西洋法

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註解学派は助言学派とも呼ばれ、アリストテレスの哲学に影響され、論理的統合的

構成の傾向にある。また、註釈学派と異なり、テクストと自身の論述を分離させるス

タイルをとる。註釈学派と註解学派によってユース・コムーネ=普通法・共通法、普

通法学、そして今日の法解釈学が完成した。

註解学派の特色として包括的助言活動が挙げられ、ローマ法のみならず固有法も考

察対象であった。法の抵触の問題や複数の法源の優先順位に関しての議論も盛んであ

り、条例等、より限定的な効力を持つ特別法が、より一般効力を持つ普通法に優先す

るとした。普通法とは、特別法に対し補充的通用力を持つローマ法を指す。特別法は

例外なため厳格解釈すべきとされた点などから議論の精緻さが見て取れる。

代表的な学者の 1 人としてバルトルスが挙げられる。彼は変則法について目的によ

る拡張解釈を禁止した。例えば都市法について、根拠目的が書かれていなければ拡張

してはならないとした。暴君論にて彼は、裁判権を有する暴君の行為は、法律上当然

に無効になるとした。また、暴君の時代についてはシスマの時代と同じとみなし、時

効は進行しないとした。

次にバルデュスが挙げられる。彼は学説彙纂註解にて、常素または偶素に関する無

方式の合意は裸の合意として訴権ではなく抗弁を生じさせるとした。また、要素に関

して付加されたなら最初の契約から離れ、第二の合意に基づいて訴えられるとした。
なお、テリーの法律原論から見ると、要素とは essence、つまり定義であり、法律行為

を成立させるために必要とされた。常素とは nature、つまり通常に在する部分であ

り、例外が存在し、追奪担保責任を生じさせた。偶素とは accident、つまり偶然の構

成部分であり、法律行為に付加された。また、バルドゥスは、帝権は常に存在するが

意思は皇帝のものであるから、皇帝が死亡すると委託が終了するとした。

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