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Ch ネパール仏教の仏教 イントロ
Ch ネパール仏教の仏教 イントロ
ネパール仏教・密教伝承の イ 中国
• 多民族国家<バラモン、クチェトリヤ、
歴 史
ン
ド
チベット自治区
ネワール、グルン、タール、マイタリ、
イ
ン
セルパー >であるため、
ド
Everest インド Lumbini 「ネパールは四種族と三十六民族によっ
珠穆朗瑪峰 論民/藍毘尼園
て構成されている華やかな庭園である」
• ネパール連邦民衆共和国 • 多言語国家:ネワール語(非アーリヤ語
• ネパールは二大大陸に挟まれた細長い国 族)、ボジャプリー語等、タマン語、グ
• 陸東西南にインド、北に中国・チベット自治区 ルン語等
• ヒマラヤ山脈 世界最高峰 • 共通語アーリヤ語族ネパール語
ཇོ་མོ་%ང་མ་ エベレスト 8848m • ヒンドゥー教(80%)、仏教(10%)
・ 釈迦生誕地 論民/藍毘尼園の国
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カトマンズ盆地の起源
The Genesis of Kathmandu Valley
中国、五台山から来た
文殊菩薩創造の街
カトマンズ盆地
The Kathmandu Valley
五台山から来た文殊菩薩創造の街
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2023/4/24
で中 ,! 本初仏 Adibuddha
山国 -自
をの .然 「ナーマサンギーティ」 『文殊真実名義経』
切五 /生
っ台 0仏
て山
塔 • 初めから悟った者
'
svayambhū
、か • 仏・菩薩の父母 『仏説阿闍世王経』 大乗経
湖ら
の来 • 無始無終 『金剛頂経』
水た
を文 • 自然に生まれた者→縁起(外因)より離れ
放殊 (
出が ) た者 『文殊真実名義経』
さ自 参
+ • 一切仏の自性 『文殊真実名義経』
せら
たの
!
• 一切の根源/生処 『文殊真実名義経』
剣
7 8 9
法
界
語
文 自
殊 在
菩 尊
薩
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五台山文殊
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塔妙
院应
外寺
的
阿
尼
哥
像
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3
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五台山由来
師子に乗る
五台山文殊 の
安倍文殊
奈良
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• ルンビニー(仏教の開祖釈尊生誕地)は、現在
のネパール南部ルパンデーヒー(rupandehī)
地区に位置し、インドとの国境に近い
1. 釈迦生誕地 • ネパールは釈尊のふるさと
ルンビニー • 仏伝では「2500年ほど前、ルンビニー林園に • 無憂樹の枝で身体を支えている摩耶夫人の
「シッダールタ」(Siddhārtha義成就/悉達多/ 図像はルンビニー(論民)での釈尊の生誕の
目的を完成している者)という釈迦族の王子が 光景
浄飯王と摩耶夫人の間に生まれた」 • 紀元前249年建立のインドのマウリヤ朝の王
アショーカ阿育が建立した石塔
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釈
迦
生
誕
地
ネ
パ
ルンビニー
(
ル
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摩耶夫人が出産前に沐浴した池 仏塔の遺跡
sudans 28
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ア紀
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カ
阿4
<ここに釈迦牟尼仏陀が生まれた>
石育9
塔王年
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建イ
立ン
しド hida budhe jāte sakyamuni
たの
2021.09.30 Kantipur新 聞 Web-ed
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碑文の読み 生誕地ルンビニー園林
生誕地ルンビニー園林
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釈迦生誕地
日本の建築家丹下健三が国連の依頼で設計した
生誕地ルンビニー園林の
維持・保存及び開発のためのマスター・プラン
sudans 37 現在観光聖地として発展しつつあるルンビニ園
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尼波羅 藍毗尼は釈迦生誕地を示す
