 　 第 613 号 ，197 −202 ，2007 年 3 月

　 　 」 Archit　P ［ ． ．
ann 　AU 　No 613 ， ，．，
、 197 −202 ，
Mar ． ，
20D7 　

明 治 時代 の 建 築 雛 形 本 に み る 洋 風 意 匠 の 記 載 形 式 と記載 内容
A 　FORM CONTENT 　OF 　THE　AND 　 　 WESTERNARCHITECTURAL 　 　 DESIGN
　　　　　　　　 IN　THE 　CARPENTRY 　BOOKS 　IN　MEIJI 　PERIOD

　　　　　　 柳 澤 宏 江 溝 正 人
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，
口

Hiroe YANA GISA WA

　 　 　 　 and 　 Masato MIZOGUCHI 　

」 ”book 　that　was f
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The 　WeStern　architectural
　 　dcsign　was 　newly 　inserted
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carPenter ．
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　 　 明 治 時 代 、雛 形 本 、洋 風 意 匠 、記 載 形 式 、記 載 内 容

，は 。た だ 、細 部 意 匠 に と ど ま ら ず 、立 面 図 や
1°）
1 じめに れる し雛形 本の 中に は

　 本 稿 は 、明 治 時 代 に 民 問 で 刊 行 され た 建 築 雛 形 本 平面 図な どに よ っ て 建 物全 体の 意匠 が 示 され た も の も確認 で きる。
L）
（以 下 雛 形 本
に 省 略｝ に お け る 洋風 意匠 の 記 載 形 式 と 記 載 内 容 を分 析 す る こ とに こ れ らの 記 載 は 、中谷 氏 の 研 究 で は 明確 に言 及 され な い もの の 、我
よ り．洋 風 意 匠 受 容 一端 に の て 考 察す る もの で あ る。
の つ い が 国 に お け る建 築 の 形 態把 握の 前提 とな る 、洋 風 建 築 の 全 体像 を示

　 雛 形 本 は 、必 ず し も 設 計 に 必 要 な 情 報 を 網 羅 す る も の で は な か っ し た もの と して 注 目 され 、そ れ ．
自 身 ．十 分 に 考 察 され るべ きで あろ

た と 考 え ら れ 2 、さ ら に 明 治 時 代 の 雛 形 本 の 技 術 書 と し て の 影 響 は 、
｝ う 。ま た 同 じ く掲 載 され た 細 部 意 匠 との 関係 は 、部 分 と全 体 の 意 匠

時 代 的 、社 会 的 に 隈 定 さ れ る と 推 察 さ れ る 。 し か し な が ら 雛 形
コ
） 4 ） の 関 係 が ど の よ うに 認 識 さ れ て い た の か 、と い う形 態 把 握 の 表れ と

本 は 、明 治 時 代 に 入 て も多 数 刊 行 され て い る こ と か ら 、依 然 と
っ
5 ｝
し て 重 要 で あ る と考 え られ る lt｝
。
して 建 築技術の 情 報源 の
一 で あ た と考 え られ ．文 章 や 図 版 に よ
っ っ 　そ こ で 本稿 で は 、洋 風 建築 の 建 物 全 体 の 意 匠 が 記 載 され る 雛 形 本

って 一般 化 され る 範 囲 な が ら 雛 形 本 を、日 本 に お け る 建 築 に 対 す る を対象 と して 、洋 風 の 細 部意匠 と建築全 体に 関す る 記 載形 式 と 記 載

理 解 の あ る 種 の 反 映 とみ る こ と に 、妥 当性 は認 め られ る で あ ろ う 。 内 容 を考 察す る。
6 〕

　 明 治 時 代 の 雛 形 本 は 、内 容 的 に は ず さ ん な も の もあ る 点 が 指 摘 さ 　 なお 雛形 本 に も 確 認 され る 「洋 風」 の 定 義 に は 、多 様 な解 釈 が 成

れ て き た 71 。 し か し 一方 で 、時 代 的 な 変 化 に 対 応 し て 、洋 風 意 匠 を 、本 稿 で は 、設 計 者 相 違 、厳 密 に 適 応 され て る か
L21
立 し うるが の い

掲 載 し た も の も確 認 さ れ 、実 際 の 建 築 と 雛 形 本 と の 類 似 が 指 摘 さ れ は問 わず 、 ー パ 建 築 意 匠 を 再 現 す る 意 図 で 建 設 され た 建 築
ヨ ロ ッ の

て お り 、洋 風 建 築 を 手 掛 け て い た 大 工 が 雛 形 本 を 所 持 し て を 洋 風 建 築 、同 様 な 目 的 で 採 用 さ れ た 意 匠 に い て 、洋 風 意 匠 と 呼
e 〕
た 事 い っ

例 も 確 認 さ れ る 9 。洋 風 建 築 に 関 す る 雛 形 本 の 記 載 は 、洋 風 意 匠
） の 称 す る こ と と した 。ま た 明 治 時 代 の 雛 形 本 中 に 掲 載 され た 意 匠 で 、
い

受容 一側 面 を 示 す も と し て 看 過 で き な 。
の の い 洋 風 で あ る か 否 か 、厳 密 に は 判 別 が 困 難 な例 も存 在 し うる が 、分 析

　 近 年 、規 矩 術 の 記 述 を 中 心 に 明 治 時 代 の 雛 形 本 を 分 析 し た 中 谷 礼 に お い て は 、書 名 、項 目 名 ．図 版 名 に 洋 風 、西 洋 の 表 記 が な さ れ て

仁 氏は 、 西 洋 建築の 認 識 に も 、 近 世 後期 の 建築 認 識 の 方法 と 同様 な、 お り 、雛 形 本 の 著者 に よ て 洋 風 と し て 認 識 され て い る と考 え られ っ

全 体 を 解 体 し 細 部 意 匠 の 集 積 とみ な す 「ひ な が た 亅 的 な理 解 が み ら る もの を 洋 風 意 匠 とす る。ま た 小 屋 組 に 関 す る 記 載 は 、意 匠 と は 分
1
れ る と指 摘 し 、明 治 時 代 の 雛形本 に 対 す る新 た な 研 究 と し て 注 目 さ け て 考 え られ る き事 項 と 考 え ら れ る こ と か ら 、本 稿 で の 考 察 に
べ ［ ）

’ 名 古 屋 市 立 大 学 大 学院 芸 術 工 学 研 究 科 Gruduate S ヒudent ，
　Graduate School of Design and Architecture，
　 　 Nagoya City Univ ．
　 ，
　 　 　 　 　 　

