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HP-UX Software Recovery Handbook - FibreChannel Mass Storage (FCMS) - (Japanese) - c01663228
HP-UX Software Recovery Handbook - FibreChannel Mass Storage (FCMS) - (Japanese) - c01663228
大容量記憶装置
第 15 章
Fibre Channel
大容量記憶装置
(FCMS)
4 月 2002 第 15 章 / 1ページ
第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
索引
4 月 2002 第 15 章 / 2ページ
第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
• 1 つの物理インタフェース上でさまざまなチャネルおよびプロトコルが使用できる
• 高帯域幅(200MB/秒以上)
• 柔軟な設定(トポロジー)
• 伝送距離が大きい(数キロメートル)
• さまざまな速度、媒体、接続形式をサポート
ネットワークは構造化されておらず予測不可能です。変化する環境に自動的に対応したり、不特
定多数が参加することができます。そのため、ネットワーク内の 2 点間の接続を確立するには高度
の管理機能が必要です(そのほとんどは、ソフトウェアで行われます)。これが、ネットワークがチャネ
ルよりも低速な理由です。一般的なネットワークプロトコルとして、イーサーネット、トークンリング、
FDDI などがあります。
SCSI と FC の比較を下の表に示します。
SCSI FC
伝送距離 25m 100km
伝送速度 20MB/s 200MB/s
デバイス数 15 AL 内に 126 ポート
ファブリックの場合はさらに多数
信頼性 エラー率が極めて小さい
堅牢製 ケーブルが切断してもハードウェアには影響が
ない
注記
DWDM や Power-GBIC などの特別なハードウェアを使用しない場合は、FC ハブ/スイッチ間の最大伝送距離は
10km です。デバイスポート(N または NL)と他のポート(F、FL、または NL)間の最大距離は 1Gbit/s で 500m、
2Gbit/s で 300m です。いずれの場合も、ケーブル減衰を測定する必要があります。
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
トポロジ
FC はシリアルプロトコルですから、ポートの物理接続は 2 本のファイバーで構成されます。
受信用(RX)と送信用(TX)の 2 本のファイバーが、HP の場合は通常はオレンジ色の 1 本のケーブ
ルにまとめられています。
基本的には 2 つの基準によりトポロジを識別することができます。
1) ループが存在する
2) スイッチが接続されている
あり あり パブリックループ
なし なし 直接ポイントツーポイント
なし あり スイッチ式ポイントツーポイント
(*)
(*): 直接ファブリック接続(DFA)とも呼びます。
ポイントツーポイント(P2P)
ポイントツーポイント
P2P(ループなし)の場合は、2 つの FC デバイスが、相互に直接接続されます。一方のデバイスの
送信ダイオードが他方の受信ダイオードに相互に接続されます。全帯域幅をデータの伝送に使用
することができます。リンクの初期化(ログイン)はきわめて簡単です。HP はスイッチ式 P2P トポロジ
を実装しただけです。ファブリックを使用しない P2P は、2 ポートループと考えることができます。 調停
ループ プロトコルのオーバーヘッドは、2 ポートのみの場合でも発生します。
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
長所 短所
全帯域幅が使用できる ハードウェアが高価
拡張性がない
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
ファブリック
このトポロジの利点は、複数のデバイスが全帯域幅を使用して同時に相互に通信できることです。
ただし、FC スイッチを使用する必要があります。
長所 短所
拡張性が高い、多数のデバイスに対応(最大 1600 AL に比較して初期費用が高い
万)
多数のデバイスの同時通信 AL に比較してスループットがやや落ちる
コンポーネントが故障してもリンクに影響がない
各スイッチポートで全帯域幅が使用できる
性能が距離にほとんど依存しない
注記
ファブリックモードは、UX 11.00 の Tachyon TL ドライババージョン B.11.00.03 および FCMS パッチ
PHKL_21381以降でサポートされています。
調停ループ
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
AL は「トークンを渡す」プロトコルではありません。AL 内のポートがデータを伝送する場合、ループ
を支配するためにループの調停を行ないます。そのために、ARBx 信号を送信します(調停基本命
令、x はポートの AL_PA)。この ARBx 信号が返ってくると、送信したポートがループを支配します。
このポートは、ターゲットポートに OPN 信号を送信して、そのポートとの間に擬似ポイントツーポイン
ト接続を確立します。他のポートはリピータとして機能します。
同時に複数のポートがループの調停を行なおうとした場合は、下位の AL_PA(つまり上位のループ
ID)のポートが優先されます。このポートがループの占有を解除するまで、他のポートはループの調
停を行うことはできません。トークンを渡すプロトコルとは異なり、ポートのループ占有時間に制限は
ありません。すべてのノードにループの調停を行なう機会を与え、同じノードが繰り返しループの調停
を行なわないようにするために、アクセス均等化アルゴリズムが使用されることがあります。
他のリングトポロジと同じように、ハブと標準ケーブルを使用して簡単に AL を構築することができま
す。ハブはデバイスが接続されているかどうかを検出することができます。デバイスやケーブルに問題
があってもネットワーク全体がダウンすることはありません。
長所 短所
コストパフォーマンスが高い 総帯域幅をすべてのノードで共有
拡張性がある 1 ループ当たり最大 126 ノード
あるコンポーネントが故障すると新たに初期化が必要
性能が距離とノード数に大きく依存
ループにはプライベートループとパブリックループがあります。
パブリックループでは、ノードはスイッチの
パブリックループ FL ポートに固有の名前で登録し、3 バイトの識別子を割
