Download as docx, pdf, or txt
Download as docx, pdf, or txt
You are on page 1of 3

エリカ ほんとう てんき

本当いい天気になってよかった。

アイリス ら い で ん めずら ゆき ふ
ライデンには 珍 しく雪が降りましたもんね。

ルクリア ヴァイオレット!

ヴァイオ あっ…ルクリア。
レット

ルクリア こ
よかった。来られたのね?
こうくうさい だいひつ いそが
航空祭の代筆で、あなたも 忙 しかったでしょ?

ヴァイオ てがみ か
いえ。でも、たくさん手紙を書きました。
レット
はじ ・・・ じ ぶ ん てがみ
初めて … 自分の手紙も。

ルクリア あっ…そっか。
わたし か りょうしんあ
私 も書いたわ、両親宛てに。

ヴァイオ とど
きっと届きます。
レット

ルクリア ありがとう。

アイリス わたし か
私 も書きましたよ!
みらい じぶん ら い で ん いち・・・ たいりくいち ど る じぶん
未来の自分に!ライデン一 … いや、大陸一のドールになってる自分に!

エリカ やぼう
すごい野望ね。

ルクリア え り か なに か
エリカさんは?何を書いたんですか?

エリカ んっ…。
さいきんす ひと ・・・ ひと き も ・・・

最近好きな人ができたので … その人に気持ちを … 。

アイリス えー?!

エリカ あっ…。

アイリス だれ だれ
誰ですか?それ!誰ですか?

ベネディク おーい!

アイリス ん?
ベネディク おれ てがみ ないよう し
俺の手紙の内容、知りたいか?

エリカ し
知りたい。

アイリス ああ…。

ベネディク じつ ほ っ じ ん ず あ か
実はさ、ホッジンズ宛てに書いたんだ。

エリカ えっ?

ベネディク しょうらい おれ しゃちょう


「 将 来 、俺が 社 長 になる」って。

ホッジンズ まえ おれ と か き
お前!俺に取って代わる気か?
なん か
何てこと書いてんだよ!

カトレア ひと い なにか
人のこと言えないでしょ?あなただって何書いてんのよ。

ホッジンズ あっ!

カトレア ぱ ぱ みらい むすめ


「パパから未来の 娘 へ。」

ホッジンズ あいだ
いつの 間 に!

あっ…やめて…。

カトレア か そん てがみ しゃちょうしつ ご み ばこ で ・・・ ぱ ぱ

書き損じた手紙が、 社 長 室のゴミ箱からいっぱいあふれ出てたわよ … パパ。

ホッジンズ きみ ぱ ぱ よ
君がパパと呼ぶな!

ベネディク パパ…。

ホッジンズ やめろー!

カトレア ぱ ぱ きみ う ま
「パパは君が生まれるのを待ってるよ。」
いの きみ そだ
「そして祈ってる。君がすくすく育つことを。」
しあわ
「 幸 せになることを。」
だれ あい あい
「誰かを愛し、愛されることを。」
きみ きみ こども い みらい ・・・あらそ しあわ
「そして君や、君の子供たちの生きる未来が … 争 いのない、 幸 せであふれた
せかい
世界でありますようにと。」
ヴァイオ かんが ひと おも ・・・そら ふ

レット ( 考 え) たくさんの人の思いが … 空から降ってきます。

ギルベルト (過去) ヴァイオレット。

ヴァイオ しょうさ
少佐。
レット
しんあい ぎ る べ る と しょうさ
「親愛なるギルベルト少佐。」
げんき か
「お元気ですか?お変わりないですか?」

「今どこにいらっしゃいますか?」
こま
「困ったことはありませんか?」
はる ・・・なつ ・・・あき ・・・ふゆ ・・・ きせつ す しょうさ
「春も … 夏も … 秋も … 冬も … いくつも季節が過ぎましたが、少佐のいらっ
きせつ めぐ
しゃる季節だけが巡ってきません。」
わたし さいしょ わ
「 私 、最初は分かりませんでした。」
しょうさ き も なん わ
「少佐のお気持ちが、何1つ分かりませんでした。」
しょうさ いただ あたら じんせい なか すこ かん
「でも、少佐に 頂 いたこの 新 しい人生の中で、少しだけですが感じることが
できるようになったのです。」
だいひつ とお で あ かた とお
「代筆を通して、出会った方たちを通して…。」
わたし しん ・・・しょうさ い
「 私 は信じています … 少佐がどこかで生きていらっしゃることを…。」
わたし い ・・・ い い
「だから 私 も生きて … 生きて生きて…。」
さき なに わ い
「その先に、何があるか分からなくても、ただ生きて。」
あ つた
「そして、また会えたら、こう伝えたいのです。」
わたし いま・・・あい ・・・すこ わ
「 私 は今 … 愛してるも … 少しは分かるのです。」

You might also like