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内閣官房 「最終的な調整結果」

提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

183 B 地方に対する 教育・文化 文化財保護行政の所 現在、「地方教育行政の組織 ・平成19年の地教行法の改正によりスポーツに関することが首長部局でも実施 ・地方の魅力や産業の付加価値を生み出す拠点として地域活性化や地域経 地方教育行政の組織 内閣官房、文部科学省 鳥取県、山 ひたちなか ○文化財の活用の観点から考えた場合,部局が異なっていることにより,横の連携がうまくいかず,史跡の整備・パン 地方教育行政の組織及び運営に関する法律における文化財保護に係る事務の所管については、平成25年12月13
規制緩和 管組織の選択制 及び運営に関する法律」及び「文 可能となった。鳥取県においては競技スポーツ等に関する事務について首長部 済への波及などの効果が期待できる重要な文化資源である文化財の保護・ 及び運営に関する法 口県、徳島 市、徳島市、 フレット作成等,別々に実施・作成するケースが多く,効率が悪いため,市長部局が埋蔵文化財を含めた文化行政も所 日中央教育審議会答申「今後の地方教育行政の在り方について」で「文化財保護に関する事務については、政治的中
鹿児島県 管できるような制度改正が必要に思われる。 立性や継続性・安定性の確保が求められる。そのほかに、文化財は国民共通の貴重な財産であり、一旦滅失、毀損す
化財保護法」により教育委員会 局で実施することにより、観光振興、地域活性化と一体となった取組が可能とな 保存、活用までを、学術的価値を十分に踏まえた上で、観光振興や産業振興 律 県 ○文化財を活用した地域活性化の施策の必要性が全国的に求められている現状、本市においても文化財の本質的 れば原状回復が不可能であるといった特性や、首長部局が行う開発行為との均衡を図る必要等がある」ため、「教育
が所管することとなっている文化 り、ジャマイカの陸上チームの合宿地に選ばれるなど、首部局で実施することに を担う首長部局で一体的に実施することで、既存の文化行政の枠組みにとら 文化財保護法 価値を維持しながら、地域の歴史や文化を魅力的な形で伝え、文化財の新たな活用施策を展開するための取り組み 行政部局が担当する必要がある。」と整理している。
財保護行政について、地方自治 よる効果があった。 われず、様々な分野と連動した柔軟な文化財の活用を図ることができ、新た をはじめている。今後、文化財の活用については、教育委員会部局だけではなく、都市整備部、経済部、市民環境部
体の選択に従い首長部局でも所 な社会的・経済的価値の創出が期待できる。 において側面的に歴史・文化に関わる施策を行っている市長部局と横断的・一体的な実施により施策効果を高めるこ これに加え、平成25年12月13日文化審議会文化財分科会企画調査会報告「今後の文化財保護行政の在り方につい
管できるようにする。 ・道路建設に伴い行われる埋蔵文化財の発掘調査については、工事計画にあ ・また、災害復旧への迅速かつ機動的な対応を可能にするため、首長部局が とが期待できる。 て」においては、「どのような機関が文化財保護に関する事務を管理し、及び執行することとなるとしても、下記の4つ
の要請を十分に勘案し、これらをどのように担保するかという観点から制度設計を行うべき」としており、4つの要請とし
わせ首長部局から教育委員会に委託することにより実施されているが、文化財 文化財行政も所管できるようにすることが必要である。 て、「専門的・技術的判断の確保」「政治的中立性、継続性・安定性の確保」「開発行為との均衡」「学校教育や社会教
に関する事務を首長部局で実施することにより、調査手続きが簡素化できるとと ・なお、首長部局において文化財の保護と活用の両面を実施することにより懸 育との連携」を挙げている。
もに、貴重な遺構等が発見された場合、ルートや工法の変更、遺構見学者のた 念される、保護の側面が後退しないよう、文化財の保護等の学術的側面に明
めの駐車場の整備など迅速に対応が可能となる。 るい専門家を職員として配置するとともに、現在、教育委員会に条例の定める また、実態としては、地方自治法に基づく事務委任・補助執行等によって柔軟な運用が可能となっているところ。なお
ところにより設置することができる、とされている「地方文化財保護審議会」に 、支障として円滑な連携が図られない恐れが提案にあげられているが、所管がどこにあったとしても文化財部局と他の
部局との緊密な連携は重要であり、必ずしも首長部局に所管がないことのみに起因するものではないと考える。
・文化財の学術的価値を十分に踏まえた上で、首長部局の複数部局が横断的 ついて、首長部局への移管の際は必置のものとする。
に連携することにより、観光、商工、地域振興など視点から、新たな地域資源と なお、文化庁の機能強化の観点から、様々な検討を始めているところ。
して活用することについてスムースな検討が可能となる。 文化財保護に係る事務の所管についても、そうした議論の中で、過去の議論や運用実態等も整理し、4つの要請に応
例)・テーマ性をもった観光ルートの設定(点としての文化財の指定から面と える制度的な仕組みを検討することになる。現在、文化審議会文化財分科会企画調査会において文化財保護法改正
しての活用へ) を視野に、これからの時代にふさわしい文化財の保存と活用の在り方について検討しており、年内を目途に結論を出
す予定であるため、同調査会における検討課題として取り扱われることになる。
・文化財を核としたまちづくりの推進
・伝統工芸品などの振興による産業の活性化 など

・鳥取県の中部地震の復興については、住宅の復旧が6割程度なのに対し、伝
統的建造物群の文化財については1割も修繕が終わっていないなど、復旧事業
が遅れている状況にある。

224 B 地方に対する 教育・文化 文化財を活用した観 文化財の保護に関する事務を都 【支障事例】 【効果】 地方教育行政の組織 内閣官房、文部科学省 大分県 鹿児島県 ― 地方教育行政の組織及び運営に関する法律における文化財保護に係る事務の所管については、平成25年12月13
規制緩和 光振興、地域振興を 道府県知事の直接実施できるよ 国はもとより、地方を挙げて文化財を活用した観光振興や地域振興が進めら 知事(知事部局)が文化財保護行政を直接実施することが可能となることで 及び運営に関する法 日中央教育審議会答申「今後の地方教育行政の在り方について」で「文化財保護に関する事務については、政治的中
立性や継続性・安定性の確保が求められる。そのほかに、文化財は国民共通の貴重な財産であり、一旦滅失、毀損す
図るための法制の見 う、地教行法(地方教育行政の れている中、文化財の保護に関する事務は、地教行法第23条の規定により、教 、文化財の「保護」と「活用」の一体的な実施や、より効果的な観光振興、地域 律(昭和31年法律第 れば原状回復が不可能であるといった特性や、首長部局が行う開発行為との均衡を図る必要等がある」ため、「教育
直し 組織及び運営に関する法律)の 育委員会から都道府県知事に移管できないこととなっている。 振興、ひいては地方創生を図ることができる。 162号)第23条第1項第 行政部局が担当する必要がある。」と整理している。
改正を求めるもの。具体的には 大分県では、平成30年開催予定の「第33回国民文化祭おおいた2018、第18回 2号
、条例の定めるところにより、地 全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」をはじめとして、同年の「国東半島宇佐 これに加え、平成25年12月13日文化審議会文化財分科会企画調査会報告「今後の文化財保護行政の在り方につい
方公共団体の長が文化財の保 地域・六郷満山開山1300年誘客キャンペーン」や「世界温泉地サミット」など、文 て」においては、「どのような機関が文化財保護に関する事務を管理し、及び執行することとなるとしても、下記の4つ
の要請を十分に勘案し、これらをどのように担保するかという観点から制度設計を行うべき」としており、4つの要請とし
護に関する事務を管理・執行で 化財を活用した地域振興を図る絶好の機会が控えているが、現行法では、文化 て、「専門的・技術的判断の確保」「政治的中立性、継続性・安定性の確保」「開発行為との均衡」「学校教育や社会教
きるようにするもの。 財関係の重要な意思決定は教育委員会が行うことから、機動性に欠けるととも 育との連携」を挙げている。
に、観光・地域振興部門との連携が図られないおそれがある。
また、実態としては、地方自治法に基づく事務委任・補助執行等によって柔軟な運用が可能となっているところ。なお
【具体的な支障事例】 、支障として円滑な連携が図られない恐れが提案にあげられているが、所管がどこにあったとしても文化財部局と他の
部局との緊密な連携は重要であり、必ずしも首長部局に所管がないことのみに起因するものではないと考える。
湯けむり景観保存事業(所管:文化庁)とまちづくりとの連携について
・平成24年に大分県別府市の明礬・鉄輪地区が重要文化的景観「別府の湯け なお、文化庁の機能強化の観点から、様々な検討を始めているところ。
むり景観」に選定された。所管は別府市教育庁と大分県教育庁が担当(いずれ 文化財保護に係る事務の所管についても、そうした議論の中で、過去の議論や運用実態等も整理し、4つの要請に応
も文化財所管課)。 える制度的な仕組みを検討することになる。現在、文化審議会文化財分科会企画調査会において文化財保護法改正
・一方で、同地区内で「まちづくり交付金事業」(所管:国土交通省)による温泉を を視野に、これからの時代にふさわしい文化財の保存と活用の在り方について検討しており、年内を目途に結論を出
す予定であるため、同調査会における検討課題として取り扱われることになる。
活用した地獄蒸し工房建設が進行。所管は別府市首長部局と大分県首長部局
が担当。(いずれも観光振興所管課)
・文化庁からは、「工房建設については、市が策定した湯けむり景観保存事業計
画に記載がなく、そもそも文化的景観にもなじまない。」とする指導があった。
・景観や文化財保存に係る事業(文化財保護)とまちづくり事業(観光・地域振興
)の執行管理を一体的・一元的に実施する体制ができていれば、こうした問題は
未然に防ぐことができたと考えている。

249 B 地方に対する 医療・福祉 指定難病・小児慢性 マイナンバーによる情報連携で ①保険情報 指定難病及び小児慢性特定疾病医療費助成の申請において、世帯全員の 児童福祉法第19条の 内閣官房、内閣府、総 千葉県 宮城県、福 ○本県においても、次のとおり制度改正の必要性を考えている。 ご提案の情報連携については、他部局、他省庁との連携の上、その実施の可否について、システム改修のための技
規制緩和 特定疾病医療費申請 、指定難病及び小児慢性特定医 医療費助成に係る支給認定世帯の単位は、同じ医療保険加入者のため、国 保険証提出の省略や、収入情報の書類が不要となり、申請者の負担が軽減 3,5 務省、厚生労働省 島県、川崎 ①について 術面、予算面、効率性等の観点から検討する。
市、静岡県、 マイナンバーによる情報連携で、世帯情報やその世帯の保険情報が容易に取得できるようになれば、添付書類の省
においてマイナンバー 療費助成制度の事務で、以下の 保組合・国保・後期高齢者保険の場合、自己負担額決定には、医療保険世帯の される。 豊橋市、滋 略が可能となり、申請者の負担軽減につながる。
制度を活用した情報 項目を収集可能としていただき 確認が必要であるため、世帯全員分の保険証の提示を依頼しており、保険証の 難病の患者に対する 賀県、高槻 ②について
連携項目の追加 たい。 省略ができない。 医療等に関する法律 市、熊本県 現在の手続きは煩雑なため、マイナンバーの連携による情報取得の早期実現が望ましい。
①保険情報 ②収入情報 ○小児慢性特定疾病医療費助成制度においては、医療保険上の世帯により自己負担上限額を決定しているため、国
(加入情報(受診者等が何の保 収入確認は、公的年金等の収入金額(情報連携可能)に加え、国民年金法に 行政手続における特 民健康保険組合に加入の場合は、世帯全員分の健康保険証の写しの提出を必要としており、また、年収80万円以下
の市民税非課税世帯には、障害基礎年金や特別児童扶養手当の収入額を証明する書類の提出を必要としている。そ
険に加入しているのかに関する 基づく障害基礎年金その他の厚生労働省令で定める給付の把握が必要だが、 定の個人を識別する のため、番号制度による情報連携項目の追加が行われ、これらの保険情報や収入情報の連携が可能となれば、提出
情報)) 情報連携の提供情報ではないため、書類提出を依頼しなければならない。確認 ための番号の利用等 必要書類が省略され、申請者の負担軽減につなげることが可能である。
する情報が多く、すべてを確認するには時間がかかる。 に関する法律第19条 ○本県においても収入情報を別途保険組合等に照会してる状況であり、一定の事務量が発生している。
②収入情報 の7号 マイナンバー制度により取得できる項目が追加されれば、世帯全員の保険証提出の省略や、収入情報の書類が不要
(障害年金関係情報) 別表第二 9,119 となり、申請者の負担が軽減されることから提案に同意する。

310 B 地方に対する 土地利用(農地除く) 所有者を特定すること 公共事業に係る用地取得の際 道路整備事業による用地取得の際、3代前より相続登記がされておらず、権 所有者を特定することが困難な土地について、公共事業に係る用地取得の際 所有者の所在の把握 内閣官房、総務省、法 中津川市 - 福島県、 ○ 本県の現状として、土地の所有者や相続人の所在や存否が不明の場合、財産管理人制度を活用しているが、多 所有者を特定することが困難な土地の有効活用に関しては、経済財政運営と改革の基本方針
規制緩和 が困難な土地につい に、長期間相続登記がなされて 利者が100人程いたため、所有者の探索や権利関係の整理が必要となった結果 に必要となる手続きが簡素化されれば、事務的な負担が大きく軽減され、公 が難しい土地に関する 務省、農林水産省、国 埼玉県、 大な時間と労力を要し事業が長期化するなどの支障が生じている。通常1案件につき2名体制で、相続関係図の作成 2017(平成29年6月9日閣議決定)において、「公的機関の関与により地域ニーズに対応した幅広い
(3~6ヶ月)、行方不明者の調査(3~6ヶ月)、法務局や家庭裁判所等関係機関との協議・審査等(6ヶ月程度)を行っ
て、公共事業に係る いないなど、所有者を特定する 、売買契約の締結に不足の日数を要するなど、工事の着工に至るまでに大きな 共事業による土地の利活用の推進に資する。 探索・利活用のための 土交通省 中井町、 ている。所有者(相続人)の存否や所在の不明な土地については、地域ニーズに対応した幅広い公共的目的のための 公共的目的のための利用を可能とする新たな仕組みの構築」等について、「関係省庁が一体とな
用地取得の際の手続 ことが困難な土地については、 事務的な負担があった。 ガイドライン 静岡県、 利用を可能とする新たな仕組みの構築を早急に行ってもらいたい。 って検討を行い、必要となる法案の次期通常国会への提出を目指す」とされているところであり、
きの緩和 地方公共団体が所有者不明の また、着工が遅れたことに伴い、当初計画していた時期より3年近く供用開始 浜松市、 ○ 本県においても同様の支障事例があり、時間的、予算的負担も生じており、手続きの簡素化を求める。東日本大 今後、関連する審議会等における議論を踏まえつつ検討を進めてまいりたい。
ままで土地利用権を設定し、必 が遅れた。 名古屋市 震災で被災した海岸堤防の復旧工事において、事業用地として所有権保存登記がされておらず、表題部のみの49名
要な施設整備を行うことができる 国は、「所有者の所在の把握が難しい土地に関する探索・利活用のためのガ 、田原市、 共有地を取得する必要があった。現占有者は時効取得を費用の面で諦めたことから、起業者が所有者不明の土地と
して、不在者財産管理人を選任し、裁判所から権限外行為許可の審判を受け、土地売買契約を締結した。この土地の
仕組みを構築するなど、必要と イドライン」により、社会資本整備に係る事業において用地買収を伴う際、土地 滋賀県、 保存登記を行うためには、確定判決を得る必要があるため、不在者財産管理人との間で、訴え提起前の和解の手続
なる手続きの簡素化を求める。 所有者の所在が把握できなかった場合の解決方法として、財産管理制度等の 鳥取県、 きを行うこととした。和解の申立には議会の議決が必要であり、議会の議決を経て、裁判所に和解の申立を行い、和
土地利活用に係る現行制度の活用などを促しているところであるが、実態として 広島県、 解調書の交付を受け、所有権保存登記を行い用地を取得することとしている。(現在手続き中)
は、予算措置(国庫補助金に係る長期計画との調整や予算繰越に係る制限等) 熊本県、 ○ 道路改良事業の用地買収において、登記簿が表題部のみで氏名だけが記載された7人共有名義の土地がある。
や、全体の道路整備計画を勘案した用地取得までの時間的制約といった事情 大分県、 明治時代ごろから相続されておらず、住所不明のため相続人の特定が困難な地権者があり、用地取得に支障をきたし
ている。
から、現行制度の活用では解決が難しい事案も存在している。 鹿児島市 ○ 相続人多数、所有者が行方不明により用地取得を断念した事例もあった。
○ 市の中心部においては相続財産に価値があり、相続が概ね完了している場合が多いが、都市縁辺部の農地等の
うち、寺社や自治区所有の土地が檀家や住民の共有持分になっていることがあり、何代にもわたって相続が行われて
いない場合がある。これが中山間部や山間部となると自治区等持ちの共有地のみならず、個人所有でも何代にもわた
り相続が未完了の案件があり、事務の大きな障害になっている。国内において同様な事例は多く存在すると考えられ、
今後、予想される人口減少と労働力の流動化が激しくなると更にこのような状況が進み、このことにかかる事務量や事
務費の大幅な増大が懸念されるため、早急な法整備が必要である。
○ 急傾斜地崩落対策事業に係る用地取得の際に、登記簿表題部に氏名のみが記載されている地権者がおり、住民
票、住民票(除票)、戸籍謄本、改製原戸籍等の調査を行ったが不明であった。継続調査の結果、旧土地台帳に居住
していた村までの記載を発見した。後日、居住地(村)、氏名のみから役場の協力のもと調査を行った結果、天保12年
生まれの人物又はその前戸主(共に氏名が同じ)である可能性が高いことは判明した。しかし、ともに死亡又は失踪し
ていることから追跡調査はできなかった。居住地付近の寺院の過去帳や地元の聞き取り調査を実施するが、有力な情
報は得られず。現在、失踪届の提出された県外市町村へ戸籍情報を照会中である。急傾斜事業のため用地補償費は
廉価であり、財産管理人制度を活用した場合、予算超過となることが明らかであり、早期の制度改正を要する。
○ 河川の事業用地のなかに大正時代から相続登記がなされないまま放置されている物件があり、登記名義人の相
続人を調査した結果、除籍簿が保存期間(平成22年6月1日以前は80年間)の経過により廃棄されているため、相続人
調査を完了することができず、対応に苦慮している事例がある。
○ 道路の事業用地のなかに村落共有地があり、役員の共有名義で登記されているものの、大正時代から相続登記
がなされないまま放置されているため相続人調査を行ったが、除籍簿が保存期間(平成22年6月1日以前は80年間)の
経過により廃棄されており、権利者を特定することができない。認可地縁団体の設立および認可地縁団体が所有する
不動産に係る登記の特例を活用することも検討しているが、事務的に負担が大きく、対応に苦慮している。
○ 本県では、河川改修工事の事業予定地において、以下のとおり関係機関等との調整などに膨大な時間を要するな
ど対応に苦慮している事例がある。
・ 土地の登記簿は保存登記がなく、表題部のみの登記であり、表題部の土地所有者は所在地不明のため、死亡確
認ができない。
・ 不在者財産管理人を選任することとなるが、所在不明のため、東京家庭裁判所への申立が必要となる。
・ 不在者財産管理人を選任し、裁判所からの権限外行為のもと、契約締結ができたとしても、保存登記ができない
ため、所有権確認請求訴訟を提起する必要がある。
・ 所有権の確認訴訟は、一級河川であるため、国が提起する必要がある。
所有者を特定することが困難な土地については、全国どの都道府県においても存在していると考えられるが、公共
事業用地の円滑な取得の妨げになっていると認識している。現在、国の「所有者不明土地問題研究会」において、所
有者不明土地の公共的事業の利用円滑化について検討がなされており、平成29年10月下旬に公表が予定されている
提言内容について注視しているところである。
○ 都市計画道路事業用地において、明治時代に所有権保存登記がなされ、以来、相続登記がなされていないため、
法定相続人が約200名に及ぶ土地がある。相続人の中には、海外移住者や生存及び居所不明者が含まれていること
から、用地交渉が難航し、事業着手から20年以上経過した現在も用地取得に至っていない。現行の不動産登記法で
は、共有地を分筆する際には、共有者全員の同意を必要とすることから、任意協議にて当該土地取得することは、ほ
ぼ不可能である。そこで、公共事業における用地買収に際しては、共有者の過半数の同意により分筆登記を可能とす
るよう制度改善が必要であると考える。これにより、内諾者と持分契約・登記が可能となり、後に収用裁決手続きへと
進展した場合にも、内諾者を巻き込むことなく真に手続きが必要な権利者のみを対象とすることができ、また、民法258
条に基づく分割請求訴訟も可能となることから、公共事業の促進に繋がるものと考える。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

地方分権に関する提案募集は、現在、国が持つ権限の移譲や規制の緩和を求めるものであり、 - - - 【全国知事会】 ○ 昨今の情勢変化及び政策的方向性を踏まえると、文化財や博物館等の資源を適切に保護した 現在、文化審議会文化財分科会企画調査会においては、これからの文化財の保存と活用の在り -


第1次回答の前段に過去の答申等を記載いただいた趣旨は、現在どのような考え方に基づき運用 文化財保護行政について、教育委員会が所管するか、長が所管するかは、地方公共団体が判断 上で積極的に活用するためには、首長部局において、それらの事務を観光振興やまちづくりなどと 方について大臣諮問を受け検討を行っているところであり、地方における文化財保護に係る所管
されているかについて状況説明するためであると考える。なお、平成17年12月9日地方制度調査会 できるようにするべきである。 一体的に実施することが効果的であると考える。この観点に加え、地方自治体の組織決定の自由 についてもそうした議論の中で取り扱われているところ。
答申「地方の自主性・自立性の拡大及び地方議会のあり方に関する答申」においては、「地方公共 【全国市長会】 度向上、総合的な施策の推進の観点からも、地方公共団体の選択により、文化財保護の事務を 企画調査会は8月末に審議の中間まとめを取りまとめており、文化財の所管については次のとお
団体の執行機関の組織の形態等については可能な限り地方公共団体が地域の実情に応じて選 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 教育委員会から首長部局に移管することを可能とすべきではないか。 り記載された。
択できるようにすることが重要である。」、「文化財保護なども含め、公立小・中・高等学校における ○ 「文化財保護行政上の要請」(4つの要請)については、地方文化財保護審議会の活用や、条 ○文化審議会文化財分科会企画調査会中間まとめ(H29.8.31)
学校教育以外の事務については、地方公共団体の判断により長が所掌するか、教育委員会が所 例制定又は改廃の議決の際に教育委員会の意見聴取を行うこと、文化財保護に関する有識者へ 「文化財保護の所管は教育委員会となっているが,景観・まちづくり行政や観光行政など他の行政
掌するかの選択を幅広く認める措置を直ちに採ることとすべき。」としており、こうした観点からの検 の意見聴取を行うこと等により担保可能ではないか。 分野も視野に入れた総合的・一体的な取組を可能とするため,地域の選択で首長部局も文化財保
討も必要と考える。 ○ 「地方自治法に基づく事務委任・補助執行等によって柔軟な運用が可能となっている。」との指 護を担当できるような裁量性の向上についても検討が必要である。ただし,平成25年12月13日文
今回の提案は、文化財を観光資源等として活用するにあたり、より効果的・効率的な施策展開が 摘であるが、実態は、「政策の意思決定までに時間がかかる」、「責任の所在が不明」等の問題も 化審議会文化財分科会企画調査会報告「今後の文化財保護行政の在り方について」において挙
可能となるよう、文化財保護行政を地方自治体の選択に従い首長部局でも所管できるようにする 指摘されていることから、首長部局への移管を可能とするという選択肢も用意すべきではないか。 げられている,文化財保護に関する事務の管理・執行において担保すべき観点(専門的・技術的
こと、また、災害によりき損した文化財等の復旧事業等を地方自治体の判断により事業着手できる ○ 年末の閣議決定に向け、一定の結論が得られるよう、文化審議会企画調査会等における検討 判断の確保等)を十分に勘案して検討することが必要である(脚注1)。
ようにすることを求めるものであり、文化財保護を疎かにし、活用を優先するものではない。なお、 を早急に進めていただきたいと考えるが、具体的な検討のスケジュールをお示しいただきたい。 (脚注1)平成25年12月13日文化審議会文化財分科会企画調査会報告「今後の文化財保護行政
文化財保護行政上の4つの要請については、提案団体ヒアリングで述べたとおり、制度的な仕組 ○ また、検討に当たって、提案団体や地方の意見をどのように反映していくのかお示しいただきた の在り方について」において「どのような機関が文化財保護に関する事務を管理し,及び執行する
みを検討するなどにより担保できるものと考える。 い。 こととなるとしても,下記の4つの要請を十分に勘案し,これらをどのように担保するかという観点
また、地方自治法に基づく事務委任・補助執行等により柔軟な運用が可能との回答であるが、事 ○ 移管を可能とする場合には、法改正が必要と思われるが、文化財保護法及び地方教育行政の から制度設計を行うべき」とされ,4つの要請として,「専門的・技術的判断の確保」「政治的中立性
務委任又は補助執行は、首長自身に職務権限を移すものではないため、事務権限者と管理・執行 組織及び運営に関する法律の改正を文化庁及び文部科学省初等中等教育局で検討されるという ,継続性・安定性の確保」「開発行為との均衡」「学校教育や社会教育との連携」を挙げており,こ
権限者(教育長)が異なることで国に対する申請手続などで不一致が生じ、責任の所在が不明確と ことか。 れらの要請に対応できるような仕組みを検討することが必要である。」
なることや書類の決裁等により、政策の意思決定までに時間がかかるといった課題があり、不十 現在は、中間まとめのパブリックコメントと行うとともに、企画調査会においては関係団体へのヒ
分である。 アリングも実施中。提案団体や地方公共団体の意見については9月14日開催の企画調査会にお
今後、当該提案に係る方針決定を文化審議会文化財分科会企画調査会に委ねるのであれば、 いてヒアリングを実施したところ。
当該審議会において、可及的速やかに結論が得られるよう検討を行うとともに、検討に当たっては 今後は、パブリックコメントやヒアリング等の意見も踏まえ、4つの要請への担保の在り方等につ
、提案団体や地方の意見を反映する機会を設けていただき、今回の提案内容の実現に向けた前 いて検討を進め、年内を目途に結論を出す予定。
向きな議論が行われるようお願いしたい。 なお、移管を可能とするには法改正が必要であり、主に文化財保護法及び地方教育行政の組織
及び運営に関する法律がこれに関係する法律であるが、いずれにしても、今後の文化審議会にお
ける検討結果を踏まえて必要な対応を進めることとなる。

文化財行政について、地方分権の観点から、自治体がふさわしいと考える組織編成を「選択」で - - - 【全国知事会】 ○ 昨今の情勢変化及び政策的方向性を踏まえると、文化財や博物館等の資源を適切に保護した 現在、文化審議会文化財分科会企画調査会においては、これからの文化財の保存と活用の在り -


きるよう、制度改正を求めるもの。 文化財保護行政について、教育委員会が所管するか、長が所管するかは、地方公共団体が判断 上で積極的に活用するためには、首長部局において、それらの事務を観光振興やまちづくりなどと 方について大臣諮問を受け検討を行っているところであり、地方における文化財保護に係る所管
当然、従来からの「保存と継承」や「専門性・客観性の重視」は前提としながらも、さらに「活用」の できるようにするべきである。 一体的に実施することが効果的であると考える。この観点に加え、地方自治体の組織決定の自由 についてもそうした議論の中で取り扱われているところ。
視点を加えることで、自治体の地域づくりや観光振興における「文化財の新たな価値」が一体的・ 【全国市長会】 度向上、総合的な施策の推進の観点からも、地方公共団体の選択により、文化財保護の事務を 文化審議会文化財分科会企画調査会は8月末に審議の中間まとめを取りまとめており、文化財
調和的に生み出されるものと考えている。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 教育委員会から首長部局に移管することを可能とすべきではないか。 の所管については次のとおり記載された。
政治的中立性の確保など、文化審議会文化財分科会が示した4つの要請については、制度的な ○ 「文化財保護行政上の要請」(4つの要請)については、地方文化財保護審議会の活用や、条 ○文化審議会文化財分科会企画調査会中間まとめ(H29.8.31)
措置を講じることにより担保可能であるので、自治体の選択の余地が広がるよう、前向きな対応を 例制定又は改廃の議決の際に教育委員会の意見聴取を行うこと、文化財保護に関する有識者へ 「文化財保護の所管は教育委員会となっているが,景観・まちづくり行政や観光行政など他の行政
お願いしたい。 の意見聴取を行うこと等により担保可能ではないか。 分野も視野に入れた総合的・一体的な取組を可能とするため,地域の選択で首長部局も文化財保
○ 「地方自治法に基づく事務委任・補助執行等によって柔軟な運用が可能となっている。」との指 護を担当できるような裁量性の向上についても検討が必要である。ただし,平成25年12月13日文
摘であるが、実態は、「政策の意思決定までに時間がかかる」、「責任の所在が不明」等の問題も 化審議会文化財分科会企画調査会報告「今後の文化財保護行政の在り方について」において挙
指摘されていることから、首長部局への移管を可能とするという選択肢も用意すべきではないか。 げられている,文化財保護に関する事務の管理・執行において担保すべき観点(専門的・技術的
○ 年末の閣議決定に向け、一定の結論が得られるよう、文化審議会企画調査会等における検討 判断の確保等)を十分に勘案して検討することが必要である(脚注1)。
を早急に進めていただきたいと考えるが、具体的な検討のスケジュールをお示しいただきたい。 (脚注1)平成25年12月13日文化審議会文化財分科会企画調査会報告「今後の文化財保護行政
○ また、検討に当たって、提案団体や地方の意見をどのように反映していくのかお示しいただきた の在り方について」において「どのような機関が文化財保護に関する事務を管理し,及び執行する
い。 こととなるとしても,下記の4つの要請を十分に勘案し,これらをどのように担保するかという観点
○ 移管を可能とする場合には、法改正が必要と思われるが、文化財保護法及び地方教育行政の から制度設計を行うべき」とされ,4つの要請として,「専門的・技術的判断の確保」「政治的中立性
組織及び運営に関する法律の改正を文化庁及び文部科学省初等中等教育局で検討されるという ,継続性・安定性の確保」「開発行為との均衡」「学校教育や社会教育との連携」を挙げており,こ
ことか。 れらの要請に対応できるような仕組みを検討することが必要である。」
現在は、中間まとめのパブリックコメントと行うとともに、企画調査会においては関係団体へのヒ
アリングも実施中。提案団体や地方公共団体の意見については9月14日開催の企画調査会にお
いてヒアリングを実施したところ。
今後は、パブリックコメントやヒアリング等の意見も踏まえ、4つの要請への担保の在り方等につ
いて検討を進め、年内を目途に結論を出す予定。
なお、移管を可能とするには法改正が必要であり、主に文化財保護法及び地方教育行政の組織
及び運営に関する法律がこれに関係する法律であるが、いずれにしても、今後の文化審議会にお
ける検討結果を踏まえて必要な対応を進めることとなる。

情報連携で同一保険世帯の保険情報を取得することが可能となれば、住民サービスにつながり、 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、厚生労働省から、医療保険関係情報の情報連携については、既に 障害年金等による収入情報に係る情報連携については、現状、これらの年金制度における運用 6【内閣官房】


申請者の負担の軽減を図ることができるため、前向きな検討をしていただきたい。 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や 他の行政分野において使われている状況であること、また、障害年金関係情報については、現在 上の観点から、一部全くシステム化していない制度もあり、ご提案の対象となり得る特定医療受給 (1)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
収入情報については、非課税世帯のみが収入の証明を提出する必要があるため、申請者にとり 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 情報連携の対象となっていない障害年金について、その実施の可否を含めて、システム改修を含 者数に対して、システム改修・構築費用が膨大であること等の課題がある。 律(平25法27)
経済的な負担となるばかりか、証明の取得・提示のための労力も大きなものとなっている。情報連 現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 めた技術面や予算面、効率性の観点を含め検討を進める、との趣旨の発言があったところである これを踏まえ、システム以外の対応も含め、申請者間で不合理な扱いとならず、申請に係る負担 (ⅰ)児童福祉法(昭22法164)による小児慢性特定疾病医療費の支給に関する
携により、全ての収入情報が一括で確認できることで、初めて、申請者及び行政の両者の負担軽 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 。また、構成員から、年金の種類によって情報連携の取扱いが変わることになれば、患者の方が を軽減できるような方策を実施する方向で、関係部局で協力しながら検討を行う。 事務(別表2の9)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情報
減となることから、実現に向け検討していただきたい。 【全国市長会】 不合理な扱いを被ることとなってしまう、という懸念がある、との趣旨の発言があったところである。 また、支給認定基準世帯全員の保険加入情報に係る情報連携については、情報連携を実施す に、医療保険給付関係情報を追加することとし、その旨を地方公共団体に周知
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ 医療保険関係情報については、厚生労働省において、情報連携を可能とする方向で検討を行 る方向で検討を進める。 する。
い、第2次ヒアリングまでに当該検討結果をお示しいただきたい。 また、当該事務において個人の収入の状況を把握するに当たり必要な情報の
○ また、並行して、内閣府(番号制度担当室)は厚生労働省の協力の下、マイナンバー法の主務 うち、児童福祉法施行規則(昭23厚生省令11)7条の5に規定する給付であって、
省令の改正に関して調整を進めていただきたい。 情報連携の対象となっていない給付(船員保険法(昭14法73)による障害年金及
○ 障害年金支給関係情報については、厚生労働省及び内閣人事局において、年金の種類にか び障害手当金、労働者災害補償保険法(昭22法50)による障害補償給付及び障
かわらず情報連携を可能とする方向で検討を行い、第2次ヒアリングまでに当該検討結果をお示し 害給付並びに国家公務員災害補償法(昭26法191)に基づく障害補償)に係る情
いただきたい。 報について、地方公共団体における円滑な事務処理に配慮しつつ、申請手続に
また、並行して、内閣府(番号制度担当室)において厚生労働省の協力の下、マイナンバー法の おける申請者の負担を軽減する方策について検討し、平成30年中に結論を得る
主務省令の改正に関して調整を進めていただきたい。 。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
仮に、全ての年金について情報連携を可能とすることができない、という場合には、前述の構成員 (関係府省:内閣府、総務省及び厚生労働省)
の述べた懸念を解消する方策を検討し、第2次ヒアリングまでにお示しいただきたい。 (ⅱ)難病の患者に対する医療等に関する法律(平26法50)による特定医療費の
支給に関する事務(別表2の119)については、当該事務を処理するために必要
な特定個人情報に、医療保険給付関係情報を追加することとし、その旨を地方
公共団体に周知する。
また、当該事務において個人の収入の状況を把握するに当たり必要な情報の
うち、難病の患者に対する医療等に関する法律施行規(平26厚生労働省令121)
8条に規定する給付であって、情報連携の対象となっていない給付(船員保険法
(昭14法73)による障害年金及び障害手当金、労働者災害補償保険法(昭22法
50)による障害補償給付及び障害給付並びに国家公務員災害補償法(昭26法
191)に基づく障害補償)に係る情報について、地方公共団体における円滑な事
務処理に配慮しつつ、申請手続における申請者の負担を軽減する方策について
検討し、平成30年中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
(関係府省:内閣府、総務省及び厚生労働省)

所有者を特定することが困難な土地については、支障事例にあるように各自治体は用地取得に - - - 【全国市長会】 ○ 地方側の意見も踏まえながら、1次回答のとおり新たな仕組みの構築に向けて、引き続き検討 所有者を特定することが困難な土地の有効活用に関しては、経済財政運営と改革の基本方針 6【内閣官房】


伴う様々な問題を抱えている。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 いただきたい。 2017(平成29年6月9日閣議決定)等も踏まつつ、引き続き、関係省庁が一体となって検討を進め (2)所有者を特定することが困難な土地の利用の円滑化
関連する審議会等においては速やかに議論を行い、関係省庁が一体となって手続事務等が簡 てまいりたい。 所有者を特定することが困難な土地については、その利用の円滑化を図るため
素化されるよう、検討をしていただきたい。 前回回答以降、国土交通省の国土審議会においては、9月12日に土地政策分科会の第1回特 、公共事業のために収用する場合の手続を合理化するとともに、一定の公共性
別部会を開催したところ。同部会は12月上旬頃までに3回程度開催し、年内に中間取りまとめを行 を持つ公共的事業のために一定期間の利用を可能とする新たな仕組みを構築
う予定。 する。
(参考URL:http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s103_tokubetu01.html) (関係府省:総務省、法務省、農林水産省及び国土交通省)
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

27 B 地方に対する 医療・福祉 保育所等における保 児童福祉施設の設備及び運営 保育所における保育士の児童の年齢別配置基準については、児童福祉施設の 保育士配置については、児童の年齢が上がるにつれ、弾力化がなされ、年度 ○児童福祉施設の設 内閣府、厚生労働省 長洲町 福島県、逗 ○本市において、年度途中の保育所入所が非常に厳しい状況となっているため、保護者は本来1歳まで取得できる育 保育所等における保育士の配置基準については、利用者の処遇・安全・生活環境に直結し、か
規制緩和 育士の配置基準の緩 に関する基準(昭和23年12月29 設備及び運営に関する基準に定められており、また、児童の年齢基準日は、国 途中の待機児童の解消や4月入所の集中緩和による保護者にとってゆとりの 備及び運営に関する 子市、知多 児休業を3月末で終了させ4月に児童を入所させ復職をしている事例や、4月の入所内定を辞退し次年度の4月に再 つ、保育の質等に深刻な影響が生じうる事項であることから、児童の人数及び年齢に応じて最低
市、浅口市、 度申込む事例がみられる。配置基準の緩和により、年度途中で入所の可能性が広がり、保護者がゆとりある育児休
和 日厚生省令第63号)により、従う の通知(特定教育・保育等に要する費用の額の算定に関する基準等の改正に ある育児休業期間の確保により、一億総活躍社会の実現に繋がる。 基準 新宮町、大 業期間の確保ができる。 限の基準を定めるとともに、安定的な制度運営のため、児童の年齢基準日を年度初日の前日とし
べき基準として、保育所等にお 伴う実施上の留意事項について(平成28年8月23日府子本第571号・28文科初 ○特定教育・保育等に 村市 ○育休復帰や就労家庭の増加等により、低年齢児の途中入所の希望が増加している。児童受入れのためには、年齢 ている。
ける児童の人数及び年齢に応じ 第727号・雇児発0823第1号))で定められる年度の初日の前日と同様になって 要する費用の額の算 別職員配置基準により保育士を確保する必要があるが、保育士不足により職員確保は困難であり、途中入所は厳し 当該基準日を実年齢に応じる形とする場合、日々必要な保育士数が変動することになり、雇用管
て定められる保育士配置基準に いるため、例えば、年度途中から児童の年齢が0歳から1歳になったとしても、0 定に関する基準等の い状況となっている。 理や公定価格算定のための自治体への申告件数・量が劇的に増加するなど、事務の煩雑化を招
ついて、年度初日の前日となっ 歳児の年齢別配置基準に基づき保育士を配置しなければならず、保育士確保 改正に伴う実施上の ○0歳児の保育ニーズについては子が満1歳を迎え育児休業から復帰する時期に合わせ、年度途中より段階的に増 く。
加するため、満年齢に応じた職員配置をすることが可能であれば、待機児童の解消につながる。
ている児童の年齢基準日を実年 が困難な現状及び出産後の早期就労などによる就労家庭の増加の中、実年齢 留意事項について(平 留意事項通知に基づき、最低基準上必要とされる保育士の必要数については、入所児童に変動が無くても児童年 さらに、その結果として保育士の業務負担が増大し、保育士不足が喫緊の課題となっている中で
齢に応じることも可能となるよう 以上の保育士配置数が必要となり、年度途中の保育所途中入所にあっては、非 成28年8月23日府子 齢の加齢により変動することとなるが、公定価格は年度を通じて同一の単価が適用されることに鑑み、年度当初にお 、保育士確保が一層困難となるおそれがあるほか、業務負担の増加に伴い、提供される保育の質
緩和を求める。 常に厳しい状況となっている。 本第571号・28文科初 ける児童年齢に応じた保育士数を配置するよう民間保育所に指示しているため、その必要が無くなれば施設改修や にも悪影響が生じかねない。
第727号・雇児発0823 保育士の増員なく、定員を増やすことも可能となる。 また、公定価格の頻繁な変動により、事業所経営が不安定化するのと同時に、必要な保育士数
第1号) ○本市でも保育士確保は困難な現状である。満年齢での配置基準採用は、保育の質及び安全性の担保という観点か も変動するため、保育士が年度途中で退職を迫られる恐れがある。
ら検討が必要だが、弾力的な運用ができるのが望ましい。
○待機児童解消のため、近年施設整備を進め利用定員増加につなげたが、H29.4.1現在で低年齢では待機児童が発 以上より、保育士の勤務環境及び保育の質の確保の観点から、本提案に対応することは困難で
生し、5歳児では待機児童が発生しない状況となった。今後、適切な候補地等も見つからないことから施設整備を行う ある。
予定が立たない状況にある。配置基準を緩和することで児童の満年齢に応じた適切な保育の提供を実施できるととも なお、政府としては、各市町村が地域の保育ニーズを捉えた上で必要な保育の受け皿を整備す
に、保護者の育児休暇の取得期間の確保、待機児童の解消に繋がるものである。 ることが基本と考えており、「待機児童解消加速化プラン」に基づき、小規模保育事業や家庭的保
○本市も同様の支障事例があり、待機児童の解消の観点から緩和の必要性がある。 育事業などの多様な保育を含め、積極的な保育の受け皿確保を進めていただきたい。

36 A 権限移譲 医療・福祉 幼保連携型以外の認 幼保連携型認定こども園の認可 本市は平成26年度の提案募集で、認定こども園の全類型は、市町村による施 窓口が一本化されることで、事業者の手続等に係る負担が減少するほか、認 就学前の子どもに関 内閣府、文部科学省、 松山市 青森市、盛 ○幼保連携型以外の認定こども園の認可権限を中核市に移行することにより、地域の実情を反映した認可事務を行う 中核市への権限移譲については、今後、引き続き中核市市長会における検討を注視していく。
定こども園の認定事 は中核市の権限となっているが 設型給付の対象であるため、確認に関する事務は市町村が行っており、認定と 定こども園の供給体制確保をはじめとした各自治体策定の「子ども・子育て支 する教育、保育等の総 厚生労働省 岡市、福島 ことができる。
県、八王子 ○本市も、同様の経過が有り、愛知県より事務処理特例として平成28年度から権限移譲を受けている。
務・権限の中核市へ 、それ以外の認定こども園の認 確認に関する事務は共通する部分もあることから、一体的に行う方が事業者、 援事業計画」に計画的に取り組むことができる。 合的な提供の推進に 市、富山市、 ○本市では子ども・子育て家庭が、多様な保育ニーズに応じて教育・保育施設を選択し、適切な集団規模の中で等しく
の移譲 定等事務について、中核市の所 自治体の双方にとってメリットがあるという提案を行った。 事務処理特例制度は、あくまで「特例」であり、本来の権限は都道府県にある 関する法律 長野市、豊 教育・保育を受けることができるよう、「奈良市幼保再編基本計画・実施計画」に基づき、すべての市立幼稚園と市立
管とされたい。 なお、当時の事務処理特例制度を活用することとの回答を受け、愛媛県と協議 が、法定移譲されることにより、真の地方分権に繋がるほか、全国的な基準と 第3条等、第7条、第8 田市、豊橋 保育園をあらゆる手法(施設の統廃合や民間移管等)を用いて再編し、「幼保連携型認定こども園」に移行することを
を重ね、平成28年度から権限移譲を受けたところである。 することで、中核市間で差が無く、一律に業務に取り組むことができる。 条、第29条、第30条 市、姫路市、 計画的に進めている。
これにより、窓口が一本化されたことから、事業者の負担が減少したほか、本市 奈良市、倉 こうしたなか、私立幼稚園に対して、現在認定こども園への移行について積極的な支援を実施しているところである。
敷市、久留 しかしながら、現在取組を行っている案件においても私立幼稚園へ認定こども園化を促す行政の立場として、幼保連
にとっても、地域の実情に応じた効率的、効果的な供給体制の確保等につなが 米市、沖縄 携型以外の認定こども園に係る認定権限を有していない現行においては、私立幼稚園への移行に関しての説明がス
った。 県 ムーズにいかないことに加え、幼保連携型以外の認定こども園移行を希望する私立幼稚園は県と市の双方に事務手
一方で、事務処理特例による移譲は、市町村が移譲を求める場合、県の合意を 続きを踏まなくてはならず、煩雑であり、こども園化に支障をきたす恐れがあり、対応に苦慮している。
得る必要があり、その協議時には県側が優位に立ちやすいことから、県の考え ○当市においても貴市と同様に幼保連携型認定こども園以外の認可状況等の把握に苦慮している。
方によっては、市の考え方が事務に反映されるとは限らないため、法令によって ○認可外保育施設の運営事業者が保育所型認定こども園への意向を希望した場合、中核市に対する認可の事前協
議及び認可申請書類の作成、県に対する認定の事前協議及び認定申請書類の作成が同時期に必要となり、事業者
明らかに中核市の固有の事務と位置付けられることで、より適切に反映できるよ にとっての事務的な負担が大きい。
うになることから、権限移譲を求める。 市と県の事業計画における提供体制の確保に対する考え方が違う場合、認可外保育施設の運営事業者が保育所型
認定こども園への意向を希望した際に、中核市における保育所認可は得られるが、県による認定こども園の認定が得
られないというケースが生じ、現に認可外保育施設を利用する1号認定該当の児童が当該施設を利用できなくなる可
能性がある。
特定認可外保育施設型認定こども園の申請があった場合、市において認定の可否を判断することはできないが、事
業計画上、提供体制に不足が生じている場合、申請を拒否することもできない。
○現在、認可外施設から地方裁量型認定こども園への移行を検討している施設があり、認定前に市の実情に合わせ
て指導を行い、ある程度改善した上で認定申請をしてほしいと考えている。しかし、認定が県、確認が市となっているこ
とから、市からの指導が認定には関係なくなっている。県にも市の考え方は伝えているが、条例に照らし合わせれば事
前協議で明確に不可との判断もできない。認定はするが、確認はしないということも制度上はありえるが、実際は難し
いため、考え方を統一するためにも、窓口を一元化してほしい。
○施設の認可権者と認定こども園の認定権者が異なるため、事業者が双方の窓口と協議を行ったり、ほぼ同様の書
類の提出を求められるなど、県、中核市ともに負担が大きくなっている。認定こども園(類型未定)への移行を目指す事
業者にとって、一義的な相談窓口が不明確であり、責任を持った対応が難しくなっている。認定こども園の認定権者と
特定教育・保育施設の確認権者が異なり、各々指導監査権限を有しているため、事業者にとって負担感があり、行政
庁でも監査の着眼点や指摘事項の擦り合せ等の事務が必要となっている。
○本市では、具体的な支障事例はないが、提案のとおり、中核市においては認定こども園の類型によって「認可・認定
」権限が分散していることから、制度改正が必要と考える。
○幼保連携型とほぼ同様の認定基準となっている。また、幼保連携型以外の認定は既存の保育所(幼稚園)からの移
行が多いため、既存園の実情を把握している中核市において、認定する方が合理性があると思われる。

38 B 地方に対する 医療・福祉 待機児童発生時にお 第一次地方分権一括法等によ 子ども子育て新制度の施行により、保育所への入所基準が緩和され保育所へ 一時的な需要の高まりに対する備えのために過剰な設備投資ができないよ ○児童福祉法第45条 内閣府、厚生労働省 須坂市 ひたちなか ○近年増加傾向にある0,1歳児の入園希望者の受入対応にあたり、建築年次の古い園舎においては、保育室数の 国が定める人員配置や面積についての最低基準は、生涯にわたる人間形成にとって極めて重要
規制緩和 ける保育室等の居室 り、標準とされている保育所に係 の入所が容易になったことや共働き世帯の増加により、3歳未満児の受入れが うな自治体において、子どもの受入れを諦めることなく、待機児童対策に積極 第2項 市、宇美町、 不足に起因する乳幼児室の面積不足が支障となっている。 な時期である就学前の児童に対する保育について、身体的、精神的、社会的な発達のために必要
新宮町 ○本市でも待機児童が年度途中から発生しており、またこれ以上の施設の増改築は困難な状況である。保育の質及
面積基準の緩和 る居室の床面積基準の要件を、 増加している。 的に取り組むことができることにより、国の待機児童解消加速化プラン及び一 ○児童福祉施設の設 び安全性の担保という観点から検討が必要だが、弾力的な運用ができるのが望ましい。 な生活水準を確保するための基準として定められている。
都市部だけではなく、待機児童 当市では将来を見越して全公立保育園の施設整備を完了したが、新築保育園 億総活躍の実現に資する。 備及び運営に関する ○待機児童解消のため、近年施設整備を進め利用定員増加につなげたが、H29.4.1現在で低年齢では待機児童が発 特に保育室やほふく室の面積基準については、ほふくのためには一定程度のスペースが必要で
が発生している、または、発生の においても床面積や保育士の不足により入所児童の増加に追いつかない状況 基準第32条 生し、5歳児では待機児童が発生しない状況となった。今後、適切な候補地等も見つからないことから施設整備を行う あるなどの理由から定められており、児童が心身ともに健やかに成長するために必要不可欠な基
恐れのある地方都市においても となっており、また、他の市町村の保育所の活用も検討しているが、周辺市町村 ○地域の自主性及び 予定が立たない状況にある。面積基準を緩和することでより多くの児童に保育の提供を実施できるとともに、保護者の 準であるため、「従うべき基準」として全国一律を原則としている。
一時的に適用できるよう省令の においても保育需要の増加は著しく、他市町村の児童を受け入れる余裕はなく 自立性を高めるため 家庭と仕事の両立、待機児童の解消に繋がるものである。 その上で、①待機児童の数が深刻な状態であって、②土地の価格が非常に高く保育所用地の確
○保育士の確保は出来ているが面積基準によって希望の保育園に入園できなかった児童がいる。
改正を求める。 、活用は困難となっている。 の改革の推進を図る 保が困難である自治体に限り、待機児童解消までの一時的な措置として、面積要件を「従うべき基
仮に施設整備を進めたとしても、市の子ども子育て支援事業計画によると、少 ための関係法律の整 準」ではなく「標準」とし、合理的な理由がある範囲内において、厚生労働省の基準と異なる内容の
子化の進行により数年後には入所児童数は減少する見込みのため、新規施設 備に関する法律(平成 条例を定めることを認めているところである。
整備を進めることは困難かつ不合理であり、待機児童が今後発生する見込みで 23年法律第37号) 従って、土地の価格が高いことが障害となって待機児童の解消が進まない場合の一時的な特例
ある。 この待機児童の見込みに対して、保育士はなんとか確保できる見込み ○地域の自主性及び 措置であるという制度趣旨に鑑みれば、単に待機児童が発生する潜在的可能性があることや、地
はあるものの、市内の施設における居室面積については僅かに不十分となるた 自立性を高めるため 価の安い地方部分で待機児童が発生しているということをもって本特例の対象とするのは不適切
めに、一時的に待機児童が発生せざるを得ない状況になっている。 の改革の推進を図る である。
なお、第一次地方分権一括法及び関係政省令等により、要件を満たす都市部 ための関係法律の整 なお、政府としては,各市町村が地域の保育ニーズを捉えた上で必要な保育の受け皿を整備する
では床面積基準が緩和されたが、当市では要件となる地価も3大都市圏に及ば 備に関する法律の一 ことが基本と考えており、「待機児童解消加速化プラン」に基づき、小規模保育事業や家庭的保育
ず、少子化により待機児童の発生数も限られているため、深刻な支障が生じて 部の施行に伴う厚生 事業などの多様な保育を含め、積極的な保育の受け皿確保を進めていただきたい。
いるにもかかわらず、活用することは困難である。 労働省関係政令等の
整備及び経過措置に
関する政令(平成23年
9月14日政令第289号

○地域の自主性及び
自立性を高めるため
の改革の推進を図る
ための関係法律の整
備に関する法律附則
第四条の基準を定め
る省令
○地域の自主性及び
自立性を高めるため
の改革の推進を図る
ための関係法律の整
備に関する法律附則
第四条の厚生労働大
臣が指定する地域(平
成23年9月2日厚生労
働省告示第314号)
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

○ご指摘のとおり、保育士等の配置基準が実年齢になることにより、公定価格の算定等について - - - 【全国知事会】 ○ 特例を適用できる地域条件を設けた上で、保育の質の代替策を講じた場合に限って認めるこ ○ 保育所の設備運営基準のうち、人員配置基準については、保育の質を支える上で特に重要な 6【内閣府】


も、事務量の増加が想定されるが、保育施設管理者と相談した上で、提案しているため、保育事業 「従うべき基準」については、条例の内容を直接的に拘束するものであり、国が設定するのは、真 ととすれば、保育の質を担保できるのではないか。 ものであり、「従うべき基準」として全国一律の最低基準を維持している。配置基準を実年齢に応じ(18)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法
者から同意が得られた場合であって、追加受け入れ児童数が少数かつ短期間に限る場合だけで に必要な場合に限定されるべきものとの地方分権改革推進委員会第3次勧告を踏まえ、廃止し、 ・特例を適用できる地域条件(例) ることについて、ご提案のように特定の保育事業者の同意が得られた場合に限定すると、市区町 律(平18法77)
も、配置の特例を公定価格へ影響させないことを含め緩和を可能としていただきたい。なお、当町 又は参酌すべき基準へ移行すべきである。 ①現に待機児童が発生している、又は年度途中の入所を受け入れない場合、待機児童が発生 村により配置基準の取り扱いが異なることとなり、全国一律の最低基準を維持することが困難とな (ⅰ)幼保連携型認定こども園における保育教諭の配置基準(幼保連携型認定こ
において請求事務等が煩雑になることについては、待機児童を発生させることなく、町民に安定し 「従うべき基準」の見直しは、サービス水準の切下げや国の政策目的を阻害する地方自治体の施 するおそれがある るため、保育の質の確保の観点から対応は困難である。 ども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準(平26内閣府・文部科
た保育サービスを提供するために、やむを得ないと考えている。 策の許容ではなく、国が全国一律に決定している基準等を地方自治体自らが決定し、その地域の ②厚労省の支援メニュー等による人材確保策を講じても、保育士の確保ができない 学省・厚生労働省令1)5条3項)等に係る子どもの年齢の基準日を年度途中に
○保育士等の勤務環境については、本提案は待機児童発生時のみ配置基準の緩和を求めるも 実情に合った最適・最善なサービス・施策が講じられることを達成させるためのものである。 ・保育の質の代替策(例) ○ 1次回答でも記載させていただいたが、配置基準を実年齢にとすることにより、 変更し、保育教諭等の配置基準が変わる場合の影響等については、園児の発
のであり、日々必要な保育士数は減少することはないので、退職を迫ることはないと考えられる。 【全国市長会】 ①園長、副園長、主任保育士等の施設内職員が支援できる体制の確保 ・実年齢に応じた頻繁なクラス変更などにより、本来同じ保育士、同じ仲間との安定的な関係のも 達や環境への順応といった観点も踏まえながら、平成30年度中に地方公共団体
また、同様に事業者経営の不安定化についても、現状の保育士数で待機児童を追加で受け入れ 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 ②巡回支援指導員から適切な指導を受けられる体制の確保 と、はぐくむべき信頼関係の構築が難しくなるおそれがあること ・認定こども園等に調査を行い、その結果に基づき必要な対応を検討し、結論を
ることから、事業者の収入の大幅な減少は考えられない。 【全国町村会】 ③既存の保育補助者を保育士の配置基準よりも手厚く配置 ・頻繁な配置基準の変更は、保育事業者や自治体の事務負担を増加させるおそれがあり、 得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
○ご指摘の小規模保育の実施等については、受入れ年齢が3歳未満児であることや連携施設の 提案団体の意見を十分に尊重されたい。 ○ 特例の適用期間については短期間とし、追加で入所できる児童を少数とする(例:年度当初満 提供される保育の質にも悪影響が生じかねない。 また、配置基準等を満たさなくなった事業所に対する監査指導の流れについて、
確保が困難であること、地域性として、転園することなく一貫した保育の提供を通しての児童の成 2歳児クラス(保育士3名:児童18名)に追加受け入れできるのは、年度後半の最長3か月に3人ま 改めて平成29年度中に周知するとともに、保育士・保育所支援センターへの支援
長を望む町民も多いことなど、ニーズも見込めないことから、事業を引き受けていただける実施主 で等)のであれば、必ずしも公定価格等の算定に影響させなくても良いのではないか。 ○ いずれにしても、政府としては各市町村が地域の保育ニーズを捉えた上で必要な保育の受け 等を通じて、地方公共団体の保育教諭等確保の取組を支援する。
体もいないため、現行の保育所を活用したいと考えている。 ※例えば、保育所等が利用定員の120%を超過して、児童を入所させた期間が2年度間超過した 皿を整備することが基本と考えており、「待機児童解消加速化プラン」に基づき、小規模保育事業 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
場合、公定価格の乗除調整されていたが、平成28年度末の「待機児童解消に向けて緊急的に対 や家庭的保育事業などの多様な保育を含め、積極的な保育の受け皿確保を進めていただきたい
応する施策」により、現下の待機児童問題を鑑み、超過期間が5年度以内であれば、乗除調整さ 。
れないこととなった。
○ 保育士等が年度途中で退職を迫られる恐れがあるとの指摘については、提案団体によれば、
待機児童発生時のみ配置基準の緩和を求めるものであり、このようなことから、日々必要な保育
士数は減少することはないので、退職を迫ることはないと指摘されている。
また、同様に事業者経営の不安定化するとの指摘についても、現状の保育士等の人数で待機児
童を追加で受け入れることから、事業者の収入の大幅な減少は考えられず、少なくとも市町村と事
業者との合意を前提とすれば良いのではないか。
○ 提案団体のように、小規模保育事業や家庭的保育事業などの保育地域型保育の実施主体を
探しても見つからない実態や、地域区分が周辺市町村より低く、保育施設、社会福祉協議会、ハロ
ーワーク等と連携し、保育士確保に努めても、十分な確保ができない実態から、このような特例に
頼らざるを得ない切実な状況を理解すべきであり、直ちに再検討を求める。

他団体からの事例にもあるように、移譲により多くのメリットが得られるとともに、全国的な課題で - - - 【全国知事会】 ○文部科学省より、「幼稚園団体からの懸念の声があり、当該権限の中核市への移譲について相 ・引き続き中核市長会における検討を注視していく。 5【内閣府】


ある保育の受け皿の確保等にもつながることから、各府省においても実現に向けて積極的に取り 中核市については、手挙げ方式も含め移譲を検討すべきである。 談・説得を行っていく。」との1次ヒアリングの回答だったが、現在の調整状況についてお示しいた ・幼稚園(団体)側には、幼児教育の質の確保の観点から、中核市の事務体制・処理能力への不 (1)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律
組んでいただきたい。 また、指定都市及び中核市以外の市町村については、市町村の希望等を踏まえ、事務処理特例 だきたい。 安等があるとのこと。 (平18法77)
によって移譲することとし、全国的に移譲の実績が上がった段階で法律上の都道府県と市町村の 以下に掲げる事務・権限については、中核市に移譲する。
役割分担を見直すこととすべき。 ・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定及び認定申請の受理(3条
【全国市長会】 1項、3項及び8項並びに4条1項)
中核市への移譲については、手挙げ方式も含めた積極的な検討を求める。 ・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の審査(3条5項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を認定する場合の協議(3条7項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定をしない旨及び理由の通
知(3条9項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を認定した場合の申請書の写し
の送付(3条10項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を設置した場合の公示(3条11項

・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を設置した場合の公示をした際の
資料の提出(3条12項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の取消し及びその公表(7
条)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定に係る関係機関への協議
及び教育委員会との連携確保(8条)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の変更の届出等(29条)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の報告の徴収等(30条)
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)

(2)子ども・子育て支援法(平24法65)
(ⅰ)以下に掲げる事務・権限については、中核市に移譲する。
・教育・保育施設の区分に応じ、それぞれ定められた基準の遵守義務(34条1項
1号)
・教育・保育施設の確認の取消し等(40条1項2号)
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)

○最低基準の重要性については十分承知はしているが、待機児童数は少なければ良いとい - - - 【全国知事会】 ○ 本提案は、新たな特例の創設を求めているのではない。現行認められている特例の地 ○ 児童福祉法第24条において、保育の必要性があると市町村が認める場合には保育を提 6【内閣府】


うものではなく、たとえ1人の待機児童であっても保育所に入所できるかできないかは保 保育室の居室面積は原則「従うべき基準」とされ、例外的に「標準」が認められているが 域要件を、待機児童対策が深刻で、希望する市町村でも活用できるよう、緩和を求める提 供しなければならない旨が規定されている。 (18)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法
護者及び子どもの一生を左右する重要な問題である。この問題を解決するためには、規制 、適用される条件・地域が限定的となっているため、地域の実情に即した対応ができなく 案に過ぎない。 律
緩和も含めてありとあらゆる施策を総動員すべきと考える。 なっている。 現行の大阪市の活用例のように、様々な安全対策を前提とすれば、保育の質の懸念には当 ○ 貴自治体のご提案に対する懸念については1次回答で記載させていただいたとおりで (ⅱ)幼保連携型認定こども園の居室の床面積に関する条例制定の基準につい
○当市においても保育ニーズを的確に捉えたうえで保育の受け皿整備を進めており、苦し 「従うべき基準」については、条例の内容を直接的に拘束するものであり、国が設定する たらないのではないか。 あるが、国が定める人員配置や面積についての最低基準は子どもの発達のために重要な基 ては、13条2項の規定により、「従うべき基準」とされているが、一部の区域に限り
い財政状況の中で最優先の課題として取り組み、全公立保育園の施設整備を行ってきまし のは、真に必要な場合に限定されるべきものとの地方分権改革推進委員会第3次勧告を踏 ○ 認定こども園は、「従うべき基準」から「標準」となる特例が設けられていないが、 準であり、待機児童解消は保育の質を確保しながら進めていくべきものと考えている。 、一時的措置として「標準」とする。
たが、将来的に未就学児童が急速に減少する中では、さらに施設整備を進めることは将来 まえ、廃止し、又は参酌すべき基準へ移行すべきである。 直ちに認めるべきではないか。 (関係府省:厚生労働省)
負担を増加させる一因となることや、施設整備を進めようとしても3、4年は必要であり 「児童が心身ともに健やかに成長するために必要不可欠」のみでは、「従うべき基準」と ○ 特例措置は平成31年度末までとなっており、現場では、特例措置終了後のクラス編成 ○ 特に、待機児童数、地価等の観点から保育の受け皿確保の困難さにおいて貴自治体を
、短期的な需要への対応のために、新設することは困難である。また、地価の安い地方都 する理由としては不十分である。 に支障が生じるため、現場では特例を活用しにくい状況となっている。特例措置の時限を 上回る自治体であっても、国基準を超える面積基準を設定し、様々な創意工夫のもとで保
市とはいえ、待機児童は地方都市でも発生する可能性があり、地方自治体や保護者にとっ 「従うべき基準」の見直しは、サービス水準の切下げや国の政策目的を阻害する地方自治 、「平成31年度末」から待機児童問題が収束するまでの「当分の間」とすべきではないか 育の受け皿を確保している中、子どもの受ける保育の質を切り下げてまで優先すべき対応
て喫緊の課題となっている現状を見れば、全国一律の基準ではなく、当市では、保育施設 体の施策の許容ではなく、国が全国一律に決定している基準等を地方自治体自らが決定し 。 とは考えにくい。
では保育室、ほふく室が廊下と一体的に利用可能であったり、異年齢での交流保育や混合 、その地域の実情に合った最適・最善なサービス・施策が講じられることを達成させるた ○ 待機児童問題は、都市部における待機児童「数」だけの問題ではなく、市町村自らに
保育により個々の居室の面積を補完することが可能であることから、基準を緩和したとし めのものである。 よる施設整備や人材確保など長期的なコストを伴うものであり、地方部でも深刻な問題で ○ 政府としては各市町村が地域の保育ニーズを捉えた上で必要な保育の受け皿を整備す
ても保育の質は低下させずに待機児童を受け入れられるため、地域の実情に応じて、面積 【全国市長会】 ある。地方部や小規模市町村の合理的・安定的な財政運営の観点からも、今回の地域要件 ることが基本と考えており、将来の施設の転用を見据える等自治体の状況に応じた創意工
の算定を柔軟に対応できるよう認めていただきたい 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 の緩和を検討すべきである。 夫をこらしながら、「待機児童解消加速化プラン」に基づき、積極的な保育の受け皿確保
○なお、小規模保育事業や家庭的保育事業を行う事業者も人口減少局面では将来性が無い ○ 地域においては、小規模保育事業や家庭的保育事業等の地域型保育の実施主体を探し を進めていただきたい。
ため、現在のところ参入業者は全くいないため、事業の活用ができない。 ても見つからないのが現状である。このような状況では、面積基準の緩和に頼らざるを得
ないことを理解すべきではないか。
○ 提案団体の保育所では、保育室の隣に幅の広い廊下があり、児童の活動、保育士の監
督の面からも問題なく、保育室と一体的に活用できている。
このようなスペースを常時活用できるのであれば、保育室の面積にカウントできる旨を通
知等で示すことにより、提案団体の支障は解消されるため、このような対応も検討すべき
である。
○ 現在の要件では、3大都市圏の住宅地の公示価格が3大都市圏の平均を超える必要が
あるが、東京圏の公示価格が高すぎるため、ほとんど東京圏の市区しか制度を活用できず
、待機児童問題を抱える他の自治体では活用できなくなっており、効果が極めて限定的と
なっている。大阪府内のように活用希望が明らかである市町村が活用できるよう、要件を
見直すべきである。
また、市町村の規模によらず待機児童数100人以上の基準とすることは、現下の深刻な状
況を踏まえれば、不合理と言わざるを得ず、見直すべきである。
○ 例えば、現行の待機児童要件を「待機児童が発生している地域」、地価要件を約7万
円下げることで、「『待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について』の対応方針
(平成28年4月7日雇児発0407第2号)」の大阪府内の対象となる大半の市町村で活用で
きるようになり、待機児童の解消に大きな効果をもたらす。入所を希望する児童・保護者
の立場にたって、真摯に検討すべきである。
○ 大都市では小規模保育等の事業者はあるとはいえ、待機児童を解消するためには、全
く不足している状況である。また、小規模保育等を実施するにしても保育に適した物件は
少なく、設置するにしても3年程度は要する。待機児童は現在も発生しており、早急な対
応を求める。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

68 B 地方に対する 医療・福祉 幼保連携型認定こど 幼保連携型認定こども園は,「学 【申請業務(市町村)上の支障】 【補助制度の一元化】 児童福祉法第56条の4 内閣府、文部科学省、 広島県、中 青森市、秋 ○単一制度でありながら、施設整備の補助金を、幼稚園、保育所の2つの制度で申請事務をおこなうのは不合理であ 認定こども園の施設整備に係る支援については、文部科学省及び厚生労働省で、事業募集や内
規制緩和 も園整備に係る交付 校及び児童福祉施設としての法 幼保連携型認定こども園の整備に係る補助金を申請する場合,厚生労働省及 事業者や市町村における書類作成事務の負担軽減,事業計画の審査等に係 の3 厚生労働省 国地方知事 田市、山形 り、事務の軽減の観点からも一元化するべき。 示時期を合わせる対応や協議書の様式の統一化、申請スケジュールの事前周知等に取り組み、
県、栃木市、 ○本県においても、厚生労働省と文部科学省のそれぞれに申請を手続きを行うこと等により、県・市町村・事業者とも
金制度の一元化 的位置づけを持つ単一施設」と び文部科学省のそれぞれに申請手続きを行っている。この際,明確に区別でき る事務負担の軽減や,審査期間の短縮 児童福祉法施行規則 会、宮城県 茨城県、川 相当の事務の負担となっており、これを解消するためには制度の一元化が必要である。 事務負担の軽減を行ってきたところであるが、更なる事務手続の負担軽減に向けて引き続き努め
され、指導・監督や財政措置の ない共用部分は,クラス定員等により便宜的に按分している。具体的には,保育 第40条・第41条 、三重県、 越市、船橋 ○【支障事例】 てまいりたい。
一本化が図られたところである。 室やトイレなどの各共用部分ごとに定員による按分計算を行い,その結果を合 保育所等整備交付金 愛媛県、日 市、横浜市、 市で事業を行う際に、県の予算化も同時に行う必要があり、柔軟な事業展開が困難。
算して施設全体の保育所相当部分,幼稚園相当部分を算出し,補助金を計算し 交付要綱 本創生のた 新潟県、新 保育部分と教育部分の基準額をそれぞれ別々に算出し、足し上げた額が全体の基準額となるため、同じ定員規模で
一方,その施設整備に係る補助 ている。 認定こども園施設整備 めの将来世 潟市、石川 あるのに、認定こども園か保育所かで基準額が異なることとなり不公平感がある。施設全体の定員規模で基準額が算
県、長野市、 出できるよう、改善していただきたい。
制度については,2つの制度(厚 同一の法律に基づく,同一の施設であり,本来は不要である手続きが生じてい 交付金交付要綱 代応援知事 大垣市、磐 ○施設整備の補助制度については、二つの交付金の申請(保育所等整備交付金、認定こども園施設整備交付金)が
生労働省所管,文部科学省所管 る。 同盟、広島 田市、豊橋 必要である現状においては、事務負担(行政のみならず、申請する事業者についても)が大きく、効率的ではないと考
)に分かれて実施されている。 【審査等業務(都道府県)上の支障】 市 市、豊田市、 える。提案にあるように国においては一元的に処理できる体制整備を行っていただきたい。
一つの法律に基づく単一の施設 単一施設の整備に係る申請であるにもかかわらず,厚生労働省及び文部科学 知多市、京 ○【申請業務(市町村)上の支障】
を整備する際の補助制度である 省それぞれの交付要綱に基づく協議・調整を行う必要があり,事務の負担となっ 都市、大阪 幼保連携型認定こども園の整備に係る補助金を申請する場合,厚生労働省及び文部科学省のそれぞれに申請手続
府、堺市、箕 きを行っている。この際,明確に区別できない共用部分は,クラス定員等により便宜的に按分している。具体的には,
ことから,これら2つの補助制度 ている。 面市、神戸 保育室やトイレなどの各共用部分ごとに定員による按分計算を行い,その結果を合算して施設全体の保育所相当部
の所管又は申請・審査等の一連 特に,2つの制度にまたがる共用部分の補助金の按分計算については,一方で 市、伊丹市、 分,幼稚園相当部分を算出し,補助金を計算している。
の事務手続きについて,一元的 の修正が他方での補助金申請額等に影響を及ぼすこともあり,審査・申請業務 倉吉市、徳 同一の法律に基づく,同一の施設であり,本来は不要である手続きが生じている。
に処理できる体制を確保するよ における課題となっている。 島県、今治 【審査等業務(都道府県)上の支障】
う,国において所要の整理を行う 【これまでの国の対応】 市、北九州 単一施設の整備に係る申請であるにもかかわらず,厚生労働省及び文部科学省それぞれの交付要綱に基づく協議・
市、久留米 調整を行う必要があり,事務の負担となっている。
こと。 補助金の申請様式について,一部共通化が図られ,事務負担が一定程度軽減 市、佐賀県、 特に,2つの制度にまたがる共用部分の補助金の按分計算については,一方での修正が他方での補助金申請額等に
されたが,依然として,審査等業務を厚生労働省及び文部科学省がそれぞれ重 長崎県、長 影響を及ぼすこともあり,審査・申請業務における課題となっている。
複して行うなど,非効率的な状況にある。また,安心こども基金の残高が減少し 崎市、大村 【これまでの国の対応】
ていく中,今後の一元的な施設整備に対する懸念も高まってきており,細かな事 市、熊本市、 補助金の申請様式について,一部共通化が図られ,事務負担が一定程度軽減されたが,依然として,審査等業務を
務手続きの簡素化では支障は解消できず,改めて抜本的な改善が必要と考え 宮崎県、宮 厚生労働省及び文部科学省がそれぞれ重複して行うなど,非効率的な状況にある。また,安心こども基金の残高が減
崎市、延岡 少していく中,今後の一元的な施設整備に対する懸念も高まってきており,細かな事務手続きの簡素化では支障は解
る。 市、沖縄県 消できず,改めて抜本的な改善が必要と考える。
【参考】 【参考】
■保育所相当部分 ■保育所相当部分
「保育所等整備交付金(厚生労働省所管)」:国から市町村への直接補助 「保育所等整備交付金(厚生労働省所管)」:国から市町村への直接補助
■幼稚園相当部分 ■幼稚園相当部分
「認定こども園施設整備交付金(文部科学省所管)」:国から都道府県経由で市町村への間接補助
「認定こども園施設整備交付金(文部科学省所管)」:国から都道府県経由で ○幼保連携型認定こども園の整備において補助金を申請する際、単一施設の整備にも関わらず、保育所機能と幼稚
市町村への間接補助 園機能を併せ持つことから、厚生労働省及び文部科学省それぞれの担当窓口とそれぞれの交付要綱に基づく協議・
調整・申請書を作成する必要があることから、事務の支障を来たしている。また、申請時期が異なるため、内示の時期
も厚生労働省4月・文部科学省6月とそれぞれ異なっており、内示率も統一されていない。そのため一方の内示率のみ
著しく低い可能性を想定すると、事業を進めていくうえで、町の財政面に大きな影響を及ぼすおそれがある。
また申請の際に、明確に区別できない共用部分は,クラス定員等により便宜的に按分している。具体的には,保育室
やトイレなどの各共用部分ごとに定員による按分計算を行い,その結果を合算して施設全体の保育所相当部分,幼稚
園相当部分を算出し,補助金を計算している。
幼保連携型認定こども園は、一つの法律に基づく単一の施設であることから、厚生労働省・文部科学省それぞれの補
助制度に係る手続きにあたっては、事業者や市町村における書類作成事務の負担軽減、事業計画の審査等に係る事
務負担の軽減や審査期間の短縮を考慮し、これら2つの補助制度の所管または申請・審査等の一連の事務手続きに
ついて、一元的な処理ができる体制を検討していただきたい。
○幼保連携型認定こども園整備に係る交付金制度の一元化について
27年度整備 認定こども園幼稚園
29年度整備 認定こども園幼稚園
認定こども園は、教育と保育の両方を実施する施設だが、整備費補助の申請手続きが1号認定こども分(幼稚園部分
)は「認定こども園施設整備交付金」を所管する文部科学省、2、3号認定こども分(保育所部分)は「保育所等整備交
付金」を所管する厚生労働省にすることとなっており、書類作成の手間が重複した。
また、各号の子どもが共有する部分の按分等にも大変な手間がかかり、按分方法の調整等があると両方の交付申請
額に影響を及ぼし、国との連絡にかなりの時間を費やした。今年度も30年4月を目指して幼保連携型認定こども園の
整備があるが、現在、文部科学省に協議した補助の内示が保留となっており、事業者の資金計画自体を変更する可
能性もある。さらに、厚生労働省分は内示が出ているが、補助金全ての分が揃わないと着工手続を進められないこと
から、最悪の事態としては30年4月に定員増を図れない事態も想定される。このように、一つの施設の整備に関して、
補助金の手続きがバラバラに行われ非常に非効率的であり、また、待機児童対策が進まない要因となり得る。
○本県においても、提案団体の審査等業務上の支障と同様の支障が生じているため、現行制度を見直してほしい。
○単一施設の整備であるにもかかわらず、厚生労働省及び文部科学省にそれぞれ申請を行っており、補助対象経費
の算定についても各共用部分ごとに按分計算を行うなど事務の負担となっている。
○幼稚園を幼保連携型認定こども園とするための施設整備の計画において、2本の交付金等の協議を行わなければ
ならず、計画の変更においても、それぞれに変更の手続きを行うことは非常に煩雑であり、交付金制度の一元化に賛
同する。
○現時点で当該交付金の活用事例はないが、事業者・市町村における書類作成や事業計画の審査等に係る事務に
ついて、煩雑な手続きが必要となっている。
○これまで本市において本案件に係る事例を取り扱ったことはないが、認定こども園整備に係る交付金は、同一の法
律に基づく、同一の施設であり、申請者も同一法人であることから、申請を厚生労働省、文部科学省それぞれに行うこ
とは、申請者や関係自治体にとって負担感が大きく合理性に欠ける。
本交付金の所管庁については、これまでの経緯等から内閣府に一本化し、審査過程において必要があれば内閣府か
ら厚生労働省、文部科学省へ協議等を行うといったしくみに改めるのが合理的と考えられる。
○【支障事例】
幼保連携型認定こども園の整備に係る補助金について、2つの補助制度にまたがり、2省の財源確保が必要とされる
ことによる弊害が現に生じている。
具体的には、今回2省に事前協議を行っている同一案件において、厚生労働省所管分は内示が出たものの、文部科
学省所管分は内示保留となったために、民間事業者の整備事業に支障を来たしている。
事務処理上の非効率性のみならず、事業実施への大きな影響も問題となっているため、一元的な処理体制の確立又
は十分な連携体制の確保について、迅速に措置していただきたい。
○本市においては、安心こども基金が活用できたため、具体的な支障事例は発生していないが、提案にあるとおり、同
一施設整備に係る交付金の申請手続きが二元化していることによる不要な事務処理び事務の非効率化が想定される
ことから、制度改正が必要と考える。
○【支障事例】
厚生労働省及び文部科学省のそれぞれの補助対象経費の算定に当たっては、施設の面積や定員等により按分を行
わなければならない状況である。
【制度改正の必要性】
事務の負担軽減を図るため、認定こども園に対する補助制度の一本化が必要である。
○同一の施設における同一の工事に対し、市町村及び県において二重の負担となっていることから、一元的に整理す
ることが求められる。
○共用部分の経費を按分する等の作業を経た各省庁への申請事務については、それぞれの文書を作成・点検するな
ど、認定こども園運営者及び市における事務の煩雑さを招いている。
国の制度に起因した支障事例であり、市等の業務改善では事務の煩雑さの解消を図ることができないことから、国とし
て業務の在り方を整理し、業務の効率化に向けた取組を進めていただきたい。
○幼保連携型認定こども園の整備に係る補助金の申請様式については、一部共通化が図られ、事務負担が一定程
度軽減されているところではあるが、依然として保育所相当部分については厚生労働省、幼稚園相当部分については
文部科学省にそれぞれ申請手続きを行っている。この際、明確に区別できない共用部分については、クラス定員等に
より便宜的に按分をし、保育所相当部分と幼稚園相当部分を算出して補助金を計算しているが、同一の法律に基づく
、同一の施設であるため、本来は不要である手続きが生じている状況となっている。
○本年度において、幼保連携型認定こども園の増改築を計画しているが、整備対象施設の機能区分ごとに定員や、
面積に基づき費用按分をしたうえで、保育所等整備交付金、認定こども園整備交付金、次世代育成支援対策施設整
備交付金(対象施設に児童館機能が含まれていたため)の申請手続きを進めている。
費用按分に関する検討にも時間を要し、また、申請手続きについても、交付金毎にスケジュールが異なるため、効率
的に申請手続きを進めにくい状況がある。
○本市においても、県との連携にズレが生じ、文科省関連の県予算の確保に課題が生じた例がある。(※市は必要、
県は不要という判断)補助金の一元化は課題であり、県を通すことで、県の予算措置(バイパス)の手続きも要すること
から、厚生労働省よりも文部科学省に対し、具体的な状況や意見が届きにくくなっている。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

これまで改善の取組はされているところであるが,共用部分の按分計算や所管する省庁ごとの協 - 【山形県】 - 【全国市長会】 保育所等整備交付金及び認定こども園施設整備交付金について、これまでに改善を行った 6【内閣府】


議・調整が必要であるといった支障は依然として解消されていない。同一の法律に基づく,同一の 申請時期等を合わせる等ではなく、全体を1つの施設整備として申請手続きができる制度としなけ 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 保育所部分と幼稚園部分の募集時期・内示時期の統一化や年間スケジュールの事前周知等 (6)児童福祉法(昭22法164)及び認定こども園施設整備交付金
施設に対する補助制度であり,本来不要な手続きを解消するため,補助制度の一元化を実現して れば事務の軽減にはつながらず、不十分である。 について引き続き取り組みつつ、更なる様式の統一化、事業費案分の際の様式例の提示等 認定こども園施設整備交付金及び保育所等整備交付金については、申請に関
いただきたい。 【横浜市】 、事務手続の負担軽減について検討していきたい。 する書類の統一化を図るなど、幼保連携型認定こども園等を整備する際の地方
現状の2つに分かれている補助制度の下では、「募集時期や内示時期をあわせる」「様式の統一 公共団体の事務負担を軽減する方向で検討し、平成29年度中に結論を得る。そ
化」など限定的な対応に留まっており、支障事例に挙げられている事務負担を軽減するための根 の結果に基づいて必要な措置を講ずる。
本的な課題解決を行うことは難しいと想定されるため、一元化を要望する。 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
【磐田市】
事務手続きの負担軽減だけでなく、一元的に処理できる体制づくりについて検討をしていただきた
い。
【箕面市】
○交付金制度の一元化が最善であるが、一元化が困難な場合は、現行の施設の共有部分におけ
る幼保の定員数による按分方式を廃止し、どちらか一方に含めるなど、効率的な事務処理が行え
るよう改善を求める。
【長崎市】
内示の状況により予算議案の手続きが変動することや、申請額より内示額が低くなる可能性があ
る際は事業者に対して一定の報告をしておく必要があるため、可能な範囲内で内示の時期及び額
について事前に情報提供して頂きたい。
【熊本市】
事務手続き簡素化がなされていることは理解しているが、事務が煩雑になっている根本的な問題
は、幼保連携型認定こども園というひとつの児童福祉施設に対して、異なる二つの省庁から補助
金の交付がなされている点であり、補助及び事務手続きを行う所管の一元化を求める。事務手続
きの簡素化では根本的な負担軽減にはつながらないだけでなく、自治体から幼保連携型認定こど
も園への施設整備費補助が行いにくい一番大きな要因となっている。(弊害の事例:同じ規模の保
育所及び認定こども園での基準額の違い、対象経費の違い、直接補助・間接補助の違い、災害復
旧費における取扱いの違い等)
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

72 B 地方に対する 医療・福祉 家庭的保育事業等に 家庭的保育事業・小規模保育事 家庭的保育事業・小規模保育事業・小規模型事業所内保育事業は、「卒園後の 【制度改正による効果】 家庭的保育事業等の 内閣府、厚生労働省 越谷市 練馬区、逗 ○代替保育の提供が必要となる事案は、地域型保育事業施設側の突発的な事故や事件、感染症等による複数の欠 ○家庭的保育事業等は0歳児から2歳児までの保育を担う事業であり、当該事業における連携施
規制緩和 おける連携施設の要 業・小規模型事業所内保育事業 受け皿」・「保育内容の支援」・「代替保育の提供」につき、連携協力を行う教育・ 「代替保育の提供」を任意項目とすることで、地域型保育事業所と教育・保育 設備及び運営に関す 子市、知多 勤によるものが想定される。 設の設定は、卒園後の保育の受け皿が確保されるだけでなく、代替保育の提供や集団保育を受け
市、京都市、 「代替保育の提供」としては、①地域型保育事業施設に連携施設から代替職員を派遣してもらうケース または ②連携
件緩和 が確保すべき連携について、「 保育施設(幼稚園・保育所・認定こども園)を確保する義務がある。 施設の連携が進み、地域型保育事業所の参入促進に資する。 る基準第6条(平成26 徳島県、宇 施設に児童の受入れを依頼するケースのいずれかとなる。 る機会の提供など保育の質の向上の面でも極めて重要な仕組みである。
代替保育の提供」を任意項目と 地域型保育事業の対象年齢を考慮すれば「卒園後の受け皿」の確保は当然で 地域型保育事業所にとっては給付費の減算がなくなる。 年厚生労働省令第61 美町、大村 ①については、家庭的保育事業における代替保育の提供は現実的に極めて困難であると考える。家庭的保育事業の ○このため、平成31年度までの5年間の間、一定の条件を満たす場合には連携施設の確保をし
する。 あり、定員規模を考えれば「保育内容の支援」が必要なことも理解でき、施設か 号) 市 保育室(自宅)で代替保育を提供する場合は、他者(=代替職員)が自宅等に入り保育をすることになるため、家庭的 ないことができる経過措置を設けつつ、「代替保育の提供」等の連携協力が確保されていない場合
らも協力が得られやすいが、「代替保育の提供」については、施設側の抵抗感 特定教育・保育施設及 保育者およびその同居者の抵抗感が非常に強いことが想定される。 には、地域型保育給付費を減算することとしている。
が強く、市としても現実的に困難と感じている。 び地域型保育事業の ②連携施設に受け入れを依頼する場合では、越谷市の支障事例にあるとおり、連携施設において面積基準を満たせ ○「代替保育の提供」等が家庭的保育事業等を利用する保護者の安心や子どもたちが安心して保
なくなることが考えられる。突発的な事案による場合は、給食の提供および午睡の寝具など、連携施設にて円滑に保
教育・保育施設では、保育者確保に苦労しながら基準に違反しないよう運営して 運営に関する基準第 育を実施する体制を整えることが難しい。一義的には、制度上の「代替保育の提供」は、児童および保護者への負担 育を受けられる環境の確保にとって重要なものであることに鑑みると、本件提案は対応が困難であ
おり、中には待機児童対策のため弾力運用で定員以上の預かりをしている施設 42条第1項(平成26年 もあることから、予定により保育が提供できない場合については、あらかじめ当該事業者内で保育体制を整える運営 る。
もある。そのような状況で、教育・保育施設が他事業所の児童の受入れや代替 内閣府令第39号) 責任があると考える。人材確保が困難な状況の中、突発的な事案に対して全ての連携施設が即応できるゆとりはない
職員の派遣を行うことは困難であり、代替保育中の事故に係る責任の所在等に ため、複数施設との連携は必須である。このため、「代替保育の提供」に限っては、連携施設の範囲を拡大し、小規模
ついても懸念がある。 保育事業、事業所内保育事業および自治体の設けた一定の基準を満たす認可外保育施設(東京都認証保育所)も対
象に含めるのが妥当と考える。
現在は、平成31年度末までの経過措置期間内であるため、可能な内容から連 ○本県内の地域型保育事業においても同様であり、「卒園後の受け皿」としては一定の理解・協力を得ることは可能で
携するよう市から施設へ依頼しているが、「連携施設との連携に係る費用」の支 あるが、「代替保育の提供」については、保育士不足の中で協力を得られる連携施設の確保は困難である。
給を受けるには、連携3要件全てを満たす連携施設の確保が必要であるため、「 ○本市において、保育士の確保が難しい状況にあることや、弾力運用で定員以上の預かりをしている施設もあるため
代替保育の提供」がなければ地域型保育給付費が減算されてしまう。また、この 、教育・保育施設が他事業所の児童の受入れや代替職員の派遣を行うことは非常に困難である。
まま「代替保育の提供」の連携施設を確保できなければ、経過措置期間経過後 ○本市においても、公立施設が地域型保育事業の連携施設となる場合、「代替保育の提供」については、現実的に困
難と感じている。家庭的保育事業・小規模保育事業・小規模型事業所内保育事業が確保すべき連携について、「代替
は、地域型保育事業の認可の取消しに繋がりかねない。 保育の提供」を任意項目とする意見に賛同する。
①地域型保育事業所(家庭的保育事業所を除く)による代替保育の提供を可能 ○待機児童対策のため弾力運用で定員以上の預かりをしている施設もあり、教育・保育施設が他施設へ代替職員の
とする。 派遣を行うことは困難。
②一時預かり事業(幼稚園型除く)、ファミリー・サポートセンター等の活用を可 ○当市において、子ども子育て支援計画の中、保育必要量の確保について小規模保育事業の設置を促進し対応して
能とする。 いくとしている。今年度すでに3園開所しており、現在も開園についての相談を受けているが、連携施設の確保が一つ
の課題となっている。現在経過措置があるため、当市では小規模保育事業の卒園後の受け皿の設定ができれば認可
などの方策を担保したうえで、「代替保育の提供」について任意項目化できない しているのが実情である。全国的に保育士、幼稚園教諭の確保が困難な状況の中、代替保育の提供を求めることは
か。 現実的ではないと考えられる。「代替保育の提供」を任意項目とすることで、小規模保育事業開設の促進ができる。
○代替保育の提供については,「職員を回す余裕がない」「事故が発生した場合の対応に不安」等の理由により,施設
側の抵抗感が強い。一時保育実施園に対しては,「可能な範囲での受入れでも可」との指針を示し,連携施設となって
もらえるよう要請しているところであるが,仮に連携協定の締結に至った場合であっても,実質的に機能していない。
○当市においても、地域型保育事業所の「卒園後の受け皿」・「保育内容の支援」・「代替保育の提供」につき、連携協
力を行う教育・保育施設(幼稚園・保育所・認定こども園)を確保する義務については、現実的には対応が困難であり、
経過措置期間後、認可取消しに繋がりかねない問題と認識している。特に「代替保育の提供」については、同様な理
由で非常に対応が難しいと思われる。経過措置期間内の現状においても、給付費の減算を行っており、全国的な状況
調査を行った上で、「連携3要件」については、見直しを行っていただきたい。
○認可に係る協議の際、連携施設の設定において、保育士不足であるため、「代替保育の提供」について連携先から
難色を示される事例があった。また、連携施設が幼稚園の場合、保育士は配置されていないため、「代替保育の提供」
は無理があると思われる。これらのことから任意項目とすることに賛同する。

