計量法の目的と制度の体系

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計量法の目的と制度の体系

①計量の基準
の設定 ②適正な計量の実施の確保
8章 6章 7章 9章 雑則
2章 3章 4章 5章
計量標準 計量証明 適正な計量 10章 罰則
計量単位 適正な計量の実施 正確な特定計量器等の供給 検定等
事業 管理
計量法 製造・修理・販売事業者に届出義務を 計量証明事業
国際単位 消費者保護を目的とする商品量目 都道府県等による検定、産総研等によ 民間による自
トレーサビ 規定。 者の都道府県
系 ( SI 単 制度のほか、使用者による検定・ る型式承認、経産大臣が指定する指定 主的な計量器
リティ制度 また、譲渡制限、家庭用などの特別な への登録義務
位)の確立。 定期検査の受検義務を規定 製造事業者(自社検定)について規定 管理の推進
(任意) 特定計量器に関して規定 を規定

検定の規定 計量士の規定

計量単位 計量標準 商品量目 製造事業者


特定計量器を
物象の状態の 大臣が国家計 制度
取引・証明に の届出 譲渡等制限特
検定 計量証明 計量士
量(長さ、質量、 量標準(キログ 生活関連物資で計 特定計量器の製 特定計 量器を 取引・証 検定証印
時間等)につい ラム原器等)を 量取引される可能 用いる場合に 定計量器の検 事業 計量士には、一般、
造事業者は経済 明における計量に用い 環境(濃 度、騒音・ 経 産 大 臣 、都 道 府
て、法定計量 指定。産総研 計量証明事業者
性の高い特定商品 検定を受ける 産業大臣(都道府 定を受ける義 る場合には、使用者が、
(※)は都道府県に 振動)の3種類があ 県、特定市による製
単 位 (メ ートル 、 等は、校正事 (米、野菜 、魚 、肉 県経由)に届け出 都道府県等による検定
キログラム、秒 業者が校正 義務 なければならない。
務 登録しなければなら る。 造事業者等への報
類、調味料など)を を 受けなければならな 検定の 告徴収、立入検査
等など(※))以 サービスに利 特定計量器を取引・ 体温計、血圧計の ない。
法定計量単位によ い。 計 量 士 にな る ため 計量行政審議会へ
外の単位は、 用する二次標 り示して販売すると
証明における 計量 製造、修理、輸入事 合格条件 (※)一般計量証明
に用いる場合には、 業者は、検定証印 (質量等)と環境計 には以下の2種類 の諮問
取引又は証明 準器の校正を きは、量目公差(許 修理事業者
使用者が 、都 道府 等が付したものでな 量証明(濃度、振動 の方法がある。 聴聞・不服審査等
に用いてはなら 行う。校正事業 容誤差)を超えない 装置検査 ①構造 (表記・
県等による検定を の届出 ければ譲渡等をして 等)がある。 ①計量士国家試験 の規定あり。
ない。 者は、民間企 ように計量して販売 材質・性能)
受けなければならな 特定計量器の修 はならない。 装置用計量器(タクシー に合格し、実務経
(※)国際度量 業が利用する しなければならない。 が技術基準
い。 理事業者は都道 メー ター)は装置検査 また、登録にあたっ 験を有する者
衡総会で採択 計量器の校正 に適合するこ
府県に届け出なけ (タクシーに装置した状 て計量士の必置義 ②産総研計量研修
された国際単 サービスを行う また、一定の特定 と
ればならない。 態で検査)を行う 務や必要な機材を センターの教習を
位 系 (SI 単位 ) ことにより、広 商品を密封して販 ②器 差 が検定
等を採用 公差を超えな 整備する義務が課 終了し、実務経験
範な計量器の 売 するも のに は内
いこと せられている。 を有し、計量行政
精度の 向上に 容量の表記義務あ
寄与している。 り。 定期検査 審議会が①と同
非自動はかり等を 型式承認 等の学識経験を
販売事業者 有すると認めた者
取引・証明における 産総研等による型式承
計量に用いる場合
の届出
認を受けた特定計量器
には、使用者が、 非自動はかり等の 計量証明
については、構 造検査
都道府県、特定市 販売事業者は都
道府県に届け出な 家庭用特定計 は合格となる。 基準器 検査
による定期検査(使
用中検査)を受けな
ければならない。 量器の基準適 こ の 場 合 で も 、都 道 府
検査
ければならない。 合義務 県等による器差検定を 産 総 研 、都 道 府
体重計、乳幼児用 受けなければならない。 県等が、検定・定 適正計量
定期検査の周期は 期検査に使用す 特定計量 管理事業所
体重計、調理用は
2年。指定定期検 かりの製造、輸入事
る基準器(分銅、 証明事業 適正な計量管理を
査機関による検査 特殊容器 業者は、技術基準に
基準タンク等)の 環境計量証明事業 行う事業所として都
精度を確認する。
や、計量士による 製造事業 適合し、計量器に以 指定製造 者のうち、ダイオキ 道 府 県 、特定 市 が
特定計量器 代検査も認められ 下の表示を付さなけ シ ン等 の 極微 量 物 指定。計量士による
ている。 ればなければならな 事業者 質の計量証明を行 計量管理を前提と
い(自己適合宣言)。 優れた品質管理能力を う 場 合 は 、 NITE の して、非自動はかり
○有効期間のある特定計量器
有するものとして、経産 認定が必要。
水道メーター(8年)、ガスメーター(10年)、燃料油メーター(7年) 等 指定検定 等の定期検査を免
○有効期間のない特定計量器 販売事業 者は以下 大臣により指定製造事 除。
圧力計、温度計、浮ひょう 等 の表示がないものを 業者の指定を受けた場 機関
販売してはならない。 合、自社内で器差検査
○装置検査(1年)の受検義務のある特定計量器
を 行うこ とできる(検 定
タクシーメーター 不要)。 特定計量証明
○定期検査(2年等)の受検義務のある特定計量器 認定機関
非自動はかり、分銅・おもり、皮革面積計
基準適合証印

