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白熊通信87ー0023和訳19
白熊通信87ー0023和訳19
白熊通信87ー0023和訳19
白熊通信87ー23
高天原よりお届けします
Attention: 西村幸祐、河添恵子
From: 白熊
件名2:第20章 2004年−2006年:嵐の前の静けさ
***
『世界経済フォーラム 背後にゐる世界権力』
目次
1 ジュネーブ湖のほとりの小さな場所
2 クラウス・シュヴァブの背景
3 大きな結果をもたらした三つの決定事項
4 ダヴォス、1971年:最初の会議
5 1972年:二回目の会議ーヨーロッパの旗印の元で
6 1973年:迷はずに前進する
7 初期年度の経済的・政治的な背景
8 1974年ー1976年:フォーラム影響力と権力を持ち始める
9 1974年ー1980年:突破する又はブレイクスルー
10 背景にあるもの:デジタル化と金融化が走り始める
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ヴ
11 1980年代の前半ーレンガを一つ一つ積み上げる
12 1985年ー1988年:政治的なオリンポス山を登る
13 1989年ー1990年:東側ブロックついに崩壊する
14 1990年代ーデジタル化と金融化が既定路線を走り始める
15 1991年ー1992年:WEFが政治と経済の世界の権力エリートたちの教育施
設となる
16 1993年ー1995年:誰にも選ばれたわけでもないのに、かつてないほどに
影響力を有する
17 1996年ー1998年:WEFが次第に地球的な規模での指導力を発揮する
18 1999年ー2000年:反対運動、世紀の変り目、そして結果を出した基礎固め
19 2001年ー2003年:経済繁栄促進のためのテロと戦争
20 2004年2006年:嵐の前の静けさ
21 2007年ー2008年:世界金融危機が全てを変へる
22 2009年ー2011年:どんな犠牲を払つても厳格に
23 2012年ー2014年:健康、気候、そしてウクライナが焦点になる
24 2015年ー2017年:第四次産業革命と超人間主義(transhumanism・トラ
ンスヒューマニズム)[註1]
25 2018年ー2019年:金融システムが完成した、さて次は?
26 2020年:武漢ウイルス・CORVID-19とグレート・リセット
27 2021年ー2022年:「創造的破壊」、戦争以外の
28 WEFの未来ヴィジョン:独裁政治体制とデジタル中央銀行発行通貨
29 European Management Symposium (EMS)からWEFへ:ロビイスト主義から超人
間主義へ[註1]
[註1]
超人間主義 、トランスヒューマニズム◆科学技術 の力によって人間の精神的 ・肉体的能
力 を増強し、けが、病気、老化などの人間にとって不必要で望ましくない状態を克服し
ようとするもの。
(https://eow.alc.co.jp/search?q=transhumanism)
***
第20章 2004年2006年:嵐の前の静けさ
2004年にアメリカの副大統領であるディック・チェニーが4名の閣僚
と15人の議員を引き連れて登場した。サダム・フセイン逮捕のきつかり6
週間後に、WEFの前ではつきりと、「もし外交的努力でダメならば」軍事的
暴力を使ふことを告白したのである[註46]。
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[註46]
THE WORLD ECONOMIC FORUM: A Partner in Shaping History
1971-2020, page 225
[註47]
Im Mai 2004 wurden Estland, Lettland, Litauen, Malta, Polen, die
Slowakei, Slowenien, Tschechien, Ungarn und der giechische Landesteil
Zypern als Vollmitglieder in die EU aufgenommen.
