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(12) 特 許 協 力 条 約 に 基 づ い て 公 開 さ れ た 国 際 出 願

(19) 世 界 知 的 所 有 権 機 関
圓 _1_11_ 關_1111 關 關1_1 關 圓
11 訓 11
国 際 事 務 局
(10 ) 国 際 公 開 番 号
(43) 国 際 公 開 日
2020 年 2 月 6 日 i06.02.2020) \¥0 2020 /026519 入1
W IP O I P C T
(51) 国 際 特 許 分 類 :
0253 1/04 (2006.01)
(72)
(21) 国 際 出 願 番 号 : ? 〇1/1?2019/012494 亍 5010473 岐 阜 県 本 巣 市 温 井 7 9 番

(22) 国 際 出 願 日 : 2019 年 3 月 25 日 (25.03.2019) 地 の 1 0 & (圯 ) .

(25) 国 際 出 願 の 言 語 : 日本 語
(74) 代 理 人 :特 許 業 務 法 人 V 6 5 I & 国 際 待
許 事 務 所 1]
\1'1 :1«\ ん 1'10 、ん 1
(26) 国 際 公 開 の 言 語 : 日本 語
亍 5008367 岐 阜 県 岐 阜 市 宇 佐 南
(30) 優 先 権 デ ー タ :

特 願 2018-146084 2018 年 8 月 2 日 (02.08.2018 ) 疋


(81) 指 定 国 (表 示 の な い 限 り、 全 て の 種 類 の 国 内 保
(71) 出願 人 : 奥 長 良 川 名 水 株 式 会 護 が 可 能 ) :处 ,人 ら 人レ 人 〇 , 人丁,人 11, 心 ,
社 18111 6 ん 66, 60, 611, 6 BY, 似 , 〇ん 〇 ! ,

〇 , , 。凡 00, 1, 01, 0¾ 〇 】, 〇 反 , 0¾/[, 〇 〇 ,


EC, EE, ?1, 0 6 , GD, 0 ¾ 011 , 0 ¾/ [
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(54) Title: HYDROGEN GENERATOR AND METHOD FOR PRODUCING HYDROGEN GENERATOR

(54) 発 明 の 名 称 : 水 素 発 生 剤 及 び 水 素 発 生 剤 の製 造 方 法

〇 \

(57) Abstract: A hydrogen generator that is highly versatile and capable of generating a large amount of hydrogen over
a long period of time. The hydrogen generator 1 is obtained by vacuum freeze-drying a reaction product liquid 100 that
〇 is obtained by reacting chemical species 10 of magnesium and/or calcium, phosphoric acid and/ora phosphoric acid salt
20, an organic acid 30 and water 40, a reaction product liquid 100 that is obtained by reacting chemical species 10 of
magnesium and/or calcium, an organic acid 30, a carbonic acid salt 50 and/ora metal salt 60 and water 40, or a reaction

[続 葉 有 ]
DE 0 £ ¾ £8^1, 尸艮 03, 011, 1111, 1111, 1¾ II ;
1 ,し11, 1^/, MK 丁, 见 , N0 , 卩レ 卩丁, 110, 118,

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添 付 公 開書類 :

- 国際調 査報 告 (条 約 第 2 1条 (3 ))

product liquid 00 that is obtained by reacting chemical species 10 of magnesium ana/or calcium, phosphoric acia and/or
a phosphoric acid salt 20, a carbonic acid salt 50 and/or a metal salt 60, an alkali 70 and water 40.

(57)要 約 :汎 用 性 が 高 く 、 長 い 間 多 量 の 水 素 発 生 を 可 能 と す る こ と 。 水 素 発 生 剤 1 は マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま
た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リ ン 酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と の 反 応 で 得
られ た 反 応 生 成 液 1 0 0 や 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩
5 0 及 び/ ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と の 反 応 で 得 た 反 応 生 成 液 1 0 0 や 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は 力
ル シ ウ 厶 の 化 学 種 1 0 と、 リ ン 酸 及 び / ま た は リ ン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 ア
ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と の 反 応 で 得 た 反 応 生 成 液 1 0 0 を 真 空 凍 結 乾 燥 す る こ と で 得 られ た も の で あ る 。
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明 細 書

発 明 の 名 称 :水 素 発 生 剤 及 び 水 素 発 生 剤 の製 造 方 法

技術分野

[0001 ] 本 発 明 は、 水 分 との 接 触 に よ り水 素 を発 生 す る水 素 発 生 剤 に 関 す る も の で

、 特 に、 長 期 間 水 素 を発 生 させ る こ とが で き る水 素 発 生 剤 及 び 水 素 発 生 剤 の

製 造 方 法 に 関 す る も の で あ る。

背景技術
[0002] 近 年 、 タ ンパ ク質 や 口 〜 六等 に損 傷 を与 え て 癌 、 糖 尿 病 、 高 血 圧 、 心 臓 病

等 の 生 活 習 慣 病 を 引 き起 こす と さ れ て い る余 剰 の 活 性 酸 素 の 排 除 に水 素 が 有

力 で あ る こ とが 分 か り、 健 康 志 向 の 高 ま り と相 俟 って 、 水 素 が 含 ま れ て い る

水 (
所 謂 、 水 素 水 と呼 ば れ る も の で あ る ) に 高 い 注 目が 集 め られ て い る。

[0003] この よ うな 水 素 水 へ の 関 心 が 高 ま る に つ れ 、 そ れ らの製 造 手 法 も様 々 開 発

さ れ て お り、 例 え ば、 水 の 電 気 分 解 に よ り水 素 水 を製 造 す る方 法 、 マ グ ネ シ

ウ ム 等 の 金 属 と水 の 反 応 や 、 水 素 化 マ グ ネ シ ウ ム 等 の 金 属 の 水 素 化 物 と水 の

反 応 に よ り水 素 水 を製 造 す る方 法 、 水 素 ガ ス を加 圧 等 に よ り水 に溶 解 させ る

こ とで 水 素 水 を製 造 す る方 法 (
加 圧溶解 法/ マ イ ク ロ ナ ノ バ ブル 法 ) 等 が

知 られ て い る。

[0004] と こ ろ が 、 一 般 的 に、 水 素 分 子 は 分 子 が 小 さ く水 に溶 け難 くて 様 々 な 材 質

を透 過 しや す い た め 、 上 述 した 従 来 の 方 法 に よ り製 造 さ れ た 水 素 水 で は、 エ

場 で 水 素 水 を調 製 し、 そ れ を安 価 で 取 扱 い 易 い 卩 巳 丁 (
ポ リエ チ レ ン テ レ フ

タ レー ト) ボ トル に 充 填 して も、 水 素 分 子 が ぺ ッ トボ トル か ら容 易 に抜 け 出

て しま い、 水 素 濃 度 を 高 い状 態 で 長 期 間 維 持 す る こ と は非 常 に 困 難 で あ り、

ペ ッ トボ トル で の 長 期 保 管 や 流 通 に は 向 か な い と さ れ て い た 。 た と え、 ぺ ッ

トボ トル よ り も分 子 が 小 さ く水 素 が 抜 け難 い と さ れ て い る アル ミバ ウ チ 等 の

アル ミ容 器 に 充 填 した 場 合 で も、 開 封 直 後 か ら水 素 が 大 気 中 に散 逸 して しま

い、 開 封 後 に 直 ぐに飲 ま な け れ ば水 素 が 急 激 に減 って しま って い た 。 ま た 、

飲 用 の 直前 や使 用 直前 にマ グ ネ シ ウム等 の金 属 や水 素 化 マ グ ネ シ ウム等 の金
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属 の水 素 化物 と水 とを反 応 させ て水 素 を生成 す るタ イ プの もの で あ って も、

水 素 は生成 され た 直後 か ら大 気 中 に散 逸 して しま う。 特 に、 水 素 化 金 属 化合

物 を用 い る と、 初期 の反 応性 は高 い もの の、 反 応 で生成 した金 属水 酸 化物 等

の副 生成 物 が水 素 化 金 属 化合 物 等 の表 面 を覆 って しま う こ とで 直 ぐに反 応性

が低 下 す る。 この ため、 水 素発 生 の持 続性 も低 くて長 時 間水 素濃 度 が高 い状

態 を維 持 で きる もの で はな か った。
[0005] これ に対 し、 本発 明者 は、 特 許 文献 1 乃至特 許 文献 3 に記載 され る よ うに

、製 造後 にペ ッ トボ トル に密 閉 して長期 間保 管 して も、 ペ ッ トボ トル 開封後

に高濃 度 の溶 存水 素 が長 い間検 出 され る水 素水 の 開発 に成 功 し、 この発 明 に

つ いて特 許 を取 得 して い る。

先行技 術 文献

特許 文献
[0006] 特 許 文献 1 : 特 許 6 2 6 1 0 9 7 号 公報

特 許 文献 2 : 特 許 6 0 8 6 1 6 5 号 公報

特 許 文献 3 : 特 許 5 9 0 7 4 4 8 号 公報

発 明 の概 要

発 明 が解 決 しよ う とす る課題
[0007] 本発 明者 らが 開発 した水 素水 に よれ ば、製 造後 にペ ッ トボ トル に密 閉 して

長期 間保 管 して も、 ぺ ッ トボ トル 開封後 は長 い間高濃 度 の溶 存水 素 が検 出 さ

れ る こ とか ら、 多 方 面、 例 え ば、 食 品、 医薬 品、 化粧 品 · 入浴剤 等 の 医薬部

外 品、 農業 、 水 産 分 野 等 に亙 る応 用 が期 待 で きる と ころ、 特 許 文献 1 乃至特

許 文献 3 に記載 の発 明 は水 素水 、 即 ち、 液 体 で あ る こ とか ら、 携 帯性 、 運搬

性 、 取 扱 性 等 か らす る と、 よ り多 用途 へ 展 開 しよ うに もそ の使 途拡 大 には限

度 が あ る。

[0008] そ こで、 本発 明 は、 汎 用性 が高 く、 長 い間多 量 の水 素発 生 を可 能 とす る水

素発 生剤 及 び水 素発 生剤 の製 造 方 法 の提 供 を課題 とす る もの で あ る。

課題 を解 決 す るため の手 段
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[0009] 請 求 項 1 の発 明 の水 素 発 生 剤 は、 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の

化 学 種 と、 リ ン酸 及 び / ま た は リ ン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 と の 反 応 で 得 た 反

応 生 成 液 の 水 分 を 乾 燥 に よ り除 去 す る こ と で 得 られ た 固 体 状 の も の で あ る 。

[001 0] こ こで、 上 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の 化 学 種 とは、 原 材 料


原 料 ) と して の 、 例 え ば 、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 に 特

定 さ れ る も の で は な く、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 の 形 態 で

供 給 さ れ た 、 例 え ば 、 マ グ ネ シ ウ ム の イ オ ン、 ラ ジ カ ル 、 原 子 、 原 子 団 、 元

素 、 化 合 物 等 を 包 括 して 示 す も の で あ る 。 マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 ま た は カ ル

シ ウム の化 学 種 の何 れ か の含 有 で あ れ ば よ い が、 マ グ ネ シ ウム及 び カル シ ウ

ム の 化 学 種 は、 マ グ ネ シ ウム の 化 学 種 及 び カル シ ウム の 化 学 種 の 両 方 を含 有

して も よ い し、 マ グ ネ シ ウ ム と カ ル シ ウ ム の 複 合 化 学 種 で あ っ て も よ い 。 マ

グ ネ シ ウム の 化 学 種 や カル シ ウム の 化 学 種 の うち の複 数 の 化 学 種 の 含 有 で あ

って も よ い。

[001 1] 上 記 リ ン酸 は 、 リ ン酸 類 に 属 す る 化 合 物 を 含 む 広 義 の リ ン酸 を 示 す が 、 好

ま し くは 、 オ ル ト リ ン酸 で あ り、 一 般 的 に は 、 7 5 % ~ 8 5 % の リ ン酸 水 溶

液 の 形 態 で 配 合 さ れ る。

上 記 リ ン酸 塩 と して は 、 リ ン酸 二 水 素 ナ ト リ ウ ム 等 、 そ の 水 溶 液 が 弱 酸 性

を 示 す リ ン酸 塩 の 使 用 が 好 ま しい 。

上 記 リ ン酸 及 び / ま た は リ ン酸 塩 は 、 リ ン酸 ま た は リ ン酸 塩 の 何 れ か の 配

合 で あ れ ば よ い が 、 両 者 を 配 合 して も よ い 。

更 に 、 上 記 有 機 酸 は 、 ク エ ン酸 、 酢 酸 、 乳 酸 等 の カ ル ボ ン酸 が 好 ま しい 。

[001 2 ] そ して 、 上 記 反 応 生 成 液 は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学

種 と、 リ ン酸 及 び / ま た は リ ン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 と の 混 合 に よ っ て 、 所

定 の 化 学 反 応 、 化 学 変 化 等 の 反 応 が 生 じて な る も の で あ る 。

な お、 上 記 反 応 と は、 主 に、 原 料 成 分 の うち の 1 以 上 の 化 学 物 質 、 成 分 、

化 学 種 が別 の 化 学 物 質 、 成 分 、 化 学 種 に変 化 す る化 学 反 応 、 化 学 変 化 の こ と

を 示 し、 化 学 物 質 、 成 分 、 化 学 種 の 結 合 や 結 合 の 切 断 、 電 子 の 放 出 や 取 り込

み 、 溶 媒 が 溶 質 に溶 け る変 化 を含 む 広 義 の 化 学 反 応 、 化 学 変 化 の こ とで あ る
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[001 3 ] 上 記 乾 燥 は、 前 記 反 応 生 成 液 の水 分 (
液 体 分 ) の 蒸 発 、 除 去 に よ り固 体 状

の水 素 発 生剤 を生 じ (
析 出 ) さ せ る 処 理 で あ り、 例 え ば 、 真 空 凍 結 乾 燥 、 真

空 乾 燥 、 噴 霧 乾 燥 、 高 周 波 乾 燥 、 赤 外 線 乾 燥 等 に よ り前 記 反 応 生 成 液 の 水 分


液 体 分 ) を 除 去 して 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 を 得 る こ と が で き る 。

[0014] 請 求 項 2 の発 明 の水 素 発 生 剤 は、 請 求 項 1 の構 成 に お い て、 前 記 反 応 生 成

液 は、 前 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 前 記 リ ン酸 及

び/ ま た は リ ン酸 塩 と、 前 記 有 機 酸 と、 前 記 水 と の 組 み 合 わ せ に 対 し、 更 に

、 炭 酸 塩 、 金 属 塩 及 び ア ル カ リの う ち の 何 れ か 1 種 以 上 が 添 加 さ れ て な る も

の で あ る。

[001 5] 上 記 炭 酸 塩 は 、 炭 酸 カ ル シ ウ ム 、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 等 が 好 ま しい 。

上 記 金 属 塩 は、 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 、 塩 化 カ ル シ ウ ム 、 塩 化 ナ トリウ ム 等 が

好 ま しい 。

上 記 ア ル カ リは 、 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 、 水 酸 化 カ リ ウ ム 、 水 酸 化 カ ル シ ウ ム

等 が 好 ま しい 。

[001 6 ] 請 求 項 3 の発 明 の水 素 発 生 剤 は、 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の

化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 水 と の 反 応 で 得 た 反 応

生 成 液 の 水 分 を 乾 燥 に よ り除 去 す る こ と で 得 られ た 固 体 状 の も の で あ る 。

[001 7 ] こ こで、 上 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の 化 学 種 とは、 原 材 料


原 料 ) と して の 、 例 え ば 、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 に 特

定 さ れ る も の で は な く、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 の 形 態 で

供 給 さ れ た 、 例 え ば 、 マ グ ネ シ ウ ム の イ オ ン、 ラ ジ カ ル 、 原 子 、 原 子 団 、 元

素 、 化 合 物 等 を 包 括 して 示 す も の で あ る 。 マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 ま た は カ ル

シ ウム の化 学 種 の何 れ か の含 有 で あ れ ば よ い が、 マ グ ネ シ ウム及 び カル シ ウ

ム の 化 学 種 は、 マ グ ネ シ ウム の 化 学 種 及 び カル シ ウム の 化 学 種 の 両 方 を含 有

して も よ い し、 マ グ ネ シ ウ ム と カ ル シ ウ ム の 複 合 化 学 種 で あ っ て も よ い 。 マ

グ ネ シ ウム の 化 学 種 や カル シ ウム の 化 学 種 の うち の複 数 の 化 学 種 の 含 有 で あ

って も よ い。
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[001 8] 上 記 有 機 酸 は 、 ク エ ン酸 、 酢 酸 、 乳 酸 等 の カ ル ボ ン酸 が 好 ま しい 。

上 記 炭 酸 塩 は 、 炭 酸 カ ル シ ウ ム 、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 等 が 好 ま しい 。

上 記 金 属 塩 は 、 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 、 塩 化 カ ル シ ウ ム 、 塩 化 ナ トリウ ム 等 が

好 ま しい 。

上記炭酸塩及び/ また は金 属 塩 は、 炭 酸 塩 また は金 属 塩 の何 れ か の 配 合 で

あ れ ば よ い が 、 両 者 を 配 合 して も よ い 。

[001 9] そ して 、 上 記 反 応 生 成 液 は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学

種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 水 と の 混 合 に よ っ て 、 所 定

の 化 学 反 応 、 化 学 変 化 等 の 反 応 が 生 じて な る も の で あ る。

な お 、 上 記 反 応 と は 、 主 に、 原 料 成 分 の う ち の 1 以 上 の 化 学 物 質 、 成 分 、

化 学 種 が別 の 化 学 物 質 、 成 分 、 化 学 種 に変 化 す る化 学 反 応 、 化 学 変 化 の こ と

を 示 し、 化 学 物 質 、 成 分 、 化 学 種 の 結 合 や 結 合 の 切 断 、 電 子 の 放 出 や 取 り込

み 、 溶 媒 が 溶 質 に溶 け る 変 化 を 含 む 広 義 の 化 学 反 応 、 化 学 変 化 の こ と で あ る

[0020] 上 記 乾 燥 は、 前 記 反 応 生 成 液 の水 分 (
液 体 分 ) の 蒸 発 、 除 去 に よ り固 体 状

の水 素 発 生剤 を生 じ (
析 出 ) さ せ る 処 理 で あ り、 例 え ば 、 真 空 凍 結 乾 燥 、 真

空 乾 燥 、 噴 霧 乾 燥 、 高 周 波 乾 燥 、 赤 外 線 乾 燥 等 に よ り前 記 反 応 生 成 液 の 水 分


液 体 分 ) を 除 去 して 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 を得 る こ と が で き る。

[0021 ] 請 求 項 4 の発 明 の水 素 発 生 剤 は、 請 求 項 3 の構 成 に お い て、 前 記 反 応 生 成

液 は、 前 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 前 記 有 機 酸 と

、前記炭酸塩及び/ ま た は 金 属 塩 と、 前 記 水 と の 組 み 合 わ せ に 対 し、 更 に、

ア ル カ リが 添 加 さ れ て な る も の で あ る。

こ こ で 、 上 記 ア ル カ リは 、 水 酸 化 ナ トリウ ム 、 水 酸 化 カ リウ ム 、 水 酸 化 力

ル シ ウ ム 等 が 好 ま しい 。

[0022] 請 求 項 5 の発 明 の水 素 発 生 剤 は、 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の

化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、

ア ル カ リ と、 水 と の 反 応 で 得 た 反 応 生 成 液 の 水 分 を乾 燥 に よ り除 去 す る こ と

で 得 られ た 固 体 状 の も の で あ る。
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[0023] こ こで、 上 記 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 とは、 原 材料


原料 ) と して の、 例 え ば、 マ グネ シ ウム化合 物 、 カル シ ウム化合 物 等 に特

定 され る もの で はな く、 マ グネ シ ウム化合 物 、 カル シ ウム化合 物 等 の形 態 で

供 給 され た、 例 え ば、 マ グネ シ ウム の イオ ン、 ラジ カル、 原 子、 原 子 団、 元

素、 化合 物 等 を包括 して示 す もの で あ る。 マ グネ シ ウム の化学 種 また は カル

シ ウム の化学 種 の何 れ か の含有 で あ れ ば よいが、 マ グネ シ ウム及 び カル シ ウ

ム の化学 種 は、 マ グネ シ ウム の化学 種 及 び カル シ ウム の化学 種 の両 方 を含有

して もよい し、 マ グネ シ ウム とカル シ ウム の複 合 化学 種 で あ って もよい。 マ

グネ シ ウム の化学 種 や カル シ ウム の化学 種 の うち の複 数 の化学 種 の含有 で あ

って もよい。

[0024] 上 記 リン酸 は、 リン酸 類 に属 す る化合 物 を含 む広義 の リン酸 を示 す が、 好

ま しくは、 オル トリン酸 で あ り、 一般 的 には、 7 5 % ~ 8 5 % の リン酸 水 溶

液 の形 態 で配合 され る。

上 記 リン酸 塩 と して は、 リン酸 二水 素 ナ トリウム等、 そ の水 溶 液 が弱酸 性

を示 す リン酸 塩 の使 用 が好 ま しい。

上 記 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 は、 リン酸 また は リン酸 塩 の何 れ か の配

合 で あ れ ば よいが、 両者 を配合 して もよい。

上 記炭 酸 塩 は、 炭 酸 カル シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウム等 が好 ま しい。

上 記 金 属塩 は、 塩 化 マ グネ シ ウム、 塩 化 カル シ ウム、 塩 化 ナ トリウム等 が

好 ま しい。

上 記炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 は、 炭 酸 塩 また は金 属塩 の何 れ か の配合 で

あ れ ば よいが、 両者 を配合 して もよい。

上 記 アル カ リは、 水 酸 化 ナ トリウム、 水 酸 化 カ リウム、 水 酸 化 カル シ ウム

等 が好 ま しい。

[0025] そ して、 上 記 反 応 生成 液 は、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学

種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 アル

カ リと、 水 との混 合 に よ って、 所 定 の化学 反 応、 化学 変 化 等 の反 応 が生 じて

な る もの で あ る。
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な お、 上 記 反 応 とは、 主 に、 原料 成 分 の うち の 1 以 上 の化学 物 質、 成 分、

化学 種 が別 の化学 物 質、 成 分、 化学 種 に変 化 す る化学 反 応、 化学 変 化 の こ と

を示 し、 化学 物 質、 成 分、 化学 種 の結合 や結合 の切 断、 電子 の放 出や取 り込

み、 溶 媒 が溶 質 に溶 け る変 化 を含 む広義 の化学 反 応、 化学 変 化 の こ とで あ る

[0026] 上 記乾 燥 は、 前 記 反 応 生成 液 の水 分 (
液 体 分 ) の蒸発 、 除去 に よ り固体状

の水 素発 生剤 を生 じ (
析 出) させ る処理 で あ り、 例 え ば、 真 空 凍 結乾 燥 、 真

空乾 燥 、 噴霧 乾 燥 、 高周 波乾 燥 、 赤 外線乾 燥 等 に よ り前 記 反 応 生成 液 の水 分


液 体 分 ) を除去 して 固体状 の水 素発 生剤 を得 る こ とが で きる。

[0027] 請 求項 6 の発 明 の水 素発 生剤 は、 請 求項 1 乃至 請 求項 5 の何 れ か 1 つ の構

成 にお いて、 前 記 反 応 生成 液 は、 前 記乾 燥 前 に、 陽極 及 び 陰極 の 電極 が浸 潰

され て前 記 陽極 及 び前 記 陰極 の前 記 電極 間 に電圧 が 印加 され て な る もの で あ

る。

[0028] 上 記 電圧 印加 は、 前 記乾 燥 前 で あ って、 所 定 の原 材料 を混 合 した混 合 液 に

陰極 及 び 陽極 を浸 潰 し、 そ の両極 を繫 ぐ直流 電源 に よ り直流 電圧 を印加 す る

こ とに よ り行 わ れ る。 この と きの陰極 及 び 陽極 の 電圧 は、 例 え ば、 水 の 電気

分解 に適 した値 に設 定 され る。

[0029] 請 求項 7 の発 明 の水 素発 生剤 は、 請 求項 1 乃至 請 求項 6 の何 れ か 1 つ の構

成 にお いて、 前 記 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 は、 酸 化 マ

グネ シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウム の

何 れ か 1 種 以 上 で あ る もの で あ る。 必 ず しも これ らの うち の 1 種 に限定 され

る こ とな く、 複 数 種 で あ って もよい。

[0030] 請 求項 8 の発 明 の水 素発 生剤 は、 請 求項 1 乃至 請 求項 7 の何 れ か 1 つ の構

成 にお いて、 前 記 反 応 生成 液 の乾 燥 は、 真 空 凍 結乾 燥 で あ る もの で あ る。

上 記真 空 凍 結乾 燥 とは、 通 常、 反 応 生成 液 を凍 結 し、 そ の後 、 凍 結状 態 に

あ る反 応 生成 液 の水 分 を減 圧 した真 空 下 で昇 華 させ る こ とに よ って乾 燥 す る

もの で あ る。 即 ち、 反 応 生成 液 に含 まれ る水 を凍 結 させ て、 昇 華 にて除去 す

る もの で あ る。 この と きの凍 結 方 法 と して は、 例 え ば、 冷 媒 (
例 え ば、 液 体
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窒 素 、 ドラ イ ア イ ス 等 ) 中 に反 応 生 成 液 を 入 れ て 凍 結 させ る方 法 、 反 応 生 成

液 を減 圧 下 で 凍 結 させ る方 法 、 冷 凍 設 備 等 の 低 温 雰 囲 気 下 で 反 応 生 成 液 を凍

結 させ る方 法 等 が あ り、 反 応 生 成 液 を低 温 状 態 に して 凍 結 で きれ ば よ い。 好

例 え ば、 _ 5 0 °〇か ら 一 1 0 °〇の 範 囲 内 ) で 反 応
ま し くは、 低 温 雰 囲 気 下 (

生 成 液 を凍 結 させ る。

[0031 ] 請 求 項 9 の 発 明 の 水 素 発 生 剤 は、 請 求 項 1 乃 至 請 求 項 8 の 何 れ か 1 つ の 構

成 に お い て 、 粉 体 で あ る も の で あ る。

こ こで 、 上 記 粉 体 は、 粉 状 、 粒 状 を 問 わ ず 、 即 ち 、 粉 体 の 大 き さ は、 粒 体

との 間 に境 界 が 存 在 す る も の で は な く、 ま た 、 形 状 、 粒 径 、 粒 度 分 布 を 問 う

も の で な く、 広 く微 細 な 粒 子 の 集 合 体 で あ る 固 体 状 物 を意 味 す る。

[0032] 請 求 項 1 0 の 発 明 の 水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 は、 ま ず 、 反 応 生 成 液 作 製 工 程

にて マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / また は

リン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 と を反 応 させ て 反 応 生 成 液 を作 製 し、 次 い で 、 乾

燥 工 程 に て 前 記 反 応 生 成 液 を乾 燥 させ て 前 記 反 応 生 成 液 の 水 分 を蒸 発 させ る

も の で あ る。

[0033] こ こで 、 上 記 反 応 生 成 液 作 製 工 程 は、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウ

ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 と を反 応 させ

て 反 応 生 成 液 を作 製 す る工 程 で あ る。

上 記 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と は、 原 材 料 (
原料 )

と して の 、 例 え ば、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 に特 定 さ れ る

も の で は な く、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 の 形 態 で 供 給 さ れ

