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Post Stroke Depression Treatment Japan
Post Stroke Depression Treatment Japan
188
《総 説》
脳卒中後うつ病(Poststroke depression)
−その診断と治療−
は,診断が困難であったり,治療方針決定に難渋
はじめに したりするケースも多い.そこで本稿では,まず
PSD の疫学や PSD がリハの予後にどのような影
脳卒中後のうつ病(poststroke depression 以下 響を与えるかを示し,次に最近の PSD の診断法
PSD)は,脳卒中患者にしばしばみられ,リハビ および治療法をまとめた.さらに,リハ医療場面
リテーション(以下,リハ)を施行していく上で からみた,PSD の診断における課題や,運動療法
留意すべき合併症の一つである.しかし,実際に など,薬物療法以外の治療法の可能性について文
2006 年 10 月 23 日受稿
*1
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室/〒 160.8582 東京都新宿区信濃町 35
Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
*2
慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター/〒 410.3293 静岡県伊豆市月ヶ瀬 380.2
Department of Rehabilitation Medicine, Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
E-mail : osadamaiko@hotmail.com
献的検討を加えた.
なお,診断の項でも述べるが,現在 PSD 特有
の診断基準として確立されたものはなく,本稿で
引用する文献における PSD の定義も一定のもの
ではない.文献によってはうつ病の評価尺度を使
用し PSD と定義しているものもある.評価尺度
ではうつ病の診断はできないため,これは本来
PSD とは呼べないが,本稿ではこれらも含めて
図1 PSD の頻度と脳卒中後の期間(文献 2 より引用・
PSD として扱うこととする.
改変)
縦軸は Major depressive disorder(MDD)の罹患率を,横
PSD の疫学 軸は脳卒中発症からの期間を表す.罹患率は発症後 3 カ月
で最高,1 年で最低となり以後再び増加する.
PSD の頻度は,報告によりさまざまであるが脳
卒中患者の 23 ∼ 40 %であるとされる.Astrom ている.Bhogal ら2)は 2004 年に 26 の原著論文を
1)
ら によると,PSD は脳卒中発症後より 2 年の間 レビューし,PSD と病変部位との関係は明らかで
に多く発症し,特に,脳卒中発症から半年以内の はないとしている.
リハを行う期間に高率にみられるとされている
.脳卒中発症後の期間により PSD の発症率
(図 1) PSD と機能予後
が違うことや,PSD の診断基準が確立されていな
いことから,PSD の頻度は上記のように報告によ Morris ら3)は,10 年間の追跡調査の結果,PSD
ってばらつきがあるが,世界保健機関(WHO) 患者群では PSD のないコントロール群と比較し
によるとうつ病全体の時点有病率が全世界で 3 % て死亡率が 3.4 倍であったと報告している(図 2)
.
であることと比較すると,PSD の頻度は非常に高 Gainotti ら4)は,PSD 患者を抗うつ薬による治療
いということができる.PSD と病変部位の関係に 群と未治療群に分け,さらに PSD のない対照群
ついては多くの報告があり,左前頭葉病変に多い も加えて PSD が日常生活動作(activities of daily
とする報告や右半球病変の方が多いとする報告, living:以下 ADL)に及ぼす影響を検討し,PSD
左右差はないとする報告など,脳卒中発症からの が ADL に悪影響を及ぼすこと,またこの影響は
期間や,対象患者の背景により異なる結論となっ 治療により軽減できることを示した(図 3)
.この
診 断 法
現在,PSD 特有の診断基準,評価尺度として確
立されたものはなく,脳血管障害後にいわゆる内
因性うつ病にみられるのと同様の症状を呈したも
のを PSD と診断している.以下,うつ病の診断
基準,評価尺度を紹介する.
図3 PSD と ADL(文献 4 より引用・改変)
PSD は ADL に悪影響を及ぼす.治療により,この影響を軽
減できる. 1.診断基準
うつ病の診断基準としては,国際疾病分類
5) 6)
(ICD) や米国精神医学会診断基準(DSM) があ
他にも,PSD が麻痺側の四肢の動きや認知障害な る.DSM-Ⅳ(表 1)では「一般身体疾患に基づく
どの functional impairment,歩行や更衣などの 気分障害」というカテゴリーが加わり,PSD はこ
ADL,社会参加などの quality of life(QOL)に悪 れに分類される.つまり,DSM-Ⅳでの気分障害
影響を及ぼすこと,抗うつ薬治療により functional の診断基準を満たし,その原因として脳卒中が存
impairment,ADL の改善がみられることが多く報 在すれば,DSM-Ⅳでは PSD と診断することにな
告されている.以上より早期に PSD を診断し, る.DSM を用いた診断は,精神科医による診断
治療を開始することが重要と考えられる. 面接により行われる.Robinson7)は,PSD の診断
表 1
大うつ病エピソード )
Ⅳ
以下の症状のうち つ(またはそれ以上)が同じ 週間の間に存在し,病前の機能か
らの変化を起こしている.(これらの症状のうち少なくとも つは抑うつ気分または
興味・喜びの喪失である)
その人自身の訴えか,家族などの他者の観察によって示される.ほぼ 日中の
抑うつの気分.