76 B 地方に対する 医療・福祉 児童手当における学 児童手当法第22条第1項の規定 ○伊丹市における平成28年度学校給食費は、調定額約5億2千万円中、平成 学校給食費等においても児童手当受給者からの申し出なく、児童手当からの 児童福祉法第56条 内閣府、文部科学省 伊丹市 旭川市、朝 ○当県では、学校と保護者との信頼関係に基づき、きめ細かな給食費の徴収が可能な私会計による給食費の徴収を ○月々に徴収する学校給食費及び学校給食費の滞納金を、児童手当から保護者の同意なしに徴
規制緩和 校給食費の徴収権限 による保育所等の保育料に係る 29年5月時点で約250万円が滞納となっており、学校給食費の未収金の縮減 特別徴収を認めることで、学校給食を実施する上での公平性の担保や歳入の 児童手当法第21条及 霞市、新発 過半の自治体が行っている一方で、学校給食の公会計化を実施している自治体もある。 給食費滞納保護者への督 収することができるようにするためには、前提として、学校給食法を改正し、学校給食費を強制徴
田市、大垣 促業務の負担軽減、徴収率の向上については、いずれの会計制度においても重要で、その手段として学校給食費等
の強化 児童手当からの特別徴収につい は大きな課題となっている。学校給食費については、児童手当法第21条の規定 確保が図られ、市における債権管理に要するコスト削減効果も期待できる。 び第22条 市、多治見 においても児童手当受給者からの申し出なく、児童手当からの特別徴収を認めるべきである。 収が可能な公債権に位置付けた上で、児童手当法を改正して特別徴収の対象とする必要がある。
て、学校給食費等にも適用拡大 によって、児童手当受給者の申し出を条件に児童手当からの特別徴収を認めて 児童手当法施行令第6 市、浜松市、 ○学校給食費の滞納が解消せず、納付者との公平性が確保できていない状態にある。
を求める。また、学校給食費等 いるが、伊丹市では市からの電話・文書・訪問催告などの、あらゆる接触手段に 条 愛知県、豊 ○当市における平成28年度学校給食費は、約20億7千万円で、そのうち平成29年3月末時点で約830万円が未納 ○現在、学校給食費は私債権であり、また、学校給食費の会計処理の扱いについても、児童生徒
滞納金についても、強制徴収が 応答がなく、また、裁判所からの支払督促にも反応がない上に、財産の所在も 児童手当法の一部を 橋市、箕面 となっており、学校給食費の未収金の縮減は大きな課題となっている。学校給食費については、児童手当法第21条の が食べる給食の対価と言えることや、学校給食実施の実態が各地域により様々であることなどか
できるよう包括的な制度の見直 不明であるため、強制執行等の手続等も先に進まない受給者に対しては、そも 改正する法律等の施 市、倉吉市、 規定によって、児童手当受給者の申し出を条件に児童手当からの特別徴収を認めているが、申出数としては少なく、 ら、公会計とするか、私会計とするかは、自治体の裁量に委ねているところであり、現在、全自治
倉敷市、山 未納金の回収において大きな効果が得られていない。
しを求める。 そも特別徴収の同意を得ることが難しい状況にある。 行について(厚生労働 陽小野田市 ○当市における平成28年度学校給食費は、調定額約18億円のうち未納金額約300万円である。また、平成28年度の 体の半数以上が私会計である。
○学校給食費については私債権として位置づけられていることから、地方税の 省雇用均等・児童家庭 、大村市、雲 児童手当徴収実績は9名362,570円であり、電話連絡や戸別訪問により接触ができ、申出があった者に限定される。学 (H28文部科学省調査では、1,729自治体のうち983自治体(全体の57%)が私会計である。)
滞納処分の例による処分を行うことができない。そのため、債権管理を行うに当 局長通知 平成24年 仙市、大分 校給食費は私債権であり、強制徴収権もないため、滞納額の削減が進まず課題となっている。児童手当からの特別徴
たって財産調査や強制徴収を行うことができず、学校給食を実施する上での公 雇児発0331第1号) 県 収の適用拡大は、適正な債権管理の運用及び徴収事務に係る人権費等のコスト削減効果が期待できる。 ○ご提案の事項の実現に向けて、学校給食費を強制徴収が可能な公債権に位置付けるには、学
平性の担保や歳入の確保について支障が生じている。 学校給食法第1条及び ○当市においても、提案団体が示す事例のように、給食費の滞納については大きな課題となっている。給食費滞納額 校給食費の会計処理を公会計とする必要があるが、一方で、全体の半数以上の自治体が私会計
については、督促状の送付等により支払いを求めているが悪質な滞納者に対しては効果がなく事務的な負担も大きい
第2条及び第11条 。児童手当受給者の申し出による児童手当からの徴収を実施しているが、悪質な滞納者については同意を得ることが であり、かつ、提案自治体の中には、私会計の取り扱いであるため、強制徴収ができるよう包括的
難しい状態である。しかし、当市の給食費の取り扱いについては、公会計化は行っておらず、学校給食会での私会計 な制度の見直しについては、慎重な対応が必要という意見もあることから、それら私会計の自治体
の取り扱いであるため、提案団体が提案している強制徴収ができるよう包括的な制度の見直しについては、慎重な対 の実情も踏まえつつ、どのような対応が可能か、検討してまいりたい。
応が必要と考える。
○学校給食費の滞納者に対して、架電や面談、家庭訪問、督促通知等の様々な手法を用いて滞納対策に当たってい
るが、一部の滞納者にはどれも効果がない状況で未納額の解消に苦慮している。児童手当受給者からの申出なく、特
別徴収を認めることで、未納額の抑制や教職員等の負担減、受益者負担の公平性を図ることができるなどの多くの効
果が期待できる。
○学校給食費の未納は保護者間の負担の公平性を著しく欠くばかりか、食材選定の制約や給食の質の低下など給食
提供に支障を来すものである。当市の平成28年度分給食費未納額は平成29年5月末時点で約90万円である。(収納
率99.87%) 未納対策として、教育委員会からの文書催告や学校職員の面談等による催告を実施している。その際、
児童手当法第21条の受給者の申し出による児童手当からの特別徴収の制度を案内しているが、その制度の適用を拒
む保護者が結果的に未納者となっている。このような悪質な保護者に対し、学校職員は再三の連絡を取るなど、徴収
事務に多大な時間を費やしている現状である。
児童手当からの強制徴収が可能となれば、給食費の未納が解消されるため、学校事務の負担軽減が大いに期待でき
る。
〇平成28年度学校給食費の滞納額は、単年度で約200万円。電話、文書、訪問催告などの手段で接触をしているが、
入金が少ない。
○当市における平成28年度学校給食費は、調定額約35億3千万円中、平成29年3月時点で、約295万円、過年度分で
約300万円が滞納となっており、その縮減は長期に渡る課題である。市から児童手当と学校給食費の振込口座と同一
にするように依頼文書を出しているが、同意を得ることが難しい状況にある。本市の場合、学校給食費については公
会計と私会計が混在している。特に私会計においては、徴収困難な状況が続いており、学校給食を実施する上で公平
性を保つことが難しい状況にある。
○当市においても、学校給食費の未収金削減は課題となっている。平成28年度の現年度分においては、収納率
99.1%と公会計化(市による直接徴収)してからは一番の数字となったが、約1千2百万円の未収金が発生している。
市や学校での文書催告にも応じず、支払督促等の法的手続によっても未納の解決が図れない事案は多々あるため、
児童手当からの特別徴収が認められることで学校給食を実施する上での公平性の担保や、歳入の確保が図られると
ともにコスト削減効果(催告にかかる事務負担、郵便料、法的手続に係る手数料等)も期待できる。しかし、特別徴収に
ついては、生活困窮世帯からの徴収が妥当かどうかという判定基準も重要であるように考える。
○当県においても、特別支援学校において学校給食費の滞納に対応するため、職員が何度も徴収へ出向いた事例が
ある。
○当市においても学校給食費の未収金の縮減は大きな課題となっている。学校給食費については、児童手当法第21
条の規定により、児童手当受給者の申し出を条件に児童手当からの特別徴収を認めているが、滞納者に連絡をとり、
同意を得ることが困難な状況にある。このため伊丹市が提案されている児童手当法第22条の規定が学校給食費にも
適用されることになれば、学校給食を実施する上での公平性の担保や歳入の確保が図られ、市における債権管理に
要するコスト削減効果も期待できると考える。
○学校給食費は他の債権とは異なり、滞納を理由として、児童・生徒の給食を停止することが望ましくないため、私会
計で運用している現在においては、当該児童・生徒の給食費は他の保護者の負担となっている。現在、適切な時期を
見据えて、公会計への移行を検討しているところであるが、保護者間の公平性の観点から学校給食費の未納問題も
課題として挙げられており、強制執行等の手続き等を実施する目的も検討理由の一つである。また、学校給食は、児
童手当法第1条に掲げる目的(次代の社会を担う児童の健やかな成長に資すること)を実現するための重要な役割を
果たしており、上記の問題解決の手段及び法の趣旨から鑑みても受給資格者の申出なく、強制的に徴収できるよう制
度見直しを実施することは望ましいと考える。
○当市においても給食費の未納が問題となっている。本人からの申し出により特別徴収も行っているが、納付義務者
からの反応・行動が無ければ裁判手続きによる強制執行手続きを行わなければならない。しかし、そのためには相当
の事務量が必要であり、簡単に実施できるものでは無い。
○当市では、給食費未納者が児童手当受給者で、手当の支給方法が口座振り込みである場合、支給方法を現金支
給に変更する旨の同意書を徴取し、支給日に担当課に出向き徴収している。しかし、現金支給への変更に応じない者
や、訪問しても不在で同意書の徴取が出来ない者については納付に結びつかないため、提案のように児童手当受給
者から同意を得なくても手当からの特別徴収が認められれば、当市においても未納額の圧縮につながると考える。
○当市においても、学校給食費の未納・滞納状況は安全・安心な学校給食の提供を目指す学校給食実施の大きな課
題となっている。当市における学校給食費の納入は原則口座引き落としとしているが、未納・滞納状況にある保護者に
対しては、再度の引き落とし通知、現金納入の通知、納入に係る来所相談通知、訪問徴収等様々な取組を実施してい
る。しかしながら、長期に渡る滞納状況にありながら納入督促を無視する保護者や市外への転出等を繰り返し所在不
明になる者などが多数存在する。このようなことから、提案にあるように、「児童手当」における学校給食費の徴収権限
の強化を強く求めたい。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

○第1次回答では、「代替保育の提供」だけでなく「卒園後の受け皿」と「保育内容の支援」にも言 - 【練馬区】 - 【全国知事会】 <連携3項目それぞれについて連携施設の施設・事業種別を設定することについて> ○ 第1次回答で回答したとおり、家庭的保育事業等の連携施設の設定は、卒園後の保育の受け 6【内閣府】


及され、その重要性を踏まえ対応困難と回答いただいたが、本市の提案は「代替保育の提供」に ○制度上求められている連携施設の役割には、保育連携、代替保育、受け皿確保があるが、これ 「従うべき基準」については、条例の内容を直接的に拘束するものであり、国が設定するのは、真 ○連携施設が行う連携3項目(保育内容の支援、代替保育の提供、卒園児の受け皿)については 皿が確保されるだけでなく、代替保育の提供や集団保育を受ける機会の提供など保育の質の向 (4)児童福祉法(昭22法164)及び子ども・子育て支援法(平24法65)
係る事項であり、「卒園後の受け皿」と「保育内容の支援」については本市もその重要性を十分認 らを一つの施設で設定することは不可能である。本区では、地域型保育事業と認可保育所等との に必要な場合に限定されるべきものとの地方分権改革推進委員会第3次勧告を踏まえ、廃止し、 、それぞれの連携項目を切り分けて考えた上で、それぞれの連携項目について適切に対応できる 上の面でも極めて重要な仕組みである。「代替保育の提供」等が家庭的保育事業等を利用する保 (ⅱ)家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準(平26厚生労働省令61)
識している。「代替保育の提供」の任意項目化に特化した回答をいただきたい。特に、対応策として 数的・位置的なバランスから、おのずと連携項目別に連携施設を設定、あるいは、受け皿のみで 又は参酌すべき基準へ移行すべきである。 連携施設の施設・事業の種類を設定することができるのではないか。 護者の安心や子どもたちが安心して保育を受けられる環境の確保にとって重要なものであること のうち、連携施設及び食事の提供に関する規定については、以下のとおりとする
以下の提案をしているが、その点も検討いただきたい。 複数施設と連携するなど、複雑で負担が大きくなる仕組みとなっている。 「従うべき基準」の見直しは、サービス水準の切下げや国の政策目的を阻害する地方自治体の施 ○「代替保育の提供」にかかる連携施設として、地域型保育事業所(家庭的保育事業所を除く)を に鑑みると、当該要件に限っても任意項目化することは困難である。 。
・教育・保育施設以外での事業(小規模保育事業、一時預かり事業等)による代替保育の提供を認 保育連携や代替保育は、地域型保育施設と連携施設との距離、位置関係および周辺の環境が重 策の許容ではなく、国が全国一律に決定している基準等を地方自治体自らが決定し、その地域の 認めることや、一時預かり事業やファミリーサポートセンター事業の活用により代替保育を提供す ○ なお、一般に子どもが代替保育を受ける際は、通常と異なる環境に置かれるために緊張し、保 ・家庭的保育事業者等が保育所、幼稚園又は認定こども園との連携によって適
める。 要であり、受け皿にあっては受入れ定員枠の確保が最大の課題である。 実情に合った最適・最善なサービス・施策が講じられることを達成させるためのものである。 ることを認める等の措置が可能なのではないか。 育士も普段見ていない子どもを見ることになる。このため、代替保育の提供先は、合同保育の実 切に確保しなければならない連携協力項目のうち、「必要に応じて、代替保育(家
・同一法人・系列法人内での人員調整による対応が可能なことや、地域型保育事業所で確保した ○これらの課題がある一方、待機児童解消に向け、地域ごとの保育需要に対応した地域型保育 【全国市長会】 ○「代替保育の提供」が必要となる場面は月数日程度であるという現状を鑑みると、「職員の病気・ 施等の「保育内容の支援」を通じて、連携する地域型保育事業の子どもの様子を把握できるととも 庭的保育事業所等の職員の病気、休暇等により保育を提供することができない
保育者により対応可能なことが確認された場合には、代替保育の提供に関する連携施設確保は 施設の整備を、当面の間進めていかなければならない状況である。このような自治体においては、 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 休暇等の理由で月間数日程度は自宅で保育してもらうことを契約時に明記する」等の方法も許容 に、子どもにとっても慣れた環境で保育ができることのほか、規模が大きく、緊急時の対応も可能 場合に、当該家庭的保育事業者等に代わって提供する保育をいう。以下同じ。)
不要であること及び連携施設に関する減算もしないことを明確にし、明文化する。 利用調整もしており、受け皿の確保と利用調整を円滑に実施する仕組みも必要となる。これらのこ されるべきではないか。 と考えられる保育所、幼稚園、認定こども園が対象となっている。 を提供すること」(同省令6条2号)については、保育所、幼稚園又は認定こども
○本市では、対応策として、教育・保育施設以外での事業による代替保育の提供を提案している とから、経過措置期間内に全ての連携項目における設定を成し遂げることは、極めて困難である。 ○上記の対応を検討するに当たっては、公定価格の取り扱いについても併せて御検討いただきた 園以外の保育を提供する事業者から確保できるようにするための方策を検討し
が、それは、職員配置や面積の基準の遵守、普段保育していない児童を預かるリスクという点で、 ○制度上、代替保育等の必要性は理解しているため、その円滑な設定の支援となるよう、制度の い。 、平成29年度中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
教育・保育施設とそれ以外の事業で差はないとの考えからである。対応困難と回答いただいたが 見直しを求める。連携施設は、家庭的保育事業者等が確保しなければならないとされているが、 (関係府省:厚生労働省)
、代替保育の提供者を教育・保育施設に限るのなら、その理由を御教示いただきたい。また、市内 待機児童が生じ、行政が保育の利用調整を行っている現状では現実的に困難である。実際には、 <今後の検討スケジュールについて>
幼稚園からは、幼稚園は3歳以降の教育を担う機関で0・1歳児保育の実績がなく、代替保育の提 行政が制度の説明からスキームの設定、事業者間の調整、利用調整事務の再構築など、大きく関 ○現在、連携施設の確保の経過措置期間中であることは承知しているが、連携施設の確保が困
供には不安があり連携できないとの意見もある。一方、小規模保育事業は0・1・2歳児に特化して 与し支援を行わなければならない状況である。 難である現場の現状を鑑み、本提案については早期に検討いただいたうえで、早期に措置を講じ
おり、一時預かり事業も0・1・2歳児に対応している。その点も踏まえ、代替保育の提供者を教育・ ①連携施設の対象範囲の拡大 ていただきたい。
保育施設に限る理由をお示しいただきたい。 ②待機児童解消と合わせて取り組むことを鑑みた経過措置期間の弾力的な運用
③連携を受入れる保育所、認定こども園、幼稚園について、「連携を求められた場合は、最大限の
協力をもって応じるように努める」など役割を明文化する
等の方策をもって制度を見直していただきたい。
【逗子市】
○代替保育の提供については、現実的に機能させることの困難性がある。対象児童の性格や特
性、アレルギーの有無等実際の保育は、国家資格を所持していても慣れない者が、急に入って対
応できるものではないと認識している。連携施設側で受け入れることについても、当日勤務可能な
保育士と保育室の面積基準で、最低基準を満たせる保障は無い。また、卒後の受け皿についても
、利用調整基準に基づく調整を行うことが前提で有る中で、1対1の連携協定で卒園児全員を受け
ることは、事実上不可能に近いものと理解している。当市の家庭的保育事業においても、非常勤
職員を複数雇用し、急な職員の休暇に対応可能な体制を取る等、リスク管理を行っており、運営手
法により対応可能と認識している。ついては、「代替保育の提供」及び「卒後の受け皿」については
任意項目とすべきと考える。
○現行制度で運用する場合、「卒後の受け皿」については市内全ての認可保育所と連携協定を締
結する必要があるものと考えており、責任の所在を伴う制度としての意義を持ちえないと考える。
○特に、「代替保育の提供」の連携施設がないことをもって、「連携施設加算」の全額を減額する対
応は行わないでいただきたい。

○学校給食は、学校給食法第4条に基づき、全国の公立小学校において99%以上の割合 ― 【箕面市】 ― 【全国市長会】 ○まずは学校給食法第11条の改正により、学校給食費における保護者の負担義務を早急に 学校給食費の滞納金を、児童手当から保護者の同意なしに徴収することができるように 6【内閣府】


で実施されており、また、すべての児童生徒の健康の増進、体位の向上を図ることを目的 国が法改正も含めた包括的な徴収制度を構築することにより、等しく給食費の徴収が可能 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 明確化して頂きたい。 するためには、前提として、学校給食法を改正し、学校給食費を強制徴収が可能な公債権 (10)学校給食法(昭29法160)
とした教育活動の一環(昭和45年2月28日保健体育審議会答申)として位置づけられ になると考えるので、引き続き児童手当から学校給食費の強制徴収が可能になるよう検討 その上で、公債権としての位置づけの整理(施設利用料か負担金か)、滞納処分規定、学 に位置付けた上で、児童手当法を改正して特別徴収の対象とする必要がある。 学校給食費(11条2項)の徴収に係る地方公共団体の権限については、地方公
ている。市町村の立場として、すべての児童生徒に給食を提供している中、たとえ学校給 されたい。 校給食費の免除規定、児童扶養手当からの特別徴収等、学校給食費に付随する諸問題の整 現在、全体の半数以上の自治体が私会計であり、かつ、追加共同提案の自治体の中には 共団体による学校給食費の強制徴収を可能とする方向で検討し、平成30年中に
食費の滞納が理由であっても、教育現場の実態としては学校給食を停止するということを 理に着手すべきではないか。 、「当市の給食費の取り扱いについては、公会計化は行っておらず、私会計の取り扱いで 結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
決して選択し得ない。 ○学校給食費における保護者の負担義務が明確化されれば、学校給食は当然に公会計へと あるため、強制徴収ができるよう包括的な制度の見直しについては、慎重な対応が必要」 (関係府省:文部科学省)
○また、生活保護制度上の教育扶助や就学援助等の支援制度などにより、全ての児童生徒 整備されるものであるため、自治体における公会計化が進んでいないことを理由に、公債 という意見もあることから、私会計の自治体も含めた自治体の意向調査を実施することと
への実施が担保されている一方で、電話催告・訪問催告・支払督促申立にも応じない悪質 権化の議論が停滞しないよう、自治体の公会計化に向けた方策も併せて検討すべきである しており、その結果を踏まえ、必要な対応について検討してまいりたい。
な学校給食費滞納者は、現行制度では財産調査が不可能なため滞納の解消が困難であり、 。これらの検討について、今後の具体的なスケジュールを示して頂きたい。
学校給食費における負担の公平性が担保されていない。
○従って、学校給食費が公法上の負担義務であるということを明確にすると同時に、学校
給食費の公金管理の法的位置づけを明らかにしながら、強制徴収及び児童手当からの特別
徴収が可能となる制度改正を早急に検討していただきたい。また、負担義務の明確化に向
けた具体的な検討スケジュールを早急に示して頂きたい。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

100 B 地方に対する 医療・福祉 認定こども園の施設 幼保連携型認定こども園は,「学 幼保連携型認定こども園を創設する場合、保育所機能部分は厚生労働省所管 認定こども園に対する補助制度を1本化することにより、事業者や申請自治体 児童福祉法第56条の 内閣府、文部科学省、 鳥取県、中 旭川市、青 ○単一制度でありながら、施設整備の補助金を、幼稚園、保育所の2つの制度で申請事務をおこなうのは不合理であ 認定こども園の施設整備に係る支援については、文部科学省及び厚生労働省で、事業募集や内
規制緩和 整備に係る国の補助 校及び児童福祉施設としての法 の「保育所等整備交付金」で、また幼稚園機能部分は文部科学省所管の「認定 にとっては、経費の按分方法の調整などが不要となり事務の軽減が図られる 4の3 厚生労働省 国地方知事 森市、秋田 り、事務の軽減の観点からも一元化するべき。 示時期を合わせる対応や協議書の様式の統一化、申請スケジュールの事前周知等に取り組み、
市、山形県、 ○本県においても、厚生労働省と文部科学省のそれぞれに申請を手続きを行うこと等により、県・市町村・事業者とも
体系の見直し 的位置づけを持つ単一施設」と こども園施設整備交付金」で支援が受けられるが、それぞれ補助対象経費の算 ほか、本県における災害復旧補助の事例のように、施設全体に支援が行き届 児童福祉法施行規則 会、関西広 栃木市、茨 相当の事務の負担となっており、これを解消するためには制度の一元化が必要である。 事務負担の軽減を行ってきたところであるが、更なる事務手続の負担軽減に向けて引き続き努め
され、指導・監督や財政措置の 定にあたり、施設の面積や利用定員等により事業費を按分し、交付申請も厚生 かないという事態が解消される。 第40条・第41条、保育 域連合、日 城県、川越 ○【支障事例】 てまいりたい。
一本化が図られたところである。 労働省及び文部科学省にそれぞれ提出する必要があり、経費の按分方法の確 所等整備交付金交付 本創生のた 市、船橋市、 市で事業を行う際に、県の予算化も同時に行う必要があり、柔軟な事業展開が困難。
認や交付申請書を2種類作成するなどの事務の負担が生じている。(国費を財 要綱、認定こども園施 めの将来世 柏市、横浜 保育部分と教育部分の基準額をそれぞれ別々に算出し、足し上げた額が全体の基準額となるため、同じ定員規模で
一方,その施設整備に係る補助 源に各都道府県が積み立て施設整備補助を行う「安心こども基金」を活用する 設整備交付金交付要 代応援知事 市、新潟県、 あるのに、認定こども園か保育所かで基準額が異なることとなり不公平感がある。施設全体の定員規模で基準額が算
新潟市、福 出できるよう、改善していただきたい。
制度については,2つの制度(厚 場合、交付申請書については県への提出のみで済むが、補助対象経費の算定 綱 同盟、滋賀 井市、長野 ○幼保連携型認定こども園を創設する場合、保育所機能部分は厚生労働省所管の「保育所等整備交付金」で、また
生労働省所管,文部科学省所管 に当たっては同様に事業費を按分する必要がある。) 県、京都府 市、浜松市、 幼稚園機能部分は文部科学省所管の「認定こども園施設整備交付金」で支援が受けられるが、それぞれ補助対象経
)に分かれて実施されている。 なお、過去の提案で協議書等の一本化が図られてきたところではあるが、改正 、大阪府、 大垣市、磐 費の算定にあたり、施設の面積や利用定員等により事業費を按分し、交付申請も厚生労働省及び文部科学省にそれ
一つの法律に基づく単一の施設 の都度の事務手続きの説明が生じ、支障の抜本的解決に繋がっていないことも 兵庫県、和 田市、豊橋 ぞれ提出する必要があり、経費の按分方法の確認や交付申請書を2種類作成するなどの事務の負担が生じている。(
を整備する際の補助制度である 挙げられる。 歌山県、徳 市、豊田市、 国費を財源に各都道府県が積み立て施設整備補助を行う「安心こども基金」を活用する場合、交付申請書については
知多市、堺 県への提出のみで済むが、補助対象経費の算定に当たっては同様に事業費を按分する必要がある。)
ことから,これら2つの補助制度 また、地震等の大規模災害で被災した施設の復旧を支援する「社会福祉施設等 島県、京都 市、箕面市、 なお、過去の提案で協議書等の一本化が図られてきたところではあるが、改正の都度の事務手続きの説明が生じ、支
の所管又は申請・審査等の一連 災害復旧費補助金」(厚生労働省所管)についても、認定こども園の場合は原則 市、大阪市 伊丹市、倉 障の抜本的解決に繋がっていないことも挙げられる。
の事務手続きについて,国にお 保育所機能部分のみが対象であり、実際に平成28年度の鳥取県中部地震で 、神戸市 吉市、浅口 また、地震等の大規模災害で被災した施設の復旧を支援する「社会福祉施設等災害復旧費補助金」(厚生労働省所
いて一元的に処理するよう体制 被災した認定こども園の復旧にあたっては、保育所機能部分のみしか補助が受 市、北九州 管)についても、認定こども園の場合は原則保育所機能部分のみが対象であり、実際に平成28年度の鳥取県中部地
を整えるなど,所要の整理を行う けられず、施設全体に支援が行き届かない結果となっている。 市、久留米 震で被災した認定こども園の復旧にあたっては、保育所機能部分のみしか補助が受けられず、施設全体に支援が行
市、佐賀県、 き届かない結果となっている。
こと。 長崎県、長 ○それぞれ補助対象経費の算定にあたり、施設の面積や利用定員等により事業費を按分し、交付申請も厚生労働省
崎市、大村 及び文部科学省にそれぞれ提出する必要があり、経費の按分方法の確認や交付申請書を2種類作成するなどの事
市、熊本市、 務の負担が生じる。
宮崎県、延 ○幼保連携型認定こども園整備に係る交付金制度の一元化について
岡市、沖縄 27年度整備 認定こども園幼稚園
県 29年度整備 認定こども園幼稚園
認定こども園は、教育と保育の両方を実施する施設だが、整備費補助の申請手続きが1号認定こども分(幼稚園部分
)は「認定こども園施設整備交付金」を所管する文部科学省、2、3号認定こども分(保育所部分)は「保育所等整備交
付金」を所管する厚生労働省にすることとなっており、書類作成の手間が重複した。
また、各号の子どもが共有する部分の按分等にも大変な手間がかかり、按分方法の調整等があると両方の交付申請
額に影響を及ぼし、国との連絡にかなりの時間を費やした。今年度も30年4月を目指して幼保連携型認定こども園の
整備があるが、現在、文部科学省に協議した補助の内示が保留となっており、事業者の資金計画自体を変更する可
能性もある。さらに、厚生労働省分は内示が出ているが、補助金全ての分が揃わないと着工手続を進められないこと
から、最悪の事態としては30年4月に定員増を図れない事態も想定される。このように、一つの施設の整備に関して、
補助金の手続きがバラバラに行われ非常に非効率的であり、また、待機児童対策が進まない要因となり得る。
○幼稚園を幼保連携型認定こども園とするための施設整備の計画において、2本の交付金等の協議を行わなければ
ならず、計画の変更においても、それぞれに変更の手続きを行うことは非常に煩雑であり、交付金制度の一元化に賛
同する。
○【支障事例】
幼保連携型認定こども園の整備に係る補助金について、2つの補助制度にまたがり、2省の財源確保が必要とされる
ことによる弊害が現に生じている。
具体的には、今回2省に事前協議を行っている同一案件において、厚生労働省所管分は内示が出たものの、文部科
学省所管分は内示保留となったために、民間事業者の整備事業に支障を来たしている。
経費按分調整等に係る事務処理上の負担解消のみならず、民間事業者が円滑に整備事業・施設運営を実施していく
ためにも、一元的な処理体制の確立又は十分な連携体制の確保について、迅速に措置していただきたい。
○幼保連携型認定こども園における施設整備補助については、左記と同様に厚生労働省分と文部科学省分を案分し
てそれぞれ申請等を行うため、事務の負担が生じている
○【支障事例】
過去の提案で協議書等の一本化が図られてきたところであるが、交付申請や実績報告等の手続きにおいては様式
の一本化が図られておらず、厚生労働省及び文部科学省の2種類の書類を作成する必要があり、事務の負担軽減が
図られていない。
また、厚生労働省及び文部科学省のそれぞれの補助対象経費の算定に当たっては、引き続き施設の面積や定員等
により按分を行わなければならない状況である。
【制度改正の必要性】
事務の負担軽減を図るため、認定こども園に対する補助制度の一本化が必要である。
○施設整備の補助制度が厚労省と文科省に分かれていることによる支障は,基本的に提案団体の記載のとおりであ
るが,当該整備事業が2か年事業の場合,各年度の事業進捗率によって,さらに按分する必要が生じ,按分の按分と
いった計数誤りを誘発するような状況であることから,数値の確認・照合事務が,単純に2倍(4倍)以上の労力となっ
ている。
特に,近年は待機児童を解消するため,同時に処理する整備補助事業の数が激増しており,非常に辛い状況となって
いる。
また,補助事業終了後の会計実地検査においても,検査官への説明等で多大な労力を必要としている。
なお,提案の趣旨とは相違するかもしれないが,保育所等整備交付金として事業を進めていたにもかかわらず,都道
府県に要請され安心こども基金を活用した整備補助事業において,その後の内示の時点で,予算不足を理由に当初
想定していた内示額を一方的に大きく削減され,その後の補正予算等の考えも明確にされないまま,追加内示がある
まで放置されたことがあり,一括で手続きできる安心こども基金でさえも,補助事業を円滑に進めることができない状
況である。
○1園当たり,保育所機能,幼稚園機能毎に事前協議,交付申請,実績報告,交付請求に係る処理時間がそれぞれ3
時間程を要しており,平成28年度実績で,2園で4件分,およそ48時間の処理時間となっている。
なお,平成29年度は5園分の整備予定であり,本市としては,今後も幼保連携型認定こども園と私立認可保育園の整
備を優先させることから,相応の業務量が見込まれる。本提案が実現すれば,その業務量が半分程度となるため,補
助体系の見直しを共同提案する。
子ども子育て分野については,適宜,増員等の手当をしてきたものの,業務繁忙が解消されていない。人・予算による
手当だけで解決しないのであれば,現在抱えている事務の内容や工程等を見直すことで,現場の負担軽減に繋げた
いと考えており,定員管理所管課としても,本提案について,強く賛同したい。
○同一の施設における同一の工事に対し、市町村及び県において二重の負担となっていることから、一元的に整理す
ることが求められる。
○本市においては 、幼保連携型認定こども園の整備に係る補助金について、保育所機能部分のみを該当としている
ため、幼稚園機能部分の補助金は活用していないが、補助制度の一元化による事務負担の軽減等は必要であると考
える。
○平成28年10月鳥取中部地震の災害復旧事業において、同事案が生じた。
○本市でも、整備交付金の申請は多くあり、その都度申請手続き、事務処理には苦慮しているところであり、簡素化を
求めたい。
○厚生労働省と文部科学省の内示の時期が異なり、予算の議案の手続きが煩雑化した。厚生労働省及び文部科学
省の2つの交付要綱に基づく協議、調整、事業者への説明、積算の資料作りに時間を要した。
○制度が2つに分かれているため、協議、申請、実績報告、支出という一連の事務を2つに分けて行わざるを得ず、事
務量が倍増している。
○本年度において、幼保連携型認定こども園の増改築を計画しているが、整備対象施設の機能区分ごとに定員や、
面積に基づき費用按分をしたうえで、保育所等整備交付金、認定こども園整備交付金、次世代育成支援対策施設整
備交付金(対象施設に児童館機能が含まれていたため)の申請手続きを進めている。費用按分に関する検討にも時
間を要し、また、申請手続きについても、交付金毎にスケジュールが異なるため、効率的に申請手続きを進めにくい状
況がある。

106 B 地方に対する 医療・福祉 認定こども園等におけ 認定こども園等において過年度 ○行政側の事情(税の更正や事務誤り等)により、過年度の保育料を遡及して 認定こども園等(幼稚園を含む)において、行政側の事情(税の更正や事務誤 児童福祉法第24条及 内閣府、文部科学省、 大阪市 福島県、小 ○保護者負担金の算定ミスが発覚し、過年度分の保護者負担金に変更があった場合、認定こども園等の施設が徴収 保育園に関する利用料の徴収権限は、児童福祉法において、市町村に保育実施・確保義務が課
規制緩和 る保育料に対する徴 分保育料を遡及して変更する場 徴収する場合、保育所では市町村が保護者から過年度保育料を徴収すること り等)により、過年度の保育料を遡及して徴収する場合、市町村が代行徴収を び第56条第8項 厚生労働省 牧市 事務を行うことは、施設側の負担が大きい。市が徴収できるようにすることで施設側の負担を減らすことができ、お金 されていることを前提として、その確実な履行を担保するための手段として特別に付与された権限
の流れもスムーズになる。
収権限の強化 合の徴収方法に関する規制緩 ができる。その一方で、認定こども園等(幼稚園含む)については市町村による 行うことで、利用者から平等に保育料を徴収することができるようになり、利用 FAQ(第7版)事業者 であり、市町村に同様の義務が課されていない幼稚園等まで対象とすることは、制度の性質上困
和 徴収が認められていない(幼保連携型・保育所型認定こども園は、保育に支障 者間の不公平さをなくすことができる。保育料の徴収手段が確保されることで 向けFAQ(よくある質 難である。
がある場合のみ代行徴収が可)ことから、施設が独自で徴収事務を行う必要が 、施設の安定的な経営にも繋がり、特定の場合の徴収事務を市町村が代行 問) また、仮に徴収権限を幼稚園等に対して拡大した場合には、滞納された幼稚園の利用料につい
あり、多大な事務負担が発生じている。 することで施設側の事務負担を減らすことができる。 応諾義務について(案 て、新たに市町村が対応する必要があるなど、市町村に追加的な事務負担が発生することから、
)(平成26年9月11日 市町村間での十分な合意形成、各市町村における実施体制の整備が不可欠である。
内閣府子ども子育て なお、提案理由にあるような、行政側の事情により過年度の利用料を遡及して徴収する必要が生
本部主催 子ども・子 じた場合には、市町村が直接保護者に対してその旨を丁寧に説明し、対応することが適切である。
育て支援新制度説明
会 配布資料)

107 B 地方に対する 医療・福祉 認定こども園での障 認定こども園における障害児等 ○私立の認定こども園における障害児等支援については、「多様な事業者の参 補助体系の見直しを図ることで、事務作業の負担軽減につながる。 多様な事業者の参入 内閣府、文部科学省、 大阪市 旭川市、仙 ○私立の認定こども園における障害児等支援については、子ども・子育て支援交付金「多様な事業者の参入促進・能 特別な支援を必要とする子どもの受入れについては、従前、私学助成(特別支援教育経費)及び
規制緩和 害児等支援にかかる 支援にかかる補助制度を一本化 入促進・能力活用事業」による補助や、私学助成の「特別支援教育費補助金」に 促進・能力活用事業実 厚生労働省 台市、福島 力活用事業」による補助や、私学助成の「特別支援教育費補助金」による補助、一般財源措置があり、認定こども園の 一般財源(従前の障害児保育事業)により財政支援を講じていたところ、これらの対象となっていな
県、川越市、 類型、施設の設置者及び子ども支給認定の区分によって、異なる補助制度を適用しなければならない仕組みとなって
補助体系の見直し する。 よる補助、一般財源措置があり、認定こども園の類型、施設の設置者及び子ど 施要項 新発田市、 いる。 かった子どもについても適切に支援を行うため、子ども・子育て支援新制度の施行時に「多様な事
も支給認定の区分によって、異なる補助制度を適用しなければならない仕組み 大阪府、北 ○手続きの面に関しても、私学助成部分については都道府県へ、「多様な事業者の参入促進・能力活用事業」につい 業者の参入促進・能力活用事業(特別支援教育・保育経費)」を創設したという経緯から、認定こど
となっている。 私立高等学校等経常 九州市、佐 ては市町村へ補助申請を行わなければならず、施設にとって大きな事務負担となっている。ついては、事業類型や子 も園の類型や子どもの認定区分等によって適用される事業が異なる複雑な仕組みとなっているこ
○例えば、幼稚園型認定こども園のうち、接続型の場合で幼稚園部分が学校法 費助成費補助金(幼稚 賀県、長崎 ども支給認定の区分を問わず、障害児へ統一した支援となるよう補助制度の一本化を提案する。 とは承知している。
人立の場合、3号認定子どもには「多様な事業者の参入促進・能力活用事業」 園等特別支援教育経 市 ○本市においても、提案市と同様に私立の認定こども園における障害児等支援については、私学助成部分について
は都道府県へ、それ以外については市へ補助申請を行わなければならず、施設にとっても負担になっている。
が適用されるが、2号認定子どもには「特別支援教育費補助」が適用される。 費・過疎高等学校特別 ○認定こども園での障害児等支援に係る財源措置を一本化し,分かりやすい制度構築が必要であると考えている。さ しかしながら、既に一般財源化している部分があること、私学助成(特別支援教育経費)と多様な
また、幼保連携型認定こども園のうち、旧接続型の場合で学校法人の場合、2 経費・教育改革推進特 らに居宅訪問型を除く地域型保育事業では公定価格における加算項目として財政措置されており,子ども・子育て支 事業者の参入促進・能力活用事業(特別支援教育・保育経費)についても所管省庁や補助主体等
号認定子どもには私学助成が適用されるが、3号認定子どもには一般財源措置 別経費・授業料減免事 援新制度の財政支援の仕組みを共通化するという趣旨に鑑み,障害児等支援に係る財政措置は,公定価格における が異なることなどから、事業の趣旨や経緯、支障の実態を踏まえながら、新制度全体の5年後の見
となっている。この場合、私学助成は補助金の交付を受けようとする年度の5/1 業等支援特別経費)交 加算項目に一本化することが望ましいと考えている。 直しを議論する際に、本件についても検討を行うこととしたい。
現在に就園する子どもに対して補助がなされるため、例えば、次のような支障が 付要綱
生じる。
(例)5/3 生まれの子どもは、5/2 に2号認定になることから、5/1 時点では私学
助成の対象とならず、当該子どもはどの制度からも補助金の交付を受けること
ができない。
○手続きの面に関しても、私学助成部分については都道府県へ、「多様な事業
者の参入促進・能力活用事業」については市町村へ補助申請を行わなければな
らず、施設にとって大きな事務負担となっている。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

事務手続きの面だけでなく、別々の省庁(文部科学省、厚生労働省)の所管であるため、同一施 - 【山形県】 - 【全国市長会】 保育所等整備交付金及び認定こども園施設整備交付金について、これまでに改善を行った 6【内閣府】


設であるにも関わらず、片方の制度しか支援が受けられないなど補助金交付額の面において不均 申請時期等を合わせる等ではなく、全体を1つの施設整備として申請手続きができる制度としなけ 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 保育所部分と幼稚園部分の募集時期・内示時期の統一化や年間スケジュールの事前周知等 (6)児童福祉法(昭22法164)及び認定こども園施設整備交付金
衡が生じていることから、所管省庁の一元化等抜本的な解決を求める。 れば事務の軽減にはつながらず、不十分である。 について引き続き取り組みつつ、更なる様式の統一化、事業費案分の際の様式例の提示等 認定こども園施設整備交付金及び保育所等整備交付金については、申請に関
なお、今後の具体的な取組について示していただきたい。 【横浜市】 、事務手続の負担軽減について検討していきたい。 する書類の統一化を図るなど、幼保連携型認定こども園等を整備する際の地方
現状の2つに分かれている補助制度の下では、「募集時期や内示時期をあわせる」「様式の統一 公共団体の事務負担を軽減する方向で検討し、平成29年度中に結論を得る。そ
化」など限定的な対応に留まっており、支障事例に挙げられている事務負担を軽減するための根 の結果に基づいて必要な措置を講ずる。
本的な課題解決を行うことは難しいと想定されるため、一元化を要望する。 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
【磐田市】
事務手続きの負担軽減だけでなく、一元的に処理できる体制づくりについて検討をしていただきた
い。
【箕面市】
交付金制度の一元化が最善であるが、一元化が困難な場合は、現行の施設の共有部分における
幼保の定員数による按分方式を廃止し、どちらか一方に含めるなど、効率的な事務処理が行える
よう改善を求める。
幼保連携型認定こども園は、「学校及び児童福祉施設としての法的位置づけを持つ単一施設」で
あることから、災害復旧補助の事例のように同一施設内において幼保機能のどちらか一方しか支
援を受けられないといった事象が生じないよう、交付金制度の内容の幼保統合を求める。
【長崎市】
内示の状況により予算議案の手続きが変動することや、申請額より内示額が低くなる可能性があ
る際は事業者に対して一定の報告をしておく必要があるため、可能な範囲内で内示の時期及び額
について事前に情報提供して頂きたい。
【熊本市】
事務手続き簡素化がなされていることは理解しているが、事務が煩雑になっている根本的な問題
は、幼保連携型認定こども園というひとつの児童福祉施設に対して、異なる二つの省庁から補助
金の交付がなされている点であり、補助及び事務手続きを行う所管の一元化を求める。事務手続
きの簡素化では根本的な負担軽減にはつながらないだけでなく、自治体から幼保連携型認定こど
も園への施設整備費補助が行いにくい一番大きな要因となっている。(弊害の事例:同じ規模の保
育所及び認定こども園での基準額の違い、対象経費の違い、直接補助・間接補助の違い、災害復
旧費における取扱いの違い等)

児童福祉法第24条第2項で、全ての認定こども園に保育の確保義務があるにもかかわらず、 ― ― ― 【全国市長会】 ○市町村による代行徴収権限が、児童福祉施設(保育所及び幼保連携型認定こども園)に 幼稚園型認定こども園は、法的性格としては幼稚園と同じく学校であり、児童福祉施設 6【内閣府】


保育所、幼保連携型認定こども園、地域型保育事業のみに、児童福祉法で市町村による代 提案団体の意見を十分に尊重されたい。 限られていることは、不合理ではないか。 でありかつ学校である幼保連携型認定こども園とは性格を異にするものであることから、 (4)児童福祉法(昭22法164)及び子ども・子育て支援法(平24法65)
行徴収権が付与されているのは不合理である。 児童福祉法第24条第5項及び第6項では、市町村に対し、保育所及び幼保連携型認定こ 幼保連携型に認められるものが、同様に幼稚園型に認められるものではない。 (ⅰ)市町村(特別区を含む。以下この事項において同じ。)が認定こども園にお
幼稚園を含む特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業は、市町村が利用料を決定して ども園における保育の最終的な実施等の義務付けがされているが、同条2項において、市 利用料の徴収権限は、児童福祉法第24条第1項に基づく保育の実施義務及び同法第2項 いて特定教育・保育(子ども・子育て支援法27条1項)を受けた乳児又は幼児の
いることから、市町村の都合等で遡及徴収すべき事案が生じた場合、施設型給付を受ける 町村は、保育を必要とする児童に対し、幅広く認定こども園や家庭的保育事業等により必 に基づく保育の確保義務だけでなく、 保護者が支払うべき額(子ども・子育て支援法施行規則(平26内閣府令44)2条2
施設等について、例外的に市町村が徴収を行うことは合理性を欠くものではなく、保護者 要な保育を確保するための措置を講じる義務が課されており、あえて区分する必要がある ①虐待のおそれのある子供など、保護者の自由意志に委ねていては、その子供に必要な保 項1号。以下この事項において「利用者負担額」という。)の徴収事務に関与する
にとっても市町村が徴収の際に説明する方が理解しやすい。 のか。 育が提供されないと考えられる場合に、市町村が同条第4項に基づき行う保育の利用の勧 ことについては、以下のとおりとする。
市町村の事務負担については、本市の平成28年度実績が19件であり、事務量の増加による 待機児童が解消されていない事態に鑑みれば、最終的に公立施設で保育を行うことを保障 奨や支援、また勧奨・支援を行ってもなお契約による保育の利用が困難な場合に、市町村 ・行政側の事情により過年度の利用者負担額を遡及して徴収する必要がある場
負担は軽微と想定している。また、遡及徴収事案について、実際に直接徴収を行うかどう する体制が完備されている訳ではなく、現下の待機児童問題が深刻な中では、最終的な保 が同法第5項に基づき行う措置入所や 合、必要に応じて市町村が直接保護者に対して説明を行い、施設側による徴収
かは各市町村が判断できるよう制度設計を検討することで、市町村の事務負担増の懸念に 育の受け入れ先が、幼稚園型認定こども園や家庭的保育事業等となることは十分にありう ②障害のある子供など、市町村の利用調整を経てもなお保育の利用が困難な子供に対して 事務の補助を行うよう、市町村に対して平成29年度中に必要な周知を行う。
対応できると思料する。 る。市町村の代行徴収権限を、保育所及び幼保連携型認定こども園に限定する必要性がそ 、市町村が同条第6項に基づき行う措置入所 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
今回の提案は、税更正や事務的な算定ミスによって過年度分保育料を遡及徴収すべき事案 もそも乏しいのではないか。 の対象となっており、市町村が積極的に関与し、重い責務を負っている保育所や幼保連携 ・市町村が保育所、幼保連携型認定こども園、保育所型認定こども園及び家庭
が生じた場合に、保護者や施設に負担を掛けないよう、市町村の判断により、例外的に、 ○上記に加え、幼稚園を含む特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業者は、市町村が 型認定こども園、家庭的保育事業等に対して、当該施設における保育の履行を担保するた 的保育事業等に係る利用者負担額に関して、施設の設置者からの求めに応じて
当該保育料を市町村が保護者から直接徴収できるよう、具体的には、以下のとおり要望す 利用料の決定や施設型給付の支給を行っており、特に利用料は市町村が決定しているため め認められているものである。 行う徴収事務(児童福祉法56条7項及び8項並びに子ども・子育て支援法附則6
るものである。 、施設等に変更の余地がなく、利用料の変更も市町村に帰責している。このような市町村 児童福祉施設である保育所等とは異なり、幼稚園等については、市町村は上記の責務を 条7項)の在り方については、子ども・子育て支援法附則2条4項に基づき、同法
1.認定こども園(全種別)、地域型保育事業、幼稚園について、例外的に、市町村が保 と施設等との関係を踏まえると、市町村が徴収を行うことは合理性を欠かないのではない 負っていないことから、徴収権限を認めることは困難である。(なお、幼稚園については の施行後5年を目途として行う検討の際に、制度全体の見直しの中で、対象とな
育料を直接徴収できる権限を付与。 か。 、市町村の保育の確保義務の対象からも外れている。) る施設の法的性格や対象を拡大した場合の市町村の事務負担等を踏まえて検
2.1の実施を優先的な要望として、以下の手法も検討されたい。 ○さらに、特定教育・保育の提供が施設と保護者の間の直接契約に基づくものであること 討し、必要があると認めるときは所要の措置を講ずる。
を踏まえても、施設及び保護者の同意や、施設から市町村への徴収事務の委託等を前提と (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
すれば、市町村が徴収することは可能ではないか。
○以上の諸論点をまず整理し、法制面、実務面から提案団体の支障を解消する方策を直ち
に検討し、具体的な方針を示されたい。
○本提案の実現によって、市町村の徴収事務の負担が増加することが想定されるが、一律
に市町村へ徴収権限を付与するのではなく、市町村が選択的に制度活用できるよう制度設
計することで懸念は解消されるのではないか。

認定こども園における障がい児支援の仕組みについて、次回の新制度全体見直しで検討を行う意 - - - 【全国市長会】 補助の統合等については、一次回答のとおり、新制度全体5年後の見直しを議論する際に、検討 6【内閣府】


向を示していただいたことは、今回の本市提案の趣旨を理解していただいたものと考える。しかし 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 を行うこととするが、提案団体の意見を踏まえ、今年度中に私学助成(特別支援教育経費)・多様 (15)私立学校振興助成法(昭50法61)及び子ども・子育て支援法(平24法65)
ながら、各施設における事務処理の負担など現状の課題を解決するため、新制度の見直し時期を な事業者の参入促進・能力活用事業(特別支援教育・保育経費)における認定方法の明確化や、 認定こども園における特別支援に係る補助については、認定こども園の類型や
待つまでもなく、できるかぎり早期に制度見直しを図っていただきたい。 私学助成における認定時期についてなど、運用改善に関する通知を発出することとしたい。 対象となる子どもの支給認定区分によって適用される事業が異なることによる利
用者間の不公平性と地方公共団体等の事務の複雑さを解消するため、私立高
等学校等経常費助成費補助金(幼稚園等特別支援教育経費)(私立学校振興助
成法施行令(昭51政令289)4条1項2号ロ)による補助の認定時期を柔軟化する
とともに、多様な事業者の参入促進・能力活用事業(認定こども園特別支援教育
・保育経費)(子ども・子育て支援法59条4号)や地方交付税により措置されてい
る事業を含め、障害の有無の確認方法を明確化し、地方公共団体に平成29年度
中に通知する。
また、これらの補助事業の一本化を含めた制度の在り方については、子ども・
子育て支援法附則2条4項に基づき、同法の施行後5年を目途として行う子ども・
子育て支援新制度の見直しの中で検討し、その結果に基づいて所要の措置を講
ずる。
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

174 B 地方に対する 医療・福祉 地域少子化対策重点 地域少子化対策重点推進事業 地域少子化対策重点推進交付金については、内閣府に申請を行い、その審査 審査基準や審査手続き期間の明文化により、審査途中での事業内容の変更 地域少子化対策重点 内閣府 三重県、宮 旭川市、秋 ○対象事業の内容等も含めて審査基準が不明瞭であり、事業構築の際に苦慮している。また、書類提出や修正等の 従来から有識者審査の手順等を記載したQ&Aを作成し、地方自治体に提示していたところであ
規制緩和 推進交付金の申請手 実施要領において、 を経て交付決定を受けることとされている。また、審査においては外部有識者の や追加資料の作成などの事務軽減につながるとともに、計画的な事業推進が 推進交付金交付要綱 城県、広島 田県、福島 事務負担も大きく、採択決定のスケジュールの遅延等もあり、市町村が当該交付金を活用する上でのハードルは高く るが、今般、審査に関する具体的観点やコストの目安等を明記するなど、地方自治体の計画策定
県、栃木県、 なっている。
続き等の明確化、簡 ①具体的な審査方法(審査体制 審査を経ることとされているが、具体的な審査基準等が明文化されておらず、事 可能となる。また詳細な積算資料や見積書の提出要求による事業者との事前 第4条、第5条、同実 県 群馬県、横 一方で、地方にとって当該交付金は、喫緊の課題である少子化対策に向けた新たな取組を実現・実行するための貴 に資する内容を一層充実させた。
素化 、審査手続き、審査担当有識者 業ごとの指摘事項から基準を推測するしかない状況にある。そのため、事前に 協議等が不要になることから、公正公平な事業者選定も可能となる。 施要領 3(4) 浜市、石川 重な財源となっている。当該交付金を有効に活用し、全国規模で少子化対策を強力に推進していけるよう、制度の改 また、KPIの設定例や計画書の記載例も提示したことに加え、高い効果が確認できた地方自治
名)等を記載したうえで、どの段 基準を考慮した事業構築が困難な状況となり審査過程における指摘事項で何 さらに他県等の情報を共有することにより、先進事例を参考に各都道府県、 県、静岡県、 善をお願いしたい。 体の取組例を順次紹介するなど、地方自治体における事業計画の策定を支援している。
階でどのような判断が出たのか 度も修正が必要となるなど、事務負担が増加するとともに、計画的な事業推進 各市町村が新たに事業構築することが可能となり、少子化対策の全国展開に 浜松市、京 ○・平成25年度「地域少子化対策強化交付金」では7市町,平成26年度では3市町,「地域少子化対策重点推進交 さらに、申請件数が増加していることに伴って審査期間が長期化していることや有識者の負担が
も全ての申請自治体に公開し、 の妨げとなっている。 もつながるものと思われる。 都府、大阪 付金」に移行した平成27年度は2市町が活用したが,平成28年度は活用した市町村がなかった。 増加していることも踏まえ、事業内容が定型化している事業メニューについては、有識者審査を包
府、島根県、 ・市町村の本交付金活用が減った要因として,「優良事例の横展開」を掲げ先駆的な事業の実施を推進しており,事業
審査方法の透明化を図ること。 また、申請手続きについても明確な理由なく承認期限が何度も延長されるにも 岡山県、山 実施のハードルが上がっている点と,「結婚支援」を重視した事業メニューの構成となっており,市町村が地域の実情 括承認等としたことに加え、これらの事業計画に関しては申請の締切を設けず、随時募集とするな
②公平な審査を推進するため、 かかわらず、地方からの申請期限は厳守を求めたり、申請時に入札前にも関わ 口県、高松 に応じて実施する子育て支援に係る取組が軽視されている点が挙げられる。 ど、審査の効率化を図り、交付決定までの手続をスピードアップすることとした。
具体的な審査基準(単価の上限 らず業者見積もりを要求するなど、円滑な事務執行上過度な負担や公平な入札 市、佐賀県、 ・また,事業計画書に対する外部有識者審査の明確な審査基準が公表されない中で,繰り返しの修正指示を受けるこ 既に紹介している取組例に加え、今後、順次紹介事例を増やしていくこととしており、本交付金に
や委託金額の上限等数値で客 業務の支障となっている。 熊本市 とから,事業の実施に大きな影響を及ぼしている。 よる地方自治体の取組を更に支援していく。
観的に判断できるもの)を記載し さらに、他県の事業例について内閣府からの情報提供がほとんどなく、少子化 ・以上のことから,審査基準を明確にするとともに,地域の実情に応じて実施する子育て支援施策についても交付対象
とされるよう弾力的な運用をお願いしたい。
たうえで、全ての申請自治体に 社会対策大綱の重点課題や当該交付金の目的である先進事例の全国展開の ○【支障事例】
公開し、円滑に事業構築ができ 推進にも支障が生じている。 地域少子化対策重点推進交付金実施要領の確定が、自治体における予算要求時期に間に合わず、また、対象事業
るよう支援すること。 の情報提供も遅れがちであるため、自治体における予算要求過程において、事業内容の構築・精査・確定に支障を来
③審査スケジュールを明確に記 たしている。
載し、地方の予算や事業遂行に また、事前の対象事業の情報と、その後の審査結果において、整合性がなく混乱が生じている。
○本県では、学習支援を含めた子どもの居場所づくりについて、ひとり親家庭に限定せず、運営する自治体に対して
影響を与えないようにすること。 運営費を補助している。一方、現行の国庫補助制度では、補助対象となる運営費をひとり親家庭の児童数とひとり親
家庭以外の児童数により按分せざるを得ないことから、事務の煩雑化に加え、当初見込数と実績数に乖離がある場
合には補助額に変動が生じ、財源の見通しが不透明な状況となっている。
このことから、ひとり親家庭に限らず、支援の必要な子どもが幅広く利用できる居場所の整備を支援することができる
よう、現行の補助制度の見直しを要望する。
○交付決定までのプロセスに時間がかかりすぎる上,積算根拠として業者の参考見積書を添付する手法は,国から積
算の変更指示があった場合,何度も参考見積書をとり直さなければならず,競争入札を実施した際に,その業者が,
落札しなかった時には,業者に対し手間だけをかけさせている現状である。
また,事業執行を1年間で積算している時は,交付決定が遅れることで,事業実施に影響が出ている。この交付金を実
施してきた実績から,良い事例についてはメニュー化し,有識者の採点の必要がない項目を追加すること。事務の簡
素化を図ることで,交付金の利用実績が上がり,しいては少子化対策につながるものと考える。
○本県においても、本交付金(平成28年度第2次補正予算)の実施計画書の提出に当たって、事務局からの指摘事項
が何度も変化し、修正が必要になったため、事業の構築が困難な状況になるとともに、事務負担が増大した。具体的
な審査方法や審査基準の明確化が必要と考える。
○審査基準が明文化されていないため、事業計画に対する指摘が度々あり、事務負担が大きくなっている。また、申
請手続き後、明確な理由なく承認期限が延長され、事業の円滑な執行の支障となっている。
○・審査においては外部有識者の審査を経ることとされているが、具体的な審査基準等が示されていないため、担当
者においてはおおよそのイメージで申請書を作成しなければならず、申請後においても、当初申請した計画に対して
の修正が何度も繰り返され、交付決定を得るため事業計画が当初想定しているものから変わっていってしまう。
また修正に対する事務対応が期限も短く負担となっている。
・内閣府への申請段階において、入札前にも関わらず業者見積もりを要求するなど、事務執行上過度な負担がかかる

○地域少子化対策重点推進交付金の具体的な審査基準等が明文化されていないため、外部有識者の意見が委員に
より異なり、前年度の指摘を踏まえて当該年度の事業計画を作成したにも関わらず、前年度とは全く異なる意見が出
され、事業を見直さなければ実施できない状況になってしまうものもある。しかし審査スケジュールは大幅に遅れてお
り、すでに市では予算が成立した段階であり、事業内容の修正が困難な現状である。有識者の審査事務の遅延は、内
閣府からの正式な理由の提示がなされないままであり、行政内部はもとより対外的な説明にも苦慮するところであり、
事業執行に大きな影響を与えている。
○実施要領等で単価基準や上限数値を明文化せずに審査の過程で何度も金額の修正を求められ、過度の事務負担
と時間を要した。自治体は要領等に基づき事業計画を作成し、内部予算協議を経て国に申請を行っている。予め審査
基準や単価数値を明確に示し、公平で円滑な申請事務の実施をお願いしたい。
当初国の通知では28補正予算分は3月上旬交付決定予定が、本府では5月12日交付決定、29予算分は4月1日交付
決定予定が、6月20日現在まだ交付決定待ちの状況。年度当初早急に委託事業の契約を締結をする必要がある中で
、内示が大幅に遅れ業務に支障を来した。自治体に対して提出期限の厳守を求めておられることから、国においても
明確な理由がない限り自治体の事業遂行に支障が生じることのないよう審査スケジュールについて留意いただきたい

○・キャンペーン事業を申請したところ、有識者審査において、「コストが高い」「費用対効果が見合わない」との指摘を
受けたが、指摘事項が漠然としており、具体的に、どの経費をどの程度削減すべきとの指摘ではないため、感覚的に
対応するよりなかった。
・講師講演料について、講演料やあくまでも先例とした講師の人選について指摘がなされた例があったが、交付申請
中の事業であり、講師の決定や具体的な交渉は予算措置後(交付決定後)にすることから、実態にそくしていないこと
が多い。
○審査においては外部有識者の審査を経ることとされており、審査に時間を要す上、承認期限が何度も延長されるた
め、計画的な事業推進の妨げとなっている。

208 B 地方に対する 医療・福祉 子ども子育て支援法 年度当初時点で満2歳であり、年 <現状> ・満3歳児未満の子どもの教育ニーズに対し、適切な対応を行うことができる。 子ども・子育て支援法 内閣府、文部科学省 高岡市 福島県、ひ ○満3歳になる前に私的契約で入園をさせていると,市で把握することが困難であるため施設基準や職員配置基準が 子ども・子育て支援法に基づく支給認定・施設型給付は、幼稚園・保育所・認定こども園に入園す
規制緩和 における支給認定の 度途中で満3歳に達する保育を ・幼稚園、保育園等の教育・保育を利用する場合、子ども・子育て支援法第19条 ・2歳児であっても幼稚園等に入園しやすい環境となり、増加し続けている3歳 第19条、学校教育法 たちなか市、 適正に満たされているかの判断が困難となるところであり,施設給付費の加算の判定等に誤りを生じる可能性がある る資格を有することを確認した上で、その利用に係る経費を支給するものであるため、幼稚園・保
北九州市 。このことから2歳児の受け入れについて基準等を設け制度の中に組み込む必要があると思われる。
年齢区分の見直し 必要としない子どもについて、子 で定める支給認定を受ける必要があり、認定を受けた者は、認定区分に基づき 未満児の保育ニーズに対し、保育園のみならず幼稚園等がその解消に資す 第26条 ○第一次反抗期にあたる2歳児を幼稚園に受け入れることにより、孤立しがちな専業主婦(夫)家庭等の育児負担の 育所等のいずれの施設にも入園できない「保育を必要としない2歳児」について、支給認定の対象
ども・子育て支援法に基づく支給 、施設型給付を受けることができる。 ることが期待される。 軽減が必要である。 とし、施設型給付を支給することは、制度の立てつけ上困難である。
認定の対象とすること ・幼稚園及び認定こども園の幼稚園部(以下「幼稚園等」という)は満3歳以上か ・施設を真に利用している児童数の把握が容易になり、定員外園児の受け入 自我の目覚めと行動範囲の広がり、数多くの言葉を獲得していく時期である2歳児を幼稚園で受け入れることにより、 一方で、幼稚園等が、幼児期の教育・保育のセンターとして、保育を必要としない2歳児やその保
ら入園できる(1号認定)こととなっているが、本市内の幼稚園等では、満3歳到 れなどの防止に繋がる。 子どもの育ちを支援することができる。 護者に対する子育て支援活動を行っていくことは大変重要であり、そういった活動に対しては、既
達前の子どもであっても、施設の付随事業として受け入れているのが実情であ に、私学助成(幼稚園の子育て支援活動の推進)や子ども・子育て支援新制度における地域子ど
る。 も・子育て支援事業(地域子育て支援拠点事業や一時預かり事業(一般型))により、支援を行って
<支障事例(総論)> いる。
幼稚園等は、少子化により同世代の児童と交流する機会が少なくなってしまった
児童のためのフィールドとなり、児童の健やかな成長を促す場としての役割を果
たしている。また、自我が芽生えはじめ、イヤイヤ期の児童(満2歳前後)につい
ては、教員や同世代の児童など、親以外の人間と活動することにより、自制心
や協調性の芽生え、集団生活へのスムーズな移行が期待できる。
年度当初満2歳の子どもが年度途中から随時入園すると、満3~5歳児学級のよ
うに全児童を対象とした通年の教育内容を組むことができず、児童の成長に影
響がある。
<支障事例(その他)>
○施設:3歳に到達するまでは、施設型給付(1人あたり6万円程度)が受けられ
ないため、施設や保護者の負担で給付分を賄っている。
○保護者:3歳に到達するまでは、市が定める保育料ではなく、施設が独自に定
める保育料(市が定める保育料より高額の場合が多い)を支払っており、また第
3子無料、兄弟同時入所による保育料軽減などの措置を受けることができないな
ど、金銭的負担が大きい。
○市:認定を受けていない児童は正式な入所扱いとなっていないため、真に施
設を利用している児童数の把握 、職員の配置基準、施設の面積基準などの充
足状況の確認が困難。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

審査基準についても明示していただきたい。 - 【群馬県】 - 【全国市長会】 地方自治体における実施計画の策定を支援するため、審査基準については、Q&Aによ 6【内閣府】


Q&Aにおける審査基準の明示化や、採択事例の紹介、有識者審査の一部省略及び募集時期の 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 り審査の観点やコストの目安等を明示しているほか、採択事例の公表、実施計画書の記載 (21)地域少子化対策重点推進交付金
弾力化など、提案事項に対する改善が図られている。 例の明示、有識者審査の包括承認等による効率化など、不断の見直しを行っているところ 地域少子化対策重点推進交付金に係る申請・審査手続については、地方公共
今後も、更なる採択事例の情報提供(特に、市町村規模での事業の概要を含む一覧表や、実際の である。 団体の申請と国の審査が円滑に行われるよう、引き続き審査の観点や計画書の
実施計画書本体など)や、審査の簡素化・効率化及び基準の明確化を図られることをお願いした 今後も、これら採択事例等の情報を順次追加していくとともに、説明会を開催し情報提 記載例、コストの目安等の明示、優良事例の公表、有識者審査の効率化等の充
い。 供を行うなどして、本交付金による地方自治体の取組を更に支援していきたい。 実を図ることとし、地方公共団体に今後実施する予定の説明会等を通じて平成
29年度中に周知する。

本市では、現に、年度当初で2歳の子どもについて受入を行い、支給認定子どもに対するものと同 - - - 【全国市長会】 ○構造改革特区における特例の廃止から10年が経過し、子ども・子育て支援新制度の施行(施設 ・平成30年度概算要求において、「幼稚園における2歳児の円滑な受入れのための調査研究」を 6【内閣府】


様の教育の実施に努めているが、支給認定されない中で園の独自事業として行っている以上、例 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 型給付、支給認定、認定こども園など幼保を一元的に取扱う事業の制度化)や幼稚園を取り巻く環 新規事業として盛り込んでおり、まずは、この事業を通じて、2歳児特有の発達を踏まえた配慮や (19)子ども・子育て支援法(平24法65)
えば下記のようなケースにおいて、支給認定子どもに比較して法的な保障なく、満3歳に達してい 境(少子化、就労世帯の増加による地域の幼稚園ニーズの低下)等が変化している中、改めて検 3歳児以降の幼稚園教育との円滑な接続等について調査研究を深めた上で、その結果を踏まえ (ⅰ)幼稚園における2歳児の受入れに対する支援の在り方については、平成30
ない児童や保護者の権利保護に重大な支障が考えられる。 討すべきである。 て、必要な措置について検討を行ってまいりたい。 年度に2歳児特有の発達を踏まえた配慮や3歳児以降の幼稚園教育との円滑な
・入所申請に対する応諾義務(子ども子育て支援法第33条第1項)、幼稚園で選考が行われる場 ○「子育て安心プラン」において、幼稚園での保育を必要とする2歳児の受入れを推進するため、 ・なお、一時預かり事業(幼稚園型)による2歳児の定期的な預かりは、待機児童対策として保育を 接続等に係る調査研究を実施した上で、その結果を踏まえて検討し、平成31年
合に、満年齢に達していないとの理由で不利益な扱いを受ける(同条第2項)。 一時預かり事業(幼稚園型)により2歳児を定期的に預かる仕組の創設等を行うこととされている 必要とする子どもを対象とするとの前提で「子育て安心プラン」に盛り込まれたものであり、その他 中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
・児童の発達や家庭環境に応じて、設置者と市町村、児童相談所、児童福祉施設、教育機関との が、提案の趣旨を踏まえて、幼児教育を希望する者も受け入れを可能とすべきではないか。 の子どもまで対象に含めることは困難である(保育の受け皿拡大に向けた財源確保が喫緊の課題 (関係府省:文部科学省)
連携等により良質な教育・保育を提供されない(同条第4項) となっていることを御理解いただきたい)。
・設置者が利用定員を減少した際に、必要な教育・保育の継続が行われない(同法第34条第5項 ・構造改革特区に関しては、平成15年~18年に構造改革特別地域において実施された満三歳未
) 満児の幼稚園入園事業において、評価委員会等の検証の結果、幼児の発達段階の特性を踏まえ
・保護者の希望や養育状況に応じた、市町村によるあっせんを受けられない(同法第42条) 、幼稚園児としての集団的教育ではなく、幼稚園の人的・物的環境を適切に活用し、個別のかか
上記のような事例は、幼稚園と保護者との契約において基本的な水準を保障されていると考えら わりに重点を置いた形態で2歳児を受入れることにより、全国展開を行うこととされたことから、子
れるが、自らが十分に希望を表現できず、不当な扱いを受けても主張できない子どもに対しては、 育て支援としての2歳児の受入れを幼稚園において実施されてきたところ。
特に慎重な権利保護が必要であると本市は考えており、事故や問題事例が発生することがないよ
う、学校教育法第26条の年齢基準の引き下げを含め、制度面・財政面の両面から現行の1号認
定児童に劣後しないような制度設計を検討いただきたい。
また、利用の保証がされておらず支給認定外児童であるために、正式な入所状態の把握がなされ
ていない。このことから、園が同様のサービスを提供しようと努めていることを前提としながらも、場
合によってはその内容に差が生じる恐れがあり、満3歳到達時から支給認定を受けて行われる幼
児教育とは異なっている。これらの園の独自事業によりつなぎとして行っているサービスを受ける
年度当初満2歳児が、満3歳児と全く同じ環境・内容の幼児教育を受けられることで、満3歳児から
の教育をより効果の高いものとし豊かな人格形成に資することになる。
また、本市がこのような事業を行っている背景としては、満3歳の誕生日到来をもって、年度途中
での入園を行うこととすれば「1年を通した各種行事等が成立しないことから、子どもの健やかな成
長に支障がある」と考えられているためであり、現場の知恵・手法としてこれまで対応をしてきたも
のでもある。
「現に入所している保育を必要としない2歳児を支給認定対象とすること」は、制度の立てつけ上困
難との回答ではあるが、こうした現場の運用を行わなければならない点をよくご理解いただきたい

本提案は、年度途中に満3歳になる児童に幼児教育の提供ができるようになることで、子ども・保
護者・行政の全てに利がある方法であり、住民福祉の向上に効果があると考えている。
また、地域子ども・子育て支援事業についてであるが、一時預かりであれば緊急・一時的な預かり
への対応、地域子育て支援拠点事業は親子の交流の場づくりなど、本市においてもそれぞれの本
来の目的に対し、適切に活用されているところである。これらの事業は、2歳児への子育て支援活
動としての位置づけとなる効果があることは理解できるが、継続した入園・教育を補完する事業と
は市・事業者・保護者ともに認識しておらず、この事業の活用は本支障の解消につながるものでは
ないと考えている。
このようなことから、今回提案の背景となった地域・現場の実情に対応できるような制度設計をぜ
ひご検討いただきたい。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

215 B 地方に対する 医療・福祉 施設型給付費等の算 施設型給付費等の算定方法に 施設型給付費等の算定については、制度が複雑かつ難解であり、行政・事業者 市町村及び各施設の事務量の軽減につながり、市町村においては地域の実 ・子ども・子育て支援 内閣府、文部科学省、 指定都市市 旭川市、仙 ○(処遇改善等加算に係る事務) ○処遇改善等加算に係る事務
規制緩和 定方法に係る事務(処 係る事務(処遇改善等加算に係 ともに事務量が増大している状況。具体例は以下のとおり。 情に応じた施策に、各施設においては保護者のニーズ等に応じたきめ細かな 交付金交付要綱 厚生労働省 長会 台市、秋田 加算認定に係る考え方が施設側に浸透していない中で、平成29年度は新たに、「処遇改善Ⅱ」の項目が追加された。 処遇改善等加算に係る事務の取扱いについては、平成27年8月28日及び平成28年6月17日に事
市、山形市、 平成29年度は当該加算の認定にあたり、研修受講の要件は不問とされたが、当該要件の適用時期が不透明であり、
遇改善等加算に係る る事務)の簡素化。 【相模原市の事例】 子育て環境の整備により一層注力できる。 ・特定教育・保育、特 ひたちなか 施設側の不安をあおっている。さらに、従来からの処遇改善Ⅰの加算も含め、額の積算方法が極めて複雑で施設側で 務連絡を発出しており、周知を図っているところ。また、平成28年事務連絡においては「基準年度
事務)の簡素化 ○処遇改善等加算に係る事務 別利用保育、特別利 市、川越市、 の対応が困難であり、当該積算に助言する行政側にも大きな負担がかかっている。 の賃金水準」の算出を簡易化する「簡便な算定方法」をお示しするとともに、加算率の算定に当た
「基準年度の賃金水準」の考え方に対する理解が浸透していないこと、加算率 用教育、特定地域型 海老名市、 (市システムによる請求事務の指導・助言) って必要な職員の勤続年数を確認する書類について、前年度より変更が無い場合は提出を省略
のうち基礎分の算定に必要な事務作業が煩雑かつ膨大であること、加算額の積 保育、特別利用地域 静岡県、城 施設が自ら給付額を算定することは困難なため、市のシステムにより額の算定及び請求書の作成を行っている。また することが可能であることをお示しし事務の簡素化を図っている。加えて、平成29年度においては、
算方法が極めて複雑で施設側での対応が困難であることなどの理由により、行 型保育、特定利用地 陽市、豊田 、当月分の給付費は当月内に支給と定められており、給付額の算定、請求及び支給処理を極めて短い期間で行わな 処遇改善等加算Ⅰ(職員一人当たりの経験年数に応じた処遇改善)のキャリアパス要件について
市、大阪府、 ければならず、多大な事務負担が生じている。さらに、平成29年度からは新たに「処遇改善Ⅱ」の項目が新設され、当
政・施設双方に負担が増大している。 域型保育及び特例保 伊丹市、浅 該加算項目による事務負担が増大した。 、平成29年度より追加された処遇改善等加算Ⅱ(技能・経験に応じた処遇改善)を受ける場合には
○市システムによる請求事務の指導・助言 育に要する費用の額 口市、山陽 ○処遇改善等加算の実績報告書の作成に当たり、実績額を算出するための全国統一の様式やシステムファイルを提 、当該要件に係る届出の提出を不要としている。処遇改善等加算Ⅱについては平成29年5月30日
施設が自ら給付額を算定することは困難なため、市のシステムにより額の算定 の算定に関する基準( 小野田市、 供してほしい。 にQ&A集を発出するとともに、加算申請に必要な「加算対象職員数」や「年齢別児童数」の計算表
及び請求書の作成を行っている。また、当月分の給付費は当月内に支給と定め 平成27年内閣府告示 徳島県、北 また、加算項目を簡素化し、請求事務の負担軽減を図っていただきたい。 を公表し、こちらについても取扱いの周知及び事務の簡素化を図っている。
られており、給付額の算定、請求及び支給処理を極めて短い期間で行わなけれ 第49号) 九州市、新 ○<制度が複雑かつ難解という点に関して> 「基準年度の賃金水準」の考え方など処遇改善等加算に係る事務については、保育士等の処遇改
宮町、佐賀 施設型給付費について、分園のある保育所における加算の適否の判断が内閣府と厚労省とで異なる事例が生じた
ばならず、多大な事務負担が生じている。 ・施設型給付費等に係 県、長崎市、 。詳細は以下のとおり。 善が適切に行われる必要があることを踏まえ設定されているものであり、取扱いについて十分ご理
る処遇改善等加算に 大村市、熊 ①年度当初は区の判断で加算をつけていたが、都を通じて内閣府に照会したところ「加算不可」との回答を得たため、 解いただけるよう引き続き情報提供等を行ってまいりたい。
ついて(平成27年3月 本市、延岡 遡って減額精算した。②事業者から、「直接厚労省に照会したところ「加算可」との回答を得た」との苦情があり、再度
31日府政共生第349号 市 都を通じて内閣府に照会。③内閣府の回答が「加算可」に変わったため、再び年度当初に遡り、加算をつけ直した。 ○市システムによる請求事務の指導・助言
) ※該当する加算項目は主任保育士専任加算、療育支援加算、施設機能強化推進費加算等。 施設型給付費の支払いについては、子ども・子育て支援法施行規則第18条において、毎月、支給
○処遇改善等加算について、施設から、職員一人当たりの賃金改善額を対象人数分支弁する等事務を簡素化して欲
しいとの声が寄せられている。 するものとされているところであるが、平成27年2月3日事務連絡等において自治体の実情により必
○処遇改善等加算の取扱いについては,平成27年8月28日付け事務連絡で考え方が示されているが,複雑かつ難解 要と認められる場合には、あらかじめ概算払いによることも差し支えないこととしている。また、平
なため,市町村の説明や各施設での運用に苦慮しており,事務及び制度の簡素化が必要である。 成27年5月20日事務連絡において、市町村において加算の認定にまで至っていなかったとしても、
○ 制度が複雑・難解であり、処遇改善等加算に係る事務等において、制度の理解や算定に必要な事務作業が煩雑・ 各施設・事業者からの申請をもって暫定的に支給し、加算の認定が行われた後に確定し、遡及し
膨大となっており、事務負担が増大している。 て適用する等の配慮をご依頼している。
施設型給付費等算定の事務にあたっては、施設において給付費の算定・請求を行い、町で確認・支給事務を行って
いるが、当月分の給付費は当月で支給と定められていることから、短期間で給付額の算定、請求、支給事務を行わな
ければならず、施設側・行政側ともに大きな負担となっている。 ○また、「子育て安心プラン」(平成29年6月2日)において、「保育士の負担軽減のため、給付事務
施設型給付費等の算定方法に係る事務が簡素化されれば、施設側・行政側ともに負担軽減となり、よりよい子育て に係る実態把握とICT化に向けたシステムの標準仕様や自治体手続きの標準化を含む改善策検
環境の整備が図られるものと考える。 討のための調査研究を行う」こととしており、事務負担の軽減についても検討してまいりたい。
○本市でも同様に、処遇改善等加算に係る事務において、「基準年度の賃金水準」の考え方、加算額の積算方法等
が複雑で施設側での対応が困難であることなどの理由により、行政・施設双方に負担が増大している。
○ 提案市からの事務改善方法に賛同。その他自治体及び事業者がデメリット無く行える改善策としては以下のとおり

1 職員配置が要件となっている加算に係る適用単位の見直し
(理由)
「3歳児配置改善加算」等,加算には担当職員の配置が要件とされているものが多いが,現在は月単位の認定であ
るため毎月配置状況を確認する必要があり,この報告及び審査が事業者及び自治体にとって負担となっている。
加算の適用単位を「6か月」若しくは「3か月」に変更すれば,事務負担の軽減に繋がる。
2 特定加算部分における「3月初日の利用子どもの単価に加算」要件の見直し
(理由)
「施設機能強化推進費加算」や「入所児童処遇特別加算」等,特定加算部分については,多くの加算が「3月初日の
利用子どもの単価に加算」とされているが,3月の支給後,子どもの月途中入退所等があった場合,精算は翌年度4
月とならざるを得ない。
自治体及び殆どの事業者にとって3月~4月は決算を控えた年度末であり,業務繁忙及び決算処理の遅れに繋がっ
ていることから,加算の時期を「10月初日」とすれば,平準化による事務負担の軽減に繋がる。
3 処遇改善等加算の賃金改善要件分に係る加算見込額計算方法の簡素化
(理由)
賃金改善要件分については,各月初日の利用子ども数により変動することから,3月を待たないと年間額が確定しな
いため,事業者側からは見込みが立てにくく運用しにくいとの苦情が多く寄せられている。
毎月の利用子ども数により支給するのではなく,「4月初日」若しくは「10月初日」の「利用子ども数」により1年分を1
回で支給する方が,自治体の事務負担軽減及び事業者の見込みの明確化に繋がる。
4 「主任保育士専任加算」等における「延長保育」,「一時預かり」,「病児保育」等を「複数実施する施設に加算」要件
の撤廃
(理由)
「主任保育士等専任加算」をはじめ,上記のような事業を複数実施していることが要件となっている加算が複数ある
が,そもそも要件としての意味をあまり見い出せないにも関わらず,実施状況を毎月確認する必要があるため,報告及
び審査が事業者及び自治体にとって負担となっている。
要件を廃止すれば,双方にとっても事務負担の軽減に繋がる。
5 人事院勧告に基づく公定価格単価の遡及改定時期の見直し
(理由)
平成27年度及び平成28年度と,人事院勧告に伴う公定価格の遡及改定が行われているが,何れも年度末に実施さ
れており,自治体でも事務対応に苦慮しているほか,事業者からも,この時期に人件費引上げ分として交付されても対
応が困難である旨,苦情が寄せられている。
補正予算による対応であるためこの時期となっていることは承知しているが,9月~10月頃などの早い時期に交付
となれば,自治体及び事業者ともに,事務の大きな軽減に繋がるものと考える。
○処遇改善加算については、「基準年度の賃金水準」についての考え方の理解が浸透していないばかりでなく、制度
上それらについては施設でしか推定・計上できないため、実績報告を受ける市町村では、基準年度の賃金水準につい
て正しく設定ができているかどうか、判断がかなり難しい。また、施設・市町村双方で確認する書類も膨大になる。
○本市についても提案自治体と同じく、施設が自ら給付額を算定することは困難なため、市で請求書の作成を行って
いる。また、当月分の給付費は当月内に支給と定められており、給付額の算定、請求及び支給処理を極めて短い期間
で行わなければならず、多大な事務負担が生じている。
○本県における加算認定事務は、夏(8月頃)~冬(1月中旬)まで行っており、業務の負担が大きい。
○処遇改善等加算に係る事務については、提案団体と同様
特に、賃金改善要件分に係る加算額の算出については、毎月支給している当該加算の額を把握できていない施設が
ある。
賃金改善を適切に実施するためにも、現行の仕組みをシンプルな構造・方法に改めて欲しい。
○処遇改善等加算に係る事務
「基準年度の賃金水準」の考え方、加算額の積算方法等、制度が極めて複雑で、行政・施設双方の負担が非常に増
大している。
○本市においても、施設型給付費等の算定については多大な事務負担が生じているため、簡素化することは必要で
あると考える。
○計算方法が複雑なうえ、公定価格における人件費の改定状況を踏まえた部分を考慮するなど、単価改定ごとに給
与規定を改定することを念頭に置かれたような制度設計であり、現実にそぐわない。
○提案団体と同様に、施設型給付費等の算定については、制度が複雑かつ難解であり、行政・事業者ともに事務量が
増大している状況である。
○施設型給付費等の算定については、制度が複雑かつ難解であり、行政・事業者ともに事務量が増大し、担当者は
極めて多くの時間を当該業務に費やしている。
事務の簡素化に取り組む必要性を強く感じている。
○制度が複雑・難解で行政、施設共に加算に係る事務及び要する時間も増加した。事務の簡素化を行うことで行政・
施設共に業務効率化を図ることができる。
○ 本市においても処遇改善等加算に係る事務は煩雑かつ膨大であり、毎年変わる加算率等への対応も苦慮し、給
付費の請求、支払い事務も多大な負担が生じている。
○制度が複雑であるため、行政・施設ともに事務量が増大している。
提案市の具体例と同様に「基準年度の賃金水準」の考え方に対する理解が浸透していないこと、加算額の積算方法
等が複雑であるため、施設から提出された書類に対し訂正を求めるケースが多く、行政・施設双方に負担が増大して
いる。
○ 処遇改善加算について、加算額の算出方法も複雑なため施設側の対応が困難なうえ、行政側も職員の勤続年数
の算出等の確認作業に時間がかかり、負担となっている。さらに、現行の加算に加えて新たな加算が追加されていく
ため、施設・行政ともに新たな制度に対応しなければならず、事務処理負担が増大している。

216 B 地方に対する 医療・福祉 施設型給付費等の算 施設型給付費等の算定方法に 施設型給付費等の算定については、制度が複雑かつ難解であり、行政・事業者 市町村及び各施設の事務量の軽減につながり、市町村においては地域の実 ・子ども・子育て支援 内閣府、文部科学省、 指定都市市 福島県、ひ ○ 管外受委託児童に係る請求及び支払事務の簡素化に向けては、国の公定価格に基づく給付費等に関する検討と ○市システムによる請求事務の指導・助言
規制緩和 定方法に係る事務(管 係る事務(管外受委託児童に係 ともに事務量が増大している状況。具体例は以下のとおり。 情に応じた施策に、各施設においては保護者のニーズ等に応じたきめ細かな 交付金交付要綱 厚生労働省 長会 たちなか市、 併せて、各地方自治体が給付費等に上乗せして独自に助成している費用についても、同時に検討することが必要と考 施設型給付費の支払いについては、子ども・子育て支援法施行規則第18条において、毎月、支給
海老名市、 えます。
外受委託児童に係る る請求及び支払事務)の簡素化 【相模原市の事例】 子育て環境の整備により一層注力できる。 ・特定教育・保育、特 静岡県、豊 具体的には、現在、当市では、市内に居住する児童が市外の保育所等を利用した場合に、保育所等の所在地の地 するものとされているところであるが、平成27年2月3日事務連絡等において自治体の実情により必
請求及び支払事務) 。 ○管外受委託児童に係る請求及び支払事務 別利用保育、特別利 田市、知多 方自治体の独自助成の水準に合わせた費用を支払っています。これは、同じ保育所等を利用する児童の間で受けら 要と認められる場合には、あらかじめ概算払いによることも差し支えないこととしている。また、平
の簡素化 請求及び支払いにあたり、対施設や自治体間での情報のやり取りが煩雑で、円 用教育、特定地域型 市、大阪府、 れる保育の内容に差が生じないようにするとの考えによるものです。 成27年5月20日事務連絡において、市町村において加算の認定にまで至っていなかったとしても、
滑な請求及び支給事務の妨げとなっている。 保育、特別利用地域 伊丹市、山 また、多くの地方自治体でも同様に、市外に居住する児童が市内の保育所等を利用した場合には、市の独自助成の 各施設・事業者からの申請をもって暫定的に支給し、加算の認定が行われた後に確定し、遡及し
○市システムによる請求事務の指導・助言 型保育、特定利用地 陽小野田市 水準に合わせた費用を支払っています。 て適用する等の配慮をご依頼している。
、北九州市、 しかし、一部の地方自治体では、財政状況などから、保育所等の所在地の水準に合わせた独自助成の費用までは
施設が自ら給付額を算定することは困難なため、市のシステムにより額の算定 域型保育及び特例保 新宮町、大 負担できないという地方自治体もあるため、市内の保育所等からは、そのような地方自治体の児童を受け入れた際の
及び請求書の作成を行っている。また、当月分の給付費は当月内に支給と定め 育に要する費用の額 村市、熊本 負担軽減について、市に要望が寄せられています。
られており、給付額の算定、請求及び支給処理を極めて短い期間で行わなけれ の算定に関する基準( 市 管外受委託児童に係る請求及び支払事務について、広域的な組織に給付事務を委託する仕組みを検討する際には
ばならず、多大な事務負担が生じている。 平成27年内閣府告示 、各地方自治体の独自助成の支払いの仕組みの共通化も併せて検討することで、事務の簡素化と、費用負担の考え
第49号) 方の違いの解消につながると考えます。
○本県内の市町においても施設型給付費等の算定が複雑なことから、年間の実績見込み誤り等により、国庫・県費負
・施設型給付費等に係 担金に多くの過払いと返還が発生し、国及び県の予算に大きな影響を及ぼす恐れがある。
る処遇改善等加算に ○請求及び支払事務については、自ら給付額を正しく計算できる施設が少なく、殆ど市が請求書を作成している。管外
ついて(平成27年3月 受委託児童に係る請求及び支払事務は各所に内容の確認を行っているが、それでもミスが多く何度も請求書の差し
31日府政共生第349号 替えが発生していることから、簡素化の提案に賛同する。
) ○他市委託児童については、退所・利用者の異動・認定の変更等を含む情報のやり取りが煩雑。
○本市についても提案自治体と同じく、施設が自ら給付額を算定することは困難なため、市で請求書の作成を行って
いる。また、当月分の給付費は当月内に支給と定められており、給付額の算定、請求及び支給処理を極めて短い期間
で行わなければならず、多大な事務負担が生じている。
○本県においても処遇改善加算の審査事務を行っており、大量の書類の確認や市町及び申請者との連絡調整を頻
繁に行う必要があり、多くの職員が時間外勤務を行うなど多大な負担が生じている。
○提案団体と同様の事例が生じているため制度改正が必要であると考える。
○本市においても、施設型給付費等の算定については多大な事務負担が生じているため、簡素化することは必要で
あると考える。
○施設型給付費等の算定については、制度が複雑かつ難解であり、行政・事業者ともに事務量が増大し、担当者は
極めて多くの時間を当該業務に費やしている。管外受委託は、件数事態は少ないが、算定そのものが複雑であり、事
務の簡素化に取り組む必要性を強く感じている。
○当町においても管外受委託の該当ケースがあるが、費用の算定から請求、支払い事務に関しては、複雑な制度も
あいまって煩雑となるケースがある。給付費の支給に関して当該月内での支給となっているため非常に苦慮している
ところである。管外受委託に関する支給期限を緩和することで事務の効率化が図れるものと考えられる。
○管内児童の管外施設入所に係る請求及び支払事務については、管外施設との間で加算認定状況や月初人数など
給付上の各種情報を毎月やり取りしなければならず、一定の事務負担が発生している。
<制度改正の必要性>
管外児童に係る毎月の給付費支払については、施設の所在自治体が管内児童に係る給付費と併せて一端は立て替
え、年度終了後に国から国費負担金の特例として全額補填する仕組みにすれば、事務軽減の一定の効果が見込める

○本市においても処遇改善等加算に係る事務は煩雑かつ膨大であり、毎年変わる加算率等への対応も苦慮し、給付
費の請求、支払い事務も多大な負担が生じている。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

処遇改善等加算は、教育・保育の提供に携わる人材の確保及び資質の向上を図り、質の高 - 【山形市】 - 【全国市長会】 処遇改善等加算については、従来より通知やFAQで取扱いをお示しするとともに、平成29年 6【内閣府】


い教育・保育を安定的に供給していくために導入されたものであるが、現状はその事務処 事務連絡、Q&A集は、いずれも当該年度の取り扱いを、当該年度に入ってから発出している 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 度当初予算により措置した子ども・子育て支援推進補助金により、事業者を対象とした説 (19)子ども・子育て支援法(平24法65)
理に多大な労力を費やしており、施設にとっても大きな負担となっている。結果として施 状況。各施設・事業者の運営計画、人材募集・配置、資金計画や、自治体の予算編成のた 明会の実施に係る費用や事業者からの賃金規程等の相談に応じる職員(社労使等)の雇上 (ⅵ)施設型給付費等の算定方法については、事業者及び地方公共団体の事務
設がより良い子育て環境の整備に注力できるような状況となっていない。 めには、適用すべき年度の前年度に通知やQ&A等を発出し、理解につなげるべきである。ま 費、電子システムの改修に係る費用等の支援を自治体に対して行い、処遇改善等加算の円 負担の軽減の観点から、以下のとおりとする。
「基準年度の賃金水準」の算出を簡易化する「簡便な方法」を提示されたとあるが、この た、加算認定に至っていない場合の概算払い等についても言及しているが、加算認定に至 滑な実施を支援することとしている。 ・処遇改善等加算Ⅰ(特定教育・保育、特別利用教育、特定地域型保育、特別利
方法では教育・保育従事者及び常勤・非常勤の別に報告が必要となっている賃金改善実績 らない主たる要因は、国通知が発出されないことによるものである。施設や自治体側に加 なお、「基準年度の賃金水準」の算出を簡易化する「簡便な方法」と賃金改善実績報告書 用地域型保育、特定利用地域型保育及び特例保育に要する費用の額の算定に
報告書の作成に対応できておらず、「簡便な方法」を推奨されるのであれば、賃金改善実 算認定に至らない主たる要因がある場合は、平成27年2月3日事務連絡の有効性が見い の作成における書きぶりとの対応については、対応を検討していきたい。 関する基準等(平27内閣府告示49)1条21号)における賃金改善実績報告書につ
績報告書の簡素化が必要である。 だせるが、各種通知の発出が当該年度に入ってからなされている状況では、「自治体の実 いては、基準年度における賃金水準を適用した場合の賃金総額の簡便な算定
処遇改善が適切に行われる必要があることは理解できるが、公定価格総額に対する人件費 情により必要と認められる場合」とは考えられない。 方法(平成28年度における処遇改善等加算の取扱いについて(平28内閣府子ど
割合で算出する方法など、明確かつ単純な評価基準の設定を行い、少なくとも施設側が制 取扱いについての理解を深めるためには、Q&A集、事務連絡等の発出を、適用年度の前年度 も子育て本部参事官(子ども・子育て支援担当)・文部科学省初等中等教育局幼
度を理解し自ら給付費を容易に算定できる仕組みにすべきであり、様々な事務連絡等を示 、地方自治体の予算編成時期に間に合うように発出いただくとともに、国による自治体等 児教育課・厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課))に対応した様式への見直
されても問題が解決されていないということは、抜本的に制度を見直す必要があると考え を対象とした説明会等の実施をお願いしたい。 し等を行い、地方公共団体に平成29年度中に通知する。
る。 【静岡県】 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
今後、事務負担の軽減について検討をしていくということだが、実際に事務を行っている 処遇改善等加算に係る事務について、加算率の算定に当たって必要な職員の勤続年数を確 ・職員1人当たりの平均経験年数の算定に当たっての派遣労働者の取扱い及び
自治体や施設の意見が反映されるよう、十分考慮していただきたい。 認する書類について、前年度より変更が無い場合は提出を省略することなど、現在示され 育児休業の取得期間等の取扱いについては、地方公共団体に平成30年度中に
ている方法を行ってもなお、多大な書類の確認が必要となっており、簡素化が図られてい 通知する。
るとは言えない。 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
【山陽小野田市】 ・施設・事業所が作成する職員の在職証明書については、記載すべき事項等を
回答にあるような簡素化をもってしても、多大な事務の負担解消には至っていない、保育 整理し、地方公共団体に平成30年度中に通知する。
現場から多くの問い合わせがあり、内閣府に照会しても迅速な回答が得られない状況で、 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
現場はかなり混乱しているということを御理解いただきたい。 ・国家公務員の給与改定に伴う公定価格(同告示1条12号)の改定については、
関連予算の成立後、速やかに告示を改正し、地方公共団体に可能な限り早期に
必要な算定方法等を周知する。
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)

管外受委託児童に係る請求及び支払い事務について、提案事項に対するご回答をいただき - 【静岡県】 - 【全国市長会】 施設型給付等は各市町村において、地域の実情に応じて実施していることから、認定基準 6【内閣府】