[和訳:2004年5月には、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、マルタ、
ポーランド、スロヴァキア、スロヴェニア、チェコ、ハンガリー、そしてギリ
シャ領キプロスが、全面的な有資格者としてEUへの参加が認められた。
2004年6月にモザンビークの首都マプトで、第14回アフリカ経済頂
上会議が開催され、そこで、招待側のチサノ大統領が、「アフリカ水資源プ
ロジェクト」を設立した。クラウス・シュヴァブは次のやうに述べて賞賛し
た:「テロリズムと大量破壊兵器、地球温暖化と可能性のある水不足が、三
つの大きな地球的規模での、私たちの時代の挑戦すべき課題である。しか
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し、これらの三つの主題うちで、最も少なく世間の注目を集めたのは、水で
あつた。この理由で、我々は水資源イニシアティヴを設立するものであ
る。」[註48]
[註48]
web.worldbank.org/archive/website00818/WEB/OTHER/
WORLD-88.HTM
その成果は壊滅的なものであつた。公けで私的な会合[訳者:ダヴォス会
議のこと]の結果は何かといへば、たとへばネッスルとかコカコーラとか
Danoneなどのやうな国際的なコンツェルンは、水資源を自分たちのものに
したといふことであり、水を瓶に詰めて、その大部分は、貧困地域に生活し
てゐる現地の人たちに買はせたといふことであり、飲料水を配給するといふ
ことは人権の問題だといふWEFの裏の看板を使つて、人間の権利を奪つてゐ
たのである。[訳者:金儲けのためにといふことはいふまでもない]
2005年の年次総会で、WEFは更に、ほぼG20とEUの全員が集まつ
た。イギリスがG20の議長を引き継ぎ、年度の後半にはまたEU理事会の議長
も引き受けたのである。シュヴァブは、時間の恩恵を利用した。それは、開
会式で、8年間その司会を務めたイギリスのトニー・ブレア首相に最初の授
業の「Global Leader for Tomorrow」のパネル・ディスカッションの司会を
任せたことであつた。この慣例は維持され、同じ特権はそれ以降の年も引き
続き各国政府の代表者が務め、その国々がG20とEU理事会の議長国になつ
た。
訳者感想:
ここまで来ると、ダヴォス欧州支配といふべきである。政治を使つて経済を
支配するといふ図式であり戦略である。とここで、私はロスチャイルドの経
歴を調べてロスチャイルド論を書いた時に知つた事実を思ひだすのである。
初代アムシェル・マイアー・フォン・ロスチャイルドの発言であつたか、あ
るいはロスチャイルドを語る上で資料に書かれてゐた現代ユダヤ人の核心に
ゐるユダヤ人の発言であつたか、経済を通じて世界の政治を支配するといふ
金融ユダヤ人の世界支配の目的と手順んが考へが書かれてゐた。政治を通じ
て世界経済を支配することと、経済を通じて世界政治を支配することとの間
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に一体どれだけの逕庭(けいてい)があるか。結局、シュヴァブ率いるダ
ヴォス会議は、この逕庭即ち差異を0にして両者を接続統合して一つにし
て、これまで地球的規模の影響力を行使して来たといふことである。
それが公けにして私的な・o cal-privateと繰り返しダヴォス会議の性格を
著者ヴォルフのいふ形容詞の意味である。これは成金の成り上がりを含む金
持ちだけの仲良しサークルの世界、私的コネクションの世界(ただその私的
人間たちが国家や業界を世界的に代表してゐるといふわけである)、対国家
ロビイスト活動の世界、これがダヴォス会議の世界なのである。
ダヴォスを中心にして世界中に蛸の脚が伸びてゐるところをイメージとし
て私は想像するが、さうするとダヴォス会議の適用範囲を具体的に地球儀の
上でイメージできる。実は生物としての蛸の頭と見えるものは胴体であり腹
部であるので、実際の頭脳はその下にあつて腹と見えるものである。「見た
目で頭部に見える丸く大きな部位は実際には胴部であり、本当の頭は腕の基
部に位置して眼や口器が集まっている部分である。すなわち、頭から脚
(腕)が生えているのであり、同じ構造を持つイカの仲間とともに「頭足
類」の名で呼ばれる理由である。」(https://ja.wikipedia.org/wiki/タコ)
といふことは、
この頭部を叩き潰せばこのダヴォス会議といふ地球的な規模の大蛸は死ぬと
いふことである。ダヴォス会議は胴体、頭はその下(機能的な指令系統とし
てはその上にあるわけだが、物理的な位置は胴体の下)といふことである。
さて、この頭部とは何であるか、このシュヴァブ人形を操る傀儡師は誰か何
かは「ヨーロッパ権力階層図」を下方に再掲するので、眺めてぢつくりと考
へられたい。
ここで、私たちは日本人であるので見逃してしまひ忘れがちであるが、西
欧米その他の大陸のキリスト教圏の中心にゐるヴァチカンといふ因子・
elementを決して忘れてはならない。即ち信者たちを裏切るキリスト教会の
悪である。ジェイソン・モーガン著『ヴァチカンの狂気』(ビジネス社、2
022年12月18日発行)によれば、ヴァチカンは今この時点では蛸の頭
脳ではなく、大蛸の脚の一本であるが、それも影響力の巨大な脚である。脚
