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NEX型

電気式射出成形機
取扱説明書

日精樹脂工業株式会社
NISSEI PLASTIC INDUSTRIAL CO., LTD.
1/2

目 次
はじめに
1. この機械は、あなたのもの ······························· 1
2. 納入前の準備 ··········································· 3
3. 機械の据付け ··········································· 6
4. 据付基礎参考図 ········································· 17
5. 防振台推奨表 ··········································· 18

第1章 機械の概要
1.1 機械外観名称図 ······································· 1- 1
1.2 操作ボックスのスイッチ ······························· 1- 3

第2章 安全装置
2.1 電気式安全装置 ······································· 2- 1
・安全ドア及び、安全ドアリミットスイッチ ·········· 2- 1
・上部安全カバー ·································· 2- 2
・非常停止押ボタンスイッチ ························ 2- 3
・パージングガード ································ 2- 3
2.2 機械式安全装置 ······································· 2- 4

第3章 危険、警告、注意事項
3.1 はじめに ············································· 3- 1
3.2 危険事項 ············································· 3- 2
3.3 警告事項 ············································· 3- 5
3.4 注意事項 ············································· 3- 8
3.5 破損防止事項 ········································· 3-12
3.6 管理事項 ············································· 3-20

第 4 章 操作手順
4.1 操作前に ············································· 4- 1
4.2 モータの起動・停止 ··································· 4- 3
4.3 型締・型開の操作 ····································· 4- 4
4.4 エジェクタの操作 ····································· 4- 6
4.5 射出装置移動の操作 ··································· 4- 7
4.6 スクリュ動作(計量・射出・スクリュ後退)の操作 ········· 4- 9
4.7 自動運転··············································· 4-12
4.8 成形終了(機械の停止) ································· 4-13
4.9 金型の取付け ········································· 4-14
4.10 金型の取外し ········································ 4-21
4.11 成形サイクル図 ······································ 4-22

JPN-0ET-NEX-05
2/2

第5章 機械の調整(制御装置)
※ 詳細内容については、頁5-1 第5章の目次以降を参照して下さい。

第6章 保守・点検
6.1 日常点検 ············································· 6- 1
6.2 定期点検 ············································· 6- 6
6.2.1 1週間毎に・・・ ···························· 6- 6
6.2.2 1ヶ月毎に・・・ ···························· 6- 8
6.2.3 3ヶ月毎に・・・ ···························· 6- 8
6.2.4 6ヶ月毎に・・・ ···························· 6- 9
6.2.5 1年毎に・・・ ······························ 6-10
6.3 スクリュと加熱筒の掃除・点検 ························· 6-12
6.4 スクリュ・加熱筒の分解 ······························· 6-17
6.5 成形機駆動用タイミングベルトについて ················· 6-33
6.6 グリース・その他オイルの給油・給脂 ··················· 6-37

【付属資料内容について】
*付属資料には、お客様の機械に応じて以下の内容を提供しています。

○ 特別注文装置についての説明(特別注文装置が装備されている場合)

【添付図表】
● 射出成形機性能仕様表
● 保守・点検リスト(チェックリスト)
● 機械外形寸法図
● 金型取付寸法図
● 先端ノズル図
● バンドヒータ仕様表
● 空圧回路図(部品表付)・・・(本機に使用されている場合)
● 電気回路図(部品表付)
● 機構組図関連
● その他の資料

【巻末】 国内連絡先一覧

JPN-0ET-NEX-05
はじめに

1. この機械は、あなたのもの ······························ 1
2. 納入前の準備 ·········································· 3
3. 機械の据付け ·········································· 6
4. 据付基礎参考図 ········································ 17
5. 防振台推奨表 ·········································· 18

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1. この機械は、あなたのもの・・・・・

NEX型機は、高性能・安全・堅牢を誇る電気式射出成形機です。
NEX型電気式射出成形機はサーボモータを用いたクローズドループ制御により、制御性、
応答性、安定性、省エネルギに優れ、安定した高品質成形が行なわれます。
デジタル設定によるクローズドループですので、短期、長期的再現性にも優れています。

本機は、長時間にわたる苛酷な運転にも耐え得るように設計され、厳しい検査を経てお手元
へ、お届けします。
いつまでも、調子良く性能を十分発揮させる為には、正しい取り扱いが肝要です。

この取扱説明書を十分にお読みになった上で、お取り扱い下さい。

本取扱説明書は、現場管理の方及び、直接作業の方の為に作成してあり、性能、機能、操作
方法、安全、保守等について詳細に説明したものです。
この取扱説明書を十分に御理解いただいた上で、弊社電気式射出成形機をお取り扱いいただ
きますと共に、関係者以外の方への貸与は、お控え下さるようお願いします。

この取扱説明書による操作方法や始業前の点検を怠った場合、また、成形機の安易な
改造や電気回路の変更が原因で発生した事故や成形機の破損については、弊社にて、
その責任を負うことはできませんので十分な御注意をお願い致します。
成形機の改造を必要とされる時は、最寄りの担当営業所、担当出張所または、本社ま
で御連絡下さい。
本取扱説明書中には、【危険】【警告】【注意】【破損】【管理】を表記し、注意を促していま
す。関連事項の詳細は、「第3章 危険・警告・注意」にまとめてありますので、必ずお読
み下さい。

表記 内 容
【危険】 正しく従わないと死亡事故を招く可能性のある運転操作手順、方法などについ
て、説明してあります。
【警告】 正しく従わないと人員が重傷を負うか、死亡する可能性のある運転操作手順、
方法などについて説明してあります。
【注意】 正しく従わないと人員が軽傷を負う可能性のある運転操作手順、方法などにつ
いて説明してあります。
【破損】 正しく従わないと、機械本体や使用金型等の破損を引き起こす内容について説
明してあります。
【管理】 正しく従わないと、機械の不具合や成形不良に繋がる内容について説明してあ
ります。

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☆☆☆☆ テレフォン・サービスについての御案内 ☆☆☆☆☆

弊社では、お客様各位に対するサービス業務の向上を目的に、「テレフォン・サービス」を
実施しております。
故障発生の際は、お手数でも取扱説明書の該当図面を見ていただき、担当出張所にお電話を
いただきますと、弊社サービス員がその図面に基づいてアドバイスをいたします。また、テ
レフォン・サービスによる修理が不可能な場合は、サービス員が直接、お伺いし修理をいた
します。
取扱説明書内の図面は、テレフォン・サービス等のもととなる図面ですので、大切に保管し
て下さい。
尚、担当出張所のサービス員不在の場合は、巻末の国内連絡先一覧をご覧頂き、担当営業所
または、本社技術サービスに御連絡下さい。

☆☆☆☆ 日精スクールについての御案内 ☆☆☆☆☆

弊社では、射出成形専門分野の教育機関として、1968年に日精スクールを設立し、成形業界
のエキスパートを育成しています。時代の変化、エレクトロニクス化や成形工場のシステム
化に対応し、科学的な成形技術を身につけていただけるよう、徹底した技術指導にあたって
います。日精スクールは、産業界から、学生、研究者、海外研修生まで、さまざまな目的で
射出成形に取り組む皆さまに門戸を開いていますので、是非ご利用下さい。

日精スクールに関するお問い合わせは、下記までご連絡下さい。

TEL (0268)82-8708
FAX (0268)82-8708

☆☆☆☆ 日精ホームページついての御案内 ☆☆☆☆☆

弊社では以下のホームページアドレスで、会社情報、製品情報、IR情報等を公開していま
すので、ご利用下さい。

http://www.nisseijushi.co.jp/

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2. 納入前の準備

2.1 設備環境
使用コントローラ保護の為にも成形機使用条件として、下記の環境への設置は避けて
下さい。
● 成形機周囲温度が0∼40℃の範囲を越える場所(推奨値:20∼30℃)
● 周囲湿度が85%RHを越える場所及び、急激な温度変化で結露が生じる場所
● 直射日光が当たる場所
● 高電界、高磁界の場所

2.2 グリース・ボールネジオイル・その他のオイル

2.2.1 グリース
グリースは、必ず弊社オリジナルグリース「NS1」を使用して下さい。
弊社製電気式射出成形機に搭載しておりますボールネジ・トグルリンク部などに、潤
滑剤としてグリースを採用しています。このグリースは成形機専用グリースとして、各
部品の寿命確保と自動給脂を円滑にするため、リューベ(株)様と共同で開発を致しま
した。
専用のグリースはボールネジ等の構造と加えられる負荷の大きさ、および環境温度な
どを考慮して、ボールネジ・トグルリンク部に適合するよう永年にわたる試験研究の中
で作り上げてきています。また、グリースの流動性を高めることで自動給脂システムに
適合したものとしました。
弊社ではこの専用グリースを、弊社製電気式射出成形機のメンテナンス用としても、
指定グリースとしてご案内を致しております。指定グリースではないものを使用します
と、自動給脂装置の給脂不良が発生しやすくなり、ボールネジ、トグルリンク部などに
グリースが供給されなくなり、かじり・異常摩耗などに進展します。また給脂が出来た
としてもボールネジ等の磨耗が早まります。
市販グリースは安価ですが高負荷領域で使用できないものがほとんどです。結果とし
てボールネジ・トグルリンク部などの摩耗が早まり、かえって部品交換にかかる費用が
増加します。
弊社の確認試験によれば、市販されているグリースでは上記の課題を満足できるもの
ではありません。このため、一時的にでも指定外グリースを使用されますと、配管内に
混在することによる固化(グリース詰まり)や高負荷部の早期摩耗の原因となります。

尚、給脂(油)箇所については、第6章の「6.6.9 給脂(油)点検リスト」を参照して下
さい。

【保証に関するお願い】

本機に搭載の自動給脂システムは、1回の給脂量が 0.05ccと非常にわずかな
ため、グリースの量をコントロールするためには、給脂システムとグリースの
組み合わせが重要となり、弊社では専用のグリース「NS1」を開発いたしま
した。
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指定外グリースを使用しますと、グリースの供給が不完全になり機械の損傷に
つながりますので、必ず弊社オリジナルグリースの購入をお願いいたします。

弊社としましては、お客様が指定外グリースを一時的にせよ使用した場合、
関連する一切の故障につきましては、保障期間内であっても保証対象外といた
します。
また途中で一定期間に亘り指定外グリースを使用された場合も同様となります。
グリースは外観から性状を特定できませんので、弊社から指定グリースを
ご購入されたお客様におかれましては、グリースの販売数量の履歴管理をさせ
ていただいております。したがってグリースメーカ、販売店等から直接指定グ
リースをご購入されるお客様につきましても、弊社による履歴管理が出来ませ
んので、関連する一切の故障に対しては有料にてサービスを申し受けいたしま
す。

弊社ではお客様のグリースご注文に対して、在庫不足等の事態を招かない為
にも部品管理に努めてまいりますので、上記保証に関するご協力をお願いいた
します。

2.2.2 ボールネジオイル
射出タイプが 36E 以上の射出機構は、ボールネジ部の給油をボールネジオイルによりお
こないます。
ボールネジオイルは、必ず弊社オリジナル「日精ボールネジオイル100」を使用して下
さい。
機械据付後、機械操作前に必ずボールネジオイルタンクに規定量給油して下さい。

ボールネジオイルタンク

指定のボールネジオイルは、ボールネジの構造と加えられる負荷の大きさ及び環境温度
などを考慮して、ボールネジに適合するものを永年にわたる試験研究の中で開発してき
たものです。市販されているものでは耐久性が無いことを確認しておりますので、専用
のボールネジオイルを指定しています。
オイルは用途に応じて多くのものが製造販売されていますが、市販されていますベアリ
ング軸受け部などに使用するものは、耐荷重性能が本品に比べ低いものです。結果とし
てボールネジ部などの摩耗が早まり、かえって部品交換にかかる費用が増加します。
決して使用しないで下さい。

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指定以外のオイルを混ぜて使用しますと、オイルの硬化や性能低下を生じますので、必
ず指定ボールネジオイルを使用して下さい。

尚、給脂(油)箇所については、第6章の「6.6.9 給脂(油)点検リスト」を参照して下
さい。

【保証に関するお願い】

弊社としましては、お客様が指定外ボールネジオイルを一時的にせよ使用した場合、
関連する一切の故障につきましては、保障期間内であっても保証対象外とします。
また途中で一定期間に亘り指定外ボールネジオイルを使用した場合も同様となりま
す。

2.2.3 その他のオイル
すべり面潤滑油は、下表(順不同)から選択して下さい。

油種 すべり面潤滑油
会社名
ダフニーマルチウエイ 68C
出光興産(株)
ダフニーマルチウエイ 68

エッソ石油(株) フェービス K68

コスモ石油(株) コスモマイティスーパー 68

(株)ジャパンエナジー JOMO スライダス 68

昭和シェル石油(株) トナオイル S68


ユニウエイ SF68
新日本石油(株)
ダイヤモンドスライドウエイ 68

モービル石油(株) モービルバクトラオイル NO.2

2.3 電気・給排水工事
電気及び、給排水工事は必ず、成形機納入前に完了しておいて下さい。
この工事が完了していませんと、成形機の据え付けや成形指導日程に支障をきたします。
ただし、細部寸法については若干、図面と異なることも考えられますので、給排水口等、
安全をみて工事して下さい。

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3. 機械の据付け

3.1 機械の荷降ろし、運搬
機械質量は、付属資料の射出成形機性能仕様表を御覧頂くか、弊社にお問合せ下さい。
本機は重量物ですので、荷降ろし、運搬の際は重量物運搬になれた業者によって行って
下さい。
尚、荷降ろし、運搬作業が完了するまでは、各装置を固定している角材等は絶対に取り
外さないで下さい。

3.2 外観検査
破損箇所の有無をチェックして下さい。
破損箇所が有りましたら、担当出張所または最寄りの営業所へ御連絡下さい。
海外のお客様は、最寄りの駐在所かまたは、代理店へ御連絡下さい。

3.3 据付け

3.3.1 設置前に、

(1) 基礎コンクリート床工事における床の各寸法は、付属資料の「機械外形寸法図
及び、本章の「4. 据付基礎参考図」を参照して下さい。
水準器の感度
(2) 水準器を置いて水平出しを行って下さい。 区分 感度(mm/m)
通常は、0.1mm/m以内の精度にして下さい。 1種 0.02
水準器は、JIS B7510の1種、あるいは同等感度の 2種 0.05
ものを使用して下さい。
3種 0.1
(水準器はV溝タイプのものを使用して下さい。)

(3) ストレートエッジは、工型(幅50mm×高さ90mm×長さ1000mm前後)のもので、
操作側、反操作側の2本のタイバーに充分とどく長さのものを用意して下さい。

(4) 成形機の各据付ボルト穴に、レベルパッド等の防振台を取り付けておき、堅固な
基礎コンクリートの床(機械床寸法+500mm以上の基礎コンクリート)に設置して
下さい。
尚、型締ベッドと射出ベッドが分離している機械は、水平出しと、芯出しを行って
下さい。

(5) 機械質量が15トン以上の場合は、レベリングブロック等を使用するか、基礎
ボルトを使用した設置をお勧めします。
この時は、事前に業者と打合せを綿密に行い、機械の設置が段取り良く行える
ように検討して下さい。

3.3.2 設置場所・・・・ 作業者の安全性、作業性を保つ為、また機械及び、製品の汚れを


防止する為に、乾燥したゴミのたまりにくい場所へゆとりをもって
設置して下さい。

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3.3.3 下記のスペースを考慮して下さい。

保守スペース 金型取付スペース
保守スペース
付属機器設置スペース

制御盤扉
開放スペース
材料投入
(スクリュ) スペース
製品取出スペース 射出装置旋回スペース

ナットスパナ
3.3.4 防振台の取り付け
【ショウマウントの取付け例】 ロックナット

(防振台のタイプにより取付け方法は異なります。) レベリングボルト
基礎ボルト穴
① 防振台を基礎ボルト穴の下に置きます。
② レベリングボルトを基礎ボルト穴から挿入し、
中金具に達するまでネジ込んで下さい。

③ レベリングボルト上にナットスパナを
取り付けた後に、スパナでレベリングボルトを
ネジ込んで下さい。
上金具が押し上げられ、機械の高さが調整で
きます。 上金具

調整範囲は、0∼20mmです。

④ 成形機の基礎ボルト穴全てに、防振台を取り付けて ロックナット

下さい。
レベリングボルトを調整して、成形機を水平設置
したら、ロックナットをスパナで締付けて
固定して下さい。

【参考】
防振台を使用される場合は、本章の「5. 防振台推奨表」をご覧頂き、機械据付場所の
基礎耐力及び基礎工事等の参考にして下さい。

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3.3.5 水平出しについて
(1) 圧受盤後部の座(A)、固定盤(射出側)の座(B)、射出装置後部のLMガイド
レールの上面(C)の3箇所に水準器を置いて測定して下さい。
尚、(A),(B)の位置に水準器用の座が無い場合は、圧受盤前側の下側タイバー
上(ⓐ)、固定盤前側の下側タイバー上(ⓑ)と射出装置後部の LMガイドレールの
上面(C)の3箇所にストレートエッジを渡し置き、その中央上面に水準器を
置いて測定して下さい。
但し、タイバーの切り欠け部にはストレートエッジを置かないで下さい。

ⓐ ⓑ


B C

(2) 防振台等のレベリングボルトで長手方向及び、短手方向の傾き、ソリを測定して
下さい。 ロックナット
尚、この時、ロックナットでの締め加減等で調整する
ことや、一箇所だけでの調整は、やめて下さい。
必ず、全箇所で少しずつ調整していって下さい。

① 長手方向(傾き、ソリ)の測定
測定した3点の水準が同一方向(傾き)の場合は3点の最大値、
反対方向(ソリ)の場合は3点の絶対値の和が0.1mm以下であること。

② 短手方向(傾き、ソリ)の測定
測定した3点の水準が同一方向(傾き)の場合は3点の最大値、反対方向
(ソリ)の場合は3点の絶対値の和が0.1mm以下であること。

(3) 長手方向及び、短手方向の調整が済んだら、短手方向(ネジレ)の測定を行って
下さい。
① Aと B の2点及び、
B と C の2点において、
水準が同一方向の場合は2点の差、
反対方向の場合は2点の絶対値の和が、0.06mm 以下であること。

【水平出し時の注意】
成形機を爪付きジャッキ等でジャッキアップする際は、ベッド下部の基礎ボルト穴
位置近くの補強リブの有る箇所にジャッキ等を当てて行って下さい。

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3.4 部品の取り付け・取り外し

①射出装置後部の固定金具と、圧受盤下のL型固定金具(NEX30,NEX50,NEX80型の場合)
を取り外して下さい。取り付けたままですと、機械破損の原因になります。
②その他、運搬の為に取り付けてある、ベッド吊り金具を取り外して下さい。
特に射出側に取り付けてあるベッド吊り金具は必ず、取り外して下さい。
取り付けたままですと、ベッド吊り金具と射出装置カバーが干渉して機械破損の
原因になります。
③運搬の為、取り外してある部品を所定の場所へ取り付けて下さい。
(ホッパ等)
機種毎の固定金具、吊り金具の位置と個数については以下の図と表を参考にして
下さい。

固定金具及びベッド吊り金具の位置と個数

ベッド吊り金具(E)
(圧受盤上)

ベッド吊り金具(D)
射出装置固定金具(B)
(落下口内部)
型締装置L型固定金具(A) ベッド吊り金具(C)

A(1ヶ所) B(1ヶ所) C(2ヶ所) D(2ヶ所) E(2ヶ所)


NEX30 ○ ○ △ △ −
NEX50 ○ ○ △ △ −
NEX80 ○ ○ △ △ −
NEX110 − ○ ○ − ○
NEX180 − ○ ○ − ○
NEX220 − ○ ○ − ○
NEX280 − ○ ○ − ○
NEX360 − ○ ○ − ○
△は必要に応じて使用。 −は金具無し。

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3.4.1 機械移動時の注意
射出成形機設置後、お客様のご都合等により、射出成形機を移動される場合は、機械運
搬時に施してあります、L型固定金具を用いて所定の箇所を再度固定して下さい。
型締部及び射出装置部を固定しないまま不用意に移動されますと、思わぬ事故の原因に
なります。
また、射出装置の射出装置高さ調節ネジ4本の固定ボルトが締まっていることを確認し
て下さい。
機械移動時は、「3.3 据付け」を参照して、必ず水平出しをおこなって下さい。

3.4.2 機械吊り上げ要領
射出成形機を移動の為に吊り上げる場合は、前頁の『固定金具及びベッド吊り金具の位
置と個数』を参考に、必ず所定の位置にベッド吊り金具を取付けた上で、以下の機種に
応じた吊り要領に従って機械のバランスを見ながら慎重に行って下さい。

*注意* 【破損】
機械を吊り上げる際、タイバーにワイヤロープ等を掛けて吊り上げると、機械が破損し
ます。
所定の位置でのベッド吊り金具を用いた方法以外で、射出成形機を吊り上げることは、
絶対に行わないで下さい

NEX30∼NEX80 の場合

NEX110∼NEX360 の場合

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3.5 電気配線・・・・・電気工事会社に相談して下さい。

(1) 動力用三相交流電源には、正しい容量のヒューズを入れます。

R S T
(2) 電気ボックス内大型端子板へ、動力線を結線します。
(アース相)
この時、アース相(S相・・・白色)は端子板中央へ
結線して下さい。
尚、本成形機の使用電源電圧を確認した後に、動力
線を結線して下さい。
電源電圧許容範囲は、使用電源電圧の±10%以内で
使用して下さい。
対地電圧0
±10%を越えた範囲で使用しますと、各電気機器及び、 又は100V相
成形機の破損の原因となります。

(3) 結線の確認
射出タイプが25E以下の機械では基本的に結線確認は不要です。
射出タイプが36E以上の機械の場合、ボールネジオイルのポンプモータ回転方向を
確認して下さい。
射出装置の反操作側カバーを外し、ポンプモータの回転方向を確認して下さい。
モータが逆転している場合は、モータ端子箱を開けて、R相とT相の結線を入れ替え
て下さい。
71E∼140LE

オイルポンプモータ モータ端子箱

射出タイプが36E、50Eの機械では、ポンプモータ上のキャップを外してモータ軸の
回転方向を確認して下さい。

小型ドライバ等でキャップを外す モータ軸

また、NEX460機の場合は、第4章の「4.3.1 型締・型開操作前に」を参照して、
型厚調整装置を動作させることで行い、逆方向に動作するようであれば、成形機へ
の供給電源の結線をR相とT相で入れ替えて下さい。

尚、予備コンセントについても、必要に応じて結線確認して下さい。

JPN-0ET-NEX-05 - 11 -
(4) コントローラ装置の出力側に配線を接続する時は、DC24V/60mAの出力容量を越える
接続は、絶対に行わないで下さい。

(5) 漏電遮断装置の設置
電気設備技術基準第40条では、「金属製外箱を有する使用電圧が60Vを超える
低圧の機械器具であって、人が容易に触れるおそれがある場所に施設するもの
に電気を供給する電路には、電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断す
る装置を設けること。」と規定されています。
また、労働安全衛生規則第333条では、「事業者は、電動機を有する機械又は
器具で、対地電圧が150Vを超える移動式若しくは可搬式のもの又は水等導電性
の高い液体によって湿潤している場所その他鉄板上、鉄骨上、定盤上等導電性
の高い場所において使用する移動式若しくは可搬式のものについては、漏電に
よる感電の危険を防止するため、当該電動機械器具が接続される電路に、当該
電路の定格に適合し、感度が良好であり、かつ、確実に作動する感電防止用漏
電遮断装置を接続しなければならない。」と規定されています。
よって、漏電遮断装置を射出成形機本体並びに周辺機器への電源取出口部に施
設して下さい。

JPN-0ET-NEX-05 - 12 -
(6) 接地工事
電気設備技術基準第29条では、次のように規定されています。

使用電圧300V以下の低圧用のもの・・・・D種接地工事 (100Ω以下)

使用電圧300Vを超える低圧用のもの・・・C種接地工事 (10Ω以下)
高圧、特別高圧用のもの・・・・・・・・A種接地工事 (10Ω以下)

機械の使用電圧に合わせた接地工事を行って下さい。
機械の周辺にある付帯設備も機械のアース端子に集中して下さい。
これにより、各付帯設備が同電位に保たれて安全性が増します。
尚、接地線の末端に付ける銅板等(接地極)は銀ろう付け、その他の確実な方法
で行い、乾燥しない地中に出来るだけ深く埋めて下さい。
しかし、地中に埋没され、かつ、地面との間の電気抵抗値が3Ω以下である金
属製水道管路は、水道管路の管理者の承諾を得て、これを接地線の接地極とし
て使用できます。
(C種接地工事の実施)

【参考】

総電力 導線の太さ
15kWまで 14mm2
37kWまで 22mm2
37kW以上 38mm2

注意: インバータモータ、アンプ及びサーボモータ、アンプは、アンプ内で、スイッチ
ング動作による制御をしている為、高周波成分による漏れ電流が流れます。その
為、漏電ブレーカ等の不要動作等を引き起こす可能性があります。
この漏れ電流による不要動作等を防止する為に、インバータモータ、アンプ及び
サーボモータ、アンプを使用している成形機の接地線配線径は、「(6)接地工事」
にある総電力と導線太さの参考表に関係なく、出来る限り太いものを使用して下
さい。(22mm2以上を目安とする。)
また、接地線の機械側接続は、制御ボックス内にある専用アース端子台に必ず
接続して下さい。

JPN-0ET-NEX-05 - 13 -
3.6 TACTの日時設定
画面集 M.<支援>画面のページM-12を参照して、日時及びタイムゾーンの設定を
行って下さい。

3.7 冷却水の配管(水圧は、0.2∼1.0MPaとします。)

3.7.1 配管及び、凍結防止
(1) 材料落下口と金型用の冷却水の配管・・・
① 冷却水源は、原則として別々に配管して下さい。
② 1回路の場合(冷却水源が1つの場合)は、下図の様に配管して下さい。




IN OUT
源 金型、材料落下口

他の冷却装置へ

(2) 凍結防止のために・・・
冬期等は気候条件にもよりますが、水圧を下げて冷却水を循環させておいて下
さい。

3.7.2 材料落下口及び、金型冷却水流量(成形条件に応じて調節して下さい。)
冷却水流量は、成形条件、水温、外気温などによる効率低下等により変わります。
従って、下表の各冷却水流量の値は絶対的な値ではなく、あくまでも冷却装置選定の目
安となる値を表示しました。
よって、成形条件等、各諸条件に合わせて通水流量を調節して下さい。

射出装置 冷却水流量
2E,3E,5E 5.0ℓ/min以上
9E,12E,18E,25E 10.0ℓ/min以上
36E,50E,71E,100LE,140LE 15.0ℓ/min以上

3.7.3 不使用部の材料落下口及び、金型冷却水給水口の処置
成形機には材料落下口や金型冷却水分配のための給水ブロックが取り付けてあります。
これら給水ブロックの給水口を使用しない場合は、必ず元栓での給水停止や、給水ブロ
ックの口金で止水処置を確実に行って下さい。

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3.8 据付後の清掃
(1) 塗装されていない部品には、防錆油を吹きつけてありますので、ウエス等で除去
して下さい。
(2) タイバー等の汚れ等を入念に掃除して下さい。

3.9 グリース・その他オイルの給油・給脂・・・
詳細については、「第6章 保守・点検」の「6.6 グリース・その他オイルの
給油・給脂」を参照して下さい。

(1) 粘度68mm2/s(40℃)の清浄な極圧性潤滑油を使用して下さい。
(粘度の高いものは、給油不能や給油不足になりますので注意して下さい。)
(2) グリースは、弊社オリジナルグリース「NS1」を使用して下さい。
(3) ボールネジオイルは弊社オリジナル「日精ボールネジオイル100」を使用して
下さい。
(4) 据付後の清掃が終了したら、タイバー、圧受盤スライド部、型締スライド部及び、
射出装置LMガイドスライド部の各可動部に、それぞれ指定のグリース・オイルを薄
く被膜の出来る程度に塗布しておいて下さい。
(5) グリースの給脂を自動給脂装置で行っている箇所は、あらかじめ設定されたショッ
ト数に達すると、自動的に給脂が行われますので、グリースカートリッジ内グリー
ス量を確認しておいて下さい。
(6) 給脂(油)箇所
給脂(油)箇所の詳細については、第6章の「6.6.9 給脂(油)点検リスト」を参照
して下さい。

反操作側
ボールネジオイルタンク 自動給脂装置

※1 自動給脂装置にて給脂の行われていない摺動面は薄い被膜の出来る程度
にすべり面潤滑油を給油して下さい。

※2 同じ箇所に銘柄の異なるすべり面潤滑油または、グリースを使用すると、
劣化する場合がありますので注意して下さい。

JPN-0ET-NEX-05 - 15 -
3.10 制御ボックス内の配線について
操作側成形機制御ボックスは、下図の様に制御盤Aと制御盤Bに分かれています。制御盤
Aに制御装置本体を中心とした弱電回路、制御盤Bに強電回路、と分離することで弱電回
路へのノイズ侵入を防ぐ構造になっています。
従って、周辺機器などとの配線接続の際には、弱電配線が制御盤Bを、強電配線が制御盤
Aを通過することを極力避けて下さい。

制御盤A 制御盤B

【管理】
交流配線と直流配線は分離して下さい。
DC24V などの直流電源装置は、成形機の制御に適合した容量となっています。直流電源
の他への使用は止めて下さい。

3.11 点検
最後に、各電気機器の取付ネジ等の緩みが無いか、また水漏れ等が無いか確認します。
以上で、ひと通りの機械の据付けが終了しました。
手落ちがないか、もう一度確認して下さい。

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4. 据付基礎参考図

b φc (単位:mm)

22∼32

a 機械床寸法
50
50
コンクリート基礎

正面 p
d e
g

【基礎ボルトを使用する場合の設置方法】
(1) ベット床面、側面の下部等、モルタルが □f
ベッドに密着する所に油、錆、塗料等が
付着していたら取り去って下さい。 h
(2) 基礎コンクリートの基礎ボルト用穴に
あらかじめ、基礎ボルトを入れて置きます。
(3) 機械を基礎面に置きます。
このときに機械の
基礎ボルト穴に
【注意】
基礎ボルトを
割グリ敷き、砂利等は地盤の状態に応じて、土木業者と
挿入し、ナットで
仮止めして 打合せのうえ、施工して下さい。
おきます。
(4) 勾配ライナ、 【参考】
レベリングブ ①コンクリート混合比
ロック等を セメント1、砂2、砂利4
基礎ボルトの両側に ②モルタル混合比
できるだけ近づけて敷き、 セメント1、砂1
(基礎ボルト穴の間隔が1.5m以上のときは
途中にも敷いて下さい。) 【各寸法の目安】(単位:mm)
水平出しと、 詳細寸法は性能仕様表、外形寸法図及び、作業条件等を
心出し(型締
考慮し、施工業者と打合せの上、決定して下さい。
機構と射出
機構が分離して a・・・機械床寸法+500以上
いる機械のみ)を b・・・機械床寸法+500以上
十分に行って c・・・機械外形寸法図を参照して下さい。
下さい。 d・・・型締力が、100トンクラス・・・150以上
(5) 十分に機械の 型締力が、150∼200トンクラス・・・200以上
水平出しと、 型締力が、250∼350トンクラス・・・300以上
心出しができたら、 型締力が、500トンクラス以上・・・500以上
基礎コンクリートの基礎ボルト用穴にモルタルを e・・・〔p+50〕以上
流し込みます。
f・・・170∼300程度
(6) モルタルが完全に乾燥硬化したことを確認し
g・・・〔e+50〕以上
(養生期間は7日間、ただしノンシュリンク
モルタルでは2∼3日で固定します。)、 h・・・350∼
基礎ボルトを締め付けながら水平出し、 p・・・200∼(中大型機は、更に大きくとって下さい。)
心出しの再調整をして下さい。
(7) 全部の調整が終了したら、勾配ライナ等は、
点溶接して動かないようにして下さい。
(8) 必要であれば、ベット下部の外周をモルタルで
固めて下さい。

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JPN-0ET-NEX-05

5.防振台推奨表
推奨1 推奨2 推奨3
機種 機械質量(Kg) 作動油質量(Kg) 機械総質量(Kg) 支持点数 昭和:ELC オリイ:LP ユニソーブ:IM
NS10 700 53 753 4 ELC-120S LP-3 IM-51-062
NS20 830 66 896 4 M16 M12 M16
NS40 1350 92 1442 6
NS60 1980 175 2155 6
PN20 2000 118 2118 6
PN40 2300 175 2475 6 LP-6
PN60 3300 257 3557 6 M16
FN80 3400 300 3700 8
FN110 4300 360 4660 8
FN140 5500 450 5950 8
FN180 7200 610 7810 10 ELC-160S LP-12 IM-61-075
FN220 9200 640 9840 10 M16 M18 M20
FN280 11500 705 12205 10
FN360 14900 855 15755 10 LP-18
FN460 21400 1185 22585 18 M24 M20
-18-

FV560 27400 1175 28575 22


FV660 37400 1440 38840 22
FV860 40400 1570 41970 22 ELC-190S IM-81-100
FV1300 74800 2230 77030 22 M24 M24
NEX15 1700 1700 6 ELC-120S LP-3 IM-51-062
NEX30 2100 2100 6 M16 M12 M16
NEX50 2500 2500 6 LP-6
NEX80 3500 3500 6 M16
NEX110 4800 4800 8
NEX180 7700 7700 10 ELC-160S LP-12 IM-61-075
NEX220 12300 12300 10 M16 M18 M20
NEX280 13800 13800 10 ELC-190S LP-18
NEX360-100LE 14900 14900 12 M24 M20
NEX360-140LE 18500 18500 14
NEX460 26200 26200 18

推奨1:横型機標準選定品 (成形機振幅が少ない)
推奨2:ELC-Sで床振動が問題となる場合。油に浸る場合に選定 (ELC-Sに比べ −5∼−10dB)
推奨3:床凹凸が大きく、高さ調整代を必要とする場合。油に浸る場合に選定。また、大型機、特殊機で実績優先する場合に選定。
1- 0

第1章 機械の概要

1.1 機械外観名称図 ······································· 1- 1


1.2 操作ボックスのスイッチ ······························· 1- 3

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1- 1
1.1 機械外観名称図

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

上面図


11 12
13 14 15 16 17 18 19 20

操作側

21 22 23 24 25 26 27

1. 型締装置上部カバー(D) 16. 安全ドア


2. トグルリンク 17. 制御パネル
3. 可動盤 18. 加熱筒カバー
4. タイバー 19. ホッパ (オプション)
5. 固定盤 20. 射出装置カバー(A)
6. タイバーナット 21. 製品落下口カバー
7. パージングガード 22. 製品落下口
8. ベッド吊り金具取付座 23. 操作ボックス
9. ホッパ取付部 24. 射出装置移動ボールネジカバー
10. 射出装置上部カバー(D) 25. 制御盤カバー
11. ストローク棒 26. 射出装置高さ調節ネジ(前部)
12. 射出装置移動ベルトカバー 27. 制御盤扉
13. 警報ランプ
14. 警報ブザー
15. 型締装置カバー(A) *上部安全カバー(機種により装備)

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1- 2

28 29 30 31

反操作側

32 33 34 35 36

28. 射出装置カバー(B)
29. 樹脂受け
30. 反操作側安全ドア
31. 型締装置カバー(B)
32. 射出装置高さ調節ネジ(後部)
33. ボールネジオイルタンク(36E∼140LE)
34. ベッドカバー
35. 金型射出台冷却装置
36. 自動給脂装置

JPN-0ET-NEX-05
1- 3
1.2 操作ボックスのスイッチ
下図に記入されている文字は、各絵文字の機能説明で、実際の操作ボックス上には文字
はありません。また、各手動操作切換スイッチは、各々の矢印方向に切り換えると、
各矢印の方向に動作します。
尚、コア切換スイッチ(CS5)は、特注により取り付けられます。
( )内のスイッチ番号は、添付資料の電気回路図上の記号を表わしています。

本文中の説明はすべて絵文字スイッチの状態で説明しています。

絵文字スイッチの場合
型切換 射出装置切換 スクリュモータ
操作電源 非常停止

起動
モータ電源

ヒータ電源 エジェクタ切換 スクリュ切換 スクリュモータ 操作切換

停止

コア抜切換

文字表記スイッチの場合
型切換 射出装置切換 スクリュモータ
非常停止
N N
操作電源
型開 型締 前進 後退
起動

モ-タ電源

エジェクタ切換 スクリュ切換 スクリュモータ 操作切換

ヒ-タ電源 N N 半自動
後退 前進 射出 後退 全自動
停止 手動

コア抜切換


後退 前進

JPN-0ET-NEX-05
1- 4
1.2.1 操作スイッチ説明
*操作に関する詳細説明は、「第4章 操作手順」を参照して下さい。

絵 文 字 機 能 説 明
「操作電源」ON/OFF スイッチです。
スイッチを押すごとに操作電源が ON/OFF し、ON 時は点灯、OFF 時は消灯
します。
(PB10)

「モータ電源」ON/OFF スイッチです。
スイッチを押すごとにモータ電源が ON/OFF し、ON 時は点灯、OFF 時は
消灯します。
(PB2)

【破損】
モータ電源を頻繁に ON/OFF すると、サーボアンプが故障する恐れがあり
ます。操作については第4章の「4.2 モータの起動・停止」を参照して
下さい。
「ヒータ電源」ON/OFF スイッチです。
スイッチを押すごとにヒータ電源が ON/OFF し、ON 時は点灯、OFF 時は
消灯します。
(PB31)
また、カレンダタイマによる待機中には点滅します。
操作切換スイッチ

①「手動運転操作」を表示しています。
手動操作スイッチを使用する場合は、切換スイッチをこのポジショ
1 2 3 ンに設定します。
(CS1) ②「半自動運転操作」を表示しています。
成形機をワンサイクル毎に停止させる場合に使用します。
切換スイッチがこのポジションにある場合は、基本的に他の手動
操作スイッチは使用できません。
③「全自動運転操作」を表示しています。
成形機を連続自動運転する場合に使用します。
切換スイッチがこのポジションにある場合は、基本的に他の手動
操作スイッチは使用できません。

「型切換」スイッチです。
手動操作により型締装置の開閉を行う場合に使用します。

(CS2)
「射出装置切換」スイッチです。
手動操作により射出装置前進/後退を行う場合に使用します。

(CS3)

JPN-0ET-NEX-05
1- 5
絵 文 字 機 能 説 明
「エジェクタ切換」スイッチです。
手動操作によりエジェクタ前進/後退を行う場合に使用します。
尚、基本的にエジェクタ切換スイッチは、可動盤が型開停止位置に
無いと操作できません。
(CS8)
「スクリュ切換」スイッチです。
手動操作によりスクリュ前進/後退を行う場合に使用します。

(CS4)
「スクリュモータ起動」スイッチです。
手動操作によりスクリュ回転(手動計量)を行う場合に使用します。

(PB4)
「スクリュモータ停止」スイッチです。
手動操作によりスクリュ回転(手動計量)を停止する場合に使用します。

(PB3)
以下はオプション仕様です。
「コア抜切換」スイッチです。
手動操作によりコア抜き装置前進/後退を行う場合に使用します。
尚、このスイッチは特注として、コア抜き装置が装備された場合に取り付
けられます。
(CS5)

JPN-0ET-NEX-05
2-0

第2章 安全装置

2.1 電気式安全装置 ······································· 2- 1


2.2 機械式安全装置 ······································· 2- 4

JPN-0ET-NEX-05
2-1

第2章 安全装置
本機には機械の故障や、誤動作による機械の異常な動作から作業者を守る目的で、次の安全
装置が設けてあります。これらの安全装置は異常事態が発生した場合、確実に作動するよう、常
に始業前に点検を行って下さい。
尚、お客様の御要望により、他の安全装置を追加取り付けした機械については、付属資料を
参照して下さい。

2.1 電気式安全装置

2.1.1 安全ドア及び、安全ドアリミットスイッチ(LS1*)
(安全ドア型式、リミットスイッチ個数及び、位置は、機種により異なります。)

【警告】
(1) 安全ドア及び、安全ドアリミットスイッチは、作業者の安全を確保する為の
ものです。
絶対に改造等、手を加えたり、取り外したりしないで下さい。
(2) 安全ドア開閉の異常及び、破損箇所がありましたら直ちに、点検・修理をして
下さい。(点検については、「第6章 保守・点検」を参照して下さい。)

安全ドアリミットスイッチ 安全ドアリミットスイッチ

開 閉

閉 開

操 作 側 反 操 作 側

2.1.1.1 操作側安全ドア
操作側安全ドアが開放されているときは、以下の動作が行われません。
尚、ヒータ回路は制御を継続します。

操作側安全ドアのインターロック
型締 ×
型開 ×
エジェクタ前進 ×
エジェクタ後退 ×
型厚装置前進 ×
型厚装置後退 ×
射出 ×
計量 ×
スクリュ後退 ○ ○:動作可能
射出装置前進 × ×:動作不可
射出装置後退 ○

JPN-0ET-NEX-05
2-2
2.1.1.2 反操作側安全ドア
反操作側安全ドアが開放されているときは、モータ電源を遮断する為、全ての動作が
行われません。
尚、ヒータ回路は制御を継続します。

2.1.2 上部安全カバー
NEX30∼NEX110の場合は、上部安全カバーを装備しています。
上部安全カバー

【警告】
(1) 上部安全カバーは、作業者の安全を確保する為のものです。
絶対に改造等、手を加えたり、取り外したりしないで下さい。
(2) 上部安全カバー開閉の異常及び、破損箇所がありましたら直ちに、点検・修理をし
て下さい。(点検については、「第6章 保守・点検」を参照して下さい。)

上部安全カバーが開放されているときは、以下の動作が行われません。
尚、ヒータ回路は制御を継続します。

上部安全カバーのインターロック
型取付 ON 時 型取付 OFF 時
型締 ○ ×
型開 ○ ×
エジェクタ前進 ○ ×
エジェクタ後退 ○ ×
型厚装置前進 ○ ×
型厚装置後退 ○ ×
射出 × ×
計量 × ×
スクリュ後退 ○ ×
射出装置前進 ○ ×
射出装置後退 ○ ×

○:動作可能
×:動作不可

JPN-0ET-NEX-05
2-3
2.1.3 非常停止押ボタンスイッチ(PB6)
緊急停止時に使用します。
この非常停止押ボタンスイッチを押すと、モータは停止し、操作及び、ヒータ回路も遮
断され、機械動作は停止します。

非常停止押ボタンスイッチ

非常停止押ボタンスイッチのリセットは、矢印の方向にスイッチを回すか、引張って下
さい。

2.1.4 パージングガード
パージングガード

パージングガード近接スイッチ
【警告】
(1) パージングガードは、射出時における、高温溶融樹脂の飛散による事故を防止する
為のものです。
絶対に改造等、手を加えたり、取り外したりしないで下さい。

パージングガードが開放されていて、パージングガード近接スイッチ(LS29)がOFFして
いますと、以下のとうり動作が規制されます。
尚、ヒータ回路は制御を継続します。

パージングガードのインターロック
射出 *1
計量 *1
射出装置前進 *2

*1:通常では動作不可ですが、射出装置の旋回中は動作可能です
*2:通常では動作不可ですが、型取付ON時は動作可能です

JPN-0ET-NEX-05
2-4
2.2 機械式安全装置
操作側安全ドアを開くと、ストッパ板がストローク棒に落下します。
これにより、万一、電気回路の故障等により、安全ドアが開いているときに型締動作が
行われても、ストッパ板がストローク棒溝の端面に当たって型締動作を防ぐことができ
ます。
また、安全ドアを閉じると、ストッパ板押金具が押し上げられてストローク棒の溝から
ストッパ板が外れて、型締動作が行えます。

ストッパ板
リンク
押さえ金具

ストッパ板 ストローク棒
ロックナット

安全ドアが閉じられ、ス
トッパ板が押し上げられ
た状態。

安全ドアが開かれ、スト
ッパ板が下げられた状
態。

【警告】
① ストローク棒及び、ストッパ板は、絶対に取り外さないで下さい。
② 始業前に、安全ドアの開閉動作を行い、ストッパ板が正常に作動するか確認して
下さい。
③ ロックナット及び、ストッパ板押金具のリンク部品に異常がないか点検して下さい。
異常が発見された場合は、直ちに修理を行い確実に動作するようにして下さい。
尚、点検中は機械を停止して下さい。
*点検については、「第6章 保守・点検」を参照して下さい。
④ 上記注意事項は、必ず守って下さい。
⑤ 万一、安全ドアの開放時に型締動作が行われ、この機械式安全装置が作動して型締
動作が防止された時は、再点検が必要ですので最寄りの担当営業所または、担当出
張所まで必ず、御連絡下さい。

JPN-0ET-NEX-05
3-0

第3章 危険、警告、注意事項

3.1 はじめに ············································· 3- 1


3.2 危険事項 ············································· 3- 2
3.3 警告事項 ············································· 3- 5
3.4 注意事項 ············································· 3- 8
3.5 破損防止事項 ········································· 3-12
3.6 管理事項 ············································· 3-20

JPN-0ET-NEX-05
3-1

第3章 危険、警告、注意事項
3.1 はじめに

【機械の安易な改造及び回路変更等は、事故の原因となったり、また機械の損傷を招きますの
で機械改造の際は必ず、最寄りの担当営業所、出張所または、本社まで御連絡下さい。
特に、安全に関する部品や、電気回路について改造を行ったり、各安全装置の始業前の点検を
怠ったことにより発生した、事故や機械破損等については、弊社でその責任を負う事はできま
せん。】

弊社機械の適正な保守訓練を受けた箇所以外の保守・修理・点検は絶対に行わないで下さい。
弊社機械の保守及び、修理作業は資格のある整備・保守人員のみが実施して下さい。
やむを得ず、機械点検、その他にて可動部分に触れる際は必ず、モータを止め、更に機械の電
源を切って安全を確保後、実施して下さい。

以下、次頁を参照して安全には充分注意をはらって下さい。
また、本取扱説明書中にも、
【危険】
【警告】
【注意】
【破損】
【管理】を表記し、関連事項である
ことを示しています。

「危険事項」は正しく従わないと死亡事故を招く可能性のある運転操作手順、方法などについ
て、説明してあります。
本取扱説明書中にも、【危険】 を表記してあります。

「警告事項」は正しく従わないと人員が重傷を負うか、死亡する可能性のある運転操作手順、
方法などについて説明してあります。
本取扱説明書中にも、【警告】 を表記してあります。

「注意事項」は正しく従わないと人員が軽傷を負う可能性のある運転操作手順、方法などにつ
いて説明してあります。
本取扱説明書中にも、【注意】 を表記してあります。

「破損防止事項」は正しく従わないと、機械本体や使用金型等の破損を引き起こす内容につい
て説明してあります。
本取扱説明書中にも、【破損】 を表記してあります。

「管理事項」は正しく従わないと、機械の不具合や成形不良に繋がる内容について説明してあ
ります。
本取扱説明書中にも、【管理】 を表記してあります。

JPN-0ET-NEX-05
3-2
3.2 危険事項
「危険事項」は正しく従わないと死亡事故を招く可能性のある運転操作手順、方法など
について説明しています。
内容を十分ご理解頂き、機械をご使用下さい。

危険事項 禁止事項、注意点等について
型締装置 型開閉動作中はたとえ、<型開閉>画面の
【危険】 「型取付」スイッチが<ON>での動作中で
あっても大変危険です。
絶対に、可動域ゾーンに手、顔、体等を
入れないで下さい。

型締装置カバー 安全ドア及び型締機構部の各カバーは作業者自身及び、周囲の安全
【危険】 を確保する為に取り付けられています。
弊社の許可無くカバー等の改造は絶対に、行わないで下さい。
また、カバーを取り外した状態での運転も行わないで下さい。
尚、保守・点検等で型締装置カバーを取り外す必要がある場合は、
必ず機械電源を切って行って下さい。保守・点検の詳細については、
『第6章 保守・点検』を参照して下さい。

自動機等を使用するために、上部カバーを外す場合は、カバー取り
外し部及び自動機等の作動領域における危険回避のために、 必ず
柵の設置など新たな安全方策を講じて下さい。

型締装置カバー 安全ドア

上部安全カバー

JPN-0ET-NEX-05
3-3
制御盤カバー
【危険】

制御盤カバー 制御盤扉 制御盤カバー

必ず、カバーを取り付け、扉は閉めておいて下さい。

成形機の操作電源を投入時は必ず、制御盤カバーや制御盤扉、また
は、電源ボックス付きの機械は、その電源ボックス蓋を閉じておい
て下さい。
モータ等の主回路は高圧電源を使用していますので、誤って電源部
に触れてしまうと大変、危険です。
点検時等で制御盤を開けるときは必ず、機械電源を遮断しておいて
下さい。
尚、インタロックリミットスイッチ付きの機械は、制御盤を開ける
とインタロックリミットスイッチが自動的に作動しますので、制御
盤を開けたままで、機械動作を行うことはできません。

サーボモータ及び サーボモータ及びサーボアンプの配線端子に触れる場合は、サーボ
サーボアンプ配線端子 アンプ電源ユニットの「CHARGE」LEDが消灯してから更に5分程経過
【危険】 してから行って下さい。

【NEX30∼110】

「CHARGE」確認穴より LED の消灯を確認して


下さい。

JPN-0ET-NEX-05
3-4

【NEX180∼460】

ギヤモータ及び ギアモータ及びインバータの配線端子に触れる場合は、操作電源ス
インバータ配線端子 イッチを遮断後、5分以上経過してから行って下さい。
【危険】 インバータは反操作側の射出装置下部にあります。

JPN-0ET-NEX-05
3-5
3.3 警告事項
「警告事項」は正しく従わないと、人員が重傷を負うか、死亡する可能性のある運転操
作手順、方法などについて説明しています。
内容を十分ご理解頂き、機械をご使用下さい。

警告事項 禁止事項、注意点等について
製品落下口 型締、型開中は危険ですので絶対に、製品落下口より型開閉ゾーン
【警告】 に手、顔、体等を近づけないで下さい。

安全ドアの点検 始業前に操作側安全ドア及び、反操作側安全ドアが正しく作動する
【警告】 ことを確認して下さい。
① 操作側安全ドアを開放しますと、型締、型開、エジェクタ前進、
エジェクタ後退、型厚装置前進、型厚装置後退、射出、計量及び、
射出装置前進動作が行われません。
② 反操作側安全ドアは、手動・自動運転にかかわらず、反操作側安
全ドアを開放しますとモータが停止します。
尚、詳細については、第2章の「2.1.1 安全ドア及び、安全ドアリミ
ットスイッチ」の項を参照して下さい。

機械式安全装置の点検 機械式安全装置の点検を始業前に必ず、行って下さい。
【警告】 機械式安全装置が正しく作動しないと、型締時に誤動作が発生した
ときに大変危険です。
尚、機械式安全装置の詳細については、第2章の「2.2 機械式安全装
置」の項を参照して下さい。

射出装置 射出装置移動中等に加熱筒下に、手、顔、体等を入れないで下さい。
【警告】

パージングガード パージングガードはパージング等、射出時の高温溶融樹脂の飛散に
【警告】 よる事故防止の為に取り付けられています。
射出、計量、射出装置前進時、パージングガードを閉じて下さい。

閉じる

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3-6
機械停止時の原位置の 機械停止時または、成形中止時において、型締装置、射出装置が横
確保 移動する汎用射出成形機は、各装置が後退停止位置にあれば特に問
【警告】 題はありませんが、縦方向に動作する機構を持った成形機の場合、
型締装置は可動盤が型開停止位置で止めておくか、低圧による金型
閉鎖完了位置で止めておいて下さい。
また、竪射出の場合、射出装置は最前進(下降)停止位置で止めてお
いて下さい。

非常停止押ボタンスイ 操作前に必ず、非常停止押ボタンスイッチが
ッチ 正しく作動するか、点検して下さい。
【警告】 モータの起動中に押すと、モータ
電源及びヒータ電源が遮断されます。
尚、リセットは、非常停止押ボタンスイッ
チの矢印の方向にスイッチを回すか、
引張って下さい。

加熱筒カバー 加熱筒カバーは感電事故防止、保温の為に取り付けられていますの
【警告】 で、取り外したり、物を載せてカバーを潰さないようにして下さい。
また、加熱筒カバーは輻射熱で熱くなっていますので誤って触れな
いように十分注意して下さい。

加熱筒カバー

ヒータの点検 不意なヒータ電源投入による感電事故を防止する為、機械電源を遮
【警告】 断するか、メンテナンスするヒータゾーンの回路保護機器をOFFにし
てから作業をおこなって下さい。
回路保護機器には2種類あり、それぞれ以下の様にOFFします。
① 制御回路がSSR仕様の場合、SSRの上に設置されているヒューズホ
ルダを手前に引いてOFFにして下さい。
② 制御回路が接触器仕様の場合、接触器上に設置されているブレー
カをOFFにして下さい。
ヒータのメンテナンスが終了したら、回路保護機器をON状態に戻し
て下さい。
加熱筒ヘッドの取外し 加熱筒ヘッド取り外し時は、加熱筒内の溶融樹脂を充分にパージン
【警告】 グした後、先端ノズルを外してから加熱筒ヘッドを取り外して下さ
い。
加熱筒ヘッド取り外し方向に対して、正面での作業は大変危険です
ので、取り外し方向を避けた位置で作業をおこなって下さい。
加熱筒ヘッド取り外しの詳細は、
「6.4.3 分解」を参照して下さい。

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3-7
成形機点検及び分解時 原則的に弊社サービスマンに御相談下さい。
【警告】 お客様独自に点検等を行う場合は、そのときの状況にもよりますが、
成形機動作の速度・圧力等を低速・低圧にして下さい。
また、必要に応じて、
●モータ電源スイッチを切る。
●機械電源スイッチを切る。
等の処置をして、充分に安全を確保した後に行って下さい。

スクリュ先端部品の取 スクリュ先端部に付着している樹脂がまだ柔らかいうちに、
外し 真鍮ブラシ等で取り除きトーピードを右方向に回して緩めて下さ
【警告】 い。
(スクリュ先端部は左ネジを使用しています。)
万一、再加熱する際は、トーピード側を加熱して下さい。
スクリュ本体側を急激に加熱すると、破断、飛散の可能性があり
大変危険です。

加熱しないこと

スクリュ

スクリュトーピード
再加熱する場合は、こちら側を
加熱して下さい。

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3-8
3.4 注意事項
「注意事項」は正しく従わないと人員が軽傷を負う可能性のある運転操作手順、方法な
どについて説明しています。
内容を十分ご理解頂き、機械をご使用下さい。

注意事項 禁止事項、注意点等について
型取付ボルトの緩み 始業前にモータを止めた状態で型取付ボルトの緩みを点検して下さ
【注意】 い。
緩んでいると、思わぬときに金型が落下して負傷したり、機械や金
型を壊してしまいます。

ベッドカバー 騒音・汚れ防止及び、安全の為、ベッドカバーは取り外さないで下
【注意】 さい。

反操作側ベッドカバー

ノ ズ ル 先 端 の ド ル ー リ ノズル先端のドルーリング樹脂は、まだ十分に熱いので絶対に素手
ング で直接に樹脂を、取らないで下さい。
【注意】 また、射出装置前進中も大変危険ですので必ず、一旦、停止させて
から鉄バサミ等で取って下さい。

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3-9
樹脂受け ノズルのドルーリング樹脂やパージング樹脂は高温ですので、樹脂
【注意】 受け等の下敷きに可燃物を使用しないで下さい。
高温樹脂の熱により、発火する場合があります。

樹脂受け

アース線の取り付け状 アース線が正しく取り付けられていないと、漏電時の感電事故また
態 は、機械誤動作の原因になります。
【注意】

射出装置カバー 射出装置カバーは、作業者自身及び、周囲の安全を確保する為に取
【注意】 り付けられています。弊社の許可無く、カバー等の改造は絶対に、
行わないで下さい。
また、射出装置カバーを外した状態での運転も行わないで下さい。

射出装置カバー

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3-10
成形材料の置換 成形作業終了後、速やかに加熱筒内の残留樹脂をパージングして下
【注意】 さい。
その後、必要に応じてパージング材及び、熱安定性の高い樹脂
(PP、PE、PS、PC等)で適正樹脂温度でのパージングをし
て下さい。

成形の一時中断 ・ 一般樹脂
【注意】 成形を中断する場合は、短時間であれば成形設定温度で良いです
が、長時間中断する場合は、加熱筒の温度設定を保温温度に切換
えて下さい。
保温設定温度は、使用樹脂のガラス転移点温度プラス20℃∼5
0℃に設定して下さい。
・ 過剰溶融、熱分解し易い樹脂
加熱筒内で過剰溶融、熱分解を起こし易い樹脂の場合、長時間滞
留させることで先端ノズルから溶融樹脂の滴下、飛出し、噴出及
び、先端ノズル内での炭化等が発生する恐れがありますので、成
形中断時は、保温設定にして下さい。
また、中断が長時間になる時は、パージングをして加熱筒内の樹
脂を空にするか、別の樹脂に置換して下さい。

成形機の火災、事故、 成形機の事故や故障を防止する為、下記の項目に注意して下さい。
故障防止 ① 先端ノズルより樹脂漏れがないよう、ノズル先端の清掃、セ
【注意】 ンタ合わせをして下さい。
② バンドヒータの破損、事故防止として、バンドヒータが先端
ノズル、加熱筒に十分密着するよう締め付けて下さい。
③ ノズル温度、加熱筒温度の昇温状態を確認して下さい。
昇温時間のバラツキは、ヒータ関係、熱電対の故障が考えら
れます。
④ 先端ノズル、加熱筒のヒータ配線の破損、中継端子の緩みが
ないか点検をして下さい。
点検確認は、ヒータ電源投入前にして下さい。
⑤ ヒータ回路関係に故障、不具合がありますと火災、漏電等の
原因になりますので速やかに交換して下さい。
⑥ヒータ回路用のヒューズを交換する場合は、弊社標準品を使用
して下さい。

排気システム 有害なガス、蒸気または粉塵を放出する恐れのある材料を使用され
【注意】 る場合は、管理者責任で適切な排気システムを設置する必要があり
ます。

作業領域の制限 作業場所として機械に明示された場所以外は、不用意に作業場所と
【注意】 して使用しないで下さい。機械からの転落やつまずき、滑りの原因
になります。

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3-11

射出装置移動領域 射出装置の移動領域にものを置かないで下さい。
【注意】 特に、反操作側はモータカバーとベッド上面との隙間による挟み込
みや、ベッド上に置いたものを落とす可能性があります。

射出装置移動モータカバー

正しい服装 成形等の作業を行う場合は、決められた作業服等を着用し、その作
【注意】 業環境に適した服装で作業を行って下さい。

安全帽の着用

手袋(必要により)

作業服の着用
(ボタン等は止めてあるか)

安全靴(必要により)

特に材料の乾燥不足や劣化、及び分解等によりノズルから噴出する
恐れがある場合には、適切な防護具を着用する必要があります。
高温注意 サーボモータ、サーボアンプ及び、回生抵抗は温度が高くなること
【注意】 が有りますので注意して下さい。
火傷の恐れがあります。

機械停止時 作業終了時や作業中止時、あるいは停電のときは、安全性確保と電
【注意】 気部品の保護の為、必ず、電源を切って下さい。
尚、電源ブレーカを取り付けてある機械の場合は、運転停止時は必
ず、電源ブレーカも切って下さい。

冷却水使用時の注意 成形機周囲での冷却水の取扱いには、充分ご注意下さい。
【注意】 火災、故障、感電の恐れがあります。

磁気による影響 ペースメーカや補聴器等の機器は、磁気を利用した金型クランプ装
【注意】 置などの付近では影響を受けます。
使用に当たっては十分な配慮が必要です。
成形品の取り出し エジェクタプレートをコイルバネで戻す型の場合は、エジェクタ前
【注意】 進後、安全ドアを開けて型内の成形品を手で取り出そうとすると、
バネ力でエジェクタプレートが戻される可能性があります。この時、
成形品と金型の間に指を挟まれないように注意して下さい。
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3-12
3.5 破損防止事項
「破損防止事項」は正しく従わないと、機械本体や使用金型等の破損を引き起こす内容
について説明しています。
内容を十分ご理解頂き、機械をご使用下さい。

破損防止事項 禁止事項、注意点等について
仕様確認 付属資料の「射出成形機性能仕様表」を参照して、本機の性能仕様
【破損】 の範囲内で成形機を使用して下さい。

金型 始業前に「射出成形機性能仕様表」を参照し、使用金型が本機に正
【破損】 しく合っていることを確認して下さい。
尚、最大型締力のときに使用できる最小金型寸法にも制限がありま
すが、詳細数値については、第4章の「4.9.1.1 使用金型の確認」を
参照して下さい。
(<型開閉>画面の「型仕様値」スイッチを押すと、「型締部仕様」ウ
インドウが開き、そこで最大型締力のときに使用できる最小金型寸
法等を確認することができます。)

エジェクタストローク エジェクタストロークを調節する場合は、金型保護の為にも、最初
の調整 は短目にエジェクタストロークを設定して下さい。
【破損】
また、エジェクタストローク調節時は、速度設定を10%程度に設定し
て下さい。
速度設定が大きい状態で金型のストロークエンドに衝突させた場
合、金型やモータ、機構部品を破損することがありますので、十分
注意して下さい。

射出装置前進操作 ①ノズルタッチ直前はノズル先端及び、金型保護の為にも射出装置
【破損】 切換スイッチ(CS3)を<←>(前進)
、<○>(中立位置)の断
続切換操作でノズルタッチを行って下さい。
②射出装置の最前進位置を決める前進限ストッパボルトは機械出荷
時調整済みのため絶対に触らないで下さい。
むやみに調整すると機械を破損します。

前進

前進限ストッパボルト

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3-13
射出装置後退操作 射出装置切換スイッチ(CS3)を<→>(後退側)に切り換えて射出装置
【破損】 を一杯に後退させた場合、射出装置は射出装置最後退停止近接スイ
ッチ(LS23)が LS オシカムを感知することで停止します。
この LS オシカムは機械出荷時調整済みのため絶対に触れないで
下さい。むやみに調整すると機械を破損します。
また何らかの原因で射出装置が射出装置最後退停止近接スイッチに
よって停止せず射出装置スライド台が後退限ストッパ金具に接触し
て停止したときは、射出装置移動ボールネジの連結ナットが緩む可
能性があります。その場合はただちに射出装置の動作を中止させ、
弊社サービスマンまでご連絡下さい。そのまま射出装置後退操作を
行いますと機械破損の原因になる可能性があります。

後退

後退限ストッパ金具

射出装置高さ調節ネジ、 NEX80∼NEX460 型機は射出装置スライド板下部に射出装置旋回用補


旋回用補助ローラ 助ローラを取付てあります。このローラは旋回時、射出装置高さ調
【破損】
節ネジを緩めて射出装置スライド板を下げることで作用します。旋
回作業を終了し成形作業に入る前に必ず射出装置高さ調節ネジをね
じ込み射出装置スライド板を上げておくようにして下さい。

射出装置高さ調節ネジ(後部)
射出装置高さ調節ネジ(前部)

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3-14
特に射出装置後部の射出装置高さ調節ネジは射出装置スライド板に
当てた状態から最低 60°(1/6 回転)以上ねじ込むようにして下さ
い。射出装置スライド板を下げたままで成形作業を続けますと補助
ローラを破損する可能性がありますので、十分注意して下さい。

射出装置高さ調節ネジ(後部)
補助ローラ

射出装置移動モータの 射出装置旋回機能付き機械(140LE)の場合、射出装置旋回時は、
ブレーキ解放 射出装置移動モータのブレーキ緩めハンドルのつまみを手前に引い
【破損】 た後に、ハンドルを左方向に数回回した後に、少し重たくなってか
ら約 90 度回すとブレーキは解放されます。
元に戻す時は、ブレーキ解放時の逆の操作をおこない、同じ回転数
だけハンドルを右方向に戻して、つまみを元の位置に固定して下さ
い。

1. 必ず、無負荷状態でブレーキの解放をおこなって下さい。
2. ブレーキ解放時は、絶対に電動運転はしないで下さい。
3. ブレーキ解放後は、必ずブレーキ作動状態に戻して下さい。

パーティングライン射 パーティングライン射出成形機では、金型及び、機械保護の為にも
出成形機 絶対に、ノズルタッチ成形を行わないで下さい。
【破損】
また、ノズルタッチを行うときは必ず、型締操作をして完全に高圧
型締を行ってから、ノズルタッチして下さい。

射出成形機取付部品 弊社射出成形機には弊社成形機用部品を使用して下さい。
【破損】 また、弊社射出成形機に取り付けてある部品を取り外し、他の目的
で使用することは大変危険ですので、絶対に行わないで下さい。
万一、事故が発生した場合において、弊社ではその責任を負うこと
はできません。

付属工具 成形機保守、部品交換時は付属工具を使用して下さい。
【破損】

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3-15
設置環境 コントローラ保護の為にも成形機使用条件として、下記の環境への
【破損】 設置は避けて下さい。

● 成形機周囲温度が0∼40℃の範囲を越える場所
(推奨値:20∼30℃)
● 周囲湿度が85%RHを越える場所及び、急激な温度変化で結
露が生じる場所
● 直射日光が当たる場所
● 高電界、高磁界の場所

使用電源電圧 本成形機の使用電源電圧と、実際に使用する電源電圧が合っている
【破損】 か確認して下さい。
電源電圧許容範囲は、使用電源電圧の±10%以内で使用して下さい。
±10%を越えた範囲で使用しますと、各電気機器及び、成形機の破損
の原因となります。

メガテスト 定期点検や異常時にメガテストを実施する場合、DC回路は絶対に行
【破損】 わないで下さい。
メガテストを実施する場合は、信頼のおける電気工事会社または、
弊社サービスマンに連絡をお願いします。
また、サーボモータ及び、サーボアンプは、電子回路で構成されて
いますのでメガテストは絶対に、行わないで下さい。
サーボモータ及び、サーボアンプが破損する恐れがあります。
メガテストが必要なときは、弊社サービスマンにご相談下さい。

コネクタ、コンセント コネクタ及び、コンセントは、通電したまま抜かないで下さい。
【破損】 接続機器破損の原因になります。

モータ電源 モータ電源を短時間にON/OFFすると、サーボアンプが故障する可能
【破損】 性があります。
油圧ポンプ起動時のようなインチングはおこなわないで下さい。

操作電源再投入 操作電源投入の再投入は、3秒以上経過してから行って下さい。
【破損】 3秒以内に電源の再投入を行うと、サーボアンプのアラームが出る場
合があります。

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3-16

コントローラ入出力 ① コントローラ装置の入力側に接続する機器は、下記の仕様に合っ
【破損】 た微少信号開閉形を使用して下さい。
● DC24V 10mA以下の電流を開閉可能なこと
② コントローラ装置の出力側に配線する時は、下記の出力電流を越
える負荷の接続は、絶対に行わないで下さい。
● DC24V 60mA以下

タッチパネル 本コントローラのディスプレイ上にはタッチパネルが装備されてい
【破損】 ます。タッチパネルを尖ったもので押すと、損傷する恐れがありま
すので、タッチパネルに触れるときは爪を立てたり、他の鋭い物で
押さないで下さい。タッチパネルは、軽く押すだけで反応するよう
になっています。
尚、タッチパネル表面が汚れた
場合は、水または、アルコールを
少し含ませたガーゼで拭いて下さい。
タッチパネル表面は保護シートで
覆われています。
著しく汚れた場合は、保護シートを
交換して下さい。
尚、交換用保護シートのお問い合わせは、弊社サービスマンまでご
連絡下さい。

