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TapiManual J
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FinsGateway
モデムモジュール
ユーザーズマニュアル
ユーザーズマニュアル
第1版
1999 年 11 月
オムロン株式会社
目次
1 はじめに ................................................................
................................................................................................
.............................................................................................
............................................................. 3
................................................................
2 動作環境 ................................ ................................................................
.............................................................................................
............................................................. 4
3 設定方法 ................................................................
................................................................................................
.............................................................................................
............................................................. 5
3-1 着信モデムの通信条件の設定......................................................................................................... 5
3-2 シリアル通信ドライバの設定......................................................................................................... 7
4 使用方法 ................................................................
................................................................................................
.............................................................................................
............................................................. 8
4-1 電話番号の登録 .............................................................................................................................. 8
4-2 電話をかけ回線を接続します。 ................................................................................................... 10
4-3 回線を切断します ........................................................................................................................ 11
5 注意事項 ................................................................
................................................................................................
...........................................................................................
........................................................... 12
5-1 通信条件設定の注意 ..................................................................................................................... 12
5-2 通信速度の設定 ............................................................................................................................ 12
5-3 ケーブル配線................................................................................................................................ 13
5-4 着信モデムの設定 ........................................................................................................................ 13
6 トラブルシュート ................................................................
................................................................................................
.............................................................................
............................................. 14
その他、記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
本書では™および®マークは明記していません。
1 はじめに
モデムモジュールとは、FinsGateway のシリアルユニットにリモート通信機能を追加するた
めのアドオンプログラム(追加モジュール)です。モデムモジュールを追加すると、公衆回線を
利用して遠隔地にある PLC に容易にアクセスできます。モデムモジュールは、FinsGateway V2
Option Pack をインストールすることにより、利用することができます。
PLC
アナログ公衆回線
PLC
FinsGateway+モデムモジュール
2 動作環境
モデムモジュールは,FinsGateway のシリアル通信ユニットの機能を強化する追加モジュールで
す。別途 FinsGateway の動作する環境が必要です。モデムモジュールを快適にご使用いただくに
は,以下の仕様を推奨いたします。
項目 動作環境および推奨条件
3 設定方法
3-1
1 着信モデムの通信条件の設定
ほとんどのモデムは、コンピュータから AT コマンドと呼ばれるモデム制御用のコマンドを受信し
た時に通信条件を自動認識する機能が備わっています。これにより、パソコンに接続されたモ
デム(発信モデム)は自動的に通信条件が認識されます。しかし、PLC に接続されたモデム(着
信モデム)は AT コマンドを受信しないため,デフォルト設定になってしまいます。
AT コマンドにより自動 設定を不揮発メモリに保存
認識される. する必要がある.
以下の手順で着信モデムの設定を行います。
3-2
2 シリアル通信ドライバの設定
①FinsGateway シリアルユニットが起動している場合は,シリアルユニットを停止します。
②[スタート]-[プログラム]- [FinsGateway]から[シリアル通信 設定]を起動します.
③[通信回線]でモデムを接続した COM ポートをチェックし,回線を追加します.
④[OK]ボタンをクリックしシリアル通信設定を終了します.
⑤必要があれば追加した回線に,ネットワークアドレスを設定します.
4 使用方法
遠隔地の PLC と通信するには,通信開始する前に電話回線を接続する必要があります。ここでは
モデムモジュールの機能を利用して電話回線を接続する手順を説明します.
4-1
1 電話番号の登録
接続先の電話番号をあらかじめ登録します。
①メニュー[FinsGateway]から[TAPI ダイアラ]を起動します。
② [ダイアルのプロパティ]ボタンをクリックします。
「ダイアルのプロパティ」画面が開きます。接続元の市外局番とダイヤル方法などを設定し、
登録名を指定して登録します。
[OK]ボタンを押して画面を閉じます。
③ 電話番号欄に相手先の電話番号を入力します。
電話番号として数字およびハイフンや括弧などを入力できます。しかし数字以外の文字(ハ
イフンや括弧など)はダイヤル時無視されます。 “(045) 123-4567” と ”045 123 4567”
は同じになります。
④ [モデムの設定]ボタンをクリックします。
「モデムの設定」 画面が開きます。複数のモデムがインストールされている場合は、使用
するモデムをプルダウンリストから選択します。通信条件オプションにて、接続先の
接続先の PLC の
通信条件と一致させてください。
通信条件と一致
⑤ [ユニットの設定]ボタンをクリックし、「シリアルユニットの設定」 画面を開きます。
ポートは,モデムが接続された COM ポートを選択します.