・
　 大 学 院 生 修 士 （芸 術 工 学 ） M ．Architecture
’
S
名 古 屋 市 立 大 学大 学 院 芸 術 工 学 研 究 科 助 教授 ・博 士 （工 学 ） Assoc ．
　Prof． ， 　 Nagoya 　 City　 Univ ．
　Graduate　 School　 of 　Design　and 　Architecture， ，
Dr ．
　Eng ．

一 197 一

一
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工 工 Eleotronio 　Library
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は 含ま な い こ と とす る 。 三 巻構 成で 、初 版 と 再 版 と も に著者 は 田 中 国 城 で 、洋 風 意 匠 記 載 の

は 、双 方 に み ら れ る 。洋 風意匠 に関す る記載 は 、初 版 に は 付 録 「西

2 ．明 治 時 代 の 雛 形 本 に み られ る洋 風 意 匠 洋建絵 図」 に 「洋 風 構 造 建 築似図 1 と称 され た図 が 掲載 され て い る
−
2 1，分 析 対 象 とな る雛 形 本 の に対 し 、再 版 に は 同 一の 図が 「中 之 巻 」 に 「洋 風 教 会 堂 建 築 似 図 」

　 国 立 国 会 図 書 館 に 所 蔵 され る明 治 時 代 の 刊 行 本 で 、建 築 書 に 分 類 と 改 称 さ れ て 掲 載 され て い る点 で 相 違 す るが 、図版 の 増減 はない 。
16 ）

うち 58 例 が 雛 形 本 に 該 当 す る 。こ れ ら 雛 形 本 大 匠 早 割 秘 伝 』 は 、洋 風 意 匠
14
さ れ る 182 例 の 〕 の よ っ て 44 年 刊 の 『和 洋 建 築 記載 に の

に は 、「欄 間 雛形 亅 「建 具 雛 形 1 「石 工 雛形 」 「左 官 雛形 1 な ど 、職 種 関 す る 実 質 的 な 増補 が な さ れ て い な い た め 、本 稿 で は 分 析 の 対 象 と

や 部 位 を 限 定 し た 雛 形 本 も あ り 、「土 蔵 雛 形 亅 と い た ビル デ ィ ン っ は しな い 。
グ タ イ プ を限 定 し た 雛 形 本 も含 ま れ て い る 。こ れ らの 中に は 、断 片 　 『大 匠 新雛 形 全 書 』　 明 治 42 年 刊 。奥 付 に 同 34 年 初 版 と あるが 、
的 に 洋 風 意 匠 が 記 載 され る 例 も あ る が 、本 稿 で は 、前 述 の とお り 洋 初版 を確認 す る こ とが で きなか っ た 。42 年 の 再 版 本 に よ れ ば 、第

風 建 築 の 全 体 の 意 匠 を 記 載 す る も の を 考 察 の 対 象 と す る 。な お 構 造 一巻 『新 撰 堂 宮 雛形 』、第 二 巻 （名 称 無 し ）、第 三 巻 『大 工 雛 形 隅 矩

によ て 意 匠 が 限 定 され る 場 合 が あ り うる 煉 瓦 造 に
っ い て は 、本 稿 つ 独稽古 』、第 四 巻 『亭 庭 座 敷 茶 席雛 形 』、第 五 巻 『和 洋 石工 雛 形 』、
’
で は 対 象 に 含 ま な い 15 。 第 六 巻 『和 洋 石 工 雛 形 』 の 合 本 で あ る L7）。35 年 に 『和 洋 石 工 雛形』

　 ま た 雛 形 本 は 版 権 の 移 動 が 多 く 、再 版 も 多い が 、同 一内 容 で の 再 が 『新 撰 石工雛形 』 と称 され 『石 灯 籠 雛形 』 と 二 冊 合 本 で刊 行 、42
版 と と もに 増 補 や 改 訂 を 経 る 場 合 が あ る た め 、初 版 と 再 版 記 載 内 の 年 に は 第三 巻 が 『大 匠 雛 形 隅 矩 独 稽 古 』 と し て 単 独 で 再 版 さ れ て い

容 重複 に
の て 整 理 し 、再 版 で あ
っ い て も相 違 が あ る も は別途 っ の の る 。42 年 再 版 の 本 書に お い て 洋 風 意 匠の 記 載は 、第 四 巻 の 「西 洋

事 例 と し て 扱 う。建 物 全 体 の 意 匠 が 記 載 され る 中 で 、以 上 の 条 件 に 建両便所 ノ図 」 1 図 に み られ る 。 初版 と の 比 較 が 困 難 な た め 、本 稿
該 当 す る 事 例 は 、国 立 国 会 図 書 館 蔵 本 で 4 例 、こ の 他 に 刊 行 が 確 認 で は同図 を 42 年 時 点 で の 増 補内 容 と して 扱 う 。
さ れ る 雛 形 本 で 3 例 、合計 7 例 あ る （ 表 1 参 照 ）。
−
2 2． 初 版 と 再 版 、増 補 改 訂 版 に お け る 洋 風 意 匠 3 ．
洋風 意 匠の 記載形 式

　 洋 風 意 匠 の 建 物 全 体 の 記 載 が み られ た 7 例 に い て 、再 版 の 有 無 つ 　 対 象 と し た雛 形 本 に お け る 洋 風 意 匠 の 記 載 は 、す べ て図面に よ っ

と内 容 の 異 同 を確 認 す る と 、『大増 補 規 矩 階 梯 』 は 初 版 とは 記 載 内 て い る 。まず 掲 載 され た 洋 風 意 匠 の 記載形式 に つ い て 把握 す るた め、

容が 異 な る 再 版 で あ る 。ま た 『匠 家 必 携 早 翻 新 書 』 は 記 載 内 容 が 変 示 され た 図 面 の 種類に つ い て整理 す る 。ま た 寸 法 の 記載は 、設 計 す

更 され 、『和 洋 建 築 大 匠 早 割 秘 伝』 と し て 再 版 され て い る （ 表 1 ）。 る上 で の 情報 と して 重 要 で あ る と考 え ら れ る こ とか ら 、寸 法 の 有 無
そ こ で 各本 の 記 載 内 容 を 検 討 す る 前 に 、改 訂 版 と な る 明 治 37 年刊 と記 載 形式に つ い て も検 討す る 。
の 『大 増 補 規 矩 階 梯 』 と 、 44 年 刊 の 『和 洋 建 築 大 匠 早 割 秘 伝 』 に 3刊 ．
図面の種 類

つ い て 初版 の 内容 と比 較 し 、 洋 風 意 匠 に 関 す る記 載内容の 異 同 を 整 　対 象 と した 雛形 本 7 例 に は ．洋 風 意 匠 に 関 す る 図 が 合 計 204 図
］、
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，

