計算例

仮囲安全鋼板の検討

断面性能表
1. 設計条件
　　（1） 壁高 H -3.000　m

材 料 性 能
　　（2） 速度圧
5V² 5×30²
　　　　 q = ―
　 = ―
　 = 562.500 N/m²
8 8
　　　　 最大風速 V =　30 m/sec

許容支持力
支持地盤別
　　（3） 風力係数 C - 1.3　
　　（4） 使用鋼材
　　　　 単管パイプ（φ48.6×2.4）
- STK500　
　　　　 安全鋼板 - SS400　

荷 重 公 式
片持・単純梁の
　　（5） 鋼材の許容応力度
　　　　 STK500 - 23520.0　N/cm²
　　　　 SS400 - 15680.0　N/cm²

荷重算定式
2. 設計概要

ボルト・ナット
形状寸法表
安全鋼板

540 540 直交クランプ

゛ ゛ ゛ ゛ ゛ ゛
150

検 討 手 順
型 枠 支 保 工の
横地（φ48.6×2.4）
750

自在クランプ
1350

計
算
600
3000

例
控え柱（φ48.6×2.4）

荷重基準値
各 機 関 の
1350

根ガラミ
縦地 （φ48.6×2.4）

ガ イ ドラ イン
抜

工 法 に関 す る
手すり先行
150
根入れ部

枠
100

捨てパイプ
（φ48.6×2.4）

規 則 抜 粋
労働安全衛生
200 1800 1800 1800 1500
部材等明細書
関連資料

427
 計算例
仮囲安全鋼板の検討
断面性能表

3. 検討
3-1 安全鋼板の検討　（ Z = 2.25 cm³/枚 ）
材 料 性 能

風圧力
P = C ･ q = 1.3 × 562.500 = 732.0 N/m²

荷重（1枚あたりの有効幅 = 0.460 ）
許容支持力
支持地盤別

W = P × 0.460 = 732.0 × 0.460 = 337.0 N/m

曲げモーメント
W L² 337.0 × 1.350²
M = 　
― = ―　 = 76.773 N･m = 7677.3 N･cm
荷 重 公 式
片持・単純梁の

8 8

応力
M 7677.3
　 = ―
σ = ― 　 = 3412.1 N/cm² ＜ 15680.0 N/cm²　　OK
Z 2.25
荷重算定式

3-2 横地単管パイプの検討　（ φ48.6 × 2.4, STK500, Z = 3.83 cm³, 条件の不利な中段にて検討 ）

荷重
ボルト・ナット
形状寸法表

W = P × 1.350 = 732.0 × 1.350 = 989.0 N/m

曲げモーメント
W L² 989.0 × 1.800²
M = 　
― = ―　 = 400.545 N･m = 40055.0 N･cm
8 8
検 討 手 順
型 枠 支 保 工の

応力
M 40055.0
σ = 　
― = ―
　 = 10459.0 N/cm² ＜ 23520.0 N/cm²　　OK
Z 3.83
計
算

3-3 建地単管パイプの検討　（ φ48.6 × 2.4, STK500, Z = 3.83 cm³ ）

例

荷重
P₁ = P₃ = P ×（ 1/2 × 1.350 + 0.150 ）× 1.800
荷重基準値
各 機 関 の

= 732.0 ×（ 1/2 × 1.350 + 0.150 ）× 1.800

= 1087.0 N
ガ イ ドラ イン
抜

工 法 に関 す る
手すり先行

P₂ = P × 1.350 × 1.800
= 732.0 × 1.350 × 1.800
= 1779.0 N
枠

（1）片持ち部　（ P₁ = 1087.0 N ）
規 則 抜 粋
労働安全衛生

150

　 曲げモーメント
P₁
M = P₁ ･ L = 1087.0 × 0.750
750

= 815.250 N･m = 81525.0 N･cm

1350

RA
部材等明細書

600

　 応力
ℓ
k
3000

24

M 81525.0 P₂ θ
61

σ = 　
― = 　
― = 21286.0 N/cm² ＜ 23520.0 N/cm²　OK
Z 3.83
1350

1500

P₃
150

N0 T0
関連資料

P₁
L 750

428
 計算例
仮囲安全鋼板の検討

断面性能表
（2）両端支持部

　 曲げモーメント

600

材 料 性 能
P₂ ･ a ･ b 1779.0 × 1.350 × 0.600 P₂
M = 　
― = ―

b
L 1.950

L 1950
= 738.970 N･m = 73897.0 N･cm

1350
　 応力

許容支持力
支持地盤別
M 73897.0
σ = 　
― = 　
― = 19295.0 N/cm2 ＜ 23520.0 N/cm2　　OK
Z 3.83

a
3-4 控え柱の検討　※前項 3-3 の図を参照

荷 重 公 式
片持・単純梁の
　　（ φ = 48.6 × 2.4, STK500, Z = 3.83 cm³, i = 1.64 cm, A = 3.483cm², E = 2.059 × 10⁷ N/cm², F = 35280 N/cm² ）

