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CML To SH
CML To SH
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blood. And there was no intussusception except the several swollen mesentric lymph nodes
in the mesenteric stalk. The diverticulum was resected in a wedge shape. Specimen
included Ul-]ff ulcer with thick arteries just beneath the crater and migration of gastric
mucosa and pancreatic tissue. His postoperative course was good.
A 67-year-old man with dull right lower abdominal pain was admitted to our hospital.
Barium enema revealed a polyp with a stalk in the terminal ileum. The polyp with a stalk
was detected 3 cm oral to Bauhin valve by endoscopy, which was polypectomized without
any complications. The resected polyp was 5×3×3mm in size with a stalk, whose surface
was smooth, Its histology was consistent with hyperplastic polyp. A benign tumor of
the small intestine is less frequently found than a cancer, and there have been few reports
about the ileal polyp.
We often see a hepatomegaly or an abnormal liver function test during the clinical
course of patients with leukemia. In these cases, it is very difficult for us to diagnose
exactly what the liver disease is like. So, histological findings of the biopsied specimen
from the liver become diagnostically most important. We report here two cases of liver
disease, liver cirrhosis and liver injury complicating with chronic myelocytic leukemia (CML),
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persistent hepatomegaly and biopsied liver tissue revealed leukemic cell infiltration with
portal fibrosis.
The cases of liver disease, especially liver cirrhosis associated with CML with a his-
tological evidence of the liver damage have been very rarely reported till now.
A 59-year-old female patient visited our hospital with a complaint of a tumor mass at
the extragenital region. The tumor was located near the external urethral orifice, and
it was brown in color and a thumb-tip in size. Histological examination of a biopsy speci-
men revealed malignant melanoma. En bloc wide resection of the tumor including the
external genital organ, urethra, urinary bladder, and uterus was carried out and the urinary
tract was reconstructed by using ileal conduit. Postoperative course was uneventful.
She remains free from recurrence or metastasis 20 months after the operation and has
been currently treated with DTIC.
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報 告 Apr. 1988
慢 性 骨 髄 性 白 血 病(CML)を 合 併 し た 肝 硬 変 の1例
CMLに 伴 う肝 障 害 例 と比 較 し て
三 宅 周* 川 口 憲 二* 尾 上 公 昭*
藤 原 雅 親* 杉 山 明* 河 野 宏*
荒 木 文 雄**
要旨 白 血 病 の 臨床 経 過 の 中 に, 肝 腫 大 あ るい は 肝 機 能 低下 をみ る こ とは しば しばで あ る. こ
の場 合, 肝 疾 患 を正 確 に診 断 す る こ とは 容易 で は ない. した が つ て, 肝 生 検 は重 要 な診 断 法 と さ
れ て い る. 著 者 らは, 慢 性 骨 髄 性 白 血病(以 下 「CML」 と略す)患 者2例 に お いて 腹 腔 鏡 検査 下
に肝 生 検 を施 行 し検 討 し えた の で, そ の成 績 につ い て 報 告 す る.
症 例1は56才 男 性 で, 今 回の 入 院 時 初 め てCMLと 診断 され た. 腹 腔鏡 検 査 で は, 肝 表面 は結
節 肝 で脾 腫 を と もな つ てお り, 組 織 上偽 小葉 形 成 をみ とめ, 肝 硬 変 と診 断 した. 白血 病 細 胞 の浸
潤 は み られ な かつ た. 一方, 症 例2は61才 男 性 で, 昭 和60年10月 にCMLと 診 断 され た. 今 回,
肝 腫 大 が軽 減 しない の で, 肝 の 精 査 を 目的 に入 院. 組 織 上 白血 病 細 胞 の 浸 潤 と門脈 域 の 線維 化 を
み とめ た. CMLに 合 併 した肝 疾 患 の報 告 は大 変 まれ な の で, こ こに報 告 す る.
キー ワー ド:慢 性 骨 髄 性 白 血病, 肝 硬 変, 肝 障 害
白血 病 患者 の 臨床 経 過 中 に, 肝 腫 大 あ るい は肝 機 能 既 往 歴:昭 和53年, 肝 硬 変, 胃潰 瘍, 糖 尿 病 の ため
低 下 をみ る こ とは, し ば し ばで あ る. この 場 合, 肝 機 当 院 に入 院 した.