ほとんど 日中またほとんど毎日のすべて,またすべての活動への興味,喜び
の著しい減退.
食事療法をしていないのに,著しい体重減少,あるいは体重増加,または毎日
の食欲の減退または増加.
ほとんど毎日の不眠または睡眠過多.
ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止.
ほとんど毎日の易疲労性,または気力の減退.
ほとんど毎日の無価値感,または過剰であるか不適切な罪責感.
思考力や集中力の減退,または決断困難がほぼ毎日認められる.
死についての反復思考,特別な計画はないが反復的な自殺念虜,自殺企図また
は自殺するためのはっきりとした計画.
症状は混合性エピソード(双極性障害)の基準を満たさない.
症状の臨床的著しい苦痛また社会的,職業的,または他の重要な領域における機能の
障害を引き起こしている.
症状は,物質(薬物乱用など)によるものではない.
症状は死別反応ではうまく説明されない.すなわち愛する者を失った後症状が カ
月を超えて続くか,または著明な機能不全.無価値への病的なとらわれ,自殺念虜,
精神病性の症状,精神運動制止があることが特徴.
には DSM-Ⅳに基づいた診断面接が最も適切であ 者の重症度や経過の評価をするためのものであ
るとしている. り,うつ病の診断に用いるものではないが,PSD
の研究ではこのような評価尺度(特に SDS,GDS,
2.評価尺度 HAM-D)を患者のスクリーニングに用いているも
評価尺度は,大きく自己評価尺度と他者評価尺 のも多い.Agrell ら13)は,高齢脳卒中患者を対象
度に分けられる.自己評価尺度としては,Zung として,SDS,GDS,HAM-D などの自己・他者評
8)
Self Depression Scale(SDS) (表 2)や,Geri- 価尺度と,精神科医による診断面接による診断を
atric Depression Screening Scale(GDS)9),Beck 比較し,評価尺度を PSD の診断として用いること
10)
Depression Invenory(BDI) が,他者評価尺度と の妥当性を示している.
しては,Hamilton Depression Rating Scale(HAM- 主な評価尺度のスコアと,うつ病の診断・重症
11)
D) や Montgomery and Asberg Depression Rating 度の目安は以下のように報告されている.SDS で
12)
Scale(MADRS) などが挙げられる. は,40 点以上がうつ病の範疇であるとされている
評価尺度は本来,すでにうつ病と診断された患 が(Zung),福田ら14)は,日本人で検証を行った
表 2
()
)
上記の各質問に対し,患者に解答を選んでもらう.
素点 <
:普通,∼
:軽度のうつ病, ∼
:中∼高度の大うつ病,
>:極度の大うつ病
合計点はパーセントに換算することもある.(インデックス)
インデックス=
(点数/最大可能値
)
×または,インデックス=点数×
枢神経興奮薬が挙げられる.抗うつ薬としては, 1.三環系抗うつ薬
三環系抗うつ薬,Selective Serotonin Reuptake 1980 年代から最近にかけていくつかのランダム
Inhibitor(SSRI),Serotonin Noradrenaline Reup- 化比較試験(RCT)が報告されている.それらの
take Inhibitor(SNRI)が代表的である.その他, 結果を表 3 にまとめた.Lipsey ら24)は 1984 年に
Serotonin 2 Antagonist and Reuptake Inhibitors nortriptyline 投与群 14 例とプラセボ群 20 例で二
23)
(SARI)の PSD に対する有効性も Reding ら に 重マスク化試験を行い,nortriptyline の有効性を
より報告されている.三環系抗うつ薬は本邦では 示した.Lauritzen ら25) は,三環系抗うつ薬の
®
imipramine(トフラニール )をはじめ,数種類 imipramine と四環系抗うつ薬の mianserin の併用
が承認されている.本邦で承認されている SSRI 群 10 例と三環系抗うつ薬 desipramine と四環系抗
®
は paroxetine(パキシル )と fluvoxamine(ルボ うつ薬の mianserin の併用群 10 例とを二重マスク
ックス ® ,デプロメール ® )であり,SNRI では 化試験で比較し,imipramine と mianserin 併用の
®
milnacipran(トレドミン )1 剤のみである. 有効性を示した.Robinson ら26)は三環系抗うつ薬
SARI では trazodon(アンデプレ ®,デジレル ®, の nortriptyline, SSRI の fluoxetine とプラセボの 3
®
レスリン )がある.中枢神経興奮薬としては 群に分け,二重マスク化試験を行い,nortriptyline
methylphenidate(リタリン ®)がある. の有効性を示した.
