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Design, simulation and experimental study of a

directly-irradiated solar chemical reactor for


hydrogen and syngas production from continuous
solar-driven wood biomass gasification
T19G919F
EMRINE MANS AMRE

1
Solar reactor design
and materials

Cavity
• Diameter:80mm
• Total height : 115mm
• Materials : FeCrAl alloy
• Melting point : ~1500℃
• Density : 7.1g/cm3
• Thermal conductivity : 35W/m.k
• Heat Capacity : 0.8kJ/kg
• Emissivity : 0.7
Fig.1- Scheme of the solar spouted bed reactor

まずは、ソーラーリアクターと設計について説明します。
円錐形(えんすいがた)の噴流(ふんりゅう)ベッドのコンセプトに基づいて、
円錐形(えんすいがた)の底部(ていぶ)(全高:115 mm)を備えた垂直円筒
形の空洞レシーバー(直径80 mm)で構成されています。

この茶色の部分は、直径20 mmの穴を持つアルミナキャップで閉じられて、集光
された太陽光がcavityに入るようにします。
(density: 3.9 g/cm3, thermal conductivity: 9.1 W/m.K at 1000 °C, heat capacity:
0.95 kJ/kg.K at 100 °C).

原料は、cavityの円筒部分の入口横ポートからcavityに直接注入されます。

反応器の底部に酸化ガスとアルゴンを注入して、バイオマス粒子の継続(けい
ぞく)的な攪拌を行い、粒子は、入射する太陽光が集中するcavityの上部に投射
(とうしゃ)されます。

Cavityは、1500°Cに近い融点(密度:7.1 g / cm3、熱伝導率:1400°Cで35 W /
mK、熱容量)の耐熱(たいねつ)金属FeCrAl(テツクロムアルミ)合金(壁厚3
mm)で作られています:0.8 kJ / kg.K(1400°C、放射率:0.7)。

このcavityは、化学的安定性を向上するために表面に薄い不活性アルミナ層を形

2
成するために熱前(ぜん)処理を行いました。

酸化剤注入用のアルミナチューブ(4×2mm)を通すため、底部に穴を開けてい
ます。

2つのBタイプ熱電対がcavityの内部に挿入(そうにゅう)され、cavityの内部の圧
力は圧力トランスデューサー(センサー)で測定されます。

ガス出口は、cavityの上部円筒(えんとう)部分に配置されています。

同じ合金で作られた小さなチューブ(17×20 mm)が円筒部分に溶接され、cavity
内のバイオマスを駆動(くどう)するスクリューフィーダーの通過に使用されま
す。

cavity全体は、最大1600°Cの温度に耐えることができる、SiO2(二酸化ケイ素)と
Al2O3(酸化アルミニウム)で作られた多孔質セラミックファイバーの厚さ30 mm
の層で断熱されています。
Al2O3-35% SiO2 65%、密度:400 kg / m3、熱伝導率:800°Cで0.15 W / m.K、
1200°Cで0.22 W / m.K)

太陽光は、集光器の焦点に集め、穴からcavityに入ります。

cavityの上部は、熱損失を減らすためにalumina capが設置(せっち)されています。
(density: 3.9 g/cm3, thermal conductivity: 9.1 W/m.K at 1000 °C, heat capacity:
0.95 kJ/kg.K at 100 °C).

直射日光(ちょくしゃにっこう)からalumina capを守ることと、輻射(ふく
しゃ)損失を最小限にするために、イットリア安定化ジルコニア(ZrO2Y2O3)
フェルトの2 mm層を上に配置します。
(density: 5.7 g/cm3, thermal conductivity: 2.2 W/m.K at 25 °C, heat capacity:
0.5 kJ/kg.K at 25 °C)

直径15 mmの穴を備えたグラファイトの追加の保護層(厚さ2 mm)がフェルトの


上に配置され、集光された太陽光を調整するときフェルトを保護します。

Reactorが吸収された太陽光電力は、1 kW / m2のDNIで約1.5 kWです。

これは、直接照射されたreactorの構成です。

間接照射モードで操作することもできます。
これを行うには、ZrO2(zirconia)リングで支えられたSiC(炭化ケイ素)製の放射
板(厚さ2 mm)をアルミナキャップの下に配置します。

