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教職論/

現代教職論
第4回 教員の服務義務
長嶺宏作
①すべての国民は、ひとしく教育をうけ
る権利を有する。
②すべての国民は、法律の定めるところ
により、その保護する子女に普通教育を
受けさせる義務をおふ。義務教育は、こ
れを無償とする。

日本国憲法26条
理想の教師像
金八先生 (1979年~2011年まで)
熱血教師の誕生 公私を投げうって生徒と格闘する。
当時の学園物 森田健作(爽やか スポーツ 成長)
金八(汚い 目の前の教育問題 成長)
金八自身の成長 新任教師 指導主事 現場に戻る
シリーズ8作目(ドラマ最終)2シリーズと同じ構図
しかし、管理教育ではなく、学校組織、モンスターペアレントなど
目に見えない複雑な関係が描かれている。

2022/5/7
教育問題を考える
教育問題は、実はずっとおきつづけている。

暴力:街で暴れる 学校で暴れる カラーギャング

薬物:シンナー 大麻 ドラッグなど

社会問題:集団就職 経済的影響

高校の進学率 大学の進学率の上昇

学校へ行かないことが社会問題化

2022/5/7
若者と教師
ギリシャ:アリストファネス 『雲』喜劇
親の世代の嘆き「アゴラを好まず、風呂屋には近づかず、恥を恥とし、侮辱には火と
燃えることを知り、老人が近づけば立ち上がり、両親には礼を欠かず・・・」、そして、
「皮膚は蒼白、肩幅は狭く。胸はうすく、舌は長く、尻は小さく、一物は大きく、法令
は大したもの。それに、恥ずべきことを善しと考え、善いことを恥と思う。」
紀元前5世紀から現代まで、常に若者は批判される。そこに教師・大人は若者を
教育する。

2022/5/7
不易なものと、変化するもの
教師像

時代状況とともに、問題のあらわれ方は異なる。
しかし、若者・子どもに対して、接し方は大きく異なるわけではない。時代と変わらず、
若者と子どもの悩みに、社会への適合と将来との葛藤に向けて、何をするべきなの
か?
一方で、教師という仕事は、法律上や倫理上、社会的に構築されている。それを
理解した上で、もう一度、教員に何ができて、何ができないのかを考える必要がある。

2022/5/7
教育法の基礎
*今回はワークシートの提出は必要ありません。

ワークシート 質問1
日本の最高法規は?
教育のおける最高法規は?

2022/5/7
教育法の基礎
①法律には上下構造がある。
②後法優先の原則
③特別法

2022/5/7
法律の構造
日本国憲法 国際法

教育基本法
国会

学校教育法 国会
省令:大臣
学校教育法施行令 内閣(政令)

学校教育法施行規則 行政機関の委員会等

2022/5/7
事例 就学義務
日本国憲法 26条 すすべての国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女
に普通教育を受けさせる義務をおふ。義務教育は、これを無償とする。
教育基本法 5条 国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさ
せる義務を負
う。 。

学校教育法 16条 保護者は、次条に定めるところにより、子に九年の普通教育を受けさせる義務


を負う。

施行令と施行規則で、さらなる詳細

2022/5/7
学校教育法 法律の範囲
質問2 学校教育法の範囲
法律上、学校とされているのは、どの学校だろうか?

2022/5/7
学校教育法1条
①幼稚園 ②小学校 ③中学校 ④義務教育学校 ⑤高等学校
⑥中等教育学校 ⑦特別支援学校 ⑧大学及び高等専門学校
上記の区分に入らない学校
各種学校 専門学校 民族学校 フリースクールなど
ただし、今後認めれれる可能性もある。
学校教育法の管轄に入らないことの意義と問題

2022/5/7
公務員の服務義務 二重の意味
・すべての公務員は、( )の奉仕者であって、一部の奉仕者ではな
い。(憲法15条)
・すべての職員は、( )として公共の利益のために勤務し、且つ、
職務の遂行に当たっては、全力をあげてこれに専念しなければならない。
(地方公務員法 6節第30条)

2022/5/7
公務員の服務義務 二重の意味
この条文は、単純に公務員の行為を制限しているわけではない。
一方で、公務員の専門的な自律性と身分保障を行っている。

>戦前の公務員が独裁的な政権によって左右された。そこで公僕として
の地位を確立

2022/5/7
教員の服務義務 地方公務員法 6節
質問4 31条から38条までを確認しよう。

2022/5/7
服務義務
①服務の宣誓
②法令等及び上司の職務上の命令に従う義務 :「君が代」の伴奏は職務上の命令
③信用失墜行為の禁止 :体罰・わいせつ事件など
④秘密を守る義務 :児童・生徒の情報を第三者に渡すこと 実習先での写真をSNSにあげるなど
⑤職務に専念する義務 :所属長の許可なくして、他団体の研修等にいってはいけない(組合)。
⑥政治的行為の禁止 :署名活動の主宰 ただし、一個人としての政治活動は認められる。
⑦争議行為等の禁止 :公務員にはストライキ権がない、その代替として人事院の勧告がある。
⑧営利企業への従事の制限 :全体の奉仕者であるために副業は認められいない。ただし、例外もある。

2022/5/7
小テストをやってみよう!!

2022/5/7

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