これらより,PSD に対し,三環系抗うつ薬は有
効であるといえる.また特に重度のうつ症状に対
表 3 三環系抗うつ薬の に対する有効性
著者 対象患者 介入のプロトコール* 帰結尺度* おもな結果
)
脳 梗 塞,脳 出 血
, *,
Ⅲ *
,
投与群で
発症後に中等度 対照群は同型のプラセ ボ * ,*
, と診断される症例が 減少し
から重症 * 薬.週間(例は 週間)
,,のスコアも
(
Ⅲ
) 有意に改善.
と診断された患者
例
)初回脳梗塞後に
+ ,
投 与 群 で
ス コ ア
,対照
が有意に
点以上の患者 群は 改善. では改善を認
例
+
. めるが有意ではない.
週間
)
初 回 脳 梗 塞,脳
, ,,
群で他群と比
出 血 発 症 後 カ
,プラ
較し 有 意に と
月 以 内 の 患 者 セボ薬. 週間
*
*
スコアが 改善.
のス
例*
コアは,
群と
群で改善.
*
薬剤は一日量を表す.
*
評価は,介入開始前と終了時
*
:
*
:米国精神医学会診断基準第 版
Ⅲ
*
:
*
:
*
:
*
例には,でない患者も含む.は, の または
Ⅳ
の定義に合致するま
たは, で 点以上とする.
*
のプラセボ群はクロスオーバーデザインとなっており, 週間のプラセボ薬を投与されプラセボ群とされた後
に, 週間抗うつ薬を投与され抗うつ薬治療群に含まれている.
*
:
表 4 の に対する有効性
著者 対象患者 介入のプロトコール* 帰結尺度 おもな結果
脳 卒 中 発 症 年
)
を
歳 未 満 は ,.投与前,
投与群で対照群
* *
以 内で と診
,
歳以上は
. ,,週目に評価.投与前 と比較し有意に と
断された患者* 週間投与で効果がなけれ と最終の評価を比較. スコアが改善.
例 ば倍量.対照群はプラセボ
薬.週間
)
片側中大脳動脈
,
,全群で歩行能力と が改
領域の脳梗塞後
,プラセ
,
*
(
).評 善.(
群 で 最 も
から カ月で歩 ボ 薬の 群.全群に理学療 価は介入開始前と終了時. 大.) は全群で介入
行不能な患者 法を行う.カ月 後に改善したが,介入後の
例 各群間には有意差なし.
)
初 回 脳 梗 塞,脳
, ,
群で他群と比
出 血 発 症 後 カ
,
較し有意に と
月以内の患者* プラセボ薬. 週間*
*.評価は,介入開始 スコアが改善.
の
例 前と終了時. ス コ ア は,
群
と 群で改善.
)
初 回 脳 梗 塞,脳
.対照群は *
.評価は,介入開
投与群では対照
出 血 発 症 後 カ プラセボ薬.週間 始前と 週後. 群と比較し が有意
月未満の片麻痺 に改善.
患者で と診
断された患者*
例
脳 卒 中 発 症 後
,プラセボ
,,
*
. 週目では両群間の差はな
*
)
週以内の中等度 薬.カ月 評価は カ月後. し. カ月 スコア
から重度のうつ と ス コ ア が 対 照 群 と
患者* 例 比較して
投与群
で有意に改善.
*
薬剤の量は一日量
*
うつ症状が 週以上ある,または
スコアが 点以上の患者
*
:
*
:
*
:
*
例には,でない患者も含む.は, の または
Ⅳ
の定義に合致するま
たは, で 点以上とする.
のプラセボ群はクロスオーバーデザインとなっており,
*
週間のプラセボ薬を投与されプラセボ群とされた後
に, 週間抗うつ薬を投与され抗うつ薬治療群に含まれている.
*
:
*
の の定義に合致するまたは,
で
点より大を
とする.
*
:
*
点より大
*
:
*
:
表 5 抗うつ薬と副作用
ノルアドレナリン セロトニン 抗コリン系 抗ヒスタミン系
遮断系 キニジン様
再取り込み阻害 再取り込み阻害 副作用 副作用 副作用 副作用
三環系抗うつ薬 + + + + + +
+
+ +
表 6 抗うつ薬と薬物相互作用
三環系抗うつ薬
+ + +
+
+ +
+
+
+ +
+
+ + +
+
関係する薬剤
抗てんかん薬
抗精神病薬
抗不整脈薬 抗てんかん薬
抗精神病薬 ベンゾジアゼピン系
抗てんかん薬
抗生物質
は で代謝,+は を阻害.
