はじめに

本講義では、キリスト教の特殊性•普遍性、キリスト教の実生化、隠れキリシタンとカクレキリシタ
ンについて、12 回の講義を通して学んでいった。本レポートでは、中国にキリスト教はどのように実
生化したのか、中国でキリスト教はどのような弾圧を受けてきたのか、現代においてどのような扱い
を中国のクリスチャンたちは受けているのか、をグループで調べました。

本論
西洋キリスト教はおよそ 1500 年までの間に少なくとも 4 回中国に浸透しようとしたが失敗する。
16，17 世紀にはキリスト教が土着化した。
　しかし中国キリスト教は幾度となく弾圧されてしまいます。 1920 年代には学生を主体とした反キ
リスト教運動が発生し出版、講演及びデモなどがおきる。1926 年以降には国民党北伐軍と結びつ
き外国人宣教師の殺害、協会・学校の破壊などがおこされる（注 1）。1949 年には中華人民共和国
が建国される。だが、この時代から弾圧は強まり 1951 年までには 6 千人いた外国人宣教師は国外
退去を余儀なくされる。中国国内の各教会は、「帝国主義的な」西側諸国の教会との連絡を絶た
れ、政府が統治する「三自（愛国）委員会」が作られ、それによってたばねられる。「三自（愛国）委
員会」が気に入らず民間でひそかに信仰を伝えるプロテスタント各派も数多く存在した。地下に
潜った各派の教会が、「家庭（地下）教会」を形成していった。 1956 年には「家庭（下）教会」への弾
圧が強く、約数千人の牧師やリーダーなどが 20 年以上の懲役刑となり、辺境地にある労働改造所
送りになった。しかしその後も隠れながら、家族を中心に福音が浸透していった（注 2）。1966 年に
は　聖書が燃やされ、「三次（愛国）委員会」も閉鎖される、特に激しい弾圧の時代となった。教会
は倉庫や体育館にされてしまう。けれど 1970 年に国際的宗教団体が聖書を送ってくれた（注 3）。
この時代に布教活動に従事していた、日本人牧師は、家庭教会についてこう話す（注 4）。「中国の
隠れキリシタンは『戦時中の日本のクリスチャン』くらいの位置付けだと感じます」家庭教会は、政
治的な風向きがすこし変わるたびに厳しい摘発の対象となっていた。
調べてみて、中国の弾圧はずっと続いているものでむごいなと思った。どんなに弾圧されても中
国の信者は多くいる。その点においては『戦時中の日本のクリスチャン』と変わらないと思った。だ
が、日本のクリスチャンより信仰があついのか異教徒に厳しい気がした。

発表を終えて
皆さんからの意見を聞き、弾圧の歴史にしぼり年表風に歴史を語って言ったのは良かったので
はないかと思った。加えて動画資料を使ったのが好評だった。だが、「動画で時間を使ってしまう」
というデメリットを指摘されたので次はもう少し短めの動画を選ぼうと思った。
（本文 1126 文字）

注
1,以上は『中国キリスト教史研究』（山本澄子、2006,06/30、山川出版社）P89-90 を参考にした。（7/16）

2,以上は『東洋経済オンライン』、「弾圧下にある｢中国のキリシタン｣の仰天実態純粋さゆえに悪い教えに対して脆

弱な部分も」（2021，03/10）https://toyokeizai.net/articles/-/414841?page=3 川口一彦.”新・景教のたどった道（５６）

仏典と聖書の男女観について“.CHRISTIAN TODAY.2021/03/28. 新・景教のたどった道（５６）仏典と聖書の男女

観について　川口一彦 : 論説・コラム : クリスチャントゥデイ (christiantoday.co.jp).(参照 2022/07/10)

を参考にした（7/16）

3, 以 上 は 『 ク リ ス チ ャ ン 新 聞 』 『 中 華 人 民 共 和 国 建 国 ７ ０ 周 年 「 キ リ ス ト 教 の 中 国 化 」 と い う 弾 圧 』

（2019，09/29）https://xn--pckuay0l6a7c1910dfvzb.com/?p=25102（7 月 9 日）を参考にした（7/16）

4, 以下は『東洋経済オンライン』、「弾圧下にある｢中国のキリシタン｣の仰天実態純粋さゆえに悪い教えに対して脆

弱な部分も」（2021，03/10）https://toyokeizai.net/articles/-/414841?page=3 を参考にした（7/16）