SiC(炭化ケイ素)放射板は、グラファイトプレート(厚さ2 mm)で保護されてい
ます。
グラファイトプレートで吸収された熱は伝導によってSiC放射板に伝達され、また
IR放射と対流によってキャビティ、ガス、粒子に伝達します。

2
cavityと断熱材の層は、水冷された円筒(えんとう)形のステンレスシェルで囲ま
れています。

reactorの上部は、reactorの内部と外部の空気を分離する半球状のガラス窓
で閉じられています。

窓の上部は、フッ化カルシウム(CaF2)窓で閉じられた垂直のシリンダーを形成
し、光高温計でcavity内部の温度測定ができます。
pyrometer(インパック、H2O吸収帯で4.8–5.2μmで動作)。

原料はホッパー(1.15 L容量)に保管され、ホッパーに固定されたモーターに
よって駆動されるスクリューによってチューブ(16×14 mm)で輸送(ゆうそ
う)されます。

Arフロー(1 NL /分)(ノルマリトル)はホッパーに連続的に注入されるため、
cavityからの高温ガスは原料と反応しません。

Arガス(2 NL /分)も窓の下に注入され、2つのステンレス鋼管が多孔質セラミッ
クを通過します。 その後、穴からcavityに入り、高温ガスと粒子が窓領域に入り
汚染するのを防ぎます。

In case he ask about outlet gas


これらのガスはすべて、キャビティの出口ポートに接続されたアルミナチューブ
(8×5 mm)を介してキャビティを出て、セラミックとリアクターシェルを通過
します。
高温のガスは、バブラーとガスフィルターユニットに入る前に冷却するためにス
テンレス鋼の管に流れ込みます。

2
Ref. [36]
Q. Bellouard, S. Abanades, S. RodatBiomass gasification in an innovative spouted-bed
solar reactor: experimental proof of concept and parametric study
Energy Fuels, 31 (2017), pp. 10933-10945

3
Experimental set-up and methods
• Solar reactor installed at the focus of a 2m
diameter vertical-axis parabolic
concentrator
• Receives solar radiation reflected by a sun
tracking heliostat
• Reactor aperture is settled at the focal point
of the parabolic concentrator where the flux
density exceeds 10Mw/m2 ( for DNI
1kW/m2)
• Gas outlet is connected to gas cleaning unit
composed of a bubbler and 2 cartridge
filters
• After cleaning, the gas flows inside an in-
line syngas analyzer for measuring the
concentration of main gas every 3s
• CO, CO2, CH4 and CnHm are measured
Fig.2 – Reactor set-up at the medium-size solar with NDIR cells and H2 with thermal
furnace platform of the CNRS-PROMES laboratory conductivity detector
• Measurements are checked with GC

次は実験的なセットアップと方法です。

reactorは、直径2mの垂直軸パラボラコンセントレーターの焦点に設置され、操
作されました。

ヘリオスタットによって反射された太陽放射を受け取ります。

Reactorの穴には、10 MW / m2を超えるflux密度が集光器の焦点に集めてい
ます。

ガス出口は、冷却器とガスフィルターが接続されています。
(bubblerと2つのカートリッジフィルターで構成されるガスクリーニング
ユニット)

洗浄後、ガスはsyngas分析装置内を流れ、3秒ごとに主ガスの濃度を測定し
ます。

測定結果ははGCで確認されました。

4
These measurements were checked with a gas chromatograph (GC, Varian
CP4900) equipped with two columns (MolSieve 5 A PLOT for H2, CO and CH4 and
PoraPLOT U for light hydrocarbons and CO2) using Ar as carrier gas and thermal
conductivity detectors (precision: ± 1% of the measurement). The GC allows a
measurement every 2 min approximately and provides more accurate results
concerning light hydrocarbons (C2H2, C2H4 and C2H6).