⑥ 「電話番号」 画面で電話番号が追加されたことを確認します。
よければ[OK]ボタンをクリックし、電話場号の設定を終了します。
[キャンセル]ボタンをクリックすると今までの操作を無効にし、電話場号の設定を終了します。
4-2
2 電話をかけ回線を接続します。
①接続先に対し電話をかけます。
電話番号を登録したら[ダイアル(D)]ボタンを押し,電話回線を接続します。接続が完了した後
は通常のシリアル回線と同じように遠隔地にある PLC と通信することができます。
回線状況モニタダイアログが表示されます。接続に成功するとダイアログは自動的に最小化さ
れます。
アイコンをクリックすると,
再びダイアログが表示さ
れます.
電話回線接続中は回線状況モニタダイアログが存在します。回線を切断すると自動的にこのダ
イアログも削除されます。
4-3
3 回線を切断します
①[FgwTapiCaller]画面で[切断(H)]ボタンをクリックします.
強制的な回線の切断
何らかの理由でモデムモジュールの操作ができなくなったようなときは、回線モニタダイアログ
の[切断(H)]ボタンをクリックすることにより強制的に電話回線を切断することができます。
強制的に回線を切断しま
す.
強制的な切断をする場合以外には回線状況モニタダイアログの[切断(H)]ボタンをクリックしな
いで下さい。ダイアログを閉じる場合は画面右上の最小化ボタンをクリックして下さい。
5 注意事項
5-1
1 通信条件設定の注意
モデムの機種によってはキャラクタ長が 10 ビット固定のものがあります。この場合には
通信条件を以下の組み合わせのいずれかに設定します。
スタートビット データ長 パリティ ストップビット キャラクタ長
1固定 7 偶数 1 10
1固定 7 奇数 1 10
1固定 7 なし 2 10
1固定 8 なし 1 10
5-2
2 通信速度の設定
通信速度はパソコン-モデム間,モデム-モデム間,モデム-PLC 間で一致させる必要
はありません。
モデム-モデム間はモデムが自動的に相手の通信速度に合わせます。33.6K をサポー
トするモデム同士であればモデム-モデム間の通信速度は 33.6K になります。
パソコン-モデム間の設定は「TAPI ダイアラ」の「モデムの設定」画面で行います。
モデム-PLC 間の設定は付属の「着信モデム設定」ユーティリティで行います。
5-3
3 ケーブル配線
モデムに付属されるケーブルは一般的にコンピュータと接続するための配線になって
います。PLC のピン配置はコンピュータとは異なりますので,別途 PLC とモデムを接続
するケーブルを用意する必要があります。代表例として PLC CPU ユニットに接続する
ためのケーブル配線を紹介します。この例を参考にして下さい。
モデム PLC CPU ユニット
(25 ピンコネクタ) (9ピンコネクタ)
コネクタフード FG (シールド) コネクタフード FG
1 FG 1 -
2 SD 2 SD
3 RD 3 RD
4 RS 4 RS
5 CS 5 CS
7 SG 9 SG
6 DR
20 ER
ピン配置は接続する機器により異なります。機器のマニュアルを参照して下さい。
5-4
4 着信モデムの設定
古い機種のモデムでは付属の着信モデム設定ユーティリティで設定できないことがあ
ります。この場合は直接 AT コマンドを使用して設定する必要があります。
着信モデム設定ユーティリティには任意の AT コマンドを送信する機能があります。以
下の例を参考にモデムのマニュアルに従って設定を行ってください。
意味 AT コマンド
自動着信するまでの呼び出し回数を指定する.
ATS0=1
例では呼び出し回数に 1 を指定します
設定を不揮発メモリに保存する
AT&W0
例ではプロファイル0に保存します.
電源 ON 時にロードするプロファイルを指定する.
AT&Y0
例ではプロファイル 0 をロードします.
6 トラブルシュート
機器の電源が ON にしていますか?
モデム,PLC の電源が入っているか確認してください。
機器が正しく接続されていますか?
モデムとパソコン,PLC が正しく接続されていることを確認してください。またモデムと電話
線の接続が正しいことを確認してください。モデムに付属のマニュアルを良く読んで接続の確
認をして下さい。
ケーブルは間違っていませんか?
パソコン−モデム間はモデムに付属のケーブルが使用できますが,PLC−モデム間には付属の
ケーブルは使用できません。正しいケーブルを用意してください。
電話回線の種類はあっていますか?
トーン(プッシュ),パルス(ダイヤル)の設定があっているか,確認してください。
着信側モデムの設定をしていますか?
着信側モデムは購入した状態では正常に PLC とつながりません。着信側モデムの設定を行っ
てください。また,長い間電源を切った場合,設定した内容が消えることがあります。この場
合は再度着信側モデムの設定を行ってください。
電話番号の設定は正しいですか?
正しい電話番号か確認してください。
通信条件はあっていますか?
通信条件が一致していないと正しく通信できません。PLC の通信条件と一致していることを確
認してください。
モデムの設定は正しいですか?
モデムを複数インストールしている場合は,モデムの選択が正しいか確認してください。
内臓モデムの場合は,モデムの内部ポートと設定が一致しているか確認してください。