Arohiteotural

Architectural Institute
エnstitute Japan
of Japan
of 　 　

【カ テ ゴ リーII 】 日本建 ，− ，
築 学会 搆 造系 黻 稟 　第597号 85 92 2005年 ll月
」 ．
S ru
し ． ． ． ， ．， 、
， ，｛ ，
⊂L　 Corrstr　 E 冂 g 　AIJ 　N 〕 597 85 92 　Nuv 20e5

鉄 骨造冷却 塔 の 座屈 耐 力 及 び耐 震 性 に 関す る研 究
ASTUDY ON 　BUCKLING 　AND 　EARTHQUAKE
　 −RESISTANT
　　　　 CAPACITIES 　FOR 　STEEL 　COOLING 　TOWERS

加 藤 史 郎 島 岡 俊 輔 ，岡 英 史榊 中 澤 祥
＊ ＊ ＊
， 田 ，
二 ＊

Shiro　 KA 　TO ，
　 Shunsuke　SHIMA 　
OKA ，
　 Hideshi 　 OKADA

　　　　　　　　 α nd 　S々o 碗 八VAKAZA 　WA

The 　prcsent 　discusses

　paper 　of 　a　steel　cooling 　tower 　with 　buckling−restrained
　pessibility 　members 　installed
　at　the　feet
　to　effeCtively 　reduoe

、 ，
seismic 　response 　First　buckling　behavior wind 　and 　dead　loads　is　investigated
　under 　 　using 　e 正
asto −plastic　analysis ， forthe
　followed　by 　a　study 　 　

seismic 　 response 　 based　 on 　 eigenvalue 　 analysis 　 and 　 elaste ・

plastictime
　 　 series　 response 　 analysis ．Secon¢ the effectiveness
　 　 of 重he 　

buckl血 g−restrained 　members 　is　discussed

　for　reducing the　seismic 　response
　 　ofasteel 　cooiing tower 　and 　
　 keeping
　the　stress ¢ s 　of 　
steel 　members

lower　than　yield　stresses 　under 　strong 　earthquakes ． ，

　Finally
　a　 　ofsteel 　cooling 　tower 　is
possibility 　shown 　that
as 　a　conclusion
　 　the
　design　foTces ef 　

the　cooling 　towers　against 　earlhq ロ akes 　will 　 be　lowered

　on 　account of the　buckling−
　 　restrained 　membcrs ，
　leading
　to 　relativeiy 　low construction
　

cost　with 　a 　high　structural　reliability ．

Kc ’
）vvordS ： Steel　cooling 　tower 　
・
，Buckling
restrained 　members 　Etasto−
， plastic　buckling
　analysis ，
　Earthguake　resistant

　 　　 　 ． −plasticearthg ake response analysis

Elasto capacity 　 　 〃 　 　

　　　　　鉄 骨 造 冷 却 塔 ，座 屈 拘 束部材 ，弾 塑 性座 屈 解 析 ，耐 震 能 力 ，弾 塑 性 地 震 応 答解析

1 ． は じめ に し ，
最 大 級 の 地 震 動 で は 相 当 な 損 傷 を 構 造 全 体 に 被 る 危 険 性 が あ る。

　鉄 筋 コ ン ク リー ト（ 冷 却 塔 は ，発 電 所 や 化 学 プ ラ ン トか ら 出 る
RC ） また ，再 度 同 レ ル の 地 震 動 を 受 け る場 合 に は 安 全 上 問題 が あ り ，
ベ

温 排 水 を 冷 却 す る 目 的 で 設 置 され る 。1914 年 に Ibbenbuerenに 建 設 構 造 の 継 続 利 用 に 支 障 を き た す こ と が 想 定 され る 。し か し ，各都 市

され て 以来 90 年 の 歴 史 を 有 し ，
現在 は 発 電設 備の 効率性 の た め 施設 の 産 業 の 中核 をな す 発 電 施 設 は ，最 大 級 の 地 震 動 に 対 し て も 安 全 性

を集約化 した 高 さ 200m を 超 え る 大 型 の 冷 却 塔 が 建 て られ る 状況 に を確 保 し ，地震 後 に は 迅 速 な 復 旧 と 継 続 利 用 が 求 め ら れ る 。発 電 用

冷 却 塔 は ヨ ーロ
n
ある 。RC ッ パ を 中 心 に 多 く建 設 され て お り ，風荷 構 造 物 で あ る 冷 却 塔 は ，発 電 施 設 と 同 様 に ，持 続 性 を持 設 計 （ サ っ ス

重 に対 して 準 静 的 な設 計 が な され て い る 。し か
し，現 在 は 中 国 ，イ テ ナ ブ ル デザイ ン ） が 必 要 で あ ろ う。

ド，トル
　
・1
，地 震 応 答 を 考慮 　 主 体 構 造 物 の 被 害 を 最 小 限 に 留 め る 設 計 法 と し て ，損 傷 制 御 設 計
コ） ）
ン コ
な ど地 震 国 で も建 て られ て お り
た 設 計 が 必 要 と され は る 。加 え て 今 後 ，人 口 の 増 加 と 産 が 注 目 され て い る 。同 設 計 法 の 基 本 と し て ， 1）一度 最 大 級 の 地
殉
し じめ て い 法
業 の 発 展 に よ り，こ の よ うな 地 震 国 に お て ，冷 却 塔 の 建 設 が 一層
い 震動 を 経験 し た 後 も， 再 度 地 震 に 対 し て 建 物 の 継 続 利 用 を考 慮 す る ，
進 む と考 え られ る e 。 損傷 許 容 部 材 ） に 集 中 させ る ，3）一定 以
）
2）損 傷を 想定 し た 部材 等 （
　高 レベ ル の 地震動 が 発生 し うる 地 域 に お い て ，地 震 応 答 を抑 え る 上 の 変 形 が 生 じ た 損 傷 許 容 部 材 を 交 換 す る ，が 挙 げ られ る 。こ の 考

有効 な 手段 と し て は ，1）建 物重 量 の 抑制 に よ る地 震力 の 低 減 ，2 ）
固 え に 基 づ け ば， 冷 却 塔 の 第 1 層 目 に 損 傷 許 容 部 材 を導 入 す る こ とで ．
有 周 期 の 長 周 期 化 に よ る 加 速度 ス ペ ク トル の 低 減 ，が 考え られ る。 上 部 構 造 は 地 震 動 に 対 して 弾 性 とす る 設 計 も想 定 で き る 。

こ れ らの 利 点 を活 か した 構 造形 式 と し て 鉄 骨造 が 挙 げ られ る 。実際 　 本 研 究 で は ，損 傷 許 容 部 材 と し て 座 屈 拘 束部材 を 導 入 し た 鉄 骨 造
に ，わ が 国 で は 大 ス パ ン ドーム や 高 層 構 造 物 の 構 造 形 式 と し て ，鉄 冷 却 塔 を 対 象 と す る 。ま た ，後 述 す る よ う に ，座 屈 拘 束 部 材 の 導 入
骨 造 が 採 用 され て い る 。以 上 よ り，地 震 国 で の 冷 却 塔 の 建 設 を 想 定 方 法 と し て Type −Ord と 野 pe ・High の 2 パ タ ーン を 考 え る 。外 力 は ，
す れ ば ，そ の 構 造 形 式 と し て 鉄 骨 造 が 有 効 で あ る と 考 え られ る 。加 1）風 荷 重 ，2 ）地 震 動 を 対 象 とす る 。は じ め に ，風 荷 重 に 対 し て 弾 塑
えて ，鉄 骨 造の 場 合 は ，RC 造に 比 して 基 礎 への 負 荷が 軽 減 され る 性 座 屈 解 析 を 実 施 し ，座 屈 耐 力 の 検 討 を 行 う。次 に ，固 有 振 動 解 析

と い う利 点 も挙 げ ら れ る。 及 び 弾 塑 性 地 震 応 答 解 析 を実 施 し ，地 震 応 答性 状 の 分 析 を行 う。最

　 従 来 の 鉄 骨 造 構 造 物 の 設 計 法 で は ，極 め て 大 き な 地 震 動 に 対 し て 後 に ，座 屈 拘 束 部 材 地 震 応 答 低 減 効 果 と，Type −Ord と Type −High

の

主要骨組 の 塑性化 に よ る 地震応答 の 低減 が組 み 込 まれ て い る 。し か の 比 較に よる 同部材 有 効 な 導 入 方 法 に い て 検 討 を 行 う。

の つ

’豊 橋 技 術科 学 大学 建 設 工 学 系 　 工 博 Dept ． Archi しecture 　and 　Civil　Eng り Toyohushi 　University　of 　Technology ，

　of　 　Dr ．
　Eng ．
i ’豊 僑 技 術科 学 大 学 大 学 院 　 大 学 院 生 Graduate 　Student，　Toyohashi し∫niversity 　of　Technology

一 85 − 一

隔 一
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2． 解 析 モ デ ル 　　 　 表 1・
1 鋼材 の 断 面 諸 元
　 解 析 モ デ ル を 図 1 に 示 す 。形 状 寸 法 は ，近 年 の 平 均 と考 え られ る a ）フ
（
ープ 部 材 ；E
・
．・
205GPa ，り＝325MPa
（