た 、 例 え ば、 マ グ ネ シ ウ ム の イ オ ン、 ラ ジ カ ル 、 原 子 、 原 子 団 、 元 素 、 化 合

物 等 を包 括 して 示 す も の で あ る。 マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 ま た は カ ル シ ウ ム の

化 学 種 の何 れ か の含 有 で あ れ ば よ い が、 マ グ ネ シ ウム及 び カル シ ウム の化 学

種 は、 マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 及 び カ ル シ ウ ム の 化 学 種 の 両 方 を含 有 して も よ

い し、 マ グ ネ シ ウ ム と カ ル シ ウ ム の 複 合 化 学 種 で あ って も よ い。 マ グ ネ シ ウ

ム の 化 学 種 や カ ル シ ウ ム の 化 学 種 の うち の 複 数 の 化 学 種 の 含 有 で あ つて も よ

い。
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[0034] 上 記 リン酸 は、 リン酸 類 に属 す る化合 物 を含 む広義 の リン酸 を示 す が、 好

ま しくは、 オル トリン酸 で あ り、 一般 的 には、 7 5 % ~ 8 5 % の リン酸 水 溶

液 が配合 され る。

上 記 リン酸 塩 と して は、 リン酸 二水 素 ナ トリウム等、 そ の水 溶 液 が弱酸 性

を示 す リン酸 塩 の使 用 が好 ま しい。

上 記 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 は、 リン酸 また は リン酸 塩 の何 れ か の配

合 で あ れ ば よいが、 両者 を配合 して もよい。

更 に、 上 記有機 酸 は、 クエ ン酸 、 酢酸 、 乳 酸 等 の カル ボ ン酸 が好 ま しい。

[0035] そ して、 上 記 反 応 生成 液 は、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学

種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 有機 酸 と、 水 との混 合 に よ って、 所

定 の化学 反 応、 化学 変 化 等 の反 応 が生 じて な る もの で あ る。

な お、 上 記 反 応 とは、 主 に、 原料 成 分 の うち の 1 以 上 の化学 物 質、 成 分、

化学 種 が別 の化学 物 質、 成 分、 化学 種 に変 化 す る化学 反 応、 化学 変 化 の こ と

を示 し、 化学 物 質、 成 分、 化学 種 の結合 や結合 の切 断、 電子 の放 出や取 り込

み、 溶 媒 が溶 質 に溶 け る変 化 を含 む広義 の化学 反 応、 化学 変 化 の こ とで あ る

[0036] また、 上 記乾 燥 工程 は、 前 記 反 応 生成 液 の水 分 (
液 体 分 ) の蒸発 、 除去 に

よ り固体状 の水 素発 生剤 を生 じ (
析 出) させ る処理 工程 で あ り、 例 え ば、 真

空 凍 結乾 燥 、 真 空乾 燥 、 噴霧 乾 燥 、 高周 波乾 燥 、 赤 外線乾 燥 等 に よ り前 記 反

応 生成 液 の水 分 (
液 体 分 ) を除去 して 固体状 の水 素発 生剤 を得 る こ とが で き

る。

[0037] 請 求項 1 1 の発 明 の水 素発 生剤 の製 造 方 法 は、 請 求項 1 0 の構 成 にお いて

、 前 記 反 応 生成 液 は、 前 記 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と

、 前 記 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 前 記有機 酸 と、 前 記水 との組 み合 わ

せ に対 し、 更 に、 炭 酸 塩 、 金 属塩 及 び アル カ リの うち の何 れ か 1 種 以 上 が添

加 され て な る もの で あ る。

[0038] 上 記炭 酸 塩 は、 炭 酸 カル シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウム等 が好 ま しい。

上 記 金 属塩 は、 塩 化 マ グネ シ ウム、 塩 化 カル シ ウム、 塩 化 ナ トリウム等 が


\¥0 2020/026519 10 卩(
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好 ま しい。

上 記 アル カ リは、 水 酸 化 ナ トリウ ム 、 水 酸 化 カ リウ ム 、 水 酸 化 カ ル シ ウ ム

等 が 好 ま しい。

[0039] 請 求 項 1 2 の 発 明 の 水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 は、 ま ず 、 反 応 生 成 液 作 製 工 程

にて マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸 塩 及

び/ ま た は 金 属 塩 と、 水 と を反 応 させ て 反 応 生 成 液 を作 製 し、 次 い で 、 乾 燥

工 程 に て 前 記 反 応 生 成 液 を乾 燥 させ て 前 記 反 応 生 成 液 の 水 分 を蒸 発 させ る も

の で あ る。

[0040] こ こで 、 上 記 反 応 生 成 液 作 製 工 程 は、 反 応 生 成 液 作 製 工 程 に て マ グ ネ シ ウ

ム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属

塩 と、 水 と を反 応 させ て 反 応 生 成 液 を作 製 す る工 程 で あ る。

上 記 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と は、 原 材 料 (
原料 )

と して の 、 例 え ば、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 に特 定 さ れ る

も の で は な く、 マ グ ネ シ ウ ム 化 合 物 、 カ ル シ ウ ム 化 合 物 等 の 形 態 で 供 給 さ れ

た 、 例 え ば、 マ グ ネ シ ウ ム の イ オ ン、 ラ ジ カ ル 、 原 子 、 原 子 団 、 元 素 、 化 合

物 等 を包 括 して 示 す も の で あ る。 マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 ま た は カ ル シ ウ ム の

化 学 種 の何 れ か の含 有 で あ れ ば よ い が、 マ グ ネ シ ウム及 び カル シ ウム の化 学

種 は、 マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 及 び カ ル シ ウ ム の 化 学 種 の 両 方 を含 有 して も よ

い し、 マ グ ネ シ ウ ム と カ ル シ ウ ム の 複 合 化 学 種 で あ って も よ い。 マ グ ネ シ ウ

ム の 化 学 種 や カ ル シ ウ ム の 化 学 種 の うち の 複 数 の 化 学 種 の 含 有 で あ って も よ

い。

[0041 ] 上 記 有 機 酸 は、 ク エ ン酸 、 酢 酸 、 乳 酸 等 の カ ル ボ ン酸 が 好 ま しい。

上 記 炭 酸 塩 は、 炭 酸 カ ル シ ウ ム 、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 等 が 好 ま しい。

上 記 金 属 塩 は、 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 、 塩 化 カ ル シ ウ ム 、 塩 化 ナ トリウ ム 等 が

好 ま しい。

上記炭酸塩 及び/ ま た は 金 属 塩 は、 炭 酸 塩 ま た は 金 属 塩 の 何 れ か の 配 合 で

あ れ ば よ い が 、 両 者 を配 合 して も よ い。

[0042] そ して 、 上 記 反 応 生 成 液 は、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学
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種 と、 有機 酸 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 水 との混 合 に よ って、 所 定

の化学 反 応、 化学 変 化 等 の反 応 が生 じて な る もの で あ る。

な お、 上 記 反 応 とは、 主 に、 原料 成 分 の うち の 1 以 上 の化学 物 質、 成 分、

化学 種 が別 の化学 物 質、 成 分、 化学 種 に変 化 す る化学 反 応、 化学 変 化 の こ と

を示 し、 化学 物 質、 成 分、 化学 種 の結合 や結合 の切 断、 電子 の放 出や取 り込

み、 溶 媒 が溶 質 に溶 け る変 化 を含 む広義 の化学 反 応、 化学 変 化 の こ とで あ る

[0043] また、 上 記乾 燥 工程 は、 前 記 反 応 生成 液 の水 分 (
液 体 分 ) の蒸発 、 除去 に

よ り固体状 の水 素発 生剤 を生 じ (
析 出) させ る処理 工程 で あ り、 例 え ば、 真

空 凍 結乾 燥 、 真 空乾 燥 、 噴霧 乾 燥 、 高周 波乾 燥 、 赤 外線乾 燥 等 に よ り前 記 反

応 生成 液 の水 分 (
液 体 分 ) を除去 して 固体状 の水 素発 生剤 を得 る こ とが で き

る。

[0044] 請 求項 1 3 の発 明 の水 素発 生剤 の製 造 方 法 は、 請 求項 1 2 の構 成 にお いて

、 前 記 反 応 生成 液 は、 前 記 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と

、 前 記有機 酸 と、 前 記炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 前 記水 との組 み合 わせ

に対 し、 更 に、 アル カ リが添加 され て な る もの で あ る。

こ こで、 上 記 アル カ リは、 水 酸 化 ナ トリウム、 水 酸 化 カ リウム、 水 酸 化 力

ル シ ウム等 が好 ま しい。

[0045] 請 求項 1 4 の発 明 の水 素発 生剤 の製 造 方 法 は、 まず、 反 応 生成 液 作製 工程

にて マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と、 リン酸 及 び / また は

リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 アル カ リと、 水 とを反 応 させ て

反 応 生成 液 を作製 し、 次 いで、 乾 燥 工程 にて前 記 反 応 生成 液 を乾 燥 させ て前

記 反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 させ る もの で あ る。

[0046] こ こで、 上 記 反 応 生成 液 作製 工程 は、 反 応 生成 液 作製 工程 にて マ グネ シ ウ

ム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 炭

酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 アル カ リと、 水 とを反 応 させ て反 応 生成 液 を作

製 す る工程 で あ る。

上 記 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 とは、 原 材料 (


原料 )
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と して の、 例 え ば、 マ グネ シ ウム化合 物 、 カル シ ウム化合 物 等 に特 定 され る

もの で はな く、 マ グネ シ ウム化合 物 、 カル シ ウム化合 物 等 の形 態 で供 給 され

た、 例 え ば、 マ グネ シ ウム の イオ ン、 ラジ カル、 原 子、 原 子 団、 元 素、 化合

物 等 を包括 して示 す もの で あ る。 マ グネ シ ウム の化学 種 また は カル シ ウム の

化学 種 の何 れ か の含有 で あ れ ば よいが、 マ グネ シ ウム及 び カル シ ウム の化学

種 は、 マ グネ シ ウム の化学 種 及 び カル シ ウム の化学 種 の両 方 を含有 して もよ

い し、 マ グネ シ ウム とカル シ ウム の複 合 化学 種 で あ って もよい。 マ グネ シ ウ

ム の化学 種 や カル シ ウム の化学 種 の うち の複 数 の化学 種 の含有 で あ って もよ

い。

[0047] 上 記 リン酸 は、 リン酸 類 に属 す る化合 物 を含 む広義 の リン酸 を示 す が、 好

ま しくは、 オル トリン酸 で あ り、 一般 的 には、 7 5 % ~ 8 5 % の リン酸 水 溶

液 の形 態 で配合 され る。

上 記 リン酸 塩 と して は、 リン酸 二水 素 ナ トリウム等、 そ の水 溶 液 が弱酸 性

を示 す リン酸 塩 の使 用 が好 ま しい。

上 記 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 は、 リン酸 また は リン酸 塩 の何 れ か の配

合 で あ れ ば よいが、 両者 を配合 して もよい。

上 記炭 酸 塩 は、 炭 酸 カル シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウム等 が好 ま しい。

上 記 金 属塩 は、 塩 化 マ グネ シ ウム、 塩 化 カル シ ウム、 塩 化 ナ トリウム等 が

好 ま しい。

上 記炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 は、 炭 酸 塩 また は金 属塩 の何 れ か の配合 で

あ れ ば よいが、 両者 を配合 して もよい。

上 記 アル カ リは、 水 酸 化 ナ トリウム、 水 酸 化 カ リウム、 水 酸 化 カル シ ウム

等 が好 ま しい。

[0048] そ して、 上 記 反 応 生成 液 は、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学

種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 アル

カ リと、 水 との混 合 に よ って、 所 定 の化学 反 応、 化学 変 化 等 の反 応 が生 じて

な る もの で あ る。

な お、 上 記 反 応 とは、 主 に、 原料 成 分 の うち の 1 以 上 の化学 物 質、 成 分、
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化 学 種 が 別 の 化 学 物 質 、 成 分 、 化 学 種 に変 化 す る化 学 反 応 、 化 学 変 化 の こ と

を示 し、 化 学 物 質 、 成 分 、 化 学 種 の 結 合 や 結 合 の 切 断 、 電 子 の 放 出 や 取 り込

み 、 溶 媒 が 溶 質 に溶 け る変 化 を含 む 広 義 の 化 学 反 応 、 化 学 変 化 の こ とで あ る

[0049] ま た 、 上 記 乾 燥 工 程 は、 前 記 反 応 生 成 液 の 水 分 (
液 体 分 ) の蒸発 、 除去 に

よ り固 体 状 の 水 素 発 生 剤 を 生 じ (
析 出 ) させ る処 理 工 程 で あ り、 例 え ば、 真

空 凍 結 乾 燥 、 真 空 乾 燥 、 噴 霧 乾 燥 、 高 周 波 乾 燥 、 赤 外 線 乾 燥 等 に よ り前 記 反

応 生成 液 の水 分 (
液 体 分 ) を 除 去 して 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 を得 る こ とが で き

る。

[0050] 請 求 項 1 5 の 発 明 の 水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 は、 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 4

の何 れ か 1 つ の構 成 に お い て、 前 記 反 応 生成 液 作製 工 程 の前 記 反 応 生成 液 は

、 陽 極 及 び 陰 極 の 電極 が 浸 潰 さ れ て 前 記 陽 極 及 び 前 記 陰 極 の 前 記 電極 間 に 電

圧 が 印 加 さ れ て な る も の で あ る。

[0051 ] 上 記 電 圧 印 加 は、 所 定 の 原 材 料 を混 合 した 混 合 液 に 陰 極 及 び 陽 極 を浸 潰 し

、 そ の 両 極 を繫 ぐ直 流 電 源 に よ り直 流 電 圧 を 印 加 す る こ と に よ り行 わ れ る。

この と きの 陰 極 及 び 陽 極 の 電 圧 は、 例 え ば、 水 の 電 気 分 解 に適 した 値 に設 定

さ れ る。

[0052] 請 求 項 1 6 の 発 明 の 水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 は、 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 5

の何 れ か 1 つ の構 成 に お い て、 前 記 マ グ ネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の

化 学 種 は、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 、 炭 酸 カ ル シ ウ ム ま た は水

酸 化 カ ル シ ウ ム の 何 れ か 1 種 以 上 で あ る も の で あ る。 必 ず しも これ らの うち

の 1 種 に 限 定 さ れ る こ とな く、 複 数 種 で あ って も よ い。

[0053] 請 求 項 1 7 の 発 明 の 水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 は、 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 6

の 何 れ か 1 つ の 構 成 に お い て 、 前 記 乾 燥 工 程 に お け る前 記 反 応 生 成 液 の 乾 燥

は、 真 空 凍 結 乾 燥 で あ る も の で あ る。

上 記 真 空 凍 結 乾 燥 と は、 通 常 、 反 応 生 成 液 を凍 結 し、 そ の 後 、 凍 結 状 態 に

あ る反 応 生 成 液 の 水 分 を減 圧 した 真 空 下 で 昇 華 させ る こ と に よ って 乾 燥 す る

も の で あ る。 即 ち 、 反 応 生 成 液 に含 ま れ る水 を凍 結 させ て 、 昇 華 に て 除 去 す
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る もの で あ る。 この と きの凍 結 方 法 と して は、 例 え ば、 冷 媒 (
例 え ば、 液 体

窒 素、 ドライ アイス等 ) 中 に反 応 生成 液 を入 れ て凍 結 させ る方 法、 反 応 生成

液 を減 圧 下 で凍 結 させ る方 法、 冷 凍 設備 等 の低 温 雰 囲気 下 で反 応 生成 液 を凍

結 させ る方 法 等 が あ り、 反 応 生成 液 を低 温状 態 に し、 反 応 生成 液 を凍 結 で き

例 え ば、 _ 5 0 °〇か ら一 1 0 °〇の範
れ ば よい。 好 ま しくは、 低 温 雰 囲気 下 (

囲 内) で反 応 生成 液 を凍 結 させ る。
[0054] 請 求項 1 8 の発 明 の水 素発 生剤 の製 造 方 法 は、 請 求項 1 0 乃至 請 求項 1 7

の何 れ か 1 つ の構 成 にお いて、 前 記乾 燥 工程 で得 られ た 固体物 を粉砕 し、 篩

過 し所 定粒 度 の粉 体 とす る整 粒 工程 を具 備 す る もの で あ る。

こ こで、 上 記整 粒 工程 は、 前 記乾 燥 工程 で得 られ た 固体物 を粉砕 し、 篩 過

し、 例 え ば、 所 定粒 度 の粉 体 と して、 均 一 な粒 子径 分布 とす る微 細 均 一化 処

理 で あ る。

上 記粉 体 は、 粉 状 、 粒 状 を問わ ず、 即 ち、 粉 体 の大 きさは、 粒 体 との 間 に

境 界 が存 在 す る もの で はな く、 また、 形 状 、 粒 径 、 粒 度 分布 を問 うもの で も

な く、 広 く微 細 な粒 子 の集 合 体 で あ る固体状 物 を意 味 す る。

発 明 の効果
[0055] 請 求項 1 の発 明 に係 る水 素発 生剤 は、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウ

ム の化学 種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 有機 酸 と、 水 とが反 応 して

な る反 応 生成 液 の水 分 を乾 燥 に よ り除去 して な る もの で あ る。

[0056] 本発 明者 らは、 鋭 意 実験 研 究 の結 果、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウ

ム の化学 種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 有機 酸 と、 水 との混 合 反 応

で得 た反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 させ る と、 固体状 成 分 が得 られ る こ とを見 出

し、 この 固体状 成 分 を天 然水 等 の水 に溶 解 させ て溶 存水 素 量 を測 定 した と こ

ろ、 高濃 度 の溶 存水 素 が検 出 され、 しか も、 長 い間水 素 が発 生 す る こ とを確

認 し、 この知 見 に基 づ いて本発 明 を完成 させ た もの で あ る。

[0057] 即 ち、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 有機 酸 と、 水 とを反 応 させ て な る反 応 生成 液 を乾 燥 させ、

反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 、 除去 す る こ とで得 られ た 固体状 の水 素発 生剤 に よ


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れ ば、 水 分 等 の 接 触 に よ り長 い 間 多 量 の 水 素 を発 生 させ る こ とが で き る。 ま

た 、 固 体 で あ る か ら汎 用 性 も高 くな る。

[0058] 請 求 項 2 の 発 明 に係 る水 素 発 生 剤 に よ れ ば、 前 記 反 応 生 成 液 は、 前 記 マ グ

ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と前 記 リン酸 及 び / ま た は リン酸

塩 と前 記 有 機 酸 と前 記 水 との 組 み 合 わ せ に対 し、 更 に、 炭 酸 塩 、 金 属 塩 及 び

アル カ リの うち の 何 れ か 1 種 以 上 が 添 加 さ れ て な る も の で あ る。

[0059] 本 発 明 者 らは、 鋭 意 実 験 研 究 の 結 果 、 前 記 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル

シ ウ ム の 化 学 種 と前 記 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 と前 記 有 機 酸 と前 記 水 と

の 組 み 合 わ せ に対 し、 更 に、 炭 酸 塩 、 金 属 塩 及 び アル カ リの うち の 何 れ か 1

種 以 上 が 添 加 さ れ て な る反 応 生 成 液 の 水 分 を蒸 発 、 除 去 す る こ とで 得 られ た

固 体 状 の 水 素 発 生 剤 に つ い て 、 天 然 水 等 に溶 解 させ て 溶 存 水 素 量 を測 定 した

と こ ろ、 炭 酸 塩 、 金 属 塩 及 び アル カ リの うち の 何 れ か 1 種 以 上 を添 加 した こ

とで 、 溶 存 水 素 濃 度 が 増 大 し、 しか も、 よ り長 い 間 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が検 出

さ れ る こ と を 見 出 し、 この 知 見 に基 づ い て 本 発 明 を 完 成 させ た も の で あ る。

よ って 、 請 求 項 1 に記 載 の 効 果 に加 え て 、 水 素 発 生 量 を 高 め る こ とが 可 能

で あ る。

[0060] 請 求 項 3 の 発 明 に係 る水 素 発 生 剤 は、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウ

ム の 化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 水 とが 反 応 して な

る反 応 生 成 液 の 水 分 を乾 燥 に よ り除 去 して な る も の で あ る。

[0061 ] 本 発 明 者 らは、 鋭 意 実 験 研 究 の 結 果 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウ

ム の 化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 水 と を混 合 反 応 し

て 得 た 反 応 生 成 液 の 水 分 を蒸 発 させ る と、 固 体 状 成 分 が 得 られ る こ と を 見 出

し、 この 固 体 状 成 分 を天 然 水 等 の 水 に溶 解 させ て 溶 存 水 素 量 を測 定 した と こ

ろ、 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が検 出 さ れ 、 しか も、 長 い 間 水 素 が 発 生 す る こ と を確

認 し、 この 知 見 に基 づ い て 本 発 明 を 完 成 させ た も の で あ る。

[0062] 即 ち、 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸

塩及び/ ま た は 金 属 塩 と、 水 と を反 応 させ て な る反 応 生 成 液 を乾 燥 させ 反 応

生 成 液 の 水 分 を蒸 発 、 除 去 す る こ とで 得 られ た 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 に よ れ ば
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、 水 分 の接 触 に よ り長 い間多 量 の水 素 を発 生 させ る こ とが で きる。 また、 固

体 で あ るか ら汎 用性 も高 くな る。

[0063] 請 求項 4 の発 明 に係 る水 素発 生剤 に よれ ば、 前 記 反 応 生成 液 は、 前 記 マ グ

ネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と、 前 記有機 酸 と、 前 記炭 酸 塩 及

び / また は金 属塩 と、 前 記水 との組 み合 わせ に対 し、 更 に、 アル カ リが添加

され て な る もの で あ る。

[0064] 本発 明者 らは、 鋭 意 実験 研 究 の結 果、 前 記 マ グネ シ ウム及 び / また は カル

シ ウム の化学 種 、 前 記有機 酸 、 前 記炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 、 及 び前 記水

に対 し、 更 に、 アル カ リが添加 され て な る反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 、 除去 す

る こ とで得 られ た 固体状 の水 素発 生剤 につ いて、 天 然水 等 の水 に溶 解 させ て

溶 存水 素 量 を測 定 した と ころ、 アル カ リの添加 に よ って溶 存水 素濃 度 が増 大

し、 しか も、 よ り長 い間高濃 度 の溶 存水 素 が検 出 され る こ とを見 出 し、 この

知 見 に基 づ いて本発 明 を完成 させ た もの で あ る。

よ って、 請 求項 3 に記載 の効 果 に加 えて、 水 素発 生量 を高 め る こ とが可 能

で あ る。

[0065] 請 求項 5 の発 明 に係 る水 素発 生剤 は、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウ

ム の化学 種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩

と、 アル カ リと、 水 とが反 応 して な る反 応 生成 液 の水 分 を乾 燥 に よ り除去 し

て な る もの で あ る。

[0066] 本発 明者 らは、 鋭 意 実験 研 究 の結 果、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウ

ム の化学 種 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩

と、 アル カ リと、 水 との混 合 反 応 で得 た反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 させ る と、

固体状 成 分 が得 られ る こ とを見 出 し、 この 固体状 成 分 を天 然水 等 の水 に溶 解

させ て溶 存水 素 量 を測 定 した と ころ、 高濃 度 の溶 存水 素 が検 出 され、 しか も

、 長 い間水 素 が発 生 す る こ とを確 認 し、 この知 見 に基 づ いて本発 明 を完成 さ

せ た もの で あ る。

[0067] 即 ち、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 アル カ リと、 水 とを反 応 さ


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せ て な る反 応 生成 液 を乾 燥 させ、 反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 、 除去 す る こ とで

得 られ た 固体状 の水 素発 生剤 に よれ ば、 水 分 等 の接 触 に よ り長 い間多 量 の水

素 を発 生 させ る こ とが で きる。 また、 固体 で あ るか ら汎 用性 も高 くな る。

[0068] 請 求項 6 の発 明 に係 る水 素発 生剤 に よれ ば、 前 記 反 応 生成 液 は、 前 記乾 燥

前 に、 陽極 及 び 陰極 の 電極 が浸 潰 され て前 記 陽極 及 び 陰極 の 電極 間 に電圧 が

印加 され て な る もの で あ る。

本発 明者 らは、 所 定 の原 材料 を混 合 して か ら、 そ こに陽極 及 び 陰極 の 電極

を浸 漬 して陽極 及 び 陰極 の 電極 間へ 電圧 印加 す る こ とに よ り得 られ た反 応 生

成 液 の水 分 を蒸発 、 除去 して得 た 固体状 の水 素発 生剤 につ いて、 天 然水 等 の

水 に溶 解 させ て溶 存水 素 量 を測 定 した と ころ、 電圧 印加 して いな い場合 よ り

も安 定 して高濃 度 の溶 存水 素 が長 い間検 出 され る こ とを見 出 し、 この知 見 に

基 づ いて本発 明 を完成 させ た もの で あ る。

よ って、 請 求項 1 乃至 請 求項 5 の何 れ か 1 つ の効 果 に加 えて、 安 定 的 に所

定 の水 素発 生量 を得 る こ とが で きる。

[0069] 請 求項 7 の発 明 に係 る水 素発 生剤 に よれ ば、 前 記 マ グネ シ ウム及 び / また

は カル シ ウム の化学 種 は、 酸 化 マ グネ シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウム、 炭 酸 カル

シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウム の何 れ か 1 種 以 上 で あ る。

マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 の供 給源 が酸 化 マ グネ シ ウ

ム、 炭 酸 マ グネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウム の何 れ か に

由来 す る もの で あ れ ば、 安価 で入手 の容 易 な材料 で供 給 で きる。 しか も、 酸

化 マ グネ シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウ

ム の何 れ か に由来 す るマ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 で は、

高 い収率 で 固体状 の水 素発 生剤 が得 られ る。 そ の うえ、 得 られ た水 素発 生剤

を天 然水 等 の水 に溶 解 させ て溶 存水 素濃 度 を測 定 した と きの溶 存水 素 量 の測

定値 が高 く、 か つ、 よ り安 定 的 に長 い間高濃 度 の溶 存水 素 が検 出 され る。 し

た が って、 請 求項 1 乃至 請 求項 6 の何 れ か 1 つ に記載 の効 果 に加 えて、 安 定

的 に多 量 の水 素発 生 を確 保 で きる。

[0070] 請 求項 8 の発 明 に係 る水 素発 生剤 に よれ ば、 前 記 反 応 生成 液 の乾 燥 は、 真
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空 凍 結 乾 燥 で あ る か ら、 収 率 が 高 く、 高 純 度 も確 保 さ れ 、 ま た 、 熱 的 負 荷 が

少 な くて 短 時 間 で の 乾 燥 を可 能 とす る。 した が って 、 請 求 項 1 乃 至 請 求 項 7

の 何 れ か 1 つ に記 載 の 効 果 に加 え て 、 安 定 した 品 質 を確 保 で き る。

[0071 ] 請 求 項 9 の 発 明 に係 る水 素 発 生 剤 は粉 体 で あ る か ら、 天 然 水 等 の 水 に溶 解

しや す くな る。 よ って 、 請 求 項 1 乃 至 請 求 項 8 の 何 れ か 1 つ に記 載 の 効 果 に

加 え て 、 使 い勝 手 が 良 く、 汎 用 性 を 向 上 させ る こ とが で き る。

[0072] 請 求 項 1 0 の 発 明 に係 る水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 に よ れ ば、 反 応 生 成 液 作 製