能 低 下 の 原 因 疾 患 を 診断 す る こ とは容 易 で は な く, 特 家族 歴:特 にな し.
に, 肝 機 能 検 査 の み に よ り, 肝 病 態 を正 確 に把 握 す る 主訴:胸 痛, 心窩 部 痛.
こと は不 可 能 で あ る. したが つ て, 肝 生 検 に よ り肝 組 現 病 歴:前 回 退 院 後, 当院 の 内科 外 来 に定 期 的 に通
織 をみ る こ とは 重要 な診 断 法 とな る. 院 して いた.
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in case 1. H. E.,×40.
入 院 経 過:狭 心 症 を うた が っ たが, 心 電 図 所 見 は正
常 範 囲 内 で あ つ た. NAPス コア ーは50(コ ン トロ ー
ル227)で あ つ た. 骨 髄 穿 刺 の所 見 は, 骨 髄 球, 後 骨
髄 球 が 主 に増 加 して お り, CMLに 一 致 す る所 見 で あ
つ た. 内視 鏡 検査 で は, 胃角 部 小 彎側 にH1ス テージ
の 潰瘍 が あ り, 生 検 で は 口血 病 細 胞 の浸 潤 は み られ な
か つ た. 静 脈 瘤 もみ とめ られ, Lgが 著 明 に み られ
た. 超 音 波 検査 で は, 肝 表 面 に軽 度の 凹 凸 が あ り, 胆
石, 脾 腫 もみ とめ られ た. 肝疾 患 の確 定 を 行 う た め
に, 腹 腔 鏡 検 査 をお こな つ た. な お, 今 回 はCMLの
治 療 は と くに 行 わず, 退 院 後 外来 に て 経 過 観 察 と し
た.
腹 腔 鏡 検 査 所見:肝 右 葉 は や や萎 縮 して い る. 硬 き
は弾 性 硬 で, 辺 縁 は鈍 で あ る. 色 調 は 赤 褐 色調 で, 肝
表 面 には 径4mm大 前 後 の結 節 に よつ て 占 め られ,
方 形 葉 は 溝 状 に陥 凹 して い る. 左 葉 中 央 部 は と くに細
血 管 に とん で い る. 島 田 分類 で412番 地 で あ る. 脾 腫
も著 し く, 下 極 は肋 弓 外5横 指 で あ る. 以 上 の よ う 家 族 歴:特 記 すべ き こ とな し.
に, 腹 腔 鏡 検査 上 は肝 硬 変 の 所見 で あつ た. 主 訴:肝 精 査 の た め.
肝 組 織(Fig. 1)に つ い て み る と, 偽 小 葉 が形 成 きれ 現 病 歴:昭 和60年11月 に退 院 後, 定 期 的 に 当 院 内科
てお り, 実質 細 胞 に は, 核 の大 小 不 同 が つ よ く, 脂 肪 外 来 に通 院 し, Protecton(improsulfan tosilate)
沈 着 は み られ るが, 間質 の リ ンパ球 浸 潤 は 少 ない. 以 30mgを 内服 して い た. 通 院 中, 脾腫 は縮 小 したが,
上 よ り, 肝 硬 変 の 所 見 で あ り, 白血 病 細 胞 の浸 潤 はみ 肝 腫 大 は改 善 しな い た め, 昭 和61年11月28日, 肝精査
られ な い. を 目 的 に入 院 した.
症 例2GI才, 男 性, 団体 職 員. 嗜好:酒(-), タバ コ20本/日.
既 往歴:昭 和60年10月, 貧 血お よ び肝 脾腫 大 の ため 現 症:体 温35,4℃, 脈 拍72整, 血 圧140-70
に 当院 に1ヵ 月の 間 入 院 し, この と きにCMLと 診断 mmHg, 身 長160cm, 体 重60kg, 体格 中, 栄養 普
され た. 通, 結 膜 異 常 な し, 心 ・肺 清 明, 腹部 肝 を1横 指,
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右葉 に5∼6個 み られ る. 島田 分 類 で は, 311-5番 地
で あ る, 脾 腫 は軽 度 で あ る. 組 織 学 的 に は, グ リツ ソ
ン鞘 に線 維 化像 が み られ, 実 質 内 へ の延 長 傾 向 が あ り
肝硬 変 の所 見 はみ られ ず, CMLに 伴 う肝 障 害 像 と考
え られ る,
考 案
自血 病 患 者 にお い て, 肝 機 能 の 低 下 を きた す 原 因疾
患 に は, ウ イル ス 性 肝 炎(急 性 お よ び慢 性), 感 染症 に
よ る肝 障 害(膿 瘍, 真 菌, 結 核 な ど), 悪 性 細 胞 の肝 浸
表 面 やや 粗, 硬度 やや 増 加, 下 縁 鈍 に触 知 す る も脾 を 潤, 薬 物 性 肝 障害, 肉芽 腫 症 な どが知 られ る.