R ！C 冷 却 塔 s） ’ ’
を例 に と る。基 礎 リ ン グか ら の ど 位 置 まで 高 さを レ ベ
ル サイ ズ 　』 　ろ樗 　右

≡122m ）で 表 す 。頂 部 か ら Zo 番号 ［
 
】 ［
Gm2 】 cm
［ 1 cm4 】
［
Zo（ におい て は円筒ラチ ， ス シ ェ ル それ
24H −582x300 12 × × 且71747670 】03000
以 降は HP （Hyperbolic　parabolic）ラ チ ス シ ェ ル で 構 成 さ れ る 。基 礎 リ 23−16 φ一457 、2x 堊2 ．
7 1774380043800
15−6 ← 355、 6 7．9 881300013000
ン グ か ら高 さ Z で の 半径 r（
幻 は ，次 式 に よ り定め られ る。
×

54 φ一457．2 95 1343550035500
×

3−2 φ一 1016 、 16．

　 ， 0 522628000628000
Z Z 0 ×
弓 　 ≧

｛
。

b） ・
・
子 午 線 部 材 ；E ．205GPega ≡
r （z ） ・r 1 1（ z −z ）
1c｝
。
2
　 ，
　 22＋ ，
＜ Z く Zo （ 325MPa 　 　 ，

1）
（ サイ ズ 　』
　 　 　 −O．
　右 　ん
　 29Z 60．66 　 ，
　　 Z ＋ ≦ 22
層番号
  【cmZl cm41
【 【
cm4 】

23・
17 一 ． ． 6882008200
φ 319 5 × 6 9
r ＝36 ．
。 5m ，c＝90 ．
87m
　 である 。固 定 荷 重 は ，単位 表 面 積 当 りの 重 量を −
16 11 ． ． ← 558 8 × 9 5
1646190061900
10・8 φ一609．
6 12．7 238106000lO6000
1．
×
5kN 〆m2 と仮 定 し，こ れ に 各 節 点 の 支 配 面 積 を 乗 算出 した。 7−2
じて
← 812．
8 12 ．
7 319256000256000
×

ll
c）
（ ブ ー レ ≡
部材 ；E ．205GPag Ty ≡
ス 325MPa （
番号 レ ベ ル 番 号　 阻
夙广 ．
． げ
沼 層 番 号
サ イ ズ 　月 　ち 　ち
ープ 部 材
プ

1cm4】
牧
【
cm21 【
cm4 】
．．
ぐ　　　×  
フ
、 、 ・
八

23 20 ・ ． ．
φ 267 4x6
6 5446004600
凪 ．一
メ 　

籌 　 i．
蘇．
． ／
装 x
48m 9 −16
！ ← 267．4 9、
3 × 7562906290
八　　　　
、 子 午線部材 15−3 φ一
355、6Xn ．1 12017800178DO
φ一
1
2 4572 95 × 1343350033500
尸r广 乙

講 ． ブ レ ース 部 材 z 表 1−2 　 コ ン ク リ ート部 材 の 断面諸元

撒 XX κ ￥ ス × ガ

． ＝
概 ぎ雛 駁に黶 鰈
xv
1獄 X ＼　　 　 　　 　　 　 　 　　 I RC
　 （a） 造 基 礎 リ ン グ ；E 。 205GPa
ち．
170m レ ベ ル サ イ ズ 　濯 　ち
，

・）
（
番号 lcm】 lcm21 Gm4 亅
［ lcm4】
置00m
　
の　 　 　 瓦
1 200x400800002 ．
67 × 10呂
1．
07 × 109
　　 　 7 　． 广
．
”／’ ’
6）　 柔 X 渓 ら瞰 ．
1
　　　　　
　　　　 　／　 ン　　
（
　 　 　 6　． Z b）
（ 地盤ばね
5）　 　 　 　 　 　 ×1＞ござ
　
（ 、刈 × Kx kN ／cm
　 K 　kN ／cm 鷭 　 N ！cm
4）
鍵 鷲
（
獺 549 24200
549
雛 IIN
・ 　 　 　 　
（3） ／
　　　　 況
3
　

（2）
　
．
ズ1ン 1 星mllm
（1）
1
2
1
瀲 鞘灘 ．
・ κ
RC
座屈 拘 束部材導入 層

⇒
地盤 ばね
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 60 ．
66m
RC 造 基 礎 リン グ
図 1 解析 モ デル

　部材 の 断 面諸元 を表 1 に示す 。E （Es，

　E 。
）．
　A は ヤ ン グ 係 数 と断 面 積 ，
図 2　 地 盤 ば ね の モ デル 化
2次モ ーメ ン ト で あ る 。フ ープ 部 材 ，子 午
右，1．
は y，
z まわ りの 断 面

線部 材 ，ブ ー 部 材 か ら な る 上 部 構 造 の 部 材 断 面 は 規 格 断 面 表 か
レ ス 表 2−1 座 屈拘 束 部 材 の 部 材 特 性 ；取 pe −Ord
ら 選 出 し ，3 」． トフ ァ ク タ Go＝ ース
節に示 され る ガ L5 の 風 荷 重 に 対 し 子 午 線 部材 　　 （b）ブ
ス a）
（ レ 部材
て ，縁 応 力 度が 降伏 応 力 度の （ ＝325MPa ）以 下 と な る よ うに 定 め た 。 濯　　　　E ．
　　　 Er 巧 A 　 　 　 Es　 　 　 Er
［cml 　 ［GPa ］　 GPa 】 a cm 　　　［ GPa ］ GPa 】 MPa156
頂 部 の 剛 性 を 確保 す る た め ，頂 部の フ ープ 部 材 の み デ プ ス の 大 き い
　 ［ 　　 【
2 鼬 　 　 205　 　 E ／50156 280　　　　205　　　　Es ／50
H 型 鋼 を 使 用 し ，そ の 他 全 て の 部材 は 鋼 管 を 用 い て い る 。フ ープ 部
ー 部材は ピ ン 接 合とす る 。 　表 2 −2 　座 屈 拘 束部 材 の 部 材 特 性 ；Type・
High
材 と 子 午線 部材 は 剛 接合 と し ，ブ レ ス

a）
（ b）
子 午 線部 材 　　　　　　　　（ ブ レ ー ス 部材
　 RC 造 基 礎 リ ン グ は ，基 礎 部 で の 過 大 な 変 形 抑 止 の た め ，矩 形 の
浸 島 E7 丐 τ
大 断 面 （2mX4m ）を 用 い る 。冷 却 塔 に お い て は ，地 盤 と の 相 互 作 用 に cm 】 IGPa亅 GPa ］
［ MPa cm ］
【 ［GPa ］ GPa 亅 齟 a
亨
12 ’ 280 205E 150 ー 65
膠

関 す る 研 究
ls
が 進 め ら れ て い る が ，本 研 究 で は 図 2 に 示 す よ うな
） 280205E5 ／50QO °
235 2
瑞

地 盤 ば ね で モ デ ル 化 す る 。地 盤 ば ね は 1 基 礎 あ た り 2 本 の PC 杭 1：地 震 応 答解析 時 降 伏応 力 度 ，12 ：座 屈 解 析 時 の 降 伏 応 力 度

＊
の

（ を 想 定 し ，こ れ を X ，
φ1500 ） r 方 向 に 働 く水 平バ ネ 邸 ． 莓 と Z 方向に
7
働 く鉛 直 バ ネ 島 に モ デ ル 化 し た ． 塑 性 化 が 進 み ，地 震 後 の 継 続 利 用 に 支 障 を き た す ほ ど の 致 命的 な 残
）

　座 屈 拘 束 部材 は ，冷 却 塔 の 第 1 層 目 に 導入 す る 。本 研 究 で は 同 部 留 変 位 が 生 ず る 恐 れ が あ る 。一方 ，Type −High の パ タ ーン で は ，座

材 の 導 入 方 法 と し て ，1 ） Type −Ord と 2 ）Type −High の 2 パ タ ーン を 想 屈枸東部材 をブ レ ース 部 材 に 限 定 し ，子 午 線 部 材 は 地 震 動 に 対 して

定 す る 。Type −Ord は 地 震応 答 で ，1 層 目 全 体 が 塑性 化 す る 機 構 で あ 弾性（

ay ＝oo ）と仮 定 す る 。但 し ，風 荷 重 に 対 す る 座 屈 解 析 時 は 同 部 材
ー
り，子 午 線 部 材 と ブ レ ス 部 材 が 座 屈 拘 束 部 材 に 設 定 され る 。し か の 塑 性 化 を考 慮 し ，降 伏 応 力 度 を （ゲ 235MPa と仮 定 し て い る 。
し，作 用 地 震 動 が 大 き く な る ほ ど ，冷 却 塔 を 支 持 す る 子 午 線 部 材 の Type −Ord ，
　 High の 部材 諸 元 を表 2 に示す 。な お ，座 屈 拘 束 部 材 はバ