理 す る 。ま た 『大 匠 新 雛 形 全 書 』 に い て は 、初 版が 未見 で あ て っ っ 記 載 され て い る 俵 2 参 照 ）。洋 風 意 匠 の 記載量は 、雛 形 本 ご とに

異同 確 認 で きな
が い た め 、再 版 本 の 内容 に い て 確 認 して お く つ 。 異 な っ 、『規 矩 準 縄 大 匠 新 雛 形 大 全 』 似 下 『大 全 』に 省 略 ）
てお り

　 『大 増 補 規 矩 階 梯 』　 明 治 37 年 刊 。同 15年 刊 『新 撰 規 矩 階 梯 』 に 最 も多 く 、続 い て 『西 洋 建 築 雛 形 』、『新 撰 大 匠 雛 形 大 全 』、『匠 家

の 増 補 改 訂 版 で あ る 。初 版 は 新 潟 の 室 直 三 郎 か ら、再 版 とな る 本 書 必 携 早 割 新 書 』、『西 洋 技 術 新 撰 大 工 雛 形 』、『大 増 補 規 矩 階 梯 』 の

で は 室 直 三 郎 と 東 京 の 杉 本 七 百 丸 か ら 刊 行 され て る 。両 書 と も天 い 順 に 少 な く な る 。『大 匠 新 雛 形 全 書 』 に は 、1 図 の み 掲 載 され て い

地人 の 三 巻 構 成 で 、著 者 は 、初 版 が 江 崎 規 定 、増 補 改 訂 版 が 、江 崎 る。 の よ うに 記 載 量 に お
こ て 、各 本 の 相 違 は 大 き く 、そ れ は 時 代
い

一
定 で あ る 。初 版 は 洋 風 意 匠 の 記 載 が み ら れ な い た め 、表 1 に あ げ 的 な根 違 に 基 づ く も の で は ない 。
て な
い 。新 規 に 掲 載 さ れ た 洋 風 意 匠 内 容 は 、天 巻 の f洋 風 建
い の の 　 しか し な が ら 図 面 の 種 類 に て 、明 治 22 年 の 『西 洋 技 術 新 撰
つ い

築 ノ 図 」、「同 妻 ノ 図 」 で あ る 。 大 工 雛 形 』 を 例 に み れ ば 、「西 洋 風 鬼 板 之 図 亅 は 、鬼 板 部 分 の 立 面

　 『和 洋 建 築 　大 匠 早 割 秘 伝 髷　 明 治 44 年 刊 。同 33 年 刊 『匠 家 必 図 で あ り ．「西 洋 風 六 角 堂 之 図 」 は 、洋 館 の 立 面 図 で あ る 。こ の よ

携 早 割 新 書 』 の 再 版 で あ る 。初 版 は 東 京 の 須 原 屋 か ら 、再 版 と な る うに 洋 風 意 匠 を 記 載 す る 図 面 の 種 類 は 、建 築 の
一部 、ま た は 軒 周 り
本書 は 大 阪 の 田 中 宋 栄 堂 か ら刊 行 され て い る 。両 書 と も に 上 中 下 、 とい た 部 位 あ る い は 昇 降 口 とい
っ た 建 物 の 一部 を 抜 粋 、拡 大 し て
っ

掲載す る詳 細図 （
一
部 分 図 ） と 、平 、立 、断 面 図 （ 般 図 ） 二 種 類 の
表 1．
本 稿 で 対 象 とす る 雛 形 本
に ほ ぼ 分 け られ る 。 防
団o 史糾 名 和 贋 筆 者 出版地 巻 初 版 と再 版 の 状 況
1 西洋 伎術　新撰 大工雄形 M22 秋田 弥左 衛門 東京 且 初版
． 一
　 そ こ で 図 面 を 部 分 図 と 般 図 に 分 類 す る と 、そ の 内 訳 は 、部 分 図
．
刀　 　 明 治 訴 　 に 　 阪 の 石 塚 謝 　 ワ 再

が 143 図 、一般 図 が 60 図 と な る 。ま た 一般 図 60 図 の う ち 、平 面 図
2 M29 6 同 40 年 に 『和 洋 跫 箪 新 撰 雛 形 』 に改

」 ．
覗矩 準 縄 大 匠 新 誰 形 大 全 亀田 吉郎 平 福岡 版

． 聯 題 さ れ て 大 阪 の 情 華堂 書 店 よ り 再 版

井卯三 郎 〕　 　 明 　 狙 　 に 同
丿 で 囮　 汞 栄 冠 よ り
『大 全 』 に 4 図 と 『大 匠 新 雛 形 全 書 』 に 1 図 あ り 、断
石
3 M30 5
新撰 大匠 雑形大 全 梟幸 次郎 ．．大阪
． 再版
　 　 　 げ 治 35 に 改 　 　 　 　 i1
は 計 5 図 で 、

、 ． ． 撰 雛形』に改題 改訂 改版 されて
面 図 は 計 4 図 で 、『大 全 』 に 2 図 、『 新 撰 大 匠 雛 形 大 全 』 に 1 図 、『大
。
田
4 匠 家 必 携早 刮 既 爵 33 棄京 3
． ．窪 。
図 田中 国城 順
中 宋 栄 堂 よ ワ 大 阪 で 刊 行 　 『和 洋 腿 戛 新
離 形』は 同 44 45 に再版
増 補 規 矩 階 梯 』 に 1 図 あ る 。こ れ に 対 し て 立 面 図 は ca 図 で 、こ の
5 酉洋 建 築 雌 形 34
凹 泉 次 2 初版
幸
‘
郎 菓笊

， ， 、5 う ち 同 一建 物 で 二 方 向
増　　 訂 ； 刀　 は 明 匚年　 新撰規矩
崎一
立 面 図 を 記 載 す る も の が あ る 。『大 全 』 に
江 規定 東京
6 大増 補規 矩階梯 37 　 6 階 梯』 初版には 洋風 意匠に 陽ず る記
，
関 の
江 勵 崎定 （増 術潟 粧 はない
｝ 4 れ6 ， 学 校 本 館 教 室 ］、「中学 校 本 館 教 室 」．「病 院 本 館 1 （
1

． 35 、5， 『 ト　　 ゆ 鵲 トに ワ距 　 て い る が 詳
お け る 「 病院 診
細 は不明 明治 年 には 挨の 和

． ．3 洋 石 工 罷 形 』 が 『新 撰 石 工 雛 形 』 に 改 題
7 大 匠新雛形 全 書 2 3
察 外 科 室 〉．『新 撰 大 匠 雛 形 大 全 』 に お け る 「西 洋 造 二 階 建 」、「木 造
照 泉 幸 次郎 大阪 されて再版 ま た 明 治覗 年 に は 巷の

