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静岡英和学院大学・2023 年度後期「社会生活と法」

2023.9.27

ガイダンス

Ⅰ.シラバスの説明――授業の内容・進め方

1)シラバスの説明

授業の目的と到達目標
法は、私たちの生活において、普段はあまり意識することはありませんが、実はさまざ
まな関わりを持っています。
この講義では、法という概念、法律学の基礎を理解すること、その上で、私たちの生活
をとりまくさまざまな法について、具体的な事例を通して、その概要や役割、現状や問題
点など基本的な知識を修得すること、それを通して法を身近なものとしてとらえ、それを
活かすことができる感覚や必要とされる法的思考を身につけられるようにすることを目的
とします。

授業内容

① 法とは何か、法を学ぶというのはどういうことなのか等、法律を学ぶにあたっての基
本事項を概説する。
② 基本法である憲法・民法・刑法の基本概念について概説する。
③ 私たちの生活で起こりうるさまざまな問題を法的視点から考察し、自分たちの問題と
して考え、活かすための手がかりを提示する。

授業計画

第1回 ガイダンス&イントロダクション
第2回 Ⅰ.法学への招待
第3回~第4回 Ⅱ.民法-契約法・不法行為法
第5回~第7回 Ⅲ.家族と法
第8回~第10回 Ⅳ.身近な私法-消費者法・労働法
第11回~第12回 Ⅴ.刑事法
第13回・第14回 Ⅵ.憲法-国家と個人
第15回 まとめの話

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Ⅱ.教科書・参考書

教科書
 池田真朗『プレステップ法学<第 4 版>』(弘文堂、2020 年)
参考書
 緒方桂子ほか『日本の法<第 2 版>』(日本評論社、2020 年)

Ⅲ.成績評価

 期末試験(論述式) 80%
 小テスト/レポート(授業期間中に 1 回) 20%

Ⅳ.学修上の注意事項

 ノート・メモを作るようにしよう!

 世の中のニュースに興味を持ってみよう!

 予習は不要。授業後なるべくすぐに復習する習慣をつけよう!

 高校時代の教科書も読み直してみよう!

 わからないことは質問しよう!

Ⅴ.その他

 質問、意見、リクエスト等は、いつでもメールで連絡してください。
 メールをする場合は、itakura.minako@shizuoka.ac.jp に、自分の名前・学籍番号を
(できれば件名の欄に)明記の上で連絡をしてください。携帯の場合、パソコンから
のメールを受信拒否する設定になっていないかどうか注意してください。

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イントロダクション

Ⅰ.中学・高校での社会科の授業と大学で学ぶ法学との違い

中学・高校
 条文暗記がメイン。
 法の中身、法に基づく具体的な制度・ルールを知り、覚えることが求められている。

大学
 法の解釈(→Ⅱを参照)
 法規定の歴史的・社会的背景(→Ⅲを参照)
 法規定をめぐる現在までの展開・議論(→Ⅳを参照)
 今ある法の何が問題か、あるべき法とは何かを考えることが求められている。

Ⅱ.法の解釈

法規定における表現の一般性・抽象性
→個別の事例への当てはめには<解釈>というプロセスが必要。

例 1:公園内で自転車を乗り回すことを禁止する条例
例 2:刑法 199 条(殺人罪の規定)における「ヒト」「殺す」

ポイント
法規定の一般的な表現をどのように解釈して、具体的な事例に適用すべきかを考える
(=法解釈学)。

☚法を学ぶうえでの大事なプロセス

Ⅲ.法の歴史的・社会的背景

例:あおり運転に対する処罰規定の変遷 ←悲惨な事故が契機

ポイント
当該規定によって目的(あおり運転を減らす等)を達成できるのか等、既定の実効性に
ついて検討し、現時点での対応がベストなのか、他によりより方策がないのかを考える。

☚法を学ぶうえでの大事なプロセス

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Ⅳ.法(規定)をめぐる現在までの経緯・議論

ポイント
法(規定)ができた後、それをどのようにうまく活用し、目的を実現するのかが重要。
そのためには、法ができてから、これまでどのようなことが起き、どのような問題が指摘
されてきたのかを知り、これからどうすべきかについて考えることが必要。

☚法を学ぶ意味

Ⅴ.法の基本概念

例:「平等」
「自由」
「平和」「正義」

ポイント
これらの基本概念が具体的に何を意味し、どのようなことを要求する概念なのかについ
て考える。

☚これから法をどう改善していくべきかを考えるために重要なプロセス

Ⅵ.法を学ぶことにより何が得られるのか?

 社会を知る <法は社会の鏡>
時代による変化、国による違い・・・

 自分を守るための武器となる
権利は自らの手で闘い取るものという意気込み・覚悟

 リーガル・マインドを身につける
情に流されない、合理的な思考

 <常識>を疑ってみる-政治家、学校の先生、専門家、新聞・TV
自分の眼で見て、考えるチカラ-「正解探し」は不要

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