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まえがき

「教育情報化コーディネータ(Information Technology Coordinator for Education、


略して ITCE)」の認定は、2001 年度より教育情報化コーディネータ認定委員会の運
営によりスタートし、毎年 6 月に 3 級、10 月に2級の検定試験を実施してきています。
このうち2級検定試験は、最終審査に合格した人がこれまでに全国で 200 名強、さ
らに上級の 1 級取得者は 2021 年1月現在で 7 名、という難関になっています。しか
し、それだけに 1 級・2 級取得者は、企画や判断を任せることのできる能力がある人と
して高く評価され、全国で活躍しています。制度の途中からは、2 級に準じるということ
で、準 2 級という制度も導入され、認定への門も少しは広くなりました。また 3 級は、教
育の情報化への入門として、企業の研修の一環として、ずいぶん受験されるようになっ
ています。

教育の情報化の推進とは、単に学校にコンピュータを導入し、それを利用するという
レベルの問題ではありません。地域社会や家庭と協力しながら学校教育をどのように
展開するか、また、コミュニケーションの手段としてインターネットやコンピュータをどのよ
うに活用するかなど、長期的な見通しのある判断力が要求されることになります。また、
実践的な経験や問題の具体的経験に基づく実践的知見も要求されます。

本書は、将来、教育情報化コーディネータを目指す人たちへの入門書であると同時
に、毎年実施される教育情報化コーディネータ 3 級検定試験、2 級検定試験の対策
のための学習書でもあります。また、ICT支援員認定試験のA領域でも同様の問題が
出題されるため、その対策にも利用されるようになってきました。本書の著作・編集にあ
たっては、実際に検定試験に携わった関係者の人たちが協力しました。しかし、試験
制度であるので、実名は示さず、「教育情報化コーディネータ検定試験研究会」の名
前での編集・出版となっています。

教育情報化コーディネータに最も近いところにいるのは、これまで、学校の情報化に
尽力されてきた現場の先生方や、学校の情報化をサポートしてきた企業の技術者や
支援者ではないかと思います。ひとり1台の PC を児童生徒が学習利用することを前提
とした新しい学習指導要領での学習が始まり、「情報化コーディネータ」「ICT 支援員」
などを、学校の情報化の推進や支援のために配置する市町村もできてきています。

教育の情報化に関わっている読者の皆さん、自らの能力を客観的に評価するため、
ぜひこの検定試験の合格を目指してみてください。

監修 永野和男(聖心女子大学名誉教授)

1
Information Technology
Coordinator for
Education

1.教育情報化コーディネータとは
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

コーディネータという仕事は、より高いレベルから全体を見回し、長期的な展望に立った判断・決
定・実行をしていくために、総合的な能力を要求される仕事である。コーディネータが扱う問題の多く
は、どちらかを採用すると、もうひとつの利点を捨てなければならない、いわゆるトレードオフの問題で
ある。したがって、的確な判断を下すには、最新の情報を入手し、最新の技術に敏感であるとともに、
数多くの成功例や失敗例も知っていなければならない。

教育情報化コーディネータは、単に機器を保守したり、コンピュータの使い方を指導したりすることが
仕事ではない。教育の情報化や情報教育の推進を、高いレベルから円滑に進めていくための助言や
支援をしていく重要な仕事である。

ここでは、教育情報化コーディネータには、どのような能力が要求されるのか、どうすればその能力を
つけることができるのか、考えてみよう。

a.コーディネータがもつべき能力
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

帝京大学の佐藤晴雄氏は、「コーディネータ」がもつべき能力について、次のように整理している。

1)調査(Research):実態や要望を綿密な調査に基づいて把握する能力
2)コミュニケーション(Communication):関連する機関や人と信頼関係を築くために、相互に十分情
報交換し、意思疎通を確実に行う能力
3)企画(Planning):調査の結果を踏まえて、具体的な計画を立案する能力
4)対応(Coping):具体的な問題に対し、助言したり交渉したり、対処したりする能力
5)説明(Account):積極的に情報や問題点を提示し、理解が得られるように説明できる能力