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一
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線部 材 は ， 9）
イ リニ ア 型 の 復 元 力 特 性 を有 す る トラス 部 材 に モ デ ル 化 を行 っ てお 図 5 の 材端 ばねモ デル にモ デ ル 化 する。こ の モ デル は ，
，
り 歪 硬 化 に よる 塑性 後 の 2 次 勾 配 ET は，
弾性 時 E ， の 1f50 で ある。 弾 性 梁 要 素 と 部 材 の 降 伏 を模 擬 す る 弾 塑 性 ば ね で 構 成 され る 。弾 性
　 座 屈 拘 束部 材 は ，図 3 に 基 づ き等 価 置 換 を行 う 。こ こ ，表 2 の
で 梁要 素は ，座 屈 た わ み 角 法 を用 い て 定 式 化 9 し ，弾 塑 性 ば ね は ，降 ）

値 に対 応 す る置 換後 の 断 面積 A と降伏 応力度 ay を次 式 か ら定 め る 。 伏前 は 弾性 ，
降 伏 後 は 次 式 に 示 す 降 伏 曲 面 上 を 流 動 す る と仮 定 す る 。

　A ・1− 裏M ・ ・
1廟
・r B （1−・・
　　
　　　 ・ ・ ・ … 〉 　 ・）
（
f−
〔
． ． ，　 　
一1・
．

奇
、 、
・ 5）
（
b＝AB ／Ao
　 であ る 。OyB ．毒
　 は 弾塑 性 部 の 降 伏 応 力 度 と 断 面 積 ，Ae ，緬
　

は 弾性部 の 断 面 積 と 部材 長 で あ り，こ れ らの 諸 元 を表 3 に 示 す。 ここで ，N と 邸 は 軸 力 と降 伏 軸 力 で あ る 。M ，

　Mp は 曲 げ モ ーメ ン ト，
全 塑性 モ ー メ ン トで あ り ，添 え字 の y ， z は y 軸 と z 軸 ま わ りに 対 応

す る 。接合部 の 曲 げ 剛 性 砺 ．
，KB ．は ，部 材 長 tと 曲 げ 剛 性 珥 ，無 次
元 化 回転 ば ね 係 数砺 ，、
を用 い
梅 て 次式 よ り定 め る。

価
　　
　　　　
　　悔み 塩 一非 　 　 一 ・ …

　
　　　
　　鵬 縢 蟇 款 ：：
　 ；：
：5P　 。
一定 と
°°

，
…

　 対 象 荷 重 ｛P ｝は ，自重 ベ ク トル ｛P ρ｝を し ，風 荷 重 ベ ク トル

P 瞬の み を 漸 増 させ る 。｛P ． ｝は ，Go司 5
｛ の 風 荷重 に 対 応 す る 。
・ ・
　 　　　　 　　 図 3　座 屈 拘 束 部 材 の 等 価 置 換 　　　　　　　　　 ｛P ｝＝1、 O ｛PD ｝＋ Zlf ｛P ｝　　　　　　　 （ 8）
確

　 　　　 表 3 　座 屈 拘 束 部 材 の 諸 元 （仮 定 ）；等 価 置 換 前 　 初 期 降 伏 直 前 ま で は 荷 重 増 分 法 ， そ れ 以 降 は 変 位 増 分 法 を用 い る。
淫o 砺 防β 最 な お ，変 位 増 分 解 析 を 行 う節 点 は ．図 7 に 示 さ れ る よ う に ，基 礎 リ
λ

70 °
。m2 ］
【 cm2 ］
【 MPa GPa1
ン グ か ら 97m 地 点 で の θ ≡
［
節 点 と す る 。解 析 は ，冷 却 塔 全 体 を
子午線部材 1／3373187235 205
ブ レ ース 部材 レ3117 58 235205 対 象 とす る 。

3 ．風 荷 重 に 対す る 座屈 耐力 の 検 討  
3．
1　 風 荷 重 の 設 定

　本 研 究 で は，座 屈 耐 力 の 検 討 に 用 い る風荷 重 Pw を 次 式 か ら定 め る 。
図 5 材端 ばね モ デル
　　Pw ＝G ・ ・ Z ）・
ρo h （ σ（ θ）
。

o． 3．
3 　弾 塑 性 座 屈 解析結 果
9・
22
　　h （Z ） 0 ． （z ！lO） 　　　　　　　　　　　　　　　　
＝ 3）
（
一変 位 関 係 を 図 6 に 示 す ．注 目節 点
　 式 （8）の 荷 重 に 対 す る荷 重 倍 率
　　pD ニO．5・ ・ ，
ρ v盍 ρ 司 225N
・ vlo ニ31 ．
sec21m4 ， 3m ／sec とし て ，1）頂 部 ，θ ＝〔P 節 点 の X 方 向 ，2 ）変 位 増 分 節 点 の Y 方 向 ，

こ こ で ，G 。 は ガス トフ ァ ク タで あ り ，許 容 応 力 度 設 計 法 に 対 し て の 2 節点 を 選 択 した。 縦 軸の 荷 重倍率御 は ， 荷 重 を設 計 用 風 荷 重 （Go

Go ・
’1．
5 と仮 定 し た 。 θ）
c（ は 風 力分布係数
s
で あ り，
）
次式か ら定 め る。 ＝L5）で 除 し た 値 で あ る 。　A ． λ。ズは 初期降伏及 び座 屈耐 力 時の 荷 重
ッ

， 0 θ 72 ° ≦ ≦ 倍 率 で あ る 。ま た ，図 7 に は ，部 材 の 塑 性 化 箇 所 を 示 す 。塑 性 ヒ ン

　
　
　
図
　陣雛4に
o・e ・・

h（Z ）
及び c （
θ）の 分布 を示す。
； 一 ， 72 ≦ θ ≦ 1050
，105 ≦ θ≦ 18〔尸
4）
（ ジ 発 生 箇 所 は ● で 表 し，図 示 域 は 一

化部材 を太線 で表 して い る。
goe θ 90 °に 限 定 す る 。ま た ，
≦

座 屈 拘 束 部 材 は ト ラ 要 素 に よ りモ デ ル 化 を行 て い る た め ，塑 性
ス
≦

　 初 期 降 伏 は ，ほ ぼ ，λ＝1、 0 で 生 じ ，初 期 降 伏 が 生 じ る 部 材 は ，座
180
層 目）の θ＝±40 °
　 　．Z ［
m 亅 7
屈拘 束部材導入 層（ 第 1 に位置す るブ ース 部 材 で レ
160
140L120110080604020 あ り ，Type・Ord．High と も に 初 期 降 伏 位 置 は 同 じ で あ る 。こ の 箇 所
　

で は 作 用 す る風 荷重 の 方 向 が押 しか ら引 きに 反転 し ，シ ェ ル とみ な
θ し た 場合 ，塔 全 体 に 大 き な 面 内 せ ん 断 力 が発 生 す る箇 所 で あ る ．
図
6 −（
b）に 示 され る よ うに ，中 層 部 で の 一
変位 は 方 向に 生 じて お り，図
4・
（b）の よ うな風 荷 重 分 布 に 準 じ た 変 位場 で あ る 。座 屈 耐力点 （
最大
荷 重 ） に 至 る ま で ，変 位 と と も に 荷 重 は 増加 け る 。対 し て ， しつ づ
　　 　　　 h（z）【
kN 〆m2 ］
　 0 ．．
一 L 一 図 6・
（ に示
a） され る よ うに ，頂 部 で は 初期降 伏 後 ，Type ・ Ord ，High と 　

　 0．
8 1． 4 　　1 ．
O 　　L2 　　1． 6 　　1．
8
もに 変 位 は ，逆 方向に 生 じて い る。 こ とき， 中層部 とは対 照 的 に ，
の

a ）h （
Z ）の 分 布 b）c （θ）の 分 布
風 荷 重 分 布 に 反 し た 変 位 モ ードが 現 わ れ て い る 。Type−Ord
（ （
場合 は， の

4 風 荷 重分 布
最 終 的 に は Type・
　　 　　　　 　 図
こ の よ うな 変 位 場 の 反 転 が 2 度 生 じ て い る が ， Ord，
3．
2　座屈解析 方法 High と も に 全 節 点 の 変 位 は ，風 荷 重 分布 に 準 じ た 方 向 に 生 じ て い る 。

　 弾 塑 性 座 屈 解 析 を 行 う際 に ，上 部 構 造 の 部材 と Type ・
High の 子 午 た だ し ，Typc ・High の 場 合 ，頂 部 で の 変 位 量 は Type −Ord の 約 1 ．6倍

