個人とは社会集団と対比されている概念であり、社会を構成する個々の人間のこと。社会とはある

共通項によってくくられる人々の集まり。社会の範囲は広く、家族や学校、会社や国まで多類である 。
社会の中で個人の関わり方は様々であり、異なる場に対して接触方もまた変わってくる。人間は誕
生してから死去するまで社会の構成員の一人とされ、家庭や学校などで様々な教育を受けながら
成長する。社会に存在している規範や法律、宗教などの文化に触れ、そして家族以外の人と人間関
係を拡大していく。
人間と人間の関係のこと。社会の中での集団や組織の場あるいは個人的な場における、感情的な
面も含めた、人と人の関係のことである。人間には共感する能力があり、共感がつみかさねられて
ゆけばゆくほど人間関係は深くなってゆく。人間関係はコミュニケーションの累積であり、互いに記
号、非言語的記号や言語的記号を交換することで成立している。さらに言葉を使い、互いに親密な
関係を築くことが可能である。日常的に人間は複数の非言語的手がかりを使いメッセージを伝達
しあっている。これを非言語的コミュニケーションという。この非言語的なコミュニケーションは、意
識して用いていることもあれば、無意識的に用いていることもある。人間関係は、まったく見知らぬ
人間同士が、初対面の気づまりの乗り越えて、打ちとけてゆくプロセスでは、お互いの共通項をさ
がし出そうとする努力が見られる。各々の人間は異なる人生経験を持っている。その多様な経験の
中で接点を発見するためには社交術を発揮する。共通話題や接点などを見つければ、それを活か
して交流を深めることができる。例えば、学校での同じ部活メンバーやクラス内でのグループ。同じ
好きなことを共有し合い、友情を結ぶ。
社会の起源は人間の本性に求めることができる。人間は古来より動物と同様に群という小さな社
会を形成し、食料を得るため、外敵から身を守るため、その他生存するための必要を満たすための
社会であったと推定される。これらは近代において徐々に規模を拡大し、都市や国を作り多くの影
響を受け、異質な人口が特定の箇所に集中することによって生じるものである。
個人と社会の関係の中では社会化が起こる。社会化とは個人が他人との相互的な関係によって、
所属する社会の価値を内面化するように個性を形成する過程である。社会化は所属する集団よっ
てその内容は異なる。社会化の中では大事な要素は自我である。社会化の初段階でまず個人が自
我を作り、それを元に社会の中に溶け込む。自我を手に入れるためには他者との接触し態度を観
察と採用し、それに反作用できる役割を取得することが必要である。個人は家族や職場などとの間
においてはより緩やかな繋がりを強めるとともに、家族や職場以外の集団と価値観に応じてつなが
る意識が高まりつつである。個人は多様な価値観に応じて複数の集団との繋がりを強めているが、
複数の集団と繋がりを持つことは、一つの繋がりにおいて充実感を得られるのが困難な状況に
陥っても、他のつながりを充実させることにより自己が活性化するなどの効果が見込める。個人が
それぞれの集団との繋がりを適切に持てるようにすると共に、多様な価値観に応じて幾つかの繋
がりをバランスよく選択できるようにする必要がある。
職場は個人にとって大事な社会化の場の一つである。学校を卒業し職に就くのは社会人としては
当然なことである。親から離れ、働き、自給自足できるようになり次の社会化の段階に進める。自分
に合う職業を見つけ、就職活動を励み、内定を貰った後でやっと職に就くことができる。就職活動中
は、様々な準備が必要となる。まず、興味がある職種を探し研究を行い、インターンシップや説明会
に参加する。次に、エントリーし、書類選考を突破できるよう可能な限りな自己アピールを欠かせな
いことである。最後に、面接の時、服装やマナーを意識し、失礼がないよう注意を払い、明るい態度
を取ること。それら全部を全力で挑めば、良い結果に繋がれり、自分が望む職に就くことができる。
組織とは共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の
人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムである。組織に属する成員の間で共
有される、共通の目標が必要である。共通の目標がなければ、同じ時刻・同じ場所に居て同じ行動
をとる人々の集まりも、組織とは言わない。又、複数人で共通の目標を達成するにあたって必要な
組織全体の仕事の分業と調整を行うメカニズムが必要である。共通の目標が人々によって共有さ
れていても、個々人が個別的に仕事を遂行するならば、それは組織とは言わない。
職場の中でも同じ新社員や先輩、上司などとの交流も必要不可欠である。職場での人間と関わり
を持ち、会社のために貢献するによって個人が充実感を得ることが可能である。
個人は自立のあり方を決めるが、社会の一員でもある以上、個人の自立に向けての行動が、社会
を支えるものとして機能していることが重要である。個人の自立志向が高まると、連帯もまた重要に
なってくるということができる。社会的な連帯があって初めて個人は積極的に自己実現を追求でき
るようになるものと考えられ、個人の人生の充実、又は社会の活性化にも繋がる。
個人がその希望と意欲に応じて様々な集団と緩やかな繋がりを適切に確保できるようにするため
には、まずそれぞれの集団に費やす時間の配分を個人が自由に選択できるようにする必要がある。
特に労働者については、総実労働時間を短縮する必要がある。また、個人が職場と一層充実して
かかわれるようになるためには、自律的で自由度の高い働き方が広まることも重要である。
私は、個人と社会の関係については非常に興味深いと思っている。個人として、私たちは生まれて
以来ずっと、社会に関わっている。幼児期では、親を通じて様々なものを学び、成長する。言葉や仕
草、感情などそれら全部親から貰い、家族という小さな社会に加えて学校というもっと大きいな社
会のメンバーになる。そこで初めて友達や先生など家族以外の人間と関わりを持ち人間関係を築
き、グループや部活などに所属し他人と接点を持てるようになる。高校を卒業し、準社会という大学
に進学。そこで本当の社会に対して、アルバイトやサークルなど、部活や就職活動などに通じて個
人を育成する。大学を卒業した遂に会社に勤め社会人になり、本当の社会の一員として活動する。
これらのプロセスの間に、多くのトラブルが発生し、試行錯誤でそれを克服する。例えば、人間関係
の最中に、私達は他人との人格不一致の原因で衝突する問題に遭遇する。 これは個人としての成
長の初期段階では一般的である。この期間中でも、社会の一員として、我々は個人の個性というも
のを構成し、法律や社会のルールの中で迷惑を掛けない程度でそれを元に振る舞える。無論、社
会の一員、特に会社の一員として私達は常に期待以上の働きを見せるのを追求される。社会人と
して、その期待を裏切るのは許されないことである。様々な問題に対し、臨機応変であるべきことが
普通である。しかしながら、それらの中で他人と全く同じものになる必要はなく、自分に合う個性を
ちゃんと発揮し自分と他人の間明白な個人差が生まれるこの個人と社会との関係が不思議である
同時に素晴らしいと感じている。これからも社会は変化し続ける中、個人がどうやってそれに適応す
るのかを観察したいと思っている。