工 程 で マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / また

は リン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 と を反 応 させ て 反 応 生 成 液 を作 製 し、 乾 燥 工 程

で 前 記 反 応 生 成 液 を乾 燥 させ て 前 記 反 応 生 成 液 の 水 分 を蒸 発 させ る。 これ に

よ り固 体 状 の 水 素 発 生 剤 を得 る こ とが で き る。

[0073] 本 発 明 者 らは、 鋭 意 実 験 研 究 の 結 果 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウ

ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 との 反 応 で 得

られ た 反 応 生 成 液 の 水 分 を乾 燥 に よ り蒸 発 させ る と、 固 体 状 成 分 が 得 られ る

こ と を 見 出 し、 この 固 体 状 成 分 を天 然 水 等 の 水 に溶 解 させ て 溶 存 水 素 量 を測

定 した と こ ろ、 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が検 出 さ れ 、 しか も、 長 い 間 水 素 が 発 生 す

る こ と を確 認 し、 この 知 見 に基 づ い て 本 発 明 を 完 成 させ た も の で あ る。

[0074] 即 ち、 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 との 反 応 で 得 られ た 反 応 生 成 液 を乾 燥 させ 反

応 生 成 液 の 水 分 を 除 去 す る こ とで 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 を得 る こ とが で き る。

そ して 、 この 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 に よ れ ば、 水 分 との 接 触 に よ り長 い 間 多 量

の 水 素 を発 生 させ る こ とが で き る。 ま た 、 固 形 状 で あ る か ら汎 用 性 も高 くな

る。

[0075] 請 求 項 1 1 の 発 明 に係 る水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 に よ れ ば、 前 記 反 応 生 成 液

は、 前 記 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 前 記 リン酸 及 び

/ ま た は リン酸 塩 と、 前 記 有 機 酸 と、 前 記 水 との 組 み 合 わ せ に対 し、 更 に、

炭 酸 塩 、 金 属 塩 及 び アル カ リの うち の 何 れ か 1 種 以 上 が 添 加 さ れ て な る も の

で あ る。
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[0076] 本発 明者 らは、 鋭 意 実験 研 究 の結 果、 前 記 マ グネ シ ウム及 び / また は カル

シ ウム の化学 種 と、 前 記 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 と、 前 記有機 酸 と、 前

記水 の組 み合 わせ に対 し、 更 に、 炭 酸 塩 、 金 属塩 及 び アル カ リの うち の何 れ

か 1 種 以 上 を添加 して な る反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 、 除去 す る こ とで得 られ

た 固体状 の水 素発 生剤 につ いて、 天 然水 等 の水 に溶 解 させ て溶 存水 素 量 を測

定 した と ころ、 炭 酸 塩 、 金 属塩 及 び アル カ リの うち の何 れ か 1 種 以 上 の添加

した こ とで、 溶 存水 素濃 度 が増 大 し、 しか も、 よ り長 い間高濃 度 で溶 存水 素

が検 出 され る こ とを見 出 し、 この知 見 に基 づ いて本発 明 を完成 させ た もの で

あ る。

よ って、 請 求項 1 〇に記載 の効 果 に加 えて、 水 素発 生剤 の水 素発 生量 を高

め る こ とが可 能 で あ る。

[0077] 請 求項 1 2 の発 明 に係 る水 素発 生剤 の製 造 方 法 に よれ ば、 反 応 生成 液 作製

工程 で マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と、 有機 酸 と、 炭 酸 塩

及 び / また は金 属塩 と、 水 とを反 応 させ て反 応 生成 液 を作製 し、 乾 燥 工程 で

前 記 反 応 生成 液 を乾 燥 させ て前 記 反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 させ る。 これ に よ

り固体状 の水 素発 生剤 を得 る こ とが で きる。

[0078] 本発 明者 らは、 鋭 意 実験 研 究 の結 果、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウ

ム の化学 種 と、 有機 酸 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属塩 と、 水 との反 応 で得 た

反 応 生成 液 の水 分 を蒸発 させ る と、 固体状 成 分 が得 られ る こ とを見 出 し、 こ

の 固体状 成 分 を天 然水 等 の水 に溶 解 させ て溶 存水 素 量 を測 定 した と ころ、 高

濃 度 の溶 存水 素 が検 出 され、 しか も、 長 い間水 素 が発 生 す る こ とを確 認 し、

この知 見 に基 づ いて本発 明 を完成 させ た もの で あ る。

[0079] 即 ち、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 と、 有機 酸 と、 炭 酸

塩 及 び / また は金 属塩 と、 水 との反 応 で得 た反 応 生成 液 を乾 燥 させ 反 応 生成

液 の水 分 を除去 す る こ とで 固体状 の水 素発 生剤 を得 る こ とが で きる。 そ して

、 この 固体状 の水 素発 生剤 に よれ ば、 水 分 との接 触 に よ り長 い間多 量 の水 素

を発 生 させ る こ とが で きる。 また、 固形 状 で あ るか ら汎 用性 も高 くな る。

[0080] 請 求項 1 3 の発 明 に係 る水 素発 生剤 の製 造 方 法 に よれ ば、 前 記 反 応 生成 液
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は、 前 記 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 前 記 有 機 酸 と、

前 記炭酸塩 及び/ ま た は 金 属 塩 と、 前 記 水 との 組 み 合 わ せ に対 し、 更 に、 ア

ル カ リが 添 加 さ れ て な る も の で あ る。

[0081 ] 本 発 明 者 らは、 鋭 意 実 験 研 究 の 結 果 、 前 記 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル

シ ウム の化 学 種 、 前 記 有 機 酸 、 前 記 炭 酸 塩 及 び / また は金 属 塩 、 及 び 前 記 水

に対 し、 更 に、 アル カ リが 添 加 さ れ て な る反 応 生 成 液 の 水 分 を蒸 発 、 除 去 す

る こ とで 得 られ た 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 に つ い て 、 溶 存 水 素 濃 度 が 増 大 し、 し

か も、 よ り長 い 間 高 濃 度 で 溶 存 水 素 が 生 じる こ と を 見 出 し、 この 知 見 に基 づ

い て 本 発 明 を 完 成 させ た も の で あ る。

よ って 、 請 求 項 1 2 に記 載 の 効 果 に加 え て 、 水 素 発 生 剤 の 水 素 発 生 量 を 高

め る こ とが 可 能 で あ る。

[0082] 請 求 項 1 4 の 発 明 に係 る水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 に よ れ ば、 反 応 生 成 液 作 製

工 程 で マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / また

は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 アル カ リと、 水 と を反 応 させ

て 反 応 生 成 液 を作 製 し、 乾 燥 工 程 で 前 記 反 応 生 成 液 を乾 燥 させ て 前 記 反 応 生

成 液 の 水 分 を蒸 発 させ る。 これ に よ り固 体 状 の 水 素 発 生 剤 を得 る こ とが で き

る。

[0083] 本 発 明 者 らは、 鋭 意 実 験 研 究 の 結 果 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウ

ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / また は金 属 塩

と、 アル カ リと、 水 との 反 応 で 得 た 反 応 生 成 液 の 水 分 を乾 燥 に よ り蒸 発 させ

る と、 固 体 状 成 分 が 得 られ る こ と を 見 出 し、 この 固 体 状 成 分 を天 然 水 等 の 水

に溶 解 させ て 溶 存 水 素 量 を測 定 した と こ ろ、 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が検 出 さ れ 、

しか も、 長 い 間 水 素 が 発 生 す る こ と を確 認 し、 この 知 見 に基 づ い て 本 発 明 を

完 成 させ た も の で あ る。

[0084] 即 ち、 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 アル カ リと、 水 との 反 応 で

得 た 反 応 生 成 液 を乾 燥 させ 反 応 生 成 液 の 水 分 を 除 去 す る こ とで 固 体 状 の 水 素

発 生 剤 を得 る こ とが で き る。 そ して 、 この 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 に よ れ ば、 水
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分 との接 触 に よ り長 い間多 量 の水 素 を発 生 させ る こ とが で きる。 また、 固形

状 で あ るか ら汎 用性 も高 くな る。

[0085] 請 求項 1 5 の発 明 に係 る水 素発 生剤 の製 造 方 法 に よれ ば、 前 記 反 応 生成 液

作製 工程 の前 記 反 応 生成 液 は所 定 の原料 を混 合 した後 、 そ こに陽極 及 び 陰極

の 電極 が浸 潰 され て前 記 陽極 及 び 陰極 の 電極 間 に電圧 が 印加 され て な る もの

で あ る。

[0086] 本発 明者 らは、 所 定 の原 材料 を混 合 して か ら、 そ こに陽極 及 び 陰極 の 電極

を浸 潰 して前 記 陽極 及 び 陰極 の 電極 間 に電圧 印加 す る こ とに よ り得 た反 応 生

成 液 の水 分 を蒸発 、 除去 す る こ とで得 られ た 固体状 の水 素発 生剤 につ いて、

天 然水 等 の水 に溶 解 して溶 存水 素 量 を測 定 した と ころ、 電圧 印加 して いな い

場合 よ りも、 安 定 して高濃 度 の溶 存水 素 が長 い間検 出 され る こ とを見 出 し、

この知 見 に基 づ いて本発 明 を完成 させ た もの で あ る。

よ って、 請 求項 1 〇乃至 請 求項 1 4 の何 れ か 1 つ の効 果 に加 えて、 安 定 的

に多 くの水 素 を発 生 す る水 素発 生剤 が得 られ る。

[0087] 請 求項 1 6 の発 明 に係 る水 素発 生剤 の製 造 方 法 に よれ ば、 前 記 マ グネ シ ウ

ム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 は、 酸 化 マ グネ シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウ

ム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウム の何 れ か 1 種 以 上 で あ る。

マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 の供 給源 が酸 化 マ グネ シ ウ

ム、 炭 酸 マ グネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウム の何 れ か に

由来 す る化学 種 で あ れ ば、 安価 で入手 の容 易 な材料 で供 給 で きる。 しか も、

酸 化 マ グネ シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ

ウム の何 れ か に由来 す るマ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 で は

、 高 い収率 で 固体状 の水 素発 生剤 が得 られ る。 そ の うえ、 得 られ た水 素発 生

剤 を天 然水 等 の水 に溶 解 させ て溶 存水 素濃 度 を測 定 した と きの溶 存水 素 量 の

値 が高 く、 か つ、 よ り安 定 的 に長 く高濃 度 で溶 存水 素 が検 出 され る。 した が

って、 請 求項 1 〇乃至 請 求項 1 5 の何 れ か 1 つ に記載 の効 果 に加 えて、 安 定

的 に高 い水 素発 生量 を確 保 で きる水 素発 生剤 が得 られ る。

[0088] 請 求項 1 7 の発 明 に係 る水 素発 生剤 の製 造 方 法 に よれ ば、 前 記乾 燥 工程 に
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お け る 前 記 反 応 生 成 液 の 乾 燥 は 、 真 空 凍 結 乾 燥 で あ る か ら、 収 率 が 高 く、 高

純 度 も確 保 さ れ 、 ま た 、 熱 的 負 荷 が 少 な くて 短 時 間 で の 乾 燥 を 可 能 と す る。

した が っ て 、 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 6 の 何 れ か 1 つ に 記 載 の 効 果 に 加 え て

、 安 定 した 品 質 の 水 素 発 生 剤 が 得 ら れ る 。

[0089 ] 請 求 項 1 8 の 発 明 に係 る水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 に よ れ ば、 前 記 乾 燥 工 程 の

後 に 、 前 記 乾 燥 工 程 で 得 ら れ た 固 体 物 を 粉 砕 し、 篩 過 し、 所 定 の 粒 度 の 粉 体

と す る 整 粒 工 程 を 具 備 す る か ら、 水 素 発 生 剤 の 粉 体 を 得 る こ と が 可 能 で 、 天

然 水 等 の 水 に 溶 解 しや す く な る 。 よ っ て 、 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 7 の 何 れ

か 1 つ に 記 載 の 効 果 に 加 え て 、 使 い 勝 手 が 良 く汎 用 性 の 高 い 水 素 発 生 剤 を 得

る こ とが で き る。

図 面 の簡 単 な 説 明

[0090 ] [図 1 ]図 1 は 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に 係 る 実 施 例 1 の 水 素 発 生 剤 の 製 造 工 程 を 示

す フ ロ _ チ ヤ _ 卜で あ る 。

[図 2 ]図 2 は 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に 係 る 実 施 例 2 の 水 素 発 生 剤 の 製 造 工 程 を 示

す フ ロ _ チ ヤ _ 卜で あ る 。

[図 3 ]図 3 は 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に 係 る 実 施 例 3 の 水 素 発 生 剤 の 製 造 工 程 を 示

す フ ロ _ チ ヤ _ 卜で あ る 。

[図 4 ]図 4 は 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に 係 る 水 素 発 生 剤 を 天 然 水 に 溶 解 し て 作 製 し

た 試 料 六 1 に つ い て 溶 存 水 素 濃 度 を 経 時 的 に 測 定 した 結 果 と、 天 然 水 で 反 応

生 成 液 を 所 定 倍 率 で 希 釈 して 作 製 した 試 料 巳 1 に つ い て 溶 存 水 素 濃 度 を 経 時

的 に 測 定 した 結 果 と を 示 す グ ラ フ で あ る 。

[図 5 ]図 5 は 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に 係 る 水 素 発 生 剤 を 所 定 温 度 で 加 熱 し て か ら

天 然 水 に 溶 解 して 作 製 した 試 料 六 2 六 2 ヒに つ い て 溶 存 水 素 濃 度 を経 時

的 に 測 定 した 結 果 を 示 す グ ラ フ で あ る 。

[図 6 ]図 6 は 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に 係 る 水 素 発 生 剤 を 天 然 水 に 溶 解 後 、 所 定 温

度 で 加 熱 した 試 料 六 3 3 に つ い て 溶 存 水 素 濃 度 を 経 時 的 に 測 定 した 結 果 と、

天 然 水 で 反 応 生 成 液 を 所 定 倍 率 で 希 釈 後 、 所 定 温 度 で 加 熱 した 試 料 巳 3 3 に

つ い て 溶 存 水 素 濃 度 を 経 時 的 に 測 定 した 結 果 と を 示 す グ ラ フ で あ る 。
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卩(

[図 7 ]図 7 は 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に 係 る 水 素 発 生 剤 を 天 然 水 に 溶 解 後 、 冷 凍 し

、 解 凍 した 試 料 六 3 匕に つ い て 溶 存 水 素 濃 度 を 経 時 的 に 測 定 した 結 果 と、 天

然 水 で 反 応 生 成 液 を 所 定 倍 率 で 希 釈 後 、 冷 凍 し、 解 凍 し た 試 料 巳 3 匕に つ い

て 溶 存 水 素 濃 度 を 経 時 的 に 測 定 した 結 果 と を 示 す グ ラ フ で あ る 。

発 明 を 実 施 す る た め の 形 態

[0091 ] 以 下 、 本 発 明 の 実 施 の 形 態 に つ い て 、 図 面 を 参 照 しな が ら説 明 す る 。

な お 、 実 施 の 形 態 に お い て 、 図 示 の 同 _ 記 号 及 び 同 _ 符 号 は 、 同 _ ま た は

相 当 す る 機 能 部 分 で あ る か ら、 こ こ で は そ の 重 複 す る 詳 細 な 説 明 を 省 略 す る

[0092 ] 最 初 に 、 本 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 及 び そ の 製 造 方 法 に つ い て 説 明 す る

本 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 を 得 る に は 、 ま ず 、 水 を 含 む 所 定 の 原 料 成 分

を 混 合 して 化 学 反 応 さ せ た 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 作 製 し、 次 に 、 こ の 反 応 生 成

液 1 〇 〇 を 真 空 凍 結 乾 燥 して 反 応 生 成 液 1 〇 〇の 水 分 (液 体 分 ) を 蒸 発 さ せ

る 。 こ れ に よ り、 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 が 得 られ る 。 即 ち 、 所 定 の 反 応 生 成

液 1 〇 〇 を 真 空 凍 結 乾 燥 す る こ と で 析 出 した 固 体 成 分 が 本 実 施 の 形 態 の 水 素

発 生 剤 1 で あ る 。

[0093 ] 本 実 施 の 形 態 の 反 応 生 成 液 1 0 0 に つ い て 説 明 す る と、 本 発 明 者 ら は 、 先

ず 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リ ン酸 及 び / ま

た は リ ン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と を 各 所 定 量 で 混 合 し反 応 さ せ

た 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 作 製 し、 こ の 反 応 生 成 液 1 0 0 に つ い て 、 例 え ば 、 天

然 水 等 の 水 で 1 〇 〇 倍 希 釈 し、 念 の た め 微 生 物 等 の 繁 殖 を 防 止 す る た め に 加

熱 殺 菌 (例 え ば 、 1 2 1 °〇 で 2 分 ) し て か ら 、 初 回 の 溶 存 水 素 濃 度 を 測 定 し

、 そ の 後 、 既 存 の 一 般 的 な ペ ッ ト ボ トル に 入 れ て 密 閉 し 、 そ れ を 所 定 温 度 (

例 え ば 、 3 2 °〇 で 保 管 し、 次 の 日 以 降 も 1 日 1 回 、 溶 存 水 素 を 測 定 し た と

こ ろ、 溶 存 水 素 の 測 定 開 始 日 (初 回 ) か ら 1 〜 5 日 後 に 、 溶 存 水 素 が 検 出 さ

れ る こ と を 確 認 した 。

[0094 ] そ して 、 本 発 明 者 ら は 、 こ の よ う な 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ
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ム の 化 学 種 1 0 と リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と有 機 酸 3 0 と水 4 0 と

を混 合 して な る 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を真 空 凍 結 乾 燥 して 反 応 生 成 液 1 0 0 の 水

分 を 蒸 発 さ せ る こ と に よ り、 固 体 物 が 得 られ る こ と を 見 出 し、 こ の 固 体 物 に

つ い て 、 天 然 水 等 の 水 に溶 解 し、 初 回 の 溶 存 水 素 濃 度 を測 定 し、 そ の 後 、 既

例 え ば、 3 2
存 の 一 般 的 な ペ ッ トボ トル に 入 れ て 密 閉 し、 そ れ を 所 定 温 度 (

°〇) で 保 管 し、 次 の 日以 降 も 1 日 1 回 、 溶 存 水 素 を測 定 した と こ ろ、 溶 存 水

素 濃 度 の 測 定 開 始 日 (固 体 物 を 天 然 水 等 の 水 に溶 解 して 試 料 を 作 製 した 初 回

) か ら 1 〜 5 日後 に、 溶 存 水 素 の 発 生 を確 認 した 。

こ う して 、 本 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は 力

ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と有 機 酸 3 0 と水

4 0 と を混 合 反 応 して な る 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 して 反 応 生 成 液

1 〇 〇の 水 分 を 蒸 発 さ せ る こ と に よ り得 られ た 固 体 物 で あ る。

[0095] こ こで、 反 応 生 成 液 1 0 0 の 原 料 成 分 で あ る マ グ ネ シ ウム 及 び / また は 力

ル シ ウム の 化 学 種 1 0 は、 例 え ば、 マ グ ネ シ ウム 化 合 物 、 カル シ ウム 化 合 物

等 の 形 態 で 供 給 さ れ る も の で あ る。 マ グ ネ シ ウ ム ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種

1 0 の 供 給 源 と して は 、 例 え ば 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム (1\/1
9 〇) 、 炭 酸 マ グ ネ

シ ウム (1\/1
9 〇 〇3) 、 炭 酸 カ ル シ ウ ム (〇 3 〇 〇3) 、 水 酸 化 カ ル シ ウ ム (〇

3 (〇 1~1) 2) 等 が 使 用 さ れ る。 こ れ らの 1 種 を 単 独 で 使 用 して も 良 い し、 2

種 以 上 の 併 用 で あ って も よ い。

ま た 、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 は 、 例 え ば 、 リン酸 や 、 リン酸 マ

グ ネ シ ウ ム 、 リン酸 カ ル シ ウ ム 、 リン酸 ナ トリウ ム 、 リン酸 鉄 、 リン酸 亜 鉛

等 の リン酸 塩 が 使 用 さ れ 、 こ れ らの 1 種 を 単 独 で 使 用 して も 良 い し、 2 種 以

上 の 併 用 で あ っ て も よ い 。 な お 、 リン酸 で あ れ ば 、 7 5 % 〜 8 5 % の リン酸

水 溶 液 を使 用 で き る。

更 に、 有 機 酸 3 0 と して は 、 例 え ば 、 ク エ ン酸 、 乳 酸 、 酒 石 酸 、 フ マ ル 酸

、 リン ゴ酸 、 コハ ク酸 、 酢 酸 、 フ マ ル 酸 、 マ ロ ン酸 、 マ レイ ン酸 、 ア ジ ピ ン

酸 、 グ ル コ ン酸 、 ア ス コル ビ ン酸 、 イ ソ ク エ ン酸 、 ピル ビ ン酸 、 シ ュ ウ酸 、

ア コ ニ ッ ト酸 等 を使 用 で き る。 こ れ ら も 1 種 を 単 独 で 使 用 して も 良 い し、 2
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種 以 上 の併 用 で あ って もよい。

[0096] これ らマ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 1 0 と、 リン酸 及 び

/ また は リン酸 塩 2 0 と、 有機 酸 3 0 と、 水 4 0 との混 合 反 応 に よ り、 そ れ

ら成 分 の混 合 液 は、 卩 1 以 上、 卩1~15 以 下、 好 ま しくは、 卩1~1 1 . 5 以 上

、 卩1~14 . 5 以 下、 よ り好 ま しくは、 卩1~12 以 上、 卩1~14 . 5 以 下 とされ る

。 本 明細 書 にお いて、 口 ~1は、 口1~1メー タ よ りも 口1~1試験 紙 で測 定 す る こ と

で、 共 存 イオ ンの影 響 を排 除 して正確 な 卩1~1を測 定 で きる こ とか ら、 卩1~1試

験 紙 で測 定 した もの で あ る。

な お、 これ らマ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 1 0 と、 リン

酸 及 び / また は リン酸 塩 2 0 と、 有機 酸 3 0 と、 水 4 0 との混 合 反 応 で は、

例 え ば、 酸 と塩 基 の 中和 反 応 や、 金 属成 分 と酸 との反 応、 所 定 の成 分 が水 と

の化合 す る水 和 反 応 等 の発 熱 反 応 や、 そ の発 熱 を吸収 す る吸熱 反 応 が生 じて

い る可 能性 が あ る。

[0097] 更 に、 本発 明者 らの実験 研 究 に よれ ば、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ

ウム の化学 種 1 〇と、 有機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属塩 6 0 と

、 水 4 0 とを各 所 定量 で混 合 して作製 した反 応 生成 液 1 0 0 につ いて も、 上

記 と同様 に して溶 存水 素濃 度 を測 定 した と ころ、 溶 存水 素濃 度 の測 定 開始 日


初 回) か ら 1 〜 5 日後 に、 溶 存水 素 が検 出 され る こ とを確 認 した。

そ して、 この よ うな マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 1 0 と

、 有機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属塩 6 0 と、 水 4 0 とを混 合 し

て な る反 応 生成 液 1 0 0 を真 空 凍 結乾 燥 して反 応 生成 液 1 0 0 の水 分 を蒸発

させ る こ とに よ って も、 固体状 の水 素発 生剤 1 が得 られ、 この水 素発 生剤 1

につ いて も、 天 然水 等 の水 に溶 解 し、 初 回 の溶 存水 素濃 度 を測 定 し、 そ の後

例 え ば、 3 2 °〇
、 既 存 の一般 的 なペ ッ トボ トル に入 れ て密 閉 し、 所 定温度 (

) で保 管 し、 次 の 日以 降 も 1 日 1 回、 溶 存水 素 を測 定 す る と、 溶 存水 素濃 度

の測 定 開始 日 (
天 然水 等 に溶 解 して測 定試料 を作製 した初 回) か ら 1 〜 5 日

後 に、 溶 存水 素 が発 生 す る こ とを確 認 して い る。

[0098] こ こで、 炭 酸 塩 5 0 には、 好 ま しくは、 炭 酸 カル シ ウム、 炭 酸 マ グネ シ ウ


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ム等 が使 用 され る。 これ らの 1 種 を単独 で使 用 して も良 い し、 2 種 以 上 の併

用 で あ って もよい。

また、 金 属塩 6 0 には、 好 ま しくは、 塩 化 マ グネ シ ウム 丨2)、 塩

化 ナ トリウム 塩 化 カル シ ウム 等 が使 用 され る。

これ らの 1 種 を単独 で使 用 して も良 い し、 2 種 以 上 の併 用 で あ って もよい。

マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 1 0 と、 有機 酸 3 0 と、 炭

酸 塩 5 0 及 び / また は金 属塩 6 0 と、 水 4 0 との混 合 反 応 に よ り、 そ れ らの

成 分 の混 合 液 は、 卩 1 以 上、 卩1~15 以 下、 好 ま しくは、 卩1~1 1 . 5 以 上、

卩1~14 . 5 以 下、 よ り好 ま しくは、 卩1~12 以 上、 卩1~14 . 5 以 下 とされ る。

な お、 これ らマ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 1 0 と、 有機

酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属塩 6 0 と、 水 4 0 との混 合 反 応 で は

、 例 え ば、 酸 と塩 基 の 中和 反 応 や、 金 属成 分 と酸 との反 応、 所 定 の成 分 が水

との化合 す る水 和 反 応 等 の発 熱 反 応 や、 そ の発 熱 を吸収 す る吸熱 反 応 が生 じ

て い る可 能性 が あ る。

[0099] 加 えて、 本発 明者 らの実験 研 究 に よれ ば、 マ グネ シ ウム及 び / また は カル

シ ウム の化学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及

び / また は金 属塩 6 0 と、 アル カ リ 7 0 と、 水 4 0 とを各 所 定量 で混 合 して

作製 した反 応 生成 液 1 0 0 につ いて も、 上 記 と同様 に して溶 存水 素濃 度 を測

定 した と ころ、 溶 存水 素濃 度 の測 定 開始 日 (
初 回) か ら 1 〜 5 日後 に、 溶 存

水 素 量 が検 出 され る こ とを確 認 した。

そ して、 この よ うな マ グネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の化学 種 1 0 と

、 リン酸 及 び / また は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属塩 6 0

と、 アル カ リ 7 0 と、 水 4 0 とを混 合 して な る反 応 生成 液 1 0 0 を真 空 凍 結

乾 燥 して反 応 生成 液 1 0 0 の水 分 を蒸発 させ る こ とに よ って も、 固体状 の水

素発 生剤 1 が得 られ、 この水 素発 生剤 1 につ いて も、 天 然水 等 の水 に溶 解 し

、 初 回 の溶 存水 素濃 度 を測 定 し、 そ の後 、 既 存 の一般 的 なペ ッ トボ トル に入

例 え ば、 3 2 °〇
れ て密 閉 し、 所 定温度 ( で保 管 し、 次 の 日以 降 も 1 日 1 回

、 溶 存水 素 を測 定 す る と、 溶 存水 素濃 度 の測 定 開始 日 (
天 然水 等 に溶 解 して
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測 定 試 料 を 作 製 した 初 回 ) か ら 1 〜 5 日後 に、 溶 存 水 素 が 発 生 す る こ と を確