一 87 一

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＠
＝310cm ）と大 き い 。こ れ は ，第 1 層 目の 子 午線 部 材 に 対 し て ，座 4 ．地 震 動 に 対 す る検 討
屈補 剛 され て い な い こ とが 影 響 して い る と考 え られ る。 4．
1　 固有 振 動 解 析 結 果
　Type−Ord の 構 造につ い て ，座 屈 耐 力 時 （
最 大荷重） で の 塑 性 ヒ ン 　対象モ デル の 基礎 的な振動性 状 と して ，X 方 向 地 動入 力 に 対 す る
ジ発 生 箇 所 に 注 目 す る 。第 1 層 目 で は ，ブ ース 部 材 ，子 午 線 部 材 。
β， 。
s 次 の固有周期 必 ρ ，
レ 刺激係 数 弾性歪有効質量 比 エ
ネル ギ 比
と も に 全 部 材 が 降伏 し て い る 。塑 性 ヒ ン ジ は 中層 部 の フ ープ 部 材 と 。
1 を表 4 に 示 す 。また 卓 越 周 期 に 対 す る 振 動 モ ードを図
， 8 に示す 。
，特 θ＝ 0， °
子 午 線 部 材 に 多 く発 生 し て お り に風 荷重 の 大き い ± 70 付 刺 激係 数 汐と 有 効 質 量 比 sp は ， 次 式 か ら定 め る 。
近 に 集 中 して い る ．ま た ，図 示 し て い な い が ，比 較 的 に 風 荷 重 が 小 ・
＝｛・
ti
｝［M ］
｛ζ｝
T
T
｛ ｝［ M ，s ρ ＝，
｛鈎｝
さい 90 θ 27 （P で は ，塑 性 ヒ ン ジ は 発 生 し て い な い 。Type ・
≦ ≦ High の
s17
／ x su ］ β （10）

場 合 は 前 述 し た よ うに ，頂 部 付 近 で も大 き く変 位 す る た め ，中 層 部 。u ｝
（ ，［照 は モ ード ベ ク トル ，質 量 マ
ト リク ス ，｛臺 ｝は 地 震 影 響 ク ベ

分 の フ ープ 部 材 と子 午 線 部 材 に 加 え て ，上 層 部 の フ ープ部 材 に も塑 トル で あ り ， 地 動 を受 け る X 方 向成 分 に 対 して 1 ，それ 以 外 に 対 し
性 ヒ ジ が 多 く生 じ て い る 。
ン ては 0で ある。

　 座 屈 耐 力 時 の 荷 重 倍 率 は ，Type−Ord，High と も に ，λ。 ！L 2 、
804 で
　 　
　冷 却 塔 全 体 （L ），上 部 構 造   ，基 礎 RC ） 地 盤 ば ね（
リ ン グ（ ，
Pile）の
あ る 。次 式 で ，2 。．を 座 屈 耐 力 時 の ガ ス ト フ ク タ Gpiに 換 算 す る 。 ，
。PVs， ，
。 ら求 め る 。
pl
ァ 弾性歪 ヱ ネル ギ sorL 　 　surRC 　MPileを 次式 か

　　　　　　　　 Gpt；λ啓・ （｝ ＝2．

084xl ．
5 ；4 ．
206　　　　　　　　　（
  9） 7
　 　　　　　　　　　、 ML → 個 岡 厨
こ こ で ，終 局 耐 力 時 に 求 め られ る ガ ス トフ ァ ク タ G ． を 2． −・
5 3、
O程 度 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　（lD
嘱・ 。｝國 ｛。｝，臨 一 臨 一÷｛
「 厂 「

と考 えれ ば ， GFI G 。
　 の 関 係 を満 た して い る 。
＞ 従 て，対象モデル は， っ
， ナ｛ ． ＋回 ［
・
，｝
翻 ｛ ，
。 。｝［ ｛
κ ］。｝
・ ・ 〃 触
・

終 局 風 荷重 に 耐 え う る と 評 価 で き る 。 こ こ で ，岡 は弾性剛性 マ トリ ク ス で あ る。式 （
11 ）を用 い て ，各 部 分
構 造 の 弾 性 歪 エ ネ ル ギ de　。
7s，
　srRc ，、
。は次式
　s γp 1 よ り求 め られ る。
4
一 一 ・
　
　　　
　　　・ 醤 伽 舟 　
砺 rs 覗 12 ・
（
Ael−°
「 一

瑠 一gh
d H
　　　　　　　▼ 　　　
’
3
式 （12）よ り ，弾 性 歪 エ ネ ル ギ 比 は ，各 部 分 構 造 が 冷 却 塔 全 体 の 中 で
　　 　　　　 　　　　 　　　 　　 − ：Type−Ord 占 め る振 動 の 励 起 率 を表 す 指標 で あ る 。
2

嬉 蠶 騰…
　 有効 質 量 比 に 注 目す る と ，1 次モ ー ドが 他 の 振 動モ ー ドの 対して
一

1 や や 支配 的 で あ る 。ま た ，弾 性 歪 ，1． 2． エ
ネル ギ 比 に 示 さ れ る よ うに

3次 モ ー ドは ， 上部構造 振 動 が 卓越す る 振動モ ー ドで ある。

の 4 次モ
00 ．
． ー ドは ，上 部 構 造 と 地 盤 ば ね の 振 動 が 卓 越 す る連 成 振 動 モ ードで あ
f石6　　　　　　　　200　　　　　　　　300 400
　　　 （a ）頂 部 、θ＝ 〔P 節 点 る 。基礎 リ ン グは ，上 部 構 造 及 び 地 盤 ば ね と は 対 照 的 に 殆 ど 振 動 し
− −
4 な い 。こ れ は ，基 礎 リ ン グ の 剛 性 が 非 常 に 大 き い た め ，同 部 材 の 振
　 Au．
・ 動 周 期 は T1O ． 083s と短 く ，上 部 構 造 及 び 地 盤 ば ね の 振 動 周 期 と か け
ゴ
  群
31 ず
離れ て る こ とに 起 因 す る 。以 上 か ら ，上 部 構 造 の 振 動 が 励 起 され
． い

一 Type −Ord る 。従 て ，紙 面 に 示 し て い な い が ，地 震 応 答 時 の 減 衰
ー
　　 　　　 　　　　 　　　 　　　　 　 ：
ネル ギ も
2
っ エ

同 様 に ，そ の 大 半 が 上部 構 造 に 依 る 。

00
紳
亘00　　　　
礪 繍
200 　　　　 300 　　　　 400 　　　　 500
磯難 600
4． 2 　入 力 地 震 波
　 本 研 究 で は ，入 力 地 震 波 と し て 人 工 地 震 波 を 用 い る 。人 工 地 震 波
の 目標 ス ク トル は ，
ペ 例 として ， 告示
10
に 示 さ れ る 工 学的 解放 基 盤 ）

変 位増分 節 点 （97m 地 点
（b ） ，θ ≡70°節 点 ） 面 で の 加速度 応答 ス ク トル を 採 用 し ，こ れ に 増幅 係 数 を 乗 じ て 第
ペ

6　 荷 重 倍 率 一変 位 関 係 II種 地 盤 に お け る 表 層 で の 加 速 度 応 答 ク トル を 作成 し た 。地 動 ス ペ
　　 　 図
レベ ル は ， 極 め て 稀 に 発 生 す る 地 震 動 を 想 定 し ，安 全 限 界 ル と レ ベ

す る。 人 工 地 震 波 の 位 相 特 性 と し て ，1） ・ ・
ElCentroNS ． ・
2）Kobe NS 2 の

波 を 採 用 し た 。最 大 地 動 加 速 度 P （コA は ，そ れ ぞ れ ，1） sec2 ，

567cm ！
2）603cm！sec2 で あ る 。地 震 波 の 入 力 は ，X 方 向 に 限 定 す る 。図 9 に 　

は ，h−O ． 05 に 対 す る 設 計 用加 速 度 応 答 ク トル を 示 す 。図 10 に ス ペ

・
は 、El CentroNS 位 相 を例 に ，作 成 し た 時刻 歴 地 動 加 速 度 を示 す 。
　

4． 3　 地 震 応 答 解 析 方 法

　 X 方 向 の 地 動 UgM を受 け る 多 自 由度 系 の 弾 塑 性 応 答 は ，次 式 で 表
され る。

（
a）　Type −Ord b ）Type
（ −High ［M ］
｛b ｝＋ ［c ］｛ qD ）｝＝一
b ｝＋ ｛ ［M 〕
｛射 転 ＋ ｛PD ｝ （13）

一 塑 性 化 し た座 屈 拘 束 部 ・
塑性 ヒ ン ジ（
材端ば ね モ デル ） こ こ で ，｛G（D ）｝は 復 元 カ ベ ク トル ，【q は 減 衰 マ トリ クス で あ る 。上
図 7 　部 材 の 塑 性 化 箇所 ；座 屈 耐 力 時 式 の 数値 積 分 法 と し て Newmark 一
β法（ β・1〆4 ）を 用 い る 。解析 時 間 と解

一 88 一

一
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析 刻 み 時 間 は 60 秒 ，0 ．
005 秒 と し ，収 束 計 算は 行 わ な い 。
1600「 …
　 構 造物全 体 の 減衰 マ トリ ク ス ［ q は 構造 部分 ご と に 仮 定 した 減 衰 覊 「
ト リ ク ス の 和 と し ，次 の よ うに 作 成 す る り。
1
．
マ

c ］一園
1200
　　　　　　　　　　 ［ ［
（扇 ・ ［
・ c 、。］　 　 　 。 （14）

1O
上部構造（
恥と RC 造基礎 リ ン RC ）に 対 し て は レ ーリ ー減
グ（ 衰 ，杭 ・
地 盤 ば ね （Pite）に 対 し て は 剛 性 比 例 型 減 衰 を 採 用 す る

減 衰 定 数 に 関 す る 資 料 が ほ とん どない ため ，上 部 冷 却 塔 減 衰 定 数
ード に 対 し て hs；2％
。対 象
の
構造物 の