。 擂 』 ，単
『大匠雑 形隅矩独 古 が 独で 再版
さ れてい る

その 他大 阪 ， 、
京都 名 古屋 ． 、 ． ． 、 、 、 、 ． 、 ．
静 岡 新隅 長野 胆府 金沢 窟 山 横 浜 宇 都宮 小田原 佐賀 鳥 鎧板 張 」、「平 屋 建 」、「吾 妻 造 物 置 亅、晒 洋 建 築雛 形 』 の 「庭 廊 下 」、
、
＊
取 黒本

一 198 一

一
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輩櫛 仕隙 鵠 融 囮 面 寸注 記

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図面名
種躙 　敏 亭庭 座 餓薦曜雛形

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墸癧正面 図 立 寸法 記
図面名 図面腫田
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寸法 の 記載 　比 ：特定 の get’
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を基 準 とす． ：緬 ． ろ 寸酸 を すもの 数 敏 を示 す もの 絡 r櫨 尺を ホ す もの 　／
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同 名弥 また は名 弥 な しで 覆 敗の パ タ を記灘 ず る もの
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●卓 寧 1 階段 の 割 付 が 示 され ． て い る

「吾 妻 造 物 置 場 」、「見 張 」、「門 番 町 」、「納 屋 亅、「食 堂 」、「掲 示 板」 　寸 法 が 記 載 され た 図は 、全 204 図 の うち 91 図 、う ち比 例 寸 法 の

の 計 14 例 28 図 で あ。建 築 種 と し て は 、主 屋 に 相 当 す る 建 築 か ら る 記 載 さ れ る もの は 、部 分 図 に 限 ら れ 計 32 図 あ り 、実 寸 法 が 記 載 さ
周 辺 付 属 屋 ま で 多 様 で 、特 定 傾 向 は 認 め ら れ な い 。そ の 他 、『匠 の
一
れ る も の は ． 般 図 19 図 、部 分 図 46 図 の 計 65 図 で あ る 。こ の う

家 必 携 早 割 新 書 』 に は 6 例 に 、二 方 向 の 側 面 を 示 す 疑 似 的 な透 視 図 ち 比 例 寸 法 と 実 寸 法 が 併 記 され る も の は 、部 分 図 に 計 6 図 あ る 。そ

が み ら れ る 。一般 図 記 載 で は 、外 観 の 意 匠 を 表 記 す る 立 面 図 、特 の して 寸 法 記載 がな 図 は 、一般 図 41 図 、部 分 図 71 図 あ る 。
の い

に正面 図が多 が 、側 面 を も 合 わ せ て 記 載 す る 雛 形 本 もあ る こ と が
い 　寸 法 記 載 さ れ た 91 図 の うち 、『大 全 』 に 収 め ら れ た 図 が 計 86
の

わ か る。 図 と 大 半 を 数 え 、そ の 86 図 の うち 比 例 寸 法 が 記 栽 さ れ る の は 、部

3−2，寸法の記載 分 図 32 図 で ．う ち 6 図 は 、数 値 が 併 記 さ れ て い る 。こ の 6 図 に 示

　 対 象 と し た 雛 形 本 に は 、特 定 部 位 を基 準 とす る 比 例 寸 法 、あ る い さ れ た 数 値 は 、部 分 図 32 図 に お け る 比 例 寸 法 の 基 準 と な る 部 位 の
一
寸 法 を 規 定 し た もの で あ る 。そ の 他 の 部 分 図 40 図 、 般 図 14 図 は 、
は 縮尺 や 数値 と た 実寸 法 が 記 載 され て い る 図 もみ ら れ た 。寸 法
い っ

の 記 栽 の 有 無 に 着 目 し 、比 例 寸 法 、実 寸 法 を 記 す も の 、 寸 法 記 載 の
一
実 寸 法 の み が 記 載 され る。こ の 実 寸 法 が 記 載 さ れ た 般 図 は 、議 事

が な い も の の 三 種 類 に 分 類 し て 、図 面 の 種 類 と 寸 法 関 係 を整 理 す の 堂 、学 校 、中 学 校 ．病 院 に 関 す る も の で 、平 面 図 で は 、桁 行 き 、梁

る と、表 2 の 通 り と な る 。 間 、居 室 大 き さ が 、断 面 図 と 立 面 図 で は 軒 高 、階 高 が 尺 貫 法 で 記 載

一 199一

一
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表 3．
ー
部分 図 に み ら れ る 洋 風 意 匠 と 図 像の パ タ ン 数
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図4 −1．「二 階建正面 ノ図 亅 〔『
新撰 大匠雛 形大全』）

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図 −
4 2 、正 図 1 〔 『新撰 大 匠 雛 形 大 全 』 ）
「 図 4 −3．「二 階 建 正 面 ノ 図 」 （「西 洋建 築雛形』） 図 4 −4 ，「洋 風 建物 ノ 図 t （『大増 補規矩 階梯 』）

一 200 一

一
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され て い て、建 築 規 模 が 確 定 され る も の と な て い る （図 1 参 照 ）。 っ を列 挙 して 確 認 して お く 。
　 こ 他 雛 形 本 で は 、寸 法 を記 載 し た 図 は 、き わ め て 少 な い が 、
の の 　 『西 洋 技 術 新 撰 大 工 雛 形 』 に お け る唯
一の 一般 図 「西 洋 風 六角

『西 洋 技術 新 撰 大 工 雛 形 蠡 で は 、部 分 図 と な る 「西 洋 風 楷 段 之 図 亅 堂」 に 対応す る部分図 の 部位 は 、棟 飾 ・鬼 板 、妻 飾 、軒 飾 、窓 飾 、
に 、階 段 の 蹴 上 の 寸 法 を 規 定 し 、一般 図 と な る 立 面 図 「西 洋 六 角堂 窓 、扉 で あ る。
之 図 」 に 「縮 尺 二 十 分 之 一」 と 「一間 六 尺 ノ 割 」 と の 記 載 が み られ 　 『大 全 』 に お け る 一般 図 図 は 、議 事 堂 、学 校 本 館 、中 学 校 、 14
る 。『新 撰 大 匠 雛 形 大 全 』 で は 、断 面 図 「平 屋 建 ノ 図 」 に 柱 問 、梁 病院 の 4 例 に 整理 、対 応 す る 部 分 図 の 部 位 は 、正 面 中 央 の 昇 降 で き

高 さ の 寸 法 が 記 さ れ 、立 面 図 「吾 妻 造 物 置 ノ 図 」 に 「縮 尺 百 分 ノ ーJ 口 、棟 飾 ・ 鬼 板 、妻 飾 、軒 飾 、蛇 腹 、持 送 、迫 持 、柱 頭 、窓 飾 、窓 、
が 記 載 さ れ て い る 。『大 匠 新 雛 形 全 書 』 で は 、立 面 図 「西 洋 建 両 便 扉、 ル ーで あ る 。
バ コ ニ