焼付防止剤の塗布 スクリュトーピードのネジ部や加熱筒周りの各ネジ部には、焼付防
【破損】 止剤としてグライトモ165を使用して下さい。
絶縁性の悪い焼付防止剤を使用しますと、バンドヒータが破損する
恐れがあります。
焼付防止剤を塗布する箇所は、以下のとうりです。
保守・点検や部品の交換等により組み付けをおこなう時は、必要最
少量の焼付防止剤を塗布して下さい。
・ノズルのネジ部
・加熱筒ヘッド取付ボルトのネジ部
・加熱筒フランジ取付ボルトのネジ部
・熱電対ホルダのネジ部
・スクリュトーピードのネジ部

ノズル、加熱筒及び ノズル、加熱筒ヘッド、加熱筒及びその取付ボルトは、弊社規定品
取付ボルト を使用して下さい。
【破損】 また、取付ボルトの強度区分は12.9です。

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3-17
バンドヒータ バンドヒータに樹脂が付着していないことを確認して下さい。
【破損】 バンドヒータへの樹脂の付着は、バンドヒータの断線の原因になり
ます。
尚、バンドヒータの断線等でバンドヒータを交換する際は、下記に
注意してバンドヒータを取り付けて下さい。
① バンドヒータ取付ボルトが2本以上ある場合は、「締付ト
ルク表」を参照して各々、均等に締め付けて下さい。
② バンドヒータ取付ボルトの締め付けが完了したら、一旦、
加熱筒を成形温度まで上げた後、ヒータ電源スイッチ及
び、機械電源スイッチを切り、加熱筒温度及び、バンド
ヒータ自体の温度が十分に下がってから、もう一度、バ
ンドヒータ取付ボルトを締め付けて下さい。

締付トルク表 ※参考
バンドヒータのターミナルネジは工場出
取付ボルトサイズ 締付トルク 荷時にM4=1.2N・m M5=1.5N・mで調整さ
M4 2.9N・m れています。
よって、リード線の結線のときに、上記
M5 3.9N・m
の値以上のトルクでターミナルナットを
M6 4.9N・m 締め付けると、ターミナルネジが空回り
することがあります。
また、あまり空回しをすると、断線事故
の原因になります。

加熱筒の最高許容温度 ノズル、加熱筒温度が最高許容温度に達しますと、ヒータ電源を遮
【破損】 断します。
最高許容温度は次のとおりです。

仕様 設定範囲 最高許容温度
標準仕様 0∼400℃ 420℃
高温仕様 0∼420℃ 440℃
高温仕様 0∼450℃ 470℃

操作電源遮断 成形機の操作電源を遮断する場合は、必ず操作スイッチにより行っ
【破損】 て下さい。
それ以外の方法で電源遮断を行いますと、コントローラのデータや
プログラムが壊れてしまう可能性があります。

外部記憶装置の取外し 外部記憶装置(オプション)の取外しは、所定の手順に従って行っ
(オプション装備) て下さい。
【破損】 尚、取外しの詳細については、「第5章 機械の調整」のG.<条件
切換>画面の「③ 外部記憶メディア取外し」を参照して下さい。

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3-18

グリース グリースは、弊社オリジナルグリース「NS1」を使用して下さい。
【破損】 グリースの給脂を自動給脂装置で行っている箇所は、あらかじめ設
定されたショット数に達すると、自動的に給脂が行われますので、
始業前に給脂装置グリースカートリッジ内のグリース量を確認して
おいて下さい。
尚、グリースの自動給脂が行われたときに、給脂動作を確認できな
いと、「給脂異常」のポップアップウインドウが表示されますので、
グリースカートリッジのグリース量を確認、交換した後に、強制給
脂操作をおこなって下さい。
グリース残量があるにもかかわらず、エア混入により給脂がおこな
われない時は、給脂装置のエア抜をおこなって下さい。

NEX220∼460 NEX30∼180

*エア抜の方法については、「第6章 保守・点検」の
「6.6.6 グリースカートリッジのエア抜方法」を参照して
下さい。

ベアリング部グリース 1年または200万ショット毎に、エジェクタボールネジベアリング部
の給脂 及び射出装置型式が71E∼210LEの射出ボールネジベアリング部に
【破損】
グリースを給脂して下さい。
グリースは、専用グリースのユリタックスMYを使用して下さい。

*グリースの給脂方法については、「第6章 保守・点検」の
「6.6.2 手差し給油・給脂」を参照して下さい。

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3-19

ボールネジオイル ボールネジオイルタンクに使用するオイルは、必ず、弊社オリジナ
【破損】 ルの「日精ボールネジオイル100」を使用して下さい。

機械の吊り上げ 機械を吊り上げる際、タイバーにワイヤロープ等を掛けて吊り上げ
【破損】 ると、機械が破損します。
所定の位置でのベッド吊り金具を用いた方法以外で、射出成形機を
吊り上げることは、絶対に行わないで下さい。

機械吊り上げ作業に関しては、「はじめに」の「3.4.2 機械吊り上
げ要領」を参照して下さい。

所定の吊り上げ方法

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3-20
3.6 管理事項
正しく従わないと、機械本体の不具合や成形不良につながる内容のについて説明してい
ます。
内容を十分ご理解頂き、機械をご使用下さい。

管理事項 禁止事項、注意点等について
加熱筒の温度設定 加熱筒各部の温度設定値が使用樹脂に合っていることを確認して下
【管理】 さい。
使用樹脂が適正温度内にないと、安定成形が得られないばかりか、
成形機にも悪影響を及ぼします。

自動温度調節器 1つの温度調節器から熱電対を2本以上、取り付けないで下さい。
【管理】 正しい温度制御が出来ません。

熱電対 始業前に熱電対に曲がり、差し込み不足、ネジ込み不足、リード線
【管理】 の切れ等がないかチェックして下さい。
熱電対に異常があると、正しい温度管理ができません。

熱電対の
曲がり リード線
の破損

差込具合 ネジ込具合

無人運転の安全確認 全自動運転及び、集中管理等で無人で運転されている成形機につい
【管理】 ては、モニタ機能や電源遮断等にて安全面について配慮しています。
しかし、予想もつかない原因での火災や破損等が発生する恐れがあ
ります。
従って、定期的に運転状況(音、設定温度、付帯装置、外観等)の確
認を行い、少しでも異常がありましたら、直ちに点検・修理を行っ
て下さい。

制御ボックス内の配線 周辺機器などとの配線接続の際には、弱電配線が制御盤Bを、強電
【管理】 配線が制御盤Aを通過することを極力避けて下さい。
交流配線と直流配線は分離して下さい。
DC24V などの直流電源装置は、成形機の制御に適合した容量となって
います。直流電源の他への使用は止めて下さい。

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4-0

第4章 操作手順

4.1 操作前に ············································ 4- 1


4.2 モータの起動・停止 ··································· 4- 3
4.3 型締・型開の操作 ····································· 4- 4
4.4 エジェクタの操作 ····································· 4- 6
4.5 射出装置移動の操作 ··································· 4- 7
4.6 スクリュ動作(計量・射出・スクリュ後退)の操作 ······· 4- 9
4.7 自動運転 ············································ 4-12
4.8 成形終了(機械の停止) ······························· 4-13
4.9 金型の取り付け ······································· 4-14
4.10 金型の取り外し ······································ 4-21
4.11 成形サイクル図 ······································ 4-22

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4-1

第4章 操作手順
日常における成形機操作時は、安全作業に徹して下さい。
尚、各動作条件等の設定の詳細については、第5章を参照して下さい。

4.1 操作前に・・・本機を操作する前に下記の確認及び、作業を行って下さい。

4.1.1 正しい服装【注意】 安全帽の着用

手袋(必要により)

作業服の着用(ボタン等は止めてあるか確認)

安全靴(必要により)

4.1.2 冷却水の通水確認

ストレーナ フローチェッカ

IN

OUT

(1)ストレーナはオプションです。
(2) NEX30∼NEX110では、材料落下口部の通水回路はフローチェッカ付きです。
(VALUEパック)
射出台、金型部の通水回路は、フローチェッカはオプションです。
(3) 成形機周囲での冷却水の取扱いには、充分注意して下さい。
火災、故障、感電の恐れがあります。【注意】

【フローチェッカ】
工業用水を使用する時は 水あか に注意し、
フロートが動かなくなったら分解掃除を行って下さい。
分解掃除は、洗剤にて透明管の内部を洗浄して下さい。
シンナー等の有機溶剤は使用しないで下さい。

透明管

フロート

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4-2

【ストレーナ】
都市水道(これに準じる水)を使用している時は6ヶ月毎に、工業用水及び地下水
を使用している時は1ヶ月毎に分解掃除を行って下さい。

IN OUT
① キャップを外します。
② クリーナを抜き取ります。
③ クリーナを洗浄して下さい。
④ クリーナをセットして下さい。
クリーナ
⑤ キャップを取り付けて下さい。
この時、パッキンの付け忘れがないように キャップ
注意して下さい。 パッキン

4.1.3 機械電源を投入
操作ボックスの操作電源スイッチ(PB10)を押して、成形機の電源を投入して下さい。
また、操作電源の再投入は、3秒以上経過してから行って下さい。【破損】

操作電源スイッチ

ボールネジオイルタイプ機の場合、操作電源を再投入すると、一定時間ボールネジ保護
のため、スクリュ操作が行えません。

4.1.4 ヒータ電源スイッチの投入
<温度>画面の加熱筒各部の温度設定値が、使用樹脂に合っていることを確認した後に操
作ボックスのヒータ電源スイッチ(PB31)を押して、ヒータ回路に電源を投入して下さい。

ヒータ電源スイッチ

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4-3
4.2 モータの起動・停止

4.2.1 起動及び停止前に、・・・
(1)安全ドア及び上部安全カバーを閉鎖して下さい。
(2)各切換スイッチを下図のように切り換えておいて下さい。

操作切換スイッチ(CS1) 中立位置

型切換スイッチ(CS2)
射出装置切換スイッチ(CS3)
スクリュ切換スイッチ(CS4)
他、切換スイッチ(CS*)
手動操作位置

4.2.2 モータの起動
操作ボックスのモータ電源スイッチ(PB2)を押して下さい。
モータ電源スイッチは、点灯します。

4.2.3 モータの停止
操作ボックスのモータ電源スイッチ(PB2)を押して下さい。
モータ電源スイッチは、消灯します。

4.2.4 注意

(1) モータ電源投入は、油圧ポンプ起動時のようなインチングしないで下さい。
【破損】
頻繁にモータ電源のON/OFFを繰り返すと、サーボアンプが故障する可能性がありま
す。

(2) ボールネジオイルタイプ機の場合、モータ電源 OFF のまま 1 時間以上が経過すると、


モータ電源投入後一定時間ボールネジ保護のために、スクリュ操作が行えません。

4.2.5 モータ破損防止の為に、

(1) モータ駆動中に、異常音が無いことを確認して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
4-4
4.3 型締・型開の操作

4.3.1 型締・型開操作前に、・・・

(1) 金型を取り付けた場合、高圧型締力を変更した場合( ダイレクト型締力設定 使


用時は除く)は、型開閉操作前に必ず、(「第5章 機械の調整」の画面集、頁A-5
のⒶ「型取付スイッチ」を参照)自動型厚調整を行って下さい。
また、この自動型厚調整は、金型温度等が安定した時点で成形開始前に再度、行っ
て下さい。【管理】

(2) 手動での型厚調整装置の移動
<型開閉>画面の「型厚調整装置」スイッチを
押し、右図のウインドウを表示させます。
矢印スイッチを押すと、その方向に型厚調整
装置が動きます。
前進限(LS38)または、後退限(LS39)を感知
すると停止します。

4.3.2 型締側近接スイッチ
型厚装置前進オーバラン防止近接スイッチ(LS38)及び、型厚装置後退オーバラン防止近
接スイッチ(LS39)は弊社出荷時に調整済みですので手を触れないで下さい。
(取付位置は、機種により異なります。)

型厚装置後退オーバラン防止近接スイッチ(LS39)

型厚装置前進オーバラン防止近接スイッチ(LS38)

LS38

LS39

JPN-0ET-NEX-05
4-5
4.3.3 型締操作

① 操作側安全ドアを ② 型切換スイッチ(CS2)を ③ 型締開始


閉じて下さい。 型締側に切り換えます。
型締

型締

4.3.4 型開操作

① 操作側安全ドアを ② 型切換スイッチ(CS2)を ③ 型開開始


閉じて下さい。 型開側に切り換えます。
型開

型開

JPN-0ET-NEX-05
4-6
4.4 エジェクタの操作

4.4.1 エジェクタ操作時の注意

(1) 型位置が型開停止位置に達していませんと、エジェクタ動作は行われません。
(2) 操作側安全ドアが開放されているときは、エジェクタ動作は行われません。
(3) エジェクタ動作中は、安全の為に成形品等は取らないで下さい。
*第3章「3.5 破損防止事項」の「エジェクタストロークの調整」も合わせて参照して
下さい。【破損】

4.4.2 エジェクタ操作

① <エジェクタ>画面の「エジェクタ」切換スイッチか、「操作スイッチ」キーによる
操作スイッチウインドウの「エジェクタ」切換スイッチを<ON>状態に切り換え
ておいて下さい。

② 可動盤が型開停止位置に無い時は、型切換スイッチ(CS2)を
型開側に切り換えて、型開動作を行って下さい。
尚、型開停止位置まで型開動作が完了したら、型切換スイッチを 型開
中立位置<○>に戻して下さい。

③ エジェクタ前進時は、エジェクタ切換スイッチ(CS8)を前進側に
切り換えて下さい。
尚、その時のエジェクタ前進速度は、<エジェクタ>画面の
前進
「EV1」及び「EV2」で行われます。
「型取付」スイッチのON時は、<エジェクタ>画面の「型取付突出
速度」で前進します。

④ エジェクタ後退時は、エジェクタ切換スイッチを後退側に
切り換えて下さい。
尚、その時のエジェクタ後退速度は、<エジェクタ>画面の
後退
「EV4」で行われます。
「型取付」スイッチのON時は、<エジェクタ>画面の「型取付突出
速度」で後退します。

※ エジェクタパターン、エジェクタ速度、連続エジェクタ回数、一時停止時間等の
設定は、自動運転にて調節して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
4-7
4.5 射出装置移動の操作

4.5.1 射出装置前進操作
射出装置切換スイッチ(CS3)を前進側に切り換えて下さい。
前進側に切り換えている間は、射出装置前進動作が行なわれます。

前進
* 第3章の「3.5 破損防止事項」の「射出装置前進操作」も参照
して下さい。【破損】

4.5.2 射出装置後退操作
射出装置切換スイッチを後退側に切り換えて下さい。
後退側に切り換えている間は、射出装置後退動作が行なわれます。
尚、射出装置が後退し続けて射出装置最後退近接スイッチ 後退
(LS23・・・取付位置については、次頁を参照して下さい。)が
作動して停止するとディスプレイ上段に「射出装置後退限停止」という
メッセージが表示されます。

* 第3章の「3.5 破損防止事項」の「射出装置後退操作」も参照して下さい。
【破損】

4.5.3 射出装置高さ調節
使用する金型に応じて、ノズルの高さ調整を行います。
ノズルの高さ調整は射出装置前後の4本の調整ネジで行います。

① ノズルの高さ調整ネジの固定ボルトを緩めます。
② ノズルを上方向に移動する場合は高さ調整ネジを締め込み、逆に下げる場合は、高
さ調整ネジを緩めます。
③ 固定ボルトを締めてロックする前に、射出装置を前進して金型とノズルのタッチ状
態を確認します。
金型とノズルをタッチさせるときは、射出装置前進の断続操作を行って下さい。
④ タッチ状態に応じて、上記②、③を繰り返します。
⑤ ノズルの高さ調整が完了したら、高さ調整ネジ固定ボルトを締めて、調整ネジを
ロックします。
①固定ボルトを緩める

②調整ネジを締め込む

①固定ボルトを緩める

②調整ネジを緩める

射出装置高さ調整ネジ

JPN-0ET-NEX-05
4-8
4.5.4 射出装置近接スイッチ・・・取付位置は、機種により異なります。

ノズルタッチ確認近接スイッチ(LS22)
射出装置定位置近接スイッチ(LS126・・・NEX30∼50)

射出装置最後退近接スイッチ(LS23)

ホッパ

射出装置定位置近接スイッチ(LS126・・・NEX80∼360)

○ LS22(ノズルタッチ確認近接スイッチ)・・・調整済みです。
自動運転において、この近接スイッチが作動しないと、次の射出工程に移行
しません。
○ LS23(射出装置最後退近接スイッチ)・・・調整済みです。
この近接スイッチが作動すると、射出装置はそれ以上後退することができません。
○ LS126(射出装置定位置近接スイッチ)
この近接スイッチは、OFFで射出装置旋回状態であることを確認しています。
射出装置旋回中の射出速度は、<射出・計量>画面の「パージ速度」の設定となり
ます。
ただし、「パージ速度」の設定が13mm/s以上の時は、射出速度は13mm/sとなります。
射出装置旋回状態で自動運転はおこなえません。

【NEX80∼360での射出装置定位置近接スイッチの調整】
NEX80∼360では、射出装置が定位置にある時に射出装置定位置近接スイッチがONする
ようにコマを調整します。
① 射出装置位置決用ボルトが射出装置に当るまでネジ込んだ後にロックナットで
固定します。
② 射出装置定位置近接スイッチ調整ボルトを射出装置に当るまでネジ込みます。
③ 射出装置定位置近接スイッチが感知するまでコマを調整します。
射出装置旋回時は、調整ボルトのスプリング力により、コマが近接スイッチより
外れて射出装置が旋回状態であることを認識します。

コマ

近接スイッチ ロックナット

調整ボルト 位置決用ボルト

操作側

JPN-0ET-NEX-05
4-9
4.6 スクリュ動作(計量・射出・スクリュ後退)の操作

《注意》
① 加熱筒温度が昇温完了[加熱筒各ゾーンの温度が(設定値―下限警報幅)に達した時]
してから、スクリュ冷間起動遅延タイマが起動しますので、この遅延タイマのタイ
ムアップ後にスクリュの各操作を行って下さい。
また、加熱筒温度昇温が完了していても、ヒータ電源スイッチがOFFしていればスク
リュ操作が出来ません。

② 加熱筒温度昇温完了後の再スタート時には、スクリュ前進操作をしてから、スクリ
ュ回転を行って下さい。【破損】

③ スクリュ径がφ56mm以上の機械は、試運転開始から10日間は、スクリュ回転速度を
60rpm以下で運転を行って下さい。

④ スクリュ径がφ56mm以上の機械は、材料切れ状態からの1回目の計量はスクリュ回転
速度を60rpm以下に設定し、10秒回転10秒停止の間欠運転を行って下さい。

⑤ 射出圧力(背圧力)を検出するセンサは、稼働初期において経時変化により零点(ゼロ
圧検出ポイント)がわずかに変動し、検出される圧力センサの検出値がずれ、成形品
に悪影響を及ぼす可能性があります。【管理】
(おおよそ2∼3ヶ月で安定します。)
圧力のずれが検知され警報が出た場合や射出圧力の零点が大きくずれた時は、「第5
章 機械の調整」の「射出圧力原点補正手順」(頁C-16)を参照して下さい。

⑥ パージングの際は、不用意に手や顔を先端ノズル付近へ近付けないで下さい。
【警告】

JPN-0ET-NEX-05
4-10
4.6.1 射出(スクリュ前進)動作の操作
スクリュ切換スイッチ(CS4)を射出側に切り換えると
射出動作が行われます。
尚、ノズルタッチしていない時は、<射出・計量>画面の
「パージ速度」及び「パージ圧力」設定で射出動作を行います。 射出

* <射出・計量>画面の<補助設定>ウインドウにある「射出仕様値」スイッチを押
すと、<射出部仕様>ウインドウが表示され、本機射出部の一覧が表示されます。

4.6.2 スクリュ後退動作の操作
スクリュ切換スイッチを後退側に切り換えると、
スクリュ後退動作が行われます。
後退

4.6.3 計量(スクリュ回転)動作の操作
スクリュモータ起動押ボタンスイッチ(PB4)を押して下さい。
スクリュ回転は、スクリュが計量停止位置まで回転しながら PB4

後退して停止します。(材料供給時)
押す

尚、スクリュモータ停止押ボタンスイッチ(PB3)を押した
PB3
時点で、スクリュ回転動作は停止します。

押す

JPN-0ET-NEX-05
4-11
4.6.4 スクリュ冷間起動防止について
スクリュ保護のためにノズル及び加熱筒温度が昇温完了してから、20分間のスクリュ冷
間起動遅延タイマがタイムアップしないと、スクリュの前進、後退、回転動作がおこな
えません。
尚、ヒータ電源スイッチがOFFであったり、スクリュ冷間起動防止中でも、スクリュ作
動スイッチを併用することで、スクリュ動作を行わせることができます。
但し、このスクリュ作動スイッチは、スクリュの抜き取り及び、加熱筒の抜き取り作業
等に使用するスイッチですので、実成形作業時は、絶対に手を触れないで下さい。
【破損】
*スクリュ作動スイッチについては、
「第5章 機械の調整(制御装置)」を参照して下さい。

【操作】

(1) 射出(スクリュ前進)動作の操作

①「操作スイッチ」キーによる ②スクリュ切換スイッチ(CS4)を射
操作スイッチウインドウの
出側に切り換えて下さい。
「スクリュ作動」ボタンを押
しながら、・・・

押しながら、

射出

(2) スクリュ後退動作の操作

①「操作スイッチ」キーによる ②スクリュ切換スイッチを後退側に切り
操作スイッチウインドウの
換えて下さい。
「スクリュ作動」ボタンを押
しながら、・・・

押しながら、

後退

(3) 計量(スクリュ回転)動作の操作

①「操作スイッチ」キーによる ②スクリュ回転押ボタンスイッチ(PB4)
操作スイッチウインドウの
を押して下さい。
「スクリュ作動」ボタンを押
しながら、・・・

押しながら、
PB4

押す

JPN-0ET-NEX-05
4-12
4.7 自動運転

4.7.1 自動運転開始前に、・・・
下記の①∼⑦を充分に点検及び、確認をして下さい。【管理】

① 作業者自身及び、周囲の安全を確認して下さい。
② 各安全装置の正しい作動を確認して下さい。
(『第2章 安全装置』を参照して下さい。)
③ 型位置及び、エジェクタ位置の設定値が成形条件に合っているか、確認して下さい。
④ 各タイマ等の設定時間
⑤ 各圧力の調節
⑥ 各速度の調節
⑦ 加熱筒設定温度が、使用樹脂に合っているか確認し、また、設定値まで上昇してい
ることを確認して下さい。

※ ②∼⑦の6項目に関しては、実際に手動運転にて機械を動作させて確認して下さい。

4.7.2 自動運転開始
安全ドア
安全ドアを閉じる
① 安全ドアを閉じて下さい。

② モータを起動させます。
③ 操作切換スイッチ(CS1)を

半自動 全自動

か に切り換えて下さい。

④ (型締動作が行われて、サイクルスタートします。)
⑤ 半自動運転では、型締動作からエジェクタ動作をワンサイクルとしています。
ワンサイクルが完了すると、機械動作は停止します。
操作側安全ドアを一旦開放した後に、再び閉じて下さい。
型締動作が行われ、サイクルスタートします。
⑥ 全自動運転では、型締動作から中間時間計時完了でワンサイクルが完了し、中間時
間計時完了で自動的にサイクルスタートして、次の型締動作が行われます。

JPN-0ET-NEX-05
4-13
4.8 成形終了(機械の停止)

4.8.1 材料供給停止 ダンパを閉じる

材料タンクのダンパを閉じて材料供給を
停止して下さい。

4.8.2 機械停止

成形作業終了時は、速やかに加熱筒内の残留樹脂をパージングして下さい。
特に、過剰溶融や熱分解を起こし易い樹脂で成形した場合は、パージング材または熱安
定性の高い樹脂に置き換えてパージングをして下さい。
パージング時、溶融樹脂が飛び散る恐れがありますので充分に注意して下さい。
【警告】

(1) 金型を閉じ(高圧型締圧力は、かけないで下さい。)、射出装置を後退させておきま
す。
(2) 機械停止時のスクリュ位置は、スクリュ最前進位置から30mm以上後方で止めておい
て下さい。
(3) モータを停止させて操作電源スイッチを切って下さい。
尚、オプションで成形機電源スイッチが装備されている場合は、成形機電源スイッ
チも切って下さい。【破損】

JPN-0ET-NEX-05
4-14
4.9 金型の取り付け

4.9.1 金型取り付け前に・・・

4.9.1.1 使用金型の確認
使用する金型が本機の仕様に適合するか、付属資料の「金型取付寸法図」を参照して確
認して下さい。
尚、<型開閉>画面の「型仕様値」スイッチを押すと、「型締部仕様」ウインドウが開き、
本機の型締関係の各仕様を参照することができます。

エジェクタロッド

型取付ボルト穴サイズ
ノズル先端R及び、
ロケートリング径
ノズル出距離

尚、最大型締力のときに使用できる最小金型寸法は、下記の通りです。
下記の表の値より小さい金型をご使用の場合は、弊社サービス担当までお問合わせ
下さい。
また、偏心状態の金型をご使用の場合も、弊社サービス担当までお問合わせ下さい。

機種 H’×V’(mm)
NEX30 200×200
NEX50 235×235
NEX80 270×270
NEX80W 295×270
NEX110 295×295
NEX140W 325×325
NEX180 375×375
NEX220 465×465
NEX360 520×520
NEX460 580×580

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4-15
4.9.1.2 ロケートリングの装着
使用する金型にロケートリングを装着しておきますと、金型取り付け時にノズルのセン
タ合わせが容易です。

4.9.1.3 金型取付ボルト、金具、工具等を用意しておきます。

または、 のユニクランプ等

ボルト 平ワッシャ スプリングワッシャ

キヤップレンチ及び、パイプ等

4.9.1.4 金型取付ボルトのねじ込み深さ
金型取付ボルトは、金型取付ボルト径に対し1.3∼1.8倍の深さでねじ込んで下さい。
ねじ込み深さが浅過ぎると、ダイプレートのねじを損傷します。
また、深過ぎると不完全ねじ部にボルトが掛かり、金型取付ボルトとダイプレートのね
じの両方を損傷するばかりか、締め付けも十分に行われません。
金型取付ボルトサイズとねじ込み深さの関係は、次のとおりです。

金型取付ボルト ねじ込み深さ 金型取付ボルト ねじ込み深さ

M6 8∼10mm M16 21∼28mm


M8 10∼14mm M20 26∼36mm
M10 13∼18mm M24 31∼43mm

M12 16∼21mm

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4-16
4.9.1.5 金型取付ボルトの締付トルク
金型取付ボルトの締付トルクは、金型の取り付け方法により異なります。
金型に遠い位置での爪止め方法(下図B)では、直止めまたは、金型に 近い位置での爪止
め方法(下図A)に対して、およそ1.2倍の締付トルクが必要となります。
金型取付ボルトの締付トルクは、次の数値を目安として下さい。

金型取付ボルト 直止め及び、爪止め(A)締付トルク 爪止め(B)締付トルク

M6 10N・m 12N・m
M8 29N・m 39N・m
M10 39N・m 49N・m

M12 69N・m 88N・m


M16 190N・m 220N・m
M20 390N・m 470N・m

M24 590N・m 700N・m

A B
直止め 爪止め

金型 金型

ボルトが金型に近い 遠い

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4-17
4.9.1.6 金型取付金具の使用方法
弊社射出成形機に付属されている金型取付金具を使用する時は、出来るだけ金型に近い
金型取り付け穴を使用して、金型取付金具の角度は最大でも30°以内となるように取り
付けて下さい。
尚、オプションの金型取付金具を使用する時は、金型取付金具の取扱説明書を参照して
下さい。

金型取付ボルト

座金

金型取付金具
30°以内

金型

(注意)
(1) 座金は、片面が4つの山形となっていますが、その高い方の山が金
型取付金具の溝に確実に入るようにセットして下さい。

高い山

(2) 特注により、断熱板を使用している機械では、断熱板の破損防止
の為にも、金型取付金具を断熱板に直接取り付けないで下さい。
金型取付金具は下図のように、金型取付金具と断熱板の間に、鉄
板等をはさんで取り付けて下さい。

金型取付金具

鉄板

断熱板

JPN-0ET-NEX-05
4-18
4.9.2 金型の取り付け
手順 操 作 確 認・注 意
*上部安全カバーを装備した機種の場合、型取
付スイッチが ON の場合のみ、上部安全カバ
ーを開いた状態での操作が可能です。
操作切換スイッチ(CS1)

1 (可動盤が型開停止位置にないときは・・・)

(1) モータ電源スイッチ(PB2)を押して、モー
タを起動して下さい。 手動操作位置
(本章2の「モータの起動・停止」の項を
中立位置
参照)
他、手動操作切換
スイッチは中立位置
に切り換えておいて
下さい。
(2) 型切換スイッチ(CS2)を型開側に切り換え
て型開を行なって下さい。
射出装置切換スイッチ(CS3)
(3) (射出装置を後退させておきます。)

(4) モータ電源スイッチを再び押して、モータ
を停止して下さい。 後退

2 金型に合わせて、エジェクタロッド位置と (センタエジェクタ型は、この項は関係ありま
本数をセットして下さい。 せん。)
(1) モータ電源スイッチを押して、モータを起
動して下さい。
(2) 「型取付」スイッチを<ON>に切り換えて下
さい。
(3) <エジェクタ>画面の「エジェクタ」スイッ 可動盤が型開停止位置にありませんとエジェ
チを<ON>に切り換えて下さい。 クタ動作は行われません。
(4) <エジェクタ>画面の型取付突出速度、型取 型切換スイッチ(CS2)
付突出圧力、前進限位置を設定します。 エジェクタ切換スイッチ(CS8)
(5) エジェクタ切換スイッチを前進側に切り
換えて下さい。
(6) 成形機のエジェクタ板が前進限位置に達 型開
し、停止状態であることを確認した後に、 前進
エジェクタ切換スイッチを中立にして、モ
ータ電源スイッチを押してモータを停止
して下さい。
(7) 金型に合わせて、エジェクタロッドのネジ エジェクタロッドのネジ部が完全に入るまで
部を、エジェクタ板にネジ込んで下さい。 ネジ込んで下さい。

JPN-0ET-NEX-05
4-19
(金型の取り付け)
手順 操 作 確 認・注 意
(8)モータ電源スイッチ(PB2)を押してモータを
起動して下さい。
(9)エジェクタ切換スイッチを後退側に切り換
えて下さい。エジェクタロッド(エジェクタ 後退

板)が後退します。
(10)<エジェクタ>画面の「エジェクタ」スイッ エジェクタロッドが後退したときに、エジェク
チを<OFF>に切り換えて下さい。 タロッドの先端が可動盤の金型取付面より、出
ていないことを確認して下さい。
安全ドアが開放されているときは、エジェクタ
後退動作は行われません。

3 モータ電源スイッチを再び押して、モータを停
止して下さい。

4 金型を対のまま吊り上げ、ロケートリング穴等 吊り上げ時は、金型が分離しないよう金型に
に注意して、固定盤に仮止めます。 割れ止めを施すなどして注意して下さい。

割れ止め

ボルトサイズは金型取付寸法図を参照して下さ
い。
ネジ込み深さ(H)は、ネジ径(φD)の1.3∼1.8
倍にします。
他、金型取付ボルトの締付トルク及び、金型取
付金具等については、本章の頁4−15∼17を参照
して下さい。

(ネジ径φD)
5 自動型厚調整をおこなって下さい。
(頁 A-5 を参照)

JPN-0ET-NEX-05
4-20
(金型の取り付け)
手順 操 作 確 認・注 意
6 金型閉鎖完了後にノズルタッチを行い、ノズル
<←>(前進側)、
と金型が合っているか確認して下さい。 <○>(中立位置)の
(但し、ノズルタッチ直前は、断続操作をして下 断続切換操作
さい。) 前進

射出装置切換スイッチ(CS3)

ノズルと金型センタが合っていないときは射出 ノズルの高さ調整については、本章の「4.5.3
装置高さ調節ネジにてノズル位置の上下の調節 射出装置高さ調節」を参照して下さい。
をして下さい。

7 モータ電源スイッチ(PB2)を再び押してモータ
を停止して下さい。

8 可動盤、固定盤に金型を完全に締付けます。 型開をしたときに、金型が落下しないよう確実
にボルトを締付けて下さい。
9 金型吊りベルトまたは、ワイヤ等を取り外しま (4.9.1.5 金型取付ボルトの締付トルク表を
す。 参照して下さい。)

10 モータ電源スイッチを再び押してモータを起動
して下さい。

11 型開閉を繰り返し行なって型締及び、型開の位
置、速度等を調節して下さい。

12 エジェクタ装置を使用する場合。

(1) 金型破損防止の為に最初は、エジェクタス エジェクタのオーバストロークは、金型や成形


トロークを短か目に設定して下さい。 機を破損する恐れがあります。
【破損】

(2) 可動盤が型開停止位置にあることを確認し
た後に、エジェクタ切換スイッチ(CS8)を使
用して、エジェクタ動作を行います。
後退 前進

13 手動運転で型締・型開・射出装置前進・後退を
繰り返し行ない、金型の取付け及び各型位置の
調節等に異常がないか、確認して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
4-21
4.10 金型の取り外し

手順 操 作 確 認・注 意
*上部安全カバーを装備した機種の場合、型取
付スイッチが ON の場合のみ、上部安全カバー
を開いた状態での操作が可能です。

1 モータ電源スイッチ(PB2)を押して、モータを起
動させます。

2 型締を行い、金型を完全に閉鎖します。

3 射出装置を後退します。

4 モータ電源スイッチを再び押して、モータを停
止させます。

5 安全ドアを開いて、金型を完全に吊ります。 型開をしたときに、金型が分離しないようにし
ておいて下さい。
6 金型取付金具を全部、取り外します。

7 モータ電源スイッチを再び押して、モータを起
割れ止め
動させます。

8 「型取付」スイッチを<ON>状態に切り換えて下
さい。

9 型切換スイッチ(CS2)を型開側に切り換えて、型
開を行います。

型開
10 型開動作が停止したら、モータ電源スイッチを
押して、モータを停止させます。

11 金型を吊り上げ、所定の場所へ置きます。

JPN-0ET-NEX-05
4.11 成形サイクル図

※ X,Yは同一点です。

X Y
サイクルスタート

型締 型開き
低速、低圧 高圧 (型締圧力保持)
高速型締 低速型開 高速型開
型締め 型締め
射出装置 射出装置
前進 ノズルタッチ 後退
射出 スクリュ
(スクリュ前進) 後退
計量
(スクリュ回転)
エジェクタ
前進 後退

タイマ 中間時間
射出時間
冷却時間

低速、低圧型締位置 計量停止位置 高速型開位置 型開停止位置 エジェクタ後退


停止位置

高圧型締位置 デコンプレッション距離 エジェクタ前進


停止位置

安全ドアリミットスイッチ ノズルタッチ確認近接スイッチ

4-22
JPN-0ET-NEX-05
5-1

第5章 機械の調整(制御装置)
TACT 取扱説明書
目 次
5.1 操作前に ················································· 5- 2
5.1.1 成形機操作電源投入時 ··································· 5- 2
5.1.2 ディスプレイ ··········································· 5- 2
5.1.3 成形機操作電源遮断時 ··································· 5- 2
5.2 TACTディスプレイ配置図と機能 ························· 5- 3
5.3 データの設定・変更操作 ··································· 5- 7
5.3.1 成形条件保護機能 ······································· 5- 7
5.3.2 成形条件データの設定・変更操作 ························· 5- 7
5.3.3 文字列入力操作 ········································· 5-10
5.3.4 各設定器及び、表示器の単位について ····················· 5-11
5.4 プリンタ ················································· 5-12
5.5 成形条件をパソコンで見る方法 ····························· 5-12
5.6 USBコネクタ ··········································· 5-12
5.7 LANコネクタ ··········································· 5-12
5.8 バックアップ用電池 ······································· 5-13
5.8.1 メインCPUボードのデータ保持電池 ····················· 5-13
5.8.2 成形機のデータ回復操作 ································· 5-14
5.8.3 軸制御ボードのデータ保持電池 ··························· 5-14
5.9 エラー(異常)表示 ········································· 5-15
5.9.1 エラーコードの構成 ····································· 5-15
5.9.2 エラー解除方法 ········································· 5-17
5.9.3 エラーコード表 ········································· 5-18

【TACT画面集】
A.<型開閉>画面 I.<工程監視>画面
B.<エジェクタ>画面 J.<生産情報>画面
C.<射出・計量>画面 K.<波形>画面
D.<温度>画面 L.<履歴>画面
E.<モニタ>画面 M.<支援>画面
F.<主要条件>画面 N.<プログラム>画面
G.<条件切換>画面 O.<信号レコーダ>画面
H.<操作スイッチ>ウインドウ P.<診断>画面
Q.<SPC>画面(オプション装備)

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5-2
5.1 操作前に
5.1.1 成形機操作電源投入時
操作電源投入後、日精マーク( )が表示してから、約1分後に
<工程監視>画面が表示され立ち上ります。
尚、操作電源投入後は、一旦<工程監視>画面が表示されるまで、途中で操作電源を切ら
ないで下さい。
コントローラのデータやプログラムが壊れてしまう恐れがあります。【破損】

5.1.2 ディスプレイ
ディスプレイ上を尖ったもので押すと、損傷する恐れがあります。【破損】
よって、ディスプレイの設定器やスイッチ等にタッチするときは、爪を立てたり、他の鋭
い物で押さないで下さい。
ディスプレイは、軽く押すだけで反応するようになっています。
尚、ディスプレイ表面が汚れた場合は、水または、アルコールを少し含ませたガーゼで拭
いて下さい。

5.1.3 成形機操作電源遮断時
成形機を停止するときは、必ず手動運転に切り換えてから操作電源スイッチを押して操作
電源を遮断して下さい。
操作電源スイッチで電源を切らないと、コントローラのデータやプログラムが壊れてしま
う恐れがあります。【破損】

【重要】

本射出成形機に使用しているソフトウェア及びデータ(以下、ソフトウェア等)
の著作権は、日精樹脂工業株式会社に帰属しており、お客様の以下の行為を禁
止します。

1.ソフトウェア等をコピーすること。
2.ソフトウェア等を修正、改変、リバース・エンジニアリング、
逆コンパイルまたは逆アセンブル等をすること。
3.ソフトウェア等を第三者へ譲渡または貸与すること。
4.ソフトウェア等を本射出成形機の運転以外に使用すること。

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5-3
5.2 TACTディスプレイ配置図と機能

① 画面上部エリア

このエリアは、時刻・メッセージ・成形機の状態・モータ電源状態・成形条件名等を表示
します。

:現在表示されている画面を印刷する為の操作ボタンです。(印刷中は点滅します)
印刷サイズは、<支援>画面で表示する、<印刷>ウインドウの「画面印刷サイ
ズ」で変更できます。

:高圧型締状態を示します。
(高圧型締状態にない場合は表示しません)

:ノズルタッチ状態を示します。
(ノズルタッチ状態にない場合は表示しません)

:サポートメッセージが発生すると、このスイッチを表示します。
このスイッチを押すと、<サポートメッセージ>ウインドウが表示され、サポー
トメッセージの内容が確認できます。
詳細は、<射出・計量>の<現在データ>ウインドウを参照して下さい。

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5-4
② 画面変更ボタン
選択された画面に切り替わります。
画面下段の画面変更ボタンの表示は、「 ▼ 」
「 ▲ 」スイッチを押すことで切り換え
られます。
Ⓐ Ⓑ Ⓒ Ⓓ Ⓔ Ⓕ Ⓖ

Ⓗ Ⓘ Ⓙ Ⓚ Ⓛ Ⓜ

「 ▼ 」スイッチを押すと、画面下段は次の表示になります。

Ⓝ Ⓞ Ⓟ Ⓠ
「 ▲ 」スイッチを押すと、画面下段は元の表示に戻ります。

Ⓐ「型開閉」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 A-1∼18 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<型開閉>画面を表示します。
<型開閉>画面では、型開閉関係、型取付関係の設定をおこないます。

Ⓑ「エジェクタ」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 B-1∼5 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<エジェクタ>画面を表示します。
<エジェクタ>画面では、エジェクタ関係の設定をおこないます。

Ⓒ「射出・計量」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 C-1∼21 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<射出・計量>画面を表示します。
<射出・計量>画面では、射出関係、計量関係、自動パージ関係の設定をおこないます。

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5-5
Ⓓ「温度」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 D-1∼10 ページ)
この画面変更ボタンを押すと、<温度>画面を表示します。
<温度>画面では、加熱筒温度の設定をおこないます。

Ⓔ「モニタ」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 E-1∼14 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<モニタ>画面を表示します。
<モニタ>画面では、モニタデータ採取及び、モニタデータ監視条件の設定をおこない
ます。

Ⓕ「主要条件」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 F-1 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<主要条件>画面を表示します。
<主要条件>画面では、射出、計量、型開閉、エジェクタ及び、加熱筒温度の各主要条
件の設定をおこないます。

Ⓖ「条件切換」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 G-1∼11 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<条件切換>画面を表示します。
<条件切換>画面では、成形条件・基準波形等の保存・読込み・削除をおこないます。

Ⓗ「操作スイッチ」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 H-1∼2 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<操作スイッチ>ウインドウを表示します。

Ⓘ「工程監視」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 I-1∼5 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<工程監視>画面を表示します。
<工程監視>画面では、成形機の成形工程と、各工程の実測値を表示します。

Ⓙ「生産情報」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 J-1∼6 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<生産情報>画面を表示します。
<生産情報>画面では、生産管理関係の設定をおこないます。

Ⓚ「波形」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 K-1∼4 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<波形>画面を表示します。
<波形>画面では、スクリュ速度と樹脂圧をリアルタイムで波形表示します。

Ⓛ「履歴」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 L-1∼4 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<履歴>画面を表示します。
<履歴>画面では、成形の運転切換、エラー、成形条件変更などの履歴を表示します。

Ⓜ「支援」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 M-1∼35 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<支援>画面を表示します。
<支援>画面では、日時変更、印刷、アラーム、ネットワーク等の設定をおこないます。

Ⓝ「プログラム」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 N-1∼32 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<プログラム>画面を表示します。
<プログラム>画面では、簡易プログラム機能または、ラダープログラム機能を使用す
ることができます。

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Ⓞ「信号レコーダ」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 O-1∼4 ページ)
この画面変更ボタンを押すと、<信号レコーダ>画面を表示します。
<信号レコーダ>画面では、各アクチュエーターの動作をアナログ波形表示させます。

Ⓟ「診断」画面変更ボタン(詳細は TACT 画面集 P-1∼4 ページ)


この画面変更ボタンを押すと、<I/O 診断>画面、<軸診断>画面及び、<工程診断>
画面を表示します。
<I/O 診断>画面では、入出力信号と、モータ等の状態を確認できます。
<軸診断>画面では、サーボモータの現在の状態を表示します。
<工程診断>画面では、成形機の現在の状態を表示します。

Ⓠ「SPC」画面変更ボタン(詳細はTACT画面集 Q-1∼15ページ)
この画面変更ボタンを押すと、<SPC>画面を表示します。
<SPC>画面では、統計的手法を用いて製造工程を管理することができます。

尚、SPC 機能はオプション装備です。

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5.3 データの設定・変更操作

5.3.1 成形条件保護機能
パスワード仕様が追加されている機械は、成形条件データ不正変更防止のために、
パスワードによる成形条件保護を行うことができます。
詳細は、<支援>画面(ページ M-1∼34)を参照して下さい。

5.3.2 成形条件データの設定・変更操作


② ① ⑤ ⑥

背景黒の枠は「現在値」を表します。
表示のみですので、データの設定または、変更はできません。

現在位置を表示します。
ゲージ全体がアクチュエータの動作可能範囲を表します。
緑は現在の条件での動作範囲を表します。

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5-8

背景白の枠は「設定器」を表します。
データを設定(または、変更)したい箇所の「設定器」を軽くタッチすると、枠内が変色
し、<テンキー>ウインドウを表示しますので、データの設定等を行って下さい。

例1:「高速締速度」の設定、変更する場合

(1)「高速締速度」の下の設定器をタッチします。
(このとき選択された設定器が青く点滅します)

(2)画面右下に<テンキー>ウインドウが表示されます。

設定変更項目表示

設定範囲(単位)
EXIT:キャンセルボタン

AC:オールクリア

BS:バックスペース

+/- :プラス/マイナス

ENT :決定ボタン

EXIT: このキーを押すと、テンキーウインドウが消え、設定モードを終了し
ます。
AC: このキーを押すと、入力した数値がキャンセルされます。
BS: このキーを押すと、最後に入力した数字1字がキャンセルされます。
+/-: このキーを押すと、入力数値の符号が切り換わります。
ENT: このキーを押すと、入力数値がコントローラに記憶されます。

(3)設定したい数値を入力し「ENT」キーを押して確定します。


ON/OFF 等、選択肢が2択の場合の「スイッチ」を表します。

例2:「型取付」スイッチの切り換え

(1)「型取付」スイッチをタッチします。
「型取付」スイッチは、「ON」に切り換わり、青く点滅します。

(2)画面に<エンターキー>ウインドウが表示されます。

ENT :決定ボタン

EXIT:キャンセルボタン

(3)「ENT」キーを押して確定します。
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5-9

選択肢が3択以上の場合の「スイッチ」を表します。

例3:「型開一時停止」スイッチの切り換え

(1)「型開一時停止」スイッチをタッチします。
右図のウインドウを表示します。

(2)ウインドウ内から選択希望項目にタッチします。

(3)画面に<エンターキー>ウインドウが表示されます。

ENT :決定ボタン

EXIT:キャンセルボタン
(4)「ENT」キーを押して確定します。


ウインドウを表示するスイッチを表します。
このスイッチにタッチすると、次のウインドウを表示します。

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5-10
5.3.3 文字列入力操作
<条件切換>画面での成形条件名や、<支援>画面での成形条件メモ・汎用メモ等の文字
列を入力する設定器を選択すると、下図の<キーボード>ウインドウが表示されます。
全ての文字列入力後は、
「ENT」キーを押して下さい。

(注意)
<キーボード>ウインドウには、入力できる文字数が表示されますので、全角文字、
半角文字の入力は、指定文字数以内で行ってください。
⑨ ① ② ③ ④

⑧ ⑦ ⑩

①「←・→」 :カーソルを移動します。
②「BS」 :カーソル前の1文字を削除します。
③「DEL」 :カーソル後の1文字を削除します。
④「AC」 :オールクリア
⑤「記号」 :記号キーボードに変わります。
⑥「大文字/小文字」 :キーボードの大文字/小文字を切換えます。
⑦「SPACE」 :スペースをあけます。
(入力文字列の種類によってキーボードにSPACEがない
場合あります)
⑧「日本語」 :ボタンを押すと下図の日本語入力用キーボードになります。
日本語入力は、ローマ字入力してください。
⑨「EXIT」 :キャンセルスイッチ
⑩「ENT」 :決定スイッチ

⑪ ⑫ ⑬ ⑭

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5-11
⑪「変換」 :漢字変換を行ないます。
候補が表示されたら、候補をタッチ(テンキーで候補番号
をタッチ)し決定してください。
⑫「ひらがな変換」 :ひらがな変換を行ないます。
⑬「カタカナ変換」 :カタカナ変換を行ないます。
⑭「候補確定」 :変換候補を確定します。

5.3.4 各設定器及び表示器の単位について
取扱説明書に表示されている、各設定器及び、表示器は、国際単位系を基に作成していま
す。
射出速度、射出圧力、背圧力、スクリュ位置及び、計量速度の単位は、お客様の希望によ
り変更することができます。

・射出圧力、背圧力の表示単位・・・MPa(kgf/cm2、psi)
・射出圧力、背圧力の設定単位・・・MPa(%、kgf/cm2、psi)
・射出速度の表示単位・・・mm/s(cm3/s、inch/s)
・射出速度の設定単位・・・mm/s(%、cm3/s、inch/s)
・位置の表示・設定単位・・・mm(inch、mm& cm3、inch& cm3)
・計量速度の表示・設定単位・・・rpm(%、g/s)
・高圧型締力単位・・・kN(%、tonf)

なお、型開閉及び、エジェクタ関係の速度・圧力設定は変更できません。

・圧力・・・%
・速度・・・%

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5-12
5.4 プリンタ
プリンタは弊社指定型式の USB 対応のものを使用して下さい。

5.5 成形条件をパソコンで見る方法
コンパクトフラッシュ等の外部メディアを USB コネクタに接続し、成形条件を保存すること
ができます。
成形条件は、
「\nissei\data」フォルダ内に保存され、Windows パソコン(OS は Windows ME
以降に対応)で読み込むことができます。

成形条件ファイルのファイル名は、 「[成形条件名].JA.MLD.CSV」です。
(拡張子部の「.JA.」は表示言語によって異なります。日本語:JA、英語:EN、
スペイン語:ES、中国語:ZH、韓国語:KO、タイ語:TH)
成形条件ファイルは csv テキスト形式なので、Excel、テキストエディタ等で簡単に表示させ
ることができます。

注意:成形条件は大変重要なファイルです。成形条件が壊れる可能性があるので、成形条件
ファイルの内容及びファイル名は変更しないでください。

5.6 USBコネクタ
下図のとおり操作ボックス右に USB コネクタを装備しています。
プリンタまたは、コンパクトフラッシュ・リーダ/ライターを接続します。
USB ケーブルは 1.5m 以内のものを使用して下さい。

USB コネクタ

5.7 LANコネクタ
下図のとおり CPU ボードに LAN コネクタ(10/100BASE-TX)を装備しています。
PQ Manager 等との接続に使用します。

CPU ボード

正面左側の制御ボックスカ
バーを外すと、CPU ボードが
あります。 LAN コネクタ

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5-13
5.8 バックアップ用電池
TACTは、データ保持用とサーボモータのエンコーダ位置保持用のリチウム電池を使用し
ています。リチウム電池は、通常5年以上の寿命がありますが、早めの交換をお願いします。
リチウム電池の電圧低下が検知されると、それぞれリチウム電池の交換を促すメッセージが
表示されます。
この状態で操作電源を OFF しようとすると、以下の警告ウインドウが表示されます。

「はい」を押すと操作電源が遮断されます。
操作電源を遮断すると2時間程でデータが失われますので、速やかにリチウム電池を交換し
て下さい。

リチウム電池の交換は、下記を参照して下さい。

5.8.1 メインCPUボードのデータ保持電池
メイン CPU ボードのデータ保持電池は下記のデータを保持しています。
① 現在の成形条件
② 機械の調整データ
③ 生産実績データ
④ 履歴データ
以上のデータがリチウム電池によってデータ保持されています。
電池の寿命により出力電圧が低下すると、 「メイン CPU ボードバッテリレベルダウン」と
メッセージ表示されます。この表示がされた場合は、下図 CPU ボードのコイン型電池(型
式:CR2450)を速やかに交換して下さい。
リチウム電池の寿命により、データが失われたときは、 「5.8.2 成形機のデータ回復操作」
を参照して成形機のデータ回復操作を行って下さい。

正面左側の制御ボックスカ
バーを外すと、CPU ボードが
あります。

データ保持用ボタン電池

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5-14
5.8.2 成形機のデータ回復操作
リチウム電池の寿命により、データが失われた時に下記の手順で復旧して下さい。
(手順
が異なると表示メッセージが消えません)
① 成形機の電源を投入すると「HMI Back Up Memory erased」と表示して立ち上ります。
<OK>ボタンを押します。
② 『条件切換』画面が表示されます。
この時に、画面上部に「調整条件と成形条件を読込んでください」とメッセージが表
示されます。
③ <読込>ボタンを押します。この時に通常は表示されない「*調整条件」項目が表示
されます。
④ 「*調整条件」項目を選択し、<読込>ボタンで調整条件を読込んで下さい。
⑤ 読込が完了すると、完了ウインドウが表示されるので<確認>ボタンを押して下さい。
⑥ 調整条件と同様に、成形に使用する「成形条件」を選択し、読込んで下さい。
⑦ 操作電源を再投入して下さい。
但し、ショット数、モニタデータ、履歴等は回復できません。

上記手順は内部メモリからのデータ回復手順を説明していますが、外部メディアからの条
件読込も可能です。

外部メディアから読込を行う場合は、②の時点で外部メディアを USB コネクタに接続して


下さい。また、④で読み込む調整条件は、その成形機の製造番号に合致するファイル名の
ものを読み込んで下さい。
外部メディアの取り外し方法は、<条件切換>画面を参照して下さい。

5.8.3 軸制御ボードのデータ保持電池
射出、型及び、エジェクタの現在位置データをリチウム電池で保持しています。
リチウム電池が消耗すると、
「**軸リチウム電池レベルダウン」 (**はアクチュエータ
名)と表示されます。
この表示がされた場合は、下図軸ボードの円筒型電池(型式:ER17500)を 2 本とも交換
して下さい。
リチウム電池の寿命により、現在位置データが失われたときは、異常処理をするため動作
できません。

正面左側の制御ボックスカ
バーを外すと、CPU ボードが
あります。

軸ボードの位置データ保持
用リチウム電池は、軸ボード
上部の板金上にあります。

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5-15
5.9 エラー(異常)表示
エラー発生時は、下図のエラー表示ウインドウが表示され、そのときのエラーに応じて
エラーコードとエラーメッセージが表示されます。
表示されたエラーコードまたは、エラーメッセージにより、各エラーの原因、内容対策等を
判断することができます。
エラー表示ウインドウは、どの画面が表示されていても、最前面に表示されます。

エラー表示ウインドウは、最大 5 個まで表示します。
エラーの解除は、5.9.2 を参照して下さい。

ⓐの部分を押すと右図のように、メッセージ部分が省略されたエラー
表示ウインドウになります。
新たに異常が発生した場合は、再度上図のエラー表示ウインドウになり
ます。

5.9.1 エラーコードの構成

X1 X2 X3 X4 X5 : ( エラーメッセージ )
コード
属性
エラーレベル

《エラーレベル》
X1 はエラーレベルを示します。0∼5の6段階に別れています。

0:ワーニング/状態表示など
1:手動操作時のエラー(操作ミス、操作初期条件を充たしていない、動作結果の
エラー)
2:外部センサ、製品良否判別モニタ、及び成形機本体によるエラー検知
3:サイクル時間オーバーによるエラー
4:型締異常
5:緊急を要するエラー(ヒータ OFF 及び電源遮断を行う)

エラーレベル2∼4であっても、異常時電源遮断が行われるとエラーレベルが5に
変わります。

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《 属性 》
X2 は異常の属性を示し以下の種類があります。

0:入力エラー
X3(詳細コード)により下記のとおり分類されます。
0:入力が ON でエラーとなった
1:入力が OFF でエラーとなった
2:ラダープログラムの状態確認でエラーとなった
3:ラダープログラムの状態未確認でエラーとなった
4:簡易プログラムの入力が確認されエラーとなった
5:簡易プログラムの入力が確認できずエラーとなった
A:射出・計量工程において位置未確認でエラーとなった
B:型締・型開工程において位置未確認でエラーとなった
C:突出工程において位置未確認でエラーとなった
D:射出装置前進、冷却工程において位置未確認でエラーとなった

3:サイクルエラー
X3(詳細コード)により下記のとおり分類されます。
0:入力が OFF になるのを待ってエラーとなった
1:入力が ON になるのを待ってエラーとなった
2:ラダープログラムの状態が OFF になるのを待ってエラーとなった
3:ラダープログラムの状態が ON になるのを待ってエラーとなった
4:簡易プログラムの入力が OFF になるのを待ってエラーとなった
5:簡易プログラムの入力が ON になるのを待ってエラーとなった
A:射出・計量工程サイクルエラーです
B:型締・型開工程サイクルエラーです
C:突出工程サイクルエラーです
D:射出装置前進、冷却工程サイクルエラーです
F:その他工程サイクルエラー(エア吹出、コア前進・後退、ネジ抜きなど)です

4:モーション制御部エラー
X3(詳細コード)により下記のとおり分類されます。
1:射出軸関係のエラーです
2:計量軸関係のエラーです
3:型軸関係のエラーです
4:突出軸関係のエラーです

5:サーボモータ・サーボアンプのエラー
X3(詳細コード)により下記のとおり分類されます。
1:射出軸関係のエラーです
2:計量軸関係のエラーです
3:型軸関係のエラーです
4:突出軸関係のエラーです

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6:設定エラー
X3(詳細コード)により下記のとおり分類されます。
0:温度設定以外のエラーです。
1:温度設定関係のエラーです。

7:温度関係のエラー
X3X4X5 桁でエラーの種類を示します。
9:製品良否判別モニタエラー
X3(詳細コード)により下記のとおり分類されます。
0:射出関係のモニタエラーです。
1:計量関係のモニタエラーです。

A:シーケンスエラー

F:システムエラー

5.9.2 エラー解除方法
エラーレベル1の場合:
・操作切換スイッチを<手動>にする
・各手動切換スイッチを中立(N)位置にする
エラーレベル2∼5の場合:
・操作切換スイッチを<手動>にする
・各手動切換スイッチを中立(N)位置にする
・エラー箇所の点検・修理を行う
・制御装置表示画面のエラーメッセージ・ウインドウの異常解除スイッチを押して
下さい。
尚、エラーの中には、異常解除スイッチでエラーの解除が行えないエラーもありま
す。その場合、操作電源を再投入して下さい。

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5.9.3 エラーコード表
エラーレベルの表記は省略してあります。

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性0:入力エラー 》
 【X3】0:入力がある状態でのエラー
自動運転中に異常になり、操作切
手動モードにしてくださ 手動運転に切り換えて、異常解除して下さ
0002 換スイッチが「自動」のまま異常
い。 い。
解除スイッチを押した。
自動運転中、若しくは自動型厚調
型締スイッチをNにしてく メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
0005 整時に、手動操作スイッチがNに
ださい。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
型開スイッチをNにしてく メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
0006 整時に、手動操作スイッチがNに
ださい。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
エジェクタ前進スイッチを メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
0007 整時に、手動操作スイッチがNに
Nにしてください。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
エジェクタ後退スイッチを メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
0008 整時に、手動操作スイッチがNに
Nにしてください。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
射出スイッチをNにしてく メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
0009 整時に、手動操作スイッチがNに
ださい。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
スクリュ後退スイッチをN メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
000A 整時に、手動操作スイッチがNに
にしてください。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
射出装置前進スイッチをN メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
000B 整時に、手動操作スイッチがNに
にしてください。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
射出装置後退スイッチをN メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
000C 整時に、手動操作スイッチがNに
にしてください。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
スクリュモータ起動スイッ メッセージに従い、手動操作スイッチをOF
000E 整時に、手動操作スイッチがNに
チをOFFしてください。 Fにして下さい。
なっていない。
オーバーライド仕様が装備されて
オーバーライド仕様の誤
0011 いないのに、専用の入力X11がONし 弊社サービスマンに連絡して下さい。
り。
ている。
自動運転中、若しくは自動型厚調
コア1前進スイッチをNに メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
0012 整時に、手動操作スイッチがNに
してください。 して下さい。
なっていない。
自動運転中、若しくは自動型厚調
コア1後退スイッチをNに メッセージに従い、手動操作スイッチをNに
0013 してください。
整時に、手動操作スイッチがNに
して下さい。
なっていない。
反操作側安全ドアまたは安 反操作側安全ドアまたは安全カ
0023
全カバーを閉めて下さい。 バーが開いている。
型厚調整装置動作中に前進限/後退
型厚調整装置前進限がON
0025 限の入力があって、型厚調整装置
しています。
動作を止めた。
型厚調整装置動作中に前進限/後退
型厚調整装置後退限がON
0026 限の入力があって、型厚調整装置
しています。
動作を止めた。
射出装置前進確認スイッチ 型取付時に射出装置前進確認ス
0027 射出装置を後退させて下さい。
がONしています。 イッチがONしている。
射出装置後退限に達しまし 自動運転時に射出装置後退限近接
0028 射出装置後退位置を確認して下さい。
た。 スイッチがONした。
特注で取り付けられた異常警報装
入力X2Fに異常信号が入
置等より入力された異常であり、
002F 力され、緊急停止しまし 添付電気回路図を参照して下さい。
緊急停止し、電源遮断が行われ
た。
た。
特注で取り付けられた異常警報装
入力X30に異常信号が入
置等より入力された異常であり、 手動運転での各操作は可能です。添付電気回
0030 力され、サイクル停止しま
ワンサイクル終了後に成形機が停 路図を参照して下さい。
した。
止した。
同時に表示されるインバータ関係
左記原因を解除したのち、異常解除ボタンを
0031 インバータエラー発生 のエラーメッセージに異常原因が
押して下さい。
表示されます。

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5-19

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


簡易プログラム機能で選択してい
簡易プログラム機能 異常
0034 る入力X34が確認され、異常処 入力X34を確認して下さい。
処理(A∼E)。
理A∼Eを行った。
簡易プログラム機能で選択してい
簡易プログラム機能 異常
0035 る入力X35が確認され、異常処 入力X35を確認して下さい。
処理(A∼E)。
理A∼Eを行った。
簡易プログラム機能で選択してい
簡易プログラム機能 異常
0036 る入力X36が確認され、異常処 入力X36を確認して下さい。
処理(A∼E)。
理A∼Eを行った。
簡易プログラム機能で選択してい
簡易プログラム機能 異常
0037 る入力X37が確認され、異常処 入力X37を確認して下さい。
処理(A∼E)。
理A∼Eを行った。
コア1前進LSがONして コア1前進LSが、前進していて コア状態及び前進確認スイッチ等を確認して
0040
います。 はいけない時にONしている。 下さい。
コア1後退LSがONして コア1後退LSが、後退していて コア状態及び後退確認スイッチ等を確認して
0041
います。 はいけない時にONしている。 下さい。
 【X3】1:入力がない状態でのエラー
モータ電源を入れてくださ モータ電源スイッチOFF状態で、成
0100
い。 形機を操作しようとした。
計量停止PBが押されまし 自動運転中に計量停止PBが押さ
010D
た。 れた。
モータ起動PBを確認して モータ電源入力OFF状態で、成形機 反操作側安全ドアLS1Dの接点が開いてな
0120
ください。 を操作しようとした。 いか、確認してください。
操作側安全ドアを閉めてく 操作側安全ドアが開放時に禁止動
0121
ださい。 作が行われました。
操作側安全ドアを閉めてく 操作側安全ドアが開放時に禁止動
0122
ださい。 作が行われました。
上部安全カバーを閉めて下
0124 上部安全カバーが開いている。 上部安全カバーを閉じて下さい。
さい。
射出装置後退限に達しまし 自動運転時に射出装置後退限近接
0128 射出装置後退位置を確認して下さい。
た。 スイッチがOFFした。
自動運転時、エジェクタ工程にて 反転シュータ良品側/不良品側確認スイッチ
反転シュータ 良品側LSが
0129 成形品が良品なのに反転シュータ の状態を確認して下さい。(「モニタ」画面
確認されません。
の良品側LSが確認されない。 の『製品搬出』が《反転シュータ》選択時)
自動運転時、エジェクタ工程にて
反転シュータ良品側/不良品側確認スイッチ
反転シュータ 不良品側LS 成形品が不良品なのに反転シュー
012A の状態を確認して下さい。(「モニタ」画面
が確認されません。 タの不良品側LSが確認されな
の『製品搬出』が《反転シュータ》選択時)
い。
型締工程時、エジェクタは後退限
エジェクタ板後退LSが確 位置にあるのに、エジェクタ板後 エジェクタ板後退確認スイッチや異物の挟み
012B
認されません。 退近接スイッチ(特注取り付け)の 込みが無いか確認して下さい。
入力が確認されない。
パージングカバーが開いて
012D パージングガードが開いている。 パージングガードを閉めて下さい。
います。
射出装置定位置LS未確 自動運転時、射出装置が成形可能
0132 認。 位置にない
射出装置を定位置に戻して下さい。
射出装置を成形可能状態に
射出装置定位置LSの調整を確認して下さい。
戻してください。
型締インタロック入力(X38)に接続され
型締インタロック信号が確 型締工程時、型締インタロック入
0138 ている周辺機器等の信号出力状態を確認して
認されません。 力が確認されない。
下さい。
型開インタロック入力(X39)に接続され
型開インタロック信号が確 型開工程時、型開インタロック入
0139 ている周辺機器等の信号出力状態を確認して
認されません。 力が確認されない。
下さい。
エジェクタ工程エジェクタ前進開 エジェクタ前進開始入力(X3B)に接続さ
エジェクタ前進開始信号が
013B 始時、エジェクタ前進開始信号が れている周辺機器等の信号出力状態を確認し
確認されません。
確認されない。 て下さい。
エジェクタ工程エジェクタ後退開 エジェクタ後退開始入力(X3C)に接続さ
エジェクタ後退開始信号が
013C 始時、エジェクタ後退開始信号が れている周辺機器等の信号出力状態を確認し
確認されません。
確認されない。 て下さい。
射出インタロック入力(X3D)に接続され
射出インタロック信号が確 射出工程時、射出インタロック入
013D ている周辺機器等の信号出力状態を確認して
認されません。 力が確認されていない
ください。
コア1前進LSが、確認していな
コア1前進LSが確認され コア状態及び前進確認スイッチ等を確認して
0140 くてはいけない時にOFFしてい
ません。 下さい。
る。

JPN-5ET-NEX-05
5-20

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


コア1後退LSが、確認していな
コア1後退LSが確認され コア状態及び後退確認スイッチ等を確認して
0141 くてはいけない時にOFFしてい
ません。 下さい。
る。
 【X3】3:ラダープログラムの入力が確認ができずエラー
ラダープログラムの型締イ 型締工程でラダープログラム型締
ラダープログラムの型締インタロック入力を
0300 ンタロック信号が確認され インタロック入力が確認されな
確認して下さい。
ません。 い。
ラダープログラムの型開イ 型開工程でラダープログラム型開
ラダープログラムの型開インタロック入力を
0301 ンタロック信号が確認され インタロック入力が確認されな
確認して下さい。
ません。 い。
ラダープログラムのエジェ エジェクタ工程エジェクタ前進開
ラダープログラムのエジェクタ前進開始入力
0304 クタ前進開始信号が確認さ 始時にラダープログラムエジェク
を確認して下さい。
れません。 タ前進開始入力が確認されない。
ラダープログラムのエジェ エジェクタ工程エジェクタ後退開
ラダープログラムのエジェクタ後退開始入力
0305 クタ後退開始信号が確認さ 始時にラダープログラムエジェク
を確認して下さい。
れません。 タ後退開始入力が確認されない。
エジェクタ工程エジェクタ前進中
ラダープログラムのエジェ
にラダープログラムエジェクタ前 ラダープログラムのエジェクタ前進インタ
0306 クタ前進インタロック信号
進インタロック入力が確認されな ロック入力を確認して下さい。
が確認されません。
い。
エジェクタ工程エジェクタ後退中
ラダープログラムのエジェ
にラダープログラムエジェクタ後 ラダープログラムのエジェクタ後退インタ
0307 クタ後退インタロック信号
退インタロック入力が確認されな ロック入力を確認して下さい。
が確認されません。
い。
ラダープログラムのノズル 射出装置前進工程でラダープログ
ラダープログラムの射出装置前進開始入力を
0308 前進開始信号が確認されま ラムノズル前進開始入力が確認さ
確認して下さい。
せん。 れない。
ラダープログラムのノズル 射出装置後退工程でラダープログ
ラダープログラムの射出装置後退開始入力を
0309 後退開始信号が確認されま ラムノズル後退開始入力が確認さ
確認して下さい。
せん。 れない。
ラダープログラムの射出イ 射出工程でラダープログラム射出
ラダープログラムの射出インタロック入力を
0310 ンタロック信号が確認され インタロック入力が確認されな
確認して下さい。
ません。 い。
ラダープログラムの計量開 計量工程でラダープログラム計量 ラダープログラムの計量開始入力を確認して
0311
始信号が確認されません。 開始入力が確認されない。 下さい。
ラダープログラムの射出開 射出工程でラダープログラム射出 ラダープログラムの射出開始入力を確認して
0312
始信号が確認されません。 開始入力が確認されない。 下さい。
ラダープログラムが出力する、異
ラダープログラム 異常処 ラダープログラムの異常処理A出力条件を確
030A 常処理A信号が確認され、異常処
理A。 認して下さい。
理Aを行った。
ラダープログラムが出力する、異
ラダープログラム 異常処 ラダープログラムの異常処理B出力条件を確
030B 常処理B信号が確認され、異常処
理B。 認して下さい。
理Bを行った。
ラダープログラムが出力する、異
ラダープログラム 異常処 ラダープログラムの異常処理C出力条件を確
030C 常処理C信号が確認され、異常処
理C。 認して下さい。
理Cを行った。
ラダープログラムが出力する、異
ラダープログラム 異常処 ラダープログラムの異常処理D出力条件を確
030D 常処理D信号が確認され、異常処
理D。 認して下さい。
理Dを行った。
ラダープログラムが出力する、異
ラダープログラム 異常処 ラダープログラムの異常処理E出力条件を確
030E 理E。
常処理E信号が確認され、異常処
認して下さい。
理Eを行った。
 【X3】5:簡易プログラム機能の入力が確認できずエラー
簡易プログラム機能 射出
簡易プログラム機能で選択してい 簡易プログラム機能で射出開始信号を選択し
開始信号が確認されませ
0501 る射出開始信号(入力X34∼X ている入力(X34∼X37)を確認して下
ん。(入力X34∼X3
37)が確認されない。 さい。
7)
簡易プログラム機能 計量
簡易プログラム機能で選択してい 簡易プログラム機能で計量開始信号を選択し
開始信号が確認されませ
0502 る計量開始信号(入力X34∼X ている入力(X34∼X37)を確認して下
ん。(入力X34∼X3
37)が確認されない。 さい。
7)
簡易プログラム機能 ノズ
簡易プログラム機能で選択してい 簡易プログラム機能でノズル前進開始信号を
ル前進開始信号が確認され
0503 るノズル前進開始信号(入力X3 選択している入力(X34∼X37)を確認
ません。(入力X34∼X
4∼X37)が確認されない。 して下さい。
37)
簡易プログラム機能 ノズ
簡易プログラム機能で選択してい 簡易プログラム機能でノズル後退開始信号を
ル後退開始信号が確認され
0504 るノズル後退開始信号(入力X3 選択している入力(X34∼X37)を確認
ません。(入力X34∼X
4∼X37)が確認されない。 して下さい。
37)