認 して い る。

[01 00] ア ル カ リ 7 0 に つ い て は 、 好 ま し くは 、 水 酸 化 ナ トリウ ム (N 3 〇 1~1) 、

水 酸 化 カ リウ ム 、 水 酸 化 カル シ ウム (〇 1~1) 2) 等 が 使 用 さ

れ る。 こ れ らの 1 種 を 単 独 で 使 用 して も 良 い し、 2 種 以 上 の 併 用 で あ っ て も

よ い。

[01 0 1 ] した が っ て 、 本 実 施 の 形 態 で は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の

化 学 種 1 〇 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0

と の 組 み 合 わ せ か らな る 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を使 用 して も よ い し、 マ グ ネ シ ウ

ム及び/ ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び

/ ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と の 組 み 合 わ せ か らな る 反 応 生 成 液 1 0 0 で

あ っ て も よ し、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン

酸及び/ ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 ア

ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と の 組 み 合 わ せ か らな る 反 応 生 成 液 1 0 0 で あ っ て も

よ い。

[01 02] 加 え て 、 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 上 述 した マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま

た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機

酸 3 0 と、 水 4 0 と の 組 み 合 わ せ に、 更 に、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び ア

ル カ リ 7 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 を 添 加 す る こ と に よ り得 られ た 反 応 生 成

液 1 0 0 に つ い て 、 上 記 と 同 様 に溶 存 水 素 濃 度 を測 定 す る と、 溶 存 水 素 濃 度

の測 定 開始 日 (
初 回 ) か ら 1 〜 5 日後 に、 例 え ば 、 〇. 7 口口 〜 1. 5 口

卩 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 上 述 した マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム

の 化 学 種 1 〇 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4

0 の み の 組 み 合 わ せ の と き よ り も溶 存 水 素 量 が 増 大 す る こ と を確 認 した 。

[01 03] そ して 、 こ の マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン

酸及び/ ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と、 炭 酸 塩 5 0 、 金

属 塩 6 0 及 び ア ル カ リ 7 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 と を混 合 して 反 応 さ せ て

な る 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ る と、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及
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び アル カ リ 7 0 の うち の何 れ か 1 種 以 上 が 添 加 さ れ て い な い と き よ りも 目的

と す る 固 体 物 で あ る水 素 発 生 剤 1 の 収 率 が 向 上 し、 よ り高 い 収 率 で 固 体 状 の

水 素 発 生 剤 1 を得 る こ と が で き た 。 更 に、 そ の 水 素 発 生 剤 1 に つ い て 、 上 記

と 同 様 に溶 存 水 素 濃 度 を測 定 す る と、 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 開 始 日 (
天然水等

に溶 解 して 測 定 試 料 を 作 製 した 初 回 ) か ら 1 〜 5 日後 に、 溶 存 水 素 が 発 生 し

た 。 しか も、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸

及び/ ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 の み の 組 み 合 わ せ の と

き よ り も、 よ り高 い 濃 度 の 溶 存 水 素 量 が 確 認 さ れ た 。

[01 04] した が っ て 、 本 実 施 の 形 態 で は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の

化 学 種 1 〇 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0

と、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び ア ル カ リ 7 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 と の

組 み 合 わ せ か らな る 反 応 生 成 液 1 0 0 で あ っ て も よ い 。

[01 05] な お 、 こ れ らマ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン

酸及び/ ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と、 炭 酸 塩 5 0 、 金

属 塩 6 0 及 び ア ル カ リ 7 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 を組 み 合 わ せ た も の で は

、 そ れ らの 成 分 の 混 合 液 は 、 卩 1~1 1 以 上 、 卩 1~1 5 以 下 、 好 ま し くは 、 卩 1~1 1

. 5 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 卩 1~1 2 以 上 、 卩 1~14 . 5 以下

と さ れ る。 特 に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リ

ン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 の み を組 み 合 わ せ

た も の と の 比 較 で 、 そ れ ら に 更 に炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び ア ル カ リ 7 0

の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 を 添 加 した も の で は 、 原 料 成 分 の 混 合 液 の 口 1~1が 低

下 す る。 つ ま り、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び ア ル カ リ 7 0 の う ち の 何 れ か

1 種 以 上 の添 加 で、 マ グ ネ シ ウム/ カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 、 リン酉
愛/ リン

酸 塩 2 0 、 有 機 酸 3 0 及 び 水 4 0 の うち の何 れ か 1 種 以 上 の成 分 また は そ れ

らが 反 応 した 生 成 物 の 成 分 と反 応 して 、 水 素 イ オ ン (1~1+) 濃 度 が 増 大 した 可

能 性 が あ る。

[01 06] この と きの各 種 成 分 の 配 合 は、 各 種 成 分 が混 合 さ れ た混 合 液 (


分散液 )の

全体量 (
合 計 量 ) を 1 〇 〇質 量 部 と した と き、 そ の 混 合 液 (
分散液 )全 体量
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1 0 0 質 量 部 に 対 し、 例 え ば 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学

種 1 〇の 供 給 源 の 原 料 (
酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 等 ) が 〇. 0 0 1 質量部以上、 1

〇質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 〇 〇 3 質 量 部 以 上 、 7 質 量 部 以 下 、 よ り好

ま し くは 、 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 5 質 量 部 以 下 で あ り、 リン酉
愛等 の リン酉
愛及

び/ ま た は リン酸 塩 2 0 が 、 〇. 0 0 1 質量部 以上、 5 0 質量部 以 下、 好 ま

し くは 、 〇. 0 0 6 質 量 部 以 上 、 1 8 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 0 . 0

2 質 量 部 以 上 、 1 2 質 量 部 以 下 で あ り、 ク エ ン酸 等 の 有 機 酸 3 0 が 0 . 0 1

質 量 部 以 上 、 5 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 1 3 質量部以上、 3 6 質

量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 〇. 0 4 質 量 部 以 上 、 2 4 質 量 部 以 下 で あ り、

水 4 0 が 1 0 質量部以上、 9 9 . 9 9 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 2 2 質 量 部

以上、 9 9 . 9 8 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 4 6 質 量 部 以 上 、 9 9 . 9

3 質 量 部 以 下 で あ り、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 等 の 炭 酸 塩 5 0 で は 、 0 質 量 部 以 上

、 1 〇質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 0 1 質量部 以上、 9 質量部 以 下、 よ

り好 ま し くは 、 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 で あ り、 塩 化 マ グ ネ シ ウ

ム 等 の 金 属 塩 6 0 で は 、 0 質 量 部 以 上 、 2 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇.

0 0 4 質 量 部 以 上 、 9 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 〇. 0 1 質量部以上、

6 質 量 部 以 下 で あ り、 水 酸 化 カ リウ ム 等 の ア ル カ リ 7 0 で は 、 0 質 量 部 以 上

、 2 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 0 5 質量部 以上、 1 5 質量部 以 下、

よ り好 ま し くは 、 〇. 0 2 質 量 部 以 上 、 1 0 質 量 部 以 下 で あ る。

[01 07] 更 に、 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ

ウ ム の 化 学 種 1 〇 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属 塩 6 0 と

、 水 4 0 と の 組 み 合 わ せ に、 ア ル カ リ 7 0 を 添 加 す る こ と に よ り得 られ た 反

応 生 成 液 1 0 0 に つ い て 、 上 記 と 同 様 に溶 存 水 素 濃 度 を測 定 した と こ ろ、 溶

存 水 素 濃 度 の測 定 開始 日 (
初 回 ) か ら 1 〜 5 日後 に、 例 え ば 、 〇. 7 ロ ロ阳

〜 1. 5 卩卩 の 溶 存 水 素 量 が 検 出 さ れ 、 上 述 した マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また

は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属

塩 6 0 と、 水 4 0 の み の 組 み 合 わ せ の と き よ り も溶 存 水 素 量 が 増 大 す る こ と

を確 認 した 。
\¥0 2020/026519 30 卩(
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[01 08] そ して 、 こ の マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機

酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と、 ア ル カ リ 7 0

と を混 合 して 反 応 さ せ て な る 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ る と、 ア

ル カ リ 7 0 が 添 加 さ れ て い な い と き よ り も 目 的 と す る 固 体 物 で あ る水 素 発 生

剤 1 の 収 率 が 向 上 し、 よ り高 い 収 率 で 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 を得 る こ と が で

き た 。 更 に、 そ の 水 素 発 生 剤 1 に つ い て 、 上 記 と 同 様 に溶 存 水 素 濃 度 を測 定

す る と、 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 開 始 日 (
天 然 水 等 に溶 解 して 試 料 を 作 製 した 初

回 ) か ら 1 〜 5 日後 に、 溶 存 水 素 が 発 生 した 。 しか も、 そ の と き の 溶 存 水 素

は 、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 の み の 組

み 合 わ せ の と き よ り も、 よ り高 濃 度 で あ っ た 。

[01 09] した が っ て 、 本 実 施 の 形 態 で は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の

化 学 種 1 〇 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属 塩 6

0 と、 ア ル カ リ 7 0 と の 組 み 合 わ せ か らな る 反 応 生 成 液 1 0 0 で あ っ て も よ

い。

[01 10] な お 、 こ れ らマ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機

酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と、 ア ル カ リ 7 0

と を組 み 合 わ せ た も の で は 、 そ れ らの 成 分 の 混 合 液 は 、 卩 1~1 1 以 上 、 卩 1~1 5

以 下 、 好 ま し くは 、 卩 1~1 1 . 5 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 卩

1~1 2 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 と さ れ る。 特 に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル

シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属 塩 6 0

と、 水 4 0 の み を組 み 合 わ せ た も の と の 比 較 で 、 そ れ ら に 更 に ア ル カ リ 7 0

が 添 加 さ れ た も の で は 、 原 料 成 分 の 混 合 液 の 卩 1~1が 低 下 して い る。 つ ま り、

アル カ リ 7 0 の 添 加 で、 マ グ ネ シ ウム / カル シ ウム の化 学 種 1 0 、 有 機 酸 3

0 、 炭 酸 塩 5 0 / 金 属 塩 6 0 、 及 び 水 4 0 の うち の何 れ か 1 種 以 上 の成 分 ま

た は そ れ らが 反 応 した 生 成 物 の 成 分 と反 応 して 、 水 素 イ オ ン (1~1+) 濃 度 が 増

大 した 可 能 性 が あ る。

[01 11] この と きの各 種 成 分 の 配 合 は、 各 種 成 分 が混 合 さ れ た混 合 液 (


分散液 )の

全体量 (
合 計 量 ) を 1 〇 〇質 量 部 と した と き、 そ の 混 合 液 (
分散液 )全 体量
\¥0 2020/026519 31 卩(
:171? 2019 /012494

1 0 0 質 量 部 に 対 し、 例 え ば 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学

種 1 〇の 供 給 源 の 原 料 (
酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 等 ) が 〇. 0 0 1 質量部以上、 1

〇質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 5 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま

し くは 、 〇. 0 4 質 量 部 以 上 、 3 質 量 部 以 下 で あ り、 ク エ ン酸 等 の 有 機 酸 3

0 が 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 5 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 8 質量部以

上 、 2 5 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 〇. 1 9 質量部以上、 1 4 質量部以

下 で あ り、 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 等 の 金 属 塩 6 0 で は 、 〇. 0 0 1 質量部以上、

2 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 2 質 量 部 以 上 、 7 質 量 部 以 下 、 よ り好

ま し くは 、 〇. 0 5 質 量 部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 で あ り、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 等

の 炭 酸 塩 5 0 で は 、 〇. 0 0 1 質 量 部 以 上 、 1 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、

〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 5 質 量 部 以 下 で あ り、 よ り好 ま し くは 、 〇. 0 4 質量

部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 で あ り、 水 4 0 が 2 0 質 量 部 以 上 、 9 9 . 9 9 質量部

以 下 、 好 ま し くは 、 5 2 質 量 部 以 上 、 9 9 . 9 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは

、 7 3 質量部以上、 9 9 9 . 8 質 量 部 以 下 で あ り、 水 酸 化 カ リウ ム 等 の ア ル

カ リ 7 0 は 、 0 質 量 部 以 上 、 2 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 3 質量部

以 上 、 1 1 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 〇. 0 8 質量部以上、 6 質量部以

下 で あ る。

[01 12] 更 に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び

/ ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 ア ル カ リ

7 0 と、 水 4 0 と の 組 み 合 わ せ か らな る 反 応 生 成 液 1 0 0 に お け る各 種 成 分

の 配 合 は、 各 種 成 分 が混 合 さ れ た混 合 液 (
分 散 液 ) の全 体 量 (
合計量) を 1

0 0 質 量 部 と した と き、 そ の 混 合 液 (
分 散 液 ) 全 体 量 1 〇 〇質 量 部 に 対 し、

例 え ば、 マ グ ネ シ ウム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 〇の 供 給 源 の 原 料


酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 等 ) が 〇. 0 0 1 質 量 部 以 上 、 1 〇質 量 部 以 下 、 好 ま し

くは 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 3 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 〇. 0 2 質量部

以 上 、 2 質 量 部 以 下 で あ り、 リン酸 等 の リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 が

、 〇. 0 0 1 質 量 部 以 上 、 2 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 2 質量部以

上 、 8 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 〇. 0 4 質量部以上、 4 質量部以下で
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あ り、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 等 の 炭 酸 塩 5 0 で は 、 〇. 0 0 1 質量部以上、 1 0

質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し

くは 、 〇. 0 2 質 量 部 以 上 、 2 質 量 部 以 下、 塩 化 マ グ ネ シ ウム等 の金 属 塩 6

0 で は 、 〇. 0 0 1 質 量 部 以 上 、 1 0 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 1以

上 、 4 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 〇. 0 2 質量部 以上、 2 質量部 以 下、

水 酸 化 カ リウ ム 等 の ア ル カ リ 7 0 が 、 〇. 0 0 1 質量部以上、 1 0 質量部以

下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 2 質 量 部 以 上 、 6 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま し くは 、 0

. 0 3 質量部 以上、 4 質量部 以 下、水 4 0 が 5 0 質量部 以上、 9 9 . 9 8 質

量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 7 8 質 量 部 以 上 、 9 9 . 9 4 質 量 部 以 下 、 よ り好 ま

し くは 、 8 8 質 量 部 以 上 、 9 9 . 8 9 質 量 部 以 下 で あ る。

[01 13] そ して 、 本 実 施 の 形 態 で は 、 こ の よ う に して 得 られ た 反 応 生 成 液 1 0 0 を

真 空 凍 結 乾 燥 法 に よ り乾 燥 さ せ て 反 応 生 成 液 1 〇 〇の 水 分 を 蒸 発 して 除 去 す

る。 こ れ に よ り、 固 体 成 分 の 水 素 発 生 剤 1 が 析 出 す る。 こ う して 、 所 定 の 反

応 生 成 液 1 0 0 に お け る水 分 を真 空 凍 結 乾 燥 に よ っ て 蒸 発 さ せ る こ と に よ っ

て 、 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 を得 る こ と が で き る。 即 ち 、 水 素 発 生 剤 1 は 、 反

応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 に よ り粉 末 化 して な る も の で あ る と も い え る

[01 14] 次 に、 図 1 乃 至 図 3 の フ ロ ー チ ヤ ー トを参 照 して 、 本 実 施 の 形 態 の 水 素 発

生 剤 1 及 び そ の 製 造 方 法 に つ い て の 実 施 例 を具 体 的 に 説 明 す る。

本 実 施 例 に 係 る水 素 発 生 剤 1 の 製 造 を 実 施 す る に 際 して は 、 図 1 ま た は 図

2 ま た は 図 3 に 示 した フ ロ ー チ ヤ ー トに した が い 、 ま ず 、 反 応 生 成 液 作 製 エ

程 (ス テ ッ プ 1 0 ) で 所 定 の 反 応 生 成 液 1 0 0 が 作 製 さ れ る。

[01 15] 実 施 例 1 と して 、 図 1 に 示 す よ う に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウ

ム の 化 学 種 1 〇 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水

4 0 と を組 み 合 わ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0 を 作 製 す る 場 合 に は 、 最 初 に、 こ れ

らの 原 料 成 分 が 混 合 さ れ る混 合 工 程 が 実 施 さ れ る (ス テ ッ プ 3 1 1 ) 。 こ の

実 施 例 1 で は 、 混 合 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 1 ) で 、 マ グ ネ シ ウ ム / カル シ ウム

の 化 学 種 1 〇 と して の 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム (1^ 9 〇) と、 リン酸 / リン酸 塩 2


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0 と して の リン酸 (1~13 ? 〇4) と、 有 機 酸 3 0 と して の ク エ ン酸 (〇 6 1~18 〇7)

と、 水 (1~12 〇) 4 0 と が 混 合 さ れ る。

[01 16] 例 え ば 、 水 と酸 化 マ グ ネ シ ウ ム を 先 に混 合 し、 こ れ に リン酸 (8 5 % リン

酸 水 溶 液 ) を混 合 す る。 な お 、 水 と酸 化 マ グ ネ シ ウ ム の 混 合 液 (
分散液 ) に

リン酸 を加 え る と、 発 熱 反 応 が 生 じる。 そ して 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と リン酸

と水 と の 混 合 液 (
分 散 液 ) は 、 混 合 直 後 は コ ロ イ ド状 の 白濁 を 示 す が 、 所 定

時 間 の 静 置 後 に は 白 い 沈 殿 物 が 生 じる。

[01 17] この と きの水 に は、 例 え ば、 井 戸 水 、 鉱 水 、 温 泉 水 、 湧 水 、 淡 水 、 地 下 水

、 海 水 、 海 洋 深 層 水 等 、 更 に は 、 こ れ ら原 水 に 対 し精 製 、 加 熱 、 殺 菌 、 濾 過

、 蒸 留 、 沈 殿 、 イ オ ン交 換 、 浸 透 圧 や ミ ネ ラ ル 分 等 の 調 整 等 の 各 種 処 理 を施

した も の 、 例 え ば 、 精 製 水 、 滅 菌 水 、 蒸 留 水 、 イ オ ン交 換 水 、 濾 過 水 、 水 道

水 、 純 水 、 鉱 泉 水 、 天 然 水 (ナ チ ュ ラ ル ウ ォ ー タ 、 ナ チ ュ ラ ル ミ ネ ラ ル ウ ォ

— 夕 、 ミ ネ ラ ル ウ ォ ー タ ) 等 が 使 用 で き る。 な お 、 反 応 生 成 液 1 0 0 の 溶 媒

に相 当 す る水 4 0 と して は 、 こ の と き の 配 合 に 用 い る水 に加 え 、 リン酸 水 溶

液 に 含 ま れ て い る溶 媒 の 水 も含 ま れ る こ と に な る。 ま た 、 後 の 有 機 酸 3 0 を

酸 水 溶 液 の 形 態 で 添 加 す る 場 合 に は 、 そ の 溶 媒 の 水 等 も含 ま れ る こ と に な る

。 即 ち 、 反 応 生 成 液 1 0 0 に 含 ま れ る こ と に な る水 4 0 は 、 例 え ば 、 純 水 、

精 製 水 等 に 限 られ ず 、 市 販 の 試 薬 に 含 ま れ る溶 媒 の 水 も含 ま れ る こ と に な る

[01 18] 更 に、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と リン酸 と水 と の 混 合 に よ っ て 調 製 した 混 合 液 に

ク エ ン酸 が 混 合 さ れ る。 こ の と き、 反 応 性 、 分 散 性 、 取 扱 性 、 処 理 操 作 性 か

らす る と、 水 と混 合 した 酸 水 溶 液 (
例 え ば、 3 〜 2 0 質 量 % 濃 度 ) の形 態 で

添 加 して も よ い 。 な お 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と リン酸 と水 と の 混 合 に よ っ て 調

製 した 混 合 液 に ク エ ン酸 が 混 合 さ れ る こ と で 混 合 液 の 卩 が 低 下 し、 そ れ ら

成 分 の混 合 液 は、 卩 1 以上、 卩 5 以 下 、 好 ま し くは 、 卩 1~1 1 . 5 以上、

卩 1~14 . 5 以 下 、 よ り好 ま し くは 卩 1~1 2 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 の酸 性 とされ

る。

[01 19] こ の よ う な ク エ ン酸 等 の 有 機 酸 3 0 の 混 合 に よ り、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と リ
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ン酸 と水 と の 混 合 に よ っ て 調 製 した 混 合 液 中 の 不 溶 沈 殿 物 が 溶 解 (
分散 ) し

て 分 散 性 が 高 ま る。 つ ま り、 濁 度 (白濁 ) が 低 下 して 透 明 度 が 増 し、 そ の 後

の 処 理 操 作 性 も 良 くな る。 こ れ に よ り、 最 終 生 産 物 で あ る水 素 発 生 剤 1 の 収

率 や 水 素 発 生 能 が 向 上 す る。 即 ち 、 反 応 性 、 分 散 性 、 取 扱 性 、 処 理 操 作 性 か

らす る と、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 、 リン酸 及 び 水 を混 合 して か ら ク エ ン酸 等 の 有

機 酸 3 0 を混 合 す る の が 好 ま しい 。 しか し、 本 発 明 を 実 施 す る 際 に は 、 そ れ

に 限 定 さ れ な くと も よ い。

[01 20] 更 に、 実 施 例 1 に お い て は 、 必 要 に 応 じて 、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び

ア ル カ リ 7 0 の う ち の い ず れ か 1 種 以 上 を 添 加 して も よ い 。 例 え ば 、 酸 化 マ

グ ネ シ ウ ム 1 0 と リン酸 2 〇 と ク エ ン酸 3 0 と水 4 0 と の 組 み 合 わ せ の 本 実

施 例 1 に お い て は 、 炭 酸 塩 5 0 と して の 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム (1\/1
9 〇 〇3) を 添

カロした り、 金 属 塩 6 0 と して の 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム を 添 加 した り

、 ア ル カ リ 7 0 と して の 水 酸 化 カ リウ ム を 添 加 した りす る こ と に

よ り、 水 素 発 生 剤 1 の 収 率 や 水 素 発 生 能 を 向 上 さ せ る こ と が で き る。 好 ま し

くは 、 金 属 塩 6 0 と して の 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 丨2) の 添 加 に よ り、 水

素 発 生 剤 1 の 収 率 や 水 素 発 生 能 を 大 幅 に 向 上 さ せ る こ と が で き る。 な お 、 例

え ば 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 0 と リン酸 2 0 と ク エ ン酸 3 0 と水 4 0 と の 組 み

合 わ せ に 対 し、 金 属 塩 6 0 と して の 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム が 添 加 さ れ る と、 そ れ

ら成 分 の 混 合 液 は 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 0 と リン酸 2 0 と ク エ ン酸 3 0 と水

4 0 の み の 混 合 液 と比 較 して 卩 1~1が 低 下 す る。

[01 2 1 ] 実 施 例 1 の各 種 成 分 の 配 合 は、 各 種 成 分 が混 合 さ れ た混 合 液 (
分散液 )の

全体量 (
合 計 量 ) を 1 〇 〇質 量 部 と した と き、 そ の 混 合 液 (
分散液 )全 体量

1 0 0 質 量 部 に 対 し、 例 え ば 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 〇は 〇. 〇〇3 質量部以

上 、 7 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 5 質 量 部 以 下 、 リン


愛2 0 は 〇. 0 0 6 質 量 部 以 上 、 1 8 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 2 質

量 部 以 上 、 1 2 質 量 部 以 下 、 ク エ ン酸 3 0 は 〇. 0 1 3 質量部以上、 3 6 質

量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 4 質量部 以上、 2 4 質量部 以 下、水 4 0 は 2

2 質量部以上、 9 9 . 9 8 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 4 6 質 量 部 以 上 、 9 9
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. 9 3 質 量 部 以 下 、 塩 化 マ グ ネ シ ウム 6 0 で は、 0 質 量 部 以 上 、 9 質 量 部 以

下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 6 質 量 部 以 下、 炭 酸 マ グ ネ シ ウム 5

〇で は 、 〇質 量 部 以 上 、 9 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 4 質量部以上、

9 質 量 部 以 下 、 水 酸 化 カ リウ ム 7 0 は 、 0 質 量 部 以 上 、 1 5 質 量 部 以 下 、 好

ま し くは 、 〇. 0 0 5 質 量 部 以 上 、 1 5 質 量 部 以 下 で あ る。

[01 22] ま た 、 実 施 例 2 と して 、 図 2 に 示 す よ う に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は 力

ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また

は 金 属 塩 6 0 と を組 み 合 わ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0 を 作 製 す る 場 合 に も、 最 初

に こ れ らの 原 料 成 分 が 混 合 さ れ る混 合 工 程 が 実 施 さ れ る (ス テ ッ プ 3 1 1 )

。 こ の 実 施 例 2 の 混 合 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 1 ) で は 、 マ グ ネ シ ウ ム / カル シ

ウ ム の 化 学 種 1 〇 と して の 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム (IV 9 〇) と、 有 機 酸 3 0 と し

て の ク エ ン酸 (〇 6 1~18 〇7) と、 炭 酸 塩 5 0 / 金 属 塩 6 0 と して の 塩 化 マ グ ネ シ

[01 23] 例 え ば 、 水 と酸 化 マ グ ネ シ ウ ム を 先 に混 合 し、 こ れ に ク エ ン酸 及 び 塩 化 マ

グ ネ シ ウ ム を混 合 す る。 な お 、 水 と酸 化 マ グ ネ シ ウ ム の 混 合 液 (
分散液 ) に

ク エ ン酸 を加 え る と、 発 熱 反 応 が 生 じる。 こ の と き、 こ れ らの 成 分 の 混 合 液


分 散 液 ) は 、 沈 殿 物 が 生 じる こ と は な い 。 反 応 性 、 分 散 性 、 取 扱 性 、 処 理

操 作 性 か らす る と、 ク エ ン酸 は 水 と混 合 した 酸 水 溶 液 (
例 え ば、 3 〜 2 0 質

量 % 濃 度 ) の 形 態 で 添 加 して も よ い 。

[01 24] こ れ ら成 分 の 混 合 液 は 、 卩 1~1 1 以 上 、 卩 1~1 5 以 下 、 好 ま し くは 、 卩 1~1 1 .