1.うつ病と認知行動療法 改善を認めたが,軽度の運動では抗うつ効果を認
認知行動療法は,軽症から中等症のうつ病の急 めなかった.Singh ら50)は,最大強度の 80%の抵
性期には薬物療法と同等以上の効果があり43),治 抗運動では抗うつ効果が得られたが,20 %の抵抗
療法として第 1 選択と考えられている.また,重 運動では抗うつ効果を認めなかったと報告してい
症例に対しても薬物療法と同等の効果を持つとい る.以上より,抗うつ効果を得るにはある程度の
44)
う報告 もある.PSD に対しては,1997 年に 運動強度が必要と考えられる.
45)
Lincoln ら が,19 人の脳卒中患者を対象に認知 運動療法がうつ病の治療に有効である生理学的
行動療法の効果を検討し,軽度の効果を含めると メカニズムとして,以下のような説が提唱されて
10 人に効果があり,9 人には効果がなかったと報 いる.Brosse ら51)は,運動後,中枢性モノアミン
告している.さらに Lincoln ら46)は 2003 年に RCT 濃度が増加することによって抗うつ作用が示され
を行い,認知行動療法の効果を検討したが,明ら ると説明した.また,Major Depressive Disorder
かな効果は認められなかった.この報告では,そ (大うつ病性障害)と脳における神経新生の低下
れまでのうつ病に関する認知行動療法の報告と比 との関連が考えられているが,成体の脳での新生
較し,治療期間やセッション数が少なく,このた ニューロンの成長に影響を与える可能性のある b -
め明らかな効果を認めなかった可能性がある.こ Endorphins や Vascular Endothelial Growth Factor
のように認知行動療法は,内因性うつでは効果が (VEGF),Brain-Derived Neurotrophic Factor
示されているが,PSD に対しては明らかな効果が (BDNF)が運動により影響を受け,抗うつ効果に
示されていない.この違いが,両者の病態の差に つながるという説もある52).さらに,いわゆる内因
よるものなのか,脳卒中患者に対しては高次脳機 性うつ病患者ではストレスホルモンであるコルチ
能障害などの存在に配慮した特有の行動療法を確 ゾールが高値の場合があるが,運動にはこれを是
立する必要があるのか,今後の検討課題であると 正する効果がある.その他,考えられる抗うつ効
考えられる. 果としては,運動による自己評価の改善がある51).
PSD においては,運動療法の介入研究はまだ少
2.うつ病と運動療法 ないが,上述した内因性うつ病に対する運動療法
47)
1990 年に North ら は 80 の RCT をレビュー の抗うつ効果は,PSD においても期待できると考
し,うつ病に対して運動療法は効果があると結論 えられる.内因性うつ病に対する運動療法の報告
48)
した.2001 年にも Lawlor ら が 14 の RCT の結 を参考にすると,脳卒中後のリハに,達成感のあ
果から,無治療群と比較して運動群ではうつ症状 る,やや運動強度が強めの運動療法を加えていく
が減少し,運動療法は,認知療法と同程度の効果 ことで PSD が予防・改善できる可能性が示唆さ
があると報告している.その他,運動が抑うつ症 れる.今後,PSD においても,運動の種類,頻度,
状の改善に効果を持つことを示唆する報告は多 強度,長さを検討しつつ,抗うつ効果を検証して
い. いく必要があると考えられる.
抗うつ効果を持つ運動の種類に関して,Lawlor
ら48)は,有酸素運動と無酸素運動では有効性の差は おわりに
49)
ないとしている.運動強度に関しては,Dunn ら
が,軽度から中等度のうつ病患者をコントロール PSD は,脳血管障害後にいわゆる内因性うつ病
-1 -1
群と軽度の有酸素運動(7.0 kcal・kg ・week )
,推 と同様の症状を認めるものと定義されているが,
-1 -1
奨レベルの有酸素運動(17.5 kcal・kg ・week )の はっきりした原因は不明である.現在はいわゆる
3 群に分け,各群の介入前後でのうつ症状の比較 内因性うつ病の診断基準・評価尺度が利用されて
を行った.この報告では,コントロール群と比較 いるが,臨床症状の差異や認知症・失語症などの
し推奨レベルの運動介入群では有意なうつ症状の 問題があり,PSD 独自の診断基準・評価尺度の検
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