人間工学的考え方

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ワイテック標準(人間工学的考え方) 承認 確認 作成

承原
1. 初めに(導入の背景) 認紙
工場として生産性の追求を行うことは必要なことではあるが、そのために作業者の負担を
増やしたのでは、安全性、持続性の面で意味がない。 作成 2009.03.30
作業の中の「疲れ」を軽減させることにより生産性の向上を目指す。
※ 人間工学はモノや環境を人が自然な動きや状態で使えるように設計する工学であり、
  人の物理的な形状や動作・心理的な反応や変化、心理的な感情の変化などを研究し、
  実際のデザインに活かすもの
2. 改善のやり方
1.基本的な手法としてIEによる作業内容の把握と、アンケートによる作業者の心理評価を行う。
※現場を見る目つきとして、作業姿勢、歩行、重量物の有無、ひねり動作、環境(光、空気、温度、音等)等が
 作業者にとってつらいものでないかを重点的に見る。
2.取得したデータを数値化し、評価を行う。
3.問題点(負荷の高い作業、環境)の改善を行う。
3. 人間工学の見方、手法
①作業姿勢評価法
自然に立って作業している姿勢を基準として工場内に存在する姿勢の負荷の度合いを評価する。

許容範囲姿 改善が必要な姿
勢 勢

膝を伸ばし体を しゃがんだ姿 中腰で上体を前屈


軽く曲げての作 勢 した姿勢での作業
基本姿勢 業 での作業
つらさ指数1 つらさ指数 5
つらさ指数 5 つらさ指数 5
背伸び、頭の上の作業 膝を軽く曲げ上
つらさ指数 3 体を
(基本姿勢の 3 倍の負荷) 軽く曲げての作

つらさ指数 4 膝を伸ばした中腰で 膝を深く曲げた中腰で上
上体を深く前屈しての作業 体を
つらさ指数 6 深く曲げての作業
つらさ指数 10

②重量物扱い評価法
重量つらさ = 0.59×重量(kg)+0.18×つらさ指数+1.71 基本的に重量つらさ6以上は改善実施
目標として3以下を目指す。※手のみでの持ち上げ作業に相当する。
10 4.1 4.7 5.3 5.9 6.5 7.1 7.6 8.2 8.8 9.4 10.0 10.6 11.2
6 3.4 4.0 4.6 5.2 5.7 6.3 6.9 7.5 8.1 8.7 9.3 9.9 10.5
5 3.2 3.8 4.4 5.0 5.6 6.2 6.7 7.3 7.9 8.5 9.1 9.7 10.3
4 3.0 3.6 4.2 4.8 5.4 6.0 6.6 7.2 7.7 8.3 8.9 9.5 10.1
3 2.8 3.4 4.0 4.6 5.2 5.8 6.4 7.0 7.6 8.2 8.7 9.3 9.9
1 2.5 3.1 3.7 4.3 4.8 5.4 6.0 6.6 7.2 7.8 8.4 9.0 9.6
重量 1㎏ 2㎏ 3㎏ 4㎏ 5㎏ 6㎏ 7㎏ 8㎏ 9㎏ 10㎏ 11㎏ 12㎏ 13㎏
③照度評価法
  500lux以上の照度且つ間欠的な隙間のないこと(高齢者対応評価)
④工場内掲示物
  見にくいもの確認に5秒以上必要なものになっていないこと
  掲示物の文字は基本的に14ポイント以上大きさで作成すること(高齢者対応評価)
⑤歩行距離、歩行スピード
  10㎞/日以内 小走り、駆け足のないようにすること
⑥騒音評価
  85dB以上 改善が必要 作業者主観による評価(アンケートによる評価)
⑦温度・湿度
  暑さ、寒さを感じさせないこと。(暑い場合空気の循環経路の確保等なされているか)
  作業者主観(体感温度)による評価(アンケートによる評価)
⑧歩行線、方向転換
  90°~180°の方向転換回数評価 冶具数(セット箇所)以下(A),冶具数+2以下(B),冶具数+3以上(C)
  許容範囲A,B 改善必要C
  90度以上の急な方向転換のないようにすること。(歩行線がなだらかになっているか確認)
    作業者主観による評価(アンケートによる評価)
以上

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