4
Experimental set-up and methods
𝑄 = (9)
𝑄 : Volumetric flow rate of species 𝑖 𝑋 : Mole fraction of species 𝑖 in the syngas

𝐶𝑎𝑟𝑏𝑜𝑛 𝑐𝑜𝑛𝑣𝑒𝑟𝑠𝑖𝑜𝑛 𝑟𝑎𝑡𝑒 𝑠𝑡𝑒𝑎𝑚 𝑔𝑎𝑠𝑖𝑓𝑖𝑐𝑎𝑡𝑖𝑜𝑛


𝑋 = (10)

𝐶𝑎𝑟𝑏𝑜𝑛 𝑐𝑜𝑛𝑣𝑒𝑟𝑠𝑖𝑜𝑛 𝑟𝑎𝑡𝑒 (CO2 𝑔𝑎𝑠𝑖𝑓𝑖𝑐𝑎𝑡𝑖𝑜𝑛)


( ,
)
𝑋 = ,
(11)

𝑛𝑐 : Quantity of carbon in specie 𝑖

𝐶𝐺𝐸 = (12) 𝑚 : 𝑀𝑎𝑠𝑠 𝑓𝑒𝑒𝑑𝑖𝑛𝑔 𝑟𝑎𝑡𝑒 𝑜𝑓 𝑡ℎ𝑒 𝑠𝑝𝑒𝑐𝑖𝑒 𝑖 (𝑏𝑖𝑜𝑚𝑎𝑠𝑠, 𝑜𝑥𝑖𝑑𝑎𝑛𝑡 𝑜𝑟 𝑎𝑟𝑔𝑜𝑛)

CGE: Cold Gas Efficiency LHV: Lower Heating Value

CGE> 1 indicates improvement of the energy content of the initial biomass

続きは計算方法です。

syngasの組成(種のモル分率)に基づいて、synガスを構成する各種の瞬間ガス
流量を(9)の式で計算されます。

5
Cavity geometry and thermal
simulation of the reactor

• Angle of the conical bottom


of reactor is 60°
• Inert gas is injected at three
different locations
• CFD simulation of the reactor
combining heat transfer and
fluid flow was performed
using ANSYS Fluent software
18.0

Fig.3- 3D model of the reactor

reactorの設計を検証するために、熱シミュレーションが行われました。

キャビティ内の温度が(1400°C)までに均一に到達することが目的でした。

この反応器で使用される原料のタイプとバイオマスの小さな粒子(<2 mm)を考
慮して、円錐(えんすい)の底部の角度が60°と決めた。
wider angle:hinders the solid-gas contact and favors the accumulation of
particles on the side of the cavity.
hinder the falling of biomass at the center of the cavity, thus decreasing contact
of the biomass with the oxidant.
acute angle: was not possible as it would have reduced the size of the cylindrical
part or increased too much the total height of the cavity.

reactorのCFDシミュレーションは、ANSYS Fluentソフトウェア18.0を使用して実行
されました。
図3に、シミュレーションに使用した3Dモデルとガスの出入りを示します。
Arガスは、各流量で3つの異なる場所に注入されます。

6
Cavity geometry and
thermal simulation of
the reactor
• Surrounding water-cooled
reactor walls are at constant
25℃
• Radiative source is a circle arc
subtending 120° angle
• Discrete Ordinates (DO)
radiation model is implemented
in the fluid zone
• The model is chiefly thermal,
thus the biomass injection and
the gasification reaction are not
Fig.4- Cross section of the 3D model and boundary conditions included

図4は、さまざまな材料と境界(きょうかい)条件を表すジオメトリの垂直断面
図を示しています。

周囲の水冷reactor壁は一定温度(25°C)です。
一方、放射熱損失はreactor上の部分のみ考慮されます。

放射源は120°の角度を範囲とする円弧です。

(DO)放射モデルは、流体領域(キャビティ内)に適用された。
モデルは主に熱的であるため、バイオマス注入とガス化反応は含まれていませ
ん。

反応の影響を考慮するために、cavityの円錐(えんすい)部分に450 Wの表面ヒー
トシンクが適用されます。

7
Cavity geometry and
thermal simulation of
the reactor
• Highest temp up to 1630℃
are located inside the alumina
cap close to the radiative
source
• Fluid zone inside cavity is
relatively cold at 900℃
• Cavity walls reach temp up to
1470℃