触 れず. 下 肢 に浮 腫 な し. CMLと 肝 疾 患 の 合併 例 の報 告 は ま れで あ る. 福 田
若 球 お よび 血 小板 数 の 増 加 をみ る. また, 肝 機 能 検 査 白 血球 浸 潤 に よ る肝 不 全 を呈 した1例 を報 告 し てい
で は, ZTT, γ-グロ ブ リ ン値 の上 昇 とChE, コレ ス る. ま た中 辻 ら2)は, CMLの 急 性 転化 の5例 を報 告
テ ロ ール の 低 下 をみ とめ る. し, 肝 浸 潤 は3例 に み られ た と して い る.
一 方, 慢 性 白血 病 で は, Papadakisら3)は, 肝 腎症
入 院 経 過:今 回, CMLの 肝 浸 潤 の 有 無 お よ び肝 硬
変 の合 併 の 有 無 を み るた め に入 院 し た. 腹 腔 鏡 検 査 候群 お よ び門 脈 圧 亢 進症 を 合併 した 慢性 リンパ 球性 白
は, 昭 和61年12月1日 に行 つ た. そ の 後 経 過 は 順 調 血 病(CLL)の1例を 報告 してい る. ま た肝 硬 変 をみ る
で, 第13病 日に退 院. CMLの 治 療 と して は, 引 き続 と, Heimann.4)は, 肝 硬 変 と リンパ 球増 多 症 を合併 し
は弾 性 軟 で, 辺縁 は鈍 化 し てい る. 色 調 は黄 褐 色調 で い る.
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変 を合 併 した 前者 は大 変 ま れ で あ り, 過 去10年 間の 療 が最 も重 要 で あ る. も し, 緩 解中 に肝機 能低 下 が 出
DIALOGシ ス テム な どを調 べ た 範 囲 で は, 他 に報 告 現 した と きに は, 腹 腔 鏡 下 に肝 生検 を行 い, 正 確 な肝
をみ な い. 疾 患 の 診断 を まず 下 し, その所 見 を みた 上 で有 効 な治
著 者 らの症 例 で は, 白 血病 細 胞 の肝 へ の 浸 潤 の 有無 療 計 画 を た て るべ きで あ る と思 わ れ た.
の 判 定 は肝 機 能 検 査 の み で は 明 白 で は な く, 腹 腔鏡 下
結 語
に肝 表 面 像 の観 察 及 び肝 生 検 を行 つ て 始 め て 判 明 し
た. Andersonら6)は 悪 性 リ ンパ腫 の 症 例 を検 討 し, CMLを 合 併 した 肝 硬 変 の1例 を 経 験 し た の で,
臨 床 上 は 完 全緩 解 して い る症 例 に お い て も, 肝 生 検 を CMLに 伴 う肝 障 害 例 と比 較 して ここ に報 告 す ると共
とい う. しか し, 目黒 ら7)は, 造 血 器 腫 瘍 で は, 肝生
文 献
検 上1/21例(5%)に 浸 潤 を み て い る のみ で あ る. こ
の よ うに, 治 療 に さ い して の肝 病 態 の判 定 に は, 腹 腔 1) 福 田 光之 他:慢 性 期 に摘 脾 を うけ, 急 性転 化 時 に
鏡 検 査 下 肝 生 検 は不 可 欠 とい え る. 中辻 ら2)は, 白血 白血 病 細 胞 浸 潤 に よ る肝 不 全 を 呈 し たCMLの
1例. 臨血, 26, 417, 1985
病 細胞 の浸 潤 は大 部 分 の症 例 に お い て類 洞 お よ び門脈
2) 中 辻理 子 他:自 血 病 にお け る肝 障 害. 臨 血, 18,
域 に み られ る とい う. Schwartzら8)は, CLL47例 に
1211, 1977
つ い て各 種 臓 器 へ の浸 潤 につ い て 検 討 を加 え, 浸 潤 の
3) Papadakis, M. A. et al.: Hepatorenal syn-
存在 は, 肝 は98%と して い る. CLLの 罹 病 期 間 は, drome complicating chronic lymphocytic
線 維化 の ない もの2.6年, あ る もの4.4年 で あ つ た の leukemia. Am. J. Med., 80, 320, 1986
で, 線 維 化 の 程 度 は, 罹 病 期 間 と正 の相 関 を示 す と し 4) Heimann, R.: Cirrhosis and lymphoprolife-