上記は、もちろん教育情報化コーディネータに要求される能力でもある。これらの総合的能力は、い
わゆる実践力に対応するものであり、座学だけで身につくものではない。現場での実践を積み重ね、
経験を重ねる中で確実に身についていく。これまでの大学や教員研修では、座学を中心とする研修
が大半を占めていた。また、能力を測る方法としては、知識理解テストが信頼され使われてきた。しか
し、これからの社会では、このような実践力や総合的な能力を確実に育成する方法や評価する方法の
開発が緊急の課題となる。ITCE 検定試験はその新しい能力を評価しようとしている。

b.教育情報化コーディネータに必要な知識・技術・判断力
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

教育情報化コーディネータ(ITCE)には、どのような経験や知識・技術が必要なのか。
教育の情報化や情報教育の推進は、ビジョンだけでは成功しない。変革に対し組織はどのように対
応していかなければならないのか、予算はどこでどれぐらい必要になるのか、人材をどのように育成し
2
ていかなければならないのか、などについての経験と知見が必要となる。
したがって、教育情報化コーディネータには、まず、教育の変革に対する正確な理解や先行事例
の分析・判断力が必要になる。また、学校の予算はどのように決定されるのか、学校教育や生涯教育
はどのように区分され、どのような役割分担になっているのかなどを知っていなければ、どのように組織
を情報化に巻き込んでいくべきかの提案はできない。校務をシステムとしてダイナミックに捉えると同時
に、学校におけるインターネットの導入の意義や運用の方法などについても、多くの経験が求められる。

もうひとつの重要な能力、それは、技術の進展を見据え、その時点で最も適切な具体的な選択がで
きることである。便利でも、機種依存性の高い方式を採用すると、その部分が最終的に孤立するだけ
でなく、メンテナンスが困難になったり、周辺部品が高くついたりと、結果としてトータルコストが高くなる。
このようなことにならないよう、将来性や拡張性、汎用性などの視点に立って、導入機器を判断するだ
けの総合的な判断力が、コーディネータには求められる。特に、ネットワーク技術などは、常に更新さ
れ続けるので、最新の情報が必要となる。また、問題解決は、知識の積み重ねより、過去の経験から
導き出されることが多い。その意味では、コーディネータは、他のコーディネータとも常に連絡をとりあ
い、教育現場で起こっていることにいつも注意しながら、自己研鑚を続けていくことが求められる。また、
近年、携帯端末の普及・進展に伴う様々な問題が教育界で生じており、その問題の技術的解決法や
情報モラル教育に関する基本的な考え方や指導方法等についても、知見が求められる。

教育情報化コーディネータに求められる、知識・技術・経験を、これまでの学問・領域との関連でま
とめると次のようになる。

1)情報社会における教育のあり方、学習理論や学習デザインとメディア活用の関係、教育工
学、教育方法に関する基礎的な知識、我が国の情報教育や情報モラル教育に関する基本的な考
え方、学校の現状や問題解決のためのICT活用など
2)学校組織や教育システム、教育の情報化、学校運営や予算化、学校に導入されている情報
システムなど、ICTに関する教員研修の内容や方法、教育システムの構築に関する基本的な
内容の理解
3)コンピュータ、情報通信ネットワーク、ソフトウェア技術、マルチメディア技術などの情報技術の進展
と教育利用に関する知識・技術および経験
4)情報ネットワーク社会における諸問題、情報モラルや情報倫理、情報セキュリティ、情報に関する
基本的な法令、学校の危機管理などに関する知識・経験

c.教育情報化コーディネータ(ITCE)検定試験のレベルと認定
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教育情報化コーディネータの能力の明確化と、社会的な役割を正しく位置付けるため、その能力認
定のための検定試験が、2001 年度に始められた。もう20年も経過している。これまでに述べたように、
教育情報化コーディネータは、知識だけでできる仕事ではない。教育や情報化に関するかなりの経験
を経た結果として、担当できる仕事である。現在進められている「教育情報化コーディネータ」の検定
試験は、以下のようなレベルで能力が整理されている。