(a) Plane of the (b) Plane of the biomass


gas outlet tube injection tube

Fig.5- Temperature profiles obtained after static


calculation of the 3D model

定常状態シミュレーションの結果を、モデルの2つの垂直断面図に従って図5に
示します。

放射源に近いアルミナキャップで、最高温度1630°Cがえられた。

キャビティ内の流体ゾーンは、約900°Cの比較的低温のままです。
なぜなら、放射線を吸収する粒子が存在しないため、ガスは非吸収性と見なさ
れるからです。

ただし、キャビティ壁は1470°Cまでの温度に達します。
つまり、このキャビティジオメトリでは、1400°Cの望ましい温度に到達できま
す。

8
Experimental results and discussion
∗∫ ,
𝐸𝑛𝑒𝑟𝑔𝑦 𝑐𝑜𝑛𝑣𝑒𝑟𝑠𝑖𝑜𝑛 𝑒𝑓𝑓𝑖𝑐𝑖𝑒𝑛𝑐𝑦 𝑛 = (13)


𝐺𝑙𝑜𝑏𝑎𝑙 𝑒𝑓𝑓𝑖𝑐𝑖𝑒𝑛𝑐𝑦 𝜂= (14)

𝑚 : 𝑀𝑎𝑠𝑠 𝑓𝑒𝑒𝑑𝑖𝑛𝑔 𝑟𝑎𝑡𝑒 𝑜𝑓 𝑡ℎ𝑒 𝑠𝑝𝑒𝑐𝑖𝑒 𝑖 (𝑏𝑖𝑜𝑚𝑎𝑠𝑠, 𝑜𝑥𝑖𝑑𝑎𝑛𝑡 𝑜𝑟 𝑎𝑟𝑔𝑜𝑛)

𝐶 , 𝑇 : 𝑇ℎ𝑒𝑟𝑚𝑎𝑙 𝐶𝑎𝑝𝑎𝑐𝑖𝑡𝑦 𝐽. 𝑘𝑔 𝐾 𝑎𝑡 𝑡𝑒𝑚𝑝𝑒𝑟𝑎𝑡𝑢𝑟𝑒 𝑇 𝐾

𝑇 : 𝑅𝑒𝑎𝑐𝑡𝑜𝑟 𝑡𝑒𝑚𝑝𝑒𝑟𝑎𝑡𝑢𝑟𝑒(𝐾)

𝑃 : 𝑃𝑜𝑤𝑒𝑟 𝑐𝑜𝑛𝑠𝑢𝑚𝑒𝑑 𝑏𝑦 𝑡ℎ𝑒 𝑟𝑒𝑎𝑐𝑡𝑖𝑜𝑛 𝑓𝑜𝑟 𝑡ℎ𝑒 𝑔𝑖𝑣𝑒𝑛 𝑏𝑖𝑜𝑚𝑎𝑠𝑠 𝑓𝑒𝑒𝑑𝑖𝑛𝑔 𝑟𝑎𝑡𝑒(𝑊)

𝑃 : 𝐴𝑏𝑠𝑜𝑟𝑏𝑒𝑑 𝑠𝑜𝑙𝑎𝑟 𝑝𝑜𝑤𝑒𝑟(𝑊)

次は結果とdiscussionに入ります。

エネルギー変換効率(太陽から化学へ)は、(13)の式で定義されます。 これは、
太陽から化学エネルギーに変換する効率です。
Miはガス種とバイオマスの質量供給速度
𝐶(𝑝,𝑖) (𝑇)は比熱で、
𝑇𝑓𝑖𝑛𝑎𝑙:reactorの温度
𝑃_𝑟𝑒𝑎𝑐𝑡𝑖𝑜𝑛: バイオマス供給速度に対する反応で消費される電力
𝑃_𝑠𝑜𝑙𝑎𝑟: reactorで吸収された電力