○譲渡等制限を受ける特定計量器【検定の受検義務あり】
体温計、血圧計

③経済の発展及び文化の向上に寄与
○家庭用特定計量器【自己適合宣言】
体重計、乳幼児用体重計、調理用はかり
第2章 計量単位
• 国際単位系(SI単位)の確立

計量単位
物象の状態の量(長さ、質量、時間等)について、法定計量単位
(メートル、キログラム、秒等など(※))以外の単位は、取引又
は証明に用いてはならない。
(※)国際度量衡総会で採択された国際単位系(SI単位)等を採用

参考:2018年11月に行われた国際度量衡総会でキログラム(質
量)、アンペア(電流)、ケルビン(温度)、モル(物質量)の4
つの計量単位について、基礎物理定数を用いた定義に改定すること
が決議され日本では2019年5月より施行されている。
第3章 適正な計量の実施 ~商品販売に係わる計量~
法定計量単位により取引又は証明における計量をする者は、正確に計量を行わなくてはならない。

商品の販売に係る計量規制

11条 長さ等の明示努力義務
長さ、質量又は体積の計量をして販売に適する商品は、法定計量単位により示して、販売するよう努めなければな
らない。

12条1項 特定商品の正確計量義務
特定商品を計量販売するときは、量目公差を超えないよう 12条2項
に計量しなければならない。
・特定商品:消費生活関連として政令で指定された商品 特定商品のうち指定した商品を容器に入れて販売す
・量目公差:政令で定める誤差 るときは、内容量を表記しなければならない。

13条1項 内容量等表記義務商品 13条2項


特定商品のうち、政令で定めるものを密封するとき 13条1項で定める特定商品以外の特定商品を密封し、
は、量目公差を超えないように計量し、その容器・ 容器・包装に内容量を表記する場合、量目公差を超
包装に内容量を表記しなければならない。 えないように計量しなければならない。

13条3項
13条1項・2項の表記には、表記する者の氏名又は名称及び住所を付記しなければならない。
第3章 適正な計量の実施 ~定期検査~
定期検査

19条 特定計量器の定期検査について

性能及び器差に係る検査を定期的に行うことが適当であると認められる特定計量器を取引又は証明に使用
する者は、その特定計量器の定期検査を受けなければならない

20条 特定検査機関 21条 定期検査の実施時期


定期検査は、都道府県知事等が指定する指定検査機関が 定期検査は特定計量器ごとに政令で定める期間に
行うことができる 一回地区別に行う

23条 定期検査の合格条件 25条 定期検査に代わる計量士による検査


・検査証印等が付いていること 経済産業省令で定める計量士が、定められた期間内
・性能が技術上の規準に適合すること に定められた方法で、検査を行い、都道府県知事等
・器差が使用公差を超えないこと にその旨届け出た時は定期検査が免除される
第4章 正確な特定計量器等の供給
届出制度
特定計量器の製造、修理及び政令で定める特定計量器の販売を行おうとする場合、あ
らかじめ届出を行わせることによつて、正確な特定計量器の供給を目的とする制度
政令で定める特定
製造事業者 修理事業者 計量器の販売事業者