JPN-5ET-NEX-05
5-21

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


 【X3】A∼D:位置(成形機状態)が確認できずエラー
自動運転開始時、計量完了が確認
0AA0 計量完了していません。 計量動作完了後、自動運転を行って下さい。
されていなかった。
現在型位置が型開停止位置より小
型開停止位置が確認されま 型開停止位置まで型開動作を行った後、手動
0BA0 さな状態にあるとき、手動エジェ
せん。 エジェクタ操作を行って下さい。
クタ操作を行った。
現在エジェクタ位置がエジェクタ
エジェクタ後退限位置が確 エジェクタ強制後退後、型締動作を行いま
0CA0 後退停止位置より大きい状態で型
認されません。 す。
締をした。

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5-22

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性3:サイクルエラー 》
 【X3】0:入力がある状態でのエラー
操作側安全ドアを開けて、 半自動運転のサイクル完了時、安
サイクルモニタ時間内に安全ドア開閉を行っ
3022 製 品 を 取 り 出 し て く だ さ 全ドア開閉が確認できず、サイク
て下さい。
い。 ル異常が発生した。
 【X3】1:入力がない状態でのエラー
自動運転時、禁止工程で操作側安
操作側安全ドアを閉めてく 全ドアを開き、サイクルモニタ時 サイクルモニタ時間内に、操作側安全ドアを
3121
ださい。 間内に操作側安全ドアを閉めな 閉めて下さい。
かった。
自動運転時、禁止工程で操作側安
操作側安全ドアを閉めてく 全ドアを開き、サイクルモニタ時 サイクルモニタ時間内に、操作側安全ドアを
3122
ださい。 間内に操作側安全ドアを閉めな 閉めて下さい。
かった。
自動運転時、射出装置前進工程で
射出装置前進確認スイッチ 射出装置前進確認スイッチが確認 射出装置前進確認スイッチを確認して下さ
3127
がOFFしています。 できず、サイクル異常が発生し い。
た。
自動運転時、型締工程でエジェク
エジェクタ板後退LSが確 タ板後退近接スイッチ(特注取り付 エジェクタ板後退確認スイッチや異物の挟み
312B 認されません。 け)が確認できず、サイクル異常が 込みが無いか確認して下さい。
発生した。
自動運転時、型締工程で型締イン 型締インタロック入力(X38)に接続され
型締インタロック信号が確
3138 タロック入力が確認できず、サイ ている周辺機器等の信号出力状態を確認して
認されません。
クル異常が発生した。 下さい。
自動運転時、型開工程で型開イン 型開インタロック入力(X39)に接続され
型開インタロック信号が確
3139 タロック入力が確認できず、サイ ている周辺機器等の信号出力状態を確認して
認されません。
クル異常が発生した。 下さい。
自動運転時、中間時間工程でサイ サイクルスタート入力(X3A)に接続され
サイクルスタート信号が確
313A クルスタート信号が確認されず、 ている周辺機器等の信号出力状態を確認して
認されません。
サイクル異常が発生した。 下さい。
自動運転時、エジェクタ工程エ
エジェクタ前進開始入力(X3B)に接続さ
エジェクタ前進開始信号が ジェクタ前進開始時にエジェクタ
313B れている周辺機器等の信号出力状態を確認し
確認されません。 前進開始信号が確認されず、サイ
て下さい。
クル異常が発生した。
自動運転時、エジェクタ工程エ
エジェクタ後退開始入力(X3C)に接続さ
エジェクタ後退開始信号が ジェクタ後退開始時にエジェクタ
313C れている周辺機器等の信号出力状態を確認し
確認されません。 後退開始信号が確認されず、サイ
て下さい。
クル異常が発生した。
自動運転時、型開工程型開一時停 再型開開始入力(X3E)に接続されている
再型開開始信号が確認され
313E 止で再型開開始信号が確認でき 周辺機器等の信号出力状態を確認して下さ
ません。
ず、サイクル異常が発生した。 い。
 【X3】3:ラダープログラムの入力が確認ができずエラー
自動運転時、型締工程でラダープ
ラダープログラムの型締イ
ログラム型締インタロック入力が ラダープログラムの型締インタロック入力を
3300 ンタロック信号が確認され
確認できず、サイクル異常が発生 確認して下さい。
ません。
した。
自動運転時、型開工程でラダープ
ラダープログラムの型開イ
ログラム型開インタロック入力が ラダープログラムの型開インタロック入力を
3301 ンタロック信号が確認され
確認して下さい。
確認できず、サイクル異常が発生
ません。
した。
自動運転時、型開工程型開一時停
ラダープログラムの再型開
止でラダープログラム再型開開始 ラダープログラムの再型開開始入力を確認し
3302 開始信号が確認されませ
入力が確認できず、サイクル異常 て下さい。
ん。
が発生した。
自動運転時、エジェクタ工程エ
ラダープログラムのエジェ ジェクタ前進開始時にラダープロ
ラダープログラムのエジェクタ前進開始入力
3304 クタ前進開始信号が確認さ グラムエジェクタ前進開始入力が
を確認して下さい。
れません。 確認されず、サイクル異常が発生
した。
自動運転時、エジェクタ工程エ
ラダープログラムのエジェ ジェクタ後退開始時にラダープロ
ラダープログラムのエジェクタ後退開始入力
3305 クタ後退開始信号が確認さ グラムエジェクタ後退開始入力が
を確認して下さい。
れません。 確認されず、サイクル異常が発生
した。

JPN-5ET-NEX-05
5-23

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


自動運転時、エジェクタ工程エ
ラダープログラムのエジェ ジェクタ前進中にラダープログラ
ラダープログラムのエジェクタ前進インタ
3306 クタ前進インタロック信号 ムエジェクタ前進インタロック入
ロック入力を確認して下さい。
が確認されません。 力が確認できず、サイクル異常が
発生した。
自動運転時、エジェクタ工程エ
ラダープログラムのエジェ ジェクタ後退中にラダープログラ
ラダープログラムのエジェクタ後退インタ
3307 クタ後退インタロック信号 ムエジェクタ後退インタロック入
ロック入力を確認して下さい。
が確認されません。 力が確認できず、サイクル異常が
発生した。
自動運転時、射出装置前進工程で
ラダープログラムのノズル
ラダープログラムノズル前進開始 ラダープログラムの射出装置前進開始入力を
3308 前進開始信号が確認されま
入力が確認されず、サイクル異常 確認して下さい。
せん。
が発生した。
自動運転時、射出装置後退工程で
ラダープログラムのノズル
ラダープログラムノズル後退開始 ラダープログラムの射出装置後退開始入力を
3309 後退開始信号が確認されま
入力が確認されず、サイクル異常 確認して下さい。
せん。
が発生した。
自動運転時、計量工程でラダープ
ラダープログラムの計量開 ラダープログラムの計量開始入力を確認して
3311 ログラム計量開始入力が確認され
始信号が確認されません。 下さい。
ず、サイクル異常が発生した。
自動運転時、射出工程でラダープ
ラダープログラムの射出開 ラダープログラムの射出開始入力を確認して
3312 ログラム射出開始入力が確認され
始信号が確認されません。 下さい。
ず、サイクル異常が発生した。
自動運転時、中間時間工程でラ
ラダープログラムのサイク
ダープログラムサイクルスタート ラダープログラムのサイクルスタート入力を
3314 ルスタート信号が確認され
入力が確認されず、サイクル異常 確認して下さい。
ません。
が発生した。
 【X3】5:簡易プログラム機能の入力が確認できずエラー
自動運転時、簡易プログラム機能
簡易プログラム機能 製品 簡易プログラム機能で製品落下信号を選択し
で選択している製品落下信号(入
3500 落下が確認されません。 ている入力(X34∼X37)を確認して下
力X34∼X37)が確認され
(入力X34∼X37) さい。
ず、サイクル異常が発生した。
簡易プログラム機能 射出 自動運転時、簡易プログラム機能
簡易プログラム機能で射出開始信号を選択し
開 始 信 号 が 確 認 さ れ ま せ で選択している射出開始信号(入
3501 ている入力(X34∼X37)を確認して下
ん 。 ( 入 力 X 3 4 ∼ X 3 力X34∼X37)が確認され
さい。
7) ず、サイクル異常が発生した。
簡易プログラム機能 計量 自動運転時、簡易プログラム機能
簡易プログラム機能で計量開始信号を選択し
開 始 信 号 が 確 認 さ れ ま せ で選択している計量開始信号(入
3502 ている入力(X34∼X37)を確認して下
ん 。 ( 入 力 X 3 4 ∼ X 3 力X34∼X37)が確認され
さい。
7) ず、サイクル異常が発生した。
自動運転時、簡易プログラム機能
簡易プログラム機能 ノズ
で選択しているノズル前進開始信 簡易プログラム機能でノズル前進開始信号を
ル前進開始信号が確認され
3503 ません。(入力X34∼X
号(入力X34∼X37)が確認 選択している入力(X34∼X37)を確認
されず、サイクル異常が発生し して下さい。
37)
た。
自動運転時、簡易プログラム機能
簡易プログラム機能 ノズ
で選択しているノズル後退開始信 簡易プログラム機能でノズル後退開始信号を
ル後退開始信号が確認され
3504 号(入力X34∼X37)が確認 選択している入力(X34∼X37)を確認
ません。(入力X34∼X
されず、サイクル異常が発生し して下さい。
37)
た。
 【X3】A∼D:位置(成形機状態)が確認できずエラー
自動運転時、計量工程計量前デコ
計量前デコンプ完了位置が 計量前デコンプ速度及び距離設定を確認して
ンプ動作中、計量前デコンプ完了
3A50 確認されずサイクルエラー 下さい。運転中に設定変更を行うと、異常に
位置に到達できず、サイクル異常
が発生しました。 なる可能性があります。
が発生した。
自動運転時、計量工程計量開始時
計量開始時期アップ待ち中 計量開始時期設定を大きくする場合は、工程
期中、計量開始時期アップが確認
3A60 サイクルエラーが発生しま 監視幅以内で少しづつ大きな設定値に変更し
されず、サイクル異常が発生し
した。 て下さい。
た。
計量2速切換位置(VSL 自動運転時、計量工程計量1速動 計量速度及び位置設定を確認して下さい。運
3A61 1)が確認されずサイクル 作中、計量2速切換位置に到達で 転中に設定変更を行うと、異常になる可能性
エラーが発生しました。 きず、サイクル異常が発生した。 があります。
材料供給状態を確認して下さい。
計量3速切換位置(VSL 自動運転時、計量工程計量2速動 計量速度及び位置設定を確認して下さい。運
3A62 2)が確認されずサイクル 作中、計量3速切換位置に到達で 転中に設定変更を行うと、異常になる可能性
エラーが発生しました。 きず、サイクル異常が発生した。 があります。
材料供給状態を確認して下さい。

JPN-5ET-NEX-05
5-24

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


計量停止位置(SM)が確 自動運転時、計量工程計量動作 計量速度及び位置設定を確認して下さい。運
3A63 認されずサイクルエラーが 中、SM位置に到達できず、サイ 転中に設定変更を行うと、異常になる可能性
発生しました。 クル異常が発生した。 があります。
材料供給状態を確認して下さい。
デコンプ完了位置が確認さ 自動運転時、計量工程デコンプ動 デコンプ速度及び距離設定を確認して下さ
3A70 れずサイクルエラーが発生 作中、デコンプ完了位置に到達で い。運転中に設定変更を行うと、異常になる
しました。 きず、サイクル異常が発生した。 可能性があります。
自動運転時、型締工程高速型締動 型締速度及び中間低速開始位置設定を確認し
型締中間低速開始位置が確
作中、型締中間低速開始位置に到 て下さい。運転中に設定変更を行うと、異常
3B00 認されずサイクルエラーが
達できず、サイクル異常が発生し になる可能性があります。(型締中間低速使
発生しました。
た。 用)
自動運転時、型締工程型締中間低 型締中間低速速度及び中間低速終了位置設定
型締中間低速終了位置が確
速動作中、型締中間低速終了位置 を確認して下さい。運転中に設定変更を行う
3B01 認されずサイクルエラーが
に到達できず、サイクル異常が発 と、異常になる可能性があります。(型締中
発生しました。
生した。 間低速使用)
型締低速低圧位置が確認さ 自動運転時、型締工程高速型締動 型締速度及び低速低圧位置設定を確認して下
3B02 れずサイクルエラーが発生 作中、型締低速低圧位置に到達で さい。運転中に設定変更を行うと、異常にな
しました。 きず、サイクル異常が発生した。 る可能性があります。
高圧型締位置が確認されず 自動運転時、型締工程高圧型締動 型締低速速度・圧力及び高圧位置設定を確認
3B03 サイクルエラーが発生しま 作中、高圧型締位置に到達でき して下さい。運転中に設定変更を行うと、異
した。 ず、サイクル異常が発生した。 常になる可能性があります。
異物の挟み込みがないか確認して下さい。
一次型締完了が確認されず 自動運転時、型締工程一次型締動 一次型締圧力設定を確認して下さい。運転中
3B10 サイクルエラーが発生しま 作中、一次型締停止位置に到達で に設定変更を行うと、異常になる可能性があ
した(CPN3)。 きず、サイクル異常が発生した。 ります。
高圧型締完了が確認されず 自動運転時、型締工程高圧型締動 高圧型締圧力設定を確認して下さい。運転中
3B11 サイクルエラーが発生しま 作中、高圧型締停止位置に到達で に設定変更を行うと、異常になる可能性があ
した。 きず、サイクル異常が発生した。 ります。
高速型開1開始位置が確認 自動運転時、型開工程初期型開動 初期開速度及び型開1開始位置設定を確認し
3B51 されずサイクルエラーが発 作中、型開1開始位置に到達でき て下さい。運転中に設定変更を行うと、異常
生しました。 ず、サイクル異常が発生した。 になる可能性があります。
型開1速度及び型開2開始位置設定を確認し
高速型開2開始位置が確認 自動運転時、型開工程型開動作
て下さい。運転中に設定変更を行うと、異常
3B52 されずサイクルエラーが発 中、型開2開始位置に到達でき
になる可能性があります。(型開2段使用
生しました。 ず、サイクル異常が発生した。
時)
型開スロー位置が確認され 自動運転時、型開工程型開動作 型開速度及び型開スロー位置設定を確認して
3B53 ずサイクルエラーが発生し 中、型開スロー位置に到達でき 下さい。運転中に設定変更を行うと、異常に
ました。 ず、サイクル異常が発生した。 なる可能性があります。
型開停止位置が確認されず 自動運転時、型開工程型開動作 型開速度又は型開スロー速度及び型開停止位
3B54 サイクルエラーが発生しま 中、型開停止位置に到達できず、 置設定を確認して下さい。運転中に設定変更
した。 サイクル異常が発生した。 を行うと、異常になる可能性があります。
自動運転時、エジェクタ工程エ 突出EV1・EP1及び2速切換位置設定を
エジェクタ前進2速切換位
ジェクタ前進1速動作中、エジェ 確認して下さい。運転中に設定変更を行う
3C00 置が確認されずサイクルエ
クタ前進2速切換位置に到達でき と、異常になる可能性があります。(パター
ラーが発生しました。
ず、サイクル異常が発生した。 ン2・4選択)
自動運転時、エジェクタ工程エ
エジェクタ前進限位置が確 突出EV1又はEV2・EP1及び前進限位
ジェクタ前進動作中、前進限位置
3C01 認されずサイクルエラーが 置設定を確認して下さい。運転中に設定変更
に到達できず、サイクル異常が発
発生しました。 を行うと、異常になる可能性があります。
生した。
自動運転時、エジェクタ工程エ 突出EV3・EP1及び反復前進限位置設定
エジェクタ反復前進限位置
ジェクタ反復前進動作中、反復前 を確認して下さい。運転中に設定変更を行う
3C02 が確認されずサイクルエ
進限位置に到達できず、サイクル と、異常になる可能性があります。(回数設
ラーが発生しました。
異常が発生した。 定が2回以上)
自動運転時、エジェクタ工程エ
エジェクタ一時停止時間 一時停止時間設定を大きくする場合は、工程
ジェクタ一時停止中、一時停止時
3C10 アップ待ち中サイクルエ 監視幅以内で少しづつ大きな設定値に変更し
間アップが確認されず、サイクル
ラーが発生しました。 て下さい。
異常が発生した。
自動運転時、エジェクタ工程エ
エジェクタ後退限位置が確 突出EV4・EP2設定を確認して下さい。
ジェクタ後退動作中、後退限位置
3C20 認されずサイクルエラーが 運転中に設定変更を行うと、異常になる可能
に到達できず、サイクル異常が発
発生しました。 性があります。
生した。
自動運転時、エジェクタ工程エ
エジェクタ反復後退限位置 突出EV4・EP2及び反復後退限位置設定
ジェクタ反復後退動作中、反復後
3C21 が確認されずサイクルエ を確認して下さい。運転中に設定変更を行う
退限位置に到達できず、サイクル
ラーが発生しました。 と、異常になる可能性があります。
異常が発生した。
MIP開始時期アップ待ち 自動運転時、MIP工程開始時間 開始時期設定を大きくする場合は、工程監視
3C51 中サイクルエラーが発生し 中、開始時期アップが確認され 幅以内で少しづつ大きな設定値に変更して下
ました。 ず、サイクル異常が発生した。 さい。

JPN-5ET-NEX-05
5-25

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


3C52- MIP前進完了が確認され 自動運転時、MIP工程MIP前
MIP時間設定を大きくする場合は、工程監
ずサイクルエラーが発生し 進動作中、前進動作完了が確認さ 視幅以内で少しづつ大きな設定値に変更して
3C55 ました。 れず、サイクル異常が発生した。 下さい。
前進時間及び速度・圧力設定を確認して下さ
い。運転中に設定変更を行うと、異常になる
可能性があります。
型締完了が確認されずサイ 自動運転時、射出完了後に高圧型
射出開始型位置及び高圧型締圧力設定を確認
3D51 クルエラーが発生しました 締停止位置に到達できず、サイク
して下さい。
(型締中射出)。 ル異常が発生した。
一次型締圧力設定を確認して下さい。運転中
に設定変更を行うと、異常になる可能性があ
ります。
エア吹き1タイマアップ待 自動運転時、中間時間工程開始時 エア吹開始及びエア吹時間設定を大きくする
3F00 ち中にサイクル異常が発生 にエア吹き1完了が確認されず、 場合は、工程監視幅以内で少しづつ大きな設
しました。 サイクル異常が発生した。 定値に変更して下さい。
エア吹き2タイマアップ待 自動運転時、中間時間工程開始時 エア吹開始及びエア吹時間設定を大きくする
3F01 ち中にサイクル異常が発生 にエア吹き2完了が確認されず、 場合は、工程監視幅以内で少しづつ大きな設
しました。 サイクル異常が発生した。 定値に変更して下さい。

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5-26

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性4:モーション制御部のエラー 》
スクリュ後退オーバランし アクチェータの現在位置が、オー 手動操作スイッチにより動作範囲内に戻して
4100 ました。 バラン位置を超えた。 ください。
アクチェータの現在位置が、オー 手動操作スイッチにより動作範囲内に戻して
4101 射出オーバランしました。
バラン位置を超えた。 ください。
アクチェータの現在位置が、オー 手動操作スイッチにより動作範囲内に戻して
4300 型開オーバランしました。
バラン位置を超えた。 ください。
アクチェータの現在位置が、オー 手動操作スイッチにより動作範囲内に戻して
4301 型締オーバランしました。
バラン位置を超えた。 ください。
エジェクタ前進オーバラン アクチェータの現在位置が、オー 手動操作スイッチにより動作範囲内に戻して
4400
しました。 バラン位置を超えた。 ください。
エジェクタ後退オーバラン アクチェータの現在位置が、オー 手動操作スイッチにより動作範囲内に戻して
4401
しました。 バラン位置を超えた。 ください。
外力によってアクチェータが動か
されてしまった時など、アク
チェータの動作許容範囲を超える
と表示される場合がある。
下記X3桁は、エラー箇所に応じて数字が変わります。また、エラーメッセージの**にエラーが出た場所の名称が表
示されます。
機械的摺動抵抗の増大、メカ突き
当て、動作圧力設定が低い等の理
4X302 * * 軸 位 置 偏 差 オー バフ 由で、アクチェータの作動が阻害
ロー
された場合に表示されることがあ
る。
サーボモータの位置データ取得異
4X303 **軸 エンコーダ異常 弊社サービスマンに連絡して下さい。
常。
サーボモータの運転速度が許容範
4X304 **軸 過速度。
囲を越えた。
過大な外力によってアクチェータ
が動かされ、表示される場合があ
る。
**軸 トルク指令ハード異
4X305 制御装置の内部異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。

4X306 **軸 停止待ち時間 制御装置の内部異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
オーバ
4X307 **軸 目標位置設定 制御装置の内部異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
オーバ
4X30A **軸 エンコーダ異常 (多 位置検出装置の異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
回転オーバ)
4X30B **軸 エンコーダ異常 (回 何らかの理由でモータが回転して 電源再投入で異常解除されます。
転中に電源が入った) いる状態で、電源が投入された。
2モータ同期運転の場合、両モー 異常の出たアクチェータを低速で手動運転
4X321 **軸 同期ずれ異常。 タの位置ずれが許容範囲を超え し、外力を受けない位置まで動かしてくださ
た。 い。
外力が残っている状態で運転停止
した時などに発生する場合があ
る。
**軸 ゼロクランプ入力が 安全装置開放など、動作禁止状態
4X322
あります。 で表示されることがある。
何らかの理由でモータが回転して
4X340 **軸 運転準備完了してい いる状態で、モータ制御を行おう モータ回転停止を待って(時間経過後)から
ません。 操作を行ってください。
とした。
4X3A0 **軸 メカパラメータ2設 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
定異常
4X3A1 **軸 メカパラメータ3設 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
定異常
4X3A2 **軸 速度設定異常 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
4X3A3 **軸 圧力設定異常 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
**軸 位置リミッタ設定異
4X3A4 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。

4X3A5 **軸 速度リミッタ設定異 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。

4X3A6 **軸 トルクリミッタ設定 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
異常
4X3A7 **軸 目標位置設定異常 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
4X3A8 **軸 位置ループ 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
設定異常
**軸 速度ループ
4X3A9 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
設定異常
JPN-5ET-NEX-05
5-27

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


**軸 圧力ループ
4X3AA 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
設定異常
**軸 外乱オブザーバー設
4X3AB 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
定異常
**軸 速度オブザーバー設
4X3AC 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
定異常
**軸 同期ずれ補正ゲイン
4X3AD 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
設定異常
**軸 原点復帰
4X3AE 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
設定異常
**軸 機能フラグ
4X3AF 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
設定異常
**軸 準備完了していませ
4X3FF 制御装置の内部パラメータ異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ん。
4EC0-
制御装置の内部異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
4EFF
4FC0-
制御装置の内部異常です。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
4FFC
4F00-
制御装置内部パラメータの異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
4F06
4F10-
制御装置内部パラメータの異常。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
4F16

JPN-5ET-NEX-05
5-28

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性5:サーボモータ・サーボアンプのエラー 》
下記X3桁は、エラー箇所に応じて数字が変わります。また、エラーメッセージの ** にエラー箇所
各サーボモータの位置データ保持
予防処置として、4∼5年に1回は必ずリチウ
5X310 **軸 バッテリーエラー。 用リチウム電池の寿命により、位
ム電池を交換して下さい。
置データが消失してしまった。
弊社サービスマンに連絡して下さい。
5X351 **軸 ドライバ異常(過電 弊社サービスマンに連絡して下さい。
流)
成形条件を見直し、運転負荷を下げてくださ
5X352 **軸 過負荷運転です。 サーボモータが過負荷停止した。 い。過負荷エラーを繰り返しますと、モータ
焼損などの事故が起きることがあります。
尚、エラーの解除は、異常解除スイッチによ
り行って下さい。操作電源の再投入による解
除ですと、モータ温度の推定が不正確にな
り、モータを焼損する恐れがあります。

成形条件を見直し、運転負荷を下げてくださ
5X353 **軸 アンプまたは回生抵 サーボモータの運転負荷が大き過 い。このエラーを繰り返しますと、モータ焼
抗の過熱です。 ぎる可能性がある。
損などの事故が起きることがあります。
サーボモータを激しく急減速させ 成形条件を見直して下さい。異常解除できな
5X355 **軸 ドライバ異常(過電 るような使い方をした場合に発生 い場合は、弊社サービスマンに連絡して下さ
圧/回生異常)
する可能性がある。 い。
5X356 **軸 ドライバ異常(過速 弊社サービスマンに連絡して下さい。
度)
サーボアンプへの電源入力配線の断線、緩み
5X357 **軸 アンプ制御電源の異 サーボアンプへの制御電源、主回 がないか点検してください。また、入力電圧
常が検出されました。 路電源の異常。
に異常がないか、点検してください。

5X358 **軸 ドライバ異常(エン 弊社サービスマンに連絡して下さい。


コーダ/バッテリー異常)

5X359 **軸 アンプ主電源低下。 サーボアンプの動力用電圧の異 サーボアンプへの主回路入力電圧が、高過ぎ


常。 或いは低過ぎないか点検してください。

サーボアンプへの電源入力配線の断線、緩み
5X35A **軸 アンプの主電源欠相 サーボアンプへの制御電源、主回 がないか点検してください。また、入力電圧
が検出されました。 路電源の異常。
に異常がないか、点検してください。

5X35C **軸 モータ動力線の断線 サーボモータへの動力配線の異 サーボモータへの動力配線の断線、緩みがな


が検出されました。 常。 いか点検してください。
**軸 ドライバ異常(偏差
5X35D 弊社サービスマンに連絡して下さい。
過大異常)
**軸 ドライバ異常(サー
5X35F 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ボプロセッサ/メモリ/CP
5X360 **軸 過負荷運転です。
**軸 ドライバ異常(過速
5X362 弊社サービスマンに連絡して下さい。
度/エンコーダ通信異常)

5X363 **軸 アンプ主回路電圧異 サーボアンプの動力用電圧の異 サーボアンプへの主回路入力電圧が、高過ぎ


常。 常。 或いは低過ぎないか点検してください。
サーボモータを激しく急減速させ 成形条件を見直して下さい。異常解除できな
5X364 **軸 ドライバ異常(回生 るような使い方をした場合に発生 い場合は、弊社サービスマンに連絡して下さ
異常)
する可能性がある。 い。
サーボアンプへの電源入力配線の断線、緩み
5X365 **軸 アンプの主電源欠相 サーボアンプへの制御電源、主回 がないか点検してください。また、入力電圧
が検出されました。 路電源の異常。
に異常がないか、点検してください。

5X366 **軸 ドライバ異常(過電 弊社サービスマンに連絡して下さい。


流)
5X367 **軸 ドライバ異常(位置 弊社サービスマンに連絡して下さい。
データ/アンプパラメー

JPN-5ET-NEX-05
5-29

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性6:設定エラー 》
モータ電源OFF時、または、自動
パージングスイッチを パージングスイッチ(画面内)の設定を確認
6000 運転中、画面内パージングスイッ
OFFしてください。 してください。
チをONにした。
モータ電源OFF時、または、自動
型厚調整装置前進スイッチ
6001 運転中、型厚調整装置前進スイッ 画面の設定を確認してください。
をOFFしてください。
チをONにした。
モータ電源OFF時、または、自動
型厚調整装置後退スイッチ
6002 運転中、型厚調整装置後退スイッ 画面の設定を確認してください。
をOFFしてください。
チをONにした。
型取付スイッチを確認して 型取付スイッチがONのまま、自 型取付スイッチをOFFにしてから自動運転
6054
ください。 動運転に切り換えた。 に切り換えてください。
手動のスクリュ動作(射出・計
強制保温中です。運転でき 量・スクリュ後退)時、または自 強制保温スイッチ(画面内)の設定を確認し
6055
ません。 動運転中に、強制保温スイッチが てください。
ONになった。
型締低速低圧位置または高
型締の位置設定に誤りがありま 型締の位置設定を確認して修正してくださ
6056 圧型締位置の設定が0に
す。 い。
なっています。
初期型開位置または型開停
型開の位置設定に誤りがありま 型開の位置設定を確認して修正してくださ
6057 止位置の設定が0になって
す。 い。
います。
<エジェクタ>画面の[エジェクタ] <エジェクタ>画面の[エジェクタ]スイッチ
エジェクタスイッチをON
6058 スイッチがOFF状態で、手動エ をONにしてから手動エジェクタ操作を行っ
してください。
ジェクタ操作を行った。 てください。
<射出・計量>画面の[射出圧原点 <射出・計量>画面の[射出圧原点補正]ス
射出圧原点補正スイッチを
6064 補正]スイッチをONのまま、自動 イッチをOFFにしてから自動運転に切り換
OFFしてください。
運転に切り換えた。 えてください。
手動エジェクタ前進時及び自動エ
ジェクタ前進時(型開同時突出不 <エジェクタ>画面の[前進限]設定を適正値
エジェクタ前進限位置設定
6080 使用)、現在型位置より<エジェ に変更するか、型開停止位置を大きな設定と
を確認してください。
クタ>画面の[前進限]設定が大き してください。
い。
自動エジェクタ反復前進時(型開
<エジェクタ>画面の[反復前進限]設定を適
エジェクタ反復前進限位置 同時突出不使用)、現在型位置よ
6081 正値に変更するか、型開停止位置を大きな設
設定を確認してください。 り<エジェクタ>画面の[反復前進
定としてください。
限]設定が大きい。
自動エジェクタ前進中(型開同時
突出開始型位置設定を確認 突出使用)、現在型位置に現在エ <エジェクタ>画面の[突出開始型位置]設定
6082
してください。 ジェクタ位置が到達しそうになっ を適正値に変更してください。
た。
** に示された温度制御ゾー
**温度データが設定され 温度を設定してください。なお、X4X5は温度
61X4X5 ンの温度設定値が0になっていま
ていません。 制御ゾーンに応じて変化します。
す。

JPN-5ET-NEX-05
5-30

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性7:温度関係のエラー 》
ノズル・加熱筒現在温度
70FE が最高許容温度に到達し ヒータ回路の異常 弊社サービスマンに連絡してください
ました。
手動のスクリュ動作(射出・計
量・スクリュ後退)時、または自
スクリュ冷間起動防止中で
7100 動運転開始時、現在加熱筒温度が 加熱筒温度の上昇を待ってください。
す。
目標設定値−下限幅を下回ってい
る。
スクリュ動作をするにあたり、ス
スクリュ冷間起動防止遅延 タイマの残り時間が画面上に表示されますの
7101 クリュ冷間起動防止遅延タイマカ
中です。 で、お待ちください。
ウント中であった。
加熱筒オートチューニング 加熱筒オートチューニング完了を待つか、途
加熱筒オートチューニング中、自
7102 中はスクリュ動作できませ 中でOFFした後、自動運転を行ってくださ
動運転を行った。
ん。 い。
金型温度オートチューニン 金型オートチューニング完了を待つか、途中
金型オートチューニング中、自動
7104 グ 中 は 自 動 運 転 で き ま せ でOFFした後、自動運転を行ってくださ
運転を行った。
ん。 い。
TMPADR1/温度制御モジュー
7204 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ル通信無応答
TMPADR2/温度制御モジュー
7404 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ル通信無応答
TMPADR3/温度制御モジュー
7604 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ル通信無応答
TMPADR4/温度制御モジュー
7804 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ル通信無応答
下記X4X5桁は、エラー箇所に応じて22、24、26、28、2A、2C、2E、30、32、34、のいずれかとなります。また、エ
ラーメッセージの ** にはエラー箇所の名称が表示されます。
7X4X5A **応答無し 弊社サービスマンに連絡して下さい。
表示されているゾーンの現在温度 温度の設定値を「上限警報幅」より大きく下
7X4X5B **上限偏差警報。 が「目標値+上限警報幅設定値」 げた場合に発生します。温度が低下して警報
を越えた。 が消えるのを待ってください。
表示されているゾーンの現在温度 温度の設定値を「上限警報幅」より大きく上
7X4X5C **下限偏差警報。 が「目標値−下限警報幅設定値」 げた場合に発生します。温度が上昇して警報
以下になった。 が消えるのを待ってください。
非常に温度が高く測定可能温度を 温度が高い場合にはさめるのを待ってくださ
7X4X5D **計測範囲オーバ。
上回ったか、熱電対が断線した。 い。検出温度が下がると警報は自動的に消え
温度が低いのに発生する場合には、熱電対断
線の可能性があります。
外気温が非常に低く、測定可能温
温度制御は可能です。検出温度が上がると警
7X4X5E **計測範囲アンダ。 度を下回った場合に表示されるこ
報は自動的に消えます。
とがある。
表示されているゾーンの熱電対が
7X4X5F **熱電対断線。
断線してしまった。
下記X4X5桁は、エラー箇所に応じて23、25、27、29、2B、2D、2F、31、33、35、のいずれかとなります。また、エ
ラーメッセージの ** にはエラー箇所の名称が表示されます。
7X4X50 **システムデータエラー 弊社サービスマンに連絡して下さい。
7X4X51 **校正データエラー 弊社サービスマンに連絡して下さい。
7X4X52 **パラメータエラー 弊社サービスマンに連絡して下さい。
**温度センサ入力回路の
7X4X53 弊社サービスマンに連絡して下さい。
異常です。
7X4X54 **温度補償回路の異常で 弊社サービスマンに連絡して下さい。
す。
7X4X55 **EEPROMエラー 弊社サービスマンに連絡して下さい。
オートチューニングは、設定値を挟んで測定
7X4X56 **オートチューニング異 オートチューニングが正常終了し 温度が2∼3度上がったり下がったりすると
常終了 なかった。
終了します。
7X4X57 **温度計CPU異常 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ヒータ出力がONの時、検出された
電流値が規定値に満たない為、
7X4X58 **ヒータ1断線。 ヒータ断線検出はオプション回路です。
ヒータ回路の異常と判断してエ
ラーとする。
ヒータ出力がONの時、検出された
電流値が規定値に満たない為、
7X4X59 **ヒータ2断線。 ヒータ断線検出はオプション回路です。
ヒータ回路の異常と判断してエ
ラーとする。

JPN-5ET-NEX-05
5-31

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


ヒータ出力がOFFの時、検出された
7X4X5A **ヒータ1溶着。 電流値が規定値を超えた為、ヒー
ヒータ溶着検出はオプション回路です。
タ回路の短絡と判断してエラーと
する。
ヒータ出力がOFFの時、検出された
7X4X5B **ヒータ2溶着。 電流値が規定値を超えた為、ヒー
ヒータ溶着検出はオプション回路です。
タ回路の短絡と判断してエラーと
する。
7X4X5C **LBAループ断線異常 弊社サービスマンに連絡して下さい。
7X4X5D **温度制御モジュールリ 弊社サービスマンに連絡して下さい。
セット
以下のエラーは、弊社金型温調機・NHシリーズが通信回線により成形機コントローラ
につながっている場合(オプションです)に発生するものです。
下記X4桁は、エラーを起こした金型温調機に応じて1∼4に変化します。また、エラーメッセージの
** にはエラー箇所の名称が表示されます。
7FX40 金型温調機**通信無応答 弊社サービスマンに連絡して下さい。
7FX41 金型温調機** 前記、7X4X5B、7X4X5C、7X4X5F、の説明をご覧ください。
上限偏差警報。
7FX42 金型温調機** 前記、7X4X5B、7X4X5C、7X4X5F、の説明をご覧ください。
下限偏差警報。
7FX43 金型温調機** 前記、7X4X5B、7X4X5C、7X4X5F、の説明をご覧ください。
熱電対断線。

JPN-5ET-NEX-05
5-32

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性9:製品良否判別モニタエラー 》
成形不良による連続不良発生回数が〔連続不良停止数〕に達すると、エラーレベルは2になります。
〔連続不良停止数〕未満であればエラーレベルは0で、ワーニング扱いになります。
〔強制不良数〕を設定しておく
強 制 不 良 中 で す 。 残 り と、手動運転から自動運転に変え
9020 ショット数は**。 た後の強制反転中(〔強制不良数〕
設定回数の間 )に表示される。
射出充填時間が「前サイクルの充
オーバーパックエラーが発 填時間+〔オーバーパック防
9004
生しました。 止〕」より大きくなり、強制的に
保圧に切り換わった。
9119 計量完了していません。 計量せずに自動運転を行った。
プレパック逆回転異常、リ
91A0 ングバルブの閉めが確認で 成形条件を見直してください。
きません。
プレパック射出でスクリュ
91A1 が逆回転しました。設定を 成形条件を見直してください。
見直して下さい。
以下は、各項目の〔監視〕ONの際、
〔基準値〕−〔監視幅〕> 実測値 であれば、アンダーエラーとします。
〔基準値〕+〔監視幅〕< 実測値 であれば、オーバーエラーとします。
充填時間アンダが発生しま
9000
した。
充填時間オーバが発生しま
9001
した。
射出終了位置アンダが発生
9002
しました。
射出終了位置オーバが発生
9003
しました。
射出位置通過時間アンダが
9006
発生しました。
射出位置通過時間オーバが
9007
発生しました。
射出開始位置アンダが発生
9008
しました。
射出開始位置オーバが発生
9009
しました。
射出V/P切換位置アンダ
900A
が発生しました。
射出V/P切換位置オーバ
900B
が発生しました。
射出最前進位置アンダが発
900C 生しました。
射出最前進位置オーバが発
900D
生しました。
射出V/P切換圧力アンダ
900E
が発生しました。
射出V/P切換圧力オーバ
900F
が発生しました。
射出最前進圧力アンダが発
9010
生しました。
射出最前進圧力オーバが発
9011
生しました。
射出ピーク圧力アンダが発
9012
生しました。
射出ピーク圧力オーバが発
9013
生しました。
射出区間平均射出圧力アン
9016
ダが発生しました。
射出区間平均射出圧力オー
9017
バが発生しました。
射出開始圧力アンダが発生
9018
しました。
射出開始圧力オーバが発生
9019 しました。
射出ストロークアンダが発
901A
生しました。
射出ストロークオーバが発
901B
生しました。
JPN-5ET-NEX-05
5-33

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


射出終了時**温度アンダ
9080
が発生しました。
射出終了時**温度オーバ
9081
が発生しました。
9080∼9109は、温度のアンダまたはオーバエラーです。上記 ** に、エラーとなった
温度ゾーンの名称が表示されます。
可塑化時間アンダが発生し
9110
ました。
可塑化時間オーバが発生し
9111
ました。
計量開始位置アンダが発生
9112
しました。
計量開始位置オーバが発生
9113
しました。
スクリュ回転数アンダが発
9114
生しました。
スクリュ回転数オーバが発
9115
生しました。
計量平均トルクアンダーが
9120
発生しました。
計量平均トルクオーバーが
9121
発生しました。
計量減速開始位置アンダー
9122
が発生しました。
計量減速開始位置オーバー
9123
が発生しました。
回転停止位置アンダーが発
9124
生しました。
回転停止位置オーバーが発
9125
生しました。
プレパック距離アンダが発
9126
生しました。
プレパック距離オーバが発
9127
生しました。
プレパック角度アンダが発
9128
生しました。
プレパック角度オーバが発
9129
生しました。

JPN-5ET-NEX-05
5-34

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性A:シーケンスエラー 》
<生産情報>画面の〔製品カウンタ
A003 生産完了しました。 の良品〕が〔生産予定数〕に達し
た。
<生産情報>画面の〔製品カウンタ
A004 入数完了しました。 の入数〕が〔入数予定数〕に達し
た。
給油タンクのレベルを点検してください。
給油装置油面低下または流 射出ボールネジへの給油が、潤滑
A005 詳細は、6章の6.6.4給脂・給油異常に
量不足です。 油不足などにより不充分。
対する対処を参照して下さい。
自動給脂動作中、給脂異常が発生
給脂異常にて機械異常停止 詳細は、6章の6.6.4給脂・給油異常に
A006 した後、正常に給脂が終了せずに
しました。 対する対処を参照して下さい。
次のインターバルに達した。
自動給脂動作中、脱圧異常が発生
給脂脱圧異常にて機械異常 詳細は、6章の6.6.4給脂・給油異常に
A007 した後、脱圧状態が確認されずに
停止しました。 対する対処を参照して下さい。
次のインターバルに達した。
操作電源投入直後のモータ電源起動
時、及びモータ電源をON->OFFした時
から1時間以上経過した後モータ電源 1分程度待った後、再度操作して下さい。
A008 射出軸給油中です。 再投入時ある一定時間画面上部エリア 詳細は、6章の6.6.4給脂・給油異常に
に「射出軸給油中」の状態表示。 対する対処を参照して下さい。
この間、自動・射出・計量などスク
リュ動作を行った。
寸型開をおこない、型圧抜きして下さい。型
長時間高圧型締をしていま
取付け作業中等、すぐに型開できない時は、
A018 す。作業終了後圧抜きして 30分以上高圧型締状態が続いた。
型取付け作業が終わり次第、型圧抜き操作を
ください。
おこなって下さい。
異物挟み込み、金型のガイドピンなどによる
金型保護モードが〔高精度〕時
金型保護異常。低圧型締め 抵抗増大がないか、点検してください。或い
A02A に、低圧型締中の型モータトルク
トルクに達しました。 は、〔型トルク許容〕を大きくしてトルク制
がトルク制限にかかった。
限に余裕を持たせてください。
金型保護モードが〔高精度〕時 ほとんど発生する可能性はありませんが、万
金型保護異常。教示をやり
A02E に、監視データの採取がうまくで 一起こった場合には教示をやり直すと治りま
直して下さい。
きない。 す。
金型保護モードが〔高精度〕時 このケースでは教示中の金型保護監視は行わ
金型保護警報。型締め条件
に、型締関係及び型開停止位置を れませんのでご注意ください。警報が表示さ
A02F の変更により教示を行って
変更すると教示をやり直す。この れても成形機の動作は継続し、教示完了で警
います。
とき表示する。 報が消えます。
金型保護警報。型開き途中 金型保護モードが〔高精度〕時、
警報が表示されても成形機の動作は継続しま
A031 からの型締は金型保護監視 型締開始位置が型開停止位置から
す。
を行いません。 でない場合に表示される。
金型保護警報。注意!トル 自動運転開始直後の高精度金型保
A032 ク許容の2倍で金型監視を 護はトルク許容に設定された値の 暫くするとトルク許容での監視になります
行っています。 2倍で監視しています。
リモートI/Oの通信エ
A040 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ラーが発生しました。
入力電源の異常です。24
A041 V電源を確認してくださ 弊社サービスマンに連絡して下さい。
い。
出力用24V電源が遮断さ
非常停止ボタンスイッチを押して 非常停止ボタンを押すと安全回路が作動し、
A042 れています。非常停止ボタ
機械が停止した。 出力回路用24V電源が遮断されます。
ンを戻してください。
「型締め力自動補正」が「OFF」で 「型締力自動補正」を「OFF」以外に設定し
薄物異物モニタをOFFにして
A043 「薄物異物モニタ」が「ON」の場 直すか、「薄物異物モニタ」を「OFF」して
ください。
合に型締開始で発生します。 下さい。
自動型厚調整をやり直して下さい。または型
型締力自動補正異常、補正
補正量の累積が許容範囲を超えた 締力自動補正を中止してください。解決しな
量が許容範囲を超えまし
A045 時に発生します。 い場合は調整により修正出来る場合もありま
た。自動型厚調整を行って
すので、弊社サービスマンに連絡して下さ
ください。
い。
CPN成形中は型締力補正 CPN3成形と型締力補正は同時には使用出来ま
A046
を行えません。 せん。どちらかを「OFF」して下さい。

IDMC成形中は型締力補 IDMC成形と型締力補正は同時には使用出来ま
A047
正を行えません。 せん。どちらかを「OFF」して下さい。
バックアップメモリが壊れ
A050 弊社サービスマンに連絡して下さい。
ています。

JPN-5ET-NEX-05
5-35

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


バックアップメモリをクリ
A051 弊社サービスマンに連絡して下さい。
アしました。
型締力自動補正またはダイレクト
型締力設定機能により型厚調整装
置を移動させる際に、同装置が移
型厚調整装置後退動作、又 成形機の水平出しを行って下さい。他にノズ
動しなかった場合に発生します。
A05A は型締動作が途中で停止し ルタッチを減圧すると効果がある場合があり
成形機が水平に設置されていない
ました。 ます。
場合、過重量の金型または取出機
を装着した場合に発生することが
あります。
自動型厚調整時、型厚調整装置が 成形機の水平出しを行って下さい。他にノズ
型厚調整装置前進動作が途
A05B 途中で停止し、自動型厚調整が完 ルタッチを減圧すると効果がある場合があり
中で停止しました。
了しなかった。 ます。
SPC機能(オプション)の監視異
A060 SPCエラー。
常により成形機を停止した。
射出圧力(背圧力)を検出するセン 〔圧力ずれ検出〕スイッチが「運転連続」で
A062 圧力ずれを検出しました。
サーが、零点のずれを検出した。 あれば、そのまま運転は続行します。
「異常停止」であれば、サイクル完了後、機
械動作は停止します。
〔射出圧原点補正〕スイッチにて、原点補正
をおこなって下さい。
このエラーが頻発する時は、弊社サービスマ
ンに連絡して下さい。
加熱筒内が空になっていない状態 ダンパーを閉めて材料の供給を停止し、自動
射出圧原点補正に失敗しま
のまま、射出圧力(背圧力)を検出 パージングをおこないます。加熱筒内が空に
A063 した。もう一度行ってくだ
するセンサーの原点補正をおこ なってから、再び原点補正操作をおこなって
さい。
なった。 下さい。
射出圧力(背圧力)検出センサーの
原点補正を行おうとしたが、モー
射出圧原点補正できませ 補正可能状態になった後、操作を行って下さ
A064 タ電源OFF、自動運転中、自動パー
ん。 い。
ジ動作中、自動型厚調整中などの
理由で実行できなかった。
ノズルタッチ状態で射出圧力(背圧
ノズルタッチ中は射出圧原 補正可能状態になった後、操作を行って下さ
A065 力)検出センサーの原点補正を行お
点補正できません。 い。
うとした。
射出圧力検出値が許容値(通常は
限界射出圧力を超過しまし 成形条件を見直して射出圧力が許容値の範囲
A066 最大射出圧力の1.1倍)を超え
た。 に入るように使用してください。
た。
射出圧力検出値が許容値(通常は
限界射出圧力を超過しまし
最大射出圧力の1.1倍)を5
た。ノズル詰まりなどの異 成形条件を見直して射出圧力が許容値の範囲
A067 ショット連続して超過したので故
常がないか点検してくださ に入るように使用してください。
障防止の為に成形機の自動運転を
い。
中断した。
成形条件をメモリから読み出した
り、型厚調整装置を手動で動かし 自動型厚調整を行ってください。ダイレクト
自動型厚調整をしてくださ た後、自動型厚調整を完了しない 型締力設定または型締力自動補正中に発生し
A068
い。 と、型締できない。またはダイレ た場合は補正動作後にメッセージが消えま
クト型締力設定や型締力自動補正 す。
を行っている場合に発生します。
但し、〔型取付〕がONの場合、手
動での型締は可能。
安全ドア閉用確認LSの故 操作側安全ドア閉確認用LS1A
A070 障が検出されました。 及びLS1Bの故障。
弊社サービスマンに連絡して下さい。
A080 射出エンコーダ位置不良。 射出位置検出センサーの故障。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
二 次 型 締 出 来 ま せ ん で し 射出工程でスクリュ位置が〔二次
A0B5 た。二次型締開始位置を確 型締開始位置〕まで到達できな
認して下さい。 かった。(CPN3動作の異常)
〔CPN3モード選択〕が「射出圧
力」の際、射出圧が〔二次型締開
二次型締不良。二次型締開
始圧力〕に達する前に〔二次型締
A0B6 始時期及び圧力を確認して
開始時期〕タイマがタイムアップ
下さい。
したため、二次型締動作しなかっ
た。(CPN3動作の異常)
二次型締出来ませんでし
二次型締動作を開始する前に、射
た。二次型締開始設定及び
A0B7 出時間がタイムアップした。(C
射出時間を確認して下さ
PN3動作の異常)
い。
二次型締不良。二次型締開 二次型締を行っている最中に、射
A0B8 始設定及び射出時間を確認 出時間がタイムアップした。(C
して下さい。 PN3動作の異常)

JPN-5ET-NEX-05
5-36

コード メッセージ 原  因 対処、処置、その他


《 属性F:システムエラー 》
F0C0 高速処理時間オーバー。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
F0C1 中速処理時間オーバー。 弊社サービスマンに連絡して下さい。
F201-
インバータの異常 弊社サービスマンに連絡して下さい。
F247
制御装置に記憶されているラダー
ラダープログラムの実行プ プログラムや、外部メモリから読
外部メモリから正常なラダープログラムを読
FB01 ログラム読み出しが完了し み込んだラダープログラムのデー
み込みするなどして復旧させてください。
ていません。 タが壊れていると、表示される可
能性がある。
制御装置に記憶されているラダー
ラ ダ ー プ ロ グ ラ ム の 実 行 プログラムや、外部メモリから読
外部メモリから正常なラダープログラムを読
FB02 ファイルフォーマットが不 み込んだラダープログラムのデー
み込みするなどして復旧させてください。
良です。 タが壊れていると、表示される可
能性がある。
制御装置に記憶されているラダー
ラダープログラムのプログ プログラムや、外部メモリから読
外部メモリから正常なラダープログラムを読
FB03 ラムエラーのため、実行で み込んだラダープログラムのデー
み込みするなどして復旧させてください。
きません。 タが壊れていると、表示される可
能性がある。
CPU冷却ファンが動いているか、制御ボック
前回メインボード温度異常 スの排気ファンが動いているか、成形機が異
FD00
により終了しました。 様に高温な場所で稼動していないか点検して
下さい。
CPU冷却ファンが動いているか、制御ボック
前回CPU温度異常により終了 スの排気ファンが動いているか、成形機が異
FD01
しました。 様に高温な場所で稼動していないか点検して
下さい。
前回暴走により終了しまし
FD02 弊社サービスマンに連絡して下さい。
た。
CPU冷却ファンが動いているか、制御ボック
前回PCI温度異常により終了 スの排気ファンが動いているか、成形機が異
FD03
しました。 様に高温な場所で稼動していないか点検して
下さい。
停電などのやむを得ない場合を除き、成形機
の操作電源遮断は必ず操作電源スイッチに
前回POST中の電源遮断によ よって行ってください。そうしませんと、設
FD04
り終了しました。 定値の変更、履歴の記憶、ショットカウンタ
などが、前回の操作電源投入時の状態に戻っ
てしまいます。
停電などのやむを得ない場合を除き、成形機
の操作電源遮断は必ず操作電源スイッチに
前回停電により終了しまし 前回の操作電源遮断が、操作電源 よって行ってください。そうしませんと、設
FD05 た。 スイッチにより行われなかった。 定値の変更、履歴の記憶、ショットカウンタ
などが、前回の操作電源投入時の状態に戻っ
てしまいます。
前回CPU停止により終了しま
FD06 弊社サービスマンに連絡して下さい。
した。
FD11-
弊社サービスマンに連絡して下さい。
FD50
FFFF 弊社サービスマンに連絡して下さい。

JPN-5ET-NEX-05
【TACT画面集】
A.<型開閉>画面 ················································· A- 1
└<型厚調整装置操作>ウインドウ ··························· A- 7
└<型仕様値>ウインドウ ··································· A- 7
└<金型保護>ウインドウ ··································· A- 8
└<成形モード>ウインドウ ································· A-14
└<コア>ウインドウ ······································· A-16
└<エア>ウインドウ ······································· A-17
└<型締力補正>ウインドウ ································· A-18

B.<エジェクタ>画面 ············································· B- 1

C.<射出・計量>画面 ············································· C- 1
└<現在データ>ウインドウ ································· C- 7
└<自動パージ>ウインドウ ································· C- 9
└<補助設定>ウインドウ ··································· C-13
└<射出仕様値>ウインドウ ··························· C-18
└<成形モード>ウインドウ ··························· A-14
└<充填量補正>ウインドウ ··························· C-19
└<プレパック>ウインドウ ··························· C-20

D.<温度>画面 ··················································· D- 1
└<型温調器>ウインドウ ··································· D- 4
└<金型ヒータ>ウインドウ ································· D- 5
└<制御条件>ウインドウ ··································· D- 6

E.<モニタ>画面 ················································· E- 1
└<モニタデータ一覧>ウインドウ ··························· E- 6
└<監視条件一覧>ウインドウ ······························· E- 7
└<波形>ウインドウ ······································· E- 8
└<モニタデータ相関チェク>ウインドウ ····················· E- 9
└<範囲指定>ウインドウ ··································· E-10
└<波形照合>ウインドウ ··································· E-11
└<充填量補正>ウインドウ ································· C-19

F.<主要条件>画面 ··············································· F- 1
└<現在データ>ウインドウ ································· F- 1

G.<条件切換>画面 ··············································· G- 1
└<読込>ウインドウ ······································· G- 2
└<保存>ウインドウ ······································· G- 5
└<削除>ウインドウ ······································· G- 6
└<機能スイッチ>ウインドウ ······························· G- 8

H.<操作スイッチ>ウインドウ ····································· H- 1

I.<工程監視>画面 ··············································· I- 1
└<工程基準時間>ウインドウ ······························· I- 2

JPN-5ET-NEX-05
J.<生産情報>画面 ··············································· J- 1
└<不良ショット>ウインドウ ······························· J- 6

K.<波形>画面 ··················································· K- 1

L.<履歴>画面 ··················································· L- 1

M.<支援>画面 ··················································· M- 1
└<タイマ機能>ウインドウ ································· M- 2
└<リモートメンテ>ウインドウ ····························· M- 4
└<タイマ設定>ウインドウ ································· M-11
└<日時変更>ウインドウ ··································· M-12
└<印刷>ウインドウ ······································· M-14
└<アラーム設定>ウインドウ ······························· M-17
└<ネットワーク>ウインドウ ······························· M-19
└<パスワード>ウインドウ ································· M-20
*ネットワーク上の PC を外部メディアとして利用する ············ M-27

N.<プログラム>画面 ············································· N- 1
└<簡易プログラム>画面 ··································· N- 2
└<ラダープログラム>画面 ································· N- 8

O.<信号レコーダ>画面 ··········································· O- 1
└<チャンネル設定>ウインドウ ····························· O- 3
└<詳細設定>ウインドウ ··································· O- 4

P.<I/O診断>画面 ············································· P- 1
<軸診断>画面 ················································· P- 2
└<軸診断1>ウインドウ ··································· P- 2
└<負荷1>ウインドウ ····································· P- 3
<工程診断>画面 ··············································· P- 4

Q.<SPC>画面 (オプション装備) ······························· Q- 1


└<グラフ>ウインドウ ····································· Q-11
└<データ>ウインドウ ····································· Q-14

JPN-5ET-NEX-05
A-1
A.<型開閉>画面
画面変更ボタンの「型開閉」を押すと、<型開閉>画面を表示します。

③ ⑪ ②⑨ ⑩ ⑤ ⑥

JPN-5ET-NEX-05
A-2

① 型締関係セッター Ⓐ Ⓑ

Ⓐ 型締関係セッター
上図の一点鎖線内の各型締関係の各セッターは、下図のように設定して下さい。
但し、下図は「型締中間低速」スイッチを「ON」にしたときのものです。

【各型締関係セッターの設定範囲】
型締スタート
型締完了位置

金型閉鎖完了

高速締速度 中間低速 高速締速度 低圧締速度


% % % % 速度

中間低速始 中間低速終 低速低圧位置 高圧位置


400.0 mm 300.0 mm 100.0 mm 0.50 mm 切換位置

低圧 高圧
(調整済み) (調整済み) (調整済み) % kN
圧力
型開停止位置 型厚
800.0 mm mm
(型開関係セッター) 基準(0)位置

各切換位置セッターは、「型開停止位置」>「中間低速始」>「中間低速終」>
「低速低圧位置」>「高圧位置」となるように設定して下さい。
「高圧位置」は、型取付モードで「型取付締圧力」を20%程度にして型閉じさせた後、型
切換スイッチ(CS2)を中立にしたときの現在型位置程度に設定するのが一般的です。
尚、⑪<型締力補正>ウインドウの「ダイレクト型締力設定」がOFFの時には、「高圧」セ
ッターの設定値を変更すると、「高圧型締圧力を変更した場合は自動型厚調整をしてくだ
さい」と、メッセージを表示しますので、自動型厚調整を行って下さい。
自動型厚調整の詳細は、頁A-5の「型取付」スイッチを参照して下さい。

Ⓑ「型締中間低速」スイッチ
「型締中間低速」スイッチを「ON」に切り換えた場合は、型締時において、「中間低速始」
セッターから、「中間低速終」セッターまでの間を「中間低速」セッターで設定された
低速型締動作が行われます。
尚、「型締中間低速」スイッチが「OFF」の時は、使用しない各セッターは、マスキング
されます。また、「型締中間低速」スイッチを「OFF」から「ON」に切換えたときの
「中間低速始」と「中間低速終」セッターの初期値は「型開停止位置」セッターの
設定値となります。

JPN-5ET-NEX-05
A-3

Ⓒ「型締」表示窓
型締速度設定パターンを図形表示します。
誤設定防止の為、設定確認用として使用します。
尚、高圧型締位置を赤の点線で示します。

② 型開関係セッター
Ⓐ Ⓑ Ⓒ Ⓓ

Ⓐ 型開関係セッター
上図の一点鎖線内の各型開関係のセッターは、下図のように設定して下さい。
但し、下図は「型開2段」スイッチを「ON」にしたときのものです。

【各型開関係セッターの設定範囲】 型開スタート

終期スロー 高速2 高速1 初期開速度


% % % %
速度

型開停止位置 スロー距離 高速2位置 高速1位置


mm mm mm mm 切換位置

(調整済み)
圧力

各切換位置セッターは、「型開停止位置」>「高速2位置」>「高速1位置」となるように
設定して下さい。「スロー距離」は「終期スロー」速度で開く「型開停止位置」までの
距離を設定して下さい。NEX機では通常「スロー距離」をゼロでお使いいただくことを
お勧めします。使用金型により必要に応じてお使い下さい。
*自動運転中及び型開閉動作中に、型開停止位置及び型開一時停止位置の設定変更はでき
ません。

Ⓑ 型開一時停止装置セッター
「型開一時停止」スイッチを押すと、右図のウインドウを
表示します。

・「OFF」
型開一時停止を行いません。

・「タイマーで再型開」
「一停位置」セッターの設定位置で、「一停時間」セッターの設定時間中、型開一時停
止を行います。

JPN-5ET-NEX-05
A-4
・「外部入力で再型開」
「一停位置」セッターの設定位置で、型開一時停止を行い、外部からの
入力信号により再型開を行います。

・「一停位置」セッター
型開一時停止位置を設定します。
*自動運転中及び型開閉動作中に、型開一時停止位置の設定変更はできません。

・「一停時間」セッター
「タイマーで再型開」を選択した時の、型開一時停止時間を設定します。

Ⓒ「型開2段」切換スイッチ
「型開2段」切換スイッチを「ON」に切り換えた場合は、「高速2位置」セッターから、「型
開停止位置」セッターまでの間を「高速2」速度セッターで設定された型開動作が行われ
ます。
尚、「OFF」時は、使用しない各セッターは、マスキングされます。また、「型開2段」
スイッチを「OFF」から「ON」に切換えたときの「高速2速度」セッターの初期値は
「高速1速度」セッターの設定値となります。

Ⓓ「型開」表示窓
型開速度設定パターンを図形表示します。
誤設定防止の為、設定確認用として使用します。

③ 表示関係

Ⓐ Ⓑ Ⓒ
Ⓐ「型位置」ゲージ
そのときの型締ストロークをフルストロークとして、現在の型位置を表示します。

「高圧位置」セッターの設定位置(赤)

「型開停止位置」セッターの設定位置(緑)

Ⓑ「型位置」表示窓
現在型位置をデジタル表示します。

Ⓒ「型厚」表示窓
使用金型の厚さを表示します。

JPN-5ET-NEX-05
A-5
④ 型取付関係セッター

Ⓐ「型取付」スイッチ Ⓐ
型取付作業時は、この「型取付」スイッチを「ON」に
切り換えて下さい。
型厚調整の為のウインドウが表示されます。 Ⓑ

≪型取付時の型厚調整操作方法≫
1.型取付作業時は、「型取付」スイッチを「ON」に
切り換えて下さい。

2.モータ電源スイッチが「ON」の場合には、下図ウインドウが表示されます。

3.「型取付」スイッチを「OFF」または、「中止」スイッチを押した時は、ウインドウが
消えます。
自動型厚調整を行なう時は、「実行」スイッチを押して下さい。

4.自動型厚調整動作が開始されると、次のウインドウが表示されます。

5.自動型厚調整を中止する場合は、
「中止」スイッチを押して下さい。

6.自動型厚調整動作が終了すると、高圧型締確認ウインドウが表示されます。

7.高圧型締を行なう時は、「実行」スイッチを押します。
また、高圧型締を行なわない時は、「中止」スイッチを押して下さい。

JPN-5ET-NEX-05
A-6

【注意】
1.自動型厚調整動作中に、型厚を自動計測し<型開閉>画面の「型厚」に表示します。
2.高圧型締圧力を変更した時及び、型厚装置を動かしたときは自動型厚調整を行って
下さい。
ダイレクト型締力設定が「OFF」の時、自動型厚調整を行わないと型閉が
できません。
(型取付での型閉はできます。)
3.自動型厚調整は、金型温度及び、タイバー温度が安定した時点で再度、行って下さい。

Ⓑ 型取付関係セッター
各々、型取付け時の圧力及び、速度を設定して下さい。
型取付の設定は、型開閉ができる、なるべく小さな値に設定して下さい。
尚、<エジェクタ>画面にも、型取付け時のエジェクタ速度及び圧力を設定するセッター
があります。

JPN-5ET-NEX-05
A-7

このスイッチを押すと、下図の<型厚調整装置操作>ウインドウを表示します。

Ⓐ Ⓑ Ⓒ
Ⓐ 矢印(←)を押している間、型厚装置が後退します。
Ⓑ 矢印(→)を押している間、型厚装置が前進します。
Ⓒ このウインドウを閉じます。

≪ジョグモード≫
バリ発生時など、一時的に型締力を上げる場合に使用します。
但し、型締力を一時的にせよ上げることは機構的にダメージが掛かりますので、極力
行わないで下さい。
よって、ジョグモード使用後は必ず、設定を元に戻すよう、お願いします。
(自動型厚調整実施により自動的に戻ります。)
1秒以下で型厚装置移動ボタン(Ⓐ/Ⓑ)を押すと「型厚JOGモード距離」(設定範囲:
0∼0.09mm)設定距離分、型厚調整装置が動きます。


このスイッチを選択すると、<型仕様値>ウインドウに本機型締部の仕様値を表示します。
金型寸法等の確認に使用して下さい。

JPN-5ET-NEX-05
A-8

このスイッチを選択すると、<金型保護>ウインドウを表示します。

Ⓑ Ⓐ Ⓕ Ⓒ Ⓖ Ⓓ Ⓔ Ⓗ Ⓘ

Ⓐ「型締異常処理」スイッチ
自動運転時において、型締異常処理回路が作動した場合の
成形機処理動作を切り換える為のスイッチです。
この「型締異常処理」スイッチを押すと、右図のウインドウを
表示します。
尚、金型保護の効果を上げるには、 「高応答型開」または
「高応答型開(リトライ) 」を選択することを推奨します。
(金型保護機能≪標準≫・≪高精度≫どちらでも、この設定器での
設定が有効です。)
また、「低圧締速度」が小さい(10%程度)方が金型保護の効果を上げることができます。

・「高応答型開」
型締異常処理回路が作動すると、一瞬、高速で型を開き、後は通常の型開速度で
型開きを行い、型開停止すると警報が行われます。
・「型開」
型締異常処理回路が作動すると型開動作を行い、型開停止で警報が行われます。
・「高応答型開(リトライ)」
型締異常処理回路が作動すると一旦、前記「高応答型開」での型開動作を行い、
エジェクタを行った後に、再型締を行います。
再型締が正常に完了しますと、サイクルは継続します。
再び、型締異常処理回路が作動すると、一瞬、高速で型を開き、後は通常の型開
速度で型開きを行い、再型開停止で警報が行われます。

JPN-5ET-NEX-05
A-9
・「型開(リトライ)」
型締異常処理回路が作動すると一旦型開動作を行い、エジェクタを行った後に、
再型締を行います。
再型締が正常に完了しますと、サイクルは継続します。
再び、型締異常処理回路が作動すると、初期型開を行い、その後は高速型開を
行った後、再型開停止で警報が行われます。
・「型閉じのまま」
型締異常処理回路が作動した時点で型締動作を停止し、警報が行われます。

Ⓑ「金型保護モード」スイッチ
金型保護モードには、「標準」/「高精度」の2種類の動作モードがあります。

・「標準」モード
「型締モニタ時間」セッターに、「低速低圧位置」セッターの設定位置から、「高圧位置」
セッターの設定位置(金型閉鎖完了位置)に到達するまでの監視時間を設定して下さい。
監視は、以下のように行います。

a.自動運転切換え後の最初のサイクル
低圧型締時間が10秒を超えると型締異常処理回路が作動します。
b.自動運転切換え後の2回目のサイクル
前回サイクルの低圧型締時間=T、とすると
・T<3秒の場合
低圧型締時間が、3秒+「型締モニタ時間」設定を超えると、型締異常処理
回路が作動します。
・T≧3秒の場合
低圧型締時間が、T+「型締モニタ時間」設定を超えると、型締異常処理
回路が作動します。
c.自動運転切換え後の3回目以降のサイクル
低圧型締時間が、「前サイクルの低圧型締時間」+「型締モニタ時間」設定を
超えると、型締異常処理回路が作動します。