3 級(入門レベル)
この分野で必要とされる基本的な概念、専門用語や専門知識が理解できる。
・教育情報化コーディネータの役割や仕事の範囲がわかる。
・教育の情報化の意義やその方法の基礎となる、理論・制度などがわかる。
・コンピュータのハードウェアとソフトウェアの名称と教育における役割がわかる。
・ネットワークの構築に関する基礎的な知識・技術がわかる。

3
2 級(専門家レベル)
習得した知識や技能および経験を生かして、市町村単位での数年単位の情報化を、
実際にコーディネータとして設計・助言できる。

・3 年間程度の学校の情報化推進計画を設計・提案することができる。
・教育システムやカリキュラム開発・運用の方法がわかる。
・SE、教員らとコミュニケーションをとりながら問題解決をする方法がわかる。
・教育の情報化に伴う制度的、法律的問題が理解でき、対処法がわかる。

準 2 級:2002 年度から設定されたもので、2 級の専門家を補佐し、市町村単位での数年単位の情


報化を、実際にコーディネータとして設計・助言できる。

1 級(指導者レベル)
教育情報化コーディネータとしての豊富な経験をもち、国や都道府県レベルの長期的な計画を
設計・助言できる。教育情報化コーディネータの指導者として活躍していける。

・都道府県レベルの長期的な教育情報化推進計画を設計・提案・運用支援できる。
・コンピュータのハードウェアとソフトウェアの教育利用に関する的確なアドバイスができ、SE、教
員らとコミュニケーションをとりながら問題解決できる。
・教育を目的としたネットワークシステムの構築に関して、技術的な問題解決ができる。
・教育の情報化に伴う制度的・法律的問題が理解でき、対応ができる。

これらを実現していくために、教育情報化コーディネータには、教育現場における教育の情報化の
現状や近未来の課題など、時事的な問題を理解し、解決策を検討していく恒常的態度が、強く求め
られている。

4
Information Technology
Coordinator for
Education

2.3 級検定試験の傾向と対策
●○●○●○●○●○●○●○●○●○

3級の問題は、毎年 30 問程度が出題されてきている(2012 年は 28 問、2018 年以後は 32 問)。問


題としては、単なる○×判定だけではなく、select ボックスを使って、適切な用語を選ぶ問題が増えて
きているが、実質的な問題の質や量はあまり変化しているわけではない。また、写真やコンピュータの
画面から状況を判断する問題なども増えてきている。この検定では、そのうち半分は、主としてネットワ
ークの教育利用に関する技術的な問題(ブロック A)、あと半分は、学習、授業、学校における情報活
用に関する問題群(ブロックB)からの出題ということになっている。しかし、情報モラルやセキュリティの
問題など、どちらかに分類できない問題もあり、それぞれの領域に分散している。
合格のラインは、ブロック A ブロックBで、それぞれ 60%以上、全体を 100 点満点として 65 点以上と
なっている(2012 年度は平均点が低く、60 点以上が合格)。選択問題では完全回答ではなく、部分
点方式が採用されている。価値を聞く問題(必ずしも正解が1つではない問題)も出題されており、重
み付けの配点なども採用されているので、自己採点だけで合格、不合格を判定することは困難である。
試験を受験後、結果に関して、総得点の範囲と2つの領域に分けての ABC の評価が返ってくるので、
もし不合格になっても、次はどの領域に努力すればよいか、見当がつく。
3 級検定の合格率は毎年 30%前後である。出題や解答の方式も多様化されてきているが、問題の
出題範囲が大きく変わったわけではない。実際過去問と同じような内容の問題が数問は含まれている。
過去の問題をじっくり検討し、単に正解を覚えるのではなく、その本質的な意味をよく理解するように
すれば、おのずと道は開けてくる。

a.3 級検定試験の傾向
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教育情報化コーディネータ 3 級検定試験は、CBT(Computer Based Testing)で、すべてコ


