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UKRINEEE
UKRINEEE
読書会参加者フェッチ・マニア”
今回の侵攻によって人々が今までのウクライナの 9 年に興味を持っているのは正直驚きを
隠せません。
14 年 15 年のドンバス戦争は政府軍と親露派分離主義者民兵の双方のヘッドカメラや写真、
ビデオによって尋常ではない量の写真や動画が撮影され vk facebook youtube 個人サイト
にアップロードされています。特に映画化されるほどに有名な第一次・第二次ドネツク国
際空港の戦いは初日の昼頃の防犯カメラや bbc のインタビューそして第二次ドネツク国際
空港の戦いの攻勢では廃墟と化したドネツク国際空港での雰囲気どころか撮影場所や方角
すら感じ取れてしまうのははっきり言って不思議な感覚がします
ソ連時代の残滓が活用されるユーロマイダン。
政府側による狙撃対策としてゴミ箱
動かしてバリケードにするデモ参加
者。彼は旧ソ連軍によって使われた
SSH-68 スチールヘルメットを着用
しているようだ。ユーロマイダンは
デモ側など双方でヘルメットや盾、
ガスマスクなどのソ連時代の軍の余
剰品を活用している点である。人に
よっては 93 年 10 月のモスクワ騒乱に非常に酷似していると感じるかもしれない。デモ側
のヘルメットのカラーリングは新左翼のゲバヘルのようで興味深い。
ユーロマイダンのデモ側によって使用された数々の装備品を紹介する。
←これはトム・ジャミソンによって撮影された SSH-60
ヘルメットの写真である。聖ミカエルとウクライナの
ウクライナ国章であるトライデント紋章が描かれてい
る。しかしそのトライデント紋章のそばには、ウクラ
イナ民族解放運動の指導者であるステパーン・バン
デーラ率いる一時的にナチスが支援した反ソ、反ポー
ランド、反ユダヤ主義、反独のウクライナ蜂起軍の象
徴である赤と黒の色を使いリボンが描かれている。赤と黒は極右である右派セクターの旗
もそうだがウクライナの右派が好む色の組み合わせである。ユーロマイダンの革命が成功
し、親露派であったヤヌコーヴィチが失脚したその後、ウクライナ蜂起軍は名誉回復され
た。
ユーロマイダンの後半には多数の赤と黒の
右派セクターの旗が見られるようになった。
そう、右派セクターの誕生である。右派セ
クターは準軍事的連合としてユーロマイダ
ン時に結成された。ご存じの方も多いと思
われここでは詳しくは書かないが、2014 年
3 月 22 日に右派セクターは政党になった。
後に一部が第二次ドネツク国際空港の戦い
にボランティア隊として参加し「サイボーグ」と呼ばれている。余談だが、戦前の一年前
にはアクセスすることが出来た右派セクターの公式ホームページはサーバーが何かしらの
理由でダウンしておりアクセスできなくなっており、私は戦時中である事を実感した。
↑これらは当時、反政府抗議で活動家のメッセージの新しい媒体を見つけたアーティスト
が塗装した 100 のヘルメットの一部である。ウクライナのユーロマイダンには多くの芸術
家も関わった。そのため見てて楽しげのある素晴らしい出来栄えをしている。全ての写真
は載せきることが出来ないが、これらは主にペトリキウカとして知られるウクライナの伝
統的な民芸スタイルで塗装されており、カラフルに、花や風景や動物やなどが工事現場で
使用されるような一般的なヘルメットに描かれている。
←これはユーロマイダンでキエフ自由革命右派セクター第 5 師団によって使用された SSH-
68 ヘルメットである。右派セクター結成後に正真正銘の右派セクターによって使用された
ヘルメットである。これも eBay で出品されていたものである。ウクライナの国章であるト
ライデント紋章と組み合わされているのは鷹だ。勘違いかもしれないが、この鷹のマーク
はその中のいかにも国家社会主義ドイツ労働者党の物
に類似しているようにも見える。
←これもユーロマイダンで確認されたボランティアに
よるヘルメットである。これは今までのソヴィエト製
軍用ヘルメットではなく、Stahlhelm と呼ばれるドイツ国防軍特有のヘルメットである。
「プーチンは考えろ、さもなければヒトラーのように終わる」と書かれている。レプリカ
か実物かどうかは不明。親衛隊(SchutzStaffel)の略称 SS をルーン文字で表した親衛隊を
表す稲妻マークが確認できる。