たい。 施設型給付費については加算認定まで至らない段階で概算払いし、加算の認定が行われた 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 等さまざまな差異があり、入所調整等にあたっては、両市において引き続きその時期や調 (18)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法
事務量が増大している原因は、自治体間での情報共有を前提とした仕組みでありながら、 後に確定し、遡及して適用することが可能とされているものの、各施設・事業者において 整方法等を十分に協議の上、ご対応いただきたい。 律(平18法77)
そのためのツールが整備されていないことだと考える。各施設における認定状況や各月初 は、遡及して加算が認定されないこととなった場合、その影響が大きい。自治体や各施設 (ⅵ)施設型給付費等の算定方法については、事業者及び地方公共団体の事務
日在籍児童数などの情報を広域的にデータベース化し一元管理することや、都道府県単位 ・事業者においてその事務が速やかに行えるよう施設型給付費の算定等について見直しい 負担の軽減の観点から、以下のとおりとする。
で広域組織が給付事務を行うなどの仕組みづくりが必要である。 ただきたい。 ・広域利用時における請求事務等の取扱いについては、実態調査等を行った上
【山陽小野田市】 で、制度運用の在り方について検討し、平成30年度中に結論を得る。その結果
「自治体の実情により必要と認められる場合」というケースが不明確であり、法令に則っ に基づいて必要な措置を講ずる。
て毎月支給している。 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
また、前払いによる概算払が可能であったとしても、月々の給付費算定事務の負担の大き
な軽減にはならない。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

217 B 地方に対する 医療・福祉 子ども・子育て支援交 子ども・子育て支援交付金にお 地域子ども・子育て支援事業は、市町村が実施主体となり、国及び県から子ども 国が交付金要綱を早期に発出し、申請スケジュールを明確にすれば、県が国 子ども・子育て支援交 内閣府 指定都市市 盛岡市、福 ○地域子ども・子育て支援事業について、市町村が実施主体となり、国及び県から子ども・子育て支援交付金を受け 平成29年度の子ども・子育て支援交付金の交付要綱については、平成29年2月に厚生労働省が
規制緩和 付金の事務手続きの ける国要綱の早期発出及び申 ・子育て支援交付金を受けて実施している。 のスケジュールに合わせて申請スケジュールを組むことができる。 付金交付要綱 長会 島県、ひたち て実施しているが、国が実施要綱を発出するタイミングで、県が要綱改正を行っているため、国の交付申請と県の交 実施した全国児童福祉主管課長会議で事前に案をお示しした上で、4月18日付で発出したところ。
なか市、逗 付申請のタイミングにずれが生じている。国の要綱発出を早期にし、申請スケジュールを明確にすれば、県が国のス
簡素化 請スケジュールの明確化。 本事業に対する当該交付金の負担割合は国・県それぞれ3分の1であり、対象 子市、海老 ケジュールに合わせて、申請スケジュールを組むことができるため、事務手続きが簡素化される。 その上で交付申請時期を含めた申請スケジュールを都道府県に明示しており、平成29年度におい
経費や交付額にも相違がないが、国・県それぞれが交付要綱を定めて実施して 名市、新潟 ○本県においても,国庫補助が8月に交付申請,12月に変更交付申請であったが,県補助は3月に交付申請通知が て改善しているところである。
いるため、記載内容が同一の申請書や実績報告書など一連の書類を双方に提 市、大垣市、 発出され,申請事務と実績報告の準備が同時進行となり,事務が非常に煩雑であった。交付要綱を早期発出いただく
出する必要があることや、国と県の申請スケジュールが異なるなど、事務手続き 静岡県、倉 ことにより,県も国と同時期の申請スケジュールを組むことが可能になると思われる。
が煩雑となっている。 敷市、山陽 ○国と県との交付申請にそれぞれずれが生じているため、記載内容が同一の交付申請書や実績報告書などの書類を
小野田市、 双方に提出している。また、国と県の申請スケジュールが異なるなど事務手続きが煩雑である。
現行では、国が要綱発出をするタイミングで県が要綱改正を行っているため、国 高松市、今 ○本市においても、国への交付申請(変更交付申請を含む。)と府への交付申請のタイミングが異なることによる事務
の交付申請と県の交付申請のタイミングにずれが生じている。国の要綱発出の 治市、北九 の煩雑化が生じている。
タイミングと国の申請のタイミングを分けたうえで、国の申請スケジュールを明確 州市、宇美 ○国・県が申請スケジュールだけでなく,交付・精算のスキームも含め統一し,市町村の事務負担を軽減すべきである
にしていただければ、国の申請スケジュールと県のスケジュールを合わせること 町、大村市 。
が可能となるので、国の要綱を早期に発出していただき、申請スケジュールを明 ○提案団体と同様に,国と県の申請スケジュールのずれにより,事務手続きが煩雑となっている。ほぼ,同一の様式と
なる書類であるだけに,同時期に申請や実績報告等を行ってほしい。
確にしてほしい。 ○本市においても、国と県の申請スケジュールのずれにより事務手続きが煩雑になっているため、国と県のスケジュー
ルを合わせることで事務の簡素化が図られると考える。
○28年度において、実績報告書の様式が変更され、県の様式と異なるものとなっており、そのマニュアルも大量にあ
ることから、大変な業務負担となっている。申請等の様式を統一していただくのと併せて、申請スケジュールを明確にし
てほしい。
○本事業に対する当該交付金の負担割合は国・県それぞれ3分の1であり、対象経費や交付額にも相違がないが、国
・県それぞれが交付要綱を定めて実施しているため、記載内容が同一の申請書や実績報告書など一連の書類を双方
に提出する必要があることや、国と県の申請スケジュールが異なるなど、事務手続きが煩雑となっている。
○市において、国及び県の交付金交付手続が同時期にできるようになることで、事務の簡素化が図れる。
○国の交付要綱に基づき、本市の要綱を改正し運用しているところであるが、事業所からは財政面が厳しく、補助金
の早期交付を要望する声が多い。現行の要綱に基づき、概算払いを行い、要綱改正後に、追加支給などを行う必要
があり、事務が煩雑化している。国の要綱が早期に発出されれば、それに基づき本市の要綱を改正し、対応すること
が可能となるため、早期の発出並びにスケジュールの明確化を希望する。

221 B 地方に対する 医療・福祉 特定教育・保育施設 特定教育・保育施設及び特定地 ○国の通知(子ども・子育て支援新制度における指導監査等の実施について( ○重複項目の一元化が図られることにより、重複項目について、責任の所在 ・児童福祉法第46条 内閣府、文部科学省、 松戸市 福島県、川 ○認可制度に基づく施設指導監査と確認制度に基づく確認監査において重複項目について一元化されれば、実施自 子ども・子育て支援新制度においては、従来の都道府県が実施する施設監査に加え、施設型給
規制緩和 及び特定地域型保育 域型保育事業に対する認可制 平成27年12月7日府子本第391号・27初幼教第28号・雇児保発1207第1号))に が明確になるとともに、監査主体の負担が軽減することにより、限られた人員 ・学校教育法 厚生労働省 越市、海老 治体にとっても施設にとっても事務の簡素化や責任の所在の明確化に繋がると考える。 付、地域型保育給付を支払うにあたって、子ども・子育て支援法に基づく確認を行う必要があり、確
名市、知多 ○ 施設監査と確認監査の所管部局が異なっており、重複する項目を二重に監査することとなっている。二重の監査
事業に対する認可制 度等に基づく指導監査(施設監 より基本的考え方、主眼事項及び着眼点が示されたが、特定教育・保育施施設 の中で、監査頻度の増加や違反の疑わしい施設等に対して臨時的な監査もさ ・就学前の子どもに関 市、京都市、 の負担軽減と、責任の明確化につながる。 認における指導監督等については、市町村に、法律に必要な限度において報告や立入、帳簿の検
度に基づく施設監査 査)及び確認制度に基づく指導 等に対する認可制度等に基づく指導監査(施設監査)及び確認制度に基づく指 らに実施できるようになる。 する教育、保育等の総 箕面市、徳 ○ 監査と確認の重複の解消に繋がることは望ましいことであるため、意見に同調する。 査をすることができる旨の規定が設けられているところ。(子ども・子育て支援法第38条など)
及び確認制度に基づ 監査(確認監査)の指導監査項 導監査(確認監査)の内容に重複事項が多く(千葉県及び当市が定める項目で ○確認の取消しに値するような不適切な施設が存在した場合に、速やかに不 合的な提供の推進に 島県 ただし、監査と確認の間で隙間ができ、どちらの対象にもならないような項目が出ないように行うべきである。 このように、「認可施設・事業に対する子ども・子育て支援法に基づく給付」と「学校教育法や児童
く確認監査の強化 目が重複する場合において、重 は半数程度)、同じ監査項目においても監査の準備、実地指導、結果の取り纏 適切な事由を発見することができ、その結果を認可主体の県と共有することで 関する法律(平成18年 ○ 当市においても、同様の事例が発生しています。 福祉法に基づく、施設・事業認可」の2つの法体系に基づき監査を実施することとしており、例えば
複項目については、施設監査実 め等を二重に行うことになり、書類作成や実地対応において事業者及び監査主 、認可取消し等の行為も速やかに行うことが可能となることが期待される。 6月15日法律第77号) 確認監査及び業務管理体制監査の実施内容は、施設が適正に運営されているかの監査であり、施設監査に内包さ 保育所の場合、児童福祉法に基づく施設監査で主に配置基準、面積基準、施設及び設備基準を、
れるべきものです。それぞれの施設の認可権者が行う施設監査において監査する制度とするのが本筋です。全面的
施者と確認監査実施者間で協議 体に対応に多大な負担が生じている。 ・子ども・子育て支援 な制度の見直しが求められると考えます。 子ども・子育て支援法に基づく確認監査で利用定員に関する事項や、運営、給付に関する事項を
の上、一元化できるよう明確化 ○また、同通知により、施設監査、確認監査及び業務管理体制の確認検査を複 法第14条、第38条 ○新制度施行により市において確認指導監査を行う必要が生じているが、県が行う施設監査と確認指導監査の項目 監査することとしている。
を求める 数実施する場合は、同時実施が求められており、同一監査項目に対して都道府 ・子ども・子育て支援 分けが明確でない。 ご指摘のとおり、都道府県が実施する施設監査と市町村が実施する確認監査の項目について重
県と市町村で異なる見解を示す訳にもいかないことから、検査内容・結果の細か 法に基づく特定教育・ また県と市が別に監査をすることとなると何度も監査を受けることになり事業所としては負担が大きい。 複する部分もあるが、基本的には、都道府県と市町村がそれぞれの権限・責任に基づき、適切に
い部分まで都道府県と調整せざるを得なくなり、一層負担を増している。 保育施設等の指導監 監査項目について、県と調整し、より的確で効率的な監査を実施すべきと考える。 監査・指導を行うべきものであることから、統一的な方針として、どちらか一方に整理することは困
○本市においても,新制度幼稚園について,施設監査は県が,確認監査は市が主体となって行うこととされており,集
○結果、それらに係る負担のために、監査を行うことに対して慎重にならざるを 査について(平成27年 団指導は毎年行っているが,実地指導については県と調整が図れておれず実施に踏み切れていないのが実情である 難である(両者では実施頻度なども異なるところ)。
得ず、結果として、特定教育・保育施設等に対する違反懐疑等の発見が遅れ、 12月7日(平成28年6 。 なお、「特定教育・保育施設等指導指針」の2(2)留意事項において、「可能な限り、当該都道府
そのような施設の違反状態が長期化する要因となる。 月20日一部改正)府子 県等が実施する認可基準等の遵守状況の確認等に関する事務と同時に実施するほか、監査の際
本第390号・27文科初 に求める資料やその様式等について県内において統一化するなど連携を図ること」としており、監
第1135号・雇児発1207 査項目も含め各都道府県内の実情に応じて効率化や負担軽減に努めることとしている。
第2号) 例えば、都道府県と市町村との間で調整の上、重複する項目についていずれか一方の監査に委
・子ども・子育て支援 ねる(相手側の監査を信頼して、自らの監査は省略する)ことまで妨げるものではないため、それぞ
新制度における指導 れの都道府県・市町村の実情・意向に応じて、個別に対応することは可能である。
監査等の実施につい なお、当然のことながら、それにより監査に漏れや不十分な部分が生じることのないよう、十分な
て(平成27年12月7日 注意が必要である。
府子本第391号・27初
幼教第28号・雇児保発
1207第1号)

223 B 地方に対する 医療・福祉 保育所・認定こども園 保育所・認定こども園において、 年度当初の時点で職員配置に余裕がない施設においては、年度途中に正規職 年度途中での保育士・保育教諭の確保が困難な場合に、類似の資格者や一 児童福祉施設の設備 内閣府、文部科学省、 宇治市 ひたちなか ○ 保育士確保が困難な状況下で,年度途中退職や長期休業などがみられ,各保育所が相当苦慮していることから, ○ 保育所等における保育士等の配置基準については、利用者の処遇・安全・生活環境に直結し
規制緩和 における代替職員の 突然の正規職員等の退職や長 員等の退職や長期休業等により緊急の保育士・保育教諭の確保に苦慮するケ 定の経験を有する者として市町村長が認める者(保育補助経験者等)を保育 及び運営に関する基 厚生労働省 市 制度改正が必要であると考える。 、かつ、保育等の質等に深刻な影響が生じうる事項であることから、児童の人数及び年齢に応じて
○現状で、保育士配置に余裕がなく、年度途中においても確保に苦慮する状況がある。保育の質及び安全性の担保
特例配置 期休業等により、急きょ保育士・ ースや、年度途中から入所希望者を受け入れできないケースが発生している。 士・保育教諭の代替職員として配置可能とすることで、年度途中の保育希望 準第33条 という観点から検討が必要だが、弾力的な運用ができるのが望ましい。 最低限の基準を定めるものであるため、保育等の質の確保の観点から、本提案に対応することは
保育教諭の確保に努めたものの 者の受け入れや、保育士・保育教諭の急な長期休業・退職等に柔軟に対応す 幼保連携型認定こども 困難である。
、緊急的な保育士・保育教諭の ることが可能となる。 園の学級の編成、職 ○ なお、必要な保育士等の確保が難しい状況にある保育所等を確認した場合には、当該保育所
確保ができなかった場合に、職 員、設備及び運営に 等が保育士・保育所支援センター等への相談を行っているか確認いただき、相談を行っていない
員不足により待機児童が発生す 関する基準第5条 場合には、至急相談するよう促すとともに、保育士・保育所支援センター等において重点的な支援
るケースや、公定価格の減算対 が行われるように協力依頼を行うほか、短時間勤務の保育士等の採用を促すなどの対応をしてい
象となるケースに限り、保育士・ ただくようお願いする。
保育教諭を確保するまでの間、
類似の資格者や一定の経験を
有する者として市町村長が認め
る者(保育補助経験者等)を保
育士・保育教諭として代替配置
することを可能とする。

225 B 地方に対する 医療・福祉 特定教育施設・保育 子ども・子育て支援法(平成24 ○認定こども園(特に、保育所から保育所型認定こども園に移行した施設)では ・定員の引下げ時に市町村が関与できることにより、幼稚園(1号認定)及び 子ども・子育て支援法 内閣府、文部科学省、 箕面市 福島県、横 ○利用定員の設定について、統一した基準を設けたうえで、市町村が関与する仕組が必要。 子ども・子育て支援法等において、教育・保育施設の利用定員を減少させる際の手続を届出制と
規制緩和 施設における定員減 年8月22日法律第65号)第35 、1号認定の利用定員を少人数に設定した際、子ども一人あたりの単価設定が 保育所(2号認定)の各定員の過不足を考慮したうえでの対応が可能となり、 厚生労働省 浜市、長野 ○通常、特定教育・保育施設の設置者が利用定員を変更する際には、届出前に相談等があることから、その中で設 したのは、施設における実員が利用定員を継続的に下回る場合や教育・保育に必要な幼稚園教
市、磐田市、 置者と協議を行い、児童の受け入れ等に支障が出ないようにしている。利用定員を増加する際には、設置認可時と同
少時の市町村の関与 条第2項で規定される特定教育 高額となっていることから、サービス提供量に見合わない多額の施設型給付費 待機児童の多い自治体にとって、2号認定の保育の受け皿の安定的な確保が 出雲市、北 様の手続きを定めており、また、利用定員の変更は市町村の保育行政に及ぼす影響が大きいことから、定員を減少す 諭・保育士等の確保が困難である場合など、施設にとってやむを得ない理由によって定員を減少さ
強化 ・保育施設の設置者が定員を減 を受け取ることができる制度となっている。そのため、保育所から認定こども園 でき、国の待機児童解消加速化プラン及び一億総活躍の実現に繋がる。 九州市 る際の市町村の関与強化は合理的である。提案の「必要に応じ協議」では、「必要な場合」が不明確なため、明確化す せることを想定しており、協議制とすることは施設側の負担増につながる懸念がある。
少しようとするときに市町村長に へ移行し、2号認定の定員の一部を1号認定に切り替える施設があり、待機児童 べきと考える。 本件提案に指摘されているような、2号認定子どもの定員を1号認定子どもの利用定員に切り替
対して行う届出を必要に応じて 対策を講じている自治体にとって相反する制度設計になっている。また、待機児 ○利用定員については、市町村による計画を踏まえる必要があると考えるため、届出のみではなく協議は必要。 える場合には、現行制度においても、1号認定子どもの定員増加の部分について、市町村が都道
協議とするよう求める。 童の解消に向けて、小規模保育所の整備を進めていく上で、3歳児以降の接続 ○当市の子ども・子育て支援事業計画において、既存施設の定員を増加することにより、保育の受け皿を確保するこ 府県に協議の上、利用定員の変更を行うこととなっているところ、その権限に基づき適切な対応を
ととしている。本提案による市町村の関与強化は当該計画の促進に寄与するものである。
の場の確保の観点からも、その受け皿を1号認定として運用することは、待機児 行っていただくことが可能であると考えている。
童の多数を占める乳児の受け皿である小規模保育所の増設を進める上で障害
となっている。
○市町村においては、子ども子育て支援法により、市町村の責務として、子ども
・子育て支援給付等を総合的かつ計画的に行うことや、子ども・子育て支援事業
計画に教育・保育の利用定員総数を定め、提供体制を確保することが求められ
ているが、現状では特定教育・保育施設の設置者が施設の定員を下げるときは
、3カ月前までに市町村長に届出をするだけでよく、市町村の責務を果たすため
の関与ができない状況となっている。
○また、認可権限のある府に対しても、就学前の子どもに関する教育、保育等
の総合的な提供の推進に関する法律(平成18年6月15日法律第77号)の第29条
により、定員を減少させる場合は、届出のみとなっており、府においても抑止で
きない状況となっている。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

早期の申請スケジュール明示を徹底していただくとともに、効率的な行政運営のため、申請等の様 - 【逗子市】 - 【全国市長会】 来年度以降の子ども・子育て支援交付金の交付要綱についても、事前に案をお示しした上で、早 6【内閣府】


式を統一するなど、事務手続がより簡素化するように検討を進めていただきたい。 ○安心子ども基金を活用する場合と比較し、補助金申請日程に合わせた申請準備、補助内示を 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 期発出に努めていく。 (19)子ども・子育て支援法(平24法65)
受領するまで、事業着手ができないこと等、喫緊の課題である保育所等の待機児童対策を講じる (ⅴ)子ども・子育て支援交付金については、地方公共団体の円滑な申請手続が
上で、スピード感ある対応が行いずらい。ついては、国・県補助申請書の整合性を図る等、極力事 可能となるよう、平成30年度から、当該交付金要綱の速やかな発出を行うととも
務の省力化につき実施されたい。 に、交付申請等の年間スケジュールを明確化する。

現行制度で対応可能であるのであれば、都道府県と市町村との間で調整の上、重複する項 - - - 【全国市長会】 都道府県と市町村との間で調整の上、重複する項目についていずれか一方の監査に委ねる 6【内閣府】


目についていずれか一方の監査にゆだねることができることを明確にするよう通知の発出 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 (相手側の監査を信頼して、自らの監査は省略する)ことができることについて、それに (1)学校教育法(昭22法26)、児童福祉法(昭22法164)、就学前の子どもに関す
を求める。 なお、所管府省からの回答が「都道府県・市町村の実情・意向に応じて、個別に対応する より監査に漏れや不十分な部分が生じることのないよう十分な注意が必要であるが、実効 る教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平18法77)及び子ども・子
ことは可能」となっているが、事実関係について提案団体との間で十分確認を行うべきで 性のあるメリハリをつけた監査となるよう周知する通知等を発出することを検討する。 育て支援法(平24法65)
ある。 特定教育・保育施設の施設監査(学校教育法、児童福祉法46条1項及び59条1
項並びに就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関す
る法律19条に基づく監査等をいう。)及び確認監査(子ども・子育て支援法14条及
び38条に基づく監査等をいう。)については、実施主体間で協議の上、効率的・効
果的な指導監査となるよう重複する監査事項を一元化できることとし、地方公共
団体に平成29年度中に通知する。
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)

保育所等において、保育士・保育教諭の確保が必要となる場合は、各施設とも京都府保育 - - - 【全国知事会】 ○ 特例を適用できる地域条件を設けた上で、保育の質の代替策を講じた場合に限って認 ○ 貴自治体のご提案に対する懸念については1次回答で記載させていただいたとおりであ 6【内閣府】


人材マッチング支援センターでの人材紹介や求人募集の活用のみならず、ハローワークで 「従うべき基準」については、条例の内容を直接的に拘束するものであり、国が設定する めることとすれば、保育の質を担保できるのではないか。 るが、国が定める人員配置や面積についての最低基準は子どもの発達のために重要な基準 (18)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法
の求人募集や、民間求人誌・広告への記事の掲載、京都府保育協会等の関係団体を通じた のは、真に必要な場合に限定されるべきものとの地方分権改革推進委員会第3次勧告を踏 ・特例を適用できる地域条件(例) である。待機児童解消は保育の質を確保しながら進めていくべきものと考えており、対応 律(平18法77)
人材の融通の打診など、様々な手法で人材の確保を図っております。 まえ、廃止し、又は参酌すべき基準へ移行すべきである。 ①現に待機児童が発生している、又は年度途中の入所を受け入れない場合、待機児童 は困難である。 (ⅰ)幼保連携型認定こども園における保育教諭の配置基準(幼保連携型認定こ
加えて、隣接する政令指定都市や市町村における公定価格上の地域区分設定が本市より高 「従うべき基準」の見直しは、サービス水準の切下げや国の政策目的を阻害する地方自治 が発生するおそれがある ども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準(平26内閣府・文部科
いことによる職員の処遇に対する影響の解消等を目的として、独自の処遇改善費用補助を 体の施策の許容ではなく、国が全国一律に決定している基準等を地方自治体自らが決定し ②厚労省の支援メニュー等による人材確保策を講じても、保育士の確保ができない 学省・厚生労働省令1)5条3項)等に係る子どもの年齢の基準日を年度途中に
実施し、平成27年度は約4億5千万円を支給することで、本市としても保育士・保育教諭 、その地域の実情に合った最適・最善なサービス・施策が講じられることを達成させるた ・保育の質の代替策(例) 変更し、保育教諭等の配置基準が変わる場合の影響等については、園児の発
確保に努めております。(参考:平成27年度民間保育所運営費委託料は約28億7千万円) めのものである。 ①園長、副園長、主任保育士等の施設内職員が支援できる体制の確保 達や環境への順応といった観点も踏まえながら、平成30年度中に地方公共団体
しかし、今回示した支障事例のように、年度途中に緊急的に保育士等が不足する場合、上 【全国市長会】 ②巡回支援指導員から適切な指導を受けられる体制の確保 ・認定こども園等に調査を行い、その結果に基づき必要な対応を検討し、結論を
記の手法では常勤・非常勤に関わらず保育士等の即時確保が困難な場合があり、本市の厳 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 ③既存の保育補助者を保育士の配置基準よりも手厚く配置 得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
しい財政状況においては、国の補助制度を活用した新たな保育士等の確保方策を実施する なお、実現にあたっては、その年度間に限るなど、適切な措置を講じること。 ○ 特例の適用期間については短期間とし、追加で入所できる児童を少数とする(例:年 また、配置基準等を満たさなくなった事業所に対する監査指導の流れについて、
ことも困難な状況であるため、特例が認められず、保育士の配置基準を満たせない場合、 度当初満2歳児クラス(保育士3名:児童18名)に追加受け入れできるのは、年度後半の 改めて平成29年度中に周知するとともに、保育士・保育所支援センターへの支援
児童の転園や退園が必要となり、児童の情緒や保護者の生活に悪影響を及ぼすだけでなく 最長3か月に3人まで等)のであれば、必ずしも公定価格等の算定に影響させなくても良 等を通じて、地方公共団体の保育教諭等確保の取組を支援する。
、市民の保育行政に対する不信を招くなど、大きなマイナスとなります。 いのではないか。 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
なお、本市では、平成26年度より保育対策総合支援事業費補助金における保育体制強化事 ※例えば、保育所等が利用定員の120%を超過して、児童を入所させた期間が2年度間超
業を実施し、保育補助者の設置促進に努めてきた結果、各保育所において特例配置により 過した場合、公定価格の乗除調整されていたが、平成28年度末の「待機児童解消に向けて
保育士等として活用可能な人材が雇用されています。そのため、上記の事情を鑑みて、今 緊急的に対応する施策」により、現下の待機児童問題を鑑み、超過期間が5年度以内であ
回提案いたしました特例配置について、再度のご検討をお願いいたします。 れば、乗除調整されないこととなった。
○ 保育士等が年度途中で退職を迫られる恐れがあるとの指摘については、提案団体によ
れば、待機児童発生時のみ配置基準の緩和を求めるものであり、このようなことから、日
々必要な保育士数は減少することはないので、退職を迫ることはないと指摘されている。
また、同様に事業者経営の不安定化するとの指摘についても、現状の保育士等の人数で待
機児童を追加で受け入れることから、事業者の収入の大幅な減少は考えられず、少なくと
も市町村と事業者との合意を前提とすれば良いのではないか。
○ 提案団体のように、小規模保育事業や家庭的保育事業などの保育地域型保育の実施主
体を探しても見つからない実態や、地域区分が周辺市町村より低く、保育施設、社会福祉
協議会、ハローワーク等と連携し、保育士確保に努めても、十分な確保ができない実態か
ら、このような特例に頼らざるを得ない切実な状況を理解すべきであり、直ちに再検討を
求める。

○現行制度上は、1号または2号利用定員の過不足の状況に関わらず、利用定員の減少につい - 【磐田市】 - 【全国市長会】 <総論> 子ども・子育て支援新制度において市町村は、5年を1期とした市町村子ども・子育て支援事業計 6【内閣府】


て施設からの届出を受ける仕組みとなっており、また、利用定員の増加についても、届出ではなく 現場の実情を一番把握しているのは市町村であるため、設置者と市町村の段階からの協議が必 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○利用定員の個々の設定・変更について市町村から都道府県への協議が義務付けられ、また、 画に基づき、子育て支援を実施しているところ、法施行後5年を目途に行う法見直しの中で、1期 (19)子ども・子育て支援法(平24法65)
協議となっているものの、利用ニーズがあるなどの合理的な理由がある場合は、施設の意向に添 要だと考える。 利用定員の減少について事業者から市町村への「届出」制となっている現行の仕組みについて、 目の計画期間の実態について検証を行い、子ども・子育て会議における議論も踏まえ、検討を行う (ⅳ)特定教育・保育施設の設置者が利用定員を減少させる場合の手続(35条2
った対応をせざるを得ない。 市町村の計画の積み上げを基本として都道府県計画が策定されていることを踏まえれば、個々の 。 項)については、市町村の関与を強化することとし、所要の措置を講ずる。
ついては、利用定員の増減については、地域の実情や利用定員の過不足に応じて、市町村が「協 利用定員の増減に関して、都道府県が実質的な判断を下すことは困難なのではないか。むしろ、 なお、本件提案は施設側の負担が増えることが懸念されることから、慎重な検討が必要である。 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
議」という形で関与できるしくみが必要であると考える。 実質的な判断を下せるのは、量の見込みを的確に把握している市町村であり、市町村自らが、利
用定員の増減について調整を可能とする仕組みとすべきではないか。
○市町村から都道府県への「協議」がどのように行われているか、実態を確認したうえで、再度検
討をお願いしたい。

<設置者の利用定員の変更に関する市町村の関与の強化>
○1号認定子どもと2号認定子どもの公定価格の差が誘因となって2号定員を1号定員へ切り替え
るなど、経営上やむを得ない理由以外で定員減少を行う事例が現状見られる以上、一定の条件(
例えば、当該定員減少させる施設の所在市町村において待機児童が発生している場合、当該定
員減少により市町村の保育確保義務の履行に支障がある場合等)を設定したうえで、条件に合致
する場合には定員減少について「協議」することも可能とする仕組みを許容するべきではないか。
○そもそも2号認定子どもの定員を1号認定子どもの定員へ切り替えるケースが生じる理由は、公
定価格の不合理な差があるからであり、施設がそのような変更を行う誘因が働かないよう、単価設
定を見直すべきではないか。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

253 A 権限移譲 医療・福祉 幼保連携型以外の認 幼保連携型認定こども園以外の 中核市については、幼保連携型認定こども園の認可権限と幼保連携型認定こど 幼保連携型認定こども園の認可等の権限と併せて、幼保連携型以外の認定 就学前の子どもに関 内閣府、文部科学省、 大阪府、京 旭川市、青 ○施設類型によって権限を有する自治体が違うため、書類の様式や認可・認定スケジュール、書類の提出先等が異な 中核市への権限移譲については、今後、引き続き中核市市長会における検討を注視していく。
定こども園の認定事 認定こども園の認定等事務・権 も園以外の認定権限が一致しておらず、市として認定こども園にかかる事務を こども園の認定等の権限も移譲することで、認定こども園に係る事務について する教育、保育等の総 厚生労働省 都府、兵庫 森市、福島 り、事業者にとっては手続きが煩雑になるとともに、市としては認定こども園に係る事務を一体的に進めにくくなってい
県、八王子 る。幼保連携型認定こども園の認可等の権限と併せて、幼保連携型以外の認定こども園の認定等の権限も移譲する
務・権限の中核市へ 限の移譲について、幼保連携型 一体的に進めにくい。 市で完結することが可能となり、事業者にとっての負担軽減や行政における 合的な提供の推進に 県、和歌山 市、長野市、 ことで、認定こども園に係る事務について市で完結することが可能となり、事業者にとっての負担軽減や行政における
の移譲 認定こども園の認可と同様に中 ・幼保連携型認定こども園の認可権限:知事、政令市、中核市 事務の効率化につながる。 関する法律 県、関西広 豊橋市、豊 事務の効率化につながる。
核市にも移譲する。 ・幼保連携型認定こども園以外の認定権限:知事、政令市(H30年4月~) 第3条、第4条、第7条 域連合 田市、奈良 ○幼保連携型以外の認定こども園の認可権限を中核市に移行することにより、地域の実情を反映した認可事務を行う
、第8条、第29条、第 市、姫路市、 ことができる。
30条 鳥取県、沖 ○本市では子ども・子育て家庭が、多様な保育ニーズに応じて教育・保育施設を選択し、適切な集団規模の中で等しく
縄県 教育・保育を受けることができるよう、「奈良市幼保再編基本計画・実施計画」に基づき、すべての市立幼稚園と市立
保育園をあらゆる手法(施設の統廃合や民間移管等)を用いて再編し、「幼保連携型認定こども園」に移行することを
計画的に進めている。
こうしたなか、私立幼稚園に対して、現在認定こども園への移行について積極的な支援を実施しているところである。
しかしながら、現在取組を行っている案件においても私立幼稚園へ認定こども園化を促す行政の立場として、幼保連
携型以外の認定こども園に係る認定権限を有していない現行においては、私立幼稚園への移行に関しての説明がス
ムーズにいかないことに加え、幼保連携型以外の認定こども園移行を希望する私立幼稚園は県と市の双方に事務手
続きを踏まなくてはならず、煩雑であり、こども園化に支障をきたす恐れがあり、対応に苦慮している。
○「認定等の権限」とあるが、「認定権限」については、提案のとおり事務効率化につながるため、財政的補償等の措
置がなされる上での移譲は効果的であると考えるが、「認定基準」の策定部分を含む場合については、私立学校審議
会との調整等課題がある。
○認可外保育施設の運営事業者が保育所型認定こども園への意向を希望した場合、中核市に対する認可の事前協
議及び認可申請書類の作成、県に対する認定の事前協議及び認定申請書類の作成が同時期に必要となり、事業者
にとっての事務的な負担が大きい。
市と県の事業計画における提供体制の確保に対する考え方が違う場合、認可外保育施設の運営事業者が保育所型
認定こども園への意向を希望した際に、中核市における保育所認可は得られるが、県による認定こども園の認定が得
られないというケースが生じ、現に認可外保育施設を利用する1号認定該当の児童が当該施設を利用できなくなる可
能性がある。
特定認可外保育施設型認定こども園の申請があった場合、市において認定の可否を判断することはできないが、事
業計画上、提供体制に不足が生じている場合、申請を拒否することもできない。
○・施設の認可権者と認定こども園の認定権者が異なるため、事業者が双方の窓口と協議を行ったり、ほぼ同様の書
類の提出を求められるなど、県、中核市ともに負担が大きくなっている。
・認定こども園(類型未定)への移行を目指す事業者にとって、一義的な相談窓口が不明確であり、責任を持った対応
が難しくなっている。
・認定こども園の認定権者と特定教育・保育施設の確認権者が異なり、各々指導監査権限を有しているため、事業者
にとって負担感があり、行政庁でも監査の着眼点や指摘事項の擦り合せ等の事務が必要となっている。
○保育の実施主体である市町村が認可事務も行うべきであることから、意見に同調する。
○指定都市と同様に中核市に対しても認定事務を移譲し、類型によらず認定こども園に関する事務を市で完結するこ
とにより、事業者にとっての負担軽減に繋がるものと考える。
○幼保連携型とほぼ同様の認定基準となっている。また、幼保連携型以外の認定は既存の保育所(幼稚園)からの移
行が多いため、既存園の実情を把握している中核市において、認定する方が合理性があると思われる。

255 B 地方に対する 医療・福祉 子ども・子育て支援法 子ども・子育て支援法における 特定教育・保育施設の定員設定や定員変更を行う場合は、都道府県知事への 事務負担の軽減につながる。 子ども・子育て支援法 内閣府 大阪府、京 旭川市、青 ○子ども・子育てプランにおいて,都道府県は市町村の数値を集計するだけの為,市町村での判断さえ行われていれ 教育・保育施設については、広域利用もなされており、子ども・子育て支援法第3条に基づき、都
規制緩和 における特定教育・保 特定教育・保育施設の定員設定 協議が規定されているが、そもそも利用定員の設定は市町村において必要性を 第31条第3項及び第32 都府、兵庫 森市、福島 ば,都道府県での判断は必要ないと考える。また整備事業を数多く実施しているため,対象施設が多く,比例して道と 道府県は広域自治体として市町村に対して調整や援助を行うこととなっている。各都道府県は、都
県、ひたちな 本市の事務量が多くなっている。
育施設の定員設定や や定員変更を行う場合の都道府 ふまえたうえで行われていることから都道府県において特段の判断を示す必要 条第3項 県、和歌山 か市、船橋 ○本市においては、新規開設園の認可時に県との協議期間として1か月を要するため、すべてのスケジュールを前倒 道府県子ども・子育て支援事業計画において、一定区域ごとに需要(量の見込み)と供給(確保方
定員変更を行う場合 県知事への「協議」について、「 性が乏しい。届出制に変更することにより、事務の簡素化が実現できる。 県、徳島県 市、横浜市、 しして行っている。また、既存園の定員内訳も変更時にも園からの申し出があっても、県協議期間の1か月を空けて認 策)を設定し、それに基づき、幼保連携型認定こども園などの教育・保育施設の認可・認定を行って
の都道府県知事への 届出」に見直すなど、義務付け また、特定地域型保育事業における利用定員設定については、特定教育・保育 、京都市、 海老名市、 めることとなるので、園の申し出に対して迅速な対応ができない。また、提案市の仰るとおり利用定員の設定、変更は いることから、都道府県への協議の必要性はあると考えている。
協議にかかる事務負 の緩和をすること。 施設と異なり、利用定員設定・変更における都道府県の協議義務はないことか 大阪市、神 石川県、長 市の実情に合わせて行っており、都道府県の判断によって変更されることが考えられない。 なお、提案において指摘されている地域型保育事業の利用定員の設定・変更について、都道府
担の軽減 ら、制度の整合性にも疑問がある。 戸市、関西 野市、浜松 ○子ども子育て支援事業計画に沿って利用定員の設定・変更を行うため、都道府県への協議については不要である 県への協議が義務付けられていないのは、同事業がそれぞれの地域のニーズにきめ細かに個別
市、豊田市、 と考える。
なお、市町村は「市町村子ども・子育て支援事業計画」を定めるものとするとされ 広域連合 高槻市、北 ○左記支障事例と同様に協議にかかる事務負担が生じている。なお、「特別自治市」の早期実現を掲げる本市では、 に対応する性格のものであり、本来広域的な利用を念頭に置いていないからである。
ており、当該計画においては、「必要利用定員総数その他の教育・保育の量の 九州市 特定教育・保育施設の定員設定・変更についても、都道府県協議の必要性は小さいものと考える。
見込み並びに実施しようとする教育・保育の提供体制の確保内容及びその実施 ○特定教育・保育施設の利用定員の設定については、市町村が設置者と十分調整した上で行われていることから、「
時期」について定めるものとするとされている。市町村が自ら定めた計画に従っ 届出」に見直すなど、緩和することで事務の軽減や迅速化につながる。
て行う利用定員の増減について、都道府県に協議することは不要なのではない ○本市においては、年間44件(H28実績)の定員設定・変更の手続きがあるが、申請の多くが4月1日から変更を目指
して年度末に集中するため、相応の事務負担となっている状況にある。また、都道府県協議の意義として、市町村間
か。 の広域調整が考えられるが、当該調整は、市町村計画の策定時点における協議(子ども・子育て支援法第61条第9項
)で行うべきものであり、市町村計画で定めた範囲内での施設単位の定員設定や変更について、都道府県協議を義務
付ける必要はないものと考える。
○本市においても、利用定員の設定や変更については、市で策定した計画に基づき市の実情に応じて行うものである
ため、県協議は不要であると考える。

257 B 地方に対する 医療・福祉 保育所等の人員配置 保育士不足による待機児童の解 国の「待機児童解消加速化プラン」により、府内でも保育の受け皿及び保育士 第95条、第96条が定める「園全体として配置しなければならない職員」として、 児童福祉施設の設備 内閣府、厚生労働省 大阪府、京 高槻市、新 ○事業者からも保育士確保が非常に困難である旨相談を受けているところであり、実際に利用調整において、弾力利 ○ 保育所等における保育士の配置基準については、利用者の処遇・安全・生活環境に直結し、
規制緩和 基準の緩和 消を図るため、児童福祉施設の 確保を進めているところであるが、府の調査(平成26年1月)によれば、約8割の 大阪府が育成を検討している「保育支援員」を位置づけることにより、要件弾 及び運営に関する基 都府、兵庫 宮町 用の部分で保育士不足を理由に利用受け入れができないケースが発生している。 かつ、保育の質等に深刻な影響が生じうる事項であることから、児童の人数及び年齢に応じて最
設備及び運営に関する基準(昭 保育園が5年前と比較して保育士の確保が困難と回答しているところである。全 力化の効果が発揮されて児童の受け入れが図られ、ひいては待機児童の解 準第95条及び96条 県、和歌山 低限の基準を定めるものである。
和23年12月29日厚生省令第63 国的な待機児童の解消を図るために、平成28年4月から保育士配置要件の弾 消につながる。 認定こども園法 県、大阪市 ○ よって、配置基準上必要な保育士を保育補助者である「保育支援員」に置き換えることは、保
号)第33条第2項に定められて 力化が図られているが、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第97条で なお、提案が実現された場合は、保育の質を確保するために、本緩和措置と 育の質の低下を招くことから、困難である。政府としては、保育の質の向上のために保育士配置の
いる保育士の数の算定について 定める「各時間帯において必要な保育士」を配置できたとしても、保育士の数と 情報公開(「保育の質」「保育士の処遇改善」の見える化)に取り組むこととす 改善等の取組みを進めており、「保育支援員」の配置は人員配置基準上必要な保育士を確保した
、都道府県知事が保育士と同等 して算定できなければ、児童の受け入れができないケースが発生する。 る。 上で行っていただきたい。
の知識及び経験を有すると認め
るものを保育士の数として算定
できるよう同基準第95条及び第
96条の改正を求める。

258 B 地方に対する 医療・福祉 保育室等の居室面積 第一次地方分権一括法等により 保育室等の面積基準については、すでに第一次地方分権一括法及び関係政省 居室面積基準の緩和によって一人でも多くの児童を受け入れることにより、待 ・児童福祉法第45条第 内閣府、厚生労働省 大阪府、京 高槻市、宇 ○面積基準の関係で、兄弟同施設利用ができず、利用を断念されるケースもあることから、一定の緩和によって、一人 国が定める人員配置や面積についての最低基準は、生涯にわたる人間形成にとって極めて重要
規制緩和 基準の緩和 、標準となっている保育所に係る 令等により一部地域で「従うべき基準」から「標準」に緩和されているが、要件が 機児童の解消につながり、一億総活躍社会の実現に資する 2項 都府、兵庫 美町 でも多くの子どもを受け入れ、待機児童・利用保留児童を解消することが必要である。 な時期である就学前の児童に対する保育について、身体的、精神的、社会的な発達のために必要
居室の床面積基準の要件を、都 厳しく(前々年の待機児童数100人以上かつ前々年の住宅地の公示価格の平均 ・児童福祉施設の設備 県、和歌山 な生活水準を確保するための基準として定められている。
市部だけではなく待機児童が発 額が3大都市圏の平均を超える)、大阪府においては要件を満たす大阪市、豊 及び運営に関する基 県、大阪市 特に保育室やほふく室の面積基準については、ほふくのためには一定程度のスペースが必要で
生している新興住宅地等も適用 中市及び吹田市以外でも22の市町村で待機児童が発生しているところである 準第32条 あるなどの理由から定められており、児童が心身ともに健やかに成長するために必要不可欠な基
できるよう見直しを求める。 (H28年4月現在)。 ・地域の自主性及び自 準であるため、「従うべき基準」として全国一律を原則としている。
立性を高めるための その上で、①待機児童の数が深刻な状態であって、②土地の価格が非常に高く保育所用地の確
改革の推進を図るた 保が困難である自治体に限り、待機児童解消までの一時的な措置として、面積要件を「従うべき基
めの関係法律の整備 準」ではなく「標準」とし、合理的な理由がある範囲内において、厚生労働省の基準と異なる内容の
に関する法律(平成23 条例を定めることを認めているところである。
年法律第37号) 従って、土地の価格が高いことが障害となって待機児童の解消が進まない場合の一時的な特例
・地域の自主性及び自 措置であるという制度趣旨に鑑みれば、ご提案の新興住宅地であることのみをもって本特例の対
立性を高めるための 象とすることは不適切である。
改革の推進を図るた なお、政府としては,各市町村が地域の保育ニーズを捉えた上で必要な保育の受け皿を整備する
めの関係法律の整備 ことが基本と考えており、「待機児童解消加速化プラン」に基づき、小規模保育事業や家庭的保育
に関する法律の一部 事業などの多様な保育を含め、積極的な保育の受け皿確保を進めていただきたい。
の施行に伴う厚生労
働省関係政令等の整
備及び経過措置に関
する政令(平成23年9
月14日政令第289号)
・地域の自主性及び自
立性を高めるための
改革の推進を図るた
めの関係法律の整備
に関する法律附則第
四条の基準を定める
省令
・地域の自主性及び自
立性を高めるための
改革の推進を図るた
めの関係法律の整備
に関する法律附則第
四条の厚生労働大臣
が指定する地域(平成
23年9月2日厚生労働
省告示第314号)
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

早期に権限移譲が実現されるよう検討していただきたい。 - - - 【全国知事会】 ○文部科学省より、「幼稚園団体からの懸念の声があり、当該権限の中核市への移譲について相 ・引き続き中核市長会における検討を注視していく。 5【内閣府】


中核市については、手挙げ方式も含め移譲を検討すべきである。 談・説得を行っていく。」との1次ヒアリングの回答だったが、現在の調整状況についてお示しいた ・幼稚園(団体)側には、幼児教育の質の確保の観点から、中核市の事務体制・処理能力への不 (1)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律
また、指定都市及び中核市以外の市町村については、市町村の希望等を踏まえ、事務処理特例 だきたい。 安等があるとのこと。 (平18法77)
によって移譲することとし、全国的に移譲の実績が上がった段階で法律上の都道府県と市町村の 以下に掲げる事務・権限については、中核市に移譲する。
役割分担を見直すこととすべき。 ・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定及び認定申請の受理(3条
【全国市長会】 1項、3項及び8項並びに4条1項)
中核市への移譲については、手挙げ方式も含めた積極的な検討を求める。 ・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の審査(3条5項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を認定する場合の協議(3条7項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定をしない旨及び理由の通
知(3条9項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を認定した場合の申請書の写し
の送付(3条10項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を設置した場合の公示(3条11項

・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園を設置した場合の公示をした際の
資料の提出(3条12項)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の取消し及びその公表(7
条)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定に係る関係機関への協議
及び教育委員会との連携確保(8条)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の変更の届出等(29条)
・幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の報告の徴収等(30条)
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)

(2)子ども・子育て支援法(平24法65)
(ⅰ)以下に掲げる事務・権限については、中核市に移譲する。
・教育・保育施設の区分に応じ、それぞれ定められた基準の遵守義務(34条1項
1号)
・教育・保育施設の確認の取消し等(40条1項2号)
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)

○都道府県として、「量の見込み」等を広域的に把握する必要性はあると考えるが、個々の園ごと - 【船橋市】 - 【全国知事会】 <総論> 各都道府県は、都道府県子ども・子育て支援事業計画において、一定区域ごとに需要(量の見込 6【内閣府】


の利用定員等の変更の是非については、市町村の判断を尊重すべきで、都道府県が判断する必 ○都道府県子ども・子育て支援事業計画で定められている一定区域のほとんどは、区市町村単位 子ども・子育て支援法における特定教育・保育施設の定員の設定及び変更に係る都道府県協議 ○利用定員の個々の設定・変更について市町村から都道府県への協議が義務付けられ、また、 み)と供給(確保方策)を設定し、それに基づき、幼保連携型認定こども園などの教育・保育施設の (19)子ども・子育て支援法(平24法65)
要性に乏しく、協議ではなく届出でよいと考える。 であり、量の見込みと確保方策についても、市町村が定めた同区市町村計画の積み上げであり、 については、地方分権改革推進委員会第3次勧告の趣旨を踏まえ、義務付けを見直すべきである 利用定員の減少について事業者から市町村への「届出」制となっている現行の仕組みについて、 認可・認定を行っていることから、都道府県への協議の必要性はあると考えている。 (ⅲ)特定教育・保育施設の利用定員の設定又は変更に係る市町村長から都道
○市町村計画に基づき、教育・保育施設の認可・認定を行っており、これを大きく逸脱した定員変 計画策定時に協議済です。 。 市町村の計画の積み上げを基本として都道府県計画が策定されていることを踏まえれば、個々の また、教育・保育施設等に対しては、公費が投入されていることから、その定員の変更については 府県知事への同意を要しない協議(31条3項及び32条3項)については、届出と
更がなされるケースは考えにくい。 ○これに基づいて認可・認定を行っているのであれば、市町村計画の範囲内での利用定員の設定 【全国市長会】 利用定員の増減に関して、都道府県が実質的な判断を下すことは困難なのではないか。むしろ、 、市町村だけでなく広域自治体である都道府県においても、過度な定員の増加を防ぐなど地域の する。
○整備必要数に対する供給方法(教育・保育施設もしくは地域型保育事業)の選択は市町村が行 ・変更は協議の必要性は薄く、届出で支障がないと考えます。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 実質的な判断を下せるのは、量の見込みを的確に把握している市町村であり、市町村自らが、利 バランスを保つための担保措置が必要である。
っているところであり、これまでも府による広域利用調整が必要なケースは発生しておらず、利用 ○また、認可・認定は所在地の区市町村が事業者を募り、市町村計画や必要性を副申し都道府 用定員の増減について調整を可能とする仕組みとすべきではないか。
者のニーズにより市町村間で適切に処理されている。 県が審査している現状であり、都道府県が主導的に計画に基づき施設整備しているものではあり ○市町村から都道府県への「協議」がどのように行われているか、実態を確認したうえで、再度検
○これら現状に鑑みれば、特定教育・保育施設の利用定員の変更について都道府県への協議の ません。 討をお願いしたい。
義務付けは必要はなく、届出に変更していただきたい。 ○以上のことから、都道府県として計画との整合を図る観点から、状況の把握は必要ですが、計
画策定時及び、認可・認定時に別途協議を行っているため、利用定員の設定・変更の協議は届出 <特定教育・保育施設定員の設定・変更の「協議」の義務付けの緩和>
として支障ないと考えます。 ○地方分権改革推進委員会第3次勧告(平成21年10月7日)において、地方に対する義務付け・
枠付けのうち、「協議、同意、許可・認可・承認」について見直し方針が示された。当該勧告内容を
踏まえれば、市町村子ども・子育て支援事業計画の策定・変更について市町村から都道府県への
協議が義務付けられている以上、市町村計画に基づいて行われる個別の利用定員の設定・変更
についての都道府県への協議は不要ではないか。
○仮に、個々の利用定員設定・変更についての都道府県への協議の義務付けを存置する理由が
あるのであれば、第3次勧告の勧告内容を踏まえた説明をお願いしたい。
○また、実態としても、提案団体からは、都道府県が需給調整や広域調整を行ったケースはない
と聞いており、個別の利用定員の増減に関して、都道府県が実質的な判断を下すことは困難なの
ではないか。

現行法令では、保育士が子どもと向き合う各時間帯における職員配置(第97条)では、基 - - - 【全国知事会】 ○ 1次回答のとおりであるが、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第95条は、幼 6【内閣府】


準上必要な人員の2/3の保育士を配置すれば、残り1/3は「知事が認める者」も配置 「従うべき基準」については、条例の内容を直接的に拘束するものであり、国が設定する 稚園教諭、小学校教諭、養護教諭を保育士に代えて配置することができる旨規定している (18)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法
が可能。 のは、真に必要な場合に限定されるべきものとの地方分権改革推進委員会第3次勧告を踏 。また、同基準第96条は保育所認可の際に必要となる保育士の数を超えて保育士を置かな 律(平18法77)
しかし、園全体における職員配置(第96条)では、基準上必要な人員の1/3に「知事が認 まえ、廃止し、又は参酌すべき基準へ移行すべきである。 ければならない場合に、同基準第33条第2項に規定する保育士の数の算定に当たり、当該 (ⅰ)幼保連携型認定こども園における保育教諭の配置基準(幼保連携型認定こ
める者」が認められていない。 「従うべき基準」の見直しは、サービス水準の切下げや国の政策目的を阻害する地方自治 超過分については都道府県知事が保育士と同等の知識及び経験を有すると認める者を保育 ども園の学級の編制、職員、設備及び運営に関する基準(平26内閣府・文部科
97条で求められる職員配置の要件を満たしていたとしても、96条の基準を満たさないため 体の施策の許容ではなく、国が全国一律に決定している基準等を地方自治体自らが決定し 士とみなすことができる旨を規定している。 学省・厚生労働省令1)5条3項)等に係る子どもの年齢の基準日を年度途中に
、子どもの受け入れを減らさざるを得ないケースが出てきているが各時間帯における職員 、その地域の実情に合った最適・最善なサービス・施策が講じられることを達成させるた ○ なお、保育士が実施すべき業務を「保育支援員」に代替させることとするとの提案で 変更し、保育教諭等の配置基準が変わる場合の影響等については、園児の発
配置を満たしているのであれば、園全体における職員配置を緩和しても保育の質は維持さ めのものである。 あるとすれば、保育の質の確保の観点から対応は困難。貴自治体の「保育支援員」はわず 達や環境への順応といった観点も踏まえながら、平成30年度中に地方公共団体
れると考える。 【全国市長会】 か27時間の研修時間と聞いており、1000時間の履修時間を必要とする保育士と比較して保 ・認定こども園等に調査を行い、その結果に基づき必要な対応を検討し、結論を
貴府・省からは、保育の質の低下に対する懸念が示されたが、保育士が子どもと向き合う 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 育の質が低下することは明らかであると考えている。 得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
際の配置基準を緩和するものではないため、保育の質の低下を主張するならば、その根拠 また、配置基準等を満たさなくなった事業所に対する監査指導の流れについて、
を明らかにしていただきたい。 改めて平成29年度中に周知するとともに、保育士・保育所支援センターへの支援
なお、保育支援員は、現在「知事が認める者」として国も想定している子育て支援員より 等を通じて、地方公共団体の保育教諭等確保の取組を支援する。
もさらに講義研修・OJT・検定を経て養成することを想定しており、子どもと向き合う現場 (関係府省:文部科学省及び厚生労働省)
での質の向上に資するものである。

大阪府内においては、特例の対象となっている大阪市、吹田市、豊中市以外の新興住宅地 - - - 【全国知事会】 ○ 本提案は、新たな特例の創設を求めているのではない。現行認められている特例の地 ○ 児童福祉法第24条において、保育の必要性があると市町村が認める場合には保育を提 6【内閣府】


を抱える郊外の22市町においても待機児童が発生しており、待機児童の解消は都市部だけ 保育室の居室面積は原則「従うべき基準」とされ、例外的に「標準」が認められているが 域要件を、待機児童対策が深刻で、希望する市町村でも活用できるよう、緩和を求める提 供しなければならない旨が規定されている。 (18)就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法
の課題ではない。また、土地の価格が周辺と比較して高く保育所用地の確保が困難である 、適用される条件・地域が限定的となっているため、地域の実情に即した対応ができなく 案に過ぎない。 律
という状況は新興住宅地においても発生しており、都市部と同様の合理的理由があると考 なっている。 現行の大阪市の活用例のように、様々な安全対策を前提とすれば、保育の質の懸念には当 ○ 貴自治体のご提案に対する懸念については1次回答で記載させていただいたとおりで (ⅱ)幼保連携型認定こども園の居室の床面積に関する条例制定の基準につい
えている。 「従うべき基準」については、条例の内容を直接的に拘束するものであり、国が設定する たらないのではないか。 あるが、国が定める人員配置や面積についての最低基準は子どもの発達のために重要な基 ては、13条2項の規定により、「従うべき基準」とされているが、一部の区域に限り
現状の特例対象は「①前々年4月1日現在で待機児童100人以上②前々年1月1日現在で住宅地 のは、真に必要な場合に限定されるべきものとの地方分権改革推進委員会第3次勧告を踏 ○ 認定こども園は、「従うべき基準」から「標準」となる特例が設けられていないが、 準であり、待機児童解消は保育の質を確保しながら進めていくべきものと考えている。 、一時的措置として「標準」とする。
公示価格の平均額が3大都市圏の平均を超える」とされているが、三大都市圏の住宅地公 まえ、廃止し、又は参酌すべき基準へ移行すべきである。 直ちに認めるべきではないか。 (関係府省:厚生労働省)
示価格の平均額をメルクマールとすると東京圏の住宅地公示価格の影響を受け平均額が高 「児童が心身ともに健やかに成長するために必要不可欠」のみでは、「従うべき基準」と ○ 特例措置は平成31年度末までとなっており、現場では、特例措置終了後のクラス編成 ○ 特に、待機児童数、地価等の観点から保育の受け皿確保の困難さにおいて貴自治体を
くなり、対象となる市町村が極めて限定的であり、整備を進める上で支障となっている。 する理由としては不十分である。 に支障が生じるため、現場では特例を活用しにくい状況となっている。特例措置の時限を 上回る自治体であっても、国基準を超える面積基準を設定し、様々な創意工夫のもとで保
また、大阪府内では幼保連携型認定こども園の移行が進んでおり(保育所991に対し、幼保 「従うべき基準」の見直しは、サービス水準の切下げや国の政策目的を阻害する地方自治 、「平成31年度末」から待機児童問題が収束するまでの「当分の間」とすべきではないか 育の受け皿を確保している中、子どもの受ける保育の質を切り下げてまで優先すべき対応
連携型認定こども園434)、幼保連携型認定こども園も対象としなければ移行の妨げとなる 体の施策の許容ではなく、国が全国一律に決定している基準等を地方自治体自らが決定し 。 とは考えにくい。
可能性があるため対象としていただきたい。 、その地域の実情に合った最適・最善なサービス・施策が講じられることを達成させるた ○ 待機児童問題は、都市部における待機児童「数」だけの問題ではなく、市町村自らに
また、貴府・省回答にある小規模保育事業や家庭的保育事業などによる保育の受け皿拡大 めのものである。 よる施設整備や人材確保など長期的なコストを伴うものであり、地方部でも深刻な問題で ○ 政府としては各市町村が地域の保育ニーズを捉えた上で必要な保育の受け皿を整備す
には既に取り組んでおり、このような取り組みを実施してもなお不足している現状がある 【全国市長会】 ある。地方部や小規模市町村の合理的・安定的な財政運営の観点からも、今回の地域要件 ることが基本と考えており、将来の施設の転用を見据える等自治体の状況に応じた創意工
ことから各自治体が苦慮している。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 の緩和を検討すべきである。 夫をこらしながら、「待機児童解消加速化プラン」に基づき、積極的な保育の受け皿確保
なお、面積基準の緩和を実施している大阪市では、これによってなんらかの不都合が生じ ○ 地域においては、小規模保育事業や家庭的保育事業等の地域型保育の実施主体を探し を進めていただきたい。
ているとの報告は受けていない。 ても見つからないのが現状である。このような状況では、面積基準の緩和に頼らざるを得
ないことを理解すべきではないか。
○ 提案団体の保育所では、保育室の隣に幅の広い廊下があり、児童の活動、保育士の監
督の面からも問題なく、保育室と一体的に活用できている。
このようなスペースを常時活用できるのであれば、保育室の面積にカウントできる旨を通
知等で示すことにより、提案団体の支障は解消されるため、このような対応も検討すべき
である。
○ 現在の要件では、3大都市圏の住宅地の公示価格が3大都市圏の平均を超える必要が
あるが、東京圏の公示価格が高すぎるため、ほとんど東京圏の市区しか制度を活用できず
、待機児童問題を抱える他の自治体では活用できなくなっており、効果が極めて限定的と
なっている。大阪府内のように活用希望が明らかである市町村が活用できるよう、要件を
見直すべきである。
また、市町村の規模によらず待機児童数100人以上の基準とすることは、現下の深刻な状
況を踏まえれば、不合理と言わざるを得ず、見直すべきである。
○ 例えば、現行の待機児童要件を「待機児童が発生している地域」、地価要件を約7万
円下げることで、「『待機児童解消に向けて緊急的に対応する施策について』の対応方針
(平成28年4月7日雇児発0407第2号)」の大阪府内の対象となる大半の市町村で活用で
きるようになり、待機児童の解消に大きな効果をもたらす。入所を希望する児童・保護者
の立場にたって、真摯に検討すべきである。
○ 大都市では小規模保育等の事業者はあるとはいえ、待機児童を解消するためには、全
く不足している状況である。また、小規模保育等を実施するにしても保育に適した物件は
少なく、設置するにしても3年程度は要する。待機児童は現在も発生しており、早急な対
応を求める。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

259 B 地方に対する 医療・福祉 保育所等の設置に係 建築基準法施行令(昭和25年5 高層マンションの建設ラッシュ等により都市部を中心に保育所等の新設の必要 保育所等の設置促進が図られ、待機児童の解消につながり、一億総活躍社 ・建築基準法第28条 内閣府、厚生労働省、 大阪府、京 高槻市、大 ○保育所等の立地については、利便性の高い地域が特に求められるところ、都市部においては、用地や物件の確保 既存建築物を保育所に用途変更しやくすること等を目的に、採光に係る技術基準の合理化を図る
規制緩和 る採光基準の緩和 月24日法律第201号)により、保 性が高まっている。しかし、都市部においては新設するための用地を確保するこ 会の実現に資する。 ・建築基準法施行令第 国土交通省 都府、兵庫 村市 が困難な状況であり、採光基準の緩和により、物件の選択の幅が増えることで整備の促進につながる。 ため、
○現在、本市に支障事例はないが、今後、本市もそのようなケースが考えられる。
育所等の採光基準が施設に義 とが困難であるため、賃貸物件を活用して保育所等の整備を進めているが、保 19条 県、和歌山 ①保育所の保育室等の実態に応じた採光の代替措置の合理化
務付けられ、保育所等の設置が 育所を設置する物件の確保が困難な状況にある。さらに、せっかく見つけた物 県、大阪市 ②土地利用の現況に応じた採光補正係数の選択制の導入
困難となっていることから、当該 件であっても、建築基準法施行令の採光基準を満たさないため、整備を断念せ ③一体利用される複数居室の有効採光面積の計算方法の弾力化
基準の改正を求める ざるを得ない場合があり、待機児童の解消が困難となっている。 を内容とした建築基準法に基づく告示の改正を検討している。

290 B 地方に対する 医療・福祉 子ども・子育て支援法 子ども・子育て支援法における 子ども・子育て支援法第19条第1項第3号に係る認定から同項第2号に係る認 変更認定事務を基準日に一括化することにより、市町村の事務負担が軽減さ 子ども・子育て支援法 内閣府 和歌山県、 福島県、ひ ○認定区分の変更、保育標準時間・短時間の変更、認定期間の変更など、支給認定に関わる変更事務が多く、その 現行制度下においても、2号認定・3号認定それぞれの有効期間を明示することで、まとめて認
規制緩和 における支給認定の 支給認定について、第3号から 定に切り替わる場合には、同法第23条第4項により市町村は職権で変更認定 れる。また、保護者にとっても、年度当初の利用者負担額通知等と併せて職 第19条、第21条、第 橋本市、御 たちなか市、 ことに伴い保護者の手続き及び受け取る通知書も多いので混乱するとのご意見を頂く。また、職員の事務も煩雑にな 定することが可能となっており、これを適用することによって事務負担の軽減は可能である。
練馬区、船 っている。待機児童の現況届の提出義務緩和も行われたので、2,3号認定の簡素化も要望する。
職権変更事務の簡素 第2号への職権変更認定の時点 をすることができる。しかし、現行制度では子どもが満3歳に達する都度に支給 権変更による支給認定変更通知を受け取ることとなるので、年度途中に自ら 23条第4項 坊市、紀の 橋市、川崎 平成28年度 職権による3号から2号への変更認定件数2,249件
化 を、年度当初の4月1日など、一 認定の変更手続きを行うこととなるため、事務が煩瑣となっている。事務の簡素 の申請によらない支給認定変更通知を受け取ることもなく、混乱を招かない。 川市、岩出 市、逗子市、 ○満3歳児到達時に認定証を発行をするが、利用者負担額に変更がないため、混乱を招いている。年度当初に利用
定の基準日を設ける。 化のため、上記の職権変更においては、第2号認定の時点を、満年齢到達時点 市、かつら 海老名市、 者負担額通知と同時に送付した場合、事務量も削減され、郵送料の削減にもつながる。
ではなく、年度当初の4月1日など、一定の基準日を設けるよう改められたい。 ぎ町、九度 磐田市、知 ○本市においても、平成28年度の同様の事務について、第3号から第2号への変更認定事務の処理件数が約2,300件
なお、支給認定事務は、保護者の申請による変更と職権変更とを合わせ、毎月 山町、湯浅 多市、城陽 に上り、1月当たり200件弱事務処理が発生している。毎月の事務処理を年一度に集約できれば、一括処理による事
市、出雲市、 務処理の効率化が図られ、年間を見通した際に事務負担が軽減される。
相当な件数の事務が発生している。そのような状況で職権変更の手続きだけで 町、有田川 山陽小野田 ○職権変更処理を毎月行うことによる事務負担については、提案団体と同意見である。特に、保護者からの毎月の申
も年1回に集約できれば、事務の漏れも少なくなり負担軽減となる。4月の事務 町、京都府 市、北九州 請に伴う変更と職権変更が重複する場合など、ミスが増える要因となっていることからも簡素化の提案に賛同する。ま
量が増加することは考えられるものの、毎月の職権変更事務がなくなることの負 、大阪府、 市、宇美町 た、大幅に事務を簡素化ためにも2・3号の区分を1つに統一することもご検討頂きたい。
担減の方が市町村にとってのメリットが大きい。 兵庫県、徳 ○保護者にとり、年度途中の切り替えのメリットがなく、学年の概念でクラス編成をしている現況においては、認定基準
島県、大阪 日を4月1日とすることで、いわゆる年少以上未満ともに一致することとなる。
○提案団体と同様に、当該事務について毎月事務が発生しており、負担が大きい。年度始での一括発行の場合、年
(参考)平成28年度の職権による変更認定件数 市、神戸市 度途中での認定内容の変更があった場合に作業が複雑化する可能性もあって検討が必要であるが、緩和により事務
○和歌山市・・・約1,300件 、関西広域 量を削減できるようにするのが望ましい。
○御坊市・・・117件 連合 ○本市においても支給認定事務については、提案団体の事例と同様に、保護者の申請によるものと満3歳到達時点
○岩出市・・・247件 の変更による事務手続きにより、多大な事務負担が生じている。
○かつらぎ町・・・75件 ○当市の職権による変更認定件数は、年間約600件。
○現行制度では子どもが満3歳に達する都度に支給認定の変更手続きを行うこととなるため、事務が煩瑣となってい
る。事務の簡素化のため、上記の職権変更においては、第2号認定の時点を、満年齢到達時点ではなく、年度当初の
4月1日など、一定の基準日を設けるよう改めることで、事務手続きの簡素化が図られる。
○子ども・子育て支援法における支給認定について、同法第19条第1項第3号から同法第19条第1項第2号への職
権変更認定の時点を、年度末の3月31日など、一定の基準日を設けた場合、毎月の事務負担軽減に繋がると思われ
る。また、本市の地域型保育事業において、満3歳になった児童については、原則として退所することとし、保護者が
引き続き当該事務所の利用を希望する場合は、最大で当該年度の末日(3月31日)まで利用できることとしている。仮
に、第3号から第2号への支給認定変更に基準日が設けられた場合、年度中に3歳に到達した児童が一律に当該年
度末まで入所を継続できる等、利用者においても、制度についてより理解し易くなるものと思われる。
保育料や給付費について、現行制度では年度当初の児童の学齢を基準としているため、年度途中で支給認定に変更
(3号→2号)があったとしても当該年度中においては保育料等に影響は及ぼさないこととなっている。そのため、第3
号と第2号の児童が同じ基準で保育料、給付費の決定をなされるという状況が生じている。上述のような基準日が設
けられた際には、このような状況も発生しないものと思われる。
○当市においても、同様の事例が発生しています。支給認定を受けていても施設入所がかなわないため支給対象とな
らない例も当然にありうる制度設計であり、全面的な見直しが必要です。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

現在発生している待機児童解消のため、早期の改正をお願いしたい。 - - - 【全国市長会】 6【内閣府】


提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 (9)建築基準法(昭25法201)
居室の採光基準については、既存建築物から保育所への転用等を促進するた
め、保育所の保育室等の実態に応じた採光の代替措置の合理化、土地利用の
現況に応じた採光補正係数の選択制の導入、一体利用される複数居室の有効
採光面積の計算方法の弾力化を図ることとし、平成29年度中に告示を改正する

(関係府省:厚生労働省及び国土交通省)

回答の内容では事務負担は軽減されない。 - 【逗子市】 - 【全国市長会】 ○2号認定と3号認定の区分が有意でないことは明白であり、早期に区分の廃止を検討すべきで 提案の趣旨を踏まえ、3号認定から2号認定への職権による変更に伴う認定手続や保護 6【内閣府】


3号及び2号をまとめて申請・認定する運用が可能とされているが、その場合、3号及び2号の両 事務の省力化と利用保護者の理解しやすい制度として、再度改正を希望する。現行制度は、年度 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ある。 者への通知に関する事務について、一括処理を可能とすること等の事務処理方法について (19)子ども・子育て支援法(平24法65)
認定を二重管理する必要があり、システムがそういった仕様でない市町村は対応が困難。また、シ 途中に保育料の見直しが加わったことと併せて、利用保護者に非常に分かりにくい。 検討し、必要な措置を講じてまいりたい。 (ⅱ)子どものための教育・保育給付の認定(19条1項)については、以下のとお
ステム上、二重管理ができるとしても、支給認定の有効期間中に、認定事由の変更など保護者か 【山陽小野田市】 りとする。
らの申請による変更手続きが頻繁にあるため、その都度、両認定を変更することとなり、事務はむ システム上は原則どおり満3歳に達する都度に支給認定の変更を行う仕様になっており、2号・3 ・平成29年度中に府令を改正し、職権による支給認定の変更に関する市町村(
しろ煩雑化し、ミスが生じる要因ともなる。 号をまとめて認定するためにはシステム改修が必要となる。 特別区を含む。)の事務負担を軽減できるよう、認定手続や保護者への通知に
また、現状で、保護者に対しては、認定区分の変更と利用者負担額等の変更とは時期が異なるこ 国からの通知が「まとめて認定することが可能」では全国的な決定事項とはみなされず、本市の独 関する事務について、一括処理を可能とすること等の必要な措置を、平成30年
とについて文書等により説明しているが、そもそも保護者にとって認定区分の違いは重要ではない 自改修扱いとなり、システム改修費がかかることになる。 度から講ずる。
ため理解いただけないことも多い中、3号及び2号をまとめて申請・認定するとなれば、更にその趣 事務量・効果等を考慮すると運営費の算定基準日である4月1日を基準日とし、全国的に取り扱い ・子ども・子育て支援法附則2条4項に基づき、同法の施行後5年を目途として行
旨を説明する必要が生じ、市町村にとって負担軽減とはならない。 を統一すべきと考える。 う検討の際に、制度全体の見直しの中で、上記認定手続等の事務負担の軽減
本提案については、事務の実施状況が市町村ごとに異なることも考慮し、市町村ごとに支給認定 措置の状況等も踏まえ、支給認定の在り方について検討を行い、必要があると
の基準日を設定するか否か選択できる規定とした場合でも、例えば他市町村への転居があった場 認めるときは所要の措置を講ずる。
合に、転出元と転入先で認定区分が異なったとしても、転入手続きなど市町村の事務実施に支障
は無い。また、認定区分の変更の時点を、例えば4月1日に設定したとしても、児童手当や母子保
健制度への影響は特にないものと考えられる。
そもそも2号及び3号の認定区分を設定していることにより市町村に多大な事務負担が生じている
。具体的には、3号から2号への職権変更事務の時期だけが、利用者負担額の決定など保育給付
に係る事項やクラス編成等の変更時期と相違していることは、事務の煩雑化と混乱を生じさせる要
因となっており、地方自治体のスムーズな事務実施のため、制度の早期見直しを検討いただきた
い。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

296 B 地方に対する 医療・福祉 認定こども園固有の「 地域子育て支援拠点事業の委 認定こども園については、「地域における子育て支援を行う機能」を持つ施設と 認定こども園固有の「子育て支援事業」と「地域子育て支援拠点事業」を地域 子ども・子育て支援法 内閣府、文部科学省、 和歌山市 徳島県、宮 ○本県においては、幼保連携型認定こども園に対し、認定こども園法に規定する子育て支援事業のうち2つ以上を週 認定こども園においては、認定こども園法に基づき、保護者のニーズを踏まえた「子育て支援事
規制緩和 子育て支援事業」及 託を受けていた保育所・幼稚園 して認定を受けているが、一方で、「地域子育て支援拠点事業」の委託を受けて の実情に応じて、設置できることとすることにより、限られた費用で地域全体 、児童福祉法、就学前 厚生労働省 崎市 3日以上実施しなければならないと条例で定めており、認定こども園法に規定のある「子育て支援事業」と「地域子育 業」を実施することが義務付けられているが、地域子ども・子育て支援事業としての「地域子育て支
て支援拠点事業」の重複実施となる。
び「地域子育て支援 が認定こども園に移行した際に いた保育所等が認定こども園に移行した際、「自治体向けFAQ」によれば移行前 の子育て支援を有効に行うことができ、効率的に事業を実施することが可能と の子どもに関する教育 援拠点事業」は、これとは別に、専任職員の配置や長時間の開所を前提として、より高度できめ細
拠点事業」の重複解 生じる、地域子育て支援拠点事 の保育園(又は幼稚園)時代に受託していた「地域子育て支援拠点事業」をやめ なるとともに、利用者である保護者の相談先が増加するため利便性の向上に 、保育等の総合的な かな子育て支援を行う拠点として市町村の委託等により実施されるものであり、両者が重複する部
消 業と子育て支援事業の実施の重 ることがないよう強くお願いするとし、市町村に対して事実上義務付けがされて も資する。 提供の推進に関する 分はあり得るものの、相互に独立した事業である。
複解消 いる。 また、両事業の違いについて明確化することにより、地域の子育て支援を効 法律、平成29年3月8 「地域子育て支援拠点事業」の実施場所としては様々な場所が考えられるが、既に一定の子育
FAQによれば、「認定こども園・幼稚園・保育所と、地域子ども・子育て支援事業 果的に実施することができる。 日「自治体向けFAQ【 て支援機能を有する認定こども園で併せて実施することにより、保護者の便宜や効率的な事業実
の1つである地域子育て支援拠点事業とは、相互に独立した事業」であることが 第15版】」206 施等に資する場合も多いものと考えており、実際に、相当程度の認定こども園で事業が実施されて
示されているが、認定こども園の「子育て支援事業」と「地域子育て支援拠点事 いる(平成28年度実績:587箇所(全体7,063箇所))。将来的に更なる拠点整備も求められる中で、
業」は、創設目的や事業内容が共通しており、「地域子育て支援拠点事業」と認 認定こども園に対する事業委託の継続には、引き続き、特段の配慮をお願いしたいと考えているが
定こども園の「子育て支援事業」を一体的に行う場合、実施体制はほとんど変わ 、認定こども園の義務として行われる「子育て支援事業」と要件・効果等の違いが不明確であると
りなく、外観上、利用者から双方の違いが明確でないため、混乱を招いている。 いう御指摘については、対応を検討してまいりたい。
認定こども園に対し、「地域子育て支援拠点事業」を委託する際に、重複感があ なお、「地域子育て支援拠点事業」の委託については、あくまでも事業者との相談のうえ、最終的
るため、今後本市の地域子育て支援拠点事業を保育所・認定こども園で実施す には市区町村において適切に判断されるべきものであり、国として義務付けを行っているわけでは
る場合には、本園と別施設にて実施することを求めることで、効果的に「地域子 ない。
育て支援拠点事業を設置していきたい」と考えているため、FAQによる事実上の
義務付けについて見直しを求めるとともに、認定こども園固有の「子育て支援事
業」及び「地域子育て支援拠点事業」それぞれの要件・効果等違いについて、明
確化されたい。

18 B 地方に対する その他 国民健康保険事務に 平成27年9月29日付で改正さ 【支障事例】 窓口事務の簡素化による事務負担の軽減。 行政手続における特 内閣府、厚生労働省 今治市 いわき市、 ○被保険者証及び高齢受給者証の再交付申請書に個人番号の記入欄があるが、再交付に当たっては、他団体との まず、厚生労働省において、提案の事務の処理におけるマイナンバー利用の必要性を確認する必
規制緩和 おける申請・届出等へ れた国民健康保険法施行規則 マイナンバー制度が導入されたことにより市役所窓口で住民が記入する各種申 申請書等記載にかかる住民の負担の軽減と、受付時間の減少によるサービ 定の個人を識別する 常総市、ひ 情報連携は不要であるため、個人番号を記入する必要はない。 要がある。
たちなか市、 また、国保加入時に届書へ個人番号を届出人(原則は世帯主)が記入しているため、加入時以降の国保関連届書(申
のマイナンバーの記 において、マイナンバーを記入 請等にマイナンバーの記入が義務付けられたが、制度の説明および記入に際し スの向上 ための番号の利用等 秩父市、日 請書)への個人番号の記入を省略できるのではないかと考える。
入の見直し することが定められた申請・届出 必要な本人確認等のため、制度導入前に比べ受付にかかる時間が1件あたり マイナンバーが記載された申請書等が減ることによる情報管理の安全性の向 に関する法律 高市、文京 ○本市では、資格取得後の被保険者における資格・賦課・給付・収納について、被保険者証番号と個人識別番号をキ
等には、マイナンバーの利活用 平均約1分程度増大し、受付事務が煩雑化するとともに、市民の待ち時間が増 上 国民健康保険法施行 区、横浜市、 ーとして統一的な電算システムで管理を行っている。資格取得時にマイナンバーを取得した後は、申請時に本人確認
が想定されないものが含まれて え窓口が混雑するようになった。 規則 厚木市、小 を行うことにより、なりすましによる不正受給等を防止することは可能と考える。
いる。 当市の国民健康保険窓口では月500件以上の高額療養費の支給申請を受付し 松市、北方 現行は申請書へのマイナンバー記載について、窓口での説明や補記に時間がかかり、結果として現場の効率化に結
町、伊豆の びついていない。
そのため、情報連携によるマイ ているため、500分の業務時間増である。 国市、豊田 また、マイナンバー記載済申請書については通常の申請書よりも保存に厳格な管理が求められるため、本市でも保管
ナンバーの利活用が見込まれる 申請者がマイナンバーカードを持参していないなどの理由で記載できない場合 市、京都市、 場所の確保に苦慮しているところである。
申請・届出等以外はマイナンバ は同意を得て住民基本台帳等により職員が確認・記入することも認められてい 大阪市、高 マイナンバーの取得は、最小限にとどめることがマイナンバーの漏えいを防ぐ意味でも有効であると考える。
ーの記入を義務付ける部分を削 るが、その説明にも時間がかかる上、住民基本台帳システムの画面からマイナ 槻市、出雲 マイナンバーの取得を最小限にとどめるため、資格の得喪以外の申請書類については、マイナンバーの記載を不要と
除するよう求める。 ンバーを目視確認して手書きで記入するという余分な事務が生じる。 市、光市、山 するよう、国民健康保険法施行規則を改正していただきたい。
陽小野田市 ○マイナンバーの記入が義務付けられたことにより、受付や事務処理に時間がかかるようになった。当市においても
公平な負担と給付の実現および手続の簡素化等のためマイナンバーの活用は 、徳島市、宇 高額療養費の支給申請は大量であり、マイナンバー記入についての説明や厳重な本人確認が、窓口混雑の一因とな
有効なものであるが、対象となる業務は国民健康保険の各種の給付や資格の 和島市、西 っている。住民の負担の軽減のためにも、マイナンバーの利活用が見込まれない申請・届出については、マイナンバ
申請・届出のみならず、被保険者証の再発行など軽微な手続でも記入が必要と 予市、東温 ーの記入を義務付けないように見直しを求める。
されており、住民に対し必要性を説明できない。 市、飯塚市、 ○提案団体の今治市と同様の支障事例が生じており、提案内容と同様の措置を求めるものである。
結果としてマイナンバー導入の目的である「行政の効率化」「国民の利便性の向 田川市、五 (1)受付事務の煩雑化と市民の待ち時間増について
島市、宮崎 例示の高額療養費支給申請書については、平成28年度34,800件の提出があり、2,900件/月であった。今治市
上」を損なっている。 市、鹿児島 と同様に1件1分の増と仮定すると、高額療養費支給申請書のみで、本市(国民健康保険課、区民課等)全体で2,90
また記入済み申請書の保存にも十分な管理体制が求められるため、必要な空 市 0分/月(=48時間20分)の増である。
間や設備の確保に苦慮している。 なお、個人番号の記入が必要な届書等全体では、平成28年度で約10万件であり、8,333分/月(=139時間)の
増である。
(2)軽微なものの個人番号の収集について
例示の被保険者証等再交付申請であるが、証等の再交付そのものについては、申請時点の情報で再交付すればよ
く、証等記載事項に変更の必要があるような場合では、その内容に応じた別の届出等がなされるべきであり、個人番
号の収集の必要性を住民に説明することが困難である。
(3)個人番号記入済届書等の保管について
従前の文書の保管とは区別して、セキュリティが確保された保管場所を確保する必要がある。
○支障事例にも述べられているとおり、被保険者証の再発行については必要性を被保険者に説明することが難しい。
窓口における事務処理が増えていることは事実であり、また、個人情報保護の意味からもマイナンバーの記載を求
める申請書について再度精査をする必要があると考える。
○当市では高額療養費の支給申請時、2回目以降の申請のためマイナンバーが取得済みである時には、再度マイナ
ンバーを取得することはしていないが、申請・届出書類へのマイナンバーの記載、説明に係る時間が大きく、マイナン
バーの記載された申請・届出書類の管理方法も含め、対応に苦慮している。
被保険者の申請手続きにかかる負担軽減及び行政の事務の効率化のため、マイナンバーの記入を義務付ける申請
・届書の見直しを求める。
○マイナンバーを記載する申請・届出受理の際はマイナンバーカード等によりマイナンバー及び申請者本人のマイナ
ンバーである確認を行っているため,マイナンバーの利活用が想定されない申請・届出(被保険者証の再発行申請等)
については不要な事務作業となっている。
また,平成27年10月22日付厚労省通知「個人番号の利用開始に当たっての国民健康保険に関する事務に係る留意
点等について」の第3➀を根拠とし,申請者が自身や家族の個人番号がわからない(本人確認書類不十分や記載拒
否を含む)場合等は無記載のまま受理し,職員が事後に補記を行っているため,これについても当該申請・届出にお
いては不要な作業となっている。
○マイナンバー制度が導入され、確認作業等に時間を要し事務作業が煩雑になり、結果、待ち時間の増大等、住民サ
ービスの低下に繋がっている。
また、番号等を確認できない場合でも申請を受付けるようになっているため、申請に必要なものの説明をする際に大
変苦慮している。
情報連携によるマイナンバーの利活用が見込まれる申請・届出以外は申請及び受付業務の負担軽減を図るよう所要
の措置を講じるよう求める。
○申請書へのマイナンバーの記入や本人確認書類の提示を求めることは、本市においても窓口処理が煩雑となる要
因となっています。また、その必要性に対して住民に納得のできる説明ができずに、トラブルを招くこともあります。
今治市の提案ならば、情報連携による添付書類の省略が可能となり、本人の利便性が上がることから、マイナンバー
の提供について積極的に提案できます。その上で、マイナンバーの提供を拒否した場合は、これまでどおり添付書類
を提出していただくよう案内できれば、申請者に選択権を与えることができるので、トラブルを回避できます。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

認定こども園の「子育て支援事業」と「地域子育て支援拠点事業」が各々の役割を十分に 有 - - 【全国市長会】 提案団体からの意見を踏まえ、FAQの修正を含め、適切に対応してまいりたい。 6【内閣府】


発揮し、そして互いに補完していけるよう、それぞれの役割・効果等を早急に通知等で明 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 (3)児童福祉法(昭22法164)、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的
確化していただきたい。 な提供の推進に関する法律(平18法77)及び子ども・子育て支援法(平24法65)
また、「地域子育て支援拠点事業」の委託については「国として義務付けを行っているわ 地域子育て支援拠点事業(子ども・子育て支援法59条9号及び児童福祉法6条
けではない」ということであるが、自治体向けFAQの中で記載されている文言が、国と の3第6項)を委託している幼稚園や保育所が認定こども園に移行する場合には
しての事実上の義務付けを行っているように解釈されるため、今回の回答に記載されてい 、これまで一律に市区町村に当該事業の委託の継続を強く求めてきたが、市区
るような「委託については、あくまでも事業者との相談のうえ、最終的には市区町村にお 町村の実情に応じて適切に委託の継続の可否が判断できるよう、当該事業と子
いて適切に判断されたい」などの文言に見直していただきたい。 育て支援事業(就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に
なお、拠点事業の委託については、“その地域において「地域子育て支援拠点事業」によ 関する法律2条12号)の要件・効果等の違いを明確化することを含め、「FAQ」の
る支援が必要かどうか”という視点をもって判断したいと考えている。 内容を見直し、地方公共団体に平成29年度中に周知する。
(関係府省:文部科学省及び厚生労働省)

申請者及び窓口業務の負担軽減を図る観点から、マイナンバーの記載を選択的記載事項と - - - 【全国市長会】 番号法別表第1に規定する事務については、マイナンバーの利用が原則であり、それに伴 6【内閣府】


し、マイナンバーを記載した場合は他の記載事項を一部省略できるようにするなど、可能 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 う手続については、マイナンバーの提示を受けることが原則である。 (20)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
な限りマイナンバーの記載が必要な届書及び申請書を減らせるよう見直しをお願いしたい ただし、今回の提案のような被保険者証の再交付など、付随的な手続きにおいて、マイナ 律(平25法27)
。 ンバーと当該事務の個人情報との紐づけが確実に行われ、かつ本人確認が十分なされてい (ⅰ)国民健康保険法施行規則(昭33厚生省令53)において、個人番号の記載を
るなど、マイナンバー法の趣旨を損なわない範囲で、従来の記号番号とマイナンバーとを 義務付けている事務手続については、国民健康保険事務全体における個人番
選択記載とするという取扱いの簡素化は検討しうると考える。 号を利用した事務処理に支障がない限りにおいて、住民の負担と地方公共団体
の事務負担の軽減が図られるよう、地方公共団体における運用実態等を踏まえ
、個人番号の記載の義務付けの要否について関係府省が連携して検討し、平成
30年中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
(関係府省:厚生労働省)
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

19 B 地方に対する 医療・福祉 予防接種法による給 行政手続における特定の個人を 予防接種法第28条では実費徴収が可能ではあるが、実費を徴収するか否か、 ・経済的理由により実費負担ができない者の資格確認が、情報連携により実 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 豊田市 矢巾町、ひ ○予防接種に係る実費徴収の際に、生活保護を受給されている方等については負担を免除しているが、現在は生活 まず、厚生労働省において、予防接種法による実費の徴収の決定に関する事務における生活保
規制緩和 付の支給又は実費の 識別するための番号の利用等に さらに経済的理由によりその費用を負担が出来ないと認める要件も市町村の裁 施できるようになれば、予防接種を受けやすい環境が容易に整えられ、ひい 定の個人を識別する 労働省 たちなか市、 保護を受給されている方に生活保護受給証明書の提出を求めている。住民の方の負担を軽減するためにも、生活保 護関係情報及び中国残留邦人等支援給付等関係情報の必要性や当該事務の効率性などについ
川崎市、島 護関係情報等を情報連携の項目に追加することが必要である。
徴収に関する事務に 関する法律において、情報連携 量にまかされている。しかしながら、経済的理由により負担できない者(実費徴 ては予防接種の本来の目的である、感染症の発生及びまん延の防止につな ための番号の利用等 田市、大治 なお、昨年度は、当町においては101人の方の負担を免除しており、効果は大きいと考える。 て検討する必要があり、それらが認められるのであれば、情報連携に向けた必要な対応を検討す
おいて情報連携により が必要な事務について別表第2 収をしない者)については、市町村民税に関する情報のみではなく、生活保護関 がる。 に関する法律第19条 町、伊丹市、 ○予防接種に係る実費徴収事務において生活保護関係情報等が必要であり、行政の事務の効率化及び住民の方の る。
照会可能な特定個人 で整理がされている。 係情報や中国残留邦人等支援給付等関係情報を鑑みながら、判断している事 ・行政手続における特 加古川市、 利便性の向上のためにも提案団体の要望どおり情報連携の項目への追加が必要である。
情報の追加 別表第2の項番18に係る主務 例が多いと考える。そのため、経済的理由により実費負担ができない者の資格 定の個人を識別する 福岡県、那 ○当市では経済的理由により費用負担ができない者を生活保護世帯の者としている。当該事例については関係所管
省令第13条第2項に記載されて 確認ができないと、生活困窮者と考えられる者へさらに予防接種費用を負担さ ための番号の利用等 珂川町、志 課への照会や被接種者本人からの受給者証等の証明書類の提示を求めることで対応しているが、本件について規制
免町、須恵 が緩和された場合は、事務処理の円滑化が期待できる。
いる事務を処理するために情報 せることになるため、接種率の低下が起こり、ひいては感染症の発生及びまん に関する法律別表第 町、新宮町、 ○行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律別表第二の主務省令で定める事務及
連携できる特定個人情報は、道 延防止の効果が軽減すると考える。 二の主務省令で定め 芦屋町、水 び情報を定める命令第13条第2号イで規定されている「予防接種を受けた者若しくは当該者の保護者」に「当該者と同
府県民税又は市町村民税に関 なお、予防接種法の逐条解説においても、「経済的理由により負担できない者 る事務及び情報を定 巻町、岡垣 一の世帯に属する者」を加えてほしい。当市では、予防接種法第28条ただし書きに基づく実費の徴収を行わない者と
する情報及び住民票関係情報 の数については、市町村民税の課税状況や生活保護世帯数等を勘案して、概 める命令第13条第2 町、遠賀町、 して、予防接種を受けた者の世帯員全員の市町村民税課税状況を確認している。しかし、現行の情報連携では、予防
に限られている。 ね全体の2割から3割程度が想定されている」と記載があるにもかかわらず、番 号 小竹町、鞍 接種を受けた者又は当該者の保護者以外の税情報が確認できない。同条のいう「経済的理由により、その費用を負
手町、桂川 担することができない」者を決定するに当たり、本人や保護者のみの課税状況で判断することは公平性に欠け適切で
しかし、当該事務を処理するに 号法で情報照会できないのは矛盾している。 町、筑前町、 はないと解する。他の法律に基づく事務においては「当該者と同一の世帯に属する者」の情報連携が認められている
当たっては、生活保護関係情報 大刀洗町、 ものも多数あることから、当該事務についても同様の措置を望むものである。
及び中国残留邦人等支援給付 大木町、広 ○生活保護に関する事務の権限は県にあるため、本人からの申請の際に照会の同意を得てから確認しているので、
等関係情報の連携が必要となる 川町、香春 事務の煩雑さがある。情報連携により迅速な対応が期待できる。
ため、これらの特定個人情報も 町、糸田町、 ○本市では高齢者肺炎球菌及びインフルエンザワクチンの接種について、生活保護受給者及び中国残留邦人等支援
川崎町、大 給付対象者は費用の免除対象者となるため、特定個人情報の利用が可能となることになることにより、利便性の向上
利用できるよう緩和をお願いす 任町、赤村、 に寄与すると考える。
る。 福智町、佐 ○生活保護受給証明書の提出は求めていないが、保健センターと1キロほど離れた本庁舎の担当課に受給資格の有
賀県、基山 無を文書で照会しているため、事務処理に時間を要することもあり負担となっている。
町、上峰町、
みやき町、
玄海町、有
田町、大町
町、江北町、
長崎県、長
与町、東彼
杵町、波佐
見町、小値
賀町、佐々
町、熊本県、
熊本市、玉
東町、南関
町、和水町、
菊陽町、南
阿蘇村、氷
川町、津奈
木町、錦町、
大分県、姫
島村、日出
町、九重町、
玖珠町、宮
崎県、三股
町、高原町、
国富町、綾
町、高鍋町、
新富町、西
米良村、木
城町、川南
町、都農町、
門川町、諸
塚村、椎葉
村、美郷町、
高千穂町、
日之影町、
五ヶ瀬町、
三島村、十
島村、さつま
町、長島町、
湧水町、東
串良町、錦
江町、南大
隅町、肝付
町、中種子
町、南種子
町、屋久島
町、大和村、
宇検村、瀬
戸内町、龍
郷町、喜界
町、徳之島
町、天城町、
伊仙町、和
泊町、知名
町、与論町、
国頭村、今
帰仁村、恩
納村、中城
村、西原町、
座間味村、
南大東村、
北大東村、
伊是名村、
八重瀬町、
竹富町、与
那国町、大
宜味村、渡
名喜村、伊
平屋村、九
州地方知事

各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

住民の負担軽減及び行政事務が効率化され予防接種を受けやすい環境が整うことにより感 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、厚生労働省から、身体障害者手帳関係情報等については 厚生労働省と連携して、必要な対応を検討して参りたい。 6【内閣府】