・「高精度」モード
金型の保護をより高い感度で行います。
自動運転に切り換えた直後は誤感知による稼動停止を防止する為、 「トルク許容」
セッターの2倍の監視幅となりますので、ご注意下さい。
監視区間は「低速低圧位置」∼「高圧位置」の低圧型締区間です。低圧型締区間における
トルクモニタ 信号の挙動を「教示回数」ショットにわたって学習し、監視のための基
準値を自動的に求めます。 トルクモニタ 信号が基準値に達すると型締異常処理回路
が作動します。
監視する信号レベルは、金型温度、外気温度、潤滑の具合などにより変動します。特に運
転開始後まもなくは変動が多めになります。監視「基準値自動更新」を 有効 に設定し
ますと、「基準値更新インターバル」ショット毎に教示を行い、安定した運転が可能にな
りますので、「基準値自動更新」を 有効 にすることを推奨します。
また、「高圧位置」は金型閉鎖位置よりやや手前になるようにして下さい。あまり小さく
しますと、型閉鎖時の誤検出が発生する恐れがあります。 (頁 A-2,13 を参照して下さい)
「トルク許容」の設定は、波形を見ながら設定すると効果的です。

JPN-5ET-NEX-05
A-10
Ⓒ 教示を行いたいときに「ON」して下さい。教示が終了すると自動的に「OFF」に
なります。

Ⓓ 監視の基準値を学習するためのショット数です。10 ショット程度を設定して下さい。

Ⓔ 基準値の学習が何ショットまで進んでいるかを表示します。

Ⓕ 基準値の自動更新機能を使用する場合に「有効」にします。
「有効」状態での使用を推奨しま
す。

Ⓖ 基準値の自動更新間隔を指定します。成形条件、成形機の種類により設定値は変化しますが、
1時間前後で自動更新されるようにショット数を設定して下さい。監視している信号レベル
の変動による誤検出がみられる場合には、更に小さめに設定して下さい。

Ⓗ 前回の基準値自動更新から何ショット経過したかを表示します。

Ⓘ トルクモニタ 信号による監視幅を設定します。小さく設定するほど感知性能は向上します
が、誤検出の危険性も高くなります。0.5∼2.0%を目安として下さい。

【注意】
1.教示「ON」中は金型保護の監視を行いません。但し、基準値自動更新機能による教示
中には、現状の基準値による監視を行っています。
2.金型保護モード≪高精度≫を選択した場合、<型開閉>画面の「低圧」設定はマスク
され設定ができません。
3.暫く成形機を停止させた後は、金型保護機能による誤検出が起こる場合があります。
このような場合には、金型保護モードを一旦「標準」にし、検出信号が安定した頃に
「高精度」に戻すか、教示し直して下さい。

【教示について】
自動運転中の正常な型締動作状態を学習させる工程を「教示」と呼びます。
「教示」スイッチが「ON」になると、自動運転を「教示回数」ショット繰り返したのち
「検知レベル」を自動決定し、「教示」スイッチは自動的に「OFF」になります。
「教示回数」で、教示工程を実施する自動サイクルのショット数を設定します。
(10程度が通常設定です。)
「教示」スイッチは手入力で「ON」することが出来ますが、型締異常処理性能に影響す
る以下の設定値を変更した場合には、画面に教示中であることを示すメッセージを表示
して、自動的に「教示」に入ります。

【自動的に教示に入る設定】
・「高速型締速度」、「中間低速」、「低圧締速度」の各型締速度
・「中間低速始」、「中間低速終」、「低速低圧位置」、「高圧位置」、
「型開停止位置」の各切換位置
・「型締中間低速」スイッチ

JPN-5ET-NEX-05
A-11
Ⓙ「重ね描き」スイッチ
「トルク制限」/「トルクモニタ」波形表示について、前の波形を消去せず計測波形を
重ね描きするか、最新の計測波形のみを描画するかを選択します。
「ON」で重ね描きされ、過去の波形は灰色になります。
「重ね描き」スイッチが「ON」に切り換えてあれば、他の画面が表示されていても
累積されていきます。
「OFF」に切り換えてありますと、最新の計測波形のみを描画します。

Ⓚ「重ね描きクリア」スイッチ
重ね描きされた過去の波形表示を消去します。

JPN-5ET-NEX-05
A-12
Ⓛ <金型保護>ウインドウの、波形表示、設定。

ⓓ ⓐ

ⓐ 現在の高精度金型保護機能の作動状況を表示します。
左枠:教示中の場合「教示中」表示されます。
中枠:現在の監視状況を表示します。(「監視中」/「監視していません」)
右枠:基準値が無い場合「基準値がありません」表示をします。

ⓑ「トルク制限」/「トルクモニタ」波形の縦軸表示エリアを設定します。
波形のトルクモニタ(青)がトルク制限値(紫)に接触すると、異物を検知したと
判断します。

ⓒ 波形描写は、低圧型締開始位置から高圧型締開始位置までが表示対象です。
「時間軸」・「分割数」を適当に設定して下さい。

ⓓ 破線は実際の金型保護監視開始を示しています。
理想的には低圧型締開始位置から監視しますが、条件によっては低圧型締切換直後の
監視波形が安定しない場合があります。
この様な場合、低圧型締切換後、僅かにタイミングをとってから監視が始まります。

JPN-5ET-NEX-05
A-13

<参考>

金型閉鎖位置より「高圧位置」を小さく設定すると、上図のようにトルクモニタ
波形(青)が急上昇を始め、誤検出の危険性が高まります。
通常は「高圧位置」設定を金型閉鎖位置より、やや大きく設定します。
下図が適切な監視状態の例です。

JPN-5ET-NEX-05
A-14

このスイッチを選択すると、<成形モード>ウインドウを表示します。

Ⓐ「成形モード」スイッチ
このスイッチを押すと、右図のウインドウが表示します。
「成形モード」が「標準」以外の場合、「型開閉」
「射出・計量」
「主要条件」画面に、成形モードが点滅表示されます。

標 準 :通常の型締を行います。

型締中射出:
可動盤が「射出開始型位置」に到達したら、型締動作を継続しながら射出動作を
開始します。
型締中射出を選択した場合の、
「射出開始型位置」の初期値は「0.00mm」です。

CPN3:
自動運転での型締中、可動盤位置が「1 次型締力」発生位置(「1次型締停止位置」

に到達すると、型締動作を一時停止し、射出をおこないます。
射出動作が「CPN3 モード選択」スイッチなどで設定した条件を満たすと
2 次型締(高圧型締)を「2 次型締速度」で行います。
但し、手動運転では、可動盤が「1 次型締力」発生位置で停止すると射出をおこない
ますが、2 次型締をおこないません。
尚、CPN3 モードでは「一次型締力」設定によっては型モータの過負荷停止が
発生し易くなる場合があります。
CPN3 を選択した場合の関連するそれぞれのセッターには以下の初期値が
設定されます。
・ 「1 次型締力」には、
「高圧型締力」または「1 次型締力の最大値
(型締仕様値の 60%)
」のいずれか小さい方。
・「2 次型締開始射出位置」には、射出ストロークの最大値。
・「2 次型締開始射出圧力」には、設定可能最低圧。
・「2 次型締開始時期」には、0.01s。
JPN-5ET-NEX-05
A-15
型締中ノズル前進:
可動盤が「射出開始型位置」に到達したら、型締動作を継続しながら射出装置前進
動作を開始します。
型締中ノズル前進を選択した場合の、
「射出開始型位置」の初期値は「0.00mm」です。

Ⓑ「CPN3モード選択」スイッチ
2 次型締開始のタイミングを「射出位置」/「射出圧力」の 2 モードから選択できます。

<射出位置>モードの場合
射出中、射出位置が「2 次型締開始射出位置」まで達したら、「2 次型締開始
時期」を計時し、タイムアップ後、射出動作継続のまま、2 次型締(「高圧」設定)を
行います。

<射出圧力>モードの場合
射出中、射出位置が「2 次型締開始射出位置」まで達したら、「2 次型締開始時期」を計
時し、タイムアップ前に、射出圧力が「2 次型締開始射出圧力」まで達したら射出動作継
続のまま、2 次型締(
「高圧」設定)を行います。

注】射出完了時に以下の状態であれば、型開開始時にエラーとなります。
・ 射出位置が「2 次型締開始射出位置」に達しなかった。
・ 「2 次型締開始時期」がタイムアップしなかった。
・ 「CPN3モード選択」が<射出圧力>モードの時、 「2 次型締開始時期」の計
時中に射出圧力が「2 次型締開始射出位置」に達しなかった。
・ 型締力が 2 次型締(「高圧」設定)力に達しなかった。

JPN-5ET-NEX-05
A-16

このスイッチを選択すると、下記の<コア>ウインドウを表示します。
(オプション装備)
Ⓐ Ⓑ Ⓒ Ⓓ

Ⓐ「コア」スイッチ(*自動運転中の設定変更不可。

コアの使用・不使用を選択するスイッチです。

Ⓑ「コア入り」関係
コア入り動作設定を行います。
1.コア入り開始の選択を行います。 (*自動運転中の設定変更不可。

「型締前」・
「型締後」2 種類の選択ができます。
2.コア入りの確認選択を行います。 (*自動運転中の設定変更不可。

「LS」
・「時間」2 種類の選択ができます。
3.コア入りの確認「時間」選択時のコア入り確認時間を設定します。

Ⓒ「コア抜き」関係
コア抜き動作設定を行います。
1.コア抜き開始選択を行います。 (*自動運転中の設定変更不可。

「コア抜き」選択スイッチを押すと右図のウインドウが表示され
ます。
2.コア抜きの確認選択を行います。 (*自動運転中の設定変更不可。)
「LS」・
「時間」2 種類の選択ができます。
3.コア抜きの確認「時間」選択時のコア抜き確認時間を設定します。

Ⓓ「抜き位置」
「コア抜き」選択スイッチで「型開中」を選択した時の、コア抜き開始の型位置を
設定します。
*自動運転中及び型開閉動作中に、コア抜き位置の設定変更はできません。

【注意】
1.コア 2 使用時の設定方法は、コア 1 と同様です。
2.動作確認が「時間」の場合、設定時間経過でコア入り(コア抜き)されたものと
して、次の動作に移ります。
動作確認が「LS」の場合、LS の入力が入った時点で、次の動作に移ります。
JPN-5ET-NEX-05
A-17

このスイッチを選択すると、下記の<エア>ウインドウを表示します。
(オプション装備)
Ⓐ Ⓑ Ⓒ Ⓓ

Ⓐ「エア」選択スイッチ
エア吹出動作時期を選択するスイッチです。
このスイッチを押すと右図のウインドウが表示されます。

Ⓑ「エア開始時期」タイマ
エア吹出開始時期を設定します。

Ⓒ「エア吹時間」タイマ
「エア開始時期」タイムアウト後の、エア吹出時間を設定します。

Ⓓ「エア吹き」スイッチ
このスイッチを押している間、エア吹き動作を行います。
エア吹き1,2は、同時動作できません。

JPN-5ET-NEX-05
A-18

このスイッチを選択すると、下記の<型締力補正>ウインドウを表示します。
(VALUE パック)
Ⓐ Ⓑ

Ⓒ Ⓓ Ⓔ

Ⓐ「ダイレクト型締力設定」スイッチ
このスイッチを「ON」にすると、自動型厚調整動作を行わずに型締力を変更する
ことができます。
型締力の調整は、設定変更後の型開終了時に実施します。

Ⓑ「型締力自動補正」スイッチ
このスイッチを「ON」にすると、運転中に型厚調整装置の位置を自動調整し、型締力を
一定に保ちます。

Ⓒ「型厚調整装置位置」表示窓
型厚調整装置の現在位置を表示します。

Ⓓ「型締力補正量」表示窓
自動型厚調整後の型締力補正の積算量を定格型締力に対する割合に換算して表示します。

Ⓔ「補正回数」表示窓
自動型厚調整後の型締力補正動作とダイレクト型締力設定での補正累計回数が
表示されます。

JPN-5ET-NEX-05
B-1
B.<エジェクタ>画面
画面変更ボタンの「エジェクタ」を押すと、<エジェクタ>画面を表示します。

① ② ③ ⑧

⑥ ④ ⑤ ⑦ ⑨

①「エジェクタ」スイッチ
エジェクタ装置の使用・不使用を切り換える為のスイッチです。
エジェクタ装置使用時は、この「エジェクタ」スイッチを「ON」に切り換えて下さい。

②「突出回数」セッター・・・エジェクタ連続回数
自動運転において、エジェクタ前進・後退を1動作とする、エジェクタ回数を設定します。
設定回数は、1∼9回です。

③「エジェクタ前進限一時停止装置」セッター
・「前進限一時停止」スイッチ・・・エジェクタ一時停止 初回/終回選択スイッチ
自動運転において、エジェクタ一時停止動作を一番最初のエジェクタ前進動作停止時
に行うか、最後のエジェクタ前進停止時に行うかを選択する為のスイッチです。
・「一時停止時間」セッター・・・エジェクタ一時停止時間
自動運転において、エジェクタピンをエジェクタ前進停止位置で停止させておく時間
の設定を行います。

④「前進開始時期」セッター・・・エジェクタ前進開始タイマ
自動運転において、型開停止後のエジェクタ前進開始時期を設定して下さい。
尚、この「前進開始時期」セッターは、最初のエジェクタ前進のみ有効となります。

JPN-5ET-NEX-05
B-2

エジェクタピン位置表示窓
※エジェクタピン位置をデジタル表示します。
このエジェクタピン位置も「エジェクタピン位置表示
ゲージ」と同様、可動盤の金型取付面より少し後退した
ところを「0」位置としています。
エジェクタピン位置表示ゲージ
※エジェクタピン位置をアナログ表示します。
可動盤の金型取付面より少し後退したところを「0」位置と
して表示します。

「前進限」セッターの設定位置(緑)

エジェクタ後退確認位置(調整済み)

⑥「動作パターン」スイッチ
エジェクタパターンを選択する為のウインドウが表示されますので、
「1」∼「4」のいずれかを選択して下さい。
<エジェクタ>画面には、選択されたエジェクタパターンが表示されます。

・ 動作パターン「1」を選択すると、<エジェクタ>画面は下記のようになります。
選択した動作パターンに応じて、使用できるセッターが表示されます。

・ 動作パターン「2」を選択すると、<エジェクタ>画面は下記のようになります。

JPN-5ET-NEX-05
B-3

・ 動作パターン「3」を選択すると、<エジェクタ>画面は下記のようになります。

・ 動作パターン「4」を選択すると、<エジェクタ>画面は下記のようになります。

【反復エジェクタについて】
エジェクタを複数回おこなう時、初回と2回目以降でエジェクタストロークが変えられ
ます。
<エジェクタ>画面の「前進限」セッターが初回のエジェクタ前進限の設定であり、
「反復前進限」セッターが2回目以降のエジェクタ前進限の設定です。
「回数」セッターが2回以上に設定されている時は、2回目以降のエジェクタ前進動作は、
「反復前進限」セッター設定位置まで前進します。
「回数」セッターの設定を1回から2回以上に変更した時は、金型破損等の防止の為、
「反復前進限」セッターの設定位置を強制的に「前進限」セッター設定位置に書き換え
ます。

【動作パターン2、4について】
動作パターン2、4を選択した場合、前進2速切換位置の初期値には前進限位置が設定さ
れます。

【動作パターン3、4について】
動作パターン3、4を選択した場合、反復後退限位置の初期値には後退限位置が設定され
ます。

JPN-5ET-NEX-05
B-4
⑦「型取付突出」セッター

Ⓐ Ⓑ
Ⓐ「型取付突出速度」セッター
<型開閉>画面の「型取付」スイッチが「ON」の時のエジェクタ速度を設定します。

Ⓑ「型取付突出圧力」セッター
<型開閉>画面の「型取付」スイッチが「ON」の時のエジェクタ圧力を設定します。

⑧「型開中突出」セッター
自動運転中、型開途中よりエジェクタ動作を開始させること Ⓐ
ができます。
Ⓐ「型開中突出」が「ON」の時に、型開中の型位置が Ⓑ
Ⓑ「突出開始型位置」に達するとエジェクタ開始します。

Ⓐ「型開中突出」が「OFF」の時、Ⓑ「突出開始型位置」は
マスキングされます。
尚、Ⓐ「型開中突出」を「ON」に切り換えると、Ⓑ「突出開始型位置」に「型開停止」設定
値が強制書き込みされます。

JPN-5ET-NEX-05
B-5
⑨「MIP0」セッター

Ⓐ「MIP0」スイッチ
自動運転におけるMIP0動作を選択する為の
Ⓑ Ⓒ
スイッチです。
このスイッチを押すと、右図の Ⓓ Ⓔ
ウインドウが表示します。
尚、MIP0 モードでは、成形条件に Ⓕ
よっては突出モータの過負荷停止が
発生し易くなる場合があります。

・「OFF」
MIP0 動作をおこないません。
・「圧力」
射出開始後、「開始時期」を計時し、タイムアップ後「前進時間」設定時間分「圧力」・
「速度」の設定でエジェクタ前進します。
「前進時間」タイムアップ後、エジェクタ後退します。
MIP0 が終了していなくても射出完了後、計量工程に進みます。
・「位置」
射出開始後、「開始時期」を計時し、タイムアップ後「前進時間」設定時間分「圧力」・
「速度」の設定で、 「前進限位置」までエジェクタ前進し、「前進限位置」で保持しま
す。
「前進時間」タイムアップ後、「前進限位置」に達しているかにかかわらず、エジェ
クタ後退します。

Ⓑ「開始時期」セッター
射出開始後のエジェクタ前進開始時間を設定します。

Ⓒ「前進時間」セッター
「開始時期」タイムアップ後のエジェクタ前進時間を設定します。

Ⓓ「圧力」セッター
MIP0 装置として使用するエジェクタ前進圧力を設定します。

Ⓔ「速度」セッター
MIP0 装置として使用するエジェクタ前進速度を設定します。

Ⓕ「前進限位置」セッター
「MIP0」スイッチが「位置」を選択している時、エジェクタ前進停止位置を設定します。
「MIP0」スイッチが「圧力」を選択している時、この設定器はマスキングされます。

JPN-5ET-NEX-05
C-1
C.<射出・計量>画面
画面変更ボタンの「射出・計量」を押すと、<射出・計量>画面を表示します。

① ③

④ ② ⑤ ⑥ ⑦

・「充填速度」セッター、「リミット圧」セッター、「保圧」セッター
充填速度、リミット圧及び、保圧の各段数(□段)を設定することにより、使用しない各
「切換位置」セッター、「速度」セッター、「圧力」セッター及び、「圧力時間」セッタ
ーはマスキングされます。
各セッターの詳細は、頁C-3を参照して下さい。
「充填速度」セッター、「リミット圧」セッター及び、「保圧」セッターには、インジ
ケータが取り付けられていて、実施済及び、実施中のプロセスを赤または、黄色で表示し
ます。
尚、保圧位置決めを使用している場合、該当する「保圧」セッターのインジケータは青で
表示します。

【段数設定に関する注記】
充填速度、リミット圧など、段数設定変更が可能なセッターについて、段数設定を増や
すことでマスク解除されたセッターには、段数設定変更前の最終段セッターの値が自動
設定されます。
(例):「充填速度=3段、V3=10.0mm/s」に設定されていたものを、「充填速度=4
段」に変更した場合、マスク解除されたV4セッターにはV3に設定されていた
「10.0mm/s」が自動的に設定されます。

JPN-5ET-NEX-05
C-2

・「計量」セッター
計量段数を設定することにより、使用しない各「速度」セッター、「背圧力」セッター及
び、「切換位置」セッターはマスキングされます。
各セッターの詳細は、下図を参照して下さい。
「計量」セッターには、インジケータが取り付けられていて、実施済及び、実施中のプロ
セスを黄で表示します。
また、手動運転において、「手動背圧」スイッチが「OFF」の時は、「PB1」∼「PB3」
(スクリュ背圧力)セッターで設定されたスクリュ背圧はかかりません。

【計量時の各セッターの動作範囲】

計量開始

「VS1」 「VS2」 「VS3」


計量速度

「PB1」 「PB2」 「PB3」


背圧力

切換位置 「VSL1」 「VSL2」 「SM」

【速度セッター】(rpm)
「VS1」: 計量一次速度
「VS2」: 計量二次速度
「VS3」: 計量三次速度

【背圧力セッター】(MPa)
「PB1」: 計量一次背圧力
「PB2」: 計量二次背圧力
「PB3」: 計量三次背圧力

【切換位置セッター】(mm)
「VSL1」: 計量二次速度・二次背圧切換位置
「VSL2」: 計量三次速度・三次背圧切換位置
「SM」 : 計量停止位置

JPN-5ET-NEX-05
C-3
【射出関係の各セッターの動作範囲】
スクリュ最前進限 スクリュ最後退限

性能仕様表射出ストローク

V3
V4 V2
V5 V1 速度
V6
リミット速度 デコンプ速度

速度(V) → 圧力(P) Sv5 Sv4 Sv3 Sv2 Sv1 SM SD 切換位置


切 換 位 置 (mm)
Sp2 Sp1

Pp3
Pp2 圧力
Pp1 Pv1
Pv3
Pv2

Tp2 Tp1 タイマ(sec) (計量停止位置)

保圧領域 速度制御領域

射出時間

実スクリュ前進限 実スクリュ後退限

【圧力関係セッター】(Mpa) 【圧力時間セッター】(S)
Pv1 : 速度制御領域リミッター圧力1 Tp1 : 保圧力1時間
Pv2 : 速度制御領域リミッター圧力2 Tp2 : 保圧力2時間
Pv3 : 速度制御領域リミッター圧力3
【切換位置関係セッター】(mm)
Pp1 : 保圧領域保圧力1
SD : デコンプレッション距離
Pp2 : 保圧領域保圧力2
Pp3 : 保圧領域保圧力3 SM : 計量停止位置

リミット速度 : 保圧時の速度リミッタ Sv1 : 射出二次速度切換位置


(保圧中の速度制限)
Sv2 : 射出三次速度切換位置
【速度関係セッター】(mm/s) Sv3 : 射出四次速度切換位置
V1 : 射出一次速度 Sv4 : 射出五次速度切換位置
V2 : 射出二次速度 Sv5 : 射出六次速度切換位置
V3 : 射出三次速度 : 速度制御領域リミッター圧力
Sp1
V4 : 射出四次速度 2切換位置
V5 : 射出五次速度
Sp2 : 速度制御領域リミッター圧力
V6 : 射出六次速度 3切換位置
デコンプ速度 : デコンプレッション速度
JPN-5ET-NEX-05
C-4
①「射出」セッター、「冷却」セッター、「中間」セッター(タイマ)

「射出」には保圧時間を含む射出時間を設定して下さい。
「冷却」には製品固化時間を設定して下さい。
尚、「冷却」タイムアウト前に、型圧抜き動作(金型閉鎖位置まで型開)をおこなっていま
す。
冷却時間を短く設定すると、計量中に型圧抜き動作をおこなうことがあります。
冷却時間
計 量 型圧抜き

「中間」にはエジェクタ完了から次サイクルの型締開始までのタイミングを設定して下さい。

②「V-P切換」スイッチ
射出時の速度制御領域から、保圧への切り換え方法を選択する為のスイッチで
す。
「V-P切換」スイッチを押すと、右図のウインドウを表示します。

・「位置」
スクリュ位置が「V-P切換位置」に達すると保圧に切り換わります。

・「位置(VPV)」
スクリュ位置が「V-P切換位置」に達すると保圧に切り換わります。
尚、「V-P切換位置」に達した時に、射出速度が「VPV速度」になるように減速します。
「VPV速度」は、「位置(VPV)」モードのときに「V-P切換位置」の下に表示されます。

・「圧力」
スクリュ位置が「V-P切換位置」に達した後に、射出圧力が「V-P切換圧力」に達しますと、
保圧へ切り換えます。
「V-P切換圧力」は、「圧力」モードのときに「V-P切換位置」の下に表示されます。
「圧力」モードにすると、設定可能最低圧が「V-P切換圧力」の初期値として設定されます。

・「外部」
入力の「X33」に外部より保圧切換信号(入力取込み周期は500μsecとなります)を入力さ
せて、保圧に切り換えます。
スクリュ位置が「V-P切換位置」に達し、外部より保圧切換信号が入力されると同時に保圧
に切り換えます。
尚、「V-P切換位置」より手前で外部より保圧切換信号の入力があったときは、「V-P切換
位置」で保圧に切り換えます。

JPN-5ET-NEX-05
C-5
③ 波形表示

定格射出速度、定格射出
圧力を示すラインです。

Ⓑ Ⓒ Ⓓ Ⓐ Ⓔ

Ⓐ 横軸を位置軸とし、縦軸を速度・圧力として、射出充填プロセス設定パターンを表示する
とともに、射出開始からの実測波形をリアルタイム表示します。
波形表示枠内の点線は、「V-P切換位置」を表しています。

Ⓑ 横軸を時間軸とし、縦軸を速度・圧力として、射出保圧プロセス設定パターンを表示する
とともに、保圧切換後の実測波形をリアルタイム表示します。
波形表示枠内の点線は、V-P切り換え点を表しています。

尚、<波形>画面の「重ね書き」スイッチを「ON」に切り換えておきますと、
Ⓐ、Ⓑのグラフとも古い実測波形は青に変色し、累積されていきます。

Ⓒ「スクリュ位置」
現在のスクリュ位置を表示します。

Ⓓ「樹脂圧」
現在の樹脂圧を表示します。

Ⓔ「回転速度」
現在のスクリュ回転速度を表示します。

JPN-5ET-NEX-05
C-6
④ 各設定器、切換スイッチ

Ⓖ Ⓗ

Ⓐ「デコンプ速度」セッター
計量完了後のスクリュ強制後退速度を設定します。
「デコンプ速度」セッターの設定範囲は、0∼30mm/sです。
自動運転において、計量完了後「デコンプ速度」セッターの設定速度で「SD」セッターの
設定距離まで、強制スクリュ後退をおこないます。
手動運転では、この「デコンプ速度」セッターの設定速度で、スクリュ後退動作がおこな
われます。

Ⓑ「SD」セッター・・・デコンプレション距離
計量完了後のスクリュ強制後退距離を設定します。

Ⓒ「計量前デコンプ速度」セッター
計量開始前の強制スクリュ後退速度を設定します。
設定範囲は、0∼30mm/s です。

Ⓓ「距離」セッター・・・計量前デコンプレション距離
計量開始前の強制スクリュ後退距離を設定します。
デコンプレッション距離(計量完了後の強制スクリュ後退距離)と同様、あまりスクリュ
を後退させると、加熱筒内にエアを巻き込む恐れがあります。

JPN-5ET-NEX-05
C-7
Ⓔ「手動背圧」スイッチ
手動運転において、スクリュ背圧制御をおこなう時は、このスイッチを「ON」に切り換え
て下さい。
最大 3 段のスクリュ背圧制御をおこないます。
尚、自動運転では、このスイッチに関係なく計量時にスクリュ背圧制御をおこないます。

Ⓕ「オーバーパック防止」セッター
自動運転時の過充填を防止する為のタイマです。
現サイクルの射出速度制御領域に要した時間が「前サイクルの射出速度制御領域時間+オ
ーバーパック防止セッターの設定時間」以上になると、強制的に射出圧力制御領域へと切
り換えます。
「0」に設定しておきますと、オーバーパックの監視は、機能しません。

Ⓖ「ノズルタッチ成形」スイッチ
このスイッチを「ON」に切り換えた時は、自動運転時に射出装置が後退しません。
このスイッチを「OFF」に切り換えた時は、計量後、<補助設定>ウインドウの「ノズル
後退時期」に設定したタイミングをとってから、「ノズル後退時間」設定時間、射出装置
が後退します。

Ⓗ「ノズル後退時間」セッター
自動運転において、「ノズルタッチ成形」スイッチを「OFF」に切り換えた時の、
射出装置後退時間を設定して下さい。


このスイッチを選択すると、<現在データ>ウインドウを表示します。
<現在データ>ウインドウでは、<工程監視>画面で選択表示している、「圧力」、
「位置」、
「時間」及び、「温度」等のデータをリアルタイム表示することがができます。

尚、<工程監視>画面で表示している2つのメータは、上記ウインドウでは ゲージ表示とな
ります。
これらのゲージは、表示している項目の最大定格値をフルストロークとしています。

JPN-5ET-NEX-05
C-8

このスイッチを押すと、下記の<サポートメッセージ>ウインドウを表示します。
サポートメッセージは、成形不良や成形機の異常とはならないまでも、成形機が設定さ
れた通りに制御されていない内容を下記ウインドウ内で表示します。
対象メッセージは、サポートメッセージの左が赤マークされます。

<現在データ>ウインドウでは、「!check」スイッチは常に表示している為、サポート
メッセージの発生にかかわらず、<サポートメッセージ>ウインドウを表示できます。
また、サポートメッセージが発生しますと、画面上部エリアのメッセージ欄にも
「!check」スイッチを表示します。
この「!check」スイッチは、サイクル完了で自動的に消えます。

JPN-5ET-NEX-05
C-9

このスイッチを選択すると、<自動パージ>ウインドウを表示します。
<自動パージ>ウインドウでは、自動パージング動作の選択と、その設定を行います。
Ⓓ Ⓑ Ⓒ Ⓔ Ⓕ

Ⓖ Ⓗ Ⓘ Ⓙ Ⓚ Ⓐ

Ⓐ「自動パージ」スイッチ
自動パージング装置の使用時は、 「ON」に切り換えて下さい。
自動パージング動作が終了すると、下記の確認メッセージウインドウを表示し、自動的に
「自動パージ」スイッチを「OFF」に切り換えます。
「確認」を押しますと、確認メッセージウインドウが閉じます。

Ⓑ「パージ速度」セッター
自動パージング速度を設定します。
自動パージング速度は、最大100mm/sまで設定できます。
尚、手動運転において、ノズルタッチ昇圧確認近接スイッチが作動していない時は、この
「パージ速度」セッターで設定された速度で、射出動作を行います。

Ⓒ「パージ圧力」セッター
自動パージング圧力を設定します。
尚、手動運転において、ノズルタッチ昇圧確認近接スイッチが作動していない時は、この
「パージ圧力」セッターで設定された圧力で、射出動作を行います。

JPN-5ET-NEX-05
C-10
Ⓓ「自動パージモード」スイッチ
自動パージングの計量方法及び終了方法を次の3つから選択できます。

・「フルストロークで材料切れまで」
「計量回転速度」セッター及び、「背圧」セッターで設定された値で、本機のフルストロ
ークで射出・計量を繰り返します。
計量時に、「材料切れ監視」セッターの設定時間以上かかると、材料がないと判断して最
後の射出をおこない、自動パージング動作を終了します。
「終了処理」スイッチ、「パージ回数」セッター、「パージサイクル」セッターはマス
キングされます。
また、「計量モード」セッターの「計量回転速度」セッター以外、「背圧モード」セッ
ターの「背圧」セッター以外は、マスキングされます。

・「計量停止位置で設定パージ回数」
「パージ回数」セッターの設定回数分だけ、射出と計量を繰り返し、自動パージング動
作を終了します。
計量動作は、通常の計量プロセス制御の「VS1」∼「VS3」に設定されたスクリュ回転速
度で、『背圧モード』に設定された背圧動作(「背圧制御」または「強制後退」)で、
現在設定されている計量停止位置(SM位置)までおこなわれます。
尚、『背圧モード』で「背圧制御」を選択した時は、計量時間をモニタし、「材料切れ
監視」セッターの設定時間以上かかると、「パージ回数」セッターの回数未満であって
も材料が無くなったと判断し、最後に射出して自動パージング動作を終了します。
「終了処理」スイッチ、「計量モード」セッター、「パージサイクル」セッターはマス
キングされます。

・「フレキシブルパージ」
「パージ回数」セッターの設定回数分だけ、射出と計量を繰り返し、自動パージング動
作を終了します。
計量動作は、『計量モード』に設定したモードでおこなわれます。
尚、『背圧モード』で「背圧制御」を選択した時は、計量時間をモニタし、「材料切れ
監視」セッターの設定時間以上かかると、「パージ回数」セッターの回数未満であって
も材料が無くなったと判断し、最後に射出して自動パージング動作を終了します。
自動パージング動作が「パージ回数」に設定した回数実行されて終了した場合、最後に
計量をするかしないかを「終了処理」スイッチで選択できます。

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C-11
Ⓔ「終了処理」スイッチ
「自動パージモード」スイッチで「フレキシブルパージ」を選択した時に有効になります。
自動パージング動作終了後に計量動作をおこなうかを選択します。

・「射出停止」
最後の射出終了で自動パージング動作を終了します。

・「計量停止」
最後の射出終了後に計量をおこない、自動パージング動作を終了します。
最終計量は、通常の計量プロセス制御の「VS1」∼「VS3」に設定されたスクリュ回転速度
で、『背圧モード』に選択した背圧動作となります。

Ⓕ「完了警報」スイッチ
自動パージング動作終了後に警報動作をおこなうかを選択します。
このスイッチを押して「ON」に切り換えますと、自動パージング動作終了時に警報ランプ
と警報ブザーによる警報がおこなわれます。
自動パージ完了のウインドウを閉じることにより警報は解除されます。

Ⓖ『計量モード』
「自動パージモード」スイッチで「フレキシブルパージ」を選択した
時に有効になり、自動パージングでの計量動作を次の4つから選択
できます。
このスイッチを押すと、右図のウインドウが表示します。

・「フルストローク」
「計量回転速度」セッターに設定されたスクリュ回転速度で、
フルストロークの計量動作をおこないます。
背圧は『背圧モード』で設定します。

・「プロセス計量」
計量プロセス制御のスクリュ回転速度「VS1」∼「VS3」で計量停止位置(SM位置)まで
計量動作をおこないます。
<射出・計量>画面で設定します。
背圧は『背圧モード』で設定します。

・「プロセス計量&背圧」
計量プロセス制御のスクリュ回転速度「VS1」∼「VS3」、スクリュ背圧力「PB1」∼「PB3」
で計量停止位置(SM位置)まで計量動作をおこないます。
尚、<射出・計量>画面の「手動背圧」スイッチが「ON」に切り換えてありませんと、 「PB1」
∼「PB3」のスクリュ背圧がかかりません。

・「任意設定」
「計量回転速度」セッターにて設定されたスクリュ回転速度で、
「計量停止位置」セッタ
ー設定位置まで計量動作をおこないます。
背圧は『背圧モード』で設定します。

ⓐ「計量回転速度」セッター
「自動パージモード」スイッチで「フレキシブルパージ」及び「フルストロークで材料切
れまで」を選択した時のスクリュ回転速度を設定します。
『計量モード』で「プロセス計量」または「プロセス計量&背圧」を選択した時はマスキ
ングされます。

ⓑ「計量停止位置」セッター
『計量モード』で「任意設定」を選択した時の計量停止位置を設定します。
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C-12
Ⓗ『背圧モード』
「自動パージモード」スイッチで「計量停止位置で設定パージ回数」を選択した
時に有効になります。
また「自動パージモード」スイッチで「フレキシブルパージ」を選択した時は、『計量モ
ード』が「フルストローク」、「プロセス計量」及び、「任意設定」を選択した時に有効
になります。
尚、「背圧」セッターは、「自動パージモード」スイッチで「フルストロークで材料切れ
まで」を選択したときも使用しています。

・「背圧モード」スイッチ
「背圧制御」及び「強制後退」が選択できます。
「背圧制御」では、「背圧」セッター設定値で計量時の背圧制御をします。
「強制後退」では、計量時に「後退速度」セッター設定速度でスクリュ後退します。
「後退速度」セッターの設定値が「0」だとスクリュは後退しません。

・「背圧」セッター
「背圧モード」スイッチで「背圧制御」を選択した時のスクリュ背圧力を設定します。

・「後退速度」セッター
「背圧モード」スイッチで「強制後退」を選択した時のスクリュ後退速度を設定します。

Ⓘ「パージ回数」セッター
「自動パージモード」選択スイッチで「計量停止位置で設定パージ回数」及び、「フレキ
シブルパージ」を選択した場合の、自動パージング回数を設定します。
「パージ回数」セッター下に残りのパージ回数を表示しています。

Ⓙ「材料切れ監視」セッター
自動パージングの材料切れ監視時間を設定します。
自動パージングの計量動作が、「材料切れ監視」セッターの設定時間以上かかると、材料
がないと判断して、最後の射出をおこない、自動パージング動作を終了します。
「自動パージモード」選択スイッチで「計量停止位置で設定パージ回数」及び、「フレキ
シブルパージ」を選択した場合でも、「背圧モード」スイッチの選択が「背圧制御」の時
は、「材料切れ監視」セッターによるモニタをおこないます。
「材料切れ監視」セッター下に材料切れ監視の経過時間を表示しています。

Ⓚ「パージサイクル」セッター
「自動パージモード」選択スイッチで「フレキシブルパージ」を選択し、『計量モード』
が「プロセス計量」、「プロセス計量&背圧」または「任意設定」が選択されている時に
設定可能となります。
射出開始から次の射出開始までのインターバル時間を設定します。
次の射出開始までに計時が完了していない場合は計時完了を待ちます。
「パージサイクル」セッター下にインターバル残り時間を表示しています。

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C-13

このスイッチを選択すると、<補助設定>ウインドウを表示します。


Ⓐ Ⓗ









Ⓕ Ⓝ Ⓞ Ⓟ Ⓠ

Ⓐ「最大加減速時間」セッター
射出速度が0∼最大射出速度に加速または最大射出速度∼0に減速するのに要する時間を
設定します。
V1∼V6それぞれの「最大加減速時間」セッターを押して、変速にかける時間を設定して下
さい。
尚、<射出・計量>画面の充填速度の各段数の設定に応じて、使用していない「最大加減
速時間」セッターは、マスキングされます。

例:V1加減速時間を「0.04s」とした場合、V1の設定が最大射出速度ならば、設定速度に
達するのに0.04s要します。
V1が最大射出速度の100%でV2が最大射出速度の50%の場合は、V2加減速時間が「0.04s」
ならば、変速に要する時間は0.02sとなります。
加減速時間の設定値が大きい程、変速が緩やかになります。

Ⓑ「最大加減圧時間」セッター
・「Pp1∼Pp3」セッター
射出保圧力が0∼最大射出圧力に加圧または最大射出圧力∼0に減圧するのに要する時間
を設定します。
<射出・計量>画面の保圧の各段数の設定に応じて、使用していない「最大加減圧時間」
セッターは、マスキングされます。

例:Pp1加減圧時間を「0.04s」とした場合、Pp1の設定が最大射出圧力ならば、設定圧力
に達するのに0.04s要します。
Pp1が最大射出圧力の100%でPp2が最大射出圧力の50%の場合は、Pp2加減圧時間が
「0.04s」ならば、変圧に要する時間は0.02sとなります。
加減圧時間の設定値が大きい程、変圧が緩やかになります。

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C-14
・「充填圧」セッター
射出速度制御領域でのリミット圧力の変圧時間を設定します。

・「背圧」セッター
スクリュ背圧力の変圧時間を設定します。

Ⓒ「VPV減速時間」セッター
「V-P切換」スイッチで「位置(VPV)」を選択した時は、速度制御領域から圧力制御領域
に切り換わる時に、「VPV速度」セッター設定速度で通過するように作動します。
現在速度が最大射出速度であった時に、速度制御領域から圧力制御領域に切り換わる時に
「VPV速度」セッター設定速度で通過し、そのまま速度0まで減速すると仮定した時の時間
を設定します。

Ⓓ「保圧位置決」スイッチ
このスイッチを押すと、保圧位置決を選択する為のウインドウが表示します。

・「OFF」
保圧位置決をおこないません。

・「Pp1」
保圧の1段目で「保圧位置決位置」でスクリュを位置決めします。「保圧位置決位置」
への移動速度は「保圧位置決速度」に設定して下さい。
尚、位置決めしようとした時、保圧力が「Pp1」設定値を超えないように圧力リミット
します。
保圧段数が2段以上に設定されていると、「Tp1」時間経過してから「Pp2」以降の圧力
制御に切換ります。
位置決め中は「Pp1」下のインジケータが青で表示されます。
・「Pp2」
保圧の1段目の圧力制御が終了すると、保圧の2段目で位置決めします。「保圧位置決位
置」と「保圧位置決速度」を適当に設定して下さい。
「Pp2」は圧力リミットとなります。
保圧の段数を2以上に設定して下さい。
保圧の段数を3にすると、圧力制御→位置決め→圧力制御となります。
位置決め中は「Pp2」下のインジケータが青で表示されます。

・「保圧位置決位置」セッター
「保圧位置決」スイッチを「Pp1」、「Pp2」に切り換えた時の位置決位置を設定します。

・「保圧位置決速度」セッター
「保圧位置決」スイッチを「Pp1」、「Pp2」に切り換えた時の、位置決め位置への移動
速度を設定します。

Ⓔ「保圧制御係数」
保圧時にスクリュが前後方向に振動(発振)した場合、
「保圧制御係数」を小さくして
下さい。
通常「1.00」で使用してください。

Ⓕ「射出開始時期」セッター
自動運転において、射出工程に入った後「射出開始時期」セッターのタイムアウトと同時
に射出動作がおこなわれます。

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C-15
Ⓖ「計量同時動作」スイッチ
この「計量同時作動」スイッチを「ON」に切り換えた時は、冷却時間がタイムアップする
と計量が終了しなくても型開閉及び、エジェクタ動作をおこないます。
自動運転中に、この「計量同時作動」スイッチを切り換えようとすると、「自動中は変更
できません。」とメッセージが表示され、設定変更できません。

Ⓗ「射出圧原点補正」スイッチ
射出圧力原点補正をおこなうかを切り換える為のスイッチです。
射出圧力(背圧力)を検出するセンサーは、稼働初期に経時変化により零点(ゼロ圧検出ポ
イント)がずれてしまうことがあります。
(2∼3ヶ月ほどで安定します。)
零点がずれた分、成形品に悪影響を及ぼす可能性があります。
射出圧原点補正機能は、この零点のずれを補正し正常な圧力検出ができるようにする機能
です。
成形機は自動運転の開始から5サイクル目の計量完了後(計量後デコンプ完了後)に検出さ
れた圧力を基準データとして成形機内部に取り込み、6サイクル目以降の計量完了後に射
出圧力を検出するセンサーを監視して、零点のずれを検出すると「圧力ずれ検出されまし
た。」とエラーを発します。
このとき「圧力ずれ検出」スイッチが「継続運転」だとエラーを発生したままの状態で運
転を継続します。
「圧力ずれ検出」スイッチが「異常停止」だとサイクル完了後に運転停止します。
「圧力ずれ検出されました。」のエラーメッセージが発生したら、次頁の手順で射出圧原
点補正を行って下さい。
尚、自動運転中に計量後デコンプレッション及び、背圧力の設定を変更すると基準データ
がクリアされ、次のサイクルの計量完了後に検出された圧力を基準データとします。

(注意) 射出圧力原点補正を行っても、頻繁に「圧力ずれ検出されました。」のエラー
が発生する場合は、圧力センサーの経年変化以外にスクリュのカジリ等、別な
原因の可能性があります。
弊社サービスマンにご連絡下さい。

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C-16
【射出圧力原点補正手順】

1.射出装置を後退して下さい。

2.ダンパーを閉じて材料供給の停止を確認した後に、加熱筒内の樹脂をパージして下さい。

3.「射出圧原点補正」スイッチを「ON」に切り換えて下さい。
次のウインドウが表示します。

4.材料供給を止めて樹脂をパージしてあれば「はい」を押して下さい。
それ以外ならば「いいえ」を押して、最初からやり直して下さい。
「はい」を押すと、次のウインドウが表示し、スクリュが低速で前進・後退を行います。

5.スクリュが停止すると、次のウインドウが表示します。

「射出圧検出値」を確認し、最大射出圧力に対して、±1%以上の値が表示している時は、
「はい」を押して下さい。
最大射出圧力に対して、±1%以内の値が表示している時は、原点補正を実施する必要が
ありませんので、「いいえ」を押して下さい。

6.原点補正を行います。
原点補正が完了すると、「射出圧原点補正」スイッチが自動的に「OFF」に切換わります。

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C-17
Ⓘ「圧力ずれ検出」スイッチ
自動運転において、「圧力ずれを検出しました。」のエラーが発生した時の、成形機の
動作を選択します。
・「継続運転」
エラーを発生したままの状態で、成形機は運転を継続します。
・「異常停止」
エラーを発生したサイクルが完了すると、成形機は運転を停止します。

Ⓙ「計量開始時期」セッター
自動運転時において、射出完了後の計量(スクリュ回転)開始時期を設定する為のタイマ
です。

Ⓚ「ノズル後退時期」セッター
自動運転時の射出装置後退開始時期を設定します。

Ⓛ「スクリュ微速後退」セッター
計量後、加熱シリンダ内の樹脂圧上昇の対策として、デコンプレション後にスクリュを微
速後退させることができます。

・「微速後退速度」セッター
スクリュ微速後退速度を設定します。
設定範囲は、0∼30mm/sです。
・「微速後退時間」セッター
スクリュ微速後退時間を設定します。

Ⓜ「高精度計量制御」スイッチ(VALUE パック)
計量動作の選択します。
このスイッチを押すと右図のウインドウが表示します。

・「標準」
計量停止位置(SM位置)の設定位置まで設定速度でスクリュ回転をおこない、「SM」
設定位置到達後、スクリュ回転を減速開始するので「SM」設定位置に対して若干オー
バーランします。
定量停止時のスクリュ回転速度(位置軸)

回転
速度

後退
速度 ※

SM位置 位置→

※ 時間に比例してスクリュ回転が減速しますので、材料の食い込みの違いによりスクリュ
後退停止位置が若干ばらつくことがあります。

JPN-5ET-NEX-05
C-18
・「精密計量」
スクリュが計量停止位置(SM位置)に達した時にスクリュ回転とスクリュ後退が同時
に止まる様に制御します。
定量停止時のスクリュ回転速度(位置軸)

回転
速度

後退

速度

予測した SM位置 位置→


減速開始位置

・「プレパック」
計量完了後、スクリュ前進動作によりスクリュ逆止弁を閉じ、スクリュ逆回転により
スクリュ側の減圧をします。その後、デコンプレッションをします。
それによりリングバルブを閉鎖した状態で次の射出工程に移行することができます。
尚、プレパック後のスクリュ位置は、「SM」+「SD」設定位置より小さくなります。
次の射出工程は、上記差分を引いた射出切換位置により制御されます。
詳細は、Ⓠ「プレパック」の項を参照して下さい。


このスイッチを選択すると、下図の<射出仕様値>ウインドウを表示し、本機射出部の
仕様一覧を表示します。

Ⓞ「成形モード」スイッチ
<型開閉>画面の「成形モード」スイッチと同じスイッチです。

JPN-5ET-NEX-05
C-19
Ⓟ (VALUE パック)
スクリュ逆止弁閉鎖位置のバラツキを計測し、射出切換位置を自動補正することで充填樹
脂量を安定化させる機能です。
このスイッチを選択すると、下図の<充填量補正>ウインドウを表示します。

ⓑ ⓒ

キャビティ充填末期の圧力上昇
スクリュ逆止弁閉鎖位置のバラツキ

スクリュ逆止弁閉鎖による圧力上昇

射出圧力

補正所定圧

スクリュ位置
V-P 切換位置 所定圧基準位置

樹脂押しはじめの圧力上昇

スクリュ逆止弁閉鎖による圧力上昇の中央付近を「補正所定圧」に設定します。
スクリュ逆止弁閉鎖位置のバラツキの中央付近を「所定圧基準位置」に設定します。
「所定圧基準位置」と「補正所定圧」に達した時のスクリュ位置の差を計測し、「所定圧
基準位置」以降の射出速度切換位置、V-P 切換位置を補正します。

ⓐ「充填補正量」スイッチ
このスイッチを押すと、右図のウインドウが表示します。

・「OFF」
充填量補正をおこなわず、通常の射出動作となります。

・「試射出」
所定圧及び所定圧通過位置を求める為のモードです。
<波形>画面に、「補正所定圧」・「所定圧基準位置」セッターの設定値を赤線で示
します。
充填量補正はおこなわず、通常の射出動作となります。

・「補正」
充填量補正制御を行います。

ⓑ「補正所定圧」セッター
<波形>画面を参照し、逆止弁閉鎖による圧力上昇の中央付近を設定します。

JPN-5ET-NEX-05
C-20
ⓒ「所定圧基準位置」セッター
<波形>画面を参照し、射出圧上昇時の圧力波形のバラツキの中心が基準位置になる
ように設定します。

ⓓ「補正量」表示窓
射出速度切換位置、V-P 切換位置の補正量を表示します。


このスイッチを選択すると、下図の<プレパック>ウインドウを表示します。
「高精度計量制御」スイッチにて、「プレパック」を選択した時に有効です。

・「加圧速度」セッター
計量完了後のスクリュ前進速度を設定します。

・「加圧圧力」セッター
計量完了後のスクリュ前進圧力を設定します。

・「逆転角度」セッター
計量完了後のスクリュ前進によりスクリュ逆止弁が閉じたあとのスクリュ逆回転量を
設定します。
この逆回転によりスクリュ側の樹脂圧が減圧され、次のデコンプレッションがおこなわ
れても逆止弁が開きません。

・「デコンプ開始時期」セッター
スクリュ逆回転後、デコンプを開始するタイミングを設定します。
デコンプ量は<射出・計量>画面の「SD」です。
デコンプ後の樹脂圧がマイナスにならない様にして下さい。

・「プレパック距離」表示窓
計量完了位置から加圧完了位置までを表示します。

JPN-5ET-NEX-05
C-21
・「波形&モニタ表示」スイッチ
<波形>画面及び、<モニタ>画面に表示する射出位置データを絶対位置か相対位置で
表示するかを選択します。
プレパック使用時は、射出開始位置が「SM」+「SD」設定位置に対して「プレパック距
離」だけ小さくなります。
絶対位置とは、実際の射出位置データで波形及びモニタ表示をおこないます。
相対位置とは、実際の射出開始位置に「プレパック距離」を加算することで、「SM」+
「SD」設定位置を基準にした射出位置データの波形及びモニタ表示をおこないます。

注意:プレパックへの切換後の第1ショット目は過充填の傾向となります。
標準動作からプレパックへの移行には充分にご注意下さい。基本的にはショートシ
ョットから成形条件を作って下さい。

JPN-5ET-NEX-05
D-1
D.<温度>画面
画面変更ボタンの「温度」を押すと、<温度>画面を表示します。
材料落下口温度制御は NEX15∼110 に VALUE パックにて取り付けられます。
NEX15∼110 以外はオプション装備となります。

※ 温度ゾーンは射出タイプによって異なります。
以下の説明は、射出 2E∼9E タイプを例示しています。

Ⓕ Ⓖ

ディスプレイ上部に、加熱筒状態表示の為のメッセージが表示されます。
(加熱筒状態表示のメッセージはどの画面でも表示されます。)

・「スクリュ冷間起動防止中」
加熱筒温度が加熱筒温度下限設定値以下の場合に表示されます。
尚、加熱筒温度が下限設定値以上になった後、ディスプレイ上部に「冷間起動防止解除
まで後**分」というメッセージが表示されます。スクリュ保護の為に、設定温度到達後、
更に20分間スクリュ冷間起動防止回路が働く様になっています。

・「加熱筒保温中」
加熱筒を保温温度で制御している場合に表示されます。

・「カレンダタイマ作動中」
カレンダ機能使用時で、次のヒーター回路ON設定時刻になるまで表示されます。

JPN-5ET-NEX-05
D-2
Ⓐ 加熱筒温度の設定と表示
本機はノズル・加熱筒同時昇温機能で加熱筒温度を制御します。
ノズル・加熱筒全ゾーンが同時に設定温度に到達します。
(注)
尚、この機能における加熱筒温度上昇のタイムロスはありません。
また、ノズル、加熱筒ヒータが最高許容温度に達しますと、ヒータ電源を遮断します。
最高許容温度は次のとおりです。
仕様 設定範囲 最高許容温度
標準仕様 0∼400℃ 420℃
高温仕様 0∼420℃ 440℃
高温仕様 0∼450℃ 470℃

(注)材料落下口の冷却通水が強い時や、加熱筒温度設定値が高いときなど、目標温度へ
の到達がバラツクことがあります。

・「目標温度」
各温度ゾーンの成形温度を設定します。

・「現在温度」
各温度ゾーンの現在温度を表示します。
ヒータ出力が<ON>の場合、現在温度の左側のマスが紫色になり、<OFF>の場合は、黒
になります。
尚、材料落下口は、冷却回路の電磁弁出力が<ON>の場合は、現在温度表示の左側のマ
スが紫色になり、<OFF>の場合は、黒になります。
「現在温度」表示が赤字点滅する場合は、 「上下限警報幅」に0が設定されていることを
示しています。
危険ですので0以外を設定して下さい。

・「制御出力」
各温度ゾーンのヒータまたは冷却出力割合を0∼100%で表示します。

・「保温温度」
「異常時保温」スイッチまたは、
「強制保温」スイッチが<ON>時の、加熱筒保温温度を
設定します。

Ⓑ 各温度ゾーンの設定値と現在値のアナログ表示
右図丸印内のマークがそのときの設定値に合わせて上下動し、これに対して
現在値が棒グラフ状に表示されます。
加熱筒温度のマークは、保温中ならば保温温度に、保温中でなければ目標温
度に従います。
尚、丸印内のマークは、加熱筒温度の上下限警報幅も表しています。
黄色の枠が上限幅です。
水色の枠が下限幅です。
現在温度が上下限幅に入ると、拡大表示されます。
ただし、加熱筒のゲージは、ゲージのスケールを揃えるため、加熱筒ゾーンの全ての現在
温度が上下限幅に入ったら拡大表示されます。又、加熱筒ゾーンの上下限幅設定のうち何
れかひとつでも0度ならば拡大表示されません。

JPN-5ET-NEX-05
D-3
Ⓒ「異常時保温」スイッチ
「異常時電源遮断」スイッチが<ON>状態の場合で、電源遮断が行われたときの加熱筒温
度を強制的に保温回路に切り換える為のスイッチです。
但し、加熱筒温度に関するエラーにより、電源遮断が行われた場合は、加熱筒異常時保温
機能は作動せず、ヒータ回路は遮断されます。

Ⓓ「強制保温」スイッチ
加熱筒強制保温機能使用・不使用切換スイッチです。
尚、加熱筒強制保温中は自動運転及び、手動運転での射出・計量関係の操作はできません。

Ⓔ「滞留監視時間」セッター
手動中、射出操作をしない時間が「滞留監視時間」を超えると「強制保温」スイッチを自
動的にONし、保温に切り換えます。
「滞留監視時間」の設定が「0」のときは、機能不使用となります。

JPN-5ET-NEX-05
D-4

このスイッチを選択すると、<型温調機>ウインドウまたは、<金型ヒータ>ウインドウ
を表示します。(オプション装備)
弊社金型温調機 NH シリーズを通信回路に接続し、リモート運転をすることができます。
接続可能な弊社製金型温調機は、NHW55R/NHW75R/NHW220R/NH-36 です。

● <型温調機>ウインドウ(オプション装備)

ⓐ「目標温度」セッター
金型温調機の目標温度を設定します。

「現在温度」表示窓
金型温調機の現在温度を表示します。

「加熱」・「冷却」
金型温機の作動状態を表示します。

ⓑ「温調機台数」(金型温調) ⓐ
通信回線接続後、温調機の接続台数を入力すると
金型温調機のリモート運転が可能となります。

ⓒ「温調機起動/停止」スイッチ

金型温調機のポンプを「起動」/「停止」します。



このスイッチを選択すると、<型温調機上下限幅>ウインドウを表示します。
温調機の上下限警報幅を設定します。

JPN-5ET-NEX-05
D-5

● <金型ヒータ>ウインドウ(オプション装備)

ⓐ 金型温度の設定と表示をおこないます。
設定や表示について、基本的には加熱筒温度と同じです。

ⓑ 金型温度ゾーンの設定値と現在値のアナログ表示をおこないます。
基本的には加熱筒温度と同じです。

金型温度における、<制御条件>ウインドウを表示します。
金型ヒータでの、PID、上下限警報幅設定、オートチューニング及び、ヒータ断線警報
の設定は、基本的には加熱筒温度と同じです。

JPN-5ET-NEX-05
D-6

このスイッチを選択すると、<制御条件>ウインドウを表示します。

ⓐ「PID変更」スイッチ
「PID 変更」スイッチを「ON」に切換えてから、PID 定数の設定を行って下さい。
「PID 変更」スイッチが「OFF」の場合は、PID 定数はマスキングされます。

ⓑ PID 定数セッター
弊社出荷時は、温度制御を正確に行うために PID 設定値は最適値を入力してあります
ので、普通は設定値を変更する必要はありません。
設定値を変更する場合には、以下を参考にして下さい。

JPN-5ET-NEX-05
D-7
・「比例帯(P)」セッター
比例動作は、設定値と現在温度(上昇中の温度)との偏差に比例して出力が変化する
動作です。(操作量が温度偏差に比例する温度範囲です。)
比例帯を狭くした場合は、わずかな温度変化に対しても補正出力が大きくなり、オフ
セット(残留偏差・・・制御量の目標値と定常状態における値との差)が小さくなり
ますが、極端に狭くしますと、ON−OFF制御動作のようになり、いわゆるハンチング現
象を起こします。
「比例帯(P)」を調整するには、プロセス温度が設定値近くで平衡状態(安定)となっ
た後、現在温度がハンチングしない程度に比例帯をだんだん狭くして下さい。

・「積分時間(I)」セッター
PID制御での積分動作は、P制御によるオフセットを無くす為の動作です。
この「積分時間(I)」セッターで積分時間を設定します。
「積分時間(I)」セッターで設定した積分時間が短い程、積分効果が強くなり、設定点
への引き戻しが速くなりますが、振動の周期性が速くなって安定性を欠きハンチング
を起こすことがあります。
ハンチング周期は、「比例帯(P)」を狭く設定した時よりも長くなるのが特徴です。

・「微分時間(D)」セッター
PID制御での微分動作は、プロセス温度の変化を変化温度に応じて引き戻す動作で、
オーバーシュート、振動振幅を減少させます。
この「微分時間(D)」セッターで微分時間を設定します。
「微分時間(D)」セッターで設定した微分時間が短いと引き戻し量が少なくなり、逆に
長いと戻りすぎの現象がでて、ハンチングを起こすことがあります。
ハンチング周期は、比例動作または積分動作によるものより短いことが特徴です。

ⓒ 上下限警報幅セッター

・「上限警報幅」セッター
加熱筒温度上限値を設定します。
0を設定すると上限異常を監視しなくなります。普段は必ず、0以外を設定して下さい。

・「下限警報幅」セッター
加熱筒温度下限値を設定します。
0を設定すると下限異常を監視しなくなります。普段は必ず、0以外を設定して下さい。

ⓓ「オートチューニング」スイッチ
PID制御方式では、制御対象の熱容量、ヒータの消費電力、温度センサの位置等により
最適な、PID定数が変わります。
ノズルの形状変更、ヒータ容量変更などの改造をした場合、温度制御が不安定になる場合
があります。
このような時は、オートチューニングを行うことで自動的に温度制御の適切なPID定数を
得ることができます。
オートチューニングが必要な場合は、加熱筒全体を成形温度に上昇させた後、該当する温
度ゾーンの「オートチューニング」スイッチを「ON」に切り換えて下さい。
オートチューニングが開始されると、設定温度に対してオーバーシュート、アンダー
シュートを3回程繰り返した後に終了します。
尚、落下口のオートチューニングを実施しますと、設定値変更、冷却水量や水温の変動な
どにより、かえって温度が不安定になる場合があります。出荷時調整値のままご使用され
ることをお勧めします。

JPN-5ET-NEX-05
D-8
【PID 制御動作について】
PID制御とは、比例制御、積分制御、微分制御を組み合せたもので、ムダ時間のある制御
対象に最も秀れた制御方法といえます。
それは比例制御でハンチング(制御結果が上下に繰り返し偏位すること)を抑え、積分
制御により目標値に対する偏差を修正し、微分制御により外乱によって生じた偏位にす
ばやく応答できるからです。
本機では、ノズル、加熱筒の温度をPID制御しています。

<ON/OFF制御>
図のように、測定温度が設定温度より低いとヒータをONし、設定値より高くなれば
ヒータをOFFします。

測定温度 ON/OFF 制御

設定温度

時間
100%
ヒータ出力
0%

<比例制御>
設定値に対して比例帯をもち、その範囲内にあっては制御出力量が偏差に比例する制御
方法です。測定温度が比例帯より低ければ100%、比例帯に入れば温度偏差に比例して小
さくなり設定温度に達すれば50%、比例帯より高ければ0%の制御出力量となります。
この結果、上図に見られるON/OFF制御による制御結果のハンチングを抑え、滑らかな制
御がおこなえます。

測定温度 比例制御

比例帯
設定温度

時間
100%

ヒータ出力 50%

0%

<積分制御>
比例制御では、設定温度に対して一定の定常偏差が生じます。
そこで比例制御に積分制御を加えることで、時間の経過とともに定常偏差を修正すると
ができます。

偏差
積分制御
偏差 0

100%
ヒータ出力
0%

JPN-5ET-NEX-05
D-9
<微分制御>
比例制御や積分制御は、制御結果に対する訂正動作である為、応答の遅れが生じます。
そこで微分制御を加えることで、偏差の生じる傾斜に比例した操作量を加えることがで
きます。
これは、急激な外乱に対し、大きな操作量を与えて、早く元の制御状態に戻そうとする
動作です。
偏差
微分制御
偏差 0

100%
ヒータ出力
0%

JPN-5ET-NEX-05
D-10
1.ヒータ断線及び溶着警報機能(オプション仕様)

ヒータ回路に電流検出器を取り付けることで、ヒータ断線及び溶着(ヒータ回路開閉器
溶着)の検出が可能になります。
<温度>画面の を選択すると、以下の画面が表示されます。

①断線設定器
ヒータ断線及び溶着を検出する為の、電流値を設定します。
単相ヒータでは「設定1」セッタのみ設定し、三相ヒータでは「設定1」セッタ
及び、「設定2」セッタを共に設定して下さい。
電流値の設定は、ヒータ出力ON時に②断線検出に表示されている電流値の85%を目安
に設定して下さい。仮に、正常時に検出された電流値が10.0Aであれば、8.5Aを設定
します。
ヒータ出力ON時に検出された電流値が、設定された電流値に満たない場合、ヒータ断
線と判断します。
ヒータ出力OFF時に検出された電流値が、設定された電流値を超えた場合、ヒータ溶
着と判断します。

②断線検出、溶着検出
現在の各ヒータ回路の電流値を表示します。
単相ヒータでは「検出1」表示窓のみ表示し、三相ヒータでは「検出1」セッター及び、
「検出2」表示窓が共に表示します。

JPN-5ET-NEX-05
E-1
E.<モニタ>画面
画面変更ボタンの「モニタ」を押すと、<モニタ>画面を表示します。






① モニタ設定・表示関係

Ⓓ Ⓒ

Ⓔ Ⓕ Ⓗ Ⓘ Ⓖ

JPN-5ET-NEX-05
E-2
Ⓐ「項目」設定
<モニタ>画面に表示させる、項目を選択します。
表示させたい箇所の「項目」を押すと、右図の
ウインドウを表示します。
右図から選択した項目のモニタグラフ・
モニタデータを表示します。
「良品判別機能」を行うモニタ項目は、
<監視条件一覧>ウインドウで「ON」に切り換え
られたものです。
これらのモニタ項目にはチェック(マーク: )が
されています。
「指定位置通過時間」・「区間平均射出圧」の
スクリュ位置の設定は、<監視条件一覧>ウインドウで行います。
尚、各モニタ項目の意味は、Ⅰ.<工程監視>画面を参照して下さい。

Ⓑ「基準値」
・「監視幅」設定
各モニタの「基準値」・
「監視幅」を設定します。
Ⓔの監視条件一括設定を行なうと、「基準値」
・「監視幅」の設定が容易に全項目一括設定
できます。

Ⓒ「モニタグラフ」
各モニタのモニタグラフを表示します。
モニタグラフは、最新ショットから 500 ショット前のデータを表示します。
グラフの上部が最新ショットとなります。
尚、モニタグラフは、
「基準値」・
「監視幅」が適切に設定されていないと表示されません。

Ⓓ「モニタグラフ」の表示をスクロールさせます。

最新ショットのデータを表示させます。

50 ショット新しいデータを表示させます。

1 ショット新しいデータを表示させます。

1 ショット古いデータを表示させます。

50 ショット古いデータを表示させます。

最古ショット(最大で 500 ショット)のデータを表示させます。

JPN-5ET-NEX-05
E-3

モニタグラフ上で指定したショット範囲を対象として、各モニタ項目の平均値と標準偏差
を計算し、平均値を基準値として、標準偏差×「監視幅係数」を監視幅として自動設定す
る機能です。
「一括設定」スイッチを押すと下図のウインドウが表示されます。

「ON」に指定されたモニタ項目が良品判別機能の対象となります。
上記ウインドウ内の「範囲指定」を押すと下図のウインドウが表示されます。


モニタグラフ表示領域の黒リバース部は選択した計算対象範囲を示します。

この<範囲指定>ウインドウで、監視条件を計算する範囲を指定します。

ⓐ TACT が記憶している最大 500 ショットすべてを選択します。


このスイッチを押すと、モニタグラフ表示領域全域がリバース表示となります。

ⓑ 監視条件計算範囲を指定します。
指定された計算開始ショット番号、計算終了ショット番号及び、計算対象ショット数
が表示されます。

を用いて計算範囲を指定します。

ⓒ 選択をキャンセルして、<一括設定>ウインドウに戻ります。

JPN-5ET-NEX-05
E-4
ⓓ 指定範囲より計算された監視条件を表示します。

・「範囲指定」スイッチ:
<範囲指定>ウインドウに戻ります。計算範囲の再指定を行います。

・「確定」スイッチ:
表示される計算結果を監視条件に更新し、<モニタ>画面に戻ります。

・「キャンセル」スイッチ:
計算結果をキャンセルして、<モニタ>画面に戻ります。

「基準値」・
「監視幅」の条件は直接入力して変更することも可能です。
「監視幅係数」を変更すると「監視幅」は全項目変更されます。
(「監視幅係数」を変更前に直接入力して変更した項目も再度書き換えられます)

※ 範囲指定を行うときは、モニタデータの存在している範囲(モニタ画面のサンプル
ショット表示参照)を指定してください。

Ⓕ「基準値自動セット」スイッチ
各グラフの「基準値」を最新値に一括変更します。

Ⓖ「モニタデータリセット」スイッチ
モニタデータ、モニタグラフともにクリアされます。
また、「サンプルショット」表示窓、「良品ショット」表示窓、
「良品率」表示窓のデータ
もクリアされます。

Ⓗ「サンプルショット」表示窓
モニタデータの収集ショット数を表示します。

「良品ショット」表示窓
収集モニタデータ中のうち、良品ショット数を表示します。

「良品率」表示窓
収集モニタデータの良品率を表示します。

Ⓘ「プレパック相対位置表示中」
<射出・計量>画面で表示する、<補助設定>ウインドウの「高精度計量制御」スイッチ
が「プレパック」に選択されていて、<プレパック>ウインドウの「波形&モニタ表示」
が「相対位置」の時に点滅表示し、射出位置モニタデータは相対位置表示されます。
プレパック不使用時及び、「波形&モニタ表示」が「絶対位置」の時は、表示されません。