届出
製造を行おうとする者は、経済産業大 政令で定める特定計量器( 非自動はか
臣 (電気計器は、経済産業局長) 修理の事業を行おうとする者は、主た り、分銅・おもり) を販売しようとす
る事業所の所在地を管轄する都道府 る者は、営業所の所在地を管轄する都
電気計器以外は、主たる事業所を管轄 県知事(電気計器は、経済産業局長) 道府県知事
する都道府県知事経由で届出

特定計量器を
特定計量器を 特定計量器を 販売
製造・修理 修理 遵守事項
検査義務
省令で以下の遵守事項を規定
省令で定める基準に従って、特定計量器を全数検査で創造又は修理し ➢ 性能、使用方法、法の規制、その他
なければならない 適正な計量の実施のために必要な知
識の習得に努める。
➢ 購入者に、適正な計量の実施のため
に必要な事項を説明。
第4章 正確な特定計量器等の供給

譲渡等制限特定計量器 家庭用特定計量器
特殊容器製造事業
の検定を受ける義務 の基準適合義務

体重計、乳幼児用体重計、
調理用はかりの製造、輸入
事業者は、技術基準に適合
体温計、血圧計の製造、修
内容積と高さが一定の関係 し、計量器に以下の表示を
理、輸入事業者は、検定証
の特殊容器を利用すること 付さなければなければなら
印等が付したものでなけれ
により計量を省略。 ない。(自己適合宣言)
ば譲渡等をしてはならない。
販売事業者は以下の表示が
ないものを販売してはなら
ない。
第5章 検定等
検定証印:検定に合格したもの

• 検定 基準適合証印:指定製造事業者が製造し、自社検定に合格したもの
装置検査証印:検定に加え、装置検定に合格したもの

圧力計、温度計等(当道府県・指定
検定期限無 製造
事業者)検定証印等の表示

事検 ガスメーター、水道メーター、自動
業定
検定期限有 検 車盗給油メーターなど道府県・指定

者等
製造
事業者)検定証印等の表示

届 )( 定
出 検当 装 装
定道
装 タクシーメーター当道府県・指定製
製 置 置 置 造

造 証府 検 検 検 事業者)検定証印等の表示

事 印県 定期的に
査 査 査
業 等・ 検査 非自動はかり、分銅、皮革面積計

の指
検 検 検 (当道府県・指定製造

表定
事業者)検定証印等の表示

示製 査 査 査
造 体温計、血圧計など府県・指定製造
譲渡時の検定のみ 事業者)検定証印等の表示

宣自 家庭用特定計量器
言己 (体重計、ベビースケール、調理用はかり事
業者)検定証印等の表示
第5章 検定等
• 型式承認
構造及び器差の検定を全数行う代わりに、同一の型式の構造を試験・評価することで構造検定を合格とみなす制度
OIMLでは、型式評価の相互承認制度(MAA)及び基本証明書制度(型式評価試験成績書の全部/部の受入)に
続き、OIML証明書制度(OIML-CS)が発足。
産業総合研究所計量標準センターで
取得できる型式承認一覧
◇タクシーメーター
◇質 量 計
①申請 事業者(国内外製造事業者又は輸入事業者)は、製造する計量器 ・ 非自動はかり
・ 自動捕捉式はかり
のサンプル、設計図面等を、産業技術総合研究所(電気計器は
・ 分銅,定量おもり又は定量増おもり
日本電気計器検定所)に申請
◇温 度 計
・ ガラス製温度計
②試験 サンプル等について、省令で定める構造技術基準(構造、材質、 ・ ガラス製体温計
性能等)への適合性試験の試験・評価を実施。 ・ 抵抗体温計
試験は、指定検定機関に対して依頼することもできる ◇皮革面積計
◇体 積 計
型式試験の試験項目の例 ・ 水道メーター
[材質試験] 対衝撃性の試験 ・ 温水メーター
・ 燃料油メーター
[表記等確認試験] 使用単位、製造事業者名と表記の視認性の確認 ・ 液化石油ガスメーター
[器差性能試験] 計量範囲の計量値の試験 ・ ガスメーター
[耐久性試験] 経年変化による影響試験 ・ 量器用尺付タンク
[電気的妨害に対する試験] 外部電波の計量値に対する影響試験 ◇密度浮ひょう
[基本性能試験] 使用環境を想定した影響・動作試験 ◇アネロイド型圧力計(血圧計除く)
◇アネロイド型血圧計
◇熱 量 計・ 積算熱量計
◇照 度 計
③承認 計量器の構造技術基準への適合性が認められた場合に、型式を ◇騒 音 計
承認する。有効期間は、10年間。 ◇振動レベル計
◇濃 度 計
◇酒精度浮ひょう
◇浮ひょう型比重計
第5章 検定等
• 指定製造事業者
優れた品質管理能力を有する国内外製造事業者(工場又は事業場ごと)を指定し、検定に代えて、
自社検査を認められた国内外製造事業者。