グローバル効率は式14で定義されます。
syngasに含まれているエネルギーと、注入されたバイオマスに含まれているエネ
ルギーと、吸収された太陽光の割合。

9
Experimental results and discussion

実験に応じてブナ材バイオマスを約2 g / minの供給速度で連続注入し、15~30分
の範囲の時間で合計注入量を30 gまたは50 gとして実験を行いました。

バイオマスの組成は表1に示しています。

さまざまな実験条件と熱化学的性能を表2にまとめました。

この表に示されている温度は、実験中にキャビティ内(円錐領域の中心)に挿
入(そうにゅう)された熱電対によって測定された温度です。

Run1からrun9まで実験行い、特に1,2,5,8と9番の実験について詳しく比較検討し
ます。

10
Experimental results and discussion

生成されたガスの総量と詳細な物質収支(しゅうし)を表3に示します。
(残留物は、収集されたチャーと反応器出口での過剰な水で構成されま
す)

11
 Continuous process demonstration (Run#1)

Fig.6- Evolution of the mole fraction of (a) main gas species and (b) hydrocarbons during
continuous steam gasification of biomass (50g) at 1300℃

継続的なプロセスのデモ

図6(a)は、1300°Cでの蒸気ガス化実験(ラン#1)中に生成された合成
ガスに含まれる主要ガス種のモル分率の変化を示しています。
蒸気(200 mg / min)とバイオマスタイプA(総量50 g)を30分かけて注入しまし
た。

インラインsynガス分析装置(実線)、GCの結果も表示(ドット)で示していま
す。

炭化水素のモル分率の変化の詳細を図6(b)に示します。

インラインsynガス分析装置とGCからのモル分率測定は一致しています。

実線の変化は、バイオマス注入が断続的であることに起因します。
これは、スクリューフィーダーの出口をキャビティに直接挿入できないた
めです。
したがって、バイオマス粒子は、reactorのcavityに入る前に、注入管の短いセク
ション(⾧さ2 cm)の先行粒子によって押されます。

Run1では90.2%の炭素変換率が得られた。

12
syngasのCGEは1.17であり、太陽エネルギー入力によって初期バイオマスの発熱量
が17%向上します。
また、生成されたsynガス全体のH2:CO比は1.28でした。

C2H4の量は比較的少ない(0.1%未満)のに対し、C2H2は2番目に多い炭化
水素種(最大モル分率0.8%)でした。

Run1のエネルギー変換効率は27.9%で、グローバル効率は26.0%でした。

12
 Continuous process demonstration (Run#2)

Fig.7- Evolution of the mole fraction of (a) main gas species and (b) hydrocarbons during
continuous steam gasification of biomass (30g) at 1300℃

同じ条件(Run#2)での実験は、30 gのバイオマスの注入質量で実行されました。
生成されたsynガスの組成は、Run1の実験(50 gのバイオマスの注入で実行)で
得られたものに非常に近く、結果の再現性が確認されます。

H2:CO比は1.29の値と同様です。
エネルギー変換効率とグローバル効率も非常によく似ており、それぞれ26.4%と
24.6%となりました。
これは、両方の実験でのreactor温度が同じによるものです。

ただし、炭素変換効率は85.6%にしか達しないため、CGEも1.10に低下します。
これは、実験期間が⾧いほど、炭素変換率とCGEが向上するようです。
また、30 gのバイオマス注入(表2)で実行された同様の実験によって確認され、
CGEが1.03のみのsynガスが生成されます(実行#3)。

小さい粒子サイズ(バイオマスタイプB、Run#4で0.3 mm)を使用しても、同じ
ガス化条件の全体的なパフォーマンス(H2:CO比1.31およびCGE 1.05、表2)は
変わらなかった。
これは、このような高温(1300°C)での粒子サイズは反応の影響が小さいであ
ることが分かった。

13
 Temperature influence (Run#5)

Fig.8- Evolution of the mole fraction of (a) main gas species and (b) hydrocarbons during
continuous steam gasification of biomass (30g) at 1100℃