JPN-5ET-NEX-05
E-5
② 各種設定器

Ⓐ「強制不良数」セッター
自動運転に切り換えた直後は、「強制不良数」セッターで設定され Ⓑ
たショット数に達する間は、不良品としてカウントされ不良品信号を
出力します。 Ⓒ
尚、強制不良中は、製品良否判別をおこないません。

Ⓑ「連続不良停止数」セッター
自動運転において、「良否判別機能」スイッチが「ON」の製品良否 Ⓔ
判別中に、良否判別エラーが連続して発生した回数が、この「連続不
良停止数」セッターの設定回数になると、サイクル終了した時点で成形機は停止し、表示
ランプとブザーにより警報が行われます。

Ⓒ「製品搬出」スイッチ
このスイッチを押すと、右図のウインドウを表示します。
製品の振り分けをおこなう周辺装置として、目的の装置を設定して
下さい。
「良否判別機能」スイッチが「ON」の時、<監視条件一覧>ウインドウで
「ON」に切り換えられた項目をモニタして、製品の良否を判別し、反転
シュータ、取出機、コンベア等により、成形機を停止させることなく自動的に製品の良品・
不良品を分類します。
・「取出機」
自動運転では、その成形サイクルの射出完了からサイクル終了まで、成形異常信号を
出力します。
・「反転シュータ」
自動運転では、その成形サイクルの射出完了から次サイクルの射出完了まで、成形異常
信号を出力します。
また、シュータが良品側又は、不良品側に倒れたかを入力信号によりチェックします。
・「コンベア」
自動運転では、その成形サイクルの射出完了から次サイクルの射出完了まで、成形異常
信号を出力します。

Ⓓ「成形不良時」スイッチ
成形不良発生時の動作を選択します。
・「型開」
型開動作を行って停止しますが、エジェクタ動作はおこないません。
・「型閉」
型圧抜き動作をおこなって、型を閉じたまま停止します。
(注意)「連続不良停止数」セッターにゼロ以外の設定がされている場合の停止動作は、
この「成形不良時」スイッチの設定に関わらず、型開き及びエジェクタ動作をし
て停止します。

Ⓔ「良否判別機能」スイッチ
「良否判別機能」スイッチが「ON」の時、<監視条件一覧>ウインドウで「ON」に切り換え
られた項目をモニタしますが、「基準値」±「監視幅」の範囲内の製品を良品と判断し、
範囲外の製品を不良品と判別しています。
モニタする項目は最大8項目です。
尚、強制不良中は不良品扱いとなります。

JPN-5ET-NEX-05
E-6

このスイッチを選択すると、<モニタデータ一覧>ウインドウを表示します。
最大 500 ショットのデータの内、10 ショット分のデータを表示します。


Ⓐ「リセット」スイッチ
<モニタ>画面のⒼ「モニタデータリセット」スイッチと同じスイッチです。

Ⓑ「モニタデータ」の表示をスクロールさせます。

最新ショットのデータを表示させます。

10 ショット新しいデータを表示させます。

1 ショット新しいデータを表示させます。

1 ショット古いデータを表示させます。

10 ショット新しいデータを表示させます。

最古ショット(最大で 500 ショット)のデータを表示させます。

JPN-5ET-NEX-05
E-7

このスイッチを選択すると、<監視条件一覧>ウインドウを表示します。

画面切換えスイッチにより、下図のウインドウ表示となります。 Ⓐ

画面切換えスイッチにより、上図のウインドウ表示となります。

<監視条件一覧>ウインドウで最大 8 項目を製品の良品判別監視項目として指定できます。
モニタグラフで選択されていない項目も「監視」ができます。

JPN-5ET-NEX-05
E-8
監視「ON」の項目が良品幅を外れた場合、モニタグラフに下図の様な印が付きます。
(但し、「良否判別機能」スイッチが OFF の場合及び、監視「OFF」の項目は、監視幅を超
えたモニタデータになっても不良として扱いません。また、強制不良のショットならば点
の色を黄色にします。)
強制不良の場合の打点

不良時の打点

※ 「良品判別機能」スイッチが「OFF」の場合は「監視」スイッチがONでも良否判別
されません。


このスイッチを選択すると、<波形>ウインドウを表示します。
<波形>画面の波形と同じ波形を縮小して表示します。表示スケール等の設定は
<波形>画面で行なってください。
「モニタ指定位置」及び「射出圧監視区間」設定の参考にして下さい。

ここを押すと波形画面が閉じます

JPN-5ET-NEX-05
E-9

このスイッチを選択すると、<モニタデータ相関チェック>ウインドウを表示します。
TACT 内に記憶されている最大 500 ショットのモニタ項目間の相関係数を計算し、相関の強い
順に表示します。

Ⓐ Ⓑ Ⓒ Ⓓ


Ⓐ「基準相関係数」セッター
Ⓔ、Ⓕに、相関係数の絶対値が「基準相関係数」以上のものを、相関の強い順に表示し
ます。

Ⓑ「親項目」スイッチ
このスイッチを選択するとモニタ項目選択一覧表が表示されます。
選択された「親項目」に対する他のモニタデータとの相関係数を計算します。
「OFF」を選択した場合、全組み合わせの相関係数を計算します。
相関係数の絶対値が「基準相関係数」以上のものを、相関の強い順に表示します。

JPN-5ET-NEX-05
E-10
Ⓒ「範囲指定」スイッチ
「範囲指定」スイッチを押すと範囲指定ウインドウに切り換わります。
モニタグラフより、相関係数を計算するショット範囲を指定します。


モニタグラフ表示領域の黒リバース部は選択範囲を示します。

ⓐ TACT が記憶している最大 500 ショットすべてを選択します。


このスイッチを押すと、トレンドグラフ表示領域全域がリバース表示となります。

ⓑ 計算範囲を指定します。
を用いて計算範囲を指定します。

ⓒ 選択をキャンセルして、<モニタデータ相関チェック>ウインドウに戻ります。

ⓓ 選択を確定して、<モニタデータ相関チェック>ウインドウに戻ります。

Ⓓ「相関チェック開始」スイッチ
このスイッチを押すことにより、指定条件にて相関係数の計算をおこない、結果をⒺ及
びⒻに表示します。

Ⓔ 相関の強い順に相関係数、組み合わせを最大 60 件表示します。
計算結果で、設定条件に該当するものがない場合は「該当なし」の表示をします。
スクロールにより表示範囲外の結果が参照できます。

相関の大きいデータを表示します。

相関の小さいデータを表示します。

Ⓕ Ⓔのウインドウの組み合わせ番号に対応した散布図を表示します。

JPN-5ET-NEX-05
E-11

このスイッチを選択すると、<波形照合>ウインドウを表示します。
TACT 内に記憶している 500 ショットデータの中から、20 ショット分の波形データを選択表示
します。
成形機の操作電源スイッチを OFF しますと、波形データは消去されます。
また、モニタデータ「リセット」でも消去されます。

Ⓑ Ⓐ

Ⓐ 波形表示範囲を選択します。
「範囲指定」スイッチを押すと、<範囲指定>ウインドウに切替わります。
Ⓑに選択範囲の時刻を表示します。


モニタグラフ表示領域の黒リバース部は選択範囲を示します。

JPN-5ET-NEX-05
E-12

ⓐ 選択範囲の波形を重ね描きします。
「更新」スイッチを押すと、最新波形を表示します。

ⓑ 20 ショット分の照合範囲をスクロールさせます。
を用いて計算範囲を指定します。

ⓒ 選択をキャンセルして、<波形照合>ウインドウに戻ります。

ⓓ 選択を確定して、<波形照合>ウインドウに戻ります。

Ⓒ 「範囲指定」スイッチにて設定された 20 ショットの波形データを重ね描きします。
波形表示は青で重ね描きされ、Ⓓで選択された1ショットだけが速度波形を黄、圧力波
形を赤で表示します。
時間レンジ[s]、位置レンジ[mm]、速度レンジ、圧力レンジで表示範囲を設定して下さい。
この設定は、<波形>画面の値と同じです。

Ⓓ 「範囲指定」スイッチにて設定された選択ショットについて、<モニタ>画面で選択さ
れている 8 項目の数値データと時刻を表示します。

スクロールキーにより選ばれた►◀マークで表示される波形だけが、Ⓒ部に速度波形は黄、
圧力波形は赤で表示します。

►◀マークにて該当ショットを示します。

このスイッチを押すと、表示している波形データとそのときのモニタデータを CSV 形式
で外部メディアに出力します。
CSV 出力フォーマットについては、次頁以降を参照して下さい。
波形データは生データで、モニタデータは画面に表示されている値で出力されます。
外部メディアが未接続または、波形データがない場合、スイッチは下図の表示のように
マスクされ押すことができなくなります。

出 力 フ ァ イ ル は 、 外 部 メ デ ィ ア ド ラ イ ブ の ¥ nissei ¥ MONDAT フ ォ ル ダ に 、
「WAVE*********.CSV」で保存されます。 「*********」の部分は 9 桁の積算ショット数と
なります。

このスイッチを押すと<充填量補正>ウインドウを表示します。
<充填量補正>ウインドウの詳細は、<射出・計量>画面で表示される、<補助設定>ウイ
ンドウのⓅ「充填量補正」を参照して下さい。

JPN-5ET-NEX-05
E-13
○ CSV 出力フォーマット
大きく分けて 4 つのセクションで構成されています。
各セクションの間には改行が 2 つ入ります。

① モニタデータ
先頭行に「Monitor data」と書かれます。
2 行目はモニタデータの項目名です。項目名にはデータ単位も書かれます。
3 行目はモニタデータです。

② 波形データに関する備考
属性値の説明
波形の位置データ(パルス値)から、[mm]の値への変換式
波形の圧力データ(電圧の A/D 変換値)から、[MPa]の値への変換式

③ 射出波形データ
先頭行に「INJ wave」と書かれます。
2 行目は射出波形データのレコード数です。
3 行目は波形データの項目名です。
4 行目以降射出波形の生データです。

④ 計量波形データ(無い場合もある)
先頭行に「MTG wave」と書かれます。
2 行目以降は射出波形データの場合と同様です。

「出力例」
Monitor data ←モニタデータ先頭行目
発生日,発生時刻,積算ショット数,射出充填時間[s],指定位置通過時間[s],射出
開始位置[mm],V−P切換位置[mm],射出最前進位置[mm],射出終了位置[mm],V−P モニタデー
切換圧[MPa],射出最前進圧[MPa],射出ピーク圧[MPa],区間平均射出圧[MPa],射出 タ2行目
開始圧[MPa],射出ストローク[mm],金型閉鎖位置[mm],所定圧通過位置[mm],可塑化 項目名
時間[s],計量開始位置[mm],計量回転数,計量平均トルク[%],計量減速開始位置[mm],
回転停止位置[mm],プレパック距離[mm],プレパック角度[°],サイクル時間[s],
ノズル[C],ヘッド[C],前部[C],中部[C],後部[C],落下口[C],固定型[C],可動型[C]
"2006/06/01","13:02:55",616706,0.35,0.35,40.00,5.00,0.08,5.70,76.5,76.6,76.7, モニタデー
76.6,0.0,34.30,19.95,40.00,0.49,5.87,0.26,6.963,30.00,34.65,0.00,0.00,12.35, タ3行目
24.7,24.7,24.6,24.7,24.7,24.8,25.1,25.3 モニタデー

JPN-5ET-NEX-05
E-14
Attribute,0:INJ start
,1:INJ speed control
,2:INJ pressure control
,3:INJ hold pressure
,4:INJ decompression
,5:INJ end 500ms
,6:INJ end
,7:MTG start
,8:MTG decompression
,9:MTG pressure control
,10:MTG end ← 属性値の説明

Position[mm] = data[pulse] / 8192 * 28 / 48 * 16 ←波形の位置データ(パルス値)から、[mm]


の値への変換式
Pressure[MPa] = data * 196.0 / 10611 ←
波形の圧力データ(電圧の A/D 変換値)から、[MPa]の値への変換式

INJ wave ←射出波形データ先頭行目


341 ←レコード数
Attribute,Time[us],Position[pulse],Pressure,Option1,Option2,Option3,MTG torque
←項目名
0,0,35108,4143,0,0,0,131
1,3199,35107,4148,0,0,0,131
生データ
1,5699,35106,4147,0,0,0,131
1,10698,35101,4148,0,0,0,131

MTG wave ←計量波形データ先頭行目


1372 ←レコード数
Attribute,Time[us],Position[pulse],Pressure,Option1,Option2,Option3,MTG torque
←項目名

7,0,5153,4146,0,0,0,-18
9,2501,5239,4148,0,0,0,-18 生データ
8,5000,5264,4148,0,0,0,-18
8,7500,5250,4144,0,0,0,-18

JPN-5ET-NEX-05
F-1
F.<主要条件>画面
画面変更ボタンの「主要条件」を押すと、<主要条件>画面を表示します。
<主要条件>画面では、射出、計量、型締、型開、エジェクタ及び、加熱筒温度の各主要
条件を設定できます。


このスイッチを選択すると、<現在データ>ウインドウを表示します。
詳細は、<射出・計量>画面を参照してください。

JPN-5ET-NEX-04
G-1
G.<条件切換>画面
画面変更ボタンの「条件切換」を押すと、<条件切換>画面を表示します。

① ⑤

①「現在の成形条件」
現在の成形条件名を表示します。
新たに成形条件を保存するときには、現在の成形条件表示枠をタッチしキーボード表示後、
条件名をキーボードにて変更してください。

キーボードの使用方法は、頁 5-10「5.3.3 文字列入力操作」を参照してください。

(注)ファイル名には基本的に英数字のみを使用して下さい。
日本語を含む英数字以外の文字を使用する場合は、ファイル名の 8 文字目以内として
下さい。9 文字目以降に英数字以外を使用すると、ファイル名として受付ません。
(英数字とは、Windows のコードページ 437、850、852、866、1250、1251、1252 の
文字セットを言います。 )
尚、稀に上記制約通りのファイル名を付けても書き込み出来ないケースがあります。
その場合には、ファイル名を変更して下さい。

JPN-5ET-NEX-04
G-2
② 内部記憶データ表示エリア

Ⓑ Ⓐ

Ⓐ 内部記憶データ表示エリア
TACT 内部に保存されている「成形条件」、 「成形条件+基準波形」
、「基準波形」を表示しま
す。
TACT 内部には、最大 300 条件保存可能です。

Ⓑ 内部記憶データスクロールキー
内部記憶データ表示エリアの成形条件名等をスクロールさせます。
内部記憶データ表示エリアには、20 条件の成形条件名等を表示しています。
前頁 20 条件の成形条件名等を表示します。

次頁 20 条件の成形条件名等を表示します。

「成形条件」
、「成形条件+基準波形」
、「基準波形」等を読み込みます。
この「読込」スイッチを押すと、次の<読込>ウインドウが表示します。
尚、読込操作については、次頁を参照して下さい。

JPN-5ET-NEX-04
G-3
1.読込む成形条件をタッチして選択します。

2.
「プレビュー」スイッチで選択された成形条件を表示します。
読込む成形条件データを確認する場合に押してください。
最初に成形条件メモが表示されるので、成形品・樹脂等の製品情報を入力しておくと
有効に活用できます。
(成形条件メモは<支援>画面で入力できます)

※ 外部メディアから成形条件読込時に、成形条件名と
同名の画像ファイルがあると同時に読込ます。
(画像ファイル拡張子:.jpg 又は.bmp)
また「プレビュー」ボタンを押したときに、画像ファイ
ルがあれば左図のようにウインドウを表示します。

※ 画像ファイル作成方法は、次頁を参照して下さい。

3.
「読込」スイッチで成形条件を読み込みます。

読み込みが完了すると上記ウインドウが表示されます。
「確認」を押して終了して下さい。

4.
「読込時モニタデータをクリアする」のチェックを入れておくと、成形条件読み込みと
同時に<モニタ>画面の採取済データを自動的にクリアします。

* 成形条件はNEX機間で、極力互換性がとれるようになっています。しかし特注仕様
部分に関しては互換性がありません。互換性のないセッターは下図のように文字が紫
色で表示されます。
但し、同一仕様(同一制御プログラム)のNEX機ならば、セッターの文字が紫色で
表示されている特注仕様項目でも互換読み込みが可能です。

JPN-5ET-NEX-04
G-4
【画像ファイル表示機能のための画像ファイル作成方法】
TACT は成形条件をコンパクトフラッシュ等の外部メディア(オプション装備)から読み込むと
きに、同じファイル名でファイル拡張子が「.bmp」または「.jpg」の画像ファイルを見つけると、
その画像ファイルを成形条件と共に読み込み、支援画面の成形条件メモ覧に表示させることがで
きます。

≪ファイルの作り方≫
1.成形品や指示書類の画像データをパソコンに保存します。
2.その画像データを BMP または JPEG 形式に変換します。
3.ファイル名を成形条件名と同じ名前にします。例えば成形条件名が「nissei-case」の場合、
「nissei-case.bmp」または「nissei-case.jpg」とします。拡張子は小文字にしてください。
4.そのファイルを成形条件が保存されているコンパクトフラッシュ内にコピーします。
コピー先のフォルダは「\nissei\data」です。

コンパクトフラッシュから TACT に「nissei-case」という成形条件を読み込むと、


「nissei-case.bmp」または「nissei-case.jpg」も一緒に読み込みます。
(<条件切換>画面にて、成形条件読み込み操作の際、読み込む成形条件を選択して
「プレビュー」スイッチを押すと、読み込み可能な画像ファイルがある場合にその画像も
プレビューします。 )

(注)パソコンで作ったファイルを TACT に読み込ませる場合、ファイル名は頁 G-1 の①にある


注意事項に沿って行って下さい。

【補足】
成形条件ファイルは、成形条件名に「.**.MLD.CSV」が追加されて保存されます。成形
条件名が「nissei-case」ならば、 「nissei-case.**.MLD.CSV」というファイル名になり
ます。
この頁の例の場合、JPEG 画像ファイルは、「nissei-case.**.MLD.CSV.jpg」ではなく、
「nissei-case.jpg」となります。
(上記「**」部分は、表示言語により異なります。
日本語:JA、英語:EN、スペイン語:ES、中国語:ZH、韓国語:KO、タイ語:TH)

画像表示は最大で横700×縦500ピクセルですので、そのサイズ以下の画像ファイ
ルをご使用ください。また BMP 形式より JPEG 形式の方が、ファイル容量が小さいため
読み込みに時間がかかりません。

JPN-5ET-NEX-04
G-5

「成形条件」
、「成形条件+基準波形」
、「基準波形」等を保存します。
この「保存」スイッチを押すと、次の<保存>ウインドウが表示します。

1.保存するファイルの種類を選択し「保存」スイッチを押して下さい。
同じ条件名のファイルがあると次のウインドウを表示します。
上書きしていい場合は「はい」
、上書きしない場合は「いいえ」を押して下さい。

2.条件が保存されると次のウインドウを表示します。
「確認」を押して終了して下さい。

※ 基準波形のみを保存する場合は、
「保存ファイル名」を入力して下さい。

※ 内部メモリに 300 条件保存可能です。


但し、基準波形などを保存すると 300 条件保存できない場合があります。

※ 外部記憶装置(コンパクトフラッシュ)は 32M バイトのもので、


「成形条件+基準
波形」データを約 100 件保存することが可能です。

JPN-5ET-NEX-04
G-6

保存してある「成形条件」、
「成形条件+基準波形」、
「基準波形」等を削除します。
この「削除」スイッチを押すと、次の<削除>ウインドウを表示します。

1.削除する成形条件をタッチして選択します。

2.
「プレビュー」スイッチで選択された成形条件を表示します。
削除する成形条件データを確認する場合に押して下さい。
最初に成形条件メモが表示されるので、成形品・樹脂等の製品情報を入力しておくと
有効に活用できます。
(成形条件メモは<支援>画面で入力できます)
画像ファイルがあれば表示します。

3.
「削除」スイッチを押して下さい。
「削除」スイッチが押されると次のウインドウを表示します。
削除する場合は「はい」
、削除しない場合は「いいえ」を押してください。

4.指定ファイルが削除されると次のウインドウを表示します。
「確認」を押して終了して下さい。

JPN-5ET-NEX-04
G-7
③「一覧表示順」・
「一覧更新」
・「記憶メディア取り外し」スイッチ

Ⓐ Ⓑ Ⓒ

Ⓐ「一覧表示順」スイッチ
内部記憶データ表示エリア及び、外部メディアデータ表示エリアの成形条件名等の表示順
を選択します。
「日付順」/「名前順」を選択できます。

Ⓑ「一覧更新」スイッチ
外部メディアデータ表示エリアに表示している外部記憶メディアファイル一覧を最新の
ものに更新します。

Ⓒ「記憶メディア取り外し」スイッチ
外部記憶メディアを取り外すときに押して下さい。
外部記憶メディアを取り外すときは、必ず「記憶メディア取り外し」スイッチを押してか
ら行って下さい。取り外しが可能になると、
「記憶メディア取り外し」ボタンの右に『メ
ディアの取り外し/挿入が可能です』と表示されます。
以上の手順を経ずに外部メディアを取り外しますと、データだけでなく、外部メディアそ
のものを壊す可能性があります。

④ 外部メディアデータ表示エリア
外部メディアを使用したときの表示エリアです。
「読込」/「保存」/「削除」の操作方法は、頁 G-2∼5 を参照して下さい。

JPN-5ET-NEX-04
G-8

条件切換画面右上のコピー機能スイッチを押すと、4種類の機能スイッチウインドウが表示
されます。

機能スイッチウインドウ

ⓐ ⓑ ⓒ ⓓ

・ⓐ 外部へコピー
内部記憶から外部メディアへ、指定ファイルをコピーします。

・ⓑ 内部へコピー
外部メディアから内部記憶へ、指定ファイルをコピーします。

・ⓒ BACKUP
内部記憶にあるファイルのすべてを、外部メディアへバックアッ
プします。

・ⓓ RESTORE
外部メディアにバックアップした内容を、内部記憶へ戻します。

※1.ⓐ∼ⓓの操作手順については、次頁以降を参照して下さい。

※2.注意点
外部メディアにコピーしたデータは、大変貴重なものです。ファイルの中身、ファ
イル名、バックアップフォルダ名は、絶対に変更しないでください。思わぬ事故を
引き起こす危険性があります。

JPN-5ET-NEX-04
G-9
【各機能の操作手順】

ⓐ「外部へコピー」の手順

外部メディアに対して成形条件を保存する場合、「\nissei\data」フォルダに
保存します。内部記憶から外部メディアへコピーする際も、同様に
「\nissei\data」フォルダにコピーします。

①「外部へコピー」機能スイッチを押すと、コピーファイルを選択するウインドウが
表示されます。

ファイル選択
ウインドウ

②コピーするファイルを選択し、
「実行」を押すと、選択ファイルが外部メディアに
コピーされます。

ファイルを選択

実行スイッチ

JPN-5ET-NEX-04
G-10
ⓑ「内部へコピー」の手順

手順はⓐ項の「外部へコピー」と同様なので、ⓐ項を参照してください。

ⓒ「BACKUP」の手順

内部記憶にあるファイルを、外部メディアに一括バックアップをします。
バックアップは「\nissei\data」フォルダ内に、バックアップ用フォルダ「[成
形機のシリアル番号].BACKUP」 (例えば成形機のシリアル番号が H08Y123 なら
ば、H08Y123.BACKUP というフォルダ)を作成し、そこに全ファイルをコピーし
ます。

「BACKUP」機能スイッチを押すと、下図の表示になります。ここで「実行」を
押すと、バックアップが始まります。バックアップ中は進捗度を表すゲージウ
インドウが表示されます。

JPN-5ET-NEX-04
G-11
ⓓ「RESTORE」の手順

バックアップされたファイルを、内部記憶に戻します。バックアップフォル
ダーが無い場合は、その旨をウインドウ表示します。

「RESTORE」機能スイッチを押すと、下図の表示になります。ここで「実行」
を押すと、リストアが始まります。リストア中は進捗度を表すゲージウインド
ウが表示されます。

JPN-5ET-NEX-04
H-1
H.<操作スイッチ>ウインドウ

画面変更ボタンの「操作スイッチ」を押すと、<操作スイッチ>ウインドウが表示します。

Ⓐ Ⓑ Ⓔ Ⓗ





Ⓘ Ⓙ Ⓚ

Ⓐ「スクリュ作動」スイッチ
手動運転において、スクリュ冷間起動防止中に、この「スクリュ作動」スイッチを併用す
ることで、各スクリュ操作(スクリュ前進、後退、回転)がおこなえます。
実成形時には、使用しないで下さい。

Ⓑ「異常解除」スイッチ
エラーレベル 2∼5 の異常が発生した時に、エラーを解除する為のスイッチです。
エラー発生時は、操作切換スイッチを手動位置に切り換えた後に、エラー箇所の点検・修
理をし、この「異常解除」スイッチを押して、エラーの解除をして下さい。

Ⓒ「手動背圧」スイッチ
手動運転において、<射出・計量>画面に設定したスクリュ背圧制御をおこなう時は、こ
のスイッチを「ON」に切り換えて下さい。
尚、自動運転では、このスイッチに関係なく計量時にスクリュ背圧制御をおこないます。

Ⓓ「自動パージ」スイッチ
自動パージング装置の使用・不使用を切り換えます。
自動パージング装置の詳細は、頁 C-9 を参照して下さい。

JPN-5ET-NEX-04
H-2
Ⓔ「異常時電源遮断」スイッチ
異常時電源遮断装置使用時は、この「異常時電断」スイッチを「ON」に切換えて下さい。
エラーレベル2∼4の異常が発生すると、操作回路を遮断するとともにモータを停止します。

Ⓕ「型取付」スイッチ
型取付作業時は、この「型取付」切換スイッチを「ON」に切り換えて下さい。
型取付の詳細は、頁 A-5 を参照して下さい。

Ⓖ「オート起動」スイッチ
オート起動の開始、停止を切り換える為のスイッチです。
オート起動の詳細は、頁 M-11 を参照して下さい。

Ⓗ「異常時保温」スイッチ
「異常時電源遮断」スイッチが<ON>状態の場合で、電源遮断が行われたときの加熱筒温
度を強制的に保温回路に切り換える為のスイッチです。
但し、加熱筒温度異常に関するエラーにより、電源遮断が行われた場合は、加熱筒異常時
保温機能は作動せず、ヒータ回路は遮断されます。

Ⓘ「エジェクタ」スイッチ
エジェクタ装置の使用・不使用を切り換える為のスイッチです。
エジェクタの詳細は、頁 B-1 を参照して下さい。

Ⓙ「カウンタ」スイッチ
各カウンタの使用・不使用を切り換える為のスイッチです。
カウンタの詳細は、頁 J-1 を参照して下さい。

Ⓚ「強制保温」スイッチ
加熱筒強制保温機能使用・不使用切換スイッチです。
尚、加熱筒強制保温中は自動運転及び、手動運転での射出・計量関係の操作はできません
ので注意して下さい。

Ⓛ「エア吹き」スイッチ
このスイッチを押している間、エア吹き動作をおこないます。
エア吹き1,2を同時に押すことはできません。

JPN-5ET-NEX-04
I-1
I.<工程監視>画面
画面変更ボタンの「工程監視」を押すと、<工程監視>画面を表示します。

① ② ③

④ ⑤
Ⓐ Ⓑ
①サイクルモニタ関係

Ⓐ「測定値」表示窓
「測定値」表示窓の各項目は、成形サイクルにおける各工程の
モニタ時間をリアルタイム表示します。

Ⓑ「工程」表示窓
「工程」表示窓の各項目は、自動運転時、完了した工程は背景が
水色、実行中の工程は赤、未実行の工程は灰色を表示します。

・「型締」
サイクルスタートから、型締完了まで

・「ノズル前進」
型締完了から、ノズルタッチ昇圧確認まで

・「射出」
射出開始から、射出圧抜完了まで

・「計量」 Ⓒ
計量開始から、デコンプレッション完了まで

・「型開」
型開開始から、型開停止まで

JPN-5ET-NEX-05
I-2

・「エジェクタ」
エジェクタ動作開始から、エジェクタ動作完了まで。

・「中間」
エジェクタ動作完了から、中間時間のタイムアウトまで。

・「サイクル」
成形のワンサイクル時間。


このスイッチを押すと、右図の<工程基準時間>ウインドウを
表示します。
自動運転中の各工程にかかった時間を表示します。
各工程経過時間が前回サイクルの実績値+「工程監視幅」の
設定を超えたときに、サイクル異常として停止します。

② モニタデータ表示関係
<工程監視>画面では、4種類のモニタデータを選択表示する
ことができます。
「モニタデータ」選択スイッチを押すと、<工程監視>画面にモニタデータを選択する為の、
ウインドウを表示しますので、表示させたいモニタデータを選択して下さい。

Ⓐ「モニタデータ」選択スイッチ
この「モニタデータ」選択スイッチを押すと、モニタデータを選択する為の、ウインドウ
が表示します。

JPN-5ET-NEX-05
I-3
・「射出充填時間」
射出開始から、保圧切換までの時間

・「指定位置通過時間」
射出開始から、指定されたモニタ指定位置を通過するまでの時間

・「射出開始位置」
射出開始時のスクリュ位置

・「V−P切換位置」
保圧に切り換った時のスクリュ位置

・「射出最前進位置」
射出開始から、射出終了までの間のスクリュ最前進位置

・「射出終了位置」
射出終了時のスクリュ位置

・「V−P切換圧」
保圧に切り換った時の樹脂圧力

・「射出最前進圧」
スクリュ最前進時の樹脂圧力

・「射出ピーク圧」
射出工程中における樹脂圧力のピーク値

・「区間平均射出圧」
射出工程時、指定された射出圧監視区間での平均射出圧

・「射出開始圧」
射出開始時の樹脂圧力

・「射出ストローク」
射出開始から射出終了時までのスクリュ前進距離

・「金型閉鎖位置」(オプション仕様)
薄物異物検出機能を含む型締力自動補正(オプション)装備時に有効
金型閉鎖検出位置を表示します

・「所定圧通過位置」
射出充填工程中において、「補正所定圧」セッターに達した時のスクリュ位置

・「可塑化時間」
実可塑化時間(計量時間)

・「計量開始位置」
計量開始時のスクリュ位置

・「計量回転数」
計量開始から計量停止(SM位置)までにスクリュが回転した数

・「計量平均トルク」
計量中のスクリュ回転トルクの平均値

・「計量減速開始位置」
計量回転が減速開始するスクリュ回転位置
「高精度計量制御」が「精密計量」に設定されている時に使用することで効果があります。

JPN-5ET-NEX-05
I-4

・「回転停止位置」
スクリュ回転停止時のスクリュ位置
「高精度計量制御」が「標準」または「プレパック」に設定されている時に使用すること
で効果があります。

・「プレパック距離」
計量完了位置から加圧完了位置までの距離

・「プレパック角度」
計量完了時と加圧完了時でのスクリュ角度の差

・「サイクル時間」
成形のサイクル時間

・「ノズル」
射出完了時のノズル部温度の実測値

・「ヘッド」
射出完了時のヘッド部温度の実測値

・「前部」
射出完了時の加熱筒前部温度の実測値

・「中部」
射出完了時の加熱筒中間部温度の実測値

・「後部」
射出完了時の加熱筒後部温度の実測値

・「落下口」
射出完了時の材料落下口温度の実測値

・「固定型」
射出完了時の固定型温度の実測値(オプション)

・「可動型」
射出完了時の可動型温度の実測値(オプション)

Ⓑ「モニタデータ」表示窓
Ⓐの「モニタデータ」選択スイッチで選択された項目のモニタデータを表示します。

③ メータ表示関係
2種類のメータを表示しています。
メータの外周に定格動作範囲を示す緑色の帯を表示しています。

・「樹脂圧力」
射出及び計量時の樹脂圧力を「表示窓」でデジタル表示し、圧力指針でアナログ表示し
ます。
尚、射出充填工程でのピーク圧力を赤色圧力指針でホールドします。

・「スクリュ回転」
スクリュ回転速度を「表示窓」でデジタル表示し、スクリュ回転指針でアナログ表示し
ます。

JPN-5ET-NEX-05
I-5
④ 生産進捗度
生産予定製品数に対する良品数のパーセンテージがアナログ表示されます。
また、生産完了残り時間を、直前のサイクル時間に残りの生産ショット数を掛けることによ
り、求めています。
従って、サイクル時間のバラツキに対応して残り時間の表示も増減しますので注意して下さ
い。

⑤ ゲージ表示関係
スクリュ位置、型位置及び、エジェクタ位置のゲージデータを表示しています。

・「スクリュ位置」
「ゲージ表示窓」で本機のフルストロークにおける、スクリュ現在位置をゲージで表示し、
「デジタル表示窓」で現在のスクリュ位置をデジタルでリアルタイム表示します。

デジタル表示窓

ゲージ表示窓

・「型位置」
「ゲージ表示窓」で本機のフルストロークにおける、型締盤現在位置をゲージで表示し、
「デジタル表示窓」で現在の型締盤位置をデジタルでリアルタイム表示します。

・「エジェクタ位置」
「ゲージ表示窓」で本機のフルストロークにおける、エジェクタ現在位置をゲージで表示
し、「デジタル表示窓」で現在のエジェクタ位置をデジタルでリアルタイム表示します。

JPN-5ET-NEX-05
J-1
J.<生産情報>画面
画面変更ボタンの「生産情報」を押すと、<生産情報>画面を表示します。

③ ②


① 生産数の設定と表示
Ⓓ Ⓑ

Ⓐ Ⓘ

Ⓖ Ⓔ Ⓕ Ⓗ Ⓒ Ⓛ

Ⓐ「生産進捗度」
生産予定製品数に対する良品数のパーセンテージがアナログ表示されます。

Ⓑ「カウンタ」スイッチ
各カウンタ(「**製品数」及び、「**ショット数」表示窓)の使用・不使用を切り換
える為のスイッチです。
「カウンタ」スイッチを「ON」に切り換えると、Ⓗ、Ⓚ、Ⓛの各カウンタ及び、フリーカ
ウンタがカウントされていきます。
「カウンタ」スイッチが「OFF」の場合は、「積算ショット数」以外は、カウントされま
せん。

JPN-5ET-NEX-05
J-2

Ⓒ「入数完了警報」スイッチ
「入数製品数」表示窓のカウント値が「入数予定数」セッターの設定値に達したときの
成形機動作を切り換える為のスイッチです。
「ON」に切り換えた場合は、警報ブザーと警報ランプがONします。「異常解除」スイッチ
を押すと、警報ブザーと警報ランプがOFFするとともに入数カウンタがリセットします。
尚、「OFF」に切り換えた場合、オプション装備により信号出しすることが可能です。

Ⓓ「生産予定数」セッター
生産予定数(ショット数ではありませんので、注意して下さい。)を設定して下さい。
尚、自動運転において製品数が、この「生産予定数」セッターの設定値に達すると警報が
行われ、その成形サイクルが終了すると、成形機の動作は停止します。

Ⓔ「入数予定数」セッター
自動運転において「入数製品数」表示窓の表示値が、この「入数予定数」セッターで設定
した製品数に達すると、「入数完了警報」スイッチの切り換えに応じて成形機が警報動作
を行います。

Ⓕ「入数信号遅延」セッター
入数完了時に出力する周辺機器への信号(オプション)を「入数信号遅延」設定時間遅延
させます。
(入数完了時、型開完了にて出力します)

Ⓖ「キャビ数」セッター
現在、成形機に取り付けられている金型で取れる製品数を設定して下さい。

Ⓗ「ケース」表示窓
「入数製品数」表示窓の表示値が、この「入数予定数」セッターで設定した製品数に達す
る毎に、「ケース」表示窓がカウントされます。

Ⓘ「クリア」スイッチ
押すと、製品カウンタが全てクリアされます。
また「ケース数」もクリアされます。
フリーカウンタはクリアされません。

Ⓙ「入数クリア」スイッチ
押すと、製品カウンタの「入数ショット数」表示窓と「入数製品数」表示窓のカウント値
がクリアされます。

JPN-5ET-NEX-05
J-3

Ⓚ「製品カウンタ」



ⓐ「良品」表示窓 ⓒ
・「良品ショット数」表示窓
以下の場合を除いた良品ショット数が表示(カウント)されます。
(1) モニタ使用時(<モニタ>画面の「良否判別機能」スイッチを「ON」に切り換えた
場合)の不良ショット数
(2) <モニタ>画面の「強制不良数」セッター設定時の強制不良ショット数

・「良品製品数」表示窓
モニタ使用時において、良品ショット毎に「キャビ数」セッターの値である良品数が
加算(カウント)されます。

ⓑ「不良品」表示窓
・「不良品ショット数」表示窓
次の場合に該当する不良品ショット数が表示(カウント)されます。
(1) モニタ使用時の不良ショット数
(2) <モニタ>画面の「強制不良数」セッターを設定したときの強制不良ショット数

・「不良品製品数」表示窓
モニタ使用時において、不良品ショット毎に「キャビ数」セッターの値である不良品数
が加算(カウント)されます。

ⓒ「入数」表示窓
・「入数ショット数」表示窓
「入数予定数」セッターを設定したときに、現在の入数ショット数が表示(カウント)
されます。
尚、モニタ使用時は、良品ショットのみをカウントします。

・「入数製品数」表示窓
モニタ使用時において、良品ショット毎に「キャビ数」セッターの値である良品数が
加算(カウント)されます。

Ⓛ「良品+不良品ショット数」スイッチ
良品、不良品のトータルショット数です。

JPN-5ET-NEX-05
J-4
② フリーカウンタの表示
製品カウンタと同様に「製品数」
「ショット数」「ケース数」をフリーカウンタ単独で管理
できます。
各フリーカウンタ使用時は、「カウンタ」切換スイッチを「ON」に切り換えて下さい。

Ⓒ Ⓑ

Ⓐ「フリーカウンタクリア」スイッチ
押すと、フリーカウンタが全てクリアされます。
「クリア」スイッチでは、クリアされません。

Ⓑ「製品フリーカウンタ」

1日あたり、または担当者別の生産数を管理したいときなどにご使用下さい。


ⓐ「フリー良品」表示窓
製品カウンタの「良品」表示窓と同じ内容のカウンタです。

ⓑ「フリー不良品」表示窓
製品カウンタの「不良品」表示窓と同じ内容のカウンタです。

Ⓒ「フリーケース」表示窓
「入数製品数」表示窓の表示値が、この「入数予定数」セッターで設定した製品数に達す
る毎に、「ケース」表示窓と同様にカウントされます。

JPN-5ET-NEX-05
J-5
③ 積算稼動時間、積算ショット数

Ⓐ「積算稼動時間」表示窓
成形機自動運転の累計時間です。
この「積算稼働時間」表示窓は、クリアできません。

Ⓑ「積算ショット数」表示窓
本機の積算ショット数です。
この「積算ショット数」表示窓は、クリアできません。

④ 異常時電源遮断の設定

Ⓐ Ⓑ Ⓒ

Ⓐ「異常時電源遮断」スイッチ
異常時電源遮断装置の使用・不使用を切換えます。
異常時電源遮断装置使用時は、「ON」にして下さい。
エラーレベル2∼4の異常が発生すると、操作回路を遮断するとともにモータを停止しま
す。

Ⓑ「電源遮断遅延時間」セッター
「異常時電源遮断」スイッチが「ON」の時、エラーレベル 2∼4 の異常が発生してから
電源遮断処理をおこなうまでの時間を設定します。
設定した時間が経過する前に手動にして異常が解除されると電源遮断処理されません。
エラーレベル 5 の異常が発生した時は、この「電源遮断遅延時間」セッターの設定にか
かわらず、異常発生と同時に電源遮断をおこないます。

Ⓒ「警報音継続時間」セッター
電源遮断時に、警報ブザーを鳴らす時間を設定します。
「異常時電源遮断」スイッチが「OFF」の時、エラーレベル 5 の異常が発生してから、
設定時間中、警報ブザーを鳴らします。
「異常時電源遮断」スイッチが「ON」の時、エラーレベル 2∼5 の異常が発生してから、
設定時間中、警報ブザーを鳴らします。
尚、手動運転及び安全ドア開放状態では、警報ブザーは鳴りません。

JPN-5ET-NEX-05
J-6

このスイッチを選択すると、<不良ショット>ウインドウを表示します。
<モニタ>画面の<監視条件一覧>ウインドウで「監視」を「ON」に設定した項目が良品幅
を外れたショットを不良とし、項目ごとの成形不良発生数を表示します。

JPN-5ET-NEX-05
K-1
K.<波形>画面
画面変更ボタンの「波形」を押すと、<波形>画面を表示します。
<波形>画面は、射出または、計量工程中にサンプリングした射出速度及び、射出樹脂圧力
をリアルタイムに波形表示します。
尚、射出樹脂圧力は、スクリュ後部に取り付けてある荷重変換器により、樹脂圧力として
換算したものです。


② ④

① 波形表示(横軸:時間)

速度原点(「0」点・・・黄)

樹脂圧原点(「0」点・・・赤)

Ⓐ Ⓒ Ⓑ
Ⓐ「横軸左限」セッター
Ⓑ「横軸右限」セッター
Ⓒ「グリッド間隔」セッター
横軸が時間の波形描画範囲とグリッド間隔(目盛間隔)を設定します。

JPN-5ET-NEX-05
K-2
② 波形表示(横軸:スクリュ位置)

速度原点(「0」点・・・黄)

樹脂圧原点(「0」点・・・赤)

Ⓐ Ⓒ Ⓑ

Ⓐ「横軸左限」セッター
Ⓑ「横軸右限」セッター
Ⓒ「グリッド間隔」セッター
横軸がスクリュ位置の波形描画範囲とグリッド間隔を設定します。

③「射出速度波形」
縦軸の射出速度の表示レンジを決めます。

Ⓐ「最大値」セッター Ⓐ
射出速度波形表示範囲の最大値を設定します。

Ⓑ「最小値」セッター
射出速度波形表示範囲の最小値を設定します。 Ⓒ
Ⓒ「グリッド間隔」セッター
グリッドの間隔を設定します。
縦軸のグリッド間隔の設定は、射出速度波形と射出圧力波形のうち最後に設定した
グリッド間隔が採用されます。
現在採用しているグリッド間隔設定器の横に赤く表示します。

④「射出圧力波形」
縦軸の射出圧力の表示レンジを決めます。

Ⓐ「最大値」セッター Ⓐ
射出圧力波形表示範囲の最大値を設定します。

Ⓑ「最小値」セッター
射出速度波形表示範囲の最小値を設定します。 Ⓒ
Ⓒ「グリッド間隔」セッター
グリッドの間隔を設定します。
縦軸のグリッド間隔の設定は、射出速度波形と射出圧力波形のうち最後に設定した
グリッド間隔が採用されます。
現在採用しているグリッド間隔設定器の横に赤く表示します。

JPN-5ET-NEX-05
K-3
⑤ 各スイッチ

Ⓐ「重ね描き」スイッチ Ⓐ
<波形>画面と、<射出・計量>画面及び、<主要条件>画面の
前の波形を消去せず、重ね描きするか、そのときのショットのみの
波形を描画するかを選択する為のスイッチです。 Ⓑ
「ON」で重ね描きが行われ、過去の波形は、青になり、射出速度の
最新波形は、黄色、樹脂圧力の最新波形は、赤で描画されます。 Ⓒ
波形データは、「重ね描き」スイッチが「ON」に切り換えてあれば、
他の画面が表示されていても、累積されていきます。
「OFF」の場合は、ショット毎に前回の波形を消去するので、最新の Ⓓ
波形のみが描画されます。

Ⓑ「比較波形」スイッチ Ⓔ
このスイッチを押すと、右図のウインドウを表示しますので
描画する波形データを選択して下さい。

・「実測のみ」
実測波形を描画します(実測波形:黄色・赤)

・「基準波形」
基準波形と実測波形を同時に描画します。(基準波形:緑)

・「設定波形」
設定波形と実測波形を同時に描画します。(設定波形:黄色・赤)

・「基準と設定」
基準波形と設定波形と実測波形を同時に描画します。

Ⓒ「表示波形」スイッチ
このスイッチを押すと、右図のウインドウを表示しますので、どの工程の
波形を表示するのか選択して下さい。

・「射出・計量」
射出工程と計量工程の両方のスクリュ速度及び、樹脂圧力を描画しま
す。

・「射出のみ」
射出工程のスクリュ速度及び、樹脂圧力を描画します。

・「計量のみ」
計量工程のスクリュ速度及び、樹脂圧力を描画します。

Ⓓ「基準波形確定」スイッチ
このスイッチを「ON」に切り換えると、射出及び、計量工程の最新の実測波形を基準波形
として確定します。

Ⓔ「重ね描きクリア」スイッチ
重ね描きされた過去の波形表示を消去する為のスイッチです。


このスイッチを押すと<充填量補正>ウインドウを表示します。
<充填量補正>ウインドウの詳細は、<射出・計量>画面で表示される、<補助設定>ウイ
ンドウのⓅ「充填量補正」を参照して下さい。

JPN-5ET-NEX-05
K-4

<射出・計量>画面で表示する、<補助設定>ウインドウの「高精度計量制御」スイッチが
「プレパック」に選択されていて、<プレパック>ウインドウの「波形&モニタ表示」が「相
対位置」の時に点滅表示し、射出位置波形データは相対位置表示されます。
プレパック不使用時及び、「波形&モニタ表示」が「絶対位置」の時は、表示されません。

JPN-5ET-NEX-05
L-1
L.<履歴>画面
画面変更ボタンの「履歴」を押すと、<履歴>画面を表示します。
この画面は、成形機のエラー、条件変更、運転切換等の履歴データを表示します。
履歴データは最大で1000件表示しますが、1000件を越えた場合は、古いものより自動的に
削除されていきます。

① ② ③ ④ ⑤ ⑥

履歴表示の対象項目は下記の項目ですが、<履歴>画面下の切換スイッチにより、履歴表示
をおこなうか選択して下さい。

・手動 ←→ 自動切り換え時(黒で表示します。)
・成形機がエラーを発生した時(赤で表示します。)
・成形機の操作電源を投入した時(緑で表示します。)
・成形条件の設定値を変更した時(青で表示します。)
・パスワードを解除した時(黒で表示します。)
・生産完了した時(緑で表示します。)
・外部記憶装置(コンパクトフラッシュ)または、内部記憶から成形条件を
読み込んだ時(青で表示します。)

JPN-5ET-NEX-04
L-2
①「成形機エラー」スイッチ
選択したエラーレベル範囲のエラー履歴を表示させます。
尚、「エラー表示なし」を選択した時は、エラー履歴を表示しません。

②「成形条件設定」スイッチ
「成形条件設定」スイッチを「あり」に切り換えた時は、成形条件の設定値変更及び、
成形条件を読み込んだ履歴を表示させます。

③「運転切換」スイッチ
「運転切換」スイッチを「あり」に切り換えた時は、手動運転から自動運転または、自動
運転から手動運転に切り換えた履歴を表示させます。
また、操作電源投入・遮断の履歴も表示させます。

④「その他」スイッチ
「その他」スイッチを「あり」に切り換えた時は、パスワード解除等の履歴を表示させます。
また、生産完了も表示させます。

⑤ 履歴データの表示をスクロールさせます。

履歴の最後尾を表示します。
1 画面分古い履歴に表示をスクロールします
1 行(1 メモリ)分古い履歴に表示をスクロールします。

現在表示中の履歴の位置を表示します。
1 行(1 メモリ)分新しい履歴に表示をスクロールします。
1 画面分新しい履歴に表示をスクロールします。
履歴の先頭を表示します。(最新のもの)

<履歴>画面に履歴データが表示しきれない時は、左右にスクロールして下さい。

履歴データの表示を左側にスクロールします。

履歴データの表示を右側にスクロールします。

JPN-5ET-NEX-04
L-3

<履歴>画面に表示される履歴データをテキストファイル形式で外部メディアに出力する為
のスイッチです。
このスイッチを押すと、履歴データは外部メディア「\nissei」フォルダ内に保存されます。
保存完了後、下記のメッセージウインドウを表示します。

保存ファイル名は、
「HISTORYmmddhhMMss.TXT」
(mm:月、dd:日、hh:時、MM:分、ss:秒)
です。保存データレイアウト・内容は、TACT 履歴画面表示と同様です。
保存データは Unicode(UTF-8)のコードで保存されています。PC でのデータ編集の場合、上
記コードの編集可能なエディタを使用下さい。
(例えば、 Microsoft Word は編集可能です。
Windows アクセサリーの Notepad、Wordpad などのエディタは文字化けが発生します。

また、Microsoft Excel では直接読み込むと同様の文字化けが発生します。Excel 編集する
場合は、Windows 環境で処理できるコードに変換する必要があります。
(日本語の場合変換が必要ですが、英語は必要ありません。また、中国語他の言語では Unicode
で扱います。

以下に Word を使った変換例を示します。

保存履歴ファイルを読み込み時、下記の確認ウインドが表示されます。
エンコード選択は、Unicode(UTF-8)です。OKボタンを押して履歴データを読み込みます。

JPN-5ET-NEX-04
L-4
データ読込後ファイル保存します。保存処理実行時下記の確認画面を表示した場合、エンコード方法
に「Windows(既定値)(W)」を選択し、OKボタンにて保存します。

上記処理後のファイルは、Excel にて読込可能となります。

Excel 読込例

JPN-5ET-NEX-04
M-1
M.<支援>画面
画面変更ボタンの「支援」を押すと、<支援>画面を表示します。
⑤ ⑦ ⑥ ④






⑬ ⑭ ⑮ ⑯ ⑱ ⑰

① 音量調整
画面操作時の音量をスライダーで調整してください。

このスイッチを押すと、電卓が使用できます。
「EXIT」を押さない限り、どの画面に移動しても
表示します。

※ 四則演算を続けて行った場合には、乗算(×)

除算(÷)が優先されます。

(例) 100-50÷2=75

JPN-5ET-NEX-05
M-2

このスイッチを押すと、タイマ機能が使用できます。

計時時間表示

・ストップウオッチ機能
1/10 秒計で、「開始/停止」スイッチを押してから
計時開始し、再度押すと計時停止します。
「リセット」スイッチで、計時時間をリセットします。

・簡易タイマ
1 秒から 59 分 59 秒までの時間を設定後、
「開始/停止」スイッチを押すと計時開始し、残
りタイムを表示します。
タイムアップ後、アラーム音と下記のタイムアップウインドウを表示します。
「確認」スイッチを押すとアラーム音が止まり、タイムアップウインドウは閉じます。

④ カレンダ表示
過去カレンダ表示 未来カレンダ表示

本日をリバース表示

現在日時

JPN-5ET-NEX-05
M-3
⑤ 成形条件メモ
成形条件と共に保存されます。
条件切換・条件削除時、プレビュー表示した場合「成形条件メモ」が表示枠に最初に表示さ
れるので、成形品・樹脂等の製品情報を入力しておくと有効に活用できます。

⑥ 汎用メモ
成形条件と共に保存はされません。
成形機の段取りや、申し送り等の掲示板として利用してください。

⑦ 画像表示・画像等倍表示
外部メディアから成形条件を読込み時に、成形条件と同じ名称の画像ファイル
(拡張子:.jpg 又は.bmp)が存在すると、同時に読込みます。

「画像表示」スイッチ
成形条件メモ欄に画像ファイルを表示します。
(画像は横 200×縦 200 で拡大・縮小されて表示され
ます)
成形条件メモに表示されている文字は、画像の上に重ねて表示
されます。
(例:「NISSEI」の文字が成形条件メモに書かれたものです)

「画像等倍表示」スイッチ
画像を別ウインドウに表示します。
画像は読込んだ画像をそのまま表示しますが、縮小が必要な場
合は、画像のサイズの比を変更しないように縮小します。
最大表示枠は、横 700×縦 500 です

JPN-5ET-NEX-05
M-4

パソコン(以下、リモート PC)により TACT 画面の切替、条件設定等の遠隔操作が可能です。
TACT とリモート PC との接続は LAN(またはイントラネット)接続またはアナログ電話回線に
よるダイヤルアップ接続に対応しています。ダイヤルアップ接続には、モデムを用意する
必要があります。
複数のリモート PC とは接続できません。
「リモートメンテ」スイッチを押すと下記のウインドウを表示します。
Ⓐ Ⓑ Ⓒ

Ⓓ Ⓔ

Ⓐ リモートメンテナンス機能の開始/停止を設定します。

Ⓑ 電話回線にてダイヤルアップ接続する場合、接続先の電話番号を入力します。
番号指定がなければ LAN 接続となります。

Ⓒ リモート PC との接続状態を表示します。
「停止」
:接続されていません。
「ダイアルアップ接続認証待ち」 :ダイアルアップ接続処理中。
「起動完了」 :TACT 側の接続準備が完了し、リモート PC からの接続待ちの状態です。
「リモート操作中」 : リモート PC から接続され、遠隔操作中であることを意味します。

Ⓓ リモート接続状態、エラー情報を表示します。

Ⓔ リモート PC に表示される TACT 画面の解像度を設定します。設定を小さくすると解像度


は粗くなりますがデータ容量が小さくなり、通信速度の遅い電話回線接続に有効です。
電話回線接続の場合は 30 程度、LAN 接続の場合は 100 を設定して下さい。

JPN-5ET-NEX-05
M-5
1. 配線
1.1 LAN 接続
LAN コネクタの場所は下図を参照下さい。
設定は、「M.支援画面 ⑯「ネットワーク」スイッチ設定」を参照下さい。

1.2 アナログ電話回線接続
主に弊社サービス部門に接続しリモートにてサービスを受ける場合に使用します。
リモート接続サービスについてはサービス契約が必要です。詳細については、弊社サ
ービスマンに問い合わせ下さい。
貴社設備として、成形機までの電話回線の配線とアナログモデムが必要となります。

【接続】
アナログモデムの RS232C コネクタを、TACT CPU ボードの RS232C コネクタに接続し
ます。

RS232C コネクタ LAN コネクタ


【設定】
特に必要ありません。

2.リモート PC 設定
TACT 画面のリモート操作は、WindowsOS に標準装備されている IE を利用します。

【IE の設定】
使用 IE の「インターネットのプロパティ」の「設定」から「保存しているページの新しいバー
ジョンの確認」を「ページを表示するごとに確認する」にしてください。

JPN-5ET-NEX-05
M-6
3. 接続
3.1 <支援>画面の<ネットワーク>ウインドウに IP アドレス等を設定し、<リモート
メンテ>ウインドウの「リモートメンテナンス開始/停止」スイッチを押します。こ
のあと、同ウインドウのⒸ欄に「起動完了」が表示されることを確認します。
3.2 リモート PC 側にて IE を起動し、
「アドレス」
に接続成形機 IP アドレスを設定します。
下記の入り口画面が表示されます。

成形機 IP アドレス設定

3.3「ENTER」をクリックすると、TACT 画面がブラウザ上に表示します。
TACT 画面の画面切換キー部が赤紫に縁取りされ、遠隔操作中であることを示していま
す。

JPN-5ET-NEX-05
M-7
4.操作
4.1 ブラウザからの画面切り換え
ブラウザに表示されている『画面変更ボタン』クリックすると、数秒後に画面が切
り換わります。そのとき、成形機の TACT 画面表示も変わります。サブウインドウ表
示 SW をクリックすると、サブウインドウを表示し、サブウインドウの「閉じる」ボ
タンをクリックすると、サブウインドウを閉じます。

ここをクリックすると
「型開閉」画面に切り
換わる。

4.2 ブラウザからのスイッチ設定
ブラウザに表示されている画面上のスイッチにマウスカーソルを合わせると、その
スイッチの下に選択肢が表示されます。いづれかをクリックすると、設定が変わり
ます。

型開一時停止 SW の設定を マウスを SW に重ねると、 マウスを選択肢に重ねて 表示が更新され、設定され


してみる。 選択肢が表示される。 クリックする。 たことが確認できる。

4.3 ブラウザからの数値設定
ブラウザに表示されている画面の数値設定器をクリックすると、その設定器の近くに、
数値設定ウインドウが表示されます。そのウインドウには、設定器タイトルと設定範
囲が表示されています。入力枠にテンキーから数値を入力し、ENT をクリックするこ
とにより設定できます。

マウスを設定器に重ねてクリッ 型開停止位置に 150 をセットし 表示が更新され、設定されたこと


クすると設定ウインドウが表示。 て、ENT をクリックする。 が確認できる。

JPN-5ET-NEX-05
M-8

このスイッチを押すと、外部メディアの HTML データ表示機能ウインドウが表示されます。
成形条件 HTML の作成方法は、下記を参照してください。

【成形条件 HTML 表示機能のための HTML ファイル作成方法】


TACT には HTML 文章を表示する機能があります。
更にお客様が成形条件毎に独自に作成された HTML 文章も表示できます。
成形時の注意点、作業手順書などの表示にお使いいただけます。
支援画面の「HTML」ボタンを押すと、コンパクトフラッシュ等の外部メディアの
「\nissei\document」フォルダに、現在の成形条件名と同じ名前の HTML ファイルがあれば、
それを表示します。ただし、成形条件名は英数のみでないと HTML 文章を表示できないので
注意してください。
また HTML 文書内でリンク先のファイル名も英数のみとしてください。
(ファイル名に日本語または全角文字が含まれている場合は表示できません。 )
(対応 HTML はバージョン 3.2 です。スタイルシート等バージョン 4.0 以降の機能は利用で
きません。 )

≪ファイルの作り方≫
1.HTML 文章を専用エディタ等を使って作成します。
(JPEG、GIF 形式等の画像データも表示可能です。 )
2.作成した HTML 文書を、成形機で使用するコンパクトフラッシュ等のメディアに保存し
ます。
ファイル名は成形条件名と同じにします。例えば成形条件名が「nissei-case」の場合、
それ用の HTML ファイルは「nissei-case.html」というファイルにします。拡張子は
小文字で「.html」としてください。保存先は「\nissei\document」フォルダです。

TACT の現在の成形条件が「nissei-case」の場合、「成形条件 HTML」スイッチを押すと、


「nissei-case.html」をウインドウ表示します。

(注)パソコンで作ったファイルを TACT に読み込ませる場合、ファイル名は頁 G-1 の①に


ある注意事項に沿って行って下さい。

⑩「言語選択」スイッチ
画面表示の言語を選択できます。

⑪「モニタデータ外部メディア出力」スイッチ
このスイッチを使用することで、モニタデータをショット毎に外部メディア、またはネット
ワーク上の PC を外部メディアとして、モニタデータを出力することができます。
尚、ネットワーク上の PC を外部メディアとして利用する機能についての詳細説明は、頁 M-26
以降にありますので、参照して下さい。

モニタデータを書き込むファイル名は\nissei\MONDAT\MONDAT 月日時分秒.TXT となります。


例えば、2 月 24 日 9 時 22 分 5 秒にスイッチを「オン」した場合は、下記になります。
\nissei\MONDAT\MONDAT0224092205.TXT

モニタデータ外部メディア出力は、スイッチが「ON」になったショットから書き込みを
開始します。
「OFF」されるまで、ショット毎にデータを書き込みます。

JPN-5ET-NEX-05
M-9
各データのフォーマットは、次のようになっています。
各データは、カンマ区切りのテキストです

発生日 Yyyy/mm/dd (年月日)


発生時刻 Hh:mm:ss (時分秒)
ショット数
射出充填時間 s
指定位置通過時間 s
射出開始位置 位置単位
V−P切換位置 位置単位
射出最前進位置 位置単位
射出終了位置 位置単位
V−P切換圧 射出圧力表示単位
射出最前進圧 射出圧力表示単位
射出ピーク圧 射出圧力表示単位
(空き 1)
区間平均射出圧 射出圧力表示単位
射出開始圧 射出圧力表示単位
射出ストローク 位置単位
金型閉鎖位置 位置単位 薄物異物検知機能(オプション)装備時
に有効
所定圧通過位置 位置単位 充填量補正モード使用時に有効
(空き 11)
可塑化時間 s
計量開始位置 位置単位
計量回転数
計量平均トルク %
計量減速開始位置 位置単位
回転停止位置 位置単位
プレパック距離 位置単位
プレパック角度 °
(空き 2)
サイクル時間 s
(空き 1)
温度計1∼40 温度単位
ロットナンバー 文字列8byte(英数のみ)
ケース出来高 0∼999(ケース数の下3桁)
良否コード 0:良品 1:不良品

ファイルの1行目に、各データの項目名と単位が入り、2行目からデータが入ります。
データの項目名は、その時の表示に対応して変わります。
次頁にデータ例を記述します。

JPN-5ET-NEX-05
M-10
(データ例)
発生日,発生時刻,ショット数,射出充填時間[s],指定位置通過時間[s],射出開始位置
[mm],V-P 切換位置[mm],射出最前進位置[mm],射出終了位置[mm],V-P 切換圧[MPa],射出最前
進圧[MPa],射出ピーク圧[MPa],,区間平均射出圧[MPa],射出開始圧[MPa],射出ストローク
[mm],,所定圧通過位置[mm],,,,,,,,,,,,可塑化時間[s],計量開始位置[mm],計量回転数,計量
平均トルク[%],計量減速開始位置[mm],回転停止位置[mm],プレパック距離[mm],プレパック
角度[°],,,サイクル時間[s],,ノズル[C],ヘッド[C],前部[C],中部[C],後部[C],落下口[C],
固定型[C],可動型[C],,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ロットナンバー,ケース出来高,良
否コード
"2006/05/18","08:33:20",390,0.01,0.00,21.001,19.988,11.876,11.876,3.3,3.3,3.5,,0.0
,3.3,9.125,,21.001,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,23.6,23.4,23.4,23.4,23.6,23.5,23.7,23.8,
0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,195,0
"2006/05/18","08:33:27",391,0.01,0.00,20.995,19.987,11.920,11.920,3.4,3.4,3.5,,0.0
,3.2,9.076,,20.997,,,,,,,,,,,,0.32,16.849,0.00,0.129,20.017,20.017,0.00,0.00,,,7.2
4,,23.5,23.4,23.4,23.4,23.6,23.5,23.7,23.8,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,195,0
"2006/05/18","08:33:34",392,0.01,0.00,20.995,20.000,11.937,11.937,3.3,3.2,3.5,,0.0
,3.3,9.059,,20.995,,,,,,,,,,,,0.32,16.890,0.00,0.129,20.009,20.009,0.00,0.00,,,7.0
0,,23.4,23.5,23.4,23.4,23.6,23.6,23.6,23.8,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0
,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,,196,0

カンマのみのデータはオプション用です。

※ 注意事項
外部メディアが無いときには、「モニタデータ外部メディア出力」スイッチを「ON」でき
ません。
外部メディアに書き込みしているときには、外部メディアを取り外さないでください。
外部メディアが壊れるおそれがあります。
外部メディアのファイルが大きくなってくると、モニタデータが書き込めなくなる恐れが
あります。
モニタデータ等のファイルを整理して下さい。
外部メディアへモニタデータを書き込めなかった時には、次のメッセージが表示されます。
「モニタデータ外部メディア出力時、外部メディアの空き容量が足りませんでした。」

JPN-5ET-NEX-05
M-11
⑫ オート起動
加熱筒ヒータの自動ヒートアップを行わせることができます。

<温度>画面の「強制保温」がONの時、加熱筒ヒータの自動
ヒートアップ待機中には、保温状態になります。起動時刻になると、

「強制保温」は自動的にOFFし、成形温度に昇温します。
尚、金型の自動ヒートアップは、オプション装備です。

Ⓐ「オート起動」スイッチ
オート起動の開始、停止を切り換える為のスイッチです。


このスイッチを選択すると、<タイマー設定>ウインドウを
表示します。

※ オート起動を使用する場合は、操作ボックスの「ヒータ電源」スイッチを「ON」状態で
使用して下さい。
また、オプション装備により、金型ヒータのオート起動を使用する場合は、
「金型ヒータ
電源」スイッチを「ON」状態で使用して下さい。

※「オート起動」スイッチを「ON」に切り換えると、<タイマー設定>ウインドウ内の
加熱筒(金型)状態が OFF 状態になります。
この時、画面上部に「カレンダタイマ作動中」の表示がされます。また操作ボックスの
「ヒータ電源」スイッチが点滅していることを確認してください。 (点滅していない場合
は、正常にオート起動が働いていません)

※ 起動時刻になると、加熱筒(金型) 「ヒータ電源」スイッチが点灯します。また、上図の
状態表示が「ON」に変わります。
この時、
「オート起動」スイッチは「OFF」になります。
(金型ヒータのオート起動も同時に使用しているときは、両方とも起動時刻となった後
に「オート起動」スイッチは OFF になります。

JPN-5ET-NEX-05
M-12

このスイッチを選択すると、<日時変更>ウインドウを表示します。
日時の設定・変更を行います。
曜日は日付けを変更すると、自動的に変更されます。
オート起動は、ここで設定された日付、時刻をもとに作動します。

「タイムゾーン」スイッチを押すと下図が表示されますので、該当する地域を選択して下さ
い。
「夏時間」がある地域を選択した時のみ、
「夏時間」の設定が有効になります。

注意:
「スクリュ冷間起動防止遅延タイマー」作動中に日時を変更すると、計時が正常に行われま
せん。
「冷間起動防止中」の場合は、残り時間を確認してから日時変更を行い、必ず残り時間
経過してから、スクリュを動作させてください。

JPN-5ET-NEX-05
M-13

Ⓐ「NTP設定」スイッチ
このスイッチを選択すると、<日時変更>ウインドウ下部に NTP 機能(*)に関連する設
定器が追加表示されます。

* NTP機能
成形機の時刻を自動的にPC(サーバ)に合せる機能です。NTPサーバと接続できる
環境にある場合、成形機とサーバの時刻を合わせることができます。NTP(Network
Time Protocol)とは、ネットワークを介してコンピュータの時計を合わせる仕組みで
す。

・「ネットワークによる日時変更」スイッチ
NTPサーバによる時刻設定をおこなうときは、ON に切り換えます。

・「サーバーIPアドレス」
NTPサーバのIPアドレスを設定します。

・「起動時に更新」スイッチ
電源投入時にNTPサーバに接続して時刻の更新をおこなう時は、ON に切り換えます。

・「一定間隔で更新」スイッチ
「更新間隔」で設定された間隔でNTPサーバに接続して時刻の更新をおこなう時は、ON に切
り換えます。

・「タイムアウト時間」
NTPサーバに接続しようとしたときのタイムアウト時間です。
タイムアウトが起きると時刻合せはされません。

・「更新間隔」
NTPサーバに接続して時刻の更新をおこなう間隔を設定します。

JPN-5ET-NEX-05
M-14

スイッチを選択すると、<印刷>ウインドウを表示します。

Ⓐ Ⓕ

Ⓑ Ⓖ

Ⓒ Ⓗ

Ⓐ「印刷メニュー」スイッチ
スイッチを押すと、次のウインドウを表示します。
印刷をする項目を選択して下さい。

・「OFF」
印刷をおこないません。

・「成形条件」
現在の成形条件を印刷します。この時、印刷準備のため、
画面表示が自動的に切換ります。数十秒お待ち下さい。

・「履歴」
記憶している全ての履歴を印刷します。

・「ファイル一覧」
<条件切換>画面のファイル一覧を印刷します。
(外部メディア挿入時は、外部メディア内の一覧も印刷します)

・「モニタデータ」
「統計値印刷間隔」設定ショット毎にモニタデータと統計値を印刷します。
(印刷用紙 1 枚で最大 50 データ印刷します)
「モニタデータ」を選択すると、<印刷>ウインドウは次の表示に変わります。

Ⓘ Ⓙ

JPN-5ET-NEX-05
M-15
・「モニタグラフ」
印刷メニューで「モニタグラフ」を選択すると、次のウインドウを表示します。
グラフ幅の設定値は、<モニタ>画面の「監視幅」が表示されます。
必要に応じて変更して下さい。

