4-3-3カルボン酸k

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カルボン酸 ⽒名( )

1 カルボン酸 例 飽和モノカルボン酸(飽和脂肪酸)

第⼀級アルコール アルデヒド ( カルボン酸 ) 分類 名称 化学式 融点(℃)


H ギ酸 H − COOH 8
R C OH R C H R C OH
飽和 酢酸 CH3 − COOH 17
H 酸化 O 酸化 O
モノカルボン酸 パルミチン酸 C15 H31 − COOH 63
Memo ステアリン酸 C17 H35 − COOH 71

COOH :( カルボキシ )基という アクリル酸 CH2 = CH − COOH 14


①分類
メタクリル酸 CH2 = C(CH3) − COOH 16
COOH の数が1個・・・・・( 不飽和
ア モノカルボン酸 ) オレイン酸 C17 H33 − COOH 13
モノカルボン酸
リノール酸 C17 H31 − COOH ‒5
2個・・・・・( ジカルボン酸 )
Memo C17 H29 − COOH
リノレン酸 ‒11

モノカルボン酸=( 脂肪酸 )という COOH


シュウ酸 182で分解
飽和 COOH
イ 脂肪酸のうち, 炭化⽔素の結合が ジカルボン酸 CH2CH2 COOH
アジピン酸 153
CH2CH2 COOH
単結合・・・・・( 飽和脂肪酸 )
不飽和 マレイン酸 CH COOH シス−トランス 133~134
⼆重(三重)結合・・・・・( 不飽和脂肪酸 )
ジカルボン酸 フマル酸 CH COOH 異性体
200で昇華
ウ その他
CH3 CH COOH
乳酸 17
・炭素数が多い脂肪酸・・・・・・・・・・( ⾼級脂肪酸 ) OH
ヒドロキシ基
CH(OH ) COOH
・ COOH とともに OH をもつカルボン酸
酒⽯酸 170
CH(OH ) COOH
・・・・・( ヒドロキシ酸 )
1
カルボン酸 ⽒名( )

②カルボン酸の性質

・分⼦量が⼩さい脂肪酸( 低級脂肪酸 )の場合 つまり, カルボン酸に Na HCO3 ⽔溶液を加えると,( CO2 )

無⾊の刺激臭をもつ液体で, ⽔に( 溶けやすい ) が発⽣する

R − COOH + Na HCO3
・分⼦量が⼤きい脂肪酸( ⾼級脂肪酸 )の場合
R − COONa + H2O + CO2 ↑
無⾊の個体で⽔に( 溶けにくい ) 弱酸の遊離

・カルボン酸は⽔に溶けるとわずかに電離し, 弱い( 酸性 )を⽰す

R − COOH R − COO − + H +

・塩基とは, 塩をつくって溶解する

R − COOH + NaOH R − COONa + H2O


中和

・カルボン酸の酸性の強さ

HCl
CO2 < − COOH <
H2 SO4

2
カルボン酸 ⽒名( )

例題

(1) 下の図を完成させなさい (1) 図参照 (2) ジカルボン酸


第⼀級アルコール ( アルデヒド ) ( カルボン酸 )

H
R C OH R C H R C OH
(3) ⾼級脂肪酸 (4) ヒドロキシ酸
H 酸化 O 酸化 O

(2) −COOH の数が2つのカルボン酸を何というか

(5) 酸性 (6) イ→ア→ウ


(3) 炭素数が多い脂肪酸を何というか

(4) −COOH とともに −OH をもっているカルボン酸を何というか

(5) カルボン酸は⽔に溶けると, 弱い何性を⽰すか

(6) 次のア〜ウの物質を酸性の強い順に並べ替えなさい

ア −COOH イ CO2 ウ HCl

3
カルボン酸 ⽒名( )

2 ギ酸と酢酸
H C ③無⽔酢酸
CH3 C O C OH3
O
①ギ酸 O O

・無⾊の刺激臭をもつ液体。
H C OH
・酢酸に脱⽔剤を加えて加熱すると, 酢酸2分⼦から1分⼦の⽔がと
・分⼦内に( ホルミル )基を
O
れて結合し, 無⽔酢酸 (CH3CO)2O を⽣じる。
もつので, ( 還元 )性を⽰す。

CH3 C OH H O C OH3
O O

脱⽔剤, 加熱
②酢酸 C O C OH3 +H2O
CH3
・無⾊の刺激臭をもつ液体で, ⽔によく溶ける。 結合 O O
CH3 C OH
・純粋に近い酢酸は, 室温が下がると凝固する
O
ので, ( 氷酢酸 )と呼ばれる。
・無⽔酢酸は⽔と反応すると, 酢酸に戻る。
・⾷酢には, 酢酸が4〜5%程度含まれている。
・酢酸臭をもつ⽔に溶けにくい油状の液体で, −COOH がないので
・エステル・合成樹脂・医薬品やアセテートの 酸性を( ⽰さない )。
原料となる。