指定製造事業者の指定の手順
①申請 製造事業者(工場又は事業場ごと)が、経済産業大臣に申請。

②検査 製造事業者は、省令で定める技術基準【品質管理システム(ISO9000に相当)、過
去3カ月間の製造実績等】について、都道府県(電気計器は日本電気計器検定所)
の検査を受ける。指定検定機関で検査を受けることも可能。

③指定 検査の結果、省令の技術基準に適合すると認められた場合、経済産業大臣が、指定製
造事業者の指定を行う。

指定製造事業者は、自主検査で型式承認を受けている範囲で、技術基準に適合している
④実施 場合、基準適合証印(検定証印と同様の法的効果)を付すことができる。

指定製造事業者リスト
https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/33_files/20170818Shiteiseizou.pdf
第5章 検定等
• 基準器検査
特定計量器の検定・検査等の器差検定・検査等で用いる計量器(基準器)を技術基準に適合したものだけを認め
ることによって、正確な特定計量器の供給をするための検査。
基準器の有効期間
届出製造事業者、指定製造事業者、
申請者 都道府県、指定検定機関、計量士、 基準器の種類 有効期間
適正計量管理事業所等 タクシーメーター装置検査用基準器 4年
質量基準器
 A:鋳鉄製又は軟鋼製の基準分銅 1年
 B:Aに掲げる以外の基準分銅
産業技術総合研究所、都道府県、 5年
検査機関 日本電気計器検定所    (特級基準分銅を除く)
 C:A又はBに掲げるもの以外のもの 3年
省令で定める構造及び器差 温度基準器 5年
の技術基準に基づき検査 電気基準器
 A:基準電流計、基準電圧計及び
合格    3基準電力量計
6か月

 B:基準電圧発生器、基準抵抗器、
1年
・基準器に基準器検査証印を付す。    1級及び2級基準電力量計
・基準器検査成績書交付有効期間有 照度基準器 5年
騒音基準器 2年
検査、検定に使用 振動基準器 4年
第6章 計量証明事業
• 計量証明事業制度
計量証明を行おうとする事業者に、事務所ごとにその所
在地の都道府県知事に登録を義務付けている制度。

一般計量証明事業 (登録数:約4,700事業者)
・長さ、質量、面積、体積、熱量

環境計量証明事業 (登録数:約4,900事業者)
・濃度、音圧レベル、振動加速度レベル

計量証明書に付すことができる標章
第6章 計量証明事業
• 計量証明制度の仕組み
第6章 計量証明事業
• 計量証明検査制度
適正な計量証明事業を確保する為に、計量証明事業者が
使用する特定計量器について、一定期間ごとに性能及び
器差の検査を受ける制度。なお、一定期間内の特定計量
器は計量証明検査を受けることを要しない。

対象となる特定計量器及び計量証明書を受けるべき期間
第6章 計量証明事業
• 特定計量証明検査制度

特定計量証明事業
・特定濃度(ダイオキシン類等の極めて微量なもの)の計量証
明を行うため、高度な技術を必要とする事業を行う者は、経済
産業大臣(注)で申請を行い、認定を受けることが必要。
(注)認定の事務は(独)製品評価技術基盤機構(NITE)が実施。

計量証明書に付すことができる標章
第7章 適正な計量管理
計量士制度
計量士とは、計量に関する専門的な知識・技術を有する者に対して一定の
資格を与え、一定分野の職務を担当させることにより、計量器の自主管理
を推進し、適正な計量の実施を確保することを目的としている。

計量士の主な職務
区分 活動内容の例
一般計量士 生産工場や百貨店・スーパーマーケットで使用され
る長さ計や質量計、体積計、温度計等の計量器の精
度管理や測定計画の策定、実施等の計量管理
環境計量士 工場から排出されるばい煙、排水や環境(大気・水
(濃度) 域)及び工場跡地等土壌の中の有害物質、悪臭物質
等の測定及び計量管理
環境計量士 プレス、送風機等の騒音源を有する工場や建設工事、
(騒音・振動) 道路(自動車)、鉄道、航空機の騒音の測定及び計
量管理
第7章 適正な計量管理
計量士の資格取得方法(1)
国家試験コース
区分 STEP 1 STEP 2 STEP 3
一般計量士 国家試験合格 実務経験1年以上 申請 登録