染症の予防及びまん延の防止につながるため、早期の法改正が実現されるよう検討してい 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 既に他の行政分野において使われている状況であり、年末の対応方針の取りまとめに向け (20)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
ただきたい。 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 た全体のスケジュールに即した形で、関係部局、関係省庁と法改正に向けた検討を進めて 律(平25法27)
が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 いきたいとの趣旨の発言があったところである。 (ⅱ)予防接種法(昭23法68)による予防接種の実施に関する事務(別表2の16の
を進めること。 ○ ついては、 2)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情報に、障害者関係
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ・厚生労働省において早急に検討を進めると共に、第2次ヒアリングまでに結果をお示し 情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。また、同法による実費の徴
【全国市長会】 いただきたい。 収に関する事務(別表2の18)については、当該事務を処理するために必要な生
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ・内閣府(番号制度担当室)において厚生労働省の協力の下、マイナンバー法及びマイナ 活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付等関係情報の提供について、情
ンバー法の主務省令の改正に関して、内閣法制局等関係者との調整を進めていただきたい 報連携が可能となるよう、必要な措置を講ずるとともに、当該事務を処理するた
。 めに必要な特定個人情報に、生活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付
等関係情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。
(関係府省:総務省及び厚生労働省)
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

20 B 地方に対する 医療・福祉 予防接種法による予 行政手続における特定の個人を 予防接種法施行令では、B類疾病の対象者のうち60歳以上65歳未満の者の ・適切な資格要件の確認が、情報連携により実施できるようになれば、予防接 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 豊田市 矢巾町、ひた ○身体障害者手帳1級を所持されている方についてB類疾病の予防接種の対象者としており、予防接種の際には身 まず、厚生労働省において、予防接種法による予防接種の実施に関する事務における障害者関
ちなか市、川 体障害者手帳の持参を求めている。住民の方の負担を軽減するためにも、身体障害者手帳の交付に関する情報を情 係情報の必要性や当該事務の効率性などについて検討する必要があり、それらが認められるの
規制緩和 防接種の実施に関す 識別するための番号の利用等に 対象者を定めているが、障害の程度を確認するためには身体障害者手帳の交 種を受けやすい環境を容易に整えられ、ひいては予防接種の本来の目的で 定の個人を識別する 労働省 崎市、島田市 報連携の項目に追加することが必要である。
る事務において情報 関する法律において、情報連携 付に関する情報を確認することが、対象者選定を行うに当たっても適切であると ある、感染症の発生及びまん延の防止につながる。 ための番号の利用等 、刈谷市、大 なお、昨年度は、当県内の3市1町において、計123人の方の負担を免除しており、効果は大きいと考える。 であれば、情報連携に向けた必要な対応を検討する。
連携により照会可能 が必要な事務について別表第2 考える。政令に記載されている資格要件を確認するために、毎度、身体障害者 に関する法律第19条 治町、伊丹市
○現在、当市においては、障害者福祉の担当課へ案件ごとに照会を行うことで対応している。本件の規制緩和が行わ
、山口県、防
な特定個人情報の追 で整理がされている。 手帳を提示してもらうことは住民にとって負担である。 ・行政手続における特 府市、美祢市 れた場合、事務処理の円滑化が期待される。
加 別表第2の項番16の2の項に係 また、厚生労働省のホームページ「インフルエンザQ&A」には、対象者要件の 定の個人を識別する 、福岡県、直 ○予防接種の実施において、B類疾病に係る予防接種の対象者を把握する際に身体障害者手帳の提示を求めること
る主務省令第12条の2に記載さ 最後に「概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当します」と記載されているに ための番号の利用等 方市、飯塚市 になるが、手帳を持参いただく市民及び手帳の記載内容を確認する市担当者双方に手間がかかっているのが現状で
、柳川市、八 ある。提案のような情報連携が可能となれば、市民の利便性の向上及び市の事務処理の効率化が図られると考えて
れている事務を処理するために も関わらず、情報照会できないのは矛盾している。 に関する法律別表第 女市、筑後市 いる。
情報連携できる特定個人情報は 二の主務省令で定め 、大川市、中 ○障害者手帳に関する事務の権限は県にあるため、本人からの障害者手帳の提示により確認しているので、事務の
、予防接種に関する記録に関す る事務及び情報を定 間市、小郡市 煩雑さがある。情報連携により迅速な対応が期待できる。
、筑紫野市、
る情報がある。 める命令第12条の2 春日市、大野
○情報連携により身体障害者手帳に関する情報を確認することが可能となれば,窓口で手帳を提示させることがなく
しかし、予防接種の実施にあた 城市、宗像市 なり市民サービスの向上に繋がることから,上記制度改正は必要なものであると考える。
○予防接種の実施に関する事務において身体障害者手帳の交付に関する情報が必要であり、行政の事務の効率化
り、予防接種法施行令で定める 、太宰府市、
及び住民の方の利便性の向上のためにも提案団体の要望どおり情報連携の項目への追加が必要である。
古賀市、福津
B類疾病の対象者のうち、60歳 市、うきは市、 ○予防接種法施行令では、B類疾病の対象者のうち60歳以上65歳未満の者の対象者を定めており、厚生労働省の
以上65歳未満の対象者選定を 宮若市 、嘉 ホームページ「インフルエンザQ&A」には、対象者要件の最後に「概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当します」
行うに当たっては、身体障害者 麻市、みやま と記載されている。
市、糸島市、 障害の程度を確認するためには身体障害者手帳の情報を確認することが、最も適切であると考えるが、接種時に身
手帳の交付に関する情報の連 那珂川町、志 体障害者手帳を持参されていない場合もあり、対象者であることを確認するために情報照会ができるとよい。
携が必要となるため、これらの 免町、須恵町 ※60歳以上65歳未満の接種者数(平成28年度 インフルエンザ:17件、肺炎球菌:0件)
特定個人情報も利用できるよう 、新宮町、芦
○身体障害者情報は本庁舎の担当課で把握しているために即時で資格を確認するには障害者手帳の提示を求める
屋町、水巻町
緩和をお願いする。 、岡垣町、小 しか方法がなく、町民及びその手帳を確認する保健センター職員の双方に負担が生じている。
竹町、鞍手町
、桂川町、筑
前町、大刀洗
町、大木町、
広川町、香春
町、糸田町、
川崎町、大任
町、赤村、福
智町、佐賀県
、唐津市、多
久市、伊万里
市、鹿島市、
小城市、嬉野
市、神埼市、
基山町、上峰
町、みやき町
、玄海町、有
田町、大町町
、江北町、長
崎県、島原市
、諫早市、大
村市、平戸市
、対馬市、壱
岐市、西海市
、雲仙市、南
島原市、長与
町、東彼杵町
、波佐見町、
小値賀町、佐
々町、熊本県
、熊本市、菊
池市、宇土市
、玉東町、南
関町、和水町
、南阿蘇村、
津奈木町、錦
町、大分県、
中津市、日田
市、豊後高田
市、杵築市、
宇佐市、豊後
大野市、由布
市、姫島村、
日出町、九重
町、玖珠町、
宮崎県、都城
市、延岡市、
日南市、小林
市、日向市、
串間市、西都
市、えびの市
、三股町、高
原町、国富町
、綾町、高鍋
町、新富町、
西米良村、木
城町、川南町
、都農町、門
川町、諸塚村
、椎葉村、美
郷町、高千穂
町、日之影町
、五ヶ瀬町、
鹿児島県、鹿
屋市、枕崎市
、阿久根市、
出水市、指宿
市、西之表市
、垂水市、薩
摩川内市、日
置市、曽於市
、霧島市、い
ちき串木野市
、南さつま市、
志布志市、奄
美市、南九州
市、伊佐市、
姶良市、三島
村、十島村、
さつま町、長
島町、湧水町
、大崎町、東
串良町、錦江
町、南大隅町
、肝付町、中
種子町、南種
子町、屋久島
町、大和村、
宇検村、瀬戸
内町、龍郷町
、喜界町、徳
之島町、天城
町、伊仙町、
和泊町、知名
町、与論町、
沖縄県、浦添
市、豊見城市
、うるま市、宮
古島市、南城
市、国頭村、
今帰仁村、恩
納村、中城村
、座間味村、
南大東村、北
大東村、伊是
名村、八重瀬
町、竹富町、
与那国町、大
宜味村、南風
原町、渡名喜
村、伊平屋村
、九州地方知
事会
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

住民の負担軽減及び行政事務が効率化され予防接種を受けやすい環境が整うことにより感 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、厚生労働省から、身体障害者手帳関係情報等については 厚生労働省と連携して、必要な対応を検討して参りたい。 6【内閣府】


染症の予防及びまん延の防止につながるため、早期の法改正が実現されるよう検討してい 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 既に他の行政分野において使われている状況であり、年末の対応方針の取りまとめに向け (20)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
ただきたい。 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 た全体のスケジュールに即した形で、関係部局、関係省庁と法改正に向けた検討を進めて 律(平25法27)
が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 いきたいとの趣旨の発言があったところである。 (ⅱ)予防接種法(昭23法68)による予防接種の実施に関する事務(別表2の16の
を進めること。 ○ ついては、 2)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情報に、障害者関係
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ・厚生労働省において早急に検討を進めると共に、第2次ヒアリングまでに結果をお示し 情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。また、同法による実費の徴
【全国市長会】 いただきたい。 収に関する事務(別表2の18)については、当該事務を処理するために必要な生
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ・内閣府(番号制度担当室)において厚生労働省の協力の下、マイナンバー法及びマイナ 活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付等関係情報の提供について、情
ンバー法の主務省令の改正に関して、内閣法制局等関係者との調整を進めていただきたい 報連携が可能となるよう、必要な措置を講ずるとともに、当該事務を処理するた
。 めに必要な特定個人情報に、生活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付
等関係情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。
(関係府省:総務省及び厚生労働省)
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

53 B 地方に対する その他 マイナンバー制度の 母子保健法第二十条により養育 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 九州地方知 大分県提案分 盛岡市、秋 ○当団体では養育医療の給付の申請において必要な所得税額証明書として、①確定申告の控(1面)又はそのコピー 厚生労働省において、母子保健法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額
規制緩和 活用を図るための社 医療の給付を行った場合の費用 母子保健法第二十条により養育医療の給付を行った場合の費用の徴収基準 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減によ 定の個人を識別する 労働省 事会、九州・ 田市、常総 又は②源泉徴収票又はそのコピーを提出することを原則としている。 に改めることについて検討する必要がある。
市、ひたちな 徴収基準額の基礎が所得税から市町村税所得割額へ変更することになれば、①~②の書類が不要となり、住民の負
会保障制度における の徴収基準額の基礎を、所得税 額の認定においては、所得税額を基礎とすることとされている。 る利便性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効 ための番号の利用等 山口各県の か市、平塚 担が減少する。
所得要件の見直し(母 額から市町村民税所得割額に 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、認定に必要な所得税 率的な確認。 に関する法律(平成25 全市町村 市、海老名 ○所得税での確認のため,保護者の源泉徴収票や税務署発行の納税証明書等の提出が必要になり,保護者の手続
子保健法第二十条に 改めることを求める。 に関する情報は特定個人情報とされていないため、情報提供ネットワークシステ 年法律第27号)第19条 市、豊橋市、 き負担が大きく,書類が揃わず給付決定に時間がかかる場合がある。他の医療費助成の制度と同等に市町村民税で
よる養育医療の給付) ムによる情報照会を行っても必要な特定個人情報を入手できず、添付書類の削 ・母子保健法(昭和40 田原市、高 の徴収基準額の認定にすると,迅速で確実な決定が出来る。情報連携についても提案団体と同様の意見である。
減に繋がらない。 年法律第141号)第20 槻市、伊丹 ○本市においても同様の事例が発生しており、番号制による他市町村との情報連携が開始されても、徴収基準月額
市、徳島市、 が市民税額ではなく所得税額で決定される現行においては、必要な情報を取得することができない。
条、第21条の4 北九州市、
・未熟児養育医療費等 大牟田市、
の国庫負担について( 雲仙市、熊
平成26年5月26日厚生 本市、延岡
労働省発雇児0526第3 市
号厚生労働事務次官
通知)

54 B 地方に対する その他 マイナンバー制度の 児童福祉法第二十条により療育 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 九州地方知 大分県提案分 海老名市、 ○当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便性向上や情報提供ネットワーク 厚生労働省において、児童福祉法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額
規制緩和 活用を図るための社 の給付を行った場合の費用の徴 児童福祉法第二十条により療育の給付を行った場合の費用の徴収基準額の 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減によ 定の個人を識別する 労働省 事会 豊橋市、北 システムの利用による必要な情報の効率的な確認のためにも提案に同意する。 に改めることについて検討する必要がある。
九州市、熊
会保障制度における 収基準額の基礎を、所得税額か 認定においては、所得税額を基礎とすることとされている。 る利便性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効 ための番号の利用等 本市
所得要件の見直し(児 ら市町村民税所得割額に改める 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、認定に必要な所得税 率的な確認。 に関する法律(平成25
童福祉法第二十条に ことを求める。 に関する情報は特定個人情報とされていないため、情報提供ネットワークシステ 年法律第27号)第19条
よる療育の給付) ムによる情報照会を行っても必要な特定個人情報を入手できず、添付書類の削 ・児童福祉法 (昭和22
減に繋がらない。 年法律第164号)第20
条、第56条
・未熟児養育医療費等
の国庫負担について(
平成26年5月26日厚生
労働省発雇児0526第3
号厚生労働事務次官
通知)

55 B 地方に対する その他 マイナンバー制度の (1)児童福祉法による児童入所 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 九州地方知 大分県提案分 豊橋市 ― まず、厚生労働省において、児童福祉法による児童入所施設措置費及び障害児入所措置費の徴
規制緩和 活用を図るための社 施設措置費及び障害児入所措 児童福祉法による児童入所施設措置費及び障害児入所措置費の対象となる 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減によ 定の個人を識別する 労働省 事会 収金基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要があり、それ
会保障制度における 置費の対象となる費用の徴収基 費用の徴収基準額の認定においては、所得税額を基礎とすることとされている。 る利便性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効 ための番号の利用等 が改められるのであれば、情報連携に向けた必要な検討を行う。
所得要件の見直し(児 準額の基礎を、所得税額から市 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、措置制度という性質 率的な確認。 に関する法律(平成25
童福祉法による児童 町村民税所得割額に改めること の問題により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報を入手するこ 年法律第27号)第19条
入所施設措置費及び を求める。 とができないとされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所得税に関す ・行政手続における特
障害児入所措置費) (2)加えて、情報提供ネットワー る情報は特定個人情報とされていないため、情報照会を行っても必要な特定個 定の個人を識別する
クシステムにより地方税関係情 人情報を入手できず、添付書類の削減に繋がらない。 ための番号の利用等
報を情報照会できるように以下 に関する法律別表第
の措置を求める。 二の主務省令で定め
①地方税法上の守秘義務を解 る事務及び情報を定
除した上での情報連携の方策に める命令 (平成26年
ついて検討を行う。 内閣府・総務省令第7
②必要な特定個人情報の入手 号)第12条
が可能となるよう、番号法別表 ・地方税法(昭和25年
第二主務省令第十二条に地方 法律第226号)第22条
税関係情報の規定を追加すると ・児童福祉法 (昭和22
ともにデータ標準レイアウトの改 年法律第164号)第27
訂を行う。 条、第56条
・児童福祉法による児
童入所施設措置費等
国庫負担金について(
平成11年4月30日厚生
省発児第86号厚生事
務次官通知)
・障害児入所給付費等
国庫負担金及び障害
児入所医療費等国庫
負担金について(平成
19年12月18日厚生労
働省発障第1218002号
厚生労働事務次官通
知)

56 B 地方に対する その他 マイナンバー制度の (1)児童福祉法第二十一条の六 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 九州地方知 大分県提案分 ひたちなか ○やむを得ない事由による措置の徴収基準額の基礎を市町村民税の所得割とし、マイナンバーの情報連携の対象と まず、厚生労働省において、児童福祉法によるやむを得ない事由による措置を行った場合の利用
規制緩和 活用を図るための社 によりやむを得ない事由による 児童福祉法第二十一条の六によりやむを得ない事由による措置を行った場合 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減によ 定の個人を識別する 労働省 事会、九州・ 市、秩父市、 することは、当市における効率的な事務につながることや認定を受ける者にとっても添付書類の削減により利便性が 者負担額の算定基準を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要が
豊田市、伊 向上するため制度改正の必要性を感じる。
会保障制度における 措置を行った場合の徴収基準額 の徴収基準額の認定においては、所得税額を基礎とすることとされている。 る利便性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効 ための番号の利用等 山口各県の 丹市、高砂 あり、それが改められるのであれば、情報連携に向けた必要な検討を行う。
所得要件の見直し(児 の基礎を、所得税額から市町村 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、措置制度という性質 率的な確認。 に関する法律(平成25 全市町村 市、宇美町
童福祉法第二十一条 民税所得割額に改めることを求 の問題により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報を入手するこ 年法律第27号)第19条
の六によるやむを得 める。 とができないとされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所得税に関す ・行政手続における特
ない事由による措置) (2)加えて、情報提供ネットワー る情報は特定個人情報とされていないため、情報照会を行っても必要な特定個 定の個人を識別する
クシステムにより地方税関係情 人情報を入手できず、添付書類の削減に繋がらない。 ための番号の利用等
報を情報照会できるように以下 に関する法律別表第
の措置を求める。 二の主務省令で定め
①地方税法上の守秘義務を解 る事務及び情報を定
除した上での情報連携の方策に める命令 (平成26年
ついて検討を行う。 内閣府・総務省令第7
②必要な特定個人情報の入手 号)第12条
が可能となるよう、番号法別表 ・地方税法(昭和25年
第二主務省令第十二条に地方 法律第226号)第22条
税関係情報の規定を追加すると ・児童福祉法 (昭和22
ともにデータ標準レイアウトの改 年法律第164号)第21
訂を行う。 条の6、第56条
・やむを得ない事由に
よる措置(障害児通所
支援)を行った場合の
単価等の取扱いにつ
いて(平成24年6月25
日障障発0625第1号
厚生労働省障害福祉
課長通知)
・やむを得ない事由に
よる措置を行った場合
の単価等の取扱いに
ついて(平成18年11月
17日障障発第1117002
号厚生労働省障害福
祉課長通知)
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

母子保健法第二十条により養育医療の給付を行った場合の費用の徴収基準額の認定につ - - - 【全国知事会】 ○ 各府省からの第1次回答において、総務省から、 厚生労働省において、母子保健法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得 6【内閣府】


いて、住民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえた 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 ・本事務については、申請に基づく事務であり、情報照会の対象となる者の同意をとれば 割額に改めることとなれば、当該情報を連携できるよう対応して参りたい。 (20)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
うえで、費用の徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 、地方税法上の守秘義務の解除要件を満たすこととなる。 律(平25法27)
が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 ・よって、厚生労働省において、母子保健法に係る養育医療の給付等を行った場合の費用 (ⅲ)母子保健法(昭40法141)20条1項に基づく養育医療の給付を行った場合の
を進めること。 の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることで地方税情報の提供は可能 費用の徴収に関する事務(別表2の70)については、当該事務を処理するために
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 である、 必要な地方税関係情報の提供について、情報連携が可能となるよう、必要な措
【全国市長会】 との見解が示されたところである。 置を講ずることとし、その旨を地方公共団体に平成30年度中に周知する。
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ ついては、厚生労働省において、母子保健法に係る養育医療の給付等を行った場合の (関係府省:総務省及び厚生労働省)
費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることとする通知改正を行っ
ていただきたい。

児童福祉法第二十条により療育の給付を行った場合の費用の徴収基準額の認定について - - - 【全国知事会】 ○ 各府省からの第1次回答において、総務省から、 厚生労働省において、児童福祉法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得 6【内閣府】


、住民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえたうえ 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 ・本事務については、申請に基づく事務であり、情報照会の対象となる者の同意をとれば 割額に改めることとなれば、当該情報を連携できるよう対応して参りたい。 (20)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
で、費用の徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 、地方税法上の守秘義務の解除要件を満たすこととなる。 律(平25法27)
が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 ・よって、厚生労働省において、児童福祉法に係る養育医療の給付等を行った場合の費用 (ⅳ)児童福祉法(昭22法164)20条1項に基づく療育の給付、同法22条1項に基づ
を進めること。 の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることで地方税情報の提供は可能 く助産の実施、同法23条1項に基づく母子保護の実施又は同法33条の6第1項
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 である、 に基づく児童自立生活援助事業の実施を行った場合の負担能力の認定又は費
【全国市長会】 との見解が示されたところである。 用の徴収に関する事務(別表2の16)については、当該事務を処理するために必
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ ついては、厚生労働省において、児童福祉法に係る養育医療の給付等を行った場合の 要な地方税関係情報の提供について、情報連携が可能となるよう、必要な措置
費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることとする通知改正を行っ を講ずることとし、その旨を地方公共団体に平成30年度中に周知する。
ていただきたい。 (関係府省:総務省及び厚生労働省)

児童福祉法による児童入所施設措置費及び障害児入所措置費の対象となる費用の徴収基 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得 厚生労働省において、児童福祉法による児童入所施設措置費及び障害児入所措置費の徴収 6【内閣府】


準額の認定について、住民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 られる場合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのよ 金基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めること、また、地方税関係情報の提供 (5)児童福祉法(昭22法164)及び行政手続における特定の個人を識別するため
趣旨を踏まえたうえで、費用の徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にして 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 うな同意では地方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法 が可能であるならば、情報連携に向けた必要な対応を行って参りたい。 の番号の利用等に関する法律(平25法27)
いただきたい。 が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 上の守秘義務を解除する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 児童福祉法に基づく障害児通所支援又は障害福祉サービスの提供等の措置(
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方 を進めること。 ○ また、児童福祉法は既に質問検査権が措置されており、担保措置の創設により地方税 同法21条の6)を行った場合、児童入所措置(同法27条1項3号)を行った場合及
針(平成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 関係情報との情報連携が可能となると思料されるところ、構成員から、地方税関係情報と び障害児入所措置(同法27条2項)を行った場合の負担能力の認定又は費用の
方税法上の守秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討 【全国市長会】 の情報連携に必要な担保措置としては必ずしも罰則である必要はなく、経済的な負担を求 徴収に関する事務(同法56条1項及び2項)については、地方税法(昭25法
していただきたい。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 める形でも担保措置になり得るのではないか、との指摘があった。 226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を提供することが
○ 厚生労働省においては、児童福祉法に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に 可能となるよう、児童福祉法に質問検査権等の規定を整備した上で、行政手続
罰則を設けられない場合における経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについ における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく情報
て、早急に検討を進め、内閣法制局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 連携によって地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理することが可能とな
○ 総務省においては、児童福祉法の現行の質問検査権の規定及び厚生労働省の検討する るよう、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する
担保措置について、地方税法上の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただ 法律別表第二の主務省令で定める事務及び情報を定める命令(平26内閣府・総
きたい。 務省令7)を改正すること等必要な措置を講ずる。また、その旨を地方公共団体
○ 関係府省において、児童福祉法に担保措置を設けること等による同法に基づく強制措 に周知する。
置の費用徴収事務と地方税関係情報との情報連携について、検討結果を第2次ヒアリング (関係府省:総務省及び厚生労働省)
までにお示しいただきたい。

児童福祉法第二十一条の六によりやむを得ない事由による措置を行った場合の徴収基準 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得 児童福祉法によるやむを得ない事由による措置を行った場合の利用者負担額の算定基準を 6【内閣府】


額の認定について、住民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 られる場合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのよ 所得税額から市町村民税所得割額に改めること、また、地方税関係情報の提供が可能であ (5)児童福祉法(昭22法164)及び行政手続における特定の個人を識別するため
旨を踏まえたうえで、費用の徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしてい 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 うな同意では地方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法 るならば、情報連携に向けた必要な対応を行って参りたい。 の番号の利用等に関する法律(平25法27)
ただきたい。 が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 上の守秘義務を解除する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 児童福祉法に基づく障害児通所支援又は障害福祉サービスの提供等の措置(
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方 を進めること。 ○ また、児童福祉法は既に質問検査権が措置されており、担保措置の創設により地方税 同法21条の6)を行った場合、児童入所措置(同法27条1項3号)を行った場合及
針(平成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 関係情報との情報連携が可能となると思料されるところ、構成員から、地方税関係情報と び障害児入所措置(同法27条2項)を行った場合の負担能力の認定又は費用の
方税法上の守秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討 【全国市長会】 の情報連携に必要な担保措置としては必ずしも罰則である必要はなく、経済的な負担を求 徴収に関する事務(同法56条1項及び2項)については、地方税法(昭25法
していただきたい。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 める形でも担保措置になり得るのではないか、との指摘があった。 226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を提供することが
○ 厚生労働省においては、児童福祉法に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に 可能となるよう、児童福祉法に質問検査権等の規定を整備した上で、行政手続
罰則を設けられない場合における経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについ における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく情報
て、早急に検討を進め、内閣法制局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 連携によって地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理することが可能とな
○ 総務省においては、児童福祉法の現行の質問検査権の規定及び厚生労働省の検討する るよう、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する
担保措置について、地方税法上の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただ 法律別表第二の主務省令で定める事務及び情報を定める命令(平26内閣府・総
きたい。 務省令7)を改正すること等必要な措置を講ずる。また、その旨を地方公共団体
○ 関係府省において、児童福祉法に担保措置を設けること等による同法に基づく強制措 に周知する。
置の費用徴収事務と地方税関係情報との情報連携について、検討結果を第2次ヒアリング (関係府省:総務省及び厚生労働省)
までにお示しいただきたい。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

57 B 地方に対する その他 マイナンバー制度の (1)身体障害者福祉法第十八条 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 九州地方知 大分県提案分 ひたちなか ○やむを得ない事由による措置の徴収基準額の基礎を市町村民税の所得割とし、マイナンバーの情報連携の対象と まず、厚生労働省において、身体障害者福祉法又は知的障害者福祉法によるやむを得ない事由
規制緩和 活用を図るための社 第一項若しくは第二項及び知的 身体障害者福祉法第三十八条第一項及び知的障害者福祉法第二十七条に 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減によ 定の個人を識別する 労働省 事会、九州・ 市、秩父市、 することは、当市における効率的な事務につながることや認定を受ける者にとっても添付書類の削減により利便性が による措置を行った場合の利用者負担額の算定基準を所得税額から市町村民税所得割額に改め
豊田市、高 向上するため制度改正の必要性を感じる。
会保障制度における 障害者福祉法第十五条の四若 よりやむを得ない事由による措置を行った場合の徴収基準額の認定においては る利便性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効 ための番号の利用等 山口各県の 砂市、宇美 ることについて検討する必要があり、それが改められるのであれば、情報連携に向けた必要な検
所得要件の見直し(身 しくは第十六条第一項第二号に 、所得税額を基礎とすることとされている。 率的な確認。 に関する法律(平成25 全市町村 町 討を行う。
体障害者福祉法第十 よりやむを得ない事由による措 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、地方税関係情報につ 年法律第27号)第19条
八条第一項若しくは 置を行った場合の徴収基準額の いては別表第二の第四欄に規定がないため情報照会ができない。また、措置制 ・行政手続における特
第二項及び知的障害 基礎を、所得税額から市町村民 度という性質の問題により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報 定の個人を識別する
者福祉法第十五条の 税所得割額に改めることを求め を入手することができないとされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所 ための番号の利用等
四若しくは第十六条 る。 得税に関する情報は特定個人情報とされていないため、情報照会を行っても、 に関する法律別表第
第一項第二号による (2)加えて、情報提供ネットワー 必要な特定個人情報を入手できず、添付書類の削減に繋がらない。 二の主務省令で定め
やむを得ない事由に クシステムにより地方税関係情 る事務及び情報を定
よる措置) 報を情報照会できるように以下 める命令 (平成26年
の措置を求める。 内閣府・総務省令第7
①番号法別表第二の第二十及 号)第14条、第27条
び第五十三の項の第四欄に地 ・地方税法(昭和25年
方税関係情報を新たに規定する 法律第226号)第22条
。 ・身体障害者福祉法 (
②地方税法上の守秘義務を解 昭和24年法律第283号
除した上での情報連携の方策に )第18条、第38条
ついて検討を行う。 ・知的障害者福祉法 (
③必要な特定個人情報の入手 昭和35年法律第37号)
が可能となるよう、番号法別表 第15条の4、第16条、
第二主務省令第十四条及び第 第27条
二十七条に地方税関係情報の ・やむを得ない事由に
規定を追加するとともにデータ標 よる措置を行った場合
準レイアウトの改訂を行う。 の単価等の取扱いに
ついて(平成18年11月
17日障障発第1117002
号厚生労働省障害福
祉課長通知)

58 B 地方に対する その他 マイナンバー制度の (1)老人福祉法第十一条による 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特 内閣府、総務省、厚生 九州地方知 大分県提案分 旭川市、ひ ○本市においても扶養義務者からの費用徴収額を決定する際に、所得税額を基礎として費用徴収額を決定している まず、厚生労働省において、老人福祉法による福祉の措置を行った場合の利用者負担額の算定
規制緩和 活用を図るための社 措置を行った場合の徴収基準額 老人福祉法第十一条による措置を行った場合の徴収基準額の認定において 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減によ 定の個人を識別する 労働省 事会、九州・ たちなか市、 ケースがある。現在は扶養義務者から収入申告の際に源泉徴収票を添付資料として提出してもらい、そこから所得税 基準を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要があり、それが改め
秩父市、川 額を把握しているが、今後は番号法の施行に伴って、そういった添付資料の提出を簡略化していくことも考えられる。
会保障制度における の基礎を所得税額から市町村民 は、所得税額を基礎とすることとされている。 る利便性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効 ための番号の利用等 山口各県の 崎市、伊丹 扶養義務者からの費用徴収額を決定するために、現状では市町村民税や所得税の課税状況を把握することが必須 られるのであれば、情報連携に向けた必要な検討を行う。
所得要件の見直し(老 税所得割額に改めることを求め 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、措置制度という性質 率的な確認。 に関する法律(平成25 全市町村 市、宇和島 である。それらを情報提供ネットワークを通じて取得し、費用徴収額を決定できないということであれば、行政運営の効
人福祉法第十一条に る。 の問題により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報を入手するこ 年法律第27号)第19条 市、北九州 率化、国民の利便性の向上を目的とする番号法の趣旨に照らすと本末転倒であり、この提案事項に賛同する。
よる措置) (2)加えて、情報提供ネットワー とができないとされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所得税に関す ・行政手続における特 市、朝倉市、 ○当市においても、費用徴収事務を行うにあたり、賦課認定、および費用徴収額の決定に税情報を職権として調査す
クシステムにより地方税関係情 る情報は特定個人情報とされていないため、情報照会を行っても必要な特定個 定の個人を識別する 熊本市 ることも多いため、事務煩瑣となり、さらには調査から決定までの迅速性に欠ける。
情報照会が可能となることで、利用者側に求める手続が簡素化され、事務の効率化、迅速化が図られる。
報を情報照会できるように以下 人情報を入手できず、添付書類の削減に繋がらない。 ための番号の利用等
の措置を求める。 に関する法律別表第
①地方税法上の守秘義務を解 二の主務省令で定め
除した上での情報連携の方策に る事務及び情報を定
ついて検討を行う。 める命令 (平成26年
②徴収基準額の認定に必要な 内閣府・総務省令第7
特定個人情報の入手が可能とな 号)第33条
るよう、番号法別表第二主務省 ・地方税法(昭和25年
令第三十三条に地方税関係情 法律第226号)第22条
報の規定を追加するとともにデ ・老人福祉法(昭和38
ータ標準レイアウトの改訂を行う 年法律第133号)第11
。 条、第28条
・老人福祉法第11条
の規定による措置事
務の実施に係る指針
について(平成18年1
月24日老発第0124001
号厚生労働省老健局
長通知)

249 B 地方に対する 医療・福祉 指定難病・小児慢性 マイナンバーによる情報連携で ①保険情報 指定難病及び小児慢性特定疾病医療費助成の申請において、世帯全員の 児童福祉法第19条の 内閣官房、内閣府、総 千葉県 宮城県、福 ○本県においても、次のとおり制度改正の必要性を考えている。 まず、厚生労働省において、指定難病及び小児慢性特定医療費助成制度の事務の処理における
規制緩和 特定疾病医療費申請 、指定難病及び小児慢性特定医 医療費助成に係る支給認定世帯の単位は、同じ医療保険加入者のため、国 保険証提出の省略や、収入情報の書類が不要となり、申請者の負担が軽減 3,5 務省、厚生労働省 島県、川崎 ①について 保険情報や収入情報の必要性や当該事務の効率性などについて検討する必要があり、それらが
市、静岡県、 マイナンバーによる情報連携で、世帯情報やその世帯の保険情報が容易に取得できるようになれば、添付書類の省
においてマイナンバー 療費助成制度の事務で、以下の 保組合・国保・後期高齢者保険の場合、自己負担額決定には、医療保険世帯の される。 豊橋市、滋 略が可能となり、申請者の負担軽減につながる。 認められるのであれば、情報連携に向けた必要な対応を検討する。
制度を活用した情報 項目を収集可能としていただき 確認が必要であるため、世帯全員分の保険証の提示を依頼しており、保険証の 難病の患者に対する 賀県、高槻 ②について
連携項目の追加 たい。 省略ができない。 医療等に関する法律 市、熊本県 現在の手続きは煩雑なため、マイナンバーの連携による情報取得の早期実現が望ましい。
①保険情報 ②収入情報 ○小児慢性特定疾病医療費助成制度においては、医療保険上の世帯により自己負担上限額を決定しているため、国
(加入情報(受診者等が何の保 収入確認は、公的年金等の収入金額(情報連携可能)に加え、国民年金法に 行政手続における特 民健康保険組合に加入の場合は、世帯全員分の健康保険証の写しの提出を必要としており、また、年収80万円以下
の市民税非課税世帯には、障害基礎年金や特別児童扶養手当の収入額を証明する書類の提出を必要としている。そ
険に加入しているのかに関する 基づく障害基礎年金その他の厚生労働省令で定める給付の把握が必要だが、 定の個人を識別する のため、番号制度による情報連携項目の追加が行われ、これらの保険情報や収入情報の連携が可能となれば、提出
情報)) 情報連携の提供情報ではないため、書類提出を依頼しなければならない。確認 ための番号の利用等 必要書類が省略され、申請者の負担軽減につなげることが可能である。
する情報が多く、すべてを確認するには時間がかかる。 に関する法律第19条 ○本県においても収入情報を別途保険組合等に照会してる状況であり、一定の事務量が発生している。
②収入情報 の7号 マイナンバー制度により取得できる項目が追加されれば、世帯全員の保険証提出の省略や、収入情報の書類が不要
(障害年金関係情報) 別表第二 9,119 となり、申請者の負担が軽減されることから提案に同意する。

42 B 地方に対する 消防・防災・安全 大規模災害時におい 大規模災害発生時において、県 【支障事例】 【効果】 災害対策基本法(昭和 内閣府、総務省 九州地方知 大分県提案分 酒田市、常 ○災害時における早期の応援職員派遣は初動体制において、必須である。東日本大震災以降、本県では、県が取り ・御提案の内容については、現行法制度での対応の可否、他の法制度との整合等を踏まえ、検討
規制緩和 て都道府県と区域内 域を越えた迅速かつ円滑な広域 九州地方知事会では、平成28年熊本地震において、発災直後から、九州・山 被災市町村では、避難所の運営や罹災証明書の発行など被災住民の生活 36年法律第223号)第 事会 総市、多治 まとめチームを組み被災地支援を行っている。熊本地震の際、全国市長会からの要請で、南阿蘇に職員を派遣したが して参りたい。
見市、亀岡 、現地への交通手段や職員の宿営方法など情報が無く、移動しながらの調整であった。派遣する側のコントロールは
市区町村が一体とな 応援が実施できるよう、災害対 口9県災害時応援協定に基づく「カウンターパート方式」(被災市町村ごとに支援 再建に係る業務について、迅速かつ的確な対応が求められることとなるが、 74条 第149回九州地方知事会 市、大阪府、 県がその役を担うべきと感じた。支援をする側として、市町村は、支援要請がないと動けないため、県がとりまとめを行
って被災自治体への 策基本法第七十四条による応援 担当県を割り振る対口支援方式)により、広域応援を実施し、熊本県及び同県 特に甚大な被害を受けた市町村においては、今回の熊本地震でも見受けられ 議特別決議採択 兵庫県、伊 い支援活動をすることは、大変有用であると考える。これらの経験から、法的裏付けにより、すべての県が同様の体制
支援を行うための法 職員の派遣要請を受けた都道 内市町村の復旧・復興に向けた支援を行ってきた。 たように、これらの災害応急業務を担う職員が圧倒的に不足し、短期集中的 丹市、倉吉 を組むことができれば、災害に対する日本国の強靭化が計られると考える。
制の見直し 府県は、区域内市区町村に対し 各支援担当県は、当該県内市町村の積極的な協力を得て、多くの応援職員を に大量の応援職員を確保する必要が生じる。 市、鹿児島 ○熊本地震の際、被災県等から県を通じて県内市町村へ応援要請があり、その際に、法的根拠が不明確であったた
応援を求めることができる旨、法 派遣してきた(※)が、一方、災害対策基本法では、県から県への応援要請に係 災害対策基本法第七十四条に基づく応援要請を受けた県が、区域内市区 市 め、応援に要した費用を誰が負担するのか、間接的な応援要求の法的根拠など疑義が生じ、応援の可否を判断する
のに少なからず影響があった。また、反対に平成28年に発生した地震においては、被災地として応援を要求しなけれ
的に明確化することを求める。 る規定(第七十四条)はあるものの、応援側の県と同県内市町村の関係に係る 町村に対し応援を求めることができる旨、法的に明確化することにより、応援 ばならない立場になったが、県を通じて他県等の応援を調整することとなった際にも、費用負担に係る疑義(最終的に
規定はなく、県と市町村が一体となって支援を行う法的スキームが確立されてい 県単位で大量の応援職員を迅速に確保することが可能となり、大規模災害発 誰が負担するのか)が生じ、不安を抱えながら応援要求の判断をしなければならない状況にあった。提案内容のような
ない状況。 生時における被災住民の生活再建に資することが期待できる。 広域応援の際に、市町村の立場としても、間接的な応援要求の法的根拠、費用負担等を明確にしていただいた方が、
こうした枠組みは、九州・山口9県災害時応援協定でも同様であったため、一 迅速に応援の可否を判断でき、円滑な被災地支援に繋がるものと考える。
部の市町村からは「派遣の根拠はどこにあるのか」といった問合せが支援担当 ○平成28年熊本地震の際には、法的根拠がないままで、支援することについて、本市の中でも議論があったため、本
提案の災害対策基本法の改正がされた場合、より迅速な支援が期待できる。※法的根拠のない派遣については、費
県へ寄せられるなど、迅速かつ円滑な職員派遣に支障が生じた例があった。 用負担の明確な答えがなかったため、主に財政的な点について議論があった。
○災害時相互応援協定などを締結し、被災時の相互応援について取り決めているものの、協定締結以外の地域への
※九州地方知事会からの職員派遣(短期)状況 応援のために、派遣の根拠が法的に明確化されることが、迅速かつ円滑な活動につながると思われる。
延べ26,305人(うち市町村職員10,375人、39.4%)
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

身体障害者福祉法第三十八条第一項及び知的障害者福祉法第二十七条によりやむを得な - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得 厚生労働省において、身体障害者福祉法又は知的障害者福祉法によるやむを得ない事由に 6【内閣府】


い事由による措置を行った場合の徴収基準額の認定について、住民の負担軽減及び行政事 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 られる場合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのよ よる措置を行った場合の利用者負担額の算定基準を所得税額から市町村民税所得割額に改 (7)身体障害者福祉法(昭24法283)及び行政手続における特定の個人を識別す
務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえたうえで、費用の徴収基準を情報連 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 うな同意では地方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法 めること、また、地方税関係情報の提供が可能であるならば、情報連携に向けた必要な対 るための番号の利用等に関する法律(平25法27)
携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 上の守秘義務を解除する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 応を行って参りたい。 身体障害者福祉法に基づく障害福祉サービスの提供等の措置(同法18条1項)
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方 を進めること。 ○ また、構成員から、費用徴収額の認定事務にはそもそも根拠法律に質問検査権が必要 を行った場合又は障害者支援施設への入所等の措置(同法18条2項)を行った
針(平成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ではないか、また、地方税関係情報の情報連携に必要な担保措置としては必ずしも罰則で 場合の負担能力の認定又は費用の徴収に関する事務(同法38条1項)について
方税法上の守秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討 【全国市長会】 ある必要はなく、経済的な負担を求める形もあり得るのではないか、との指摘があった。 は、地方税法(昭25法226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係
していただきたい。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ 厚生労働省においては、身体障害者福祉法及び知的障害者福祉法に質問検査権を設け 情報を提供することが可能となるよう、身体障害者福祉法に質問検査権等の規
ること、及びこれらの法律に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に罰則を設けら 定を整備した上で、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用
れない場合における経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについて、早急に検 等に関する法律(以下この事項において「番号法」という。)に基づく情報連携に
討を進め、内閣法制局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 よって地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理することが可能となるよう、
○ 総務省においては、厚生労働省の検討する質問検査権及び担保措置について、地方税 当該事務を処理するために必要なものとして番号法に規定されている特定個人
法上の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただきたい。 情報に、地方税関係情報を追加すること等必要な措置を講ずる。また、その旨を
○ 関係府省において、身体障害者福祉法及び知的障害者福祉法に質問検査権と担保措置 地方公共団体に周知する。
を設けることによる各法律に基づく強制措置に係る費用徴収事務と地方税関係情報に係る (関係府省:総務省及び厚生労働省)
情報連携について、検討結果を第2次ヒアリングまでにお示しいただきたい。
(11)知的障害者福祉法(昭35法37)及び行政手続における特定の個人を識別す
るための番号の利用等に関する法律(平25法27)
知的障害者福祉法に基づく障害福祉サービスの提供等の措置(同法15条の4)
を行った場合又は障害者支援施設への入所等の措置(同法16条1項2号)を行っ
た場合の負担能力の認定又は費用の徴収に関する事務(同法27条)については
、地方税法(昭25法226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情
報を提供することが可能となるよう、知的障害者福祉法に質問検査権等の規定
を整備した上で、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等
に関する法律(以下この事項において「番号法」という。)に基づく情報連携によっ
て地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理することが可能となるよう、当該
事務を処理するために必要なものとして番号法に規定されている特定個人情報
に、地方税関係情報を追加すること等必要な措置を講ずる。また、その旨を地方
公共団体に周知する。
(関係府省:総務省及び厚生労働省)

老人福祉法第十一条による措置を行った場合の徴収基準額の認定について、住民の負担 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得 厚生労働省において、老人福祉法による福祉の措置を行った場合の利用者負担額の算定基 6【内閣府】


軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえたうえで、費用の徴 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 られる場合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのよ 準を所得税額から市町村民税所得割額に改めること、また、地方税関係情報の提供が可能 (13)老人福祉法(昭38法133)及び行政手続における特定の個人を識別するため
収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 うな同意では地方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法 であるならば、情報連携に向けた必要な対応を行って参りたい。 の番号の利用等に関する法律(平25法27)
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方 が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 上の守秘義務を解除する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 老人福祉法に基づく老人ホームへの入所等の措置(同法11条)を行った場合の
針(平成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地 を進めること。 ○ また、老人福祉法は既に質問検査権が措置されており、担保措置の創設により地方税 負担能力の認定又は費用の徴収に関する事務(同法28条1項)については、地
方税法上の守秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 関係情報との情報連携が可能になると思料されるところ、構成員から、地方税関係情報と 方税法(昭25法226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を
していただきたい。 【全国市長会】 の情報連携に必要な担保措置としては必ずしも罰則である必要はなく、経済的な負担を求 提供することが可能となるよう、老人福祉法に質問検査権等の規定を整備した
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 める形でも担保措置になり得るのではないか、との指摘があった。 上で、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
○ 厚生労働省においては、老人福祉法に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に 律に基づく情報連携によって地方税関係情報の提供を受け、当該事務を処理す
罰則を設けられない場合における経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについ ることが可能となるよう、行政手続における特定の個人を識別するための番号の
て、早急に検討を進め、内閣法制局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 利用等に関する法律別表第二の主務省令で定める事務及び情報を定める命令
○ 総務省においては、老人福祉法の現行の質問検査権の規定及び厚生労働省の検討する (平26内閣府・総務省令7)を改正すること等必要な措置を講ずる。また、その旨
担保措置について、地方税法上の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただ を地方公共団体に周知する。
きたい。 (関係府省:総務省及び厚生労働省)
○ 関係府省において、老人福祉法に担保措置を設けること等による同法に基づく強制措
置の費用徴収事務と地方税関係情報との情報連携について、検討結果を第2次ヒアリング
までにお示しいただきたい。

情報連携で同一保険世帯の保険情報を取得することが可能となれば、住民サービスにつな - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、厚生労働省から、医療保険関係情報の情報連携について 支給認定基準世帯員全員の保険加入情報については、情報連携が可能となるよう必要な対 6【内閣府】


がり、申請者の負担の軽減を図ることができるため、前向きな検討をしていただきたい。 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報 は、既に他の行政分野において使われている状況であること、また、障害年金関係情報に 応を検討して参りたい。 (20)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
収入情報については、非課税世帯のみが収入の証明を提出する必要があるため、申請者に 漏洩や目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用 ついては、現在情報連携の対象となっていない障害年金について、その実施の可否を含め 障害年金関係情報については、情報提供側において、情報提供ネットワークシステムを使 律(平25法27)
とり経済的な負担となるばかりか、証明の取得・提示のための労力も大きなものとなって が早期に実現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討 て、システム改修を含めた技術面や予算面、効率性の観点を含め検討を進める、との趣旨 用した情報連携を行うことが可能と判断されるのであれば、情報連携が可能となるよう必 (ⅴ)児童福祉法(昭22法164)による小児慢性特定疾病医療費の支給に関する
いる。情報連携により、全ての収入情報が一括で確認できることで、初めて、申請者及び を進めること。 の発言があったところである。また、構成員から、年金の種類によって情報連携の取扱い 要な対応を検討して参りたい。 事務(別表2の9)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情報
行政の両者の負担軽減となることから、実現に向け検討していただきたい。 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 が変わることになれば、患者の方が不合理な扱いを被ることとなってしまう、という懸念 に、医療保険給付関係情報を追加することとし、その旨を地方公共団体に周知
【全国市長会】 がある、との趣旨の発言があったところである。 する。
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ 医療保険関係情報については、厚生労働省において、情報連携を可能とする方向で検 また、当該事務において個人の収入の状況を把握するに当たり必要な情報の
討を行い、第2次ヒアリングまでに当該検討結果をお示しいただきたい。 うち、児童福祉法施行規則(昭23厚生省令11)7条の5に規定する給付であって、
○ また、並行して、内閣府(番号制度担当室)は厚生労働省の協力の下、マイナンバー 情報連携の対象となっていない給付(船員保険法(昭14法73)による障害年金及
法の主務省令の改正に関して調整を進めていただきたい。 び障害手当金、労働者災害補償保険法(昭22法50)による障害補償給付及び障
○ 障害年金支給関係情報については、厚生労働省及び内閣人事局において、年金の種類 害給付並びに国家公務員災害補償法(昭26法191)に基づく障害補償)に係る情
にかかわらず情報連携を可能とする方向で検討を行い、第2次ヒアリングまでに当該検討 報について、地方公共団体における円滑な事務処理に配慮しつつ、申請手続に
結果をお示しいただきたい。 おける申請者の負担を軽減する方策について検討し、平成30年中に結論を得る
また、並行して、内閣府(番号制度担当室)において厚生労働省の協力の下、マイナン 。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
バー法の主務省令の改正に関して調整を進めていただきたい。 (関係府省:内閣官房、総務省及び厚生労働省)
仮に、全ての年金について情報連携を可能とすることができない、という場合には、前述 (ⅵ)難病の患者に対する医療等に関する法律(平26法50)による特定医療費の
の構成員の述べた懸念を解消する方策を検討し、第2次ヒアリングまでにお示しいただき 支給に関する事務(別表2の119)については、当該事務を処理するために必要
たい。 な特定個人情報に、医療保険給付関係情報を追加することとし、その旨を地方
公共団体に周知する。
また、当該事務において個人の収入の状況を把握するに当たり必要な情報の
うち、難病の患者に対する医療等に関する法律施行規則(平26厚生労働省令
121)8条に規定する給付であって、情報連携の対象となっていない給付(船員保
険法(昭14法73)による障害年金及び障害手当金、労働者災害補償保険法(昭
22法50)による障害補償給付及び障害給付並びに国家公務員災害補償法(昭26
法191)に基づく障害補償)に係る情報について、地方公共団体における円滑な
事務処理に配慮しつつ、申請手続における申請者の負担を軽減する方策につい
て検討し、平成30年中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
(関係府省:内閣官房、総務省及び厚生労働省)

提案の実現に向け、積極的な検討をお願いしたい。 - - - 【全国市長会】 ○第1次ヒアリングにおいて、内閣府(防災担当)から、今夏には内閣法制局を含めた関係 御提案の内容については、現行法制度での対応の可否、他の法制度との整合等の観点から 6【内閣府】


提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 府省と調整した上で必要な検討を進めていきたいとの趣旨の発言があったところである。 、引き続き検討を進めて参りたい。 (12)災害対策基本法(昭36法223)
○今後、内閣府(防災担当)において、災害対策基本法の改正等に向けて内閣法制局を含め (ⅰ)都道府県と区域内の市町村(特別区を含む。以下この事項において同じ。)
た関係府省と調整を行った上で、当該調整結果について、第2次ヒアリングまでにお示し の一体的な応援については、災害発生都道府県知事から応援を求められた都
いただきたい。 道府県知事が、区域内の市町村長に対し災害発生市町村長が行う災害応急対
策への応援を求めることができることを明確化することとし、その旨を地方公共
団体に周知する。
(関係府省:総務省)
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

108 B 地方に対する 消防・防災・安全 罹災証明に係る一連 『災害に係る住家の被害認定 平成28年4月16日に発生した熊本地震においては、由布市では発災以降、「 1.「調査手続の簡素化」 ・「災害の被害認定基 内閣府、金融庁、財務 由布市、大 常総市、ひ ○本市では、被災者生活再建支援システムを導入し罹災証明書の発給に備えているが、被害程度の判定について、 ・「災害に係る住家被害認定基準運用指針」は、被害認定の業務を行う市町村が、迅速かつ的確
規制緩和 の手続・制度の見直し の一次調査における地方公共団 災害に係る住宅の被害認定基準運用指針」に則り、県及び県内自治体職員等 1次調査においては、地方公共団体の判断に基づき、選択可能な具体的手 準」 省 分市、中津 たちなか市、 調査開始から確定までに相当の時間を要するものと考えている。制度の改正により確定までの時間が短縮されるので に調査・判定を行えるよう、参考までに、それらの手法を定め、国が助言・支援しているもの。
上越市、亀 あれば、より生活再建が早期にできるものと思慮される。
体の判断に基づく手続の簡素化 の支援を受け、約140日間、延べ950人余りの調査員を動員し、被害住家等の 順として、➀「全ての住家について、被災写真等との照合による自己申告方式 市、日田市 岡市、大阪 ○南海トラフ巨大地震のような市内全域において甚大な建物被害が発生する災害時には、本市においても調査人員
に向けた選択可能な調査方法』 調査を行った。 により、被害程度の判定を行う。」、➁「明らかに半壊に至らないと判断できる ・「災害に係る住宅の 、佐伯市、 府、八尾市、 の著しい不足が予想され、より「調査手続の簡素化」等による業務の効率化が必要である。 ・当該運用指針による調査・判定方法については、これまでも被害の実態等を踏まえ見直しを行っ
、『被害の程度及び認定基準の 当市においては、住家の罹災証明交付件数2,449件のうち、「半壊に至らな 住家については、事例写真等と被災写真の照合により、被害程度の判定を行 被害認定基準運用指 臼杵市、竹 伊丹市、鹿 てきており、今後、熊本地震における実態等を踏まえ、各種調査の迅速性に大きな影響を与えない
区分について、地方公共団体の い(一部損壊)」と認定された住家は、2,316件(94.6%)と大半を占めている う。」、➂「半壊に至らないと判断できない住家については、外観、傾斜、部位 針」(平成25年6月内閣 田市、豊後 児島市 ように留意しつつ、可能な項目について連携することや、写真判定の導入等の簡易な手法の活用
判断に基づいた設定を可能とす 。 の判定による調査により、被害程度の判定を行う。」といった具体的手順を選 府<防災担当>) 高田市、杵 等について、今後、関係省庁と連携しつつ、見直しの検討を行う予定。
る』以上2点を、災害に係る住家 半壊に至らないことが明らかに判断できる場合は、現地調査の省略による簡 択可能な調査方法として、災害に係る住家の被害認定基準運用指針に明記 築市、宇佐
の被害認定基準運用指針に明 素化を図ったところであるが、損害程度別の具体的事例写真やイメージ図など することにより、全国の地方公共団体に実質的な運用が広がことを期待する。 市、豊後大
記すること。 の照合資料が少ないため、2次調査の申請(住家121件)が多く出され、調査期 2.「被害の程度及び認定基準の区分の再編」 野市、国東
また、被害認定事務において、 間の長期化を招くこととなった。 自治体独自の支援策(災害見舞金、住家の補修補助等)の円滑な運用にあ 市、日出町
官民の調査基準の統一を行った また、一部損壊と認定された住家においては、屋根、壁、基礎等が広範囲にわ たって、被害の程度及び認定基準の区分については、地方公共団体の判断 、九重町、
うえで調査の一本化を行うこと。 たり被害を受けているケースがあり、修復に多額の費用を要するものの、公的な に基づいた設定が可能である旨、運用指針に明記することにより、全国の地 玖珠町、姫
さらに官民の連携や関係機関等 被災者再建支援の対象とはならず、住宅復旧の遅延が懸念されるところである 方公共団体に実質的な運用が広がることを期待する。 島村
と連携した調査体制を構築する 。 また、罹災証明発行後の疑義に対する窓口対応や2次調査等の所要時間
ことや官民の調査結果の相互利 一連の調査により、一部損壊と認定された住家は、被害程度の幅が非常に大 の短縮が図られ、事務負担の軽減につながると考えている。
用を可能とするなど、調査の対 きく、ごく軽微な被害も含まれる一方で、損害割合が半壊により近い15%~19 3.「民間の地震保険損害認定基準との調整又は活用」
応について複数の選択肢の検 %の住家は全体の12.5%になっており、生活再建支援制度の対象とならない 被害認定事務においては、官民の調査基準を統一したうえで調査の一本化
討を求める。 ほか、義援金でも大きな差が生じることとなっている。 を行うことで、民間保険会社と地方公共団体との連携(調査対象の分担等)や
さらに、地震保険の損害認定基準と被害認定基準については、調査の対象部 、その調査結果について相互に活用が可能となること、また、民間保険会社
位や損害割合の算定方法が異なっており、いわば二重の調査による被害認定 のみならず建築士会や土地家屋調査士会等、知識と経験を有する団体と連
に対する被災者の不満や不信感の声が多く寄せられ、2次調査さらに再調査を 携するなど、調査に関する対応について、複数の選択肢があればより効率的
申請することになり、調査期間の長期化や従事職員の事務負担の増大を招く要 かつ効果的な調査が可能となる。
因となった。

166 B 地方に対する 消防・防災・安全 災害救助法における 大規模災害発生における民間賃 【提案の経緯】 今後、南海トラフ巨大地震等大規模災害発生時、内容によって現物給付か金 災害救助法における 内閣府 熊本市 平成27年の提案事項に「 北海道、仙 ○本県においても、次のとおり支障事例がある。現在の制度では、金銭支給が認められておらず、借上型仮設住宅に ・現行の災害救助法においては、災害により、現に救助を必要とする被災者に対して、住まいを提
規制緩和 民間賃貸住宅借上( 貸住宅借上(みなし)契約及び生 平成28年熊本地震では、提供した民間賃貸住宅借上(みなし)の入居戸数が、 銭支給を選択できることによって、民間賃貸住宅借上(みなし)の事務手続を 現物給付の原則 災害救助法の弾力的な運 台市、ひたち ついては、貸主(不動産業者)と入居者(被災者)の2者間での契約後、行政が貸主に費用を支給するという契約手続 供し、物資や食事等が行き届くよう、「現物」によって救助を行うこととしている。これは、災害時に
なか市、上 を選択できない。また、市においては、生活必需品の支給について、被災者の申請をもとに熊本市が量販店に発注し
みなし)の契約手続事 活必需品の支給について、現物 8,099戸であり、この数は、被災者への住宅提供戸数の総数9,376戸の約8 大幅に簡素化することができ、被災者への迅速な支援につながる。 用(大規模災害における住 越市、多治 、受注した量販店が被災者の自宅まで配送したことから、3者間で連絡調整をしなければならず、手続が煩雑なものと は生活に必要な物資が欠乏し、あるいはその調達が困難になるため、金銭は物資の購入にほとん
務等の簡素化 給付を原則としつつも金銭支給 6%を占めている。 また、生活必需品の支給についても、引換券等の配布が可能となれば、やり 宅の応急修理等の手続の 見市、亀岡 なった。 ど用をなさない場合が多く、金銭を給与すれば足りるような場合には、通常、社会的な秩序の保全
や引換券の支給を選択できるよ この契約において、通常であれば、入居者と貸主(不動産事業者)の2者間での とりが2者間になることにより連絡調整が簡略化されるとともに、被災者自ら赴 見直し)に対する各府省か 市、北九州 ○提案の効果で示してあるとおり、現物支給の例外が認めらえることで被災者への支援が迅速に行われるので、制度 を図らなければならないような社会的混乱があるとは考えにくいことを基本的な考え方としている。
うにしていただきたい。 契約となるが、災害救助法における民間賃貸住宅借上の場合、入居者は被災 いて必需品を受け取ることにより配送トラブルが回避され、被災者にとって必 らの第1次回答によると 市、田川市、 の改正を望む。
者、借主は市となり、貸主(不動産業者)、借主(市長)、入居者(被災者)の3者 要な必需品を早く支給することができる。 「被災者に対する国の支援 熊本県 ○大規模災害時の混乱状況を考えると、引換券により対応を行うことが被災者支援・事務軽減につながるものと考え ・有識者会議においても、現物給付については、「事務負担が大きい」等の課題と「被災者との繋が
る。
の意思表示(印鑑)が必要となることから、契約事務が非常に煩雑となり、多くの の在り方に関する検討会 ○災害救助法は応急的な救助を定めたものであり、現物給付が原則となっている。しかしながら、災害時に迅速、的 りが続く」等の利点が、現金給付については「他用途への使用の懸念」、「自力で住宅が確保できな
労力を要した。また、貸主(不動産業者)が通常使用している契約書と異なるた の中間取りまとめにおいて 確な救助を行うためには、金銭給付等も選択可能とできるよう検討する必要がある。 い被災者を別途把握し支援する必要がある」等の課題と、「被災自治体職員の事務軽減」等の利
め、不備も多く、さらに多くの時間を要した。 、被災者に対する住まいの 点があるとされている。
生活必需品の支給についても、被災者の申請をもとに熊本市が量販店に発注し 確保のあり方については、
、受注した量販店が被災者の自宅まで配送したことから、3者間で連絡調整をし 「応急仮設住宅を災害救助 ・災害救助法に基づく生活必需品の給与については、災害による住家被害等により、日常生活に
なければならず、手続が煩雑なものとなった。さらに配送については、配送業界 法から外し、復旧期の法制 欠くことのできない被服、寝具その他の衣料品及び生活必需品を喪失又は毀損し直ちに日常生活
の人手不足に加え、地震による通行止め等の交通規制や、被災者が住家を解 度として別途創設すべき」、 を営むことが困難な者に対して、急場をしのぐ程度の被服、寝具その他の衣料品及び生活必需品
体したり転居したりしたことによる配送先の変更等配送トラブルが相次ぎ、結果 「現金給付とし、応急仮設 を給与し、一時的に被災者の生活を安定させることを目的とするものであり、災害により喪失した
、予想をはるかに上回る時間を要した。 住宅や民間賃貸住宅に使 物の損害を補償したり、被災に対する見舞品というような性格のものではない。また、寄贈を受け
【現在の制度】 えるようにすることが適切 たり別に保管した物があったり、住家に被害を受けても被服等に被害を受けていない場合は実施
災害救助法における救助は、現物給付の原則がある。 ではないか。この際、給付 の必要はないとされている。熊本市の生活必需品給与における支障事例は、応急仮設住宅への
【支障事例】 額に上限を設け、それを上 入居時期を大幅に超えて、広く被災者から申請を受けて実施したことから生じた混乱であると思料
現在の制度では、金銭支給が認められておらず、民間賃貸住宅借上(みなし)に 回る分は自己負担とするこ する。
ついては、貸主(不動産業者)と入居者(被災者)の2者間での契約の後、行政 とを考えるべき」など「今後
が貸主(不動産業者)に費用を支給するという契約手続を選択することができな 、各界各層における幅広い ・借上型応急仮設住宅の供与における現金給付については、有識者会議の中間とりまとめにおい
い。 議論を喚起し、法制度面を て、「今後の検討課題」とされており、東日本大震災での提供も継続中であることから、その終息状
また、生活必需品の支給についても、金銭支給に限らず、引換券等の金券に関 含めてさらなる検討を行う 況や熊本地震の状況も踏まえ、検討を行ってまいりたい。
しても支給の手段としては考えにくいとされていることから、例えば、熊本市から ことにより、応急仮設住宅
被災者に引換券を配布し、被災者はその引換券を持って、量販店(もしくは必需 等のあり方を見直し、恒久
品の集積基地等)で必需品と交換し、その費用を量販店が熊本市に請求すると 住宅への円滑な移行に向
いった手段をとることができない。 けた「総合的な支援を実施
するべき」との現行の枠組
みにとらわれない抜本的な
見直しが必要となる指摘が
あったところであり、今後幅
広く検討していきたいと考
えている。」とされている。

299 B 地方に対する 消防・防災・安全 災害援護資金の貸 災害援護資金は、災害弔慰金 岩泉町においては、東日本大震災では12名の被災者が災害援護資金の貸付 災害により被害を受けた被災者に対して、地域の実情に応じた貸付利率に 災害弔慰金の支給 内閣府 岩泉町 北海道、岩 ○本市においても平成12年の東海豪雨の際に同様の状況で貸付制度が活用されなかった。 ・災害援護資金の貸付けについては、「災害弔慰金の支給等に関する法律」(昭和48年9月18日法
規制緩和 付利率を条例で引き の支給等に関する法律に基づき を受けているが、平成28年台風第10号では3人の貸付にとどまっている状況に より災害援護資金貸付金の貸付を行うことが可能となり、被災者の生活の立 等に関する法律第10 手県、酒田 律第82号)に基づく公的貸付制度であり、市町村の固有事務として、市町村が実施主体となり貸付
市、常総市、
下げることが可能とな 、市町村が被災者に貸し付ける ある。 て直しに資する。 条 川崎市、多 けを行っているところである。
るよう見直し もので、市町村は債権管理等の 治見市、豊
運営事務費に見合うものとして 田市、大阪 ・また、災害援護資金の貸付利率については、同法第10条第4項「災害援護資金は、措置期間中
貸付利率(年3%)を被災者より 府、北九州 は無利子とし、措置期間経過後はその利率を延滞の場合を除き年3パーセントとする。」とされてい
徴収しているところ。 市 るところであり、利息については、市町村の運営事務費等に見合うものとして、市町村の収入とな
この貸付利率(年3%)につい るものである。
ては、法律で定められており、昨
今の市中金利と比較して高いの ・しかしながら、自然災害による被災世帯の生活の立直しを目的としている制度の趣旨等を踏まえ
ではないかと考えられ、被災者 、貸付けに係る利率の引き下げ等の検討を進めてまいりたい。
のニーズに対応できないため、
市町村が貸付利率を条例で引き
下げることが可能となるように制
度改正をお願いしたい。

59 B 地方に対する その他 地方創生推進交付金 ○新規申請、継続申請を問わず ○29年度事業を対象とする新規申請及び継続事業のうち、事業内容の変更を ○事業の一体的、計画的・継続的な事業執行が可能となる。 地域再生法第5条、13 内閣府 岡山市 北海道、旭 ○新規事業や変更を伴う継続事業は交付決定が5月末であることから、年間契約が必要な事業については、分割契 ・実施計画の変更の有無にかかわらず、申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの
規制緩和 の認定スケジュール 、年度当初から執行が可能とな 伴う場合の交付決定は、5月末頃の予定である。その結果、年度途中からの執 条、 川市、秋田 約や変更契約が必要となり、契約事務に支障が生じている。 着手が最大限可能となるよう取り組んでまいりたい。
県、鹿角市、 ○新規分及び変更を伴う継続分については、交付決定日が5月31日だったため、事業を年度当初から着手するにあた
及び申請手続等の見 るよう、認定スケジュールを改め 行となり、事業を計画的に実施できない。 ○今後も、毎年新規事業が増えるのに従って、変更申請件数の増加が確実 同法施行令第9条、 福島県、郡 り、対象事業費の約3割が交付金を活用できず、県費対応で着手することとなった ・地方創生推進交付金の運用に当たっては、平成29年度においても交付上限額の引き上げ、ハー
直し・簡素化 ること。 特に、継続事業については、①実施計画の変更を伴わない部分と②実施計画 視される中、軽微な事業費の変更に伴う申請・認定手続が不要となり、国・地 同法施行規則第1条、 山市、ひたち ○本県においても、6つの継続事業のうち、「特区等を活用した産学官連携モノづくり高度化事業」始め5つの事業につ ド事業割合の緩和など、地域の実情を踏まえた弾力化を行ったところであり、今後とも運用の改善
の変更を伴う部分に分類され、それぞれ別に申請を行い、交付決定が行われる 方の双方の事務の簡素化及び事務作業の大幅な縮減が図られる。 第2条、第10条、第11 なか市、群 いて、総事業費が2割以内の減額となる経費の部分的な増減を行ったが、それらが「変更を伴う継続事業」として扱わ に努めてまいりたい。
○継続事業について、実施計画 ことから、地方にとって事務の負担が極めて大きい。 条、 馬県、八王 れたことから、5月末の交付決定まで事業に着手できず(「変更を伴わない継続事業」は4月1日交付決定)、当初計画 ・事務連絡等については、早期の通知に努めてまいりたい。なお、平成30年度地方創生推進交付
中の経費の内訳の部分的な増 ○計画策定段階(特に終盤)での事務の手戻りや計画の見直しに係る事務負 子市、三鷹 した年間スケジュールに基づいた事業実施が困難となり、効果的な事業の実施に支障が生じた。 金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡においてお示ししているところ。
市、神奈川 また、次年度の事業申請に関する詳細が申請期限近くまで示されていないため、県の予算検討時期において、どのよ
減があるものの、新年度の総事 ○また、実施計画の経費の内訳が1つでも増額となる場合は、総事業費に変更 担が解消され、計画的に申請準備が行える。 地域再生計画認定申 県、川崎市、 うな事業が申請できるかが不明であり、計画的な事業設計が困難であった。
業費が採択時の総事業費と比 がなくても、『事業費が増額する場合』と判定され、当該経費に係る事業につい 請マニュアル 新潟県、新 ○軽微な変更があるために継続事業として申請できないケースは今後増加していくと推測されるので、取り扱いを弾
較して、増減なし又は、2割以内 ては、年度当初から事業着手できないなど、事業の空白期間が生じ、一体的か 潟市、三条 力化し、手続きが容易な継続事業として申請できる環境を整備すべき。
の減額など軽微な修正は、「(実 つ計画的・継続的な事業執行ができない。 地方創生推進交付金 市、富山市、 ○地方創生推進交付金の事業内容の変更を伴う場合の交付決定が5月31日で、交付決定前の事業着手が認められ
施)計画の変更を伴わない継続 の取扱い 長野県、静 ないことから、事業の実施が短期間に限定されるため、実施が不可能となる事業がある。
岡県、富士 また、複数年で契約している事業については、①実施計画の変更を伴わないものとして4月1日の交付決定が必須で
事業」として取扱うこと。(新規事 ○国から具体的な申請スケジュール及び申請様式が示されない中、旧年度の 市、愛知県、 あり、実質的に事業の変更を行うことができない。
業の追加を除く) 様式で29年度事業に係る実施計画を作成することを余儀なくされた。3月上旬に 地方創生推進交付金 名古屋市、 地方創生推進交付金の継続事業に伴う事務手続きで、①実施計画の変更を伴わないもの②実施計画の変更を伴うも
なって、ようやく国から申請スケジュール、様式等について通知があったが、事 に関するQ&A 豊橋市、半 ので、申請手続きが別になり、県を通じての事務手続き期間が非常に短いため、事務負担が大きい。
○申請に係る取扱い、Q&A等は 前相談の受付期限まで実質4日、正式提出期限まで2週間しか期間がなかった 田市、豊田 地方創生推進交付金の申請様式の修正が作成後に度々あり、資料を作り直す作業に負担を感じる。
、可能な限り早期に通知すること 上、その間、申請様式の修正もあり、資料作成のやり直しの事務作業は、大き 市、小牧市、 ○現在の申請スケジュールでは、継続事業のうち、事業内容に変更を伴う部分についての交付決定が年度途中となり
滋賀県、京 、年度の途中からの執行となるため、変更を伴わない部分との一体的な事業執行が出来ない。
。また、具体的な申請・認定スケ な負担となった。 都市、城陽 ○会計年度の制限のある中で行政パフォーマンスを最大限発揮するためには年度当初からの事業開始が必要であり
ジュールは早期に示すとともに、 市、大阪府、 ,そのために3月の予算案議決後直ちに公募手続等に取り掛かっている。しかし,交付対象となる事業開始時期につ
申請様式の送付も速やかに行う 松原市、広 いての事務連絡が3月中旬であったため,既に契約事務を止められないものが多くあり,その経費は県費対応せざる
こと。 島県、山口 を得ない状況となっている。
県、高松市、
愛媛県、福
岡県、熊本
市、宮崎県、
宮崎市、延
岡市、鹿児
島県、鹿児
島市
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

大規模自然災害が発生した場合、自治体を超えた広範囲にわたる重大な被害が想定され - - - 【全国市長会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、内閣府(防災担当)から、被害認定調査手続の簡素化や 1.罹災証明制度の見直しについては、内閣府(防災担当)が設置する住家の被害認定調 6 【内閣府】


ることから、被害認定業務においては、標準的手順に基づき、一定の統一された調査が行 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 認定の迅速化については見直しの検討を進めるとの趣旨の発言があったところであるが、 査に係る検討の場において、罹災証明の発行の迅速化・効率化に向けた議論を行う予定。 (12)災害対策基本法(昭36法223)
われ、地方自治体あるいは地方自治体間で混乱が生じないよう、迅速な調査と早期の罹災 【全国町村会】 内閣府(防災担当)において、簡素化に資する写真判定の導入等について、具体的な手順 (ⅱ)罹災証明制度の見直しについては、以下の措置を講ずる。
証明書の交付につなげることが肝要だと考える。 提案団体の意見が反映されるよう、適切な対応を求める。 が分かるよう、「災害に係る住家被害認定業務 実施体制の手引き」を改正する等し、ま 2.被害認定調査の簡素化に資する写真判定の導入等については、当該検討の場において ・罹災証明書の交付の迅速化については、住家の被害認定調査の効率化及び
「①調査手続きの簡素化」の提案については、同一災害における自治体間の調査手法・ た、そのことを地方公共団体に対して周知していただきたい。 結論が得られれば、「災害に係る住家被害認定業務 実施体制の手引き」を改正する等に 迅速化に資する写真判定の導入の可能性も含め、内閣府における有識者検討
判定の差異の解消のほか、罹災証明願の受付時、いわば手続きの初動段階において「写真 ○ 内閣府(防災担当)において、罹災証明書に地方公共団体独自の被害認定区分を設定 より、地方公共団体に対して周知してまいりたい。 会において、関係府省等が協力して民間団体等の知見も参考にしつつ検討を行
判定が可能なもの」、「調査を要するもの」の振り分けを行うことで、迅速な被害認定調 することができることを明らかにするとともに、独自の被害認定区分を設定している事例 い、平成29年度中に結論を得る。その結果に基づき、「災害に係る住家被害認定
査と罹災証明書の交付・取得に直結することが見込まれる。 を「災害に係る住家被害認定業務 実施体制の手引き」に盛り込む等し、また、そのこと 3.また、当該検討の場においては、罹災証明発行のための住家の被害認定調査の迅速化 業務実施体制の手引き」を改正するなどの必要な措置を講ずることとし、その旨
具体的には部位、被害程度ごとに用意された多くの事例写真等との照合確認による簡易 を地方公共団体に対して周知していただきたい。 ・効率化に向けて、金融庁、財務省等関係省庁とも協力して検討を行う。なお、当該検討 を地方公共団体に周知する。
判定等、罹災証明書の早期交付につながる選択可能な具体的手順が分かるよう、「災害に ○ 第1次ヒアリングにおいて、金融庁及び財務省から、内閣府(防災担当)が設置した を進めるに当たっては、地震保険損害調査のノウハウ等、専門的見地からの助言等を受け (関係府省:金融庁及び財務省)
係る住家被害認定業務 実施体制の手引き」等の改正を行う等、地方公共団体に対し周知す 罹災証明制度に係る検討会に参画し、知恵を出すことは不可能でないとの趣旨の発言があ るため、民間保険会社にも協力を求めることを想定している。 ・住家の被害の程度が半壊に至らない区分であっても、地方公共団体が独自に
ることを求める。 ったところである。内閣府(防災担当)においては、検討の場を設置し、金融庁及び財務 区分を設定することが可能であることを明確化するため、独自の区分を設定して
また、内閣府、金融庁及び財務省の関係府省並びに関係団体が参画した検討会において 省の参画を求めた上で、民間保険会社にも協力を求め、市町村による罹災証明書の発行が 4.さらに、住家の被害の程度が半壊に至らない区分において、地方公共団体が独自に区 いる地方公共団体の事例を平成29年度中に収集し、整理する。その結果に基づ
、民間保険会社における住家被害認定調査のノウハウ等を活用し、市町村による罹災証明 迅速かつ円滑に行える方策について、検討を行っていただきたい。 分を設定することについては現在においても可能であるが、独自の被害認定区分を設定し き、「災害に係る住家被害認定業務実施体制の手引き」を改正するなどの必要な
書の発行が少しでも迅速かつ円滑に行える方策について、十分に議論することを求める。 ている事例を「災害に係る住家被害認定業務 実施体制の手引き」に盛り込む等により、 措置を講ずることとし、その旨を地方公共団体に周知する。
地方公共団体に対して周知してまいりたい。

・ 現行の災害救助法における「現物給付の原則」は理解している。そのうえで、今回の提 - - - 【全国市長会】 ・現行の災害救助法においては、災害により、現に救助を必要とする被災者に対して、住 6【内閣府】


案は、被災者に迅速かつ適切な救助を行うための手段に柔軟性を求めるものである。 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 まいを提供し、確実に物資や食事等が行き届くよう、「現物」によって救助を行うことと (2)災害救助法(昭22法118)
・ 有識者会議では、現金給付の課題として「他用途への使用の懸念」があげられているが している。これは、災害時には生活に必要な物資が欠乏し、あるいはその調達が困難にな 借上型応急仮設住宅の供与については、契約手続が円滑に行われるよう、契約
、今回の提案事項は、引換券の配付であり、現金給付は行わないため、他用途に使用され るため、金銭は物資の購入にほとんど用をなさない場合が多く、金銭を給与すれば足りる 書の様式等を、関係団体等に平成30年度中に周知する。
ることはない。また、「自力で住宅が確保できない被災者を別途把握し支援する必要性」 ような場合には、通常、社会的な秩序の保全を図らなければならないような社会的混乱が
については、被災者の把握は、基本的に被災者からの申請及び罹災証明書の判定に基づい あるとは考えにくいことを基本的な考え方としている。
て行っているため、別途把握する必要はないと考える。
・ また、御指摘のあった本市の支障事例は、被害が広範囲かつ甚大であったために、多く ・現物給付の問題については、有識者会議である「被災者に対する国の支援の在り方に関
の申請があったこと、通行止めや再配送といった配送トラブルが多発したことが要因であ する検討会」で検討され、その中間とりまとめ(平成26年8月)においても、現物給付
り、それは現物支給に限定された本制度が、被災地の現状に対応できていないためである については、「事務負担が大きい」等の課題と「被災者との繋がりが続く」等の利点が、
と思料する。限られた人員で適切な時期に支給するために、引換券を利用した支給手段の 現金給付については「他用途への使用の懸念」、「自力で住宅が確保できない被災者を別
効率化が必要である。 途把握し支援する必要がある」等の課題と、「被災自治体職員の事務軽減」等の利点があ
・ 借上型応急仮設住宅の供与については、東日本大震災発生時から、繰り返し被災自治体 るとされている。
の多大な負担となっている事実を考慮して、前向きに御検討いただきたい。
・災害救助法に基づく生活必需品の給与については、災害による住家被害等により、日常
生活に欠くことのできない被服、寝具その他の衣料品及び生活必需品を喪失又は毀損し直
ちに日常生活を営むことが困難な者に対して、急場をしのぐ程度の被服、寝具その他の衣
料品及び生活必需品を給与し、一時的に被災者の生活を安定させることを目的とするもの
であり、住家に被害を受けても被服等に被害を受けていない場合は実施の必要はないとさ
れている。御提案の生活必需品の引換券については、第三者へ譲渡してしまう可能性の問
題、量販店まで自力で取りに行けない要配慮者への対応等の課題があり、現行制度を維持
することが適当と考えている。

・借上型応急仮設住宅の供与において、契約事務等の手続が煩雑との御指摘があることは
承知しているが、熊本地震においては、被災者自ら物件を探し地方自治体へ応急仮設住宅
として申請する方式や、国等の職員の派遣などの工夫により、現物給付の課題の改善に、
一定の成果を挙げたものと考えている。

・しかしながら、提案団体の意向も踏まえ、借上型応急仮設住宅の契約手続については、
契約書の様式などを関係団体に対して周知するといった所要の措置を講じてまいりたい。

災害援護資金の貸付利率を条例で引き下げることが可能となるよう、引き続きご検討いた - - - 【全国知事会】 ○第1次ヒアリングにおいて、内閣府(防災担当)からは、自然災害による被災世帯の生 ・災害援護資金の貸付けについては、「災害弔慰金の支給等に関する法律」(昭和48年9月 6【内閣府】


だきたい。 災害援護資金の貸付利率については、地方分権改革推進委員会第2次勧告を踏まえ、条例 活の立直しを目的としている制度の趣旨等を踏まえ、貸付けに係る利率の引き下げに向け 18日法律第82号)に基づく公的貸付制度であり、市町村の固有事務として、市町村が実施 (14)災害弔慰金の支給等に関する法律(昭48法82)
に委任する、又は条例による補正を許容するべきである。 た検討を進めていく趣旨の発言があったところである。 主体となり貸付けを行っているところである。 災害援護資金の貸付利率については、条例により市町村(特別区を含む。)の判
【全国市長会】 ○今後、災害弔慰金の支給等に関する法律の改正に向けて、内閣法制局と調整を行った上 ・また、災害援護資金の貸付利率については、同法第10条第4項「災害援護資金は、措置期 断で設定できるようにすることとし、その旨を地方公共団体に周知する。
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 で、当該調整結果について、第2次ヒアリングまでにお示しいただきたい。 間中は無利子とし、措置期間経過後はその利率を延滞の場合を除き年3パーセントとする
なお、見直しに当たっては、団体間による利率の差異等について、合理的な説明が行える 。」とされているところであり、利息については、市町村の運営事務費等に見合うものと
よう必要な措置を講じるとともに、既貸付団体に混乱が生じないような措置も併せて講じ して、市町村の収入となるものである。
られたい。 ・しかしながら、自然災害による被災世帯の生活の立直しを目的としている制度の趣旨等
【全国町村会】 を踏まえ、貸付けに係る利率の引き下げ等の検討を引き続き進めてまいりたい。
提案団体の意見が反映されるよう、適切な対応を求める。

○平成30年度地方創生推進交付金については、新規申請・変更申請ともに平成30年1月上 - 【群馬県】 - 【全国市長会】 ・第1次回答のとおり、新規事業について、また、継続事業については実施計画の変更の 6【内閣府】


旬に実施計画書の提出を受け付けるとの事務連絡が通知されている。これにより年度当初 平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 有無にかかわらず、平成30年度当初からの事業着手が最大限可能となるよう取り組んで (22)地方創生推進交付金
からの事業着手が可能となることから、実現を強く希望する。 において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが まいりたい。 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
○回答に「事務連絡等については、早期の通知に努めてまいりたい」とあるが、地方創生 、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で ・審査に必要な実施計画書の提出時期については、最低限必要な審査期間や交付決定手続 (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
推進交付金第2回申請(平成29年7月7日付け事務連絡、8月31日実施計画提出期限)につい 、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。 期間等を確保した上で、自治体からの要望をふまえて年度当初からの事業着手が可能とな 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
ては、募集があること自体は想定はしていたものの、前年度の推進交付金第2回申請(平 【広島県】 るよう設定しており、平成30年度地方創生推進交付金においては、平成30年1月上旬 て検討する。
成28年7月6日付け事務連絡、9月30日実施計画提出期限)と比較すると、事務連絡による通 ・来年度は前年度より2ヶ月前倒しした交付申請のスケジュールが事務連絡にて示されて に受け付ける旨事務連絡でお知らせしているところ。引き続き自治体が利用しやすい制度 (ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
知が同時期であるにも関わらず、実施計画の提出期限が1カ月前倒しされたところ。 いるが,同様に交付決定も2ヶ月前倒しし,年度当初からの事業着手を可能として頂きた となるよう、要望を踏まえた運用の改善を検討してまいりたい。 計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
募集を実施することについての事前アナウンスが無い中で、短い期限の募集が行われて い。 ・本年度はまち・ひと・しごと創生総合戦略の中間見直し年にあたり、12月の閣議決定 (ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
おり、地方が事業設計に十分な期間がとれない等、申請事務に支障が生じている。引き続 ・総事業費の枠内で経費の内訳を変更する等の軽微な変更について,地方公共団体の負担 に向けて見直しを行う予定。実施計画書様式については、見直しの議論を踏まえた交付金 のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。
き、事務連絡等の早期通知を強く希望する。 が軽減されるよう,手続の簡素化について検討していただきたい。 制度の概要が固まり次第、速やかに通知したい。ただし、様式の大幅な変更はないものと
なお、地方創生推進交付金(拠点整備)第3回の募集(平成29年7月18日付け通知、8月 【福岡県】 想定されるので、現行様式で検討を進めていただきたい。
31日提出期限)については、全く募集があること自体想定していなかった。 平成29年度第2回推進交付金の内示が出る10月中旬頃に、次回申請用として平成30年度分 ・申請を検討している自治体が利用しやすい制度となるよう、申請スケジュール等の事務
○また、継続事業に係る変更申請事務の運用については、多くの自治体が事務負担を感じ の実施計画様式等を示していただきたい。 連絡については、引き続き早期の通知に努めてまいりたい。
ており、弾力化による負担軽減を強く希望する。 ・軽微な変更については、その定義も含めて今後検討してまいりたい。なお、変更手続き
に係る自治体負担軽減の観点から、変更申請に係る実施計画書について、現行は変更の有
無にかかわらず全ての項目への記載をお願いしているところではあるが、変更点のみ記載
するよう運用の変更を検討しているところ。
59 B 地方に対する その他 地方創生推進交付金 ○新規申請、継続申請を問わず ○29年度事業を対象とする新規申請及び継続事業のうち、事業内容の変更を ○事業の一体的、計画的・継続的な事業執行が可能となる。 地域再生法第5条、13 内閣府 岡山市 北海道、旭 ○新規事業や変更を伴う継続事業は交付決定が5月末であることから、年間契約が必要な事業については、分割契 ・実施計画の変更の有無にかかわらず、申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの
規制緩和 の認定スケジュール 、年度当初から執行が可能とな 伴う場合の交付決定は、5月末頃の予定である。その結果、年度途中からの執 条、 川市、秋田 約や変更契約が必要となり、契約事務に支障が生じている。 着手が最大限可能となるよう取り組んでまいりたい。
県、鹿角市、 ○新規分及び変更を伴う継続分については、交付決定日が5月31日だったため、事業を年度当初から着手するにあた
及び申請手続等の見 るよう、認定スケジュールを改め 行となり、事業を計画的に実施できない。 ○今後も、毎年新規事業が増えるのに従って、変更申請件数の増加が確実 同法施行令第9条、 福島県、郡 り、対象事業費の約3割が交付金を活用できず、県費対応で着手することとなった ・地方創生推進交付金の運用に当たっては、平成29年度においても交付上限額の引き上げ、ハー
直し・簡素化 ること。 特に、継続事業については、①実施計画の変更を伴わない部分と②実施計画 視される中、軽微な事業費の変更に伴う申請・認定手続が不要となり、国・地 同法施行規則第1条、 山市、ひたち ○本県においても、6つの継続事業のうち、「特区等を活用した産学官連携モノづくり高度化事業」始め5つの事業につ ド事業割合の緩和など、地域の実情を踏まえた弾力化を行ったところであり、今後とも運用の改善
の変更を伴う部分に分類され、それぞれ別に申請を行い、交付決定が行われる 方の双方の事務の簡素化及び事務作業の大幅な縮減が図られる。 第2条、第10条、第11 なか市、群 いて、総事業費が2割以内の減額となる経費の部分的な増減を行ったが、それらが「変更を伴う継続事業」として扱わ に努めてまいりたい。
○継続事業について、実施計画 ことから、地方にとって事務の負担が極めて大きい。 条、 馬県、八王 れたことから、5月末の交付決定まで事業に着手できず(「変更を伴わない継続事業」は4月1日交付決定)、当初計画 ・事務連絡等については、早期の通知に努めてまいりたい。なお、平成30年度地方創生推進交付
中の経費の内訳の部分的な増 ○計画策定段階(特に終盤)での事務の手戻りや計画の見直しに係る事務負 子市、三鷹 した年間スケジュールに基づいた事業実施が困難となり、効果的な事業の実施に支障が生じた。 金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡においてお示ししているところ。
市、神奈川 また、次年度の事業申請に関する詳細が申請期限近くまで示されていないため、県の予算検討時期において、どのよ
減があるものの、新年度の総事 ○また、実施計画の経費の内訳が1つでも増額となる場合は、総事業費に変更 担が解消され、計画的に申請準備が行える。 地域再生計画認定申 県、川崎市、 うな事業が申請できるかが不明であり、計画的な事業設計が困難であった。
業費が採択時の総事業費と比 がなくても、『事業費が増額する場合』と判定され、当該経費に係る事業につい 請マニュアル 新潟県、新 ○軽微な変更があるために継続事業として申請できないケースは今後増加していくと推測されるので、取り扱いを弾
較して、増減なし又は、2割以内 ては、年度当初から事業着手できないなど、事業の空白期間が生じ、一体的か 潟市、三条 力化し、手続きが容易な継続事業として申請できる環境を整備すべき。
の減額など軽微な修正は、「(実 つ計画的・継続的な事業執行ができない。 地方創生推進交付金 市、富山市、 ○地方創生推進交付金の事業内容の変更を伴う場合の交付決定が5月31日で、交付決定前の事業着手が認められ
施)計画の変更を伴わない継続 の取扱い 長野県、静 ないことから、事業の実施が短期間に限定されるため、実施が不可能となる事業がある。
岡県、富士 また、複数年で契約している事業については、①実施計画の変更を伴わないものとして4月1日の交付決定が必須で
事業」として取扱うこと。(新規事 ○国から具体的な申請スケジュール及び申請様式が示されない中、旧年度の 市、愛知県、 あり、実質的に事業の変更を行うことができない。
業の追加を除く) 様式で29年度事業に係る実施計画を作成することを余儀なくされた。3月上旬に 地方創生推進交付金 名古屋市、 地方創生推進交付金の継続事業に伴う事務手続きで、①実施計画の変更を伴わないもの②実施計画の変更を伴うも
なって、ようやく国から申請スケジュール、様式等について通知があったが、事 に関するQ&A 豊橋市、半 ので、申請手続きが別になり、県を通じての事務手続き期間が非常に短いため、事務負担が大きい。
○申請に係る取扱い、Q&A等は 前相談の受付期限まで実質4日、正式提出期限まで2週間しか期間がなかった 田市、豊田 地方創生推進交付金の申請様式の修正が作成後に度々あり、資料を作り直す作業に負担を感じる。
、可能な限り早期に通知すること 上、その間、申請様式の修正もあり、資料作成のやり直しの事務作業は、大き 市、小牧市、 ○現在の申請スケジュールでは、継続事業のうち、事業内容に変更を伴う部分についての交付決定が年度途中となり
滋賀県、京 、年度の途中からの執行となるため、変更を伴わない部分との一体的な事業執行が出来ない。
。また、具体的な申請・認定スケ な負担となった。 都市、城陽 ○会計年度の制限のある中で行政パフォーマンスを最大限発揮するためには年度当初からの事業開始が必要であり
ジュールは早期に示すとともに、 市、大阪府、 ,そのために3月の予算案議決後直ちに公募手続等に取り掛かっている。しかし,交付対象となる事業開始時期につ
申請様式の送付も速やかに行う 松原市、広 いての事務連絡が3月中旬であったため,既に契約事務を止められないものが多くあり,その経費は県費対応せざる
こと。 島県、山口 を得ない状況となっている。
内閣府 「最終的な調整結果」 県、高松市、
愛媛県、福
岡県、熊本
市、宮崎県、
提案区分 宮崎市、延
岡市、鹿児
島県、鹿児 <追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
島市
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例
○平成30年度地方創生推進交付金については、新規申請・変更申請ともに平成30年1月上 - 【群馬県】 - 【全国市長会】 ・第1次回答のとおり、新規事業について、また、継続事業については実施計画の変更の 6【内閣府】
旬に実施計画書の提出を受け付けるとの事務連絡が通知されている。これにより年度当初 平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 有無にかかわらず、平成30年度当初からの事業着手が最大限可能となるよう取り組んで (22)地方創生推進交付金
からの事業着手が可能となることから、実現を強く希望する。 において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが まいりたい。 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
○回答に「事務連絡等については、早期の通知に努めてまいりたい」とあるが、地方創生 、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で ・審査に必要な実施計画書の提出時期については、最低限必要な審査期間や交付決定手続 (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
推進交付金第2回申請(平成29年7月7日付け事務連絡、8月31日実施計画提出期限)につい 、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。 期間等を確保した上で、自治体からの要望をふまえて年度当初からの事業着手が可能とな 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
ては、募集があること自体は想定はしていたものの、前年度の推進交付金第2回申請(平 【広島県】 るよう設定しており、平成30年度地方創生推進交付金においては、平成30年1月上旬 て検討する。
成28年7月6日付け事務連絡、9月30日実施計画提出期限)と比較すると、事務連絡による通 ・来年度は前年度より2ヶ月前倒しした交付申請のスケジュールが事務連絡にて示されて に受け付ける旨事務連絡でお知らせしているところ。引き続き自治体が利用しやすい制度 (ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
知が同時期であるにも関わらず、実施計画の提出期限が1カ月前倒しされたところ。 いるが,同様に交付決定も2ヶ月前倒しし,年度当初からの事業着手を可能として頂きた となるよう、要望を踏まえた運用の改善を検討してまいりたい。 計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
募集を実施することについての事前アナウンスが無い中で、短い期限の募集が行われて い。 ・本年度はまち・ひと・しごと創生総合戦略の中間見直し年にあたり、12月の閣議決定 (ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
おり、地方が事業設計に十分な期間がとれない等、申請事務に支障が生じている。引き続 ・総事業費の枠内で経費の内訳を変更する等の軽微な変更について,地方公共団体の負担 に向けて見直しを行う予定。実施計画書様式については、見直しの議論を踏まえた交付金 のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。
き、事務連絡等の早期通知を強く希望する。 が軽減されるよう,手続の簡素化について検討していただきたい。 制度の概要が固まり次第、速やかに通知したい。ただし、様式の大幅な変更はないものと
なお、地方創生推進交付金(拠点整備)第3回の募集(平成29年7月18日付け通知、8月 【福岡県】 想定されるので、現行様式で検討を進めていただきたい。
31日提出期限)については、全く募集があること自体想定していなかった。 平成29年度第2回推進交付金の内示が出る10月中旬頃に、次回申請用として平成30年度分 ・申請を検討している自治体が利用しやすい制度となるよう、申請スケジュール等の事務
○また、継続事業に係る変更申請事務の運用については、多くの自治体が事務負担を感じ の実施計画様式等を示していただきたい。 連絡については、引き続き早期の通知に努めてまいりたい。
ており、弾力化による負担軽減を強く希望する。 ・軽微な変更については、その定義も含めて今後検討してまいりたい。なお、変更手続き
に係る自治体負担軽減の観点から、変更申請に係る実施計画書について、現行は変更の有
無にかかわらず全ての項目への記載をお願いしているところではあるが、変更点のみ記載
するよう運用の変更を検討しているところ。