：
：
：
は 通 常の 鉄 骨 ビ ル と同 程 度 と し ，1 次 と2 次 モ
　 　 　 L 　 　 　 L −一
一．．
．一
．
．一
．．
一．．
．
．．一
一一．
一週 、 【
s1

を 仮定 す る 。RC 造基礎 リ ン RC ）も
グ（ 1 次 と 2 次 ード に 減衰定 数 モ 0．
0 　　　　　　　05 　　　　　　　1． O 　　　　　　　l．5 　　　　　　　2、0
触 0．
図 9 　設 計 用 加 速 度 応 答 ス ペ ク トル ；安 全 限 界 レ ベ ル ， 05
hRC＝5％ を そ れ ぞれ 仮 定す る 。地 盤 ば ね （Pite）に 対 し て は 弾 性 歪 エ ネ
”
ル ギ比が大きい 4 次モ ー ドに 対 し て 砺 。三10％ を 仮定 す る 。 ，
211
LLE 　 I
表 4 固有 振 動 解析 結 果 Σ二P − o．
993
、， lll
ルb 漉
N ∂． 、r［
s】 調 5 ρ
578
弾 性 歪 エ ネル ギ 比
」
　　　　　　　 γ尺c 　　　　　　5 浄
’
厂¢ ’
．2。
−400
1
10 、
8420 ．
6870 ，
4720 、
9000 9 × 10 50
． ．
097 −60n −
20 ．
5000 ．
4190 ．
1760 ．
8850 ．
9 × 10
’ 30
．
106 　　 0 　　　 　 10 　　　　　　　　20 　　　　　　　　30 　　　　　　　　40
’ ・
30 ．
2840 ．
3770 ．
1420 ．
7340 ，
1 10 30
× ．
264 図 鼠0 時 刻 歴 地 動 加 速 度 ；El　Centro P （］A ＝
NS 位 相 ， 567crnlsecz
’
40 ．
2450 ，
4510 ．
203 α4890 ．
5 10
×
30
．
506 ．
．
．一
一
60 一
　 Disp ．
［cm ］ 線 形弾性
： mu ：Type−Ord − ：Type ・
High
Q 40一
P
200

一
20
・ ・

　
一　
！、・．ト 「
籃 t ［sec 】
601
　 0　 　 　 　 2 4　 　 　 6　 　 　 8 　 　 　 10 1214
　〔
a）頂部 、θ ≡0°節点
ード b）2 次 モ ード 40 一 一 Type・
Ord − Type −High
　 （a）1 次 モ （ 　 　 Disρ ［cm ］ 線形 弾 性
302010
r ° ．
θ≡
　　冂0 ． 　． 　

． 111

X　 II 1 　　 　 　 〜

　 　
鞣
　 　　
卜
广 　
　
　　
　 　．
　　　
I
A．1．1、」 ＼ ．
1　
．
．
　． ．．1，．
．． 　 　　 　売 1 、

． 厂 ．
1

　 ．． ． ． 》
　
　 
　
　 IIlI IIII I 　
　 　　
　　
　　
　IIIII
厂
．
． ．． 　　
I 　　 I　 　 　
　 IIII
　
　 ．．
III

− 　 　l
　 　 巳 lII
一 　 　
凵 　

．I 　 　
1

　 ．
．
　 II
10 　 ．
I

−．
．圃〕
　 　 　

．　
． 　　　 り 　 II 　　 IIll

　 II

　 」 り
・20 「 Viewp int ．
「 。

LL
．
． ． ． ．
’

−30 　 【sec 】 ’
…

　 0　 　 　 　 2 tt
　　 6 　　 8　　 15 12 41
b）高 さ 83m 地 点 ，θ ≡O 節 点
（
°

ー ド　 　　 　 　　（d）4 次 モ ード 3°ID
c）
（ 3 次モ 、訟 1m 、 ］
一 線形 弾性 ww 　 Type ・
Ord − Type ・
High
8　 卓 越 振 動 モ ー ド 201−　 y
　 　図
≡0°
掬
金 vv
　 　 　 　 　 θ
10 一 〜
．
4．
4 注 目節 点 の 時 刻 歴 変 位 応 答 ’ ’
0 ＿’ L 　
  　．tt・ ／￥

　　
Ψ ． v

　 入 力 地 震 波 と し て El　
Centro−NS 位 相 を 用 い た 場 合 を例 に ，
 

X 方向
L
　
 
変 位 応 答 を 図 II に 示 す 。注 目 節 点 と し て ，1）

（ ，
中 層部） 3）高 さ 11m 地 点 （低 層 部 ）〈1の
頂部 で 最大 変 位応 答 と な る 時刻 で
頂 部 ，2 ）
高 さ 83m 地 点

の
θ ；0°節点 を 選 択
変位 場 を 図 12 に 示 す 。
し た 。
ま た ，
：
30』−
・
　
繋 0　 　　 　 2
＿

　 4　　　 6　 　 　 8　 　 　 10 12
　　

　 　
【
sec ］
1
lt
14
c）高 さ
（ Hm 地 点 ，θ ＝ or節 点
　図 H の 弾 性 応 答 に 注 目す る と 全節 点に お ， い て 原 点 を 基線 に 終 始
「
11 位 応 答 ；El　Centro・
NS 位 相 PGA 三
， 567cm
振 動 し続 け て い る 。対 し て 、Type・
図 λ 方 向変 ！scc2
Ord の 場 合 で は ，座 屈 拘 束 部 材 で

あ る第 1 層 目の ブ レ ース ，中 層 部
部材 と子 午 線 部材 の 塑 性 化 に 伴 い と僅か で あ る 。こ れ らの 結 果 は 図 ， 12 に お い て 顕 著 に表 れ て お り

か ら低 層 部 に か けて 20cm 程 度 の 残 留 変 位 が 生 じ て い る 。頂 部 を含 Type・
High ，比 較 的 に 線 形 弾 性 時 の 振 動 性 状 を 保 持 し て
の 場 合は い

む 上 層 部 で は ，残 留 変位 は 生 じ て い な い 。Type−High の 場 合 は ，第 1 る 。対 し て ，Type−Ord の 場合 は ，残 留 変 位 の 影 響 に よ り 線 形 弾 性 時

層 目の ブ レ
ー 部 材 に 塑 性 化 が認 め られ る が ，冷 却 塔 を支 持 す る子
ス の 変 位 場 か ら逸 し て い る。加 え て ，Type −Ord， High と も に 上 層 部 に 　

お いて，
16
る た め ，第 1 層 目 を 除 く全 節 点 に お い
｝
午 線部 材 は 弾 性 を 維 持 し て い 座屈 拘束部材 の 塑性化 に よる オ リ ン グ振 動 が 見 られ る バ

て 残 留変 位 は 生 じて い な 。ま た ，第 1 層 目 の 残 留 変 位 量 は 2−3cm
い こ の よ うな弾 塑 性 時 − の −
振 動 特 性 も，Type High が Type Ord に 比 し て

一 89 一

一
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小 さ い 傾 向 が 現 わ れ て い る 。以 上 か ら ，地 震後 に お け る 鉄 骨 造 冷 却 で あ る。Type ・
Ord の の 分 布 に 注 目す る と，
累積塑性 変形 倍率 子 午線

塔 の 継 続利 用 を 考えれ ば 座屈 拘 ． 束部材 の 導入 方 法 と し て Type ・

High 部材 最 大値 は ．
の ー 部材 最大値はη 。
ブ レ ・・
．30 ．
ス 8で ある。 従 て ，
の m っ

が Type −Ord に比 して 適切 で あ る と考 え られ る 。 子午線部材 の 値 は ブ レー 部材 1t4 程 度 と 小 さ く， ネ ル ギ 吸 収

ス の エ

の 大 半 は ブ レ ース 部 材 に よ り な さ れ て い る こ と が 分 か る 。

・ ー
　 Type Ord に 注 目 し ，最 大 軸 力 箇 所 の 子 午 線 部 材 （θ ＝0 ）と ブ 。 レ

部材 （ θ＝gO ）の 応 カ ー歪 関係 を図 15 に 示 す ．図 中 に お
ス 。
　 てμ は 塑 い

性 率 で あ る 。子 午 線 部 材 の 塑性 率 は 6 ． 95 ，ブ レ ース 部 材 の 塑 性 率 は
09 で あ る。従 て ，部 材 伸び は 子 午線 部 材 が ブ レ ース 部 材 よ り も
5． っ

大 き い 。し か し ，ブ ー 部材 は 正 負 に 大 き く履 歴 ル ープ が 描 か れ
レ ス

て い る こ とに 対 して ，子 午線部 材 の 履 歴 ル ープ は 圧 縮 側 に 限 定 され

て お り ，満 足 に 性 能 を 発 揮 して い な い 。こ の 結 果 か ら も，子 午 線 部
材 の エ
ネル ギ吸 収機 能 は 小 さ い と い え る 。Type −High の ブ レ ー 部 ス

材 の 平 均 塑 性 変形 倍 率 最大 値 戸。， ＝3．
49 で あ る 。
　 （a）線 形 弾 性 　 　 　 　 （b ）Type ・ Type −Ord
の 　
High 　 　 　 　 　 （
c） e