次は温度の影響です。
Run5の実験では、1100°Cに加熱されたreactorに30 gのバイオマスを注入しまし
た。

同様の注入時間で、(Run2)1300°Cの実験と比較して、Run5のガス生成に
明らかな違いが分かった。

CH4の生産率は増加し、COとH2は両方減少し、H2:CO比は1.08になります。

CGEが0.95に低下するため、H2とCOの両方の生成の減少は、synガスの品質に悪
影響を与えます。
ガス化プロセスはバイオマスのエネルギーポテンシャルを増加させなくて、
1100°Cで炭素変換率もわずか79.6%ことを分かった。

しかし、この実験でのエネルギー変換効率は39.8%とグロバル効率は29.2%と非
常に高く、これは、reactorを1100°Cに維持するために必要な太陽エネルギーの
量が小さいからです。

14
 Gasification with CO2 (Run#8)

Fig.9- Evolution of the mole fraction of (a) main gas species and (b) hydrocarbons during
continuous CO2 gasification of biomass (30g) at 1300℃

続きは、CO2によるガス化です。

Run8では、1300°Cでリアクターに30 gのバイオマス(2 g / min)を注入する実験


で、CO2は酸化剤(0.2 NL / min)として使用されました。

蒸気の代わりにCO2を酸化剤として使用することで、COの生成はH2の生成より
も高くなります。

炭素変換率はわずか82.4%になった。これは、この1300°Cの温度で最も低いの
値です。
しかし、CGEは1.09の値で比較的高いままです。
Reactorの効率に関しては、同じ条件Run2の蒸気で得られた結果と同様です。
Run8で29.1%のエネルギー変換効率と25.8%のグローバル効率が得られます。

CO2によるガス化は蒸気ガス化より遅いプロセスであり、原料からのCOの生成
(C + CO2→2CO)は、原料の注入が停止された後も(16分から)続きます。

すべてのH2は熱分解中に生成されます。
これはガス化よりもはるかに高速なプロセスであり、したがって、注入期間の
終了時にH2生成の急激な減少がグラフから見られます。

15
 Influence of oxidant flow-rate (Run#9)

Fig.10- Evolution of the mole fraction of (a) main gas species and (b) hydrocarbons during
continuous steam gasification of biomass (30g) at 1300℃

酸化剤の流量の影響です。

Run9には、1300°Cで500 mg / minの蒸気流量で蒸気ガス化実験を行いました。

Run9では、バイオマス供給速度が2 g / minに対して、必要な流量の2倍に過剰の
水を加えた。
注入されたバイオマスの総質量は30gでした。

バイオマス注入の終了直後に、synガスの生産は完全に激減し、したがって、高
い蒸気流量を使用すると、速いガス化率が指摘されます。

Run9の実験は、H2:CO比が1.33で、CGEの値が1.21になり、最高のパフォーマン
スを示した。

初期のバイオマスのエネルギーポテンシャルの21%の増加を表しています。

また炭素転換率も非常に高く、94.7%が得られた。

エネルギー変換率が34.5%になり、グロバル効率が30.9%になったため、reactor
の効率は、低い蒸気流量の場合よりも高くなりました。

16
Conclusion

 A novel spouted bed solar reactor with particle feeding was successfully designed, simulated,
and experimentally operated for continuous gasification of wood biomass in its direct heating
configuration.
 Homogeneous temperature distribution on the metallic cavity walls was predicted by the
thermal model.
 Continuous solar gasification was achieved at different temperatures ranging between 1100℃
and 1300℃ during up to 30min of particle injection.
 High-carbon conversion rates, up to 94.7%, were achieved in this solar reactor, and an energy-
rich and high-quality syngas with H2:CO ratio of 1.33 and CGE up to 1.22 was obtained
during continuous run at 1300℃ with an over-stoichiometric steam injection.

 木材バイオマスの連続供給によるガス化反応を調査するために、粒子の供給
を備えた新しいソーラーリアクターを設計、シミュレーションおよび実験を
行いました。

 Reactor内の壁の均一な温度分布は、熱モデルにより示された。

 連続的ガス化実験は、粒子注入の最大30分の間に1100℃~1300℃の範囲の異
なる温度で行いました。

 このソーラーリアクターで最大94.7%の高炭素変換率が達成され、H2:CO比
が1.33、CGEが最大1.22の高エネルギーで高品質のsynガスが、1300℃での連続
運転中に得られました。

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