り当てられ、ファブリックログインを行うことができます。最下位のバイトはループ内での通信に使用す
る AL_PA で、上位の 2 バイトは接続先のスイッチポートを表します。スイッチのネームサーバーテー
ブルに、固有名と 3 バイトの識別子間のマッピングが格納されます。パブリックループデバイスは、この
テーブルを使用して、ループ外のノードと通信することができます。
ループ ID と AL_PA
調停ループ物理アドレス(AL_PA)は、調停ループ内でのアドレス指定に使用されます。この16進
調停ループ物理アドレス
数の値(10ビット)は、ループの初期化時に動的に決定されます。このAL_PAと10進数値のループ
ID (8ビット)は等価です。ループIDとAL_PAの関係を下の表に示します。
ループID
ループ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
00-0F EF E8 E4 E2 E1 E0 DC DA D9 D6 D5 D4 D3 D2 D1 CE
10-1F CD CC CB CA C9 C7 C6 C5 C3 BC BA B9 B6 B5 B4 B3
20-2F B2 B1 AE AD AC AB AA A9 A7 A6 A5 A3 9F 9E 9D 9B
30-3F 98 97 90 8F 88 84 82 81 80 7C 7A 79 76 75 74 73
40-4F 72 71 6E 6D 6C 6B 6A 69 67 66 65 63 5C 5A 59 56
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大容量記憶装置
50-5F 55 54 53 52 51 4E 4D 4C 4B 4A 49 47 46 45 43 3C
60-6F 3A 39 36 35 34 33 32 31 2E 2D 2C 2B 2A 29 27 26
70-7F 25 23 1F 1E 1D 1B 18 17 10 0F 08 04 02 01 00 --
例-ループID
ループ 22(10進数)に対応するAL_PAを決定する
0d22 = 0x16
ループIDは2番目の行(0x10–0x1F)の
7番目の列の0xC6のAL_PAに対応します。
ループIDが大きくAL_PAが小さいほど優先順位が高くなります。
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大容量記憶装置
、ソフトウェア、およびパッチ
FC HBA、ソフトウェア、およびパッチ
ホストバスアダプタ(HBA)には、ホストCPUの負担を軽減するために、プロトコル変換およびI/O操作
を実行するプロセッサが搭載されています。HPでは、次の3種類のFCプロセッサを搭載したHBAを
サポートしています。
注記
GLM ギガビットリンクモジュール
GBIC ギガビットインタフェースコンバータ
SFP 挿抜可能小型 LC コネクタ
すべてのアダプタに共通の機能
• 使用 FC ケーブル
50.0/125 (50.0µm コア径、最大長 500m)
62.5/125 (62.5µm コア径、最大長 175m)
• ケーブルが接続されていないなど、光ファイバー通信がない場合でも光を送信(低電力で)
• 標準 Fibre Channel 用 ANSI 規格(X3T11)に準拠
• FTZ-1046 (VDE Level B)規制に適合
各アダプタの特徴
注記
• Tachyon TL/TS/XL2 アダプタの新しい機能は下位互換です。
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大容量記憶装置
注記(*)
注記 UX 11.20 ではプライベートループのみでファブリックはサポートされません。
注記(**)
注記 これらのシステムは、2001 年 12 月のアプリケーションリリース(DART 55)からサポートされます。
UX 10.20 用 TL ドライバ B.10.20.03 以降
UX 11.00 用 TL ドライバ B0.11.00.10 以降
UX 11.11 用 TL ドライバ B.11.11.09 以降
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大容量記憶装置
UX 10.20
A6684A.FC-Tachyon-TL B.10.20.03 HSC Tachyon TL Fibre Channel
A6685A.FC-Tachyon-TL B.10.20.03 HSC Tachyon TL Fibre Channel
UX 11.00
2001 年 12 月のアプリケーションリリース(DART 55)から、4 種類すべての TL/TS/XL2 アダプタ
A6684A/A6685A/A5158A/A6795A でドライバが共通化されます。
A6795A.FC-TACHYON-TL B.11.00.10 PCI Tachyon TL/TS/XL2 Fibre Channel
他のバンドル(A6684A、A6685A、および A5158A)にも同じ製品が含まれています。
UX 11.11
2001 年 12 月のアプリケーションリリース(DART 55)から、4 種類すべての TL/XL2 アダプタ
A6684A/A6685A/A5158A/A6795A でドライバが共通化されます。コア OS(2001 年 12 月の
バージョン B.11.11.09)には、すでに含まれています。
FibrChanl-00.FC-TACHYON-TL B.11.11.09 PCI/HSC FibreChannel;Supptd
HW=A6684A,A6685A,A5158A,A6795A
現在のサポート状況を下記でチェックしてください。
http://techcom.cup.hp.com/dir_fcms/adapters.html
FC 関連のカーネルドライバ
カーネルドライバを下の表に示します。従来の
カーネルドライバ Tachyon アダプタ専用のもの、Tachyon
TL/TS/XL2 アダプタ専用のもの、すべてに共通のものがあります。
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FC 関連のカーネル調整変数
カーネル調整変数を下の表に示します。100%の確信が持てない場合は変更しないでく
カーネル調整変数
ださい。
詳細については、
http://docs.hp.com/hpux/onlinedocs/os/KCparam.FiberchannelOverview.html を参照してくださ
い。
インストールされているドライバのバージョンを調べる方法
FCMS ドライバ