所 ノ 図 」 に 「縮 尺 五 十分 ノ ー亅 と 軒 高 さ が 記 載 され て い る 。 　 『新 撰 大 匠 雛 形 大 全 』 に お け る 一般 図 19 図 は 、15 例 に 整 理 で き
　二 の よ うに 寸 法 の 記 載 に い て み る と、寸 法 の 記 載 され な い 図 が
つ る 15 例 に 共 通 し て 対 応 す る 部 位 は な い が 、多 く の 事 例 に 対 応 す
。

最 も多 くみ られ る 一方 で 、比 例 寸 法 、実 寸 法 の 記 載 も 確 認 で き る 。 る 部 分 図 の 部 位 は 、蛇 腹 、柱 頭 、窓 、扉 で あ る 。

　 『匠 家 必 携 早 割 新書 』 に お け る擬似 的 な透 視図 5 例に共通 し て 対
4 、洋 風 意 匠 の 記 載内容 応 す る 部 位 は な い が 、多 く の 事 例 に 対 応 す る 部 分 図 の 部 位 は 、蛇腹、

　 次 に 記 載 され た 洋 風 意 匠 が 、建 物 の どの 部 位 に 相 当 し 、ど の よ う 窓で あ る 。
に描 か れ て い るか とい っ た記 載 内 容 に つ い て検討す る 。ま ず 部 分図
一
　 『西 洋 建 築 雛 形 』 に お け る 般 図 14 図 は 、7 例 に整理で き 、対
に 示 され る部 位 に つ い て整 理 し 、続 い て 一般 図にお ける記載 内容 と 応 す る部 分 図 の 部位 は 、ほ とん どな い が 、「二 階建 正 面 ノ 図 」 「見 張

比 較 す る こ とで 、洋 風 意 匠 に お け る 部 分 と全 体 と の 関 係 に っ い て 分 ノ 。「二 階 建 正 面 ノ 図 」
図 」 「掲 示 場 ノ 図 」 に の み 対 応 す る 部 位 が あ る

析す る。 に は 、昇 降 口 、棟 飾 ・ 鬼 板 、蛇 腹 、柱 頭 、窓 、扉 が 対 応 し 、「見 張
−
4 1．
部分 図に み られ る 洋 風 意 匠 ノ 図 亅 に は 、軒 飾 が 、「掲 示 場 ノ 図 亅 に は 、棟 飾 ・ 鬼 板 、軒 飾 、腰

　 部 分 図 143 図 に記 載 され る 意 匠 の 部 位 と同 一の 部 位 に み ら れ る 複 板が対 応 する 。

数の パ タ ーン に つ い て 整 理 した も の が 、表 3 であ る 。以 下 、部 分 甌 　 『大 増 補 規 矩 階 梯 』 に お け る 一般 図 1 例 に 対 応 す る 部 分 図 の 部 位
に 示 され る 部 位 に っ い て 列挙す る 。 は 、昇 降 口 、棟 飾 ・ 鬼 板 、蛇 腹 、持 送 、柱 頭 、窓 、扉 、腰 板 で あ る 。

　 『西 洋 技 術 新 撰 大 工 雛形 』 に お け る 部 分 図 は 、「西 洋 風 家 根 妻 之 一
　 『大 匠 新 撰 雛 形 全 書 』 に お け る 般 図 1 例 に 対 応 す る 部 分 図 の 部
図」 、「西 洋風 鬼 板 之 図 亅、「西 洋 風 楷 子 之 図 亅 の 計 3 図 あ り 、鬼 板 、 表 一般 図 に 該 当す る部 分 図 の 部 位
4．
妻 飾 と軒 飾 、階 段 の 意 匠 が 掲 載 され て い る b 冨 賜凵 廉 、竇
鱒艮陶陀 質送瑠「 聖
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　 『大 全 』 に お け る 部 分 図 は 、四 、五 、六 巻 に 計 93 図 あ る 。四 巻 議 事 覃訓
壱之膠臨 巨 匸 ‘ F

事 面才 D 可 匚
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で は 、昇 降 口 （ 図 2 参 照 ）、鬼板 、妻 飾 、迫 持 、柱 頭 、窓 、扉 、腰 寧旭
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、 隔 ヒ
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坂等 、多 数 意 匠 が 掲 載 さ れ て い る 。こ の う ち 柱 頭 の 図 で あ る 「花
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の 仁 桐 而之

て は 、3 種 類 の パ タ ーン が 掲 載 さ れ て い る （
匚 ’ 鰹
宇鞭 本饂 亊贈 下 閣 ヒぞ売 図

形割 」 にお い 図 3 参 照 ）。 17 Z o 「 風つ．．oo 棚
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こ の よ う な 同 一 部 位 に お け る 数 種 類 の パ タ ーン の 記 載 は 、同 巻 の
の
．
翼， 1 下薗 亘劉喪昇 硬翫
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面 諏 合戚

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蛇 腹 、迫 持 、 扉 、腰 板 図 に 、ま た 六 巻 軒 飾 、持 送 、空 気 孔 、手 ど5 z【 ． 「匸． 尸 ．o 「「． 砂鷹 5 陀闇 柯 耀 図

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摺の 図 に 確 認 で き る。 」
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匠
1 面 之閉 寄 K ） つ

　 『新 撰 大 匠 雛 形 大 全 』 に お け る 部 分 図 は 、12 図 あ る 。軒 飾 、蛇  型面西 盟開 κ K 再 κ o 隠瓦翼 真．o 陌阿

1ト 凹 z
野 ⊃

晦
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腹 、欄 閤 、窓 、扉 、手 摺 、階 段 の 意 匠 が 掲 載 さ れ て お り 、軒 飾 を 除 x 頁 「 属K 反丶戸 戸胃K 司x 畢醗 脱
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パ タ ー が掲 載 され て 軒聴 煙と閏 葎 厂． 匡再
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晦 図

く、そ れ ぞ れ の 部 位 に 数 種 類 る。
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　 『沍 洋 建 築 雛 形 』 に お け る 部 分 図 は 、26 図 あ る 。棟 飾 、持 送 、
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断 睫 囮 竒 篤 翼 κ ‘罵ど阿− o
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柱頭 、柱 、窓 、扉 、空 気 孔 、手 摺 、 、階 段 、窓 口 の 意 匠 F 電ノ 罵 濯 反 属Q 瓦xxxoo 罵頁
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【 篤 冥 真 瓦厂 颪亘阿叮 κ
屍 正區