Memo
2個のカルボキシ基から⽔1分⼦がとれて結合し
た構造をもつ化合物を( 無酸⽔物 )または
( カルボン酸無⽔物 )という。

4
カルボン酸 ⽒名( )

例題

(1)
(1) 次の構造式をかけ
① H C OH ②
CH3 C OH
① ギ酸 ② 酢酸 ③ 無⽔酢酸 O O

(2) 酢酸は還元性を⽰さないが, ギ酸は還元性を⽰す。その理由を


構造式に着⽬して答えよ。

CH3 C O C OH3
(3) 純粋に近い酢酸は何と呼ばれているか。 O O

(4) 次の物質は酸性を⽰すか, ⽰さないか。


(2) ホルミル基があるから
①酢酸 ②無⽔酢酸
H C

(5) 無⽔酢酸は⽔と反応すると何になるか。 O

(3) 氷酢酸

(4)① ⽰す ② ⽰さない

(5) 酢酸

5
カルボン酸 ⽒名( )

3 ジカルボン酸

①シュウ酸 (HOOC − COOH ) Memo


・マレイン酸はカルボキシ基が近い位置にあるため,
・⽩⾊の固体で, 最も簡単なジカルボン
HO C C C HO 加熱すると⽔分⼦が1個とれて( 無⽔マレイン酸 )
酸である。
O O となる。
・⼆⽔加物は, 中和滴定の標準試薬
・フマル酸は加熱しても昇華するだけである。
として⽤いられる。

②アジピン酸

・⽩⾊の固体で, シクロヘキサンや
HOOC − (CH2 )4 − COOH フェノールから合成される。

・アジピン酸とヘキサメチレンジアミン

(H2 N − (CH2)6 − NH2) を反応させ

ると( ナイロン66 )が得られる。


③マレイン酸とフマル酸

マレイン酸 フマル酸

H H COOH H
C =C C =C
COOH COOH H COOH

6
カルボン酸 ⽒名( )

例題

次の各問いに答えよ。

(1) シュウ酸の構造式を答えよ。

(2) アジピン酸とヘキサメチレンジアミンを反応させると, 何が得ら


れるか。
(3) マレイン酸とフマル酸の構造式を答えよ。

(4) マレイン酸とフマル酸はどんな関係にあるか。

(5) 加熱すると⽔分⼦が1個とれて, 酸無⽔物になるのはマレイン酸と


フマル酸のどちらか。

(1) HO C C C HO (2) ナイロン66


O O

(3)マレイン酸 (4) シス−トランス異性体


H H
C =C
COOH COOH

(5) マレイン酸
フマル酸

COOH H
C =C
H COOH
7
カルボン酸 ⽒名( )

4 鏡像異性体

乳酸 Memo
・乳酸は, ヨーグルトのような乳製品に
COOH (鏡像異性体の)
含まれている。
H C OH 同じ点 物理的性質や化学的性質
CH3 ・中央の炭素原⼦に4つの異なる原⼦や
違う点 光に対する性質
原⼦団が結合している。このような炭素
味やにおいなどの⽣理作⽤
原⼦を( 不⻫炭素原⼦ )という。

不⻫炭素原⼦を1個もつと, 右⼿と左⼿のような, 実物と鏡像の関係に


ある分⼦が1組存在する。
COOH
H C OH
CH3

L−乳酸 D−乳酸
※全ての⽣物の代謝の (Lー乳酸を鏡に映したものと同じ状態)

最終産物をさす。

COOH COOH

C H H C
OH OH
C H3 C H3

これらをお互いに( 鏡像異性体 )という。


8
カルボン酸 ⽒名( )

例題

(1) 次の⽂のア, イに当てはまる語句を答えよ。 (1)ア: 不⻫炭素原⼦ (2) ウ

乳酸分⼦には, 結合している原⼦や原⼦団(基)が4つとも異なる
炭素原⼦がある。このような炭素原⼦を(ア )と イ: 鏡像異性体
いう。(ア)を1個もつと, 右⼿と左⼿のような, 実物と鏡像の関係
にある分⼦が1組存在することになる。
これらを互いに(イ )という。

(2) 次のア〜ウの中で, 不⻫炭素原⼦を含んでいるものはどれか。

ア CH3
CH3 CH C C C CH3

CH3

CH3 CH2 CH CH2 CH3

CH3

CH3 CH2 CH CH2 CH2 CH3

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