を自分で何本食べてもまた生えて来るのが蛸と云ふ頭足類である。同著より
引用する:
「「ワクチンとされている」ものに関してのバチカンの動きがバチカンの腐
敗をさらに晒しています。
(略)
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ffi
コロナ禍はブローバルな問題だから、グローバルな対応が求められている
ということです。コロナ禍によって、グローバリズムのトップになろうとし
ている中国共産党が、全世界の権力をさらに自分の手中に収めるようになり
ました。そしてそれからの「ワクチン接種」の命令などによっって、各国の
国民の意志、個人的に判断する権利などが大きく削られて、グローバルの支
配に従うとても重要な訓練になったのです。つまり中国共産党が全世界を支
配する体制になる欠かせないきっかけになったのです。
バチカンは、将来、中国からマネーが流れて来ると察しているので、コロ
ナ禍の時はバチカンが北京の言う通りに動いて、カトリック信者も北京の言
う通りに動くよう促していました。マネーのためなら、バチカンは「お断
り」と言う言葉を知りません。
バチカンは昔、キリスト教という宗教のハブでしたが、もうすでにキリス
ト教を信じるバチカンの市民はいないでしょう。これからグローバリズムと
言う偶像を崇拝して、 昔のエジプトの司祭のように偶像奉仕で食べられると
企んでいるバチカンだと思います。中国の偉大なる挑み、つまりコロナ禍と
徹底的支配の取り締まりを、バチカンが手伝いたいわけです。その一番大き
な役割は、世界の国民の抵抗力をなくすために配られているいわゆる「ワク
チン接種」を促すことです。
(略)
例えば、カトリック教会についてのニュースを報道するアメリカのメディ
ア「ナショナル・カトリック・レジスター」によると、2021年にフラン
シスコ教皇は、「ワクチン」を非常に強力に売り出している大手製薬会社の
ファイザーのCEOのアルバート・ブーラ(Albert Bourla)と、バチカンで個
人的に2度も秘密裏に会合しています。
そして、同年5月にはこのブーラが、バチカン主催のオンライン会議、「団
結して予防し、団結して治療する」で講演しています。この会議は、大きく
「COVID-19の治療と予防」に焦点を当てると同時に、「大手製薬会社が製
造するワクチンの普及を促進する」ための基礎を提供するものでした。これ
を裏付けるように、この会議ではもう一つの「ワクチン」製造大手のモデル
ナのCEOや、アメリカ国内でワクチン接種を猛烈に推奨し続けていたアメリ
カ大統領主席医療顧問のアンソニー・ファウチ、そして当時のアメリカ国立
衛生研究所所長であったフランシス・コリンズ(Francis Collins)も講演し
ています。」(以上同書134ページから136ページ)
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この引用の後も重要なる、事実としての資料に基づく著者のローマ法王とバ
チカンに対する告発は続きます。更に続くのは、「フランシスコ教皇が秘密
に会合している相手は、ファイザーのCEOだけでは」なく、「同記事には、
2019年11月の「パンデミックが勃発する直前」というタイミングで、
フランシスコ教皇がビル・ゲイツの妻であったメリンダ・ゲイツと秘密裏に
会っていたとあり」、更には「バチカンは早い時期にファイザーと契約を結
んだと言われて」ゐる。日本政府は日本の国を代表してファイザーと締結し
た契約書を国民と世界に対して公表すべきである。この場合、もしファイ
ザー社が契約違反で損害賠償請求をして来たら、多分最初の裁判管轄は日本
の東京地方裁判所であらうから(それともファイザーの本社のある裁判管轄
に同意してしまつたのであるならば誠に愚かな日本の政府である)、日本の
国法の範囲で正々堂々と戦へば良いではないか(あるいは敵の土俵に乗つて
戦へ)。全国民が支持するのみならず、全世界の国民が支持する筈である。
国民の利益を代表しない政府も与党党首も閣僚も、日本国民は必要としな
い。これが民主主義と云ふものではないのか。日本が民主主義国家であるこ
とを国内のみならず世界に対して示す絶好の機会である。ハイデッガーが愛
唱し論じたヘルダーリンの詩の数行を今私たちは日本語の世界の数行として
受け入れることができる。「危機にあつてこそ、救ふものもまた育つ。」
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(以下本文に戻る)
訳者感想:
ーダヴォス会議ー中国共産党ー
と云ふ、この金融と金融による世界征服覇権の拡張と云ふ其の意図を有する
両者の関係からいつても、ダヴォスを思へば北京を思ひ、北京を思へばダ
ヴォスを思へと云ふ教訓を得ることになる。しかし既述の通り、これにヴァ
チカンが北京と結びつくので、
ーダヴォス会議ー中国共産党ーヴァチカンー
と云ふ連鎖を私たちは思ふべきである。ダヴォス会議を中心として広義のDS
の部分単位連鎖にヴァチカンが加はつたわけである。この部分単位連鎖は改
訂して後日必要な文脈で再掲する。
第21章 2007年ー2008年:世界金融危機が全てを変へる
(つづく)
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