が 記 載 され て お り 、こ う ち持 送 、階 段 、柱 を 除 く 、そ れ ぞ れ の 部
の 賦 廨． ’ ’ 篤 「
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ン が 掲 載 され て い る 。 部位の 不 明 な意 匠 ． 帯飾 、 層 蔦 瓦 鳳再蔦層蔦募属叮眞
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位に 数種類 の パ タ 厚
寥 唐糎 置 図
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唐 草飾 も同 様 で あ る 。
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　 以 上 部 分 図 に 掲 載 され た 意 匠 は 、雛 形 本 4 例 に み ら れ 、掲 載 さ れ 「
．虱 囀薮嬾弾閏 サ騫丶 ．犀 Ko r民Kc汐募 ‘募兀 K oK o

洋 甑 孵 醪 翼 篤 c． ．罵罵 「 1 D

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る 部 位 で は 、屋 根 廻 り 部 分 、壁 面 、開 口 部 と、昇 降 「
に 関 す る 部位 下 酉 Dx xK

切 ｛ 阿同募罵翼冥同瓦罵
口

一 四 ’ 潤
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と た 外 観 を 構 成 す る も の が 大 半 を 占 め て い る 。ま た 同 の 部位 縄響 ” ’
略閣 厄 π ｛ ｛耳叮冥募鷺厄冨夏鼠
了 図

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に お け る 数 種 類 の パ タ ーン の 記 載 が 、雛 形 本 3 例 に 確 認 で き る 。
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．’ 匠而 存

4 −2 ．
一般 図 に み られ る 洋 風 意 匠 隔1

而 戸図 河 叮 阿 圧K 屍曜瓦 匹河頁戸K 西 厚耀繁罫 罵町 腰

厂
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帆腓 閃 F

ス 買 ズ 匡反K 篤濯属x 頁翼反

　 上 述 し た よ う に 一般 図 記 載 形 式 で は 、立 面 図 が 多 くみ られ 、平 鷹塗 「
切

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禽喰 町μ 齠 罵 頁 民 犀頁反罵xx 罵亘xK
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面 図 、断 面 図 が 記 栽 さ れ る 建 物 で も 、立 面 図 が と も に 記 載 され て い 亂 r ！ 罵 ガ匸丿 瓦翼N てπ 買 冨
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た ．一般 図 と部 分 図 関 係 を 分 析 す る た め 、立 面 図 の 描 か れ た 建 物 謄 腎．
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に お い て 、立 面 の 各 部 位 に 対 応 す る 部 分 図
尺 脚 躍 分 厚 可屍 潤 斎 つ

有無 に て整理 した
：駐 」い図 の っ い

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にも にもぎ れる渥愉 x 鬮 さ「 な 影位

もの が 表 4 で あ る 。以 下 煩 雑 な が ら 、各 本 に お け る 部 分 図 と の 関 係 埣
1 、 ．巨
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一 201 一

一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio 　Library
Library 　Service
Arohiteotural
Architectural Institute
エnstitute Japan
of Japan
of 　 　

位は 、昇 降 口 、棟 飾 ・鬼 板 、蛇 腹 、柱 頭 、窓 、扉 で あ る。
一 一、
1 建 築 雑 誌 】175 号 rg8r 2 参 、 ．．
一 　 　技 術 建 築家 不在を可能 に した もの
　 以 上 の よ うに 洋 風 意 匠 の 記 載 内 容 を 般 図 と部 分 図 の 関 係 か ら み 　 　照 ） 。
3 ） 明 治 20 年 の 工 手 学 校 創 設 を 経 て 徒 弟 学 校 な ど の 実 業 学 校 が 明 治 30 年 前
た場 合 ．『大 全 』 を 特 殊 な 事 例 と し て 、そ の 他 の 雛 形 本 で は 、建 物
、
　 　後 に 急 増 し 明 治 32 年 に は 実 業 学 校 令 が 公 布 され て い る こ の よ うな 教 。
全 体 と部 分 の 記載内 容 に 体 系だ っ た 相 開 は 認 め られ ず 、時 代 的 な相 、
　　育 機 閲 の 整 備 は 雛 形 本 の 位 置 づ け を 低 下 さ せ た もの と 考 え られ る 。
−
4 ） 中村 達 太 郎 『建 築 学 階 梯 』 （明治 21 23 年 刊 ） 滝 大 吉 『建 築学 講 義録 』、
違 も認 め ら れ な い 。 っ ま り 、こ れ ら雛 形 本 を 実 際 の 設 計 手 引 書 と し
　 　 （明 治 29 年 刊 ｝、三 橋 四 郎 『和 洋 改 良 大 建 築 学』 （ 明 治 37 年 刊 ） の 出版
て 見た とき 、単独 で 完 結 し た もの で は な と う こ と に な る 。し か い い 一
　 　に み ら れ る よ う に 、 方 で は 建 築 に 関 す る 西 欧 的 な 視点 に 立 っ 著 書 が 工
し な が ら 、表 4 を 部 位 別 に み た と き 、蛇 腹 、柱 頭 、窓 、扉 と た い っ
　 　部 大 学 校 出 身 者 ． 帝 国 大 学 出 身 者 に よ り 著 され て い る 。ま た 『日 本 建 築
　 　規 矩 術 続 編 さ し が ね っ か い 』 （明 治 37 年 刊 〉、『洋 館装飾 集』 （明 治 38 年
建 築 の 部 位 は 、一般 図 に 対 応 す る 記 載 に な て る と え 、軒 飾 、 っ い い 　 　刊 〉 と い っ た 高 等 工 業 学 校 建 築 科 の 教授 で あ っ た 斉藤 兵 次郎 に よ る 著 書
　 や 、『普 通 木 工 術』 （明 治 32 年 刊〉、
た 装 飾 要 棄 に 近 い 部 位 は 、各 本 で 一般 図 と
妻 飾 、持 送 、迫 持 とい 『工 業学 校 建 築 製 図 教 授 要 目』 （明 治
　 37 年 刊 ） とい った 建 築教 育の 教 科 書 も 登 場 し て い る 。雛 形 本 の 社 会 的 位
っ