5 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 、 よ り好 ま し くは 卩 1~1 2 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 の酸

性 と さ れ る。

反 応 性 、 分 散 性 、 取 扱 性 、 処 理 操 作 性 か らす る と、 水 と酸 化 マ グ ネ シ ウ ム

を 先 に混 合 し、 こ れ に順 に ク エ ン酸 及 び 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム を混 合 す る の が 望

ま しい が 、 本 発 明 を 実 施 す る 場 合 に は 、 そ れ に 限 定 さ れ ず 、 例 え ば 、 酸 化 マ

グ ネ シ ウ ム と水 と塩 化 マ グ ネ シ ウ ム を混 合 して か ら ク エ ン酸 を混 合 して も よ

い。

[01 25] 更 に、 実 施 例 2 に お い て は 、 必 要 に 応 じて 、 ア ル カ リ 7 0 を 添 加 して も よ
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い 。 例 え ば 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 0 と、 ク エ ン酸 3 0 と、 水 4 0 と、 塩 化 マ

グ ネ シ ウム 6 0 との組 み 合 わ せ の 本 実 施 例 2 に お い て は、 アル カ リ 7 0 と し

て の 水 酸 化 カ リウ ム を 添 加 す る こ と に よ り、 水 素 発 生 剤 1 の 収 率

や 水 素 発 生 能 を 向 上 さ せ る こ と が で き る。 反 応 性 、 分 散 性 、 取 扱 性 、 処 理 操

作 性 か ら、 水 と混 合 した ア ル カ リ水 溶 液 (
例 え ば、 1 〜 1 2 質 量 % 濃 度 ) の

形 態 で 混 合 して も よ い 。 な お 、 例 え ば 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 〇 と、 ク エ ン酸

3 0 と、 水 4 0 と、 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 6 0 と の 組 み 合 わ せ に 対 し、 ア ル カ リ

7 0 と して の 水 酸 化 カ リウ ム が 添 加 さ れ る と、 そ れ ら成 分 の 混 合 液 は 、 酸 化

マ グ ネ シ ウ ム 1 0 と、 ク エ ン酸 3 0 と、 水 4 0 と、 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 6 0 の

み の 混 合 液 と比 較 して 口 1~1が 低 下 す る。

[01 26] 実 施 例 2 の各 種 成 分 の 配 合 は、 各 種 成 分 が混 合 さ れ た混 合 液 (
分散液 )の

全体量 (
合 計 量 ) を 1 〇 〇質 量 部 と した と き、 そ の 混 合 液 (
分散液 )全 体量

1 0 0 質 量 部 に 対 し、 例 え ば 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 〇は 〇. 0 1 質量部以上

、 5 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 4 質量部 以上、 3 質量部 以 下、 クエ ン


愛3 0 は 〇. 0 8 質 量 部 以 上 、 2 5 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 1 9 質量

部 以上、 1 4 質量部 以 下、水 4 0 は 5 2 質量部 以上、 9 9 . 9 質量部、 好 ま

し くは 、 7 3 質 量 部 以 上 、 9 9 . 8 質 量 部 以 下、 塩 化 マ グ ネ シ ウム 6 0 で は

、 〇. 0 2 質 量 部 以 上 、 7 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 5 質量部以上、

4 質 量 部 以 下 、 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム 5 0 で は 、 〇. 0 1 質量部以上、 5 質量部

以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 4 質 量 部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 、 水 酸 化 カ リウ ム 7

〇で は 、 〇質 量 部 以 上 、 1 1 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 3 質量部以上

、 1 1 質 量 部 以 下 で あ る。

[01 27] 更 に、 実 施 例 3 と して 、 図 3 に 示 す よ う に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は 力

ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0

及び/ ま た は 金 属 塩 6 0 と、 ア ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と を組 み 合 わ せ て 反 応

生 成 液 1 〇 〇 を 作 製 す る 場 合 に も、 最 初 に こ れ らの 原 料 成 分 が 混 合 さ れ る混

合 工 程 が 実 施 さ れ る (ス テ ッ プ 3 1 1 ) 。 こ の 実 施 例 3 の 混 合 工 程 (ス テ ッ

プ 3 1 1 ) で は、 マ グ ネ シ ウム / カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と して の 酸 化 マ グ
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ネ シ ウ ム (IV 9 〇) と、 リン酉
愛/ リン酉 愛 (1~13 卩 〇4) と
愛塩 2 0 と して の リン酉

、 炭 酸 塩 5 0 / 金 属 塩 6 0 と して の 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム (1\/1
9 〇 1 2) と、 ア ル

カ リ 7 0 と して の 水 酸 化 カ リウ ム (< 〇 1~1) と、 水 (1~12 〇) 4 0 と が 混 合 さ

れ る。

[01 28] 例 え ば 、 水 と酸 化 マ グ ネ シ ウ ム を 先 に混 合 し、 こ れ に リン酸 (8 5 % リン

酸 水 溶 液 ) を混 合 す る。 な お 、 水 と酸 化 マ グ ネ シ ウ ム の 混 合 液 (
分散液 ) に

リン酸 を加 え る と、 発 熱 反 応 が 生 じる。 そ して 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と リン酸

と水 と の 混 合 液 (
分 散 液 ) は 、 混 合 直 後 は コ ロ イ ド状 の 白濁 を 示 す が 、 所 定

時 間 の 静 置 後 に は 白 い 沈 殿 物 が 生 じる。

[01 29] 更 に、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と リン酸 と水 と の 混 合 に よ っ て 調 製 した 混 合 液 に

塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 及 び ア ル カ リが 混 合 さ れ る。 こ の と き、 反 応 性 、 分 散 性 、

取 扱 性 、 処 理 操 作 性 か らす る と、 水 と混 合 した ア ル カ リ水 溶 液 (
例 え ば、 1

〜 1 2 質 量 % 濃 度 ) の 形 態 で 添 加 して も よ い 。 な お 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と リ

ン酸 と水 と の 混 合 に よ っ て 調 製 した 混 合 液 に塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 及 び ア ル カ リ

が 混 合 さ れ る こ と で 混 合 液 の 卩 1~1が 低 下 し、 そ れ ら成 分 の 混 合 液 は 、 卩 1~1 1

以 上 、 卩 1~1 5 以 下 、 好 ま し くは 、 卩 1~1 1 . 5 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 、 よ り好

ま し くは 卩 1~1 2 以 上 、 卩 1~14 . 5 以 下 の 酸 性 と さ れ る。

[01 30] こ の よ う な 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム 及 び ア ル カ リの 混 合 に よ り、 酸 化 マ グ ネ シ ウ

ム と リン酸 と水 と の 混 合 に よ っ て 調 製 した 混 合 液 中 の 不 溶 沈 殿 物 が 溶 解 (

散 ) して 分 散 性 が 高 ま る。 つ ま り、 濁 度 (白濁 ) が 低 下 して 透 明 度 が 増 し、

そ の 後 の 処 理 操 作 性 も 良 くな る。 こ れ に よ り、 最 終 生 産 物 で あ る水 素 発 生 剤

1 の 収 率 や 水 素 発 生 能 が 向 上 す る。 即 ち 、 反 応 性 、 分 散 性 、 取 扱 性 、 処 理 操

作 性 か らす る と、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 、 リン酸 及 び 水 を混 合 して か ら塩 化 マ グ

ネ シ ウ ム 及 び ア ル カ リを混 合 す る の が 好 ま しい 。 しか し、 本 発 明 を 実 施 す る

際 に は、 そ れ に 限 定 さ れ な くと も よ い。

[01 3 1 ] 実 施 例 3 の各 種 成 分 の 配 合 は、 各 種 成 分 が混 合 さ れ た混 合 液 (
分散液 )の

全体量 (
合 計 量 ) を 1 〇 〇質 量 部 と した と き、 そ の 混 合 液 (
分散液 )全 体量

1 0 0 質 量 部 に 対 し、 例 え ば 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 〇は 〇. 0 1 質量部以上
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、 3 質 量 部 以 下 の 範 囲 内 、 好 ま し くは 、 〇. 0 2 質量部以上、 2 質量部以下

、 リン酉
愛2 0 は 〇. 0 2 質 量 部 以 上 、 8 質 量 部 以 下 の 範 囲 内 、 好 ま し くは 、

〇. 0 4 質量部 以上、 4 質量部 以 下、水 4 0 は 7 8 質量部 以上、 9 9 . 9 4

質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 8 8 質 量 部 以 上 、 9 9 . 8 9 質量部 以 下、塩 化 マ

グ ネ シ ウ ム 6 0 で は 、 〇. 0 1 質 量 部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 0

. 0 2 質 量 部 以 上 、 2 質 量 部 以 下 、 炭 酸 マ グ ネ シ ウム 5 0 で は、 0 . 0 1質

量 部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは 、 〇. 0 2 質量部以上、 2 質量部以下

、 水 酸 化 カ リウ ム 7 0 は 、 〇. 0 2 質 量 部 以 上 、 6 質 量 部 以 下 、 好 ま し くは

、 〇. 0 3 質 量 部 以 上 、 4 質 量 部 以 下 で あ る。

[01 32] 続 い て 、 実 施 例 1 乃 至 実 施 例 3 で は 、 こ の よ う に して 所 定 の 原 料 成 分 が 所

定 の 配 合 で 混 合 さ れ て 調 製 さ れ た 混 合 液 に 陰 極 及 び 陽 極 を 浸 潰 して そ れ ら電

極 間 に 所 定 の 電 圧 を か け る 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 2 ) が 実 施 さ れ る。

こ の と き の 陰 極 及 び 陽 極 は 、 不 活 性 な 電 極 で あ れ ば 良 く、 例 え ば 、 白金 や

炭 素 電 極 を 用 い る こ と が で き る。 陰 極 及 び 陽 極 の 電 圧 は 、 水 の 電 気 分 解 に 適

した 値 に 設 定 す れ ば 良 く (
例 え ば 、 3 〜 2 0 ソ) 、 電 流 は 、 電 極 の 面 積 や 溶

液 量 等 を考 慮 して 適 宜 設 定 さ れ る (
例 え ば 、 5 〜 1 〇 八) 。 電 圧 を 印 加 し、

励 起 す る 時 間 は 、 溶 液 量 、 溶 液 中 の 成 分 量 、 電 圧 を か け た 後 の 所 望 と す る溶

存水素濃度 (
例 え ば、 1 0 0 〜 1 , 5 0 0 从9 / し) 等 を考 慮 して 適 宜 設 定

され る (
例 え ば、 1 〜 2 0 0 分 間 ) 。

[01 33] 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 こ の よ う な 電 圧 印 加 を 行 う こ と で 、 最 終

生 産 物 で あ る水 素 発 生 剤 1 を水 に溶 解 した と き の 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 で 、 安

定 して 長 い 間 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ る こ と を確 認 して い る。 ま た 、 測

定 開 始 か ら早 い 段 階 で 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ る傾 向 に あ る。 電 圧 印 加 に よ っ て

安 定 的 に 高 濃 度 の 水 素 発 生 が 確 保 さ れ る理 由 に つ い て は 、 必 ず しも 明 らか で

は な い が 、 上 述 した 所 定 の 原 料 が 混 合 さ れ た 混 合 液 に 陰 極 及 び 陽 極 を 浸 潰 し

て そ れ ら電 極 間 に 電 圧 を 印 加 す る こ と で 、 水 4 0 が 電 気 分 解 さ れ て 水 素 が 生

じ、 後 述 す る よ う に水 素 の 化 学 種 の キ ャ リア ー や ドナ ー に よ り多 くの 水 素 の

化 学 種 が 結 び 付 く こ とや 、 電 荷 (電 子 ) 移 動 が 生 じ、 水 素 の 化 学 種 の キ ャ リ
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ア — や ドナ — が 励 起 さ れ て そ の 電 荷 バ ラ ン ス が 化 学 的 に よ り安 定 な 状 態 と な

る こ と等 が 理 由 と して 考 え られ る。

[01 34] こ の よ う に して 、 実 施 例 1 乃 至 実 施 例 3 で は 、 所 定 の 原 料 成 分 が 所 定 の 配

合 で 混 合 さ れ る混 合 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 1 ) と、 混 合 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 1

) で各 種 の 原 料 成 分 が混 合 さ れ て調 整 さ れ た混 合 液 に陰極 及 び 陽極 を浸 潰 し

て そ れ ら電 極 間 に 所 定 の 電 圧 を か け る 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 2 ) の 実

施 に よ り、 沈 殿 物 の な い 無 色 透 明 の 反 応 生 成 液 1 0 0 が 得 られ る。 即 ち 、 実

施 例 1 及 び 実 施 例 2 で は 、 反 応 生 成 液 1 0 0 の 作 製 工 程 は 、 混 合 工 程 (ス テ

ッ プ 3 1 1 ) と 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 2 ) を具 備 す る も の で あ る。

[01 35] こ こ で 、 こ の よ う に して 製 造 した 実 施 例 1 乃 至 実 施 例 3 の 反 応 生 成 液 1 0

0 に つ い て は 、 例 え ば 、 天 然 水 等 の 水 で 1 0 0 倍 希 釈 して 、 溶 存 水 素 濃 度 を

毎 日 (1 日 1 回 ) 測 定 す る と、 初 回 測 定 日 か ら 1 〜 2 日経 過 後 に、 溶 存 水 素

が 増 大 し、 3 〜 4 日後 に溶 存 水 素 量 の 測 定 値 が ピー ク に 達 し、 そ の 後 溶 存 水

素 量 が 徐 々 に 減 少 す る も、 初 回 測 定 日 か ら 1 週 間 以 上 経 過 して も溶 存 水 素 が

検 出 さ れ る と い う特 徴 を有 して い る。 特 に、 作 製 した 反 応 生 成 液 1 0 0 を既

存 の 一 般 的 な ペ ッ トボ トル に 入 れ て 密 封 保 管 し、 長 期 間 (
例 え ば 1 2 力 月以

上 ) 経 過 後 に 開 封 し、 溶 存 水 素 濃 度 を測 定 した と き で も、 同 様 の 測 定 結 果 が

得 られ 、 長 期 間 (
例 え ば 1 2 力 月 以 上 ) 経 過 後 で あ っ て も溶 存 水 素 濃 度 の 測

定 値 に差 が な く、 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ た 。 しか も、 測 定 開 始 (
容器

開 封 ) か ら 1 週 間 以 上 経 過 して も溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 長 い 間 溶 存 水 素 が 検

出 され た。

[01 36] な お、 反 応 生 成 液 1 0 0 の水 素 発 生機 構 に つ い て科 学 的 な根 拠 は未 詳 で あ

るが、 マ グ ネ シ ウム/ カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と リン酸 / リン酸 塩 2 0 と有

機 酸 3 0 と水 4 0 と の 化 学 反 応 (
化 学 変 化 ) に よ り、 ま た 、 マ グ ネ シ ウ ム /

は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と有 機 酸 3 0 と炭 酸 塩 5 0 / 金 属 塩 6 0 と水 4 0

との 化 学 反 応 (
化 学 変 化 ) に よ り、 更 に、 マ グ ネ シ ウ ム / カル シ ウム の化 学

種 1 〇 と リン酸 / リン酸 塩 2 0 と炭 酸 塩 5 0 / 金 属 塩 6 0 と ア ル カ リ 7 0 と

水 4 0 との 化 学 反 応 (
化 学 変 化 ) に よ り、 水 素 の 化 学 種 の キ ャ リア ー や ドナ
一 と な る 反 応 化 学 種 が 生 じ、 こ の 反 応 化 学 種 が 水 素 の 化 学 種 の キ ャ リァ ー や

ドナ ー と して 水 素 発 生 に 関 与 す る も の と推 測 して い る。

[01 37] 次 に、 実 施 例 1 乃 至 実 施 例 3 で は 、 こ の よ う に して 得 られ た 反 応 生 成 液 1

0 0 の 水 分 を 蒸 発 して 除 去 す る真 空 凍 結 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ S 2 0 ) が 実 施

さ れ る。

凍 結 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ S 2 0 ) で は 、 ま ず 、 ス テ ッ プ 2 1 の 凍 結 工 程 で

、 反 応 生 成 液 1 〇 〇の 凍 結 を 行 う。 例 え ば 、 反 応 生 成 液 1 0 0 を トレー に流

し入 れ て 、 反 応 生 成 液 1 0 0 が 充 填 さ れ た トレー 全 体 を バ ッチ 方 式 の 真 空 凍

結 乾 燥 装 置 (F D 装 置 ) に 入 れ 、 _ 2 0 °C 以 下 で 凍 結 を 行 う。 通 常 、 急 速 凍

結 さ れ る が、 緩 慢 凍 結 で あ って も よ い。

[01 38] 続 い て、 ス テ ップ 2 2 の真 空 乾 燥 工 程 で、 凍 結 され た反 応 生成 液 1 0 0 の

真 空 乾 燥 (F D ) を 行 う。 こ の 真 空 乾 燥 で は 、 例 え ば 、 水 分 を氷 の 状 態 で 集

例 え ば 、 _ 5 0 °C 〜 一 8 0 °〇
め る た め の コ ー ル ド トラ ッ プ を 十 分 に 冷 却 (

した 後 に、 真 空 排 気 (
例 え ば、 1 0 P a 以 下 ) を行 い、 また、 熱 供 給 (
棚加

熱 ) に よ り昇 華 を促 進 す る。 そ して 、 コ ー ル ド トラ ッ プ の 融 氷 を 行 っ た 後 、

凍 結 乾 燥 装 置 (F D 装 置 ) か ら乾 燥 物 で あ る 固 体 物 を取 り出 す 。 実 施 例 1 乃

至 実 施 例 3 に お い て は 、 こ の よ う に して 得 られ た 乾 燥 物 (固 体 物 ) は 、 例 え

ば 、 1 0 メ ッ シ ュ 〜 3 0 メ ッ シ ュ の 粒 度 を有 す る水 素 発 生 剤 1 の 粉 体 で あ る

[01 39] そ の 後 、 実 施 例 1 乃 至 実 施 例 3 で は 、 整 粒 工 程 (ス テ ッ プ S 3 0 ) と して

ス テ ッ プ S 3 1 の 粉 砕 工 程 が 実 施 さ れ 、 先 の 真 空 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ 2 0 )

で 得 た 固 体 状 の 乾 燥 物 の 粉 砕 を 行 い 、 更 に、 ス テ ッ プ S 3 2 の 篩 過 工 程 で 、

粉 砕 さ れ た 固 体 状 の 乾 燥 物 を、 例 え ば 、 ス テ ン レス メ ッ シ ュ (
例 え ば、 1 0

メ ッ シ ュ 〜 1 0 0 メ ッ シ ュ、 好 ま し くは 、 2 0 メ ッ シ ュ 〜 9 0 メ ッ シ ュ、 よ

り好 ま し くは 、 4 0 メ ッ シ ュ 〜 6 0 メ ッ シ ュ ) で 篩 分 け し、 ま た 、 マ グ ネ ッ

トセ パ レー タ (1 0 , 0 0 0 〜 ガ ウ ス ) で 分 離 濾 過 す る。 こ れ に よ り、 例 え

ば 、 1 0 メ ッ シ ュ 〜 1 0 0 メ ッ シ ュ、 好 ま し くは 、 2 0 メ ッ シ ュ 〜 9 0 メ ッ

シ ュ、 よ り好 ま し くは 、 4 0 メ ッ シ ュ 〜 6 0 メ ッ シ ュ の 粒 度 の 粉 状 (
パ ウダ
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— 状 ) の 水 素 発 生 剤 1 を得 る こ と が で き る。 水 へ の 溶 解 性 、 分 散 性 か らす る

と、 4 0 メ ッ シ ュ 〜 6 0 メ ッ シ ュ の 粒 度 が 好 ま しい 。

こ の と き の 粉 砕 方 法 と して は 、 特 に 問 わ れ な い が 、 例 え ば 、 ミル 、 ク ラ ッ

シ ャ ー 、 ア トマ イ ザ ー 等 で 粉 砕 で き る。 な お 、 水 素 発 生 剤 1 は 、 例 え ば 、 反

応 生 成 液 1 0 0 の 重 量 に 対 して 1 3 重 量 % 〜 1 7 重 量 % で 得 られ る。 ま た 、

こ の よ う に 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ て な る水 素 発 生 剤 1 に つ い

て 、 そ の 粉 末 の 水 分 値 は 、 赤 外 線 水 分 計 に よ る測 定 で 、 例 え ば 、 〇. 1%〜

8 % の 範 囲 内 、 好 ま し くは 、 1 . 0 %〜4 . 0 % の 範 囲 内 で あ る。

[0140] こ う して 、 実 施 例 1 で は 、 少 な く と も マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と して の

酸 化 マ グ ネ シ ウ ム と、 リン酸 2 0 と して の リン酸 (オ ル トリン酸 ) 、 有 機 酸

3 0 と して の ク エ ン酸 と、 水 4 0 と を混 合 す る混 合 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 1 )

が 実 施 さ れ 、 続 い て 、 混 合 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 1 ) で 得 られ た 混 合 液 に 陰 極

及 び 陽 極 を 浸 潰 しそ れ ら電 極 間 に 所 定 の 電 圧 を か け る 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ

プ 3 1 2 ) が 実 施 さ れ る こ と に よ り反 応 生 成 液 作 製 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 0 )

が 実 施 さ れ 、 反 応 生 成 液 1 〇 〇が 作 製 さ れ る。 次 に、 こ の よ う に して 作 製 さ

れ た 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 凍 結 す る 凍 結 工 程 (ス テ ッ プ 3 2 1 ) が 実 施 さ れ 、

続 い て 、 凍 結 した 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 乾 燥 す る真 空 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ

3 2 2 ) が 実 施 さ れ る こ と に よ り、 真 空 凍 結 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ 3 2 0 ) が

実 施 さ れ 、 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 を得 て い る。 更 に、 水 素 発 生 剤 1 の 固 体 物

を粉 砕 す る粉 砕 工 程 (ス テ ッ プ 3 3 1 ) が 実 施 さ れ 、 ま た 、 粉 砕 物 を篩 過 す

る篩 過 工 程 (ス テ ッ プ 3 3 2 ) が 実 施 さ れ る こ と に よ り整 粒 工 程 (ス テ ッ プ

3 3 0 ) が 実 施 さ れ る と、 水 素 発 生 剤 1 の 粉 末 (
パ ウ ダ ー ) が 得 られ る。

[0141 ] 即 ち 、 実 施 例 1 に 係 る水 素 発 生 剤 1 の 製 造 方 法 は 、 少 な く と も マ グ ネ シ ウ

ム の 化 学 種 1 0 と して の 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 、 リン酸 2 0 と して の リン酸 (才

ル トリン酸 ) 、 有 機 酸 3 0 と して の ク エ ン酸 、 及 び 水 4 0 を混 合 す る混 合 エ

程 (ス テ ッ プ 3 1 1 ) と、 そ れ ら所 定 の 原 料 成 分 が 混 合 さ れ た 混 合 液 に 陰 極

及 び 陽 極 を 浸 潰 して 陰 極 及 び 陽 極 の 電 極 間 に 所 定 の 電 圧 を か け る 電 圧 印 加 工

程 (ス テ ッ プ 3 1 2 ) と か らな り、 少 な く と も マ グ ネ シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と
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して の酸 化 マ グネ シ ウム、 リン酸 2 0 と して の リン酸 (


オル トリン酸 )、 有

機 酸 3 0 と して の クエ ン酸 、 及 び水 4 0 を反 応 させ て な る反 応 生成 液 1 0 0

を作製 す る反 応 生成 液 作製 工程 (
ステ ップ 1 0 ) と、 反 応 生成 液 1 〇 〇を凍

結 す る凍 結 工程 (
ステ ップ 3 2 1 )及 び 凍 結 した反 応 生成 液 1 0 0 を真 空乾

燥 す る真 空乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 2 ) か らな り、 反 応 生成 液 1 0 0 を真 空

凍 結乾 燥 す る真 空 凍 結乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 ) とを具 備 す る もの で あ る

。 また、 真 空 凍 結乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 )後 に、 真 空 凍 結乾 燥 で得 られ

た 固体物 の粉 体 を粉砕 す る粉砕 工程 (


ステ ップ 3 3 1 ) とそ の粉砕 物 を篩 過

す る篩 過 工程 (
ステ ップ 3 3 2 ) とを具 備 す る こ とで、 粉 末 状 (
パ ウダー状

) の水 素発 生剤 1 が得 られ る。

[0142] こ こで、 本発 明者 らの実験 研 究 に よれ ば、 実施 例 1 にお いて、 電圧 印加 工

程 (
ステ ップ 3 1 2 ) を省 略 して も、 得 られ た水 素発 生剤 1 を天 然水 等 の水

に溶 解 した と きに水 素発 生 す る こ とを確 認 して い る こ とか ら、 電圧 印加 工程


ステ ップ 3 1 2 ) を省 略 す る こ とも可 能 で あ る。 但 し、 上 述 した よ うに、

電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1 2 ) を実施 す る こ とで、 最 終 生産 物 の水 素発 生

剤 1 が安 定 した水 素発 生能 を示 し、 また、 水 素発 生剤 1 水 素発 生量 を向上 さ

せ る こ とが可 能 で あ る。 即 ち、 電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1 2 ) を実施 す る

こ とに よ り、 安 定 的 な水 素発 生能 を有 す る水 素発 生剤 1 が得 られ、 得 られ た

水 素発 生剤 1 を天 然水 等 の水 に溶 解 した際 には、 安 定 して高濃 度 の水 素発 生

を確 保 で きる。

[0143] また、 本発 明 を実施 す る場合 には、 使 用 す る原料 成 分 を全 て 電圧 印加 工程


ステ ップ 3 1 2 )前 の混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) で混 合 す る必要 はな く

、 実施 例 1 にお いて混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) で は、 マ グネ シ ウム の化学

種 1 0 と して の酸 化 マ グネ シ ウム と、 リン酸 2 0 と して の リン酸 (
オル トリ

ン酸 )、 有機 酸 3 0 と して の クエ ン酸 と、 水 4 0 とが 少 な くとも混 合 され れ

ば よい。 更 に、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属塩 6 0 及 び アル カ リ 7 0 の うち の いず れ か

1 種 以 上 を添加 す る こ とで、 水 素発 生剤 1 の水 素発 生量 の 向上 が可 能 で あ る

が、 そ れ らの原料 成 分、 例 え ば、 金 属塩 6 0 と して の塩 化 マ グネ シ ウムや、
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アル カ リ 7 0 と して の水 酸 化 カ リウム は、 混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) で添

加 して もよい し、 電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1 2 )後 に添加 して もよい。 反

応性 、 水 素発 生剤 1 の水 素発 生量 の 向上効 果 か らす る と、 好適 には、 電子 の

移動 (
供 受 ) が生 じる混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) の際 に混 合 され るの が好

ま しい。

[0144] 実施 例 2 で は、 少 な くともマ グネ シ ウム の化学 種 1 0 と して の酸 化 マ グネ

シ ウム と、 有機 酸 3 0 と して の クエ ン酸 と、 金 属塩 6 0 と して の塩 化 マ グネ

シ ウム と、 水 4 0 とを混 合 す る混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) が実施 され、 続

いて、 混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) で得 られ た混 合 液 に陰極 及 び 陽極 を浸 潰

しそ れ ら電極 間 に所 定 の 電圧 をか け る電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1 2 ) が実

施 され る こ とに よ り反 応 生成 液 作製 工程 (
ステ ップ 3 1 0 ) が実施 され、 反

応 生成 液 1 〇 〇が作製 され る。 次 に、 この よ うに して作製 され た反 応 生成 液

1 0 0 を凍 結 す る凍 結 工程 (
ステ ップ 3 2 1 ) が実施 され、 続 いて、 凍 結 し

た反 応 生成 液 1 0 0 を真 空乾 燥 す る真 空乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 2 ) が実施

され る こ とに よ り、 真 空 凍 結乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 ) が実施 され、 固体

状 の水 素発 生剤 1 を得 て い る。 更 に、 水 素発 生剤 1 の 固体物 を粉砕 す る粉砕

工程 (
ステ ップ 3 3 1 ) が実施 され、 また、 粉砕 物 を篩 過 す る篩 過 工程 (

テ ップ 3 3 2 ) が実施 され る こ とに よ り整 粒 工程 (
ステ ップ 3 3 0 ) が実施

され る と、 水 素発 生剤 1 の粉 末 (
パ ウダー) が得 られ る。

[0145] 即 ち、 実施 例 2 に係 る水 素発 生剤 1 の製 造 方 法 は、 少 な くともマ グネ シ ウ

ム の化学 種 1 0 と して の酸 化 マ グネ シ ウム、 有機 酸 3 0 と して の クエ ン酸 、

金 属塩 6 0 と して の塩 化 マ グネ シ ウム、 及 び水 4 0 を混 合 す る混 合 工程 (

テ ップ 3 1 1 ) と、 そ れ ら所 定 の原料 成 分 が混 合 され た混 合 液 に陰極 及 び 陽

極 を浸 潰 して そ れ ら電極 間 に所 定 の 電圧 をか け る電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3

