- Gc/Ms: :GL トラップ 1 :12 min :220 ℃, 6 min

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(1)— GC/MS

1.27 水道水中のカビ臭成分の分析(P/T 法)

■解説 ■分析条件
 日本の水道水は飲料水として質という点で定評があ P/T:AQUA PT5000J
りますが,近年,時期によってカビ臭がすることがあり トラップ管 :GL トラップ 1
ます。このカビ臭の原因物質は 2- メチルイソボルネオー 試料パージ時間:12 min
ル,ジェオスミンであることが知られています。これら 追い出し :220 ℃, 6 min
の化合物の臭気に対する閾値は数 ng/L 程度と低く,
そのままGC/MSで分析しても検出されないため,上水 島津 GCMS-QP2010
試験方法にも示されているようにパージ・トラップ法で濃 カラム :Inert Cap1(30 m × 0.32 mm I.D.
縮し,GC/MSを用いて分析します。このパージ・トラッ df=0.4 μm)
プ法は,曝気により目的化合物を気相に追い出し,吸 カラム温度 :35 ℃(6 min)-10 ℃/min-220 ℃(13 min)
着剤を充填した濃縮管に捕集した後,濃縮管を加熱追 キャリヤガス :He 120 kPa
い出す方法です。

[参考資料]
1 )
上水試験方法・解説 2001 年版 (社団法人 日本水道協会)
2 )
環境水質分析法マニュアル 環境化学研究会編

図 1.27.1 カビ臭 0.001 μg/L の分析例 図 1.27.2 検量線(0.001 ~ 0.020 μg/L


(上:2-MIB, 下:ジェオスミン) (上:2-MIB, 下:ジェオスミン)
40
飲料水

1.27 水道水中のカビ臭成分の分析(P/T 法)
(2)̶ GC/MS

CH3 CH3 CH3

CH3
OH

CH3
OH
CH3
2-Methylisoborneol: m/z 95,107 Geosmin: m/z 112,12 5

図 1.27.3 2-MIB とジェオスミンの構造

45 mL/分 40℃

ト 220℃
吸着管

クライオフォーカス使 用せず

検水 プ
20 mL

GC/MS

図 1.27.4 パージ・トラップ法の原理図

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