O CH H CO: ■ピーク成分 1 Coenzyme Q10 Sample Coenzyme Q10 Standard

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C 食品成分

H O

1.50 食品中コエンザイムQ10の分析 ̶ LC

■解説 ■分析条件
コエンザイムQ10は,日本では心筋代謝改善薬と カラム :Shim-pack FC-ODS
して従来は医薬品として用いられてきましたが,平 (75 mmL.×4.6 mmI.D.)
成13年の食薬区分リスト改正(厚生労働省医薬局) 移動相 :メタノール/エタノール
に伴い,食品区分に収載され,サプリメントとして = 13/7 (v/v)
注目を集めています。コエンザイムQ10の分析法とし 流量 :1.5 mL/min.
ては,日本薬局方に医薬品名称のユビデカレノンと カラム温度:40 ℃
してHPLC法が収載されています。ここでは,フォ 試料注入量:5 μL
トダイオードアレイUV-VIS検出器による市販食品中 検出 :フォトダイオードアレイ
コエンザイムQ10の分析例についてご紹介します。 UV-VIS 検出器:275 nm
スリット幅 :8 nm
■市販食品の分析 セル温度 :40 ℃
図1.50.2は,コエンザイムQ10含有食品(カプセル)
をフォトダイオードアレイ検出器により分析した結
果です。試料は,エタノールで10 g/L※ に調製し,
メ ン ブ ラ ン フ ィ ル タ ー(0.45 μm) で ろ 過 後,
5 μLを 注 入 し ま し た。 図1.50.3は, コ エ ン ザ イ ム
Q10標準品および試料中コエンザイムQ10の溶出位
置ピークとのスペクトル比較をした結果です。これ
O
らのスペクトルが良く一致していることがわかりま
H3CO CH3
す。フォトダイオードアレイ検出器を用いると,こ
のようなUV吸収スペクトルによる定性情報を容易
H3CO H
に得ることができます。
O CH3 10
※ここでは比較的高い試料濃度で分析していますが,ルーチン分
析の場合にはカラムへの負荷低減のため,100倍程度希釈され
ることをお勧めします。 図1.50.1 コエンザイムQ10の構造

■ピーク成分 Sample
1 Coenzyme Q10 Standard
1 Coenzyme Q10
275

0.0 2.5 5.0 7.5 min 200.0 225.0 250.0 275.0 300.0 325.0 350.0 nm

図1.50.2 市販食品(カプセル)のクロマトグラム 図1.50.3 コエンザイムQ10のUVスペクトル
73

分析集.indb 73 11/08/26 9:58

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