て い る. 本 例 の 罹病 期 間 は, 診 断 が つ い た 時点 か ら入 rative disorders. Lancet, 2, 101, 1971
院 ま で症 例1は4ヵ 月, 症 例2は14ヵ 月 で あ る. な 5) Paton, A.: Cirrhosis and lymphoproliferative
お, 症 例1は 以 前 す で に肝 硬 変 と診 断 さ れ て い た の disorders. Lancet, 2, 259, 1971
で, 肝硬 変 にCMLが 合 併 した もの と推 測 され る. 6) Anderson, T. et al.: Peritoneoscopy: a tech-
Bagleyら9)は, リ ンパ腫 の あ る型 で は肝 機 能 が 正 nique to evaluate therapeutic efficacy in
non-Hodgkin's lymphoma patients. Cancer
常 で も肝 腫 大 が あれ ば, 肝 生 検 上 浸 潤 細 胞 の 陽性 率 が
Treat. Rep., 61, 1017, 1977
た か い と してい る. 著者 らの症 例2は 肝 腫 大 が とれ
7) 目黒 定 安 他:造 血 器 腫 瘍 にお け る肝 生 検 の 臨床 的
ず, 肝 生 検 上 や は り浸 潤 細 胞 をみ て い る.
意 義. 臨 血, 21, 1707, 1980
中 辻 ら2)は, 白血 病 患者 の肝 障 害 の 剖検51例 中27例 8) Schwartz, J. B. et al.: The effects of leuke-
(53%)に 肝 へ の 白血 病 細 胞 の浸 潤 をみ とめ て い る. こ mic infiltrates in various organs in chronic
の う ち21例 はGPTが80u以 下 で, 80u以 上 の6例 lymphocytic leukemia. Human Pathology,
で は 浸潤 の外 に, 膿 瘍, 壊 死, ヘ モ ジデ リ ン沈 着, 線 12, 432, 1981
維 化, 偽 胆 管 形 成 の い ず れ か をみ てい る. 組 織 学 的 に 9) Bagley, C. M. et al.: Diagnosis of liverinvo-
13例 が ウイル ス性 肝 炎 と診 断 され て い る. Armitage lvement by lymphoma: results in 96 con-
secutive peritoneoscopies. Cancer, 31,
ら10)は, 急性 白血 病 例 で は, 完 全 緩 解 例 の20%に 肝 機
840, 1973
能 異 常 を み と めた が, 肝 生 検 を した5例 で は 白血 病 細
10) Armitage, J. O. et al.: Liver disease com-
胞 の浸 潤 は み られ な か つ た とい う. GOT上 昇 群(肝
plicating the management of acute leuke-
炎 群)の 方 が正 常 群 よ り もむ しろ緩 解 しや す く, 生 存 mia during remission. Cancer, 41, 737,
期 間 も長 い とい われ る10)11). 伊 芸 の142例 のAML 1978
例12)でも, 肝 障 害 の 症 例 に 緩解 期 間, 生存 期 問の 延 長 11) Barton, J. C. et al.: Beneficial effects of
hepatitis in patients with acute myelogenous
をみ て い る. GPT500u以 上, ビ リ ル ビ ン5.0mg/
leukemia. Ann. Int. Med., 90, 188, 1979
dl以 上 の例 で は, 化 学療 法 を中 止 す べ きで あ る と して
12) 伊 芸 巌:急 性 骨髄 性 白 血病 治療 中 の肝 障 害. 日
い る. 大 医学 雑 誌, 41, 553, 1982
肝疾 患 とCMLの 合併 例で は, CMLに 対 す る治 (昭 和62年7月24日 受 付)
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