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【JLPT N 3】文法・例文:~こと

文型:〜こと
[意味]
~しなさい / ~してください
指示や規則などを書いて伝えるときの表現。(口で伝えることもある。)
[英訳]
you should
[接続]
V(辞 / ナイ) + こと
N の + こと
※N はする動詞の N
[JLPT レベル]
N3

例文

テストのときは携帯電話はカバンの中にしまうこと。
Put your cell phone in your bag when you take the test.
明日は9時に教室前に集合のこと。
Gather in front of the classroom at 9:00 a.m. tomorrow.
レポートは来週の火曜日までに提出すること。
Submit your report by next Tuesday.
お弁当は各自持ってくること。
Bring your own lunch.
「の」と「こと」の使い方
AdvancedJapanese grammar

さて、みなさんに質問して、答えてもらった「の」と「こと」について説
明します。

これに関しては、教科書や文法の本などで、みなさんはすでに色々な説明
を読んだことがあると思います。この投稿では私が考える「の」と「こ
と」の使い方を書くので、みなさんが理解していることと違う点があるか
もしれません。
でも、「の」と「こと」にはあいまいな点があり、日本人の使い方を見て
も、どっちでもいいんじゃない?という場合があるのをご了承くださいね。

まず、「こと」の役割を説明します。文の中に「動詞を含む部分」+「こ
と」がありますね。「動詞を含む部分」=ある行動や状態。そして、「こ
と」がそれを「概念」に変えます。「概念」とは、出来事や事件、事実、
事情、経験などの言葉に置き換えられるかもしれません。
文法的に説明すると、動詞+「こと」で、動詞を名詞に変えることができ
ます。

それから、「の」は「こと」と同じ役割を持っています。 ある行動や状態
に「の」をつけて、それを概念化します。そして、「の」が表す概念は
「事」だけではなく、「人」「物」「所」「時」「理由」など色々ありま
す。

実際に例文を見た方がわかりやすいので、例文に移りましょう。(二つ前
の投稿に出した例文を使います)

 (A-1) 毎日ジョギングを続けること/のは難しい。
 (A-3) 私は知らない町に行くこと/のが好きです。
 (B-3) 歌を歌うこと/のと、おどること/の、どっちが好き?
 (B-5) 外国語を勉強すること/のは時間がかかる。

動詞を含む部分:

毎日ジョギングを続ける、知らない町に行く、歌を歌う、おどる、外国語
を勉強する

これらに「こと」または「の」をつけると、毎日ジョギングを続けるとい
う行為(=事)という意味になります。
B-4 も似ているパターンです。でも、「の」を使うことができません。

 (B-4) 私の趣味は絵を描くことです。(OK)
 私の趣味は絵を描くのです。(×)

「動詞を含む部分」+「こと」+「です」の場合、「の」に代えられませ
ん。
「動詞を含む部分」+「こと」+は/が~。の文の場合、「こと」を
「の」に代えられます。この理由は、「~んです/~のです」と混乱して
しまうからだと思います。(例:彼はいつ来るんですか?/来るのです
か?)

次に「動詞を含む部分」+「こと」が「事実」の場合、「こと」と「の」、
両方使えます。

 (A-5) 山田さんがアメリカにひっこすこと/のを知っている?
 彼女は妊娠していること/のがわかった。
 携帯が壊れていること/のに気がついた。
 私は前に彼に大阪で会ったこと/のを忘れていた。(or 思い出した)

それから、「ことができる」「ことにする」「ことはない」など、決まっ
た表現として使われる「こと」は「の」に変えられません。したがって、

 (B-2) この店の名前を聞いたことがある? (OK)


 この店の名前を聞いたのがある? (×)

今回のクイズにはなかったのですが、「動詞を含む部分」がある行為を表
して、さらにそれが「を」をとる場合、「こと」ではなく、「の」が良い
と思います。

 友だちは私がひっこすのを手伝ってくれた。
 私は駅で彼が来るのを待っている。
 かぎを閉めるのを忘れちゃった。
 ダイエットをする!甘いものを食べるのをやめる。

*「こと」も使えるんじゃないかなあと思いつつ、「の」の方がやっぱり
良いと思うんです。

文法「~こと」の概要
記事中に登場する記号の見方
記号の見方:品詞
V(Verb)…動詞

い A(i-Adjective)…い形容詞

な A(na-Adjective)…な形容詞

N(Noun)…名詞

Adv(Adverb)…副詞
意味
命令(~しなさい) ~べきだという気持ちを表す表現

〈英訳〉should/have to
〈中国語訳〉一定要~

接続
V 辞書形/ない形 + こと

JLPT レベル
日本語能力試験 JLPT N3

該当文法が使わているテキスト
 できる日本語 中級 5 課

文法「~こと」とよく一緒に使われる単語
 指示や規則などの文に使うことが多いです。

文法「~こと」を使った例文
 1日2回はこの薬を飲むこと。

 朝9時にはここに集合すること。

 手洗いとうがいをすること。

 このレポートは来週までに提出すること。

 野菜も全部食べること。

 ここには入らないこと。

 明日は絶対遅刻しないこと。

 廊下は走らないこと。

 ここに物を置かないこと。

 お酒を飲みすぎないこと。
[外国語を勉強する{こと/の}]は楽しいです。

[学生が優秀な{こと/の}]が田中先生の自慢です。

(3)[山田さんが合格した{こと/の}]をきょう知りました。

(4)田中さんが走っているのを見ました。

(5)山田さんが本を読んでいるのが聞こえます。

(6)木村さんが来るのを待ちます。

(7)ケーキを食べたのは山田さんです。

(8)きのう行ったのは京都です。

(9)大学に進学することを勧めます。

(10)わたしはアメリカに留学することを考えています。

(11)大きいのを1つください。

(12)お母さんが買ってきたのを食べました。

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