2022国際貿易I第2回小テスト解答例

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2022 年 7 月 12 日

2022 年 6 月 21 日実施第 2 回小テスト解答例

第 2 回の小テストは部分的に難しく感じるところもあったかと思われます。7 月 19 日(火)に実施予定の
期末試験のための復習になるかと思いますので、問題とともに解答例を掲載します。

I X1 の 1 単位生産には 20 単位の労働と 20 単位の資本が必要であり、X2 の 1 単位生産には 20 単位の労


働と 40 単位の資本が必要な、固定投入係数の場合を考える。この国の労働賦存量は 7000 単位、資本賦
存量は 12000 単位であるとする。
(1) 横軸に X1、縦軸に X2 をとってこの国の労働制約を描いたとき、正しいものはどれか。
横軸は 350、縦軸は 350
(2) 横軸に X1、縦軸に X2 をとってこの国の資本制約を描いたとき、正しいものはどれか。
横軸は 600、縦軸は 300
(3) この国の生産可能領域は、X1 と X2 のどちらの財に偏向した形になっているか。
X2 に偏向した形
(4) この国の生産および消費が労働制約線と資本制約線の交点で行われるとすれば、X1
および X2 はそれぞれいくら生産されるか。
X1 は 100、X2 は 250
(5) もしこの国の労働賦存量が 9000 単位に増えたとしよう。この国の生産および消費が
労働制約線と資本制約線の交点で行われるとすれば、X1 および X2 はそれぞれいくら
生産されるか。
X1 は 300、X2 は 150

II いま自国と外国の 2 国からなる世界経済で、自国は労働豊富国、外国は資本豊富国とする。また 2 国
はともに X1 と X2 という 2 財を資本(K)と労働(L)を用いて生産しており、X1 は労働集約的、X2 は資本集
約的である。自国と外国の生産技術(生産関数)は同一、また消費者の好みも両国で同じとする。ヘクシャ
ー=オリーン・モデルにもとづいて、以下の問いに答えなさい。
(6)X1 に比較優位を持つのはどちらの国か。
自国
(7)X2 に比較優位を持つのはどちらの国か。
外国
(8)両国がお互いに比較優位を持つ財を輸出する形で貿易取引を行った時、貿易後の財価格の変化で正
しいものはどれか。
貿易前と比べ、自国では X1 の価格が相対的に上昇し、外国では X2 の価格が相対的に上昇する
(9)両国がお互いに比較優位を持つ財を輸出する形で貿易取引を行った時、貿易後の要素価格の変化で
正しいものはどれか。
貿易前と比べ、自国では資本価格が相対的に下落し、外国では労働賃金が相対的に下落する
1
III いま自国と外国の 2 国からなる世界経済で、2 国は工業品(資本集約的)と農産品(労働集約的)を、資
本(K)と労働(L)を用いて生産している。自国と外国の生産技術(生産関数)は同一、また自国が資本豊富
国、外国が労働豊富国とする。ヘクシャー=オリーン・モデルにもとづいて、以下の問いに答えなさい。
(10)農産品の価格だけが上昇したとき、自国の賃金はどのように変化するか。
上昇する
11)農産品の価格だけが上昇したとき、自国の工業品の生産量はどのように変化するか。
減少する
(12)工業品の価格だけが上昇したとき、自国の賃金はどのように変化するか。
低下する
(13)工業品の価格だけが上昇したとき、自国の工業品の生産量はどのように変化するか。
増加する

IV ヘクシャー=オリーン・モデルにおける要素価格均等化定理が、経済学においてなぜ重要なのか、
300 字程度で説明しなさい。
解答内容に、貿易取引を行う国の間で生産要素の移動がなくても、貿易によって要素価格が
等しくなることを示した点、また自由貿易を推し進めることは、賃金格差によって起こる移民
問題を解決する策になりうることを示した点などに触れていればよい。

以上

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