# what /stand/vmunix | grep fcms
$Revision: libtd.a: vw: fcms selectors: CUP11.11_BL2001_1
003 'AR1201-11i' -- ameen_2g_merged_11i 'r11.11' 'cup_td_2g_1111' Thu Oct 11 11
:53:47 PDT 2001 $
fcms.c $Date: 2001/01/04 10:24:48 $Revision: r11.11/1 PATCH_11.11 (PHKL
_22874)
fcms_cdio.c $Date: 2000/12/13 15:47:27 $Revision: r11.11/1 PATCH_11.11
(PHKL_22874)
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
SCSI ディスクのハードウェアパスは次のようになります。
[SCSI-HBA].[Bus].[Target].[Lun]
FC デバイスのハードウェアパスは、次の 3 つの部分で構成されています。
追加された FC フィールド 標準の SCSI フィールド
[FC-HBA].[Domain].[Area].[Port].[Bus].[Target].[Lun]
• ホストバスアダプタ)部
ホストバスアダプタ 部
HBA(ホストバスアダプタ
FC アダプターカードがインストールされているホストのスロットに依存します。
• Fibre Channel 部(N_Port ID)
この部分は、新たに追加された、ドメイン ドメイン、エリア
ドメイン エリア、ポート
エリア ポートの各
ポート 8 ビットのフィールドで構成さ
れています。一般に、これらのフィールドは N_Port ID の保持に使用されます。この 3 バイ
トの値は、LAN の世界での固定の 6 バイトのメディアアクセス制御識別子(MAC アドレ
ス)と同じものと考えることができます。ファブリックトポロジ(スイッチが存在する)の場合は、ス
イッチによって、ログイン時に動的に N_port ID が割り当てられ、その情報が固有のネームサ
ーバーテーブルに格納されます。
ドメイン
ドメイン ID は、通常は、ファブリック環境内のスイッチのインスタンスの識別に使用されます。
プライベートループの場合の値は 8 です。
エリア
ファブリック環境では、エリア ID は、通常は、スイッチ上の物理ポートに関連付けられていま
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大容量記憶装置
す。プライベートループの場合の値は 0 です。
ポート
FCMS デバイスのハードウェアパスの解析時に、アレイはアドレス指定の可能なコントローラ
が存在するものとして定義され、非アレイはアドレス指定の可能なコントローラが存在しない
ものとして定義されます。非アレイ LUN に割り当てられているハードウェアパスの場合、ポー
ト ID は 255 に設定されます(直接接続コントローラ用の 255)。アレイ LUN に割り当てら
れているハードウェアパスの場合、ポート ID は、プライベートループトポロジではループ ID に、
パブリックループトポロジでは AL_PA に、直接ファブリック接続では 0 に設定されます。
Fibre Channel 部
トポロジ
Domain_ID (8 ビット)
ビット Area_ID (8 ビット)
ビット Port_ID (8 ビット)
ビット
プライベー FC レイヤ 4 (FC_4)で定 プライベートループでは常に ループ ID または★PDA ア
トループ 義されるプロトコルアダプ 0 ドレス指定モードPDA
タ。 addressing mode(下記参
大容量記憶装置では 8 照)では 255
ネットワーク用は 5。
パブリック 通常はスイッチのドメイン スイッチの物理コネクタ(スロ スロ AL_PA または★PDA アド
ループ インスタンス)(Brocade
インスタンス
ID(インスタンス ット)。Brocade
ット の場合はエ レス指定モードPDA
用)。5 および 8 はプライベ リア ID から 16 を減算して addressing mode(下記参
ートループ用に予約。 スロット番号を得る。 照)では 255
直接ファ パブリックループと同じ パブリックループと同じ 0 または★PDA アドレス指
ブリック接 定モードPDA addressing
続 mode(下記参照)では 255
注記:
Brocade スイッチの場合は、フロントパネルの設定メニュー、または telnet でログインし、
switchshow コマンドを使用してドメイン ID を取得することができます(ユーザーは admin、パスワ
ードは password)。
• (仮想)SCSI
(仮想) 部
この部分は、HP-UX から SCSI にアクセスするときと同じ方法で、接続されているデバイス
を指定します。SCSI 部はバス、ターゲット、Lun の 3 つのフィールドで構成されています。
HP-UX には 3 種類のアドレス指定モードがあります。
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大容量記憶装置
• 周辺装置アドレス指定(PDA)
• ボリュームセットアドレス指定(VSA)
• 論理ユニットアドレス指定(LUN)
ドライバはデバイスに照会を行なって、デバイスのタイプとその機能を取得します。どのアドレス指定
モードを使用するかはトポロジとデバイスに依存します。
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大容量記憶装置
周辺装置アドレス指定(PDA)
周辺装置アドレス指定
プライベートループ ファブリック
HBA 0/3/0/0 HBA 0/4/0/0
ホスト スイッチ(ID=1)
スイッチ
0/3/0/0 0/4/0/0
0/4/0/0.1.20 ポート 4
ディスクアレイ
FC30ディスクアレイ 周辺装置 ディスクアレイ
FC30ディスクアレイ
アドレス指定
プライベートループの例
ループ ID = 30 = 0x1E Þ バス=0x1 = 1、ターゲット=0xE = 14
この場合は、次のハードウェアパスが得られます。
0/3/0/0.8.0.255.1.14.7
| | | | | | |_Lun
| | | | | |___ターゲット(ループ ID の下位 4 ビット)
| | | | |______バス(ループ ID の上位 4 ビット)
| | | |_________ポート(PDA の場合は 255)
| | |____________エリア(プライベートループの場合は 0)
