もっとメイトに関する現状分析

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もっとメイトに関する現状分析

・もっとメイトはどのようなサービスなのか
株式会社 MIHARU が運営しており、高齢社会の AgeWell(より良き年を重ねる)および、健康寿命
伸⻑の実現を⽬指すことを理念としている。
専門資格を持たない孫世代が高齢者宅を定期的に訪問し「暮らしを豊かにするお手伝い」をキャッ
チコピーに日常に寄り添う「相棒」として暮らしのサポートを行う。
個別に専任パートナーをつけることが出来る。
専任パートナーは直接会う以外の時間も LINE や電話で連絡を取り合うことで人間関係を構築し
ている。次の訪問時ではより多くのサポートやワクワクを生み出そうとしている。

料金形態(料金はすべて税込み)
・3500円/時間 ・サービスの延長は10分単位で可能
・訪問費として1回一律800円 ・東京都外の顧客からは交通費2000円
・二回目以降でパートナー指名は500円/時間を加算
(パートナー指名は毎回4000円/時間)

具体的なサービス内容の例
・お話パートナー(聞き上手なパートナーと好きなテーマでディスカッション)
・スマホレクチャー
・外出の付き添い
・書類作成・整理
・買い物サポート
・オンライン予約
・その他お出かけ先の提案・お孫さんへのプレゼント
[シニア世代の暮らしを豊かに「もっとメイト」|株式会社 MIHARU (motto-mate.com)]
サービスの内容については、パートナーは面接審査や人材育成制度があることから顧客の楽しま
せ方や訪問時の過ごし方などアイデアがありパートナーに指導していることで安定した満足度を獲
得していると推察する。
・専任パートナーからは訪問時間外での LINE のやり取りや電話ができ日常の中で連絡を取り合
うことが出来る。
サービスは大きく 2 つに分けられると考える。
一つ目は「生活のレベルの上げる」ということである。高齢者だけでは難しい日々の行動をサ
ポートし生活レベルを向上させることである。サービス内容の例でみるとスマホレクチャー、書類作
成、買い物サポート、オンライン予約が当てはまる。
日常生活がより便利になる、出来なかったことが出来るようになることで生活そのものがより良
くなる内容である。これはパートナーの訪問時間外でも顧客がサービスの恩恵を大きく感じられる
内容であると考える。
二つ目は「生活の豊かさを上げる」ということである。サービス内容の例でみるとお話パートナー
(聞き上手なパートナーと好きなテーマでディスカッション)やその他お出かけ先の提案・お孫さん
へのプレゼントが当てはまる。これは他の高齢者向けのサービスでは難しいことであり、より近い人
間関係の構築を目指すもっとメイトの大きな強みであると考える。介護や看護では生きることの手
伝いはできるが、生きる喜びを与えることは難しい。

・もっとメイトを利用する顧客について
(介護保険が適応される「要介護状態」の前段階の自立した暮らしは遅れるけれど少しずつできない
ことや億劫なことが増えてきたフレイル状態(虚弱状態)方々向けに、もっとメイトは存在しています 。)[
シニア世代に今話題の、「もっとメイト」って何?|株式会社 MIHARU (note.com)]
実はもっとメイトのターゲットは高齢者ではなく、その子供世代であると考えられる。もっとメイト
は web サイトやブログなどで宣伝されているが、よく考えればおかしい。なぜならインターネットを使
いこなし自ら依頼してくる高齢者に、このサービスが必要だろうか。いや、それほどまでに好奇心を
持った高齢者はもっとメイトに頼らずともたくましく生きているに違いない。
web サイトなどからもっとメイトを依頼するのは、フレイル状態の親が心配だが自分が直接出向く
ことが難しいその子供の世代なのではないか。もっとメイトを運営する株式会社 MIHARU のブロ
グには
[もっとメイトとは、ご高齢のお父さま・お母さまの「やりたいけれどできない」と、ご家族の「したい
けれどできない」親孝行をサポートする双方向型サービスです。 ](#01 もっと自由に、もっと豊かに|
株式会社 MIHARU (note.com))とある。現代社会の忙しさの中で年老いた親を労わるのに多くの
時間を割くことが出来ない人は多いだろう。まだ少し動けるうちに何かしてあげる。そんな思いから
依頼されるのだと考える。

・もっとメイトの競合について
・訪問介護
介護福祉士か介護職員初任者研修者等の資格のいずれかを取得したホームヘルパーが訪問し、
「身体介護」と「生活援助」の2種類のサービスを受けることが出来る。身体介護とは身体に直接
触れる介護であり、食事・排泄・入浴などの介護をいう。生活援助とは掃除洗濯・買い物・調理など
の生活にかかわることである。
訪問介護は行政から要介護認定を受けた本人が受けるサービスであり、保険適用のためもっと
メイトと比べても安価で受けることが出来る一方で、本人に関わることのみが対象のため本人以外
の家族に関わることやその家の掃除などは難しく利用者の要望を十分に満たすことが出来ていな
い現状がある。もっとメイトでは利用者と一緒になって生活の豊かさを上げるサービスに取り組ん
でいる。

高齢者の自尊心がキーワード?
老年期は「喪失期」と呼ばれるように「健康の喪失」「経済の喪失」「役割の喪失」など喪失感を感
じるタイミングが多い。喪失感を感じると自尊心や自己肯定感が下がってしまう。
それを支えるのは友人や地域、実子らとのつながりが多く影響する。しかし、現役世代の時に充
分な人間関係を築くのは難しく高齢になってから上手く人間関係を構築できず自尊心を失っていく
高齢者は少なくない
高齢者の自尊心を保つために有用なのは話し相手になる、悩みごとの相談にのる情緒的なサ
ポートを受けること最も重要なことであり、特に男性では「重要な他者からの気遣い」に対する満足
感が自尊感情に重要な要因である。
もっとメイトは情緒的なつながりを重要視しており、顧客の満足度が高い要因であると考える。
・類似サービス
・訪問介護

・レンタル彼女やレンタルフレンド
理由:サービス内容や料金形態に共通点が多いため

・課題
もっとメイトの顧客のターゲットは介護保険が適応される「要介護状態」と健康な状態の中間を指
す「フレイル」状態であるが、顧客が要介護状態に近づくにつれて介護の資格を持たない「もっとメ
イト」のパートナーでは顧客に対して出来ることが減ってしまう。しかし、要介護状態の前から定期
的に訪問することで、顧客の状態の変化にいち早く気付き早い段階で介護などの手段を進める
きっかけになる可能性もある。

参考資料
シニア世代の暮らしを豊かに「もっとメイト」|株式会社 MIHARU (motto-mate.com)
孫世代がシニアの暮らしの相棒に、“孫オンデマンドサービス”「もっとメイト」運営が 6000 万円調
達 | DIAMOND SIGNAL
株式会社 MIHARU|note
シニア世代向け暮らしの相棒「もっとメイト」を展開する株式会社 MIHARU が、シードラウンドで6
千万円の資金調達を実施|株式会社 MIHARU のプレスリリース (prtimes.jp)
【はじめての方へ】訪問介護とは?サービスの利用方法と費用 - LIFULL 介護 ( ライフル介護 )
(homes.co.jp)
35271076.pdf (core.ac.uk)

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