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というのは、ほかの作品ではなかなかないんじゃないかな、とも思いますし(笑)。
ただ今回、一護が「ルキアは大切な仲間だ」と言うシーンがあるんですけど、その言葉が 2 人の関係性を良く
表していると思います。
実際に試写会などで、劇場版を見た時、久保先生はどんな想いを抱かれるのでしょうか?
楽しませてもらっています(笑)。マンガって自分で描くものなので、自分の意図したものができあがりはしま
すが、それは逆に言うと、それ以上のものは生まれないということでもあるんですね。中には描いていくうち
に、「こんな展開になるのか」という場合もあるんですけれど、それでもそこまでに至る過程をやっぱり見て
しまっているので、できあがった作品への新鮮な驚きというのがあまりないんです。でもアニメって共同作業
ですし、自分以外の要素がたくさん加わって作り上げられていくものなんですね。原作者の僕が製作に関わっ
ていると言っても、やっぱり絵は別の人が描いているし、演技は声優さんがしている。何が特別なことをやっ
ても OK という劇場版アニメ「BLEACH」では、完成するたびに毎回新しい驚さを味わわせてもらっています。
こう動くんだ、こういう声になるんだとか、感動と共に自分にもフィードバックする所が多くて、それが楽し
みだったりしています。
かなり苦労して完成したシナリオだったとか?
自分としては納得いく内容になっていますが、最後まで悩んでいた部分もありました。特にラストシーンのセ
リフについては、アフレコの収録現場で監督と話し合って決めたぐらいで(笑)。本当は、まだまだいるいると
詰め込みたかったりもするんですけど、そうなると何時間の作品になるか分からなくなってしまうので(笑) 。
過去域も原作に近い作品を是非楽しんでください!
——それでは最後にファンの皆さんにメツセージをお願いします。
久保
今回は「原点回帰」をテーマに『BLEACH』の根本的な部分が描かれています。これまでの劇場版の中でもっと
も原作に近いストーリーだと思いますし、特に第 1 話にリンクしている部分を描いているというのは、TV アニ
メでも、ましてや原作コミックでもやってなかったことで、それをこの劇場版が実現したのは、すごく特別な
ことだと思っています。原作コミックが好きなファンの方が見たら、必ず好きになると思いますし、劇埸版で
初めて『BLEACH』に触れた人でも、原作コミックを読んでみたくなる、そんなエピソードになっています。是
非皆さん、楽しんで下さい!