「センタ値」に「基準値」を選ぶと<モニタ>画面の「基準値」を、「初回値」を選ぶと
印刷開始時の最初のモニタデータをセンタ値に選びます。
準備ができたら、「モニタグラフ印刷開始」スイッチにより印刷開始します。
(印刷用紙 1 枚で最大 250 データ印刷します)

・「不良前5ショットデータ」
不良前の 5 ショットのデータを印刷します。
不良が発生した場合そのショットから 5 ショット前までのデータを印刷します。印刷は、
印刷用紙 1 枚分データがたまった時点、又は「モニタ印刷停止」スイッチを押した時に
データがある場合印刷が始まります。

・「プログラム」
<プログラム>画面のラダープログラムを印刷します。

Ⓑ「用紙サイズ」スイッチ
「A4」/「letter」の 2 種類より選択できます。
(letter サイズ:28.0×21.6cm)

Ⓒ「印刷サイズ調整」スイッチ
「標準」/「2 倍」の 2 種類から選択できます。
使用するプリンタに応じて設定してください。
(「標準」選択したときに、小さく印刷された場合は「2 倍」を選択してください。

Ⓓ「インク」スイッチ
「カラー」/「白黒」が選択できます。

JPN-5ET-NEX-05
M-16
Ⓔ「印刷の濃さ」スイッチ
このスイッチを押すと、次のウインドウが表示します。
印刷する濃さを選択して下さい。

Ⓕ「機械番号」
印刷時に記入される機械番号です。

Ⓖ「画面印刷サイズ」スイッチ
「ハーフ」/「フル」が選択できます。
「ハーフ」は、1/2 サイズとなります。

Ⓗ「統計値印刷間隔」セッター
「モニタデータ」、「モニタグラフ」、「不良前5ショットデータ」の印刷ショット数が、
この「統計値印刷間隔」セッターの設定値になると、一旦、自動的に統計結果を印刷した
後、再び、印刷がスタートされます。

Ⓘ「モニタ印刷停止」スイッチ
「モニタデータ」、「モニタグラフ」、「不良前5ショットデータ」の印刷を終了するため
のスイッチです。
(この 3 メニューを選択している時のみ表示するスイッチです)

Ⓙ「印刷キャンセル」スイッチ
何かを印刷しているときに表示されます。
印刷をキャンセルする時に押します。

※ 印刷メニューで選択された印刷を行っている時は、他の印刷メニューを選択できません。
※ 「モニタデータ」/「モニタグラフ」/「不良前 5 ショットデータ」の印刷中は、
画面左上のプリンタアイコンは、背景白で点滅しています。
他の印刷中には、背景青で点滅しています。

JPN-5ET-NEX-05
M-17

このスイッチを選択すると、<アラーム設定>ウインドウを表示します。
定期的に交換または、点検するスケジュールなどを設定します。
スケジュールは、4項目まで設定することができ、「日時」又は「ショット数」が設定値に達
したらアラームメッセージが表示されます。



Ⓓ Ⓑ

Ⓐ「メッセージ」
アラームメッセージを入力します。
メッセージ入力部にタッチすると、キーボードウインドウが表示しますので、任意の
メッセージを入力して下さい。

Ⓑ「動作選択」スイッチ
このスイッチを押すと、次のウインドウを表示します。

・「OFF」
アラーム表示をおこないません。

・「日時」
アラームスケジュールの時間が、あらかじめわかっている時に使用し
ます。
「設定時刻」セッターに設定された日時に達すると、入力されたメッセージウインドウ
を表示すると共に、アラーム音でスケジュール監視時期を知らせます。

「OK」スイッチを押すまでメッセージウインドウを表示し続けます。
「OK」スイッチを押すと、動作選択は自動的に「OFF」になります。

JPN-5ET-NEX-05
M-18
・「ショット」
アラーム表示をショット数により定期的におこなう時に使用します。
「インターバル」セッターに設定されたショット数に達すると、入力されたメッセー
ジウインドウを表示すると共に、アラーム音でスケジュール監視時期を知らせます。

※「ショット」を選択した場合、メッセージウインドウ表示後、再度カウントをはじめます。

Ⓒ「設定時刻」セッター
アラーム表示時期を設定します。
「動作選択」スイッチが「日時」の時に設定有効となります。

Ⓓ「インターバル」セッター
アラーム表示インターバルショット数を設定します。
「動作選択」スイッチが「ショット」の時に設定有効となります。
尚、「残りショット」に、「インターバル」セッターに設定されたショット数に達するまで
の、残りのショット数を表示しています。

JPN-5ET-NEX-05
M-19

このスイッチを選択すると、<ネットワーク>ウインドウを表示します。
PQ Manager、DLA などに接続する時に設定が必要となります。

成形機の「ホスト名」
・「IP アドレス」
・「ネットマスク」
・「ゲートウェイ」の設定をおこない
ます。
詳細はネットワーク管理者に問い合わせしてください。

接続モードは、
「手動」と「DHCP」から設定できます。

・「手動」
手動で「IP アドレス」
・「ネットマスク」を設定します。

・「DHCP」
自動的に「IP アドレス」 ・「ネットマスク」を取得します。
DHCP サーバがある時に使用できます。
DHCP サーバから「IP アドレス」を取得できた場合、現在の IP アドレスに表示します。
取得できなかった場合は、自動的に設定が手動に戻り、現在の IP アドレス表示がクリアさ
れます。
DHCP サーバが複数台ある場合は、どちらのサーバから IP アドレスを取得できるかわかり
ません。

・「OK」スイッチ
設定した項目を適用して、このウインドウを閉じます。

・「適用」スイッチ
設定した項目を適用します。

JPN-5ET-NEX-05
M-20

パスワード仕様(オプション)がある場合、このスイッチが表示されます。
このスイッチを押すと、<パスワード>ウインドウを表示します。

下記の手順で、成形条件保護パスワードを設定すると以降の成形条件変更をする際に、パスワー
ドの入力が必要になります。
また、プログラム保護パスワードを設定すると<プログラム>画面の操作をするときに、パス
ワードの入力が必要になります。

≪保護機能を使用しない時≫
パスワードによる保護機能を使用しない時(常に成形条件の変更とプログラム機能の使
用をできるようにする時)は、「パスワード解除時間」を「0(ゼロ)」に設定して下さ
い。

1)成形条件保護パスワード
1-1.成形条件保護のパスワードの設定からデータ保護までの手順

①[成形条件保護]−「パスワード変更」スイッチを押すと以下のウインドウが
表示されます。

②最初は成形条件保護のパスワードが設定されていないので、パスワードを登
録するために、表示ウインドウの「入力」を押します。
(パスワードの登録後は、
「現在のパスワードを入力して下さい」に表示文章
が変わります。

③キーボードが表示されます。
パスワードを設定してください。
(半角英数字 14 文字以内)
(何も入力しない場合は成形条件保護をしません。)

JPN-5ET-NEX-05
M-21
④パスワードの確認のために、以下のウインドウが表示されたら、
「入力」を押
して、再度③で設定したパスワードを入力してください。

⑤パスワードが設定されると、[成形条件保護]−パスワード機能「データ保護」
のスイッチがマスク解除されます。
この時「パスワード解除時間」の設定が「0(ゼロ)」の場合はマスク解除さ
れません。
(≪保護機能を使用しない時≫を参照してください)

「データ保護」スイッチの
マスクが解除されます。

JPN-5ET-NEX-05
M-22
⑥「データ保護」ボタンを押すと、成形条件が保護され、成形条件が変更でき
なくなります。
成形条件が保護されている時は、下図の様に画面表示枠が黄色く表示されま
す。

保護中:画面を表示している枠が黄色になる

また成形条件が保護されている時は、<パスワード>ウインドウの成形条件
「データ保護」ボタンの右側が黄色く表示されます。

保護中:ボタンが黄色になる

「データ保護」ボタンを押さなくても、パスワードを設定し、最後の成形条
件(パスワード保護される成形条件)変更及び、設定器選択(データの変更
なし)を、
「パスワード解除時間」の設定時間行なわないと、自動的に成形条
件の変更ができなくなります。

JPN-5ET-NEX-05
M-23
1-2.成形条件保護パスワードの変更
1 度設定したパスワードを変更するときは、[成形条件保護]−「パスワード変
更」ボタンを押し、変更前のパスワードを入力後、 「1-1.成形条件保護のパス
ワードの設定からデータ保護までの手順」の②から行なってください。

1-3.成形条件変更時
①変更したい成形条件をタッチします。
②成形条件保護パスワード入力を要求されるので、設定してあるパスワードを
入力してください。
③成形条件保護機能が解除されます。

解除後、成形条件を変更及び設定器選択(データ変更なし)を「パスワード解
除時間」の設定時間行なわないと、自動的にデータ保護を行ないます。

1-4.成形条件保護機能を使用しない時
成形条件保護機能を使用したくないとき(プログラムのみ保護したい時)は、
[成形条件保護]−「パスワード変更」で新しい成形条件保護パスワードを何も
設定しないでください。
(キーボードウインドウで何も入力しないで「ENT」を押す。

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M-24
2)プログラム保護パスワード
2-1.プログラム保護のパスワードの設定からデータ保護までの手順

①[プログラム保護]−「パスワード変更」スイッチを押します。

②パスワードを登録するために、
「入力」を押します。
(パスワードの登録後は、
「現在のパスワードを入力して下さい」に表示文章が
変わります。

③キーボードが表示されます。
パスワードを設定してください。
(半角英数字 14 文字以内)
(何も入力しない場合はプログラム保護をしません。 )

④パスワードの確認のために、上記③で設定したパスワードを再度入力して下
さい。

⑤パスワードが設定されると、[プログラム保護]−パスワード機能「データ保
護」のスイッチがマスク解除されます。
この時「パスワード解除時間」の設定が「0(ゼロ)」の場合はマスク解除さ
れません。
(≪保護機能を使用しない時≫を参照してください。 )

JPN-5ET-NEX-05
M-25
⑥「データ保護」ボタンを押すと、プログラムが保護され、プログラムを変更
できなくなります。
プログラムが保護されている時は、下図の様に<プログラム>画面を表示し
ている時に、画面表示枠が緑色に表示されます。

保護中:画面を表示している枠が緑色になる

またプログラムが保護されている時は、<パスワード>ウインドウのプログ
ラム保護「データ保護」ボタンの右側が緑色に表示されます。

保護中:ボタンが緑色になる

「データ保護」ボタンを押さなくても、パスワードを設定し、<プログラム>
画面への操作を、
「パスワード解除」設定時間行なわないと、自動的にプログラ
ム保護を行ないます。

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M-26
2-2.プログラム保護パスワードの変更
1度設定したプログラム保護パスワードを変更するときは、[プログラム保護]
−「パスワード変更」ボタンを押し、変更前のパスワードを入力後、「2-1.プ
ログラム保護のパスワードの設定からデータ保護までの手順」の②から行なっ
てください。

2-3.<プログラム>画面の操作をしたい時

①操作したい<プログラム>画面のボタンや設定をタッチします。
②プログラム保護パスワード入力を要求されるので、設定してあるパスワード
を入力してください。
③プログラム保護機能が解除されます。

解除後、<プログラム>画面への操作を「パスワード解除時間」の設定時間行
なわないと、自動的にプログラム保護を行ないます。

2-4.プログラム保護機能を使用しない時
プログラム保護機能を使用したくないとき(成形条件のみ保護したい時)は、
[プログラム保護]−「パスワード変更」で新しいプログラム保護パスワードを
何も設定しないでください。
(キーボードウインドウで何も入力しないで「ENT」を押す。


PQManager 接続時設定します。
詳細は PQManager 導入時、付属マニュアルを参照して下さい。

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M-27

「ネットワーク上の PC を外部メディアとして利用する機能」

Windows®*1 が動作しているパソコン(以下 PC)と成形機を LAN ケーブル*2 でつなぐと、PC で設定


した共有ディスク*3 を、成形機の外部メディアとして利用することができます。外部メディアと
しては CF(コンパクトフラッシュ:オプション)も使うことができますが、同時には使えず、
CF かネットワーク上の PC(以下、ネットワーク PC)のどちらか一方のみを使うことになります。

1.ネットワーク PC を外部メディアとして何ができるのか?

TACT は外部メディアに対して次のことができます。

①成形条件の読み込み/保存/削除
②成形条件と同一ファイル名画像の読み込み
③基準波形の読み込み/保存/削除
④ユーザープログラムの読み込み/保存/削除
⑤ショット毎モニタデータのテキスト形式ファイル出力
⑥HTML 文章の表示
⑦画面のハードコピーイメージ(BMP または JPEG 形式)の保存
⑧成形条件表イメージ(BMP または JPEG 形式)の保存

これらの機能はもちろんネットワーク PC に対してもできるわけです。複数の成形機の
成形条件を、事務所の PC で一元管理することも可能ですし、ひとつの成形条件を複数
の成形機で共有することもできます。また、ショット毎のモニタデータを、事務所の
PC にリアルタイムで収集することもできます。既存のネットワークインフラが利用で
きれば、非常に安価に簡易的なモニタデータ収集システムが実現できます。
但し、PC の Windows バージョン、或いはネットワークの使用状況によって、PC に接続
できる成形機の台数が変わります。
事務所 PC スイッチ/HUB

バックボーンへ

・・・
複数の成形機と1台の PC を接続する例

クロスケーブル

1 台の成形機と1台の PC を接続する例

*1Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。


*2 10BASE-T/100BASE-TX 用カテゴリ 5 の UTP ケーブル。コネクタは RJ-45。
*3 ネットワーク上の他の PC から参照できるように設定されたディスク。

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M-28
2.外部メディアの状態表示
支援画面、または条件切換画面には、外部メディアの状態を表すアイコンがあります。

外部メディアアイコン

この外部メディアアイコンは次のように表示が変化します。

支援画面の「外部メディア」スイッチにて、CF が選択されている場合、
この表示になります。

「外部メディア」スイッチにて、NETWORK が選択されている場合で、
且つネットワーク PC が未接続または利用不可(書き込み不可)の状態のとき、
この表示になります。

「外部メディア」スイッチにて、NETWORK が選択されている場合で、
ネットワーク PC が接続状態で利用できる状態のとき、この表示になります。

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M-29
3.ネットワーク PC を外部メディアとして利用する方法
成形機をネットワークの一員として、ケーブル接続及び成形機の IP アドレス*4 設定な
どをおこなってください。成形機の IP アドレス設定に関しては、頁 M-18 の⑯項「ネッ
トワーク」を参照してください。また、外部メディアとして接続する PC の共有ディス
クの設定は、後述の「6.PC の共有ディスク設定例」を参考にしていただくか、PC ま
たはネットワークの管理者に問い合わせてください。
以下に PC の共有ディスクを利用するための、成形機で設定すべき各種パラメータの設
定手順を示します。 ここでは PC 名を
「server1」、
PC の IP アドレスを「192.168.123.123」、
共有名を「molding」
、PC へのユーザーID を「tact」 、そのパスワードを「abcd」として
説明します。

①支援画面の「外部メディア」スイッチを、NETWORK にします。外部メディアアイコン
が「ネットワーク PC が未接続または利用不可の状態」の表示になります。 (このとき
既に③項の設定が正しくされていれば、ネットワーク PC が接続され、外部メディア
アイコンが「ネットワーク PC が接続状態で利用できる状態」の表示になります。 )

「外部メディア」スイッチ

共有ディスクの情報設定
ウインドウ表示ボタン

②接続する共有ディスク情報の設定ウインドウを、「Windows SMB」*5 ボタンで表示させ


ます。

*4 TCP/IP ネットワーク上で、ネットワーク機器(PC や成形機)を識別するためのアドレス。


*5 SMB:Sever Message Block。ネットワークを通じてファイル共有を実現するための Windows の仕様。
JPN-5ET-NEX-05
M-30
③共有ディスクを接続するための「コンピュータ名」 、「IP アドレス」
、「共有名」

「ユーザーID」、
「パスワード」を入力します。これらは大文字と小文字の区別があり
ませんので、大文字/小文字を気にする必要はありません。また日本語は使用できま
せん。

外部メディアアイコン

④「接続」ボタンを押して共有ディスクを接続します。成功すると外部メディアを表す
アイコンが、
「ネットワーク PC が接続状態で利用できる状態」 のアイコンになります。
これで共有ディスクを外部メディアとして利用できるようになりました。もし「接続」
を押してから 10 秒程経過しても「ネットワーク PC が未接続または利用不可の状態」
のアイコンのままならば、次の事柄を確認してください。

a.ネットワークケーブルなどの接続と、成形機及び PC のネットワーク設定。
確認は PC から ping プログラム*6 でできます。
b.③項で設定した内容に誤りがないか。
c.PC の共有設定で、フルコントロール(読み・書き・削除)可能になってい
るか。

*6 TCP/IP ネットワーク上で接続されているか調べるプログラム。使い方は Windows のヘルプを参照。


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M-31
4.モニタデータの収集について
成形機は、ショット毎にモニタデータを共有ディスクに保存することができます。支援
画面の「モニタデータ外部メディア出力」スイッチを ON にすると、外部メディア選択
スイッチで選択されているメディアに対して出力するようになります。

モニタデータは「共有ディスク\nissei\MONDAT」フォルダ内に保存されます。保存ファ
イル名は、「MONDATmmddhhMMss.TXT」(mm:月、dd:日、hh:時、MM:分、ss:秒)で、デー
タはショット毎にこのファイルに追加されていきます。
成形機が保存しているモニタデータファイルの名前を PC で変更すると、成形機はモニ
タデータ用のファイルを再度作り直します。
例えば「MONDAT1015000000.TXT」を PC にて「MONDAT1015000000-1.csv」に名前を変更
したとします。成形機はモニタデータを追加保存しようとして、先のファイル
(「MONDAT1015000000.TXT」)を探します。しかしファイルが見つからないので、空の
「MONDAT1015000000.TXT」を作り直して、そこに追加保存していきます。よって、日報
締めまたは直締め時に、モニタデータファイルのファイル名を変更すれば、日報締め間
または直締め間のデータを容易に作れ、管理も簡単になります。

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M-32
5.注意点
共有ディスクの PC は、無闇に電源を OFF しないで下さい。もし成形機が大切なデータ
を保存している最中ならば、そのデータが失われる可能性があります。基本的に長期休
み以外は ON 状態のままにしておくことをお勧めします。また、ネットワークのインフ
ラに関しても同様です。
共有ディスクに保存された成形条件ファイルは、内容及びファイル名を PC 上で絶対変
更しないでください。
PC における共有ディスクの設定で、成形機が利用する共有ディスクは、必要最小限の
ユーザーのみが使えるようにすることをお勧めします。ネットワークユーザーすべてに
フルコントロールの権限を与えるようなことは避けてください。また、PC 名、共有名、
ユーザーID は、英数のみをお使いください。
外部メディアにモニタデータを出力している場合は、外部メディア選択を変更しないで
ください。変更するとモニタデータを失うことがあります。
モニタデータ出力機能は、
「モニタデータ外部メディア出力」スイッチが ON ならば、シ
ョット毎にモニタデータをファイルにどんどん追加していきます。そのモニタデータフ
ァイルを何もせず放置しておくと、膨大なファイルサイズになってしまいますので、気
をつけてください。

*ショット毎に出力されるモニタデータのサイズは約 300 バイトであることを考慮し


てデータ保存して下さい。

1台の PC に複数台の成形機を接続し、接続したすべての成形機からモニタデータを収
集する場合、PC の性能、接続成形機台数、成形サイクル、ネットワークの性能と負荷
などにより、成形機からモニタデータを出力できなくなる場合があります。そのような
場合は、接続台数を減らしてください。

JPN-5ET-NEX-05
M-33
6.PC の共有ディスク設定例
ここでは WindowsXP Professional における共有ディスクの設定例を説明します。共有
名は「molding」、共有設定するフォルダは共有名と同じ「c:\molding」、成形機のユー
ザーID は「tact」とします。PC がワークグループに接続している、またはドメインに
参加していない場合について説明します。

①Administrator または Administrators グループのメンバとしてログオンします。

②ユーザー「tact」を作成し、パスワードを設定します。
ここで作成したユーザーとパスワードを成形機の<支援>画面「共有ディスク
情報の設定」ウインドウの[ユーザーID]と[パスワード]に設定します。

③新しく共有するフォルダ「c:\molding」を作成します。

④共有フォルダに対して詳細なアクセス権を設定できるようにします。
a.マイコンピュータ、[ツール]メニュー、[フォルダオプション]をクリック
します。
b.[フォルダオプション]ウインドウが表示されたら、[表示]タブをクリック、
[簡易ファイルの共有を使用する]のチェックをはずします。
c.[OK]をクリックします。

*④の設定をしなくても共有ディスクの設定をすることはできますが、「5.注意点」
で示されているように、PC における共有ディスクの設定で、成形機が利用する共有デ
ィスクは、必要最小限のユーザーのみが使えるようにすることをお勧めします。

*④の設定は、Windows XP Home Edition では設定できません。

JPN-5ET-NEX-05
M-34
⑤「c:\molding」を共有フォルダに設定します。

a.マイコンピュータやエクスプローラから「C:\molding」を検索します。
b.
「molding」フォルダを右クリックし、右クリックメニューから[共有とセキ
ュリティ]をクリックします。
c.[molding のプロパティ]ウインドウが表示されたら、[共有]タブをクリッ
ク、[このフォルダを共有する]をクリックします。
d.[共有名]に「molding」と入力します。
e.[適用]をクリックします。

JPN-5ET-NEX-05
M-35
⑥ユーザー毎にアクセス許可の設定をします。
a.[アクセス許可]ボタンを押します。
b . [ グ ル ー プ 名 ま た は ユ ー ザ ー 名 ] に 「 Everyone 」 が 表 示 さ れ て い た ら
「Everyone」をクリックし、[削除]ボタンを押して削除します。
c.[追加]ボタンを押して、[ユーザーまたはグループの選択]ウインドウを表
示し、[選択するオブジェクト名]に「tact」と入力し「OK」をクリックし
ます。
d.「グループ名またはユーザー名」に「tact(コンピュータ名\tact)」が表示
されます。
e.[tact のアクセス許可]リストボックスの[フルコントロール][許可]をチェ
ックします。
f.[OK]をクリックします。

*複数の成形機に接続する場合等で、複数のユーザーにアクセス許可をしたい場合は、
アクセス許可をするユーザー数だけ c.∼f.をおこなってください。

JPN-5ET-NEX-05
N-1
N.<プログラム>画面
本プログラム機能により、入力4点、出力4点を自由に使用することができます。
プログラム機能には、ラダー図を使ってプログラムを組む「ラダープログラム機能」と、
あらかじめ用意されている入出力機能を画面メニュで選択し入出力線番に割付ける「簡易
プログラム機能」のいずれかを使用することができます。
プログラム機能の切換は、<プログラム>画面の「プログラム機能切換」スイッチで行い
ます。
* 選択されたプログラム機能のみ有効となります。選択されていない機能は無効です。
例えば、「ラダープログラム機能」でラダープログラムを組んでいても、「簡易プログラ
ム機能」を選択していればラダープログラムは無効となります。
* ラダープログラムは、<条件切換>画面で保存/読み込みできますが、簡易プログラム
は保存/読み込みできません。

<簡易プログラム>画面

<ラダープログラム>画面

JPN-5ET-NEX-04
N-2
1.簡易プログラム機能
入力 X34∼X37、出力 Y34∼Y37 夫々に対し予め用意された入出力機能を選
択します。

③ ① ③ ②

① 入力割付スイッチ
このスイッチを押すと、下記の<入力割付設定>ウインドウを表示しますので、使用する
入力機能を選択して下さい。

JPN-5ET-NEX-04
N-3
不使用:
何も機能しません。
警報ランプ+ブザー:
入力 ON で警報ランプ、ブザー出力を ON します。
警報ランプ:
入力 ON で警報ランプ出力を ON します。
警報ブザー:
入力 ON で警報ブザー出力を ON します。
異常処理A:
入力 ON で電源遮断します。異常時保温は無効となります。
異常処理B:
入力 ON で手動時は即、異常とします。自動運転時はサイクル完了後異常停止しま
す。異常時電源遮断スイッチが ON 時はサイクル停止後電源遮断します。
異常処理C:
入力 ON で手動時はワーニングメッセージを表示します。自動運転時はサイクル完
了後異常停止します。異常時電源遮断スイッチが ON 時はサイクル停止後電源遮断
します。
異常処理D:
入力 ON で手動時は即、異常とします。自動運転時も即、異常停止します。異常時
電源遮断スイッチが ON 時は電源遮断します。
異常処理E:
入力 ON で手動時はワーニングメッセージを表示します。自動運転時はサイクル完
了後異常停止します。異常時電源遮断スイッチが ON 時はサイクル停止後電源遮断
します。
異常時保温は無効となります。
製品落下:
全自動運転時、この信号が ON−OFF−ON を確認してから次サイクルとなります。
製品落下確認を光電管でおこなう場合などに使用します。
強制不良:
自動運転時、この信号が確認されている間は全て不良品処理とします。
射出開始:
射出開始時、この信号を確認してから射出開始します。手動時も有効です。
ノズルタッチ状態での射出時のみ有効となります。
計量開始:
計量開始時、この信号を確認してから計量開始します。手動時も有効です。
ノズルタッチ状態での計量時のみ有効となります。
ノズル前進開始:
ノズル前進開始時、この信号を確認してからノズル前進を行います。
手動時も有効です。
ノズル後退開始:
ノズル後退開始時、この信号を確認してからノズル後退を行います。
手動時も有効です。

JPN-5ET-NEX-04
N-4
② 出力割付スイッチ
このスイッチを押すと、下記の<出力信号種類設定>ウインドウを表示しますので使用す
る出力機能を選択して下さい。
使わない場合、
「不使用」を選択します。



Ⓐ「工程信号」
このスイッチを押すと、下記のウインドウを表示します。

型締工程開始:
自動運転時、型締開始から型締完了間 ON 出力します。
型締工程完了:
自動運転時、型締完了からサイクル完了間 ON 出力します。
射出装置前進工程開始:
自動運転時、射出装置前進開始から射出装置前進完了間 ON 出力します。
射出装置前進工程完了:
自動運転時、射出装置前進完了からサイクル完了間 ON 出力します。
射出工程開始:
自動運転時、射出開始から射出完了間 ON 出力します。
射出工程完了:
自動運転時、射出完了からサイクル完了間 ON 出力します。
冷却時間TM起動:
自動運転時、冷却時間計時開始から冷却時間計時完了間 ON 出力します。
冷却時間TM 完了:
自動運転時、冷却時間計時完了(型圧抜開始)からサイクル完了間 ON 出力します。
計量工程開始:
自動運転時、計量開始から計量完了間 ON 出力します。
計量工程完了:
自動運転時、計量完了からサイクル完了間 ON 出力します。

JPN-5ET-NEX-04
N-5
射出装置後退工程開始:
自動運転時、射出装置後退開始から射出装置後退完了間 ON 出力します。
射出装置後退工程完了:
自動運転時、射出装置後退完了からサイクル完了間 ON 出力します。
型開工程開始:
自動運転時、型開開始から型開完了間 ON 出力します。
型開工程完了:
自動運転時、型開完了からサイクル完了間 ON 出力します。
エジェクタ工程開始:
自動運転時、エジェクタ開始からエジェクタ完了間 ON 出力します。
エジェクタ工程完了:
自動運転時、エジェクタ完了からサイクル完了間 ON 出力します。
中間時間TM起動:
自動運転時、中間時間計時開始から中間時間工程完了(サイクル完了)間 ON 出力
します。

Ⓑ「状態信号1」
このスイッチを押すと、下記のウインドウを表示します。

加熱筒カレンダ起動:
オート起動機能の「加熱筒」がヒートアップ待機中は OFF となります。
待機中でなければ ON となります。
金型カレンダ起動:
オート起動機能の「金型」がヒートアップ待機中は OFF となります。
待機中でなければ ON となります。
手動運転:
操作パネルの操作切換スイッチが「手動」選択時に ON 出力します。
自動運転:
操作パネルの操作切換スイッチが「自動」選択時に ON 出力します。
全自動運転:
操作パネルの操作切換スイッチが「全自動」選択時に ON 出力します。
モータ起動中:
操作パネルのモータ電源スイッチのランプが点灯中に ON 出力します。

JPN-5ET-NEX-04
N-6
加熱筒ヒータ起動中:
操作パネルの加熱筒ヒータ電源スイッチのランプが点灯中に ON 出力します。
金型ヒータ起動中:
操作パネルの金型ヒータ電源スイッチ(オプション)のランプが点灯中に ON 出力
します。
型開限:
型位置が型開停止位置にあると ON 出力します。
型開一時停止:
型開一時停止中に ON 出力します。
型締完了:
型締完了状態で ON 出力します。
射出中:
射出中に ON 出力します。
(パージ射出中も含みます。)
射出保圧中:
射出保圧中に ON 出力します。
自動パージ中:
自動パージ動作中に ON 出力します。
計量完了:
計量完了状態で ON 出力します。
スクリュ回転中:
スクリュ回転中に ON 出力します。

Ⓒ「状態信号2」
このスイッチを押すと、下記のウインドウを表示します。

エジェクタ前進限:
エジェクタ位置がエジェクタ前進停止位置にあると ON 出力します。
エジェクタ前進完了:
手動時、操作パネルのエジェクタ切換スイッチ「前進」選択時 ON 出力します。
エジェクタ切換スイッチを OFF するまで ON 出力します。
自動運転時、エジェクタ前進完了からサイクル完了間 ON 出力します。
エジェクタ後退限:
エジェクタ位置がエジェクタ後退停止位置にあると ON 出力します。

JPN-5ET-NEX-04
N-7
入数完了:
入数完了で ON 出力します。
入数完了サイクルの型開完了から<生産情報>画面の「入数信号遅延」タイマが
タイムアップ後1秒間 ON 出力します。
生産完了:
生産完了で ON 出力します。生産完了から TACT 画面の異常解除スイッチにて異常
解除を行うまでの間出力します。
無運転:
手動で無操作時に ON 出力します。
異常発生中:
異常停止中に ON 出力します。
(エラーレベルが「1」以上のエラー発生時)
加熱筒温度適温:
加熱筒温度が目標温度に対し上下限幅内にあり、スクリュ冷間起動遅延中でない
とき ON 出力します。
強制保温中:
加熱筒強制保温中に ON 出力します。
(異常時保温中を含みます。)
電源遮断信号:
異常時電源遮断中に ON 出力します。
ショットカウンタ:
自動運転時、計量開始毎に0.1秒間 ON 出力します。
良品カウンタ:
自動運転時、計量開始毎に製品が良品の場合のみ0.1秒間 ON 出力します。
不良品カウンタ:
自動運転時、計量開始毎に製品が不良品の場合のみ0.1秒間ON出力します。
安全ドア閉:
安全ドア閉状態でON出力します。
(ドア及びカバーが全て閉まっている状態)

③ 入力及び出力の現在の状態を表示します。
入力時または出力時、
「緑」となります。
入力または出力のない時は、「黒」です。

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N-8
2.ラダープログラム機能
ラダー図によってプログラムを組み、入力 X34∼X37、出力 Y34∼Y37 を
自由に使用することができます。
この入出力の他に成形機のインタロック信号を始め、各種内部信号を利用することで周辺
機器とのインターフェイスプログラムを作ることも可能です。

2.1 ラダープログラムに関する仕様
プログラム言語 ラダープログラム
プログラム容量 以下の制限内でラダープログラムを記述できます。
・列数 7
・最大行数 100
・1回路の最大行数 6
扱える変数の種類 ビット変数(接点、コイル)
long 変数(カウンタ※1)
変数の容量 読み書き可能変数:200byte
読み専用変数:40byte
扱える変数 ユーザー定義変数:ユーザーが自由に定義(変数名、変数の種類、
コメント、メモリ割り付け)することができる変数です。補助リ
レー※2、またはカウンタとして最大 50 件定義することができ
ます。
ユーザー定義変数の他に予め成形機用に用意してある変数があ
ります。件数は成形機の仕様により異なります。
スキャンタイム 2.5ms

※1カウンタ :符号付の 32 ビット変数です。ショットカウンタ、タイマカウンタ等に利


用できます。32 ビット変数のことを long 変数と呼びます。

※2補助リレー:成形機内部の仮想的なリレーです。これをコイルに指定しても、外部へ出
力されることはありません。

JPN-5ET-NEX-04
N-9
2.2 メモリマップ

2 進数 32 ビット
(long 型データ)

0 ユーザー定義変数

補助リレー、またはカウンタ変数として
最大 50 件自由に定義可能です。
・オフセット
ユーザー定義変数は
0∼44 の間で定義可能
です。45 以上は成形機
用のデータが固定割り
付けされているので、
・読み書き可能変数
変更できません。
接点、コイル、カウンタに利用
できます。

44

45 成形機用読み書き可能変数

成形機入力

成形機出力 ・読み専用変数
接点のみに利用できます。
工程信号
その他
60

JPN-5ET-NEX-04
N-10
2.3 命令

2.3.1 A接点
ビット変数

ビット変数の状態が ON のとき、左側の状態が右側に伝えられます。
ビット変数の状態が OFF のとき、右側の状態は OFF になります。

2.3.2 B 接点
ビット変数

ビット変数の状態が OFF のとき、左側の状態が右側に伝えられます。


ビット変数の状態が ON のとき、右側の状態は OFF になります。

2.3.3 コイル出力
ビット変数

左側の状態を、指定ビット変数に出力します。

2.3.4 セットコイル出力(自己保持)
ビット変数

左側の状態が ON のとき、指定ビット変数は ON になります。


左側の状態が OFF のとき、指定ビット変数の状態はそのままです。

2.3.5 リセットコイル出力
ビット変数

左側の状態が ON のとき、指定ビット変数は OFF になります。


左側の状態が OFF のとき、指定ビット変数の状態はそのままです。

2.3.6 転送機能ブロック

EN ENO
転送元データ MOVE
転送先 long 変数
long 変数または数値 IN Q

EN が ON であると、IN の値を Q に転送し、ENO を ON します。

例)IN00 が ON であると、1000 を long 変数 Counter1 に転送し、OUT00 は ON 状態になり


ます。
IN00 OUT00
EN ENO
MOVE
1000 Counter 1
IN Q

JPN-5ET-NEX-04
N-11
2.3.7 ON ディレイタイマ機能ブロック
IN Q
タイマ設定値 TON
現在値 long 変数
long 変数または数値 PT ET

IN が ON であると、タイマが計時します。PT の設定時間に達すると計時を止めて、Q を
ON 状態にします。IN が OFF であると、Q は OFF 状態で、タイマの現在値を 0 にします。
タイマ設定値は ms(1/1000s)単位です。

IN(入力)

Q(出力)

PT(設定値)
ET(現在値)
0

例)IN00 が ON すると、1000ms(1s)後に OUT00 が ON 状態になります。


IN00 OUT00
IN Q
TON
1000 Counter 1
PT ET

2.3.8 モノステブルタイマ機能ブロック
IN Q
タイマ設定値 MON
現在値 long 変数
long 変数または数値 PT ET

IN が ON になると、タイマが計時します。この間、Q を ON 状態にします。
PT の設定時間に達すると計時を止めて、Q を OFF 状態にします。
Q が OFF 状態であると、タイマの現在値を 0 にします。タイマ設定値は、ms (1/1000s)
単位です。
Q が ON 状態の間は IN の変化は無視します

IN (入力)

Q (出力)

PT (設定値)
ET (現在値)
0

例)IN00 が OFF→ON すると、1000msec (1s)間 OUT00 が ON 状態になり、1000msec 後に OUT00 が OFF


状態になります。
IN00 OUT00
IN Q
MON
1000 PT ET Counter1

現在値を代入する
long 変数を指定

JPN-5ET-NEX-04
N-12
2.3.9 アップカウンタ機能ブロック
CU Q
CTU
R
設定値 現在値 long 変数
long 変数または数値 PV CV

CU が OFF→ON になると、CV が+1 します。CV が PV 以上になると Q を ON 状態にします。

例)IN00 が OFF→ON になると現在値(Counter1)を+1 します。現在値が 1000 に達する


と OUT00 が ON 状態になります。IN01 が ON すると、現在値がリセットされます。
OUT00
IN00
CU Q
IN01 CTU
R

1000 PV CV Counter 1

2.3.10 比較機能ブロック
EN Q

IN1
設定値
long 変数または数値 IN2

EN が ON であると、IN1 と IN2 の比較をし、IN1>IN2 になると、Q を ON 状態にします。


比較式は>の他に、>=(以上) 、=(一致)
、<=(以下) 、<(未満) 、<>(不一致)
があります。
例)IN00 が ON であると、1000 と Counter1 の比較を行い、1000>Counter1 を満足する
と、OUT00 が ON 状態になります。
OUT00
IN00
EN Q

1000 IN1
Counter 1
IN2

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N-13
2.4 ラダー図設計における規則

2.4.1 回路単位
下図のように、接点、機能ブロック、コイルが接続されたひとまとまりを、1 回路と呼び
ます。

1回路

1回路

機能ブロック
1回路

2.4.2「1回路」の最大
1 回路は 6 接点+1 コイルの 6 行以内で、自由に回路を構成できます。

6接点+1コイル

6行以内

2.4.3 電流の流れ
電流は左から右方向、或いは上下方向へ流れると考えてください。左方向には流れません。
もし下図のような回路を組んだとしたら、コイルへの出力は OFF 状態のままになるでしょ
う。接点、機能ブロックにおいても、左方向には流れません。

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N-14
2.5 初期プログラム
工場出荷時は初期プログラムが実行されるように設定されています。初期プログラムは、
プログラム機能用の各種成形機動作インタロック信号を短絡したプログラムです。
これを元に、用途に沿ったプログラムの肉付けを行ってください。
初期プログラムは機種によって違いがあります。ここに代表的な横型汎用機用の初期プログ
ラムを示します。

解説
プログラム機能用の「型締インタロック」、「型開インタロック」、「再型開インタロック」、
「エジェクタ前進開始」 、「エジェクタ後退開始」 、
「エジェクタ前進インタロック」、 「エジェ
クタ後退インタロック」 、「ノズル前進開始」、「ノズル後退開始」、
「射出インタロック」、 「射
出開始」、「計量開始」、
「サイクルスタート」を ON 状態にしています。OFF 状態ですと成形
機は動かなくなります。
例えば「型締インタロック」が OFF 状態になりますと、成形機はその信号が ON 状態になら
ない限り型締動作をしません。

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N-15
2.6 プログラム画面
画面切り換えスイッチの「プログラム」を選択すると、<プログラム>画面が表示されます。
成形機起動後、初めて<ラダープログラム>画面を表示させると、次のようなユーザープロ
グラムモニタの画面を表示します。
① ② ③ ④

① ユーザープログラムに名前をつけることができます。
<条件切換>画面にてユーザープログラムの保存/読み込みができますが、その際のファイ
ル名として使われます。

② ユーザープログラムを実行/停止させるスイッチです。
スイッチが「実行」と表示されているときは、ユーザープログラムが実行中であることを
示します。
ユーザープログラムが停止中のときは、「停止」と表示されます。
またユーザープログラムが停止中は、成形機のインタロック信号などが OFF になりますの
で、成形機は動作できなくなり、画面上部に「ユーザープログラム停止中で成形機動作し
ません。」と点滅表示します。
ユーザープログラムが実行している状態で、成形機の操作電源を OFF しますと、次に操作
電源を ON したときは、ユーザープログラムが実行状態で成形機が起動します。
停止状態で操作電源を OFF した場合は、次の操作電源 ON でユーザープログラムが停止状
態で起動します。
<条件切換>画面でユーザープログラムを読み込む場合は、「停止」状態でないと読み込
めません。「実行」する際は所望するプログラムであることをよく確認してから「実行」
してください。
工場出荷時は、初期プログラムが実行されている状態で出荷します。

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N-16
③ このボタンを押すと、ユーザープログラム編集、または変数割り付け編集の画面に切り換
わります。

④ ユーザープログラムにて、型位置、エジェクタ位置、スクリュ位置、樹脂圧力を任意の
値で比較することができます。
このボタンを押すと、比較する任意位置、任意圧力を設定する<比較信号設定>ウインド
ウが表示されます。
このウインドウには、それぞれの現在値も表示しています。

比較の結果は、2-7-2 項に記載の接点により参照することができます。

⑤ ユーザープログラムの中で使われている変数(接点、コイル、カウンタ)の一覧と、
その現在値をモニタする画面に切り換わります。

⑥ ユーザープログラム、または変数割り付けデータの表示領域です。
最大 100 行のプログラムを組めます。
補助リレー等を定義する変数割り付け機能の最大定義件数は 50 です。
プログラムの編集時は、編集したい部分をタッチすると、そこが赤い枠で囲まれます。
この赤い枠をカーソルと呼びます。
カーソルで囲まれた部分を⑦の編集ツールボタンで編集します。
行番号部分をタッチすると、行全体がカーソルで囲まれます。
右側にある矢印ボタンで、上下にスクロールできます。

⑦ 編集モード時に必要な編集ツールボタンが表示される領域です。
ボタンの種類は 14 種類ありますが、都度必要なもののみが表示されますので、混乱する
ことなく編集作業ができます。

接点とコイルのみの基本回路を書きます。接点とコイルには「プロパティ」に
てビット変数を指定します。

機能ブロックを書きます。複数の行と列を使いますので、置くスペースがない
場合はエラー表示します。long 変数または数値を「プロパティ」にて指定し
ます。機能ブロックは IEC1131-3 に準拠しています。

接点を書きます。「プロパティ」にてビット変数を指定します。

コイルを書きます。
「プロパティ」にてビット変数を指定します。コイルには、
読み書き可能なビット変数のみ指定することができます。

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N-17
縦線を書きます。

横線を書きます。

接点、コイル、機能ブロックに、ビット変数、long 変数等を指定するための
ものです。指定したい対象をタッチすると、そこに赤枠カーソルが表示されま
す。その状態で「プロパティ」をタッチすると、対象に合わせた設定ウインド
ウが開きます。

カーソルで指定した行に、プログラム、または変数割り付けの、空白行を
1行挿入します。

カーソルで指定した部分の、プログラム、または変数割り付け情報を、編集用
メモリにコピーします。

編集用メモリにコピーされた情報を、カーソルで指定した部分に貼り付けます。

カーソルで指定した部分の、プログラム、または変数割り付け情報を、編集用
メモリにコピーし、カーソル指定部分を切り取ります。

カーソルで指定した部分の、プログラム、または変数割り付け情報を、削除し
ます。

工場出荷時の初期プログラムに戻します。変数割り付けもクリアされます。

編集モードを終了します。

編集時のポイント
接点、コイルを新たに置く場合、カーソル位置に横線または機能ブロック
などがあるとそこには置くことができません。まず置く場所の横線などを
削除、または切り取りをして、置く場所を確保してください。
出力信号をプログラム上から削除した場合、その出力が削除前の状態で残って
しまいます。これを回避するために、プログラム変更後に「実行」ボタンを
一旦「停止」に切換えて、再度「実行」に戻して下さい。

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2.7 プログラムの編集
型締め完了から 1 秒後に補助リレーを ON する回路を作ってみましょう。編集モードにする
にはプログラム画面上部にある「編集モード」スイッチをタッチします。
型締完了 補助リレー

IN Q
TON
1000 時間計時カウンタ
PT ET

2.7.1 補助リレーの定義
ここでは「M01」という補助リレーを変数割付にて定義することにします。
プログラムが表示されている右上の「変数割付編集へ」スイッチをタッチすると、下に
示す変数割付編集の画面になります。

この例では、補助リレーM01 をオフセット 5 のビット 10 に割付定義しています。


名称は半角英数 15 文字まで指定でき、コメントは半角英数なら 48 文字、日本語ならば
16 文字まで指定できます。

尚、ON ディレイタイマやアップカウンタなどに使用する long 変数を登録する場合には、


「タイプ」欄に Data を指定して下さい。

(注) Bit タイプ変数と Data タイプ変数のデータは、


「オフセット」の番号が重複
しないようにして下さい。

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2.7.2 接点とコイルの指定
ここからプログラムの編集になります。
変数割付編集画面の右上にある「プログラム編集へ」スイッチをタッチして、下に示す
プログラム編集画面を表示させましょう。
この例では、初期プログラムが 12 行目まであるので、13 行目からプログラムします。
まず 13 行目に接点とコイルのみの基本回路を書くために、行番号の「013」と書かれた部
分をタッチします。すると 13 行目がカーソルで囲まれ、画面下部に基本回路を書くため
のスイッチ が表示されます。

この状態で をタッチすると、接点とコイルのみの基本回路を 1 行書きます。


接点とコイルには、まだ何も指定していない状態なので、
「NOT READY」と表示されていま
す。

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N-20
まず接点に「型締完了」を指定しましょう。
指定したい接点をタッチすると、画面下部に「プロパティ」スイッチが表示されます。
「プロパティ」をタッチすると、接点のプロパティウインドウが表示されます。
この例の接点のタイプは A 接点なので、タイプは変更しません。続いて接点指定スイッチ
をタッチしてみましょう。

A 接点か B 接点かを選択 接点指定スイッチ プロパティ OK スイッチ

接点指定スイッチをタッチすると、接点のグループを選択するウインドウが表示されます。
接点に指定できるビット変数は数が多いため、6 つのグループに分類されています。
希望するビット変数のグループを選択することになります。

・「ユーザー割り付け」
変数割付編集にて定義された補助リレーのグループです。
このグループは読み書き可能なのでコイルにも指定でき
ます。
・「ユーザー用成形機データ」
成形機のインタロック信号、スタート信号、プログラム機
能用出力など、成形機と密接な読み書き可能変数のグルー
プです。コイルにも指定できます。
・「成形機入力」
成形機の入力信号を、線番を設定することにより指定でき
ます。読み専用変数です。
・「成形機出力」
成形機の出力信号を、線番を設定することにより指定でき
ます。読み専用変数です。

・「工程信号」
型締開始、型締完了など、成形機の工程信号のグループで
す。読み専用変数です。
・「その他」
型取り付け ON/OFF スイッチ、エジェクタ ON/OFF スイッチ
などの ON/OFF 情報、任意位置比較、任意圧力比較などの
比較情報のグループです。読み専用変数です。

各グループの変数の詳細は後述します。
ここでは型締完了を指定したいので、
「工程信号」グループを選択しましょう。

JPN-5ET-NEX-04
N-21
工程信号グループの変数一覧のウインドウが表示されますので、型締完了を意味する「fin
CLOSE」をタッチし、プロパティウインドウの「OK」スイッチをタッチして、接点の指定
を終わります。

コイルも同じ手順で指定します。コイルのプロパティウインドウを示します。
タイプは通常のコイル、セットコイル、リセットコイルを選択できます。

コイルに指定できる変数のグループは、下記の 2 グループのみです。
ここでは「ユーザー割り付け」を選択し、最初に変数割付編集にて定義した M01 を指定し
ます。

プロパティウインドウの「OK」スイッチをタッチすると、接点とコイルの 1 回路のできあ
がりです。

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N-22
2.7.3 機能ブロックの指定
この例では、ON ディレイタイマ機能ブロックを使って 1 秒の計時をさせます。まず機能
ブロックを置く場所を決めましょう。ここでは 2 カラム目に置くことにします。

2 カラム目をタッチして、
「切り取り」または「削除」により、2 カラム目の横線を消して
機能ブロックを置く場所を確保します。すると が表示されますので、これを
タッチしてください。すると機能ブロックのタイプを選択するウインドウが表示されます。

CTU : アップカウンタ機能ブロック
MOVE: 転送機能ブロック
TON : ON ディレイタイマ機能ブロック
>,>=,=,<,<=,<>: 比較機能ブロック

ON ディレイタイマ機能ブロックを使うので、
「TON」を指定します。

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N-23
2 カラム目に、ON ディレイタイマ機能ブロックを置きました。PT と ET と書かれたところ
には、まだ何も指定していない状態なので「NOT READY」と表示されています。

それでは PT と ET を設定しましょう。ON ディレイタイマ機能ブロックの PT にはタイマの


設定時間、ET には計時用の long 変数を設定します。PT に設定する時間は ms 単位(1ms
=1/1000s)なので、1 秒タイマにしたい場合は 1000 を設定することになります。
「プロパティ」スイッチをタッチして、機能ブロックプロパティウインドウを表示させま
す。

PT には数値を設定したいので、「◇ 数値」をタッチして◇マークを赤くしてください。
すると PT のスイッチをタッチしたときに数値入力用のテンキーウインドウが表示され、
数値設定できるようになります。もし「◇ long」の◇マークが赤いときに PT のスイッチ
をタッチすると、long 変数を選択するウインドウが表示されます。

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N-24
ET のスイッチをタッチすると、long 変数を選択するウインドウが表示されます。ここで
は「Counter 1」を選択します。

機能ブロックのプロパティウインドウの「OK」スイッチをタッチすると、機能ブロック指
定の完了です。

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N-25
2.7.4 編集終了
編集作業が終了したら画面右下にある「終了」スイッチをタッチします。すると編集作業
を終了するかどうかの確認ウインドウが表示されます。終了したい場合は「はい」を、終
了したくない場合は「いいえ」をタッチします。

「はい」をタッチすると、「終了」と「編集内容破棄」を選択するウインドウが表示され
ます。
「終了」をタッチすると、プログラムと変数割り付けにエラーがないかチェックし、
エラーがなければ編集したプログラムがコントローラに記憶され、動きにも反映されます。
もし、プログラムにエラーがある場合は、エラー表示して編集モードに戻ります。「編集
内容破棄」をタッチすると、編集したプログラムと変数割り付けを破棄して、編集モード
を終わります。

編集モードを終わると、モニタモードになります。プログラムが実行状態ならば、その様
子がモニタ表示されます。
この例では、成形機を自動運転すると、型締めが完了して1秒後に M01 が ON になること
が確認できるはずです。

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2.8 固定割り付けされている変数の詳細
2.8.1「ユーザー用成形機データ」グループ
JPN-5ET-NEX-04

コイルとして扱うことにより成形機の動作開始信号やインタロック信号になります。
必要なものは初期プログラムに組み込まれています。

接点名称 選択項目 内容
Close IL 型締インターロック 型締工程中この信号を確認。手動:即停止(1レベル)異常、自動:サイクル異常。
Inj IL 射出インターロック 射出工程中この信号を確認。手動:即停止(1レベル)異常、自動:即停止(2レベル)。
Open IL 型開インターロック 型開工程中この信号を確認。手動:即停止(1レベル)異常、自動:サイクル異常。
Ejt fwd IL エジェクタ前進インターロック エジェクタ前進中この信号を確認。手動:即停止(1レベル)異常、自動:サイクル異常。
Ejt bwd IL エジェクタ後退インターロック エジェクタ後退中この信号を確認。手動:即停止(1レベル)異常、自動:サイクル異常。
Noz fwd start 射出装置前進開始信号 射出装置前進開始時、この信号を確認してから射出装置前進を行う。
Inj start 射出開始信号 射出開始時、この信号を確認してから射出を行う(ノズルタッチ状態での射出時のみ有効)
Mtg start 計量開始信号 計量開始時、この信号を確認してから計量を行う(ノズルタッチ状態での計量時のみ有効)
Noz bwd start 射出装置後退開始信号 射出装置後退開始時、この信号を確認してから射出装置後退を行う。
型開工程型開一時停止時、この信号を確認してから再型開を行う(外部信号再型開選択時のみ
ReOpen Start 再型開開始信号
有効)
Ejt fwd start エジェクタ前進開始信号 エジェクタ前進開始時、この信号を確認してからエジェクタ前進を行う。
Ejt bwd start エジェクタ後退開始信号 エジェクタ後退開始時、この信号を確認してからエジェクタ後退を行う。
Cycle start サイクルスタート信号 自動運転サイクル完了時、この信号を確認してから次サイクル開始を行う。
Ladder Y34 ユーザープログラム用出力 Y34 ユーザーに解放された出力Y34
Ladder Y35 ユーザープログラム用出力 Y35 ユーザーに解放された出力Y35
Ladder Y36 ユーザープログラム用出力 Y36 ユーザーに解放された出力Y36
Ladder Y37 ユーザープログラム用出力 Y37 ユーザーに解放された出力Y37
Alarm lamp 警報ランプON この信号確認で成形機の警報ランプがONする
Alarm buzzer 警報ブザーON この信号確認で成形機の警報ブザーがONする
LMP&BZR 警報ランプ&ブザーON この信号確認で成形機の警報ランプ・ブザーがONする
Error stop A 異常処理A 即電源遮断処理。異常時保温不可
手動:即異常処理/自動:サイクル完了異常処理 電断SWがON時は異常後電源遮断処理。
Error stop B 異常処理B
異常時保温可能
手動:ワーニング/自動:サイクル完了異常処理 電断SWがON時は異常後電源遮断処理。
Error stop C 異常処理C
異常時保温可能
手動:即異常処理/自動:即異常処理 電断SWがON時は異常後電源遮断処理。異常時保温
Error stop D 異常処理D
可能
手動:ワーニング/自動:サイクル完了異常処理 電断SWがON時は異常後電源遮断処理。
Error stop E 異常処理E
異常時保温不可
Counter 1 ユーザーカウンタ1 データ保持を行うカウンタ変数1。電源OFF時もデータの保持を行う

N-26
Counter 2 ユーザーカウンタ2 データ保持を行うカウンタ変数2。電源OFF時もデータの保持を行う
Counter 3 ユーザーカウンタ3 データ保持を行うカウンタ変数3。電源OFF時もデータの保持を行う
(注)インタロック信号と動作開始信号について
  「インタロック信号」はOFFすると、該当する工程はいつでも中断されます。
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  「動作開始信号」は、一旦ONして該当する動作が開始されると途中で信号がOFFしても動作を継続します。

   以下は機能ブロックなどでデータ保持するためのカウンタ変数です。
   電源OFF時も基本的にデータを保持しています。
   Counter 1
   Counter 2
   Counter 3

2.8.2「成形機入力」と「成形機出力」グループ
成形機の入力と出力の信号を、線番を設定することにより指定できます。線番は成形機の電気回路図を参照してください。
入力は「X**」、出力は「Y**」と表現します。

2.8.3「工程信号」グループ
自動運転動作中の工程、成形機の状態を表す信号変数です。

接点名称 選択項目 内容
st Mold close 型締工程開始 自動運転の型締開始から型締完了までONする信号
fin Mold close 型締工程完了 自動運転の型締完了からサイクル完了までONする信号
st Noz fwd 射出装置前進工程開始 自動運転の射出装置前進開始から射出装置前進完了までONする信号
fin Noz fwd 射出装置前進工程完了 自動運転の射出装置前進完了からサイクル完了までONする信号
st Inject 射出工程開始 自動運転の射出開始から射出完了までONする信号
fin Inject 射出工程完了 自動運転の射出完了からサイクル完了までONする信号
st Cool tmg 冷却時間TM起動 自動運転の冷却時間計時開始から冷却時間計時完了までONする信号
st Mold dec 自動運転型圧抜 自動運転の冷却時間計時完了(型圧抜開始)からサイクル完了までONする信号
st Metering 計量工程開始 自動運転の計量開始から計量完了までONする信号
fin Metering 計量工程完了 自動運転の計量完了からサイクル完了までONする信号
st Noz bwd 射出装置後退工程開始 自動運転の射出装置後退開始から射出装置後退完了までONする信号
fin Noz bwd 射出装置後退工程完了 自動運転の射出装置後退完了からサイクル完了までONする信号
st Mold open 型開工程開始 自動運転の型開開始から型開完了までONする信号
fin Mold open 型開工程完了 自動運転の型開完了からサイクル完了までONする信号
st Eject エジェクタ工程開始 自動運転のエジェクタ開始からエジェクタ完了までONする信号
fin Eject エジェクタ工程完了 自動運転のエジェクタ完了からサイクル完了までONする信号
Cyc st tmg 中間時間TM起動 自動運転の中間時間計時開始から中間時間工程完了(サイクル完了)までONする信号
Inj hold 射出保圧中信号 射出保圧領域制御中にONする信号
Srw rot 計量中信号 スクリュ回転中にONする信号
Mtg stop 計量完了信号 計量完了状態で常時ONする信号

N-27
No run 無運転中信号 手動運転で無操作時にONする信号
Opn stop 型開限信号 型位置が型開限確認状態でONする信号
Opn tmp.stp 型開一時停止信号 型開一時停止後から型締動作を行うまでONする信号
Clamp end 型締完了信号 型締完了状態でONする信号(型位置が型締完了位置に到達状態)
加熱筒現在温度が目標温度に対し上下限幅内にある状態で冷間起動中及び冷間遅延中でないと
Adequate BR 加熱筒温度適温信号
きONする信号
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Adequate FD 落下口温度適温信号 落下口現在温度が目標温度に対し上下限幅内にある状態でONする信号


Hold temp 加熱筒保温制御中信号 加熱筒制御が保温制御中にONする信号(強制保温・異常時保温等)
Ejt fwd stp エジェクタ前進限信号 エジェクタ位置がエジェクタ前進限以上でONする信号
手動:エジェクタ前進CSでエジェクタ前進完了後からCSをOFFするまでONする信号
Ejt fwd end エジェクタ前進完了信号
自動:エジェクタ前進完了からサイクル完了までONする信号
Ejt tmp.stp エジェクタ一時停止中信号 エジェクタ工程のエジェクタ前進限一時停止中にONする信号
Ejt bwd stp エジェクタ後退限信号 エジェクタ位置がエジェクタ後退限以下でONする信号
Shot cnt ショットカウンタ信号 自動運転時、計量開始毎に0.1秒間ONする信号
Cut-off 電源遮断信号 成形機電源遮断停止中にONする信号
Lot fin. 入数完了信号 入数完了でONする信号(完了サイクルの型開完了から遅延TMアップ後1秒間ON)
Total fin. 生産完了信号 生産完了でONする信号(生産完了から異常解除を行うまで)
カレンダTMの加熱筒接点がON間ONする信号(カレンダTMによる加熱筒計時中はOF
Cal BR 加熱筒カレンダ
F)
Cal MLD 金型カレンダ カレンダTMの金型接点がON間ONする信号(カレンダTMによる金型計時中はOFF)
Inj-pos1<real 射出位置比較1(現在値以下) 射出位置比較1<現在スクリュ位置でONする信号
Inj-pos2<real 射出位置比較2(現在値以下) 射出位置比較2<現在スクリュ位置でONする信号
Inj-pos1>real 射出位置比較1(現在値以上) 射出位置比較1>現在スクリュ位置でONする信号
Inj-pos2>real 射出位置比較2(現在値以上) 射出位置比較2>現在スクリュ位置でONする信号
Mld-pos1<real 型位置比較1(現在値以下) 型位置比較1<現在型位置でONする信号
Mld-pos2<real 型位置比較2(現在値以下) 型位置比較2<現在型位置でONする信号
Mld-pos1>real 型位置比較1(現在値以上) 型位置比較1>現在型位置でONする信号
Mld-pos2>real 型位置比較2(現在値以上) 型位置比較2>現在型位置でONする信号
Ejt-pos1<real エジェクタ位置比較1(現在値以下エジェクタ位置比較1<現在エジェクタ位置でONする信号
Ejt-pos2<real エジェクタ位置比較2(現在値以下エジェクタ位置比較2<現在エジェクタ位置でONする信号
Ejt-pos1>real エジェクタ位置比較1(現在値以上エジェクタ位置比較1>現在エジェクタ位置でONする信号
Ejt-pos2>real エジェクタ位置比較2(現在値以上エジェクタ位置比較2>現在エジェクタ位置でONする信号
Inj-prs1<real 射出圧力比較1(現在値以下) 射出圧力比較1<現在射出圧力でONする信号
Inj-prs2<real 射出圧力比較2(現在値以下) 射出圧力比較2<現在射出圧力でONする信号
Inj-prs1>real 射出圧力比較1(現在値以上) 射出圧力比較1>現在射出圧力でONする信号
Inj-prs2>real 射出圧力比較2(現在値以上) 射出圧力比較2>現在射出圧力でONする信号

N-28
2.8.4「その他」グループ
画面上の各種スイッチ選択状態と同等の信号変数です。
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接点名称 選択項目 内容
Hold-temp sw 強制保温スイッチ 強制保温スイッチ同等信号
Ehold-temp sw 異常時保温スイッチ 異常時保温スイッチ同等信号
Counter sw カウンタスイッチ カウンタスイッチ同等信号
Mold-set sw 型取付スイッチ 型取付スイッチ同等信号
Emerg-off sw 異常時電源遮断スイッチ 異常時電源遮断スイッチ同等信号
Purge sw 自動パージスイッチ 自動パージスイッチ同等信号
Prg-strk sw 自動パージ「フルストローク」 自動パージ作動スイッチが「フルストローク」選択時にONする信号
Prg-cnt sw 自動パージ「回数」 自動パージ作動スイッチが「回数」選択時にONする信号
Prg-free sw 自動パージ「任意」 自動パージ作動スイッチが「任意」選択時にONする信号
Manu-BP sw 手動背圧スイッチ 手動背圧スイッチ同等信号
Screw sw スクリュ作動スイッチ スクリュ作動スイッチ同等信号
Err-reset sw 異常解除スイッチ 異常解除スイッチ同等信号
Eject sw エジェクタスイッチ エジェクタスイッチ同等信号
Noz touch sw ノズルタッチ成形スイッチ ノズルタッチ成形スイッチ同等信号
Tmp. stp tm sw 型開一時停止「タイマー」 型開一時停止「タイマーで再型開」選択時にONする信号
Tmp. stp sig sw 型開一時停止「外部入力」 型開一時停止「外部入力で再型開」選択時にONする信号
Mld ejt sw 計量同時動作スイッチ 計量同時動作スイッチ同等信号
Sml mtg sw 型開中エジェクタスイッチ 型開中エジェクタスイッチ同等信号
Mon sw 良否判別機能スイッチ 良否判別機能スイッチ同等信号
IDMC sw 成形モード「IDMC」 成形モードスイッチが「型締中射出」選択時にONする信号
CPN3 sw 成形モード「CPN3」 成形モードスイッチが「CPN3」選択時にONする信号
IUMC sw 成形モード「型・ノズル同時」 成形モードスイッチが「型・ノズル同時」選択時にONする信号
MIP0-POS sw MIP0「圧力」 MIP0スイッチが「圧力」選択時にONする信号
MIP0-PRS sw MIP0「位置」 MIP0スイッチが「位置」選択時にONする信号
VP-POS sw VP切換「位置」 VP切換スイッチが「位置」選択時にONする信号
VP-VPV sw VP切換「位置(VPV)」 VP切換スイッチが「位置(VPV)」選択時にONする信号
VP-OUT sw VP切換「外部」 VP切換スイッチが「外部」選択時にONする信号
VP-PRS sw VP切換「圧力」 VP切換スイッチが「圧力」選択時にONする信号
Hold-P Pp1 保圧位置決「Pp1」 保圧位置決スイッチが「Pp1」選択時にONする信号
Hold-P Pp2 保圧位置決「Pp2」 保圧位置決スイッチが「Pp2」選択時にONする信号
Core1 sw コア1スイッチ コア1スイッチ同等信号
Cr1 after-cls コア1入「型締前」 コア1入スイッチが「型締前」選択時にONする信号
Cr1 before-cls コア1入「型締後」 コア1入スイッチが「型締後」選択時にONする信号

N-29
Cr1 before-opn コア1抜「型開前」 コア1抜スイッチが「型開前」選択時にONする信号
Cr1 open mid コア1抜「型開中」 コア1抜スイッチが「型開中」選択時にONする信号
Cr1 open end コア1抜「型開後」 コア1抜スイッチが「型開後」選択時にONする信号
Cr1 in-LS コア1入確認「LS」 コア1入確認スイッチが「LS」選択時にONする信号
Cr1 in-TM コア1入確認「時間」 コア1入確認スイッチが「時間」選択時にONする信号
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Cr1 out-LS コア1抜確認「LS」 コア1抜確認スイッチが「LS」選択時にONする信号


Cr1 out-TM コア1抜確認「時間」 コア1抜確認スイッチが「時間」選択時にONする信号
Core2 sw コア2スイッチ コア2スイッチ同等信号
Cr2 after-cls コア2入「型締前」 コア2入スイッチが「型締前」選択時にONする信号
Cr2 before-cls コア2入「型締後」 コア2入スイッチが「型締後」選択時にONする信号
Cr2 before-opn コア2抜「型開前」 コア2抜スイッチが「型開前」選択時にONする信号
Cr2 open mid コア2抜「型開中」 コア2抜スイッチが「型開中」選択時にONする信号
Cr2 open end コア2抜「型開後」 コア2抜スイッチが「型開後」選択時にONする信号
Cr2 in-LS コア2入確認「LS」 コア2入確認スイッチが「LS」選択時にONする信号
Cr2 in-TM コア2入確認「時間」 コア2入確認スイッチが「時間」選択時にONする信号
Cr2 out-LS コア2抜確認「LS」 コア2抜確認スイッチが「LS」選択時にONする信号
Cr2 out-TM コア2抜確認「時間」 コア2抜確認スイッチが「時間」選択時にONする信号
Air1 opn strt エア吹出1「型開開始」 エア吹出1スイッチが「型開開始」選択時にONする信号
Air1 opn stop エア吹出1「型開完了」 エア吹出1スイッチが「型開完了」選択時にONする信号
Air1 blow sw エア吹出1押釦スイッチ エア吹出1押釦スイッチ同等信号
Air2 opn strt エア吹出2「型開開始」 エア吹出2スイッチが「型開開始」選択時にONする信号
Air2 opn stop エア吹出2「型開完了」 エア吹出2スイッチが「型開完了」選択時にONする信号
Air2 blow sw エア吹出2押釦スイッチ エア吹出2押釦スイッチ同等信号

N-30
N-31
2.9 ラダープログラム使用時の注意(重要)
ユーザー用成形機データ(本項の 2.8.1 項に記載)を、ラダープログラムにて状態変化(OFF
から ON、または ON から OFF)させた場合、成形機プログラムでの認識は頁 N-8 に記載し
たスキャンタイム分の遅れが生じます。このため、「動作開始信号」を使用して成形機動
作を制御する場合は、対象となる動作工程より充分前に OFF するラダープログラムを作成
して下さい。

例)
「EJT Fwd Start」(エジェクタ前進開始信号)を使用してエジェクタ前進動作開始を
制御する場合は、型開完了で OFF にするのではなく、型開開始時に行うなどして下さ
い。型開完了で OFF にした場合、スキャンタイム分の遅れにより ON と認識し、エジ
ェクタ前進動作を開始してしまいます。
尚、
「型開中エジェクタ」の選択によりエジェクタ動作開始タイミングが変わります。
このため、エジェクタ動作開始をプログラムする場合、動作に合わせたプログラムを
作成して下さい。

2.10 取出機及び自動機等に使用する入出力について
取出機及び自動機等を成形機に接続する場合、I/O コネクタユニット基板上にインタロッ
クや成形機信号の入出力端子台があるので、電気図面を参照の上、接続作業を行ってくだ
さい。

I/O コネクタユニット基板 TB7・TB13 端子台の割付


入力 出力
X38 型締インターロック Y38 自動
X39 型開インターロック Y39 安全ドア
X3A サイクルスタート Y3A 射出中(DLA 射出開始信号)
X3B エジェクタ前進開始 Y3B 型締完了
X3C エジェクタ後退開始 Y3C 型開限
X3D 射出インタロック Y3D エジェクタ前進完了
X3E 再型開インタロック Y3E 型開一時停止
X3F 取出機異常 Y3F 成形異常