環境計量士 国家試験合格 実務経験1年以上 申請 登録


(濃度) または
該当する資格等を有している
または
環境計量講習(濃度)
環境計量士 国家試験合格 実務経験1年以上 申請 登録
(騒音・ または
振動) 該当する資格等を有している
または
環境計量講習(騒音・振動)
第7章 適正な計量管理
計量士の資格取得方法(2)
資格認定コース
資格 STEP 1 STEP 2 STEP 3
一般計量士 一般計量 一般計量 実務経験 書類審査 申請 登録
教習 特別教習 2年以上
環境計量士 一般計量 一般計量 実務経験 書類審査 申請 登録
(濃度) 教習 特別教習 2年以上 口頭試問
(濃度)
環境計量士 一般計量 一般計量 実務経験 書類審査 申請 登録
(騒音・ 教習 特別教習 2年以上 口頭試問
振動) (騒音・
振動)
第7章 適正な計量管理
適正計量管理事業所
特定計量器を使用する事業所のうち、適正な計量管理が
行われているとして国または都道府県知事が認定した事
業所を、適正計量管理事業所として指定している。
適正計量管理事業所の標識
特徴
(1)計量士が定期的な検査を行うことにより、公的な機関が行う定期検査
の受検義務が免除される。
(2)特定計量器の簡易修理の範囲の修理が認められる。
(3)指定の標識を掲げることにより、事業所の信用度が高まる。

適正計量管理事業所の指定の主な要件
(1)計量士が特定計量器の検査を定期的に行っていること。
(2)適正計量管理主任又は計量士が必要な数だけ置かれていること。
(3)従業員等が計量士により計画的に計量管理の指導を受けていること。
(4)計量管理規程を定め遵守していること。
第8章 計量標準
• 計量法
トレーサビリティ制度(任意)

計量標準
大臣が国家計量標準(キログラム原器等)を指定。産総研等
は、校正事業者が校正サービスに利用する二次標準器の校正
を行う。校正事業者は、民間企業が利用する計量器の校正
サービスを行うことにより、広範な計量器の精度の向上に寄
与している。

計量法に基づく計量法トレーサビリティ制度をJCSS(Japan
Calibration Service System)と表している。
第8章 計量標準
JCSSにおける計量トレーサビリティ
産業技術総合研究所 計量標準の国際比較
日本電気計器検定所指定校正機関 各国標準研究機関総
合研究所
日本電気計器検定所
特定標準器等または特定副標準器によるJCSS校正証明書の発行

審査・登録
登録校正事業者 製品評価技術基盤機構

JCSS校正証明書の発行

ユーザー
第8章 計量標準
例)「長さ」の校正の流れ(「長さ」のJCSS)
【主体】
産業技術総合研究所
【特定標準器】
光周波数コム装置

【主体】 ↓校正
【主体】
登録校正事業者
【特定二次標準器】
長さ測定用レーザ装置者
【特定二次標準器】
長さ測定用レーザ装置 ↓校正
【主体】
ユーザー
【実用標準器】
例)ブロックケージ ↓校正
【一般計量器】
ノギス等
補足 計量法に関わる罰則
計量法に関わる罰則について、計量法第170条~第180条に詳細に規定してあるもの
を、大きく以下の5項目にまとめた。

事業等届出の義務違反 罰則の内容
• 計量証明事業、指定機関、計量士など計量に関する事業の登録/更新/変 • 罰則の内容により、1年以下の懲役も
更/取消/休廃止の届出をせずに業務を行った場合 しくは100万円以下の罰金またはそれ
の併科から、最低10万円の過料の追
基準適合義務違反 徴まであり。
• 指定製造事業者は、指定の場所で製造される特定計量器において検査
を行い、検査記録を作成・保管しなければならないことを怠った場合。

使用の制限に関する違反
• 非法定計量単位の使用禁止、型式承認・検定品の使用を定められいる
場所での使用厳守など、製品の譲渡に関しての制限を事項を遵守して
いない場合

取引に関する違反
• 特定計量器の製造・修理・輸入事業者は、検定証印等が付されているも
のでなければ、当該特定計量器を譲渡・貸渡し・修理を、委託した者に
渡してはならない。

改善・適合命令への違反
• 経産省から、事業者について改善要求、指摘事項、帳簿等報告の勧告・要
求があった場合には、速やかに対応しなければならない。

※詳細は、計量法第170条~第180条「罰則」を参照ください。

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