1 2 ) とか らな り、 少 な くともマ グネ シ ウム の化学 種 1 0 と して の酸 化 マ グ

ネ シ ウム、 有機 酸 3 0 と して の クエ ン酸 、 金 属塩 6 0 と して の塩 化 マ グネ シ

ウム、 及 び水 4 0 を反 応 させ て な る反 応 生成 液 1 0 0 を作製 す る反 応 生成 液

作製 工程 (
ステ ップ 1 0 ) と、 反 応 生成 液 1 0 0 を凍 結 す る凍 結 工程 (
ステ
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ップ 3 2 1 )及 び 凍 結 した反 応 生成 液 1 0 0 を真 空乾 燥 す る真 空乾 燥 工程 (

ステ ップ 3 2 2 ) か らな り反 応 生成 液 1 0 0 を真 空 凍 結乾 燥 す る真 空 凍 結乾

燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 ) とを具 備 す る もの で あ る。 また、 真 空 凍 結乾 燥 エ

程 (
ステ ップ 3 2 0 )後 に、 真 空 凍 結乾 燥 で得 られ た 固体物 で あ る粉 体 を粉

砕 す る粉砕 工程 (
ステ ップ 3 3 1 ) とそ の粉砕 物 を篩 過 す る篩 過 工程 (
ステ

ップ 3 3 2 ) とを具 備 す る こ とで、 粉 末 状 (
パ ウダー状 ) の水 素発 生剤 1 が

得 られ る。

[0146] 本発 明者 らの実験 研 究 に よれ ば、 実施 例 2 で 電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1

2 ) を省 略 して も、 得 られ た水 素発 生剤 1 を天 然水 等 の水 に溶 解 した と きに

水 素発 生 す る こ とを確 認 して い る こ とか ら、 本発 明 を実施 す る場合 には、 電

圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1 2 ) を省 略 す る こ とも可 能 で あ る。 但 し、 上 述 し

た よ うに、 最 終 生産 物 の水 素発 生剤 1 の水 素発 生能 か らす る と、 電圧 印加 工

程 (
ステ ップ 3 1 2 ) を実施 す る こ とで、 安 定 した水 素発 生能 を示 し、 また

、 水 素発 生量 を向上 させ る こ とが可 能 で あ る。 即 ち、 電圧 印加 工程 (
ステ ッ

プ 3 1 2 ) を実施 す る こ とに よ り、 安 定 的 な水 素発 生能 を有 す る水 素発 生剤

1 が得 られ、 得 られ た水 素発 生剤 1 を天 然水 等 の水 に溶 解 した際 には、 安 定

して高濃 度 の水 素発 生 を確 保 で きる。

[0147] また、 本発 明 を実施 す る場合 には、 使 用 す る原料 成 分 を全 て 電圧 印加 工程


ステ ップ 3 1 2 )前 の混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) で混 合 す る必要 はな く

、 実施 例 2 にお いて混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) で は、 マ グネ シ ウム の化学

種 1 0 と して の酸 化 マ グネ シ ウム と、 有機 酸 3 0 と して の クエ ン酸 と、 金 属

塩 6 0 と して の塩 化 マ グネ シ ウム と、 水 4 0 とが 少 な くとも混 合 され れ ば よ

い。 更 に、 アル カ リ 7 0 を添加 す る こ とで、 水 素発 生剤 1 の水 素発 生量 の 向

上 が可 能 で あ るが、 例 え ば、 アル カ リ 7 0 と して の水 酸 化 カ リウム は、 混 合

工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) で添加 して もよい し、 電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1

2 )後 に添加 して もよい。 反 応性 、 水 素発 生剤 1 の水 素発 生量 の 向上効 果 か

らす る と、 好適 には、 電子 の移 動 (
供 受 ) が生 じる電圧 印加 前 の混 合 工程 (

ステ ップ 3 1 1 ) の際 に混 合 され るの が好 ま しい。
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[0148] 実施 例 3 で は、 少 な くともマ グネ シ ウム の化学 種 1 0 と して の酸 化 マ グネ

シ ウム と、 リン酸 2 0 と して の リン酸 (
オル トリン酸 ) と、 金 属塩 6 0 と し

て の塩 化 マ グネ シ ウム と、 アル カ リ 7 0 と して の水 酸 化 カ リウム と、 水 4 0

とを混 合 す る混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) が実施 され、 続 いて、 混 合 工程 (

ステ ップ 3 1 1 ) で得 られ た混 合 液 に陰極 及 び 陽極 を浸 潰 しそ れ ら電極 間 に

所 定 の 電圧 をか け る電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1 2 ) が実施 され る こ とに よ

り反 応 生成 液 作製 工程 (
ステ ップ 3 1 0 ) が実施 され、 反 応 生成 液 1 0 0 が

作製 され る。 次 に、 この よ うに して作製 され た反 応 生成 液 1 〇 〇を凍 結 す る

凍 結 工程 (
ステ ップ 3 2 1 ) が実施 され、 続 いて、 凍 結 した反 応 生成 液 1 0

0 を真 空乾 燥 す る真 空乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 2 ) が実施 され る こ とに よ り

、 真 空 凍 結乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 ) が実施 され、 固体状 の水 素発 生剤 1

を得 て い る。 更 に、 水 素発 生剤 1 の 固体物 を粉砕 す る粉砕 工程 (


ステ ップ 3

3 1 ) が実施 され、 続 いて、 粉砕 物 を篩 過 す る篩 過 工程 (


ステ ップ 3 3 2 )

が実施 され る こ とに よ り整 粒 工程 (
ステ ップ 3 3 0 ) が実施 され る と、 水 素

発 生剤 1 の粉 末 (
パ ウダー) が得 られ る。

[0149] 即 ち、 実施 例 3 に係 る水 素発 生剤 1 の製 造 方 法 は、 少 な くともマ グネ シ ウ

ム の化学 種 1 0 と して の酸 化 マ グネ シ ウム、 リン酸 2 0 と して の リン酸 (


ル トリン酸 )、 金 属塩 6 0 と して の塩 化 マ グネ シ ウム、 アル カ リ 7 0 と して

の水 酸 化 カ リウム、 及 び水 4 0 を混 合 す る混 合 工程 (
ステ ップ 3 1 1 ) と、

そ れ ら所 定 の原料 成 分 が混 合 され た混 合 液 に陰極 及 び 陽極 を浸 潰 して そ れ ら

電極 間 に所 定 の 電圧 をか け る電圧 印加 工程 (
ステ ップ 3 1 2 ) とか らな り、

少 な くともマ グネ シ ウム の化学 種 1 0 と して の酸 化 マ グネ シ ウム、 リン酸 2

0 と して の リン酸 (
オル トリン酸 )、 金 属塩 6 0 と して の塩 化 マ グネ シ ウム

、 アル カ リ 7 0 と して の水 酸 化 カ リウム、 及 び水 4 0 とを反 応 させ て な る反

応 生成 液 1 〇 〇を作製 す る反 応 生成 液 作製 工程 (
ステ ップ 1 0 ) と、 反 応 生

成 液 1 〇 〇を凍 結 す る凍 結 工程 (
ステ ップ 3 2 1 )及 び 凍 結 した反 応 生成 液

1 〇 〇を真 空乾 燥 す る真 空乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 2 ) か らな り反 応 生成 液

1 〇 〇を真 空 凍 結乾 燥 す る真 空 凍 結乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 ) とを具 備 す
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る も の で あ る。 ま た 、 真 空 凍 結 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ 3 2 0 ) 後 に、 真 空 凍 結

乾 燥 で 得 られ た 固 体 物 で あ る粉 体 を粉 砕 す る粉 砕 工 程 (ス テ ッ プ 3 3 1 ) と

そ の 粉 砕 物 を篩 過 す る篩 過 工 程 (ス テ ッ プ 3 3 2 ) と を具 備 す る こ と で 、 粉

末状 (
パ ウ ダ ー 状 ) の 水 素 発 生 剤 1 が 得 られ る。

[01 50] 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 実 施 例 3 で 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 3 1

2 ) を 省 略 して も、 得 られ た 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 に溶 解 した と き に水 素

発 生 す る こ と を確 認 して い る こ と か ら、 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 2 ) を

省 略 す る こ と も可 能 で あ る。 但 し、 上 述 した よ う に、 最 終 生 産 物 の 水 素 発 生

剤 1 の 水 素 発 生 能 か らす る と、 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 2 ) を 実 施 す る

こ と で 、 安 定 した 水 素 発 生 能 を 示 し、 ま た 、 水 素 発 生 量 を 向 上 さ せ る こ と が

可 能 で あ る。 即 ち 、 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 2 ) を 実 施 す る こ と に よ り

、 安 定 的 な 水 素 発 生 能 を有 す る水 素 発 生 剤 1 が 得 られ 、 得 られ た 水 素 発 生 剤

1 を 天 然 水 等 の 水 に溶 解 した 際 に は 、 安 定 して 高 濃 度 の 水 素 発 生 を確 保 で き

る。

[01 5 1 ] な お、 本 発 明 を実 施 す る場 合 に は、 原 料 成 分 は、 上 記 実 施 例 1 乃 至 実 施 例

3 の もの に 限 定 さ れ ず、 例 え ば、 上 記 実 施 例 1 乃 至 実 施 例 3 で は、 マ グ ネ シ

ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と して 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム を使 用 し

た が、 本 発 明 を実 施 す る場 合 に は、 そ れ に 限 定 さ れ ず、 例 え ば、 炭 酸 マ グ ネ

シ ウ ム を 単 独 で 用 い た り、 炭 酸 カ ル シ ウ ム 及 び 炭 酸 マ グ ネ シ ウ ム を 用 い た り

、 炭 酸 カ ル シ ウ ム 、 水 酸 化 カ ル シ ウ ム 及 び 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム を 用 い た り して

も よ い。

[01 52] 更 に、 本 発 明 を 実 施 す る 場 合 に は 、 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 作 製 す る 段 階 で 、

鉄 の 化 学 種 や 亜 鉛 の 化 学 種 を 配 合 して も よ い し、 糖 類 を 配 合 して も よ い し、

ミ ネ ラ ル (ナ トリウ ム 、 マ グ ネ シ ウ ム 、 リン、 カ リウ ム 、 カ ル シ ウ ム 、 鉄 、

亜 鉛 等 ) 、 例 え ば 、 ミ ネ ラ ル 源 と して 植 物 エ キ ス を 配 合 して も よ い 。 本 発 明

者 らは 、 こ れ ら を 配 合 した 反 応 生 成 液 1 0 0 を乾 燥 さ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0

の 水 分 を 蒸 発 さ せ る こ と に よ り得 られ る 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば 、 天

然 水 等 の 水 に 添 加 、 溶 解 して 作 製 した 試 料 に お い て 溶 存 水 素 濃 度 が 増 大 し、
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よ り高 い 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 ピー ク値 が 得 られ 、 ま た 、 溶 存 水 素 濃 度 が 高 い

状 態 が よ り長 い 間 持 続 す る こ と を確 認 して い る。 即 ち 、 鉄 の 化 学 種 、 亜 鉛 の

化 学 種 、 糖 類 、 ミ ネ ラ ル 、 植 物 エ キ ス を 配 合 した 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を乾 燥 さ

せ て 反 応 生 成 液 1 〇 〇の 水 分 を 蒸 発 さ せ て な る水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば 、 高 濃

度 の 水 素 の 発 生 が よ り長 い 間 持 続 して 、 水 素 発 生 能 が 高 ま る こ と を確 認 して

い る。

[01 53] こ こ で 、 鉄 の 化 学 種 の 供 給 源 に は 、 例 え ば 、 塩 化 鉄 (I I ) (ド 6 (
3 1 2) 、

塩 化 鉄 (III ) (ド 6 (
3 1 3) 、 硫 酸 第 1 鉄 (ド 6 3 〇4 · 7 1~12 〇) 、 酸 化 鉄 (I

I ) (ド 6 〇) 、 四 酸 化 三 鉄 (ド 6 3 〇4) 、 ク エ ン酸 鉄 ナ トリウ ム 、 ク エ ン酸

鉄 ァ ン モ ニ ウ ム 等 の 鉄 化 合 物 や 金 属 鉄 が 使 用 で き る。

亜 鉛 の 化 学 種 の 供 給 源 に は 、 例 え ば 、 塩 化 亜 鉛 (z n c 1 2) 、 酸 化 亜 鉛 (

Z n 〇) 、 硫 酸 亜 鉛 (Z n S 〇4) 、 グ ル コ ン酸 亜 鉛 (〇 12 1~122 〇 14 2 n ) 等 の

亜 鉛 化 合 物 や 金 属 亜 鉛 が 使 用 で き る。

例 え ば 、 反 応 生 成 液 1 0 0 を 1 _ に 対 し、 鉄 の 化 学 種 と して の 塩 化 鉄 等 、

亜 鉛 の 化 学 種 と して の 塩 化 亜 鉛 等 は 、 1 〜 1 9 の 添 加 が 好 ま しい 。

[01 54] ま た 、 糖 類 と して は 、 ブ ドウ糖 、 果 糖 、 砂 糖 、 乳 糖 、 麦 芽 糖 等 の 糖 類 や 、

オ リゴ糖 、 デ キ ス トリン、 で ん ぷ ん 等 の 多 糖 類 が 使 用 で き る。

例 え ば 、 反 応 生 成 液 1 0 0 を 1 _ に 対 し、 糖 類 は 、 1 〇〜 1 0 0 9 の添

加 が 好 ま しい 。

[01 55] 更 に、 植 物 エ キ ス の 植 物 と して は 、 例 え ば 、 野 菜 類 、 果 実 類 、 毂 物 類 、 豆

類、 茶類、竹類、 木 の実類 (
種 実 類 ) 、 花 木 類 等 が 挙 げ られ る。 好 適 に は 、

柑橘類 (
例 え ば 、 イ ヨ カ ン、 甘 夏 カ ン、 ハ ッサ ク、 柚 子 、 キ ン カ ン、 ミ カ ン

、 ネ _ ブル 、 グ レ _ プ フル _ ツ 、 レモ ン、 ス ダ チ 、 ラ イ ム 、 ダ イ ダ イ 、 カ ボ

ス 、 ザ ボ ン ) 、 果 実 類 (キ ウ イ 、 イ チ ゴ、 リン ゴ、 ラ イ チ ) 、 緑 黄 色 野 菜 類


例 え ば 、 ブ ロ ッ コ リー 、 大 麦 若 葉 、 ケ ー ル 、 カ ボ チ ャ、 ニ ラ、 ニ ン ジ ン、

小 松 菜 、 トマ ト、 ホ ウ レ ン ソ ウ、 モ ロヘ イ ヤ 、 小 麦 若 葉 、 明 日葉 、 ク ヮ若 葉

、 メ キ ャベ ツ 等 ) 、 ハ ー ブ · 薬 草 類 (
例 え ば 、 カ モ ミ ー ル 、 ドク ダ ミ、 セ イ

ヨ ウ サ ン サ シ 、 ブ ドウ葉 、 レモ ンバ ー ム 、 ミ ン ト、 シ ソ、 エ ゴ マ 、 口 ー ズ マ
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リー 、 タ イ ム 、 セ ー ジ 、 レモ ン グ ラ ス 等 が 挙 げ られ 、 中 で も、 カ モ ミ ー ル 、

ドク ダ ミ、 セ イ ヨ ウ サ ン サ シ 、 ブ ドウ葉 、 シ ソ等 、 胡 桃 等 の 木 の 実 類 (
種実

類 ) 、 椿 等 の 花 木 類 の エ キ ス で あ る。

[01 56] な お 、 植 物 エ キ ス は 、 天 然 の 植 物 か ら採 取 さ れ た も の が 使 用 さ れ 、 例 え ば

、 原 料 で あ る植 物 か ら搾 取 した 搾 汁 や 、 水 や エ タ ノ ー ル 等 の 溶 媒 と混 合 し、

必 要 に 応 じて 加 熱 、 加 圧 · 減 圧 、 乾 燥 、 遠 心 分 離 等 に よ る 固 液 分 離 、 濃 縮 等

を 行 っ て 、 抽 出 した 抽 出 物 が 使 用 さ れ 、 搾 取 や 抽 出 方 法 に つ い て は 特 に 限 定

さ れ な い 。 添 加 す る形 態 も粉 末 状 等 の 固 体 形 態 で あ っ て も よ い し液 体 等 の 流

動 体 の形 態 で あ って も よ い。

ま た 、 エ キ ス を採 取 す る植 物 の 部 位 や 成 長 時 期 は 、 特 に 限 定 さ れ ず 、 例 え

ば 、 根 、 葉 、 実 、 実 の 皮 、 茎 、 枝 、 芽 、 種 子 等 か らの 採 取 が 可 能 で あ る が 、

好 適 に は 、 食 用 と さ れ る部 位 、 ま た は 種 子 、 ま た は 種 子 か ら発 芽 した 芽 (

芽 ) か ら採 取 さ れ た エ キ ス の 添 加 に よ り得 られ た 水 素 発 生 剤 1 で は そ れ を 天

然 水 等 の 水 に溶 解 した 際 に、 よ り高 い 溶 存 水 素 濃 度 の ピー ク値 が 得 られ 、 安

定 的 に溶 存 水 素 濃 度 が 高 くな る。 食 用 部 位 と して は 、 例 え ば 、 植 物 の 実 、 葉

、 花 のつ ぼみ、 茎 (
地 下 の 茎 を 含 む ) 、 根 が 挙 げ られ る。

[01 57] な お 、 こ れ ら鉄 の 化 学 種 、 亜 鉛 の 化 学 種 、 糖 類 、 ミ ネ ラ ル (
植 物 エ キス等

) の 添 加 の タ イ ミ ン グ は、 反 応 生 成 液 1 0 0 を作 製 す る段 階 で あ れ ば何 れ の

タ イ ミ ン グ で も 良 く、 混 合 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 1 ) に お い て 添 加 して も 良 い

し、 電 圧 印 加 工 程 (ス テ ッ プ 1 2 ) 後 に 添 加 して も 良 い 。 反 応 性 、 溶 存 水 素

濃 度 の 増 大 効 果 か らす れ ば 、 特 に、 電 子 の 移 動 (
供 受 ) が 生 じる 電 圧 印 加 を

行 う前 ま で の 添 加 が 好 ま しい 。

[01 58] 更 に、 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 反 応 生 成 液 1 0 0 の 作 製 段 階 で 、

塩 化 マ グ ネ シ ウ ム (IV 9 〇 I 2) 、 塩 化 カ ル シ ウ ム (〇 3 〇 I 2) 、 塩 化 ナ トリ

ウ ム (问 3 <3 丨) 等 の 金 属 塩 5 0 や 硫 酸 銅 等 の 銅 が 配 合 さ れ て い る と、 水 素

発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に 添 加 して 長 期 間 保 管 した と き で も、 細 菌 、 カ ビ等

の 微 生 物 の 増 殖 が 抑 制 さ れ 保 管 性 (日持 ち ) が 向 上 す る こ と を確 認 して い る

。 塩 化 マ グ ネ シ ウ ム (IV 9 〇 I 2) 、 塩 化 カ ル シ ウ ム (〇 3 〇 I 2) 、 塩 化 ナ ト
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リウ ム や 銅 等 の 配 合 に よ って、 水 素 発 生 剤 1 が塩 素 や 銅 の 化 学

種 を 含 有 し、 こ の 塩 素 や 銅 の 化 学 種 が 細 菌 、 カ ビ等 の 微 生 物 の 増 殖 抑 制 に 関

与 して い る こ と が 考 え られ る。

[01 59] 次 に、 本 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 の 特 性 に つ い て 説 明 す る。

ま ず 、 本 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 に よ る水 素 発 生 能 を調 べ る た め に、 上

記 実 施 例 に 係 る水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に 添 加 して 作 製 した 試 料 に つ い て 水 素

の 発 生 を調 べ た 。

[01 60] 上 述 の よ う に して 得 られ た 実 施 例 に 係 る水 素 発 生 剤 1 の 粉 末 は 、 水 に溶 解

し (易 溶 性 ) 、 天 然 水 等 の ミ ネ ラ ル を 含 有 す る水 で あ っ て も、 容 易 に そ れ に

溶 解 し、 不 溶 性 の 沈 殿 物 が 生 じる よ う な こ と も な い 。

[01 6 1 ] こ こ で 、 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ り、 天 然 水 1 _ に 対 し4 2 メ ッ シ ュ の

粒 度 の水 素 発 生剤 1 の粉 末 を 1 . 5 9 以 下 の 溶 解 で は 、 粉 末 量 が 多 い ほ ど、

後 述 す る よ う に経 時 的 に溶 存 水 素 を測 定 した と き に、 長 い 間 高 濃 度 の 溶 存 水

素 が 検 出 さ れ る こ と を確 認 して い る。 一 方 で 、 天 然 水 1 _ に 対 し 1 . 5 9 を

超 え る 添 加 で は 、 粉 末 量 を 多 く して も、 溶 存 水 素 量 の 最 大 値 (ピー ク値 ) 、

即 ち、 最 大溶 存 水 素 濃 度 は 1 . 5 5 卩 卩阳程 度 で あ り、 ま た 、 毎 日測 定 した

溶 存 水 素 の 濃 度 も そ れ ほ ど増 大 しな い こ と を確 認 して い る。 但 し、 天 然 水 1

_ に 対 し4 2 メ ッ シ ュ の 粒 度 の 水 素 発 生 剤 1 の 溶 解 量 の 最 大 は 、 5 0 9 で あ

る。 な お 、 4 2 メ ッ シ ュ の 粒 度 の 水 素 発 生 剤 1 で は 、 天 然 水 1 !_ に 対 し 〇.

1 9 以 上 の 添 加 で 溶 存 水 素 の 発 生 を確 認 して い る。

[01 62] そ こ で 、 以 下 の 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 実 験 で は 、 天 然 水 1 _ に 対 し、 4 2 メ

ッシ ュの粒 度 の水 素 発 生 剤 1 の粉 末 を 1 . 5 9 添 加 した と き の 溶 存 水 素 量 を

示 す 。 4 2 メ ッ シ ュ の 粒 度 の 水 素 発 生 剤 1 の 粉 末 で あ れ ば 、 水 に 添 加 した と

き に水 面 付 近 で ダ マ に な る こ と な く、 沈 降 し、 攪 拌 す れ ば 速 や か に 分 散 さ れ

水 に溶 解 す る。

な お、 水 素 発 生 剤 1 を添 加 (
溶 解 ) して 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 実 験 を 行 う の

に 用 い た 天 然 水 は 、 岐 阜 県 の 奧 長 良 川 (岐 阜 県 関 市 洞 戸 ) で 採 水 した 地 下 水

を 原 水 と して 所 定 の 濾 過 や 殺 菌 等 を 行 っ た 天 然 水 (ナ チ ュ ラ ル ミ ネ ラ ル ウ ォ
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— 夕 ) で あ る。 念 の た め 、 使 用 した 天 然 水 (ナ チ ュ ラ ル ミ ネ ラ ル ウ ォ ー タ )

の 成 分 を表 1 に 示 す 。

[01 63] [ 表 1]

[01 64] 具 体 的 に は 、 ま ず 、 天 然 水 1 !_ に 対 し水 素 発 生 剤 1 の 粉 末 ·!. 5 9 を添 加

し、 攪 拌 して 水 素 発 生 剤 1 を溶 解 さ せ て 試 料 八 1 を 作 製 した 。 次 に、 作 製 し

た 試 料 八 1 に つ い て そ の 一 部 を測 定 用 の 容 器 に移 し、 磁 気 ス タ ー ラ で 所 定 時

間 (3 0 秒 〜 1 分 程 度 ) 攪 拌 しな が ら、 共 栄 電 子 研 究 所 製 < 1\/1 2 1 0 0 0

(隔 膜 式 ポ ー ラ ロ方 式 、 溶 存 水 素 を 定 量 的 に測 定 す る ) を 用 い て 、 初 回 の 溶

存 水 素 量 の 測 定 を 行 っ た 。 そ の 後 、 初 回 の 測 定 に使 用 した 分 を 含 め て 試 料 八

1 を既 存 の 一 般 的 な ペ ッ トボ トル に 入 れ 、 キ ャ ッ プ を して 密 閉 し、 3 2 °〇の

温 度 条 件 下 で 保 管 を 行 い 、 以 後 も 1 日 1 回 、 こ の ぺ ッ トボ トル に 入 れ た 試 料

八 1 に つ い て 溶 存 水 素 量 の 測 定 を 行 っ た 。 ぺ ッ トボ トル に 入 れ た 試 料 六 1 に

つ い て の 溶 存 水 素 量 の 測 定 に 際 して は 、 試 料 六 1 が 入 っ た ぺ ッ トボ トル の キ

ャ ッ プ を 開 け、 ぺ ッ トボ トル 内 の 試 料 八 1 を測 定 用 の 容 器 に移 し、 初 回 の 測

定 時 と 同 様 に、 磁 気 ス タ ー ラ で 所 定 時 間 (3 0 秒 〜 1 分 程 度 ) 攪 拌 しな が ら

、 を用 い て測 定 を行 った。 な お、 測 定 後

の 試 料 八 1 は 再 度 ぺ ッ トボ トル に 戻 し、 キ ャ ッ プ を 閉 め て 、 次 の 測 定 時 で 使
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用 す る ま で ペ ッ トボ トル に 入 れ て 所 定 条 件 下 (3 2 °〇下 ) で 保 管 を した 。

[01 65] 更 に、 水 素 発 生 剤 1 の 作 製 に使 用 した 反 応 生 成 液 1 0 0 に つ い て も、 同 様

に溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 を 行 っ た 。 反 応 生 成 液 1 0 0 に つ い て は 、 天 然 水 で 1

0 0 倍 希 釈 した 試 料 巳 1 を 作 製 し、 天 然 水 で 1 0 0 倍 希 釈 さ れ た 反 応 生 成 液

1 0 0 の 水 素 発 生 能 を調 べ た 。 反 応 生 成 液 1 0 0 を 天 然 水 で 1 0 0 倍 希 釈 し

た 試 料 巳 1 は 、 試 料 作 製 後 に、 一 般 的 な ペ ッ トボ トル の 密 封 容 器 に 入 れ て 保

管 (
室 温 条 件 下 ) を 行 っ て い た も の を使 用 した 。 そ して 、 溶 存 水 素 量 の 測 定

に 際 して は 、 上 記 と 同 様 、 試 料 巳 1 が 入 っ た 密 封 容 器 を 開 封 して 測 定 用 の 容

器 に移 し、 磁 気 ス タ ー ラ で 所 定 時 間 (3 0 秒 〜 1 分 程 度 ) 攪 拌 しな が ら、 共

栄 電 子 研 究 所 製 < 1\/1 2 1 0 を用 い て、 溶 存 水 素 量 の測 定 を行 った。 初

回 の 溶 存 水 素 量 の 測 定 を 終 え た 後 、 測 定 後 の 試 料 巳 1 は 再 度 ぺ ッ トボ トル に

入 れ て キ ャ ッ プ を 閉 め て か ら、 3 2 °〇の 温 度 条 件 下 で 保 管 を 行 い 、 上 記 と 同

様 、 経 時 的 (1 日 1 回 ) に溶 存 水 素 量 の 測 定 を 行 っ た 。

[01 66] こ の と き の 溶 存 水 素 量 の 測 定 結 果 を 図 4 に 示 す 。 図 4 に 示 した グ ラ フ は 、

代 表 的 に、 実 施 例 1 と して 、 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 1 〇、 リン酸 2 0 、 ク エ ン酸

