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音の伝わり方 ⽒名( )

1 ⾳波と⾳の速さ 例題1
⾳波(縦波)
10∘Cの空気中を伝わる⾳の速さは何[m /s]か。⼩数点以下を四捨五
\ ドン / ⼊して答えなさい。


⾳源
V = 331.5 + 0.6t より
密 疎 密 疎 密 ⿎膜
( ⾳波 ) … 物質中を伝わる縦波(疎密波)のこと。 331.5 + 0.6 × 10 = 331.5 + 6
( ⾳源 ) … 振動することによって⾳を発⽣させる物体。 = 337.5
例 スピーカ,太⿎ ≒ 338 338m /s
表 ⾳の速さ 例題2
⾳波 特徴

① 気体よりも液体,液体よりも固 媒質 ⾳の速さ (m /s )
壁に向かって⼿をたたいて⾳を出したところ,0.40秒後に壁からの
体の中を速く進む。 ヘリウム (0∘C ) 970

② 空気中を伝わる⾳の速さは温度 反射⾳が聞こえた。⾳の速さを3.4 × 102m /sとすると壁までの距離は


窒素 (0∘C ) 337
が⾼くなるほど,速くなる。 気体 何mですか。
空気 (0∘C ) 331.5
⾳の速さは気温によって
⼆酸化炭素 (0∘C ) 258〜268.6
変化するなんて驚きだ👀 解 壁までの距離を x mとすると,⼿をたたいて出した⾳の進
⽔ (23〜27∘C ) 1500
んだ距離は,2x mとなる。よって
液体
⾳の速さの公式 海⽔ (20∘C ) 1513
1気圧,t[∘C]の空気中の⾳の速さV[m /s]は 2x = 3.4 × 102 × 0.40
固体 氷 3230
V = 331.5 + 0.6t (縦波) 鉄 5950

⼿をたたく 2x = 340 × 0.4
反射
2x = 136

この公式が成り⽴つ理由は,⼤学で詳しく習います!
x = 68 68m

x m
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音の伝わり方 ⽒名( )

2 ⾳の3要素 例題

⾳の 3 要素
①⾳の⼤きさ ②⾳の⾼さ ③⾳⾊ 「⾳の3要素」に関する説明の⽂について,(ア)(イ)に⼊る語句
の組み合わせとして適切なものは①〜③のうちどれか。正しいもの
① ⾳の⼤きさ を答えなさい。
同じ振動数(⾳の⾼さ)であれば,⼤きい⾳ほど( 振幅 )が⼤きい。
⾳を特徴づけるものに「⼤きさ」「⾼さ」「⾳⾊」があるが,「⾳
の⼤きさ」は( ア )ときに⾳は⼤きくなり,「⾼さ」は⼀定時間
の( イ )ときに⾼い⾳になる。

⼩さな⾳ ⼤きな⾳
① (ア):振動数が多い (イ):振幅が⼤きい
② ⾳の⾼さ ② (ア):振幅が⼤きい (イ):振動数が多い
⾼い⾳ほど( 振動数 )が⼤きい。また,⼈間がきくことのできる ③ (ア):振幅が⼤きい (イ):振動数が少ない
⾳の振動数は20〜20000Hzの範囲であり,この上限をこえる⾳のこ
とを( 超⾳波 )という。 解 ②

低い⾳ ⾼い⾳
③ ⾳⾊
⾳⾊が異なる⾳では,それぞれの波の( 波形 )が異なる。

フルートの⾳ ピアノの⾳

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音の伝わり方 ⽒名( )

3 ⾳の伝わり⽅ ③ ⾳の回折
( ⾳の回折 ) … ⾳波が, 障害物の背後に回りこむこと
① ⾳の反射
( ⾳の反射 ) … 建物や障害物に⾳が反射されて聞こえること
⾳の波⻑( > )障害物の⼤きさ
⼊射⾳
のときは回折しやすい

反射⾳
② ⾳の屈折
④ ⾳の⼲渉
( ⾳の屈折 ) … ⾳波が, 異なる媒質の境界⾯や温度の違いに
よって屈折しながら進むこと ( ⾳の⼲渉 ) … 同じ振動数の⾳を同時に出すと,空気が強く
振動して⾳がよく聞こえる場所と,振動せず
⾳の速さ 気温
⾳が聞こえない場所ができること
⼩ 低
・気温が( ⾼い )ほど⾳
は速く伝わる。
・昼間は地上の⽅が温度が ⾳がよく聞こえる部分
( ⾼く )なっているため, ⾳が聞こえない部分
⼤ ⾼ 遠くの⾳が聞こえ( にくい )

⼤ ⾼
・夜間は地上の⽅が温度が
( 低く )なっているため,
遠くの⾳が聞こえ( やすい )
(⾳が遠くまで届く)
⼩ 低

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音の伝わり方 ⽒名( )