JPN-5ET-NEX-04
2.11 成形機出力信号タイミングチャート
JPN-5ET-NEX-04

  射
射 計 出 後
出 量 装 退 中
型 装 射 置 型 突 間
 成形機自動  工程 締 置 出 開 出 時
前 冷 間
進 却
線番 信号名称 切換 信号の説明
全自動 全自動運転時に出力
① Y38 自動信号
自動 全自動、半自動運転時に出力
② Y39 安全ドア閉信号 操作側、上部すべての安全ドア閉
③ Y3A 射出中信号 射出動作(プロセス制御)中信号
④ Y3B 型締完了信号 高圧型締中に出力
⑤ Y3C 型開限信号 型開完了で出力
限信号 エジェクタ前進限位置で出力
⑥ Y3D エジェクタ前進信号
完了信号 エジェクタ初回前進完了からサイクル完了まで
⑦ Y3E 型開一時停止信号 型開一時停止後、サイクル完了まで
⑧ Y3F 不良品信号 モニタ異常などによる成形不良時出力
Y2F/ 型開開始
⑨ エア吹 手動は型開セレクタスイッチに連動します
 Y30 型開完了

注意 手動
① 標準は「自動」が選択されています。(変更可能です)
⑥ 標準は「前進完了」が選択されています。(変更可能です) ◎
計量開始から出力されます。
⑧ 製品搬出が「取出機」の場合サイクル完了まで、それ以外は次サイクル ◎
の計量開始までの出力となります。
開始時期が設定されていると、出力開始がその分遅延されます。
⑨ 出力はエア吹時間の設定によりますが、中間時間起動時に完了し ◎

N-32
ていない場合は中間時間の起動開始を遅延させます。
O-1
O.<信号レコーダ>画面
画面変更ボタンの「信号レコーダ」を押すと、<信号レコーダ>画面を表示します。
<信号レコーダ>画面は、各サーボモータの動作、入出力の状況を波形で確認できます。
波形表示欄に黄色い縦破線が出ることがありますが、これは成形サイクルスタートのタイミ
ングを表わしています。

① ②

④ ⑦ ⑧ ⑤ ⑥

①「波形描画」スイッチ
このスイッチが「開始」の時に押すと、波形描画を開始します。
(「開始」を押すと、
「停止」に変わります)
現在の状態を表すコメントがスイッチの横に表示されます。

(プリトリガ待ち、トリガ待ち、信号記録中、の 3 状態を表示します)
*トリガとは、波形を描き始める条件を満たすことを指します。

「停止」の時に押すと、波形描画を停止します。

JPN-5ET-NEX-04
O-2

② 各種設定スイッチ Ⓐ Ⓑ

Ⓐ「時間軸」セッター
時間軸の設定をします。
設定範囲は、0.01∼10.00s です。

Ⓑ「Y軸グリッド」セッター
Y 軸のグリッド線の間隔を設定します。 Ⓒ Ⓓ

Ⓒ「モード」スイッチ
このスイッチを押すと、右図のウインドウを表示します。
・「自動」
「波形描画」スイッチの「開始」を押した時に波形描画をはじめます。
・「単発」
「波形描画」スイッチの「開始」を押したあと、
最初のトリガで 1 回だけ波形描画します。
・「連続」
「波形描画」スイッチの「開始」を押したあと、
「停止」スイッチが押されるまで、
トリガの検出毎に波形描画を繰返します。

Ⓓ「プリトリガ」スイッチ
このスイッチを押すと、右図のウインドウを表示します。
プリトリガの設定分、トリガ前の波形を描きます。
プリトリガを設定した場合、測定開始からある一定間トリガを
受付けません。
(この時「波形描画」スイッチ横は、
「プリトリガ待ち」と表示されます。

③ 各チャンネル表示幅
チャンネル毎に、波形を表示する「最大値」と「最小値」を設定します。

④ 表示波形移動スイッチ
<詳細設定>ウインドウで「記録長」を6以上に設定した場合に画面をスクロールさせます。
使用方法は、<履歴>画面のスクロールバーと同様です。

JPN-5ET-NEX-04
O-3

このスイッチを選択すると、<チャンネル設定>ウインドウを表示します。


Ⓐ「色」
チャンネル毎のスイッチを選択すると、右図のウインドウを表示します。
ウインドウ内の 6 色から波形描画する色を選択します。
尚、「なし」を選択したチャンネルは波形描画しません。

Ⓑ「信号種類」
チャンネル毎のスイッチを選択すると、下図のウインドウを表示します。
ウインドウ内の「射出」/「計量」/「型」/「EJ」/「入力」/
「出力」から波形描画する信号種類を選択します。

Ⓒ「信号項目」
チャンネル毎のスイッチを選択すると、右図のウインドウを表示
します。
ウインドウ内から波形描画する信号項目を選択します。

Ⓓ「I/O線番」
「信号種類」で、「入力」/「出力」を選択したときに設定器が
表示されます。
この設定器では、モニタする線番を入力します。
電気回路図を参照し入出力線番の設定をして下さい。

JPN-5ET-NEX-04
O-4

このスイッチを選択すると、<詳細設定>ウインドウを表示します。

Ⓐ「記録長」セッター
波形の記録長を設定します。
「時間軸」セッター(頁O-2、②のⒶ)の設定値を 1DIV とし、最大 20DIV の範囲で設定
します。

Ⓑ「トリガチャンネル」スイッチ
このスイッチを選択すると、右図のウインドウを表示します。
トリガをかけるチャンネルを選択します。
「トリガ種類」スイッチが「UP」又は「DOWN」を選択した時のみ
有効です。

Ⓒ「トリガ種類」スイッチ
このスイッチを選択すると、右図のウインドウを表示します。
トリガ種類を選択します。
選択した信号が立ち上がり時に波形を描き始める設定する場合は、
「UP」を選択します。
選択した信号が立ち下がり時に波形を描き始める設定をする場合は、
「DOWN」を選択します。

Ⓓ「トリガレベル」
トリガをかけるレベルを設定します。
「トリガ種類」スイッチが「UP」又は「DOWN」を選択した時のみ
有効です。

⑦「重ね描き」スイッチ
「ON」に設定すると、過去の波形を灰色に変えて累積します。
「OFF」にすると、最新の波形のみ表示します。

⑧「重ね描きクリア」スイッチ
「重ね描き」スイッチが「ON」のとき、累積された過去の波形を消去します。

JPN-5ET-NEX-04
P-1
P.<診断>画面
<診断>画面は3画面あり、画面右下に⑥切換ボタンが表示されます。
「I/O 診断」ボタンを押すと、<I/O 診断>画面を表示します。
「軸診断」ボタンを押すと、<軸診断>画面を表示します。
「工程診断」ボタンを押すと、<工程診断>画面を表示します。

<I/O診断>画面
電気回路図に示される入出力信号等の状態を確認することができます。


④ ⑥
① 入力状態の表示
入力があると緑で表示します。
入力線番の信号内容については、電気回路図を参照して下さい。

② 出力状態の表示
出力があると赤で表示します。
出力線番の信号内容については、電気回路図を参照して下さい。

③ 表示線番切換キー

一画面で全ての入出力状態が表示できない場合、表示させる信号をスクロール
します。

④ 各種現在値のモニタ値を表示します。

⑤ オーバートラベル・ゼロクランプ入力
モータ強制停止信号の入力状況を表示しています。
入力がある場合枠内赤表示します。

JPN-5ET-NEX-04
P-2
<軸診断>画面
サーボモータの現在の状態を表示しています。


① 状態表示軸変更スイッチ
状態表示する軸を変更するスイッチです。
(標準は「射出軸」/「計量軸」/「型軸」/「エジェクタ軸」となります)


このスイッチを選択すると、<軸診断1>ウインドウを表示します。
サーボモータ制御状態を表示しています。

JPN-5ET-NEX-04
P-3

このスイッチを選択すると、<負荷 1>ウインドウを表示します。
各モータの負荷モニタのグラフを表示します。

≪サーマルグラフ≫
本機ではモータ保護のため、モータの推定温度上昇が所定値に達しますと、過負荷異常と
してモータを停止します。サーマルグラフは、この温度状況を表示します。
グラフ表示の上限は過負荷異常レベルを示します。
グラフが描かれない時は、モータ負荷が十分低い状態ですので、モータは問題なく正常動
作します。
グラフ表示が上限に近づいてきますと、過負荷異常の可能性がありますので、成形機の
運転条件の見直し(モータの出力トルクを下げる、モータ出力トルクが低下している時間
を長くする等)をご検討ください。

≪サイクル実効負荷≫
サイクル実効負荷欄が、マイナス表示の場合は連続運転が可能な状態です。プラス表示の
場合はその分サイクルの延長が必要です。冷却時間や中間時間など、モータに負荷のかか
らない時間を長くして下さい。これらの対応をしないと、最終的にモータの過負荷異常で
成形機が停止します。
プラス表示の場合は、画面上部エリアに「遅延」メッセージが表示されます。
サーボモータを長期に渡ってご使用頂くために、無理な負荷をかけることは避けて下さい。
尚、モータの自己発熱や機械の摺動部の潤滑の状況によって表示値が変動します。この表
示数値は、参考値として使用してください。
尚、本表示欄は、±8s または±10s までしか表示しません。

JPN-5ET-NEX-04
P-4
<工程診断>画面
成形機の現在の状態を表示しています。
通常お客様が使用することはありませんが、成形機作動不具合の際には、弊社サービスマン
が、この画面の表示内容を尋ねる場合があります。

①「サイクルエラー予告」スイッチ
このスイッチを「標準」に切り換えますと、サイクルエラー予告を表示するウインドウを表
示します。
自動運転において、ウインドウでは現在監視中のサイクルエラーコードと、対応するエラー
メッセージを表示します。

JPN-5ET-NEX-04
Q-1
Q.<SPC>画面 (オプション装備)

画面右下の「SPC」画面切換スイッチを押すと、SPC 画面が表示されます。

SPC(Statistical Process Control)とは、統計的手法を用い、製造工程を管理する


機能です。
最大で 8 個の監視項目をモニタ項目の中から指定することができます。

指定したデータ採取周期によりデータを採取し、管理図または表形式で表示します。
管理図を表示することで機械の運転が正常なばらつきの範囲内にあるかを確認するこ
とができます。
また、各監視項目について自動的に管理データが計算され、これを逸脱するとアラーム
を表示、或いは、機械の運転を停止させることができます。

収集できるサンプルデータの数は最大 200 個です。200 サンプル以上が採取されますと、


最新の 200 サンプルだけが記憶されます。

収集したデータを表形式で印刷することができます。
また、収集したデータおよび管理データを内部記憶あるいは外部メディアに保存するこ
とができます。

JPN-5ET-NEX-03
Q-2
1−1.SPC画面のスイッチ


④ ⑤ ⑥

⑦ ⑧ ② ③

① 監視項目選択スイッチ
項目選択ウインドウの中から指定して下さい。管理図毎に項目があります。

監視項目を変更しても、その管理図の採取データおよび管理データは消去され
ません。

JPN-5ET-NEX-03
Q-3
② 「採取周期」スイッチ
監視項目のデータを採取する周期を設定します。
「採取周期」スイッチを押すと、次のウインドウが表示されます。

採取周期には、15 分、30 分、45 分、1 時間、2 時間、3 時間、4 時間のいずれ


かを選択できます。
データの採取は、成形機の自動運転中に行われます。自動運転に切り換えた時
刻に、「採取周期」設定値を加えた時刻が、最初の採取予定時刻となります。
2 回目以降の採取時刻は、採取した時刻に「採取周期」設定値を加えた時刻と
なります。

③ 「試料数」設定器
「SPC」機能は、データ採取時刻になると「試料数」で設定したショット数だ
け、データを採取し、これらを一組のデータとして扱います。
一組のデータを平均値(/X)と、最大値−最小値(R)のデータに加工し、
1 つのサンプルデータとして記憶します。
尚、
「試料数」の設定を変更した場合には、次の警告ウインドウを表示して、
全てのチャートの採取データと管理データとが消去されます。

④ アラーム選択スイッチ
アラーム選択スイッチを押すと、次の選択ウインドウが表示され、アラーム機
能を選択できます。

JPN-5ET-NEX-03
Q-4
・「アラームOFF」
:アラーム機能不使用。
・「アラームON」 :採取データが管理データから逸脱した場合に、
アラームを表示します。
また、アラームメッセージを履歴画面に残します。
・「アラーム停止」 :採取データが管理データから逸脱した場合に、
アラームを表示します。
また、アラームメッセージを履歴画面に残します。
さらに、機械の運転を停止します。

表示されている 8 つの監視項目についてのみアラーム機能が有効です。

⑤ 「グラフ」スイッチ
<グラフウインドウ>が表示されます。

監視項目の 1 つについて、管理データや、
「/X-R 管理図」の拡大図、
「ヒストグ
ラム」を表示します。
詳細については「3.<グラフウインドウ>詳細」を参照して下さい。

⑥ 「データ」スイッチ
<データウインドウ>が表示されます。

監視項目の1つについて、採取したデータを一覧表示します。
また、採取データを印刷することができます。
詳細については「4.<データウインドウ>詳細」を参照して下さい。

⑦ 「SPCモニタ」スイッチ
①∼③の設定が完了した後、
「SPC モニタ」スイッチを「採取中」に切り換える
と、成形機が自動運転になった時に採取時刻が決まり、採取時刻になるとデー
タを採取します。

尚、
「SPC モニタ」スイッチを「停止」に切り換えても、採取済みのサンプル
データは保持されています。
また、「採取中」に切り換えた後でも、監視項目やアラーム選択スイッチの選
定を変えることが可能です。

⑧ 「全チャートクリア」スイッチ
「全チャートクリア」スイッチを押すと、データを消去するためのウインドウ
が表示されます。

管理データは記憶したままで、
採取データのみを消去します。

管理データと採取データを消去します。

JPN-5ET-NEX-03
Q-5
尚、各チャートのデータを個々に消去する場合には、<グラフウインドウ>の
「消去」スイッチを使います。
「3.<グラフウンドウ>詳細」の(h)を参照して下さい。

⑨ 「状態」タブ
「状態」タブを押すと、データ採取状態が表示されます。

a.データ採取状態
b.データ採取数
c.データ採取開始時刻

各チャートのデータを個々に消去した場合には、チャート番号により「採取数」

「採取開始」時刻表示が異なる場合があります。

「チャート番号」とは SPC 画面の 8 つの/X-R 管理図の番号です。

「チャート 1」 「チャート 2」 「チャート 3」

「チャート 4」 「チャート 5」 「チャート 6」

「チャート 7」 「チャート 8」

「a.データ採取状態」は、次のいずれかになります。


「SPC停止中」 : ⑦の「SPC モニタ」スイッチが「停止」に設定されて
いる状態です。

「自動運転待ち」 : ⑦の「SPC モニタ」スイッチが「採取中」に設定され
ているけれど、成形機が自動運転でない状態です。
・「次回採取時刻 ××:××」
: サンプルデータの採取時刻に達するのを待っている
状態です。
・「採取中 ×/△△」
: サンプルデータを採取中です。
③の「試料数」設定を分母として、何ショットの
データを取り込んだかを分子として表示します。

JPN-5ET-NEX-03
Q-6
「b.データ採取数」
採取したサンプルデータ数を表示します。

「c.採取開始時刻」
1 個目のサンプルデータの、試料数設定のうち、最初のショットデータを取り
込んだ時刻を保持します。

JPN-5ET-NEX-03
Q-7
1−2.管理データ
管理データは、採取されたサンプルデータが適正なバラツキの範囲内にあるか判断する
為の基準となる値です。

次の各データは、サンプルデータが25個採取された時に、自動的に計算・確定される
管理データです。

・/X UCL 採取されたサンプルの/X に対する上方管理限界


(Upper Control Limit)
・//X 採取されたサンプルの/X の平均値
・/X LCL 採取されたサンプルの/X に対する下方管理限界
(Lower Control Limit)
・R UCL 採取されたサンプルの R に対する上方管理限界
・/R 採取されたサンプルの R の平均値
・R LCL 採取されたサンプルの R に対する下方管理限界
・σ サンプルの推定標準偏差

これらは、サンプルデータが 25 個採取されるまでは、サンプル毎に計算されて、画面
に表示されますが、まだ確定された値ではありません。

/X が UCL と LCL の範囲内に、適正にバラツク状態であれば、その製造工程は管理状態


にあるとみなすことができます。
/X の UCL、LCL の計算式は次の通りです。

/X UCL = //X + /R × D1
/X LCL = //X − /R × D1

尚、D1 はサンプルの試料数の設定(③参照)に応じて、次のように変わります。
試料数 2 3 4 5 6 7 8 9 10
D1 1.88 1.02 0.73 0.58 0.48 0.42 0.37 0.34 0.31

R の UCL、LCL の計算式は次の通りです。

R UCL = /R × D2
R LCL = /R × D3

尚、D2、D3 はサンプルの試料数の設定に応じて、次のように変わります。
試料数 2 3 4 5 6 7 8 9 10
D2 3.27 2.57 2.28 2.11 2.00 1.92 1.86 1.82 1.78
D3 ---- ---- ---- ---- ---- 0.08 0.14 0.18 0.22
但し、試料数が6以下の場合は、R の LCL は存在せず、UCL の管理だけが有効となりま
す。
LCL が存在しない場合は「----」と表示されます。

JPN-5ET-NEX-03
Q-8

σはサンプルの推定標準偏差で、次の式で計算されます。

/R
σ = ―
c

但し、パラメータ c はサンプルの試料数の設定に応じて、次のように変わります。
試料数 2 3 4 5 6 7 8 9 10
c 1.13 1.69 2.06 2.33 2.53 2.70 2.85 2.97 3.08

USL、LSL は/X に対する規格上限、規格下限で、成形機の操作者が設定する管理データ


です。
製造する製品に対応した規格上限、規格下限を設定して下さい。

USL、LSL を設定することで製造工程の能力(工程能力)を評価することができます。
工程能力とは、ある製造工程がどの程度の品質の製品を実現できるかを示すもので、そ
れを数値化したものが工程能力指数(Cpk)です。
計算式は次の通りです。
USL − //X //X − LSL
ZUSL = 、 ZLSL =
3σ 3σ

Cpk = ZUSL か ZLSL の小さい方

Cpk は、USL 及び、LSL を設定するか、あるいは(c)の管理データが変化すると自動的に


再計算されます。

Cpk の数値は次のように評価できます。
Cpk
1.33∼1.67 工程能力は十分すぎる。
サンプルデータのバラツキは若干大きくなっても良い。
1.00∼1.33 十分とは言えないが、許容できる工程である。
Cpk が1に近づくと不良品を発生する可能性があるので、改善
の処置をとる。
0.67∼1.00 工程能力は不足している。
不良品が発生しているので製品の検査が必要。
製造工程の改善を要する。
0.67 未満 工程能力は著しく不足している。
全く品質を満足するレベルにない。緊急に原因を明らかにし、
改善の処置をとる。また、規格の再検討をする必要もある。
尚、USL と LSL が設定されていないか、不適切な値だと、Cpk は「----」と表示されま
す。

JPN-5ET-NEX-03
Q-9
1−3.アラームメッセージ
アラーム機能を有効にした場合には、検出した状態に応じて次のアラームメッセージを
表示します。

(1) 「/X が UCL を超えました。



(2) 「/X が LCL 未満でした。」
(3) 「/X が、//X を基準として7サンプル以上連続してプラス側に偏りました。

(4) 「/X が、//X を基準として7サンプル以上連続してマイナス側に偏りました。

(5) 「R が UCL を超えました。」
(6) 「R が LCL 未満でした。

(7) 「/X が USL を超えました。

(8) 「/X が LSL 未満でした。」
(9) 「/X が7サンプル以上連続して増加しました。」
(10)「/X が7サンプル以上連続して減少しました。」
(11)「R が7サンプル以上連続して増加しました。」
(12)「R が7サンプル以上連続して減少しました。」

管理データが確定しないと、(1)∼(6)のアラームを検出しません。
また、USL、LSL が設定されていない場合は、(7)、(8)のアラームを検出しません。

SPC アラーム機能が ON の場合に、(1)∼(12)のメッセージのうち、発生したアラームが


次の図のように履歴に残ります。
「アラーム停止」を設定した場合には「*A060:SPC エラー。
」により、成形機の運転
が止まります。

(SPC アラームの履歴表示の例)

JPN-5ET-NEX-03
Q-10
2.SPCデータの保存、読み込み
SPC データは内部記憶、あるいは外部メディアに保存することができます。
また、内部記憶あるいは外部メディアに保存された SPC データを読込むことができます。

SPC データがコントローラの中にある場合は、
「条件切換」画面の、
「保存」スイッチを
押すと、次のようなウインドウが表示され、SPC データを保存することができます。

「SPC データ」を選択

JPN-5ET-NEX-03
Q-11
3.<グラフウインドウ>詳細
(c) (a)

(d) (b)

(i) (e) (f) (g) (h)

(a) 「/X−R 管理図」


「/X−R 管理図」は、//X 又は/R を基準として、採取したサンプルデータがど
の様にばらついているかを示しています。
管理図の両端には、UCL 又は LCL を示す線が表示されます。但し、1 サンプル
の試料数が 6 以下ですと R の LCL は無いので表示されません。

(b) 「ヒストグラム」
「ヒストグラム」は、サンプルデータの/X の分布をヒストグラム図で表示しま
す。尚、正規分布曲線も同時に表示されますので参考にして下さい。
ヒストグラムは、//X に対して±3.5σの範囲を表示します(σは推定標準偏差)

(c) 自動的に計算される管理データ
尚、これらの管理データを、任意のサンプル区間で計算・確定したい場合は、
(g)「再計算開始」スイッチを参照して下さい。

(d) /X、R
サンプルデータの最新値です。

(e) ±1σ以内、±2σ以内、±3σ以内表示
//X に対して±1σ以内、±2σ以内、±3σ以内の範囲に収まっているサンプル
データの割合を表示します。

(f) USL、LSL
設定値が 0 ですと、規格のチェックはされません。
USL、LSL を設定すると、
「/X-R 管理図」および「ヒストグラム」に青い点線が
表示されます。
尚、USL、LSL が//X±3.5σを超える場合は、USL、LSL を含む範囲まで表示し
ます

JPN-5ET-NEX-03
Q-12

USL、LSL を設定した場合、グラフウインドウ表示は次のようになります。

(g) 「再計算開始」スイッチ
このスイッチは、管理データを再計算・確定させるためのものです。
「1−2.管理データ」にあるように、管理データは最初の 25 サンプルで計
算されますが、
「再計算」機能を用いることで任意の区間を指定して管理デー
タを決定することができます。

「再計算開始」スイッチを押しますと、次のようなウインドウが表示されます。

再計算範囲枠 (※)枠の端面指定 枠の端面移動用矢印キー

(※)「左端」スイッチを押すと「右端」表示となります。

JPN-5ET-NEX-03
Q-13
枠の端面移動用矢印キーを押すと、再計算範囲枠の端面が移動し、枠の大きさ
が変化します。
「左端」スイッチを押すと「右端」表示になり、枠の端面移動用矢印キーを押
した時に、枠の右側が移動し、枠の大きさが変化します。
再計算に使用する範囲が決まったら、
「確定」スイッチを押して下さい。

(h) 「消去」スイッチ
「消去 OFF」と表示されているスイッチを押すと、次のウインドウが表示され
ます。
チャートに選択されている監視項目についてのみ、採取データを消去できます。

管理データは記憶したままで、採取データのみを
消去します。

管理データと採取データとを消去します。

(i) 「データ一覧」スイッチ
<データウインドウ>を表示します。
次項の、4.<データウインドウ>詳細を参照して下さい。

JPN-5ET-NEX-03
Q-14
4.<データウインドウ>詳細 b.データ欄

d.
「データ印刷」スイッチ c.
「グラフ」スイッチ
a.データスクロール用矢印キー

a.データスクロール用矢印キー
200 個あるサンプルデータのうち、一度にウインドウに表示できるデータの数
は 20 個です。
データスクロール用矢印キーを押すと、表示されるサンプルデータをスクロー
ルさせることができます。

b.データ欄
アラームの欄には、アラームの番号(「1−3.アラームメッセージ」の(1)∼
(12))を参照して下さい。
)が表示されます。
アラームの番号が 0 ならば、アラームがなかったことを意味します。

時刻の欄には、指定試料数の 1 個目のデータを採取した時刻が表示されます。

c.
「グラフ」スイッチ
<グラフウインドウ>が表示されます。

d.
「データ印刷」スイッチ
「データ印刷」スイッチを押すと、次ページのような印刷イメージが作成され
ます。
プリンタが成形機のコントローラにつながっていれば印刷できます。
プリンタの代わりに外部メディアがつながっていれば、そこに印刷イメージフ
ァイルを出力できます。

JPN-5ET-NEX-03
Q-15

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6-0

第6章 保守・点検

6.1 日常点検 ················································ 6- 1


6.2 定期点検 ················································ 6- 6
6.2.1 1週間毎に・・・ ···································· 6- 6
6.2.2 1ヶ月毎に・・・ ···································· 6- 8
6.2.3 3ヶ月毎に・・・ ···································· 6- 8
6.2.4 6ヶ月毎に・・・ ···································· 6- 9
6.2.5 1年毎に・・・ ······································ 6-10
6.3 スクリュと加熱筒の掃除・点検 ···························· 6-12
6.4 スクリュ・加熱筒の分解 ·································· 6-17
6.5 成形機駆動用タイミングベルトについて ······················ 6-33
6.6 グリース・その他オイルの給油・給脂 ······················ 6-37
6.6.1 給油・給脂前に ······································ 6-38
6.6.2 手差し給油・給脂 ···································· 6-39
6.6.3 自動給脂装置動作 ···································· 6-45
6.6.4 給脂・給油異常に対する対処 ·························· 6-46
6.6.5 グリースカートリッジの交換 ·························· 6-50
6.6.6 グリースカートリッジのエア抜方法 ···················· 6-51
6.6.7 ボールネジオイルの給油・保守 ························ 6-52
6.6.8 射出成形機のグリース・オイル ························ 6-63
6.6.9 給脂(油)点検リスト ································ 6-64

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6-1

第6章 保守・点検
以下、各点検等を行う場合、必要以外はモータを停止させておき、安全を確保して行って
下さい。
また、保守・点検にあたっては、付属資料の「保守・点検リスト」もご利用下さい。

6.1 日常点検・・・作業開始前に点検して下さい。

6.1.1 正しい服装【注意】 安全帽の着用

手袋(必要により)

作業服の着用(ボタン等は止めてあるか確認)

安全靴(必要により)

6.1.2 安全装置の点検【危険】

6.1.2.1 安全ドア及び安全ドアリミットスイッチ(LS1*)
(安全ドアリミットスイッチ取り付け位置及び、個数は機種により異なります。
また、機種により上部安全カバーを装備しています。)

安全ドアリミットスイッチ 安全ドアリミットスイッチ

開 閉

閉 開

操 作 側 反 操 作 側

● 安全ドアのスムーズな開閉
● 安全ドア開いているときは、型締しない
● 安全ドアリミットスイッチの取り付け状態
(ビスの緩み、押し金具の取付け状態)

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6-2
6.1.2.1.1 操作側安全ドアの点検
① 操作ボックスの操作切換スイッチ(CS1)が 手動操作位置

手動操作位置にあり、各手動操作切換
スイッチ(CS2∼*)が中立(○)位置に切り
換えてあることを確認して下さい。
② 操作側及び、反操作側安全ドアを閉じて下さい。
中立位置
③ 操作電源スイッチ(PB10)を押して、操作電源を
投入して下さい。
④ モータ電源スイッチ(PB2)を押して、モータを
起動します。
⑤ 操作側安全ドアを開放して下さい。
⑥ 型切換スイッチ(CS2)を型締側に切り換えます。
⑦ 型締動作が行なわれなかったら、正常です。
尚、このときは、エラーコード「10121」が
表示されます。 型締

6.1.2.1.2 反操作側安全ドアの点検
① 操作ボックスの操作切換スイッチが手動操作位置にあり、各手動操作切換スイッチ
が中立位置に切り換えてあることを確認して下さい。
② 操作側及び、反操作側安全ドアを閉じて下さい。
③ 操作電源スイッチ(PB10)を押して、操作電源を投入して下さい。
④ モータ電源スイッチ(PB2)を押して、モータを起動します。
⑤ 反操作側安全ドアを開放して下さい。
モータ電源がOFFしたら、正常です。

6.1.2.1.3 上部安全カバーの点検
① 操作ボックスの操作切換スイッチが手動操作位置にあり、各手動操作切換スイッチ
が中立位置に切り換えてあることを確認して下さい。
② 操作側、反操作側安全ドア及び上部安全カバーを閉じて下さい。
③ 操作電源スイッチ(PB10)を押して、操作電源を投入して下さい。
④ モータ電源スイッチ(PB2)を押して、モータを起動します。
⑤ 上部安全カバーを開放して下さい。
モータ電源がOFFしたら、正常です。

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6-3
6.1.2.2 機械式安全装置【危険】

● ロックナットに緩みがないか点検して下さい。
● ストッパ板押金具やリンク部品に異常ないか点検して下さい。
● 操作側安全ドアを開いて、ストッパ板がストローク棒に落下することを
確認して下さい。
● ストローク棒やストッパ板に破損箇所がないか点検して下さい。

ストッパ板
リンク
押さえ金具

ストッパ板 ストローク棒
ロックナット

* 万一この機械式安全装置が作動して型締動作が防止された時は、再点検が必要です。
必ず、最寄りの担当営業所または、担当出張所まで御連絡下さい。

6.1.2.3 非常停止押ボタンスイッチ(PB6)【危険】

非常停止押ボタンスイッチを押すと、モータ電源が切れます。
非常停止押ボタンスイッチのリセットは、矢印の方向に
スイッチを回すか、引張って下さい。

6.1.2.4 パージングガード
パージングガードを閉鎖した状態で、パージングガード近接スイッチが作動することを
確認して下さい。
また、パージングガードが開いた状態で、射出、計量、射出装置前進の各動作ができな
いことを確認して下さい。
型取付スイッチのON時は、射出装置前進動作が
可能となります。

パージングガード開き時の
インタロックを確認

6.1.2.5 他、特注により追加された安全装置点検【危険】
(安全カバー等)

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6-4

6.1.3 型取付ボルト他、可動部ボルト【注意】

緩みを点検して下さい。

6.1.4 熱電対の点検(機種により熱電対の型式が異なります。)【管理】

熱電対の リード線の
曲がり 破損

差込具合 ネジ込具合

6.1.5 加熱筒昇温時間の確認【管理】

昇温時間の早すぎ、遅すぎは、ヒータ回路(バンドヒータ、熱電対、接触器、ヒューズ
及び、配線等)の故障が考えられますので昇温の状態を点検して下さい。

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6-5
6.1.6 成形条件の点検・・・各々の画面で確認して下さい。【管理】
● 加熱筒温度
● 型締関係及び、射出関係の各圧力設定値
● 型締関係及び、射出関係の各速度設定値
● 各近接スイッチ位置及び、各位置設定値
● 射出、冷却、中間時間等、各タイミング時間の設定値

6.1.7 射出台及び、金型冷却水の通水流量点検【注意】

ストレーナ(オプション) フローチェッカ(オプション)

IN

OUT

6.1.8 自動給脂装置内グリース量の確認【破損】

ボールネジオイルタイプ機の場合は、ボールネジオイルタンク内のオイル量も確認。

自動給脂装置

ボールネジオイルタンク

6.1.9 異常音点検【破損】

サーボモータ、射出装置他、
機械全体で異常音がないか
点検して下さい。

6.1.10 操作時の異常、動作の異常チェック

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6-6
6.2 定期点検

6.2.1 1週間毎に・・・

6.2.1.1 リミットスイッチ取付ビス、ボルト

緩み・はずれ
6.2.1.2 バンドヒータ外観

樹脂の付着 取付ボルトの緩み 配線の緩み リード線の破損

バンドヒータ点検の際は、必ずヒータ電源を OFF して下さい。


バンドヒータを交換した場合等のボルトの締め付けについては、下記を参照して下さい。

① バンドヒータ取付ボルトが2本以上
締付トルク表
ある場合は、右の締付トルク表を参照して
各々、均等に締め付けて下さい。 取付ボルトサイズ 締付トルク
② バンドヒータ取付ボルトの締め付けが M4 2.9N・m
完了したら、一旦、加熱筒を成形温度まで M5 3.9N・m
上げた後、ヒータ電源スイッチ及び、機械 M6 4.9N・m
電源スイッチを切り、加熱筒温度及び、
バンドヒータ自体の温度が十分に下がってから、もう一度、バンドヒータ
取付ボルトを締め付けて下さい。
③ バンドヒータのターミナルネジは工場出荷時にM4=1.2N・m M5=1.5N・mで調
整されています。
よって、リード線の結線のときに、上記の値以上のトルクでターミナルナット
を締め付けると、ターミナルネジが空回りすることがあります。
また、あまり空回しをすると、断線事故の原因になります。

6.2.1.3 射出ボールネジの給脂
射出ボールネジへは自動給脂により、定期的に給脂されていますが、ボールネジのナッ
ト内部に均一にグリースが廻るよう、1週間に1度、成形を開始する前にスクリュをフ
ルストロークで、数回前進・後退させて下さい。
このとき、フルストロークの自動パージング動作を使用していただいても構いませんが、
材料を無駄に使用し過ぎないように注意して下さい。

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6.2.1.4 スクリュと計量用プーリの連結ボルトの緩み点検

射出型式:2E,3E,5E,9E 計量プーリ
スクリュ

スクリュ割リング取付ボルト
操作電源スイッチ(PB10)をOFFに切り換えた後に、
操作側の射出カバー(A)を外して、スクリュ割
リング取付ボルトの緩みを点検して下さい。

射出型式:12E,18E,25E,36E,50E,71E,100LE,140LE,210LE

スクリュ スクリュ保持リング

保持リング取付ボルト
計量用プーリ

操作電源スイッチ(PB10)をOFFに切り換えた後に、操作側の射出カバー(A)を外し
て、スクリュ保持リング取付ボルトの緩みを点検して下さい。

6.2.1.5 機械全体をきれいに拭いて下さい。

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6.2.2 1ヶ月毎に ・・・

6.2.2.1 電源ボックス内ヒューズホルダの緩み(メイン電源をOFFして行って下さい。)

ヒータ回路、電源回路等にあるヒューズホルダに緩みが無いか確認して下さい。

6.2.3 3ヶ月毎に ・・・

6.2.3.1 配線の緩み及び、銅線の露出
(メイン電源をOFFして行って下さい。)

銅線の露出
緩み

6.2.3.2 電気ボックスのファンフィルタの目詰まり点検・掃除

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6.2.4 6ケ月毎に・・・

6.2.4.1 加熱筒ヘッド取付ボルトの緩み
加熱筒ヘッド締付トルクについては、本章「6.4 スクリュ・加熱筒の分解」の表「加熱
筒ヘッド取付ボルトの締付トルク」を参照して下さい。

6.2.4.2 各ヒューズを点検
溶断しなくとも、電源ON時の突入電流により消耗しますので、定期的な交換が
必要です。

6.2.4.3 機械全般における各取付ボルトの緩み【注意】
下表を参照して下さい。

一般取付ボルトの締付トルク(参考)

ボルトサイズ 締付トルク(N・m) ボルトサイズ 締付トルク(N・m)


M3 3 M12 130
M4 5 M16 300
M5 9 M18 420
M6 16 M20 600
M8 38 M24 790
M10 74

締付用補助パイプ
※トルク= ×力(荷重)N
1m

6.2.4.4 成形機駆動用タイミングベルトの点検
タイミングベルトの詳細については、本章の「6.5.2 タイミングベルトの張力点検」
を参照して下さい。

① タイミングベルトの外観検査

② タイミングベルトの張力(たわみ量)の点検

6.2.4.5 機械可動部の傷を点検
傷などの修正の場合には、油砥石で丁寧に平らにして下さい。

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6-10
6.2.5 1年毎に・・・

6.2.5.1 機械全体の掃除

6.2.5.2 機械全般の各ボルトの増締

一般取付ボルトの締付トルクについては、本章
6.2.4.3の表「一般取付ボルトの締付トルク」を
参照して下さい。

6.2.5.3 メガテスト(動力配線、機械の電気系統など)【破損】

電気工事会社等に依頼して下さい。
但し、DC(直流)回路は、メガテストを行わないで下さい。
機械破損の原因となります。
また、サーボモータ及び、サーボアンプは、電子回路で構成されていますので
メガテストは絶対に行わないで下さい。
サーボモータ及び、サーボアンプの破損の恐れがあります。
サーボモータ及び、サーボアンプのメガテストが必要なときは、弊社サービスマンに
ご相談下さい。

6.2.5.4 モータ等の電動機の点検

弊社サービスマンに依頼して下さい。

6.2.5.5 グリースの給脂
詳細については、本章の「6.6 グリース・その他オイルの給油・給脂」を参照して
下さい。

① 型厚調整歯車にグリースを給脂して下さい

② 射出装置LMガイドスライド部にグリースを給脂して下さい。

③ 射出装置移動用ボールネジ部にグリースを給脂して下さい。

④ 1年または、200 万ショット毎にエジェクタボールネジベアリング部にグリースを
給脂して下さい。

⑤ 射出装置型式が 71E∼210LE の機械では、1年または、200 万ショット毎に射出ボー


ルネジベアリング部にグリースを給脂して下さい。

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6-11
6.2.5.6 その他オイルの給油

① 圧受盤スライド部にすべり面潤滑油を塗布して下さい。
詳細については、本章の「6.6 グリース・その他オイルの給油・給脂」を参照して
下さい。

6.2.5.7 ボールネジオイルのラインフィルタ交換(ボールネジオイルタイプ機)
フィルタエレメントは、FX-1 型を使用して下さい。
フィルタエレメントの交換方法については、
「6.6.7 ボールネジオイルの給油・保守」
を参照して下さい。

6.2.5.8 ボールネジオイルのサクションフィルタ清掃(ボールネジオイルタイプ機)
サクションフィルタの清掃方法については、
「6.6.7 ボールネジオイルの給油・保守」
を参照して下さい。
清掃しても吐出量が少ない場合は、フィルタエレメントを交換して下さい。
射出装置型式が 36E,50E は、SFS02 を使用して下さい。
射出装置型式が 71E∼210LE は、SF-12 を使用して下さい。

6.2.5.9 ボールネジオイルの更油・補給(ボールネジオイルタイプ機)
射出ボールネジ部は、ボールネジオイルタンクからボールネジオイルを循環させてい
ますが、ボールネジオイルタンク油量低下時は、その成形サイクルの完了と同時に機
械動作を停止します。反操作側の射出装置カバー(B)を外してボールネジオイルを補
給して下さい。また、2 年または、200 万ショットに達しましたら、ボールネジオイ
ルタンク内のボールネジオイル(36E,50E:4ℓ 71E∼210LE:6ℓ)を入れ替えて下さい。

尚、ボールネジオイルは、必ず弊社オリジナル「日精ボールネジオイル 100」を
使用して下さい。

6.2.5.10 ボールネジオイルのマイクロセパレータ清掃(ボールネジオイルタイプ機)
ボールネジオイルを入れ替える時は、マイクロセパレータの清掃も合わせて
行います。
マイクロセパレータの清掃方法については、「6.6.7 ボールネジオイルの
給油・保守」を参照して下さい。

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6-12
6.3 スクリュと加熱筒の掃除・点検
必要に応じて、スクリュを取り外し(分解し)、掃除・点検を行って下さい。
尚、スクリュ及び加熱筒の分解については、本章、頁6-17からの「6.4 スクリュ・加熱
筒の分解」の項を参照して行って下さい。

6.3.1 スクリュの掃除
(1) スクリュ本体をウエス(化繊は避けて下さい)で拭いて下さい。
(2) 残りの樹脂は真鍮ブラシで取るか、スクリュ本体についている樹脂をバーナ等で少
し暖めてウエスか、真鍮ブラシで落として下さい。
(3) スクリュトーピード、シートリング及び、リングバルブ等(下図参照)をスクリュ本
体と同様に掃除します。
尚、スクリュトーピードネジ部と、スクリュ本体のネジ部も真鍮ブラシできれいに
掃除して下さい。

スクリュトーピード リングバルブ シートリング

【注意】
① 材料が冷えてきた状態で、付着した樹脂を剥ぎとることは避けて下さい。
② スクリュトーピード取り付け時は、下記トルク表を参照してネジ部に焼付
防止用のグライトモ165を必要最少量(油膜ができる程度)塗布した後に、取
り付けて下さい。
あまり多量に塗布すると、成形した際に製品が汚れます。

NEX機 トーピード締付トルク表
スクリュ径 締付トルク N・m スクリュ径 締付トルク N・m
mm 基準 ±5% mm 基準 ±5%
16 8.8 0.4 56 333.2 16.7
19 11.8 0.6 63 490.0 24.5
22 13.7 0.7 71 705.6 35.3
26 23.5 1.2 80 980.0 49.0
28 37.2 1.9 90 980.0 49.0
32 58.8 2.9
36 80.4 4.0
40 115.6 5.8
45 166.6 8.3
50 235.2 11.8
*上記トルクの適用は端面に H**の刻印があるトーピードです。

③ トーピード、リングバルブ、シートリングを組み付ける際は、シール面の形状
を確認して、取り付け方向を間違えないようにして下さい。
次頁の【スクリュ先端部組み付けの注意】を参照して下さい。

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6-13
【スクリュ先端部組み付けの注意】
スクリュ先端部を組み付ける時は、シートリングやリングバルブの向きに注意して下さい。
正しく組み付けが行われませんと、スクリュ先端部品の破損の原因となります。
以下に代表的なスクリュ先端部の例を表記します。
シートリングの形状は下図とは異なることがありますが、いずれの場合でも組み付ける時は、面
取りの無い側をスクリュ側になるように取り付けて下さい。

面取りの無し 面取りの無し

面取り 面取り
シートリング

・リングバルブ爪無し
リングバルブのテーパ加工位置がトーピード及びシートリングの形状により異なります。

リングバルブ スクリュ
テ―パ加工

トーピード シートリング

リングバルブとの当たり面がテーパ加工されているトーピードには、上図のようなリング
バルブを組み付けます。
リングバルブは、端面がテーパ加工してある側を、トーピード側になるように取り付けま
す。

リングバルブ テ―パ加工 スクリュ

トーピード シートリング

リングバルブとの当たり面がテーパ加工されていないトーピードには、上図のようなリン
グバルブを組み付けます。
リングバルブは、端面がテーパ加工してある側を、シートリング側になるように取り付け
ます。

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6-14

・リングバルブ爪付き(2爪)

2面幅 爪位置 爪位置

リングバルブは、爪がある側をトーピード側になるように取り付けます。
スクリュトーピードの2面幅とリングバルブの爪が上図のようになるように取り付けます。
リングバルブの形状によっては、スクリュトーピードの2面幅間にリングバルブの爪が入
ることがありますが、絶対に組み付けないで下さい。

2面幅 爪位置

【間違い例】

・リングバルブ爪付き(4爪)

爪位置 爪位置
リングバルブは、爪がある側をトーピード側になるように取り付けます。

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6-15
6.3.2 スクリュの点検

(1) スクリュ表面の傷の有無を点検して下さい。

(2) スクリュのメッキ剥離が無いか確認して下さい。
(特殊仕様は除きます)

(3) スクリュ本体の山部の欠損が無いか確認して下さい。

(4) リングバルブとシートリングの各々の当たり面に異常が無いか確認して下さい。

シートリング スクリュ本体

スクリュトーピード リングバルブ

リングバルブ

シートリング

リングバルブとシートリングの各々の当たり面に
傷などがあると、射出時に材料の逆流の原因になります。

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6-16
6.3.3 加熱筒の掃除
(1) 真鍮ブラシで加熱筒内面に付着している樹脂を除去します。
(2) きれいなウエスを準備した木片または、竹棒の先端につけ加熱筒内に挿入し、掃除
を行います。
きれいなウエスを数回とりかえて掃除を行いますと、内面はほとんどきれいになり
ます。
(3) 加熱筒ヘッドおよび、ノズルも掃除します。
特に、ノズルとヘッドの当たり面、ヘッドと加熱筒の当たり面をきれいにして下さ
い。

ノズル ヘッド 加熱筒

当たり面(※) 当たり面(※)

※傷をつけないよう注意して下さい。
樹脂もれの原因になります。

(4) 加熱筒内面の清掃度を下記の要領で点検して下さい。

③ 確認

② 光を当てる ① 白紙を置く

布クズ、樹脂等が残っていたら除去して下さい。

6.3.3.1 加熱筒の点検・・・内壁の傷の有無

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6-17
6.4 スクリュ・加熱筒の分解

複数の作業者で行うと作業が早く容易ですが、作業をするときや、成形機を操作する場
合は、お互いに声をかけあうなど、安全作業に徹して下さい。

【注意】
(1) 組立は分解手順と逆の手順で作業を行い、分解前の状態にします。
(2) 加熱筒ヘッド取付ボルトの締め付けにおいて、締めすぎますと、
スクリュや加熱筒ヘッド等の破損の原因になり、締め付け不足は
樹脂漏れの原因になります。【破損】
(3) ノズル、加熱筒ヘッド取付ボルト、加熱筒フランジ取付ボルト及び熱電対
ホルダを組み付ける時は、各ネジ部に焼付防止材グライトモ165を必要
最少量塗布して下さい。【破損】
(4) 加熱筒ヘッド取付ボルの強度区分は、12.9です。

【加熱筒ヘッド取付ボルト締付要領】
(1) 下図に示した数字の順に、均一に対角に締めていき、数回締め付けを
繰り返して下さい。

【注意】
射出装置が2E∼9Eの場合は、熱伝対取り付け穴の位置が関係しますので、
下図のように加熱筒ヘッドの刻印が上部に来るように加熱筒にセットし
て下さい。
締付け順の例 締付け順の例
刻印
* ①* ①*⑦
⑤ ⑦
⑤ ④
③ ④
③ ⑥
⑧ ⑥
② ⑧ ②

(2) 常温で仮締めした後に、加熱筒温度を200℃まで昇温させ下記の締付トル
クで締め付けて下さい。
(3) 最終的には全てのボルトが一定のトルクになるようにして下さい。

加熱筒ヘッド取付ボルトの締付トルク(参考)

スクリュ径 締付トルク(N・m) 締付トルク(N・m)


射出装置 射出装置
(mm) 基準 ±5% 基準 ±5%
16 20 1.0 18E 150 7.5
2E
19 17 0.9 25E 160 8
19 54 2.7 36E 290 14
3E
22 49 2.5 50E 340 17
22 49 2.5 71E 240 12
5E
26, 28 45 2.3 100LE 360 18
9E ― 59 2.9 140LE 440 22
12E ― 64 3.2 210LE 440 22

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6-18
6.4.1 分解前に

6.4.1.1 付着力の強い樹脂の場合
ポリカーボネート樹脂や、ポリアミド樹脂のように付着力の強い樹脂は、冷えると強力
な付着力でスクリュや加熱筒内面に付着します。
ポリカーボネート樹脂は特に付着力が強く、無理に剥ぎ取ろうとすると、金属表面まで
剥れることがあります。
このような樹脂の場合は、分解前にスチロールかポリエチレンまたは、パージング材を
流しておきますと、掃除やスクリュの抜き取りが容易になります。

6.4.1.2 工具以外に準備するもの
(1) スクリュ抜き取り用の木片あるいは、
鉄棒〔(φd<スクリュ径)×(ℓ<射出ストローク)〕を4∼5個
(2) 加熱筒抜き取り用の角材(下表を参照して下さい)を2∼3個
(3) 鉄バサミまたは、ロープ
(4) ウエス(ボロ布)
加熱筒抜き取り用の角材(参考)

射出装置 角材(mm)

2E 30×30×65
3E,5E 40×40×100
9E 50×50×110

12E 50×50×120
18E 60×60×140
25E 60×60×150

36E 70×70×170
50E 70×70×200
71E 80×80×220
100LE 80×80×220

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6-19
6.4.2 射出装置の旋回移動
射出装置型式により、旋回移動方法が若干異なりますが、基本操作は同じです。
次頁を以降を参照して下さい。
尚、射出装置の旋回移動が終了したら、頁6-23よりの「6.4.3 分解」を参照して下さい。

6.4.2.1 射出装置の旋回移動

(1) 射出装置切換スイッチ(CS3)を後退側に切り換えて射出装置を一杯に後退させます。

射出装置切換スイッチ(CS3)

後退

(2) モータ電源スイッチを押して、モータを停止します。
(モータ電源スイッチは消灯します。)

(3) 射出装置前部及び後部の4箇所の受台固定ボルトを抜き取り、射出装置高さ調節ネ
ジを下げ方向に回して射出装置スライド板を一杯に下げます。

固定ボルト

高さ調節ネジ

固定ボルト

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6-20
(4) 操作パネルを型締装置方向に旋回移動させます。
*この作業は、NEX30 から NEX110 のみ必要です。

NEX30∼110 では、操作ボックスを安全ドアの前方へスライド旋回できるように
なっています。ノズル、スクリュ、加熱筒等のメンテナンス作業などを
行う際にスライド旋回をして下さい。

注意:通常成形作業時はスライド旋回させないで下さい。頻繁に動作させると配線
類のトラブルが生じる場合があります。【破損】

《スライド旋回の手順》
ロック
① 操作ボックス背面に有るパチン錠を外して下さい。

注意:機械の輸送や、成形時に振動が発生する
場合は必ず留めて下さい。 パチン錠

② 操作ボックスの本体右肩上部と画面とをつなぐ首部を
ロック
持って手前に強く引くとロックが解除されて動きます。

注意:左肩上部を持ってもかまいませんが、
左側面部を持つと安全ドア部に挟まれて怪我を
する恐れがありますので必ず上部を持って下さい。

③ 安全ドアと接触するところまでスライド
上面図
旋回します。作業スペースをより広くする
には安全ドアを開いてからスライド旋回
させて下さい。 安全ドア
尚、安全ドアを開いた時は成形機の動作に
制限があります。

ロック

④ 操作ボックスを定位置に戻す場合は②と逆の要領で
強く押しつけて下さい。
ロック機構が操作画面裏と操作ボックス本体下部の
2個所にありますので、2個所ともロックされ
るようにしっかり押し付けて下さい。

注意:最後にロックするために押し付けるときは、
操作ボックスの下半分を押すようにすると、
容易にロックできます。 ロック

⑤ 操作ボックス背面にあるパチン錠を留めて下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-21
(5) 反操作側より各配線等に注意して、加熱筒先端部を操作側に押し出します。
このとき、コントローラ画面に当てないように注意して下さい。【破損】

尚、射出装置型式が、71E, 100LE の機械は、機械に付属されている


パイプ(φ22×600)で旋回させます。
詳細については、次頁の【 71E, 100LE型機の押し出し 】を参照して下さい。

反操作側

操作側

注意: 射出装置位置決用ボルト及び、ロックナットは、射出装置の位置決に使用して
いますので、ノズルの左右微調整時以外は手を触れないで下さい。
尚、機種により射出装置位置決用ボルト位置が異なりますので注意して下さい。

射出装置位置決用ボルト位置

NEX80∼360 型は、この位置に射出装置位置決
用ボルト及び、ロックナットがあります。
NEX30, 50 型は、この位置に 射出装置定位置近接スイッチの調整について
射出装置位置決用セットスク は、
「4.5.4 射出装置近接スイッチ」を参照して
リュ及び、ロックナットがあり 下さい。
ます。
ロックナット

反操作側 操作側

操作側
ロックナット
位置決用ボルト
射出装置位置決用セットスクリュ 射出装置定位置近接スイッチ

JPN-0ET-NEX-05
6-22

【 71E, 100LE 型機の押し出し 】


(1) 前頁までの手順に従い、射出装置を旋回(押し出す)する手前までの操作を行います。
(2)付属のパイプ(φ22×600)を用意します。
(3)射出装置スライド台の後端面に射出装置旋回用穴に付属のパイプを挿入します。

射出装置旋回用穴

旋回金具

(4)旋回金具をパイプで押し射出装置を旋回します。
旋回可能範囲まで射出装置を旋回したら、順次、次の射出装置旋回用穴に付属のパイプを
挿入し、射出装置を旋回します。

パイプで旋回金具を押す

JPN-0ET-NEX-05
6-23
6.4.3 分解
スクリュの取り外し作業前には、成形機及び周りの清掃をおこない作業エリアの確保を
おこないます。また、二人以上で作業をおこなう場合は、声を掛け合う等の安全を確保
した上で分解作業を行って下さい。

【警告】加熱筒及び、スクリュの組合せ部品の内部空間に樹脂分解による高圧ガスが充満
します。加熱筒、スクリュの分解掃除の際、ガスの噴出や高圧ガスにより部品が
飛び出すことがありますので、十分注意して下さい。

スクリュ径及び、加熱筒径を変更する時は、射出装置の調整が必要な機種もありますの
で、最寄りの担当営業所または、出張所までご連絡下さい。

尚、分解前に下記の操作を行っておいて下さい。
(1) 加熱筒を使用樹脂の成形温度まで加熱し、十分にパージングをおこないます。
(2) パージング速度およびパージング圧力は極力低速・低圧に設定して下さい。
また、合わせてスクリュ後退速度、スクリュ回転についても低速、低回転に設定し
て下さい。
(3) スクリュを最後退して下さい。
(4) スクリュ最後退操作終了後、ヒータ電源、モータ電源を停止して下さい。
(5) 操作側の射出装置カバー(A)の2箇所の固定ボルトを外して、カバー(A)を取り外
します。
尚、加熱筒カバーも(B)も合わせて取り外します。

加熱筒カバー(B)

射出装置カバー(A)を
外します。

カバ ー下の固定 ボルト
を外します。

上記の操作を行ったら、次頁よりのスクリュ抜き取り作業に移って下さい。
尚、射出装置型式により、各々のスクリュ抜き取り方法が異なります。
下記を参照して該当ページを参照して下さい。

射出装置型式 参照ページ
2E,3E,5E,9E・・・・・・・・・・・・・ 6-24∼27
12E∼100LE ・・・・・・・・・・・・・ 6-28∼31
必要であればスクリュ抜き取り作業が終了後、「6.4.3.4 加熱筒の取り外し」
を参照して加熱筒を取り外して下さい。
JPN-0ET-NEX-05
6-24
6.4.3.1 スクリュの抜き取り・・・射出型式:2E,3E,5E,9E
(1) スクリュ抜き取り作業前には、モータ電源が停止していることを確認して下さい。
加熱筒先端部品を○内の番号順(①→②→③→④)に取り外し、加熱筒先端ヒータ
の締付ボルトを緩めます。

① (ノズルバンドヒータ)

② (先端ノズル)

加熱筒先端ヒータの締付ボルトを緩める

③ (加熱筒ヘッド取付ボルト)

④ (加熱筒ヘッド)

《注意》
内部ガスによる加熱筒ヘッド飛び出し事故防止の為に、先端ノズルを加熱筒ヘッドに
組付けた状態で加熱筒より取り外す場合は加熱筒ヘッド取付ボルトのうち、対角位置
にある2本をそのねじ込み量の半分だけ緩めた状態で残して、加熱筒ヘッド取り外し
作業を始めて下さい。
2本のボルトを残し他のボルトを外したら、加熱筒ヘッドを手前に引き抜きます。
先に残した2本のボルトに当ったら、同ボルトを少しづつ緩めながら加熱筒ヘッドを
引き抜きます。
加熱筒ヘッドのインロー部が加熱筒より抜けたら、残した2本の取付ボルトを取り外
して加熱筒ヘッドを取り外して下さい。

始めに対角の2本を緩める

尚、加熱筒ヘッドの取り外し方向に対して、正面での作業は大変危険ですので、必ず、
取り外し方向を避けた位置で取り外し作業を行って下さい。【警告】

JPN-0ET-NEX-05
6-25
(2) スクリュ割リング関係部品を○内の番号順(⑤→⑥)に取り外して下さい。
計量プーリ

スクリュ

⑤ (スクリュ割リング取付ボルト)

⑥ (スクリュ割リングを分割して外して下さい。)

(3) モータを起動させ、射出(スクリュ前進)操作をします。
射出動作をおこなう時、加熱筒の実温度が成形温度(ガラス転移点+α以上)にな
っていることを確認して下さい。
加熱筒温度が溶融温度と判断できましたら、スクリュ作動スイッチを押しながら射
出操作をして下さい。
尚、成形温度に達していない時は、ノズルヒータ及び加熱筒ヘッドヒータの配線を
中継ボックスより外し、表示温度より低い温度に設定してから加熱筒の温度を昇温
して下さい。

(4) スクリュ作動スイッチを押しながら、スクリュ最後退位置までスクリュ後退操作を
します。
スクリュ最後退位置まで後退したら、モータ電源を停止して下さい。

(5) スクリュとスクリュ保持リング間に角材を挿入し、スクリュ保持リングを支点にし
て、スクリュを押し出します。

スクリュ保持リング

スクリュ 角材

JPN-0ET-NEX-05
6-26
(6) スクリュを加熱筒先端側から抜きます。
スクリュの外周にウエスを巻付け、この端を引き抜くことで火傷することなく安全
に引き抜けます。

スクリュを左にまわしながら抜くと、楽に抜き取ることができますが引き抜き作業
中、急に抵抗が無くなりますので慎重に作業をおこなって下さい。
尚、火傷防止の為、スクリュはまだ相当に熱いので手で直接には触れないようにし
て下さい。

(7) 抜き取ったスクリュは、傷がつかないように角材か木片などの上に置きます。

角材

以上の要領でスクリュが引き抜けない場合は、以下の「スクリュを押し出す方法」を
参照して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-27
《スクリュを押し出す方法》

<射出・計量>画面の「パージ速度」及び、「パージ圧力」を極力低速・
低圧に設定して下さい。
射出装置旋回中の射出速度は、「パージ速度」設定となりますが、最高速
度は13mm/sです。
計量プーリ移動範囲内には、絶対に手を入れないで下さい。【警告】

また、スクリュの抜き取り作業は操作側で行います。
2人での作業になりますので、声を掛け合う等の安全を確保した上で、
作業を行って下さい。

(1) スクリュを押し出す方法としては、下記のようにスクリュ前進の力を利用し
ます。

① 木片を下図のように、計量プーリにあてます。
尚、木片をはさむ場合は、必ずモータを止めてからはさんで下さい。
木片の保持は鉄バサミ等で行い、手で直接、持たないで下さい。【警告】

② スクリュ前進の操作をします。
尚、このときのスクリュ切換スイッチ(CS4)の操作は、できるだけ素早い
断続操作を行って下さい。
スクリュが前進し始めたら、鉄バサミは木片より離して下さい。
木片

③ 全ストローク前進したら、スクリュ後退の操作をします。

④ 次の木片をはさみます。
次の木片
木片

⑤ 再び、スクリュ切換スイッチを断続操作して、スクリュ前進の動作をさせ
ます。

(2) 上記操作①∼⑤を繰り返し、スクリュ全長の半分位まで抜くと、スクリュは
手で引き抜くことができます。

JPN-0ET-NEX-05
6-28
6.4.3.2 スクリュの抜き取り・・・射出型式:12E∼100LE

(1) スクリュ抜き取り作業前には、モータ電源が停止していることを確認して下さい。
加熱筒先端部品を○内の番号順(①→②→③→④)に取り外し、加熱筒先端ヒータ
の締付ボルトを緩めます。

① (ノズルバンドヒータ)

② (先端ノズル)

加熱筒先端ヒータの締付ボルトを緩める

③ (加熱筒ヘッド取付ボルト)

④ (加熱筒ヘッド)

《注意》
内部ガスによる加熱筒ヘッド飛び出し事故防止の為に、先端ノズルを加熱筒ヘッドに
組付けた状態で加熱筒より取り外す場合は加熱筒ヘッド取付ボルトのうち、対角位置
にある2本をそのねじ込み量の半分だけ緩めた状態で残して、加熱筒ヘッド取り外し
作業を始めて下さい。
2本のボルトを残し他のボルトを外したら、加熱筒ヘッドを手前に引き抜きます。
先に残した2本のボルトに当ったら、同ボルトを少しづつ緩めながら加熱筒ヘッドを
引き抜きます。
加熱筒ヘッドのインロー部が加熱筒より抜けたら、残した2本の取付ボルトを取り外
して加熱筒ヘッドを取り外して下さい。

始めに対角の2本を緩める

尚、加熱筒ヘッドの取り外し方向に対して、正面での作業は大変危険ですので、必ず、
取り外し方向を避けた位置で取り外し作業を行って下さい。【警告】

JPN-0ET-NEX-05
6-29
(2) スクリュ保持リングの取付ボルトを取り外して下さい。

(スクリュ保持リング取付ボルト)
計量プーリには廻り止めのネジが加工されています。
廻り止め用ネジに六角穴付ボルト等を取り付け、パイプ等を使用して計量
プーリを固定して作業を行うと、スクリュ保持リング取付ボルトを容易に
外すことができます。

計量プーリ
スクリュ保持リング
廻り止め用ネジ (下表参照)

射出型式 廻り止め用ネジ 個数
12E∼25E M10 2
36E,50E M12 2
71E,100LE M16 2

(3) モータを起動させ、射出(スクリュ前進)操作をします。
射出動作をおこなう時、加熱筒の実温度が成形温度(ガラス転移点+α以上)にな
っていることを確認して下さい。
加熱筒温度が溶融温度と判断できましたら、スクリュ作動スイッチを押しながら射
出操作をして下さい。
尚、成形温度に達していない時は、ノズルヒータ及び加熱筒ヘッドヒータの配線を
中継ボックスより外し、表示温度より低い温度に設定してから加熱筒の温度を昇温
して下さい。

(4) スクリュ作動スイッチを押しながら、スクリュ最後退位置までスクリュ後退操作を
します。
スクリュ最後退位置まで後退したら、モータ電源を停止して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-30
(5) スクリュ保持リング関係部品を○内の番号順(⑤→⑥→⑦)に取り外して下さい。

⑤ (割りリング止め輪を外して下さい。)

⑥ (割りリングを外して下さい。)

スクリュライナ

⑦ (スクリュ保持リングを外して下さい。)

※割りリングの取り外し時に、計量プーリ内にスクリュライナが残っています。
スクリュの抜き取り時にスクリュライナが邪魔な場合は、スクリュライナも
取り外しておいて下さい。

(6) スクリュと計量プーリ間に角材を挿入し、計量プーリを支点にして、スクリュを押
し出します。

計量プーリ

スクリュ 角材

(7) スクリュを加熱筒先端側から抜きます。
スクリュの外周にウエスを巻付け、この端を引き抜くことで火傷することなく安全
に引き抜けます。

スクリュを左にまわしながら抜くと、楽に抜き取ることができますが引き抜き作業
中、急に抵抗が無くなりますので慎重に作業をおこなって下さい。
尚、火傷防止の為、スクリュはまだ相当に熱いので手で直接には触れないようにし
て下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-31

(8) 抜き取ったスクリュは、傷がつかないように角材か木片などの上に置きます。

角材

以上の要領でスクリュが引き抜けない場合は、「6.4.3.1 スクリュの抜き取りスクリ
ュを押し出す方法・・・2E,3E,5E,9E」の《スクリュを押し出す方法》を参照して下さ
い。

6.4.3.3 スクリュ先端部の取り外し
スクリュ抜き取り時は、スクリュ先端部品を分解しておくと掃除が楽になります。
スクリュ先端部は、左ネジです。
(1) スクリュ先端部に付着している樹脂が、柔らかいうちに真鍮ブラシ等で出来るだけ
取り除いて下さい。
(2) スクリュ後部(スプライン部)を専用工具等(万力、パイプレンチ)で固定して下
さい。
(3) トーピード先端にスパナ掛け(平行した2面)がありますので、スパナ等で右方向
に回して、先端部品を外して下さい。

【警告】 万一、再加熱する際は、トーピード側を
ネジ部
加熱して下さい。
スクリュ本体側を急激に加熱すると、
破断、飛散する可能性があり大変危険です。

スクリュ

スクリュトーピード

JPN-0ET-NEX-05
6-32
6.4.3.4 加熱筒の取り外し
加熱筒とスクリュをセット交換するときも、まず、スクリュを抜いてから加熱筒を抜い
て下さい。本項では、スクリュが抜かれていることを前提に説明します。基本的に2人
での作業になりますので、声を掛け合う等の安全を確保した上で、分解作業を行って下
さい。

(1) バンドヒータ、熱電対、熱電対ホルダを全部取り外して下さい。
(2) 加熱筒取付ボルトを取り外します。
アイボルト
(3) 射出装置の型式が 9E 以上の機種は、
右図のように加熱筒にアイボルトを 加熱筒取付ボルト
取り付け、ワイヤにて仮吊ります。
アイボルトのサイズ及び、個数は下表を
参照して下さい。

尚、射出装置の型式が2E,3E,5Eの機種では、ロープ等で仮吊りして下さい。

射出装置 アイボルト 個数
9E,12E,18E M8×15 1
25E,36E M10×18 1
50E,71E,100LE M12×22 1

(4) 木片を右図のように計量プーリと加熱筒間にあてます。
尚、木片の保持は必ず機械を止めてから、鉄バサミ等で行って下さい。
危険ですので、手で直接持たないで下さい。【警告】

木片

(5) 「パージ速度」及び、「パージ圧力」を極力低速・低圧に設定してあることを確認
した後に、射出(スクリュ前進)操作を断続的におこない、計量プーリを前進させ、
木片が完全に加熱筒と計量プーリにはさまったら、木片より鉄バサミ等を離して下
さい。
(6) 全ストローク前進したら計量プーリを後退させ、次の木片をはさんで、再び
前進させて下さい。
(7) 加熱筒が半分ほど射出台より抜けてきたら、加熱筒を吊り直して下さい。
(8) (4)∼(7)を繰り返して加熱筒を射出台より抜いて下さい。
尚、最後の一押しのときは、特に慎重に作業を進めて下さい。
(9) 抜いた加熱筒を、次の作業の邪魔にならない所へ置いて下さい。
加熱筒はまだ相当に熱いので、手で直接触れないで下さい。【注意】

JPN-0ET-NEX-05
6-33
6.5 成形機駆動用タイミングベルトについて
本機には下図の箇所にタイミングベルトが取り付けられています。
以下、参照して下さい。

スクリュ回転用タイミングベルト

型締・型開用タイミングベルト

スクリュ前進・後退用タイミングベルト

エジェクタ用タイミングベルト

6.5.1 タイミングベルトの外観検査
タイミングベルトは消耗品です。
(タイミングベルトの寿命は、メーカ推定参考値で「13,000時間」となっています。)
タイミングベルトが下図のようになっていたら、弊社サービスマンに御連絡下さい。

(1) ベルト背部の亀裂
使用温度が高すぎる場合があります。
よって、通風を良くし、温度を下げて下さい。

(2) ベルトの歯の異常磨耗
砂、水等の異物がタイミングベルトにかかって
いる恐れがあります。
異物の除去を行って下さい。

(3) ベルトの歯の割れまたは、欠損
使用温度の高すぎ、砂その他、異物の付着、
油の付着等が考えられます。

JPN-0ET-NEX-05
6-34
6.5.2 タイミングベルトの張力の点検
タイミングベルトの張力調整につきましては、張力計を使用して行います。
基本的に弊社サービスにて調整致しますので、担当営業所または出張所へ
ご連絡下さい。
以下の表に示した値は参考値としてご利用下さい。
押し付け力
たわみ量
プーリ

プーリ
6.5.2.1 型締装置・射出装置移動関係

タイミングベルト箇所
機種名 たわみ 射出装置前進・
エジェクタ 型締
後退用
押し付け力(N) 16∼20 28∼36 22∼27
NEX30
たわみ量(mm) 5 5 4
押し付け力(N) 16∼20 42∼53 22∼27
NEX50
たわみ量(mm) 5 5 4
押し付け力(N) 16∼20 48∼62 22∼27
NEX80
たわみ量(mm) 6 6 4
押し付け力(N) 16∼20 77∼98 43∼54
NEX110
たわみ量(mm) 6 6 5
押し付け力(N) 29∼36 63∼80 70∼85
NEX180
たわみ量(mm) 9 8 5
押し付け力(N) 42∼54 77∼99 70∼85(*1)
NEX220
たわみ量(mm) 10 9 6(*1)
押し付け力(N) 42∼54 77∼99 76∼95
NEX280
たわみ量(mm) 11 10 7
押し付け力(N) 49∼63 92∼117 76∼95
NEX360
たわみ量(mm) 11 11 7
押し付け力(N) 63∼81 137∼175 76∼95
NEX460
たわみ量(mm) 13 12 7