3 0 、 水 4 0 、 塩 化 マ グ ネ シ ウム 5 0 及 び アル カ リ 7 0 を反 応 させ て な る反

応 生 成 液 1 0 0 の 水 分 を真 空 凍 結 乾 燥 法 に よ っ て 蒸 発 さ せ る こ と に よ り得 た

水 素 発 生 剤 1 に つ い て の 測 定 結 果 を 示 す も の で あ る。

図 4 に 示 す よ う に、 ま ず 、 水 素 発 生 剤 1 の 作 製 に使 用 した 反 応 生 成 液 1 0

0 を 天 然 水 で 1 〇 〇倍 希 釈 して 作 製 した 試 料 巳 1 に つ い て は 、 測 定 開 始 か ら

2 日後 に 〇. 1 卩卩 程 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 測 定 開 始 か ら 3 日後 の 測

定 で は 、 前 日 よ り も 更 に 高 い 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 4 日後 の 測 定 で は

、 前 日 よ りも更 に高 い溶 存 水 素 が検 出 さ れ、 そ の測 定 値 は 1 . 5 5 卩卩 程

度 で あ っ た 。 そ の 後 、 溶 存 水 素 量 の 測 定 値 は 減 少 す る も、 そ の 減 少 の 程 度 は

緩 や か で あ り、 測 定 開 始 か ら 9 日後 で も 〇. 2 卩卩 程 度 の溶 存 水 素 が検 出

さ れ た 。 こ う して 、 水 素 発 生 剤 1 の 作 製 に使 用 した 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 天 然

水 で 1 0 0 倍 希 釈 した 試 料 巳 1 で は 、 ピー ク値 の 溶 存 水 素 濃 度 、 即 ち 、 最 大

溶存水素濃度 は 1 . 5 5 卩 卩 〇 程 度 で あ り、 長 い 間 高 濃 度 で 溶 存 水 素 が 検 出
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さ れ 、 特 に、 初 回 測 定 か ら 9 日経 過 の 測 定 で も溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 長 期 間

の水 素 の発 生 が確 認 さ れ た。

な お 、 測 定 に使 用 した 密 封 容 器 入 りの 試 料 巳 1 に つ い て は 、 製 造 後 1 年 以

内 の も の を使 用 して い る が 、 製 造 直 後 の も の で あ っ て も、 製 造 後 1 年 経 過 し

た も の で あ っ て も、 そ の 溶 存 水 素 量 の 発 生 の 挙 動 に 殆 ど変 化 は な く、 最 大 溶

存 水 素 濃 度 は ·!. 5 5 卩卩 で あ る こ と を確 認 して い る。

[01 67] 一 方 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 して 作 製 した 試 料 六 1 に お い て も、 測

定 開 始 か ら 2 日後 に は 〇. 7 卩卩 程 度 の 溶 存 水 素 が 確 認 さ れ た 。 そ して 、

測 定 開 始 か ら 3 日後 の 測 定 で は 、 前 日 よ り も 更 に 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ

れ 、 4 日後 の 測 定 で は 、 前 日 よ り も 更 に 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 そ の

測 定値 は 1 . 5 5 卩卩 程 度 で あ った。 そ の後 、 溶 存 水 素 量 の測 定 値 は減 少

す る も、 そ の 減 少 の 程 度 は 緩 や か で あ り、 測 定 開 始 か ら 9 日後 で も 0 . 5 口

口 程 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ た 。 こ う して 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解

さ せ て 作 製 した 試 料 六 1 で も、 溶 存 水 素 の 発 生 が 確 認 さ れ 、 ピー ク値 の 水 素

濃 度 、 即 ち、 最 大水 素 濃 度 は 1 . 5 5 卩 卩 〇1 程 度 で あ っ た 。 特 に、 長 い 間 高

濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 さ せ て か ら (
溶存

水 素 の 測 定 開 始 日 か ら) 、 9 日経 過 の 測 定 で も溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 長 期 間

の水 素 の発 生 が確 認 さ れ た。

[01 68] こ の よ う に水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 さ せ て 作 製 した 試 料 六 1 に お い て

も、 水 素 発 生 剤 1 の 作 製 に使 用 した 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 天 然 水 で 1 〇 〇倍 希

釈 して 作 製 した 試 料 巳 1 と 同 様 に、 長 期 間 の 水 素 の 発 生 が 確 認 さ れ た 。 更 に

、 溶 存 水 素 の 発 生 の 挙 動 に つ い て 、 両 者 の 試 料 と も、 測 定 開 始 か ら 2 日後 に

水 素 発 生 が 確 認 さ れ 、 そ の 後 、 溶 存 水 素 量 の 測 定 値 は 増 大 し、 4 日後 に溶 存

水 素 量 の 測 定 値 は ピー ク に 達 した 。 ピー ク後 は 、 徐 々 に溶 存 水 素 量 の 減 少 が

見 られ る も、 測 定 か ら 9 日経 過 して も所 定 の 溶 存 水 素 量 が 検 出 さ れ た 。 そ し

て 、 こ の と き の 溶 存 水 素 量 の 測 定 に お け る 最 大 値 は 、 両 者 の 試 料 と も、 1 .

5 5 卩卩 程 度 で あ る こ とが確 認 さ れ た。

[01 69] 更 に、 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 製 造 した 水 素 発 生 剤 1 を例 え ば 、
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ポ リ袋 等 に 入 れ て 封 を し、 更 に そ れ を例 え ば 、 金 属 缶 等 に 入 れ て 常 温 保 管 し

、 製 造 か ら長 期 間 (
例 え ば 、 7 力 月 ) 経 過 した 水 素 発 生 剤 1 に つ い て 、 上 記

と 同 様 に、 天 然 水 に溶 解 さ せ た 試 料 を 作 製 して 、 溶 存 水 素 量 の 測 定 を 行 っ た

と こ ろ、 長 期 間 常 温 保 管 した 後 で も、 水 素 発 生 量 の 減 少 が 見 られ る こ と な く

、 最 大水 素濃度 1 . 5 5 口口 が 確 認 さ れ 、 測 定 開 始 か ら長 い 間 溶 存 水 素 が

検 出 さ れ 、 図 4 に 示 した グ ラ フ と 同 様 の 水 素 発 生 の 挙 動 を 示 す こ と を確 認 し

て い る。

[01 70] ま た 、 本 発 明 者 らは 、 水 素 発 生 剤 1 の 安 定 性 に つ い て 、 詳 細 に は 、 水 素 発

生 剤 1 を加 熱 した と き の 水 素 発 生 へ の 影 響 に つ い て 確 認 す る た め に、 水 素 発

生 剤 1 を 所 定 温 度 に加 熱 して か ら、 そ の 加 熱 した 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶

解 して 試 料 六 2 を 作 製 し、 そ の 試 料 六 2 の 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 を 行 っ た 。

水 素 発 生 剤 1 の 加 熱 は 、 ア ル ミホ イ ル の 上 に水 素 発 生 剤 1 を載 せ て 、 そ れ

を 才 ー ブ ン で 1 5 0 °〇 1 5 分 間 の 加 熱 ま た は 1 8 0 °〇 1 5 分 間 の 加 熱 を 行 っ

た 。 そ して 、 1 5 0 °〇で 加 熱 さ れ た 水 素 発 生 剤 1 の 粉 末 1 . 5 9 を天 然 水 1

_ に溶 解 して 作 製 した 試 料 を 試 料 八 2 3 と し、 ま た 、 1 8 0 °〇で 加 熱 さ れ た

水 素 発 生剤 1 の粉 末 1 . 5 9 を 天 然 水 1 _ に溶 解 して 作 製 した 試 料 を 試 料 八

2 匕と して 、 こ れ ら試 料 六 2 3 及 び 試 料 六 2 匕に つ い て 、 上 記 試 料 六 1 の と

き と 同 様 の 測 定 条 件 で 、 経 時 的 に溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 を 行 っ た 。 こ の と き の

結 果 を 図 5 に示 す。

[01 7 1 ] 図 5 に 示 した よ う に、 水 素 発 生 剤 1 を 所 定 温 度 で 加 熱 して も、 加 熱 さ れ た

水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 して 作 製 した 試 料 六 2 3 及 び 試 料 六 2 ヒで は 、

上 記 試 料 六 1 と 同 様 に水 素 の 発 生 が 確 認 さ れ 、 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ

た 。 特 に、 水 素 発 生 剤 1 を 所 定 温 度 に加 熱 して 天 然 水 に溶 解 して 作 製 した 試

料 八 2 3 及 び 試 料 六 2 ヒで は 、 上 記 試 料 六 1 と比 較 して 、 溶 存 水 素 濃 度 が 高

い 状 態 が 長 く持 続 す る傾 向 に あ り、 ま た 、 最 大 水 素 濃 度 も 高 くな る傾 向 に あ

っ た 。 な お 、 才 ー ブ ン の 加 熱 手 段 で は 、 1 8 0 °〇を超 え る加 熱 温 度 と す る と

、 水 素 発 生 剤 1 の 粉 末 が 焦 げ て 水 に溶 解 し難 くな る た め 、 溶 存 水 素 発 生 量 の

減 少 や 測 定 の ば らつ き が 生 じる傾 向 に あ っ た こ と か ら、 こ こ で は 、 1 8 0 °〇
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以 下 の 加 熱 温 度 の 設 定 と した 。

[01 72] 更 に、 本 発 明 者 らは 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 して 作 製 した 試 料 八 3

の 安 定 性 に つ い て 、 詳 細 に は 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 して 作 製 した 試

料 八 3 を加 熱 ま た は 冷 凍 した と き の 水 素 発 生 へ の 影 響 に つ い て 確 認 す る た め

に、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 して 作 製 した 試 料 六 3 の 加 熱 や 冷 凍 を 行 い

、加熱後 や冷凍 · 解 凍後 の試料 六 3 3 , A 3 b の溶 存 水 素 量 の測 定 を行 った

こ の と き の 実 験 で は 、 ま ず 、 天 然 水 1 _ に 対 し水 素 発 生 剤 1 の 粉 末 1 . 5

9 を溶 解 さ せ て 試 料 六 3 を 作 製 し、 そ の 作 製 した 試 料 六 3 を既 存 の 一 般 的 な

ペ ッ トボ トル に 入 れ た 。 そ して 、 試 料 六 3 が 入 っ た 密 閉 ペ ッ トボ トル ご と、

加 熱 また は冷 凍 を行 った。

[01 73] 加 熱 実 験 で は 、 試 料 八 3 が 入 れ られ た 密 閉 ペ ッ トボ トル を 9 0 °〇で 3 0 分

加 熱 した 。

ま た 、 冷 凍 実 験 で は 、 試 料 八 3 が 入 れ られ た 密 閉 ペ ッ トボ トル を _ 1 8 °〇

で 冷 凍 した 。

そ して 、 加 熱 さ れ た 試 料 八 3 3 と、 冷 凍 さ れ た 試 料 八 3 匕に つ い て 、 上 記

試 料 六 1 の と き と 同 様 の 測 定 条 件 で 、 経 時 的 に溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 を 行 っ た

。 な お 、 加 熱 した 試 料 八 3 3 に つ い て は 、 加 熱 後 、 室 温 ま で 自然 冷 却 して か

ら溶 存 水 素 濃 度 の 初 回 の 測 定 に 供 した 。 ま た 、 冷 凍 した 試 料 六 3 匕に つ い て

は 、 冷 凍 庫 か ら取 り出 して 室 温 で 解 凍 して か ら、 溶 存 水 素 濃 度 の 初 回 の 測 定

に 供 した 。

[01 74] ま た 、 水 素 発 生 剤 1 の 作 製 に使 用 した 反 応 生 成 液 1 0 0 を 天 然 水 で 1 0 0

倍 希 釈 して 作 製 した 試 料 巳 3 に つ い て も、 上 記 と 同 様 条 件 で 加 熱 ま た は 冷 凍

を行 い、 加 熱 後 また は冷 凍 · 解 凍 後 の 試 料 巳 3 3 , 巳 3 匕の 経 時 的 な 溶 存 水

素 濃 度 の 測 定 を 行 っ た 。 な お 、 こ の 試 料 巳 3 に つ い て も、 既 存 の 一 般 的 な ぺ

ッ トボ トル に 入 れ 、 試 料 巳 3 が 入 れ られ た 密 閉 ペ ッ トボ トル ご と、 加 熱 ま た

は冷 凍 を行 った。

[01 75] 加熱後 の試料 六 3 3 と試 料 巳 3 3 の 経 時 的 な 溶 存 水 素 濃 度 の 測 定 結 果 を 図


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6 に 示 す 。 ま た 、 冷 凍 、 解 凍 後 の 試 料 六 3 ヒと試 料 巳 3 ヒの 経 時 的 な 溶 存 水

素 濃 度 の測 定 結 果 を図 7 に す。

図 6 に 示 した よ う に、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 し所 定 温 度 に加 熱 した

試料 六 3 3 に つ い て も上 記 試 料 六 1 と 同 様 に 高 濃 度 の 溶 存 水 素 の 発 生 が 長 期

間 確 認 さ れ た 。 ま た 、 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 天 然 水 で 希 釈 し所 定 温 度 に加 熱 し

た 試 料 巳 3 3 に つ い て も 同様 で あ った。

[01 76] 更 に、 図 7 に 示 した よ う に、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 に溶 解 し冷 凍 、 解 凍 し

た 試 料 六 3 匕に つ い て も上 記 試 料 六 1 と 同 様 に 高 濃 度 の 溶 存 水 素 の 発 生 が 長

期 間 確 認 さ れ た 。 ま た 、 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 天 然 水 で 希 釈 し所 定 温 度 に 冷 凍

、 解 凍 した 試 料 巳 3 匕も 同 様 で あ っ た 。

[01 77] こ う して 本 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に 添 加 した 試 料 で は

、 水 素 の 発 生 が 確 認 さ れ 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に 添 加 して か ら溶 存

水 素 濃 度 を毎 日 (1 日 1 回 ) 測 定 した 場 合 に は 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の

水 に 添 加 して か ら (
初 回 の 測 定 か ら) 1 〜 2 日経 過 後 に、 溶 存 水 素 量 が 増 大

し、 3 〜 4 日後 に溶 存 水 素 量 の 測 定 値 が ピー ク に 達 し、 そ の 後 溶 存 水 素 量 が

徐 々 に 減 少 す る も、 添 加 か ら 1 週 間 以 上 経 過 して も溶 存 水 素 が 検 出 さ れ る と

い う特 徴 を有 して い る。

[01 78] こ の よ う に、 本 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば 、 天 然 水 等 の 水 に溶 解

した 際 に は 、 反 応 生 成 液 1 0 0 と 同 様 の 水 素 発 生 の 特 性 を 示 し、 初 回 測 定 日

か ら 1 〜 2 日経 過 後 に、 溶 存 水 素 が 増 大 し、 3 〜 4 日後 に溶 存 水 素 量 の 測 定

値 が ピー ク に 達 し、 そ の 後 溶 存 水 素 量 が 徐 々 に 減 少 す る も、 初 回 測 定 日 か ら

1 週 間 以 上 経 過 して も溶 存 水 素 が 検 出 さ れ る と い う特 徴 を有 し、 長 期 間 持 続

的 に水 素 を発 生 で き る。 更 に、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に溶 解 して な る

試 料 、 及 び 、 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 天 然 水 で 1 〇 〇倍 希 釈 して な る 試 料 の 両 者

と も、 1 . 5 5 卩卩 1程 度 の 溶 存 水 素 量 を確 認 して い る。 加 え て 、 本 発 明 者

らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に溶 解 して な る 試 料 、

及 び 、 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 天 然 水 で 1 〇 〇倍 希 釈 して な る 試 料 の 両 者 と も、

還 元 力 を有 し、 例 え ば 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に溶 解 して な る 試 料 、
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及 び 、 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を 天 然 水 で 1 0 0 倍 希 釈 して な る 試 料 で は 、 そ れ ら

試 料 に 釘 を 入 れ た と き に、 水 道 水 や 天 然 水 等 と比 較 し、 酸 化 還 元 電 位 が 負 の

値 に 下 が り、 釘 の 酸 化 (
鲭 の 発 生 ) が 抑 制 さ れ る こ と を確 認 して い る。

[01 79] こ の よ う な 水 素 発 生 剤 1 に よ る水 素 発 生 機 構 に つ い て 科 学 的 な 根 拠 は 未 詳

で あ るが、 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と リン酸 及 び

/ ま た は リン酸 塩 2 0 と有 機 酸 3 0 と水 4 0 と の 化 学 反 応 (
化学変化) によ

り、 ま た 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と有 機 酸 3 0

と炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と水 4 0 と の 化 学 反 応 (
化学変化) に

よ り、 更 に ま た 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リ

ン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、

ア ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と の 化 学 反 応 (
化 学 変 化 ) に よ り、 水 素 の 化 学 種 の

キ ャ リア — や ドナ — と な る 反 応 化 学 種 が 生 じ、 水 素 発 生 剤 1 に 含 有 さ れ る こ

の 反 応 化 学 種 が 水 素 の 化 学 種 の キ ャ リア ー や ドナ ー と して 水 素 発 生 に 関 与 す

る も の と推 測 して い る。

そ して 、 水 素 発 生 剤 1 に 含 ま れ る 反 応 化 学 種 が 水 (1~12 〇) と の 反 応 に よ り

また は天 然 水 等 に含 まれ る ミネ ラル (
例 え ば 、 ナ トリウ ム 、 マ グ ネ シ ウ ム 、

カ リウ ム 、 カ ル シ ウ ム 、 鉄 、 リン、 亜 鉛 等 ) や 硫 酸 イ オ ン (3 〇42_) 、 重 炭 酸

、 硫 酸 カル シ ウム、 硫 酸 マ グ ネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム、 炭 酸 マ グ ネ シ ウム

等 と の 反 応 に よ り、 水 素 の 発 生 、 放 出 、 生 成 、 遊 離 が 生 じて い る と推 測 して

い る。

[01 80] な お 、 上 述 した 反 応 化 学 種 と して は 、 例 え ば 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は

カ ル シ ウ ム の 化 学 種 、 リン酸 の 化 学 種 、 水 素 の 化 学 種 、 カ ル ボ ン酸 の 化 学 種

、 炭 酸 の 化 学 種 、 塩 素 の 化 学 種 、 水 酸 化 物 の 化 学 種 の何 れ か 1 種 を含 む 反 応

化 学 種 で あ る こ と が 推 測 さ れ る。 こ の 反 応 化 学 種 は 、 水 素 の 化 学 種 が マ グ ネ

シ ウム及 び / また は カル シ ウム の 化 学 種 を含 む複 合 化 学 種 に 吸着 固 定 さ れ て

い る 化 学 種 と捉 え る こ と も で き る。

こ の 反 応 化 学 種 を構 成 して い る水 素 の 化 学 種 の 由 来 は 、 例 え ば 、 マ グ ネ シ

ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2


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〇 と有 機 酸 3 0 と水 4 0 と の 反 応 に よ っ て 、 ま た 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また

は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と有 機 酸 3 〇 と リン炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属

塩 6 0 と水 4 0 と の 反 応 に よ っ て 、 更 に ま た 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は 力

ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0

及び/ ま た は 金 属 塩 6 0 と、 ア ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と の 反 応 に よ っ て 、 IV!

9 2\ 0 3 2+
が生 じ (
以 下、 IV! 9 2+
の例 で示 す が、 0 3 2+
も 同様 で あ る) 、 例 え

ば 、 以 下 の 反 応 式 (1 ) 、 (2 ) に 示 した 反 応 に よ っ て 生 じた 水 素 に 由 来 す

る も の が 考 え られ る。

ま た 、 酸 と塩 基 の 中 和 反 応 や 、 金 属 成 分 と酸 と の 反 応 、 所 定 の 成 分 が 水 と

の 化 合 す る水 和 反 応 等 に よ っ て 、 ~
1\/1
9 8 112 (卩 〇4) 6 が 生 じ

た り、 以 下 の 反 応 式 (3 ) と (4 ) に 示 した 反 応 が 生 じ、 こ れ らの 反 応 に よ

っ て 生 じた 水 素 に 由 来 す る も の が 考 え られ る。

→ 1\/1 9 1 0 (卩 〇4) (〇 ~1) 2 + 1 2 1~1+ (3 )

1 2 1~1+ + 1 2 6 → 6 - (4 )

更 に、 所 定 の 原 料 成 分 を混 合 した 混 合 液 に 陰 極 及 び 陽 極 を 浸 潰 して そ れ ら

電 極 間 に 電 圧 を 印 加 す る と、 以 下 の 反 応 式 (5 ) と (6 ) に 示 した 反 応 で 、

水 4 0 が 電 気 分 解 さ れ 、 水 4 0 の 電 気 分 解 に よ り生 じた 水 素 に 由 来 す る も の

が 考 え られ る。

2 1~12 〇 → 2 1~1+ + 2 〇 - - - (5 )

2 1~1+ + 2 © _ → 1- 12 - (6 )

[01 8 1 ] こ こで、 本 実 施 の形 態 の水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば、 水 素 発 生 剤 1 を天 然 水 等

の 水 に 添 加 した 直 後 の 初 回 測 定 よ り も そ の 次 回 (
添 加 日 か ら翌 日) 以 降 の 測

定 で 溶 存 水 素 量 の 増 大 が 確 認 さ れ て い る こ と か ら、 溶 存 水 素 の 測 定 操 作 時 に

生 じる振 動 、 振 と う、 攪 拌 等 、 ま た は 、 保 存 の た め の 使 用 す る キ ャ ッ プ付 き

容 器 の 開 封 時 の 圧 力 (気 圧 ) 変 化 等 の 外 力 が 加 わ る こ と に よ り、 水 素 の 発 生
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、 放 出 、 生 成 、 遊 離 が 生 じる こ と ま た は 促 進 さ れ る こ と が 推 測 さ れ る。 な お

、 水 素 発 生 剤 1 の 作 製 に使 用 す る 反 応 生 成 液 1 0 0 に つ い て も 同 様 で あ る。

[01 82] 特 に、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に 所 定 量 の 割 合 で 添 加 して ペ ッ トボ ト

ル に 密 閉 し長 期 間 (
例 え ば 1 力 月 以 上 ) 保 管 、 放 置 した 後 に、 密 封 容 器 を 開

封 して 溶 存 水 素 濃 度 を 1 日 1 回 の 経 時 測 定 す る と、 上 記 同 様 に溶 存 水 素 濃 度

の 測 定 開 始 日 か ら 1 〜 2 日経 過 後 に溶 存 水 素 の 増 大 が 検 出 さ れ 、 3 〜 4 日後

に は 溶 存 水 素 量 の 測 定 値 が ピー ク に 達 し、 そ の 後 溶 存 水 素 量 が 徐 々 に 減 少 す

る も、 開 封 後 か ら 1 週 間 以 上 経 過 して も溶 存 水 素 が 検 出 さ れ 、 長 期 間 継 続 的

に水 素 が 発 生 す る。

即 ち 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に 所 定 量 の 割 合 で 添 加 して 、 そ れ を ぺ

ッ トボ トル に 密 閉 し長 期 間 保 管 (
例 え ば 1 力 月 以 上 ) して も、 ペ ッ トボ トル

開 封 後 に は 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ る。

こ の こ と か ら も、 水 素 の 化 学 種 の キ ヤ リア ー や ドナ ー と な る 上 記 反 応 化 学

種 に水 素 の 化 学 種 が 吸 着 、 結 合 、 固 定 さ れ て 散 逸 し難 くな っ て い る こ と、 そ

して 、 容 器 開 封 に よ る 圧 力 変 化 や 振 動 、 振 と う、 攪 拌 等 の 外 力 を き っ か け に

水 素 の 発 生 、 放 出 、 生 成 、 遊 離 が 生 じる こ と ま た は 促 進 さ れ る こ と を推 測 で

き る。

[01 83] な お 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に 添 加 した 試 料 の 溶 存 水 素 量 に つ い て

は 、 測 定 開 始 か ら 1 〜 2 日経 過 後 に溶 存 水 素 量 の 増 大 が 見 られ 、 ピー ク に 達

した の ち は 緩 や か に 減 少 して 0 に 収 束 し、 ま た 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の

水 に 添 加 した 試 料 の 酸 化 還 元 電 位 の 測 定 で は 、 溶 存 水 素 量 の 増 大 に 伴 い 、 酸

化 還 元 電 位 が 減 少 し、 ま た 、 溶 存 水 素 量 の 減 少 に 伴 い 、 酸 化 還 元 電 位 が 増 大

す る こ と を確 認 して い る が 、 卩 1~1は 経 時 的 に徐 々 に 上 昇 して い る の を確 認 し

て い る。 こ の 卩 1~1の 変 動 か らみ る と、 水 素 発 生 剤 1 に よ る水 素 の 発 生 、 放 出

、 生 成 、 遊 離 に 化 学 反 応 が 関 与 して い る こ と も推 測 さ れ る。

[01 84] 加 え て 、 本 発 明 者 らの 実 験 研 究 に よ れ ば 、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に

添 加 して 作 製 した 試 料 に つ い て 、 」 丨3 1 8 7 0 3 で 規 定 さ れ る 2 0 °〇

± 1 5 °〇 (5 °〇~ 3 5 °〇 の 常 温 の 温 度 範 囲 の う ち 、 好 ま し くは 2 5 °〇~ 3
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5 °〇の 範 囲 内 の 常 温 下 で 保 管 を 行 う こ と に よ り、 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の

水 に 添 加 して 作 製 した 試 料 を 1 日 1 回 の 経 時 的 な 溶 存 水 素 量 の 測 定 で 、 安 定

して 高 い 溶 存 水 素 量 が 得 られ 、 ま た 、 早 い 段 階 で 溶 存 水 素 濃 度 の 増 大 が 見 ら

れ る も数 日 間 の よ り長 い 間 高 濃 度 の 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ る こ と を確 認 して い

る。 よ り好 ま し くは 、 3 2 °〇 ± 1 °〇の 温 度 条 件 下 で 保 管 す る こ と に よ り溶 存

水 素 量 の ピー ク値 が 最 も 高 くな り、 安 定 的 に よ り長 い 間 高 濃 度 の 水 素 が 発 生

す る。 即 ち 、 水 素 の 発 生 、 放 出 、 生 成 、 遊 離 に 関 す る 化 学 反 応 性 、 反 応 速 度

は 、 温 度 依 存 性 が 高 い も の と考 え て い る。

こ の よ う に保 管 の 温 度 条 件 に よ っ て 溶 存 水 素 量 の 測 定 値 が 変 動 す る理 由 の

科 学 的 な 根 拠 も未 詳 で あ る が 、 所 定 の 温 度 条 件 と す る こ と に よ り反 応 性 (

素 の 発 生 、 放 出 、 生 成 、 遊 離 に 関 す る 化 学 反 応 性 、 酸 素 の 溶 解 が 少 な くな る

こ と に よ る水 素 消 費 の 低 減 化 等 ) 、 反 応 速 度 等 が 高 くな っ た こ と が 考 え られ

る。

[01 85] 以 上 説 明 して き た よ う に、 上 記 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 は 、 マ グ ネ シ ウ

ム及び/ ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2

〇 と、 有 機 酸 3 0 と水 4 0 と を混 合 反 応 さ せ て 得 た 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空

