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言語学概論第十二回授業補足説明プリント 

文法論で重要な用語
 品詞: 名詞、動詞のような区別。現れる位置と語形変化によって区別する。
 名詞と動詞の区別があいまいな言語もごく稀にあるが、全く品詞の区別がな
い言語というものはたぶんないと思われる。
 文法関係と意味関係: 能動態を受動態に転換すると目的語が主語になるな
ど、文法的な資格の変更が起きるが、目的語が主語になっても動作の受け手
(被動者 patient)という意味関係は不変。
基本語順: SOV、SVO が 90%近くを占める。VSO が 9%で、VOS は 3%、OVS は
1%、OSV は一例しかしられていない。SVO なら前置詞、SOV なら後置詞を持つ。
このような傾向を含意的普遍性 implicational universal と呼ぶ。
 発話と文: 発話は一回一回異なり二度と同じ事を繰り返すことはできない
しかし、その中に一定の共通部分を取り出すことができる。このような発話か
ら抽象化した単位を「文」と呼ぶ。発話は parole に属し、文は langue に属
する。
 文: 他の形式の一部ではない形式を文という。文は形式を選んで、それら
をある統合型で結合し、文末に文音調を加えたものである。
 直接構成素分析: 形式(文、句、語)は二つずつの要素に分けて行くこと
ができる。この分析方法を直接構成素分析と言う。John ran away は、まず、
John と ran away という二つ分かれ、ran away は ran と away に分かれる。
同じ形でも二種類の直接構成素分析のできるものがある(「世界的に有名な小
野先生の論文」)。
 句構造標識: 直接構成素分析の接点に文法範疇を表示したもの。句構造標
識は記号を書き換える句構造規則によって与えられる。
 主要部を持つ構造を内心構造、持たない構造を外心構造と呼ぶ。

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