図 12 　頂 部 で 最 大 変 位 応 答 と な る 時 刻 （
F5 ．
8sec）で の 変位モ ード 　座 屈拘束 部材の 累 積 歪 み の 限 界 値 を 弾塑性 地 震応答解析 で 求 め た

応 答 値 と 比 較 す る こ と で ，地 震 荷 重 に 対 す る座 屈 拘 束 部 材 の 変 形 性
4．
5 　 座 屈 拘 束 部 材 の 軸 力 ，歪 の 応答 能に っ い 。解 析 か ら得 られ た 全 体 歪 振 幅 は 1％ 以 下 で あ
て 検討 す る

a）
〔 軸力分布 り ，繰 返 し 、 P，
回数 、＝36 、
N 4 ・ 3、
は ηm x ／4 　
81（ ＝
49 ） 2．63 で あ る 。座 屈 拘
sx

　 入力地震波 と して El Centro ・
・ NS 位 相 を用 い た 場 合 を 例 に ，座 屈 拘 束 部 材 塑 性 歪 み 限 界 値 に 関す る 研 究
の 7 ．
20 よ り ，全 歪 振 幅 と繰 返 し ］ ）

束 部 材 の 軸 力 分 布 を 図 13 に 示 す 。
縦 軸 は軸 力 を断 面 積 で 除 し た 値 で 回ta N の 関 係 式 が 提 案 さ れ て い る。文 献 10 よ り ，全 歪 振 幅 が 1％ 程
　 ）

あ り ，横 軸 は X ・
y 平面 で の 周 方 向角 度 で あ る 。 度 に い て の 繰 返 し 回 ta N は 350 か ら 400 程 度 と な り ，
つ 　 限 界 値 と比
　 弾性 応 答 に 注 目 す る と ，X 方 向 に 地 震 動 が 入 力 され る 場 合 ，子 午 較 し て 僅 か な 値 で あ り ，座 屈 拘 束 材 の 導 入 が 可 能 と考 え られ る 。
軸 力 が 最 大 と な る 箇 所 は θ＝O，
180 で あ る 。逆 に 最 小 軸 力 °
線部材 　座 屈 拘 束 部 材 に よ る ネ ル ギ 吸 収 量 を 図 16 に 示 す 。こ こ で ，Ei， x・
の エ
p
と な る 箇 所 は ，θ ＝ 270 °で あ る 。対 照 的 に ブ レ ース 部 材 の 場 合 ，
90 ， は地 震動 の 入 カ ネ ル ギ ，Uv は 運 動
エ
ネ ル ギ ，酖 は 弾 性 歪 ネル エ エ

最 大軸 力 とな る 箇 所 は θ ＝ 90 ，
27 〔P で あ り ，最 小 軸 力 と な る 箇 所 は ギ ，肱 は 減 衰 吸 収 ネ ギ 、吟 は 座 屈 拘 束 部 材 に よ る塑 性 吸 収
エ ル エ

θ≡ O，180 で あ る 。次 に ，弾 塑 性 応 答 時 に 注 目 す る 。ブ レ ー 部 材
°
ス ネル ギ で あ る 。加 え て ，図 中 に は ，解 析 終 了 時 （ t＝ 60sec）
で の 塑 性吸

の 場 合 は ，Type ・
o d，High と も に ， 最 小 軸 力 とな る θ ＝o ，
180 を 除 く
孵 伍 ムvp を 示 す 。前 述 し た よ う に
°
厂 　 収 エ ネ ル ギ と入 力 エ ネ ル ギ の 比

全 部 材 が 降 伏 し て い る 。Type ・ Ord の 子 午 線 部 材 は ，ブ レ ー 部 材 と ス Type−Ord の 子 午線 部材は 地 震 動 の エ

ネル ギ 吸 収 を殆 ど行 わ な い た
同様 に ， 最 小 軸 力 箇所 を除 く全 部 材 が 降 伏 して い る 。 同部材 は ブ レ め，Type−Ord， High の 塑 性 吸 収 ネル ギ 吟 は ，概 ね 同 じ で あ る 。特
　 エ

ー ス 部 材 の 応 答 低 減 効 果 に よ り ，弾 性 応 答 時 の 75％ 程 度 に 低 減 され に ，解 析 終 了 時 の MMEI， ・
L，
p に 注 目 す る と ，両 者 の 差 は 僅 か で あ る 。

て い る 。Type−High の 子 午 線部材 は 弾性 と仮定 して い る た め ，子 午 4 ．　座 屈 拘 東 部 材 に よ る 応 答 低 減 効 果

7

線部材 の 座屈 は 生 じて い ない 。また ，同 部 材 は ブ レ ース 部材の 応 答 　 入 力地 震 波 と し て Kobe−NS 位 相 を 用 い た 場 合 を 例 に ，最 大 縁 応 力

低 減 効 果 に よ り ，弾 性 応 答 時 の 75 ％ 程 度 に 低 減 され て い る 。 度 を図 17 に 示 す 。こ こ で ，各 部 材 は ，軸 力 と 2 軸 の の 縁応 力度 σ

Type−High の 子 午 線部 材 の 最 大軸 応 力度 は 280MPa 程度で あり， 曲げモ ーメ ン ，こ れ ら の 中 か ら各 層 の

トの 和 と し て 次 式 よ り算 出 し

SM520 級の 鋼材を用い れ ば ，あ る い は ，
コ ン ク リ ー ト充 填 鋼 管 を採 最 大 縁 応 力 度 を代 表 値 と し て 図 中 に 示 し た 。

，弾 性 範 囲 に 収 め る 事 が 可 能 で あ る と考 え られ る 。
＝N 　 M ア
用 すれ ば 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　＝ 　 Me
（18）
7 − 7 　 　 　 　
σ ＋ ＋

b ）Type Ord と 取 pe −” igh の ネ ル ギ 吸 収 能 力

（ − エ 　　　　　　　　　　　
　 エ ネ ル ギ 吸 収 の 程 度 を 示 す 指 標 と し て ，座 屈 拘 束 部 材 ノ の 累 積 塑 フ ープ 部 材 に 注 目 す る と ，座 屈 拘 束 部材 に よ る 応 答 の 低 減 は 見 ら れ

ノ
性 変 形 倍 率 η を 次 式 か ら求 め る 。 な い 。逆 に ，図 12 に 示 さ れ る よ う に ，弾 塑 性 時 に は オ バ リ ン グ 振 動
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 δ　 　 　 　 　 　 　 　 研 が 励 起 され る こ とで 頂 部 と 最 低 部 に お て曲 げ ーメ トが 卓 越 し，
ni＝ 6PJ ≡
い モ ン
・
　　　　　　　　　 考 鵡 　 　 （15）・
（16 ）
縁 応 力 度 は 増 大 し て い る 。 し か し ，縁 応 力 度 は 降 伏 応 力 度 に 比 し て

こ こで ，傷 は 降伏 時の 部材 伸び で あ る 。賜 は 累積塑 性変形 で あ り ， 小 さ く，耐 力 は 十 分 に 保 た れ て い る 。子 午 線 部 材 の 場 合 ，低 減 効 果

。蛎 一様 で あ り，線 形 弾 性 時 と 比 し て Type ・ ont の 場 合

次 式 か ら 求 め る 。鴎ノ は 塑 性 吸 収 エ
ネル ギ で ある は 降伏 時の 部 は 全 層 に 渡 り概 ね

材 軸 力 か ら 歪 硬 化 に よ る 2 次 勾 配 の 軸 力 を 差 引い た 値 で あ り ，次 式 は 6 −7 割 ，Type −High の 場 合 は 7 −・
8 割 に 低 減 され て い る 。Type ・High 　

．
か ら求 め る 。 の 第 1 層
子 午線部材（ は 弾 性 と仮 定 して
目） い る ため ，他 の 部材 に 比
EJI ・ 一
　　　　　　　　　　Np ＝（
Es ・ − ET ・
ew ）・
A 　　　
　　　
　　　 　　（17）
　　　 丿 ノ し て 大 き な 縁 応 力 度 が 発 生 して い る が， 般 鋼材 と同 様 の 降 伏 応 力

式 （17）か ら 求 め ら れ る 座 屈 拘 束 部 材 の 累 積 塑 性 変 形 倍 率 η丿 の 分 布 を 度 を用 い る こ と で ，安 全 限 界 レ ル の 地 震 動 に 対 し て 設 計 可 能 で あ
ベ

図 14 に示す 。累 積 塑 性 変 形 倍 率 の 分布 は 軸 力分布 に準 じ て お り ，最 る 。ブ レ
ー ス 部材 の 場 合 に お い て も， 子 午線 部材 と同様 の 低減効果

大 軸 力 が 生 じ る 部 材 で ηノ は 最 大 と な る 。Typc ・
High の 子 午線部材 に が 見 られ る。

は塑性 化 は生 じない た め ，累 積 塑 性 変 形 倍 率 の 値はゼ ロ で 。

あ る 　 以 上 か ら ， ネ ル ギ 吸 収 能 力 と 同 様 に ，野 pe−Ord と Type −High の
エ

Typc ・
High の ブ レ ース 部材 の 累積塑 性変 形倍率 の 最大値 は O。
。・・
． ．
36 8 応 答 低 減 能 力 は 概 ね 同 じ で あ る 。ま た ，対 象 モ デ ル は 実 在 の 部 材 断

