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〈明らかにされていること〉

濱川,2016
・漢字学習の困難点として,漢字自体の特徴を含む「字形・意味・読み・ 数」などにまつわる難しさ
・学習者が漢字教師に求めていること
・日本語上級者程多様な学習ストラテジーを用いてる(ストラテジーは平均 8.1 項目,成績上位グ
ループは平均 9.7 項目,成績下位グループ は平均 5.7 項目)
・非漢字系若手 NNT の漢字学習意識の調査の結果,概ね好意的なイメ ージは持っているものの ,
学習方法がわからないといった問題点を抱えていることが わかった。そこで,非漢字系若手 NNT
の漢字学習方法を調べてみると,漢字の読み書 き練習や繰り返し学習によって漢字学習を進めて
きており,書き方に関しては筆順に 拘り,正しく何度も書くことによって覚えてきた。読み方に関して
は音読みと訓読み を同時に覚えることを良しとしてきた。

タイの大学生は「漢字語彙学習」において様々なストラテジーを用いている。日本語を専攻する学
生 88 名を対象に質問紙を作成した。分析の結果、学習期間によって、使用する方略に差と相関が
あることがわかった。その結果は以下の通りである。1. 1.いずれの時期においても、「繰り返し黙読」
というストラテジーの利用が多く、「手書き」というストラテジーの利用が少ない傾向にあることが
示唆された。また、方略のカテゴリーでは、「感情カテゴリー」が最もよく使われていることがわかる。
2. 2. 学習期間が短い学生では、「繰り返しカテゴリー」のストラテジーがよく使われている。しかし、
学習期間が長くなると、これらのストラテジーの使用頻度は低くなる。また、学習期間が長くなると、
最もよく使われる上位 5 つの戦略に有意な差は見られなくなる。

〈明らかにされていない〉
先行研究との違いが見られたため,今後は対 象者を変えて調査を行い,再度考察を行い,その違
いの根本にある原因を明らかにす る必要があるだろう。(濱川,2016,第 6 章 漢字放出)

。白畑(2012)は,第二言語習得研究におけるアウトプットの役割について,い
くつかの先行研究を引用し,次のようにまとめている。
・アウトプットの機会が多いと仮説検証を行ったり,意味と形式を意識的に考え
ることができる
・言葉を統語的に処理する能力が伸びる
・アウトプットすることは第二言語習得の様々な認知プロセスに影響を与え,記
憶やそのつながりの仕方にも影響を与えていると考えられる
↑参考にする

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