| |______________ドメイン/プロトコル(大容量記憶装置は 8)
|___________________HBA
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大容量記憶装置
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大容量記憶装置
パブリックループの例
ループ ID = 30 = 0x1E ==> AL_PA = 0xB4 Þ バス=0xB = 11、ターゲット=0x4 = 4
この場合は、次のハードウェアパスが得られます。
0/4/0/0.1.20.255.11.4.7
| | | | | | |_Lun
| | | | | |___ターゲット(AL_PA の下位 4 ビット)
| | | | |_____バス(AL_PA の上位 4 ビット)
| | | |_________ポート(PDA 用の場合は 255)
| | |____________エリア(スイッチのスロット)
| |_______________ドメイン(スイッチのインスタンス番号)
|____________________HBA
PDA アドレス指定デバイスを下記に示します。
• XP、EMC、VA、FC60 ディスクアレイおよび FC-SCSI Mux の FC コントローラ
• FC4/2 ブリッジ、FC 2/1 ブリッジ
• Galactica DLT ライブラリ
• FC10 ディスクデバイス
• Galaxy および Hitachi Data System (HDS)ディスクアレイの Lun
注記:
Galaxy には、XP または EMC ディスクアレイのような、アドレス指定の可能なコントローラはあり
ません。
注記:
HDS は HP の XP と同じですが、VSA を使用してアドレス指定を行うことはできません。
。
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大容量記憶装置
論理ユニットアドレス指定(LUN)
論理ユニットアドレス指定
プライベートループ ファブリック
HBA 0/3/0/0 HBA 0/4/0/0
ホスト スイッチ(ID=1)
スイッチ
0/3/0/0 0/4/0/0
0/4/0/0.1.20 ポート 4
周辺装置
ループ ID 44 0/3/0/0.8.0.255.2.12.0 アドレス指定 0/4/0/0.1.20.255.9.15.0 ループ ID 44
(制御ポート)
FC-SCSI Mux
FC-SCSI Mux
論理ユニット 0 1 2 3
0 1 2 3
アドレス指定
Target 0 Target 0
Target 15 Target 15
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
プライベートループの例
ブリッジの FC コントローラのループ ID = 44
この場合は、次のハードウェアパスが得られます。
0/3/0/0.8.0.44.2.15.0
| | | | | | |_Lun
| | | | | |___ターゲット(SCSI ID)
| | | | |______バス(仮想 SCSI バス)
| | | |_________ポート(FC コントローラのループ ID)
| | |___________エリア(プライベートループの場合は 0)
| |_____________ドメイン/プロトコル(大容量記憶装置は 8)
|__________________HBA
パブリックループの例
ブリッジの FC コントローラのループ ID = 44 = 0x2C ==> AL_PA = 0x9F = 159
この場合は、次のハードウェアパスが得られます。
0/4/0/0.1.20.159.2.15.0
| | | | | | |_Lun
| | | | | |___ターゲット(SCSI ID)
| | | | |______バス(仮想 SCSI バス)
| | | |_________ポート(FC コントローラの AL_PA)
| | |____________エリア(スイッチのスロット)
| |_______________ドメイン(スイッチのインスタンス番号)
|____________________HBA
アドレス指定デバイスの例
• FC-SCSI Mux およびこのバスに接続されている SCSI インタフェース
• HP AutoRAID 12H
• プライベートループ内の XP ディスクアレイ
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
ボリュームセットアドレス指定(VSA)
ボリュームセットアドレス指定
プライベートループ ファブリック
HBA 0/3/0/0 HBA 0/4/0/0
0/3/0/0.8.0.38.0.0.0 0/3/0/0.1.20.170.0.0.0
LUN 0 LUN 0
例:
XP ディスクアレイ上に生成された Lun 番号(ボリューム ID)は 187 です。
バス ターゲット Lun
ボリューム ID = 187 = (0000001 0111 011)2
==> バス= (0000001)2 = 1、ターゲット= (0111)2 = 7、Lun = (011)2 = 3
通常の計算式を下記に示します。
バス = Vol ID DIV 27
ターゲット = (Vol ID MOD 27) DIV 23
Lun = (Vol ID MOD 27) MOD 23
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大容量記憶装置
逆の場合は、バス、ターゲット、Lun から計算します。
ボリューム ID = 128×バス + 8×ターゲット + Lun
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
プライベートループの例
XP の FC コントローラのループ ID = 38
0/3/0/0.8.0.38.1.7.3
| | | | | | |_Lun (= (Vol ID MOD 128) MOD 8)
| | | | | |___ターゲット(= (Vol ID MOD 128) DIV 8)
| | | | |_____バス(= Vol ID DIV 128)
| | | |________ポート(FC コントローラのループ ID)
| | |__________エリア(プライベートループの場合は 0)
| |____________ドメイン/プロトコル(大容量記憶装置は 8)
|_________________HBA
パブリックループの例
