授業終了レポート4

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授業終了レポート 4

今回の授業を通して、聴覚に関する現象や理論について知ることができた。聴覚につい
ての知見は、私にとって非常に興味深いものであると感じられた。
まず、会話などの対人コミュニケーションにおいて、最も機能している器官は聴覚器官
ではないことが意外だと感じた。私たちは、お互いの意見や考えを相手に伝達し共有する
ために、言葉という媒介を通して表現する。発された言葉を受け取るためには聴覚器官の
働きが不可欠であるが、実際にはそれ以上に相手の動作や姿勢・反応を認知するために視
覚器官のほうが機能している。会話の本来の目的が意見の伝達・共有であることを考える
と、聴覚ではなく視覚がより重視されていることが意外であると私は考えた。
また、聴覚情景分析という現象も、私たちが会話でのコミュニケーションを円滑に行う
ために重要な要素であると感じた。聴覚情景分析とは、複数の音事象を一つのパラフレー
ズとして解釈する現象のことを指すが、これがなければ私たちは言語的な解釈を行うこと
ができない。人間が聴覚情景分析の機能を有していなければ、発された一つ一つの音声が 、
単に一つの音声要素として受け取られてしまう。しかし、聴覚情景分析のおかげで、それ
らの音声要素が特別な組み合わせをなし、私たちが特定の考えを示すためのコードとして
成り立つのである。この現象が私たちの会話を成り立たせていることを思うと、うまく機
能しているのだと不思議さを感じる。
そして、音のゲシュタルト崩壊は、私の生活では意外と起こることだと考える。私は音
楽系の部活に所属しているが、楽器のチューニング(音程調整)のために同一の音を鳴ら
し続けることがある。442Hz のラの音を基準音として、楽器の音程のセッティングを行う。
そのとき、音程を合わせようと意識をしすぎるあまり、ラの音を音として適切に受け取る
ことができなくなってしまう。音の過剰に聞くことで、音の要素分解とその解釈が引き起
こされてしまう。したがって、音のゲシュタルト崩壊は私の生活においてはなにかと起こ
りがちな場面であると思われる。

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