(注) NEX180 以上の機種で3軸間のエジェクタベルトは、最長スパン部分での押し付け力を


表しています。
*1: 表中の数値は NEX220-50E の場合です。
NEX220-71E の場合の押し付け力は「76N∼95N」、たわみ量は「7mm」です。

JPN-0ET-NEX-05
6-35
6.5.2.2 射出装置関係

タイミングベルト箇所
射出装置 仕様 たわみ スクリュ前
スクリュ回転用
進・後退用
押し付け力(N) 61∼79 27∼35
高速
たわみ量(mm) 4 3
2E
押し付け力(N) 61∼79 27∼35
(高負荷)
たわみ量(mm) 4 3
押し付け力(N) 105∼135 45∼59
標準速
たわみ量(mm) 4 3
3E
押し付け力(N) 105∼135 45∼59
高速
たわみ量(mm) 4 3
押し付け力(N) 105∼135 45∼59
標準速
たわみ量(mm) 4 3
押し付け力(N) 105∼135 45∼59
5E 高速
たわみ量(mm) 4 3
押し付け力(N) 104∼134 45∼59
(高負荷)
たわみ量(mm) 4 3
押し付け力(N) 103∼133 59∼76
高速
たわみ量(mm) 5 4
9E
押し付け力(N) 103∼133 59∼76
(高負荷)
たわみ量(mm) 5 4
押し付け力(N) 103∼133 72∼94
高速
たわみ量(mm) 5 4
12E
押し付け力(N) 102∼131 72∼94
(高負荷)
たわみ量(mm) 5 4
押し付け力(N) 101∼131 72∼94
標準速
たわみ量(mm) 4 4
押し付け力(N) 119∼153 72∼94
(NEX80-12E) 高速
たわみ量(mm) 5 4
押し付け力(N) 118∼152 72∼94
(高負荷)
たわみ量(mm) 5 4
押し付け力(N) 88∼113 101∼131
標準速
たわみ量(mm) 5 5
押し付け力(N) 119∼153 101∼131
18E 高速
たわみ量(mm) 5 5
押し付け力(N) 118∼152 101∼131
(高負荷)
たわみ量(mm) 5 5

JPN-0ET-NEX-05
6-36

タイミングベルト箇所
射出装置 仕様 たわみ スクリュ前
スクリュ回転用
進・後退用
押し付け力(N) 87∼113 100∼130
標準速
たわみ量(mm) 5 5
押し付け力(N) 118∼152 100∼130
25E 高速
たわみ量(mm) 5 5
押し付け力(N) 117∼151 100∼130
(高負荷)
たわみ量(mm) 6 5
押し付け力(N) 117∼151 107∼139
標準速
たわみ量(mm) 6 5
押し付け力(N) 133∼171 107∼139
36E 高速
たわみ量(mm) 6 5
押し付け力(N) 131∼170 107∼139
(高負荷)
たわみ量(mm) 6 5
押し付け力(N) 129∼167 115∼149
標準速
たわみ量(mm) 5 6
押し付け力(N) 138∼179 115∼149
50E 高速
たわみ量(mm) 5 6
押し付け力(N) 135∼176 115∼149
(高負荷)
たわみ量(mm) 5 6

タイミングベルト箇所
射出装置 仕様 たわみ スクリュ前進・ スクリュ前進・
スクリュ回転用 後退用
後退用 (アイドラ側)
押し付け力(N) 60∼77 115∼149 62∼79
標準速
たわみ量(mm) 6 7 11
71E 押し付け力(N) 66∼86 115∼149 69∼88
高速
100LE たわみ量(mm) 6 7 11
押し付け力(N) 66∼85 115∼149 68∼88
(高負荷)
たわみ量(mm) 6 7 11

アイドラ側のたわみ量

アイドラ

JPN-0ET-NEX-05
6-37
6.6 グリース・その他オイルの給油・給脂

グリースポンプは型締装置後部の
反操作側にあります

本項は、下記のように構成されていますので参照して下さい。

●「6.6.1 給油・給脂前に・・・」・・・・・・・・・頁6-38を参照して下さい。
●「6.6.2 手差し給油・給脂」・・・・・・・・・・・頁6-39を参照して下さい。
●「6.6.3 自動給脂装置動作」・・・・・・・・・・・頁6-45を参照して下さい。
●「6.6.4 給脂・給油異常に対する対処」・・・・・・頁6-46∼49を参照して下さい。
・給脂異常警報ポップアップウインドウが表示された場合
・脱圧異常警報ポップアップウインドウが表示された場合
・ボールネジオイル給油異常に対する対処
●「6.6.5 グリースカートリッジの交換」・・・・・・頁6-50を参照して下さい。
●「6.6.6 グリースカートリッジのエア抜方法」・・・頁6-51を参照して下さい。
●「6.6.7 ボールネジオイルの給油・保守」・・・・・頁6-52∼62を参照して下さい。
●「6.6.8 射出成形機のグリース・オイル」・・・・・頁6-63を参照して下さい。
●「6.6.9 給脂(油)点検リスト」・・・・・・・・・頁6-64を参照して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-38
6.6.1 給油・給脂前に・・・
(1) グリースは、必ず弊社オリジナルグリース「NS1」を使用して下さい。
お客様が指定外グリースを一時的にせよ使用した場合、関連する一切の故障につき
ましては、保障期間内であっても保証対象外とします。
また途中で一定期間に亘り指定外グリースを使用した場合も同様となります。
グリースは外観から性状を特定できませんので、弊社から指定グリースをご購入さ
れたお客様におかれましては、グリースの販売数量の履歴管理をさせていただいて
おります。したがってグリースメーカ、販売店等から直接指定グリースをご購入さ
れるお客様につきましても、弊社による履歴管理が出来ませんので、関連する一切
の故障に対しては有料にてサービスを申し受けいたします。

(2) グリースは、常に同じ種類のもの(「NS1」)を使用して下さい。
他の銘柄のものを混ぜると、グリースが固化する恐れがあります。

(3)「NS1」と「NS2(2)」は互換性がありますので、「NS2(2)」を使用しても問題はあり
ません。

(4) エジェクタボールネジベアリング部及び射出装置型式が71E∼140LEの射出ボール
ネジベアリング部には、専用グリースのユリタックスMYを使用して下さい。
ユリタックスMYをご購入の際は、担当出張所または最寄りの営業所へお問い合わせ
下さい。
指定外グリースを一時的にせよ使用した場合、関連する一切の故障につきましては、
保証期間内であっても保証対象外とします。

(5) エア式グリースガンを使用する場合は、吐出圧力が7.8MPaを越えないよう、エア圧
力を下げて給脂して下さい。

(6) 給脂等により、カバーを取り外す場合は、成形機操作電源を切ってから行って
下さい。
特に型厚調整部の給脂の際は、成形機を動作させる手順がありますが、このときは
ご面倒でも取り外した安全カバーを再度、取り付ける等をして、作業者自身及び、
周囲の安全を充分に図って下さい。

(7) ボールネジオイルは、弊社オリジナルオイル「日精ボールネジオイル 100」を使用


して下さい。
指定外オイルを一時的にせよ使用した場合、関連する一切の故障につきましては、
保証期間内であっても保証対象外とします。
また、途中で一定期間に亘り指定外ボールネジオイルを使用した場合も同様となり
ます。

(8) すべり面潤滑油は、粘度68mm2/s(40℃)の清浄な極圧性潤滑油を使用して下さい。

(9) NEX機の給脂・給油は機械を正常に保つためにも非常に重要です。【破損】
次頁以降で説明する内容に従って、指定箇所へ適切な給脂・給油をお願いします。

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6-39
6.6.2 手差し給油・給脂
以下の箇所は、手差しで給油・給脂を行います。
尚、給油・給脂の際は必ず、成形機電源を切って成形機を止めてから行って下さい。

① 圧受盤スライド部(1年/5㎤・・・極圧性潤滑油)

(1) モータ電源を切り、更に操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。
(2) 型締装置側面の型締装置カバーCを外して下さい。

型締装置カバー(C)

(3) 圧受盤スライド部(2ヶ所)に、68mm2/s(40℃)クラスの極圧性潤滑油を
薄く皮膜ができる程度に塗布して下さい。
(4) 型締装置側面の型締装置カバーCを取り付けた後、成形機操作電源スイッチ
を投入してから、モータ電源スイッチを入れ、型厚調整ウインドウの型厚
調整切換スイッチで圧受盤を1回往復させ、移動範囲のスライド面に極圧
性潤滑油がついていることを確認して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-40
② 型厚調整部歯車(1年/5㎤・・・グリース)

(1) モータ電源を切り、更に操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。
(2) 型締装置側面の型締装置カバーCを外して下さい。
(3) 型厚調整部歯車(4ヶ所)にグリースを塗って下さい。
(4) 型締装置側面の型締装置カバーCを取り付けて下さい。

型締装置カバーC
型厚調整部歯車

給脂箇所

JPN-0ET-NEX-05
6-41
③ 射出装置移動用LMガイドスライド面(1年/2㎤・・・グリース)

射出装置移動安全カバーを取り外す

(上面図)

LMガイドスライド面にグリースを塗布

(1) モータ電源を切り、更に操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。
(2) 操作側の射出装置移動安全カバーを取り外して下さい。
(3) 射出装置移動用LMガイドスライド面にグリースを塗って下さい。
(4) 取り外した射出装置移動安全カバーを取り付けて下さい。
(5) 成形機操作電源スイッチを投入してから、モータ電源スイッチを入れ、射出装
置切換スイッチ(CS3)で射出装置を1∼2回全ストローク往復させ、射出装置移
動用スライドレールにグリースがついていることを確認して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-42
④ 射出装置移動用ボールネジ(1年/10㎤・・・グリース)

プラグ

射出装置移動ボールネジカバー
ベルトカバー

(1) 射出装置を後退させた後、モータ電源を切り、更に操作電源スイッチを切って
成形機を止めて下さい。
(2) ベルトカバー上部のプラグを外し、グリースを10㎤程度、滴下にて給脂して下
さい。
(3) プラグを取り付けて下さい。
(4) 成形機操作電源スイッチを投入してから、モータ電源スイッチを入れ、射出装
置切換スイッチ(CS3)で射出装置を1∼2回往復させ、射出装置移動ボールネジ
にグリースがついていることを確認して下さい。

JPN-0ET-NEX-05
6-43
⑤ エジェクタボールネジベアリング部(1年または200万ショット毎)

グリースは、専用グリースのユリタックスMYを使用して下さい。

タイミングベルト グリースニップル

(1) 金型を降ろすか、金型を対のまま固定盤側で固定して下さい。
(2) 型開動作をした後、モータ電源を切り、更に操作電源スイッチを切って成形機
を止めて下さい。
(3) 型締装置カバーA及び、型締装置カバーBを外し、グリースニップルよりグリー
スガンにて給脂して下さい。
(4) グリースガンで給脂をおこなうとボールネジ側のグリース排出口より黒色状のグ
リースが排出されます。
黒色状のグリースが排出されなくなるまで給脂をおこなって下さい。
尚、タイミングベルトを手で回して、エジェクタ前進または後退を繰り返しながら
給脂をおこなうと、早くグリースが入れ替わります。
また、グリースガンを早く扇ぎすぎるとオイルシールがはみ出すことがありま
すので注意して下さい。【破損】
(5) 排出されたグリースは、プーリまたはタイミングベルトに付着しないように拭
き取って下さい。
(6) 型締装置カバーA及び、型締装置カバーBを取り付けて下さい。

型締装置カバーB

型締装置カバーA

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6-44
⑥ 射出ボールネジベアリング部(1年または200万ショット毎)

射出装置型式が71E∼210LEに取り付け。
グリースは、専用グリースのユリタックスMYを使用して下さい。

グリースニップル

(1) スクリュを後退した後、モータ電源を切り、更に操作電源スイッチを切って成
形機を止めて下さい。
(2) 射出装置カバーA及び、射出装置カバーBを外し、グリースニップルよりグリー
スガンにて給脂して下さい。
尚、射出ボールネジベアリング部は、操作側と反操作側の2箇所にあります。
(3) グリースガンで給脂をおこなうとボールネジ側のグリース排出口より黒色状のグ
リースが排出されます。
黒色状のグリースが排出されなくなるまで給脂をおこなって下さい。
尚、グリースガンを早く扇ぎすぎるとオイルシールがはみ出すことがあります
ので注意して下さい。【破損】
(4) 排出されたグリースは、ボールネジに付着しないように拭き取って下さい。
(6) 射出装置カバーA及び、射出装置カバーBを取り付けて下さい。

射出装置カバーA(反操作側に射出装置カバーB)

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6-45
6.6.3 自動給脂装置動作

自動給脂装置+グリースカートリッジ

グリースは、弊社オリジナルグリース「NS1」を使用して下さい。
グリースの給脂を自動給脂装置で行っている箇所は、あらかじめ設定されたショット数
に達すると、自動的に給脂が行われますので、始業前に自動給脂装置グリースカートリ
ッジ内のグリース量を確認しておいて下さい。

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6-46
6.6.4 給脂・給油異常に対する対処

6.6.4.1 給脂異常警報ポップアップウインドウが表示された場合。
NEX15∼180型機で、グリースの自動給脂が行われたときに、自動給脂装置
定量分配器の給脂動作確認用スイッチが給脂圧力の上昇を確認できないと、画面に
給脂異常を知らせるポップアップウインドウが表示されます。
また、NEX220∼460型機では、グリースの自動給脂が行われたときに、自
動給脂装置の給脂動作確認用プレッシャスイッチが給脂圧力の上昇を確認できない
と、画面に給脂異常を知らせるポップアップウインドウが表示されます。
通常は、自動給脂装置グリースカートリッジ内のグリースが空になった場合に発生
します。

給脂異常警報ポップアップウインドウ

Ⓐ このスイッチを押しても画面が縮小されます。 「画面縮小」スイッチ

「警報音」スイッチ

6.6.4.1.1 給脂異常警報ポップアップウインドウについて

(1) 警報音は、「警報音」スイッチを押すことで解除できます。

(2) ポップアップウインドウは、手動給脂による給脂が正常に終了するまで解除できま
せん。
また、警報ランプも手動給脂による給脂が正常に終了するまで点灯しています。

(3) ポップアップウインドウのⒶ給脂装置イメージまたは、ポップアップウインドウ右
上の「画面縮小」スイッチ押すと、下図の大きさまで小さくできます。

給脂異常警報ポップアップウインドウ

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6-47

(4) 給脂異常警報ポップアップウインドウの
マスキング部分の表示は、その時の
異常個所により変わります。
NEX15∼180型機・・・・「型締側昇圧未確認」
「射出側昇圧未確認」
「型締側、射出側昇圧未確認」
NEX220∼460型機・・・「昇圧未確認」

(5) 給脂異常警報ポップアップウインドウが表示されてから次の給脂インターバルショッ
ト完了(次の自動給脂開始)までに、次の対処を行っておきませんと、
「A006 給脂異常」
のエラーメッセージが表示されて機械は停止します。
停止までの残りショット数は、ウインドウ内に表示されます。

6.6.4.1.2 対処方法
(1) 自動給脂装置グリースカートリッジ内グリース量を確認して下さい。

(2) グリースカートリッジが空になっていた時は、「6.6.5 グリースカートリッジの交


換」を参照してグリースカートリッジを交換して下さい。

(3) 給脂異常警報ポップアップウインドウ内の「給脂」スイッチを
押して強制給脂を行って下さい。
連続して複数回強制給脂をおこなうと、脱圧異常が同時に発生する
場合があります。(NEX15∼180)
この場合は、脱圧異常が解除されるのを待ってから、強制給脂をおこなって下さい。

(4) 給脂異常警報ポップアップウインドウが消えたことを確認して下さい。

(5) 給脂異常警報ポップアップウインドウが消えない場合は、再度、「給脂」スイッチを
押して強制給脂を行って下さい。

(6) 数回、強制給脂を行っても給脂異常警報ポップアップウインドウ及び、エラーメッセ
ージが消えない場合は、給脂管路の何らかのトラブルが考えられますので、弊社サ
ービスマンにご連絡下さい。

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6-48
6.6.4.2 脱圧異常警報ポップアップウインドウが表示された場合。
グリースの自動給脂開始時に、給脂管路の減圧が確認できないと、給脂不能と
判断し、現在、表示されている画面に脱圧異常を知らせる脱圧異常警報ポップ
アップウインドウが表示されます。

気温が低い冬季等、グリースが硬くなる場合に発生する可能性があります。

脱圧異常警報ポップアップウインドウ
「画面縮小」スイッチ Ⓑ

「警報音」スイッチ

Ⓐ このスイッチを押しても画面が縮小されます。

6.6.4.2.1 脱圧異常警報ポップアップウインドウについて

(1)警報音は、「警報音」スイッチを押すことで解除できます。

(2)ポップアップウインドウは、給脂管路の減圧が確認されるまで解除できません。
また、警報ランプも給脂管路の減圧が確認されるまで点灯しています。

(3) ポップアップウインドウは、Ⓐの給脂装置イメージまたは、Ⓑの「画面縮小」ス
イッチを押すと、下図のように最小化できます。
最小化表示の状態でⒶまたは、Ⓑを押すと、元の大きさになります。

脱圧異常警報ポップアップウインドウ

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6-49

(4) 脱圧異常警報ポップアップウインドウの
マスキング部分の表示は、その時の
異常個所により変わります。
NEX15∼180型機・・・・「型締側昇圧確認」
「射出側昇圧確認」
「型締側、射出側昇圧確認」
NEX220∼460型機・・・「昇圧確認」

(5) 脱圧異常警報ポップアップウインドウが表示されてから次の給脂インターバル
ショット完了(次の自動給脂開始)までに、減圧を確認できなかった場合は、
「A007 給脂脱圧異常」のエラーメッセージが表示されて機械は停止します。

6.6.4.2.2 対処方法
(1)気温が低い冬季等、グリースが硬くなる場合に発生する可能性がありますが、
エラー発生後に給脂管路圧が下がると、このエラーは自動的に解除されます。
(2)次の給脂インターバルショット完了(次の自動給脂開始)までに、このエラーが
消えない場合(減圧を確認できなかった場合)は、故障が考えられますので、弊社
サービスマンにご連絡下さい。

6.6.4.3 ボールネジオイル給油異常による対処

6.6.4.3.1 「A005 給油装置油面低下または流量不足です。」


ボールネジオイルタイプ機の場合、ボールネジオイルタンク油量が低下し、油面
低下または、流量不足を検知しますと上記エラーが発生し、機械動作を停止する
と共にモータ電源も遮断します。
自動運転中に上記エラーが発生した時は、そのサイクル完了後、機械動作を停止
すると共にモータ電源も遮断します。
このエラーが発生した時は、ボールネジオイルタンクにボールネジオイルを補給
して下さい。
ボールネジオイルの補給方法は、「6.6.7 ボールネジオイルの給油・保守」を
参照して下さい。

6.6.4.3.2 「A008 射出給油中です。」


ボールネジオイルタイプ機の場合、操作電源投入直後にモータ電源スイッチを起
動してから、一定時間中はスクリュ動作が行えません。
画面上部に<射出軸給油中>のメッセージが表示しています。
この時、操作切換スイッチを「自動」に切り換えたり、手動運転でのスクリュ動
作を行うと、上記エラーが発生します。

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6-50
6.6.5 グリースカートリッジの交換
以下の説明図は、NEX30∼180型機の自動給脂装置ですが、NEX220∼460型機用の
自動給脂装置も基本構造は同じですので、カートリッジ交換方法は同じです。

① カートリッジケースを反時計方向に回して取り外し、空になったカートリッジも
反時計方向に回して取り外します。

② 弊社指定の新しいカートリッジを出口に
空気だまりが残らないように、少し押しながら
ねじ込みます。
グリースカートッジ取付けに際しては、異物の混入が
無いように注意して下さい。自動給脂装置の動作不良
原因になります。

③ カートリッジケースをグリースカートリッジに
かぶせます。

④ カートリッジケースのねじ山を合わせてゆっくりと
時計方向にねじ込み、完了です。

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6-51
6.6.6 グリースカートリッジのエア抜方法

グリースカートリッジにグリース残量があるにもかかわらず、「ポンプ吐出圧が上がら
ない。」または、「ポンプからグリースが吐出しない。」といった、ポンプ吸入部に
エアが混入し吐出トラブルになったと思われる場合は、以下の方法でグリースポンプの
エア抜を行って下さい。

《処置方法》
*以下の作業は、「給脂」スイッチにより、強制的に給脂装置のポンプが作動している
状態で行って下さい。
*「給脂」スイッチについては、「6.6.4 給脂・給油異常に対する対処」を
参照して下さい。

● NEX30∼180型機
① エア抜コックをスパナで緩め、
グリースと共にエアを排出して
下さい。
② 途切れのないグリースが出てくれば
エア抜完了です。 緩める
③ エア抜コックを締め直します。

● NEX220∼460型機
① エア抜ネジをキャップレンチで外し
グリースと共にエアを排出して下さい。
② 途切れのないグリースが出てくれば
エア抜完了です。
③ エア抜ネジを締め直します。
エア抜ネジが締め付け難い時は
一旦、ポンプの運転を停止して下さい。

緩める

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6-52
6.6.7 ボールネジオイルの給油・保守
ボールネジオイルタンクは、射出ボールネジ部にボールネジオイルを循環させる為に、
射出カバー内に取り付けてあります。
ボールネジオイルタンク油量低下時は、エラーメッセージの表示と、その成形サイクル
の完了と同時に機械動作を停止しますので、以下の手順にてボールネジオイルを補給し
て下さい。
また、稼働開始から 2 年または、200 万ショットに達したら、以下の手順にてボールネ
ジオイルを入れ替えて下さい。
ボールネジオイルは、必ず弊社オリジナル「日精ボールネジオイル 100」を使用して下
さい。
尚、給油の際は必ず、成形機電源を切って成形機を止めてから行って下さい。
作業上、スクリュ位置を最前進から 5mm 程度後退した位置にして下さい。

射出装置カバー(A)反対側

射出装置カバー(B)

ボールネジオイルタンク

6.6.7.1 射出装置型式が36E,50E

6.6.7.1.1 ボールネジオイル補給手順
(1) エラーメッセージ「A005 給油装置油面低下または、流量不足です。」が
発生したら、機械動作が停止したことを確認して下さい。
(2) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。
(3) 射出装置カバー(B)を外して下さい。
(4) タ ン ク 上 部 蓋 給 油 口 か ら 、 ボ ー ル ネ ジ オ イ ル を レ ベ ル ゲ ー ジ の 緑 色 部
ま で 補 給 し て 下 さ い 。緑 色 部 よ り 多 く 補 給 す る と 、ポ ン プ を 停 止 さ せ た
時にオイルがタンクに戻りオーバフローしますので注意して下さい。

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6-53
6.6.7.1.2 ボールネジオイル交換手順
(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) ボールネジオイルタンク横側2ヵ所のプラグを外し、ボールネジオイルを抜いて
下さい。
ポンプ停止から機構内のオイルが完全に回収できるまで数時間かかります。
尚、ボールネジオイルの油量は、4ℓです。

プラグ

(3) ボールネジオイルが抜けたら、プラグをセットします。

(4) タンクを外します。
「6.6.7.1.3 タンク取り外し手順」を参照して下さい。

(5) オイル回収フィルタの清掃を行います。
「6.6.7.1.5 オイル回収フィルタの清掃」を参照して下さい。

(6) サクションフィルタの清掃を行います。
「6.6.7.1.6 サクションフィルタの清掃」を参照して下さい。

(7) ラインフィルタを交換します。
「6.6.7.1.7 ラインフィルタの交換」を参照して下さい。

(8) マイクロセパレータをボールネジオイルタンクから取り出し、マイクロセパレータ
の表面不純物をスポンジで拭き取ります。

マイクロセパレータ

(9) ボールネジオイルタンク表面不純物をスポンジで拭き取ります。

(10) マイクロセパレータをボールネジオイルタンクにセットします。

(11) タンクを取り付けます。
「6.6.7.1.4 タンク取り付け手順」を参照して下さい。

(12) タンク上部蓋給油口から、レベルゲージのHレベルまでボールネジオイルを給油し
て下さい。(約4ℓ)

JPN-0ET-NEX-05
6-54

(13) 操作電源スイッチを入れ、モータ電源スイッチをONに切り換え、ポンプを駆動し
ます。

(14) 配管内にボールネジオイルが流れることを確認して下さい。また、配管の詰まり、
オイル漏れが無いことを確認します。

(15) 射出装置カバー(A)を取り外して、ボールネジカバー内のボールネジナットからボ
ールネジオイルが垂れることを確認して下さい。

(16) ヒータ電源スイッチを入れ、加熱筒が昇温した後、射出前進・後退を数回程度繰り
返して下さい。

(17) 射出装置カバー(B)を取り外して、タンクへの戻りのホースにボールネジオイルが戻
っている事を確認します。

(18) タンク内のオイル量がレベルゲージの緑色部にあることを確認します。緑色部より多
いと、ポンプを停止させた時に、オイルがタンクに戻りオーバフローします。レベル
ゲージのLに近い場合は補給して下さい。

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6-55
6.6.7.1.3 ボールネジオイルタンクの取り外し手順

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) タンク取付ボルト(4 本)を全て緩めます。


オイルタンク取付部はダルマ穴加工されています
ので、タンク取付ボルトは数ミリ緩めるだけで
十分です。

(3) オイルタンクを手前(反操作側)にずらして外します。

6.6.7.1.4 ボールネジオイルタンクの取り付け手順

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) オイルタンクをタンク取付ボルト位置にセットします。

(3) タンク取付ボルト(4本)を固定します。

6.6.7.1.5 オイル回収フィルタの清掃手順

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) オイルの戻りが無くなってから行います。
オイル回収フィルタはタンクの内部にありますの
で、タンクを取り外してから行って下さい。
「6.6.7.1.3 タンク取り外し手順」を参照して
下さい。

(3) 粗目のフィルタを外し、次に細目のフィルタを
下から突いて外します。

(4) フィルタ及び、フィルタケースの汚れやゴミは、
ガソリンなどで完全に落とします。次にエアを吹き
つけて、ゴミなどを吹き飛ばします。

(5) フィルタケースに細目のフィルタが下、粗目のフィルタが上になるようにセットし
た後に、フィルタケースをタンクに取り付けます。

(6) タンクを取り付けます。
「6.6.7.1.4 タンク取り付け手順」を参照して下さい。

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6-56
6.6.7.1.6 サクションフィルタの清掃手順
サクションフィルタは、1年毎に清掃して下さい。清掃しても吐出量が少ない場合
は、新しいサクションフィルタ(型式:SFS02)に交換して下さい。

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) オイルの戻りが無くなってから行います。
オイル回収フィルタはタンクの内部にありますので、タンクを取り外してから行っ
て下さい。
「6.6.7.1.3 タンク取り外し手順」を
参照して下さい。

(3) ポンプからサクションフィルタを取り外します。

(4) フィルタの汚れやゴミは、ガソリンなどで完全に落と
します。
次にエアを吹きつけて、ゴミなどを吹き飛ばします。

(5) フィルタをポンプに取り付けます。

(6) タンクを取り付けます。
「6.6.7.1.4 タンク取り付け手順」を参照して下さい。

6.6.7.1.7 ラインフィルタの交換手順
ラインフィルタは、1年毎に交換して下さい。

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) オイルの戻りが無くなってから行います。
ラインフィルタはタンクの内部にありますので、タンクを取り外してから行って下
さい。「6.6.7.1.3 タンク取り外し手順」を参照して下さい。

(3) ラインフィルタを左に回して外します。

(4) 新しいラインフィルタ(型式:FX-1)を取り付けます。

(5) タンクを取り付けます。
「6.6.7.1.4 タンク取り付け手順」を参照して下さい。

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6-57
6.6.7.2 射出装置型式が71E∼210LE

6.6.7.2.1 ボールネジオイル補給手順
(1) エラーメッセージ「A005:給油装置油面低下または、流量不足です。」が発生した
ら、機械動作が停止したことを確認して下さい。
(2) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。
(3) 射出装置カバー(B)を外して下さい。
(4) オイル回収部のフィルタケースから、ボールネジオイルを
レベルゲージの緑色部まで補給して下さい。
緑色部より多く補給すると、ポンプを停止させた時に、
オイルがタンクに戻りオーバフローします。

オイル回収部フィルタケース

6.6.7.2.2 ボールネジオイル交換手順
(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて
下さい。

(2) 射出装置カバー(B)を外して下さい。

(3) ボールネジオイルタンク下側2ヵ所の
四角頭付プラグを外し、ボールネジオイルを
抜いて下さい。
ポンプ停止から機構内のオイルが完全に回収できるまで数時間かかります。
尚、ボールネジオイルの油量は、6ℓです。

(4) ボールネジオイルが抜けたら、四角頭付プラグをセットします。

(5) オイル回収フィルタケースを外して、
オイル回収フィルタの清掃を行います。
「6.6.7.2.3 オイル回収フィルタの清掃」を参照して
下さい。
オイル回収フィルタケース

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6-58

(6) ポンプを取り外し、サクションフィルタの清掃を行います。
「6.6.7.2.4 サクションフィルタの清掃」を参照して
下さい。

ラインフィルタ

ポンプ

(7) ラインフィルタを交換します。
「6.6.7.2.5 ラインフィルタの交換」を参照して下さい。

(8) タンク蓋を外します。

(9) マイクロセパレータをボールネジオイルタンクから取り出し、マイクロセパレータ
の表面不純物をスポンジで拭き取ります。

(10)ボールネジオイルタンク表面不純物をスポンジで
拭き取ります。

(11)マイクロセパレータをボールネジオイルタンクにセットします。

(12)タンク蓋を取り付けます。

(13)ポンプを取り付けます。

(14)ラインフィルタを取り付けます。

(15)フィルタケースを外した穴より、レベルゲージのHレベルまでボールネジオイルを
給油して下さい。(約6ℓ)

(16)オイル回収フィルタケースを取り付けます。

(17)「モータ電源」スイッチをONに切り換え、ポンプを駆動します。

(18)配管内にボールネジオイルが流れることを確認して下さい。
また、配管の詰まり、オイル漏れが無いことを確認します。

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6-59

(19)ガイド継手の下部配管からボールネジオイルが垂れることを確認して下さい。
ガイド継手下部の3本の配管からでます。
ガイド継手の前後についている黒いカバーのパイプは、ドレン回収用ですから、
ここからは出ません。

(20)ガイド継手を前後に移動させます。

(21)タンクのオイル回収部にオイルが戻ることを確認します。

(22)タンク内のオイル量がレベルゲージの緑色部にあることを確認します。
緑 色 部 よ り 多 い と 、 ポンプを停止させた時に、オイルがタンクに戻りオーバ
フローします。
レベルゲージのLに近い場合は補給して下さい。

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6.6.7.2.3 オイル回収フィルタの清掃

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) オイルの戻りが無くなってから、フィルタケースを
取り外します。

(3) 粗目のフィルタを外し、次に細目のフィルタを下から突いて外します。

(4) フィルタ及び、フィルタケースの汚れやゴミは、
ガソリンなどで完全に落とします。
次にエアを吹きつけて、ゴミなどを吹き飛ばし
ます。

(5) フィルタケースに細目のフィルタが下、粗目のフィルタが上になるようにセット
した後に、フィルタケースをタンクに取り付けます。

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6-61
6.6.7.2.4 サクションフィルタの清掃
サクションフィルタは、1年毎に清掃して下さい。
清掃しても吐出量が少ない場合は、新しいサクションフィルタ(型式:SF-12)に交換
して下さい。

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) ポンプ側の吐出配管を取り外します。

(3) タンク蓋のボルトを外し、ポンプを引き上げます。

(4) 横向きにしてフィルタ下部のビスを取り外します。
フィルタを外すと中のパイプが外れ落ちるので、下側にウエス等で受けを設けます。

(5) フィルタの汚れやゴミは、ガソリンなどで完全に
落とします。
次にエアを吹きつけて、ゴミなどを吹き飛ばします。

(6) パイプを装着しながら、フィルタを取り付けます。
(7) ポンプをタンク蓋に取り付けます。
(8) ポンプ側の吐出配管を取り付けます。
(9) モータ電源スイッチをONに切り換え、ポンプを駆動します。
(10)配管内にボールネジオイルが流れることを確認して下さい。

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6.6.7.2.5 ラインフィルタの交換
ラインフィルタは、1年毎に交換して下さい。

(1) 操作電源スイッチを切って成形機を止めて下さい。

(2) フィルタを左に回して外します。

(3) 新しいフィルタ(型式:FX-1)を取り付けます。

(4) モータ電源スイッチをONに切り換え、ポンプを駆動します。

(5) 配管内にボールネジオイルが流れることを確認して下さい。

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6-63
6.6.8 射出成形機のグリース・オイル

6.6.8.1 選定
選定に際しては、推奨の油種、粘度を参考にして下さい。
なるべく使用する種類を少なくすることも大切です。

6.6.8.2 保守管理
グリース及び、オイルは作動油と違って、その都度購入でなく、どうしても常に
一定量の保管が必要となりますので、貯蔵保管に注意しなくてはなりません。

(1) 石油缶は必ず、板敷の上に保管します。
(2) 缶の口は必ず密閉しておき、できればシート等をかけておきます。
(3) 直射日光にさらされないように注意して下さい。
(4) 貯蔵温度は、40℃以上にならないようにして下さい。
(5) 軸受や摺動部のグリースは、使用中に空気中の水分や埃によって劣化が促進され、
一定の時期が来るとその役目を果せなくなります。
従って、各給脂箇所に対しては指示通り、定期給脂を必ず実施して下さい。
グリースが黒く固まってきたような時には、きれいに拭き取ってから給脂しなくて
はなりません。
余り汚れがはなはだしい時には、白灯油等で洗って下さい。

6.6.8.3 指定グリース、オイル(2006.6現在。)

弊社オリジナルグリース「NS1」
ベアリング部専用グリース「ユリタックスMY」
弊社オリジナルオイル「日精ボールネジオイル100」

「NS1」、「ユリタックスMY」及び「日精ボールネジオイル100」は市販されておりませ
んので、必ず、最寄の弊社営業所または出張所からお買い求め下さい。

6.6.8.4 推奨すべり面潤滑油(2005.11現在。順不同)

油種 すべり面潤滑油
会社名
ダフニーマルチウエイ68C
出光興産(株)
ダフニーマルチウエイ68

エッソ石油(株) フェービスK68

コスモ石油(株) コスモマイティスーパー68

(株)ジャパンエナジー JOMOスライダス68

昭和シェル石油(株) トナオイルS68
ユニウエイSF68
新日本石油(株)
ダイヤモンドスライドウエイ68

モービル石油(株) モービルバクトラオイルNO.2

JPN-0ET-NEX-05
6.6.9 給脂(油)点検リスト
JPN-0ET-NEX-05

(操作側)
反操作側
③ ⑧ ⑥


⑦ ② ⑤

給脂(油)点検リスト
No. 給脂(油)・点検箇所 油  種 給脂(油)間隔 給脂(油)方法 備    考
1 型厚調整歯車 4ヶ所 グリース 1年/5㎤ 手差し
2 射出装置スライド 2ヶ所 グリース 1年/2㎤ 手差し
3 射出装置移動用ボールネジ 1ヶ所 グリース 1年/10㎤ 手差し
4 圧受盤スライド 2ヶ所 極圧性潤滑油 1年/5㎤ 手差し
5 自動給脂装置 1ヶ所 グリース − 給脂異常警報でカートリッジ交換
6 ボールネジオイルタンク 1ヶ所 ボールネジオイル 油量低下時 2年または200万ショット毎に1回、更油して下さい。
36E,50E (4ℓ) 71E,100LE (6ℓ)
7 エジェクタボールネジベアリング 1ヶ所 グリース(*2) − グリースガンで給脂 1年または200万ショット毎に1回、更脂して下さい。
8 射出ボールネジベアリング 2ヶ所 グリース(*2) − グリースガンで給脂 1年または200万ショット毎に1回、更脂して下さい。

注) *1 射出ボールネジへは自動給脂により、定期的に給脂していますが、ボールネジのナット内部に均一にグリースが廻るよう、
    1週間に1度、成形を開始する前にスクリュをフルストロークで、数回前進・後退させて下さい。

6-64
*2 専用グリースの「ユリタックスMY」を使用して下さい。
【特別注文装置】
【添付図表】

● 射出成形機性能仕様表
● 保守・点検リスト(チェックシート)
● 機械外形寸法図
● 金型取付寸法図
● 先端ノズル図
● バンドヒータ仕様表
● 空圧回路図部品表・空圧回路図
(本機に使用されている場合のみ添付します。)
● 電気回路図部品表・電気回路図
● 機構組図関連
● その他の資料
D0009H214−33
射出成形機性能仕様表 型式 NEX30−2ELM 承 認 審 査 起 案

吉原

西澤
中村
MODEL
INJECTION MOLDING MACHINE
SPECIFICATIONS 日付 0 6 年 1 0 月 1 7 日
DATE

(1)一 般 性 能
射 出 側 ・ INJECTION UNIT 型 締 側 ・ CLAMP UNIT
項目 単位 数値 項目 単位 数値
※3
スクリュ径 型締力
SCREW DIAMETER mm 22 CLAMP FORCE kN 294
射出体積 型締ストローク
INJECTION CAPACITY cm3 25 CLAMP STROKE mm 230
使用金型厚
※1
可塑化能力 MOLD THICKNESS
kg/h mm 350∼505
PLASTICIZING RATE 最小∼最大
(MIN.∼MAX.)
※2
最大射出圧力 (注1) 最大型開距離
INJECTION PRESSURE MPa 146 DAYLIGHT OPENING mm 735
射出率 タイバ−間隔(HxV)
INJECTION RATE cm3/s 190 CLEARANCE BET. RODS mm 290×290

射出ストロ−ク ダイプレ−ト寸法(HxV)
SCREW STROKE mm 65 PLATEN SIZE mm 420×430

スクリュ回転速度 最小金型寸法(HxV)
SCREW SPEEDS rpm 0∼400 MOLD SIZE MIN. mm 200×200
※3
射出力 エジェクタ・ストロ−ク
INJECTION FORCE kN 51 EJECTOR STROKE mm 50
※3 ※3
ノズルタッチ力 エジェクタ力
NOZZLE TOUCH FORCE kN 10 EJECTOR FORCE kN 10
ホッパ容量(OPT)
HOPPER CAPACITY L

(2)装備,その他 GENERAL
項目 単位 数値 項目 単位 数値
加熱筒ヒ−タ−電力 機械寸法(LxWxH)
HEATER BAND CAPACITY
kW MACHINE SIZE
m 3.39×1.10×1.52
型締駆動用電動機出力 床寸法(LxW)
CLAMP−ELEC.MOTOR
kW 3.0 FLOOR SPACE
m 2.79×0.69
突出駆動用電動機出力 機械質量
EJECTOR−ELEC.MOTOR
kW 1.0 MACHINE WEIGHT (APPROX)
t 2.1
射出駆動用電動機出力
INJECTION−ELEC.MOTOR
kW 7.5
スクリュ駆動用電動機出力 ※1 可塑化能力は使用樹脂,成形条件等により
SCREW−ELEC.MOTOR
kW 3.0
異なります。
(3)サイクル・タイム CYCLE TIME PLASTICIZING RATE MAY VARY
項目 単位 数値 UNDER MOLDING CONDITIONS.
射出速度 ※2 1MPa =10.2kgf/㎝2
INJECTION SPEED
mm/s 500
※3 1kN =0.102tonf =102kgf

[記事] NOTE:射出高速仕様/LIM/DL+200mm

(注1)最大射出圧力、最大射出保圧は射出装置の出力であり、樹脂の圧力を示すものではありません。
使用樹脂、成形条件等によっては、最大射出圧力、最大射出保圧が制限されます。
(注2)射出率、射出速度の数値は計算値です。
射出率、射出速度は最大射出圧発生時に保証されるものではありません。
(注3)可塑化能力は、スクリュ形状からの計算値であり、使用時の保証数値ではありません。
○この仕様は予告なしに変更することがあります。 SPECIFICATIONS SUBJECT TO CHANGE WITHOUT NOTICE

日精樹脂工業株式会社 NISSEI PLASTIC INDUSTRIAL CO.,LTD. 様式 No.ST990901-01


保守・点検リスト 及び チェックシート
保守・点検
保守・点検項目 点検内容 保守内容 確認 参照章と項目
期間
服装 作業に適した着衣 6章 6.1.1
安全ドア、安全ドアリミットスイッチ スムーズな開閉動作 修正、交換 6章 6.1.2.1
(機種により、上部安全カバー) 開放時のインタロック状態 サービス連絡 〃
リミットスイッチの取り付け状態 修正、交換 〃
機械式安全装置 ロックナットの緩み 増し締め 6章 6.1.2.2
ストッパ受け金具の緩み 増し締め 〃
操作側安全ドア開時のストッパ板落下 修正、交換 〃
ストローク棒、ストッパ板の破損箇所 修正、交換 〃
非常停止押しボタンスイッチ ボタンを押してモータ電源断 修正、サービス連絡 6章 6.1.2.3
パージングガード近接スイッチ 開放時のインタロック状態 サービス連絡 6章 6.1.2.4

取り付けボルト 緩み 増し締め 6章 6.1.3

熱電対 曲がり 修正、交換 6章 6.1.4
差込、ネジ込み不良 修正 〃
リード線の破損 交換 〃
加熱筒昇温状態 加熱筒の昇温時間の確認 ヒータ回路の修正、交換 6章 6.1.5
成形条件(*) 目的の成形品用成形条件 変更 6章 6.1.6
射出台、金型冷却水 通水量 調整 6章 6.1.7
自動給脂装置 自動給脂装置のグリース量 カートリッジにグリース補給 6章 6.1.8 (6.6.5)
ボールネジオイルタンク ボールネジオイルタンクのオイル量 ボールネジオイル補給 6章 6.1.8 (6.6.7)
機械全体 異常音 サービス連絡 6章 6.1.9
動作異常 サービス連絡 6章 6.1.10
保守・点検リスト 及び チェックシート
保守・点検
保守・点検項目 点検内容 保守内容 確認 参照章と項目
期間
リミットスイッチ取り付けビス、ボルト 緩み 増し締め 6章 6.2.1.1
バンドヒータ 樹脂の付着 清掃 6章 6.2.1.2
取り付けボルト、配線の緩み 増し締め 〃

リード線の破損 交換 〃

射出ボールネジ スクリュのフルストローク動作 6章 6.2.1.3
スクリュと計量用プーリ連結ボルト 緩み 増し締め 6章 6.2.1.4
機械全体 汚れ 清掃 6章 6.2.1.5
毎月 ヒューズホルダ 緩み 増し締め 6章 6.2.2.1
配線 緩み、露出 増し締め、交換 6章 6.2.3.1
3ヶ月毎
ファンフィルタ 目詰まり 清掃 6章 6.2.3.2
加熱筒ヘッド 取り付けボルトの緩み 増し締め 6章 6.2.4.1

6 ヒューズ 交換 6章 6.2.4.2
機械全体のボルト 緩み 増し締め 6章 6.2.4.3

毎 タイミングベルト 外観、張力 サービス連絡 6章 6.2.4.4 (6.5)
機械稼動部の傷 傷の有無 修正、交換 6章 6.2.4.5
機械全体 清掃 6章 6.2.5.1
機械全体のボルト 増し締め 6章 6.2.5.2
絶縁状態 メガテスト 修正、サービス連絡 6章 6.2.5.3
電動機 サービス連絡 6章 6.2.5.4
型厚調整歯車 グリースの給脂 6章 6.2.5.5 (6.6.2②)
射出装置スライド グリースの給脂 6章 6.2.5.5 (6.6.2③)
1 射出装置移動用ボールネジ グリースの給脂 6章 6.2.5.5 (6.6.2④)

毎 エジェクタボールネジベアリング グリースの給脂 6章 6.2.5.5 (6.6.2⑤)
射出ボールネジベアリング グリースの給脂 6章 6.2.5.5 (6.6.2⑥)
圧受盤スライド 極圧性潤滑油の給油 6章 6.2.5.6 (6.6.2①)
ボールネジオイルのラインフィルタ フィルタ交換 6章 6.2.5.7 (6.6.7)
ボールネジオイルのサクションフィルタ 清掃 6章 6.2.5.8 (6.6.7)
ボールネジオイル 更油、補給 6章 6.2.5.9 (6.6.7)
ボールネジオイルのマイクロセパレータ 清掃 6章 6.2.5.10 (6.6.7)
   部 品 表 (油・空・水圧)     
       出力日 2007/05/01 PAGE 1
機 種 名:NEX30-2ELM    
名称・仕様:22マル TACT2 500MM/S    
機  番 :    
    記 号     部 品 コ ー ド   名 称 及 仕 様                             個 数   備   考    
U58A30617 01 クウアツキキ A-306-17-1 1 K031011

U58A31013 01 クウアツキキ A-310-13-1 1 K032001

+ D58A3061700 クウアツカイロズ A-306-17 K031011

+* D58A3101300 クウアツカイロズ A-310-13 K032001

+AV 1 0141A250720 フイルタレギユレ-タ AW30-02BD-X2192 (MPA SMC 1

+AV 2 0141A417811 エアフイルタ AF30-03BD SMC 1 K140009

+AV 36 0141E072232 デンジベン VT325V-035DS SMC 1

+AV 56 0141E087102 デンジベン SY7140-5DZ SMC 1 オシコミ

+AV 57 0141E087102 デンジベン SY7140-5DZ SMC 1 Aエキ キリカエ

+AV 58 0141E087102 デンジベン SY7140-5DZ SMC 1 Bエキ キリカエ

+AV 59 0141E087102 デンジベン SY7140-5DZ SMC 1 Cエキ キリカエ

+AV 60 0141E221807 スピードコントローラ AS3201F-03-10-S SMC 1 K140009

+AV 61 0141E221807 スピードコントローラ AS3201F-03-10-S SMC 1 K140009

+AV 70 0151G002101 シンクウケイ AU3/8PTX75X0.1MPA(76 NKS 1

+AV 71 0142Y001500 ニ-ドルV DS-11C FUK 1

+AV 72 0141A418200 エアフイルタ ZFA200-02 SMC 1

+AV 80 0141M001200 マフラ KM-22 KGN 1

#+AV 80 0141M004103 マフラ AN300-03 SMC 1

+AV 81 0141M001200 マフラ KM-22 KGN 1

+AV201 0353A080300 アツリヨクセンサ DP2-20 SNX 1 シンクウカクニン

+0001 0141X007804 マニホ-ルド SS5Y7-42-04-02 SMC 1 T06S033

******* END PAGE ******


     部 品 表 (電気)       
       出力日 2007/05/01 PAGE 1
機 種 名:NEX30-2ELM    
名称・仕様:22マル TACT2 500MM/S    
機  番 :    
    記 号     部 品 コ ー ド   名 称 及 仕 様                             個 数   備   考    
U62200569 29 デンキキキ NEX30-2ELM TACT2 1 EEE-07-1-044

U64W50002 20 ホジヨデンキキキ TC61.62ホルダクミツケ 1M 2ホン 1 E040308

U66W72320 00 パ-ジングカバ- NEX TACT2 NEX30-180 1 OCE32T000092

U680K0320 01 ソフトズメン 1 フゾク

+ E632T000092 パ-ジングカバ- OCE32-T0-000-92

E7007104400 デンキカイロズ EEE-07-1-044 K032001

+ E94C50DB018 OPガメンワリツケヒヨウ ODZ-C5-0-DB-00-18

+ E94050ET118 OPガメンワリツケヒヨウ ODZ-05-0-ET-01-18

+ E990C50DB00 ドウサセツメイ OFE-C5-0-DB-00

+ E990C50EM00 ドウサセツメイ OFE-C5-0-EM-00

+ E990050ET00 ドウサセツメイ OFE-05-0-ET-00

+ E9900527100 ドウサセツメイ OFE-05-2-71-00

BZ 1 0318A003402 ブザ-(フリツカ) EB1124 DC24V MTS 1 ケイホウ

CA 8 0352K052300 インバ-タ FRN0.1E1S-2NR 200V0. FJI 1 ギヤモ-タセイギヨ

CN120 0348K001301 コネクタ ML-4000AS 3P STP 1 Aエキチヤージカクニン

CN121 0348K001301 コネクタ ML-4000AS 3P STP 1 Bエキチヤージカクニン

CN122 0348K001301 コネクタ ML-4000AS 3P STP 1 Cエキチヤ-ジカクニン

CN130 0348K001301 コネクタ ML-4000AS 3P STP 1 オシコミシリンダFWD

CN131 0348K001301 コネクタ ML-4000AS 3P STP 1 オシコミシリンダBWD

CON20 0348N200401 コンセント 7117G 2PE 15A AMR 1 ヨビデンゲン

CON21 0348N200401 コンセント 7117G 2PE 15A AMR 1 ヨビデンゲン

CON26 0348N200501 コンセント 7117G-IV 2PE 15A AMR 1 ヨビデンゲン

CON49 0348N008100 コンセント プラグ 4220-P 4222N 4P20A AMR 1 ヨビデンゲン

CON50 0348N008100 コンセント プラグ 4220-P 4222N 4P20A AMR 1 ヨビデンゲン

CON61 0348N008100 コンセント プラグ 4220-P 4222N 4P20A AMR 1 イドウガタヒ-タ

CON62 0348N008100 コンセント プラグ 4220-P 4222N 4P20A AMR 1 コテイガタヒ-タ

CS 1 0311E150200 セレクタSW CG4 AH4307-600FS1G25 KRU 1 ソウサ

CS 2 0311E150100 セレクタSW CG4 A565-600FS1 G251 KRU 1 カタ

CS 3 0311E150100 セレクタSW CG4 A565-600FS1 G251 KRU 1 INソウチ


     部 品 表 (電気)       
       出力日 2007/05/01 PAGE 2
機 種 名:NEX30-2ELM    
名称・仕様:22マル TACT2 500MM/S    
機  番 :    
    記 号     部 品 コ ー ド   名 称 及 仕 様                             個 数   備   考    
CS 4 0311E150100 セレクタSW CG4 A565-600FS1 G251 KRU 1 スクリユ

CS 8 0311E150100 セレクタSW CG4 A565-600FS1 G251 KRU 1 エジエクタ

FC 3 0351F037300 フエライトコア E04RA400270150 SID 1 LDC

IOT 1 0353Y100300 ニユウシユツリヨクタ-ミナル NJ-4008-STRTZ-12MH ONT 1 XY50-5F

LDC 0303Y032401 トランスミツタ CSA-521-S01A NMB 1 シヤシユツアツリヨク

LDT 0353A027211 カジユウヘンカンキ RC-56KN-0229 -1 SHW シヤシユツアツリヨク

LS 1A 0312L018510 リミツトSW D4N-1122 A 0.75SQ OMR 1 アンゼンドア(マエ)

LS 1B 0312L018710 リミツトSW(ベアリング)D4N-1226 2B 0.75SQ OMR 1 アンゼンドア(マエ)

LS 1C 0312L018530 リミツトSW D4N-1122 AB 0.5SQ OMR 1 アンゼンドア(ウラ)

LS 1D 0312L018520 リミツトSW D4N-1122 B 0.75SQ OMR 1 アンゼンドア(ウラ)

LS 1G 0312L018510 リミツトSW D4N-1122 A 0.75SQ OMR 1 アンゼンカバ-(ウエ

LS 22 0312K021330 キンセツSW PEW-34L/N 2M FJI 1 ノズルタツチシヨウアツ

LS 23 0312K020330 キンセツSW PEW-14L/N 2M FJI 1 INソウチコウタイ

+LS 29 0312K020330 キンセツSW PEW-14L/N 2M FJI 1 パ-ジングカバ-

LS 38 0312K020330 キンセツSW PEW-14L/N 2M FJI 1 カタアツゼンシン

LS 39 0312K020330 キンセツSW PEW-14L/N 2M FJI 1 カタアツコウタイ

LS126 0312K020330 キンセツSW PEW-14L/N 2M FJI 1 INソウチテイイチ

M 5 0401K158709 ギヤモ-タ G3KJ-22-80-T010ZX/31124 NSE 1 カタアツ

M 6 0401K152400 ギヤモータ GFMN-18-60-T90 (X) M NSE 1 INソウチ

MC 0 0315G004215 デンジセツシヨクキ SC-0/Z184 1A AC100V FJI 1 ソウサデンゲン

MC 0A 0315G004215 デンジセツシヨクキ SC-0/Z184 1A AC100V FJI 1 SVアンプデンゲン

MC 30 0315G020110 デンジセツシヨクキ SC-N1 AC100V FJI 1 モ-タデンゲン

MC 61 0315G059110 デンジセツシヨクキ S-N20KG AC100V MTB 1 コテイガタヒ-タ

MC 62 0315G059110 デンジセツシヨクキ S-N20KG AC100V MTB 1 コテイガタヒ-タ

MC 80A 0315G019802 デンジセツシヨクキ SJ-0GRM/Z385 DC24V 1 FJI 1 カタアツソウチモ-タ

MC 80B 0315G019802 デンジセツシヨクキ SJ-0GRM/Z385 DC24V 1 FJI INソウチモ-タ

MF 1 0317F042101 ソウフウキ AC100V 109S075UL コ-ド ガ-ド SNY 1 セイギヨBOXミギ

MF 2 0317F042101 ソウフウキ AC100V 109S075UL コ-ド ガ-ド SNY 1 セイギヨBOXウシロ

NFB 2 0344K142020 ブレ-カ EA32AC/5-01045 2P5A FJI 1 セイギヨカイロ


     部 品 表 (電気)       
       出力日 2007/05/01 PAGE 3
機 種 名:NEX30-2ELM    
名称・仕様:22マル TACT2 500MM/S    
機  番 :    
    記 号     部 品 コ ー ド   名 称 及 仕 様                             個 数   備   考    
NFB 4 0344K142030 ブレ-カ EA32AC/10-01045 2P10 FJI 1 T1 1ジガワ

NFB26 0344Y033102 サ-キツトプロテクタ NRF110W-2A IZM 1 ヨビコンセント

NFB29 0344K145730 ブレ-カ EA33AC/10-01045 3P10 FJI 1 ギヤモ-タ

NFB50 0344K145750 ブレ-カ EA33AC/20-01045 3P20 FJI 1 ヨビコンセント

NFB59 0344K142030 ブレ-カ EA32AC/10-01045 2P10 FJI 1 T3 1ジガワ

NFB60 0344K066700 ブレ-カ BL-2C-10 MTB 1 T3 2ジガワ

NFB61 0344K145730 ブレ-カ EA33AC/10-01045 3P10 FJI 1 イドウガタヒ-タ

NFB62 0344K145730 ブレ-カ EA33AC/10-01045 3P10 FJI 1 コテイガタヒ-タ

PB 2 0311A065509 LWフラツトSWソウサブ LW7L-M1A-TK2400-LED IZM モ-タデンゲン

PB 3 0311A069310 オシボタンSW HW1B-M201RO-TK2311 IZM 1 スクリユモ-タテイシ

PB 4 0311A069210 オシボタンSW HW1B-M110WI-TK2311 IZM 1 スクリユモ-タキドウ

PB 6 0311A078000 オシボタンSW XW1E-BV401MFR IZM 1 ヒジヨウテイシ

PB 10 0311A065509 LWフラツトSWソウサブ LW7L-M1A-TK2400-LED IZM ソウサデンゲン

PB 32 0311A065509 LWフラツトSWソウサブ LW7L-M1A-TK2400-LED IZM 1 カタHデンゲン

PL 2 0321H070301 ヒヨウジトウ BLR-24R MRY 1 ケイホウ

R 12 0314L087101 タ-ミナルリレ- RS4N-DE DC24V FJI 1

R X02 0314L009200 セ-フテイリレ- G7SA-3A1B DC24V OMR ゼンジドウ

R X03 0314L009200 セ-フテイリレ- G7SA-3A1B DC24V OMR ジドウ

R X21C 0314L009220 セ-フテイリレ- G7SA-4A2B DC24V OMR LS1A

R X22C 0314L009220 セ-フテイリレ- G7SA-4A2B DC24V OMR LS1B

R 920 0314L009200 セ-フテイリレ- G7SA-3A1B DC24V OMR ドウサセンタク

RES 0 0317X027501 カイセイテイコウ RH120 7オ-ム J L700 95 IWK 1 デンゲンユニツト

RES80 0317X027210 カイセイテイコウ 30SHT 120オ-ム J A 250 IWK 1 ギヤモータカイセイ

RF 5 0401X021600 セイリユウキ A200-D90 NSE 1 M5

RF 6 0401X021600 セイリユウキ A200-D90 NSE 1 M6

RPY1FA 0314L008203 リレ- G2R-1-S DC24V OMR ソウサデンゲン

RPY2A 0314L009001 リレ- G6D-1A-ASI DC24V OMR ブザ-

RPY2B 0314L009001 リレ- G6D-1A-ASI DC24V OMR ケイホウ

RPY2C 0314L009001 リレ- G6D-1A-ASI DC24V OMR キユウシキ1


     部 品 表 (電気)       
       出力日 2007/05/01 PAGE 4
機 種 名:NEX30-2ELM    
名称・仕様:22マル TACT2 500MM/S    
機  番 :    
    記 号     部 品 コ ー ド   名 称 及 仕 様                             個 数   備   考    
RPY2E 0314L009001 リレ- G6D-1A-ASI DC24V OMR キユウシキ2

RPY20A 0314L009001 リレ- G6D-1A-ASI DC24V OMR モ-タキドウ

RPY21A 0314L009001 リレ- G6D-1A-ASI DC24V OMR オンドケイキドウ

RPY22A 0314L009001 リレ- G6D-1A-ASI DC24V OMR カタオンドケイキドウ

RPY23A 0314L008203 リレ- G2R-1-S DC24V OMR SSRレイキヤク

RPY5CB 0314L004303 リレ- LY2-D-NJB DC24V OMR 1 ケイリヨウチユウ

RPY58 0314L004303 リレ- LY2-D-NJB DC24V OMR 1 シンクウビキ

SC 1 0314X001200 ソケツト PTF08A OMR 2 LY2

SC 48 0314X004700 ソケツト P2RF-05 OMR 1 G3RZ

SMA 1 0352T150300 サ-ボアンプ QF1DA300N0 SNY 1 シヤシユツ

SMA 2 0352T150100 サ-ボアンプ QF1DA100N0 SNY 1 ケイリヨウ

SMA 3 0352T150100 サ-ボアンプ QF1DA100N0 SNY 1 カタ

SMA 4 0352T150000 サ-ボアンプ QF1DA050N0 SNY 1 エジエクタ

SMC 0353K500103 セイギヨキバン QF1C1A0N0D SNY 4 サーボアンプ

SSR10 0314L008702 リレ-(MOS FET) G3RZ-201SLN DC24V OMR カタアツソウチBR

SSR15 0314L008702 リレ-(MOS FET) G3RZ-201SLN DC24V OMR INソウチBR

SSR31 0314L008702 リレ-(MOS FET) G3RZ-201SLN DC24V OMR 1 ザイリヨウラツカコウ

SVM 1 0317W170600 サ-ボモ-タ Q4AA18750HXDE1 7.5KW SNY 1 シヤシユツ

SVM 2 0317W150210 サ-ボモ-タ Q2AA13300BXSE0 3.0KW SNY 1 ケイリヨウ

SVM 3 0317W150200 サ-ボモ-タ Q2AA13300BXD20 3.0KW SNY 1 カタ

SVM 4 0317W150000 サ-ボモ-タ Q2AA13100HXD25 1.0KW SNY 1 エジエクタ

SVP 0316Y140000 デンゲンユニツト QF1PA7R8N0 SNY 1 サ-ボアンプ

T 1 0316T640500 トランス N1B05*-00 0.5K 200../100V TMS 1 セイギヨカイロ

T 3 0316T641000 トランス N1B10*00 1.0K 200../100V1 1 AC100Vコンセント

TB 1 0302X071300 コネクタタンシダイ TMNJ-TCIN1-01-01 RTツ MIB 1 TCチユウケイ

TB 61 0302X071400 コネクタタンシダイ TMNJ-TCIN2-01-01(ネジ MIB 1 TCチユウケイ

TC 3 0302K100710 ネツデンツイ NMY3-N K L1.0M YSM 1 Fオンド

TC 4 0302K100710 ネツデンツイ NMY3-N K L1.0M YSM 1 Rオンド

TC 31 0302K614121 ネツデンツイ PS-C(B)*T TN-2425-A K 1.0M SNK 1 ザイリヨウラツカコウ


     部 品 表 (電気)       
       出力日 2007/05/01 PAGE 5
機 種 名:NEX30-2ELM    
名称・仕様:22マル TACT2 500MM/S    
機  番 :    
    記 号     部 品 コ ー ド   名 称 及 仕 様                             個 数   備   考    
+TC 61 0302K202600 ネツデンツイ ビニルマキ JBH-1008N K 1.0M RKC 1 イドウガタオンド

+TC 62 0302K202600 ネツデンツイ ビニルマキ JBH-1008N K 1.0M RKC 1 コテイガタオンド

TCH50 0302H030401 サ-モホルダ NTH-37-S SUS YSM 2 TC3,4

+TCH52 0302H030700 サ-モホルダ NTH-64-S SUS YSM 2 TC

TCT A6111100100 ジクセイギヨ TCTSVMC-00 1

# TCT A6111400100 セツゾクケーブル SW I/Oボ-ドヨウ 2M 1 L303001

# TCT A6113000103 シ-ケンサ TACT STD (1SET)ボウジン(2M)CPUフアンレス 1

# TCT 0353K400720 USBケ-ブルユニツト TES98-1088(ケ-ブル2M) TKG 1

# TCT 0353K400900 SW I/Oボ-ド TCTSWIO-00(HLS) TKG 1 L303001

TH 1 0302A092100 オンドチヨウセツキ UB02-0NS1 YEW 1 オンドセイギヨ

ZAF 0319Y002800 エアフイルタ #295 110X180 TFK 2 セイギヨバンA

ZCV 0348X000600 ゼツエンカバ- Z0252 AMR 1 CON26

ZFG 0317X002600 フアンガ-ド 109-019C SNY 2 セイギヨBOX

ZHM 0314X020400 ホジカナグ PYC-A1 OMR 2 リレー

ZPCB 0302A092150 オンドチヨウセツキ UB03-0NS1 YEW 1 カナガタオンド

# ZPCB 0353J080110 コネクタブンキキバン TMNJ-B-02-01 MIB 1 STDブンキ

# ZPCB 0353J150100 LWフラツトSWキバン LW7W-44-TK2400-3 AAA IZM 1 PB2,10,31

ZR 0319L005100 レ-ル JXDA KSG 2

ZSK 0351F000300 スパ-クキラ- RMTE-121224-FA (CR) OKD 2 MC0,0A

# ZSK 0351F000400 スパ-クキラ- RMTE-121224-MA (CR) OKD 1 MC30

# ZSK 0351F007100 サ-ジキユウシユウユニツト UN-SA23 (CR) 100-240 MTB 2 MC61,62

ZTB 0302X082010 コネクタタンシダイ TMNJ-S-04-01 MIB 1 STDチユウケイ

# ZTB 0347E035604 タンシダイ F-15 10P L140 カバ-ツキ MIB 1 I/Oチユウケイ

# ZTB 0347E039201 タンシダイ F-15S 20P L200 MIB 1 オプシヨン

# ZTB 0347E040000 タンシダイ F-15S 40P L400 MIB 1 リレ-バンB

# ZTB 0347E055300 タンシダイ(カバ-ツキ) YBN-150 3P MIB 1

# ZTB 0347E055400 タンシダイ(カバ-ツキ) YBN-150 4P(3P+E) MIB 1 リレ-バン

# ZTB 0347E057400 タンシダイ M-10 8P L82 MIB 1 CLバン

# ZTB 0347E059700 タンシダイ FTD-15S-1R.1W MIB 2 カタTC


     部 品 表 (電気)       
       出力日 2007/05/01 PAGE 6
機 種 名:NEX30-2ELM    
名称・仕様:22マル TACT2 500MM/S    
機  番 :    
    記 号     部 品 コ ー ド   名 称 及 仕 様                             個 数   備   考    
# ZTB 0353J120210 コネクタI/Oユニツト MSUE-04-00(ベ-ス) MIB 1 STD I/O

# ZTB 0353J121210 コネクタI/Oユニツト MSUER-04-00(リレ-) MIB 1 STD I/O

ZW A6140302601 デンキキキブヒン NEX30-80 3E-12E QFセツゾク 1 QFアンプ

# ZW A6140303503 セツゾクケ-ブル NEX30-2E サ-ボM 1 サーボM

# ZW A6140308305 セツゾクケ-ブル MSUE04(クミハイ) NEX15-80 1 STDブンキ,チユウケ

# ZW A6140309546 セツゾクケーブル TMNJ-B(クミハイ) NEX30-80DLエンチヨウ 1 クミハイ

# ZW A6140311400 セツゾクケ-ブル MSUE04(バンハイ) NEX30 1 バンハイ

# ZW 0317X031110 FANケ-ブル SNYFAN(10CN) 2M MIB 1 SVP,SMA

# ZW 0352X132300 セツゾクケ-ブル MSUE03-IOT1-HLS 1 コネクタ-IOT1ツウシ

# ZW 0352X191901 セツゾクケーブル JIKU-SVA-QF(SNY) 1.5 KNT 4 ジク-SVアンプ

# ZW 0352X192007 セツゾクケーブル QF-ENC 5M 4 モ-タENC

# ZW 0352X192800 セツゾクケーブル IOT1-24V-10 1M KNT 1 IOTデンゲン

# ZW 0352X192912 セツゾクケ-ブル ギヤM ENCヨウ(CL) TACT 4M KNT 1 カタアツモ-タENC

# ZW 0352X193540 セツゾクケーブル ロードセル TACT 8M 1 シヤシユツアツ

# ZW 0352X195013 セツゾクケ-ブル UB02-TC-50 5M 1 TCチユウケイ

# ZW 0352X195040 セツゾクケーブル UB02-TCOPJ MIB 1 TC IN2

# ZW 0352X195081 セツゾクケ-ブル UB02-TC0PK-20 2.0M 1 TCチユウケイ

# ZW 0352X199711 セツゾクケーブルAL-00397733-03 EXT.TH 3M SNY 1 RES0

ZZ A6111700101 スイチヨクコテイユニツト SKU-01L/R TCTSVMC-00 1 ジクボ-ドコテイ

# ZZ 0311X024000 LWフラツトSWアナプラグLW9Z-BS7-TK2400 IZM 1 PB SWカバ-

# ZZ 0315X075400 ホジヨセツテンユニツト SZ-A20 2A ヘツドオン FJI 1 MC0

# ZZ 0332Y055200 フアストンタ-ミナル TMEDN630820-FA 250タイ NTM 4 NFB26,RES80

ZZ 0343Y063107 スペ-サ BSB-345 M3X45 HRG 4 ソウサSWキバン

# ZZ 0343Y067100 スペ-サ(マキブツシユ) M4X6(5.3-4.1) 4 LDC

# ZZ 0343Y080100 ジユシスペ-サ SPSN-8U SNG 7 コネクタキバン

# ZZ 0343Y081100 ダンパ SYD-1416-578 KTG 4 LDC

# ZZ 0344X006400 ブレ-カトリツケアダプタ DINLレ-ルヨウ BL-2C NV- MTB 1 BL-2Cトリツケ

# ZZ 0346Y063109 スペ-サ BSB-5150 M5X150 HRG 4 アンプTB

# ZZ 0354N332112 コンパクトフラツシユ CFI-128M-NJ2 128MB P HGS 1 システムメモリ


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