反力
P₁ × 2.700 + P₂ × 1.350
RA = ―

荷重算定式
1.950
1087.0 × 2.700 + 1779.0 × 1.350
= ―
1.950
= 2737.0 N

ボルト・ナット
形状寸法表
座屈長さ
ℓk = 1.502 + 1.9502 = 2.461 m
RA 2.461
NI = 　
― = 2737.00 × ―
sinθ 1.500

検 討 手 順
型 枠 支 保 工の
= 4490.0 N

限界細長比
∧ = π² ･ E / 0.6 ･ F = π² × 2.05 × 10⁷ / 0.6 × 35280 = 97.944

計
細長比
ℓ 246.1

算
―k = 　
λ = 　 ― = 150 ＞ ∧
i 1.64

例
許容座屈応力度

荷重基準値
各 機 関 の
0.29 0.29
σc = 　
― ･F = 　― ･ F = 4339 N/cm²
（λ/∧）² （150 / 97.944）²

座屈応力度
N 4490

ガ イ ドラ イン
抜

工 法 に関 す る
手すり先行
―I = 　
σ = 　 ― = 1290 N/cm² ＜ 4339 N/cm²　　OK
A 3.483

枠
3-5 控え柱支点における剪断力の検討

規 則 抜 粋
労働安全衛生
反力
RA = 2737.0 N

剪断力（せん断係数 k = 2.0）
部材等明細書

K･Q 2 × 2737.0
τ = 　
― = 　
― = 1572.0 N/cm² ＜ 12740.0 N/cm²　　OK
A 3.483
及び RA ＜ Pμ = 3430 N （クランプのスベリ耐力）　　OK
関連資料

429
 計算例
仮囲安全鋼板の検討
断面性能表

3-6 基礎部の検討　※前項3-3の図を参照

基礎に加わる圧縮力
材 料 性 能

1 1.950
N₀ = RA × 　
― = 2737.00 × 　
― = 3559.0 N
tanθ 1.500

基礎に加わる引抜力
T₀ = - N₀ = -3559.0 N
許容支持力
支持地盤別

3-6-1 単管パイプ（捨パイプ）打込み方式の場合

許容支持力Qdの算定（Meyerhoffの算定式） R u：杭極限支持力
荷 重 公 式
片持・単純梁の

安全率を仮設として 1.5 とすると R a：杭許容支持力

Ru N ：杭先端 N 値（ N = 20；砂の相対密度は中程度に密な状態 ）
Ra = ―
1.5 A p：杭先端面積

（ （
－ － － ：杭周地盤中の砂質部分の平均 N 値
荷重算定式

　L
NS s N
　Lc c
Ns
Ru = 40NAp + 　 + ―
― 　 φ
5 2
L s：杭が砂質中にある部分の長さ（m）
－ ：杭周地盤中の粘土質部分の平均 N 値
ここで、粘性土地盤なしとすると Nc

（ （
－ Lc：杭が粘土質中にある部分の長さ（m）
1 　L
N
ボルト・ナット
形状寸法表

S s
―
Qd = Ra = 　 ―
40NAp + 　 φ
1.5 5 φ：杭の周長
π × 0.0486²
Ap = ―
4
Lsφ = 0.9 × π × 0.0486
検 討 手 順
型 枠 支 保 工の

―
Qd = 　
1
1.5 （ πd² N
― + π･ d ･ h ･ ―
40N ･ 　
4
　
5 （
= 　
1
（
― 40 × 20 × 　
1.5
π × 0.0486² 20
― + π × 0.0486 × 0.9 × ―
4 5 （
計

= 1.355 t = 13.279 kN
算

= 13279.000 N ＞ N₀ = 3559.000 N OK
例

○引抜き抵抗力QTの算定（ N = 20t/m² ）
荷重基準値
各 機 関 の

引抜きに対しては上記式より先端支持力を除いた周辺摩擦抵抗として求める。

（ （
1 N
―
QT = 　 π･ d ･ h ･ ―
1.5 5

（ （
1 20
ガ イ ドラ イン
抜

工 法 に関 す る
手すり先行

―
= 　 π × 0.0486 × 0.9 × ―
1.5 5
= 0.366 t = 3.592 kN
枠

= 3592.000 N ＞ N₀ = 3559.000 N OK
規 則 抜 粋
労働安全衛生

3-6-2 コンクリート基礎方式の場合（ 地盤支持力 N = 147 kN/m² ）

○支持力Qdの算定
部材等明細書

N₀ 3559.000
― = ―
Qd = 　 　
A₁ 0.300 × 0.300
= 39545.000 N/m²
= 39.545 kN/m² ＜ 147 kN/m² OK
400

○引抜き抵抗力QTの算定
1 N
― × ―
QT = 　 　 × A₂
1.5 10
関連資料

1 147
= 　 ― × 4 × 0.300 × 0.400
― × 　
1.5 10 □300

= 4.704 kN
= 4704.000 N ＞ 3559.000 N OK

A1：コンクリート底面積（ m² ）
A2：コンクリート側面積（ m² ）

430