XP の FC コントローラのループ ID = 38 = 0x26 ==> AL_PA = 0xAA = 170
0/4/0/0.1.20.170.1.7.3
| | | | | | |_Lun (= (Vol ID MOD 128) MOD 8)
| | | | | |___ターゲット(= (Vol ID MOD 128) DIV 8)
| | | | |_____バス(= Vol ID DIV 128)
| | | |________ポート(FC コントローラの AL_PA)
| | |___________エリア(スイッチのスロット)
| |______________ドメイン(スイッチのインスタンス番号)
|___________________HBA
VSA アドレス指定デバイスを下記に示します。
• XP、VA、FC60、および EMC ディスクアレイボリューム
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
これまでに説明したアドレス指定モードをまとめたものを下の図に示します。
周辺装置アドレス指定
ディスクアレイ 周辺装置アドレス指定
FCディスクアレイ ホスト
(制御ポート)
またはFC
または JBOD
アレイ
FCアレイ
Fibre アドレス指定可能
周辺装置アドレス指定
(制御ポート)
Channel コントローラ
ボリューム
FC-SCSI Mux
ターゲット/Lun
ターゲット 論理ユニットアドレス指定 ボリュームセットアドレス指定
> 16ターゲット > 8 Lun
重要な基本事項を下記に示します。
• スイッチはファブリックを、ハブは(プライベート)ループを意味します。
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
大容量記憶装置
例-FC-SCSI
例- Mux を使用したプライベートループ
K クラス
HBA 4/1/0
FC ハブ
(a) (b)
SC SC SC SC FC-SCSI
FC FC
Mux
-A -B
(c) (d)
FC ケーブル
Seagate
SCSI-ID 10
ディスク ケーブル
SCSI ケーブル
# ioscan -fn
...
...
ba 1 4 epic CLAIMED BUS_NEXUS PCI Bus Bridge -
epic
fc 1 4/1/0 fcT1 CLAIMED INTERFACE HP Fibre Channel
Mass Storage Adapter
lan 2 4/1/0.5 fcT1_cntl CLAIMED INTERFACE HP Fibre Channel
Mass Storage Cntl
/dev/fcms2
fcp 1 4/1/0.8 fcp CLAIMED INTERFACE FCP Protocol
Adapter
4 月 2002 第 15 章 / 26ページ
第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
target 5 4/1/0.8.0.45.0.10 tgt CLAIMED DEVICE
disk 7 4/1/0.8.0.45.0.10.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST32550W
/dev/dsk/c6t10d0 /dev/rdsk/c6t10d0
(* は同一のデバイスへの代替リンクを意味します)
解析:
ホストインタフェース(HBA)
fc 1 4/1/0 fcT1 CLAIMED INTERFACE HP Fibre Channel Mass Storage Adapter
FC プロトコルアダプタは 8 で、大容量記憶装置を表しています。
fcp 1 4/1/0.8 fcp CLAIMED INTERFACE FCP Protocol Adapter
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
/dev/dsk/c6t10d0
この例では、次の FC パスを使用してアクセスすることもできます。
例:プライベートループとパブリックループ
HP XP256をプライベートループ構成からファブリックトポロジに移行する例を下記に示します。ハブを
スイッチに交換したため、ioscanの出力が異なります。
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プライベートループ構成の
プライベートループ ioscanの出力の例を下記に示します。
Class I H/W Path Driver S/W State H/W Type Description
-------------------------------------------------------------------------------
fc 0 0/1/2/0 td CLAIMED INTERFACE HP Tachyon
TL/TS Fibre Channel Mass Storage Adapter
fcp 1 0/1/2/0.8 fcp CLAIMED INTERFACE FCP Protocol
Adapter
ext_bus 4 0/1/2/0.8.0.11.0 fcparray CLAIMED INTERFACE FCP Array
Interface
target 6 0/1/2/0.8.0.11.0.0 tgt CLAIMED DEVICE
disk 3 0/1/2/0.8.0.11.0.0.0 sdisk CLAIMED DEVICE HP OPEN-8
/dev/dsk/c3t0d0 /dev/rdsk/c3t0d0
disk 10 0/1/2/0.8.0.11.0.0.7 sdisk CLAIMED DEVICE HP OPEN-8
/dev/dsk/c3t0d7 /dev/rdsk/c3t0d7
target 7 0/1/2/0.8.0.11.0.1 tgt CLAIMED DEVICE
disk 11 0/1/2/0.8.0.11.0.1.0 sdisk CLAIMED DEVICE HP OPEN-9
/dev/dsk/c3t1d0 /dev/rdsk/c3t1d0
disk 18 0/1/2/0.8.0.11.0.1.7 sdisk CLAIMED DEVICE HP OPEN-9
/dev/dsk/c3t1d7 /dev/rdsk/c3t1d7
パブリック ファブリックループ構成の
ファブリックループ ioscanの出力の例を下記に示します。
この2つの例から次のことが分かります。
fcmsutil診断ツールで使用するアダプタパスや関連デバイスファイルには変更はありません。
• ノード0/1/2/0.8のFCPプロトコルアダプタは、両方のioscan出力に存在します。プライベート