対 応 し た 記 載 と は な て な 。こ の よ う な 対 応 関 係 の 部 位 別 の 相
っ い い 　 置 づ けは 、 相 対的 に低 下 し て い た と考 え られ る。
5） 内 藤 昌 『 愚 子 見 記 の 研 究 』、井 上 書 院 、1999． 2Y ・
6 ．pp ． 260 、参 照 。ま た
違 は 、本 稿 で 考 察 の 対 象 と し た 建 物 全 体 を 記 載 し た 雛 形 本 以 外 に 別
　 狩 野 勝 重 氏 に よ っ て 、明 治 時 代 の 建 築 書 の 総 数 が 概 観 され て い る 。狩 野
途 、絵 様 雛 形 よ う な 装 飾 パ タ ーン に 関 す る 情 報 の 存 在 を想 定 し て
の 　 勝 重 「明 治 期 発 行 の 建 築 技 術 書 に っ い て 亅、日 本 建 築 学 会 東 北 支 部 研 究 報
　 告 集 、pp． 且89 −192．1978．11 、参 照。
い るの で は な い 。ま た 正 面 中 央 部 に 昇 降 ロ を 構 え
か との 推 察 を 生 む 6｝ こ の 点 に 関 して は ．既 に 註 10 ）中 谷 礼 仁 氏 の 研 究 で も述 べ られて い る 。な
る意匠 が 10 例 み られ 、う ち
、昇 降 ロ を は じ め 、屋 根 、開
4 例で は 　 お 例 え ば 、本 稿 で 言 及 す る 『規 矩 準 縄 大 匠 新 雛 形 大 全 』 の 著 者 、亀 田 吉
　 郎 平 は 、同 著 の 『和 洋 建 築 軒 隅 紘 法 図 解 』 （明 治 41 年 刊 ） に よれ ば 、懾
図 4 −1−4 ）。雛 形 本 と い
部の 意匠 が 類 似 した も とな て い る （
　 岡 藩 の御 用 大工 ・ 棟 梁で あ る と され 、
口 の っ
具体的 に は 設計者 で あ る大 工 の 理
う形 で 消 化 され る 洋 風 建 築 、あ る 種 共 通 し た 意 匠 を 、こ れ らの 図
の 　 解 と も換 言 し得 る で あ ろ う。
の 村 松貞次郎 氏 は 、
明治時 代の 規矩術 書は 、
江 戸 時代 に 出版 され た 二 三 、
は示 して る いで は な か ろ うか 。
の
、
代表 的著述の 亜 流で あ り 内容的 に もズ サ ン で あ る と指 摘す る （
　 の 『日 本
　 近代建 築技術史』 彰国社 ．
1976） ． 。
8 ） 明 治 29 年 刊 の 『規 矩 準 縄 大 匠 新 雛 形 大 全 』 に E 字型 凸字型 プ ラン が、 、
5 ，お わ り に 、
　 掲 載 され 実 際 に 建 築 さ れ て い た 建 物 との 類 似 性 か ら 地 方 の 大 工 棟 梁 、
　 が 設 計 過 程 に おい て 範 と した 可 能 性 が 指 摘 され て い 『明 治 初 る 。（近藤豊
　本稿 で 対 象 と した 雛 形 本 は 、洋 風 建 物 の 全 体 の 意 匠が示 され た 7
　 期の 擬洋 風建 築の 研 究』 理工 学舎 、 量999 、
pp 99 参 照 ） 、 ．
例 で あ り 、上述 して き た 記 載 形 式 と 記 載 内 容 の 特徴は 、限 定 的 で あ 9 ｝ 山 形 県 で 洋 風 建 築 の 設 計 を手 が け た 高橋 兼 吉 が 『西 洋 家 作 雛形 』 を所 持
　 　し て い た こ と が 明 ら か に な っ て い る （ 越 野 武 『日 本 の 建 築 「明 治 大 正 昭
る 。た だ し 、洋 風 意 匠 の 全 体 の 意 匠 描 か れ 方 に い て 注 目 し た 場 の つ
、 、 、 ，−
　 和 」 1 開 花 の か た ち 』 三 省 堂 1979 pp 10 13 参 照 〉 な お 筆 者 が 所有 す 。
合 、記 載 形 式 に お い て 、図 面 と う形 に 限 定 され 、立 面図 の 意 匠 が い 、
　 る雛形本 に も 大工 の所 有 を示 す 書 き入 れ が あ る もの は 複数 あ る 、
10 ） 中 谷 礼 仁 「大 工 棟 梁 は 、
西 洋 建 築 を い か に 理 解 し た の か 亅 『日本 に お け 、
多 く見 れ る 。洋 風 意 匠 を 外 観
ら の 図 像 と して 消化 し よ うとした 指向 、
　 る 美 術 史 の 成 立 と 展 開 』 国 立 東 京 文 化 財 研 究 所 20013 所 収 同 「項 、 、 、
が み て とれ 、 記 載 を総 体 と し て み た と き 、洋 風 建 築 に対 する 理解 は 、 　 目 分 析 か ら 見 た 明 治 期 公 刊 規 矩 術 書 に お け る 伝 統 技 法 の 継 承 と変 質 」 日 、
． 、 − 、
　 本 建 築 学 会計 画 系 論 文 集 495 号 225 262 1997 5 同 「洋 式 適 用 規 矩 ．、
断片的 な て い た と い わ ざ る を え な い 。こ れ は 近 世 、 ．、 。
レ ベ
に とどま ル っ
、
　 術 」 建 築 史 学 第 31 号 1997 9 参 照 、
以 来 の 雛 形本 持 本 質 的 な 特 性 に よ る もの と も考 え ら れ る 。 H ｝ 洋 風 の 建 物 全 休 を 示 した
雛 形 本 の 最 も早 い 例 と し て は シ ブリ 、 ュー・ ュ
・ア
の つ