←火炎瓶を投げる彼は、標準で
は緑色をしているソヴィエト製
SSH-68 ヘルメットを白色に塗装
し、ステンシルでトライデント
紋章を赤色で描いている。黒右
端には迷彩ジャケットや軍のベ
ストや軍服を着てソヴィエト製
SSH-60 及び SSH-68 を被っている
他の参加者が 5 人確認できる。
←黒色に塗装されたソヴィエト製
SSH-60 ヘルメット 。右後ろのバイ
ク用ヘルメットをかぶった人物はド
イツ連邦軍の軍服を着ているが、ど
ういう意図なのだろうか。
当初はデモ側を殴りつけるのみだっ
た機動隊ベルクトが開始したデモに
対しての散発的な実弾の発砲によっ
て負傷者は大量発生し、最後はビル
上からの政府側のスナイパーによる
無差別な射殺の開始によってデモ側
は多数の死者を出すようになり、自らを守る為にバリケードを構築し、どのようにして手
に入れたのか分からないがソヴィエト時代のベルクトと同じスチール製の盾を使い耐えお
粗末なパチンコや空気銃で応戦せざるを得ない状態となった。結果ユーロマイダンでは
106 人が死亡し 1372 が死亡している。ソヴィエト製の SSH-60/68 ヘルメットと同じくソヴィエト製暴徒鎮圧用
ヴィットラッシュシールドは本当に広くユーロマイダンの最前線で使用された。 SSH-60/68 ヘルメットのペイントの
紹介は極端な右派によって使用されたペイントを多く取り上げてみたが、実際はノーペイントもしくは単色がほとん
どであり、民族主義的なマークは珍しい方である。多くのユーロマイダンの写真を観察してきたがソヴィエト製
SSH-60/68 ヘルメットは後半の悲惨な戦いになればなるほど最前線で多く着用されていることが確認できる。後
だ。右派が好んで着用している一面もあるが、誰かが大量に持ち込んで供給しているのだ
ろうかユーロマイダン後半の最前線では多くの人間が被っている。
SSH-40/60/68 スチールヘルメットとは?
これらの年数は正式採用された年でありソヴィエト軍によって使用されてきた。多少の構
造の設計変更がされてきた。現代のケプラー繊維を多用した高性能な戦闘用ヘルメットと
は違いスチール製なので、重く、小銃弾を防ぐことはできない。ワルシャワ条約機構の
国々はもちろん、それ以外にも多数の国々によって使用され、まさに世界の半分の国々に
よって長年使用されてきたヘルメットだ。現在でもアンゴラ、アルメニア、アゼルバイ
ジャン、ベラルーシ、キューバ、エジプト、モルドバ、北朝鮮、フィリピン、シリア、ウ
ズベキスタン、ベトナムが
使 用 し て い る 。 SSH-
40/60/60 それ ぞれ の総 生産
数のデータは存在しない。
90 年代からウクライナには
大量の余剰在庫が存在し、
その数は軍隊のニーズをは
るかに超えていたようだ。
それはあまりにも多くの余剰在庫が存在するために、ウクライナでは新規の軍用ヘルメッ
ト開発が優先されないほどであった。
ヴィットラッシュ)はステンドグラスという意
味を持った、スチール製インパクトシールドだ 。
アルミ製ではない。(とても重そうだ)
ユーロマイダンにおいてウクライナの政府側の
暴徒鎮圧機動隊ベルクトで使われたのは、これの足元にも同じ穴が開いており上下の区別
が無く使用できる派生型だ。
ちなみにソ連崩壊後はロシア内務省の管轄の機動隊 OMON で先鋒とか前衛みたいな意味を
持 っ た "Авангад-М" ( 発 音 : ア バ ン ガ ー ド - エ ム ) や 突 撃 と い う 意 味
の"Штурм-0"(発音:シュトゥルム-ノイ)と素材や構造など若干改良されたものが使
われている。
ちなみにソビエト時代のシールドは西側のようにライオット(暴徒鎮圧)シールドとは呼ば
ずに Противоударные щиты とインパクトシールドと呼ぶ。どうでもい
いですが。
「反」ユーロマイダン運動とは。
親露派分離主義者のアイデンティティ 聖ニコン
「スパルタ大隊」-ゲーマーズ・スクアッド-
ネットでは人気 GIVI とは。ウクライナ政府軍によるドネツク市外への砲撃。
フランスの分離主義者
番外編 COD MW(2019)で再現されたドネツク国際空港の戦い。
親 露 派 民 兵 が 学 校 の ウ ク ラ イ ナ の シ ン ボ ル を 撃 つ 悪 ふ ざ け ビ デ オ
大量に運ばれるタイヤ。ユーロマイダンでは多数のタイヤが燃やされ、黒煙が辺りに立ち
込める。