ループ構成では、このノードの後ろにインタフェースとターゲットデバイスが存在します。ファブリ
ック環境では、HBAからファブリックが見えていないときにHBAがスキャンされた場合は、この
ノードはダミーノードとして作成されることがあります(ケーブルが接続されていない、スイッチが
動作していないなど)。
ファイバーチャネルドライバの元のプライベートループの実装では、このI/Oツリーノードはファイ
バーチャネルFC4の「タイプ」を示すために使用されていました。この値が8の場合は、FCPプ
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ロトコルを使用してSCSIプロトコルがカプセル化されることを示しています。ファブリックを導入
したため、このノードにはN_Portアドレスの「ドメイン」の部分が格納されています。下位互
換を維持するために、ドメイン8はプライベートループデバイスのために予約されています。
注意
スイッチの構成にドメイン8を使用してはいけません。この構成はサポートされていないため、
正しく動作しません。HPシステムでは、ドメイン8はプライベートループデバイスのために予約
されています。
• ファブリック構成には、FCPドメインとしてのI/Oツリーノード0/1/2/0.1が含まれています。このタ
イプのノードは、ファブリックに含まれる各ドメインに対して作成されます(通常は、ドメインは
スイッチインスタンスと1対1で対応しています)。
• FCPアレイ インタフェースI/Oツリーノードは、0/1/2/0.8.0.11.0から0/1/2/0.1.19.0.0に変更さ
れています。アドレスは依然としてハードウェアパス0/1/2/0に存在しますが、N_Portアドレス
を表しているパスの次の3つのツリー要素が変更されています。前のN_Portアドレス8.0.11に
は、予約されているドメイン8とエリア0が使用されています。この場合は、N_Portアドレスの
HPAまたはポートバイトは11です。ファブリック構成のツリーでは、N_Portアドレスは1.19.0で
す。これは、ドメイン1、エリアID 19、ポートID 0を表しています。
一般にスイッチでは、ドメインはスイッチインスタンスに、また、エリアIDはスイッチ上の物理スロ
ットにマッピングされ、ポートIDはスイッチコネクタの後ろに調停ループが存在する場合にのみ
使用されます(ゼロでない)。デバイスのHPAは、アドレスツリーのポート部として使用されま
す。
• すべてのターゲットおよびディスクデバイスは、元のアドレスツリーを保持します。 ただし、前の
調停ループアドレスは、新しいファブリックのN_Portアドレスに変わります。
• 新しいツリーノード用のデバイスファイルが新たに生成されます。前のデバイスファイルは、
rmsf(1M)コマンドを使用して削除しない限り残っています。
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トラブルシューティング用ユーティリティ、fcmsutil、
トラブルシューティング用ユーティリティ、 、tdutil、
、tdlist、
、tddiag
fcmsutil
ユーティリティは/opt/fc/bin/または/opt/fcms/bin に格納されています。このユーテ
fcmsutil
ィリティは SAN の FC ループのトラブルシューティングに役立ちます。FC アダプタのデバイスファイルを
指定して呼び出します(ioscan -fnk を参照)。
Tachyon の例
# fcmsutil /dev/fcms2
Tachyon TL/TS/XL2 の例
# fcmsutil /dev/td0
Vendor ID is = 0x00103c
Device ID is = 0x001028
TL Chip Revision No is = 2.3
PCI Sub-system Vendor ID is = 0x00103c
PCI Sub-system ID is = 0x000006
Topology = PRIVATE_LOOP
Local N_Port_id is = 0x000001
Local Loop_id is = 125
N_Port Node World Wide Name = 0x50060b0000010449
N_Port Port World Wide Name = 0x50060b0000010448
Driver state = ONLINE
Hardware Path is = 0/3/0/0
Number of Assisted IOs = 47983
Number of Active Login Sessions = 0
Dino Present on Card = NO
Maximum Frame Size = 960
Driver Version = @(#) libtd.a HP Fibre Channel
Tachyon TL/TS/XL2 Driver B.11.11.09 (AR1201) /ux/kern/ki
su/TL/src/common/wsio/td_glue.c: Oct 11 2001, 11:52:36
FC ケーブル取り外すと、ドライバの状態が次にように変化します。
リンクの統計情報の要約を取得するには、次のようにします。
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# fcmsutil /dev/td0 stat -s
Fri Apr 26 16:05:55 2002
Channel Statistics
高い値を探すのではなく、次第に値が増加している項目に注目します。 値の増加は問
題の存在を表しています。
fcmsutil を使用してトポロジのタイプを調べる方法を下の表に示します。
一般的なエラーメッセージを下記に示します。
トラブルシューティングの方法を下記に示します。
# ioscan -fnkH0/4/0/0
fc 0 0/4/0/0 td CLAIMED INTERFACE HP Tachyon TL/TS
Fibre Channel Mass Storage Adapter
/dev/td0
fcp 0 0/4/0/0.8 fcp CLAIMED INTERFACE FCP Protocol Adapter
ext_bus 4 0/4/0/0.8.0.255.0 fcpdev CLAIMED INTERFACE FCP Device Interface
target 8 0/4/0/0.8.0.255.0.12 tgt CLAIMED DEVICE