ンピュータで行われる。2019年度からは、受験会場が外部委託のコンピュータテスト企業(CBTs社)
に委託され、全国のテストセンターで同日同時受験できるようになり便利になった。同日同時受験であ
るが、各問題や解答の選択肢が、受験者ごとにランダマイズされて、違った順序で表示される。つまり
となりの受験者とは、問題の順番や答えの番号が異なる。また、各問題では、問題ごとに解答時間が
設定され、一度解答した問題を後で見直すことはできない。それだけに、問題文や解答の記述は、誘
導型にならないようずいぶん工夫され作成されている。いわゆるトリック(ひっかけ)問題もほとんどない。
したがって、受験者は、言葉の意味をよく理解し、冷静に解答することが求められる。

過去 10 年間の 3 級検定試験の受験者数と合格率の推移は以下のとおりである。
2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
受験者数 275 251 341 671 440 435 361 421 515 556
合格者数 82 89 111 218 139 92 105 103 149 134
合格率 29.8% 35.5% 32.6% 32.5% 31.6% 21.1% 29.1% 24.5% 28.9% 24.1%

コロナ禍で、教育における ICT 活用が重要になってきたこと、GIGA スクール構想の影響等もあり、


2020 年度、2021 年度は受験者が 500 名を超えた。しばらくは、この傾向は続くであろう。しかし、合格
率は大幅には変っていない。結局のところ合格率は結果であり、試験の規準値を超えたかどうかで合
格か否かが決まる。

5
●ブロック A(主として技術的な問題が中心)の傾向
ブロック A(主として技術的な問題が中心)の問題の範囲としては、3)コンピュータ、情報通信ネット
ワーク、ソフトウェア技術、マルチメディア技術などの情報技術の進展と教育利用に関する知識・技術
および経験、4)情報中心ネットワーク社会における諸問題、情報モラルや情報倫理、情報セキュリテ
ィ、情報に関する基本的な法令、学校の危機管理などに関する知識・経験とあるが、全体的な傾向と
しては、学校での応用に視点をおいた問題が目立つ。

情報のディジタル化や送信量などの基本的な計算問題も頻繁に出題されている。しかし、その難易
度に比較して正答率が低い。必ず出題されることを前提に、ビット、バイト、回線速度などの計算の基
本的な考え方をしっかり理解しておくことが肝要である。ネットワークの構築や設定に関する基本的知
識は不可欠である。例えば、高等学校の情報科「情報 I」に載っている程度の知識は、知っていなけ
ればならない。
学校へのインターネット構築にからむ技術的な問題やモラルに関連する問題も増えてきている。特
に、ウィルス問題など現場を悩ませる事件が多く発生し続けているので、セキュリティやウィルス対策に
関する基礎的な知識や取り扱いはしっかり勉強しておこう。また近年はプログラミング教育に関連する
問題(プログラミング環境、実際のアルゴリズムを検討する問題)も目に付く。教育情報化コーディネー
タには特定の言語によるプログラム開発力は求められないが、簡単な論理の間違いを見つける程度
の問題はできるようになっておこう。
ブロック A は、単に技術的な知識ではなく、それと学校や教育の情報化とがどのように関連している
かを考えなければ解答が得られない問題が多いのも特徴である。無線LANや液晶プロジェクタ、携
帯情報端末、電子ボード(黒板)、ひとり 1 台のタブレットPC、Wi-Fi 技術など学校に導入されつつあ
る機器やソフトウェアについては、最近の状況や問題点を把握しておこう。