各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

74 B 地方に対する その他 地方創生推進交付金 地方創生推進交付金について、 ・地方創生推進交付金の対象事業について、新規事業や増額変更を伴う継続 ・地方の声をしっかりと聴き、制度の改善や事務負担の軽減を図るとともに、 地方創生推進交付金 内閣府 愛媛県 【提案趣旨に賛同】 北海道、旭 ○新規事業や変更を伴う継続事業は交付決定が5月末であることから、年間契約が必要な事業については、分割契 ・申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの着手が最大限可能となるよう取り組んで
規制緩和 活用事業について、4 地方の創意工夫が生かされるよ 事業は、交付決定が5月下旬であることが原因で年度当初から事業実施ができ 国における採択作業等を前倒しすることで、年度当初からの事業着手が可能 に関するQ&A 【共同提案】 今治市、宇和島市、新居浜 川市、秋田 約や変更契約が必要となり、契約事務に支障が生じている。 まいりたい。
県、鹿角市、 ○本県においても、平成29年度継続事業に係る変更申請について、5月末の交付決定まで増額分等の事業着手が認
月1日からの事業着 う、以下の措置を求める。 ない。 となり、ロスタイムなく地方創生に取り組むことができる。 広島県、松 市、西条市、大洲市、伊予 福島県、郡 められず、4月当初から着手する必要のある事業については、一般財源で対応せざるを得なくなり、執行手続きも大変 ・事前相談やサテライトオフィスにおけるアウトリーチ支援等、国と地方公共団体の相談機会の創
手が可能となる作業 ・4月1日からの事業着手が可能 山市、八幡 市、四国中央市、西予市、 山市、茨城 複雑になっているため、同様の措置を講じられたい。 出に努めてまいりたい。
体制の構築 となるよう交付決定を前倒しする ・特に、プロフェッショナル人材戦略拠点事業については、実質的には継続事業 浜市、愛南 東温市、上島町、久万高原 県、ひたちな ○【支障事例】
。 であるにもかかわらず、4月1日の交付決定が認められなかったため、交付決定 町 町、松前町、砥部町、内子 か市、群馬 ・新規分及び変更を伴う継続分については、交付決定日が5月31日だったため、事業を年度当初から着手するにあた
・申請様式を早期に示したうえで 前の財源について県費対応せざるを得ない状況となった。 町、伊方町、松野町、鬼北 県、埼玉県、 り、対象事業費の約3割が交付金を活用できず、県費対応で着手することとなった
八王子市、 ・特に、プロフェッショナル人材事業については、年度当初から着手するにあたり、対象事業費の約9割が交付金を活
、国と地方公共団体間での相談 町 神奈川県、 用できず、県費対応で着手することとなった
機会や説明の機会を十分に設 ・申請様式が地方公共団体に示されたのが事前相談期限の数日前であり、庁 新潟県、新 ○平成28年度については、交付決定が8月下旬であったため、その間事業を実施することが出来なかった。平成29年
ける。 内での検討に必要な時間が確保できなかったことや開催する予定とされていた 潟市、三条 度については、事業内容及び事業費の軽微な変更についても認定手続きが必要となり、交付決定が5月下旬となった
ブロック別個別相談会が実施されなかったことから、地方の考えや熱意を国に 市、石川県、 ことから、委託を分割するなど事業実施にあたって負担が生じた。また、手続き面では事業内容の変更の有無それぞ
十分に伝えることができなかった。 長野県、岐 れに対応する必要があったほか、スケジュール及び様式等についても示されるのが遅く、短期間での準備を余儀なくさ
阜県、静岡 れるなど、事務作業の面において負担となった。
県、富士市、 ○29年度地方創生推進交付金の新規事業について、事業着手が5月末以降であったことから、年度当初から実施せ
愛知県、名 ざる得ない事業については、交付金を想定して当初予算に計上した事業であっても、取り組みそのものを、交付金対
古屋市、豊 象事業から外すこととなった。
橋市、半田 ○・平成29年度の地方創生推進交付金について、新規申請と変更申請の交付決定が5月から6月に行われており、
市、小牧市、 年度当初から実施を予定していた事業が交付決定まで着手保留となるなど、事業展開に空白期間が生じている。
滋賀県、城 ・また、年度当初から実施せざるを得ない事業についても、部分的に県費対応するため、交付決定の前後で契約を分
陽市、大阪 割するなど、本来不要で変則的な事務手続きが発生し、自治体のみならず、事業者にも負担がかかっている。
府、島根県、
山口県、高
松市、福岡
県、五島市、
熊本市、宮
崎県、延岡
市、鹿児島
県、鹿児島

144 B 地方に対する その他 地方創生推進交付金 ○事業計画変更を求める範囲( 承認された事業計画から変更のある事業について、各年度の対象事業費の 交付金事業の効率化及び早期事業着手ができる。 地域再生法第13条 内閣府 岩手県、秋 北海道、旭 ○・新規事業や変更を伴う継続事業は交付決定が5月末であることから、年間契約が必要な事業については、分割契 ・地方創生推進交付金の運用に当たっては、平成29年度においても交付上限額の引き上げ、ハー
規制緩和 の手続に係る規制緩 各年度の対象事業費の増額、ま 増額、または、2割を超える減額等、事業計画の変更が必要な場合は、5月下 田県、奥州 川市、鹿角 約や変更契約が必要となり、契約事務に支障が生じている。 ド事業割合の緩和など、地域の実情を踏まえた弾力化を行ったところであり、今後とも運用の改善
市、福島県、 ・経費内訳の差し替えを行った場合、年度当初から事業実施しなければならない事業については、仮に採択されたとし
和 たは、2割を超える減額等)を弾 旬の交付決定後の事業着手となり、年度当初から事業を実施する際は、別途予 同法施行令第9条 市 郡山市、茨 ても交付金を活用できない。 に努めてまいりたい。
力化する。 算を措置する必要があり、事業推進上の支障となっている。 城県、ひたち ○本県においても、6つの継続事業のうち、「特区等を活用した産学官連携モノづくり高度化事業」始め5つの事業につ ・実施計画の変更の有無にかかわらず、申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの
○内示時期を可能な限り早める 地方創生推進交付金 なか市、群 いて、総事業費が2割以内の減額となる経費の部分的な増減を行ったが、それらが「変更を伴う継続事業」として扱わ 着手が最大限可能となるよう取り組んでまいりたい。
とともに、内示後の事業着手を に関するQ&A 馬県、八王 れたことから、5月末の交付決定まで事業に着手できず(「変更を伴わない継続事業」は4月1日交付決定)、当初計画 ・地方創生推進交付金を活用して実施する事業については、補助金等に係る予算の執行の適正
認める。 子市、神奈 した年間スケジュールに基づいた事業実施が困難となり、効果的な事業の実施に支障が生じた。 化に関する法律に基づき適切に執行されなければならない。このため、推進交付金の交付を受け
川県、新潟 ○事業計画が3ヶ年、5ヶ年の計画であり、事業を実施していくなかで事業費の変動は起こりうる。
県、三条市、 そのような実態のなか、実施計画の経費の内訳が1つでも増額となる場合は、総事業費に変更がなくても、『事業費が て実施する事業は、原則として、地域再生計画の認定及び推進交付金の交付決定がなされた日(
石川県、長 増額する場合』と判定され、当該経費に係る事業については、年度当初から事業着手できないなど、事業の空白期間 以下、「認定・交付決定日」という。)以降より事業着手することが可能であり、認定・交付決定日よ
野県、岐阜 が生じ、一体的かつ計画的・継続的な事業執行ができない。 り前から事業着手することはできない。
県、静岡県、 ○現在の申請スケジュールでは、継続事業のうち、事業内容に変更を伴う部分についての交付決定が年度途中となり
富士市、愛 、年度の途中からの執行となるため、変更を伴わない部分との一体的な事業執行が出来ない。
知県、名古 ○・平成29年度の地方創生推進交付金について、新規申請と変更申請の交付決定が5月から6月に行われており、
屋市、豊橋 年度当初から実施を予定していた事業が交付決定まで着手保留となるなど、事業展開に空白期間が生じている。
市、半田市、 ・また、年度当初から実施せざるを得ない事業についても、部分的に県費対応するため、交付決定の前後で契約を分
小牧市、滋 割するなど、本来不要で変則的な事務手続きが発生し、自治体のみならず、事業者にも負担がかかっている。
賀県、城陽
市、島根県、
広島県、山
口県、高松
市、愛媛県、
五島市、熊
本市、宮崎
県、鹿児島
県、鹿児島

172 B 地方に対する 雇用・労働 プロフェッショナル人 プロフェッショナル人材事業に 【支障事例】 事業計画の変更を伴う継続事業の場合も含めて年度当初から切れ目ない事 地方創生推進交付金 内閣府 埼玉県 北海道、旭 ○新規事業や変更を伴う継続事業は交付決定が5月末であることから、年間契約が必要な事業については、分割契 ・申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの着手が最大限可能となるよう取り組んで
規制緩和 材事業の財源(地方 ついて、年度当初から切れ目な 平成27年度の開始時は国から都道府県への委託事業であった。その後、平成 業の実施ができるよう、本事業の財源である地方創生推進交付金が早期に 制度要綱 第9 2 川市、秋田 約や変更契約が必要となり、契約事務に支障が生じている。また、交付決定前の事業費については、交付金を活用で まいりたい。
県、福島県、 きない。
創生推進交付金)の い事業の実施ができるよう、財 28年度は地方創生加速化交付金(補助率10/10)、平成29年度は地方創生 交付決定されることで、事業の年間スケジュールが立てやすくなるとともに、 プロフェッショナル人材 群馬県、千 ○平成29年度を対象とする新規申請及び事業内容の変更を伴う継続申請については交付決定が5月末頃とされてい
早期交付決定 源に充てられる地方創生推進交 推進交付金(補助率1/2)を使った道府県主体の補助事業となった。地方創生 事業内容の充実が図られる。 戦略拠点事業に係る 葉県、神奈 ることから、年度途中からの執行となり、事業を計画的に実施できない。
付金の交付決定を早めること。 推進交付金については、新規事業及び事業計画の変更を伴う継続事業の場合 事務連絡(平成29年2 川県、福井 ○本県においても、5月末の交付決定であったが、当事業については、5月1日からの事前着手が認められた。しかし
、交付決定が5月下旬であり、前年度からの事業実施に切れ目が生じる。 月9日内閣府) 県、長野県、 、年度当初から切れ目のない事業実施には県の単独財源が必要であったため、当初計画した年間スケジュールに基
事業継続のために、交付決定前の財源について県費対応が必要となり、また、 地方創生推進交付金 岐阜県、静 づいた事業実施が困難となり、効果的な事業の実施に支障が生じた。
岡県、富士 ○平成29年度の新規事業及び前年度からの継続事業のうち事業内容の変更を伴うものについては、5月末の交付
事業受託者との契約を複数回締結することになる。その分、受託者にも事務負 等の採択事業の事業 市、愛知県、 決定となり、基本的に事前着手が認められていないことから、当団体においても、当初予算により措置した事業に2ヶ
担を強いることとなる。 着手について(内閣府 豊橋市、滋 月間着手できない状況となったところ。
【制度改正の必要性】 ) 賀県、大阪 実施期間の短縮に伴う、進め方の見直しが必要となるほか、特に、プロフェッショナル人材事業については、平成27
「経済財政運営と改革の基本方針2016」において、地方への人材還流を推進 地方創生推進交付金 府、鳥取県、 年度に設置した拠点の運営を継続するため、交付決定までの間が当団体単独での負担となるなど、計画的な事業執
するために、プロフェッショナル人材事業が位置付けられている。 の交付対象事業の決 島根県、広 行に支障が生じている。
島県、山口 ○平成27年度から全国的に取り組んでいる本事業において、交付決定が遅れ、国費を使用できない間も、中小企業
プロフェッショナル人材事業は、道府県が「プロフェッショナル人材戦略拠点」を 定について(平成29年 県、愛媛県、 への支援を切れ目なく継続して行うためには、交付決定前の財源について県費対応が必要となり、また、マネージャー
設置して、各地域内の中小企業の高度人材ニーズを把握し、プロ人材とのマッ 4月28日内閣府) 熊本市、宮 等嘱託職員の雇用契約を複数回締結する等、雇用契約上、不安定な身分に置かれることになる。
チング支援等を行う事業である。埼玉県では、地域の中小企業に「攻めの経営」 崎県、鹿児 このため、交付決定を毎年4月1日までに行い、切れ目なく事業の実施ができるように制度改正する必要がある。
の意欲を喚起し、新たな事業展開を担う高度な「プロフェッショナル人材」を活用 島県 ○会計年度の制限のある中で行政パフォーマンスを最大限発揮するためには年度当初からの事業開始が必要であり
した経営革新の実現を促し、地域経済をけん引する中小企業への成長を支援し ,そのために3月の予算案議決後直ちに公募手続等に取り掛かっている。しかし,交付対象となる事業開始時期につ
いての事務連絡が3月中旬であったため,既に契約事務を止められないものが多くあり,その経費は県費対応せざる
ている。そのためには、事業が年度当初から切れ目なく、かつ、安定して実施で を得ない状況となっている。
きることが不可欠である。

188 B 地方に対する その他 地方創生推進交付金 <地方創生推進交付金> 交付決定前の事業着手は原則として認められていない(公益上真にやむを得 事業の計画的な執行と、事務作業の効率化が図られる。 地域再生法第5条、第 内閣府 矢巾町 北海道、旭 ○・新規事業や変更を伴う継続事業は交付決定が5月末であることから、年間契約が必要な事業については、分割契 ・地方創生推進交付金の運用に当たっては、平成29年度においても交付上限額の引き上げ、ハー
規制緩和 における事業計画変 ○事業計画変更を求める範囲( ない場合に限られ、その場合であっても、事業着手に先立ち、内閣府との協議を <地方創生推進交付金関係> 7条、第13条 川市、秋田 約や変更契約が必要となり、契約事務に支障が生じている。 ド事業割合の緩和など、地域の実情を踏まえた弾力化を行ったところであり、今後とも運用の改善
県、鹿角市、 ・経費内訳の差し替えを行った場合、年度当初から事業実施しなければならない事業については、仮に採択されたとし
更要件緩和と交付ス 各年度の対象事業費の増額、ま 要する)。 ・交付金を利用した事業の着手時期を早めることができる。 福島県、ひ ても交付金を活用できない。 に努めてまいりたい。
ケジュール迅速化 たは、2割を超える減額等)を弾 このため、平成28年度に承認された事業計画から変更のある事業及び平成29 ・次年度以降の年間の事業計画策定や変更の準備などを計画的に実施でき 同法施行令第9条 たちなか市、 ○【支障事例】 ・実施計画の変更の有無にかかわらず、申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの
力化する 年度新規事業は、5月下旬の交付決定後の事業着手となる。 る。 群馬県、八 平成29年度を対象とする新規申請及び事業内容の変更を伴う継続申請については交付決定が5月末頃とされている 着手が最大限可能となるよう取り組んでまいりたい。
○内示時期を可能な限り早める また、各年度の対象事業費の増額、または、2割を超える減額の場合、事業計 同法施行規則第1条、 王子市、神 ことから、年度途中からの執行となり、事業を計画的に実施できない。 ・地方創生推進交付金を活用して実施する事業については、補助金等に係る予算の執行の適正
とともに、内示後の事業着手を 画の変更を要することから、初年度に調査を行い次年度以降実際の事業に取り 第2条、第10条、第11 奈川県、三 ○承認された事業計画から変更のある事業について、各年度の対象事業費の増額、または、2割を超える減額等、事 化に関する法律に基づき適切に執行されなければならない。このため、推進交付金の交付を受け
条市、長野 業計画の変更が必要な場合は、5月下旬の交付決定後の事業着手となり、年度当初から事業を実施する際は、別途
認める 組む等の事業計画が、調査結果により概算の計画事業費に変動が生じた場合 条 県、静岡県、 予算を措置する必要があり、事業推進上の支障となっている。 て実施する事業は、原則として、地域再生計画の認定及び推進交付金の交付決定がなされた日(
○計画認定・交付決定などに関 や、来年度以降の国の交付金予算の変動によって事業計画を変更した場合な 富士市、愛 事業計画変更を求める範囲(各年度の対象事業費の増額、または、2割を超える減額等)を弾力化するとともに、内示 以下、「認定・交付決定日」という。)以降より事業着手することが可能であり、認定・交付決定日よ
して、内示後できるだけ速やか ど、そのたびに事業計画変更の認定を申請する必要がある。 地域再生計画認定申 知県、名古 時期を可能な限り早め、内示後の事業着手を認めるなど、地方創生に取り組む自治体の負担軽減及び効率的な事業 り前から事業着手することはできない。
に次回以降の申請スケジュール 請マニュアル 屋市、豊橋 実施に配慮すること。 ・事務連絡等については、早期の通知に努めてまいりたい。なお、平成30年度地方創生推進交付
を示す 市、半田市、 ○新規事業や事業内容の変更を伴う継続事業の交付決定は5月末となっているため、年度当初からの事業着手がで 金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡においてお示ししているところ。
小牧市、滋 ないなど、事業の空白期間が生じ、一体的かつ計画的・継続的な事業執行ができなくなっている。
地方創生推進交付金 賀県、城陽 年度当初から事業着手ができるよう、スケジュールの見直しや、内示後に事業着手できるようにするなど制度を改善
に関するQ&A 市、広島県、 すること。
山口県、高 ○平成29年度の第2回以降の交付金申請スケジュールが示されておらず、事業を計画的に準備・実施する事が出来
松市、愛媛 ない。
県、五島市、 ○会計年度の制限のある中で行政パフォーマンスを最大限発揮するためには年度当初からの事業開始が必要であり
熊本市、宮 ,そのために3月の予算案議決後直ちに公募手続等に取り掛かっている。しかし,交付対象となる事業開始時期につ
崎県、宮崎 いての事務連絡が3月中旬であったため,既に契約事務を止められないものが多くあり,その経費は県費対応せざる
市、鹿児島 を得ない状況となっている。
県、鹿児島 ○・平成29年度の地方創生推進交付金について、新規申請と変更申請の交付決定が5月から6月に行われており、
市 年度当初から実施を予定していた事業が交付決定まで着手保留となるなど、事業展開に空白期間が生じている。
・また、年度当初から実施せざるを得ない事業についても、部分的に県費対応するため、交付決定の前後で契約を分
割するなど、本来不要で変則的な事務手続きが発生し、自治体のみならず、事業者にも負担がかかっている。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

提案趣旨に沿った対応を検討していただいており、確実に実行していただけるようお願い - 【群馬県】 - 【全国市長会】 ・平成30年度地方創生推進交付金については、実施計画の変更の有無にかかわらず、年 6【内閣府】


したい。 平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 度当初からの事業着手が最大限可能となるよう取り組んでまいりたい。 (22)地方創生推進交付金
また、30年度以降のプロフェッショナル人材戦略拠点事業については、継続事業として において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
取り扱い、4月1日付の交付決定をお願いしたい。 、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
【福岡県】 て検討する。
平成29年度第2回推進交付金の内示が出る10月中旬頃に、次回申請用として平成30年度分 (ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
の実施計画様式等を示していただきたい。 計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
(ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。

○現状では、交付決定後でなければ、事業着手が認められていないことから、申請の受付 地方創 【群馬県】 - 【全国市長会】 ・第1次回答のとおり、実施計画の変更の有無にかかわらず、平成30年度当初からの事 6【内閣府】


時期を早めるだけでは支障事例の解消にはつながらず、申請から交付決定までの一連の手 生推進 平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 業着手が最大限可能となるよう取り組んでまいりたい。 (22)地方創生推進交付金
続を全体的に早める旨を明確に回答されたい。 交付金 において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが ・審査に必要な実施計画書の提出時期については、最低限必要な審査期間や交付決定手続 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
○認定・交付決定日より前に事業着手することについて、地方創生推進交付金交付要綱第 交付要 、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で 期間等を確保した上で、自治体からの要望をふまえて年度当初からの事業着手が可能とな (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
5条の2の規定において、あらかじめ大臣の承認を受けて事業着手できるとされているこ 綱 、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。 るよう設定しており、平成30年度地方創生推進交付金においては、平成30年1月上旬 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
とから、承認基準を示すなど、当該承認制度を積極的に適用し、財政面で地方の負担が増 【神奈川県】 に受け付ける旨事務連絡でお知らせしているところ。引き続き自治体が利用しやすい制度 て検討する。
加しないよう改めて検討願いたい。 回答には「申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの着手が最大限可能と となるよう、要望を踏まえた運用の改善を検討してまいりたい。 (ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
なるよう取り組んでまいりたい」とあるため、年度当初からの事業着手が確実に可能とな ・地方創生推進交付金を活用して実施する事業は、補助金等に係る予算の執行の適正化に 計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
るよう、検討を進めていただきたい。 関する法律(以下、「補助金等適正化法」という。)に基づいて適切に執行される必要が (ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
さらに、地方創生推進交付金は、年度途中からの募集もあるが、募集締め切りから交付 あり、原則として地域再生計画の認定及び推進交付金の交付決定日以降より事業着手する のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。
決定まで3カ月程度掛かっている。交付決定前の事業着手については、平成29年6月27日の こととなっている。
地方創生推進交付金交付要綱改正により、その扱いが明記され(第5条の2)、事前の大臣 ・地方創生推進交付金交付要綱第5条の2についても、補助金等適正化法に基づいて運用
承認を受けて事前着手することができるとされたが、事実上、事前着手が認められるのは していくこととなっており、災害復旧工事等、緊急を要する事業で公益上真にやむを得な
限定的とみられる。そのため、自治体独自の判断により、事前着手が可能となるよう制度 いと認められる場合に適用することを想定しているところ。
を改めていただきたい。 ・軽微な変更については、その定義も含めて今後検討してまいりたい。また、変更手続き
【広島県】 に係る自治体負担軽減の観点から、変更申請に係る実施計画書について、現行は変更の有
・総事業費の枠内で経費の内訳を変更する等の軽微な変更について,地方公共団体の負担 無にかかわらず全ての項目への記載をお願いしているところではあるが、変更点のみ記載
が軽減されるよう,手続の簡素化について検討していただきたい。 するよう運用の変更を検討しているところ。
・来年度は前年度より2ヶ月前倒しした交付申請のスケジュールが事務連絡にて示されて
いるが,同様に交付決定も2ヶ月前倒しし,年度当初からの事業着手を可能として頂きた
い。

プロフェッショナル人材の活用については、「経済財政運営と改革の基本方針2017 - 【群馬県】 - 【全国市長会】 ・第1次回答のとおり、平成30年度当初からの事業着手が最大限可能となるよう取り組 6【内閣府】


」において、地方創生の展開を図る施策として位置付けられている。 平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 んでまいりたい。 (22)地方創生推進交付金
また、「まち・ひと・しごと創生総合戦略(2016改訂版)」で、プロフェッショナル人 において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが ・申請を検討している自治体が利用しやすい制度となるよう、申請スケジュール等の事務 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
材戦略拠点等の国におけるKPIを「2020年までに相談件数5万件」と設定している 、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で 連絡については、引き続き早期の通知に努めてまいりたい。 (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
。 、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。 ・今後とも、熱意をもって地方創生に取り組む地方公共団体の継続的かつ主体的な取組を 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
本事業の継続的な執行に支障を生じさせないよう、早期に交付決定を行うとともに、計 【広島県】 支援するため、必要な財源の確保に努めてまいりたい。 て検討する。
画的な執行が可能となるよう、切れ目のない中・長期的なスケジュールを明示していただ ・来年度は前年度より2ヶ月前倒しした交付申請のスケジュールが事務連絡にて示されて (ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
きたい。 いるが,同様に交付決定も2ヶ月前倒しし,年度当初からの事業着手を可能として頂きた 計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
い。 (ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。

意見なし - 【群馬県】 - 【全国市長会】


平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。
において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが
、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で
、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。
【神奈川県】
回答には「申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの着手が最大限可能と
なるよう取り組んでまいりたい」とあるため、年度当初からの事業着手が確実に可能とな
るよう、検討を進めていただきたい。
さらに、地方創生推進交付金は、年度途中からの募集もあるが、募集締め切りから交付
決定まで3カ月程度掛かっている。交付決定前の事業着手については、平成29年6月27日の
地方創生推進交付金交付要綱改正により、その扱いが明記され(第5条の2)、事前の大臣
承認を受けて事前着手することができるとされたが、事実上、事前着手が認められるのは
限定的とみられる。そのため、自治体独自の判断により、事前着手が可能となるよう制度
を改めていただきたい。
【広島県】
・総事業費の枠内で経費の内訳を変更する等の軽微な変更について,地方公共団体の負担
が軽減されるよう,手続の簡素化について検討していただきたい。
・来年度は前年度より2ヶ月前倒しした交付申請のスケジュールが事務連絡にて示されて
いるが,同様に交付決定も2ヶ月前倒しし,年度当初からの事業着手を可能として頂きた
い。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

189 B 地方に対する その他 地方創生推進交付金 <地域再生計画> 地方創生推進交付金のみを活用する場合の地域再生計画について、認定申 事務の効率化を図り、効果的な事業の推進が図られる。 地域再生法第5条、第 内閣府 洋野町 北海道、旭 ○不採択となった事業について、不採択理由が示されなかったため、本県市町村において再申請に向けて実施計画 <地域再生計画>
規制緩和 及び地域再生計画認 ○地方創生推進交付金の実施 請手続を進めていたが、先に提出していた同交付金の実施計画が不採択にな <地域再生計画関係> 7条、第13条 川市、秋田 の見直しに支障が生じた。 地方創生推進交付金に係る地域再生計画の認定申請については、採択事業公表(内示)後の交
県、群馬県、 ○【支障事例】
定手続の改善 計画採択後に地域再生計画の ったことに伴い、地域再生計画の認定申請を取り下げることとなった。結果的に ・地域再生計画の事務手続の効率化。 ひたちなか ・当県においては、2事業(計画)の不採択があったが、具体的な不採択理由が示されないため、再申請に向けた事業 付申請ののち、速やかに交付決定できるよう、交付金実施計画と同時期に申請を受け付け、並行
認定申請を受け付ける。 不要な事務手続を、短期間で処理する必要が生じた。 <地方創生推進交付金関係> 同法施行令第9条 市、神奈川 内容の見直しに苦慮している して審査を行っているところである。
<地方創生推進交付金> ・地方自治体における地方創生事業の推進。地方創生推進交付金の積極的 県、三条市、 ・次回(2次分)以降のスケジュールが示されないため、9月補正予算等の予算編成スケジュールとの調整ができない その際、地域再生計画については、地域再生計画と交付金実施計画の記載フォーマットの作成
○実施計画不採択団体へのフォ 活用が図られる。 同法施行規則第1条、 静岡県、富 ○明確な採択基準や不採択となった理由が示されないこと、次回(新年度含む)の申請ルールや様式の提示から、申 及び記載内容の共通化等の取組により、事務負担の軽減を行っている。また、交付金実施計画が
ロー(不採択理由の詳細な説明 地方創生推進交付金の実施計画について、事前相談を行わずに申請を行い、 <制度全体> 第2条、第10条、第11 士市、愛知 請手続きの期限までの日程に余裕がないことから、事業内容の十分な検討・精査が難しくなっている。 不採択になった場合の地域再生計画の取り下げについても、特段書面による事務手続きを求めて
県、名古屋 ○不採択となった団体には、不採択理由の詳細な説明をするとともに、速やかに次回以降のスケジュールを示すこと
など)を行う。 不採択となった団体に対するフォローが無く、また、次回以降の申請スケジュー ・国の事務体制を拡充し、スピード感のある事業の推進と、地方公共団体にお 条 市、豊橋市、 で、事務の効率化と、効果的な事業の推進が図られる。 いない。
<制度全体> ルが示されないため、地方創生事業の方向性が定まらず、取り組みに支障をき ける次の事業計画策定準備などを計画的に実施できる。 滋賀県、兵 また、事前相談から申請までに十分な期間を設けることで、不採択団体自体を減らすことができる。 なお、全国の地方公共団体からの認定申請の審査には一定の処理期間(法律上は申請を受理
○計画認定・交付決定などに関 たしている。 地域再生計画認定申 庫県、広島 した日から三月以内に認定)が必要であるため、採択事業公表後に申請受付を行い審査を開始す
して、内示後できるだけ速やか 請マニュアル 県、山口県、 る場合、現状より認定・交付決定時期が遅れてしまうことが考えられる。
に次回以降の申請スケジュール 高松市、愛 <地方創生推進交付金>
媛県、宮崎
を示す 地方創生推進交付金 県、延岡市、 ・事前相談やサテライトオフィスにおけるアウトリーチ支援等、国と地方公共団体の相談機会の創
に関するQ&A 鹿児島県 出に努め、申請内容の磨き上げを積極的に支援してまいりたい。
<制度全体>
・事務連絡等については、早期の通知に努めてまいりたい。なお、平成30年度地方創生推進交付
金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡においてお示ししているところ。

246 B 地方に対する その他 地方創生関係交付金 地方創生関係交付金の現行交 【制度改正の必要性】 地方の自主的な取組や創意工夫が発揮されることで、地域の実情に応じた取 地域再生法第13条 内閣府 新潟県、茨 北海道、旭 ○・地方創生推進交付金について、不採択の場合に理由が明示されないため、地方の自主的な取組や創意工夫が制 ・申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの着手が最大限可能となるよう取り組んで
規制緩和 の運用の見直し 付決定スケジュールでは、継続 現行の地方創生関係交付金制度は、交付決定スケジュールにより、前年度から 組を主体的に進めることができる。 城県、群馬 川市、秋田 限されてしまう面がある。 まいりたい。
県、鹿角市、 ・地方創生推進交付金において、交付決定まで時間を要するため、事業の実施に支障が出る可能性がある。
事業以外は年度当初から事業 の継続事業以外は年度当初からの事業着手ができないことや、申請要件を満 同法施行令第9条 県 郡山市、ひ ○平成29年度を対象とする新規申請及び事業内容の変更を伴う継続申請については交付決定が5月末頃とされてい ・なお、地方創生推進交付金を活用して実施する事業については、補助金等に係る予算の執行の
着手できない。交付決定の前倒 たし、必要性が高いと考えるものについても採択されないこと、理由の詳細が明 たちなか市、 ることから、年度途中からの執行となり、事業を計画的に実施できない。 適正化に関する法律に基づき適切に執行されなければならない。このため、推進交付金の交付を
しや、交付決定前に事業着手を 示されないまま採択されない場合があることなど、現行制度・運用のままでは、 同法施行規則第10条 神奈川県、 ○新規事業及び事業内容に変更のある継続事業については,交付決定後の事業着手となるため,年度当初から実施 受けて実施する事業は、原則として、地域再生計画の認定及び推進交付金の交付決定がなされ
柔軟に認めるなどし、年度当初 地方の自主的な取組や創意工夫が制限されてしまう面がある。 三条市、石 するためには別事業を予算措置し,委託契約を別々に行うなど事業実施に支障がある状況である。 た日(以下、「認定・交付決定日」という。)以降より事業着手することが可能であり、認定・交付決定
から事業着手できるようにするこ 【支障事例】 地域再生計画認定申 川県、金沢 ○基本的な事業内容は変わらず、事業費に変動があることにより変更申請を行う場合などについては、事業の継続性 日より前から事業着手することはできない。
市、岐阜県、 を担保する観点から事前着手について条件の緩和が求められる。
と。 平成29年度における新規事業は5月31日が交付決定となっている。 請マニュアル 静岡県、富 また、事業の(一部)不採択について理由が明示されず、他自治体の同様の事業が採択となるなど、採否の判断に不 ・審査結果については、交付要綱・制度要綱による審査基準に基づいて総合的に審査を行った結
また、理由が明示されないまま 政府関係機関移転基本方針(H28.3.22まち・ひと・しごと創生本部決定)Ⅰ-2(1 士市、愛知 明瞭さが残る。提案型の交付金であるため難しい部分はあると思うが、ある程度の基準を明確にするなど改善が求め 果であり、不採択となった実施計画については、各種要綱と照らし合わせを行ったうえで、事業の
事業が採択されない場合がある )による事業を申請したが不採択になっている。 地方創生推進交付金 県、名古屋 られる。 再設計をお願いしたい。その際、事前相談やアウトリーチ支援等の機会を設ける等、政府として支
ため、不採択の理由の詳細を明 に関するQ&A 市、豊橋市、 ○交付決定前に支出負担行為を行えないことで、民間事業者との契約締結に支障が生じている。年度当初から執行 援を行っているため、これを積極的にご活用いただきたい。
示するよう運用を改善すること。 半田市、小 が可能になれば、円滑な事業計画の策定が可能になるので、認定スケジュールを改めるべき。
牧市、滋賀 ○評価基準は示されているものの曖昧であり、不採択理由も明示されないため、どのような点が評価されなかったか
県、城陽市、 地方側では分からないことから、再申請にあたり事業内容の見直しができない。このため、これまでの交付金の申請
大阪府、島 結果を踏まえ、改めて具体的な評価基準を示すべき。
根県、広島 ○会計年度の制限のある中で行政パフォーマンスを最大限発揮するためには年度当初からの事業開始が必要であり
県、山口県、 ,そのために3月の予算案議決後直ちに公募手続等に取り掛かっている。しかし,交付対象となる事業開始時期につ
高松市、愛 いての事務連絡が3月中旬であったため,既に契約事務を止められないものが多くあり,その経費は県費対応せざる
媛県、福岡 を得ない状況となっている。
県、五島市、 ○・平成29年度の地方創生推進交付金について、新規申請と変更申請の交付決定が5月から6月に行われており、
熊本市、宮 年度当初から実施を予定していた事業が交付決定まで着手保留となるなど、事業展開に空白期間が生じている。
崎県、鹿児 ・また、年度当初から実施せざるを得ない事業についても、部分的に県費対応するため、交付決定の前後で契約を分
島県 割するなど、本来不要で変則的な事務手続きが発生し、自治体のみならず、事業者にも負担がかかっている。

287 B 地方に対する その他 地方創生推進交付金 1 地方創生加速化交付金で実 【現状】 各地域の創意工夫に富んだ取組を計画的に執行することが可能となり、交付 ・地域再生法第13条第 内閣府 兵庫県、洲 北海道、旭 ○新規事業や変更を伴う継続事業は交付決定が5月末であることから、年間契約が必要な事業については、分割契 ・実施計画の変更の有無にかかわらず、申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの
規制緩和 の抜本的な見直し 施していた事業を引き続き地方 地方創生推進交付金は、地域の実情に応じたまち・ひと・しごと創生に資する 金の趣旨に沿った地方創生の実現に資する。 1項 本市、滋賀 川市、秋田 約や変更契約が必要となり、契約事務に支障が生じている。 着手が最大限可能となるよう取り組んでまいりたい。
県、鹿角市、 また、交付決定前の事業費については、交付金を活用できない。
創生推進交付金で実施する場 事業の効率的かつ効果的な実施を図るために創設され、地方一般財源が平成 ・地方創生推進交付金 県、大阪府 福島県、郡 ○平成29年度を対象とする新規申請及び事業内容の変更を伴う継続申請については交付決定が5月末頃とされてい ・なお、地方創生推進交付金を活用して実施する事業については、補助金等に係る予算の執行の
合や、地方創生推進交付金で実 30年まで平成27年度水準に据え置かれているなか、地方にとっては貴重な財源 制度要綱 、和歌山県 山市、茨城 ることから、年度途中からの執行となり、事業を計画的に実施できない。 適正化に関する法律に基づき適切に執行されなければならない。このため、推進交付金の交付を
施していた事業の変更申請を行 となっている。 ・地方創生加速交付金 、鳥取県、 県、ひたちな ○基本的な事業内容は変わらず、事業費に変動があることにより変更申請を行う場合などについては、事業の継続性 受けて実施する事業は、原則として、地域再生計画の認定及び推進交付金の交付決定がなされ
う場合でも事前着手が認められ しかし、対象分野や対象経費の制約が多く、事前着手が原則認められておら 制度要綱 徳島県、京 か市、群馬 を担保する観点から事前着手について条件の緩和が求められる。 た日(以下、「認定・交付決定日」という。)以降より事業着手することが可能であり、認定・交付決定
ず、事業の継続的な実施が困難 ず機動性がないこと、採択基準が曖昧であり、申請事業の採択、不採択の見通 都市、神戸 県、神奈川 また、事業の(一部)不採択について理由が明示されず、他自治体の同様の事業が採択となるなど、採否の判断に不 日より前から事業着手することはできない。
県、岐阜県、 明瞭さが残る。提案型の交付金であるため難しい部分はあると思うが、ある程度の基準を明確にするなど改善が求め
となる等の支障があるため、事 しが立ちにくいことなど、地方主体の取組の実施が困難になっている。 市、関西広 静岡県、富 られる。 ・審査結果については、交付要綱・制度要綱による審査基準に基づいて総合的に審査を行った結
前着手の制約を排除すること。 【1の事例】 域連合 士市、愛知 ○【年度当初からの事業着手】 果であり、不採択となった実施計画については、各種要綱と照らし合わせを行ったうえで、事業の
2 評価基準は示されているもの プロフェッショナル人材事業は内閣府の後押しもあり、平成27年12月にスタート 県、名古屋 新規事業、継続事業共に、交付決定が年度を明けて以降にも関わらず交付決定以前の事業着手が認められていない 再設計をお願いしたい。その際、事前相談やアウトリーチ支援等の機会を設ける等、政府として支
の曖昧であり、不採択理由が明 し、平成28年度は都道府県事業として地方創生加速化交付金により実施した。 市、豊橋市、 ため、継続性や機動性を求められる事業の年度当初からの推進が困難となっている。事前着手を認めるか、もしくは、 援を行っているため、これを積極的にご活用いただきたい。
示されないため、どのような点が 平成29年度は、内閣府から地方創生推進交付金で実施するよう通知があり、本 半田市、小 交付決定時期を前倒しにするなど、年度当初から事業着手できるよう制度改正を図られたい。 ・具体的な事業構築にあたっては、地方創生先行型交付金(タイプI)や地方創生加速化交付金に
牧市、城陽 【不採択理由の明示】
評価されなかったか地方側では 県でも交付申請を行ったが、継続事業にもかかわらず年度当初の交付決定が 市、亀岡市、 不採択となった事業について、不採択理由を内閣府に問い合わせても曖昧な回答しか得られず、次に繋げるための おける特徴的な事例等も参考にしつつ、先駆性を有する事業の構築を進めていただきたい。
分からないことから、再申請にあ なされていない。特例的に5月1日からの着手は認められたが、4月からの1ヶ 八尾市、伊 事業改善を図ることができない。不採択であっても申請団体にとって次に繋がる対応を図られたい。
たり事業内容の見直しができな 月間は地方側で予算措置せざるを得ない状況である。 丹市、島根 ○地域内の団体、企業などと連携して進めている事業などの継続的な事業実施が困難となる場合が想定できるため、
い。このため、これまでの交付金 また、洲本市では、神戸市、芦屋市、淡路市とともに「2市1島プロモーション事 県、広島県、 事前着手の制約を排除していただきたい。
の申請結果を踏まえ、改めて具 業」を申請し、平成28年11月に採択された。その後、交付額の範囲内で事業内 山口県、高 ○現在の申請スケジュールでは、継続事業のうち、事業内容に変更を伴う部分についての交付決定が年度途中となり
松市、愛媛 、年度の途中からの執行となるため、変更を伴わない部分との一体的な事業執行が出来ない。
体的な評価基準を示すこと。 容の変更が生じたため変更申請したが、変更申請した部分は未だ交付決定され 県、福岡県、 ○地方創生推進交付金について、平成29年度の実施計画を変更し提出したが、変更交付決定が5月末以降のため事
ておらず、4月当初から事業が実施できない。 五島市、熊 業着手が遅れている。また、継続審査となった事業があり内示が6月になったため、更に着手が遅れた事業がある。
【2の事例】 本市、宮崎 計画的な事業執行によりKPIの達成度を高めるため、実施計画に変更があった場合も4月1日までに交付決定できる
本県から交付申請した「“兵庫人”を育成する教育の振興」や「若者定着・還流 県、鹿児島 審査スケジュールを要望する。
プロジェクト」の「中小企業創生人材確保事業」、「中小企業所得向上プロジェク 県、鹿児島 ○会計年度の制限のある中で行政パフォーマンスを最大限発揮するためには年度当初からの事業開始が必要であり
市 ,そのために3月の予算案議決後直ちに公募手続等に取り掛かっている。しかし,交付対象となる事業開始時期につ
ト」等が不採択となったが、不採択の理由については明示されていない。 いての事務連絡が3月中旬であったため,既に契約事務を止められないものが多くあり,その経費は県費対応せざる
を得ない状況となっている。
○・平成29年度の地方創生推進交付金について、新規申請と変更申請の交付決定が5月から6月に行われており、
年度当初から実施を予定していた事業が交付決定まで着手保留となるなど、事業展開に空白期間が生じている。
・また、年度当初から実施せざるを得ない事業についても、部分的に県費対応するため、交付決定の前後で契約を分
割するなど、本来不要で変則的な事務手続きが発生し、自治体のみならず、事業者にも負担がかかっている。

274 B 地方に対する 土木・建築 都市再生緊急整備地 都市再生緊急整備地域内で市 【現状】 県の重要な拠点である三宮周辺地区の再整備が促進されることで、にぎわい ・都市再開発法第3条 内閣府、国土交通省 兵庫県、神 ― ー 市街地再開発事業は、老朽建築物や高度利用がなされていない建築物等が多く、都市機能の更
規制緩和 域における市街地再 街地再開発事業を行う場合には 市街地再開発事業は、市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機 の創出や国際競争力の向上、地域の回遊性向上等が期待できる。 ・都市再生特別措置法 戸市、和歌 新と道路等の公共施設の整備が必要な地区において、防災性の向上や都市機能の更新を目的と
開発事業の施行要件 、「区域内の耐火建築物の建築 能の更新とを図ることを目的に、建築物や建築敷地の整備、公共施設の整備に 第2条 山県、鳥取 して実施される事業である。このため、市街地再開発事業の施行区域は、現に土地を有効・高度
の緩和 面積又は敷地面積が区域内の 関する事業である。 県、京都市 利用している耐火建築物の割合が低く、低度利用のまま放置されている区域(区域内の一定の耐
すべての建築物の当該面積合 また、平成14年から、急速な国際化や少子高齢化などの社会情勢の変化に対 、関西広域 火建築物の建築面積又は敷地面積が区域内のすべての建築物の当該面積合計の3分の1以下)
計の1/3以下」という施行要件を 応した都市の機能の高度化等や防災機能の確保に向け、緊急かつ重点的に市 連合 等であることを、土地の不健全な利用状況を客観的に判断する指標として求めているところである
撤廃すること。 街地整備を推進すべき地域を「都市再生緊急整備地域」として指定している。 。さらに、施行区域要件を満たせば、強制力をもって市街地再開発事業の施行が可能となるもので
本県の神戸市では、玄関口である三宮周辺地区を民間活力の導入を図りなが ある。このような制度趣旨に鑑みれば、たとえ都市再生緊急整備地域内であったとしても、当該要
ら、魅力的で風格ある都市空間を実現するため、住民からの意見を踏まえ、神 件を撤廃することはできない。
戸の都心の未来の姿「将来ビジョン」及び三宮周辺地区の「再整備基本構想」を なお、平成28年度の法律改正(都市再生特別措置法等の一部を改正する法律(平成28年法律第
平成27年9月に策定し、その実現に向けた取組を進めている。平成28年11月に 72号))により、都市再生特別地区等に関する都市計画において定められた建築面積の最低限度
は、「神戸三宮駅周辺・臨海地域」が、都市再生特別措置法に基づく特定都市再 の4分の3未満のものについて施行区域要件を満たすこととなるよう見直しがなされ、地域におい
生緊急整備地域に指定された。 て求められる建築面積の最低限度からみて著しく狭小な建築面積を有する建築物がある場合には
【支障事例】 、地方公共団体の都市計画の定め方次第で市街地再開発事業を施行することが可能となったとこ
神戸市の玄関口である三宮周辺では、建物の建替えが進んでいないこと等か ろである。
ら、これを更新する必要があり、市街地再開発事業による再整備が有効な手段 また、都市再生緊急整備地域においては、国も都市再生緊急整備協議会の構成員となり、自治
である。しかし、都市再生緊急整備地域は、国及び地方自治体が総力を挙げ、 体と協力のうえ市街地整備の推進を図っていることから、都市再生緊急整備地域において認めら
当該地域の整備のため緊急かつ重点的な事業実施に努めることとされているに れる他の施策の活用等、市街地整備の推進につながる方策については、協議会等の場を通じて
もかかわらず、市街地再開発事業の施行要件である「区域内の耐火建築物の 適宜相談されたい。
建築面積又は敷地面積が区域内のすべての建築物の当該面積合計の1/3以
下」を満たすことができない地区では、早急な市街地整備ができない。
そのため、都市再生緊急整備地域内においては市街地再開発事業の施行区
域の要件の撤廃を求める。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

○同時期の申請受付理由と、短期間での照会に対応するためのご配慮については承知しま - 【群馬県】 - 【全国市長会】 ・引き続き事前相談及びアウトリーチ支援等を積極的に実施し、申請自治体の事業の磨き 6【内閣府】


した。 平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 上げを支援してまいりたい。 (22)地方創生推進交付金
○今後の支援体制については、より一層の充実をお願いします。 において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが ・申請を検討している自治体が利用しやすい制度となるよう、申請スケジュール等の事務 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
○申請スケジュールについては、今回の第2回募集については、大きな制度改正等を伴う 、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で 連絡については、引き続き早期の通知に努めてまいりたい。 (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
ため、昨年度より遅い時期に示されたものと推測しますが、大まかな見通し(昨年度より 、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
早いか遅いかなど)だけでも早い段階で情報提供いただくようご配慮いただきたい。 て検討する。
(ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
(ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。

交付決定のスケジュールにより、前年度からの継続事業以外の新たな取り組みが年度当 - 【神奈川県】 - 【全国市長会】 ・第1次回答のとおり、新規事業について、また、継続事業については実施計画の変更の 6【内閣府】


初から事業着手できず、また、申請要件を満たし、必要性が高いと考えるものについても 回答には「申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの着手が最大限可能と 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 有無にかかわらず、平成30年度当初からの事業着手が最大限可能となるよう取り組んで (22)地方創生推進交付金
採択されない場合があるなど、現行制度・運用のままでは、地方の自主的な取組や創意工 なるよう取り組んでまいりたい」とあるため、年度当初からの事業着手が確実に可能とな まいりたい。 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
夫が制限される面があるため、運用の改善を願いたい。 るよう、検討を進めていただきたい。 ・不採択となった事業は、公表されている審査基準に基づき総合的に審査を行った結果で (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
さらに、地方創生推進交付金は、年度途中からの募集もあるが、募集締め切りから交付 あり、事前相談等でお問い合わせをいただいた場合には個別にご説明を行っているところ 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
決定まで3カ月程度掛かっている。交付決定前の事業着手については、平成29年6月27日の 。引き続き事前相談及びアウトリーチ支援等を積極的に実施し、申請自治体の事業の磨き て検討する。
地方創生推進交付金交付要綱改正により、その扱いが明記され(第5条の2)、事前の大臣 上げを支援してまいりたい。 (ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
承認を受けて事前着手することができるとされたが、事実上、事前着手が認められるのは ・地方創生推進交付金の運用に当たっては、平成29年度においても交付上限額の引き上げ 計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
限定的とみられる。そのため、自治体独自の判断により、事前着手が可能となるよう制度 、施設整備事業をはじめとしたハード事業割合の緩和など、地域の実情を踏まえた弾力化 (ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
を改めていただきたい。 を行ったところであり、引き続き地方のご意見を踏まえて運用の改善に努めてまいりたい のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。
【広島県】 。
・来年度は前年度より2ヶ月前倒しした交付申請のスケジュールが事務連絡にて示されて ・審査に伴う有識者からの具体的なコメント等については、採択結果を通知する際に情報
いるが,同様に交付決定も2ヶ月前倒しし,年度当初からの事業着手を可能として頂きた 提供させていただいているところ。引き続き、今後の事業検討に有益と思われる内容につ
い。 いては、積極的に情報提供していく所存。
【福岡県】
事業再検討の参考とするため、審査結果と併せて、有識者の具体的なコメントや指摘事
項など情報提供いただきたい。

①適化法の趣旨は理解しているが、現行、年度当初(4月1日付け)に交付決定されない - 【群馬県】 - 【全国市長会】 ・第1次回答のとおり、新規事業について、また、継続事業については実施計画の変更の 6【内閣府】


ことにより、年度内執行が困難となるなど地方の事業執行に多大な影響を与えている。従 平成30年度地方創生推進交付金の申請時期については、平成29年度第2回募集の事務連絡 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 有無にかかわらず、平成30年度当初からの事業着手が最大限可能となるよう取り組んで (22)地方創生推進交付金
前は、一定の場合の事前着手が認められていたが、現在は事実上認めないとされ、地方側 において平成30年1月上旬に実施計画書の提出を受け付ける予定と示されたところであるが まいりたい。 地方創生推進交付金については、以下の措置を講ずる。
に混乱が広がっている。そのため、事前着手が認められないとすれば、必ず年度当初(4 、実施計画書の提出時期を平成30年度当初予算案がほぼ確定する平成30年1月末とした上で ・審査に必要な実施計画書の提出時期については、最低限必要な審査期間や交付決定手続 (ⅰ)新規事業及び継続事業について、年度当初からの着手が可能となるよう、
月1日付け)から事業着手できるように改善していただきたい。 、年度当初からの事業着手が可能となるようにしていただきたい。 期間等を確保した上で、自治体からの要望をふまえて年度当初からの事業着手が可能とな 申請等のスケジュールの前倒し及び申請に係る事務連絡等の早期発出につい
また、変更申請の際には必ず交付決定まで審査期間が必要となり、事業着手まで空白期間 【神奈川県】 るよう設定しており、平成30年度地方創生推進交付金においては、平成30年1月上旬 て検討する。
が生じることから、事前着手が可能となるよう制度改正を行っていただきたい。 回答には「申請の受付時期を更に早める等により、年度当初からの着手が最大限可能と に受け付ける旨事務連絡でお知らせしているところ。引き続き自治体が利用しやすい制度 (ⅱ)地方公共団体の事務の負担軽減や円滑化等の観点から、申請に係る実施
②審査基準は示されているが、地方自治体が当該基準に基づき先駆性などの評価基準を満 なるよう取り組んでまいりたい」とあるため、年度当初からの事業着手が確実に可能とな となるよう、要望を踏まえた運用の改善を検討してまいりたい。 計画書について記載内容の簡素化を図るなど、引き続き運用の改善を図る。
たしていると判断して交付申請を行っても、不採択の理由が全く示されないため、地方自 るよう、検討を進めていただきたい。 ・地方創生推進交付金を活用して実施する事業は、補助金等に係る予算の執行の適正化に (ⅲ)事前相談や説明会等の機会を通じ、地方公共団体が行う事業内容の検討
治体側で改めて先駆性などの評価基準を満たす申請に修正することができず、再申請に当 さらに、地方創生推進交付金は、年度途中からの募集もあるが、募集締め切りから交付 関する法律に基づいて適切に執行される必要があり、変更申請においても同様に運用して のために参考となる情報提供や助言等に引き続き努める。
たり事業内容の見直しができない。 決定まで3カ月程度掛かっている。交付決定前の事業着手については、平成29年6月27日の まいりたい。
また、不採択事業の再設計に当たっては、個別具体的な評価・意見の提供が不可欠である 地方創生推進交付金交付要綱改正により、その扱いが明記され(第5条の2)、事前の大臣 ・不採択となった事業は、公表されている審査基準に基づき総合的に審査を行った結果で
が、事前相談等での助言は抽象的なものとなっている。このため、これまでの交付金の申 承認を受けて事前着手することができるとされたが、事実上、事前着手が認められるのは あり、事前相談等でお問い合わせをいただいた場合には個別にご説明を行っているところ
請結果を踏まえ、不採択理由を明示するとともに、改めて具体的で客観的に評価・審査で 限定的とみられる。そのため、自治体独自の判断により、事前着手が可能となるよう制度 。引き続き事前相談及びアウトリーチ支援等を積極的に実施し、申請自治体の事業の磨き
きる評価基準を示していただきたい。 を改めていただきたい。 上げを支援してまいりたい。
【広島県】 ・審査に伴う有識者からの具体的なコメント等については、採択結果を通知する際に情報
・来年度は前年度より2ヶ月前倒しした交付申請のスケジュールが事務連絡にて示されて 提供させていただいているところ。引き続き、今後の事業検討に有益と思われる内容につ
いるが,同様に交付決定も2ヶ月前倒しし,年度当初からの事業着手を可能として頂きた いては、積極的に情報提供していく所存。
い。
【福岡県】
事業再検討の参考とするため、審査結果と併せて、有識者の具体的なコメントや指摘事
項など情報提供いただきたい。

近年、都心部においては、土地の利用が細分化され老朽化が進行している建築物と既に再 - - - 【全国知事会】 第1次回答でもお答えしたとおり、市街地再開発事業は、老朽建築物や高度利用がなさ -


整備が行なわれた建物が混在しているなど、土地の利用状況が多様化している。 市街地再開発事業の耐火建築物に関する面積要件については、地方分権改革推進委員会第 れていない建築物等が多く、都市機能の更新と道路等の公共施設の整備が必要な地区にお
とりわけ、都市再生緊急整備地域においては、急速な国際化等の社会情勢の変化に対応し 2次勧告を踏まえ、条例に委任する、又は条例による補正を許容するべきである。 いて、防災性の向上や都市機能の更新を目的として実施される公共性の高い事業であり、
た都市機能の高度化等や防災機能の確保に取り組む必要があることから、市街地再開発事 【全国市長会】 権利変換処分や建築制限等、事業地区内の権利者の私有財産に対して一定の強制力が及ぶ
業に当たっては、地方自治体が「当該区域内の土地の利用状況が著しく不健全である」と 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 事業である。このため、施行区域要件は、関係権利者の権利の保護、事業の円滑な施行及
判断すれば事業実施できるよう見直しを求める。 び事業の適正を担保するため、土地の不健全な利用状況を客観的に判断する指標として、
また、都市再生特別地区等に関する都市計画において建築面積の最低限度を大きく設定す 法律により公正かつ全国的に統一して定める必要がある。
ることにより、大規模な耐火建築物を耐火建築物としての取扱いから外すことで、小規模 また、都市計画制度は、都市計画が決定されることにより、土地の利用に対して一定の
な建築物の移転・再築が事実上困難となり、事業計画を立案する上での柔軟性がなくなる 財産権の制限が行われ、適切な内容の都市計画が定められなかった場合に事後的な是正を
という課題がある。 行うことは、私人の権利や社会経済への影響が甚大であるため、都市計画決定により発生
する制限の内容や決定等を行う際の公正な基準や手続については、法律で定める必要があ
る。
本規定は、第一種市街地再開発事業は、権利変換手続という特別の手法を用いることを
認めていること等から、都市計画法の都市計画基準を補充する特別の条件として施行区域
要件を定めるものであり、関係権利者の権利の保護、事業の円滑な施行及び事業の適正等
を担保するための規定であり、法律において規定される必要があるため、条例に委任する
ことはできない。
なお、本規定は、地方分権改革推進委員会「義務付け・枠付けの見直しに係る第3次勧
告に向けた中間報告」(平成21年6月5日)で整理された方針に沿って、地方分権推進委
員会の小早川委員を中心に構成されたワーキング・グループによる見解において、「私人
の権利・義務に関わる行政処分の直接的な根拠(私人、他の地方自治体の費用負担の直接
的な根拠を含む。)となる計画を策定する場合」に該当し、規定の存置が許容されると結
論づけられたところ。
また、都市再生緊急整備地域においては、国も都市再生緊急整備協議会の構成員となり
、自治体と協力のうえ市街地整備の推進を図っていることから、都市再生緊急整備地域に
おいて認められる他の施策の活用等、市街地整備の推進につながる方策については、協議
会等の場を通じて適宜相談されたい。
内閣府 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
番号 (事項名) 求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等)
根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 (特記事項) 各府省からの第1次回答
区分 分野
団体名 支障事例

91 B 地方に対する その他 公益法人に係る変更 公益法人が法令で定める軽微な 代表者や法人名称等の変更の場合は、変更事項を記載したかがみ文書に、変 公益法人の事務負担が軽減される。 公益法人認定法第13 内閣府 鳥取県、滋 福島県 ー 公益法人が提出する変更の届出のかがみ文書には、変更された項目・概要を代表者、法人名称
規制緩和 届出の提出書類の削 事項の変更があった場合に提出 更後の代表者名、法人名等を記載した別紙を添付させているため、内容が重複 条 賀県、京都 等に限らず記載していただくこととしており、法人情報の変更内容(変更前後の比較を含む)を把握
減 する変更届の簡略化 している。 同法施行規則第11条 府、兵庫県 するために求めている。一方で、公益法人の監督上、その法人の基礎となる情報を最新の状態で
、和歌山県 一元的に整理・把握する必要から、変更の届出の際に法人の基本情報を別紙に記載するよう求め
、徳島県 ている。
なお、今回の提案の御趣旨である公益法人の事務負担の軽減に向けて、内閣府においても、公
益法人が変更届等を提出する際に用いるシステム改修の検討を進めているところ。

92 B 地方に対する その他 公益法人に係る事業 社団法人に係る事業報告書の 社団法人に係る事業報告書については、毎年度、社員名簿を添付させているが 公益法人の事務負担が軽減される。 公益法人認定法第22 内閣府 鳥取県、京 沖縄県 ー 公益社団法人における社員は、最高議決機関である社員総会において議決権を有する等、基本
規制緩和 報告書等の提出書類 添付書類の簡略化 、直接の審査対象ではない。 条 都府、兵庫 的な構成要素とされている。このような法人に関する情報については、行政庁において公益法人に
の簡略化 同法施行規則第38条 県、徳島県 係る情報の公開(請求があった場合の閲覧)を行っている(公益法人認定法第22条第2項、第3項
)ことから、行政庁への閲覧請求に対応するためにも、公益法人に対して、事業報告等の提出の際
に社員名簿の添付を求めている(同条第1項)。
なお、法人の事務負担の軽減のため、事業報告等に添付する社員名簿は新たに作成することを
求めておらず、既に法人において作成されている社員名簿(一般法人法第31条)を添付していた
だくこととしている。

93 B 地方に対する その他 移行法人に係る公益 実施完了年度において、実施完 移行法人に係る公益法計画の実施完了確認を求める際にも、提出済の実施報 移行法人の事務負担が軽減される。 整備法第124条 内閣府 鳥取県、関 福島県、山 ー 公益目的支出計画の実施完了確認請求及びこれに対する行政庁の確認が行われた場合には、
規制緩和 目的支出計画の実施 了確認が先に行われて、その際 告書及び添付書類を求めているため、重複する書類提出の削減について、該当 同法施行規則第34条 西広域連合 梨県、愛媛 そもそも移行法人(整備法第45条の認可を受けて移行の登記をした一般社団法人又は一般財団

完了確認の提出書類 に実施報告書が添付書類として 法人からは手続の度に見直しの声がしばしば聞かれる。 、滋賀県、 法人であって公益目的支出計画の実施の完了の確認を受けていないものをいう。以下同じ。)に該
の削減 提出されれば、その後改めて実 京都府、大 当しなくなるため、整備法上は公益目的支出計画実施報告書の提出を重ねて求めることとはされ
施報告書を重複して提出する必 阪府、兵庫 ていない。その理由は以下のとおりである。
要はない旨の周知。 県、和歌山 ・移行法人は、自ら作成した公益目的支出計画に基づく公益のための支出をすることにより、公
県、徳島県 益目的財産額に相当する額の全額を公益の目的に支出した場合には、公益目的支出計画の実施
が完了したことの確認を行政庁に求めることができることとなっている。(整備法第124条)
・その際、移行法人は、公益目的支出計画実施完了確認の請求書に公益目的財産残額が0円と
なった事業年度に係る計算書類等及び公益目的支出計画実施報告書を添付して、提出することと
なっている。(整備法施行規則第34条)
・公益目的支出計画の実施が完了したことの確認を受けた移行法人は、当該確認を受けた日か
ら公益目的支出計画に基づく義務が解除され、行政庁による監督も終了することから、公益目的
支出計画実施報告書の提出義務もなくなる。(整備法第123条)

今回の御提案を踏まえ、上記の制度趣旨については、移行法人の負担を増やすことのないよう、
改めて都道府県に周知して参りたい。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答 (平成29年12月26日閣議決定)記載内容
補足資 補足資
見解 料 見解 料

内閣府では次年度後半からの適用を目指してシステム改修を現在進行中と伺うが、今回の - - - - 現在、利用者(公益法人及び行政庁)の利便性向上等のため、平成30年10月の運用開始 6【内閣府】


提案の公益法人の変更届等の書類削減もシステム改修に反映させるなど、公益法人の事務 を目標として次期システムの開発を行っている。その設計・開発に当たっては、利用者ア (16)公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律(平18法49)
負担の軽減に向けて一層努めていただきたい。 ンケートの結果を反映させた改善を行うなど、公益法人の事務負担の軽減という観点も踏 公益社団法人又は公益財団法人の変更の届出や事業報告等の提出に係る手
まえ、検討を進めてまいりたい。 続については、都道府県等の事務負担を軽減するため、当該手続に用いる新し
いシステムの運用を平成30年度中に開始する。

事業報告の審査において社員名簿は必須書類と思われないための提案であったが、公益 - - - - 公益社団法人における社員は、最高議決機関である社員総会において議決権を有する等 6【内閣府】


法人に係る情報の公開(請求があった場合の閲覧)に行政庁が対応するためにも、公益法 、基本的な構成要素とされており、公益法人認定法上、社員に関係する規定が公益認定及 (16)公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律(平18法49)
人に対して、事業報告等の提出の際に社員名簿の添付を求めているとの回答は、情報公開 び監督の基準として設けられている。 公益社団法人又は公益財団法人の変更の届出や事業報告等の提出に係る手
を推進する観点から理解できる。 例えば、公益法人認定法第5条第3号において社員に特別の利益を与えないものである 続については、都道府県等の事務負担を軽減するため、当該手続に用いる新し
但し、社員名簿は、実質内容の審査は出来ないので、情報公開の対象とならない住所入 ことが規定されており、この規定の適合性に関し疑義が生じた場合には、特別の利益を受 いシステムの運用を平成30年度中に開始する。
り社員名簿は、毎年提出が義務づけられている事業報告の添付書類から除外することとし けた疑いのある者が実際に社員である又は社員であったかを含めて確認する必要が生じる
ていただきたい。なお、事業報告に添付する社員名簿の他に住所入りの社員名簿が適切に 。また、公益法人認定法第6条第6号において「暴力団員等がその事業活動を支配するも
作成保管されていることの確認は、3年に1回実施する法人立入検査時に行えば十分と考 の」が欠格事由として規定されており、状況に応じて社員に暴力団員等が含まれるかを確
える。 認する必要が生じるおそれがある。
上述のような規定への適合性に関し、監督上の必要に応じて迅速に確認を行うためには
、毎年度、社員名簿の提出を求める必要がある。御指摘のとおり、定期的な立入検査にお
いても、社員名簿が適切に作成・備置きがされているかを確認するが、定期的な立入検査
は、監督上必要な書類の提出を定期的に求めることとは別に行われるものであり、また、
法令によりその頻度等が規定されているものではないことから、立入検査の際に社員名簿
の提出を受けることによって、毎年度の社員名簿の提出を代替することはできない。
また、規定への適合性に関し確認を行う際には、社員の氏名・住所を合わせて確認する
ことにより、同姓同名の者を排除することができ、精度の高い確認が行えることから、住
所を含めた社員名簿の提出を求める必要がある。
その一方で、公益法人の事務負担の軽減も重要であると考えられることから、行政庁に
提出する社員名簿の様式を定めておらず、一般法人法第31条の規定により既に作成するこ
ととされている社員名簿を添付していただいている。
さらに、今回の提案の御趣旨である公益法人の事務負担の軽減に向けては、公益法人が
事業報告等(社員名簿を含む)の提出に利用する電子申請システムについて、平成30年10
月の運用開始を目標として、次期システムの開発を行っている。その設計・開発に当たっ
ては、利用者アンケートの結果を反映させた改善を行うなど、公益法人の事務負担の軽減
という観点も踏まえ、検討を進めてまいりたい。

公益目的支出計画の実施が完了した移行法人は、実施報告書を別に提出の必要はなく、直 - - - - 御提案を踏まえ、事業年度終了後3か月以内に、公益目的支出計画の実施が完了したこ 6【内閣府】


ぐ完了確認請求が行えるという見解について、従来は示されていなかったので、移行法人 との確認を受けた場合には、当該事業年度に係る公益目的支出計画実施報告書については (17)一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及び公益社団法人及び公
の負担を増やすことのないよう、上記の制度趣旨について改めて都道府県に周知したいと 、別途提出する必要はない旨、改めて認可行政庁(都道府県)に周知してまいりたい。 益財団法人の認定等に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法
のことであるが、都道府県と合わせて移行法人に対して、早期に周知徹底するようにして また、公益目的支出計画の実施完了確認に係る認可行政庁の事務処理については、個別 律(平18法50)
いただきたい。 の移行法人の状況や、各行政庁における処理方法及び業務状況に応じて、当該事務処理に 移行の認可を受けた一般社団法人又は一般財団法人で、移行時に保有する公
必要な期間は異なるものと思料。これらの事情を勘案せず、移行法人に対し一律かつ直接 益の目的のために支出すべき財産の額に相当する金額を同目的のために支出
に上記の説明を国から行った場合、移行法人に対して実施報告書の提出が不要となったか することにより零とするための公益目的支出計画の実施の完了の確認を受けて
のような過度な期待を抱かせるとともに、移行法人による認可行政庁への事務処理期間に いない法人(以下この事項において「移行法人」という。)による都道府県等への
関する問合せの増加を招くおそれがあるなど、 公益目的支出計画実施報告書(以下この事項において「報告書」という。)の提出
かえって移行法人及び認可行政庁の負担を増加させる可能性がある。このため、上記説明 については、事業年度終了後3か月以内に、公益目的支出計画の実施が完了し
に関しては、個別の移行法人の状況等を把握する認可行政庁から、必要に応じて周知され たことの確認を受け、移行法人に該当しなくなった場合には、当該法人は、当該
るべきものと思料。 事業年度の報告書を都道府県等に提出する必要がないことを、平成29年度中に
国としては、各認可行政庁に対して、制度趣旨等を踏まえた本件提案に係る見解の周知 都道府県に周知する。
を行ってまいりたい。
警察庁 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 各府省からの第1次回答
番号 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
区分 分野
団体名 支障事例

10 B 地方に対する 土地利用(農地除く) 駐車場法施行令第7 駐車場法施行令第7条に規定 駐車場の駐車面積が500㎡以上である路外駐車場においては、駐車場法施行 中心市街地での商業施設等の建築物の更新の際に、自敷地での駐車場確 駐車場法施行令第7 警察庁、国土交通省 長崎市 ― ― 提案事項である駐車場法施行令第7条(自動車の出口及び入口に関する技術的基準)の出入口
規制緩和 条第2項第1号の適 されている駐車場出入口設置に 令第7条第1項により、「安全地帯が設けられている道路の当該安全地帯の左 保が容易となることで、魅力ある商業施設等の建築が可能となり、地域の活 条第2項 の設置規制の緩和については、平成28 年度地方分権改革の提案において「まがりかどから5m以
用除外項目の拡大 係る基準について、第2項に規 側の部分及び当該部分の前後の側端からそれぞれ前後に十メートル以内の部 性化に資する。 内」に関して提案いただいたところであり、道路の円滑かつ安全な交通が確保できると認められる
定されている適用除外の項目を 分」及び「路面電車の停留場を表示する標示柱または標示板が設けられている また、パーク&ライド駐車場など、電停と駐車場を近接して設置することがで 場合には、柔軟な対応が可能となるよう検討する旨を閣議決定している。
拡大すること。 位置から十メートル以内の部分」などについて出入口の設置が制限されている。 き、道路交通の円滑化につながる。 閣議決定した対応方針は「まがりかどから5m以内」に限ったものではなく、今回の提案事項であ
長崎市においては、市内中心部の商業地などにおいて、路面電車の停留場の る「安全地帯の左側の部分及び当該部分の前後の側端からそれぞれ前後に10m以内の部分」及
間隔が狭く、また、路面電車停留場については、安全地帯と定義されていること び「路面電車の停留場を表示する標示柱または標示板が設けられている位置から10m以内の部
から、軌道に面した多くの区域が、駐車場出入口を設けることができない区域と 分」の出入口の設置規制にも共通するものであると認識している。
なっている。 したがって、「まがりかどから5m以内」における路外駐車場の出入口の設置規制の柔軟な対応
長崎市中心部の思案橋電停付近において、建設当時は適法で整備されたが、 の検討にあたっては、当該部分に限らず、今年度、提案をいただいた部分に関しても路外駐車場
電停の延長が行われた結果、現在、既存不適格建築物(駐車場として使用中) の出入口の設置規制について、道路の円滑かつ安全な交通を確保できる場合には柔軟な対応が
となっている路外駐車場がある。 可能となるよう検討を行う必要があると考えており、今後、道路の円滑かつ安全な交通の確保方
当該駐車場においては、変更届けが必要な改良(駐車台数の変更等)又は再 策について、具体的に検討を行う予定である。
度路外駐車場として建替等が発生した場合、出入口に関する技術的基準の要
件を満たさない。
本市の路面電車の停留所においては、道路の中央に設置しているものの、車
両の進入を防ぐ防護柵等が設置されており、駐車場出入口が近辺にあったとし
ても、交通安全及び交通の円滑化については、確保できるものと考えている。
また、駐車場出入口を路面電車の停留所(安全地帯)の左側に設置する場合
は、反対車線からの右折入庫ができず、入出庫は左折のみとなり、道路交通へ
の影響は少ないと考えられる。
今後、建築物の更新を計画する時点で、路面電車の停留所が支障となり、駐
車場法の技術的基準を満たす箇所がなく、駐車場の設置や計画自体が困難と
なるケースが想定される。
それぞれの地域の事情に柔軟に対応ができるよう、道路管理者及び交通管理
者の意見を伺ったうえで、「安全地帯が設けられている道路の当該安全地帯の
左側の部分及び当該部分の前後の側端からそれぞれ前後に十メートル以内の
部分」及び「路面電車の停留場を表示する標示柱または標示板が設けられてい
る位置から十メートル以内の部分」についても、駐車場法施行令第7条第2項の
適用除外の対象となるよう制度の緩和が必要と考える。

96 B 地方に対する 運輸・交通 コミュニティバス等が 当該地域の地域公共交通関係 路線定期運行バスの停留所には、区域運行や自家用有償旅客運送事業等の 当該地域の地域公共交通関係者間で合意を得て、必要性や安全性について 道路交通法第44条、 警察庁、国土交通省 鳥取県、滋 ひたちなか ○本市でも、地域公共交通会議での同意を経て、一般乗合旅客自動車運送事業として4条許可で区域運行している 国土交通省より警察庁に対して、「地域公共交通網形成計画等に定められた一般乗合旅客自動
規制緩和 路線バス停留所を利 者間で合意が得られた場合は、 車両が停車できないため、路線バスと、区域運行や自家用有償旅客運送事業 の担保が図られたケースについては、路線バスと、区域運行バスや自家用有 第46条 賀県、京都 市、新潟市、 デマンド交通の利用客の乗降については、乗降場の目印を設置し、目印付近での乗降をお願いしている。これら区域 車運送事業等に使用される車両の駐(停)車に係る取扱いについて」(平成26年11月20日付け国
魚沼市、伊 運行しているデマンド交通の乗降が、路線定期運行バスのバス停と同じ場所にすることが可能になることで、乗継など
用する場合の基準の 路線定期運行バスの停留所に、 によるコミュニティバス等との乗り換えを行う利用者は、路線定期運行バスの停 償旅客運送バス等との乗り換えを円滑に行うことが可能になり、利用者の利 府、兵庫県 豆の国市、 の利便性がより一層向上することから、制度の改正が必要である。 総計第72号、国自旅第210号)を発出し、「地域公共交通網形成計画又は地域公共交通再編実施
明確化 区域運行や自家用有償旅客運 留所から区域運行バス等の停車位置まで移動する必要が生じ、円滑に乗り換 便性が向上する。 、和歌山県 福知山市、 ○コミュニティバス運行については、交通空白地の交通手段確保と同時に高齢者や障害者等の交通弱者に対してサ 計画に定められた一般乗合旅客自動車運送事業(路線不定期運行及び区域運行に限る。)及び
送事業等の車両も停車できるこ えを行うことができないとの解釈が生じている。 また、利用者の利便性が向上することで、地域住民のバス利用増加に寄与し 、徳島県、 防府市、大 ポートを行うことを目的としており、屋根のない停留所では悪天候の場合に傘をさしてバスを待たなくてはならない状況 自家用有償旅客運送(市町村運営有償運送(交通空白)及び過疎地有償運送に限る。)に使用さ
とを明確化するとともに、地方公 、地域公共交通の維持・確保につながる。 岡山県、広 村市、宮崎 となる。利用者の利便性向上のためにも、路線定期運行バスの停留所を利用することについて認めていただきたい。 れる車両について、協議会で認められた一定の停留所」という基準を示しつつ、当該においては、
共団体等に周知すること。 【実例】 島県、山口 市 ○路線バスを営業する運行事業者との協議が調えば成立すると考える。地域公共交通会議において、しっかりとした 停車又は駐車を禁止する場所の特例が認められるよう要望を行った。
協議が必要である。バス停の管理や表示方法、費用の明確化が必要である。
既存バス路線が廃止された地区で4条許可による乗合タクシーを運行している。 県 ○全市的に、地域内移動を自家用有償運送、地域間移動を民間事業者による定期路線バスに委ねており、双方の円 それを受け、警察庁より「地域公共交通網形成計画等に定められた一般乗合旅客自動車運送事
乗合タクシーは市街地に乗り入れる路線定期運行のバス路線に結節しているが 滑な乗継環境の整備によって、公共交通ネットワークを形成し、利便性向上を図る上で、自家用有償運送事業の車両 業等に使用され車両の駐(停)車に係る取扱いについて」(平成26年11月20日付け警察庁丁規発
、路線定期運行のバス停に乗合タクシーが停車できないため、路線定期運行の の停車は必要である。 第85号。以下「通達」という。)を発出し、地域公共交通網形成計画の作成及び実施に関する協議
バス停から離れた場所に乗合タクシーのバス停を別途設置している。 ○自家用有償旅客運送による輸送が中山間地において多くあり、4条バス事業者と自家用有償旅客運送事業者が各 等に当たっては、道路交通の実態に応じて、前記基準を満たす停留所の標示柱又は掲示板が設
これにより、利用者はバスの乗り継ぎのために徒歩で移動する必要があり、住 々バス停を設置している。これにより乗り継ぎを行うバス利用者はバス停間の移動が生じており、利用者の不便となっ けられている位置から10メートル以内の部分について、道路交通法(昭和35年法律第105号)第46
ている。 本県において、道路交通法第46条の規定を適用し、4条路線バスと自家用有償旅客運送車両が同一のバス
民から乗り継ぎの不便を訴える苦情や利便性向上を求める意見が寄せられて 停として使用している箇所はない。 条の規定による当該車両に係る駐(停)車可の交通規制の可否を検討するなど、適切に対応する
いる。 ○今後の公共交通網再編において路線定期運行のバス路線に結節点を設けることを検討しており、同様の支障が生 よう、都道府県警察に対して周知済みである。
じることが想定される。また、当該事案の改正は、路線定期運行のバス停留所と区域運行バス等の停車位置までの移 また、国土交通省においては、上記取扱いについて、地域公共交通の活性化及び再生に関する
動が不要になることから、利用者の利便性の向上だけでなく、安全性の向上に繋がるものと考える。 法律(平成19年法律第41号)に基づく地域公共交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画
○本市においても、乗合タクシー等の導入を予定しており、今後同様のことが想定される。 の策定に当たり、両計画の策定手順、考え方を示した「地域公共交通網形成計画及び地域公共交
○コミュニティバスによっては、路線バスへの接続を強く意識した時刻設定をしているものもあり、利用者の利便性を考
慮すると、運行事業者間での合意を得たケースについては、バス停での停車を認めていただきたい。 通再編実施計画作成のための手引き(第3版(平成28年3月))」に掲載し、ホームページにおいて
公開及び周知している。
なお、通達発出日から平成29年5月末までの間、都道府県警察が、前記「一定の停留所」に駐(
停)車可の上記取扱いを実施するよう要望を受けた事実は把握されていない。

162 B 地方に対する 運輸・交通 コミュニティバス等が 当該地域の地域公共交通関係 路線定期運行バスの停留所には、区域運行や自家用有償旅客運送事業等の 当該地域の地域公共交通関係者間で合意を得て、必要性や安全性について 道路交通法第44条、 警察庁、国土交通省 全国知事会 ひたちなか ○県内自治体の市では、デマンド交通のいくつかの乗降ポイントで「路線バス停留所乗継箇所」を定めているが、当該 国土交通省より警察庁に対して、「地域公共交通網形成計画等に定められた一般乗合旅客自動
規制緩和 路線バス停留所を利 者間で合意が得られた場合は、 車両が停車できないため、路線バスと、区域運行や自家用有償旅客運送事業 の担保が図られたケースについては、路線バスと、区域運行バスや自家用有 第46条 、全国市長 市、新潟市、 規制の関係でバス停留所から10m以上離れた安全な場所で乗降している。 車運送事業等に使用される車両の駐(停)車に係る取扱いについて」(平成26年11月20日付け国
伊豆の国市 ○本市でも、地域公共交通会議での同意を経て、一般乗合旅客自動車運送事業として4条許可で区域運行している
用する場合の基準の 路線定期運行バスの停留所に、 によるコミュニティバス等との乗り換えを行う利用者は、路線定期運行バスの停 償旅客運送バス等との乗り換えを円滑に行うことが可能になり、利用者の利 会、全国町 、福知山市、 デマンド交通の利用客の乗降については、乗降場の目印を設置し、目印付近での乗降をお願いしている。これら区域 総計第72号、国自旅第210号)を発出し、「地域公共交通網形成計画又は地域公共交通再編実施
明確化 区域運行や自家用有償旅客運 留所から区域運行バス等の停車位置まで移動する必要が生じ、円滑に乗り換 便性が向上する。 村会 鳥取県、防 運行しているデマンド交通の乗降が、路線定期運行バスのバス停と同じ場所にすることが可能になることで、乗継など 計画に定められた一般乗合旅客自動車運送事業(路線不定期運行及び区域運行に限る。)及び
送事業等の車両も停車できるこ えを行うことができないとの解釈が生じている。 また、利用者の利便性が向上することで、地域住民のバス利用増加に寄与し 府市、宮崎 の利便性がより一層向上することから、制度の改正が必要である。 自家用有償旅客運送(市町村運営有償運送(交通空白)及び過疎地有償運送に限る。)に使用さ
とを明確化するとともに、地方公 、地域公共交通の維持・確保につながる。 市 ○路線バスを営業する運行事業者との協議が調えば成立すると考える。地域公共交通会議において、しっかりとした れる車両について、協議会で認められた一定の停留所」という基準を示しつつ、当該においては、
共団体等に周知すること。 【実例】 協議が必要である。バス停の管理や表示方法、費用の明確化が必要である。 停車又は駐車を禁止する場所の特例が認められるよう要望を行った。
○全市的に、地域内移動を自家用有償運送、地域間移動を民間事業者による定期路線バスに委ねており、双方の円
既存バス路線が廃止された地区で4条許可による乗合タクシーを運行している。 滑な乗継環境の整備によって、公共交通ネットワークを形成し、利便性向上を図る上で、自家用有償運送事業の車両 それを受け、警察庁より「地域公共交通網形成計画等に定められた一般乗合旅客自動車運送事
乗合タクシーは市街地に乗り入れる路線定期運行のバス路線に結節しているが の停車は必要である。 業等に使用され車両の駐(停)車に係る取扱いについて」(平成26年11月20日付け警察庁丁規発
、路線定期運行のバス停に乗合タクシーが停車できないため、路線定期運行の ○自家用有償旅客運送による輸送が中山間地において多くあり、4条バス事業者と自家用有償旅客運送事業者が各 第85号。以下「通達」という。)を発出し、地域公共交通網形成計画の作成及び実施に関する協議
バス停から離れた場所に乗合タクシーのバス停を別途設置している。 々バス停を設置している。これにより乗り継ぎを行うバス利用者はバス停間の移動が生じており、利用者の不便となっ 等に当たっては、道路交通の実態に応じて、前記基準を満たす停留所の標示柱又は掲示板が設
これにより、利用者はバスの乗り継ぎのために徒歩で移動する必要があり、住 ている。 本県において、道路交通法第46条の規定を適用し、4条路線バスと自家用有償旅客運送車両が同一のバス けられている位置から10メートル以内の部分について、道路交通法(昭和35年法律第105号)第46
停として使用している箇所はない。
民から乗り継ぎの不便を訴える苦情や利便性向上を求める意見が寄せられて ○現在、当市において当該事案についての支障事例はないが、今後の公共交通網再編において路線定期運行のバ 条の規定による当該車両に係る駐(停)車可の交通規制の可否を検討するなど、適切に対応する
いる。 ス路線に結節点を設けることを検討しており、同様の支障が生じることが想定される。また、当該事案の改正は、路線 よう、都道府県警察に対して周知済みである。
定期運行のバス停留所と区域運行バス等の停車位置までの移動が不要になることから、利用者の利便性の向上だけ また、国土交通省においては、上記取扱いについて、地域公共交通の活性化及び再生に関する
でなく、安全性の向上に繋がるものと考える。 法律(平成19年法律第41号)に基づく地域公共交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画
○コミュニティバスによっては、路線バスへの接続を強く意識した時刻設定をしているものもあり、利用者の利便性を考 の策定に当たり、両計画の策定手順、考え方を示した「地域公共交通網形成計画及び地域公共交
慮すると、運行事業者間での合意を得たケースについては、バス停での停車を認めていただきたい。
通再編実施計画作成のための手引き(第3版(平成28年3月))」に掲載し、ホームページにおいて
公開及び周知している。
なお、通達発出日から平成29年5月末までの間、都道府県警察が、前記「一定の停留所」に駐(
停)車可の上記取扱いを実施するよう要望を受けた事実は把握されていない。

248 A 権限移譲 運輸・交通 自動車運転代行業に 自動車運転代行業について、「 【経緯】 保険の支払い状況の報告の義務化や最低利用料金の規定などにより、法 自動車運転代行業の 警察庁、国土交通省 静岡県 茨城県、滋 ○ 「自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律」において、随伴用自動車の任意保険加入が義務化されてい 損害賠償責任保険の保険料の支払い状況の報告の義務化については、自動車運転代行業の
係る指導・監督を円滑 自動車運転代行業の業務の適 第4次一括法において、自動車運転代行業に関する国土交通大臣の権限・事 令で定められた義務を遵守していない可能性のある事業者の発見、指導・監 業務の適正化に関す 賀県 ないため、公安委員会からの認定の事前協議において、任意保険加入は認定の要件ではなく、任意保険未加入でも 業務の適正化に関する法律第21 条第2項に基づき、自動車運転代行業者に対しその業務に関し
認定されることになる。このことは利用者保護の観点から問題である。また、当県は国からの権限移譲を受けたが、自
に行うための制度の 正化に関する法律」において、条 務の一部が平成27年度から都道府県知事に移譲され、法及び国の技術的助言 督、摘発等を円滑に行うことが可能となる。 る法律第11条 動車運転代行業者への指導監督を行うには十分な体制とはいえない。ついては、まずは、国の法制度の見直しと都道 報告を求める等行うことにより、その目的を達することができる。なお、定期的な報告等が必要であ
見直し 例等で損害賠償責任保険の保 に基づき県内の代行業者の指導・監督を行っているところであるが、認定や立 最低利用料金の規定は、利用者が適法に運転代行業を営む事業者を選定 府県が運転代行事業者への適切な指導監督が行える体制確保のため、国による十分な財政措置が必要である。 れば、各都道府県において適宜措置されたい。
険料の支払い状況の報告の義 入検査後に、事業所の撤去や保険料を未納とし、法令で義務付けられている事 する際の参考にもなる。 ○本県では、各事業所に対する立入検査や講習会などを通じ、事業者の規範意識の向上に努めているところである また、自動車運転代行業は、専ら、地方都市の深夜の歓楽街の酔客という限られた時間・場所・
務化や最低利用料金を規定する 項に係る必要経費を加味した適正料金を大幅に下回る料金を設定している業 また、適法に運転代行業を営む事業者が必要以上の価格競争を意識せず が、保険加入状況の報告義務化や最低利用料金の規定に関して具体的な規定がないことから、不良事業者の発見、 利用者を対象に行われるものであって、時間・場所・利用者を問わず行われあらゆる場面において
ことを可能とする等、自動車運転 者が存在する。 、安全性を確保するための整備費用や人件費に投資をすることができ、利用 指導・監督、摘発等をするに当たり限界が生じている。 利便性等が確保される必要がある公共交通機関とはその性質や目的等を異にするものであること
○本県では法第21条に基づき、保険の加入状況に係る報告書の提出を求めているところであるが、未提出の事業者
代行業の安全と質を確保し、利 静岡県内における平成28年の自動車運転代行業者の人身事故は24件に上り 者の保護につながる。 も多く、実態把握が困難となっている状況がある。 から、全国的に一律に同内容の基準を定めるべきではないため、現行法において御指摘のような
用者の保護を図るため、都道府 、事故が発生した際には、利用者が不利益を被るケースもある。 最低利用料金の規定は設けられていないところであるが、条例で料金に関して規制を設けることに
県が適切な指導・監督を行える 【支障事例】 ついてその可否も含めて検討を行う。
仕組みに見直す。 県及び県公安委員会では、事業者に義務付けられている事業所の設置、自動
車保険への加入、運転従事者の研修等について、立入検査や講習会の実施な
ど事業者の規範意識の向上に努めているところであるが、自動車保険の支払い
状況の報告が義務化されていないことや利用料金に関する具体的な規定がな
いことなどから、このような事業者の発見、指導・監督、摘発等をするに当たり限
界が生じている。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

今後、道路の円滑かつ安全な交通の確保方策について、国の方でどのように技術的な検証がな - - - 【全国市長会】 ○まがりかどや電停付近であっても現場の状況に応じて、路外駐車場出入口の設置が可能となる 駐車場法の出入口の設置規制について、当該規制が支障となった具体的な事例について、自治 -


され、検討を進めていくのか、具体的な考えをお示しいただきたい。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 よう設置規制を緩和すべきではないか。(駐車場法施行令第7条第2項第1号の適用除外項目の 体に対しヒアリングを行ったところ。
また、本市が考える路外駐車場の出入口設置基準の緩和については、駐車場法施行令第7条 拡大 等) 今後、道路管理者及び交通管理者と、道路の円滑かつ安全な交通の確保方策についてヒアリン
第2項の規定に基づき、道路の円滑かつ安全な交通を確保するため、次に掲げる項目において、 ○路外駐車場出入口の設置規制の緩和に当たっては、安全確保のための方策を一律に定めるこ グ結果を踏まえ検討する。
道路管理者及び交通管理者との協議が調った場合を想定している。 と等とはせずに、個々の道路状況等を踏まえた柔軟な対応を行えるような形にしていただきたい。 検討の結果、道路の円滑かつ安全な交通の確保が可能な場合には、柔軟な対応を行うために、
① 路面電車の停留場は、防護柵等を設けることにより歩行者の安全性を確保すること。 どのような措置が可能か検討していきたい。
② 道路の円滑かつ安全な交通の確保するため、路外駐車場の入出庫は左折のみであり、また、
道路での駐車場入庫待ちが生じないようなスペースを十分に確保すること。
③ 周辺の道路交通量が著しく多く、交通安全上支障があると交通管理者が判断する場合、路外
駐車場の出入口の適切な場所に交通誘導員を配置するなどの安全対策を講じること。
以上、道路の円滑かつ安全な交通の確保方策については、これらの項目を具体的な事例ごとに
道路管理者及び交通管理者との協議を調えることで緩和すべきものと考える。

地域公共交通網形成計画(以下、「網形成計画」という。)の策定は、各地方自治体へ義務付けさ - 【新潟市】 - 【全国知事会】 ○警察庁の通達では「地域公共交通網形成計画の作成及び実施に関する協議等」に当たり適切 一般乗合旅客自動車運送事業(路線不定期運行及び区域運行に限る。)及び自家用有償旅客 6【警察庁】


れているものではないこと、また、網形成計画は将来に向けた地域公共交通のグランドデザインで 地域公共交通網形成計画は、マスタープランとしての役割を果たすものであり、路線に使う車両 提案団体の提案に沿って、地方自治体へ適切に周知を行うべきである。 に対応する旨が記載されているが、地域公共交通会議・運営協議会で協議が調ったものについて 運送(市町村運営有償運送(交通空白)及び過疎地有償運送に限る。)に使用される特定の車両 (1)道路運送法(昭26法183)及び道路交通法(昭35法105)
あって、個々のバス停留所の取扱いについてまで定めているものではないことから、網形成計画と や停留所の具体的な位置などを定めることは、同計画の性質上難しいと考える。 【全国市長会】 も、地元の総意として警察としても尊重する旨、地方公共団体地域交通担当部局及び都道府県公 について、都道府県警察がその構成員として加えられた道路運送法施行規則(昭和26年運輸省令 一般乗合旅客自動車運送事業(路線不定期運行及び区域運行に限る。)及び
は関係なく、地域の実情に応じ、当該地域の地域交通関係者を交えた地域公共交通会議におい また、再編実施計画については、地域公共交通網形成計画(マスタープラン)を実現するための 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 安委員会に周知すべきではないか。 第75号)第9条の2の地域公共交通会議又は第51条の7の運営協議会で認められた一定の停留 自家用有償旅客運送(市町村運営有償運送(交通空白輸送)及び公共交通空白
て合意が得られた場合には認めるべきと考える。 実施計画であることから、車両や停留所の位置などを定めることはできるが、同計画の策定にあた ○少なくとも第1次回答で警察庁及び国土交通省より示された周知済みの内容については、実態 所においても、道路交通法(昭和35年法律第105号)に基づく停車又は駐車を禁止する場所の特例 地有償運送に限る。)に使用される特定の車両については、都道府県警察がそ
また、停留所における車両の駐停車に係る取扱いについては、警察庁は各都道府県警察に対し っては、関係する市町村や区域内の全ての交通事業者からの同意が必要などからも、当市も含め として、そのことを把握していない地方公共団体が多数あるため、再度周知を図るべきではないか について配慮がなされるよう、国土交通省から警察庁に対して依頼する。 の構成員として加えられた地域公共交通会議(道路運送法施行規則(昭26運輸
て適切な対応を行うよう通達を発出し、国土交通省は、ホームページ上で公開している「地域公共 策定が進んでいないのが現状である。 。 当該依頼を踏まえ、警察庁から都道府県警察に対し、道路交通の実態に応じて、当該一定の停 省令75)9条の2)又は運営協議会(同令51条の7)で認められた一定の停留所に
交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画作成のための手引き」において記載して周知し そのため、これら上位計画に位置付けないまでも、地域公共交通会議において交通規制の可否 また、その際は、地方公共団体の地域交通担当部局に確実に周知がなされるよう、手引きへの 留所の標示柱又は標示板が設けられている位置から10メートル以内の部分について、道路交通 おいて、道路交通の実態に応じて、停車又は駐車を禁止する場所の特例(道路
ているにも関わらず、自家用有償旅客運送の運行主体等である各地方自治体にまでこの制度の を検討し、合意されたものについては、駐車又は停車ができるよう柔軟に対応していただきたい。 掲載等のみでなく、当該部局に対し直接通知するべきではないか。 法第46条の規定による当該車両に係る駐(停)車可の交通規制の可否を検討するなど、適切に対 交通法46条)について適切な対応がなされるよう、都道府県警察に平成29年度
仕組みが周知しきれていないことから、警察庁及び国土交通省において連携をとりながら、地方自 応するよう通達を発出する。 中に通知する。
治体及びバス事業者への周知等の実効性ある方法について検討していただきたい。 さらに、国土交通省においては、法定協議会、地域公共交通会議及び運営協議会において認め また、当該停留所並びに地域公共交通網形成計画の作成及び実施に関し必
られた一定の停留所に関する取扱いについて手引きに掲載するほか、地方公共団体の地域交通 要な協議を行うための協議会(地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(
担当部局に対しても直接周知する。 平19法59)6条)において認められた一定の停留所における当該車両の取扱い
について、地方公共団体及び地方運輸局に平成29年度中に通知するとともに、「
地域公共交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画作成の手引き」に掲
載する。
(関係府省:国土交通省)