disk 3 0/4/0/0.8.0.255.0.12.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c4t12d0 /dev/rdsk/c4t12d0
target 9 0/4/0/0.8.0.255.0.13 tgt CLAIMED DEVICE
disk 4 0/4/0/0.8.0.255.0.13.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c4t13d0 /dev/rdsk/c4t13d0
target 10 0/4/0/0.8.0.255.0.14 tgt CLAIMED DEVICE
disk 5 0/4/0/0.8.0.255.0.14.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c4t14d0 /dev/rdsk/c4t14d0
target 11 0/4/0/0.8.0.255.0.15 tgt CLAIMED DEVICE
disk 6 0/4/0/0.8.0.255.0.15.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c4t15d0 /dev/rdsk/c4t15d0
ext_bus 5 0/4/0/0.8.0.255.1 fcpdev CLAIMED INTERFACE FCP Device Interface
target 12 0/4/0/0.8.0.255.1.6 tgt CLAIMED DEVICE
ctl 4 0/4/0/0.8.0.255.1.6.0 sctl CLAIMED DEVICE HP A5236A
target 13 0/4/0/0.8.0.255.1.8 tgt CLAIMED DEVICE
disk 7 0/4/0/0.8.0.255.1.8.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c5t8d0 /dev/rdsk/c5t8d0
target 14 0/4/0/0.8.0.255.1.9 tgt CLAIMED DEVICE
disk 8 0/4/0/0.8.0.255.1.9.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c5t9d0 /dev/rdsk/c5t9d0
target 15 0/4/0/0.8.0.255.1.10 tgt CLAIMED DEVICE
disk 9 0/4/0/0.8.0.255.1.10.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c5t10d0 /dev/rdsk/c5t10d0
target 16 0/4/0/0.8.0.255.1.11 tgt CLAIMED DEVICE
disk 10 0/4/0/0.8.0.255.1.11.0 sdisk CLAIMED DEVICE SEAGATE ST39102FC
/dev/dsk/c5t11d0 /dev/rdsk/c5t11d0
ext_bus 6 0/4/0/0.8.0.255.2 fcpdev NO_HW INTERFACE FCP Device Interface
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この場合は、次のハードウェアパスが得られます。
HBA ドメイン エリア ポート バス ターゲット Lun
0/4/0/0 . 8 . 0 . 255 . 2 . 2 . 0
fcmsutil の一般的なオプション
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
TはTachyon用オプション。
TLはTachyon TL/TS/XL2用オプション。
赤字は、通信が中断されるなど、注意を要するタスクを意味します。
、tdlist、
tdutil、 、tddiag
/opt/fcms/binには、ほかにも便利なツールが格納されています。
tdutil これはtdドライバ専用のfcmsutilです。
tddiag システムの、下記のファイバーチャネル関連情報を収集するシェルスクリプトです。
システム名、システムモデル、システムのアップタイム、メモリー情報、マウントされてい
るファイルシステム、カーネル内のTachLiteのバージョン、システムファイル、インストー
ルされているパッチ、TachLite用デバイススペシャルファイル、ioscan出力、tdlist
出力、実行中のプロセス
各/dev/td#についての下記の情報
デバイス情報、デバイスvpd情報、デバイスのトポロジ検出モード、チップレジスタ、デ
バイス統計情報、ネームサーバーデバイス統計情報、CTサーバーデバイス統計情
報、すべてのリモート統計情報、カーネルからのネームサーバーポート情報、スイッチ
からのネームサーバーポート情報、すべてのターゲット上のデバイス統計情報
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アダプタには、ループ内のすべての既知のデバイス
アダプタ ネイティブアドレス(S_ID または AL_PA および
WWN)を格納したテーブルが保持されています。このテーブルは、リンクの初期化時、またはホストと
デバイスの初めての通信時に作成されます。
注記
この認証は、TL/TS/XL2 アダプタに接続されているデバイスのみに適用されます。 Tachyon アダプ
タでは、これと同じレベルの認証は行われません。(replace_dsk オプションをサポートしているのは
TL/TS/XL2 のみです)。
• 取り外す、または交換するディスクのnport_idまたはloop_idを調べます。
(この手順は、syslog、dmesg、またはエラーログからデバイスのnport_idまたはloop_idが
取得できる場合は不要です)。
デバイスとの接続を切断します(ループから切り離すなど)。
devstat allオプションを使用して、TL/TS/XL2カードと正常に通信できるすべてのデ
バイスを調べます。
# fcmsutil /dev/td0 devstat all | grep Loop
Device Statistics for Nport_id 0x0000E8 (Loop_id 1)
Device Statistics for Nport_id 0x0000DA (Loop_id 5)
echoオプションを使用し、loop_idを使用して各デバイスにログインしてみます。 切断した
デバイスに対しては「unable to login」メッセージが返されます。
# fcmsutil /dev/td0 echo -l 1
Data came back intact
...
