2 11发表

You might also like

Download as pptx, pdf, or txt
Download as pptx, pdf, or txt
You are on page 1of 7

2.11発表

日本語教育8期 徐紫琨(ジョシコン)
01 研究方向のご紹介

02 論文紹介Ⅰ

目次 03 論文紹介Ⅱ

04 論文紹介Ⅲ

05 研究計画書のテーマについて
研究方向のご紹介
• 研究分野 : 社会言語学
• 興味のあるポイント:方言と方言保護、継承語、華僑の言語教育、言語政策、
バイリンガル、アイデンティティ、家庭内言語政策など
• 興味を持つ理由 : ある知り合いがスペインの華僑で、彼と彼の家族たちに言
語使用に関する興味深い現象を見出した。
論文紹介Ⅰ
中国語使用に対する意識の変容過程と
継承語教育のあり方
幼少期に中国から来日した若者のライフストーリーをもとに
太田 真実

キーワード:継承語、ライフストーリー、移動、若者、中国語
■ 要旨 ■ 感想
本研究は,幼少期に中国から来日した若者Sの中国語使 太田はライフストーリーの研究方法でたった一人を対象
用に対する意識の変容過程についてライフストーリーを として調査した。この方法では制限があり、難しすぎて
通して明らかにしながら,複数言語環境で成長する子ど 参考にはならないと思う。
もたちの継承語教育のあり方を模索しようとするもので
内容について、私にとって参考になれる部分は「母語 ·
ある。調査の結果,中国語に対する意識は一定不変のも
継承語教育の意義のまとめ」と「『言語間』の移動に方
のではなく,成長過程によって変容し,その背景には親
言の要素が加わることが確認できた」という事実である。
以外の中国語母語話者や中国留学で出会った多様な複数
言語話者との出会いが大きく影響していたことが明らか 今後の課題から得た示唆が、「複数の言語の中で中国語
になった。また,継承語教育については,複数言語環境 の位置づけについて考察」の「中国語」を「方言」に変
で成長する子どもたちの継承語を本来備わっているはず えればどうですかと考えることである。
の言語として捉えない視点が重要であることが示唆され
た。
論文紹介Ⅱ
中国の方言保護政策について
- 済南方言と青島方言の事例研究 -
朱春瑾
■ 要旨 ■ 感想

1955 年 10 月に行われた全国文字改革会議の直後に、中 朱はアンケート分析のみで量の研究をした。データに基


国語の規範化運動と普通話の普及運動が始まった。しか づいて分析を行った。
し、 現在、普通話を普及させながらも、学校や日常生活
内容上、具体的な事例を通して中国の言語政策と方言保
では方言が使われている。中国の済南市と青島市は同じ
護の現状を理解した。中国は中央集権であり、政府権力
山東省にあるにもかかわらず、昔から互いに相容れない
で方言の生存空間が少ない現状があり、「方言保護」よ
関係だと言われる。この現象の原因を、言語使用 ( 特に
いうよりも「方言保存」の方が相応しいと言われる。研
方言 ) や言語政策の観点から分析を試みた。合計 353 名
究結果によって、済南市と青島市の関係改善に、言語は
の済南市と青島市の小・中学生を対象にアンケート調査
重要な役割を果たすと言われる。方言保護における具体
を用いて、次の 3 つの課題を考察した。つまり、① 済
的な手段について朱もいくつかの提案を出した。
南と青島の学生が異なる場面で普通話と方言をどのよう
に使い分けているのか、②普通話と方言に対してどのよ 私にとって参考になれるのは朱が指摘した中国の言語政
うな評価を行う か、③普通話と方言の使い方について済 策の現状と方言の厳しい生存現状だと思う。
南と青島の聞に差があるのか、である。また、言語評価
に影響を及ぼす要素 ( 経済状況、アイデンティティー、
言語政策など ) をも分析した。最後に、済南市と青島市
聞の関係を改善するために、方言によるテレビ番組作成
のような方言保護政策が有効であるかどうかを検討した。
論文紹介Ⅲ
エッセイ:言語権と継承語について
青砥清一

このエッセイはまず、言語権と継承語の概念を詳しく紹介し、事例を通して両
者の関連性を分析した。スペインの言語政策は一つの例として取り上げられた。
私の志望教授もスペインの言語政策を研究しているので、これを読んで彼の論
文を理解するのに役立つと思う。そして、カナダの継承語教育の実例に基づき、
バイリンガルプログラムの優勢を明らかにした。母語と継承語によるバイリン
ガル教育は、受け入れ国が送り出し国と協力して履行すべき義務だと言われる。
そして、継承語は一種の社会資源として捉え、話者自身だけでなく、地域の文
化的かつ言語的多様性にも有益だと考えられる。
以上の見方は多少に参考になれると思う。
研究計画書のテーマについて
継承語教育における方言の位置づけ
華僑二世の方言継承状況についての考察
中国・青田出身のスペイン華僑の家庭を例に
華僑の故郷青田を例に
• 研究対象:スペインに住んでいる華僑家庭(知 • 研究対象:スペインに住んでいる華僑家庭(知
り合い)。 り合い)

• 研究背景:「僑郷」と呼ばれる中国・青田県に • 研究背景:ほぼ同じですが、多言語教育に重点
は約3 / 5の人口は海外に在住している。その が置かれる。
うち、一番人口の多い国家はスペインである。 • 研究目的:方言習得の意味を探求し、移民家庭
青田に地元の方言はあるが、生まれてから海外 の言語教育の中で方言への注意を喚起しようと
で生活しているから今ほとんどの若者は喋れな する。
い。危機言語といっても過言ではない状況にあ
る。

• 研究目的:方言の継承状況を考察した上、方言
保護の意味や政策を探求しようとする。

You might also like