地域住民の生活の足の維持確保を図る上で、デマンド交通や自家用有償旅客運送等、路線バ - 【新潟市】 - 【全国知事会】 ○警察庁の通達では「地域公共交通網形成計画の作成及び実施に関する協議等」に当たり適切 一般乗合旅客自動車運送事業(路線不定期運行及び区域運行に限る。)及び自家用有償旅客 6【警察庁】


ス以外の交通体系が近年大きな役割を果たすこととなった実情を踏まえ、停留所等の規制に関し 地域公共交通網形成計画は、マスタープランとしての役割を果たすものであり、路線に使う車両 提案団体の提案に沿って、地方自治体へ適切に周知を行うべきである。 に対応する旨が記載されているが、地域公共交通会議・運営協議会で協議が調ったものについて 運送(市町村運営有償運送(交通空白)及び過疎地有償運送に限る。)に使用される特定の車両 (1)道路運送法(昭26法183)及び道路交通法(昭35法105)
て、デマンド交通や自家用有償旅客運送等を路線バスと同等に取り扱うことが合理的な場合につ や停留所の具体的な位置などを定めることは、同計画の性質上難しいと考える。 【全国市長会】 も、地元の総意として警察としても尊重する旨、地方公共団体地域交通担当部局及び都道府県公 について、都道府県警察がその構成員として加えられた道路運送法施行規則(昭和26年運輸省令 一般乗合旅客自動車運送事業(路線不定期運行及び区域運行に限る。)及び
いて検討を行うことが必要と考える。 また、再編実施計画については、地域公共交通網形成計画(マスタープラン)を実現するための 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 安委員会に周知すべきではないか。 第75号)第9条の2の地域公共交通会議又は第51条の7の運営協議会で認められた一定の停留 自家用有償旅客運送(市町村運営有償運送(交通空白輸送)及び公共交通空白
警察庁の通達においては、路線バスと同様にデマンド交通や自家用有償旅客運送等が路線バ 実施計画であることから、車両や停留所の位置などを定めることはできるが、同計画の策定にあた 【全国町村会】 ○少なくとも第1次回答で警察庁及び国土交通省より示された周知済みの内容については、実態 所においても、道路交通法(昭和35年法律第105号)に基づく停車又は駐車を禁止する場所の特例 地有償運送に限る。)に使用される特定の車両については、都道府県警察がそ
スの停留所付近に停車することが特例的に可能とされる検討がなされる場合、地域公共交通網形 っては、関係する市町村や区域内の全ての交通事業者からの同意が必要などからも、当市も含め 提案団体の意見が反映されるよう、積極的に検討していただきたい。 として、そのことを把握していない地方公共団体が多数あるため、再度周知を図るべきではないか について配慮がなされるよう、国土交通省から警察庁に対して依頼する。 の構成員として加えられた地域公共交通会議(道路運送法施行規則(昭26運輸
成計画の作成及び実施がなされる際に限定されていると受け止められるが、より幅広く路線バスと 策定が進んでいないのが現状である。 。 当該依頼を踏まえ、警察庁から都道府県警察に対し、道路交通の実態に応じて、当該一定の停 省令75)9条の2)又は運営協議会(同令51条の7)で認められた一定の停留所に
同様の取扱いとされるべきである。 そのため、これら上位計画に位置付けないまでも、地域公共交通会議において交通規制の可否 また、その際は、地方公共団体の地域交通担当部局に確実に周知がなされるよう、手引きへの 留所の標示柱又は標示板が設けられている位置から10メートル以内の部分について、道路交通 おいて、道路交通の実態に応じて、停車又は駐車を禁止する場所の特例(道路
地域公共交通網形成計画の作成は全市町村でなされるものではなく、他方で地域公共交通会議 を検討し、合意されたものについては、駐車又は停車ができるよう柔軟に対応していただきたい。 掲載等のみでなく、当該部局に対し直接通知するべきではないか。 法第46条の規定による当該車両に係る駐(停)車可の交通規制の可否を検討するなど、適切に対 交通法46条)について適切な対応がなされるよう、都道府県警察に平成29年度
は、道路運送法施行規則等に基づき地域の実情に即した乗合旅客運送の態様等を協議する場と 応するよう通達を発出する。 中に通知する。
して位置づけられているなど、地域の関係者の合意形成の方法は多様である。このため、地域公 さらに、国土交通省においては、法定協議会、地域公共交通会議及び運営協議会において認め また、当該停留所並びに地域公共交通網形成計画の作成及び実施に関し必
共交通活性化再生法に基づく協議に限定せず、地域公共交通会議等で合意形成が図られた際に られた一定の停留所に関する取扱いについて手引きに掲載するほか、地方公共団体の地域交通 要な協議を行うための協議会(地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(
ついても対象となることを明確にするべきである。 担当部局に対しても直接周知する。 平19法59)6条)において認められた一定の停留所における当該車両の取扱い
また、停留所における車両の駐停車に係る取扱いについては、これまで警察庁は都道府県警察 について、地方公共団体及び地方運輸局に平成29年度中に通知するとともに、「
等に対して適切な対応を行うよう通達を発出し、国土交通省はホームページ上で公開している「地 地域公共交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画作成の手引き」に掲
域公共交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画作成のための手引き」において記載して 載する。
周知を行っているが、なお依然として地方自治体への周知は不十分な現状であることから、地方 (関係府省:国土交通省)
自治体の地域交通担当部局にも取扱いが明確に周知されるよう、改めて適切な対応を行うべきで
ある。
加えて、地方自治体が事前に考慮する際の参考とするため、今後停車を認められた事例など具
体例についても、周知することとされたい。

(保険料の支払状況報告の義務化) - - 【全国知事会】 ○損害賠償責任保険の保険料の支払い状況の報告の義務化については、法第21条第2項に基 損害賠償責任保険の保険料の支払い状況の報告の義務化については、自動車運転代行業の -


JD共済又は全国運転代行共済に加入している代行業者については、国の技術的助言により、 適切な指導・監督体制が構築できるよう提案の実現を求める。その際、条例等により各自治体が づき条例で規定できるとのことであるが、このことについて地方公共団体に対し通知等により周知 業務の適正化に関する法律第21条第2項に基づき、自動車運転代行業者に対しその業務に関し
毎月、両共済からの提供資料に基づき、法第21条第2項に基づく報告徴収を行い、法第12条の損 地域の実情等を反映する裁量が認められるよう配慮して制度設計すること。 していただきたい。 報告を求める等行うことによりその目的を達することができるが、当該報告が定期的に行われるよ
害賠償措置の履行状況を確認しているが、他の保険会社に加入している場合は、当該報告を代 なお、損害賠償責任保険の保険料の支払い状況の報告の義務化については、所管省からの回答 ○法律上の根拠規定はなくとも条例で最低利用料金等を定めることは可能とのことであるが、この うに、各都道府県において条例で措置することも可能である旨、地方公共団体へ周知する。
行業者に適宜求めなくては確認できない。加えて、保険料が月払いの場合は、毎月、当該報告を が「現行制度により対応可能」となっているが、その強制方法等を含めて提案の趣旨を踏まえ根拠 ことについて地方公共団体に対し通知等により周知していただきたい。また、提案団体によれば、 また、自動車運転代行業は、専ら、地方都市の深夜の歓楽街の酔客という限られた時間・場所・
都道府県から代行業者に求める必要があり、報告を求めるための事務量が膨大となるだけではな 等を明らかにすべきである。 運輸支局から、料金は法第11条により代行業者が個々に決めるもので、県が条例により最低利用 利用者を対象に行われるものであって、時間・場所・利用者を問わず行われあらゆる場面において
く、損害賠償措置の履行状況の把握が遅延し、代行業者に対する指導を速やかに行うことができ 料金等の料金設定を行うことはできない旨の見解が示されたとのことであり、各運輸局、運輸支局 利便性等が確保される必要がある公共交通機関とはその性質や目的等を異にするものであること
ない。 にも本件を周知徹底していただきたい。 から、全国的に一律に同内容の基準を定めるべきではないため、現行法において御指摘のような
利用者保護の観点から、損害賠償責任保険の保険料の支払い状況の報告の義務化は必要で ○上記周知内容については、代行業者側にも混乱が生じぬよう、周知を図っていただきたい。 最低利用料金についての規定は設けられていないところであるが、料金の過度な競争に伴う安全
あり、条例で規定するにしても、そのための明確な根拠規定を法令に設けるべきと考えるが、第1 性の低下を防止する観点から、地域の実情に応じて最低利用料金を定めることは、法律が目的と
次回答において、現行の法第21条第2項に基づき条例で規定できるとのことなので、少なくともこ している利用者の保護にも資することから、条例により措置することは可能である。
のことについては地方公共団体に対し通知等により周知していただきたい。 このことを踏まえ、条例で最低利用料金を規定することが可能である旨、地方公共団体、自動車
運転代行業者及び地方運輸局等へ周知する。
(料金設定の条例化)
料金は民間事業者の経営の根幹に関わるものであり、通常、民間事業者が自由に設定している
。代行業者の自制を求めるため、国のガイドラインに「著しい低料金の場合、独占禁止法の不当廉
売に該当する場合がある。」と示されているが、法的根拠なしでは、各都道府県が利用料金につい
てガイドライン以上の指導を行うことは限界がある。
また、平成28年7月に静岡運輸支局に対し、条例による料金設定の可否について国土交通省の
見解を伺ったところ、現行法では料金に関して条例で規定することはできない旨の回答が示されて
いる。このため、仮に見解を見直す場合であっても、利用者や代行業者に利用者保護を図るため
の措置であることを理解してもらうため、料金について条例で規制できる旨を法令上明確に規定願
いたい。また、条例で料金に関して規制を設けることの可否に関する検討経緯及び結果について、
各運輸局、運輸支局及び地方公共団体に対し、説明をお願いしたい。
個人情報保護委員会 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 各府省からの第1次回答
番号 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
区分 分野
団体名 支障事例

265 B 地方に対する 土木・建築 「空家等対策の推進 所有者等の所在をより円滑に把 【現状】 従来確知できなかった空家等の所有者等の所在が確知されることにより、直 空家等対策の推進に 個人情報保護委員会、 大阪府、滋 - いわき市、ひ ○ 近隣住民より空き地の不法投棄についての陳情を受け、所有者に適正管理を依頼するため、登記簿謄本、住民 【個人情報保護委員会】
規制緩和 に関する特別措置法」 握するため、空家法第10条第3 所有者等を確知するための手段として、空家等対策の推進に関する特別措置 接改善等の働きかけが可能となり、住環境の改善等が図られる。 関する特別措置法第 総務省、国土交通省 賀県、兵庫 たちなか市、 票、戸籍謄本を取得したが、所有者の住所は当該空き地のものしか把握できなかった。やむを得ず当該空き地あてに ・個人情報保護法上、「法令に基づく場合」には、個人データを第三者提供するに当たり、あらかじめ本人の同意を得る
船橋市、小 文書を送付したところ、返送されなかったため、転送されたものと想定されたが、転送先の住所が区では把握できない ことは求められていない(同法第23条第1項第1号)。
における所有者の所 項に基づく市町村からの求めに 法(以下、「法」という)第10条や空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実 10条第3項 県、和歌山 田原市、中 ためそれ以上の対応は出来なかった。上記の事例では、所有者あて文書の転送先が把握できなかったことで区での ・仮に、郵便事業者が空家法第10条第3項に基づく「その他の者」に該当すると判断される場合には、本人同意がなくと
在を特定する手段拡 応じて、郵便事業者が郵便転送 施するための基本的な指針(以下、「指針」という)に基づき、固定資産税情報や 県、徳島県 野市、多治 対応がストップしてしまったが、郵便事業者から郵便転送情報の取得が可能になれば、空家等の状況を所有者等に通 も郵便事業者が市町村長に対して当該空家の所有者等の転居先情報を提供することについて、個人情報保護法上の
大 情報を提供できるようにすること 登記情報・住民票・戸籍等を利用することが認められている。 空家等に関する施策 、京都市、 見市、静岡 知することが可能となり、住環境改善等が図られる可能性が広がることとなる。また、上記の事例は空き地のため現段 問題はないと考えられる。
。 【支障事例】 を総合的かつ計画的 大阪市、堺 県、豊橋市、 階では特措法の対象外だが、今後も同様の事例が発生することが想定されるため、本制度改正による郵便事業者の
府内では、所有者や管理者が住民票を移動させずに転出しており、固定資産税 に実施するための基 市 松原市、伊 郵便転送情報提供は空き地も対象として欲しい。 【総務省】
丹市、浜田 ○ 空家の所有者等を把握するため、固定資産税情報等について照会を行っているが、空家にも係わらず、その所在 郵便法においては、第8条第1項で信書の秘密を確保することが、同条第2項で他人の秘密を守ることが規定されて
情報や登記情報、住民票、戸籍等を利用してもなおその所在の特定が困難とな 本的な指針(3)空家 市、新居浜 地が現住所のままとなっているケースがある。この場合、郵便局に転居届が提出されていれば、1年間の限定ではあ います。郵便の転送情報については、これまで信書の秘密・他人の秘密に該当するものとして取り扱われていることか
っている事例がある。 等の所有者等に関す 市、田川市、 るが、現住所から郵便物が転送されることから、空家の所有者等の所在の特定への有益な情報となる。故に、空家の ら、同情報を提供することについては慎重に対応すべきと考えています。
その際、複数の市町村において、空家等の所有者の所在を確知し、直接改善を る情報を把握する手 佐賀県、大 所有者等に郵便物が転送先へ配達される場合において、行政側から求めがあった時には、それに応じて、その所在 なお、郵便の転送情報が信書の秘密に該当することについては現在係争中と承知しています。
働きかけるための手段として、空家法第10条第3項の規定に基づき、郵便転送 段 村市、宮崎 地を情報提供できるようにして欲しい。
情報の利用を所管郵便局に要請したものの、個人情報であることを理由に提供 市 ○ 当市でも同様に住民票を置いたまま移動したために空き家の管理者等を確知できない事例が存在する。空き家の 【国土交通省】
所有者等へ指導するための調査手段が拡充されることが望ましい。 空家等対策の推進に関する特別措置法第10条第3項において、「市町村長は、この法律の施行のために必要がある
困難との見解であった。 個人情報の保護に関 ○ 当市においては、空家等の所有者等に適正管理を促すため、固定資産税の課税情報などから所有者を特定し、 ときは、関係する地方公共団体の長その他の者に対して、空家等の所有者等の把握に関し必要な情報の提供を求め
また、平成29年5月に総務省より、「郵便事業分野における個人情報保護に関 する法律第23条 所有者へ文書で改善を依頼しているが、所有者の所在地が該当空き家のままになっている場合がある。 このような ることができる。」と規定されており、ここでいう「その他の者」として、郵便事業者から情報提供を求めることは可能であ
するガイドライン(総務省告示第167号)」とその解説書が発出されており、その 場合は、文書が未送達となるか、他の住所へ転送され、正確な現住所を把握することが困難となる。 このため、転送 る。
中において、個人情報の第三者提供の制限の例外事例が示されている。しかし 郵便事業分野におけ 先の情報を入手することにより、所有者の正確な現住所を把握し、適正管理の依頼や空家等に関する情報の提供が
、具体的事例に、空家の所有者を特定する場合が含まれておらず、個人情報の る個人情報保護に関 可能となる。
○ 既に挙げられている支障事例と同様に、空家の所有者等の所在を、登記・住民票・戸籍・課税・国民健康保険・介
第三者提供制限の例外の適用範囲内か定かではない。 するガイドライン第13 護保険等の情報を調査しても書類上、空家の所在地に居住していることとなっている等、判明しない事例がある。郵便
条 物の返戻情報がないことから、実際の居住地に転送されているものと推測され、転送先情報が所有者等の所在確認
に重要な情報であるといえる。なお、当市では、約2,800件の空家のうち、500件の調査をしたところ、このような事例が
概ね30件程度あり、過去郵便局に空家等対策の推進に関する特別措置法第10条第3項に基づく調査を実施しようとし
たところ、憲法第21条(通信の秘密)を理由に断られた経緯がある。
○ 当市でも空家等の所有者等が住民票を移動させずに転出や転居している事例があり、空家等の適切な管理を促
すため、文書を郵送すると郵便局において転送され相手方には届くものの、所在が特定できないため、所有者等と対
面して直接改善を働きかけることができず、対応に苦慮するという同様の支障案件が生じている。また、今後は、空家
等の利活用においても、所有者等の意向確認などで連絡を取ることができず同様の支障事例が生じることが懸念され
ることから、郵便転送先の住所情報の提供は、空き家対策に有効であると考える。
○ 当市においても、空家等の所有者が住民票の居住地を空家等においたまま、介護施設に入所している場合があり
、入所している施設の問合せを検討し、空家等対策の推進に関する特別措置法10条の対象になるか国土交通省に問
い合わせた結果、「居住地は住民票に記載されている場所であり、住民票のない介護施設は適用外となる」と回答さ
れたことから、特定が困難になってる事例があり、空家等の所有者の所在を確知し、直接改善を働きかけるための手
段に苦慮している。
○ 明らかに居住が困難である空家を住所としている者に対し、住宅の状態を知らせる通知を郵送した結果、郵便局
から返送されない事例があり、郵便転送情報を基に転送されたとみられる。しかしその転送先は不明であるため、他に
情報がない場合、直接改善を働きかける際に支障となる恐れがある。
○ 当県内においても、固定資産税情報等を利用してもなお所有者の特定が困難となっている事例があり、「郵便事業
者が郵便転送情報を提供できるようにすること」は所有者特定を円滑に進める一助となると考える。
○ 住民票を空き家住所に置いたまま転出・転居している場合、固定資産税情報においても住所が把握できておらず
、所有者の住所特定が困難な事例がある。郵便物の転送情報は、所有者の所在特定において極めて有効な情報であ
ることから、郵便事業者からの情報提供を求めることができるようにすべきと考える。
○ 当市においても,所有者が住民票を移動せず施設等に入所しているなどの事例が多い。近隣住民や親族等への
聴き取りなどにより対応しているが,緊急時等に所有者と連絡がとれないといった事態も想定され,郵便転送情報の利
用は有効的な手段であると考える。
○ 当市においても、支障事例と同様に所有者の所在の特定が困難である事例がある。空き家対策の一環として、所
有者と直接話をすることにより、空き家が適切に管理されるようになった事例は多い。そのため、制度が改正され、所
有者の所在が特定されることにより、住環境の改善が図れると考える。
○ 所有者等の確知には大変な労力を要すること。また、利用できる情報をもってしても有用な情報とならないことがあ
るため、郵便転送情報の利用は空家等の状況改善に資する意味は大きいものと考える。
○ 空家等の所有者が転居等の届出をしないまま居所を移動している事案があり、電話等の連絡先も不明なことから
、改善を依頼することもできない状態である。郵便の転送情報が利用できれば、所有者等へ空家等の現状説明や改善
の依頼により、生活環境の保全に期待が持てる。
○ 所有者が住民票を異動させずに転出している場合の対応は苦慮しているところである。法的根拠がない限り、民
間事業所が情報提供することは難しいと思われる。
○ 種々事情があり郵便転送手続をしている人もいると思われるが、郵便転送情報の利用により所有者等の所在を確
知でき、直接会って改善に向けて説得することができれば早急な問題解決にもつながる。一定の条件をつけてもよい
ので郵便転送情報の利用ができるよう強く要望したい。
○ 当市においても、所有者や管理者が住民票を移動させずに転出している事例は多く、固定資産税情報や登記情
報、住民票、戸籍等に加え、郵便転送情報を利用できることは、所有者等の所在を把握する手段として有効であるとい
える。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

個人情報保護委員会や国土交通省の回答では現行規定に基づき情報提供を求めることは可能 - 【船橋市】 - 【全国市長会】 【個人情報保護委員会】 6【個人情報保護委員会】


とされたが、郵便事業者を所管する総務省の回答は「慎重に対応すべき」であり、郵便の転送情報 空家等対策においては、所有者の所在の把握が困難を極め、対策が遅れてきたことから、空家 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ・個人情報保護法上、「法令に基づく場合」には、個人データを第三者提供するに当たり、あらかじ (1)郵便法(昭22法165)、個人情報の保護に関する法律(平15法57)及び空家等
が信書の秘密に該当することについては現在係争中とある。裁判所の見解として、転居届に記載 法で税情報の内部利用を可能とする条文を規定する等、これまで取得できなかった情報を取得可 め本人の同意を得ることは求められていない(同法第23条第1項第1号)。 対策の推進に関する特別措置法(平26法127)
された情報が「通信の秘密」に該当せず、「信書の秘密」にも該当しないこととなった場合には、郵 能とした経緯がある。こうした経緯からも、郵便事業者がもつ転送情報も該当させるべきと考える。 ・仮に、郵便事業者が空家法第10条第3項に基づく「その他の者」に該当すると判断される場合に 市町村が空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき空家等の所有者等
便事業分野における個人情報保護に関するガイドラインの改定など、情報提供に向けた対応をさ ついては、転送先情報の開示が可能となるよう、空家法第10条の改正または、郵便法第8条の改 は、本人同意がなくとも郵便事業者が市町村長に対して当該空家の所有者等の転居先情報を提 の把握に関し必要な情報として郵便の転送情報を求めた場合の取扱いについて
れたい。 正を強く求める。 供することについて、個人情報保護法上の問題はないと考えられる。 は、当該情報の信書の秘密への該当性に留意しつつ、当該情報提供の可否及
加えて、現時点においても、本人の同意を得れば郵便情報を提供することは可能であることを周 び「郵便事業分野における個人情報保護に関するガイドライン」(平20総務省)等
知するなど、市町村が空家対策を推進するために必要な場合における協力をお願いする。 【総務省】 の改正について、引き続き検討する。
郵便の転送情報については、信書の秘密に該当することについて現在係争中と承知しており、 (関係府省:総務省及び国土交通省)
今後、個人情報保護委員会及び国土交通省の回答並びに当該係争状況を踏まえて、検討を行っ
てまいりたいと考えております。

【国土交通省】
空家等対策の推進に関する特別措置法第10条第3項において、「市町村長は、この法律の施行
のために必要があるときは、関係する地方公共団体の長その他の者に対して、空家等の所有者
等の把握に関し必要な情報の提供を求めることができる。」と規定されており、ここでいう「その他
の者」として、郵便事業者から情報提供を求めることは可能である。
金融庁 「最終的な調整結果」
提案区分
<追加共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>
管理 提案事項 制度改正による効果 その他
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名 各府省からの第1次回答
番号 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
区分 分野
団体名 支障事例

67 A 権限移譲 産業振興 経営革新等支援機関 中小企業等経営強化法に基づく 地域を支える中小企業・小規模事業者の支援については、中小企業者等に身 【権限移譲による効果】 中小企業等経営強化 金融庁、経済産業省 広島県、中 - - - 中小企業等経営強化法に基づく各主務大臣の経営革新等支援機関に係る認定に係る権限につ
に係る認定権限の都 、各主務大臣の経営革新等支援 近な存在である都道府県が地域の実情に即して行うべきであり、経営革新支援 国から地方へ権限が移譲されることにより、申請等窓口がより身近な都道府 法第21条、第22条、第 国地方知事 いて、都道府県知事への委譲は行わず、引き続き、国が行使することとしたい。
道府県知事への移譲 機関に係る認定権限を都道府県 機関の認定も同様である。 県となり、申請者の負担軽減につながる。 23条 会、宮城県
知事に移譲する。 本措置は、全国に約385万者いる中小企業・小規模事業者等に対する支援を行う機関のレベル
現在、経営革新等支援機関の認定権限は国、経営革新計画の認定権限は都道 〔認定機関数〕(H29.2.6) 、質、専門分野、活動内容に、これまで機関ごと地域ごとのバラツキがあるなどの課題が存在し、
府県と分かれており、都道府県において、一元的に中小企業支援を行うべきで 全国 25,956機関 中小企業等の取組を支援する体制が不十分であったため、支援の質を全国レベルで担保し事業
ある。 広島県 1,186機関 者支援を行う観点から、中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律の一部を改正する法律(
平成24年法律第44号)によって措置されたもの。
また、経営革新等支援機関認定の申請先が、国の出先機関(経済産業局、財務 都道府県が中小企業支援策を実施するに当たり、施策の周知・説明や意見 また、自由民主党中小企業・小規模事業者政策調査会において「得意分野や技能水準の見える
局)になっていることから、遠方の申請者にとっては移動や申請手続きが負担と 照会等、経営革新等支援機関を活用した施策の展開が期待できる。 化により、適切な認定支援機関の可視化を進め、必要であれば更新制の導入等の制度の改正も
なっている。 視野に入れ、国が責任を持って信頼される支援機関の絞り込みを図るべき」との提言があったこと
また、経営革新等支援機関に対する指導・監督についても、支援機関に身近 に加え、平成28年11月以降、中小企業・小規模事業者に関する総合的・基本的な政策について審
【参考】 な都道府県が行うことにより、迅速かつ地域の実情に即した対応が期待でき 議する場である「中小企業政策審議会 中小企業経営支援分科会」において、認定経営革新等支
■経営革新等支援機関 る。 援機関制度の今後のあり方について議論を行い、平成29年6月、中間整理を公表し、同整理では
中小企業・小規模事業者に対して事業計画策定支援等を通じて専門性の高い 、中小企業大学校等における研修の充実等を通じた認定経営革新等支援機関の支援能力の能
支援を実施する機関 力向上、認定支援機関に対する更新制の導入などを、国が主体となって行うことが求められてい
る。
そのため、国が主体となって上記取組を対応するために、申請のあった権限等については、引き
続き、国が対応していく必要がある。

108 B 地方に対する 消防・防災・安全 罹災証明に係る一連 『災害に係る住家の被害認定 平成28年4月16日に発生した熊本地震においては、由布市では発災以降、「 1.「調査手続の簡素化」 ・「災害の被害認定基 内閣府、金融庁、財務 由布市、大 - 常総市、ひ ○本市では、被災者生活再建支援システムを導入し罹災証明書の発給に備えているが、被害程度の判定について、 大規模地震における地震保険の保険金支払いにおいて、損害保険会社は最大限の人的資源を動員することで、被災
規制緩和 の手続・制度の見直し の一次調査における地方公共団 災害に係る住宅の被害認定基準運用指針」に則り、県及び県内自治体職員等 1次調査においては、地方公共団体の判断に基づき、選択可能な具体的手 準」 省 分市、中津 たちなか市、 調査開始から確定までに相当の時間を要するものと考えている。制度の改正により確定までの時間が短縮されるので 者に可能な限り迅速に保険金を支払いつつ、被災地以外の通常の保険金支払いも円滑に実施する必要があります。
上越市、亀 あれば、より生活再建が早期にできるものと思慮される。
体の判断に基づく手続の簡素化 の支援を受け、約140日間、延べ950人余りの調査員を動員し、被害住家等の 順として、➀「全ての住家について、被災写真等との照合による自己申告方式 市、日田市 岡市、大阪 ○南海トラフ巨大地震のような市内全域において甚大な建物被害が発生する災害時には、本市においても調査人員 本提案のように官民の調査基準の統一や査定結果の相互利用を行うことは、被災地における地震保険の保険金支払
に向けた選択可能な調査方法』 調査を行った。 により、被害程度の判定を行う。」、➁「明らかに半壊に至らないと判断できる
・「災害に係る住宅の 、佐伯市、 府、八尾市、 の著しい不足が予想され、より「調査手続の簡素化」等による業務の効率化が必要である。 業務において、以下のような混乱や負担増を発生させ、保険金支払いの遅延など、被災地における保険金支払業務
、『被害の程度及び認定基準の 当市においては、住家の罹災証明交付件数2,449件のうち、「半壊に至らな 住家については、事例写真等と被災写真の照合により、被害程度の判定を行 被害認定基準運用指 臼杵市、竹 伊丹市、鹿 の劣化が避けられないほか、被災地以外の保険金支払いにも悪影響を及ぼしかねず、保険契約者保護の観点から実
区分について、地方公共団体の い(一部損壊)」と認定された住家は、2,316件(94.6%)と大半を占めている う。」、➂「半壊に至らないと判断できない住家については、外観、傾斜、部位
針」(平成25年6月内閣 田市、豊後 児島市 現困難と考えます。
判断に基づいた設定を可能とす 。 の判定による調査により、被害程度の判定を行う。」といった具体的手順を選府<防災担当>) 高田市、杵
・地震保険の損害認定基準を大きく変更することにより、既に地震保険関係者に定着している実務手順等が見直しと
る』以上2点を、災害に係る住家 半壊に至らないことが明らかに判断できる場合は、現地調査の省略による簡 択可能な調査方法として、災害に係る住家の被害認定基準運用指針に明記 築市、宇佐 なり、蓄積したノウハウも活用できなくなることから、査定実務に混乱が生じ保険金支払いの遅延をきたします。更に、
の被害認定基準運用指針に明 素化を図ったところであるが、損害程度別の具体的事例写真やイメージ図など することにより、全国の地方公共団体に実質的な運用が広がことを期待する。 市、豊後大 損害認定基準の変更により、保険約款、事業方法書の改定が生じた場合、当面の間、補償内容の異なる新旧の地震
記すること。 の照合資料が少ないため、2次調査の申請(住家121件)が多く出され、調査期 野市、国東 保険契約が混在することも査定実務の混乱を助長する要因となります。
また、被害認定事務において、 間の長期化を招くこととなった。 2.「被害の程度及び認定基準の区分の再編」 市、日出町
官民の調査基準の統一を行った また、一部損壊と認定された住家においては、屋根、壁、基礎等が広範囲にわ 自治体独自の支援策(災害見舞金、住家の補修補助等)の円滑な運用にあ 、九重町、 ・査定結果の相互利用を行うことにより、保険契約者から、民間の損害保険会社が説明責任を負うことのできない税
減免や各種交付金を端緒とする苦情や問い合わせが生じることとなり、こうした苦情等への対応や再立会の増加など
うえで調査の一本化を行うこと。 たり被害を受けているケースがあり、修復に多額の費用を要するものの、公的な たって、被害の程度及び認定基準の区分については、地方公共団体の判断 玖珠町、姫 により、損害保険会社に追加的な負担が発生することも保険金支払いの妨げとなります。
さらに官民の連携や関係機関等 被災者再建支援の対象とはならず、住宅復旧の遅延が懸念されるところである に基づいた設定が可能である旨、運用指針に明記することにより、全国の地 島村
と連携した調査体制を構築する 。 方公共団体に実質的な運用が広がることを期待する。 また、損害認定基準の見直しや査定結果の相互利用に伴い、全ての損害保険会社において、システム・マニュアル・
ことや官民の調査結果の相互利 一連の調査により、一部損壊と認定された住家は、被害程度の幅が非常に大 また、罹災証明発行後の疑義に対する窓口対応や2次調査等の所要時間 教育体制等のインフラの再構築が必要となり、そのコストを賄うため保険料引上げが生じることで、地震保険の普及促
用を可能とするなど、調査の対 きく、ごく軽微な被害も含まれる一方で、損害割合が半壊により近い15%~19 の短縮が図られ、事務負担の軽減につながると考えている。 進を阻害するおそれがあると考えます。
応について複数の選択肢の検 %の住家は全体の12.5%になっており、生活再建支援制度の対象とならない なお、民間の損害保険会社の保険金支払態勢を公的制度の運営に利用することとなるため、本提案の実現には、地
討を求める。 ほか、義援金でも大きな差が生じることとなっている。 3.「民間の地震保険損害認定基準との調整又は活用」 震保険に関与する全ての損害保険会社の理解と協力が必要不可欠ですが、日本損害保険協会からも、別紙のとおり
さらに、地震保険の損害認定基準と被害認定基準については、調査の対象部 被害認定事務においては、官民の調査基準を統一したうえで調査の一本化 、地震保険への悪影響が生じるとして反対意見が示されており、民間の損害保険会社による地震保険制度の安定的・
位や損害割合の算定方法が異なっており、いわば二重の調査による被害認定 を行うことで、民間保険会社と地方公共団体との連携(調査対象の分担等)や 効率的な運営の観点からも、本提案を実現することは困難であると考えざるをえません。
に対する被災者の不満や不信感の声が多く寄せられ、2次調査さらに再調査を 、その調査結果について相互に活用が可能となること、また、民間保険会社
「(別紙あり)」
申請することになり、調査期間の長期化や従事職員の事務負担の増大を招く要 のみならず建築士会や土地家屋調査士会等、知識と経験を有する団体と連
因となった。 携するなど、調査に関する対応について、複数の選択肢があればより効率的
かつ効果的な調査が可能となる。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

住民に身近な行政は地方公共団体が行うことにより,地域に多様性・自立性が生まれ,新たな成 - - - 【全国知事会】 一次回答で示した理由に加えて、認定支援機関の中には、県外の中小企業者等まで赴いて支援 4【金融庁】


長・活性化につながるものと考える。地域を支える中小企業・小規模事業者の支援については,中 都道府県知事への移譲を前提として、当面「手挙げ方式」の活用も含めた検討をすべきである。 する場合や複数の都道府県を活動エリアとする機関も存在するため、申請を行った所在地におい (1)中小企業等経営強化法(平11法18)
小企業者等に身近な都道府県が地域の実情に即して,行うべきである。 てのみで認定支援機関を管理することは、実態にそぐわないと考えることから、主務大臣による経 認定経営革新等支援機関(21条)については、国、都道府県及び認定経営革
本提案は,都道府県が地域を支える中小企業・小規模事業者等の支援を一元的に行うことによ 営革新等支援機関の認定に係る権限は、都道府県知事への委譲を行わず、引き続き、国が行使 新等支援機関間の連携強化を図るため、中小企業支援施策や認定経営革新等
り,中小企業者等の利便性の向上及び中小企業者等の成長促進を図るものであり,中小企業者 することとしたい。 支援機関制度を活用した優良な支援事例等を意見交換する仕組みの構築につ
等に身近な都道府県が地域の実情に応じて行えるよう,認定権限の移譲を検討いただきたい。 いて検討し、平成30年度中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講
なお,機関ごと地域ごとのバラツキについては,全国レベルの情報を国が地方に提供することで ずる。
解消可能であり,全国レベルで支援の質が担保できると考える。 (関係府省:経済産業省)

「③民間の地震保険損害認定基準との調整・活用」の提案により、「損害保険会社において、シス - - - 【全国市長会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、内閣府(防災担当)から、被害認定調査手続の簡素化や認定の迅 1.罹災証明制度の見直しについては、内閣府(防災担当)が設置する住家の被害認定調査に係 6【金融庁】


テム・教育体制等のインフラの再構築が必要」との指摘はもっともであり、保険制度の変更による 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 速化については見直しの検討を進めるとの趣旨の発言があったところであるが、内閣府(防災担 る検討の場において、罹災証明の発行の迅速化・効率化に向けた議論を行う予定。 (1)災害対策基本法(昭36法223)
影響が大きく、難題であることは十分承知をしている。 【全国町村会】 当)において、簡素化に資する写真判定の導入等について、具体的な手順が分かるよう、「災害に 罹災証明書の交付の迅速化については、住家の被害認定調査の効率化及び
しかしながら、昨年の熊本・大分地震では被災者(保険契約者)から、「調査によって判定に差が 提案団体の意見が反映されるよう、適切な対応を求める。 係る住家被害認定業務 実施体制の手引き」を改正する等し、また、そのことを地方公共団体に対 2.被害認定調査の簡素化に資する写真判定の導入等については、当該検討の場において結論 迅速化に資する写真判定の導入の可能性も含め、内閣府における有識者検討
生じるのはなぜか。」といった行政に対する不信感、調査時期の相違による不満から、2次調査、 して周知していただきたい。 が得られれば、「災害に係る住家被害認定業務実施体制の手引き」を改正する等により、地方公 会において、関係府省等が協力して民間団体等の知見も参考にしつつ検討を行
あるいは再調査の申請が出され、調査期間の長期化を招いた。 ○ 内閣府(防災担当)において、罹災証明書に地方公共団体独自の被害認定区分を設定するこ 共団体に対して周知してまいりたい。 い、平成29年度中に結論を得る。その結果に基づき、「災害に係る住家被害認定
そのため、内閣府、金融庁及び財務省の関係府省並びに関係団体が参画した検討会において、 とができることを明らかにするとともに、独自の被害認定区分を設定している事例を「災害に係る住 業務実施体制の手引き」を改正するなどの必要な措置を講ずることとし、その旨
民間保険会社における住家被害認定調査のノウハウ等を活用し、市町村による罹災証明書の発 家被害認定業務 実施体制の手引き」に盛り込む等し、また、そのことを地方公共団体に対して周 3.また、当該検討の場においては、罹災証明発行のための住家の被害認定調査の迅速化・効率 を地方公共団体に周知する。
行が少しでも迅速かつ円滑に行える方策について、十分に議論することを求める。 知していただきたい。 化に向けて、金融庁、財務省等関係省庁とも協力して検討を行う。なお、当該検討を進めるに当た (関係府省:内閣府及び財務省)
○ 第1次ヒアリングにおいて、金融庁及び財務省から、内閣府(防災担当)が設置した罹災証明 っては、地震保険損害調査のノウハウ等、専門的見地からの助言等を受けるため、民間保険会社
制度に係る検討会に参画し、知恵を出すことは不可能でないとの趣旨の発言があったところである にも協力を求めることを想定している。
。内閣府(防災担当)においては、検討の場を設置し、金融庁及び財務省の参画を求めた上で、民
間保険会社にも協力を求め、市町村による罹災証明書の発行が迅速かつ円滑に行える方策につ 4.さらに、住家の被害の程度が半壊に至らない区分において、地方公共団体が独自に区分を設
いて、検討を行っていただきたい。 定することについては現在においても可能であるが、独自の被害認定区分を設定している事例を「
災害に係る住家被害認定業務実施体制の手引き」に盛り込む等により、地方公共団体に対して周
知してまいりたい。
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

1 B 地方に対する その他 地方自治法施行規則 地方自治体の歳出予算の節に 現行、地方自治法施行規則において、歳出予算の執行科目(節)が義務付けら 地方自治体が、実情に応じ、固定資産台帳の更新や複式簿記の運用に適し 地方自治法施行規則 総務省 山鹿市 資料①地方財政状 - ○統一的な基準による地方公会計制度では、複式簿記による仕訳作業において収益的支出と資本的支出 地方公共団体の歳出予算の節の区分については、節が個々の予算の執行に当たっての最小限
規制緩和 に定める歳出予算節 ついて定めた地方自治法施行 れている。このため、地方自治体の財政状況を把握するために総務省が実施す た歳出予算の執行科目(節)を設定することで、分析の事務を効率的に行うこ 第15条第2項 況調査の節分析 を区分する必要がある。歳出予算の執行科目(節)単位では、当市が採用している期末一括仕訳処理にお 度の単位であり、全国の他の地方公共団体と比較しながら、予算審議や内容の分析を可能とする
の義務付けの規制緩 規則第15条第2項「節の区分は、 る地方財政状況調査(決算統計)その他予算・決算関連事務において、当該執 とができ、決算統計等の予算・決算関連事務の簡素化・迅速化、複式簿記の 資料②統一的な基 いて、システムを用いて自動仕訳することができず、整理仕訳作業を伝票単位で行う事務負担が生じてい ために、全国的に統一されていることが要求されるため、各地方公共団体が任意に設定すること
和 別記のとおり定めなければなら 行科目を当該調査項目に応じて分析する必要がある。【決算統計上の分類(地 仕訳に係る事務負担の軽減等につながる。 準による地方公会 る。 はできないものである。
ない」の規定について、地方自 方自治法上の節):人件費(給料、職員手当等)、物件費(賃金、旅費、需用費等 また、複式簿記の仕訳の事務負担等が軽減されることで、現在、地方自治体 計の整備促進(平成 なお、統一的な基準による地方公会計の整備等については、標準的なソフトウェアの無償提供や、
治体において任意の節の設定 )、補助費等(報償費、役務費のうち保険料、負担金等)、普通建設事業(給料、 における財務諸表の作成方法の主流である期末一括仕訳から日々仕訳への 27年1月23日付け総 効率化を図っている先進団体の事例を紹介することにより、事務負担の軽減や効率化を図ってい
が可能な制度とする。 職員手当等、委託料、工事請負費等)】。 転換が進み、財務情報等を迅速に住民に公開できる態勢が整う。 財務第14号総務大 るところである。
また、近年、財政のマネジメント強化のため、総務大臣から統一的な基準による 臣通知)
地方公会計の整備促進、具体的には固定資産台帳の整備と複式簿記の導入を 資料③複式簿記の
前提とした財務書類の作成、予算編成等への積極的活用が要請されている。固 仕訳分析
定資産台帳や複式簿記の運用に当たっては、歳出予算の執行科目(節)を複式 資料④決算分析、
簿記上の収益的支出と資本的支出に分析する必要ある。 複式簿記仕訳の簡
両事務とも、ICTを活用することで、分析の省力化が図られるものの、分析その 素化
ものの削減には至っておらず非効率的な面がある。 資料⑤統一的な基
準による地方公会
計マニュアル(平成
27年1月総務省)(日
々仕訳、期末一括
仕訳について)

19 B 地方に対する規 医療・福祉 予防接種法による給付 行政手続における特定の個人を識 予防接種法第28条では実費徴収が可能ではあるが、実費を徴収するか否か、さらに ・経済的理由により実費負担ができない者の資格確認が、情報連携により実施でき ・行政手続における特定 内閣府、総務省、厚生労 豊田市 - 矢巾町、ひた ○予防接種に係る実費徴収の際に、生活保護を受給されている方等については負担を免除しているが、現在は生活 まず、厚生労働省において、予防接種法による実費の徴収の決定に関する事務における生活保護関係情
制緩和 の支給又は実費の徴収 別するための番号の利用等に関す 経済的理由によりその費用を負担が出来ないと認める要件も市町村の裁量にまかされ るようになれば、予防接種を受けやすい環境が容易に整えられ、ひいては予防接種 の個人を識別するため 働省 ちなか市、川 保護を受給されている方に生活保護受給証明書の提出を求めている。住民の方の負担を軽減するためにも、生活保 報及び中国残留邦人等支援給付等関係情報の必要性や当該事務の効率性などについて検討する必要が
崎市、島田市
に関する事務において る法律において、情報連携が必要 ている。しかしながら、経済的理由により負担できない者(実費徴収をしない者)につい の本来の目的である、感染症の発生及びまん延の防止につながる。 の番号の利用等に関す 、大治町、伊 護関係情報等を情報連携の項目に追加することが必要である。 あり、それらが認められるのであれば、情報連携に向けた必要な対応を検討する。
情報連携により照会可 な事務について別表第2で整理が ては、市町村民税に関する情報のみではなく、生活保護関係情報や中国残留邦人等 る法律第19条 丹市、加古川 なお、昨年度は、当町においては101人の方の負担を免除しており、効果は大きいと考える。
能な特定個人情報の追 されている。 支援給付等関係情報を鑑みながら、判断している事例が多いと考える。そのため、経済 ・行政手続における特定 市、福岡県、 ○予防接種に係る実費徴収事務において生活保護関係情報等が必要であり、行政の事務の効率化及び住民の方
加 別表第2の項番18に係る主務省令 的理由により実費負担ができない者の資格確認ができないと、生活困窮者と考えられ の個人を識別するため 那珂川町、志 の利便性の向上のためにも提案団体の要望どおり情報連携の項目への追加が必要である。
免町、須恵町
第13条第2項に記載されている事 る者へさらに予防接種費用を負担させることになるため、接種率の低下が起こり、ひい の番号の利用等に関す 、新宮町、芦 ○当市では経済的理由により費用負担ができない者を生活保護世帯の者としている。当該事例については関係所
務を処理するために情報連携でき ては感染症の発生及びまん延防止の効果が軽減すると考える。 る法律別表第二の主務 屋町、水巻町 管課への照会や被接種者本人からの受給者証等の証明書類の提示を求めることで対応しているが、本件について
る特定個人情報は、道府県民税又 なお、予防接種法の逐条解説においても、「経済的理由により負担できない者の数につ 省令で定める事務及び 、岡垣町、遠 規制が緩和された場合は、事務処理の円滑化が期待できる。
は市町村民税に関する情報及び住 いては、市町村民税の課税状況や生活保護世帯数等を勘案して、概ね全体の2割から 情報を定める命令第13 賀町、小竹町 ○行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律別表第二の主務省令で定める事務
民票関係情報に限られている。 3割程度が想定されている」と記載があるにもかかわらず、番号法で情報照会できない 条第2号 、鞍手町、桂 及び情報を定める命令第13条第2号イで規定されている「予防接種を受けた者若しくは当該者の保護者」に「当該者
川町、筑前町
しかし、当該事務を処理するに当た のは矛盾している。 、大刀洗町、 と同一の世帯に属する者」を加えてほしい。当市では、予防接種法第28条ただし書きに基づく実費の徴収を行わない
っては、生活保護関係情報及び中 大木町、広川 者として、予防接種を受けた者の世帯員全員の市町村民税課税状況を確認している。しかし、現行の情報連携では
国残留邦人等支援給付等関係情 町、香春町、 、予防接種を受けた者又は当該者の保護者以外の税情報が確認できない。同条のいう「経済的理由により、その費
報の連携が必要となるため、これら 糸田町、川崎 用を負担することができない」者を決定するに当たり、本人や保護者のみの課税状況で判断することは公平性に欠け
町、大任町、
の特定個人情報も利用できるよう 赤村、福智町
適切ではないと解する。他の法律に基づく事務においては「当該者と同一の世帯に属する者」の情報連携が認めら
緩和をお願いする。 、佐賀県、基 れているものも多数あることから、当該事務についても同様の措置を望むものである。
山町、上峰町 ○生活保護に関する事務の権限は県にあるため、本人からの申請の際に照会の同意を得てから確認しているので、
、みやき町、 事務の煩雑さがある。情報連携により迅速な対応が期待できる。
玄海町、有田 ○本市では高齢者肺炎球菌及びインフルエンザワクチンの接種について、生活保護受給者及び中国残留邦人等支
町、大町町、
江北町、長崎 援給付対象者は費用の免除対象者となるため、特定個人情報の利用が可能となることになることにより、利便性の
県、長与町、 向上に寄与すると考える。
東彼杵町、波 ○生活保護受給証明書の提出は求めていないが、保健センターと1キロほど離れた本庁舎の担当課に受給資格の
佐見町、小値 有無を文書で照会しているため、事務処理に時間を要することもあり負担となっている。
賀町、佐々町
、熊本県、熊
本市、玉東町
、南関町、和
水町、菊陽町
、南阿蘇村、
氷川町、津奈
木町、錦町、
大分県、姫島
村、日出町、
九重町、玖珠
町、宮崎県、
三股町、高原
町、国富町、
綾町、高鍋町
、新富町、西
米良村、木城
町、川南町、
都農町、門川
町、諸塚村、
椎葉村、美郷
町、高千穂町
、日之影町、
五ヶ瀬町、三
島村、十島村
、さつま町、長
島町、湧水町
、東串良町、
錦江町、南大
隅町、肝付町
、中種子町、
南種子町、屋
久島町、大和
村、宇検村、
瀬戸内町、龍
郷町、喜界町
、徳之島町、
天城町、伊仙
町、和泊町、
知名町、与論
町、国頭村、
今帰仁村、恩
納村、中城村
、西原町、座
間味村、南大
東村、北大東
村、伊是名村
、八重瀬町、
竹富町、与那
国町、大宜味
村、渡名喜村
、伊平屋村、
九州地方知
事会
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

「節が個々の予算の執行に当たっての最小限度の単位」とあるが、国の予算では「庁費、施設費の - - - 【全国知事会】 地方公共団体の歳出予算の節の区分については、節が個々の予算の執行に当たっての最小限 -


類」といった区分があり、必ずしも、現行の地方自治法施行規則の節にこだわる必要性はない。ま 地方公共団体ごとに歳出予算節が異なることで、地方公共団体相互間での財政状況の比較が困 度の単位であり、全国の他の地方公共団体と比較しながら、予算審議や内容の分析を可能とする
た、「全国の他の地方公共団体と比較しながら、予算審議や内容の分析を可能とするために、全 難になる恐れがあるため、慎重に検討する必要がある。 ために、全国的に統一されていることが要求されるため、各地方公共団体が任意に設定すること
国的に統一」とあるが、節を基準とした比較の実態があるのか。国等の調査(当初予算案調、決算 はできないものである。
統計、財政状況資料集、決算カード、類似団体比較カード)も、節ではなく、節を性質別経費(人件 【全国市長会】
費、物件費、維持補修費等)に分析した上で分析、比較、公表が行われている。効率化の観点から 慎重に検討されたい。
言えば、節と性質別経費、公会計の科目を極力一致させて頂きたいが、全団体のシステム改修経
費等を考慮すると、困難。このため、本市の提案では、任意の節を設定することとしている。
また、「標準的なソフトウェアの無償提供」について、既存の財務システムとの連携やPC導入・保守
料等所要の経費が生じるほか、セキュリティ強化のために、外部へのデータ取出し等が制限されて
きており、既存の財務システム以外での処理には、手間と費用が掛かる。ソフトウェアの導入割合
や費用対効果を検証されているのか。
さらに、「先進団体の事例」についても、結局、現行の節の下で、仕訳を細分化する方法であり、真
の効率化とはいえない。
公会計の導入をはじめ、年々、各種調査、分析資料の作成等の要請が増加しているなかで、シス
テムの導入をもって効率化できたと安易にいうのではなく、地方公共団体の自主性を尊重しつつ、
事務の根本的・抜本的な見直しによる効率化を図っていただきたい。

住民の負担軽減及び行政事務が効率化され予防接種を受けやすい環境が整うことにより感染症 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、厚生労働省から、身体障害者手帳関係情報等については既に他 厚生労働省において、当該情報の必要性や当該事務の効率性などを検討の上、それらが認めら 6【総務省】


の予防及びまん延の防止につながるため、早期の法改正が実現されるよう検討していただきたい 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や の行政分野において使われている状況であり、年末の対応方針の取りまとめに向けた全体のスケ れるのであれば、情報連携に向けた必要な対応を行って参りたい。 (15)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
。 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 ジュールに即した形で、関係部局、関係省庁と法改正に向けた検討を進めていきたいとの趣旨の 律(平25法27)
現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 発言があったところである。 (ⅰ)予防接種法(昭23法68)による予防接種の実施に関する事務(別表2の16の
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ○ ついては、 2)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情報に、障害者関係
【全国市長会】 ・厚生労働省において早急に検討を進めると共に、第2次ヒアリングまでに結果をお示しいただき 情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。また、同法による実費の徴
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 たい。 収に関する事務(別表2の18)については、当該事務を処理するために必要な生
・内閣府(番号制度担当室)において厚生労働省の協力の下、マイナンバー法及びマイナンバー法 活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付等関係情報の提供について、情
の主務省令の改正に関して、内閣法制局等関係者との調整を進めていただきたい。 報連携が可能となるよう、必要な措置を講ずるとともに、当該事務を処理するた
めに必要な特定個人情報に、生活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付
等関係情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。
(関係府省:内閣府及び厚生労働省)
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

20 B 地方に対する規 医療・福祉 予防接種法による予防 行政手続における特定の個人を識 予防接種法施行令では、B類疾病の対象者のうち60歳以上65歳未満の者の対象者を ・適切な資格要件の確認が、情報連携により実施できるようになれば、予防接種を受 ・行政手続における特定 内閣府、総務省、厚生労 豊田市 - 矢巾町、ひた ○身体障害者手帳1級を所持されている方についてB類疾病の予防接種の対象者としており、予防接種の際には身 まず、厚生労働省において、予防接種法による予防接種の実施に関する事務における障害者関係情報の
制緩和 接種の実施に関する事 別するための番号の利用等に関す 定めているが、障害の程度を確認するためには身体障害者手帳の交付に関する情報 けやすい環境を容易に整えられ、ひいては予防接種の本来の目的である、感染症の の個人を識別するため 働省 ちなか市、川 体障害者手帳の持参を求めている。住民の方の負担を軽減するためにも、身体障害者手帳の交付に関する情報を 必要性や当該事務の効率性などについて検討する必要があり、それらが認められるのであれば、情報連携
崎市、島田市
務において情報連携に る法律において、情報連携が必要 を確認することが、対象者選定を行うに当たっても適切であると考える。政令に記載さ 発生及びまん延の防止につながる。 の番号の利用等に関す 、刈谷市、大 情報連携の項目に追加することが必要である。 に向けた必要な対応を検討する。
より照会可能な特定個 な事務について別表第2で整理が れている資格要件を確認するために、毎度、身体障害者手帳を提示してもらうことは住 る法律第19条 治町、伊丹市 なお、昨年度は、当県内の3市1町において、計123人の方の負担を免除しており、効果は大きいと考える。
人情報の追加 されている。 民にとって負担である。 ・行政手続における特定 、山口県、防 ○現在、当市においては、障害者福祉の担当課へ案件ごとに照会を行うことで対応している。本件の規制緩和が行
別表第2の項番16の2の項に係る また、厚生労働省のホームページ「インフルエンザQ&A」には、対象者要件の最後に「 の個人を識別するため 府市、美祢市 われた場合、事務処理の円滑化が期待される。
、福岡県、直
主務省令第12条の2に記載されて 概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当します」と記載されているにも関わらず、情 の番号の利用等に関す 方市、飯塚市 ○予防接種の実施において、B類疾病に係る予防接種の対象者を把握する際に身体障害者手帳の提示を求めるこ
いる事務を処理するために情報連 報照会できないのは矛盾している。 る法律別表第二の主務 、柳川市、八 とになるが、手帳を持参いただく市民及び手帳の記載内容を確認する市担当者双方に手間がかかっているのが現状
携できる特定個人情報は、予防接 省令で定める事務及び 女市、筑後市 である。提案のような情報連携が可能となれば、市民の利便性の向上及び市の事務処理の効率化が図られると考え
種に関する記録に関する情報があ 情報を定める命令第12 、大川市、中 ている。
る。 条の2 間市、小郡市 ○障害者手帳に関する事務の権限は県にあるため、本人からの障害者手帳の提示により確認しているので、事務の
、筑紫野市、
しかし、予防接種の実施にあたり、 春日市、大野 煩雑さがある。情報連携により迅速な対応が期待できる。
予防接種法施行令で定めるB類疾 城市、宗像市 ○情報連携により身体障害者手帳に関する情報を確認することが可能となれば,窓口で手帳を提示させることがなく
病の対象者のうち、60歳以上65 、太宰府市、 なり市民サービスの向上に繋がることから,上記制度改正は必要なものであると考える。
歳未満の対象者選定を行うに当た 古賀市、福津 ○予防接種の実施に関する事務において身体障害者手帳の交付に関する情報が必要であり、行政の事務の効率
市、うきは市、
っては、身体障害者手帳の交付に 宮若市 、嘉
化及び住民の方の利便性の向上のためにも提案団体の要望どおり情報連携の項目への追加が必要である。
関する情報の連携が必要となるた 麻市、みやま ○予防接種法施行令では、B類疾病の対象者のうち60歳以上65歳未満の者の対象者を定めており、厚生労働省
め、これらの特定個人情報も利用 市、糸島市、 のホームページ「インフルエンザQ&A」には、対象者要件の最後に「概ね、身体障害者障害程度等級1級に相当しま
できるよう緩和をお願いする。 那珂川町、志 す」と記載されている。
免町、須恵町 障害の程度を確認するためには身体障害者手帳の情報を確認することが、最も適切であると考えるが、接種時に身
、新宮町、芦
屋町、水巻町 体障害者手帳を持参されていない場合もあり、対象者であることを確認するために情報照会ができるとよい。
、岡垣町、小 ※60歳以上65歳未満の接種者数(平成28年度 インフルエンザ:17件、肺炎球菌:0件)
竹町、鞍手町 ○身体障害者情報は本庁舎の担当課で把握しているために即時で資格を確認するには障害者手帳の提示を求める
、桂川町、筑 しか方法がなく、町民及びその手帳を確認する保健センター職員の双方に負担が生じている。
前町、大刀洗
町、大木町、
広川町、香春
町、糸田町、
川崎町、大任
町、赤村、福
智町、佐賀県
、唐津市、多
久市、伊万里
市、鹿島市、
小城市、嬉野
市、神埼市、
基山町、上峰
町、みやき町
、玄海町、有
田町、大町町
、江北町、長
崎県、島原市
、諫早市、大
村市、平戸市
、対馬市、壱
岐市、西海市
、雲仙市、南
島原市、長与
町、東彼杵町
、波佐見町、
小値賀町、佐
々町、熊本県
、熊本市、菊
池市、宇土市
、玉東町、南
関町、和水町
、南阿蘇村、
津奈木町、錦
町、大分県、
中津市、日田
市、豊後高田
市、杵築市、
宇佐市、豊後
大野市、由布
市、姫島村、
日出町、九重
町、玖珠町、
宮崎県、都城
市、延岡市、
日南市、小林
市、日向市、
串間市、西都
市、えびの市
、三股町、高
原町、国富町
、綾町、高鍋
町、新富町、
西米良村、木
城町、川南町
、都農町、門
川町、諸塚村
、椎葉村、美
郷町、高千穂
町、日之影町
、五ヶ瀬町、
鹿児島県、鹿
屋市、枕崎市
、阿久根市、
出水市、指宿
市、西之表市
、垂水市、薩
摩川内市、日
置市、曽於市
、霧島市、い
ちき串木野市
、南さつま市、
志布志市、奄
美市、南九州
市、伊佐市、
姶良市、三島
村、十島村、
さつま町、長
島町、湧水町
、大崎町、東
串良町、錦江
町、南大隅町
、肝付町、中
種子町、南種
子町、屋久島
町、大和村、
宇検村、瀬戸
内町、龍郷町
、喜界町、徳
之島町、天城
町、伊仙町、
和泊町、知名
町、与論町、
沖縄県、浦添
市、豊見城市
、うるま市、宮
古島市、南城
市、国頭村、
今帰仁村、恩
納村、中城村
、座間味村、
南大東村、北
大東村、伊是
名村、八重瀬
町、竹富町、
与那国町、大
宜味村、南風
原町、渡名喜
村、伊平屋村
、九州地方知
事会
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

住民の負担軽減及び行政事務が効率化され予防接種を受けやすい環境が整うことにより感染症 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、厚生労働省から、身体障害者手帳関係情報等については既に他 厚生労働省において、当該情報の必要性や当該事務の効率性などを検討の上、それらが認めら 6【総務省】


の予防及びまん延の防止につながるため、早期の法改正が実現されるよう検討していただきたい 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や の行政分野において使われている状況であり、年末の対応方針の取りまとめに向けた全体のスケ れるのであれば、情報連携に向けた必要な対応を行って参りたい。 (15)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
。 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 ジュールに即した形で、関係部局、関係省庁と法改正に向けた検討を進めていきたいとの趣旨の 律(平25法27)
現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 発言があったところである。 (ⅰ)予防接種法(昭23法68)による予防接種の実施に関する事務(別表2の16の
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ○ ついては、 2)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情報に、障害者関係
【全国市長会】 ・厚生労働省において早急に検討を進めると共に、第2次ヒアリングまでに結果をお示しいただき 情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。また、同法による実費の徴
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 たい。 収に関する事務(別表2の18)については、当該事務を処理するために必要な生
・内閣府(番号制度担当室)において厚生労働省の協力の下、マイナンバー法及びマイナンバー法 活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付等関係情報の提供について、情
の主務省令の改正に関して、内閣法制局等関係者との調整を進めていただきたい。 報連携が可能となるよう、必要な措置を講ずるとともに、当該事務を処理するた
めに必要な特定個人情報に、生活保護関係情報及び中国残留邦人等支援給付
等関係情報を追加し、その旨を地方公共団体に周知する。
(関係府省:内閣府及び厚生労働省)
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

53 B 地方に対する規 その他 マイナンバー制度の活 母子保健法第二十条により養育医 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特定 内閣府、総務省、厚生労 九州地方知 大分県提案分 盛岡市、秋 ○当団体では養育医療の給付の申請において必要な所得税額証明書として、①確定申告の控(1面)又はそのコピ 事務の所管省庁において、母子保健法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に
制緩和 用を図るための社会保 療の給付を行った場合の費用の徴 母子保健法第二十条により養育医療の給付を行った場合の費用の徴収基準額の認 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便 の個人を識別するため 働省 事会、九州・ 田市、常総 ー又は②源泉徴収票又はそのコピーを提出することを原則としている。 改めることについて検討する必要がある。なお、当該事務については、申請に基づく事務であり、情報照会
障制度における所得要 収基準額の基礎を、所得税額から 定においては、所得税額を基礎とすることとされている。 性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効率的な確認。 の番号の利用等に関す 山口各県の 市、ひたち 徴収基準額の基礎が所得税から市町村税所得割額へ変更することになれば、①~②の書類が不要となり、住民の の対象となる者の同意をとれば、地方税法上の守秘義務の解除要件を満たすこととなるため、上記の徴収
件の見直し(母子保健 市町村民税所得割額に改めること 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、認定に必要な所得税に関す る法律(平成25年法律第 全市町村 なか市、平 負担が減少する。 基準額の改正によって地方税関係情報を提供することは可能である。
法第二十条による養育 を求める。 る情報は特定個人情報とされていないため、情報提供ネットワークシステムによる情報 27号)第19条 塚市、海老 ○所得税での確認のため,保護者の源泉徴収票や税務署発行の納税証明書等の提出が必要になり,保護者の手
医療の給付) 照会を行っても必要な特定個人情報を入手できず、添付書類の削減に繋がらない。 ・母子保健法(昭和40年 名市、豊橋 続き負担が大きく,書類が揃わず給付決定に時間がかかる場合がある。他の医療費助成の制度と同等に市町村民
法律第141号)第20条、 市、田原市 税での徴収基準額の認定にすると,迅速で確実な決定が出来る。情報連携についても提案団体と同様の意見である
第21条の4 、高槻市、 。
・未熟児養育医療費等 伊丹市、徳 ○本市においても同様の事例が発生しており、番号制による他市町村との情報連携が開始されても、徴収基準月額
の国庫負担について(平 島市、北九 が市民税額ではなく所得税額で決定される現行においては、必要な情報を取得することができない。
成26年5月26日厚生労 州市、大牟
働省発雇児0526第3号 田市、雲仙
厚生労働事務次官通知 市、熊本市
) 、延岡市

54 B 地方に対する規 その他 マイナンバー制度の活 児童福祉法第二十条により療育の 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特定 内閣府、総務省、厚生労 九州地方知 大分県提案分 海老名市、 ○当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便性向上や情報提供ネットワー 事務の所管省庁において、児童福祉法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に
制緩和 用を図るための社会保 給付を行った場合の費用の徴収基 児童福祉法第二十条により療育の給付を行った場合の費用の徴収基準額の認定に 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便 の個人を識別するため 働省 事会 豊橋市、北 クシステムの利用による必要な情報の効率的な確認のためにも提案に同意する。 改めることについて検討する必要がある。なお、当該事務については、申請に基づく事務であり、情報照会
障制度における所得要 準額の基礎を、所得税額から市町 おいては、所得税額を基礎とすることとされている。 性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効率的な確認。 の番号の利用等に関す 九州市、熊 の対象となる者の同意をとれば、地方税法上の守秘義務の解除要件を満たすこととなるため、上記の徴収
件の見直し(児童福祉 村民税所得割額に改めることを求 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、認定に必要な所得税に関す る法律(平成25年法律第 本市 基準額の改正によって地方税関係情報を提供することは可能である。
法第二十条による療育 める。 る情報は特定個人情報とされていないため、情報提供ネットワークシステムによる情報 27号)第19条
の給付) 照会を行っても必要な特定個人情報を入手できず、添付書類の削減に繋がらない。 ・児童福祉法 (昭和22年
法律第164号)第20条、
第56条
・未熟児養育医療費等
の国庫負担について(平
成26年5月26日厚生労
働省発雇児0526第3号
厚生労働事務次官通知

55 B 地方に対する規 その他 マイナンバー制度の活 (1)児童福祉法による児童入所施 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特定の個 内閣府、総務省、厚生労 九州地方知 大分県提案分 豊橋市 - まず、事務の所管省庁において、児童福祉法による措置を行った場合の利用者負担額の算定基準を所得
制緩和 用を図るための社会保 設措置費及び障害児入所措置費 児童福祉法による児童入所施設措置費及び障害児入所措置費の対象となる費用の 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便 人を識別するための番号の利 働省 事会 税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要がある。
用等に関する法律(平成25年
障制度における所得要 の対象となる費用の徴収基準額の 徴収基準額の認定においては、所得税額を基礎とすることとされている。 性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効率的な確認。 法律第27号)第19条 また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者がその事務
件の見直し(児童福祉 基礎を、所得税額から市町村民税 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、措置制度という性質の問題 ・行政手続における特定の個 に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰則を科している。こ
法による児童入所施設 所得割額に改めることを求める。 により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報を入手することができない 人を識別するための番号の利 のため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、
措置費及び障害児入所 (2)加えて、情報提供ネットワーク とされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所得税に関する情報は特定個人情 用等に関する法律別表第二 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場合、又は
の主務省令で定める事務及
措置費) システムにより地方税関係情報を 報とされていないため、情報照会を行っても必要な特定個人情報を入手できず、添付書 び情報を定める命令 (平成26 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合
情報照会できるように以下の措置 類の削減に繋がらない。 年内閣府・総務省令第7号)第 のみとされている。
を求める。 12条 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規定されてい
①地方税法上の守秘義務を解除し ・地方税法(昭和25年法律第 ないため、上記の要件を満たしていない。
た上での情報連携の方策について 226号)第22条 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の所管省
・児童福祉法 (昭和22年法律
検討を行う。 第164号)第27条、第56条 庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。
②必要な特定個人情報の入手が可 ・児童福祉法による児童入所
能となるよう、番号法別表第二主務 施設措置費等国庫負担金に
省令第十二条に地方税関係情報 ついて(平成11年4月30日厚
生省発児第86号厚生事務次
の規定を追加するとともにデータ標 官通知)
準レイアウトの改訂を行う。 ・障害児入所給付費等国庫負
担金及び障害児入所医療費
等国庫負担金について(平成
19年12月18日厚生労働省発
障第1218002号厚生労働事務
次官通知)

56 B 地方に対する規 その他 マイナンバー制度の活 (1)児童福祉法第二十一条の六に 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特定の個 内閣府、総務省、厚生労 九州地方知 大分県提案分 ひたちなか ○やむを得ない事由による措置の徴収基準額の基礎を市町村民税の所得割とし、マイナンバーの情報連携の対象 まず、事務の所管省庁において、児童福祉法による措置を行った場合の利用者負担額の算定基準を所得
制緩和 用を図るための社会保 よりやむを得ない事由による措置を 児童福祉法第二十一条の六によりやむを得ない事由による措置を行った場合の徴収 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便 人を識別するための番号の利 働省 事会、九州・ 市、秩父市 とすることは、当市における効率的な事務につながることや認定を受ける者にとっても添付書類の削減により利便性 税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要がある。
用等に関する法律(平成25年
障制度における所得要 行った場合の徴収基準額の基礎を 基準額の認定においては、所得税額を基礎とすることとされている。 性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効率的な確認。 法律第27号)第19条 山口各県の 、豊田市、 が向上するため制度改正の必要性を感じる。 また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者がその事務
件の見直し(児童福祉 、所得税額から市町村民税所得割 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、措置制度という性質の問題 ・行政手続における特定の個 全市町村 伊丹市、高 に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰則を科している。こ
法第二十一条の六によ 額に改めることを求める。 により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報を入手することができない 人を識別するための番号の利 砂市、宇美 のため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、
るやむを得ない事由に (2)加えて、情報提供ネットワーク とされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所得税に関する情報は特定個人情 用等に関する法律別表第二 町 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場合、又は
の主務省令で定める事務及
よる措置) システムにより地方税関係情報を 報とされていないため、情報照会を行っても必要な特定個人情報を入手できず、添付書 び情報を定める命令 (平成26 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合
情報照会できるように以下の措置 類の削減に繋がらない。 年内閣府・総務省令第7号)第 のみとされている。
を求める。 12条 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規定されてい
①地方税法上の守秘義務を解除し ・地方税法(昭和25年法律第 ないため、上記の要件を満たしていない。
た上での情報連携の方策について 226号)第22条 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の所管省
・児童福祉法 (昭和22年法律
検討を行う。 第164号)第21条の6、第56条 庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。
②必要な特定個人情報の入手が可 ・やむを得ない事由による措
能となるよう、番号法別表第二主務 置(障害児通所支援)を行った
省令第十二条に地方税関係情報 場合の単価等の取扱いにつ
いて(平成24年6月25日障障
の規定を追加するとともにデータ標 発0625第1号厚生労働省障
準レイアウトの改訂を行う。 害福祉課長通知)
・やむを得ない事由による措
置を行った場合の単価等の取
扱いについて(平成18年11月
17日障障発第1117002号厚生
労働省障害福祉課長通知)
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

母子保健法第二十条により養育医療の給付を行った場合の費用の徴収基準額の認定について - - - 【全国知事会】 ○ 各府省からの第1次回答において、総務省から、 事務の所管省庁において、母子保健法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得 6【総務省】


、住民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえたうえで、費 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や ・本事務については、申請に基づく事務であり、情報照会の対象となる者の同意をとれば、地方税 割額に改めることについて検討する必要がある。なお、当該事務については、申請に基づく事務で (15)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
用の徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 法上の守秘義務の解除要件を満たすこととなる。 あり、情報照会の対象となる者の同意をとれば、地方税法上の守秘義務の解除要件を満たすこと 律(平25法27)
現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 ・よって、厚生労働省において、母子保健法に係る養育医療の給付等を行った場合の費用の徴収 となるため、上記の徴収基準額の改正によって地方税関係情報を提供することは可能である。 (ⅱ)母子保健法(昭40法141)20条1項に基づく養育医療の給付を行った場合の
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることで地方税情報の提供は可能である、 費用の徴収に関する事務(別表2の70)については、当該事務を処理するために
【全国市長会】 との見解が示されたところである。 必要な地方税関係情報の提供について、情報連携が可能となるよう、必要な措
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ ついては、厚生労働省において、母子保健法に係る養育医療の給付等を行った場合の費用 置を講ずることとし、その旨を地方公共団体に平成30年度中に周知する。
の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることとする通知改正を行っていただき (関係府省:内閣府及び厚生労働省)
たい。

児童福祉法第二十条により療育の給付を行った場合の費用の徴収基準額の認定について、住 - - - 【全国知事会】 ○ 各府省からの第1次回答において、総務省から、 事務の所管省庁において、児童福祉法による費用の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得 6【総務省】


民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえたうえで、費用の 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や ・本事務については、申請に基づく事務であり、情報照会の対象となる者の同意をとれば、地方税 割額に改めることについて検討する必要がある。なお、当該事務については、申請に基づく事務で (15)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 法上の守秘義務の解除要件を満たすこととなる。 あり、情報照会の対象となる者の同意をとれば、地方税法上の守秘義務の解除要件を満たすこと 律(平25法27)
現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 ・よって、厚生労働省において、児童福祉法に係る養育医療の給付等を行った場合の費用の徴収 となるため、上記の徴収基準額の改正によって地方税関係情報を提供することは可能である。 (ⅲ)児童福祉法(昭22法164)20条1項に基づく療育の給付、同法22条1項に基づ
また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることで地方税情報の提供は可能である、 く助産の実施、同法23条1項に基づく母子保護の実施又は同法33条の6第1項
【全国市長会】 との見解が示されたところである。 に基づく児童自立生活援助事業の実施を行った場合の負担能力の認定又は費
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ ついては、厚生労働省において、児童福祉法に係る養育医療の給付等を行った場合の費用 用の徴収に関する事務(別表2の16)については、当該事務を処理するために必
の徴収基準額を所得税額から市町村民税所得割額に改めることとする通知改正を行っていただき 要な地方税関係情報の提供について、情報連携が可能となるよう、必要な措置
たい。 を講ずることとし、その旨を地方公共団体に平成30年度中に周知する。
(関係府省:内閣府及び厚生労働省)

児童福祉法による児童入所施設措置費及び障害児入所措置費の対象となる費用の徴収基準額 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得られる場 まず、事務の所管省庁において、児童福祉法による措置を行った場合の利用者負担額の算定基 6【総務省】


の認定について、住民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や 合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのような同意では地 準を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要がある。 (5)児童福祉法(昭22法164)及び行政手続における特定の個人を識別するため
まえたうえで、費用の徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法上の守秘義務を解除 また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者が の番号の利用等に関する法律(平25法27)
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方針(平 現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 その事務に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰 児童福祉法に基づく障害児通所支援又は障害福祉サービスの提供等の措置(
成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地方税法上の守 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ○ また、児童福祉法は既に質問検査権が措置されており、担保措置の創設により地方税関係情 則を科している。このため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、 同法21条の6)を行った場合、児童入所措置(同法27条1項3号)を行った場合及
秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討していただきたい。 【全国市長会】 報との情報連携が可能となると思料されるところ、構成員から、地方税関係情報との情報連携に 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場 び障害児入所措置(同法27条2項)を行った場合の負担能力の認定又は費用の
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 必要な担保措置としては必ずしも罰則である必要はなく、経済的な負担を求める形でも担保措置 合、又は 徴収に関する事務(同法56条1項及び2項)については、地方税法(昭25法
になり得るのではないか、との指摘があった。 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合 226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を提供することが
○ 厚生労働省においては、児童福祉法に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に罰則を のみとされている。 可能となるよう、児童福祉法に質問検査権等の規定を整備した上で、行政手続
設けられない場合における経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについて、早急に検 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規 における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく情報
討を進め、内閣法制局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 定されていないため、上記の要件を満たしていない。 連携によって地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理することが可能とな
○ 総務省においては、児童福祉法の現行の質問検査権の規定及び厚生労働省の検討する担保 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の るよう、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する
措置について、地方税法上の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただきたい。 所管省庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。 法律別表第二の主務省令で定める事務及び情報を定める命令(平26内閣府・総
○ 関係府省において、児童福祉法に担保措置を設けること等による同法に基づく強制措置の費 務省令7)を改正すること等必要な措置を講ずる。また、その旨を地方公共団体
用徴収事務と地方税関係情報との情報連携について、検討結果を第2次ヒアリングまでにお示し に周知する。
いただきたい。 (関係府省:内閣府及び厚生労働省)

児童福祉法第二十一条の六によりやむを得ない事由による措置を行った場合の徴収基準額の - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得られる場 まず、事務の所管省庁において、児童福祉法による措置を行った場合の利用者負担額の算定基 6【総務省】


認定について、住民の負担軽減及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏ま 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や 合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのような同意では地 準を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要がある。 (5)児童福祉法(昭22法164)及び行政手続における特定の個人を識別するため
えたうえで、費用の徴収基準を情報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法上の守秘義務を解除 また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者が の番号の利用等に関する法律(平25法27)
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方針(平 現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 その事務に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰 児童福祉法に基づく障害児通所支援又は障害福祉サービスの提供等の措置(
成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地方税法上の守 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ○ また、児童福祉法は既に質問検査権が措置されており、担保措置の創設により地方税関係情 則を科している。このため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、 同法21条の6)を行った場合、児童入所措置(同法27条1項3号)を行った場合及
秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討していただきたい。 【全国市長会】 報との情報連携が可能となると思料されるところ、構成員から、地方税関係情報との情報連携に 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場 び障害児入所措置(同法27条2項)を行った場合の負担能力の認定又は費用の
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 必要な担保措置としては必ずしも罰則である必要はなく、経済的な負担を求める形でも担保措置 合、又は 徴収に関する事務(同法56条1項及び2項)については、地方税法(昭25法
になり得るのではないか、との指摘があった。 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合 226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を提供することが
○ 厚生労働省においては、児童福祉法に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に罰則を のみとされている。 可能となるよう、児童福祉法に質問検査権等の規定を整備した上で、行政手続
設けられない場合における経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについて、早急に検 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規 における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく情報
討を進め、内閣法制局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 定されていないため、上記の要件を満たしていない。 連携によって地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理することが可能とな
○ 総務省においては、児童福祉法の現行の質問検査権の規定及び厚生労働省の検討する担保 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の るよう、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する
措置について、地方税法上の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただきたい。 所管省庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。 法律別表第二の主務省令で定める事務及び情報を定める命令(平26内閣府・総
○ 関係府省において、児童福祉法に担保措置を設けること等による同法に基づく強制措置の費 務省令7)を改正すること等必要な措置を講ずる。また、その旨を地方公共団体
用徴収事務と地方税関係情報との情報連携について、検討結果を第2次ヒアリングまでにお示し に周知する。
いただきたい。 (関係府省:内閣府及び厚生労働省)
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

57 B 地方に対する規 その他 マイナンバー制度の活 (1)身体障害者福祉法第十八条第 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特定の個 内閣府、総務省、厚生労 九州地方知 大分県提案分 ひたちなか ○やむを得ない事由による措置の徴収基準額の基礎を市町村民税の所得割とし、マイナンバーの情報連携の対象 まず、事務の所管省庁において、身体障害者福祉法又は知的障害者福祉法による措置を行った場合の利
制緩和 用を図るための社会保 一項若しくは第二項及び知的障害 身体障害者福祉法第三十八条第一項及び知的障害者福祉法第二十七条によりやむ 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便 人を識別するための番号の利 働省 事会、九州・ 市、秩父市 とすることは、当市における効率的な事務につながることや認定を受ける者にとっても添付書類の削減により利便性 用者負担額の算定基準を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要がある。
用等に関する法律(平成25年
障制度における所得要 者福祉法第十五条の四若しくは第 を得ない事由による措置を行った場合の徴収基準額の認定においては、所得税額を基 性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効率的な確認。 法律第27号)第19条 山口各県の 、豊田市、 が向上するため制度改正の必要性を感じる。 また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者がその事務
件の見直し(身体障害 十六条第一項第二号によりやむを 礎とすることとされている。 ・行政手続における特定の個 全市町村 高砂市、宇 に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰則を科している。こ
者福祉法第十八条第一 得ない事由による措置を行った場 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、地方税関係情報については 人を識別するための番号の利 美町 のため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、
項若しくは第二項及び 合の徴収基準額の基礎を、所得税 別表第二の第四欄に規定がないため情報照会ができない。また、措置制度という性質 用等に関する法律別表第二 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場合、又は
の主務省令で定める事務及
知的障害者福祉法第十 額から市町村民税所得割額に改め の問題により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報を入手することがで び情報を定める命令 (平成26 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合
五条の四若しくは第十 ることを求める。 きないとされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所得税に関する情報は特定 年内閣府・総務省令第7号)第 のみとされている。
六条第一項第二号によ (2)加えて、情報提供ネットワーク 個人情報とされていないため、情報照会を行っても、必要な特定個人情報を入手できず 14条、第27条 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規定されてい
るやむを得ない事由に システムにより地方税関係情報を 、添付書類の削減に繋がらない。 ・地方税法(昭和25年法律第 ないため、上記の要件を満たしていない。
よる措置) 情報照会できるように以下の措置 226号)第22条 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の所管省
・身体障害者福祉法 (昭和24
を求める。 年法律第283号)第18条、第38 庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。
①番号法別表第二の第二十及び 条
第五十三の項の第四欄に地方税 ・知的障害者福祉法 (昭和35
関係情報を新たに規定する。 年法律第37号)第15条の4、
第16条、第27条
②地方税法上の守秘義務を解除し ・やむを得ない事由による措
た上での情報連携の方策について 置を行った場合の単価等の取
検討を行う。 扱いについて(平成18年11月
③必要な特定個人情報の入手が可 17日障障発第1117002号厚生
能となるよう、番号法別表第二主務 労働省障害福祉課長通知)
省令第十四条及び第二十七条に地
方税関係情報の規定を追加すると
ともにデータ標準レイアウトの改訂
を行う。

58 B 地方に対する規 その他 マイナンバー制度の活 (1)老人福祉法第十一条による措 【支障事例】 【効果】 ・行政手続における特定の 内閣府、総務省、厚生労 九州地方知 大分県提案分 旭川市、ひ ○本市においても扶養義務者からの費用徴収額を決定する際に、所得税額を基礎として費用徴収額を決定している まず、事務の所管省庁において、老人福祉法による措置を行った場合の利用者負担額の算定基準を所得
制緩和 用を図るための社会保 置を行った場合の徴収基準額の基 老人福祉法第十一条による措置を行った場合の徴収基準額の認定においては、所得 当該費用の利用者負担額に関して、認定を受ける者の添付書類の削減による利便 個人を識別するための番 働省 事会、九州・ たちなか市 ケースがある。現在は扶養義務者から収入申告の際に源泉徴収票を添付資料として提出してもらい、そこから所得 税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要がある。
障制度における所得要 礎を所得税額から市町村民税所得 税額を基礎とすることとされている。 性向上。情報提供ネットワークシステムの利用による必要な情報の効率的な確認。 号の利用等に関する法律( 山口各県の 、秩父市、 税額を把握しているが、今後は番号法の施行に伴って、そういった添付資料の提出を簡略化していくことも考えられ また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者がその事務
件の見直し(老人福祉 割額に改めることを求める。 当該事務は、番号法別表第二に規定されているものの、措置制度という性質の問題 平成25年法律第27号)第 全市町村 川崎市、伊 る。 に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰則を科している。こ
法第十一条による措置) (2)加えて、情報提供ネットワーク により情報提供ネットワークシステムにより地方税関係情報を入手することができない 19条 丹市、宇和 扶養義務者からの費用徴収額を決定するために、現状では市町村民税や所得税の課税状況を把握することが必須 のため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、
・行政手続における特定の
システムにより地方税関係情報を とされている。更に、利用者負担額の認定に必要な所得税に関する情報は特定個人情 個人を識別するための番 島市、北九 である。それらを情報提供ネットワークを通じて取得し、費用徴収額を決定できないということであれば、行政運営の 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場合、又は
情報照会できるように以下の措置 報とされていないため、情報照会を行っても必要な特定個人情報を入手できず、添付書 号の利用等に関する法律 州市、朝倉 効率化、国民の利便性の向上を目的とする番号法の趣旨に照らすと本末転倒であり、この提案事項に賛同する。 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合
を求める。 類の削減に繋がらない。 別表第二の主務省令で定 市、熊本市 ○当市においても、費用徴収事務を行うにあたり、賦課認定、および費用徴収額の決定に税情報を職権として調査 のみとされている。
①地方税法上の守秘義務を解除し める事務及び情報を定め することも多いため、事務煩瑣となり、さらには調査から決定までの迅速性に欠ける。 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規定されてい
た上での情報連携の方策について る命令 (平成26年内閣府・ 情報照会が可能となることで、利用者側に求める手続が簡素化され、事務の効率化、迅速化が図られる。 ないため、上記の要件を満たしていない。
検討を行う。 総務省令第7号)第33条 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の所管省
②徴収基準額の認定に必要な特定 ・地方税法(昭和25年法律 庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。
個人情報の入手が可能となるよう、 第226号)第22条
番号法別表第二主務省令第三十 ・老人福祉法(昭和38年法
三条に地方税関係情報の規定を追 律第133号)第11条、第28

加するとともにデータ標準レイアウ ・老人福祉法第11条の規
トの改訂を行う。 定による措置事務の実施
に係る指針について(平成
18年1月24日老発第
0124001号厚生労働省老
健局長通知)

249 B 地方に対する規 医療・福祉 指定難病・小児慢性特 マイナンバーによる情報連携で、指 ①保険情報 指定難病及び小児慢性特定疾病医療費助成の申請において、世帯全員の保険証 児童福祉法第19条の3 内閣官房、内閣府、総務 千葉県 - 宮城県、福 ○本県においても、次のとおり制度改正の必要性を考えている。 まず、厚生労働省において、指定難病及び小児慢性特定医療費助成制度の事務の処理における保険情報
制緩和 定疾病医療費申請にお 定難病及び小児慢性特定医療費 医療費助成に係る支給認定世帯の単位は、同じ医療保険加入者のため、国保組合・ 提出の省略や、収入情報の書類が不要となり、申請者の負担が軽減される。 ,5 省、厚生労働省 島県、川崎 ①について や収入情報の必要性や当該事務の効率性などについて検討する必要があり、それらが認められるのであ
いてマイナンバー制度 助成制度の事務で、以下の項目を 国保・後期高齢者保険の場合、自己負担額決定には、医療保険世帯の確認が必要で 市、静岡県 マイナンバーによる情報連携で、世帯情報やその世帯の保険情報が容易に取得できるようになれば、添付書類の れば、情報連携に向けた必要な対応を検討する。
を活用した情報連携項 収集可能としていただきたい。 あるため、世帯全員分の保険証の提示を依頼しており、保険証の省略ができない。 難病の患者に対する医 、豊橋市、 省略が可能となり、申請者の負担軽減につながる。
目の追加 ①保険情報 ②収入情報 療等に関する法律 滋賀県、高 ②について
(加入情報(受診者等が何の保険 収入確認は、公的年金等の収入金額(情報連携可能)に加え、国民年金法に基づく障 槻市、熊本 現在の手続きは煩雑なため、マイナンバーの連携による情報取得の早期実現が望ましい。
に加入しているのかに関する情報) 害基礎年金その他の厚生労働省令で定める給付の把握が必要だが、情報連携の提供 行政手続における特定 県 ○小児慢性特定疾病医療費助成制度においては、医療保険上の世帯により自己負担上限額を決定しているため、
) 情報ではないため、書類提出を依頼しなければならない。確認する情報が多く、すべて の個人を識別するため 国民健康保険組合に加入の場合は、世帯全員分の健康保険証の写しの提出を必要としており、また、年収80万円以
を確認するには時間がかかる。 の番号の利用等に関す 下の市民税非課税世帯には、障害基礎年金や特別児童扶養手当の収入額を証明する書類の提出を必要としている
②収入情報 る法律第19条の7号 。そのため、番号制度による情報連携項目の追加が行われ、これらの保険情報や収入情報の連携が可能となれば、
(障害年金関係情報) 別表第二 9,119 提出必要書類が省略され、申請者の負担軽減につなげることが可能である。
○本県においても収入情報を別途保険組合等に照会してる状況であり、一定の事務量が発生している。
マイナンバー制度により取得できる項目が追加されれば、世帯全員の保険証提出の省略や、収入情報の書類が不
要となり、申請者の負担が軽減されることから提案に同意する。