# fcmsutil /dev/td0 echo -l 5
Unable to login
• nport_idを使用してreplace_dskを実行します。
# fcmsutil /dev/td0 replace_dsk 0x0000DA
プライベートループの場合はloop_idを使用することもできます。
# fcmsutil /dev/td0 replace_dsk -l 5
上のコマンドを実行すると、次のような、ポートの認証に失敗したことを示すメッセージが
表示されます。
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
注意:この手順は、ホスト上のすべての
注意: Tachyon TL/TS/XL2 アダプタだけでなく、同じ
デバイスにアクセスすることのできる(ServiceGuard クラスタ内などの)他のホストに対して
も繰り返す必要があります。
• 故障したディスクを新しいディスクと交換します。
これで、新しいディスク(loop_id=5)のログイン時の認証の問題をクリアすることができます。この新し
いディスクに対してシステムが次回に読み取り/書き込み操作(ioscan など)を実行すると、新しい
固有名(WWN)が認識され、nport_id 0x0000da にマッピングされます。正しい nport_id または
loop_id を replace_dsk とともに使用することが重要ですが、誤って不正な nport_id または loop_id
を入力しても、深刻な事態は発生しません。次回のログイン時に認証に失敗するだけです。再びロ
グインすれば正しく認証されます。
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
注記:これは生産終了製品で、注文することはできません。
注記:
詳細については、「NIKE ディスクアレイ」を参照してください。
アレイとの通信は、起動スクリプトで呼び出されるデーモン(/usr/lbin/hparray/hparamgrd)によっ
て行われます。
注記:FC60
注記: の管理は、AutoRAID の管理とほとんど同じです。
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
マニュアルページ
amdsp(1M)、ammgr(1M)、amcfg(1M)、amutil(1M)、amlog(1M)、AM60Srvr(1M)
XP ディスクアレイファミリー
製品名 HP SureStore E Disk Array XP512
コードネーム Orca
製品番号 A5950A
詳細については、「XP ディスクアレイ」の章を参照してください。
シャーシには下記のモジュールが収容されています。
• ラックマウント可能シャーシ×3
• 前面装着の 3.5 インチファイバーチャネルハードディスクドライブ×15
• 背面装着のファイバーチャネルコントローラ×1~2。各コントローラにホストへの 1Gb ファイバ
ーチャネルインタフェース×1 を搭載。
• 背面装着の電源およびファンモジュール×2。電源およびファンコンポーネントは 1 つのモジュ
ールとして構成。
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
VA7100 と比較して、このアレイには次の機能が追加されています。
• 2 種類のシャーシエンクロージャ-メインエンクロージャに AutoRAID コントローラと最大 6 の
アドオンエンクロージャを搭載し、コントローラにドライブを追加することができます。
• 設定可能な 2Gb ファイバーチャネルインタフェースを別売り設定。
• アドオンシャーシに 2 つのファイバーチャネル LCC (リンクコントローラカード)を搭載し、メイン
に対するデイジーチェイン接続が可能。各 LCC に 2 つの 1Gb ファイバーチャネルインタフェ
ースを搭載。
フロントパネルまたはグラフィカルおよびコマンドラインユーザーインタフェース(HP コマンドビューSDM)
をインストールして VA を管理することができます。VA の管理は、FC60 または AutoRAID の管理
とほとんど同じです。コマンドは、FC60 の am*、AutoRAID の array*の代わりに arm*で始まります。
SDM は外部の Web サイトからダウンロードすることができます。http://www.hp.com で sdm ux を
検索してください。
HP SureStore ディスクシステム 2405 (ds2405)
製品名 HP Surestore Disk System 2405
コードネーム Apex
製品番号 A6250A
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
用語集
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第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
4 月 2002 第 15 章 / 41ページ
第 15 章 Fibre Channel 大容量記憶装置(FCMS)
追加情報
ファイバーチャネルマーケットでの技術開発は急激な速度で進んでいます。サポートされている構成
や最新のテクノロジについての情報が下記のサイトに用意されています。
HP の現在の FC サポートの状況
http://techcom.cup.hp.com/dir_fcms/supinfo_index.htm
マニュアルおよびリリースノート
http://docs.hp.com/hpux/netcom/#Fibre%20Channel
ファイバーチャネル協会
http://www.fibrechannel.com (HP 外)
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