Professional Documents
Culture Documents
MPPT説明
MPPT説明
MPPT説明
キーワード:太陽光発電システム0337部分影39 アレイ
The PV generation system operates in maximum power point of PV array by MPPT control of power conditioning system
(PCS). However, there is a problem that maximum power of the PV array configuration greatly decreases by partial
shadow. For this problem, the method which connects MPPT unit to every PV panel between PCS and PV array is
investigated. In the present day, this method is in practical use. However, the appropriate placement of MPPT units was
still not clear. This paper investigates the appropriate placement of MPPT units from the viewpoint of acquisition of
electric power and system stability, simulating P-V and I-V characteristics of some representative patterns connected
MPPT unit to each PV panel in the PV array configuration. And, power utilization factor of the proposed PV array system
is evaluated in simulation and experiment, compared to the conventional PV array system.
より導き出し、電力取得とシステムの安定性の観点から
1.まえがき
MPPT ユニットの適切な配置の検討を行った。また、提案
太陽光発電システムは、一台のパワーコンディショナ した MPPT ユニットの適切な配置での PV アレイシステム
(PCS)の MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御により、 と従来の PV アレイシステムの比較実験を行い、本提案法
PV アレイを一括で制御し、アレイの最大電力点で動作して の有効性を確認した。なお、本論文で得られた知見は太陽
いる(一括集中型システム)
。しかしながら、部分的な影が 光発電システムに MPPT ユニットを設置する際の指針を与
生じた場合に、各ストリングの最大電力点が一致せず、各 えるものとして有用であると考えられる。
パネルの最大電力の合計の電力が取り出せない。そのため、
2.MPPT ユニットを持つ PV アレイの回路解析
アレイの最大電力が大幅に減少するという問題がある。こ
の問題に対して、様々な方法が研究されてきた(1)-(5)。 システム構成
現在、上記問題を解決する方法として、既設の太陽光発 図 1 に MPPT ユニットを取り付けた PV アレイの構成を
電システムの PV パネルに MPPT 制御を行う昇降圧形 DC- 示している。 PV アレイは複数のストリングが並列に接続
DC コンバータ(MPPT ユニット)を取り付けることで、パ されている。 ストリングには PV パネルと MPPT ユニット
ネルの最大電力を取り出す分散型システムが実用化されて を接続している PV パネル(MPPT ユニット付き PV パネル)
きている。しかし、MPPT ユニットの適切な配置はまだ明 が直列に接続されている。
確になっていない。そのため、MPPT ユニットを太陽光発
電システムに導入した場合、PCS の動作が不安定になる事
例も生じている。
本論文では、PCS の動作が不安定にならず、取得電力が
向上する MPPT ユニットの適切な配置を検討する(6)-(7)。そ
こで、MPPT ユニットを太陽光発電システムに導入した場
合の PV アレイシステムの P-V 特性をシミュレーションに
図 1 MPPT ユニットを用いた PV アレイシステム
Fig.1 PV array system with MPPT unit
図 18 提案法の等価回路
Fig.18 Equivalent circuit for proposed method
なお、影無しパネル1ストリング分をどうしても確保で
最適動作電圧 VOP[V] 最適動作電流 IOP[A] 最大電力 Pmax[W] 開放電圧 VOC[V] 短絡電流 ISC[A]
実験結果
.電力比較実験 図21 は従来のPV アレイシステムのP-V 特性を示してい
実験方法 る。 同図より、各ストリングのストリング最大電力点電圧
提案する配置法の妥当性を確認するために、 本論文では、 が電子負荷電圧 VEL において一致せず、
PV アレイの P-V 特
従来 PV アレイと本提案法を用いた PV アレイの実験回路 性には 2 つの電力ピーク点が発生する。 そのため、各パネ
を用いて、P-V 特性の比較実験を行った。図 19 は従来アレ ルの最大電力を取り出すことができず、アレイの最大電力
イを示し、1 つのストリングは 2 枚の PV パネルを直列に接 Pmax は 124.0[W]である。ここで、電力利用率 U は 74.8 [%]
続し、2 つのストリングを並列に接続した構成となってい となる。
る。図 20 は本提案法を用いたアレイを示し、 ストリング 図22 は提案法を用いたPV アレイシステムのP-V 特性を
1 がストリング(a)で、ストリング 2 がストリング(b)で構成 示している。同図より、ストリング 1 の出力電力が電子負
されている。PV アレイの出力側には、電子負荷を接続して 荷電圧 VEL に対して一定になっているため、本シミュレー
いる。本実験では、気象条件による変動を排除するために ションにおいて MPPT ユニット付き PV パネルを定電力源
PV パネルの代わりに太陽電池模擬装置を使用する。太陽電 として扱ったことの妥当性が確認できる。したがって、ア
池模擬装置の各パラメータを表 2 に示す。図 19 と図 20 の レイの最大電力点がストリング 2 の最大電力点になるため、
PV2 は影を想定し、太陽電池模擬装置の短絡電流を低く設 PCS の MPPT 制御で一つの電力ピーク点を確実に見つける
定している。使用した MPPT ユニットの効率は 86.4 [%]、
ポテンシャル電力 PO は 165.8[W]である。
図 19 従来 PV アレイシステム 図 21 従来 PV アレイシステムの P-V 特性
Fig.21 P-V characteristics of conventional PV array system
Fig.19 Conventional PV array system
図20 提案法を用いたPV アレイシステム
Fig.20 Proposed PV array system 図22 提案法を用いたPV アレイシステムのP-V 特性
Fig.22 P-V characteristics of proposed PV array system