一 　 ス ル『西 洋 家 作 ひ な が た』 （明 治 5 年 刊 〉が あ る が
レン 翻訳本 で あ 、
　 方 で 、寸 法 の 記 載 も 確認 さ れ 、記 載 内 容 に お い て 木 割 に 類 似 し 　 る た め 、
本稿 で は 分析対 象 とし ない 。
同 様 の 趣 旨か ら 『経 営五 範 』 な ど 、
　 の 古 典的 オ ダ ー ー
の 翻 訳 書 も含 ま な い 。
た細部意 匠 と全 体 意 匠 と の 関 係 が 『大 全 』 に 確 認 で き る 点 は
の 、 ！°
｝
12 ） 例 え ば 西和夫氏 は 、 、
外 国 人 が 設 計 し た 西 欧 建 築 を 「洋 式 建 築 1 と し 、
特 異 な事 例 な が ら看 過 で き な い D 部 分 と全 体の 体 系だ っ た 相 関関係 　 　 「洋 風 建 築 」 を 大 工 に よ る 西 欧 風 建 築 に 限 定 し て 用 い て い る （前 掲註 2
一
は 、こ の 1 例に限 られ る が 、一般 図 の 部 位 に 対 応 す る 部 分 図 を掲 載 　 西 和 夫 　 「建 築 職 能 の 系 譜 建 築 界 を 支 え る もの 亅 参 照 ｝ 。
13 ） 初 田 亨 「明 治 初期 の 本 船 町魚 納 屋 と 「西 洋 作 り」 に っ い て 1 H 本建築 、
す る 形 式 は 、他 の 雛形 本 に も 認 め られ る も の が あ る か らで あ る 。 ． 、 ．、 、
　 学 会 論 文 報 告 集 256 号 1978 7 に は 明 治 初 期 で は 「民 間 に お け る西
、 ・
　 洋 建 築 の 導 入 に お い て は 形 態 様 式 を 用 い る とい う こ と が 洋 風 の 構 、
　 以 上 、本 稿 で み た よ う な 部 分 に 断 片 化 され た 洋 風 意 匠 の 記 載 形 式
、
　 造 を用 い る こ と に は な い 異 な っ た 意 味 を も っ て い た と 考 え られ る 」 と 。
は 、従 来 の 研 究 で も 示 唆 さ れ て き た も の で あ る 。た だ し 、そ の 背 景 　 指摘 され て い る 。
に 建 築 の 部分 と全 体 を 関 連 づ け る 建 築 の 形 態 把 握 の 存在 も認 め う る
． ． 。
14） 『国 立 国 会 図 書館 目録 　明 治 　第 4 編 』 紀 伊 国屋 書 店 1994 参 照 ，
、、
15） 建 物 全 体 の 意 匠 が 示 さ れ た雛 形 本 の うち 煉 瓦 造 の 事 例 は 『規 矩 準 縄
こ とが 本 稿 の 考 察 に よ り 指 摘 で き る 。こ の よ うな 理 解 が 具 体 的 に ど 　 大 匠 新 雛形 大 全 』 （明 治 29 年 刊 ） に 限 り 確 認 で き る 。 、
、 、
t6） た だ し 図版 自体 は 版 が 改 め られ 図 像 も同 で は な い一 。
の よ うな 体 系 を な し 、そ れ が近世 の 体 系 と ど の よ う な 関係 に あ る か 一 、
17） 五 巻 と 六 巻 に は 全 く同 の 内 容 が 掲 載 さ れ て い る が 奥 付 は 穴 巻 の み に
は 、今 後 、『大 全 』 を 中 心 に よ り 詳 細 ！「｝
に 検 討 さ れ るぺ き 内 容 とい 　 み られ る こ とか ら ． 本 稿 で は 、六 巻 構 成 と し て 扱 う。五 巻 が 落 丁 本 で あ
　 る 可 能 性 もあ るが 、京 都 大 学 蔵 本 は 同 様 な 構 成 で 奥付 の な い 五 巻 ま で で
え る 。こ の 点 に い て 、引 き 続 き 考 察 す 。
る こ と と した い 　 あ り詳 細 は 不 明 で あ る。
つ

8 ） 多 くの 図 に は 、図 面 名 が 記 され て る こ と か ら、図 一
且 項 に 複数 の 図 が あ
い

注 　 る場合 に は、 名 称が記 されて る 各 図 を別 図 と し 、

い 同
一部 位 に 関 し て そ
1 ｝ 『建 築 大 辞 典 第 2 版』、障 国社 、1998 に よれ ば 雛形 とは 建物 繰 り 、 ． 、 、 　 れ ぞ れ 名 称 が 記 され て な い 複 数 の 図 が あ る 場 合 、ま た は 同 一名 称
の い の

　 、 、 ．
形 絵 様 な どの 形 の 模 型 木 割 煙矩 な ど の 組 織 や 構 造 な どの 形 式 で あ 　 複 数 図 は 、ま と めて 1 図 と し て 数 え る 。
の

　 、
り 以 上 の 内 容 を主 題 と し た 江 戸 時代 の 木 版 本 を 雛 形 本 とい う そ こ で 。 19） 『大 全 』 病 院 之 住居 」 は 、配 置 図 で あ る が 、単 線 建 物 配 置 を示 す 図
「 で の

　 本 稿 で 対 象 とす る 雛形 本 と は 同質の 内容 を記載す る 、 木版 ある い は 銅 、 　 で あ り、洋 風 意 匠 を示 す も で は な た め 、一般 図 と の い 扱わ な と し て い こ

　 、
版 の 半 刷 り 和 綴 じ本 とす る た だ し雛 形 本 に は 。
建 築以 外の 内容 を記 、 　 とす る 。ま た 『匠 家 必 携 　早 割 新 書』 に は 、擬 似 的 な透 観 図 が 示 され て

　 、
載 す る 例 も 存在 す る こ とか ら 建 築 に 関 す る 内 容 の 記 され た 雛 形 本 を 建 　 い る 。透 視 図 と し て 完 全 な 図 で は な が 、 方 向 立 面い 意匠 が確 認 さ
二 の の

　 築雛形 本 と して 区別す る 。 一
　 れ る こ とか ら 、本 稿 で は 般 図 に 含 む 。
、
2 ） 雛形 本 の う ち木 割 書 に っ い て 西 和 夫 氏 は 設 計 資 料 と し て は 不 十 分 で 、 20 ＞ 「大 全 に み ら れ る 木 割 組 成 に 類 似 す る 寸 法 決 定 方 法
」 て は、 拙 の に っ い

、 、
　 あ る と し そ の 秘伝 書 的意 義 教 科 書 的 意 義 を 指 摘 す る そ れ 自身 が 書 。 　 稿 「亀 田 吉 郎 平 著 『規 矩 準 縄 大 匠 新 雛 形 大 全 』 に み る洋 風 建 築 の 設 計 手
　 か れ た 作 品 と も 解釈 さ れ る 点 も示 唆 し て い る ま た 同 氏 は 木 割 書 が 木 。 ， 　 法につ い て k 日 本 建 築 学会 関東 支 部 研 究 報 告 集 、 、− 、
pp 413 416 2eo43 、
　 版 本 と して 普 及 す る よ うに な る と 教 科 書 的 意 義 設 計 資 料 的 意 義 が 強 、 、 　 参照 。
　 くな る 点 も 指摘 し て い る（西 和 夫 「建 築 職 能 の 系 譜 建 築 界 を支 え る も 一 21 ） 亀 田 吉 郎 平 の 著 し た 明 治 29 年 刊 『大 全 』 と 明 治 41 年 刊 『和 洋 建 築 軒 隅
、
　 の 亅 『新 建 築 学 大 系 1 建 築 概 論 』 彰 国 祉 1983 、
同 「日 本 の 大工 と設 計 、 、 、
　 絃 法 図 解 』 に 関 す る 両 書 の 出 版の 経 緯 や 記 載 内 容 とそ の 比 較 に つ い て 、
　 別稿 で 述べ る予 定で あ る 。

2005 年ll 月 工O 囗 原稿 受 理
（ ．2006年 ll月 24 日採 用 決 定 ）

一 202一

一
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