凍 結 乾 燥 さ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0 の 水 分 を 蒸 発 さ せ る こ と に よ り得 られ た 固

体 状 の も の で あ る。

[01 86] また、 上 記 実 施 の形 態 の水 素 発 生 剤 1 は、 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル

シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属 塩 6 0

と、 水 4 0 と を混 合 反 応 さ せ て 得 た 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ て

反 応 生 成 液 1 0 0 の 水 分 を 蒸 発 さ せ る こ と に よ り得 られ た 固 体 状 の も の で あ

る。

[01 87] 更 に、 上 記 実 施 の 形 態 の 水 素 発 生 剤 1 は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル

シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及

び/ ま た は 金 属 塩 6 0 と、 ア ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と を混 合 反 応 さ せ て 得 た

反 応 生 成 液 1 〇 〇 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ て 反 応 生 成 液 1 〇 〇の 水 分 を 蒸 発 さ せ

る こ と に よ り得 られ た 固 体 状 の も の で あ る。
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[01 88] こ こ で 、 上 述 した よ う に、 上 記 実 施 の 形 態 は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は

カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3

0 と、 水 4 0 と を 反 応 さ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0 を 作 製 す る 反 応 生 成 液 作 製 エ

程 (ス テ ッ プ 3 1 0 ) と、 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ て 反 応 生 成

液 1 0 0 の 水 分 を 蒸 発 さ せ る真 空 凍 結 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ 3 2 0 ) と を具 備

す る水 素 発 生 剤 1 の 製 造 方 法 と捉 え る こ と も で き る。

[01 89] また、 上 記 実 施 の形 態 は、 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の化 学 種

1 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と を

反 応 さ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0 を 作 製 す る 反 応 生 成 液 作 製 工 程 (ス テ ッ プ 3 1

0 ) と、 反 応 生 成 液 1 〇 〇 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0 の 水 分 を

蒸 発 さ せ る真 空 凍 結 乾 燥 工 程 (ス テ ッ プ 3 2 0 ) と を具 備 す る水 素 発 生 剤 1

の 製 造 方 法 と捉 え る こ と も で き る。

[01 90] 更 に、 上 記 実 施 の 形 態 は 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学 種

1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属

塩 6 0 と、 ア ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と を 反 応 さ せ て 反 応 生 成 液 1 0 0 を 作 製

す る 反 応 生 成 液 作 製 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 0 ) と、 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍

結 乾 燥 さ せ て 反 応 生 成 液 1 〇 〇の 水 分 を 蒸 発 さ せ る真 空 凍 結 乾 燥 工 程 (ス テ

ッ プ 3 2 0 ) と を具 備 す る水 素 発 生 剤 1 の 製 造 方 法 と捉 え る こ と も で き る。

[01 9 1 ] この よ う に マ グ ネ シ ウム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸

及び/ ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と の 混 合 反 応 で 得 た 反

応 生 成 液 1 〇 〇や 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、

有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と の 混 合 反 応

で 得 た 反 応 生 成 液 1 〇 〇や 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学 種

1 0 と、 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 2 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属

塩 6 0 と、 ア ル カ リ 7 0 と、 水 4 0 と の 混 合 反 応 で 得 た 反 応 生 成 液 1 0 0 を

真 空 凍 結 乾 燥 さ せ る こ と で 得 られ た 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば 、 水 分 と

の 接 触 、 反 応 に よ り長 い 間 持 続 的 に 多 量 の 水 素 を発 生 さ せ る こ と が で き る。

よ っ て 、 水 素 濃 度 が 高 い 状 態 で の 摂 取 を 可 能 と す る。
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[01 92] 特 に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び

/ ま た は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と の 組 み 合 わ せ に 対 し、 炭

酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び ア ル カ リ 7 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 を 添 加 して

、 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 リン酸 及 び / また

は リン酸 塩 2 0 と、 有 機 酸 3 0 と、 水 4 0 と、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び

ア ル カ リ 7 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 と を混 合 反 応 して 得 た 反 応 生 成 液 1 0

0 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ る こ と に よ り得 られ た 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば

、 水 分 と の 接 触 、 反 応 に よ り、 よ り高 濃 度 の 水 素 発 生 を 可 能 と す る。 即 ち 、

水 素 発 生 量 を増 大 さ せ る こ と が 可 能 で あ り、 最 大 水 素 濃 度 が 増 大 す る。 更 に

は 、 水 素 発 生 剤 1 の 収 率 の 向 上 も可 能 で あ り、 固 体 状 で あ る水 素 発 生 剤 1 が

少 量 で も、 天 然 水 等 の 水 に溶 解 さ せ た と き に 高 い 水 素 濃 度 が 得 られ 、 か つ 、

長 い 間 溶 存 水 素 量 が 高 濃 度 の 状 態 が 維 持 さ れ る。

[01 93] な お、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び アル カ リ 7 0 の うち の何 れ か 1 種 以 上

の 添 加 で 、 水 素 濃 度 が 増 大 す る理 由 に つ い て は 、 必 ず しも 明 らか で は な い が

、 炭 酸 塩 5 0 、 金 属 塩 6 0 及 び アル カ リ 7 0 の うち の何 れ か 1 種 以 上 が、 マ

グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 、 リン酸 及 び / ま た は リン

酸 塩 2 0 、 有 機 酸 3 0 、 及 び 水 4 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 と反 応 し、 或 い

は 、 こ れ ら原 料 成 分 の 反 応 に よ り生 じた 反 応 生 成 物 の 反 応 し、 そ れ に よ っ て

水 素 の 化 学 種 が 生 じ、 上 述 した よ う に、 水 素 の 化 学 種 の キ ャ リア ー や ドナ ー

と な る 反 応 化 学 種 に よ り多 くの 水 素 の 化 学 種 が 結 び 付 い た り した こ とや 、 水

素 の 化 学 種 の キ ャ リア ー や ドナ ー と な る 反 応 化 学 種 の 化 学 的 バ ラ ン ス が よ り

安 定 な 状 態 と な っ た り した こ と等 が 考 え られ る。

[01 94] また、 マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 1 0 と、 有 機 酸 3 0

と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と の 組 み 合 わ せ に 対 し、

ア ル カ リ 7 0 を 添 加 して 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学 種 1

〇 と、 有 機 酸 3 0 と、 炭 酸 塩 5 0 及 び / ま た は 金 属 塩 6 0 と、 水 4 0 と、 ア

ル カ リ 7 0 と を混 合 反 応 して 得 た 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ る こ

と に よ り得 られ た 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば 、 水 分 と の 接 触 、 反 応 に よ
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り、 よ り高 濃 度 の 水 素 発 生 を 可 能 と す る。 即 ち 、 水 素 発 生 量 を増 大 さ せ る こ

と が 可 能 で あ り、 最 大 水 素 濃 度 が 増 大 す る。 更 に は 、 水 素 発 生 剤 1 の 収 率 の

向 上 も可 能 で あ り、 固 体 状 で あ る水 素 発 生 剤 1 が 少 量 で も、 天 然 水 等 の 水 に

溶 解 さ せ た と き に 高 い 水 素 濃 度 が 得 られ 、 か つ 、 長 い 間 溶 存 水 素 量 が 高 濃 度

の 状 態 が 維 持 さ れ る。

[01 95] な お 、 ア ル カ リ 7 0 の 添 加 で 、 水 素 濃 度 が 増 大 す る理 由 に つ い て も、 必 ず

しも 明 らか で は な い が 、 ア ル カ リ 7 0 が 、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ

ウム の化 学 種 1 0 、 有 機 酸 3 0 、 炭 酸 塩 5 0 及 び / また は金 属 塩 6 0 、 及 び

水 4 0 の う ち の 何 れ か 1 種 以 上 と反 応 し、 或 い は 、 こ れ ら原 料 成 分 の 反 応 に

よ り生 じた 反 応 生 成 物 の 反 応 し、 そ れ に よ っ て 水 素 の 化 学 種 が 生 じ、 上 述 し

た よ う に、 水 素 の 化 学 種 の キ ヤ リア ー や ドナ ー と な る 反 応 化 学 種 に よ り多 く

の 水 素 の 化 学 種 が 結 び 付 い た り した こ とや 、 水 素 の 化 学 種 の キ ヤ リア ー や ド

ナ ー と な る 反 応 化 学 種 の 化 学 的 バ ラ ン ス が よ り安 定 な 状 態 と な っ た り した こ

と等 が 考 え られ る。

[01 96] 更 に、 マ グ ネ シ ウ ム 及 び / また は カル シ ウム の化 学 種 1 0 が、 酸 化 マ グ ネ

シ ウム、 炭 酸 マ グ ネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム、 また は水 酸 化 カル シ ウム の何

れ か 1 種 以 上 で あ れ ば 、 安 定 的 に 高 い 収 率 で 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 が 得 られ

、 ま た 、 得 られ た 水 素 発 生 剤 1 に お い て は 、 安 定 的 に 多 量 の 水 素 発 生 を 可 能

と す る。 即 ち 、 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 を 天 然 水 等 の 水 に溶 解 さ せ て 溶 存 水 素

濃 度 を測 定 した と き の 最 大 水 素 濃 度 が 高 く、 か つ 、 よ り安 定 的 に 長 い 間 多 量

の 水 素 が 発 生 し、 高 濃 度 で か つ 長 い 間 の 持 続 的 な 水 素 の 発 生 が 安 定 して 確 保

さ れ る。

[01 97] 加 え て 、 反 応 生 成 液 作 製 工 程 (ス テ ッ プ 3 1 0 ) の 反 応 生 成 液 1 0 0 は 、

陽 極 及 び 陰 極 の 電 極 が 浸 潰 さ れ て 陽 極 及 び 陰 極 の 電 極 間 に 電 圧 が 印 加 して な

る も の で あ る と、 即 ち 、 反 応 生 成 液 1 0 0 は 、 乾 燥 さ せ て 水 分 を 蒸 発 さ せ る

前 に、 陽 極 及 び 陰 極 の 電 極 が 浸 潰 さ れ て 陽 極 及 び 陰 極 の 電 極 間 に 電 圧 印 加 し

て な る も の で あ る と、 そ の 反 応 生 成 液 1 0 0 を真 空 凍 結 乾 燥 さ せ る こ と で 得

た 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 に よ れ ば 、 水 分 と の 接 触 、 反 応 に よ り、 よ り安 定 し
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て高濃 度 の溶 存水 素 が検 出 され る。 即 ち、 よ り安 定 的 に多 くの水 素 を発 生 す

る。 更 には、 水 素発 生剤 1 の収率 も安 定 す る。 つ ま り、 よ り安 定 した収率 で

水 素発 生剤 1 が得 られ る。

[01 98] また、 上 記 実施 の形 態 で は、 水 素発 生剤 1 が反 応 生成 液 1 〇 〇を真 空 凍 結

乾 燥 して な る もの で あ るか ら、 高 い収率 で水 素発 生剤 1 が得 られ、 また、 水

素発 生剤 1 の高純度 も確 保 され る。 そ して、 真 空 凍 結乾 燥 で あ れ ば、 熱 的負

荷 が 少 な くて短 時 間 の乾 燥 を可 能 とす るか ら、 高 い生産 性 、 低 コス トで安 定

した特 性 、 品質 の水 素発 生剤 1 が得 られ る。 よ って、 得 られ た水 素発 生剤 1

は、 高濃 度 で か つ長 い間持 続 的 な水 素 の発 生 が安 定 して確 保 され る。

[01 99] こ う して、 本 実施 の形 態 の水 素発 生剤 1 は、 水 分 との接 触 、 反 応 に よ り、

高濃 度 で か つ長 い間 の水 素発 生 を可 能 とす る もの で あ り、 持 続 的 な水 素 の発

生 を可 能 とす る。

[0200] そ して、 本 実施 の形 態 の水 素発 生剤 1 は固体状 で あ るか ら、 水 素水 等 の液

体物 と比 較 して、 携 帯性 、 取 扱 性 等 の利 便性 が高 く、 汎 用性 も高 い。 特 に、

乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 ) の後 に、 乾 燥 工程 (
ステ ップ 3 2 0 ) で得 られ

た 固体物 を粉砕 し、 篩 過 し、 所 定 の粒 度 の粉 体 とす る整 粒 工程 (
ステ ップ 3

〇) を実施 す る と、 均 一 な粒 度 分布 の水 素発 生剤 1 の粉 体 が得 られ る。

この よ うな 固体状 の水 素発 生剤 1 は、飲 料 、 食 品 に添加 配合 して利 用 す る

こ とが可 能 で あ る。 そ して、 本 実施 の形 態 の 固体状 の水 素発 生剤 1 は、 苦 み

や え ぐみ等 が な く、 そ の殆 ど無 臭性 を生 か して、 添加 配合 す る飲 料 、 食 品 の

風 味 や 外観 性 に影 響 を与 え る こ とな く、 即 ち、 添加 配合 す る飲 料 、 食 品 の風

味 や 外観 性 を損 な う こ とな く、 利 用 す る こ とが可 能 で あ り、 広範 囲 の用途 に

使 用可 能 で あ る。 また、 経 口的 な摂 取 に限 らず、 化粧 品、 医薬 品、 入浴剤 等

へ の添加 配合 に よ って、 経 皮 的 な摂 取 と して もよい。 更 に、 人 に対 す る摂 取

に限 らず、 動 物 の飼 料 等 に添加 の配合 や、植 物 の肥 料 等 へ の添加 配合 も可 能

で あ り、 そ の他 、 自動 車 等 の燃 料 、 エ ネル ギー源 と して の利 用 も期 待 で きる

。 特 に、 水 素発 生剤 1 の粉 体、 粉 末 は、飲 食 品、 医薬 品、 化粧 品等 の製 品 に

も添加 、 配合 等 しや す く、 また、 健 康 補 助 食 品等 と して も利 用 しや す くな り
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、 使 い勝 手 が 良 い。 例 え ば、 炭 酸 飲 料 、 栄 養 飲 料 、 果 実 · 野 菜 飲 料 等 の清 涼

飲料、乳飲料 (
例 え ば、 乳 酸 菌 飲 料 、 乳 飲 料 、 乳 製 品、 乳 性 飲 料 ) 、 アル コ

—ル飲 料 (
例 え ば 、 日本 酒 、 焼 酎 、 果 実 種 、 ビー ル 、 ワ イ ン、 ウ ィス キ ー 、

ブ ラ ン デ ー 、 ジ ン、 ウ ォ ッ カ 、 テ キ ー ラ、 ラ ム 等 が 挙 げ られ 、 ア ル コ ー ル 分

1 % 以 上 を含 む飲 み 物 で、 製 造 法 で は発 酵 酒 · 蒸 留 酒 · 混 成 酒 の 3 種 を含 む

)、粉末飲 料、食 品 (
食 肉 等 の 畜 産 物 、 魚 等 の 水 産 物 、 ハ ム 、 ベ ー コ ン、 ソ

— セ ー ジ等 の水 産 · 畜産 加 工食 品や 魚油、植 物 油 等 の油脂 及 び 油脂 加 工食 品

、 惣 菜 、 飴 、 ガ ム 等 の 嗜 好 品 等 の 加 工 食 品 ) 、 ヨ ー グ ル ト等 の 乳 · 乳 製 品 、

ソ ー ス 、 タ レ等 の 調 味 料 、 医 薬 品 (入 浴 剤 等 を 含 む ) 、 化 粧 品 、 化 学 品 、 肥

料 等 の 製 品 に 添 加 、 配 合 して 利 用 す る こ と が 可 能 と な る 。 こ の と き、 粉 体 、

粉 末 を カ プ セ ル に 充 填 した り、 錠 剤 化 した り して も よ い 。 ま た 、 食 品 や 機 械

装 置 の 洗 浄 水 に 添 加 し、 使 用 す る こ と も 可 能 で あ る 。

例 え ば、 果 実 飲 料 (天 然 果 汁 、 果 汁 飲 料 、 果 肉 飲 料 、 果 糖 ブ ドウ 糖 液 等 を

含 む)、 野菜飲 料 、 茶 系飲 料 (ウ ー ロ ン 茶 飲 料 、 紅 茶 飲 料 、 麦 茶 飲 料 、 ブ レ

ン ド茶 飲 料 を 含 む ) 、 豆 乳 飲 料 、 コ ー ヒ ー 飲 料 、 ス ポ ー ツ 飲 料 、 コ コ ア 飲 料

、栄養飲料 (医 薬 品 、 医 薬 部 外 品 を 含 む ) の 清 涼 飲 料 、 乳 飲 料 、 ア ル コ ー ル

飲 料 へ の 添 加 した 際 で は 、 溶 存 水 素 が 検 出 さ れ る 。

[0201 ] な お 、 上 記 実 施 例 で は 、 反 応 生 成 液 1 0 0 を そ の ま ま真 空 凍 結 乾 燥 に 供 し

て い る が 、 本 発 明 を実 施 す る場 合 に は、 真 空 凍 結 乾 燥 の 前 に、 反 応 生 成 液 1

0 0 の濃 縮 (
例 え ば、 煮 沸 濃 縮 、 膜 濃 縮 等 ) を行 う こ と も可 能 で あ る。

更 に、 本 発 明 を実 施 す る場 合 に は、 反 応 生 成 液 1 0 0 を乾 燥 させ る方 法 は

、真空凍結乾燥 (フ リー ズ ドラ イ ) に 限 定 さ れ ず 、 真 空 乾 燥 、 真 空 加 熱 乾 燥

で あ っ て も よ い し、 例 え ば 、 反 応 生 成 液 1 0 0 の 煮 沸 濃 縮 ま た は 熱 風 供 給 (

エ ア ー ドラ イ ) に よ り反 応 生 成 液 1 0 0 の 水 分 を 蒸 発 さ せ る こ と で 析 出 した

固 体 状 成 分 を乾 燥 剤 等 を 用 い て 乾 燥 させ る こ とで 、 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 を

得 て も 良 い し、 攪 拌 乾 燥 機 の 使 用 や ス プ レー ドラ イ ヤ (噴 霧 乾 燥 ) に よ り乾

燥 させ て 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 を得 る こ と も可 能 で あ る。 例 え ば、 反 応 生 成

液 1 0 0 を 1 〇〜 2 0 0 从 の 微 小 液 滴 に 噴 霧 し、 そ れ を 高 温 の 熱 風 で 乾 燥
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す る こ とで 水 素 発 生 剤 1 の 粉 体 を得 る こ と も可 能 で あ る。 更 に、 熱 風 (エ ア

— ドラ イ ) や 遠 赤 外 線 の 供 給 に よ り 、 ま た は 、 ドラ ム ドラ イ に よ り 反 応 生 成

液 1 0 0 の 水 分 を蒸 発 させ る こ とで 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 を得 る こ と も可 能

で あ る 。 し か し、 凍 結 に よ り 水 分 を 蒸 発 さ せ し か も 高 温 の 熱 を 必 要 と し な い

真 空 凍 結 乾 燥 で あ れ ば、 高 い 収 率 で 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 の 粉 体 を得 る こ と

が で き、 ま た 、 得 られ た 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 1 の 粉 体 は 、 水 へ の 溶 解 性 も 高

く、 安 定 して 高 い 水 素 発 生 能 を 発 揮 す る 高 品 質 な も の と な る 。

符 号 の説 明

[0202] 1 水 素 発 生 剤

1 0 マ グ ネ シ ウ ム / カ ル シ ウ ム の 化 学 種

2 0 リ ン 酉愛/ リ ン 酉愛塩

3 0 有 機 酸

4 0 水

5 0 炭 酸 塩

6 0 金 属 塩

7 0 アル カ リ

1 0 0 反 応 生 成 液
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請 求 の範 囲

[ 請 求 項 1] マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 と の 反 応 で 得 られ た 反 応 生 成 液 の 水 分

を乾 燥 に よ り除 去 して な る 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 。

[ 請 求 項 2] 前 記 反 応 生 成 液 は、 前 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の化

学 種 と、 前 記 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 と、 前 記 有 機 酸 と、 前 記 水

と の 組 み 合 わ せ に 対 し、 更 に、 炭 酸 塩 、 金 属 塩 及 び ア ル カ リの う ち の

何 れ か 1 種 以 上 が 添 加 さ れ て な る も の で あ る こ と を特 徴 と す る 請 求 項

1 に記 載 の水 素 発 生 剤 。

[ 請 求 項 3] マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸

塩及び/ ま た は 金 属 塩 と、 水 と の 反 応 で 得 られ た 反 応 生 成 液 の 水 分 を

乾 燥 に よ り除 去 して な る 固 体 状 の 水 素 発 生 剤 。

[ 請 求 項 4] 前 記 反 応 生 成 液 は、 前 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の化

学 種 と、 前 記 有 機 酸 と、 前 記 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 前 記 水 と

の 組 み 合 わ せ に 対 し、 更 に、 ア ル カ リが 添 加 さ れ て な る も の で あ る こ

と を特 徴 と す る 請 求 項 3 に 記 載 の 水 素 発 生 剤 。

[ 請 求 項 5] マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 ア ル カ リ と、 水 と の

反 応 で 得 られ た 反 応 生 成 液 の 水 分 を乾 燥 に よ り除 去 して な る 固 体 状 の

水 素発 生剤。

[ 請 求 項 6] 前 記 反 応 生 成 液 は 、 前 記 乾 燥 前 に、 陽 極 及 び 陰 極 の 電 極 が 浸 潰 さ れ

て前 記 陽極 及 び 陰極 の 電極 間 に 電 圧 が 印加 さ れ て な る もの で あ る こ と

を特 徴 と す る 請 求 項 1 乃 至 請 求 項 5 の 何 れ か 1 つ に 記 載 の 水 素 発 生 剤

[ 請 求 項 7] 前 記 マ グ ネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の 化 学 種 は、 酸 化 マ グ ネ

シ ウム、 炭 酸 マ グ ネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウム

の 何 れ か 1 種 以 上 で あ る こ と を特 徴 と す る 請 求 項 1 乃 至 請 求 項 6 の 何

れ か 1 つ に記 載 の水 素 発 生 剤 。
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[ 請 求 項 8] 前 記 反 応 生 成 液 の 乾 燥 は 、 真 空 凍 結 乾 燥 で あ る こ と を特 徴 と す る 請

求 項 1 乃 至 請 求 項 7 の何 れ か 1 つ に記 載 の水 素 発 生 剤 。

[ 請 求 項 9] 前 記 水 素 発 生 剤 は 粉 体 で あ る こ と を特 徴 と す る 請 求 項 1 乃 至 請 求 項

8 の何 れ か 1 つ に記 載 の水 素 発 生 剤 。

[ 請 求 項 10] マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 有 機 酸 と、 水 と を 反 応 さ せ て 反 応 生 成 液 を 作 製 す る

反 応 生 成 液 作 製 工 程 と、

前 記 反 応 生 成 液 を乾 燥 さ せ て 前 記 反 応 生 成 液 の 水 分 を 蒸 発 さ せ る乾

燥 工 程 と、

を具 備 す る こ と を特 徴 と す る水 素 発 生 剤 の 製 造 方 法 。

[ 請 求 項 11] 前 記 反 応 生 成 液 は、 前 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の化

学 種 と、 前 記 リン酸 及 び / ま た は リン酸 塩 と、 前 記 有 機 酸 と、 前 記 水

と の 組 み 合 わ せ に 対 し、 更 に、 炭 酸 塩 、 金 属 塩 及 び ア ル カ リの う ち の

何 れ か 1 種 以 上 が 添 加 さ れ て な る も の で あ る こ と を特 徴 と す る 請 求 項

1 0 に記 載 の水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 。

[ 請 求 項 12] マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 有 機 酸 と、 炭 酸

塩及び/ ま た は 金 属 塩 と、 水 と を 反 応 さ せ て 反 応 生 成 液 を 作 製 す る 反

応 生 成 液 作 製 工 程 と、

前 記 反 応 生 成 液 を乾 燥 さ せ て 前 記 反 応 生 成 液 の 水 分 を 蒸 発 さ せ る乾

燥 工 程 と、

を具 備 す る こ と を特 徴 と す る水 素 発 生 剤 の 製 造 方 法 。

[ 請 求 項 13] 前 記 反 応 生 成 液 は、 前 記 マ グ ネ シ ウム 及 び / また は カル シ ウム の化

学 種 と、 前 記 有 機 酸 と、 前 記 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 前 記 水 と

の 組 み 合 わ せ に 対 し、 更 に、 ア ル カ リが 添 加 さ れ て な る も の で あ る こ

と を特 徴 と す る 請 求 項 1 2 に 記 載 の 水 素 発 生 剤 の 製 造 方 法 。

[ 請 求 項 14] マ グ ネ シ ウム及 び / ま た は カ ル シ ウ ム の 化 学 種 と、 リン酸 及 び / ま

た は リン酸 塩 と、 炭 酸 塩 及 び / ま た は 金 属 塩 と、 ア ル カ リ と、 水 と を

反 応 さ せ て 反 応 生 成 液 を 作 製 す る 反 応 生 成 液 作 製 工 程 と、
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前 記 反 応 生 成 液 を乾 燥 さ せ て 前 記 反 応 生 成 液 の 水 分 を 蒸 発 さ せ る乾

燥 工 程 と、

を具 備 す る こ と を特 徴 と す る水 素 発 生 剤 の 製 造 方 法 。

[ 請 求 項 15] 前 記 反 応 生 成 液 作 製 工 程 の前 記 反 応 生 成 液 は、 陽極 及 び 陰極 の 電極

が 浸 潰 さ れ て前 記 陽極 及 び 陰極 の 電極 間 に 電 圧 が 印加 さ れ て な る もの

で あ る こ と を特 徴 と す る 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 4 の 何 れ か 1 つ に 記

載 の水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 。

[ 請 求 項 16] 前 記 マ グ ネ シ ウム及 び / また は カル シ ウム の 化 学 種 は、 酸 化 マ グ ネ

シ ウム、 炭 酸 マ グ ネ シ ウム、 炭 酸 カル シ ウム また は水 酸 化 カル シ ウム

の 何 れ か 1 種 以 上 で あ る こ と を特 徴 と す る 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 5

の何 れ か 1 つ に記 載 の水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 。

[ 請 求 項 17] 前 記 乾 燥 工 程 に お け る前 記 反 応 生 成 液 の 乾 燥 は 、 真 空 凍 結 乾 燥 で あ

る こ と を特 徴 と す る 請 求 項 1 0 乃 至 請 求 項 1 6 の 何 れ か 1 つ に 記 載 の

水 素 発 生 剤 の製 造 方 法 。

[ 請 求 項 18] 前 記 乾 燥 工 程 の 後 に、 前 記 乾 燥 工 程 で 得 られ た 固 体 物 を粉 砕 し、 篩

過 し、 所 定 粒 度 の 粉 体 と す る整 粒 工 程 を具 備 す る こ と を特 徴 と す る 請

求 項 1 〇乃 至 請 求 項 1 7 の 何 れ か 1 つ に 記 載 の 水 素 発 生 剤 の 製 造 方 法
Form PCT/ISA/210 (second sheet) (January 2015)
Form PCT/ISA/210 (continuation of second sheet) (January 2015)
様 式 ? (3 丁 / I 已人 / 2 1 0 (
第 2 ペ ー ジ) (2 0 1 5 年 1 月 )
様 式 卩 〇 丁/ I 3 八/ 2 1 0 (
第 2 ペ ー ジ の続 き) (2 0 1 5 年 1 月 )

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