一 90 一

一
NNII-Electronic
工 工 Eleotronio 　Library
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Arohiteotural
Architectural Institute
エnstitute Japan
of Japan
of　 　

00
＿ ．
．
．．
．
鍾 180 −．
　　　 　 270　 　 　 　 　 360
一 3°
繭

　
　　
　　
　　
劉 2520151050

聯
20

・
30

9．
−400 ．
． LMPa
］ …

a）
（ 子 午線 部 材

80 　 0 10 20 　 　 　 30 　 　 　 40 50 60

ー
　　
a）
　　 （ 釣 pe −Ord
40
〇
一
　 　
　　

2 53

20

1：
　 O 90　　　　　　　　180　　　　　　　 270
b ）ブ
　 　　（ レ ース 部材
　 　
d ・g ・
］
360
　
　
15
　　

10
　
5
△ ．
線 形 弾 性 　鬮 Type −Ord
： 　◇ ：Type −High 　

0
図 13 −NS 位 相 ，
El　Centro
座屈拘 束部材 の 軸 力 分 布 ； PG ＝567cm ！sec2 　0 　 　 　 10　　　　　20 　　　　　 30　　　　　40 　　　　　 50 　　　　　 60
Type −High
浸
　 　　　　 　　　 　　　（ b）

一一 　図 16 　時 刻 歴 エ −NS 位 相 ，
ネ ル ギ；El　Centro 　PGA ≡567cm ／seei
12
「房 ■ ： Type−Ord　◇ ：Type−High
　 Height
…［m ］−
180
8　一 「 o
　 　−　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 降伏応

戯
暉自圃圃
　　　
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O ．闘薗． 直＿ 弼
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　 0 　　　　　　　　　90　　　　　　　180　　　　　　　　270 　θ［ 　360
］
　　　　　　　　　　　 （） 午 a 子 線 部 材

50 　
．
．
『 一． ．
．
、 ． 一 一． 一　　　　　　　　． ．
．
一 　 0 　　　　　 100　　　　 200 　　　　 300 σ MPa ］ 400
［

ii
　　　 　　　　　 　　　　　 　　　　 　 　
　　　 η 　 　 　 　 　 　 　 ∫ ■ 野pe・0 4 ◇ Type −High ： 厂 ； 　 　　　　 　　　 　　 （a ）フ ープ 部 材

　 Height ［
m 亅

逮輪數
降伏 応 力 度
　　　 II
II
…．1………
△ 線 形 弾性
；

■ 増pe−Ord
：

deg．
　 0 　　　　　　　90 　　　　　 180 　　　　　　270 　θ【 ］　360
b）
　　　 　　　　 　　　　〔 ブ レ ース 部材 ■

．
一一L −一一
図 14 　 座 屈 拘 束 部 材 の 累積 塑 性 変 形 倍 率 の 分 布 ；El　Centro・
　   　　 　　 　
NS 位 相
　 〇　 　 　 　 　 　 100 　 　 　 200 300 σ MPa ］ 400
【
b）子午線部材
．
一
　一一
．．．
． ．一
一　 「 ．
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　 一
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　 　 200 　　
σ MPa ］
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100 150

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且20906030o

一
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　 　 　 一 100
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　　　　　　†η 5 95
　 ．　 　 　 η 30 ・

　 ．　 ． ．」μ ． 一 塹 ． 1 −2 1． ．　 − 　 pmS 　O9 ． 1

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002 　　 0 ．
000 　　0 ．
002 　 0 ．
004 　 O　　 　　 　　 lOO
　　　　　　　 Σ00 　 　 300 σ MPa 】 400
【

  子 午 線 部 材 ；θ ＝（ P 　　　　　（ b）ブ レ ー 部 材 ；θ＝90 ス °

　 　　　 （
c）ブ レ ー 部材
ス

図 15 応 カ ー 歪 関 係 ；Type・ Ont， ElCentro ・

NS 位 相 ．　 PGA ＝
　 567crn ！
secz 図 17 最 大 縁応 力 度 ； Kobe ・ P （｝A ＝
NS 位 相 ， 603cm 〆se ♂
　　　　 脚

一 91 一

一
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of Japan
of 　 　

ー natural draught tower ， 157 ・

pp ． 161 ，
面 を 用 い て 設 計 され て い る。図 17 に 示 す よ うに ，最 下 層以 外 の フ
sympoSittnon cooling
　 　 2004 　 　 　

ース 4） 和 田章 ，岩 田 衛 ，清 水 敬 三 ，安 部重 孝，川 合 廣 樹 建 築 物 の 損 傷 制 御
，子 午線材 ，お
：
プ材 よびブ レ 材 の 縁応力 度は 降伏 応 力 度 以 下 に
設 計， 丸 善 株 式 会 社， 1998．
9
，弾 性 範 囲 で あ る 。し た が 、最 下 層 の ブ ー ネ ル ギ ー吸 収 型 単 層 ラ チ ドー
留 め られ て お り っ て レ ス
5） 加 藤 史 郎 ，中 澤 祥 下 部構造 二 ； エ ス ム の

に適 切 な座 屈拘 束部材 を導入 す る こ と に よ り ，本 研 究 で 対 象 と した 地 震 時 動 的 崩 壊 性 状 ，日 本 建 築 学 会 構 造 系論 文 集 ， 第 548 号 ， 81−88，

pp ．
鉄 骨 造 冷却 塔 は安 全 限界 レ 2001．
正OUchikoshi
ベ ル の 地震動 に 対 して 上 層 部 の 部 材 を座
・塑 性 化 6） ， M 、
， Kato． S．
．Nakazawa ，
　 S．
　，Mukaiyama ，　Y ， How do we realize a 　 　 　 　 　 　 　 　

屈 さ せ な い よ うな 設 計 が 可 能 で あ る と 判 断 で き る 。 dome 　under 　severest　earthquake ？ADome 　

super 　large　 with 　seismic 　 isolatien
5． ま とめ ．Proc ，
Systern ofIASS
　 SympoSium2001，
　
pp． 115−II6．
　 2001

　 本研 究 で は，
座 屈 拘 束 部 材 を導 入 し た 鉄 骨 造 冷 却 塔 を 対 象 と し た 。
78） 日本 建 築 学 会 ： ，丸善 株 式 会 社 ，2001 ．
建築 基礎 構 造 設 計 指 針 10
） Ramanjanuyulu． 　K ．．
　Zahlten ， ，
　 W 　 and 　 Kratzig　 WB ． Nonlinear 　dyna血 ： c

座屈 拘束部材 は冷却 塔の 第 1層 目に 導入 し ，そ の 配 置方法 と して ， respense 　of 　wind 　loaded 　Proc．

　cooling 　tower 　sheils ， 　of 　4th
　Natural
　Draught

子 午 線 部 材 とブ レ ース 部 材 両 部 材 を 座 屈 拘 束 部 材 と す る Type −Ord CoolingTowers，　

pp．133・
139 ， 1996 　

ー 、庄 村 昌 明 ，柴 田 良 一，植 木 隆 司 円 形 平 面 を 有 す る 単 層 ラ
High の 2 パ タ ーン
9）
ス 部 材 の み を 座 屈 拘 束 部 材 と す る Type・
加 藤 史郎 ：
とブ レ
チ スド ー ム 座 屈荷 重 推 定 ，日 本 建 築学会構 造 系 論 文集 ，第 439 号 ，
の の
を想 定 し た 。対 象 モ デ ル に 作用 す る 外 力 と し て 1 ）
風 荷重 ．2 ）地 震 動 ll1．
PP ， ］】9， 1992．
9
安 全限界
（ レ ベ ル を 想 定 し た 。は じ め に
） 1）の 荷 重 に 対 し て 弾塑 性座 10 ） 国 土 交 通 省 告 示 ： 平 12 建 告 第 1457 号
屈解析 を 実施 し ，対 象 モ デル の 座屈 耐 力 につ い て 検 討 を行 た 。次 匪1 ） 加藤史郎 ，中澤 祥 ，嶺 岸 孝 志 ，打越 瑞 昌 減 衰 ト リ ク 二 仮定法 ； マ ス の

ドー
っ

が 大 ス パ 地 震応答 性状 に 与 え る 影 響 に
ン ム の て 　 ーリー減
，2）の 荷 重 に 対 し て 固 有 振 動 解析 及 び 弾 塑性 地 震応 答 解 析 を 実 施 つ い レ
に
衰 と剛 性 比 例 型 減 衰 に 関 す る 比 較 ・ 検 討 ，日 本 建 築 学 会 構 造 工 学 論 文 集 ，
し ，対 象 モ デ ル の 応 答 性 状 の 分 析 を 行 た 。最 後 に ，Type −Ord と 159 ．
PP ． 1999 ．
171 ，
っ
3
−
Type High の ネ ル ギ 吸 収 能 力 と地 震 応 答 低 減 効 果 に 着 目 し，両 者
エ 12） Shori， T．．Mukaiyama ．Y ．
　 　 ．Kato，S． ，Goutd．P．L ． An equivalent
　 　 damping 　 　 　 ： 　 　

factorftr earthquake response analysis of coo ing towers from soil−stmcture

た。
　 〕 　 　 　 　 　 ］ 　 　 　
の 比 較 を行 こ れ ら か ら得 られ た 結論 を 以 下 に 示 す 。
koc ．
っ
interactionview points，
　 of Internationa
　 ［Conferenceon the Design and
　 　 　 　 　 　 　