297 B 地方に対する規 その他 マイナンバーカード申請 通知カードに付属するマイナンバー 【制度改正の経緯】 【住民の利便性の向上】 「通知カード及び個人番 総務省 郡山市 別紙あり 旭川市、秋 ○・最新でない申請書IDが記載された申請書で申請を行った場合、申請が受理されずその事実が月1回のJ-LISから市町村へ マイナンバーカードの申請は、申請者の氏名、住所等の情報を記載することによって、本人を確実に特定の
制緩和 受付の条件緩和化 カード申請書について、氏名・住所 ・転居等により通知カードの記載事項が変更になった後、通知カード付属の申請書等最新でない 最新でない申請書IDが記載されたマイナンバーカード申請書を用いて申請してしまっ 号カードの交付等に関 ・制度改正前後のフロ 田市、大館 の情報提供により判明する。これを受けて、市町村は申請者へ再申請が必要となる説明を添えて、最新の申請書IDが記載され 上受け付けることが可能となるものであり、記載すべき情報に変更がある場合には変更後の情報によって
等の記載事項が変更になった場合 申請書ID が記載された申請書で、住民が申請を行うとマイナンバーカードが作成されない。 た場合でもカードが作成されることにより、再申請の必要がなくなる。 する事務処理要領 第 ー比較 市、山形市 た申請書を作成・交付しなければならない。(月5件程度) 申請を行う必要がある。このことを前提に、氏名・住所等の記載事項が変更になった場合にも、通知カード
、同申請書によるカードの申請はJ- ・申請書にマイナンバーを書き忘れる等により、カードが作成されない。 氏名・住所等が変更になった後も通知カードに付属するマイナンバーカードの申請書 2 3(1)及び(2) 、鶴岡市、 ・申請者は、再申請が必要なことを知るまでの期間に加え、再申請から交付までに要する期間の長期にわたり交付待ちの状態と に付属する交付申請書を利用した申請を可能とする方策がないか検討を行う。
LISで受付できなくなってしまうが、 ・市区町村を跨ぐ異動後に、転入前に通知カードとともに送付された最新でない申請書ID
載された申請書で申請を行ったため、マイナンバーカードが転入前市区町村へ送付され、転入
が記 が使用できることにより、マイナンバーに関して複数の書類を所持する必要がなくな 「転入後に交付申請を行 川西町、い なる。
・市町村側は、住民の氏名、住所等に変更が生じる届出を受ける際、新しい申請書IDが記載された申請書を作成・交付する事務
手書き用申請書でマイナンバーの記載が漏れていた場合には、その他の記載事項から可能な限り住民を
これを受付可能にすること。 前市区町村が転入市区町村へ、当該カードを廃棄した旨を連絡する必要が生じている。 る。 った者に係る個人番号カ わき市、日 負担が発生しており、制度改正が必要である。 特定し、住所地市区町村に申請不備の連絡を行い、住所地市区町村より住民へ連絡を行うようにしている
また、手書き用の申請書を用いてマ 等事務が煩雑となっている。 ードが転出地市区長村 立市、朝霞 ○マイナンバーカード申請時に手書き用の申請書を用いた際、個人番号の記載欄に不備があると、申請が受付されないまま申 ため、今後もこの取り扱いを徹底する。
イナンバーカードを申請する際、12 また、外国人住民による在留期間更新前の交付申請について、在留期間更新前に作成された 【行政の効率化】 に送付された場合の事 市、桶川市 請者にも住所地の自治体にも受付されなかったことの連絡がない。
桁のマイナンバーを書き忘れると申 通知カード付属の申請書を用いた申請については受付可能である。しかし、在留期間更新を迎 住民が氏名・住所等の変更手続を行う際に、新しい申請書IDが記載された申請書を 務処理について(平成28 、船橋市、 そのため申請者はいつまでたっても何の連絡もなく、理由もわからないままカードが発行されない状態となっており、苦情の原
請が受付にならない上に住民への え在留期間を更新した後に、既に送付されている申請書で交付申請を行い、かつ、同時期に市 作成・交付する事務負担がなくなる。 年2月4日付け総行住第 八王子市、 因となっている。
連絡も行われないため、混乱が生 区町村側が当該住民の申請書ID を更新した場合は、J-LIS から当該住民の情報提供を受け、 「「個人番号カード交付申請から発行までの間に在留期間が満了した外国人住民の 18号通知)」 青梅市、川 自治体も受付されていないことの事実がわからないため、J-LISへの確認や申請者への説明に多大な時間を労することとな
じていることから、申請を受け付け 市区町村がJ-LIS へ在留期間等満了に伴う申請依頼を行ったとしても、当該住民の申請が受け 申請が自動的に交付取りやめとなる事象」に係る情報提供及び市町村で実施する対 「「個人番号カード交付 崎市、新潟 っている。
るか又は、不備の連絡を住民に行 付けられず、同通知のサービスが利用できない。 応について(平成28年9月21日付け事務連絡)」に基づく処理を行う事務負担がなくな 申請から発行までの間 市、上越市 このため、今後は書類の不備で受付ができなかった場合はJ-LISから本人あるいは自治体へ受付できなかった理由を明らか
うようにすること。 【支障事例】 る。 に在留期間が満了した 、福井市、 にした上で連絡をしていただきたい。
(住民側) 誤って最新でない申請書IDが記載されたマイナンバーカード申請書を用いて申請し 外国人住民の申請が自 多治見市、 ○申請が受付されなかった者の情報提供及び個人番号カード交付申請から発行までの間に在留期間が満了した外国人住民の
上記によりカードを申請したが作成されない住民が出ている(月10件程度) 申請が自動的に交付取りやめとなる事象について住民側への連絡等の対応が月10件程度あり,今後も送付先情報が変更にな
(市区町村側) てしまった住民に対し、再申請を促すことや、「転入後に交付申請を行った者に係る 動的に交付取りやめとな 北方町、島 ることが見込まれるため市区町村から住民への連絡増加が予想される。なお,転出した後に個人番号カードが前住所地へ届い
住民が氏名・住所等の変更手続を行う際に、新しい申請書ID が記載された申請書を作成・交付 個人番号カードが転出地市区長村に送付された場合の事務処理について(平成28年 る事象」に係る情報提供 田市、磐田 た者の転出先の市区町村への連絡も増加しており,上記同様他市への連絡対応,住民への連絡対応の増加が予想される。い
する事務負担が発生している。 2月4日付け総行住第18号通知)」による事務負担がなくなる。 及び市町村で実施する 市、湖西市 ずれのケースも住民側でなく市町村を通して連絡を行うため時間がかかっているのが現状である。申請書IDが変更になっても受
外国人住民が入国管理局等で在留期間更新の手続を行った際、市区町村窓口を経由しないた 対応について(平成28年 、豊橋市、 付を可能にする又は,申請を受付できなかった旨の連絡をJ-LIS側より行っていただくよう制度改正を要望する。
め、通知カードに付属するマイナンバーカード申請書が使用不可になったことを口頭で伝えるタ 9月21日付け事務連絡) 春日井市、 また,手書き用の申請書を住民側がJ-LISに送付したものについては住民側,市区町村へも不備の連絡がなされず本市でも住
イミングが存在しない。 」 豊田市、亀 民側への説明に苦慮している。そのため受付できなかった旨の対応について今後,J-LIS側で行っていただくよう制度改正を要
岡市、大阪 望する。
市、八尾市 ○通知カードに付属するマイナンバーカード申請書の氏名・住所等に変更があった場合、同申請書での申請ができない。カード
、神戸市、 申請後に住所異動した場合は、異動前の市町村にカードが送付されるが、当該カードは破棄し異動後の市町村にその旨連絡し
松江市、浜 、申請者は異動後の市町村で改めて申請しなければならない。
また、マイナンバーカードの申請状況等がシステムにおいて確認できないため、住民の照会に対して必ずコールセンターへの
田市、出雲 問い合わせが必要である。
市、広島市 郡山市の支障事例は、全市町村で同様の取扱となっており、申請者においても市町村においても事務及び手続負担軽減を図
、山陽小野 るため制度改正が必要である。
田市、高松 ○氏名については主として戸籍の届出により変更になるため、マイナンバーカードの申請書を発行する住民登録地市区町村に
市、松山市 お客様本人が来庁することなく、通知に基づき修正されることも多い。この場合、本人に新しいマイナンバーカード申請書を交付
、宇和島市 することなく、マイナンバーカードの申請書IDが変更されてしまう状況である。
、東温市、 住所についても、例えば代理人が住所変更の手続きを行った場合等により、本人に新しいマイナンバーカード申請書を交付でき
北九州市、 ないことも多い。
柳川市、朝 さらに、外国人の在留情報については、基本的に法務省からの通知により修正され、その際にも新しいマイナンバーカード申請
倉市、大刀 書を交付することなく申請書IDが変更されてしまうことが多い。
上記などにより、申請書IDが変更となってしまいカードが作成されなかった対象者については、J-LISから市区町村に通知がき
洗町、佐賀 たのちに、市区町村から住民に通知を送る経緯となっている。
市、長崎市 これにより、市区町村が住民に通知を送る負担が増えるだけでなく、住民がマイナンバーカードを再申請する必要が生じてしま
、大村市、 うため、住民がカードを受領するのにより時間がかかってしまうという問題が発生している。
五島市、宮 ○当市においても、郡山市と同様の理由により、市民がマイナンバーカード(以下「カード」という。)の交付申請を行ってもカード
崎市、都城 が作成されない事例が月50件程度ある。
市 当該事例については、毎月地方公共団体情報システム機構から情報提供を受けた後に、カードが作成されない原因を確認し、
申請者へ再度交付申請を行うよう連絡しているが、①申請日から申請者へ連絡を行うまでに1か月以上の時間を要していること
、②再度交付申請を行うには、申請者に顔写真を再度用意する等の負担が生じること、③交付申請書を受け付けできない理由
を説明しても、役所側の理由であるとして申請者の理解を得られないことから、苦情の原因になることが多く、申請者が交付申請
を取り止めるなどカード普及の支障になっている。
○本市においても、同様の事例が発生している。特に申請に不備がある場合で、その不備の内容がJ-LISから申請者に連絡
等がされていないため、「マイナンバー総合フリーダイヤル」に市民が直接問い合わせたが、市に問い合わすように言われたとの
こと。
市においても不備等の詳細な内容がわからないため、適切な対応を取れないケースもあり、場合によっては、申請書自体がJ-
LISに届いておらず、個人情報がどこかに漏れているのではないかといった申請者が不信感を抱くケースに発展したこともある。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

身体障害者福祉法第三十八条第一項及び知的障害者福祉法第二十七条によりやむを得ない事 - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得られる場 まず、事務の所管省庁において、身体障害者福祉法又は知的障害者福祉法による措置を行った 6【総務省】


由による措置を行った場合の徴収基準額の認定について、住民の負担軽減及び行政事務の効率 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や 合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのような同意では地 場合の利用者負担額の算定基準を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討 (7)身体障害者福祉法(昭24法283)及び行政手続における特定の個人を識別するため
化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえたうえで、費用の徴収基準を情報連携で入手可能な 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法上の守秘義務を解除 する必要がある。 の番号の利用等に関する法律(平25法27)
市町村民税所得割にしていただきたい。 現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者が 身体障害者福祉法に基づく障害福祉サービスの提供等の措置(同法18条1項)を行っ
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方針(平 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ○ また、構成員から、費用徴収額の認定事務にはそもそも根拠法律に質問検査権が必要ではな その事務に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰 た場合又は障害者支援施設への入所等の措置(同法18条2項)を行った場合の負担能
力の認定又は費用の徴収に関する事務(同法38条1項)については、地方税法(昭25法
成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地方税法上の守 【全国市長会】 いか、また、地方税関係情報の情報連携に必要な担保措置としては必ずしも罰則である必要はな 則を科している。このため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、 226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を提供することが可能とな
秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討していただきたい。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 く、経済的な負担を求める形もあり得るのではないか、との指摘があった。 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場 るよう、身体障害者福祉法に質問検査権等の規定を整備した上で、行政手続における
○ 厚生労働省においては、身体障害者福祉法及び知的障害者福祉法に質問検査権を設けるこ 合、又は 特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(以下この事項において「番
と、及びこれらの法律に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に罰則を設けられない場合に 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合 号法」という。)に基づく情報連携によって地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理
おける経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについて、早急に検討を進め、内閣法制 のみとされている。 することが可能となるよう、当該事務を処理するために必要なものとして番号法に規定さ
局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規 れている特定個人情報に、地方税関係情報を追加すること等必要な措置を講ずる。また
○ 総務省においては、厚生労働省の検討する質問検査権及び担保措置について、地方税法上 定されていないため、上記の要件を満たしていない。 、その旨を地方公共団体に周知する。
の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただきたい。 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の (関係府省:内閣府及び厚生労働省)
○ 関係府省において、身体障害者福祉法及び知的障害者福祉法に質問検査権と担保措置を設 所管省庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。
けることによる各法律に基づく強制措置に係る費用徴収事務と地方税関係情報に係る情報連携に (10)知的障害者福祉法(昭35法37)及び行政手続における特定の個人を識別するため
ついて、検討結果を第2次ヒアリングまでにお示しいただきたい。 の番号の利用等に関する法律(平25法27)
知的障害者福祉法に基づく障害福祉サービスの提供等の措置(同法15条の4)を行っ
た場合又は障害者支援施設への入所等の措置(同法16条1項2号)を行った場合の負
担能力の認定又は費用の徴収に関する事務(同法27条)については、地方税法(昭25法
226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を提供することが可能とな
るよう、知的障害者福祉法に質問検査権等の規定を整備した上で、行政手続における
特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(以下この事項において「番
号法」という。)に基づく情報連携によって地方税関係情報の提供を受け、各事務を処理
することが可能となるよう、当該事務を処理するために必要なものとして番号法に規定さ
れている特定個人情報に、地方税関係情報を追加すること等必要な措置を講ずる。また
、その旨を地方公共団体に周知する。
(関係府省:内閣府及び厚生労働省)

老人福祉法第十一条による措置を行った場合の徴収基準額の認定について、住民の負担軽減 - 【宇和島市】 - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、申請に基づかない事務であっても、本人等から同意が得られる場 まず、事務の所管省庁において、老人福祉法による措置を行った場合の利用者負担額の算定基 6【総務省】


及び行政事務の効率化といったマイナンバー制度の趣旨を踏まえたうえで、費用の徴収基準を情 具体的に提供可能な特定個人情報の項目については、主務省令に委任されているものと解され 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や 合に地方税法上の守秘義務を解除することの可否について、総務省から、そのような同意では地 準を所得税額から市町村民税所得割額に改めることについて検討する必要がある。 (12)老人福祉法(昭38法133)及び行政手続における特定の個人を識別するため
報連携で入手可能な市町村民税所得割にしていただきたい。 るが、地方税法上の守秘義務の趣旨とも照らし合わせ、当該事務に係る情報提供については、国 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 方税法上の守秘義務が解除される根拠として不明確であるため、地方税法上の守秘義務を解除 また、地方税法上の守秘義務について、同法第22条は、地方税に関する調査等に従事する者が の番号の利用等に関する法律(平25法27)
なお、地方税法上の守秘義務については、平成28年の地方からの提案等に関する対応方針(平 民の利便性の向上に寄与するものであることから、情報提供が許容されるよう規定整備が望まれ 現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 する正統性が担保されない、との検討結果が示された。 その事務に関して知り得た秘密を漏らした場合に、通常の地方公務員法の守秘義務よりも重い罰 老人福祉法に基づく老人ホームへの入所等の措置(同法11条)を行った場合の
成28年12月20日閣議決定)にもあるとおり、措置制度の性質等を十分に踏まえ、地方税法上の守 る。 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 ○ また、老人福祉法は既に質問検査権が措置されており、担保措置の創設により地方税関係情 則を科している。このため、地方税関係情報の第三者への提供は、厳密に解されており、 負担能力の認定又は費用の徴収に関する事務(同法28条1項)については、地
秘義務を解除した上での情報連携の方策について、関係府省で連携して検討していただきたい。 【全国市長会】 報との情報連携が可能になると思料されるところ、構成員から、地方税関係情報との情報連携に 1) 利用事務の根拠法律において、本人が行政機関に対して報告を行う義務が規定されている場 方税法(昭25法226)22条の規定に基づく守秘義務を解除し、地方税関係情報を
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 必要な担保措置としては必ずしも罰則である必要はなく、経済的な負担を求める形でも担保措置 合、又は 提供することが可能となるよう、老人福祉法に質問検査権等の規定を整備した
になり得るのではないか、との指摘があった。 2) 利用事務が申請に基づく事務であり本人の同意により秘密性が解除される場合 上で、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
○ 厚生労働省においては、老人福祉法に担保措置として罰則を設けることの是非、仮に罰則を のみとされている。 律に基づく情報連携によって地方税関係情報の提供を受け、当該事務を処理す
設けられない場合における経済的な負担を求める形の担保措置を設けることについて、早急に検 当該措置については、申請に基づく事務ではなく、本人が行政機関に対して報告を行う義務も規 ることが可能となるよう、行政手続における特定の個人を識別するための番号の
討を進め、内閣法制局、関係団体等との調整を進めていただきたい。 定されていないため、上記の要件を満たしていない。 利用等に関する法律別表第二の主務省令で定める事務及び情報を定める命令
○ 総務省においては、老人福祉法の現行の質問検査権の規定及び厚生労働省の検討する担保 そのため、情報提供ネットワークシステムを利用して地方税関係情報を照会するためには、事務の (平26内閣府・総務省令7)を改正すること等必要な措置を講ずる。また、その旨
措置について、地方税法上の守秘義務が解除されるよう前向きな検討を加えていただきたい。 所管省庁において、上記の要件を満たすような対応を行う必要がある。 を地方公共団体に周知する。
○ 関係府省において、老人福祉法に担保措置を設けること等による同法に基づく強制措置の費 (関係府省:内閣府及び厚生労働省)
用徴収事務と地方税関係情報との情報連携について、検討結果を第2次ヒアリングまでにお示し
いただきたい。

情報連携で同一保険世帯の保険情報を取得することが可能となれば、住民サービスにつながり - - - 【全国知事会】 ○ 第1次ヒアリングにおいて、厚生労働省から、医療保険関係情報の情報連携については、既に 支給認定基準世帯員全員の保険加入情報については、情報連携が可能となるよう必要な対応を 6【総務省】


、申請者の負担の軽減を図ることができるため、前向きな検討をしていただきたい。 法施行後3年を目処として検討されるマイナンバーの利用範囲の拡大については、情報漏洩や 他の行政分野において使われている状況であること、また、障害年金関係情報については、現在 検討して参りたい。 (15)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(平25
収入情報については、非課税世帯のみが収入の証明を提出する必要があるため、申請者にとり 目的外利用などの危険性を十分に検証した上で、他の行政分野や民間における利用が早期に実 情報連携の対象となっていない障害年金について、その実施の可否を含めて、システム改修を含 障害年金関係情報については、情報提供側において、情報提供ネットワークシステムを使用した 法27)
経済的な負担となるばかりか、証明の取得・提示のための労力も大きなものとなっている。情報連 現するよう、戸籍や不動産登記などの情報をはじめ聖域を設けることなく検討を進めること。 めた技術面や予算面、効率性の観点を含め検討を進める、との趣旨の発言があったところである 情報連携を行うことが可能と判断されるのであれば、情報連携が可能となるよう必要な対応を検討 (ⅳ)児童福祉法(昭22法164)による小児慢性特定疾病医療費の支給に関する事務(別
携により、全ての収入情報が一括で確認できることで、初めて、申請者及び行政の両者の負担軽 また、検討に当たっては、地方側と十分に協議すること。 。また、構成員から、年金の種類によって情報連携の取扱いが変わることになれば、患者の方が して参りたい。 表2の9)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情報に、医療保険給
付関係情報を追加することとし、その旨を地方公共団体に周知する。
減となることから、実現に向け検討していただきたい。 【全国市長会】 不合理な扱いを被ることとなってしまう、という懸念がある、との趣旨の発言があったところである。 また、当該事務において個人の収入の状況を把握するに当たり必要な情報のうち、児
提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ○ 医療保険関係情報については、厚生労働省において、情報連携を可能とする方向で検討を行 童福祉法施行規則(昭23厚生省令11)7条の5に規定する給付であって、情報連携の対
い、第2次ヒアリングまでに当該検討結果をお示しいただきたい。 象となっていない給付(船員保険法(昭14法73)による障害年金及び障害手当金、労働
○ また、並行して、内閣府(番号制度担当室)は厚生労働省の協力の下、マイナンバー法の主務 者災害補償保険法(昭22法50)による障害補償給付及び障害給付並びに国家公務員災
省令の改正に関して調整を進めていただきたい。 害補償法(昭26法191)に基づく障害補償)に係る情報について、地方公共団体における
○ 障害年金支給関係情報については、厚生労働省及び内閣人事局において、年金の種類にか 円滑な事務処理に配慮しつつ、申請手続における申請者の負担を軽減する方策につい
かわらず情報連携を可能とする方向で検討を行い、第2次ヒアリングまでに当該検討結果をお示し て検討し、平成30年中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
いただきたい。 (関係府省:内閣官房、内閣府及び厚生労働省)
また、並行して、内閣府(番号制度担当室)において厚生労働省の協力の下、マイナンバー法の (ⅴ)難病の患者に対する医療等に関する法律(平26法50)による特定医療費の支給に
主務省令の改正に関して調整を進めていただきたい。 関する事務(別表2の119)については、当該事務を処理するために必要な特定個人情
仮に、全ての年金について情報連携を可能とすることができない、という場合には、前述の構成員 報に、医療保険給付関係情報を追加することとし、その旨を地方公共団体に周知する。
また、当該事務において個人の収入の状況を把握するに当たり必要な情報のうち、難
の述べた懸念を解消する方策を検討し、第2次ヒアリングまでにお示しいただきたい。 病の患者に対する医療等に関する法律施行規則(平26厚生労働省令121)8条に規定す
る給付であって、情報連携の対象となっていない給付(船員保険法(昭14法73)による障
害年金及び障害手当金、労働者災害補償保険法(昭22法50)による障害補償給付及び
障害給付並びに国家公務員災害補償法(昭26法191)に基づく障害補償)に係る情報に
ついて、地方公共団体における円滑な事務処理に配慮しつつ、申請手続における申請
者の負担を軽減する方策について検討し、平成30年中に結論を得る。その結果に基づ
いて必要な措置を講ずる。
(関係府省:内閣官房、内閣府及び厚生労働省)

氏名・住所等の記載事項が変更になった場合、通知カードに付属する交付申請書を利用した申 - 【湖西市】 - 【全国市長会】 氏名・住所等の記載事項変更後に通知カードに付属する交付申請書を利用した申請については 6【総務省】


請を可能とする方策がないかの検討を行う際には、住民の利便性の向上に鑑み、年度内に方向 『手書き用申請書でマイナンバーの記載が漏れていた場合には、その他の記載事項から可能な 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 、変更後の情報を申請者が明記することを前提として、原則として受付を可能とするように検討し (15)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
性を示すなど、早急な課題解決が図られるよう御対応願います。 限り住民を特定し、住所地市区町村に申請不備の連絡を行い、住所地市区町村より住民へ連絡 ており、可能な限り早期に方向性を示し、各市区町村に周知する。 律(平25法27)
を行うようにしているため、今後もこの取り扱いを徹底する。』について、市に対して、不備について 手書き用申請書については、記載事項の不備により住民・住所地市町村のいずれも特定できず (ⅵ)氏名・住所等の記載事項変更後に、通知カードに付属する交付申請書を利
の連絡は過去一度もないが、マイナンバーカード普及率の向上のためにも、何を持って連絡を行っ 、不備連絡を行えない申請書が存在する一方で、記載に不備があってもその他の記載事項から可 用して個人番号カードを申請した場合については、変更後の情報を申請者が明
たと言えるのか誰が見ても分かるような文章で明確に示していただきたい。 能な限り住民を特定し、本来法令上交付事務を行うこととされている住所地市区町村へ不備連絡 記することを前提として、受付を可能とする方向で検討し、平成29年度中に結論
取扱いについて、周知及び更なる徹底をお願いしたい。 を行うことで、住所地市区町村において該当の住民の存在を確認すること等により不備に対応して を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
【春日井市】 いる(一部不備があっても、可能な限り交付処理を進めるように努めることが前提)。今後は、申請 また、手書き用申請書を利用して個人番号カードを申請した場合であって、当該
各自治体が改善を求めている事案は、マイナンバーカードの申請に関して、個人の特定に必要 不備があった際には、不備理由を明確にした書面等で住所地市区町村へ情報提供を行うことでJ- 申請書の記載に不備があった場合については、不備と判断する理由を明記した
な氏名、住所等の情報について申請書の記載に問題があって発生しているのではない。J-LIS LISと住所地市区町村とが連携して申請情報を補足して可能な限り申請を受け付けること等により 書面等により地方公共団体情報システム機構から住所地市町村(特別区を含む
がマイナンバーカードの申請受付に関して、申請書IDのみで個人を特定していることが様々な弊 、申請不備への対応方法の改善に努める。 。)へ情報提供を行うこと等により、両者が連携して申請受付事務を円滑に行え
害を生み出しているのである(しかも、この申請書IDは手書き用申請書使用時は必須項目とされて るよう対応方法の改善に努める。
いない。)。
この事案は、申請書IDのみで個人を特定するJ-LISの受付プロセスに問題があるわけであり、
申請書ID以外の個人を特定する情報を活用することによって解決できると考える。例えば、マイナ
ンバーが一致していれば、統合端末で出力された申請書や通知カード下部の申請書であっても、
作成時点の最新の4情報でカードが作成され、その最終住民登録地の自治体に送付されるように
取り扱い願いたい。
また、後段の手書き用申請書の件に関しても、現在の取り扱いで何の連絡もなされていないとい
う問題が発生しているのに、単に徹底することのみで再発防止が担保されるのか疑問である。支
障事例の解消につながるよう、対応を検討していただきたい。
【豊田市】
合わせて統合端末から出力する、個人番号カード交付申請書について、QRコードが印刷される
ようにし、スマートフォンおよびまちなか写真機から申請できるよう改善を図るよう検討していただき
たい。
【松江市】
手書き申請書で不備があった場合の対応については、地方公共団体情報システム機構(J-LIS
)から市町村への連絡はされておらず、J-LIS個人番号プロジェクト推進部に電話確認したところ
、申請者本人にも住所地市区町村にも連絡をしていないとの回答を受けたところである(H29.8.4 )

総務省はJ-LISの現在の対応状況を確認いただき、早急に見解にある運用を行っていただきた
い。
【大村市】
手書き用申請書でマイナンバーの記載が漏れていた場合には、住所地市区町村に申請不備の
連絡を行っているとあるが、不備連絡には不備の理由が明記されておらず、市区町村は住民に対
し不備となった明確な説明ができていない状況である。今後もこの取扱いとするならば、不備理由
も添えて通知を行うように要望する。そもそも、住民が特定できているのであれば、市区町村に連
絡するのではなく、直接住民本人に連絡をすべきである。住民に直接連絡を行えば、市区町村が
住民に通知を送る負担が無くなるだけでなく、住民は再申請が必要なことを知るまでの時間も短縮
できるため、カードをより早く受領することができる。従って、いずれかの取り扱いに改正していただ
くようお願いする。
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

24 B 地方に対する その他 総務省所管一般会計 総務省所管一般会計補助金等 当市では平成19~21年度に地域情報通信基盤整備推進交付金を活用して市 早期に民間業者への譲渡が行えれば、現在のサービスに加え業者が持つ様 総務省所管一般会計 総務省 中津川市 - 京都府 ○当府でも財産処分承認基準が10年となっていたため、廃棄できず、機器を倉庫内に保存していた事例 「総務省所管一般会計補助金等に係る財産処分承認基準」(平成20年4月発出、平成27年4月一
規制緩和 補助金等に係る財産 に係る財産処分承認基準におい 全域に光ファイバ網を整備し、市民に対して民間業者からインターネットアクセス 々なサービスの提供や、全市域に光ファイバを整備した当市をフィールドとし 補助金等に係る財産 があるため、財産処分承認基準の柔軟な運用は必要。 部改正)は、補助金適性化中央連絡会議からの通知を受け、地方公共団体等において、社会情勢
処分承認基準におけ て、包括承認事項に該当する条 サービスを提供しているが、維持管理費が使用料を上回り公費負担が重い状況 た実証実験等に活用することが可能となり、サービスの向上につながることが 処分承認基準 の変化に対応するため、又既存ストックを効率的に活用した地域活性化に資するため、又は地方
る包括承認事項の条 件として、第2 2(1)①において、 であるため、初年度整備より10年を経過するタイミングで、引き続きサービス提 期待される。また、維持管理等に伴う市の公費負担の軽減が図られる。 公共団体等の財政健全化にも資するため、承認手続等の一層の弾力化及び明確化を図ることを
件緩和 経過年数が「10年以上」とあると 供してもらうことを条件に、設備を現サービス提供会社に無償譲渡をする予定で 目的としております。
ころを、「概ね10年」への改正 ある。 また、運用に当たっては、当該地方公共団体の判断を確認の上、その判断を尊重し、対応するこ
しかし、総務省所管一般会計補助金等に係る財産処分承認基準第2 2(1)①に ととしております。
おいて、包括承認事項に該当するには経過年数が「10年以上」との定めがある これを受けて、具体的には、
ため、3か年で市全域に整備した設備を10年経過した財産ごとに区分して譲渡し ①10年未満の補助対象財産であっても、市町村の合併市町村計画に基づいて行われる場合は、
なければならず、財産の区分けや、その間の設備維持において市と譲渡先であ 総務大臣の承認があったものとして取り扱いができる。
る民間業者の分担が困難となることから、整備施設全てが10年を経過するのを ②10年未満の補助対象財産であっても、市町村合併、地域再生の施策に伴うものとして総務大
待って譲渡しなければならない。 臣が適当であると個別に認めるもの、又は総務大臣が条件を付さないことが適当であると認めるも
ついては、総務省所管一般会計補助金等に係る財産処分承認基準第2 2(1) のについては、国庫納付に関する条件を付さずに承認することができる。
①において、経過年数が「10年以上」とあるのを、「補助金等適正化法第22条の ものとしております。
規定に基づく各省各庁の長の承認について」のとおり、「概ね10年」とし、一体の したがって、中津川市の事案については、詳細は承知しておりませんが、上記の要件①又は②
設備については10年に満たなくても包括承認事項に該当するものとしていただ 等を満たせば、10年未満の補助対象財産であっても、、承認手続等の弾力的かつ効率的な運用
きたい。 が可能と思われますので、補助金担当部局と充分な調整をしていただくようお願いいたします。
なお、「経過年数が「10年以上」とあるところを、「概ね10年」への改正」とのご要望については、当
該基準において、数値基準の明確化を図るため、「10年」と明確な年数を規定しているものであり
、「概ね」の表現は、各補助金担当部局の運用及び補助事業者の理解を混乱させることとなること
も想定されること、総務省の補助金の対象である財産に他省庁の補助金が交付されていた場合の
処分の整合性を図ることが困難であることから、改正は困難と考えます。

35 B 地方に対する その他 国勢調査情報の利用 現在、国勢調査情報の利用が可 調査世帯一覧を転記するためには、通常1時間程度の時間を要し、調査員に負 調査員の転記時間や立会いのための職員の拘束時間が短縮される。 国勢調査調査区関係 総務省 松山市 参考資料添付 旭川市、 ○100世帯以上の世帯を転記する場合もあり、調査員に過大な負担となっている。 国勢調査の調査世帯一覧は国勢調査を正確に行うために作成しているものであり、同一覧には氏
規制緩和 で調査世帯一覧の複 能な基幹統計調査では、担当す 担を掛けるばかりでなく、立ち会う職員も拘束される。さらに、来庁時間が重なっ 調査に要する時間と労力が軽減されるとともに調査区の把握が容易になるこ 書類閲覧事務取扱要 鹿角市、 ○限られた人員体制で事務を進めているため、調査員の転記時間や立会いのための拘束時間は他の業 名や世帯員数などが記載されていることから、これらの情報については調査票情報と同様、厳重
写を可能とする る調査員の大半が、国勢調査で た他の調査員を待たせることを避けるためには、閲覧場所及び職員を複数確保 とで、地域に精通していない調査員にも依頼しやすくなり、調査員確保に資す 領(平成18年6月6日総 ひたちな 務に支障が生じている。調査員確保が難しい状況の中、転記等に係る指導により辞退者が増加している。 に取り扱う必要がある。
作成した調査区地図、調査区要 する必要も生じるなど効率が悪い。 る。 務省統計局長決定) か市、相 調査員からは、法令遵守と調査の円滑実施のどちらを優先しているのかとの声もある。国民への周知によ 一方で、国勢調査の調査区は各種統計調査の基礎的な地域単位として利用されていることから
図及び調査世帯一覧を閲覧、転 また、調査区に精通した調査員の高齢化による引退や、プライバシー意識の向 転記誤りをなくせることにより精度の高い調査がより効率的に実施できる。 模原市、 り理解を得ることは可能だと考える。よって、統計法施行令や施行規則等の改正により、円滑な調査実施 、調査区関係書類(調査区地図及び調査区一覧表)、調査区要図及び調査世帯一覧については、
記又は複写により調査区の確認 上による調査実施の難化により新たな調査員の確保に苦慮している中で、確保 国勢調査調査区要図 福井市、 に向けての検討を求める。 事務取扱要領に基づき、閲覧等の申請・承認を行っているところである。
をしている。 した調査員は調査区に詳しくない場合も多く、転記誤りにより訪問先を間違える 閲覧事務取扱要領(平 軽井沢町 ○調査員の人員不足や個人情報保護意識の高まりから、調査が困難となる中、調査員には調査の重要性 具体的には、事務取扱要領においては、秘密保護の厳格な適用を図る観点から、調査区地図及
複写が禁止されている調査世帯 など、トラブルが生じることがある。 成18年6月6日総務省 、高山市、 を理解していただき、調査を引き受けてもらっている。さらに65歳以上の調査員が大部分を占めている為、 び調査区一覧表の閲覧のみでは調査地域の確認が困難な場合に限って、調査区要図の閲覧を
一覧を、調査区地図及び調査区 現に、調査員からも、「他の書類は複写できるのに、世帯一覧のみ複写できない 統計局長決定) 東浦町、 調査員の負担軽減や調査活動の効率化をするためには、国勢調査情報の利用で調査世帯一覧の複写を 承認しており、その上で、調査区要図によってもなお調査地域の境界確認が困難な場合に限り、
要図と同様に複写可能としてい のはなぜか」、「調査後は処分するので複写できないか」、「調査員を信用してほ 城陽市、 可能としていただきたい。 調査世帯一覧について必要最小限の範囲での閲覧を承認することとしているところである。
ただきたい。 しい」などの意見が寄せられるなど、調査員の理解を得ることが困難な場合が多 国勢調査調査世帯一 伊丹市、 ○市民のプライバシー意識の高まりに加え、核家族化・共働き世帯の増加により訪問時の不在確率が増加 よって、調査世帯一覧については、各種統計調査の調査地域を正確に把握するために、必要最
いのが実情である。 覧閲覧事務取扱要領( 出雲市、 しており、調査員からの調査世帯一覧の閲覧ニーズは高い状況にある。調査員の確保が難しくなっている 小限の範囲のみを閲覧するものであって、支障事例にあるような、調査員の大半が閲覧を要する
世帯一覧には個人情報が記載されているが、閲覧内容を記載した記録簿を作 平成21年10月1日総務 徳島県、 中、調査員に居住する地域外の調査区を依頼するケースが増えていることや、ある程度時間に余裕がある こと、転記に1時間程度を要すること、100世帯以上を転記することなどは想定しておらず、調査
成していることや、調査員には守秘義務が課せられていることから、安全性は一 省統計局長決定 最 高松市、 高齢の方を調査員に依頼するケースが増えていることから、閲覧転記ではなく、複写を可能にすることで、 地域の境界付近にある数世帯分を確認するためであれば、閲覧・転記で十分と考えているところ
定担保されていると考える。さらに、立ち会う職員による必要最小範囲の部分の 終改正 平成23年6月 武雄市、 調査員の労力が軽減でき、調査員の確保に資すると考える。 である。
複写や、マニュアル等を作成し、複写した書類は返却を要すること、調査時には 17日) 大村市、 ○各種統計調査において、調査区確認に国勢調査情報の利用が可能な場合には、統計調査員の方々が 他方で、調査世帯一覧の閲覧における取扱いについては、調査環境の変化や調査員の高齢化
持ち出さないことなどを条件として定めることで、個人情報流失のリスクをより軽 宮崎市 国勢調査で作成した調査区地図、調査区要図及び調査世帯一覧の閲覧、転記、又は複写を行っている。 など統計を取り巻く環境の変化に対応することも重要であることから、調査事務に係る負担軽減や
減できるものと考える。 毎月、調査員の方々が閲覧に来ているが、統計調査員の確保が難しい状況であるにも関わらず、調査世 情報漏えいリスク等を十分に考慮するとともに、他の市町村からの意見等も聴きながら、提案に対
帯一覧の転記には平均1時間程度の時間が必要なので、調査員の方々に負担を掛ける状況となっている。 する方向性について検討してまいりたい。
また、全数調査の調査期日時点前後の2週間は、職員が調査対象の方々からの問い合わせの対応に手一
杯であるにも関わらず、閲覧中の調査員に立ち会わせざるを得ない状況となり、職員への負担も大きなも
のとなっている。

37 B 地方に対する その他 期日前投票所におい 期日前投票期間の投票所の繰 公職選挙法第40条及び第48条の2第6項に基づくと、本村は、期日前投票所が1 地域の実情に応じた期日前投票所の運営が可能となり、投票立会人の負担 公職選挙法第38条第1 総務省 ◎鳴沢村、 - ひたちな ○【制度改正の必要性】 期日前投票制度は、選挙期日前においても選挙期日同様に投票を行うことができる制度であり、
規制緩和 て、投票所を繰り上げ り上げについて、市町村選挙管 か所であるため、同投票所を開く時刻は繰り上げることしかできず、閉じる時刻 の軽減を図ることができ、それに伴い、多くの方が敬遠される立会人について 項、40条、第48条の2 茨城県笠間 か市、福 投票日当日の投票所と同じように、選挙人の投票に支障をきたさないと認められる場合には、当該選挙管 平成15年の公職選挙法の一部を改正する法律(平成15年法律第69号)により創設されたもので
て閉じることを市町村 理委員会の判断で可能にできる は繰り下げることしかできないことにより、投票時間を短縮することができない。 興味をもつことにもつながると思われる。 第5項及び第6項 市、市川三 井県、多 理委員会が地域の実情を考慮し、期日前投票所の開く時刻の繰り下げ、および閉じる時刻の繰り上げを行 ある。
選挙管理委員会の判 よう公職選挙法の改正を要望す 現在、仕事に就かれている方等は特に立会人を敬遠されることも多く、各自治 なお、投票者が極めて少ない日や時間帯があるため、市町村ごとの現状に沿 郷町、早川 治見市、 うことができるようにすることが必要である。 期日前投票については、制度創設以来、順調にその利用者数が伸びてきているが、そのさらなる
断で可能とする。 る。 会から選出される高齢者に立会人を務めもらっているが、1日11時間半の立会 って期日前投票期間を短縮しても投票への影響は少ないと考える。 町、身延町 八代市 ○当市の場合は、夜間(19~20時)投票者数の期日前投票全体に占める割合は約10%と、現在のところ 環境改善のため、平成28年4月の公職選挙法の改正では、各期日前投票所の立地や利用状況
の負担が重いことから、その選任に苦慮することもあり、投票時間の短縮を求め また、投票管理者及び選挙事務従事者の負担も軽減され、人件費等にかか 、南部町、 、夜間設置の成果は見られるところであるが、立会人の選任については、提案団体と同様、苦慮していると 等を踏まえ、地域を通じて最適な投票時間を柔軟に定められるよう、期日前投票の投票時間につ
る声が上がっている。 る経費の削減も期待できる。 富士川町、 ころであり、今後さらに人口減少が進み、夜間投票者数が極めて少ない状況になった場合は、その実情に いて、①開始時刻(午前8時30分)の2時間以内の繰上げ及び終了時刻(午後8時)の2時間以内
一方で期日前投票開始後の数日間や夜間の時間帯については、極めて投票者 昭和町、道 応じた期日前投票所の運営が必要となる可能性がある。 の繰下げを可能とし、②2以上の期日前投票所を設ける場合には、午前8時30分から午後8時ま
が少ない状況であるため、国政選挙等の期日前投票所の設置期間が長期間に 志村、西桂 ○本市においても、投票立会人は高齢者がほとんどで選任には苦慮しているため、期日前投票所の時間 での間において、少なくともいずれか一つの期日前投票所が開いていれば良いことなどの改正が
わたる場合には、その設置期間の過半を越えない範囲で投票所を繰り上げて閉 町、忍野村 短縮は立会人の負担軽減や安定的な人員確保に一定の効果があると考えられる。 行われたところである。
じることができれば、立会人の負担の軽減につながると思われる。 、山中湖村 また、選挙期日当日の投票所は閉鎖時刻の繰り上げが認められているので、期日前投票においても問題 他方、本件提案のようにすべての期日前投票所の終了時刻の繰上げを可能とすることについては
多くの町村は、期日前投票所を1か所しか設置しておらず、全国的に人口減少 、富士河口 がないと考えられる。 、上記改正の契機となった投票環境の向上方策等に関する研究会においても議論となったもので
に伴い有権者数は減少傾向にあるにもかかわらず、市町村ごとの現状に沿った 湖町、小菅 しかし、期日前投票所の閉鎖時刻の繰り上げは、投票の機会を制限することにもなるので、改正について はあるが、有権者の投票機会を狭める事態につながるおそれがあることから、慎重な検討が必要
期日前投票所の運営が行うことができない状況である。 村、丹波山 は、過去の投票状況や地域の実情を調査研究する必要がある。 なものと考える。
村 また、投票立会人の負担軽減という観点については、投票立会人を複数選任し、時間毎の交代制
とすることは可能であり、加えて投票立会人となる者の選出方法を工夫することにより、現行制度
において投票立会人の負担を軽減することは可能であると考える。

42 B 地方に対する規 消防・防災・安全 大規模災害時において 大規模災害発生時において、県域 【支障事例】 【効果】 災害対策基本法(昭和 内閣府、総務省 九州地方知 大分県提案分 酒田市、常 ○災害時における早期の応援職員派遣は初動体制において、必須である。東日本大震災以降、本県では、県が取り 御提案の内容については、現行法制度での対応の可否、他の法制度との整合等を踏まえ、検討して参りた
制緩和 都道府県と区域内市区 を越えた迅速かつ円滑な広域応援 九州地方知事会では、平成28年熊本地震において、発災直後から、九州・山口9県災 被災市町村では、避難所の運営や罹災証明書の発行など被災住民の生活再建に 36年法律第223号)第74 事会 総市、多治 まとめチームを組み被災地支援を行っている。熊本地震の際、全国市長会からの要請で、南阿蘇に職員を派遣した い。
町村が一体となって被 が実施できるよう、災害対策基本法 害時応援協定に基づく「カウンターパート方式」(被災市町村ごとに支援担当県を割り振 係る業務について、迅速かつ的確な対応が求められることとなるが、特に甚大な被 条 第149回九州地方知 見市、亀岡 が、現地への交通手段や職員の宿営方法など情報が無く、移動しながらの調整であった。派遣する側のコントロール
災自治体への支援を行 第七十四条による応援職員の派遣 る対口支援方式)により、広域応援を実施し、熊本県及び同県内市町村の復旧・復興に 害を受けた市町村においては、今回の熊本地震でも見受けられたように、これらの災 事会議特別決議採択 市、大阪府 は県がその役を担うべきと感じた。支援をする側として、市町村は、支援要請がないと動けないため、県がとりまとめ
うための法制の見直し 要請を受けた都道府県は、区域内 向けた支援を行ってきた。 害応急業務を担う職員が圧倒的に不足し、短期集中的に大量の応援職員を確保す 、兵庫県、 を行い支援活動をすることは、大変有用であると考える。これらの経験から、法的裏付けにより、すべての県が同様
市区町村に対し応援を求めること 各支援担当県は、当該県内市町村の積極的な協力を得て、多くの応援職員を派遣し る必要が生じる。 伊丹市、倉 の体制を組むことができれば、災害に対する日本国の強靭化が計られると考える。
ができる旨、法的に明確化すること てきた(※)が、一方、災害対策基本法では、県から県への応援要請に係る規定(第七 災害対策基本法第七十四条に基づく応援要請を受けた県が、区域内市区町村に 吉市、鹿児 ○熊本地震の際、被災県等から県を通じて県内市町村へ応援要請があり、その際に、法的根拠が不明確であったた
を求める。 十四条)はあるものの、応援側の県と同県内市町村の関係に係る規定はなく、県と市町 対し応援を求めることができる旨、法的に明確化することにより、応援県単位で大量 島市 め、応援に要した費用を誰が負担するのか、間接的な応援要求の法的根拠など疑義が生じ、応援の可否を判断する
村が一体となって支援を行う法的スキームが確立されていない状況。 の応援職員を迅速に確保することが可能となり、大規模災害発生時における被災住 のに少なからず影響があった。また、反対に平成28年に発生した地震においては、被災地として応援を要求しなけれ
こうした枠組みは、九州・山口9県災害時応援協定でも同様であったため、一部の市 民の生活再建に資することが期待できる。 ばならない立場になったが、県を通じて他県等の応援を調整することとなった際にも、費用負担に係る疑義(最終的
町村からは「派遣の根拠はどこにあるのか」といった問合せが支援担当県へ寄せられる に誰が負担するのか)が生じ、不安を抱えながら応援要求の判断をしなければならない状況にあった。提案内容のよ
など、迅速かつ円滑な職員派遣に支障が生じた例があった。 うな広域応援の際に、市町村の立場としても、間接的な応援要求の法的根拠、費用負担等を明確にしていただいた
方が、迅速に応援の可否を判断でき、円滑な被災地支援に繋がるものと考える。
※九州地方知事会からの職員派遣(短期)状況 ○平成28年熊本地震の際には、法的根拠がないままで、支援することについて、本市の中でも議論があったため、
延べ26,305人(うち市町村職員10,375人、39.4%) 本提案の災害対策基本法の改正がされた場合、より迅速な支援が期待できる。※法的根拠のない派遣については、
費用負担の明確な答えがなかったため、主に財政的な点について議論があった。
○災害時相互応援協定などを締結し、被災時の相互応援について取り決めているものの、協定締結以外の地域へ
の応援のために、派遣の根拠が法的に明確化されることが、迅速かつ円滑な活動につながると思われる。

52 A 権限移譲 医療・福祉 生活保護の決定及び 生活保護の決定及び実施に関 【支障事例】 【効果】 生活保護法第64 総務省、厚生労働省 九州地方知 熊本県提案分 北海道、 ○指定都市が処分庁となる審査請求が多数を占めており(平成28年度においては,審査請求総数15件の 現行制度においては、生活保護の決定及び実施(以下「保護の決定実施」という。)に関する処分
実施に関する審査請 する審査請求に係る裁決権限を 道府県内の審査庁は1か所(知事)であり、審査に必要な資料の収集等、審査 指定都市設置福祉事務所に係る審査請求を指定都市が担うことにより、県 条、65条 事会 宮城県、 うち10件が指定都市の事案),法定期限内の裁決に当たり大きな支障となっている。 に対する審査請求の審査庁は、都道府県知事と規定している。
求に係る裁決権限の 道府県から指定都市へ移譲する 請求の事務処理に時間を要している。(生活保護法第65条に定める裁決すべき のみで対応していた審査請求の期間短縮が図られる。(熊本県の場合、審査 京都府、 ○審査請求も半数以上が政令市に係るものであり、裁決権限を委譲し分散することにより、今後請求があ これは、一定程度の件数を審査することにより知見の蓄積が行われることで処分の判断基準、内
道府県から指定都市 ことを求める。 期間内での処理が困難な状況。) 請求の半分が指定都市分であることから、事務処理時間は概ね半分に短縮 大阪府、 った場合の事案処理の加速化が図れるものと思われる。 容及び手続きに関して統一性が高まり、行政の効率的な事務処理となるとともに、不服申立を行っ
への移譲 また、指定都市の処分に対する審査庁が道府県であることは、指定都市の受 されると想定される。) 熊本市 (H28:49件中31件(63.3%)、H27:74件中42件(56.8%)) た被保護者の迅速な救済に繋がるとの観点から規定したものであるが、厚生労働省としては、本
給者にとって分かりにくい。(熊本市には、生活保護に関する審査請求提出先の また、処分に対する審査庁が指定都市となることにより、指定都市の受給者 また、指定都市の市民にとっても、区役所の次の段階が市役所本庁ではないというのはわかりにくいと 提案に関する対応については、都道府県並びに権限が委譲される指定都市及び指定都市と同様
確認が年間数件寄せられていることである。) にとっての分かりにくさが解消される。 思われる。 に大都市特例が講じられている中核市(以下「指定都市等」という。)の意見及び相互の調整状況
【懸念の解消策】 なお、現状において、審査に当たっての資料の収集や弁明書の作成、照会に対する回答などは、審査 を踏まえて検討したい。
審理員制度や第三者機関の設置により公平性は担保される。 庁と処分庁(区役所)が直接連絡を取り合うことはなく、一度市役所本庁で集約し、各区役所に割り振りして なお、総務省としては本提案について異議はないもの。
また、指定都市では、県と同様に管下福祉事務所に対する指導監査体制が いる実態にある。
構築されているため、審査庁としての事務処理は可能である。 ○域内の審査庁が1か所(知事)であり、審査請求件数も多く、審査に必要な資料の収集等、審査請求の
事務処理に時間を要していることから、生活保護法第65条に定める裁決すべき期間内での処理が困難な
状況である。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

過去に総務省東海総合通信局情報通信振興課に対して、公設民営において使用している財産を - - - 【全国市長会】 -
現サービス提供会社へ譲渡する場合交付金返還となるか確認したところ、包括承認事項の要件に 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。
該当すれば国庫返還金は生じないが、経過年数が10年を超えることが条件であり、10年未満であ なお、所管省からの回答が「現行規定で対応可能」となっているが、事実関係について提案団体と
れば返還が必要となる旨の回答をいただいた。ただし、貴省一次回答における①又は②に該当す の間で十分確認を行うべきである。
るかどうかについては、明確に回答をいただいていないので、早急に補助金担当部局と相談・調整
をさせていただきたい。
その上で、もしも①又は②にも該当しないということであれば、「補助金等適正化中央連絡会議の
決定事項の通知について」(平成20年4月10日発出)において、概ね10年経過した補助対象財産に
ついては補助目的を達成したものとみなし、当該財産処分の承認については包括承認事項とする
ことととされていることを踏まえ、貴省の基準も「概ね10年」とすることについて、改めて検討しても
らいたい。

国勢調査の調査世帯一覧は、調査票情報と同様に厳重に取り扱う必要があり、その閲覧・転記は - - - 【全国市長会】 市区町村職員及び調査員の事務負担軽減を考慮し、国勢調査の調査世帯一覧の閲覧・転記に加 6【総務省】


、調査区要図によってもなお調査地域の確認が困難な場合に限って必要最小限の範囲でさせる 事務負担軽減に向け対応を求める。 え、必要最小限の範囲の複写も承認する方向で検討したい。 (14)統計法(平19法53)
べきことは十分に認識している。 なお、調査区関係書類等の閲覧は現在継続中の事務であり、閲覧方法の変更により事務の円 国勢調査(5条2項)の調査世帯一覧については、必要最小限の範囲で複写を可
しかしながら、地域に精通した調査員の高齢化による引退やプライバシー意識の高まりにより調 滑な実施に支障が生じる可能性もあるため、今後地方公共団体及び調査実施者からの現状把握 能とする方向で、地方公共団体及び調査実施者からの現状把握と意見聴取を行
査環境が難化する中で、調査区に地理感のない市民を職員が粘り強く説得してどうにか調査を依 と意見聴取を行った上で、情報漏えいリスクなどを考慮した具体的な運用方法を検討し、平成30年 った上で、情報漏えいリスクなどを考慮した具体的な運用方法を検討し、平成30
頼できている現状において、そのような調査員からの強い要望があることや調査員及び職員の負 度内に方針を決定し、速やかに閲覧事務取扱要領の改正を行う。 年中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講ずる。
担軽減などの観点から、調査世帯一覧の一定範囲の閲覧・転記を認めざるを得ないのが本市の
実態である。
調査員は、調査区関係書類(調査区地図、調査区一覧表)や調査区要図の閲覧・転記・複写から
始まり、さらに調査世帯一覧の閲覧・転記に当たっては、自身の担当する地理感のない調査地域
を把握するとともに転記誤りによるトラブルを防ぐため入念な確認をする必要があり、これら一連の
作業に1時間程度を要している。
情報漏えいリスクについては、提案時に述べたように、調査員に守秘義務が課せられていること
から、一定担保されると考えられ、さらに、立ち会う職員による必要最小部分の複写や、マニュアル
等を作成して複写した書類は返却を要すること、調査時には持ち出さないことなどを条件として定
めることでリスクはより軽減できると考える。
以上のことから、統計調査の効率化と調査員及び職員の負担軽減、調査員の確保などのため、
今回の提案実現に向けて是非とも具体的なスケジュールの下での速やかな検討をお願いしたい。

「有権者の投票機会を狭める事態につながるおそれがある。」点について、期日前投票は、投票 - - - 【全国市長会】 投票の権利は、民主主義の最も基礎的な部分であり、投票の機会を広く確保するということは極 -


所設置当初は、投票者数が少なく、投票日が近づくにつれて投票者数が増えていく傾向があり、加 地域の実情に応じた対応が可能となるよう、十分な検討を求める。 めて重要なものである。
えて、その期間は非常に長い。投票環境の向上方策等に関する研究会でも、以前からこの点に関 当日投票においては、選挙人の投票に支障を来さないと認められる特別の事情がある場合等に
しての意見はあり、他にも期日前投票の弾力化について多くの意見があったところである。 限り投票所閉鎖時刻の繰上げができることとされているが、平成27年に行われた参議院議員通
また、期日前投票は、地域性があり、午後6時以降の投票者数は、都心近郊では多いが、地方で 常選挙では、全投票所の3分の1を超える投票所について、閉鎖時刻の繰上げが行われていると
は少ないと思われる。平成28年度の参議院議員選挙における期日前投票期間の前半8日間にお いった状況があり、国会においては、選挙人の投票の機会の喪失につながり、投票の権利を損ね
いて、共同提案団体中最も少ないところでは、6日間投票者がいなかった。 ることになるのではないかとする指摘も受けている。総務省としては、有権者の投票の機会を奪う
この点、今回提案しているのは、市町村選挙管理委員会が地域の実情を考慮し、弾力化を行う ことのないよう、法律の趣旨に則った厳正な対応を行うよう要請をしてきているところである。
ことができるとしたものであり、投票機会を狭めるとは言えないと考える。 期日前投票所の閉鎖時刻の繰上げを可能とした場合においても、有権者の投票の機会を狭める
次に、立会人の選任についてである。地方では、人口減少が顕著な自治体が多く、長期に渡る 事態につながることが懸念されることから、本件提案については、慎重な検討が必要である。
立会人の選任を選挙管理委員会だけで行うことは困難であり、現代の就業環境や若年層人口が また、平成28年の投票環境の向上方策等に関する研究会の報告書においても、全ての期日前
少ないことから公募制も難しい状況であり、地区の代表に協力を依頼している。 投票所の閉鎖時刻の繰上げを可能にすることについて意見があったことを前提としつつ、「かえっ
なお、交代制の意見は、立会人の数が増加することとなり、期日前投票期間が17日間であれば て有権者の投票機会を狭める事態につながりかねないことから、今回の見直し後の状況も見なが
、最低でも68人の立会人を選任しなければならない。投票立会人を確保すること自体が困難とい ら、慎重に検討する必要がある」と結論づけているものである。
う現状があり、交代制だと単純に倍の人員を確保せねばならないため、現実的には非常に難しい なお、当日投票において投票所閉鎖時刻の繰上げをすることができるのは、選挙人の投票に支
。立会人からも、交代制の要望はなく、投票時間の短縮についての意見が出ているところであり、 障を来さないと認められる特別の事情がある場合等であり、投票立会人の選任が容易ではないと
地域の実情を踏まえても、現行制度で対応は困難であると考える。 いった管理執行側の理由によって投票所閉鎖時刻の繰上げが認められるものではなく、期日前投
票所の閉鎖時刻の繰上げについても同様に整理されるべきものである。

提案の実現に向け、積極的な検討をお願いしたい。 - - - 【全国市長会】 ○第1次ヒアリングにおいて、内閣府(防災担当)から、今夏には内閣法制局を含めた関係府省と調 御提案の内容については、現行法制度での対応の可否、他の法制度との整合等の観点から、引 6【総務省】


提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 整した上で必要な検討を進めていきたいとの趣旨の発言があったところである。 き続き検討を進めて参りたい。 (11)災害対策基本法(昭36法223)
○今後、内閣府(防災担当)において、災害対策基本法の改正等に向けて内閣法制局を含めた関 都道府県と区域内の市町村(特別区を含む。以下この事項において同じ。)の一
係府省と調整をを行った上で、当該調整結果について、第2次ヒアリングまでにお示しいただきた 体的な応援については、災害発生都道府県知事から応援を求められた都道府
い。 県知事が、区域内の市町村長に対し災害発生市町村長が行う災害応急対策へ
の応援を求めることができることを明確化することとし、その旨を地方公共団体に
周知する。
(関係府省:内閣府)

検討を進め、早期の実現に努めていただきたい。 - - - 【全国市長会】 〇 今後、指定都市及び中核市の意見及び相互の調整状況を踏まえ検討していくこととなるが、提 本提案に関する対応については、都道府県並びに権限が委譲される指定都市及び指定都市と同 -


また、本提案は、指導監査権限を有する指定都市への権限移譲に関するものであるが、厚生労 提案団体の意見を十分に尊重されたい。 案団体は、指定都市が都道府県と並列の立場で指導監査を実施しており、審査請求の裁決を行う 様に大都市特例が講じられている中核市の意見及び相互の調整状況を踏まえて検討したい。
働省は中核市への移譲も併せて検討するとのことである。中核市への権限移譲については、厚生 体制も整備されていると考えていることから、指定都市への権限移譲を求めているところであるた
労働省において論点整理の上、検討を進めていただきたい。 め、地方側の調整の結果として、指定都市のみ先行して移譲するという選択肢についても、考慮し
なお、「一定程度の件数を審査することにより知見の蓄積が行われることで処分の判断基準、内 ていただきたい。
容及び手続きに関して統一性が高まり、行政の効率的な事務処理となるとともに、不服申立を行っ 〇 提案団体は、指定都市が都道府県と並列の立場で指導監査を実施していることを踏まえ、再
た被保護者の迅速な救済に繋がるとの観点から規定した」とある。平成26年4月1日から平成29年 審査請求先を国とすることを想定していることから、今後の検討に当たっては、その点も考慮して
7月1日までの熊本県への審査請求62件中、半数以上の35件が熊本市(指定都市)分であり、権限 いただきたい。
移譲が実現されれば、指定都市での一定程度の件数の審査により知見の蓄積が行われると考え
る。
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

60 B 地方に対する 土木・建築 公営住宅法第47条に 管理代行制度の対象が、現行法 ○国の要領や条例制定により、土地区画整理事業により建設した住宅及び、自 ○管理委託先の一元化により、協定書や仕様書様式等を一本化でき、事務 公営住宅法第47条、 総務省、国土交通省 掛川市、袋 - 沼津市、 ○ 管理代行と指定管理では、受託者が行える業務の内容に違いがあるため、窓口が管理代行者に一本 【総務省】
規制緩和 規定されている「管理 上では公営住宅法第2条第2号 治体が独自に整備した住宅は、公営住宅と同様の管理をしているにも関わらず 手続が簡素化され事務処理コストが大幅に削減できる。 地方自治法第244条の 井市 浜田市、 化されることにより、住民サービスの向上につながることが期待される。また、管理委託先の一元化は、事 公営住宅法第47条第1項に基づく管理代行制度を所管する国土交通省において、検討すべきも
代行制度」の拡充 に掲げる公営住宅又はその共 、管理代行制度を活用できない。このため、管理を委託するには指定管理者制 ○手続の簡素化により、自治体の公営住宅管理業務のアウトソーシングが促 2 福岡市、 務手続きの簡素化になることから、事務処理コストの削減にもつながる。 のである。
同施設に限定されている。 度を用いる必要があるが、管理代行と指定管理の併用により、管理者が異なる 進され、地方住宅供給公社等を中心とした広域的な住宅セーフティネットの構 大牟田市 ○ 当市では、公営住宅とその他の種類の住宅との合築住宅や併存住宅が多数ある。改良住宅や更新住
この条件について、改良住宅、 可能性があるほか、同一管理者であっても委託の手続の違いにより委託時期に 築(公営・特公賃・民間賃貸等)が期待できる。その一方、自治体の住宅管理 宅等は、公営住宅と同様の管理をしているにも関わらず、管理代行制度を活用できない。このため、管理を 【国土交通省】
従前居住者用賃貸住宅(再開発 ずれが生じる可能性がある。また、併用により協定書の作成等、二重に業務が 業務に割かれていた人工を活用して既存ストックの改修や統廃合等、公営住 委託するには指定管理者制度を用いる必要があるが、管理代行と指定管理の併用により、指定管理者の 本提案は、土地区画整理事業及び自治体が独自に整備した住宅等の管理の問題であり、公営
住宅・住環境整備モデル住宅等 発生するため業務が煩雑になる。 宅ストックの改善促進に間接的に作用することが期待できる。 指定や協定書の作成等、二重に業務が発生するため業務が煩雑になっている。 住宅法上の問題ではない。
)や、自治体が独自に整備した ○条例等により同様に管理している住宅の委託先や、手続が異なることで郵送 ○入居者及び入居希望者側においては、各種申請や問合せ先が管理代行者 ○ 改良住宅において、根拠法は異なるが公営住宅同様に家賃が応能家賃であることから、公営住宅と一 なお、公営住宅法の公営住宅以外の住宅の管理を法人その他の団体に委託するため指定管理
住宅等についても、管理代行の 先等の案内が複数となり、混乱や間違いの原因になる。 に一本化され、入居者等もワンストップで手続が実施できることによる住民サ 元管理することが望ましいため、管理代行・指定管理制度を併用し、1管理者へ委託を行っているが業務が 者制度を用いる場合にあっても、管理代行制度で公営住宅の管理を委託した地方住宅供給公社
適用を受けることを可能とするこ ービスの向上が期待できる。 煩雑となっている。 等を指定することは可能である。また、管理代行制度と指定管理者制度の手続きの違いにより、協
と。 ○ 当市では,平成21年度から市営住宅の管理方法として管理代行制度と指定管理者制度を併用した管 定書や仕様書等の作成に二重の手続きがかかる点については、管理代行者と指定管理者で協定
理を住宅供給公社が行っている。公営住宅法に基づく住宅に係る事務については,指定管理者制度及び 書等の内容の共通化を図る等の工夫をすることで、煩雑性の軽減、事務処理コストの削減は可能
市直営で行っていたものを,管理代行制度に移行している(滞納者,不正入居者等への明渡請求事務は市 であるほか、委託時期のずれについても、指定管理に係る公募、議会手続等を十分な余裕をもっ
直営業務)。一方で,住宅地区改良法等公営住宅法以外の住宅に係る事務については,管理代行制度に て計画的に行うことで、委託時期にずれが生じないようにすることが可能である。
移行した公営住宅と同様の事務を引き続き指定管理者制度及び市直営で行っている。同様の事務手続き これらのことから、地方公共団体が独自で整備した住宅等については、管理代行制度を導入す
でありながら,公営住宅,公営住宅以外で管理方法が異なることは,業務の効率化の観点からすると,非 る必要性に乏しいと考える。
効率である一面がある。市営住宅の管理については,住宅地区改良法等公営住宅法以外の住宅にも管理
代行制度を導入することにより,市営住宅管理の一層の効率化,入居者サービスの向上が期待できる。ま
た,管理代行制度の拡大は,市営住宅の管理方法の選択肢が広がることにつながり,各々の管理者の管
理事務の実情に応じて,きめ細かに管理方法を設定できることが期待される。

61 B 地方に対する その他 PFI事業により将来 PFI事業契約が締結され、将 本県では、運転免許試験場の建替整備(現地建替)をPFI事業として実施し、 公有財産の活用の選択肢が増えることで、次のとおり事業の内容や地域の ・地方自治法第238条 総務省 愛知県 - 宮崎市 ○・PFI事業における余剰地活用は、財源確保や周辺との一体的な整備に対して有効な手法とされている。 貴県の提案は、PFI事業における設計等の進展により余剰(予定)地が確定した段階で、行政財産
規制緩和 の用途廃止が確定し 来、公共又は公用に供されない 施設の集約化等により余剰地を生み出し活用することとしている。その際、地方 実情に応じた効率的・効果的な公有財産の利活用を図ることが可能となる。 の4第1項 ・PFI事業による民間ノウハウを活用した施設整備では、ハコモノの整備だけでなく、施設を中心としたまち である当該余剰(予定)地の売り払い契約を締結しようとするものである。
ている行政財産(土地 ことが確定している行政財産(土 自治法第238条の4第1項の規定により、行政財産については売払いができな ・ 余剰地の買主及びその事業内容を早期に特定できるため、PFI事業と余剰 ・民間資金等の活用に づくりに寄与する整備計画とする必要があり、本提案の実現により、効率的かつ効果的な事業推進が可能 この点、将来における行政財産としての用途廃止後に普通財産に切り替えた上で当該土地を売り
)に係る売払い制限の 地)については、現に建屋が存 いとされていることから、施設の建替終了後に余剰地となることが確定している 地の買主による事業を通じた周辺環境対策(両者を通じた交通動線の設定な よる公共施設等の整 になると考える。 払う内容の契約であって、契約締結後の事情変更等にも支障なく対応できる限り、行政財産として
緩和 在し、行政サービスが提供され 敷地についても、既存の建屋による行政サービスの提供が継続されている間に ど)や一体的な施設整備を効率的・効果的に進めることが期待できる。 備等の促進に関する 供用している間に契約を締結することは可能である。
ている間においても、売払いを おける売払いが困難である。 ・ 余剰地の早期売却が可能となり、早期の財源確保が可能となる。 法律(PFI法) よって、貴県の提案については、上記に該当する限り、現行法において対応可能である。
可能とすること。 なお、昭和58年1月13日行政課決定は変更することとし、通知等により周知を図ることとする。
【計画の時系列】
事業スケジュール(予定)
ア 事業契約の締結 平成29年10月 〔事業契約締結の相手方:PFI事業者〕
イ 施設の設計・建設期間(引き渡し)※この間における余剰地となることが決定
している土地の県から第三者への売却が困難
(ア)四輪技能試験コース 平成30年12月末
(イ)二輪技能試験コース、二輪発着場、二輪車庫 平成31年2月末
(ウ)庁舎、四輪車庫 平成32年1月末
(エ)平面駐車場 平成32年10月末
(オ)立体駐車場、四輪発着場、外構 平成33年2月末

66 A 権限移譲 産業振興 経営力向上計画に 中小企業等経営強化法に 中小企業等経営強化法に定める中小企業等の事業計画の種類として、経営力向上計 【権限移譲による効果】 中小企業等経営強 総務省、財務省、厚 広島県、 - - - 中小企業等経営強化法に基づく経営力向上計画は、経営革新計画と異なり、主務大臣が「中小企業等の
係る認定権限の都 基づく,各主務大臣の経営 画と経営革新計画があるが、認定権限は前者が国、後者が都道府県(複数社共同の 経営力向上計画と経営革新計画の窓口をワンストップ化することにより、申請 化法第13条、第14 生労働省、農林水 鳥取県、 経営強化に関する基本方針」に定める一定の事項について、事業分野を指定し当該分野に特化した経営
申請で2つ以上の都道府県に本社が所在する場合の認定は除く)に分かれている。 者の利便性の向上及び両計画認定による一体的な支援につながる。 力向上の実施方法を定める「事業分野別指針」を策定し、事業者はその事業分野に応じて、当該事業分野
道府県知事への移 力向上計画に係る認定権 また、申請等窓口が県民により身近な都道府県となり、申請者の負担軽減に
条 産省、経済産業省、 島根県、 別指針を踏まえて作成し、当該指針を策定した主務大臣に申請し、認定を受けるスキームとなっている。
譲 限を都道府県知事に移譲 両計画は別個の計画であるが、「経営力の強化」という観点では共通しており、内容に つながる。 国土交通省、環境 山口県、 各主務大臣が認定するのは、各事業分野の経営に関する最新の状況を全国レベルで把握し、指針を策
する。 ついても、密接に関連している計画と言える。 省 宮城県 定した各事業所管大臣が、事業分野ごとの汎用的な知見に基づき、直接審査・認定したほうが、本計画に
都道府県にとっても、経営力向上計画や経営革新計画に加えて、各都道府県 よる経営の向上の上では効果が高いという考え方に基づくものであり、今後も引き続き国で認定を行うこと
両計画の内容や支援措置、事業者の考えている事業計画がどちらの計画に該当する 独自の中小企業支援を行うことで、地域の実情に即した効果的な支援が期待 が適当と考える。
かといった相談を国、都道府県のそれぞれにしなければならず、煩雑であり、都道府県 できる。
に一元化してもよいのではないかという経営革新等支援機関の意見もある。
【移譲に際しての懸念と対応策】
また、経営力向上計画は国の出先機関に申請することになっていることから、遠方の申 経営力向上計画では、現状では事業分野別の指針において目標設定等の項
請者にとっては、移動や申請手続きが負担となっている。 目が定められており、認定も各事業分野ごとの主務大臣となっている。都道府
県知事に権限移譲する場合であっても、経営革新計画と同様に同指針に基づ
都道府県にとっても、経営力向上計画の認定権限がないことから、地域の中小企業に いて認定を行うことが可能であると考える。
対して、経営革新計画も含めた他の中小企業支援施策と一体的な支援が行えていない
。 【参考】
【参考】 ■認定件数(H28.7~H29.2)
■経営力向上計画 全国 16,146件 (経産省12,738件、国交省1,225件、農水省1,127、厚労省
人材育成、コスト管理等のマネジメントの向上や設備投資により、事業者の生産性を 566件、国税庁167 等)
向上させるための計画(主に事業者の既存事業を対象とした計画) うち広島県 419件
■経営革新計画
事業者が新商品の開発や新たなサービスの提供等新たな取組によって事業活動を
向上させるための計画

78 B 地方に対する その他 指定都市都道府県調 指定都市都道府県調整会議に 指定都市都道府県調整会議の構成員については,地方自治法に,「~次に掲 議員の選出方法について法で一律に規定するのではなく,地方議会が地域 地方自治法第252条の 総務省 宮城県 分権担当課と事業 - - 指定都市都道府県調整会議については、いわゆる二重行政の解消を図るため事務の執行に関す
規制緩和 整会議における加え 加えることができる構成員につ げる者を構成員として加えることができる」と規定され,構成員の追加に市長と の実情に合った方法を自ら選択し,選出することにより,特定の課題に関する 21の2 担当課は同一 る調整を行う場であることから、地方自治法第252条の21の2第2項においては、事務を執行する
ることのできる構成員 いて,地方自治法第252条の21 知事の裁量がある。しかし,構成員の選出方法については,「選挙により」と法 調整会議の機動的な開催や事務手続きの簡素化など,効率的な行政運営が 責任があり統括代表権や予算編成権を有している指定都市の市長と都道府県の知事を最低限必
のうち地方議会から の2第3項第3号及び第6号の「選 定化されている。選出方法については,全国一律に法定されるのではなく,それ 可能となる。 要な構成員として位置付けている。
の代表者の選出方法 挙により」と法定化するのではな ぞれの議会の判断に任せることが地方分権の本旨に沿うものである。 さらに、協議の対象となった事務が各団体においてスムーズに執行されるよう、団体意思を決定し
について,地方議会に く,地方議会において選出方法 また,本件については,広域連合の議会の議員の選出方法と同じであるが,当 事務を監視する権能を有する議会が調整の場に関わることが望ましい場面もあると考えられる。
裁量権の付与 を決定することができるように見 該調整会議は二重行政の解消等を目的とした場であり,その合意事項は法的 調整会議において議員を構成員とする場合、調整会議において協議を行う都度、調整相手となる
直す。 拘束力が及ばないものであるため,こうした会議の構成員を議会から選出する 団体と適切な調整を行うにふさわしい者を「議会の代表者」として適正な手続きによって選出する
際に,広域連合と同様の選出方法を法定化することは,手続きとして過大である 必要がある。
。 したがって、調整会議の構成員の選出方法について、同法第118条の規定によらず、一律に地方
本県では議長を構成員に選出している。諸事情により議長が辞任し,併せて当 議会の裁量に委ねることとする貴県の提案は、当該構成員が「議会の代表者」であることの適正性
該会議の構成員を辞任した場合なども,その度に「選挙により」選出することが を担保する選出方法とは必ずしも言うことのできないものであることから、適当ではない。
必要となり,議会の負担が増える。 なお、同条第2項において、より簡便な手法として指名推薦も認めているところであり、構成員を早
さらに,議会でのそのような判断にも関わらず,議長を辞任した場合でも,当該 急に選出する必要がある場合であっても十分対応可能であると考えられる。
構成員からの辞意がない限り,構成員として調整会議に参加することになり,選
出の趣旨から考えて望ましくない事態を招くこともあり得る。また,調整会議の開
催前に急遽構成員を辞めた場合に,構成員をすぐに選出できず,調整会議を開
催できないことも考えられる。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

本提案は公営住宅及び公営住宅に準じて管理している住宅の管理業務の外部委託について、 有 - - 【全国市長会】 ○ 地方公共団体は、地方自治法に基づく指定管理者制度や、条例により独自に定めた管理代行 【総務省】 6【総務省】


管理戸数の大半を占める公営住宅における管理代行制度をベースに一本化することが最も効率 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 制度により、入居者決定等の行政処分を含め、地方公共団体が独自に整備した住宅(以下「独自 ご要望のあった住宅のうち、公営住宅法等の法律の規定による管理が行われない「公の施設」に (3)地方自治法(昭22法67)及び公営住宅法(昭26法193)
的であることから、その実現により外部委託を継続的に選択しやすい体制を整えることを目的とし 整備住宅」という。)の管理事務を外部委託することができると解してよいか。 ついて、業務の民間委託のほか地方公共団体以外の者に管理を行わせるためには、地方自治法 (ⅰ)地方公共団体が法律又はこれに基づく命令に基づかずに設置し、公営住宅
ており、それらの住宅の指定管理者に地方住宅供給公社を指定することでは支障事例の解決に ○ 公営住宅法の「公営住宅」に適用される高額所得者に対する明渡請求(法29条)や公営住宅 の指定管理者制度による必要がある。したがって、公営住宅法の管理代行制度類似の制度を条 (公営住宅法2条2号)と同様の趣旨、目的において管理を行う住宅(以下「独自
至らない。また、本提案の実現により管理業務の外部委託の選択が容易になることによるデメリッ 建替事業の施行に伴う明渡請求(法38条)は、借地借家法の特例として定められていることを踏ま 例で設けることはできないと考える。指定管理者制度においてどのような対応ができるか国土交通 住宅」という。)の管理については、指定管理者制度(地方自治法244条の2)に基
トは生じない。 えても、独自整備住宅について、当該地方公共団体の条例等で同様の制度を定めた場合に、事 省とも検討して参りたい。 づき公営住宅法第3章の規定による管理業務(入居者決定(同法25条)、明渡請
公営住宅の使用関係においては過去の判例等により、入居者決定を除く管理関係の規定は行 業主体や指定管理者、その他管理委託を受けた者において実施するができると解してよいか。 【国土交通省】 求(同法29条及び32条)及び収入状況の調査(同法34条)を含む。)と同様の管
政処分に当たらず、入居者の選考及び決定は行政処分に当たるとされているが、このことに関す ○ 公営住宅法に規定されている入居者の収入調査等(法第34条、収入状況の報告の請求、他 本提案は、土地区画整理事業及び自治体が独自に整備した住宅等の管理の問題であり、公営 理業務を指定管理者に行わせることが可能であることを明確化するため、地方
る貴省の見解を伺いたい。また、公営住宅以外の住宅において条例規定によりどの範囲まで業務 の地方公共団体等からの税務情報の入手等)は、独自整備住宅についても、管理条例等により、 住宅法上の問題ではない。 公共団体に平成29年度中に通知する。
が委託できるかについても明確化されたい。仮に委託可能な範囲を条例で規定することで公営住 外部委託することができると解してよいか。 その上で、公営住宅への指定管理者制度の適用に当たっては、個別法たる公営住宅法の一定 (関係府省:国土交通省)
宅と同様の管理運営を行うことが可能であれば、当市は直ちに条例改正等の必要な措置を講じ、 ○ 独自整備住宅について、指定管理者制度及び条例により独自に定めた管理代行制度によっ の制約を受けるが、地方自治法上の「公の施設」となる地方公共団体が独自に整備した住宅等に (ⅱ)独自住宅の建替えについては、地方公共団体における独自住宅の円滑な
公営住宅以外の住宅について適用する予定である。 て、具体的にどこまでの事務範囲を委託できると考えているのか。また、公営住宅について、指定 おいて指定管理者制度を適用するに当たってはそのような制約はないものと考えている。(具体的 管理運営に資するよう、借地借家法(平3法90)の規定の適用を受けない公営住
なお、第一次回答にある二制度の併用に関する工夫は当市で既に措置済であり、それでもなお 管理者制度により委託可能な事務範囲及び地方住宅供給公社が指定管理者である場合に委託 にどのような対応ができるか総務省とも検討してまいりたい。) 宅建替事業の施行に伴う明渡請求(公営住宅法38条)の考え方を踏まえ、地方
煩雑な事務を実務担当者1~1.5人工が担わざるを得ない地方自治体の実情を御理解いただき、 可能な事務範囲に違いが生じるかについても、お示しいただきたい。 なお、公営住宅の使用関係についての法的性質については、「公営住宅法の一部を改正する法 公共団体が独自住宅に関して条例に同明渡請求と同様の明渡請求に係る規定
引き続き規制緩和について検討されたい。 また、その内容については、地方公共団体等による住宅運営に資するため、地方公共団体等へ 律等の施行について」(平成8年住宅局長通知)において、法第25条に基づく入居者の決定及び を設ける場合の借地借家法の規定との関係及び効果について、地方公共団体
周知するべきではないか。 法第34条に基づく入居者の収入状況の報告の請求を除き、行政不服審査法及び行政手続法に に平成29年度中に通知する。
○ 公営住宅と同様の利用・管理がなされている独自整備住宅について、事務の委託、高額所得 規定する「処分」には該当しない旨お示ししているところ。 (関係府省:国土交通省)
者への明渡請求、入居者の収入調査等が公営住宅と同様に実施することが仮にできないのであ
れば、独自整備住宅を公営住宅へ転用することを可能とする法律上の措置をとるべきでないか。

・総務省一次回答は、本県提案に沿うものである。 - - - 【全国市長会】 6【総務省】


・ついては、現行の行政課決定(昭和58年1月13日)の変更についての速やかな周知をお願いする 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 (2)地方自治法(昭22法67)
。 なお、所管省からの回答が「現行法により対応可能」となっているが、十分な周知を行うこと。 (ⅱ)行政財産の管理及び処分(238条の4)については、公共施設の集約化に当
たっての効率的かつ効果的な施設整備や余剰地の利活用の促進等に資するよ
う、将来における行政財産としての用途廃止後に普通財産に切り替えた上で売り
払う内容の契約であって、契約締結後の事情変更等にも支障なく対応できる限り
、行政財産として供用している間に契約を締結することが可能であることを、地方
公共団体に平成29年度中に通知する。

住民に身近な行政は地方公共団体が行うことにより,地域に多様性・自立性が生まれ,新たな成 - - - 【全国知事会】 事業分野別指針については、関係省庁と緊密に連携しながらPDCAサイクルを実効性ある形で確 -


長・活性化につながるものと考える。地域を支える中小企業・小規模事業者の支援については,中 都道府県知事への移譲を前提として、当面「手挙げ方式」の活用も含めた検討をすべきである。 立し、最新かつ最良の情報が盛り込まれた指針を提供し続けるよう努めることが、法案審議の際
小企業者等に身近な都道府県が地域の実情に即して,行うべきである。 の国会付帯決議でも求められていることから、中小企業の生産性向上に関する最新の取組事例
本提案は,「経営力向上計画」と「経営革新計画」が,中小企業等経営強化法に基づき定める計 等を、国側で一次情報として常時把握する必要があり、これを確実に担保するためには、都道府
画であり,数値目標や支援措置等において共通点が多くあることから,申請者の利便性の向上及 県への委譲(手挙げ方式を含む。)ではなく、国が直接審査・認定する必要がある。現在まだ施行
び都道府県の一体的な支援実施による中小企業者等の成長促進のため,中小企業者等に身近 後1年を経過したところであり国で認定を行うことが適当と考える。
な都道府県が地域の実情に応じて行えるよう,認定権限の移譲を検討いただきたい。
なお,各事業分野の経営に関する最新の状況を全国レベルで把握することについては,国が都
道府県に対し,逐次,情報提供を行うなど,国との連携が図られれば十分対応可能であり,また,
各事業所管大臣が事業分野ごとの汎用的な知見に基づき認定することについては,都道府県の
各事業所管部局が指針に基づき認定することで対応が可能であると考える。

地方議会の代表者の選出方法を地方議会の裁量に委ね,その結果,選出された議会の代表者 - - - 【全国市長会】 指定都市都道府県調整会議については、いわゆる二重行政の解消を図るため事務の執行に関す -


が適正性を欠くことになるとする論拠が明確ではありませんが,会議規則によりこれまで行われて 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 る調整を行う重要な場であり、指定都市の市長又は都道府県知事は協議を調えるため必要である
きた地方議会の決定の正当性をも否定しかねない意見であると考える。 と認める場合は、指定都市都道府県勧告調整委員の意見を踏まえた総務大臣の勧告を求めるこ
当県としては,議員からの選出方法について,法により全国一律に選出方法を規定しなければな とができることとなっている。
らない必然性はなく,法によらず,地方議会が地域の実情に合った方法を自ら選択し,選出するこ
とができるようにすることこそが,地方分権の趣旨に沿ったものと考える。 こうした重要な機能を有する調整会議の場に構成員として議会の議員を加える場合には、当該議
なお,地方自治法第118条第2項による簡便な対応についても意見があったところであるが,当 員はこの調整会議における調整相手や調整案件にふさわしい議会の代表者を適正な手続きによ
県は,上述の趣旨から,議員の選出方法について地方議会が自ら決定できるようにすることを提 って選出する必要があるため、地方自治法第252条の21の2第3項第3号及び第6号においては、
案しており,選出方法の簡便化を求めているものではない。当県が想定している具体的な規定は, 公正かつ適正な方法である選挙により選出することが必要であることを規定しているものである。
例えば,地方自治法第110条第13項と同様に,会議規則に委任し,地方議会が定める方法により,
代表者を選出できるようにすべきであるということである。 なお、具体例としてあげられた地方自治法第100条第13項については、議案の審査又は地方公共
団体の事務に関する調査等のために派遣する議員等に関することを会議規則の定めるところに委
ねているものであるが、同項については、議会活動の一環として一部の議員を調査や研修のため
派遣するものであって、対外的に議会の代表者であることを求められるものではない。このことか
ら、同項の規定は、調整会議における調整相手や調整案件にふさわしい議会の代表者の選出を
求める地方自治法第252条の21の2第3項第3号及び第6号と比較する規定ではないと考えられる

総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

103 B 地方に対する その他 小規模施設特定有線 放送法施行規則第143条に定 辺地共聴施設等の小規模な共聴施設(51端子~500端子)により行われてい 小規模施設特定有線一般放送に係る範囲の届出に必要とする資料を簡素化 放送法施行規則第14 総務省 鳥取県、関 - 多治見市 ○法の範囲内において、事務手続きの簡素化が図られることが受信者の権利利益の保護に資するものと 放送法第11条は、放送事業者の放送番組が他の放送事業者により再送信される際、放送事業者
規制緩和 一般放送に係る届出 める都道府県知事への小規模 る地上テレビジョン放送等の再放送を「小規模施設特定有線一般放送」と定義し することで、届出者の事務負担の軽減に資する。 3条から第145条まで 西広域連合 考える。 の「番組編集上の意図」が害され、又は歪曲されることがないよう担保し、もって放送秩序の維持を
の添付資料の簡素化 施設特定有線一般放送の届出 、その業務に関する事務及び権限については、平成28年4月1日より総務大臣 、京都府、 図ることを目的として整備されたものである。
に必要な道路法の規定に基づく から都道府県知事へ移譲されているところ。 兵庫県、和 また、同法第145条第1項は、本来、道路の無許可占有等法令に基づく処分を受けないで設備を
許可その他法令に基づく処分又 その事務において、開始及び変更の届出に係るものは、放送法施行規則第14 歌山県、徳 設置したり、所有者等の承諾を得ないで行う電柱への無断共架は、それぞれの関係法令や所有
は所有者等の承諾の事実を証 3条で定める、道路法の規定に基づく許可その他法令に基づく処分又は所有者 島県 権に基づく民事上の排除請求によって是正されるべきものであるが、法規範を無視した無秩序な
する書面の写しと再放送の同意 等の承諾の事実を証する書面の写し、電柱共架に係る資料、再放送の同意書 業務態様が多く見られたため、有線一般放送の健全な発達を目的に整備されてきたものである。
に関する事項の記載を不要とす 等専門的な内容が含まれる資料が必要であり、届出を行う小規模自治体や市 このような法整備の目的は、小規模施設特定有線一般放送においても変わるものではなく、法が
る。 町村内の集落から不慣れな資料作成や手続きへの負担があるとの意見が寄せ 求める要件を具備していることを証する書類をあらかじめ確認しなければ、業務開始後に法違反
られている。 の事実が確認された場合、同法第174条に定める業務停止命令が行われ、現に放送を受信して
この点、道路法等の規定に係る部分は関係法令で規制がかけられており、また いる受信者の利益を害するおそれがある。そのため、施行規則第143条で定める書類を届出時
、再放送に係る部分についても、本手続きはあくまで届け出であることを踏まえ に提出してもらうことは必要である。
れば、届け出の段階で一律に関係書類を網羅的に提出させる必要性は乏しく、
届出者に係る必要最小限の情報を把握した上で、必要に応じて放送法第175条
に基づく資料提出を求めて対応することにより、受信者利益の保護という目的を
達成することは可能と考える。

109 B 地方に対する その他 一部事務組合を構成 一部事務組合では、構成団体 伊豆市・伊豆の国市廃棄物処理施設組合が加入している静岡県市町総合事 構成団体の名称変更について議会の議決を不要し、構成団体へ通知すること 地方自治法第286条第 総務省 伊豆市 - ひたちな ○当組合は、県内17市町で構成される一部事務組合である。 一部事務組合の規約は、その組織及び運営の根本原則であって、その内容は構成団体を拘束し
規制緩和 する団体の単なる名 の事情により単に当該構成団体 務組合という一部事務組合では、構成団体が多く、また、構成団体に一部事務 により事務の効率化が図られる。 1項、第290条 か市、川 現在、当組合の構成団体である町が市への移行を目指しているところであり、これに伴い、当組合の規約 て構成団体の権能に影響を及ぼすことから、構成団体の名称の変更に伴う規約の変更であっても
称変更による関係地 の名称変更がなされた場合も他 組合が多い。 崎市、宮 中、「町」を「市」と変更する必要がある。 、関係地方公共団体の議会の議決の対象から一律に外すことは適当でないと考える。
方公共団体議会の議 の構成団体の議会の議決を必 一部事務組合の規約の変更には、構成団体全ての議会において議会の議決 崎市、 本変更は市制施行に伴う単純、軽微な変更であるが、全構成市町の議会の議決が必要であり、事務負 なお、地方公共団体の議会の議決事項については、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、
決の廃止 要としている。しかし、このような が必要となるため、静岡県市町村総合事務組合では構成団体の名称変更等が 担が過大であることから、伊豆市の事例と同様、制度改正の必要性を認めるものである。 当該議会において軽易な事項として判断しその議決により指定した場合には、専決処分の対象と
場合、議会が否決することはな 発生した場合、他の構成団体も議会の議決を得る必要がある。 また、同構成団体により、地方自治法第252条の6に基づく協議会(都市圏広域行政推進協議会)が設置 して差し支えないものであり、一部事務組合の規約の変更に係る関係地方公共団体の議会の議
いと考えることから、他の構成団 しかし、当組合のような一部事務組合では、年2回しか定例会がなく、当組合 されている。 決も指定可能なものである。
体の議会の議決の廃止を求め が加入する一部事務組合の他の構成団体の単なる名称変更に伴う一部事務組 協議会の規約変更の際にも、全市町の議会の議決が必要であることから、協議会の規約変更の取扱い ご提案の事項については、このことを踏まえ、それぞれの地方公共団体においてご判断いただくべ
るもの。 合の規約変更議案のみの臨時議会開催は非常に負担である。また当組合では についても検討する必要がある(地方自治法第252条の6において例による同法第252条の2の2第3項)。 き事項と考えている。
議会へ諮る時期と合わず、専決処分により処理することが多い。専決処分につ ○本市は4つの一部事務組合の構成団体になっており,県内の市町村合併が相次いだ時期は合併に伴い
いては、地方自治法第179条で運用に制限が設けられているため、その点でも 構成団体の名称変更が頻繁に行われ,変更を要する一部事務組合から,構成団体として議会の議決を依
対応に苦慮している。 頼された。
① 構成市町村等の数 56団体 議決を求められた事項には地方自治法第180条第1項の規定に基づき,市議会が指定した市長の専決
② 変更回数と理由(※当組合の設立日である平成27年4月1日以降) 処分事項が含まれていたため,専決処分事項と議決事項を分離して議案とすることについて,一部事務組
変更回数 4回 合と協議を重ねた。
平成27年7月15日 伊豆市伊豆の国市廃棄物処理施設組合(当組合)の加 このような構成団体との個別の協議は,普通地方公共団体と比べ職員数が少ないと目される一部事務組
入 合にとっては多大な労務を要するものと推察できる。
平成28年1月15日 構成団体の名称変更(田方地区消防組合⇒駿東伊豆 このため,法の趣旨に沿った範囲で,事務の軽減を考慮した制度改正が望まれる。
消防組合) ○単なる名称変更に伴う一部事務組合の規約変更議案のみの臨時議会開催については、非常に負担。
平成29年1月26日 富士山南東消防組合の加入 ○県内自治体では、H30.10.1からの市制施行に向けて準備が進められている。これに伴い、同町が加入す
平成29年3月28日 構成団体の名称変更(裾野長泉清掃施設組合⇒裾野 る9つの一部事務組合等において、規約の変更が必要となり、のべ235市町村(同町含む)において、議会
市長泉町衛生施設組合) の議決が必要となる。

128 B 地方に対する その他 広域連合の規約変更 広域連合の規約の変更にあたり 関西広域連合において、まち・ひと・しごと創生法第9条第1項に規定する計画 提案募集方式や要請権により関係省庁との協議を経て広域連合が実施す 地方自治法第291条の 総務省 関西広域連 - 奈良県 - 広域連合の処理する事務に係る規約の変更に当たっては、総務大臣の許可を要し、当該許可に
規制緩和 における大臣許可手 、広域連合が当該事務を実施す を策定するため、規約の変更手続きを行ったが、当該案件は、平成27年度の提 るとされた事務の追加については、許可制から届出制とすることにより、広域 2、第291条の3 合 先だって総務大臣は国の関係行政機関の長に協議することとしている。こうした事前の手続は、広
続きの撤廃 ることについて既に関係省庁と 案募集において、内閣府とまち・ひと・しごと創生本部との間で、広域連合が計 連合が新たな課題に迅速に対応することが可能となる。 (共同提案) 域連合に複数の都道府県が加入し、相当程度の広域にわたる事務を処理する場合には、当該広
の調整が終わっている事務の追 画の策定主体となることについて確認済みであったにもかかわらず、申請から 滋賀県、京 域連合の処理する事務が国の施策、事務等に深い関係を有する蓋然性が高いこと、また当該広
加について、総務大臣の許可を 総務大臣許可まで1か月半以上(3月31日関西広域連合から申請、5月20日総 都府、大阪 域連合が国からの権限移譲の要請を行い得るものであることなどを踏まえた国の最小限度の関
不要とし届出制とすること 務大臣許可)の期間を要した。 府、兵庫県 与である。
昨年度の提案募集では、総務省から、「許可は、①地方自治法に定められた 、和歌山県 ご指摘の地方分権改革提案募集や地方自治法第291条の2第4項に基づく広域連合の長の要請
手続により申請されていないこと、②地方自治法第291条の3第2項に規定する 、鳥取県、 等に際して、広域連合と特定の行政機関の長との事前協議が行われたとしても、他の行政機関が
国の関係行政機関の長との協議が調わないこと、③住民の福祉の増進、事務 徳島県、京 関係を有する可能性が排除できない。また、届出によって規約変更の効力を発生させた後に支障
処理の効率化等の見地から、規約の変更が著しく不適当であると認められるこ 都市、大阪 が生じた場合に事後的に取り消せることとすることは、国の施策実施等に大きな混乱を生じさせか
とのいずれにも該当しないことを確認するため必要」との回答があった。 市、堺市 ねず、適当ではない。
しかし、①について、広域連合の事務所の位置等を変更する場合は関係地方 なお、関係省庁との事実上の協議がなされているものについては、当該省庁においても速やかに
公共団体の協議は必要であるが、国に対しては報告でよいとされており①だけ 判断が可能と考えられることから、標準処理期間にとらわれることなく、できる限り速やかに許可を
をもって許可制とする理由とはあたらない。加えて、同法により定められた手続 することができるよう対応してまいりたい。
きにより申請されているかどうかは、各構成府県市議会の議決証明及び当該広
域連合議会の議決証明により、関係地方公共団体の協議を経た上で定めたこ
とが明らかである。また、②・③については、提案募集方式や要請権により関係
省庁との協議を行ったうえで広域連合が実施することとされたものについては、
改めて総務大臣の許可までは必要がなく、届出で充分だと思われる。

286 B 地方に対する その他 広域連合の規約の変 広域連合の規約の変更にあたり 関西広域連合において、まち・ひと・しごと創生法第9条第1項に規定する計画 提案募集方式や要請権により関係省庁との協議を経て広域連合が実施する 地方自治法第291条の 総務省 兵庫県、滋 - - - 広域連合の処理する事務に係る規約の変更に当たっては、総務大臣の許可を要し、当該許可に
規制緩和 更における大臣許可 、広域連合が当該事務を実施す を策定するため、規約の変更手続きを行ったが、当該案件は、平成27年度の提 とされた事務の追加については、許可制から届出制とすることにより、広域連 2、第291条の3 賀県、京都 先だって総務大臣は国の関係行政機関の長に協議することとしている。こうした事前の手続は、広
の撤廃 ることについて既に関係省庁と 案募集において、内閣府とまち・ひと・しごと創生本部との間で、広域連合が計 合が新たな課題に迅速に対応することが可能となる。 府、大阪府 域連合に複数の都道府県が加入し、相当程度の広域にわたる事務を処理する場合には、当該広
の調整が終わっている事務の追 画の策定主体となることについて確認済みであったにもかかわらず、申請から 、和歌山県 域連合の処理する事務が国の施策、事務等に深い関係を有する蓋然性が高いこと、また当該広
加については、総務大臣の許可 総務大臣許可まで1か月半以上(3月31日関西広域連合から申請、5月20日総 、鳥取県、 域連合が国からの権限移譲の要請を行い得るものであることなどを踏まえた国の最小限度の関
を不要とし届出制とすること 務大臣許可)の期間を要した。 徳島県、京 与である。
昨年度の提案募集では、総務省から、「許可は、①地方自治法に定められた 都市、大阪 ご指摘の地方分権改革提案募集や地方自治法第291条の2第4項に基づく広域連合の長の要請
手続により申請されていないこと、②地方自治法第291条の3第2項に規定する 市、関西広 等に際して、広域連合と特定の行政機関の長との事前協議が行われたとしても、他の行政機関が
国の関係行政機関の長との協議が調わないこと、③住民の福祉の増進、事務 域連合 関係を有する可能性が排除できない。また、届出によって規約変更の効力を発生させた後に支障
処理の効率化等の見地から、規約の変更が著しく不適当であると認められるこ が生じた場合に事後的に取り消せることとすることは、国の施策実施等に大きな混乱を生じさせか
とのいずれにも該当しないことを確認するため必要」との回答があった。 ねず、適当ではない。
しかし、①について、広域連合の事務所の位置等を変更する場合は関係地方 なお、関係省庁との事実上の協議がなされているものについては、当該省庁においても速やかに
公共団体の協議は必要であるが、国に対しては報告でよいとされており①だけ 判断が可能と考えられることから、標準処理期間にとらわれることなく、できる限り速やかに許可を
をもって許可制とする理由とはあたらない。加えて、同法により定められた手続 することができるよう対応してまいりたい。
きにより申請されているかどうかは、各構成府県市議会の議決証明及び当該広
域連合議会の議決証明により、関係地方公共団体の協議を経た上で定めたこ
とが明らかである。また、②・③については、提案募集方式や要請権により関係
省庁との協議を行ったうえで広域連合が実施することとされたものについては、
改めて総務大臣の許可までは必要がなく、届出で充分だと思われる。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