主な証拠
防弾ガラス箱内の石
• ①碑文
阿育王が建立した石塔の碑文
• ②考古資料
釈尊生誕の正確な場所を示す石
『法顕伝』
三蔵著『大唐西域記』の記述
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ルンビニー園出入り口 ミャンマ仏教寺院
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日本寺院
ネパール寺院 韓国寺院
タイ仏教寺院
日本山妙法寺 ルンビニー 中国仏教寺院
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ベトナム仏教寺院 チベット系仏教寺院
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「アンシュヴァルマー(Aṃśuvarmā)鴦 • 881年にネパール暦
• 「アンシュヴァルマ(Aṃśuvarmā 595年
輸伐摩王時代の統治時代(7世紀頃) (Nepāla-saṃvat、尼泊 尔历)が始まる
—621年)鴦輸伐摩王が統治しており、 の尼波羅は • 仏教梵文古写本などに使用されている
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13世紀初頭 ネパールの仏教寺院が
• 1041年にアティー
シャ(Atīśa阿底峽) インドからの逃れた学僧の亡命先
がチベット訪問前 • 13世紀初頭に回教による攻撃でインドのヴィクラ
にネパールに滞在。 ムシーラ寺院が炎上。
アティーシャ
• 現在の観光の中 • 1203年をもってサンスクリット語を中
A"śa 心地Thamelタメー
心とするいわゆる印度仏教が滅亡。
阿底峽 ル泰米尔地区にあ
るタン・バヒー • 大勢の学僧たちがネパールへ逃れ、カトマンズ
982-1054年 盆地に点在するババー、バヒーと呼ばれる仏教
(ヴィクラムシーラ
又稱超行寺)寺院 寺院に亡命
Metropolitan Museum of Art を創建 • ネパールの寺院がインド仏教を継承
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ホジソンのためにアムリターナンダが作成した文法書
1900年代初頭
Namo ratna trayAya
Nepala samvat 951 (+880)
テーラヴァーダ仏教の再導入
• 上座部仏教
出家し、僧院の中で禁欲な生活をする比丘
や比丘尼は皆無
• ホジソン(Brian Hodgson)が1820年ネパールで
イギリス外交官として赴任。
• 伝統的な仏教 は大乗仏教および密教が中心
在家比丘が中心
• 地元の有識者であるアムリターナンダ
(Amṛtānanda)の協力を得て、ネパール現存の – 結婚し、家庭を持つ
– 曼荼羅を伴う複雑な儀礼
仏教サンスクリット写本の存在を世界に知らし
める Grammar of the Newar Language Composed for Mr Hogdson – 護摩・感情
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大日如来
1926年に生誕地ルンビニー園内のマーヤー寺院で動物の供
本堂のトーラナ 黄土の僧衣で身を纏った者は壁画などにしか存在しなかった 儀を禁止。近代ネパールに上座部仏教の再導入が始まる
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アムリターナンダ比丘 ダンマヴァティ
Amṛtānanda 1918-1990 Dhammavati比丘尼
著名な上座部学僧 ・ネパールにおける上座部仏
• 1930年にプジュ 教の最初の尼僧
ニャーナンダ ・18歳の時1936年にクシナガラにて ・1934年〜
(Prajñānanda)は ・1949年に仏教を勉強するために
チャンドラマニ師の下で出家
テーラヴァーダ仏 ご家族の反対を仕切ってビルマへ
教の比丘として街 ・1944に ダルモーダヤサバー 向かう
中で初めて托鉢を Dharmodaya Sabha仏教団体設立 ・ビルマで出家して、尼僧となる
行う。 ・1951に全比丘傘下の僧団「 All ・1963年にネパールに戻り、尼僧
• ネパールにおける Nepal Bhikkku Samgha」を設立 院 ダルマキールティ僧院
テーラヴァーダ仏 ・学僧としてパーリ語をから多くの仏 Dharmakirti Vihara を建て、尼僧
教の活動が本格 教育に尽力する
典類をネパール・ネワール語に翻訳
化する 仏教関係の著作の多い
し、仏教の土台を構築した
・信者向きの仏教教育も開始 ・尼僧の先駆者
・
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ネパール上座部仏教の尼僧たち • 新憲法の制定と共に2008年5月をもって長年続
いた王政が廃止。世界唯一のヒンドゥー王国と パシュパティ寺院
ヒンドゥー教最大の聖地
いうアイデンティティも失われる
• ヒンドゥー教王国
→ 連邦共和国
国
印
