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第2学年 国語科①「見えないだけ」

学年の最初に学習するのは詩です。この詩を通じて,言葉について考える楽しさを知って
もらえたら嬉しいです。教科書はP16~17になります。

詩の特徴や筆者の伝えたいことを考えることで,朗読の仕方を考えてみましょう。 【1】
そのために,まずは表現技法から見ていきましょう。

(※【1】参照)
まずは「 対句 」表現を見つけてみましょう。
右の①と②の文が「 対句 」になっています。
黄色の線の部分に着目すると,形がとても似ていませんか?。
2つの文とも 『 場所 には もっと ○○が △△している 』
の形になっています。
また,最後が青の部分のように「 ~いる 」で現在進行形になっている点も
同じです。
【2】

(※【2】参照)
これも①,②,③が「 対句 」です。同じく黄色に注目。
『 場所 で △△している ○○ 』の形です。
ここでは○○にあたる青色の部分にも注目。
これが「 体言止め 」です。体言の「世界」「季節」「友達」で
文が終わっていますね。
次に,詩全体を見ていきましょう。
(※【3】参照)
【3】

詩を大きなまとまりで分けたものを「 連 」といいます。

一連は,1行目が七音,2行目が四文節という共通点をもつ文が5つあります。
(①~⑤)
1行目は声に出して数えてみましょう。2行目は文節で区切ってみましょう。できますか?
その上で,先ほどの対句の組み合わせで,前半(①②)と後半(③④⑤)に分かれていま
す。筆者はどうして前後半に分けたのだと思いますか?前半と後半に何が書いてあるか,じ
っくりと考えてみてください。また,後半に余韻を残す「 体言止め 」を使ったのはなぜ
だと思いますか?

二連はたったの2行です。しかし,意味があると思いませんか?
「確かにあるもの」とは?「ここ」とはどこか?「見えないだけ」とはどういうことか?自
分なりの言葉に置き換えてみると,筆者の想いに近付けるかもしれませんね。

さて,みなさんはこの詩をどう解釈し,どのように朗読をしますか?表現の工夫が捉えら
れると,解釈も進みます。そして,解釈の仕方によって声の出し方が変わりますね。ひょっ
とすると自分とは全く違う読み方に出会えるかもしれませんよ?ぜひ,挑戦してみてくだ
さい。

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