総務省御回答の放送秩序の維持や受信者の利益保護等の放送法の主旨は理解できる。 - - - - ・放送法施行規則第143条第3号及び第5号において、届出に係る有線一般放送事業者に対して、 -
当県の所管する事業者は、地方公共団体やNHKとの共同受信組合等の公的な機関の関与す 放送法第11条及び第145条第1項を満たす事実を証する書面の写しを届出時に提出させるのは、
る事業者が多く、これらの事業者は、受信者保護や放送秩序の維持を行う立場にあり、その他の 有線一般放送事業者において過去に違法な再放送や電柱への共架を行った事例があり、特に違
任意団体や営利団体等と同じ規制は過剰な規制であると思われる。 法な再放送については、地方公共団体や第三セクターがこれを行った事例もあるからである。この
従って、事業者のうち地方公共団体やNHK等公的な機関の関与する事業者にあっては、届出書 ような事例に鑑みると、届出時に書面をもって法に定める要件を具備していることを担保すること
に同意・許可・承諾等を受けている旨の記載をさせるなど、簡素化を図ることが可能と考えられる。 は必要不可欠であり、公共的団体であっても取扱いに変わるところはない。
簡素化できない場合は、その理由を御教示いただきたい。 ・なお、放送法施行規則第143条第3号及び同条第5号については、法に定める要件を具備してい
なお、当県事業者において、小規模な事業者が多いことから届出事務の簡素化は届出事務の負 る事実を証する書面の写しを求めるものであって、新たな書面作成等の負担を求めるものではな
担軽減に資する。 い。

一部事務組合の規約は、その組織及び運営の根本原則であって、構成団体の権能に影響を及 - - - 【全国市長会】 第1次回答において述べているとおり、一部事務組合の規約は、その組織及び運営の根本原則で -


ぼすことは理解できますが、今回の提案は、構成団体の単なる名称の変更に伴う規約の変更であ 慎重に検討されたい。 あって、その内容は構成団体を拘束して構成団体の権能に影響を及ぼし、共同処理するものとさ
って、このことで構成団体を拘束し構成団体の権能に影響を及ぼすことはないと考えます。そのた れた事務は、規約に定められた構成団体の権能から除外される。このため、構成団体の名称の変
め、当該事案のような規約変更は、構成団体の議会の議決を不要とする改正を希望します。 更に伴う規約の変更であっても、関係地方公共団体の議会の議決の対象から一律に外すことは
適当でない。
なお、地方公共団体の議会の議決事項については、地方自治法第180条第1項の規定に基づき
、当該議会において軽易な事項として判断しその議決により指定した場合には、専決処分の対象
として差し支えなく、一部事務組合の規約の変更に係る関係地方公共団体の議会の議決も指定可
能なものであり、それぞれの地方公共団体においてご判断いただくべき事項と考えている。

地方分権改革に関する提案募集においては、内閣府を通じて案件に応じ調整を要する関係行政 - 【奈良県】 - 【全国市長会】 広域連合の設置、規約の変更、解散等は、地方公共団体の設置及び運営に関する事項であるこ -


機関が特定されており、それに基づいた調整が行われる。その結果を踏まえた対応方針は閣議決 広域連合と特定の行政機関の長との事前協議が行われたとしても、他の行政機関が関係を有す 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 とから、総務大臣又は都道府県知事の許可等にかからしめることとしているもの。これは、一部事
定されることを踏まえれば、関係を有する他行政機関の存在を危惧する指摘は当てはまらない。 る可能性が排除できないとのことであるが、事前協議とは許可すべきか否かを正規の申請を前に 務組合の手続に準ずるものである。
また、地方自治法第291条第2項4による要請権についても、当該事務を所管する国の行政機関 判断するために行われるものであり、名称こそ違えども、実質上は許可と変わらない手続きを踏ん 第1次回答において述べているとおり、広域連合の処理する事務に係る規約の変更に当たって
の長との協議に当たり、関係府省との協議なく事務の移譲が決定することは想定できない。 でおり、主たる行政機関をはじめ、関係機関とも協議が行われるものではないのか。特に、地方分 の事前の手続は、広域連合に複数の都道府県が加入し、相当程度の広域にわたる事務を処理す
上記を踏まえると、届出制であったとしても、他の行政機関からの申出等により国の施策実施等 権改革提案募集の場合、内閣府が主体となり、関係行政機関との調整を行っていただいており、 る場合には、当該広域連合の処理する事務が国の施策、事務等に深い関係を有する蓋然性が高
に大きな混乱を生じさせることはないと考える。 最終的に閣議において方針が決定されるものである。このような案件について、後に、他の行政機 いこと、また当該広域連合が国からの権限移譲の要請を行い得るものであることなどを踏まえた国
関が関係を有することが判明し、事後的に取り消すこととなることは想定しづらく、届出制としても の最小限度の関与である。
問題はないと考える。 許可に当たっては、総務大臣は、規約の内容の適法性だけではなくその妥当性をも判断している
ところであり、届出制では総務大臣がその適法性・妥当性を判断することができず、届出によって
規約変更の効力を発生させた後に支障が生じた場合に事後的に取り消せることとすることは、国
の施策実施等に大きな混乱を生じさせかねず、適当ではない。
事実上の行為をもって法定の手続に代替することは適当ではない。
なお、関係省庁との事実上の協議がなされているものについては、当該省庁においても速やか
に判断が可能と考えられることから、標準処理期間にとらわれることなく、速やかに許可をすること
ができるよう対応してまいりたい。

地方分権改革に関する提案募集においては、内閣府を通じて案件に応じ調整を要する関係行政 - - - 【全国市長会】 広域連合の設置、規約の変更、解散等は、地方公共団体の設置及び運営に関する事項であるこ -


機関が特定されており、それに基づいた調整が行われる。その結果を踏まえた対応方針は閣議決 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 とから、総務大臣又は都道府県知事の許可等にかからしめることとしているもの。これは、一部事
定されることを踏まえれば、関係を有する他行政機関の存在を危惧する指摘は当てはまらない。 務組合の手続に準ずるものである。
また、地方自治法第291条の2第4項による要請権についても、当該事務を所管する国の行政機 第1次回答において述べているとおり、広域連合の処理する事務に係る規約の変更に当たって
関の長との協議に当たり、関係府省との協議なく事務の移譲が決定することは想定できない。 の事前の手続は、広域連合に複数の都道府県が加入し、相当程度の広域にわたる事務を処理す
上記を踏まえると、届出制であったとしても、他の行政機関からの申出等により国の施策実施等に る場合には、当該広域連合の処理する事務が国の施策、事務等に深い関係を有する蓋然性が高
大きな混乱を生じさせることはないと考える。 いこと、また当該広域連合が国からの権限移譲の要請を行い得るものであることなどを踏まえた国
の最小限度の関与である。
許可に当たっては、総務大臣は、規約の内容の適法性だけではなくその妥当性をも判断している
ところであり、届出制では総務大臣がその適法性・妥当性を判断することができず、届出によって
規約変更の効力を発生させた後に支障が生じた場合に事後的に取り消せることとすることは、国
の施策実施等に大きな混乱を生じさせかねず、適当ではない。
事実上の行為をもって法定の手続に代替することは適当ではない。
なお、関係省庁との事実上の協議がなされているものについては、当該省庁においても速やか
に判断が可能と考えられることから、標準処理期間にとらわれることなく、速やかに許可をすること
ができるよう対応してまいりたい。
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

143 B 地方に対する その他 審査請求の対象外と 電話応対、面談での説明内容 行政不服審査法では、不適切な審査請求が行われた場合であっても、審査請 内容が単なる苦情であることが明らかであり、不服審査請求として不適当な 行政不服審査法 総務省 川崎町 - ひたちな ○窓口対応における職員個人に対する不満等明らかに行政庁の処分でないものについて不服申し立てが 審査請求の裁決は、審査請求についての審査庁の最終的な判断を審査請求人に対して示す重要
規制緩和 なる却下処分手続き や通知した内容の疑義事項行政 求の意思があると認められれば、審査請求として取り扱うとされていることから、 審査請求に対する手続を簡素化することで、行政事務の効率化をかはり、住 か市、松 され、行政不服審査法上の手続(補正命令等)を経て却下する事例が発生している。明らかに行政不服審 な手続である。このため、行政不服審査法(平成26年法律第68号)第50条は、審査請求人の手続
の簡略化 庁の処分でない明らかに審査請 当町では審査請求人の意思を適宜確認し、受付している。 民サービスの向上のためのリソースが確保できるようになる。 原市、宇 査法上の処分がない場合でも、簡易に却下ができず、事務処理上の非効率が生じている。 保障及び手続の公正性・透明性を確保する観点から、裁決の方式として、裁決は書面によることと
求の対象外であるものについて しかし、名称が「行政不服」とあることから、行政処分に対する申し立てだけで 美町 ○行政処分に対する申立ての形をとっているものの、審査請求人の主張が明らかに不適法な審査請求が するとともに、同書面には主文(審査請求の結論)に加えて、事案の概要、審理関係人の主張の要
は請求に対する却下処分手続き なく、単なる職員等への苦情が大半という状況である。 多数行われている。具体的には、審査請求人に不利益のない決定に対して審査請求が行われ、審査請求 旨及び理由を記載しなければならないとしている。したがって、不適法な審査請求を却下する場合
の簡略化(裁決書の記載事項の 具体的には、職員の発言や応対への苦情、法解釈の見解の相違、通知内容 の理由として、決定内容とは直接関係のない、職員の発言や応対への苦情等が多岐にわたり記載されて であるからといって、こうした裁決の方式自体を簡略化することは、上記観点から適当ではない。
省略など)を求めるもの。 の疑義などが多岐にわたり記載されており、審査請求人の主張が明らかに不適 いるなどである。こうした請求が長期間続いていることにより、本来業務に支障が生じている。
法なものであっても主張内容や適否を一つ一つ整理して裁決書を作成すること ○本市では同様の申出があった場合には,制度の趣旨を丁寧に説明し理解を求めざるを得ないが,困難
となるため、町内の関係部署においては非常に多くの労力を割いている。 を要することが十分予想されるため,上記のような制度改正が必要であると考える。
また、こうした請求が長期間続いていることにより対応する関係部署の職員も
疲弊しており、町の本来業務にも支障が生じている。

158 B 地方に対する規 その他 地方独立行政法人が 地方独立行政法人による文化施 本県では市町村合併があまり進まなかった結果、小規模な自治体が多く財政 各地方公共団体の文化施設等を共同して管理・運営することにより効率化が 地方独立行政法人法 総務省 奈良県 - - - 提案の文化施設の設置・管理における地方独立行政法人の活用については、今後、具体的に生
制緩和 設置・管理することが 設等の設置・管理が可能となる 基盤が弱いため、民間のノウハウ等を活用した施設の効率的な運用が大きな課 図られる。 第21条 じている支障について精査を行いつつ、検討する。
できる公共的な施設 よう、地方独立行政法人法施行 題となっているが、山間や過疎地域においては、そもそも委託先となる民間事業 地方独立行政法人法
の範囲の拡大 令に規定する公共的な施設の範 者が存在しない現状がある。 施行令第4条
囲に文化施設等を追加すること また、指定管理者制度については、指定期間が短く長期的な視点に立った運
。 営が困難といった問題が指摘されおり、PFI等の運営手法については、一定の
収益力のある事業であることが望まれるが、特に山間地域における文化施設(
文化施設・文化ホールといった劇場型施設や公民館等)については収益性が見
込まれにくい。
一方、地方独立行政法人では、設立団体である自治体が適切に経営に関与
することにより、透明性や公益性を確保しながら、山間など民間委託等が困難で
ある地域においても事業の実施が可能となり、効率的・効果的な運営を期待す
ることができる。
このように、民間委託や地方独立行政法人等といった施設運営の選択肢を幅
広く備えることが、都市部や山間地域など地域を問わず、合理的で効果的な管
理運営を推進する上で重要であると考える。

159 B 地方に対する 教育・文化 幼稚園等に課されて 幼稚園等に課されている設置者 人口減少・少子高齢化が進む中、行政需要は確実に増加することが見込まれ 公立幼稚園のサービスの効率化を図ることができるとともに、住民サービスの 学校教育法第2条、第 総務省、文部科学省 奈良県 - ひたちな ○公立幼稚園の民間や独立行政法人への委託は予定しておらず,現状支障になることはないが,今後さら 学校教育法第5条が「学校の設置者は、その設置する学校を管理」することとしていることに関して
規制緩和 いる設置者管理主義 管理の制限を廃止し、地方公共 、行政サービスの効率的な提供を行っていくことが課題となっている。 向上につながる。 5条 か市 に少子化が進行し,私立幼稚園が閉園していく状況にまでなった場合には,民間委託等による公立幼稚園 は、同法を所管する文部科学省において、検討するべきものである。
の緩和 団体が設置する公立幼稚園に 本県では他県に比べて公立幼稚園の割合が高く、地域住民の公立幼稚園で 地方独立行政法人法 のサービス拡充も選択しのひとつとなり得る。
ついて、既存の私立幼稚園等へ の教育ニーズに応えていくためには、今後も一定程度の公立幼稚園の維持が 第21条
管理業務の委託を可能とすると 必要であると見込まれている。しかし、財政基盤が脆弱で小規模自治体が多く、 地方独立行政法人法
ともに、地方独立行政法人へ管 個々の施設の運営・管理が財政的な負担となっており、民間のノウハウ等を活 施行令第4条
理業務の委託が可能となるよう 用した施設の効率的な運営が必要となっている。
地方独立行政法人の業務範囲 私立幼稚園の設置数が比較的多い都市部においては、委託先となる民間事
を拡大する等の緩和を行う。 業者は一定数存在するものと見込まれ、私立幼稚園への委託が可能となれば、
都市部の市町村の財政運営の負担軽減に資する。
一方、山間や過疎地域が多い本県においては、委託先となる民間事業者が限
定されるため、事業者の選定が困難となる地域も存在する。この点、地方独立
行政法人であれば、公益性を確保しながら広域的に活動することができ、山間
など民間委託等が困難である地域においても事業を実施することが可能となる
。また、財政基盤が弱い小規模自治体から切り離した上で、経営の視点を入れ
た独立採算により、長期的に安定した業務が期待できることから、経営の自由
度が増し効率的な運営が可能となる。
このように、民間委託や地方独立行政法人等といった施設運営の選択肢を幅
広く備えることが、都市部や山間地域など地域を問わず、合理的で効果的な管
理運営を推進する上で重要であると考える。

192 B 地方に対する その他 住民監査請求の不適 請求者が総代を選任しないとき 地方財務行政の適正な運営の確保を目的とする住民監査請求制度は,住民 行政不服審査法に基づく審査請求制度では,共同請求人が総代を互選しな 地方自治法第242条 総務省 京都市、滋 通知方法に裁量の 郡山市、 ○過去に2,000人以上の住民から監査を求められた事例がある。 行政不服審査法第11条に規定する総代制度は、一つの処分に対して多数人が審査請求する場合
規制緩和 法却下要件の見直し は,監査委員の判断により,住 1人でも住民監査請求をすることができ地方自治法上,多数人が共同で請求す い場合,審理員は,総代の互選を命じることができ,その命令を受けた共同請 賀県、兵庫 余地はないか検討 ひたちな ○当自治体においても、平成20年度において、約500人の連名により住民監査請求がされた事例がある 等において、審理手続の簡易迅速化を図ることを目的に設けられているものである。被処分者は、
民監査請求を不適法なものとし る総代の互選に係る規定がない。 求人が総代を互選しないときは,審査請求を不適法なものとして却下すること 県、和歌山 したが,判例(平成9 か市、多 。その際、代表者が決められていなかったことから、住民かどうかの確認や、これらの請求人への通知等に 自己の権利利益が行政庁の処分により侵害された場合において、その回復を求めて、共同審査
て却下することができることとす このため,共同請求人に対し総代の互選を命じたが,その命令に従わず,総 ができると解されている。 県、徳島県 年9月3日名古屋高 治見市、 相当な時間と労力を費やした模様である。書留・配達証明の費用も多額となる。 請求人として氏名を連ねることによって、総代を通じて各自の主張を行うことができ、また、審査請
る。 代を互選しなかったとしても,請求が不適法となるとは考えがたく,監査請求を 住民監査請求においても,同様の命令を監査委員が発することができること 、堺市 裁金沢支部判決)に 浜松市、 ○平成28年度において、共同請求人が394名である事案が生じた。この事案において、代表者(総代)が置 求による効果も自身に及ぶことになる。このため、被処分者側にとっても利点があることから、行政
却下することはできないと解される。 とし,総代を互選しないときは,当該住民監査請求を却下することができるよう 記載の請求人の権 山陽小野 かれないまま請求がなされ、受理通知等を請求者全員に発送する必要が生じ、莫大な手間と費用を要した 側として、共同審査請求の際に総代の選出を命じることができるものとされている。
住民監査請求が政策論争の手段として用いられることがあり,共同請求人が 求める。 利義務関係を考慮 田市、沖 。 一方、住民監査請求制度は、地方公共団体の財務会計行為に関する違法又は不当な処理を予防
1,300人を超える事案が生じた(過去には3,900人を超えることもあった。)。この なお,住民監査請求は,住民の権利利益を救済するための制度ではなく, し断念している。 縄県、 また、請求人に対し、代表者(総代)を置くように伝えたが、「我々は皆が平等に請求をしているので、代表 、是正し、それに起因する損害の回復等を図るために、監査委員の監査の権限の発動を求め、住
事案において,総代が置かれないまま請求がなされ,陳述の機会の付与に係る 行政不服審査制度と同様の総代の制度を設けたとしても,住民の権利利益の 者は置かない」との回答であった。 民全体の利益を確保するものである。住民監査請求制度は、住民であるという要件を満たせば一
通知等を1,300人以上に発送する必要が生じ,莫大な手間と費用が生じた。 侵害には当たらないと解される。 よって、総代の互選について、監査委員が命令を発することができることとすることで、通知事務の負担軽 人でも請求することができるものであり、監査委員は、請求人が地方公共団体の行財政事務や法
総代を互選しない場合に却下されることとなると,あらかじめ総代を互選した 減など、円滑な事務処理に資することになると考える。 令に必ずしも精通していない一般住民であることを考慮し、仮に請求に瑕疵があったとしても直ち
うえで請求が行われることとなり,通知事務の負担の軽減など,円滑な事務処 に却下することなく、補正できる瑕疵である場合には補正を求め、広く住民の請求を受け付けるこ
理に資する。 ととするなど、住民にとって利用しやすい制度であるべきである。
また,総代が互選されていれば,総代のみが補正に対応すれば足り,請求 したがって、複数人が共同して請求する場合は監査委員が総代の選任を命じることができ、これに
人の負担の軽減にも資することとなる。 従わないときには、監査委員の判断により、当該請求を不適法却下とすることができるとすること
は、認められない。

193 B 地方に対する その他 住民監査請求に係る 請求書の様式については,地 【現状】 各地方公共団体の監査委員の創意工夫により記載事項の簡素化及び明確 地方自治法施行令第 総務省 京都市、滋 - 郡山市、 ○業務に支障が出ているとまでは言えないが、住民監査請求の要件や請求書の記載事項を十分に理解し 住民監査請求は、住民訴訟の前置手続であることから、各地方公共団体内のみで完結するもので
規制緩和 請求書の様式の見直 方自治法施行規則別記様式を 住民監査請求の請求書の様式上,請求書の名称が職員措置請求書と定めら 化が図られれば,住民監査請求をしようとする住民の心理的負担を軽減する 172条並びに地方自治 賀県、京都 ひたちな 、申請まで行うことが区民にとってはハードルが高い部分もある中で、表題が「職員措置請求書」と定めら はないため、その請求書の様式についても全国的な統一性が求められるものである。したがって、
し 参酌して監査委員が定めること れているほか,「請求の要旨」及び請求者の職業が記載事項とされている。 ことができる。 法施行規則第13条及 府、兵庫県 か市、新 れていることが一層混乱を招いている面がある。表題や様式を平易で分かりやすいものに改正していきた 地方自治法施行規則別記様式(第13条関係)に定められている職員措置請求書に記載すべき事
ができるようにすること。 また,「請求の要旨」については,1,000字以内との制限がなくなったことに伴い なお,様式を監査委員が定めることとされた場合,京都市においては,請求 び別記様式 、和歌山県 宿区、浜 いと考える。 項を、各地方公共団体の監査委員の裁量により変更を可能とすることはできない。
,要旨ではなく,請求の趣旨が詳細に書かれていることが多い。 書の名称を「京都市住民監査請求書」としたうえで,職業の記載を廃止すると 、徳島県、 松市、山 ○住民監査請求をしようとする者から,住民監査請求をしようとしているのに何故職員措置請求書という名 なお、住民監査請求を行う場合の請求書における「請求の要旨」に係る字数制限(1,000字以内)は
【具体的な支障事例】 ともに,請求の要旨に記載すべき事項を明確化したいと考えている。 大阪市、堺 陽小野田 称の書類をかかなければならないのかと質問をされたことがある。 、その制限について合理的な理由が考えられず、むしろ、請求時段階において、住民が書面で十
住民監査請求をしようとする者から,なぜ,住民監査請求書という名称でない 市 市、熊本 分な主張を行うことができるようにするために、平成14年の地方自治法施行令の一部改正により
のか,と聞かれるとともに,職業記載の必要性について問われるが,「様式とし 市、沖縄 廃止されたものである。
て定められているので」としか答えられない。 県 また、住民監査請求の請求書が地方自治法施行規則別記様式(第13条関係)において「職員措置
請求書」とされているのは、地方自治法第242条が、監査を通じて、地方公共団体の職員等が行っ
た行為に関して必要な措置を講ずべきことを請求するものであり、それを明らかにするためである

職業の記載については、職業が、個人を識別するための情報として有効なものであることから記載
事項としているものであるが、個人識別情報のあり方については検討することとする。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

- - - - 【全国市長会】 -
提案団体の意見を十分に尊重されたい。

提案の実現に向けて、法改正を含め必要な検討を進めていただきたい。 - - - 【全国市長会】 6【総務省】


提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 (13)地方独立行政法人法(平15法118)
地方独立行政法人の業務の範囲(21条)については、地方公共団体からの要望
の具体的な内容が確認された場合に、文化施設等を地方独立行政法人による
設置及び管理の対象とすることについて検討し、平成31年度中に結論を得る。そ
の結果に基づいて必要な措置を講ずる。

公立幼稚園の管理運営の包括的な委託等について、学校教育法上の整理が行われ委託可能と - - - 【全国市長会】 ○提案団体の具体的な支障等(学校法人の設置が困難、公立幼稚園の形態を希望)を踏まえ、義 学校教育法上の考え方として、公立幼稚園の管理運営を学校法人や地方独立行政法人へ包括的 6【総務省】


なった後には、地方独立行政法人の業務範囲の拡大についてもご検討をいただきたい。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 務教育とは異なる幼稚園の設置者管理主義を緩和する際に生じる課題について具体的にお示し に委任することが可能となった場合には、地方独立行政法人法において、その業務の範囲に加え (1)学校教育法(昭22法26)及び地方独立行政法人法(平15法118)
いただきたい。 ることについて検討を行うことは可能である。 公立幼稚園の管理・運営については、市町村の運営実態、公立幼稚園存続の希
○国家戦略特区における高等学校等における制度改正の議論を踏まえると、一定の担保措置を 望その他の具体的な状況を踏まえ、学校法人又は地方独立行政法人への包括
とることにより、設置者の責任の下、設置者とは別の者に管理を委託することが可能ではないか。 委託を含めた問題解決の方策について、公立幼稚園の設置者である地方公共
○幼稚園は、学校教育法上、公立幼稚園と私立幼稚園とで、行うべき教育内容や人員体制を区分 団体からの具体的な提案を受けて速やかに検討し、結論を得る。その結論を踏
している訳ではなく、沿革からみても、幼稚園は、建学の精神に基づき、多様な設置主体により設 まえ、地方独立行政法人の業務の追加について速やかに検討し、結論を得る。
置されてきたものである。 これらの結果に基づいて必要な措置を講ずる。
このような状況を踏まえると、提案への対応により公立幼稚園での実施が阻害される特別な教育 (関係府省:文部科学省)
内容や公権力の行使等があるとはいえないのではないか。
○平成16年の「今後の学校の管理運営の在り方について」の中央教育審議会答申から長期間が
経過しており、提案団体の具体的な支障を踏まえ、2次ヒアリングまでに方向性を出していただき
たいと考えるが、今後の検討スケジュール及び体制についてお示しいただきたい。

本提案の趣旨は,多数人による共同請求の場合,あらかじめ総代を選任したうえで請求がなされ 有 - - 【全国市長会】 住民監査請求制度は、住民全体の利益を確保するものであることから、住民であるという要件を満 -


るよう誘導する点にある。 実態を踏まえ、適切な対応を求める。 たせば一人でも請求することができるものであり、住民にとって利用しやすい制度であるべきであ
多数人による共同請求の場合,その大半は法令に精通していない一般住民であり,請求書に瑕 る。
疵がある場合に補正を求めたとしても,当該補正に応じることはできない可能性が高いと考えられ また、監査委員は、請求人が地方公共団体の行財政事務や法令に必ずしも精通していない一般
,補正をしない場合,補正をしない者については却下することとなることからすると,あらかじめ,総 住民である場合には、仮に請求に瑕疵があったとしても直ちに却下することなく、補正できる瑕疵
代を選任して請求を行うこととすることは,住民にとって利用しやすい制度となるものである。この である場合には丁寧に補正の説明を行うことで、広く住民の請求を受け付けるべきである。
点,名古屋高裁金沢支部平成9年9月3日判決は,「住民監査請求は請求人の個人的な利益のた したがって、複数人が共同して請求する場合は監査委員が総代の選任を命じることができ、これに
めでなく,住民全体の利益のためになされるものであり,また,それが複数の請求人によってなさ 従わないときには、監査委員の判断により、当該請求を不適法却下とすることができるとすること
れる場合には請求人の利害が一致するのが通常であるから,請求人が多数にのぼるときは代表 や、複数の者が共同して住民監査請求を行おうとするときは,総代を選任したうえで請求を行わな
者または代理人の制度が利用されることが,迅速,適正な事案の処理のために請求人及び監査 ければならないとすることは、認められない。
委員の双方にとって望ましいということができる。」と判示しているところである。
また,多数人による共同請求は,その中心となるメンバーが,請求書を町内,職場で回覧するな
どして,署名を募ることが一般的であるところ,この際に,総代への委任状に署名を募れば,容易
にあらかじめ総代を互選することができ,住民監査請求を行うことの妨げとなるものではない。
なお,請求書提出後,総代の互選命令を受け,総代の互選を行うことは困難とも考えられること
から,総代互選命令の規定に代えて,複数の者が共同して住民監査請求を行おうとするときは,
総代を選任したうえで請求を行わなければならない旨によっても本提案の趣旨を実現できるもので
ある。規定案は,補足資料参照

行政不服審査法に基づく審査請求は,行政事件訴訟の前置手続となっているものもあるが,審 有 - - 【全国市長会】 住民監査請求は、住民訴訟の前置手続として各地方公共団体内のみで完結するものではないた 6【総務省】


査請求書については,記載事項が法定されているだけで,様式までは定められていないことからす 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 め、その請求書の様式についても全国的な統一性が求められる。したがって、地方自治法施行規 (2)地方自治法(昭22法67)
ると,請求書に記載すべき事項はともかく,その様式まで全国的に統一する必要があるとは考えが 則別記様式(第13条関係)に定められている職員措置請求書に記載すべき事項を、各地方公共団 (ⅰ)住民監査請求に係る職員措置請求書(施行規則13条)については、平成29
たい。 体の監査委員の裁量により変更可能とすることはできない。 年度中に省令を改正し、施行規則別記様式における職業の記載を削除する。
また,請求人が地方公共団体の行財政事務や法令に必ずしも精通していない一般住民であるこ また、請求書の様式において、請求の要旨に記載すべき事項を詳細に規定することは、請求しよう
とを考慮すると,現行の地方自治法施行規則の様式のみを見て,適法な請求といえるに足るだけ とする者が地方公共団体の行財政事務や法令に必ずしも精通していない一般住民であることを考
の内容を請求書に記載することができるとは考えがたく,請求書に何を書くべきか住民に分かりや 慮すると、むしろ請求をためらわせることになるおそれがある。住民監査請求制度は住民にとって
すく示すべきであるとともに,地方自治法第242条第1項の規定に基づく請求は一般に住民監査 利用しやすい制度であるべきことから、請求の要旨については任意に記載できることが求められ、
請求と呼ばれていることからして,住民監査請求書とした方が住民に分かりやすいことは明らかで 仮に記載内容に不備がある場合には、請求書に添付する事実を証する書面等をもとに補正させる
ある。 ことにより対応するべきである。
そうすると,住民監査請求は,請求人の氏名及び住所,請求の要旨並びに請求の年月日を記載
した文書により行うこととし,その文書の様式は監査委員が定めるとすることは可能であると解され 住民監査請求の請求書が地方自治法施行規則別記様式(第13条関係)において「職員措置請求
る(京都市における様式案は,補足資料のとおり)。また,仮に様式の統一が必要であるとしても, 書」とされているのは、地方自治法第242条が、監査を通じて、地方公共団体の職員等が行った行
住民目線を踏まえて,分かりやすい様式に改められたい。 為に関して必要な措置を講ずべきことを請求するものであることを明らかにするためであり、住民
なお,職業については,職業の記載を欠いた請求書であっても,それだけで不適法とすることは 監査請求の内容をより正確に表したものである。
できないと解されていること(碓井光明著「要説住民訴訟と自治体財務[改訂版]」(学陽書房,2002
年)46ページ),具体的な就業先が記載されているものではなく個人識別情報として十分なものと 職員措置請求書における職業の記載については、個人識別情報のあり方を踏まえ、削除する方
はいえないことから,請求書の記載事項から早急に削除すべきである。 向で検討し、平成29年末に行われる、地方からの提案等に関する対応方針の閣議決定前には結
論を得ることとする。
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

194 B 地方に対する その他 住民監査請求の監査 ① 住民監査請求に係る監査及 【現状】 監査対象となる財務会計行為又はその怠る事実が多岐にわたる場合にお 地方自治法第242条第 総務省 京都市、滋 - 郡山市、 ○本市においても、調査期間中に年末年始をはさんだことや、複数の請求が重なる等、調査期間が充分で 住民監査請求が、地方公共団体の財務会計行為に関する違法又は不当な処理を予防、是正し、
規制緩和 期間の規定の見直し び勧告は,60日を標準として監 住民監査請求に係る監査及び勧告は,請求があった日から60日以内に行うこ いては,期間を延長することにより,適法に,詳細かつ質の高い監査を行うこ 5項及び第242条の2 賀県、和歌 ひたちな あったとは言い難い事例があった。また、実質審査の過程において要件の欠如が認められた場合、60日 それに起因する損害の回復等を図ることを目的とし、また、住民監査請求をして、その結果を待た
査委員が定める期間内に行うこ ととされている。 とができる。 第2項第3号 山県、徳島 か市、福 間では補正措置までの十分な期間を請求人に与えることも困難である。よって、監査委員の判断に基づい なければ住民訴訟を提起することができない監査請求前置主義がとられていることからも、住民監
ととする。 【具体的な支障事例】 また,これにより,住民が監査の結果に納得し,住民訴訟を提起する必要が 県、大阪市 井市、浜 て監査の期間延長を行うことができるとすることに賛同する。 査請求があった場合には監査委員は迅速な監査又は勧告を行うことが求められるものであり、監
② 監査委員が,事案に応 監査対象となる財務会計行為又はその怠る事実が多岐にわたる場合には,60 なくなったときは,住民側,行政側双方の負担が軽減されることとなる。 松市、門 ○本市においても、政務活動費に係る監査請求において60日を超えて監査結果を出した事例がある。法的 査期間は監査委員の裁量によるものではなく、明確な期間を法律で設けることが必要である。個
じ,60日の期間を延長することが 日間で監査の結果を出すことが困難である。 真市、山 安定性の見地から請求の期限を1年以内と規定していることとの整合を考えた場合、監査委員の裁量で際 別の事案に応じて、監査委員の裁量によって監査期間の延長を可能とすることは、住民が出訴す
できることとする。 例えば,5会派・58議員に政務活動費の不当利得があるとの住民監査請求に 陽小野田 限なく延長できる制度とすべきではないので、期限を定めて延長することができるよう規定しておく必要があ ることができる時期が先延ばしにされることにもなり、住民が訴訟を提起する権利を制約することに
なお,監査委員が監査及び勧 おいては,各会派及び各議員に不当利得があるかどうかを,各会派及び各議員 市、高松 るのではないか。また、延長することを請求人が認めなければならない制度設計とするか否かも検討を要 なる。
告をしない場合の住民訴訟の提 の弁明を踏まえて個別に認定する必要があり,監査の結果を出すまで122日間 市、熊本 する。さらに、60日の期間を延長した場合に、請求人に通知することも規定しておく必要があるのではない なお、地方自治法の規定による審査の申立てに対する裁決までの期間を90日以内と規定した地
起については,①の期間又は② を要したところである。 市 か。 方自治法第257条第1項の規定は、訓示的規定であるとされており(行政裁 昭和3年10月20日宣
の延長後の期間の経過後に行う 監査期限が一律に定められているため十分な内容の精査ができず,結果とし ○ 本市では、請求書の内容に補正を求めた場合であっても、監査委員の監査及び勧告を必ず60日以内 告)、同様の規定である住民監査請求があった場合の監査の期間についても、法定期間である60
ことができることとする。 て粗雑な監査となる場合も考えられる。必要十分な証拠を入手し,監査結果を に行うようにしている。 日を経過したからといって、必ずしも違法であるとはいえないことから、監査委員は60日以内に監
出すことが制度趣旨(直接,裁判所に住民訴訟を提起するのではなく,まず,監 住民監査請求については、市民からの請求により随時に行う監査であり、定期監査のように計画的に行 査が終了しない場合であっても、監査を継続し、住民の利益に資するようできる限りの対応を行う
査委員が判断することとされている。)にかなうと解されるところ,やむを得ず60 うことはできず、また、請求内容も事前には不明であり、あらかじめ準備しておくこともできない。 べきである。
日を経過した場合,監査委員が違法な事務処理をしているということになるのは このため、平成28年度においては、複数の住民監査請求を同時進行で監査したり、短期間で大量の資 このため、監査期間を60日を標準として監査委員が定める期間内とすることや事案に応じて60日
,制度設計に問題があるといわざるを得ない。 料を確認したりしたこともあった。 の期間を延長することを可能とすることはできない。
これまで60日を超えて、監査等を行った事例はないが、制度改正の必要性はあると考える。
但し、延長する場合にも、次の3条件を付することが必要であると考える。
(1) 期間延長に当たっては、真にやむを得ない理由がある場合に限る。
(2) 延長できる期間については、無制限でなく、一定の限度(例えば延長60日まで)を設ける。
(3) 請求者に対して、延長理由等を付して通知する。

204 B 地方に対する その他 区地域協議会構成員 地方自治法第252条の20第8項 【制度改正の経緯】 規制が緩和されることにより、区域内で様々な公益的活動等を行っている者 法第第252条の20第8 総務省 新潟市 - 川崎市 - 区地域協議会は、住民自治の強化や行政と住民との協働の推進を目的とし、住民及び地域に根
規制緩和 要件の規制緩和 の規定により準用する法第202 区地域協議会の構成員については、地方自治法(以下「法」という。)第252条の の参画が可能となり、多様な意見を区政に反映させることが可能となる。 項の規定により準用 ざした諸団体等の主体的な参加と協働活動を通じて、多様な意見の調整、身近な地域づくりなどを
条の5第2項により定められてい 20第8項の規定により準用する法第202条の5第2項により、「区の区域内に住所 する法第202条の5第2 行う組織として、指定都市の区ごとに設置することができるものであることから、区を単位とした住
る地域協議会の構成員要件に を有する者」とされている。 項 民自治の基盤として、区における議会の役割を果たし、区の行政を補完する機関であるもの。
ついて、各市町村の条例により 「住所」とは、自然人については生活の本拠をその者の住所とし、法人について このことから、区地域協議会の構成員については、区の区域内に住所を有する者に限っているも
構成員を規定できるよう規制の は主たる事務所の所在地又は本店の所在地をもって住所とするものと解される のであり、各指定都市の条例により、区の区域内に住所を有する者以外の者からも選任すること
緩和を求めるもの。 。 ができることとする提案は、適当ではない。
この取り扱いによると、自然人については区内への通勤・通学者、法人について また、区域内で様々な公益的活動等を行っている者の意見を反映させるには、これらの者を区地
は、区内の支店等について構成員となることができない。 域協議会の構成員とせずとも、区地域協議会において、必要に応じてこれらの者からヒアリングを
本市としては、区域内に住所を有する住民のほか、必要に応じて、区域内で様 実施したり、これらの者がオブザーバーとして審議に参加して意見を述べたりする等により可能で
々な公益的活動等を行っている者の意見も区政に反映させたいと考えている。 あるものと考える。
【支障事例】
具体的には、区内大学に勤務する教授や通学する学生、区内の公共性や公益
性が高い団体支部等について、場合によっては構成員として位置付けることが
できない事例が生じている状況である。
指定都市が設置する区地域協議会と同じく、市町村が設置する地域協議会も同
様の支障事例が生じ得ると考えられるため、準用元である法第202条の5第2項
の規定を見直すことで、地域協議会及び区地域協議会へ効果が生じるものと考
える。

226 B 地方に対する規 教育・文化 学校給食費における私 学校給食費における私人への徴収 コンビニ納付は私人への徴収委託であるため、地方自治法第243条により制限されま 【制度改正の経緯】 学校給食法 総務省、文部科学省 横浜市 - 千代田区、 ○給食費滞納保護者への督促業務の負担軽減、徴収率の向上については、いずれの会計制度においても重要で、 学校給食法第11条第2項に規定する「学校給食費」とは、「学校給食の対価」である。
制緩和 人への徴収委託の実現 委託を行えるよう、次のいずれかの す。ただし、次の2通りの場合は、認められています。 本市では、学校給食費の透明性の向上や教職員の負担軽減等を目的として、平成 地方自治法 豊橋市、京 その手段として学校給食費等においてもコンビニ納付など私人への徴収委託を導入することによって、利便性の向 一方、地方自治法施行令第158条第1項第2号に規定する「物品売払代金」とは、地方自治法第239条第1
対応を行うことが必要です。 24年度に学校給食費を公会計化し、保護者が横浜市へ直接学校給食費を支払うこと 都府、大阪 上を図ることができる。 項に規定する物品、具体的には材料品・生産品、事務用品・事業用品、不用品・再用品、借入品・寄託品を
① 地方自治法施行令第158条第1項に限定列挙された以下の債権の場合 を明文化しました。しかし、公会計化後も依然として学校給食費の未納が課題となっ 府、山陽小 ○現在、適切な時期を見据えて、公会計への移行を検討しているところであるが、公会計移行時には保護者から同 売り払った場合の対価をいうものである。
①地方自治法施行令を改正し、第 使用料 、手数料 、賃貸料 、物品売払代金 、寄附金 、貸付金の元利償還金 ています。また、現状、納入通知書払の方は金融機関の窓口でしか支払ができない 野田市、大 様のご意見をいただくことが想定できる。 したがって、公会計化している地方公共団体における学校給食費については、生産品を売り払った場合の
158条第1項の限定列挙に債権名 ため、コンビニでも支払ができるようにするようご要望をいただいており、利便性の向 村市、大分 地方自治法施行令第158条の趣旨(普通地方公共団体の歳入については、その収入の確保及び住民の便益の増進 対価として、地方自治法施行令第158条第1項第2号に規定する物品売払代金に該当するため、現行制度
を追加する ② 個別に法令に規定する必要がある場合(国民健康保険料等) 上も課題です。 県 に寄与すると認められる場合に限り、私人にその徴収又は収納の事務を委託することができる。)から鑑みても納付 においても、同項の規定により、私人への徴収又は収納の事務の委託が可能であり、今後、通知等により
率及び利便性の向上を目的とした法の見直しを実施することは望ましいと考える。 周知を図ることとする。
②学校給食法を改正し、私人への 学校給食費は、現行法上、上記の①②のどちらにも該当しませんので、コンビニ納付が 【制度改正の必要性】 ○本市の学校給食費については現在私会計であり、現年度分の督促・催告は学校で対応し、過年度分は教育委員
徴収委託を可能とする規定を設け できない状況です。 納付率及び利便性の向上を実現するため、保護者が夜間や休日でも学校給食費を 会で対応している。学校側からは、現年度分を含めて徴収業務を市で対応してほしいという要望が上がっており、公
る 支払いやすいよう、コンビニでの納付ができる仕組みを整えることが必要です。 会計化に向けて今後検討していきたいと考えている。納付方法については口座振替がほとんどで残りは現金徴収で
学校給食費の99%については口座振替払いですが、残り1%の約2,000件及び毎月 あるが、未納分については、学校持参、銀行振込、訪問徴収によるもので納付書は発行していない。納付書を発行
分の督促状約8,000件は納入通知書払いとなっており、保護者からは、利便性が悪い することとなった場合、金融機関だけでなくコンビニでの支払いが可能になれば、利便性や収納率の向上が見込める
ためコンビニエンスストア等で支払えるよう改善を求められています。なお、未納額は と思われる。
、過年度繰越分も含めると毎年度約1億9千万円となっています。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

60日を過ぎても監査を実施すると請求人に告げ,請求人がこれに応じて請求をした日から60日を 有 - - 【全国市長会】 住民監査請求が、地方公共団体の財務会計行為に関する違法又は不当な処理を予防、是正し、 -


経過した日から30日以内に住民訴訟を提起しなかった場合において,監査委員の合議が整わず, 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 それに起因する損害の回復等を図ることを目的としていることから、監査委員に対しては、迅速な
又は実際には何らの監査も行われず,監査の結果が通知されないという事態が生じると,住民は 監査が求められる。また、住民監査請求をして、その結果を待たなければ住民訴訟を提起すること
訴訟を行う権利を奪われることとなることから,60日以内に監査の結果を出さないことは違法でなく ができない監査請求前置主義がとられていることからも、住民監査請求があった場合には、監査
,60日を経過しても事実上監査を継続することができるという解釈を採ることは妥当でないと考えら 委員は、まずは60日以内に監査又は勧告を行うことができるようにするべきであり、結果的に60日
れる。仮に,この解釈を採るとしても,請求人が地方公共団体の行財政事務や法令に必ずしも精 以内に監査が終了しない場合であっても、監査を継続し、住民の利益に資するようできる限りの対
通していない一般住民であることを考慮すると,当該解釈を理解してもらえるとは考えがたい(経験 応を行うべきである。
則上「60日以内にこれを行わなければならない」との規定がある以上,当該解釈は間違っていると また、請求人は、監査請求をした日から60日以内に監査結果が通知されなかった場合であっても
主張する住民は相当数いるものと考えられる。)。 、当該60日を経過した日から30日以内に住民訴訟を提起することが可能であるところ、個別の事
また,請求人が監査結果を待たずに出訴した場合,監査で判明した事実や監査の結果を踏まえ 案に応じて、監査委員の裁量によって監査期間の延長を可能とすることは、住民が出訴することが
ることができないため,請求人においては主張の変更又は訴えの取下げを余儀なくされる可能性 できる時期が先延ばしにされることにもなり、住民が訴訟を提起する権利を制約することはもとより
があるなど,早期に住民訴訟を提起した場合におけるデメリットも想定されるとともに,出訴時期が 、地方公共団体の財務会計行為に関する違法又は不当な処理状況からの早期の是正や損害の
遅れることにより請求人固有の権利利益が侵害されるものではないことからすると,出訴時期が遅 回復に支障が生ずるおそれがある。
れることが,請求人の住民訴訟を提起する権利の制約といえるほどのものか疑問である。 したがって、監査期間は監査委員の裁量によるものではなく、明確な期間を法律で設けることが
なお,期間の単純な延長が困難であれば,必要な監査期間の確保と,早期の訴訟提起の要望と 必要である。
のバランスを図るため,補足資料記載の制度設計とすることも考えられる。 このため、監査期間を60日を標準として監査委員が定める期間内とすることや事案に応じて60日
の期間を延長することを可能とすることはできない。

区地域協議会の位置づけや権限を鑑みると、「区の区域内に住所を有する者」からの参加が多数 - - - 【全国市長会】 区は、指定都市において、当該区の区域内の住民に対して身近な行政を円滑に処理するために -


であるべきと認識している。しかし、一方で、多様な意見の調整を行い、協働による地域づくりを行 提案団体の提案の実現に向けて、十分な検討を求める。 設けられるものであり、そこに置かれる区地域協議会は、住民自治の強化や行政と住民との協働
う場においては、区外からの通学・通勤者、公共的団体等の支部・支店からの代表者など、区に関 の推進などを目的とする組織として区の行政を補完するための制度である。
わりのある者については区民として取り扱うべきと考えている。
ご指摘のとおり、オブザーバーとして参加することは可能だが、議決権が無いこと、会長、副会長、 このことから、区地域協議会の構成員については、当該区の区域内の住所を有する者に限ってい
部会長等の役員に就任できないことなどの規制がある。また、区地域協議会は住民や公共的団体 るものであり、構成員について、各指定都市の条例により、区の区域内に住所を有する者以外の
等からの主体的な参加を期待しているが、オブザーバーでは主体的な参加にならないため、他の 者からも選任することができることとする提案は適当ではない。
委員と同等の位置づけで活動していただきたいと考えている。
なお、選挙で選ばれる住民の代表機関という立場ではないこと、条例の制定や予算の議決権など
の権能を有していないことより、区地域協議会は区議会の役割を果たす機関ではないと認識して
いる。
本市において、区地域協議会は、区民や諸団体等の主体的な参加を通じて、多様な意見の調整を
行い、区役所と連携して身近な地域づくりを行っており、区民と市との協働によるまちづくりを行う
要の機関として、区の行政を補完する役割を担っている。

学校給食費が地方自治法施行令第158条第1項第2号に規定する「物品売払代金」に該当 - - - 【全国市長会】 通知の内容及び発出時期を明確に示していただきたい。 公会計化している地方公共団体における学校給食費については、現行制度においても、地方自 6【総務省】


し、現行制度においても私人への徴収又は収納の事務の委託が可能である旨、通知等によ 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 なお、発出時期については、年末の閣議決定に間に合うようにしていただきたい。 治法施行令第158条第1項第2号に規定する物品売払代金として私人への徴収又は収納の事務 (4)地方自治法(昭22法67)及び学校給食法(昭29法160)
り速やかに周知を図っていただきたい。 なお、所管省からの回答が「現行規定により可能」となっているが、十分な周知を行うこ の委託が可能である旨の通知を、平成29年末に行われる、地方からの提案等に関する対応方針 学校給食費(学校給食法11条2項)の徴収又は収納の事務については、学校
と。 の閣議決定前には発出することとしたい。 給食費が物品売払代金(地方自治法施行令(昭22政令16)158条1項4号)に該
当するため、私人に委託することが可能であることを、地方公共団体に平成29年
中に通知する。
(関係府省:文部科学省)
[措置済み(平成29年11月30日付け総務省自治行政局行政課、文部科学省初等
中等教育局健康教育・食育課通知)]
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

265 B 地方に対する 土木・建築 「空家等対策の推進 所有者等の所在をより円滑に把 【現状】 従来確知できなかった空家等の所有者等の所在が確知されることにより、直 空家等対策の推進に 個人情報保護委員会、 大阪府、滋 - いわき市、 ○ 近隣住民より空き地の不法投棄についての陳情を受け、所有者に適正管理を依頼するため、登記簿謄本、住民 【個人情報保護委員会】
規制緩和 に関する特別措置法」 握するため、空家法第10条第3 所有者等を確知するための手段として、空家等対策の推進に関する特別措置 接改善等の働きかけが可能となり、住環境の改善等が図られる。 関する特別措置法第 総務省、国土交通省 賀県、兵庫 ひたちな 票、戸籍謄本を取得したが、所有者の住所は当該空き地のものしか把握できなかった。やむを得ず当該空き地あて ・個人情報保護法上、「法令に基づく場合」には、個人データを第三者提供するに当たり、あらかじ
における所有者の所 項に基づく市町村からの求めに 法(以下、「法」という)第10条や空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実 10条第3項 県、和歌山 か市、船 に文書を送付したところ、返送されなかったため、転送されたものと想定されたが、転送先の住所が区では把握でき め本人の同意を得ることは求められていない(同法第23条第1項第1号)。
在を特定する手段拡 応じて、郵便事業者が郵便転送 施するための基本的な指針(以下、「指針」という)に基づき、固定資産税情報や 県、徳島県 橋市、小 ないためそれ以上の対応は出来なかった。上記の事例では、所有者あて文書の転送先が把握できなかったことで区 ・仮に、郵便事業者が空家法第10条第3項に基づく「その他の者」に該当すると判断される場合に
大 情報を提供できるようにすること 登記情報・住民票・戸籍等を利用することが認められている。 空家等に関する施策 、京都市、 田原市、 での対応がストップしてしまったが、郵便事業者から郵便転送情報の取得が可能になれば、空家等の状況を所有者 は、本人同意がなくとも郵便事業者が市町村長に対して当該空家の所有者等の転居先情報を提
等に通知することが可能となり、住環境改善等が図られる可能性が広がることとなる。また、上記の事例は空き地の
。 【支障事例】 を総合的かつ計画的 大阪市、堺 中野市、 ため現段階では特措法の対象外だが、今後も同様の事例が発生することが想定されるため、本制度改正による郵便 供することについて、個人情報保護法上の問題はないと考えられる。
府内では、所有者や管理者が住民票を移動させずに転出しており、固定資産税 に実施するための基 市 多治見市 事業者の郵便転送情報提供は空き地も対象として欲しい。
情報や登記情報、住民票、戸籍等を利用してもなおその所在の特定が困難とな 本的な指針(3)空家 、静岡県、 ○ 空家の所有者等を把握するため、固定資産税情報等について照会を行っているが、空家にも係わらず、その所 【総務省】
っている事例がある。 等の所有者等に関す 豊橋市、 在地が現住所のままとなっているケースがある。この場合、郵便局に転居届が提出されていれば、1年間の限定では 郵便法においては、第8条第1項で信書の秘密を確保することが、同条第2項で他人の秘密を守
その際、複数の市町村において、空家等の所有者の所在を確知し、直接改善を る情報を把握する手 松原市、 あるが、現住所から郵便物が転送されることから、空家の所有者等の所在の特定への有益な情報となる。故に、空 ることが規定されています。郵便の転送情報については、これまで信書の秘密・他人の秘密に該
働きかけるための手段として、空家法第10条第3項の規定に基づき、郵便転送 段 伊丹市、 家の所有者等に郵便物が転送先へ配達される場合において、行政側から求めがあった時には、それに応じて、その 当するものとして取り扱われていることから、同情報を提供することについては慎重に対応すべき
情報の利用を所管郵便局に要請したものの、個人情報であることを理由に提供 浜田市、 所在地を情報提供できるようにして欲しい。 と考えています。
困難との見解であった。 個人情報の保護に関 新居浜市 ○ 当市でも同様に住民票を置いたまま移動したために空き家の管理者等を確知できない事例が存在する。空き家 なお、郵便の転送情報が信書の秘密に該当することについては現在係争中と承知しています。
また、平成29年5月に総務省より、「郵便事業分野における個人情報保護に関 する法律第23条 、田川市、 の所有者等へ指導するための調査手段が拡充されることが望ましい。
するガイドライン(総務省告示第167号)」とその解説書が発出されており、その 佐賀県、 ○ 当市においては、空家等の所有者等に適正管理を促すため、固定資産税の課税情報などから所有者を特定し、 【国土交通省】
中において、個人情報の第三者提供の制限の例外事例が示されている。しかし 郵便事業分野におけ 大村市、 所有者へ文書で改善を依頼しているが、所有者の所在地が該当空き家のままになっている場合がある。 このような 空家等対策の推進に関する特別措置法第10条第3項において、「市町村長は、この法律の施行
場合は、文書が未送達となるか、他の住所へ転送され、正確な現住所を把握することが困難となる。 このため、転
、具体的事例に、空家の所有者を特定する場合が含まれておらず、個人情報の る個人情報保護に関 宮崎市 送先の情報を入手することにより、所有者の正確な現住所を把握し、適正管理の依頼や空家等に関する情報の提供 のために必要があるときは、関係する地方公共団体の長その他の者に対して、空家等の所有者
第三者提供制限の例外の適用範囲内か定かではない。 するガイドライン第13 が可能となる。 等の把握に関し必要な情報の提供を求めることができる。」と規定されており、ここでいう「その他
条 ○ 既に挙げられている支障事例と同様に、空家の所有者等の所在を、登記・住民票・戸籍・課税・国民健康保険・介 の者」として、郵便事業者から情報提供を求めることは可能である。
護保険等の情報を調査しても書類上、空家の所在地に居住していることとなっている等、判明しない事例がある。郵
便物の返戻情報がないことから、実際の居住地に転送されているものと推測され、転送先情報が所有者等の所在確
認に重要な情報であるといえる。なお、当市では、約2,800件の空家のうち、500件の調査をしたところ、このような事
例が概ね30件程度あり、過去郵便局に空家等対策の推進に関する特別措置法第10条第3項に基づく調査を実施し
ようとしたところ、憲法第21条(通信の秘密)を理由に断られた経緯がある。
○ 当市でも空家等の所有者等が住民票を移動させずに転出や転居している事例があり、空家等の適切な管理を促
すため、文書を郵送すると郵便局において転送され相手方には届くものの、所在が特定できないため、所有者等と対
面して直接改善を働きかけることができず、対応に苦慮するという同様の支障案件が生じている。また、今後は、空
家等の利活用においても、所有者等の意向確認などで連絡を取ることができず同様の支障事例が生じることが懸念
されることから、郵便転送先の住所情報の提供は、空き家対策に有効であると考える。
○ 当市においても、空家等の所有者が住民票の居住地を空家等においたまま、介護施設に入所している場合があ
り、入所している施設の問合せを検討し、空家等対策の推進に関する特別措置法10条の対象になるか国土交通省
に問い合わせた結果、「居住地は住民票に記載されている場所であり、住民票のない介護施設は適用外となる」と回
答されたことから、特定が困難になってる事例があり、空家等の所有者の所在を確知し、直接改善を働きかけるため
の手段に苦慮している。
○ 明らかに居住が困難である空家を住所としている者に対し、住宅の状態を知らせる通知を郵送した結果、郵便局
から返送されない事例があり、郵便転送情報を基に転送されたとみられる。しかしその転送先は不明であるため、他
に情報がない場合、直接改善を働きかける際に支障となる恐れがある。
○ 当県内においても、固定資産税情報等を利用してもなお所有者の特定が困難となっている事例があり、「郵便事
業者が郵便転送情報を提供できるようにすること」は所有者特定を円滑に進める一助となると考える。
○ 住民票を空き家住所に置いたまま転出・転居している場合、固定資産税情報においても住所が把握できておら
ず、所有者の住所特定が困難な事例がある。郵便物の転送情報は、所有者の所在特定において極めて有効な情報
であることから、郵便事業者からの情報提供を求めることができるようにすべきと考える。
○ 当市においても,所有者が住民票を移動せず施設等に入所しているなどの事例が多い。近隣住民や親族等へ
の聴き取りなどにより対応しているが,緊急時等に所有者と連絡がとれないといった事態も想定され,郵便転送情報
の利用は有効的な手段であると考える。
○ 当市においても、支障事例と同様に所有者の所在の特定が困難である事例がある。空き家対策の一環として、
所有者と直接話をすることにより、空き家が適切に管理されるようになった事例は多い。そのため、制度が改正され、
所有者の所在が特定されることにより、住環境の改善が図れると考える。
○ 所有者等の確知には大変な労力を要すること。また、利用できる情報をもってしても有用な情報とならないことが
あるため、郵便転送情報の利用は空家等の状況改善に資する意味は大きいものと考える。
○ 空家等の所有者が転居等の届出をしないまま居所を移動している事案があり、電話等の連絡先も不明なことか
ら、改善を依頼することもできない状態である。郵便の転送情報が利用できれば、所有者等へ空家等の現状説明や
改善の依頼により、生活環境の保全に期待が持てる。
○ 所有者が住民票を異動させずに転出している場合の対応は苦慮しているところである。法的根拠がない限り、民
間事業所が情報提供することは難しいと思われる。
○ 種々事情があり郵便転送手続をしている人もいると思われるが、郵便転送情報の利用により所有者等の所在を
確知でき、直接会って改善に向けて説得することができれば早急な問題解決にもつながる。一定の条件をつけてもよ
いので郵便転送情報の利用ができるよう強く要望したい。
○ 当市においても、所有者や管理者が住民票を移動させずに転出している事例は多く、固定資産税情報や登記情
報、住民票、戸籍等に加え、郵便転送情報を利用できることは、所有者等の所在を把握する手段として有効であると
いえる。

273 B 地方に対する 土木・建築 空き家等の適正管理 空き家の管理について、法定相 【現状】 空き家等の管理責任者を指定することで空き家の管理に必要な措置が講じら 空家等対策の推進に 総務省、法務省、国土 兵庫県、洲 - 鹿角市、 ○ 空き家の相続人が十数人おり、自分の相続分だけは負担するという相続人が多い案件がある。このような場合、 民法上、「相続人が数人あるときは、相続財産は、その共有に属する」とされ、各相続人はその持
規制緩和 に向けた空家等対策 続人間で管理者を定めることが 空き家については、その所有者等が適切に管理するという努力義務が、当該 れることを期待できるとともに、地域住民の安全安心な暮らしに資する。 関する特別措置法第9 交通省 本市、和歌 いわき市、 相続人の管理責任の意識が希薄となり、管理責任者に誰もならず、空き家への対応が滞る。なお、相続放棄などに 分に応じて権利を有し、義務を負っていることからすると、特定の相続人を管理責任者として指定
の推進に関する特別 調整できない場合は、地方自治 法第3条に規定されているところであり、空き家の所有者が死亡した際、相続登 条、10条、12条 山県、鳥取 ひたちな より相続人不存在となった空き家については、法で国庫に帰するとあるのだから、即時国が介入し、所有するような し、同人に特別な権利や義務を付与することは、他の相続人の権利を制約したり、特定の相続人
法の見直し(管理責任 体が法定相続人の中から管理 記がされていない場合は、法定相続人全員に空家についての情報を提供し、適 県、徳島県 か市、桐 措置を願いたい。管理責任者を決めば、これまで停滞していた空き家の対応が少なからず進むと考えられる。 に共有者としての責任を超える責任を負わせることになりかねず、困難である。
者指定規定の創設) 責任者を指定できるようにするこ 正管理を求めている。 、堺市 生市、小 ○ 当市でも同様に、所有者が死亡した後に相続がなされず、空き家の管理者等を確知できない事例が存在する。
制度改正により、このような空き家の所有者等に対して連絡する際の手続きが円滑になることが期待できる。
と しかし、自治体から空き家が危険な状態である旨を法定相続人全員に連絡し 田原市、 ○ 空家等の所有者へ連絡を取る際に、所有者が死亡しているが、相続手続きがなされていない場合がある。相続
たとしても、その義務を履行するか否かは最終的には当人の判断によるもので 三条市、 財産管理人が設定されている場合は、相続財産管理人に連絡を取ることになるが、相続財産管理人が設定されてい
あり、法定相続人同士が疎遠になっていたり、世代が変わっていることもあり、 多治見市 ない場合は、相続権を有するすべての者に連絡を取る必要がある。実際には相続財産管理人が設定されているケー
誰も管理せず、長年空き家が放置されていることが現状となっている。 、静岡県、 スが少なく、管理者への連絡が困難となる場合がある。
【支障事例】 豊橋市、 ○ 相続権利者が複数で調整がつかず、誰も管理せず、空き家が放置されているケースがある。地方自治体として、
放置の状態が続くことで、近隣住民より苦情が寄せられ、早急に対応する必要 伊丹市、 連絡が取れる関係者に依頼し、権利者同士話し合うよう促すが、調整しない(できない)状態で、放置されてしまって
が出てくるが、地方自治体としては、個人情報保護の観点から、他の法定相続 浜田市、 いる。
人の情報まで提供することができず、法定相続人間の調整ができない。 新居浜市 ○ 当該空家の法定相続人が複数存在しても、固定資産税の相続人代表者を管理者として見立てて指導を行ってい
そのため、地方自治体が法定相続人全員に連絡を行い、何らかの対応を取る 、田川市、 る。しかし、あくまでも「納税」の代表者であって建物の管理責任は負っていないという認識の方が多いように感じる。
必要があり、事務上の負担となっているほか、直ちに特定空家に該当しないよう 大村市 そこで、地方自治体が法定相続人の中から管理責任者を指定できるようになれば責任者の所在が明確化され、法定
な危険空家の対応が滞ってしまっている。 相続人側の窓口が一本化されることから、事務負担の軽減と円滑な対応が図られることが期待できる。
○ 当市では、相続関係人が30人近くのケースもあり、全員の連絡調整を行うのが困難で事務に支障をきたしている
法定相続人のうちから代表者を指定することができれば、責任者の所在が明 。また、相続登記をしやすくする環境を整えることが、空き家等の発生を抑制することに繋がる。平成29年5月に相続
確化され、法定相続人側の窓口が一本化(市から相続関係の教示を行うことも 手続きが簡素化されたが、さらに必要費用を安価にすることなども検討すべきではないかと考える。
含む。)されることから、事務負担の軽減と円滑な対応が図られることが期待で ○ 当市においても、空き家の所有者が死亡した際に、相続登記がされておらず、法定相続人が多数にわたってい
きる。 た場合があった。個人情報保護の観点から、他の法定相続人の情報を提供することができなかったが、当人が電話
番号を伝えることを了承した上で、他の法定相続人と連絡をつなぐことができたため、解決に至ることができた。法定
相続人が多数にわたる場合は、長期間の対応が必要となり、早急な空家等対策に苦慮している。
○ 法定相続人が複数存在する場合は,当市でも法定相続人全員に適正管理を求めており,承諾を得たうえで親族
の連絡先を調整したり,また軸となり得る人物に積極的に助言をするなど,親族間に入り込み対応している状況であ
る。解決に至った事例もあるが,時間や労力を費やしているところであり,代表者を指定できれば迅速かつ円滑な対
応が見込まれる。
○ 問題のある空家等について多くの場合は、法定相続人の関係が希薄であるため、相続関係の教示も含む管理
責任者の指定は、問題の改善が図られることが期待できる。
○ 状態の悪い空家等については、所有者が既に亡くなって相続されずに長年放置されている事案が多く、相続人
全員に改善を依頼するものの、相続人間による協議等が行われず、また、自分は関係ないとして無視する方もいる
状況で、ますます状態が酷くなっていくことが容易に想像できる。相続人の中で代表者が指定されれば、円滑かつ早
急な対応が期待できるとともに、事務負担の軽減につながる。
○ 個人情報保護のため、本人の許可がない場合、連絡先の情報提供が難しく、法定相続人の連絡調整がなかな
かつかない状況であり、事務上の負担も大きく、業務が滞っている状況。代表者の指定については何らかの指針が
必要であると思われるが、円滑な処理のため必要と思われる。
○ 当市においても1件の空き家に対し6~7人の共有者がいる例がある。納税代表者は、空家等の及ぼす問題を
理解されているが、共有者の中には死亡して次の世代に代わっている人もおり、ほとんどが県外在住者のため話をと
りまとめることができないとのことである。管理責任者を指定できれば早急な問題解決につながると思われる。
○ 住民苦情への対応を求めるために、法定相続人全員を特定する作業時間等は膨大であり、事務上の負担となる
。当市では通常、納税義務者に対し適正管理の指導を行うが、法定相続人の間で納税義務者の決定が進んでいな
いケースも散見されることから、提案のように代表者を指定することができれば円滑な対応を図れる可能性が高まる

各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

個人情報保護委員会や国土交通省の回答では現行規定に基づき情報提供を求めることは可能 - 【船橋市】 - 【全国市長会】 【個人情報保護委員会】 6【総務省】


とされたが、郵便事業者を所管する総務省の回答は「慎重に対応すべき」であり、郵便の転送情報 空家等対策においては、所有者の所在の把握が困難を極め、対策が遅れてきたことから、空家 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ・個人情報保護法上、「法令に基づく場合」には、個人データを第三者提供するに当たり、あらかじ (5)郵便法(昭22法165)、個人情報の保護に関する法律(平15法57)及び空家等
が信書の秘密に該当することについては現在係争中とある。裁判所の見解として、転居届に記載 法で税情報の内部利用を可能とする条文を規定する等、これまで取得できなかった情報を取得可 め本人の同意を得ることは求められていない(同法第23条第1項第1号)。 対策の推進に関する特別措置法(平26法127)
された情報が「通信の秘密」に該当せず、「信書の秘密」にも該当しないこととなった場合には、郵 能とした経緯がある。こうした経緯からも、郵便事業者がもつ転送情報も該当させるべきと考える。 ・仮に、郵便事業者が空家法第10条第3項に基づく「その他の者」に該当すると判断される場合に 市町村が空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき空家等の所有者等の
便事業分野における個人情報保護に関するガイドラインの改定など、情報提供に向けた対応をさ ついては、転送先情報の開示が可能となるよう、空家法第10条の改正または、郵便法第8条の改 は、本人同意がなくとも郵便事業者が市町村長に対して当該空家の所有者等の転居先情報を提 把握に関し必要な情報として郵便の転送情報を求めた場合の取扱いについては
れたい。 正を強く求める。 供することについて、個人情報保護法上の問題はないと考えられる。 、当該情報の信書の秘密への該当性に留意しつつ、当該情報提供の可否及び「
加えて、現時点においても、本人の同意を得れば郵便情報を提供することは可能であることを周 【総務省】 郵便事業分野における個人情報保護に関するガイドライン」(平20総務省)等の
知するなど、市町村が空家対策を推進するために必要な場合における協力をお願いする。 郵便の転送情報については、信書の秘密に該当することについて現在係争中と承知しており、 改正について、引き続き検討する。
今後、個人情報保護委員会及び国土交通省の回答並びに当該係争状況を踏まえて、検討を行っ (関係府省:個人情報保護委員会及び国土交通省)
てまいりたいと考えております。
【国土交通省】
空家等対策の推進に関する特別措置法第10条第3項において、「市町村長は、この法律の施行
のために必要があるときは、関係する地方公共団体の長その他の者に対して、空家等の所有者
等の把握に関し必要な情報の提供を求めることができる。」と規定されており、ここでいう「その他
の者」として、郵便事業者から情報提供を求めることは可能である。

本提案は、すべての法定相続人が空き家を管理しない場合、当該空き家に関する書類等の受領 - - - 【全国市長会】 地方公共団体が法定相続人の中から代表人を指定し、その代表人から他の法定相続人に当該 【総務省】 6【総務省】


や法定相続人間の連絡調整役となる責任者を行政が指定するにすぎず、こうした行為は、特別な 慎重に検討されたい。 地方公共団体からの助言、指導、勧告等を伝達させる(義務づける)仕組みを検討すべきではない ○複数の相続人の中から特定の相続人を代表者として指定した場合、当該者が自治体からの助言等を他の相続人 (16)空家等対策の推進に関する特別措置法(平26法127)
へ伝達する相続の共有持分を超えた責任を負う結果となることから、地方公共団体の責任で指定を行うことは困難で
権利や義務の付与、他の相続人の権利の制約、共有者としての責任を超える責任の付加には当 ただし、支障事例が多数あるため、当案を含め、解決策を積極的に検討すること。 か。 ある。 (ⅰ)空家等の管理については、所有者等間の協議等を促すことにより空家等の
たらないと考える。 また、地方公共団体が把握している他の相続人に関する情報等を、代表人に情報提供できる仕 ○地方税法における規定において、相続人の中で書類を受領する代表者が指定できる場合は、相続人のうち一部が 自発的な適正管理を促進している事例、所有者等間の同意の下代表者を指定
地方税法において、地方税の適正な債権管理に資するため、法定相続人の1人を代表者に指定 組みを構築するべきではないか。 相続人であるか明らかでない場合(相続に争いがある場合等)に限られており、相続人の生死又は住所が不明である することで空家等の適正管理を行っている事例、空家等の保全行為について地
できるのと同様に、公益的かつ緊急的な課題を抱える空き家についても,空き家の適正管理に資す 場合は含まれないと解されている。また、代表に指定された者は書類を受領する権限を有するものであり、相続人間 方公共団体が確知している所有者等に助言等を行っている事例など、空家等の
るよう法定相続人の1人を代表者として指定できるようにすべきである。 の伝達や調整についての規定はない。 円滑な適正管理に資するための方策の事例について、全国空き家対策推進協
○一方、空家法では、個々の所有者等に対して助言・指導を行うことにより、自発的に特定空家等の除去等を促すこと
を目的としており、所有者等が多数の場合には、書類を的確に送達するため、内容証明郵便等の活用を「特定空家等 議会等の場を活用しつつ収集し、地方公共団体に平成30年中に情報提供する。
に対するガイドライン」で示している。 また、地方公共団体における空家等対策に資するよう、これらの収集事例に加え
○なお、空き家対策に取り組む地方公共団体等が具体的課題等について対応方策を協議・検討していく「全国空き家 、法に基づく措置の事例等の知見の蓄積を踏まえて、空家等の所有者等による
対策推進協議会」(平成29年8月31日設立)等において、国土交通省を中心として、関係省庁が連携して、当該事例を 適切な管理の促進方策について、ガイドライン、通知等により地方公共団体に周
含め、地方公共団体等が直面する課題等の解決に向けて支援していく。 知を図る。
【法務省・国土交通省】
○民法上、「相続人が数人あるときは、相続財産は、その共有に属する」とされ、各相続人はその持分に応じて権利を (関係府省:法務省及び国土交通省)
有し、義務を負っていることからすると、特定の相続人を管理責任者として指定し、同人に特別な権利や義務を付与す (ⅱ)空家等の管理の在り方については、空家等の所有者等の責務の在り方を
ることは、他の相続人の権利を制約したり、特定の相続人に共有者としての責任を超える責任を負わせることになりか 含め、全国空き家対策推進協議会等における議論を踏まえて検討する。
ねず、困難である。 (関係府省:法務省及び国土交通省)
また、法定相続人の1人を代表者として、除却等を内容とする助言・指導、勧告、命令に係る書類等の受領や法定相
続人間の連絡調整役を担わせることは、除却等を求める処分の対象を特定の者に限定することになり、特定の相続人
に共有者としての責任を超える責任を負わせることになりかねないため、困難である。
○地方税法第9条の2第2項の規定は、相続人のうち一部が相続人であるかどうか明らかでない場合(相続に争いが
ある場合等)に、書類の送達の特例として、相続人の中で書類を受領する代表者を指定するものである。また、納税の
告知書等が、代表者に送達された場合には、その書類に係る処分は、指定に係るすべての相続人に対して効力を生
ずる。
同条の規定は、あくまで相続に争いがある場合等の規定であり、単に相続人の住所等が不明又は相続人が多数な
場合には適用されないと解されており、地方公共団体は、相続人全員に対して書類を送達する必要がある。
○他方、空家法では、空家の所有者等に対する助言・指導、勧告、命令が規定されているが、これらの措置のうち助
言・指導、勧告については、直接的な法的効果はないものの、関係権利者全員に対し除却等の必要性を理解してもら
い、自発的な除却等の措置を促すためのものである。また、命令については、それに反した場合に罰則の適用がある
ほか、代執行の前提となるものであるため、関係権利者全員に対して行うべきものであると考える。
なお、所有者等が多数の場合には、内容証明郵便等の活用により助言・指導、勧告の手続きを行うなど、地方公共
団体の事務負担を軽減する方法をガイドラインで示しているところ。(「特定空家等に対するガイドライン」)
○ 空き家対策に取り組む地方公共団体が、具体的課題について対応方策を協議・検討していく「全国空き家対策推
進協議会」が平成29年8月31日に設立され、空家所有者の効率的な探索方法や所有者不在空家等に係る財産管理制
度の活用推進方策等について、当該協議会で検討することとされており、国土交通省としては、こうした協議会の場を
活用し、法務関係団体等とも連携して、具体的な課題の解決に向けて取り組んでいきたい。
総務省 「最終的な調整結果」
提案区分 <新規共同提案団体及び当該団体等から示された支障事例(主なもの)>


理 提案事項
求める措置の具体的内容 具体的な支障事例 制度改正による効果 根拠法令等 制度の所管・関係府省庁 団体名
その他
各府省からの第1次回答
番 (事項名) (提案の実現による住民の利便性の向上・行政の効率化等) (特記事項)
号 区分 分野 団体名 支障事例

285 B 地方に対する その他 寄附金税額控除に係 ふるさと納税における「寄附金税 【現状】 複数の者に係る申告特例の通知を1枚の様式で可能とすることで、市町村の ・地方税法附則第7条 総務省 兵庫県、洲 - 旭川市、 ○【支障事例】 ○ 申告特例通知書を受け取る地方団体においては、受け取った申告特例通知書を寄附の受入
規制緩和 る申告特例通知書の 額控除申告特例通知書」につい 平成 27 年度税制改正において、ふるさと納税ワンストップ特例制度が導入され 事務負担の軽減に資することができる。また、様式を受け取る側にとっても、 第1項 本市、和歌 鹿角市、 平成27年度税制改正において、ワンストップ特例申請が導入されてから、当該申請に係る事務量が増大し 団体ごとに管理しているのではなく、個人ごとに管理していることから、寄附の受入団体から寄附
様式の見直し て、申告特例の求めを行った者 、確定申告が不要な給与所得者等は、寄附金を支出する際に寄附先団体に対 様式の枚数が減少するので管理が容易となる。 ・地方税法施行規則附 山県、鳥取 山形市、 、1月10日までに申請書の受付を締め切り、1月末までに居住自治体に通知を発出しなければならないこと 者の住所地団体に対する複数の申告特例通知書を一覧表化すると、事務負担が増大する場合が
1人につき1枚の様式で通知して して申告特例の求めを行うことにより、確定申告を行うことなく、ふるさと納税に 則第2条の4、第55号 県、徳島県 三条市、 から、1人に付き1枚の通知を送付することは、スケジュール的にも非常に厳しいのが現状である。 あるため、慎重に検討する必要がある。
いるが、複数の者を一覧表とし 係る寄附金控除が受けられるようになった。 の7 山梨市、 試行錯誤しながら遅延につながらないよう、事務を遂行しているが、その期限を過ぎて送付してしまった場
て通知できるよう当該様式に見 当該申告特例の求めを受けた地方団体の長は、申告特例の求めを行った者の ・「地方税法の施行に 豊田市、 合、居住自治体より送付遅延により受付を拒否され、結果、寄附者が確定申告をしなければならなくなり、
直すこと。 住所の所在地の市町村長に対し、当該者の寄附金額等を「寄附金税額控除に 関する取扱いについて 出雲市、 不利益が生じたケースがあった。
係る申告特例通知書」により通知することとなっている。 」第2章24の6(6)、(7) 高松市、 【制度改正の必要性】
【支障事例】 大牟田市 同通知書は、申告特例の求めを行った者1人につき1枚作成しなければならず、大量の通知書を送付する
同通知書は、申告特例の求めを行った者1人につき1枚作成しなければならず、 必要があり、必要な情報をリスト化して送付することは煩雑する事務の簡素化、ペーパーレス化の観点から
申告特例を求める人が多数の場合は、相当数の通知書を作成する必要がある も非常に大きい。また、個人情報保護の観点からも、様式改正することで、大量の通知の保管等、送付及
。また、通知書は、住所、氏名、個人番号、性別、生年月日、電話番号、合計寄 び送付先自治体の負担軽減につながり、当該特例の運用の向上につながる。
附金額を記載するが、個人番号については厳重な取扱いを要することから、通 【参考 他市申告特例通知実績①】
知書を多数作成しなければならない場合は、作成の手間に加え、情報管理等の 平成28年1月1日~12月31日寄附分 通知:13,075件、919自治体(特別区等含む。)
負担が重たくなっている。 ※ 当市におけるワンストップ特例に係る業務(申請受付から通知送付まで)の推定時間は概ね5分
なお、通知書の受け手側の市町村については、一覧表であっても、一枚づつで 13,075件×5分=1,089時間
あっても、作業に大きな変化はなく、むしろ一覧表で管理し入力したほうが作業 ○「寄附金税額控除申告特例通知書」は、提案市同様事務負担の、個人番号の取扱いにより情報管理等
はしやすくなると思われる。ただし、「名寄せの際に事務が繁雑になる」、「複数 の負担が重くなる一方である。一覧表にすることで、送付の枚数や作業量が削減される。
の様式が存在すると手続きミスにつながりかねない」との意見もあることから、様 【参考 他市申告特例通知実績②】
式を一覧表に統一する際には電子データによるやりとりを可能とされたい。 平成28年1月1日~12月31日寄附分 通知:207通、127団体・区 ※推定作業時間 207通×5分/1通=約
【参考 洲本市申告特例通知実績】 1,035時間※1通の通知書作成は約5分程度
平成28年1月1日~12月31日寄附分 通知:5,051通(人)、660団体・区 ※推定 ○当初課税準備の繁忙期における事務の効率化は重要な課題であるが、 当市における平成28年中の
作業時間 5,051通×5分/1通=約421時間 寄附に係る申告特例通知の受領件数は1万通を超えており、事務作業の手間が増大している。 現在は、
※1通の通知書作成は約5分程度 課税処理のために、通知1枚ごとに個人管理番号を転記したり、パンチ項目に記号を付すなどの準備作業
を行ったうえで、パンチしデータ化を行っている。申告特例通知が一覧表になり、かつ電子データでの受領
が可能となれば、準備作業が大幅に軽減され、パンチが不要になることから、当初課税事務の大幅な効率
化が図られる。
○「寄附金税額控除に係る申告特例通知書」については、申告特例の求めを行った者1人につき1枚作成し
なければならず、本市においても、平成28年分は約2,900通の通知書を作成する必要があり、データ作成・
印刷等にかなりの時間を要した。また、通知書には個人番号の記載があることから、慎重な取扱いが必要
と判断し、約670の自治体に簡易書留にて送付したため、郵送経費がかなり増加した。そうしたことから、事
務・経費削減のために、自治体ごとに一覧表で通知する様式に変更し、電子データでのやりとりを可能とし
てほしい。ただし、電子データのやりとりは、個人情報の漏えい等生じないように慎重な送付方法を検討し
てほしい。
また、当市の通知書を受け取る側においては、個別に賦課資料を管理しているため、一覧表のデータから
個別資料が作成できるようにしてほしい。

310 B 地方に対する規 土地利用(農地除く) 所有者を特定する 公共事業に係る用地取得 道路整備事業による用地取得の際、3代前より相続登記がされて 所有者を特定することが困難な土地について、公共事業に係る用 所有者の所在の把 内閣官房、総務省、 中津川市 - 福島県、埼 ○ 本県の現状として、土地の所有者や相続人の所在や存否が不明の場合、財産管理人制度を活用しているが、多大な時間と労力を要し事
業が長期化するなどの支障が生じている。通常1案件につき2名体制で、相続関係図の作成(3~6ヶ月)、行方不明者の調査(3~6ヶ月)、法
所有者を特定することが困難な土地の有効活用に関しては、経済財政運営と改革の基本方針2017(平成
制緩和 ことが困難な土地 の際に、長期間相続登記が おらず、権利者が100人程いたため、所有者の探索や権利関係の整 地取得の際に必要となる手続きが簡素化されれば、事務的な負担 握が難しい土地に 法務省、農林水産 玉県、中井 務局や家庭裁判所等関係機関との協議・審査等(6ヶ月程度)を行っている。所有者(相続人)の存否や所在の不明な土地については、地域ニ
29年6月9日閣議決定)において、「公的機関の関与により地域ニーズに対応した幅広い公共的目的のため
町、静岡県 ーズに対応した幅広い公共的目的のための利用を可能とする新たな仕組みの構築を早急に行ってもらいたい。 の利用を可能とする新たな仕組みの構築」等について、「関係省庁が一体となって検討を行い、必要となる
について、公共事 なされていないなど、所有 理が必要となった結果、売買契約の締結に不足の日数を要するなど が大きく軽減され、公共事業による土地の利活用の推進に資する 関する探索・利活 省、国土交通省 、浜松市、 ○ 本県においても同様の支障事例があり、時間的、予算的負担も生じており、手続きの簡素化を求める。東日本大震災で被災した海岸堤防 法案の次期通常国会への提出を目指す」とされているところであり、今後、関連する審議会等における議論
業に係る用地取得 者を特定することが困難な 、工事の着工に至るまでに大きな事務的な負担があった。 。 用のためのガイド 名古屋市、 の復旧工事において、事業用地として所有権保存登記がされておらず、表題部のみの49名共有地を取得する必要があった。現占有者は時効 を踏まえつつ検討を進めてまいりたい。
田原市、滋 取得を費用の面で諦めたことから、起業者が所有者不明の土地として、不在者財産管理人を選任し、裁判所から権限外行為許可の審判を受
の際の手続きの緩 土地については、地方公共 また、着工が遅れたことに伴い、当初計画していた時期より3年近 ライン け、土地売買契約を締結した。この土地の保存登記を行うためには、確定判決を得る必要があるため、不在者財産管理人との間で、訴え提起
賀県、鳥取
和 団体が所有者不明のままで く供用開始が遅れた。 県、広島県
前の和解の手続きを行うこととした。和解の申立には議会の議決が必要であり、議会の議決を経て、裁判所に和解の申立を行い、和解調書の
交付を受け、所有権保存登記を行い用地を取得することとしている。(現在手続き中)
土地利用権を設定し、必要 国は、「所有者の所在の把握が難しい土地に関する探索・利活用 、熊本県、 ○ 道路改良事業の用地買収において、登記簿が表題部のみで氏名だけが記載された7人共有名義の土地がある。明治時代ごろから相続さ
な施設整備を行うことがで のためのガイドライン」により、社会資本整備に係る事業において用 大分県、鹿 れておらず、住所不明のため相続人の特定が困難な地権者があり、用地取得に支障をきたしている。
○ 相続人多数、所有者が行方不明により用地取得を断念した事例もあった。
きる仕組みを構築するなど 地買収を伴う際、土地所有者の所在が把握できなかった場合の解 児島市 ○ 市の中心部においては相続財産に価値があり、相続が概ね完了している場合が多いが、都市縁辺部の農地等のうち、寺社や自治区所有
、必要となる手続きの簡素 決方法として、財産管理制度等の土地利活用に係る現行制度の活 の土地が檀家や住民の共有持分になっていることがあり、何代にもわたって相続が行われていない場合がある。これが中山間部や山間部とな
ると自治区等持ちの共有地のみならず、個人所有でも何代にもわたり相続が未完了の案件があり、事務の大きな障害になっている。国内にお
化を求める。 用などを促しているところであるが、実態としては、予算措置(国庫補 いて同様な事例は多く存在すると考えられ、今後、予想される人口減少と労働力の流動化が激しくなると更にこのような状況が進み、このこと
にかかる事務量や事務費の大幅な増大が懸念されるため、早急な法整備が必要である。
助金に係る長期計画との調整や予算繰越に係る制限等)や、全体の ○ 急傾斜地崩落対策事業に係る用地取得の際に、登記簿表題部に氏名のみが記載されている地権者がおり、住民票、住民票(除票)、戸籍
道路整備計画を勘案した用地取得までの時間的制約といった事情 謄本、改製原戸籍等の調査を行ったが不明であった。継続調査の結果、旧土地台帳に居住していた村までの記載を発見した。後日、居住地(
村)、氏名のみから役場の協力のもと調査を行った結果、天保12年生まれの人物又はその前戸主(共に氏名が同じ)である可能性が高いこと
から、現行制度の活用では解決が難しい事案も存在している。 は判明した。しかし、ともに死亡又は失踪していることから追跡調査はできなかった。居住地付近の寺院の過去帳や地元の聞き取り調査を実
施するが、有力な情報は得られず。現在、失踪届の提出された県外市町村へ戸籍情報を照会中である。急傾斜事業のため用地補償費は廉
価であり、財産管理人制度を活用した場合、予算超過となることが明らかであり、早期の制度改正を要する。
○ 河川の事業用地のなかに大正時代から相続登記がなされないまま放置されている物件があり、登記名義人の相続人を調査した結果、除
籍簿が保存期間(平成22年6月1日以前は80年間)の経過により廃棄されているため、相続人調査を完了することができず、対応に苦慮してい
る事例がある。
○ 道路の事業用地のなかに村落共有地があり、役員の共有名義で登記されているものの、大正時代から相続登記がなされないまま放置さ
れているため相続人調査を行ったが、除籍簿が保存期間(平成22年6月1日以前は80年間)の経過により廃棄されており、権利者を特定するこ
とができない。認可地縁団体の設立および認可地縁団体が所有する不動産に係る登記の特例を活用することも検討しているが、事務的に負
担が大きく、対応に苦慮している。
○ 本県では、河川改修工事の事業予定地において、以下のとおり関係機関等との調整などに膨大な時間を要するなど対応に苦慮している
事例がある。
・ 土地の登記簿は保存登記がなく、表題部のみの登記であり、表題部の土地所有者は所在地不明のため、死亡確認ができない。
・ 不在者財産管理人を選任することとなるが、所在不明のため、東京家庭裁判所への申立が必要となる。
・ 不在者財産管理人を選任し、裁判所からの権限外行為のもと、契約締結ができたとしても、保存登記ができないため、所有権確認請求訴
訟を提起する必要がある。
・ 所有権の確認訴訟は、一級河川であるため、国が提起する必要がある。
所有者を特定することが困難な土地については、全国どの都道府県においても存在していると考えられるが、公共事業用地の円滑な取得の
妨げになっていると認識している。現在、国の「所有者不明土地問題研究会」において、所有者不明土地の公共的事業の利用円滑化について
検討がなされており、平成29年10月下旬に公表が予定されている提言内容について注視しているところである。
○ 都市計画道路事業用地において、明治時代に所有権保存登記がなされ、以来、相続登記がなされていないため、法定相続人が約200名
に及ぶ土地がある。相続人の中には、海外移住者や生存及び居所不明者が含まれていることから、用地交渉が難航し、事業着手から20年以
上経過した現在も用地取得に至っていない。現行の不動産登記法では、共有地を分筆する際には、共有者全員の同意を必要とすることから、
任意協議にて当該土地取得することは、ほぼ不可能である。そこで、公共事業における用地買収に際しては、共有者の過半数の同意により分
筆登記を可能とするよう制度改善が必要であると考える。これにより、内諾者と持分契約・登記が可能となり、後に収用裁決手続きへと進展し
た場合にも、内諾者を巻き込むことなく真に手続きが必要な権利者のみを対象とすることができ、また、民法258条に基づく分割請求訴訟も可
能となることから、公共事業の促進に繋がるものと考える。
各府省からの第1次回答を踏まえた提案団体からの見解 各府省からの第1次回答を踏まえた追加共同提案団体からの見解

平成29年の地方からの提案等に関する対応方針
全国知事会・全国市長会・全国町村会からの意見 提案募集検討専門部会からの主な再検討の視点(重点事項) 各府省からの第2次回答
(平成29年12月26日閣議決定)記載内容
見解 補足資料 見解 補足資料

個人毎に通知書をデータ化し管理している団体は、申告特例通知書を一覧表とすることで事務負 - 【豊田市】 - 【全国市長会】 申告特例通知書のオンライン送付については、地方団体における事務の簡素化につながる可能 6【総務省】


担が増大するとのご指摘だが、その原因は紙ベースでの通知に限られていることにある。様式を 当市では、平成28年中の寄附に係る申告特例通知を1万通超受領しているが、通知書自体を個 提案団体の意見を十分に尊重されたい。 性があると考えているが、eLTAXを活用する場合、そのシステム改修費及び運営費については、 (9)地方税法(昭25法226)
一覧表に統一しても電子データによるやりとりを可能とすれば、データの編集が容易になるため、 人ごとに名寄せして管理することはなく、資料番号等を附し、データ化して管理しているため、申告 なお、地方公共団体の事務負担の軽減が図られるよう総合的に検討すること。 地方税電子化協議会の会員となっている全ての地方団体から負担を求めることとなるため、シス (ⅰ)都道府県又は市区町村に対する寄附金に係る個人住民税における寄附金
送付・受入の双方にとって事務負担の軽減になると考える。 特例通知が一覧表になることによって、事務負担が増大することはなく、管理しやすくなる。 テム整備の内容やそれに要する費用等に関する提案団体以外の地方団体の意見も確認しながら 税額控除(ふるさと納税)の申告特例通知書の送付(附則7条)については、地方
電子化に当たっては、 紙ベースでのやりとりのみであった扶養是正情報を、事務負担軽減の観点 検討する必要がある。 公共団体における事務の簡素化等を図るため、地方税電子化協議会と協議を行
からeLTAXを活用して国及び市町村間でやりとりが可能となったように、 eLTAXを活用して申告特 いつつ、地方税ポータルシステム(eLTAX)を活用して電子的送付を可能とする
例の通知を行うことができるように検討をお願いしたい。 方向で検討し、平成30年中に結論を得る。その結果に基づいて必要な措置を講
ずる。

所有者を特定することが困難な土地については、支障事例にあるように各自治体は用地取得に - - - 【全国市長会】 地方側の意見も踏まえながら、1次回答のとおり新たな仕組みの構築に向けて、引き続き検討い 所有者を特定することが困難な土地の有効活用に関しては、経済財政運営と改革の基本方針 6【総務省】


伴う様々な問題を抱えている。 提案団体の提案の実現に向けて、積極的な検討を求める。 ただきたい。 2017(平成29年6月9日閣議決定)等も踏まえつつ、引き続き、関係省庁が一体となって検討を進 (17)所有者を特定することが困難な土地の利用の円滑化
関連する審議会等においては速やかに議論を行い、関係省庁が一体となって手続事務等が簡 めてまいりたい。 所有者を特定することが困難な土地については、その利用の円滑化を図るため
素化されるよう、検討をしていただきたい。 国土交通省の国土審議会においては、9月12日に土地政策分科会の第1回特別部会を開催した 、公共事業のために収用する場合の手続を合理化するとともに、一定の公共性
ところ。同部会は12月上旬頃までに3回程度開催し、年内に中間取りまとめを行う予定。 を持つ公共的事業のために一定期間の利用を可能とする新たな仕組みを構築
(参考URL:http://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/s103_tokubetu01.html) する。
(関係府省:内閣官房、法務省、農林水産省及び国土交通省)

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