●ブロックB(主として学習に関する知識)の問題の傾向
ブロックB(主として学習に関する知識)の問題の範囲としては、1)情報社会における教育のあり
方、学習理論や学習デザインとメディア活用の関係、教育工学、教育方法に関する基礎的な
知識、我が国の情報教育や情報モラル教育に関する基本的な考え方、学校の現状や問題解決のた
めのICT活用など、2)学校組織や教育システム、教育の情報化、学校運営や予算化、学校に導
入されている情報システムなど、ICTに関する教員研修の内容や方法、教育システムの構築に
関する基本的な内容の理解、 と発表されているが、毎年、実に幅広い領域から、さまざまな問題が
出題される。
学校組織や教育システム、学校運営や予算化の問題などは、学校教育に関する実務的な経験が
ない受験者にとっては正解が得にくいが、過去問をしっかり勉強しておけば対応できる。この数年は、
新しい学習指導要領が実施され、GIGA スクール構想、コロナ禍における在宅学習などに関連して、
様々な制度の改定が行われたりしている時期である。それらのうち ITCE として知っておいてほしい内
容は厳選して出題されている。情報教育や教育の情報化に関連する調査の結果も見ておこう。直接
数値を問う問題はこれまで出題されたことはないが、傾向を把握しているかはよく出題されている。
学校の情報化を考える上で、「学校はいま何をもとめているのか」「企業などと比較して学校にはど
のような組織上の特徴があるのか」「どのような情報の流れで意思決定がなされているのか」を知ること
はどうしても必要である。「予算はどのように考えられ、どのように実施されるのか」について、意思決定
の流れを軸にして、過去問の解答・解説などを読みまとめておこう。GIGA スクール構想の実現に関連
する問題も今後も必ず出題されると思われる。
学習の理論や教育方法に関する内容(教員採用試験程度の問題)や、個人情報の取り扱い、著作
権の学校への適用など、基礎的な内容を問う問題も機会あるたびに出題されている。情報化に絡む
新しい法制化の動向や、最近の文部科学省の動きなどは必ずとりあげられているので、常に最新の
情報を文部科学省のホームページなどでチェックしておくことが有効だろう。JAPET&CEC(日本教
育情報化振興会)で配布しているガイドブックや資料なども参考になる。また、情報化の進展と学校や
子どもたちを取り巻く時事的な問題についても、日ごろから情報を収集しておくと良い。
全体に一般的な常識だけで答えられる問題は少ない。事典や関連テキスト、教育関連の雑誌などを
しっかり勉強していなければ高得点は望めない。過去の問題を分析し、解説をよく読んで、本質的な
ところで理解しておくことが必要になる。
6
Information Technology
Coordinator for
Education

3.年度別分冊の構成
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○

2008年度から、3級の問題集は、PDFによる提供のみとなり、年度別に分冊されて提供されるよう
になった。それぞれの分冊には、各年度の、全問題の全文(含:図版)と正答率、解答および解説が
掲載されている。
冊子の構成としては、実際に問題を解いてみて、それからじっくり解説を読み学習したい人のために、
はじめに問題をまとめて掲載し、そのあと、もう一度、問題と正解および解説を載せるという形式になっ
ている。
それぞれの年度の PDF 化においては、フォント埋め込みとなっており、テキストに対して
コピープロテクトがかけられている。したがって解説文の中での参照 URL は(残念ながら)
コピーして利用できない。解説文のキーワードから検索し、同じ URL であることを確認する
という方法で利用いただきたい。

3 級の問題は 2 級の問題の基礎となるような基本的な問題に精錬されており、いわゆる、ひっかけ
問題や奇問難問はほとんどない。ネットワーク技術、著作権、校務や予算化などの基本的な問題は毎
年、内容を少しずつ変えて出題されている。情報社会や学校教育をとりまく、時事性のある問題も必
ず出題されており、常に情報アンテナをはりながら、準備を進めてほしい。

各分冊で記述されている用語や記号の意味は次のとおりである。

【難易度】:実施結果の平均得点率の値から難易度を☆、★、★★、
★★★の 4 段階で示す。星の数が多いほど、難易度が高い。

【平均得点率】:それぞれの問題は、完全解答、部分点、各選択肢重み付けなど、さまざまな
方式で採点されている。知識だけでなく、考え方や態度を問う問題もあり、どれが
正解ということを決めにくい出題もある。したがって、完全解答型の場合は正答率
を、部分点・選択肢重み付け方式の場合は、その問題の受験者得点の平均値を配点
で割って計算したものを示し、「平均得点率」と呼ぶことにしている。

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