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現代言語学概論

第 3 章 3.2 研究事例
国語学 特別聴講生
B8LJ1019 KARINA TANJUNG
3.2.1 研究事例 1 文の曖昧性
文の曖昧性、特に、文の構造の曖昧性は、言語学の理論を構築する際にとても重要である。
統語論と意味論のインタフェースの研究にとってなくてはならない現象とも言える。通常、
平叙文には、意味が 1 つしかないが、2 つ以上の数量詞を含んだ文の場合、2 つ以上の意味
を持つことがある。同じ分が複数の意味を持つこと文の曖昧性と呼ぶ。同じ分であるが、2
つ以上の構造を持つ可能性があるときに、曖昧債が出てくると仮定される。
日本語の場合、主語が目的語より前にある語順のとき、曖昧性はないといわれている。数
量詞の曖昧性について考えるとき重要なのは、スコープという概念である。数量詞はそれぞ
れスコープをとると考えられている。スコープは、数量詞の c 統御の関係から決定される。
日本語と英語の違いの 1 つに、主語と目的語が数量詞となる文の曖昧性がある。英語の
場合、主語が存在量化詞で目的語が全称量化詞のとき、この 2 つの数量詞のスコープの関
係が曖昧となり、2 つの状況のいずれの場合にも「真」と判断される。
3.2.2 研究事例 2 2 項から成る真理値について
真偽は 2 項から成り立つと仮定してきた。
。しかし文の真偽というのは本当に 2 項から成
り立っているかは疑問が生じた。真理値が真と偽の 2 項でないとしたら、どのような可能
性があるのか。言語以外の分野、ファジー論理においては、断続的な真理値を基にしたモデ
ルが広く使われている。
現在では、真と偽の 2 項から成り立つ真理値と断続した範囲から成る真理値の双方が、
意味論に関する実験を行う際に仮定されることが多い。しかし、どのような関係になってい
るのか、わかりにくいことも多い。
Van Tiel (2014)の実験では、ランダムに選ばれた被験者の半数は、2 項から成るカテゴリ
ーデータの答えを求められ、残りの半数は、断続した範囲の数値を使った判断を求められた。
その結果、まるで表されている値が 2 項から成るカテゴリーデータの平均値で、三角の値
がグラデーショングループの判断の平均値になる。このような実験は、真理値を 0 と 1 の 2
項で扱わないことへのサポートにもなる。

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