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パシュパティ寺院
火葬場 遺灰骨を川に流す パシュパティ寺院
ヒンドゥー教最大の聖地
• 新国印に複数のシャクナゲが見られ、これはネ
パールの国花であり、多民族国家の象徴でもあ
る。
• 2008年の新憲法制定よりネパールは
参拝はヒンドゥー教徒のみに
ヒンドゥー教王国から連邦共和国
・牛は聖なる動物
・牛肉を食べることを禁じる。 と転換し世俗主義の国家になった。
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花祭り 花祭り
釈迦誕生祭 スワンヤ・プンニー 苦 成
道
行
Svanya punnhi
花 の満月
尼波羅生まれ英雄の誕生祭
ベーシャク祭
仏教開祖の誕生祭
↓
五月の満月
出 生
国民の休日 家 誕 涅
槃
誕生・成道・入滅の日
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ベーシャカ(五月)の満月、ルンビニー マーヤー夫人の夢
白い像を体内に入る→懐妊
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天上天下唯我独尊 出家
苦しみからの脱却する
• 悟りを開き、再び娑婆世界 • 「私の」を放棄すること
に生まれないことを宣言 • 守るへきものから離れること
• 目標達成への決意 • あらゆる執着から離れること
• 衆生救済への決意
• ゼロになること
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欲望 成道
誘惑 降
諦めること
煩悩 魔 • 自性清浄
無入
魔 成 常滅
• 苦しみからの脱却の方法を見つけたこと/さ
とり
打ち
道 • その欲望を滅することができたら「苦」がな )
くなり、「楽」になることができる *
勝っ 歳
• この楽こそが、さとりである
た者 35
• 苦しみから逃れる道であり、方法
歳 である → 成道
• 自利行=利他
sudans 91
91 92 93
象
も
参
加
す
る
花
祭
り
の
パ
レ
神輿に載るお釈迦さまの仏像
- 花祭りのパレードに参加する僧侶達
ヴェーサカ月の満月 「花祭り」は祝日 ド
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ネパールに現存する三種の仏教
• ①テーラヴァーダ仏教
(上座部仏教)
新しい仏教、あらゆるカーストが含む
ネパールに現存する
• ②チベット系仏教
三種の仏教 (チベット仏教)山岳民族と共にネワール
族も含む
• ③ネパールの伝統仏教 (ネパール仏教・ネ
ワール仏教)シャーキャ、ヴァジュラーチャール
伝統的な打楽器団参加する ヤ等 金剛乗
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ネパールのテーラヴァーダ仏教 民衆に説法する僧侶達
(上座部仏教)Thearavāda
• ミャンマー、タイ、スリランカ等の仏教
国から伝わったパーリ語仏典を中心とす
る仏教
• ヒンドゥー教の影響を受けず、「ネパー
ルの伝統仏教」のように複雑な宗教儀礼
は存在せず、初期仏教の戒律を厳格に守
り、集団生活する
• 出家して、黄色・黄土色の法衣をまとい、
正午以降は食事を取らない等
民衆に説法尼僧Anāgārikā達
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チベット系仏教
チベット仏教
上座の特徴
• 親しみやすい仏教
• ネパールは仏教伝播
• 民間から広く支持をえていること
の中継地
• 僧院・尼僧院で禁欲の集団生活, • もともとネパールの山岳・高原地帯に住む民族中心
• カトマンドゥ盆地のネワール人も信仰
• 「誰でも僧侶・尼僧になれる」 上座部仏教の寺院Dharmakīrtivihāra • チベット語を中心とする仏教
• インドのヴィクラマシーラ寺院の学
• 仏教の隆盛期にインドやネパールの僧侶 僧アティーシャ阿底峽がチベット入
たちがチベット・中国に招かれた りする(1042年)前にカトマンドゥの
仏教寺院に滞在
• またそこから多くの僧侶たちが仏教を学ぶ
• 滞在中に僧院戒律の改
ため、インド・ネパールに向う
革に取り組んだ
• 10世紀頃活躍したリンチェンサンポや11世 • Caryāsaṃgraha
紀頃のマルパのようなチベットの学僧が仏 • Vimalaratnalekhanāma
教を学ぶためにカトマンドゥ盆地の仏教寺 • カトマンドゥ市に「タン・バヒー」と呼
ばれるアティーシャゆかりの寺院が
院を訪れてた 現存し、正式に「ヴィクラマシーラ・
マハービハール」Vikramaśīla
• さらにそこからインドへ向かっていたという Mahāvihāraという チベット仏教の法要
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Pharping
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