  風 荷 重 に 対 す る 座 屈 耐 力 時 の 荷 重 倍 率 と し て ，Type −Ord ，
　High と Construction ofNon −Conventional
　 ，
Structurespp 23・132 ，1987 ．12 　 　 」

Kato ， S．，Nakazawa ，S． ，Shimaoka， S ．Effectiveness

もに ，λ啓 ＝2ρ 84 と い う結 果 を 得 た 。こ れ を ガ ス トフ ァ ク タ に 換 算 13 ） 　 　 　 of buckling
　 　 ： 　 　 　restrained

members diagonal
　for　 　 to　reduce 　the　seismic 　response 　ef 　cooling
す る と ，G t ・
　 columns
＝2．
084 G 。＝4206 で あ る 。よ て ，終 局 耐 力 時 の ガ ス t・w rs ， P ．f th 5 h i t m ti nal ymp i・m 。 n・電・・al 岫 ght
× っ
， ’　
。 ・ … ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。 1正 g
・ ・・ ・ … ・

ト ァ
フ ク タ G 。を 2 ．−
−
5 3．
0 程 度 と 評 価 す れ ば ，（ろ Gu で あ る ＞ tower ． pp ． 299−309，
　 2004．
5
．
， e

14 ） Kato， S． ，　M ．　and 　Gould，　RL ．Analysis 　of 　cooling 　towers 　on 　a 　soft 　soil 　layer
  地 震 動 が 作 用 す る 場 合 ，Type−Ord の 場 合 は ，中 層 部 か ら 低 層 部
　

subjected to
　 　 horizontal　 incident 　 earthquake 　metions 　from　base　rock ．
に か け て 残 留 変 位 が 20cm 程 度 発 生 す る 。 対 し て Type −High の 場 合 ， Engineering Structures，Vol 8 ．
　
pp．208−214， 且986．
　 7 　 　

Lee． 　B ． J． 　Gould ， 　RL ．Seismic

残 留 変 位 は 座 屈 拘 束 部 材導入 層 に 限 定 さ れ て お り ，そ の 量 も 2 −・ 3cm 15） 　Response 　of 　CoQling
： 　Towers
　on 　Interactive

Shal］ow 　or 　Deep 　Foundations 、 　PrQc ． the　2nd 　Inlernational

　Symposium 　on
程 度 と僅 か で あ る 。また ，Type Ord， − 劫 幼 と も に ，弾 塑 性 時 に は 座
　of 　
Natural Draught CoolingTewers ，
　 　
pp ．177 −187 ，1984． 9 　

屈 拘 束 部 材 の 塑 性 化 に よ り ，対 象 モ デ ル の 上 層 部 に お い て オ リン バ 且6 ） 松 岡 理 ．加 藤 史 郎 ，安 田 稔 邦 1 冷 却 塔 構 造 特 性 を 中 心 と し て ，季 刊 の

e 一 カ ラ ム NQ 、57 ， 22 −3e ．
pp ． 1975
が 確 認 され た 。こ よ う な 振 動 性 状 も ，Type 緬 幼 が
「
グ振 動 の 　

17） 中田安洋 ， 上 村健 二 ， 飯 田 仲 男 ， ー 性能 と品 質管
Type −Ord に 比 し て 小 さ 。加 え て ，Type −Ord と Type ・
広 田 実 鋼材 ダ ： ン パ の
High の
い ネル 　 エ

理 ， パ
シ ブ 制 振 構造
ッ ポ ジ ウ 200 論 文集 ，東 京 工 業大 学 建 築 物
シ ン ム 且

ギ 吸 収 能 力 及 び応 答 低 減 能 力 は概 ね 等 しい 。以 上か ら ，地 震 後 の 継 理研 究 タ ー ，pp ．
セ 87 −100，
ン 2eel． 12
続 利 用 と応 答 低 減 能 力 及 び ネ ル ギ 吸 収 能 力 の 効 率性 を 考 えれ ば ， 18 ） 中 込 忠 男，岩 本 剛 ，加 村 久 哉 ，下 川 弘 海 ， 原 山 浩 一 低 降伏 点 鋼 を 用 い
エ ：

座 屈 拘束部材 の が 望 ま しい 。
配 置 方法 と して Type ・
High た 鋼 管 補 剛 平 鋼 ブ ー 疲 労 特 性 に 関 す る 実 験 的 研 究 ，日 本 建 築 学 会
レ ス の

構造 系論 文 集 ，第 530 号 ， pp ．155 −161 ，2000．4

  対 象 と した 鉄 骨 造 冷却塔 は，実 在 の 断 面 寸 法 を 用 い て 設 計 され た
吐9 ） 前 田 泰 史 ，中 田 安 洋 ，岩 田 衛 ， 和 田 章 軸 降伏型履歴 ダ パ ー 疲 労特 ： ン の
も の で あ る 。解析 結果   ，  か ら ，対 象 モ デ ル は ，風 荷 重 に 対 し て
性 に 関す る研 究， 目本建 築学会構造 系論 文集， 第 503 号 ，塵09−ll5，1998．
1
座 屈 耐 力 を有 し て い る こ と ，安 全 限 界 レ ル の 地 震 動 に 対 し て ，鋼 ベ
20 ） 竹 徹，
内 井 田 茉 莉 ，山 田 哲 ， 鈴木 弁 一 変 動歪 振 幅 下 に お け る座 屈拘束 ：

材 応 力度 が 降伏応 力 度以 下 に 留 め られ て い る こ と，
の の 2 点 を示 し， ブ ー 累 積 塑 性 変 形 性 能 予 測 ，日 本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 集 、第 586
レ ス の

号， 203−120，
　pp ． 　2004． 12
鉄骨 造冷却塔 の 可 能性 を示 した 。

注 ）本研究で は ，風 荷 重 ，鉄
よ り もむ し ろ 地 震 荷重 が 支 配 的な 地 域を想定 し

謝辞 骨 造冷 却塔 の 。し た が って ，対 象 地 域 は 必
設計 可能性 につ い て 議 論す る

　本 研 究 は ，平 成 亘4 年 度 科 学研 究 補助 金 ・
基盤 C （
代 表 者 ：加 藤 史 郎 ） ず し も 日本 だ け は な く ，中 国 ，イ ド ，ト で 等も 対 象 地 域に 想 定 し ン ル コ

て い る 。 地 震 荷重 や 風 荷重 （ま た は ，荷 重 を 定 め る た
及 び 21 世 紀 COE プ ロ グ ラ ム 「未 来 社 会 の 生 態 恒 常 性 工 学 」（
代表者 再現 の レ ベ ル め の

異 な る た め ，一般 的 に 設 定 す る こ と は 困 難
：

藤 江幸
一）の 一部 と し て 行 わ れ た 研 究 成 果 で あ る こ と を記 し ま す 。
期 間 の 考 え方 ） は 国に よ っ て

で あ る と考 え られ る 。そ こ で ，本 研 究 で は ，便 宜 上 ，1）風 荷 重 に 対 し て

は ，日 本 の 標 準 的 な 地 域 よ り も 設 計 風 速 や や 小 さ な 地 城 を想 定 ，2 ） の し

参 考文献 一方 ，地 震荷 重 に 対 し は ，中 国 な どに 対 し て や や 大 き 目 と な る で あ ろ て

1）
　 Busch ．D ，
，Harte ，
　 　R．， Kratzig ， WB ．
　 ，Montag ，
　 U ．New natural draftcooting
　 　 　 ： 　 　 　
う第 2 種 地 盤 を想 定 し た 安 全 限 界 地 震 動 を 定 め ，設 計 用 荷 重 を レ ベ ル の

height ， Engineering StructUres， Vol ．

24 ． 1509 −1521 ，
pp 、
tower 設 定 した。
　　 　 of200m　 　 of 　 　 　 　 　

　 　 2002 ．
S
2）
　 Gurkan， M ．
，　Depe ， T 、The Draught CoolingTowers fbr lhe Afsln Elbistan
　 　 ： 　 　 　 　 　 　 　

，Proc 、o負 he 5 血international symposium on ，2005 年 8 月 12H

2005 年 3 月 23H 原 稿 受 埋
〔 採 用決定 〕
　　 power stations being the first
　 　 　 　 　 　 　 　 　

　　 nat al draught
叮 　 　 pp ．
cooling tower ， 61−71，2004
　 　

3）　 Rajeshirke， ，
U ．K ．　Upendra ， ．
B ．
N 　，Kulkami ， N．N． and　 AlimchanClani
　 C．R． 　 　 　 　 ：

　　 Natural draught cooling towers in　India，

　 　 Proc．
　 of the sth intemational
　 　 　 　 　 　

一 92 一

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