例題1 例題2

壁に向かって太⿎を叩いたところ,1.5秒後に壁から反射した⾳が 以下のような装置をクインケ管という。A から出された⾳が,


聞こえた。このとき壁までの距離は何mか。 ACB と ADB の経路に分かれて進み,B で⼲渉するのを聞く。C を
ただし,⾳の速さを 3.4 × 102 m /s とする。 ゆっくり動かすと,0.1 m 引き出すごとに B で聞こえる⾳は⼤きく
なった。⾳速を 3.4 × 102 m /s として,A に置いた発⾳体から出る
⾳の波⻑と振動数を求めよ。
B

0.1 m

x m 0.1 m
D C
太⿎から壁までの距離を x [m] とすると, 0.1 m
A
⾳が移動した距離は 2x [m] と表すことができる
距離 = 時間 × 速さ 解 C を 0.1 m 引き出すと,ACB の
経路は 2 倍の 0.2 m ⻑くなる!
2x = 1.5 × 3.4 × 102

2x = 5.1 × 102 0.1 m 引き出すごとに 波が強め合う時の式


強め合うので,波⻑を λ とすると | l − l′ | = m λ
x = 2.55 × 102 255 [m]
λ = | ACB − ADB |
v 3.4 × 102
= 0.1 × 2 = 0.2 m f = = = 1.7 × 103 Hz
λ 0.2

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音の伝わり方 ⽒名( )

数値
化 うなりが発⽣する原因
4 うなり
=振動数の違い
( うなり ) … 振動数がわずかに異なる⾳を同時に鳴らしたときに, =波の個数の違い(差)によるもの
振動数×秒数
( ) … ⼤きな⾳が周期的に聞こえる現象。
⚠ 振動数が⼤きく異なるときは,うなりは起こらない!
振動数 f とは,『1秒間で波が f 個』という意味。
例 「 …, ゥワーン, …, ゥワーン, …, ゥワーン, … 」のように,
『⼩さい⾳ → ⼤きい⾳ → ⼩さい⾳ → … 』と繰り返す現象。
振動数 f の⾳で T 秒間分の波の個数は( f × T )個
グラ
フ化 2つの⾳源の振動数を f1,f2 とすると
T 秒間において
Aの出した波の個数 ー Bの出した波の個数 = うなりの波の1個分
f1〔Hz〕
fA T − fB T = 1
1
fA − fB =
T
f2〔Hz〕
fA − fB = f

うなりの回数
振動数 fA と fB の⾳によってうなりが⽣じるとき,1秒間に聞こえる

回数 f は,
f = | fA − fB |

⼤ ⼩ ⼤ ⼩ ⼤
右辺に絶対値がついているのは,fB > fAのときに f が
⾳が⼤きく聞こえるところ ⾳が⼩さく聞こえるところ 負になるのを防ぐため。

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音の伝わり方 ⽒名( )

例題1 例題2

振動数450Hzと454Hzの2つのおんさを同時に鳴らした。次の各問 おんさAを振動数354Hzのおんさと同時に鳴らすと,毎秒1回のう
いに答えなさい。 なりが⽣じる。また,振動数358Hzのおんさと同時に鳴らすと,毎秒
3回のうなりが⽣じる。このとき,おんさAの振動数はいくらか。
(1) 毎秒何回のうなりが聞こえるか。
(2) うなりの周期は何秒か。

解 おんさAの振動数をfAとする。
おんさAと振動数354Hzのおんさと同時に鳴らすと,毎秒1回の
(1) 求める1秒間のうなりの回数Nは うなりが⽣じるため,
N = 454 − 450 f = | fA − 354 |
=4 4回 1 = | fA − 354 |
± 1 = fA − 354
(2) うなりの周期Tは
fA = 354 ± 1 = 353,355 …①
1
T=
N また,振動数358Hzのおんさと同時に鳴らすと,毎秒3回のうな

1 りが⽣じるため,
= f = | fA − 358 |
4
= 0.25 0.25秒 3 = | fA − 358 |
± 3 = fA − 358
fA = 358 ± 3 = 355,361 …②

①,②より,どちらの条件も満たすのは fA = 355 355回


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音の伝わり方 ⽒名( )

例題3

振動数のわからないおんさAと振動数500HzのおんさBを同時に鳴
らすと,毎秒2回のうなりが⽣じた。また,おんさAに針⾦を巻いて
おんさBと同時に鳴らすと,うなりは⽣じなかった。このときのおん
さAの振動数を求めなさい。


A,Bのおんさの振動数をそれぞれfA,fBとする。おんさAと
振動数500HzのおんさBを同時に鳴らすと,毎秒2回のうなり
が⽣じるため,
f = | fA − fB |
2 = | fA − 500 |
± 2 = fA − 500
fA = 500 ± 2 = 498,502 …①

また,おんさAに針⾦を巻いておんさBと同時に鳴らすと,う
なりは⽣じなかったため,これらの振動数は等しい。

針⾦を巻くと,おんさの揺れが抑えられ,振動数は⼩さくなる
ため,
500 < fA …②

①,②より,どちらの条件も満たすのは fA = 502 502回


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